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Copyright by CANPAN × 『世界公益大全-助成金よもや話』 から読み解く助成金のヒント 5つの図解 日本財団/CANPAN 山田泰久 Twitter@canpan2009 http://www.facebook.com/yamadamay 201381CANPAN

C 1助成金 プレゼン

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Page 1: C 1助成金 プレゼン

Copyright by CANPAN

×『世界公益大全-助成金よもや話』

から読み解く助成金のヒント

5つの図解

日本財団/CANPAN 山田泰久Twitter:@canpan2009http://www.facebook.com/yamadamay

2013年8月1日 CANPAN

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×プロフィール

山田泰久(やまだやすひさ)

・日本財団経営支援グループ 情報コミュニケーションチーム

(CANPAN、NPO情報発信、社内システム、公式サイト担当)

1973年群馬県高崎市生まれ。

1996年日本財団に入会し、国際協力、総務部門を経て、2005年から4年間、福祉の助成担当に。2009年6月より現職となり、公益コミュニティサイト「CANPAN」の企画・開発、普及・利用促進から、日本財団のWeb担当、NPOの情報発信支援に取り組んでいる。

全国各地でのNPO情報発信セミナーの講師や、東京で月に1回NPO支援のセミナー「日本財団CANPAN・NPOフォーラム」を企画・開催している。

twitter:@canpan2009 Facebook→http://www.facebook.com/yamadamay

ブログ:CANPAN講座 http://blog.canpan.info/koza/

Shop人にやさしく http://blog.canpan.info/p-shop/

CANPAN・NPOフォーラム http://blog.canpan.info/cpforum/

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×日本財団とは?

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• 1962年設立の民間の助成財団

• 2011年4月に財団法人日本船舶振興会から、公益財団

法人日本財団に

• ボートレース(競艇)の売上金(2.5%)と一般・企業から

の寄付金をもとに活動

• 国(官)ではできないことや、施策が行き届かない問題

の解決のために、「公の心」をもちながら「民の視点」で

取組んでいます。

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×日本財団とは?

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ボートレース場:24ヶ所 場外売り場:42ヶ所

全国のボートレース場

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CANPANについてhttp://fields.canpan.info/

公益団体のための情報発信サイト

• NPOの情報発信プラットフォーム

• 全国規模の助成制度のデータベース

• 助成金申請のための団体情報

• オンライン寄付決済システム

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「共感」「信頼」で活動実績を重ね、応援へつなげる活動応援サイクル

活動応援サイクル

オンライン決済ソリューション

<継続課金+都度課金> <都度課金のみ>

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まぼろしの!?

『世界公益大全

~助成金よもや話』

(民明書房刊)

を入手したのが、このセミナーの

きっかけになりました。

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助成金申請のイメージ

ホップ ステップ ジャンプホップ、ステップと来て、ジャンプする際に助成金を活用する

ホップ、ステップ、ジャンプ。助成金はジャンプ。遠くまで飛ぶ、段差を乗り越え次のステージに移るために助成金を活用してジャンプする。但し、その場で高く飛び上がるジャンプはジャンプという事業が終わった後の成果という距離は今までと同じため、助成金の対象になりにくい。

民明書房刊『世界公益大全ー助成金よもや話』より

助成金によって、距離という成果をどれだけ出すか

助成金

高さは一瞬、事業が終わった後は同じ距離

事業が終わった後にステップ以上の距離を飛んでいるか

ホップ、ステップと同じ距離

まったくの異次元に

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助成プログラムの目的

①いい団体が増えれば結果的に社会がよくなる

②社会課題解決のモデルを確立すれば社会がよくなる

③民間でモデルを示して行政の制度化を目指す

④自ら考えた社会課題解決モデルを普及させる

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この図は、民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話』の第3章

「助成プログラムの分類」の内容をまとめたものです。

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福祉環境

復興

子ども

助成プログラムの分類

地域社会街づくり

個人の職業支援につながる事業も公益系助成制度の対象になりつつある(介護ヘルパー養成や農業支援など)

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助成プログラムの系統

分野系 ⇒福祉、環境、教育、医療

(発展:学問系の研究助成や奨学金)

活動者系 ⇒勤労ボランティア、社会起業家、大学生、

(発展:研修事業)

受益者系 ⇒高齢者、障害者、子ども

地域社会系 ⇒街づくり、環境

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助成金申請のゴールデンルール

20世紀の格言か・・・書くき・・・期待するく・・・来る(通知が)け・・・決定する

こ・・・志があれば大丈夫

21世紀の格言

か・・・課題に基づく目的を作成する

き・・・気づきを目的に盛り込む

く・・・工夫した手法による計画を立てる

け・・・検証可能な目標を設定する

こ・・・行動力をアピールする

民明書房刊「世界公益大全~助成金よもや話」より

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助成金申請書の要素

分野の背景

地域の背景

団体の背景

現在

課題

解決手法(or予防手法) 成果

今 半年先の1年間 1年半以降過去2年間

未来課題

・事業内容

・スケジュール・予算

事業の目的事業

の目標

期待される成果

事業の目的

民明書房刊「世界公益大全~助成金よもや話」より

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申請者の視点、審査担当者の視点のギャップ

申請者は現在の状況や課題から出発して事業を計画し、事業の実施までをイメージする。

審査担当者は申請書から出発して計画を審査し、事業の実施とその後までをイメージする。

民明書房刊『世界公益大全-助成金よもや話」より

現在の状況や課題 申請書 事業実施 その後

申請者

審査担当者

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審査は後ろから考える

助成事業が終わった後に、何が残るか?何が変わるか?

-団体にとって

-受益者にとって

-その業界として

-その地域として

-社会として

(※)助成プログラムの目的によって重要視する点が変わる

⇒事業の成果を起点に、その成果が出せる事業内容になっているか、団体として実行できるのかを考える。。

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助成金申請額から考える審査のポイント

この申請額で、この○○○なら、ありやなしや!?

団体の規模感

⇒前年度決算額、スタッフ数

事業の規模感

⇒事業目的、事業内容、対象者、対象地域

成果の規模感

⇒成果物、事業のインパクト

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審査担当者が思わず聞きたくなる質問

助成金の波及的効果は?

その助成金が、団体、地域、社会、分野にどういう効果を生みだすのか?

助成事業終了後はどうするのか?

直接的受益者と間接的受益者は?

他の団体ではやっていないのか?

他の地域ではやっていないのか?

団体として初めてなのか、その分野として初めてなのか?

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【参考】助成プログラム白書2013~CANPAN助成制度データベース

315の助成プログラムの分析~

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CANPAN助成制度データベース

・全国規模、もしくは複数県で申請募集を行っている助成プログラムを掲載

・任意団体を含む公益団体が活用出来る助成プログラムを掲載

・300を超える助成プログラムのリストをもとに、毎月、助成機関のWebサイトを確認し、募集要項が発表された助成プログラムの最新情報を随時掲載している

・データベース形式なので、募集時期や助成金の上限額などの条件で詳細検索を行うことができる

→315の助成プログラム(2013年5月15日時点)のデータを分析し、今すぐ活用出来るリアルな助成金の姿をまとめた調査(速報値)

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本当の助成金シーズン

助成金シーズンを見極める

事業の対象期間を考える

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本当の助成金シーズン

315の助成プログラムのうち、20件は年2回募集

「通年」は随時、毎月、隔月、年4回のいずれかの募集期限

助成金の募集シーズンは、5月~7月(計107助成プログラム)

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助成金上限額の秘密

地域の規模感

自治会→市区町村→都道府県→広域→全国

社会課題解決軸

幅広い団体支援→絞った団体支援

対処療法→課題対応→課題解決→モデル事業作り

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助成金上限額の秘密

助成金上限額から、社会課題の解決ための事業支援か、助成事業を通じての団体支援かを読み取る

助成金上限額について100万円以下のものが168助成プログラム(53%)

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助成金の考え方

どの助成プログラムに申請するか

・50万円以下 100万円 100万円以上

→社会的課題を解決するための事業を募集

するものから、助成事業を通じて団体のエンパワーメントを目的としたものまで

団体として、どのタイミングで、どの規模の助成金を行うのか

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リアルな助成金額

決定件数と助成決定額の総額が公開されている176の助成プログラムをもとに、 事業あたりの助成金決定額の平均額を算出

助成金決定額の事業あたりの平均額は、100万円以下のものが110助成プログラム(63%)

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助成業界の規模感

予算総額 上限額 採択予定件数

1億円 50万円 400件

500万円 50万円 10件

どちらの助成プログラムに申請しますか?

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助成業界の規模感

予算総額を記載 151助成制度 合計額 3,212,950,000円

決定総額を公開 177助成制度 合計額 26,179,345,877円

総額1,000万円以下の助成プログラムの件数は予算ベースで86/151件決定ベースで83/177件

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決定件数

決定件数が公開されている235助成プログラムのうち、決定件数500件以下の234助成プログラムをもとに分析(1件は決定件数2,989件なので集計から対象外とした)

234助成プログラムの決定件数の合計 9,947件1助成プログラムあたりの平均決定件数 42件

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真実の助成金採択率

申請件数と決定件数が公開されている助成プログラム95件をもとに、採択件数別に、採択率を算出(全体平均は30%)

決定件数が多い場合、採択率も高くなる傾向がある★決定件数500件以上の場合、採択率は47%

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助成プログラムのWebサイト

情報の宝庫

・各助成プログラムのWebサイトから、事業のヒントを探る

・省庁の公募対象事業、独立行政法人の助成プログラムの募集要項から、事業の組み立て方や助成金申請書の書き方を学ぶ

・各助成プログラムの助成金申請書のフォーマットと申請書作成の手引きをよい参考書になる

・申請する助成金が公益財団法人なら、その財団の事業報告書をチェックする

・申請の方法は助成プログラムによってルールが違うので要注意(書類の作り方、提出方法)