BBLセミナープレゼンテーション資料 - RIETI連結 71,749人（2011年4月1日現在）諸元線区数 70線区営業キロ 7,512.6km 駅数 1,689駅列車本数

BBLセミナープレゼンテーション資料

冨田哲郎

http://www.rieti.go.jp/jp/index.html

2011年7月6日

「東日本大震災への対応と今後の課題」

経済産業研究所（RIETI）

2011 Copyright (C) East Japan Railway Company, All Rights Reserved.

東日本大震災への対応と今後の課題

東日本旅客鉄道株式会社

2011.7.6

津波津波ににより流された車両より流された車両((女川駅付近女川駅付近

))

2011 Copyright (C) East Japan Railway Company, All Rights Reserved. 1

１．JR東日本のPROFILE (1)エリアと沿革

(２)事業内容

(３)列車本数、駅数、利用客数、SC、ホテル

(４)経営状況

(５)自営電力

(６)がんばろう東北キャンペーン

２．鉄道輸送サービス事業の現状

(1)国内旅客輸送市場の推移と現状

(２)エネルギー効率比較、CO2発生量

(３)世界の高速鉄道

(４)ツーリズム産業と鉄道、訪日観光客の推移

３．大震災への対応と課題

(1)東北新幹線

・地震対策の効果と今後の深度化

(２)首都圏在来線ネットワーク

・震災発生直後のお客さま対応

・復旧までの取り組み

・計画停電への対応

目目

次次

(３)太平洋沿岸7線区

・町づくりと一体の復旧

・地域特性に合った鉄道のあり方

４．危機管理上の課題

(１)情報収集

→

状況判断の難しさ

(２)安全とサービス品質の両立

(３)マニュアルの効用と現場力

(４)組織統合

＝

指揮命令系統の一本化と委譲

５．震災を踏まえて＝これからの鉄道産業

(１)エネルギー効率の改善

(２)総合交通体系の確立＝市場競争での生き残り

(３)国際市場競争の激化

(４)地域との融合、調和

(５)地方活性化の索引


１．１．ＪＲＪＲ東日本の東日本のPROFILEPROFILE


事業エリアと事業エリアと会社概要会社概要

社員数単体

59,650人連結

71,749人（2011年4月1日現在）

諸元

線区数

70線区

営業キロ

7,512.6km

駅数

1,689駅

列車本数

12,732本※一日あたり列車本数

車両数

13,104両

輸送人員

1,659万人※一日あたり平均輸送人員数

（2011年3月31日現在）


事業エリアと沿革事業エリアと沿革

１９８７年

国鉄分割民営化により会社発足

１９９２年

山形新幹線「つばさ」運転開始

１９９７年

秋田新幹線開業、「こまち」運転開始

長野新幹線

「あさま」運転開始

１９９９年

山形新幹線新庄延伸

２００１年

非接触ＩＣカードシステム「Ｓｕｉｃａ」サービス開始

湘南新宿ライン運行開始

ＪＲ会社法改正法施行

２００２年

東北新幹線盛岡～八戸間開業、「はやて」運転開始

完全民営化

２００４年

Ｓｕｉｃａによるショッピングサービス（電子マネー）開始

中越地震発生（上越新幹線とき325号脱線）

２００５年

「ecute大宮」オープン

羽越本線列車脱線事故発生

２０１０年

東北新幹線八戸～新青森間開業

２０１１年

東北新幹線「はやぶさ」運転開始

東日本大震災発生


事業内容事業内容

●４つのセグメント運輸業（鉄道事業・バス事業）

駅スペース活用事業（駅における小売事業・飲食事業）

ショッピング・オフィス事業（ショッピングセンターの運営・

オフィスビル等の賃貸）

その他（広告代理業・ホテル事業・

クレジットカード事業

等）

主な連結子会社：ジェイアールバス関東、東京モノレール

主な連結子会社：ＪＲ東日本リテールネット、日本レストレンエンタプライズ、ＪＲ東日本ステーションリテイリング、紀ノ國屋

主な連結子会社：ルミネ、アトレ、ジェイアール東日本都市開発、

ジェイアール東日本ビルディング

主な連結子会社：ビューカード、日本ホテル、仙台ターミナルビル、ジェイアール東日本情報システム、ジェイアール東日本企画、東日本環境アクセス、ジェイアール東日本メカトロニクス、

売上高

1兆7,219億円

営業利益

2,271億円

売上高

3,858億円

営業利益

313億円

売上高

2,232億円

営業利益

642億円

売上高

2,062億円

営業利益

230億円

※

売上高、営業利益は2010年度実績


列車本数列車本数・・利用客数利用客数

●１日あたりの列車設定本数（ダイヤ改正時）の推移

10,000

10,500

11,000

11,500

12,000

12,500

13,000

88 90 95 00 05 10

本

●輸送人員の推移

5,700

5,800

5,900

6,000

6,100

6,200

90 95 00 05 10

百万人

2011年3月ダイヤ改正時

12,732本

2010年度6,056百万人


ショッピングセンターショッピングセンター

●ショッピングセンター

箇所数の推移

0

20

40

60

80

100

120

140

160

00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10

139箇所

2010年度

売上高：

9,613億円


ホテルホテル

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10

●ホテル

客室数の推移

6119室

2010年度

売上高：

391億円

※メトロポリタンホテルズ、ホテルメッツ（田端除く）の営業収益単純合算


オフィスオフィス

●オフィスビル

賃貸面積の推移

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10

㎡ 224,855㎡


経営経営成績の推移成績の推移

1954421070

22222

24479 24835 25374 25373

257372703526573

2338723433

2513725148 25029

2546025433

2565625422 25923

2696924732

3621

4272

3579

3163

4280

2978

4505

2838

40254018

4038

3344

3419

3237

3430 35143585

3960

4451

4325

3448 3450

1202

11151575

17581896

581 602 600 567 566 655 684 706662

219

669 691 475

9791198 1872

762

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

5,000

営業収益(左目盛）

営業利益（右目盛）

当期純利益（右目盛）

億円億円


自営電力自営電力

●自営発電所

■川崎発電所

・火力発電所

・許可出力：655,000kW

■信濃川発電所千手、小千谷、小千谷第二）

・水力発電所

・許可出力（合計）：449,000kW

川崎発電所信濃川発電所


自営電力自営電力

62.4億kWh

購入43%

自営57%

他社供給分を含む

水力発電40%

火力発電60%

●2007年度使用電力 ●自営電力の内訳


がんがんばろうばろう東北キャンペーン東北キャンペーン

●青森デスティネーションキャンペーン

ＪＲグループ旅客6社、青森県、青森県観光連盟、青森県に

隣接する秋田県五市町および関係事業者等が連携し、

広告宣伝やさまざまな販売促進イベントを実施。

期間

2011年4月23日～7月22日

開催地域

青森県全域および秋田県五市町

（大館市、能代市、八峰町、小坂町、藤里町）


がんがんばろうばろう東北キャンペーン東北キャンペーン

●ＪＲ東日本パス

フリーエリア内で特急列車（新幹線含む）の普通車自由

席が乗り降り自由。あらかじめ予約をいただければ、普

通車指定席が2回まで利用可能。

フリーエリア

ＪＲ東日本線・北越急行線・青い森鉄道線・

ＩＧＲいわて銀河鉄道線の全線

おねだん

大人

10,000円

小児

5,000円

有効期間

1日間

利用期間

6/11～6/20、7/9～7/18


２．鉄道輸送サービス事業の現状２．鉄道輸送サービス事業の現状


鉄道輸送の状況鉄道輸送の状況～交通機関別旅客輸送量の推移とその背景～～交通機関別旅客輸送量の推移とその背景～

国鉄・ＪＲ民鉄

バス

乗用車

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005

旅客輸送量

(億人ｷﾛ)

（年度）

51%

25%

18%5%

1%

45%

21%

21%

11%

2%

32%

17%

18%

31%

2%

30%

15%

16%

35%

4%

25%

15%

14%

41%

5%

23% 21%

14%

10%

50%

5%

22%

'07<11,533億人ｷﾛ＞

'07<2,552億人ｷﾛ>

※自動車は軽自動車を除く

50%

8%

7%

13%15%

12%

45%

5%

52%

6%

21%

13%

8%

（出典：交通経済統計要覧）

航空機


鉄道輸送の状況鉄道輸送の状況～距離帯別交通機関別輸送シェア～距離帯別交通機関別輸送シェア((輸送人員ベース輸送人員ベース))～～

9.5

15.7

74.7

0.10.0

19.0

3.5

77.1

0.3

0.0

42.9

51.7

2.0

3.5

66.8

10.7

2.9

19.6

33.7

3.8

1.3

61.3

5.80.30.2

93.7

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

０～

100k

m未

満

100～

300k

m未

満

300～

500k

m未

満

500～

750k

m未

満

750～

1000

km未

満

1000

km以

上

航空

旅客船

自動車

民鉄

ＪＲ

（出典：

2007年度

貨物・旅客地域流動調査）

※東京～新大阪（552.6キロ）、東京～新青森（713.7キロ）


エネルギー効率比較、エネルギー効率比較、CO2CO2の発生量の発生量

●

日本における部門別CO2排出量（09年度）

運輸部門

20％

業務その他

19％

家庭

14％

産業

34％

合計

11億4500万トン

2億2944万トン

出典：国土交通省ＨＰ



鉄道

3.3％

出典：国土交通省ＨＰ

●運輸部門のCO2排出量（09年度）

自家用乗用車50.2％

自家用貨物車17.1％

営業用貨物車17.0％

航空

4.3％

タクシー1.7％

船舶4.6％

バス1.8％



●

ひとりを1km運ぶときのCO2排出量（08年度）

出典：国土交通省ＨＰJR東日本は2008年度実績に基づき算出

JR東日本１2

鉄道 19

バス 48

航空機 108

自動車

1640 50 100 150 200


●シカゴハブ網・既存線の改良計画が中心

・シカゴ～セントルイス間は新線構想あり

・2010.11 オハイオ、ウィスコンシン州は12億ドルの連邦資金を返還

●カリフォルニア・ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ～ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ～ｻﾝﾃﾞｨｴｺﾞ間

・最高速度350km/hを想定

・高速鉄道は専用線（一部既存路線の改良）

●北東回廊・ｱﾑﾄﾗｯｸのｱｾﾗ・ｴｸｽﾌﾟﾚｽが最高速度240km/hでﾎﾞｽﾄﾝ～ﾜｼﾝﾄﾝDCを運行中

・2010.9 アムトラックが別線建設による高速鉄道計画発表

●シカゴハブ網・既存線の改良計画が中心

・シカゴ～セントルイス間は新線構想あり

・2010.11 オハイオ、ウィスコンシン州は12億ドルの連邦資金を返還

●カリフォルニア・ｻﾝﾌﾗﾝｼｽｺ～ﾛｻﾝｾﾞﾙｽ～ｻﾝﾃﾞｨｴｺﾞ間

・最高速度350km/hを想定

・高速鉄道は専用線（一部既存路線の改良）

●北東回廊・ｱﾑﾄﾗｯｸのｱｾﾗ・ｴｸｽﾌﾟﾚｽが最高速度240km/hでﾎﾞｽﾄﾝ～ﾜｼﾝﾄﾝDCを運行中

・2010.9 アムトラックが別線建設による高速鉄道計画発表

●

米国の高速鉄道計画•2009年4月、オバマ大統領が、グリーン

ニューディールの一環として、米国主要都市

を結ぶ高速鉄道計画に対して、連邦政府が

補助金を出すことを発表。

•5年間で130億ドルの投資を予定

世界の高速鉄道世界の高速鉄道



●

ヨーロッパの高速鉄道計画

2011年開通予定ディジョン～ミュールーズミラノ

マルセイユ

バルセロナ

リヨン

アムステルダム

パリ

ロンドン

ローマ

マドリッド

ベルリン

2010年12月開通ペルピニャン～フィゲラス

2010年12月開通マドリッド～バレンシア、アルバセテ

2025年までに整備完了

アップグレード線（200～250km/h）約7000km

高速専用線（250km/h以上）

2011年開通予定ディジョン～ミュールーズミラノ

マルセイユ

バルセロナ

リヨン


パリ

ロンドン

ローマ

マドリッド

ベルリン






ミラノ

マルセイユ

バルセロナ

リヨン


パリ

ロンドン

ローマ

マドリッド

ベルリン






•各国で高速鉄道計画が進行

•国境を越えた相互乗り入れも進む

•2025年には17,000ｋｍ以上の高速専用線が整備される予定



●

中国の高速鉄道計画-４縦４横計画

上海

寧波

ハルビン

北京

青島

成都武漢

南京

広州

香港

深圳

至昆明

南昌

福州

杭州

石家荘

太原

鄭州

長沙

蘭州

徐州

重慶

瀋陽

•2020年までに、総延長16,000kmの高速鉄道網の整備

を予定

•2008年8月1日

北京～天津間（115km）

開業•2009年12月26日

武漢～広州（1,069km）

開業•2011年6月30日

北京～上海（1,318km) 開業


日帰り旅行4.8兆円（21.7%）

海外旅行

（国内分）1.2兆円

（5.6%）

訪日外国人旅行1.2兆円（5.5%）

国内における旅行消費額

22．1兆円

我が国経済への貢献度（経済効果）

生産波及効果

48.0兆円

・・・

4.9％（対産業連関表国内生産額）

付加価値誘発効果

24.9兆円

・・・

5.2％（対名目ＧＤＰ）

直接雇用創出効果

211万人

・・・

3.3％（対全国就業者数）

雇用誘発効果

406万人

・・・


税収効果

4.0兆円

・・・

5.2％（対国税＋地方税）

生産波及効果

48.0兆円

・・・

4.9％（対産業連関表国内生産額）

付加価値誘発効果

24.9兆円

・・・

5.2％（対名目ＧＤＰ）

直接雇用創出効果

211万人

・・・


雇用誘発効果

406万人

・・・


税収効果

4.0兆円

・・・

5.2％（対国税＋地方税）

宿泊旅行14.9兆円

（67.1%）

ツーリズム産業の経済効果ツーリズム産業の経済効果

【出典：観光庁ＨＰ】


万人

注)2010年の数値は暫定値

2010年

８６１．１万人（前年比２６．８％増）2010年の訪日外客総数は861万1千5百人（対前年同期比+26.8%）となり、世界的な金融危機

や新型インフルエンザ流行の影響から大きく落ち込んだ2009年の679万人から力強く回復し、

過去最高の訪日旅行者数を記録した。

訪日外国人旅行者数の推移訪日外国人旅行者数の推移

835.1834.7

733.4672.8

613.8

521.2

861.1

679.0

0100200300400500600700800900

1,000

03 04 05 06 07 08 09 10

ビジット・ジャパン・

キャンペーン開始

【出典：ＪＮＴＯ】


訪日外国人旅行者数の推移訪日外国人旅行者数の推移

0

10

20

30

40

50

60

70

80

1月 2月 3月 4月 5月

万人

●

2011年月別旅行者数

２月

67.9万人対前年+ 2.2％

１月

71.4万人対前年+ 11.5％

【出典：ＪＮＴＯ】

3月

35.3万人対前年△

50.3％４月


62.5.％

５月


50.4％

注)1～3月の数値は暫定値、4,5月は推計値


0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

国・地域別訪日外国人旅行者の割合国・地域別訪日外国人旅行者の割合

韓国23％

→28％

台湾15％

→15％

韓国

中国

中国15％

→17％

台湾香港

その他

香港7％

→6％

その他41％

→33％

韓国

グラフ１）国別シェアの変化（内円：2009、外円：2010）

グラフ２）国別増加数（左棒：2009、右棒2010）

中国台湾香港その他

85万人

→141万人（+55万人、

+65%)

55万人

→87万人(32万人、

+59%)

57万人

→76万人

(+21万人、+36%)

25万人

→32万人(+8万人、

+31%)

151万人

→165万人(+14万人、

+9%)

万人

※ 両グラフともJNTO（日本政府観光局）データをもとに作成


３３．．大震災への対応と課題大震災への対応と課題


（１）東北新幹線• 地上設備の主な被害と復旧状況（資料1）

大震災への対応と課題大震災への対応と課題


東北新幹線

東京大宮宇都宮仙台盛岡新青森

27本の列車が運行中

（１）東北新幹線地震発生時の新幹線の位置

.

震源

仙台

東京

新青森



八戸

宮古

下北

深浦

男鹿

陸前高田

金華山

盛岡

銚子

仙台村上

相馬

いわき

糸魚川

佐渡

三浦

東京大宮

高崎

長野

新潟

鳥海山


設置箇所線区等別設置数

沿線東北 44

上越 22

長野 9

小計 75

海岸太平洋側 9

日本海側 6

小計 15

合計 90

地震計の設置状況沿線地震計海岸地震計

（１）東北新幹線新幹線早期地震検知システム

– 初期微動を検知し、より早く列車を停止させるシステム

– 地震計を沿線・海岸に90基設置（2009年度末現在）


①

海岸の地震計がＰ波を検知

Ｐ波の検知

海岸地震計

②

電力がシャットダウン

変電所

第一波第二波

震源

③

非常ブレーキ作動

（１）東北新幹線早期地震検知システム



・仙台エリアを時速270kmで走行中の2本の列車が地震による強い振動を受けた。

・これらの列車への電力供給は最初の揺れが到達する9～12秒前に遮断され、非常ブレーキが

作動。

・非常ブレーキが作動した70秒後に最大の揺れが到達。そのときまでにこれらの列車は時速

100kmまで減速していたものと考えられる。

（１）東北新幹線早期地震検知システム

地震波震源




（１）東北新幹線• 耐震対策

– 過去の地震に基づく耐震補強対策（せん断破壊先行型）

対象：新幹線ラーメン高架橋約15,400本・新幹線橋脚約2,340基

⇒2007年度までに完成

– 更なる耐震補強対策（曲げ破壊先行型のうち耐震性の低い柱）

対象：新幹線高架橋柱約6,700本

⇒2009年度から概ね5年間で実施

【施工前】【施工中】【土の中も補強】

新幹線のラーメン高架橋および橋脚の耐震補強対策の様子



（１）東北新幹線• 新幹線ラーメン高架橋・橋脚の耐震補強対策【施工後】



（１）東北新幹線• 脱線対策

– L字ガイドの設置

– 接着絶縁継目の破壊防止策

– 停止距離短縮策

（停電検知装置導入）

【L字ガイドの設置】

【接着絶縁継目の破壊防止策】

約240mm


東京圏

（２）首都圏在来線地震発生時の在来線列車本数

震源

在来線

支社境

33

71

3414

21

28

56397

670本の在来線列車が運行中

16



地震計設置箇所


（２）首都圏在来線• 地震計の設置状況（資料2）

このほか、計111箇所

に設置



（２）首都圏在来線• 各地震計の観測値と運転規制の状況

凡例　　　　　　　　6カイン以上12カイン未満　　　　　　　　　12カイン以上

　　　　　　　　速度規制

　　　　　　　　運転中止

高麗川10.2

大宮22.8

蕨21.7

南越谷17.9

金町19.9

我孫子21.4

中野22.3

大崎16.2

川崎26.4

東所沢12.1

新習志野34.9登戸15.6

八王子16.7

千葉19.8

西船橋10.6西国分寺17.1

蒲田22.3武蔵中原16.3

町田21.5

川越13.1

北浦和14.6

武蔵浦和17.8

北小金16.6

赤羽15.0

北千住24.1池袋19.7

上野14.9新宿24.0

西荻窪20.6

渋谷16.2

品川19.2

東京15.8

越中島16.0

新木場30.4

検見川浜31.7

二俣新町32.2

幕張本郷28.6

市川15.0

平井22.8

千駄ヶ谷16.5

五井19.4

蘇我23.7

東松戸17.8

東小金井16.0

飯田橋24.4拝島8.9

立川13.3

田端19.4

浜松町33.1 新浦安44.0


（２）首都圏在来線• 被災状況（山手線）


（上）路盤陥没

（下）土留壁ズレ軌道沈下


（２）首都圏在来線• 被災状況（京葉線）




（２）首都圏在来線• 被災状況（横須賀線）



（２）首都圏在来線• 点検の実施状況（山手線）

9 105 6 7 81 2 3 421 22 23 2417 18 19 2014 15 16

降車誘導凡例

線路点検電力設備点検

復旧作業

▼14:46　震災発生

▼14:50 東京輸送対策本部設置

駅間停車のお客さま救済

線路設備点検（延べ24名）

電気設備（電力・信号通信）点検（延べ70名）

大崎　碍子外れ・コネクタ延び復旧作業

神田～秋葉原　架線滑車外れ復旧作業

復旧作業（約100名召集）

車両出区点検

乗務員への徐行通告

▼運転再開　　（内回り）

新宿～新大久保　省力化軌道変位　復旧機材・人員手配

（外回りはそれ以降順次再開）

▼8時運転再開見込みプレス▼本日全列車運休をプレス



（２）首都圏在来線• 応急復旧後の状況（山手線）

調整パッキンによるレール面整正、脱防ガードの設置

3/12 8:36内回り運転再開



（２）首都圏在来線• 自営電力と東京電力からの供給範囲

熱海

小田原

国府津茅ヶ崎

大船

久里浜

横浜川崎

橋本立川

西国分寺

新宿

品川

東京

上野新松戸

我孫子藤代

南浦和

大宮

栗橋

八王子

大月

甲府高麗川

熊谷

小山

宇都宮

那須塩原

新白河

高崎

新前橋

渋川

上毛高原

ガーラ湯沢宮内

長岡

赤羽

新幹線

新幹線

西船橋

千葉

信濃川発電所

川崎発電所

自営電力供給線区(在来線）

電力会社購入線区

〃（新幹線）



内容

列車運行

6/24～9/22の平日において、概ね12～15時の運転本数を通常より削減した「夏の特別ダイヤ」を実施。・

被災地の路線や新幹線、1時間あたり3本以下の路線は、

基本的に運転本数の削減は行わない。

駅

照明・

不安全な状態にならない範囲で、ホーム・コンコースの照明を消灯。

・

外壁の駅名標等の照明は、基本的に消灯。

案内サイン

駅名標、行先、番線、出口等の案内サインは基本的に消灯。

車両※

照明蛍光灯の一部取り外し、及び日中時間帯に室内灯を消灯。（新幹線、特急列車等を除く）

（２）首都圏在来線・

節電の取り組み

※車内空調の設定温度は例年どおり



（３）東北地方の在来線（資料3）• 7月5日時点で運転を見合わせている線区

– 常磐線

（久ノ浜～亘理）

– 仙石線

（高城町～石巻）

• 矢本～石巻：7月16日頃再開予定

– 石巻線

（石巻～女川）

– 気仙沼線

（柳津～気仙沼）

– 大船渡線

（気仙沼～盛）

– 山田線

（釜石～宮古）

– 八戸線

（久慈～階上）

• 階上～種市：8月中旬頃再開予定

営業中の区間運転見合中の区間

常磐線

仙石線

気仙沼線

大船渡線

山田線

八戸線

石巻線

【車両脱線⑤】常磐線新地駅構内

【車両脱線④】石巻線女川駅構内

【車両脱線③】仙石線東名～野蒜間

【車両脱線②】気仙沼線最知～岩松間

【車両脱線①】山田線津軽石駅



（３）太平洋沿岸７線区（常磐線新地駅）



（３）太平洋沿岸７線区（仙石線野蒜駅）


駅（流出）

約15m

ディーゼルカー（およそ36トン）

約250m 約240m

原位置

津波

津波

Photo by Google


（３）太平洋沿岸７線区（気仙沼線女川駅）



（３）太平洋沿岸７線区

・町づくりと一体の復旧、復興

相馬駒ヶ嶺新地

坂元山下

亘理

浜吉田

亘理町役場

常磐自動車

道

国道６号線

相馬市役所※亘理町

移転復興型

※亘理町市街地近接移転復興型

※山元町

丘陵端移転型

※山元町

丘陵地開発移転型

大規模な被害、線路流出範囲

新地町役場

冨倉踏切

：現在線

：想定浸水範囲(国土地理院資料参考)

※新地町の計画不明

常磐線の被災状況常磐線の被災状況

山元町役場




鹿妻

手樽

東名

野蒜

高城町

陸前富山

矢本

陸前大塚

鳴瀬川B

：現在線

：想定浸水範囲(国土地理院資料参考)

※現地復興型

※現地復興型

※移転復興型

※移転復興型

仙台方

石巻方

大規模な盛土・切取被害、線路流出範囲

仙石線の被災状況


陸前小野

52





二線堤とは？

出典：河川用語集（国土技術政策総合研究所）

堤防の背後（堤内地側）に作られる1本目の堤防

万一、本堤が決壊した場合に、被害を最小限にとどめる役割





高台移転・職住分離

出典：宮城県震災復興計画

津波による再度災害の防止や地盤沈下に伴う冠水被害を解消




・地域特性に合った鉄道のあり方

コンパクトな町づくり

出典：富山市

LRTと持続可能なまちづくり（学芸出版社）

・中量輸送機関

・廉価な交通システム

・バリアフリー対応

富山ライトレール

区間①富山駅北～奥田中学校前（軌道事業）②奥田中学校前～岩瀬浜(第1種鉄道事業)

距離 7.6km（①1.1＋②6.5）駅数 13方式 -最高速度 60km/h所要時間 24分表定速度 19km/h運賃 200円

（例）

LRT

トランジットモールの実現

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:FirstAnniversaryTLR0601.jpg


４４．．危機管理上の課題危機管理上の課題


危機管理上の課題危機管理上の課題

（1）情報収集

⇒

状況判断の難しさ

（2）安全とサービス品質の両立

（3）マニュアルの効用と現場力

（４）組織統合

＝

指揮命令系統の一本化と委譲


●

対策本部の設置

• 14：46 地震発生

• 14：50 ＪＲ東日本本社に災害対策本部設置

本社対策本部

水戸支社仙台支社盛岡支社・・・新幹線運行本部

駅、車掌区、保線区、等



●

津波対策の例

1. 海岸沿いの全線区においてハザードマップを作成2. 乗務員や駅員向けにマニュアルを作成3.乗務員・駅員その他社員への定期的な訓練の実施4. 指令員が避難を指示- 通信不能であれば、乗務員は自主的に地方自治体が指定した避難場所までお客さまを誘導。

避難場所案内図

ハザードマップ

訓練



５５．．大震災を踏まえて大震災を踏まえて

～これからの鉄道産業～～これからの鉄道産業～


●

ハイブリッドディーゼル

●

スマート電池くん

エネルギー効率の改善エネルギー効率の改善～～ＮＥトレイン（ＮＥトレイン（New Energy Train)New Energy Train)の開発の開発～～

•世界初のディーゼルハイブリッド鉄道車両

キハＥ２００形を開発し、2007年7月から小

海線に導入

•エンジンで発電機を回して作られた電気と

走行中にバッテリーに貯めた電気を併用し

モーターを駆動•現行車両と比較して、燃料消費率約10％

低減、排気中の窒素酸化物などの約60％

低減などを見込む

•蓄電池駆動電車システムを搭載した試験

車両・非電化区間に電車を走行させることにより環境負荷の低減、車両運用の効率向上、車両メンテナンスの効率化を目指す・2009年10月から試験走行を開始


CO2排出量の増加（全国）

土日祝日上限1,000円（2009年3月～2011年6月）

※ＥＴＣ搭載車のみ対象

＋２０４万トン増要素

新規誘発

+192万トン他交通機関からの転換

+25万トン

減要素一般道から高速道路への転換

△13万トン

【交通機関別流動量モデルに基づく試算結果】

二酸化炭素排出量の増加（年間）

総合交通体系の確立総合交通体系の確立～～市場競争での生き残り市場競争での生き残り～～

●

高速道路料金の引下げによる影響

土日祝日上限1,000円（2009年3月～2011年6月）

無料化社会実験当社エリア１４路線17区間

（2010年6月～2011年6月）

対象ＥＴＣ搭載車のみ全車対象

推計方法 Webアンケート

+

交通機関別流動量モデル Webアンケート

鉄道利用者数（中長距離利用者）

の減少率※

全国

△２．１％（土日祝日の利用ベースで△６．６％）

－

当社エリア△１．８％（土日祝日の利用ベースで△５．９％）

当社内対象エリア

△６％程度

鉄道から自動車利用への転換

※首都圏及び京阪神圏内流動を除く

※

「無料化社会実験」の減少率には、

対象エリアの近距離利用も考慮

当社の影響額

１０億円弱

ＪＲ旅客6社の影響額

約250億円

※当社の影響額

約90億円


-3.5

-3.0

-2.5

-2.0

-1.5

-1.0

-0.5

0.0

0-100 100-200 200-300 300-400 400-500 500-600 600-

-12%

-10%

-8%

-6%

-4%

-2%

0%

【鉄道から高速道路利用への転換数、転換率】

本施策による転換数

転換率

平均転換率

△6.6％

出所）交通機関別流動量モデルに基づく試算結果

転換率

転換数（百万人）

距離（ｋｍ）

土日祝日上限1,000円の影響

総合交通体系の確立総合交通体系の確立～～市場競争での生き残り市場競争での生き残り～～


国際市場競争の激化国際市場競争の激化

■

「政府調達に関する協定」（以下、「政府調達協定」という。）の対象機関

(基準額(産品1,500万円、建設工事23億円)以上の産品やサービスの調達が対象)

⇒

官報掲載の上、一般競争入札を行うことが必要

■安全注釈：「運送における運転上の安全に関連する調達は、含まない。」

＝

鉄道の安全に係わる調達は、政府調達協定の適用除外となる

●

ＷＴＯ政府調達協定

政府は、ＥＵとのＥＰＡ(経済連携協定)締結目指しているが、

これに対して、ＥＵからは「日本の鉄道調達における市場開放」等を要求されている。



・基礎ブレーキ装置(クノール(独))・・・Ｅ５系はやぶさ

・電気式戸閉装置(フェブレイ(仏))・・・中央線Ｅ２３３系など

※

当社ホームページにおいて情報開示の充実を図っている

日本政府は、完全民営化を理由にＪＲ本州３社の離脱通報をＷＴＯ事務局に対して行っ

ている。しかし、ＥＵの異議申し立てにより、未だ政府調達協定からの離脱は実現してい

ない。

●

主な海外製品の調達実績


●

国際技術規格標準化をめぐる争い


・我が国の鉄道技術の海外展開への妨げ

・鉄道産業市場のオープン化への妨げ

・ユーザー視点に立った技術開発への妨げ

例）

無線による列車制御システム

当社

『ＡＴＡＣＳ』

vs. 欧州

『ETCS

Level 3』


●

中央ラインモール構想

地域との融合・調和地域との融合・調和

•ＪＲ中央本線連続立体交差事業によって、分断されていたまちが「つながる」•自治体による側道や駅前広場等の整備と連携し、高架下開発で「魅力あるまちづくり」に貢献

•沿線価値を総合的に向上させ、「中央線沿線に住みたい」と思っていただけるブランドへ

開発可能高架下面積

約７万㎡

開発対象エリア中央ラインモール構想

対象エリア

事業区間

約13.1km

東区間約6.2km

西区間約2.8km

立川

国立

西国分寺国分寺

武蔵小金井東小金井武蔵境

三鷹


●

中央ラインモール構想

地域との融合・調和地域との融合・調和

地域との共生、交流拠点

街の東西をつなぐ『ランブリングウォーク』

分断されていた駅の南北をつなぐ

分断されていた駅の南北をつなぐ

駅間をつなぐ高架沿線エリア中央線中央線

歩行者が主役の駅周辺エリア

歩行者が主役の駅周辺エリア

駅部駅部駅間部

コミュニティステーション

街につながる駅

にぎわいの空間

※上記は、イメージを表したもので実際とは異なる場合があります。

駅間展開イメージ

駅部展開イメージ地域との共生、交流拠点（ｺﾐｭﾆﾃｨ拠点、ｶﾌｪ、地産売店、等）


開催県

観光関係者

自治体ＪＲ東日本

ＪＲ西日本ＪＲ北海道

ＪＲ四国

ＪＲ九州

ＪＲ東海

開催推進母体（ＤＣ協議会等）ＪＲグループ６社連携

旅行会社

地域活性化の牽引地域活性化の牽引

●

デスティネーションキャンペーン（ＤＣ）

ＪＲ６社と地方自治体や地元観光関係者がタイアップし、ＪＲ６社の宣伝媒体を

活用して全国に向けた宣伝を行う、国内では最大規模の観光キャンペーン


地域活性化の牽引地域活性化の牽引

●

Ａ－Ｆａｃｔｏｒｙ

・2009年7月より設定を開始した「地域に根ざした風土・文化」、「地産地消」、「人とのふれあい」をコンセプトとした着地型旅行商品ブランド・宿泊施設や昼食箇所、ガイドなどに携わる地元の

人が、提案し、ご案内する新しい形の旅行商品。

●

農業組合法人「みどりの線路」

● 旅市

・日本一の生産量を誇る青森県産「りんご」をシードル等に加工する「工房」と青森の物産品等を

販売する「市場」の複合施設・2010年12月開業

・グループ会社・日本レストランエンタプライズがＪＡやさとや地元生産者との共同出資により、2009年4月に設立・農地は当初3ヘクタールでスタートし、品質の高い、

「安心・安全」な農作物の生産を目指し、エキナカ店

舗等での食材として使用

Documents

BBLセミナー プレゼンテーション資料 - RIETI連結 71,749人 （2011年4月1日現在） 諸元 線区数 70線区 営業キロ 7,512.6km 駅数 1,689駅 列車本数

BBLセミナープレゼンテーション資料 - RIETI連結 71,749人（2011年4月1日現在）諸元線区数 70線区営業キロ 7,512.6km 駅数 1,689駅列車本数