Commercial in Confidence

日本のRPAは次のステージへ～エンタープライズRPAの実現に向けて、

国内事例を紹介～

Japan IT Week [関西] 特別講演

1

Blue Prism 株式会社

社長

長谷 太志

Commercial in Confidence 2

Blue Prism の歩み

バークレイズ銀行の自動化を進めていた、

Alastair Bathgate と David Moss によってBlue Prism ver 1.0 が

開発され、業務プロセスの自動化がはじまった

Blue Prism ver 1.0 デスクトップ型はスケーラビリティ（拡張性）

ならびに監査的に重要な問題がありこれを根本的に解決するために、アーキテクチャ

を作り替え、今日の Blue Prism のベースが作られた

ロンドンオフィス開設Ver 3.0 リリース

Pat Geary が RPA（Robotic Process Automation）

という言葉を発明する

米国にオフィスを開設Gartner Cool

Vendor に選ばれる

間接販売モデルがスタートVer 4.2 リリース

ロンドン証券取引所の

AIM市場に上場

日本オフィスを開設Ver 6.0 リリース

ミュンヘン、パリ、シンガポールなど、グローバル

展開の加速

2001 2005 2008 2012 2013 2014 2016 2017 2018

• 2001年創業、もっとも歴史ある RPA 製品を提供

• Robotic Process Automation、すなわち RPA を創造した企業

• 日本市場の参入は2017年11月。約２年で展開

クラス 3

三段階の自動化レベル

高度な自律化

• プロセスの分析や改善、意思決定までを自ら自動化するとともに、意思決定

• ディープラーニングや自然言語処理

一部非定型業務の自動化

• RPAとAIの技術を用いることにより非定型作業の自動化

• 自然言語解析、画像解析、音声解析、MLの技術の搭載

• 非構造化データの読み取りや、知識ベースの活用も可能

定型業務の自動化

• 情報取得や入力作業、検証作業などの定型的な作業

クラス 1

クラス 2

三段階の自動化レベル(総務省サイトより)ビ

ジネスへの寄与

RPA 活用度

http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02tsushin02_04000043.html

Commercial in Confidence

個人作業の自動化

• デスクトップ上の

作業の自動化

クラス 0

日本の RPA の現状

• 開発に偏り過ぎた取り組み

• 統制、セキュリティ、運用管理の欠如

• 投資対効果の低下、大きすぎるコスト

デスクトップを中心とした分散管理型

台数や自動化の対象が増えても、変更は

個々のデスクトップに対して実施

個々の能力で自動化（“作業”の自動化）

個々のデスクトップ上の作業を個別に自動化

個々の強みを生かした自動化 ( “業務”の自動化を想定 )

部品参照型なので、OSまたはアプリのVersion Up時も運用が楽

今後の大規模展開を実現するために

Commercial in Confidence Commercial in Confidence 6

重要業務をスケールさせた国内事例

荏原製作所様

導入事例のご紹介

EBARA CORPORATION

荏原製作所におけるRPAの活用実態― エンタープライズERPの実現に向けて―

2019/10/25

株式会社荏原製作所

グループ経営戦略統括部

デジタル化推進責任者

籔内寿樹

8 EBARA CORPORATION

Corporate Overview － 事業領域

9 EBARA CORPORATION

1. プロジェクトの全体概要

2. 大きな取り組み施策

3. RPAの活用実態

4. 今後の活用方向性

Agenda

10 EBARA CORPORATION

プロジェクト全体概要

⚫ 営業が顧客に向き合う仕事に注力でき、顧客へのサービスレベル向上に繋がる体制の整備

⚫ 顧客への対応力の強化に繋がる有用な“情報の蓄積と活用”ができる仕組みの構築

目的

⚫ 事業の構造改革による収益性改善が求められていた（中期経営計画 E-Plan 2019より）

⚫ 収益を維持･拡大していくために、先ずは営業機能を中心とした抜本的な改革を推進するプロジェクトがスタート

背景

11 EBARA CORPORATION

業務の集中集約化と顧客情報基盤に基づく業務の標準化を実施し、製品のライフサイクルに沿った情報活用を可能にする仕組みを構築

業務の集中集約化 業務の標準化

エキスパート集団の創設

事務ロボットRPAの導入

顧客情報基盤の構築

×

大きな取り組み施策

12 EBARA CORPORATION

RPAの活用実態

• 重要な要素

1. 重要業務への適用

2. 運用管理の容易さ

3. 部品化による開発効率の向上

• 今後の活用方向性

13 EBARA CORPORATION

重要業務への適用

受発注 生産･納品

売上 支払 請求･入金

生産管理販売･購買 販売･購買

監査対応・高セキュリティのため、重要業務（お金周り等）を業務整理しRPA化する事で、業務効率化範囲・量を一気に拡大

14 EBARA CORPORATION

運用管理の容易さ

請求･入金（稼働中）支払（開発中）

売上（改修中）

見積（稼働中）

受発注（開発中）

生産･納品（稼働中）

稼働・開発しているRPAを一元管理できることが導入・運用時までのハードルを低減し積極的な活用を促進

一元管理で乱立を防止

統制できることで運用ハードルの低減

15 EBARA CORPORATION

部品化による開発効率の向上

請求･入金

支払売上見積

（部品化）受発注

生産･納品

SalesforceData Input

Legacy ERPInput

Input

DataCollection

Calculation

Judgment

EnterpriseGmail Login

Legacy ERPLogin

初期構築で共通機能の部品化を徹底して行い、後続の開発期間を 1/数分程度まで圧縮し導入を加速

効果大業務をRPA化し部品を生成

生成部品を基に他RPAを一気に拡大

複数システム利用業務の特定

16 EBARA CORPORATION

今後の活用方向性－プラットフォームとしてのRPA活用－

ERP

IoT機器の情報をRPAで取得・蓄積

プロセスマイニングで更なるRPA化領域発掘

判断業務を置き換えIn/Output情報まで作成

基幹Add On・IF機能をRPAで代替

LANA

LABS

RPA 本格展開に必要な要素

正しい RPA 製品の選択 Executive Sponsor（ITと現場の連携）

ベンダーからの活用支援

【堅調に顧客数が増加】

【他社 RPA ユーザーからの案件が増加】

FY18 FY19 FY20 (予測)

Blue Prism を IT・業務改革のプラットフォームとして採用

FY18 FY19 FY20 (予測)

日本市場での成果

Commercial in Confidence 19

圧倒的に成功するRPAへの取り組み

• 業務部門がリードするCoE（Center of Excellence）組織

• IT 部門が管理するインフラストラクチャ（基盤）とDX技術

• 両部門が一丸となることで、全社展開が加速する

Commercial in Confidence

ご清聴、ありがとうございました20