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家庭学習の手引き 附属松本小学校 組氏名 (この手引きは、まず、おうちの方と一緒に読んでみてください。) 1

家庭学習の手引き - shinshu-u.ac.jp · ローマ字で作文 国語辞典で 意味調べ 読書 ... 家庭学習の7つのポイント ①きまった時間に、決まった場所で、毎日

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家庭学習の手引き

附属松本小学校 年 組氏名

(この手引きは、まず、おうちの方と一緒に読んでみてください。)

-1-

家庭学習の手引き№1

家庭学習から 育ちます ― ふたつの「じりつ」

学習指導要領では「生きる力」を育てることをめざしています。そのためには、人間と

して「自立」(他から支援を受けず、自分の力でやっていくこと)、そして「自律」(自分の

意思で立てた目標、ルールに従い行動すること)していることが求められます。 学習面でも同じように、「自ら学ぶ力」が求められます。「自ら学ぶ力」とは、「先生や家

の人に言われなくても宿題や課題をやることができる」「わからないことは自分で調べる」

「自分のために学ぼうとする意欲をもつ」という「自立心」と、「目標に近づくために苦し

くてもやり遂げる」「興味・関心を持ったことをどこまでも追求する」「自分で考えて学習

の仕方を工夫する」という自律心に裏付けられた力です。

家庭学習で「自ら学ぶ力」を育てよう ― 家庭学習の7つの意義

①授業の復習・・・その日のうちの復習、習

いたての繰り返しが効果的 ②授業の予習・・・自分から教科書を読む、

考える、わからない言葉を調べること

は、自ら考えていくこと ③学力の定着・・・「できる」から自信へ ④脳の活性化・・・読み書き計算を通して ⑤家庭学習の習慣づけ・・・生活のリズム ⑥がまん強さ・根気・集中力・・・精神力の

育成 ⑦親子のふれあい・・・、家族の励ましから

「自立」と「自律」を育てる

自分の脳は自分で育てる

脳は自然には成長しません。こどもの脳から大人の脳に変わる小学校 4 年生くらいまで

に、家庭学習の習慣をつけて脳を刺激し鍛えられるようにしておくことが大切です。読み

書き計算の基礎的な学習は、脳を育てます。もちろん脳は何歳になっても成長していきま

すので、脳のトレーニングは続けていくことが大切です。 さらに脳を育てるためには、バランスの取れた食事や規則正しい生活習慣や適度な運動

など、健康な体作りが土台となります。子ども時代は身体と心、そして脳を育てる大切な

時期なのです。

家庭学習の手引き№2 きま

学年 時間 場所 取り組むべきこと 内容例 1 20 分くらい

2 20~30 分

○家の中の落ち

着いた場所・い

つも同じ場所 ○親子一緒に

○ドリル(漢字・計算など)○音読

○日記(あのね帳)○視写(国語

の教科書など)○読書

3 30~40 分

・宿題 ・読み書き計算 ・決まったことがで

きる (家庭学習の

習慣化)

4 40~50 分

○家の中の落ち

着いた場所・い

つも同じ場所 ○大人の目が届

く場所

○ドリル(漢字・計算など)○音

読○日記○視写○国語・社会など

の新聞づくり○理科の自由研究

○ローマ字で作文○国語辞典で

意味調べ○読書

5 50~1 時間

・宿題 ・読み書き計算 ・自主学習試行

6 1 時間以上

○テスト勉強(復習)○ことわざ

調べ・短歌や俳句作り○国語辞典

で意味調べ○漢字字典で部首調

べ、熟語調べ○理科、社会の研究

やまとめ○ドリル(漢字、計算)

○視写○読書

1 1~2時間

2 1.5~2.5 時間

・宿題 ・復習中心で、でき

る範囲で予習に取

り組む ・自主学習習慣化 ・定期テストに向け

た計画的な学習 ○各教科の宿題○これから学習

するところの予習○授業の復習

○テーマを意識し、自己評価を取

り入れた家庭学習ノートづくり ○定期テストの計画・実践(復習)

3 2~3時間

○家の中の落ち

着いた場所・い

つも同じ場所

・宿題・高校入試に

向けた総復習 ・復習・予習 ・自主学習

○授業の予習・復習○定期テスト

にむけた計画・実践○進路に向け

て3年間の総復習

家庭学習の7つのポイント

①きまった時間に、決まった場所で、毎日

こつこつやる

②集中する(テレビを見ながら、おやつを

食べながらなど「ながら勉強」をしない)

③鉛筆を削り、用意をきちんとして始める

④正しい姿勢できちんと机にすわる

⑤鉛筆は正しい持ち方で、ていねいに書く

⑥わからないときは教科書を見たり、調べ

たりする

⑦習慣化するまでは、家の人に見てもらう

やる気を育てる 7 つのポイント

①大きくほめよう 小さな成長

②朝食で 体も頭も 元気にスタート

③テレビより 家庭の対話 スイッチオン!!

④太陽のリズムに合った 一日の生活

⑤「○○しなさい」で動く子より

自分で考え 行動する子

⑥「ありがとう」の言葉で 心のキャッチボール

⑦努力する親の姿が 子どもの手本

☆ここにあげたもの以外にも、工夫次第でいろいろな学習ができます。大切なのは、自分自身のやる

気です。まずやってみましょう。そして、本当に身についているか確認しながら進めましょう。

家庭学習の手引き№3

学習を支えるー規則正しい生活ときちんとした食生活

実際に文部科学省や調査機関の研究で、次のような結果が出ています。

①朝食をきちんと食べる生徒ほど、テストの得点が高い。

②朝食を抜くと学校で落ち着きがなくなる。

③好き嫌いなく食べている生徒の方が、そうでない生徒より平均点が高く、その差は中学

2年生になると広がる。

規則正しい生活、特に朝食をとることがとても大切な

のですね。では、どのような食生活をすればいいのでし

ょうか?栄養士さんは以下のようにおっしゃっていまし

た。

健康な身体をつくるには、「早寝、早起き、朝ごはん」

が大切です。

まず、朝ごはんがなぜ大切なのかを考えてみましょう。

<朝ごはんの働き>

1 体温を上げる。

2 脳にエネルギーを送る。

3 体のリズムを整える。

⇒体中にスイッチが入る。

4 肥満を防ぐ。

<脳のエネルギー源はブドウ糖だけ>

・脳は寝ている間も活動し、エネルギーを使って

いる。⇒ 朝はガス欠状態。

・朝ごはんを食べると、午前中の授業に集中できる。

<望ましい朝ごはん>

・主食+主菜+副菜+汁物+果物

主食・・・パンやごはんを必ずとる。

主菜・・・たんぱく質源をきちんととる。

副菜・・・野菜からビタミンや食物せんいをとる。

汁物・・・水分、ビタミン、食物せんいをとる。

果物・・・朝は金、昼は銀、夜は銅と言われる。果

物を朝とると、疲れにくい。

家庭学習の手引き№4

実際にどんなものを食べればよいのか

家庭学習の手引き№5

学力アップのためにー規則正しい生活・食生活・充実した学習

食生活の大切さと、学習との関係がわかりましたね。

まずは、きちんと朝食をとりましょう。

それからもう一つ。規則正しい生活は、脳を発達させるそうです。脳が発達して、さら

に努力して勉強すれば、学力アップを期待することができます。

<ここまでのまとめ>

勉強ができるようにするためには、まず、規則正しい生活と食生活が大切!!

(これは、君たちの努力だけでは達成が難しいかもしれないので、ぜひ、お家の方に協力

してもらってください。)

規則正しい家庭生活をしよう!

家庭学習の手引き№6

自己診断-自分の力を伸ばすために

■学習習慣・生活習慣の傾向

【4:とてもよくできている 3:よくできている 2:あまりできていない 1:ほとんどできていない】

(あてはまると思うところに○をつけてみましょう。)

4 3 2 1

1 私語をせず、集中して取り組んでいる。

2 進んで自分の考えを伝えたり、友達の考えを聞いたりしている。

3 問題の解き方や考え方がわかるように工夫してノートにまとめている。

4 決まった時間に毎日こつこつ取り組んでいる。

5「ながら」勉強をしないで、集中できている。

6 宿題は、指定された日までにやりとげ提出している。

7 宿題以外にプラスαの学習(自分でテーマを決めて学習する・学習したこと

が確かになるようその日のうちに復習をする・次に学習するところについて教科

書を読んだり辞書で調べたりする)をしている。

8 早寝・早起き・朝ごはんなど、生活のリズムが整っている。

9 すすんであいさつをしている。

10 テレビ、DVD、ゲームなどの時間を決め、それを守っている。

授業態度

家庭学習

生活習慣

■ 今後の目標

■保護者のコメント

■先生からのメッセージ

家庭学習の手引き №7

家庭学習の手引き№8

勉強の計画やノートの作り

方などの勉強の仕方につい

て、先生・家族・友達に聞

いて参考にしよう。

できるところから取り

かかり、「わかった」「で

きた」「うれしい」を積

み上げよう。

わからないところはそのままにしな

いで、先生や友達、家族に聞いてみよ

う。

将来の夢をもち、自分を向

上させたいという気持ち

を大切にしよう。

勉強の場所を決め、家に帰

ったらそこへ直行。まずは、

生活ノートで今日の宿題を

確認しよう。

「わかった」「できた」「うれしい」がなかなか実感できず、頑張ろうという「やる気」

がなかなかわいてこない状況。君は大きな可能性を秘めている!

タイプC タイプD

付箋紙やマーカーで大

切なところが一目でわ

かるような工夫をして

みよう。

プリントを教科ごとにファイ

ルして、すぐに出せるようにし

ておこう。

勉強するとき TV やゲームのスイッチが入っ

ていないかな。思い切ってスイッチを切り、

集中できる環境を整えよう。

マイペースでこつこつ努力し、一つの教科にしっかり時間をかけながら取り組むこと

ができています。効率的に勉強ができるようにしよう!

勉強に取り組む前

に、どの教科から、

どれぐらいの時間

か、計画を立てては

じめよう。

間違ったところを大

切にし、「同じ失敗は

繰り返さない」という

強い気持ちで取り組

もう。

タイプB 家庭学習は量も中身も充実し、自分が納得するまで頑張るタイプです。やりとげた満

足度やできるようになった喜びも味わえています。その調子だ!

図表や記号を使ってノ

ートに整理し、家の人に

説明してみよう。

「なぜだろう」「不

思議だ」を大切に

し、本やインターネ

ットで調べてみよ

う。 間違ったところは、似たような

問題を解いたり、自分で問題を

創ったりして、できるまでやろ

う。

授業で習ったことを、生活の場

面でも活用してみよう。

図表や記号を使ってノー

トに整理してみよう。

覚えたところも二度三度と

見直し、確実に身に付くま

でやりぬこう。

苦手教科にも積極的に取り

組み、わからなくなったら

先生に尋ねるようにしよ

う。

予習として、教科書を読み、

難しい語句を調べたり、簡

単な問題にチャレンジした

りしてみよう。

与えられた宿題だけでなく、自分

から進んで課題(テーマ)を見つ

け取り組もう。

勉強するときはしっかり集中できていますね! その中身も自分のやるべきところ

に焦点を絞ってあるので、効果的な家庭学習になっています。

授業で習ったことを覚

えるときは、そのまま

覚えないで、理由や考

え方を合わせて理解し

よう

問題集の応用問題に

積極的にアタックし

てみよう。

タイプA

ワンランクアップの自分を目指そう <タイプ別家庭学習のポイント>

家庭学習の手引き№9

家庭学習:はじめの一歩 タイプD「今日から実践型」(まずは机に向かう習慣をつけよう!)の生徒のために!

学習のポイント

■ 学習の計画

○学習する場所を決めよう

・落ち着いて学習できる場所を決めよう。

○学習する内容を決めよう

・まず、宿題をすませ、次に+αの学習(自分でテーマを決めてノート作り、予習や復習)に取り組んでみよう。

■ 時間の使い方

○少しの「くふう」と「がまん」で、まずは毎日30分間決めて、宿題をしよう

・毎日つづけるようにしよう。慣れたら時間を増やしていこう。

・自分が一番集中して学習できる時間を見つけよう。

・テレビの時間、ゲームの時間を少しけずってみよう。

・ゆとりのある休日には、学習時間を少し多めにとろう。

○学習する習慣ができてしまえば、どんどん勉強できるようになります。

■ 宿題の仕方

○その日のうちにすませよう

・分からないときには本や辞書などで調べ、それでも分からないときには、

次の日に先生にたずねよう。

・できたら、問題集などで似た問題にチャレンジしてみるのもいいね。

■ 家庭での援助(保護者の方にお願いします)

☆子どもから大人への考え方が変化する時期です。時には親への反抗も見られるようになりますが、習慣化して

いくためには保護者の励ましが不可欠です。

☆「やればできる」という気持ちをもたせ、子どもの自尊感情を育てるように、ほめたり励ましたりすることが

大切です。

☆「家族で学校や社会のことを話す」生徒の方が学力が高いという結果が出ています。食事時など、折に触れ、

学校のことや新聞やテレビのニュース等について話をするようにしてください。

☆学習する場所を決め、そこを整理整頓して学習に向かえるように、一緒に考えてください。

☆「生活の乱れは心の乱れ」です。心の変化について家族みんなで見守りましょう。

「この頃よくがんばっているね」「計画通りにできたね」 「勉強に集中していたね」

眠くて学習がすすまないときは、早く寝て、翌朝早起きして

家族に答えあわせを協力してもらうのも、はげみになります。

テレビを見ながらの勉強では、身につかないよ!

宿題は、学習内容が身につくように、先生がよく考えて出しているものだから、ていねいにやろうね

+αの学習-簡単メニュー

■ 音読

・今日学習したことや今度学習する教科書のページを、声に出して読んでみよう。

■ 本文のたしかめ

・教科書の文章の中で、興味をもったり大切だと思ったりした文章をノートに写

してみよう。

■ 漢字練習、計算練習

・新出の漢字や語句、学習したけれど読み書きが定着していない漢字や語句をノートに書き写し、その意味・用

法などを調べてみよう。部首集め、ことわざ集め、慣用句集めなどもいいね。

・算数・数学では、絵や図やグラフなどを使って、自分の考えをまとめていくと、力がつきます。

■ まちがい直し

・テストやプリントで間ちがえた問題を、教科書

やノートを見ながら、もう一度といてみよう。

・わからないことは、そのままにせず、早めに先生にたずねる。

まちがえた問題について、考え方のポイントや絵や図などを使って整理するのもいいね

教科書や問題集・ドリルの中から問題を選び、目標タイムを決めて取り組むこともいいね。いろいろなジャンルの本を読むことにも挑戦しよう。

声に出して読んだり、ノートに書き写したりすると、学習効果が上がります。

家庭学習の手引き№10

家庭学習の手引き№11

学力ワンランクアップの家庭学習

予習・復習の積み重ねを!

数学編 宿題だけの家庭学習からワンランクアップをはかりましょう。「比べる」、「判断する」などにより、「考える力」を育てることは大切なことです。問題を解くだけでなく、考えるおもしろさや楽しさを味わいましょう。授業で学習したことを毎日の生活の中で活用してみると楽しいですね。

■ 予習

◆ 「これまで学習したことの復習」が「これからの学習の予習」になります。

【レベル○】

・これまで学習したことを活用できる状況を作っていくことが大切です。例えば、2年生で「図形の調べ方」の学

習に入る前には、1年生の「平面図形」「空間図形」の教科書やノートを整理することは大切で、新しい考え

方を見出していく基礎になります。関係しそうなところの「これまでの復習」をすることが、「これからの学

習の予習」につながります。

【レベル◎】

・次の授業で学習する教科書のページを開き、計算の仕方や問題の解き方を考えてみる。

・問題集の例題にチャレンジする。自分で考え解説を比べてみる。大切だと思った考え方は、図や表、式を利用

してノートにコンパクトにまとめてみる。わからないことについては、マーカー等でチェックして、授業で意

識しわかっていけるようにする。

■ 復習

◆ 「意味の振り返り」と「反復」「継続」がカギです。

【レベル○】

・テスト(定期テストや単元テスト、小テスト)や授業中の学習プリントで間違えた問題は、ノートにやり直し

て、できなかった理由(どんな間違いをし、どこがわからなかったのかなど)や同じ間違いをしないためのポ

イントをまとめておく。

・教科書の問題や計算ドリルなどから基礎的な問題を選んで解いてみる。基礎の問題に取り組む際は、短時間で

すぐに答え合わせをすることに心がける。間違えたところは再度挑戦し、できるまでやってみる。

【レベル◎】

・今日学習した内容の問題作りに挑戦する。

・問題集の発展的な応用問題にチャレンジする。応用問題については、わからなくてもすぐ解説を見ない。自分

でしばらく考えてみて、先生に聞いて、できるだけ長く考えてみる。考える力はそうやって伸びていきます。

毎日の生活の中で・・・数量や図形に対する感覚をみがこう!

◆ 課題(テーマ)を自分で決めて取り組み、自己評価する。

【レベル◎】

・毎日問題練習は大切ですが、課題(テーマ)を意識するとよいでしょう。(「小数係数の方程式が苦手だから

解けるようにする」「円錐の側面積の求め方を、わかりやすくまとめる」等)さらに、どこまで力をつけるこ

とができたか自己評価をします。

◆「考える」ことを意識しよう!

【レベル◎】

・「数学パズルや論理パズルに挑戦する」「教科書にある図や立体を実際に作ってみて、考えたことと比べる」

など「考える」ことを意識できる取り組みをする。

・今日の授業の友達の考え方、自分の追究の道筋を、数学日記としてまとめてみる。

◆ 学習したことと日常生活との結びつきに目を向けよう!

【レベル◎】

・「空間図形」で学習したことをもとに、「オイラーの定理」についてまとめたり、「相似」を活用して直接測

定できない値を予想したり、日常生活につながる数理に挑戦してみる。

家庭学習の手引き№12 数学の予習ノートと復習ノートの例

復習数学日記の例

友達の考えを

書く。その中

でどのように

考えを巡らし

たのかかける

と も っ と よ

い。

今日の学習をどのよう

に自分は受け止めたの

かについてまとめる。

予習ノートの例

予習の際に、簡単な

練習問題にチャレ

ンジをする。

教科書の問題にチ

ャレンジして、大

切なことを自分の

言葉でまとめてい

るところがよい

家庭学習の手引き№13

学力ワンランクアップの家庭学習

英語編 作業のように単語や英文を書くだけの家庭学習からワンランクアップをはかりましょう。体・頭・心を使っての繰り返しと継続が大切です。

予習ってどうやるの?

◆ 教科書を下調べするのもいいし、教科書以外のものでどんどん勉強するべし!

【レベル○】

・次に学習するユニットを見て、新しい単語の意味を調べてみましょう。実際に授業を受けたとき「ああ、あの

ことだ」と思えるようになれば、意欲的に授業を受けることができます。

【レベル◎】

・英語検定の勉強、文法や単語の問題集、リスニング教材、NHK ラジオ基礎英語や英語の本など、教科書以外

のものに取り組んでみよう。次の授業で習うこととは関係していないかもしれないけれど、教科書以外のもの

を使ってどんどん勉強していくことが、結局は良い予習となるのだ。

復習の極意って何?

◆ 体・頭・心を使って、定着するように努力するのがカギです。

【その1:教科書を何度も声を出して読むべし!】

・声を出して本文を読むことで、文法(語順)や単語(意味や発音)などが定着させやすくなるんだ。教科書から

目を離しても英文が言えるくらいになるまで何度も音読しよう。教科書準拠のCDがあれば、ぜひ、利用して

ほしい。モデルの音声を真似することで、発音がかなりよくなるし、正しく音読できることで、リスニング力

アップにつながるのだ。 【その2:声を出しながら教科書を写すべし!】

・ノートに本文を写してみよう。そのとき、文字をただ写すという作業感覚ではダメ! 1文ずつ声を出して読

んでから、教科書をなるべく見ないで書いていこう。すべての文を書いたら、それぞれの英文が正しく書けて

いるかチェックをしよう。正しく書けていない単語や文は練習しよう。最低2回やれば、力がつくのだ。

~20分でできる復習のやり方~

Step1 (約6分) 5回以上音読を行う。意味を考えながら読むようにしよう。 ⇒ Step2 (約8分) 教科書本文をノートに2回以上書く。発音しながら書くようにしよう。 ⇒ Step3 (約2分) 写した本文を黙読し、間違いがないか確認する。声を出さないで読もう。 ⇒ Step4 (約4分) 気づいた間違いの部分(単語・文)を練習しよう。 【その3:単語練習は手と口を使うべし!】

・単語は目だけで覚えるのではない。手を使って書け。口を使って言え。身体のいろいろなところ使って覚える

のが極意だ! ・言えば音も覚える。書けばつづりも確認できる。目で見るだけではその単語を本当に「覚える」ことにはつな

がらないのだ。

①青ペンやオレンジ色のペンを使うと、記憶しやすくなる。 ②苦手な単語は、1つにつき10回書いてみる。 ③自分でテストをして丸つけをする。 ④間違えたところを再び10回書く。

【その4:単語や語句を覚える時は、時間を細切れに使うべし!】 ・10分間とか時間を決めて、その間は集中して単語や語句を覚えよう。しばらくたってからまた10分間。そ

してまた10分間。これを繰り返そう。続けて30分やるより効果があるのだ。

単語の練習の仕方

英語家庭学習ノートの例 家庭学習の手引き№14

家庭学習の手引き№15

卒業を控えた三年生からのメッセージ 自分の目標に向かって一生懸命家庭学習に取り組んでいる3年生だからこそ強く感じることがあります。その

言葉を生かしたいですね。「いいなあ」「大切だ」と思ったところには、マーカーを引いておきましょう。

●家庭学習で力をつけるために

どの教科でもやっぱり家庭学習は大事だと思う。家庭学習は、やった分だけ自分の力になるし、自信に

もなると思う。でも、内容のない家庭学習はやっても意味がないし、力にならない。内容のある家庭学習

が大事だと思う。例えば、簡単な足し算を1ページ繰り返しても意味がない。わかりきったことを繰り返し

ても進歩はない。苦手なところにチャレンジしてみたりするといい。学校での授業の復習+自主学習(学習

したことを少し応用した問題を解く)をしてテストを受けると、テストの点が違うから、やっていったほ

うがよい。最初はめんどくさいけど、やればやっただけの力になる。

●3年生になってからの失敗

12年のときは授業で学習した内容がテストで出題されるので、授業でわかっていればまあまあよい点

を取ることができた。だから、3年生になってからも家では数学をあまりやらなかった。しかし、3年生

の数学テストは応用問題がたくさん出て難しくなって、どんどん点数が下がってしまいました。いまさら

だけど、家庭学習はほんとに大切だと思いますよ。だからといって、応用問題だけでもだめで、基礎から

しっかり理解することも合わせてやっていく必要があります。まあ、とにかく、数学を楽しむことです。

●毎日の家庭学習によってセンスが身につく

家庭学習は1日1ページだと思って馬鹿にしない。毎日こつこつやると数学的なセンスみたいなものが付

いてきて、テストの応用問題でひらめいたりする。それが積み重なって3年生になって受験になると大き

く差が出る。センスはそんなに急に身につくものじゃないと思うから少しずつやることが何よりも大事。

家庭学習の内容も簡単な基本問題じゃなくて、応用問題を中心に取り組むと考える時間が生まれて、集

中力が身につく。集中力はどの教科にも使えるので絶対つけておいたほうがいい。

●わからなかった問題をチェックして、できるまでやり直そう

学校や塾でやった問題の中で、自分がわからなかった問題をどうしていくかが本当に大事。そのままに

しておかない。友達に聞いたときもわかったふりをしない。先生に聞きにいくと丁寧に教えてくれる。も

っと大事なのは、わからなかった問題に印をつけることです。それで、その後2回3回復習すると自分で

解くことができるようになります。

集中して短時間でやることは大事!!

だらだらとやっても、ぜんぜん覚えられないし、そんなのではやっても意味がない。

●「ながら勉強」の失敗

テレビ見ながら、音楽聞きながら勉強をずっとしていたら、自分が思っている以上に勉強の成果が出な

かった。音楽聞きながらだと、けっこうはかどると思っていたけれど、自分はそうでもなかった。だから

「ながら勉強」はあまり勉強しているとはいえない。

理科や社会の覚えなければいけない語句は、自分でとりあえず語呂合わせをつくって、楽しく覚えよう。

基礎問題ばかりで、発展問題をやらなかったので応用力がつきませんでした。

苦手なところから眼をそむけ、できるところだけやってしまうことが多かったのも失敗でした。

あと、すきまの時間、たとえ15分でも、集中して勉強に取り組めると、勉強ははかどります。

家庭学習の手引き№16 ●家庭学習ついて思うこと

「量」より「質」が大事

⇒適度に難しい問題、応用問題

⇒理解できているものをただ繰り返して勉強しても時間の無駄

⇒時間設定を工夫する(時間を決めて、その中で解く)

苦しくても、疲れていても毎日やると、だんだん楽しくなる。

●繰り返しながらわからない問題を克服しよう

計算問題ばかりやっていても、成績は上がらないので、時間の半分は頭を使う問題をやってみる。

15分くらい考えてもわからなかったら、解説をちら見して、もう一回チャレンジして、それでもわか

らなかったら、学校で先生に説明してもらうといいです。考えてある問題なので説明を聞いてもよく頭に

入ります。解説をみて解いたものは、チェックしておいて、10日後くらいにもう一度挑戦する。できなけ

ればさらに繰り返す。

●家庭学習について今思うこと

数学で計算練習の問題をやるのも大切だとは思うけれど、少なくても1日1ページぐらいは文章問題や証

明などじっくり考えて解く問題をやりましょう。計算問題ばかりテストに出題されるわけではないのです。

途中まで考えて間違いに気づいても、そこまでノートに書いたものは消さないで残しておくと、どの部

分からミスをしたのかが見返したときにわかるので、次に同じような問題に取り組むとき役に立つ。消し

ゴムはなるべく使わない。

気分が乗らないときには、自分の好きな教科や単元からはじめてみたり、ちょっとした暗記からはじめ

たりすると、勉強への気持ちが高まっていく。

●面倒くさがってやらなかったけれど

家庭学習は、12年のころから毎日面倒くさくて、そんなにやらなかった。今も正直面倒だ。

でも、目標と比べて成績はそんなに下がらなかった。なぜかと考えてみると、授業を真剣に受けていた

し、中身のある勉強を短時間だけれど集中してやっていたから。集中力があると思う人はそんなふうにや

ってみてください。

「勉強は人が行ってやるのではない。自分から決心してやるのだ。」

●勉強嫌いの先輩から

予習・復習は結構大事で、わかるまで勉強すること、あきらめないこと。

しかし、僕は勉強が超キライでした。今もキライです。でも、キライなことでも、一生懸命やると、だ

んだん楽しく感じてきたのでした。とても不思議でした。

●3年間で私が感じたこと

提出ノートはもちろんしっかり出すこと! それでいて内容の充実したノートにすること!

毎日1ページと言われていても、多くなってもいいから、きりのいいところ、しっかりした内容になるよ

うに、ノートを進めたほうがいい。「1ページが終わればいいや」という態度では力がつかない。

提出ノートを出さないと、だんだん家で勉強しなくなるから、成績も落ちます。家庭学習は大事です。

できなかった問題には印をつけて、時間がたったらもう一度やるのは効果的です。

国語とか英語の長い文章を読んで解く問題は、TVを見ながらやると絶対にわからない。

嫌いなものと好きなものに分けて、交互に勉強するとよい。

どんどん、親や先生に教えてもらおう。(わからないときはすべて「なんで?」と聞く)

平成21年度全国学力・学習状況調査より

みなさんも1度は、紙を切って模様作りをしたことがあると思います。この問題

は、江戸時代から親しまれている「紋切り遊び」を題材としています。

色紙とはさみを用意して、実際にやってみましょう。

①半分に折りましょう。②対角線に沿って切りましょう。③開きましょう。

再び開くと、左右が対称な図形になっていますね。また、見方を変えると左右の

図形は合同な図形になっています。

こうした日常生活の事象を、数学の学習と結びつけることによって、折ったり切

ったりする操作活動が図形の性質に裏づけされていることは、大きな驚きとなるで

しょう。対称という見方で、身の回りにある物の形を見てみましょう。数学の世界

が広がっていきます。そして、問題が終わったら、紋切り遊びにチャレンジしまし

ょう。くれぐれも安全に気をつけてくださいね。

それでは、問題を解きましょう。

中学校 数学B 1 事象の数学的な解釈と判断(紋切り遊び)

平成21年度全国学力・学習状況調査より

☆何を求めたらいいのかな。

与えられた「紋切り遊び」の 回折りの紙を切って、それを

開いたときにできる を選ぶ問題です。

☆まず、自分で解いてみましょう。

☆1回折りの模様は、線対称な図形だから、対称軸を書き込んでみましょう。

☆答えは何でしょう。この1回折りの紙を切って、開いたときにできる模様は、

です。

アは、対称軸が書き込めないので、当てはまらないね。

① 問題を

つかもう。 1

② 自分の

力ででき

るかな。

③ こんな

ふうに考

えるとい

いよ。

④ 答えを

書こう。

問題1の(1)のワークシート

模様

答え( )

選んだ理由

平成21年度全国学力・学習状況調査より

この問題は、与えられた「紋切り遊び」の1回折りの紙を切って、それを開いたときにでき

る模様を選ぶ問題です。

問題の説明文の写真を見ましょう。ちょうど開いている場面で、花びらの模様になっています。

この写真は、1回折りの紙を切ったものです。線対称の図形になっていることが分かります。ま

た、中央の折り目が対象軸になっています。

このように、説明文から「紋切り遊び」でできた模様と図形の性質を結びつけて、問題を解決

していきます。

参考

A問題の4に方眼紙にかかれた平行四辺形

を線対称・点対称の観点で判断する問題があり

ます。図形を線対称や点対称の観点で考えるこ

とは、形や模様などの美しさを感じとることが

できる背景にある見方です。

(正答 ウ )

☆何を求めたらいいのかな。

「紋切り遊び」でできた模様を集めたグループを選び、これらの模様だ

けに見られる を説明する問題です。

問題1の(1)の解説

図形の性質

① 問題を

つかもう。

「紋切り遊び」の説明文を線対称な図形の性質と関連づけて読みましょう。1回折りの紙を開

いたときにできる模様は、折り目の両側がぴったりと重なるという線対称な図形の性質の特徴が

あります。

ポイント!

問題1の(2)のワークシート

平成21年度全国学力・学習状況調査より

☆まず、自分で解いてみましょう。

☆順番に考えてみましょう。

(1)と同じように考えましょう。「紋切り遊び」でできた模様は、

線対称な図形だから、 を書き込んで調べましたね。

ア、イのグループのそれぞれの模様に を書き込むことができ

るか考えましょう。

次に、説明する際には「・・・は、~である」といった表現の仕方にも

注意しましょう。

☆答えは何でしょう。

「紋切り遊び」でできる模様を集めたグループは です。

また、「紋切り遊び」でできる模様だけにみられる図形の性質は、

をもつことです。

対称軸

② 自分の

力ででき

るかな。

答え( )

選んだ理由

③ こんな

ふうに考

えるとい

いよ。

④ 答えを

書こう。

対称軸

対称軸

この問題は、「紋切り遊び」でできる模様のグループを選んで、「紋切り遊び」でできる模様だ

けにみられる図形の性質を説明する問題です。

「紋切り遊び」でできる模様だけにみられる図形の性質として、「対称軸をもつ」や「線対称で

ある」などの理由があげられます。

問題1の(2)の解説

平成21年度全国学力・学習状況調査より

実際に対称軸を書き込むと、次の図のようになります。

日常的な事象を観察し、そこに成り立つ事柄を数学的な表現を用いて説明することで、特徴が

明確になります。そのためには、「折るとぴったり重なる」→「左右対称」→「線対称」というよ

うに数学的な表現に高めていくようにしましょう。

☆何を求めたらいいのかな。

→ の紙を切って開いた模様を選ぶ問題です。

☆まず、自分で解いてみましょう。

① 問題を

つかもう 3回折り

② 自分の

力ででき

るかな。

問題を解決した後、「紋切り遊び」でできる模様とそうでない模様を比較して再検討すること

で、「紋切り遊び」でできる模様だけにみられる図形の性質が、一層明確になります。

ポイント!

問題1の(3)のワークシート

答え( )

選んだ理由

平成21年度全国学力・学習状況調査より

☆順番に考えてみましょう。

問題1の図4にある遊び方を見ましょう。3回折りの紙を切ると、対称軸

(点線)が 本あることが分かります。

を ア~オの模様に対称軸を書き込みましょう。

対称軸を 本引くことができたのは、ア~オのうち です。

③ こんな

ふうに考

えるとい

いよ。

④ 答えを

かこう。

4 ウ

この問題は、「紋切り遊び」で3回折りの紙を切って開いたときにできる模様を選ぶ問題です。

遊び方の説明で、図4を見ると、3回折りの紙を切ると、対称軸(点線)が4本あることが分かり

ます。したがって、ア~オの図に対称軸を書き込み、対称軸が4本の図を選びます。

実際に対称軸を書き込むと、次のようになります。イ、エは1回折り、ア、オは2回折り、

ウは3回折りですね。

参考

身の回りには、このような対称な図形はたくさんあります。

インターネットを活用して調べてみましょう。

県章 検 索

地図記号 検 索

1 何回折ったかという操作が、開いた図形の対称軸の数と関係があるとい見方がポイントで

す。実際に、この問題にある図形を作ってみましょう。

2 今回は「線対称」という観点で考察しましたが、図形の性質には「点対称」という見方も

あります。「紋切り遊び」でできた模様を点対象の観点で、さらに深めましょう。

ポイント!

問題1の(3)の解説

岡山県の県章

平成21年度全国学力・学習状況調査より

-3年1組 体力づくりについてのアンケート-

〈質問〉

体力づくりについて、あなたが考えていることを書いてください。

〈回答〉○ 中学生の体力が向上してきたという新聞記事を

読んで,私たちは体力があるんだなと思いました。

ア・・・・・

○ 体力づくりには,早寝早起きの規則正しい生活と,バランスの取れた食事が大切だと思います。

イ・・・・・

○ 小学校では 「なわとび週間」があって楽しかっ,た。中学校でも昼休みを使って,何かやったらいいと思う。

ウ・・・・・

○ 小学生や中学生が,放課後や休日に安心して運動できる場所を,学校以外にもつくってほしい。

エ・・・・・

○ 体力づくりを一人でするのは難しい。みんなでやった方が楽しいし長続きすると思う。

オ・・・・・

- 1 -

中学国語A

提案する文章を書く

この問題は、アンケートの回答をもとに、新しい活動を提案する文章を書くことに

関する内容の問題です。

自分とは異なる立場の意見を取り入れて、説得力のある意見文を書く学習や提案者

を立てて討論を行う学習と関連があります。

体育委員の松田さんたちは、学級で体力づくりについてのアンケートを行い、体力づくり

5への取り組みを学級に提案することにしました。次は

、【アンケートの質問と回答の一部】

す。これを読んで、あとの問いに答えなさい。

【アンケートの質問と回答の一部】

、「

松田さんたちは

昼休みに学級全体で運動をすること

を提案する文章を書くことにしました

その提案の根拠にすることができる回答を

から

までの

、【アンケートの質問と回答の一部】

中から

選びなさい。

二つ

の問題を順に考えて解いていきましょう。

昼休み

学級全体

時間帯

対象者

1体育委員の松田さんたちは、体力づくりへの取り組みを提案しようとしています。その

取り組みを行う時間帯はいつで、対象者としているのは誰ですか。

2アンケートの回答のうち、松田さんたちが提案しようとしている時間帯と対象者と関

連が深い回答をしているのは、ア~オの中のどれですか。

平成21年度全国学力・学習状況調査より

- 2 -

平成21年度全国学力・学習状況調査より

アンケートの回答には、様々な意見がありました。その中に、次の

のような意見もあり

二ました。松田さんたちは

「昼休みに学級全体で運動をすること」を提案する文章の中で、この意

見も取り上げて書こうと思います。松田さんたちがこの意見を取り上げて書こうとした理由として

最も適切なものを、あとの

から

までの中から

選びなさい。

一つ

今の私たちにとって大切なのは、体力づくりよりも勉強です。もっと勉強に力を入れるべきです。

提案内容と同じ立場の意見であり、多くの人が提案内容と同じ考えをもっていることを強調できるから。

提案内容と同じ立場の意見であり、提案の根拠となる具体的な事例として適したものであるから。

提案内容とは異なる立場の意見だが、異なった考えをもつ人にも提案を理解してもらうことが大切だから。

提案内容とは異なる立場の意見だが、寄せられたすべての回答に等しく触れなければならないから。

の問題を順に考えて解いていきましょう。

からの意見

異なる立場

自分と異なる立場の人の考えを想定すること

自分と異なる立場の人にも自分の考えを理解してもらえるように内容を

○検討すること

1アンケートの回答から取り上げようとしている意見は、自分たちと同じ立場、異なる

立場、どちらの立場からの意見ですか。

2提案する文章の中に、右の示した立場の人の意見を取り入れて書こうとした理由とし

て最も適切なものを選択肢1~4の中から一つ選びましょう。

※「昼休みに学級全体で運動をすること」と「大切なのは体力づくりよりも

勉強」という二つの意見を比較すると両者の立場の違いが分かるね。

◇提案する文章を書くときに大切なことを二つ考えて箇条書きにしましょう。

*ポイント

提案する文章を書くときには、自分とは異なる意見をもつ人にも自分たちの

考えを理解してもらうために、様々な立場からの意見を想定して提案内容を検

討し、論理の展開を工夫して書くことが大切です。

- 3 -

平成21年度全国学力・学習状況調査より

家庭学習の手引き№19

学力ワンランクアップの家庭学習

◆ 国語

・漢字ノートを1P集中してできない。・1つの単語をテストのように書いていくのか,同じ文字を1行ちゃんと

やればいいのかわからない。・家だと覚えられない。・「まあできるか」と思い,あまりやらない。・漢字練習

は,簡単な字ばかり書いてしまう。・どのような漢字を練習したらいいのかよく分からない。・何をやればいい

のか分からないときがある。文の要約についての具体的な勉強方法がもっと知りたい。・どの部分を中心に練習

すればいいのかわからない。漢字以外に何を主にやったらいいのか分からない。・漢字ノートをやっても覚えら

れない。・どのレベルの漢字をやればいいのかわからない。

◆ 社会

・勉強方法が見つからない。・一人で勉強ができない。・テスト前以外はやらなくてもよいのか。・どのように

したら完璧に覚えられるか。・長い年表が分からない。・覚えることが多くて大変で、整理と対策に書いていな

いところがテストにでる。・何回書いても暗記できないものがある。・文で説明を書くところがあやふや。・範

囲が広くてどこから手をつけていいのか分からなくなる。・地理がよくわからないし単語や年表が頭に入らない。

テストを終えた3年生に現在の悩みを書いてもらいました。自分と同じ悩みがありますか?それを具体的にどのようにすればよいですか?考えながら読んでみましょう。

悩み編 パート1

◆ 数学

・提出ノートは毎回分かるところの楽な単元を選んでしまう。・証明の問題があまり解けない。・計算練習をし

てやり方を覚えるのに,テストになると忘れてしまう。・応用問題が解けない。・どこの問題を解いたらいいか,

よく分からない。・証明が覚えられない。・宿題をどうやればいいのかわからない。・例題を見ても,問題のや

り方がわからない。テストの応用問題で今までに見たことのない問題がでるが、どのように練習したらいいのか。

文章題が嫌で計算ばかりになってしまう。答えをみてもどうしてそうなるのか分からないところがある。証明が

さっぱりわからない。聞かれていることや,式の作り方がわからない。

◆ 理科

・勉強方法が見つからない。・忘れてしまう。・難しすぎて分からない。・計算などの方法がぐちゃぐちゃにな

る。・基本はできても,応用ができない。・計算がややこしくて混ざる。・テスト範囲が広いとき,どこからや

ればいいのかわからないことがある。学習しなくてはいけないところにたくさんの分野があって難しい。・テス

ト前にしかやらないので,身についていない。・計算が難しい。

◆ 英語

・単語が分からないとき,すぐに答えを見てしまう。単語を練習したほうがいいのか,文を練習した方が効率的

かわからない。・英作文が分からない。・どのようにしたら文法的なものを簡単に覚えられるか。・単語が分か

らなく、つづりが覚えられない。・教科書を全部覚えるのか。・リスニングの練習ができない。・難しい単語覚

えればほぼOK,というわけじゃなくて,応用が多いから分からなくて混乱する。・書いてある内容が分からない。・

先生から英作文をやろうってコメントがあるがどんなことをやればいいかわからない。・長文英語が読めない。

◆ 集中力・やる気

・集中力が続かない。・長時間できない。・周りの音がうるさくて集中できない。・誘惑に負けてしまう。・や

る気がでなくて後回しにすることがある。・やる気が出なくてやらないときがある。

◆ 勉強の仕方

・応用問題が解けない。・選択の問題が解けない。・すぐに答えをみてやってしまう。・人に聞いて,自分で考

えるということをあまりしない。・テストが近くならないと,勉強しない。・分からなくなると,違う教科の勉

強をしてしまう。・テスト勉強は,何からやればいいのかわからない。・面倒くさくてやらない日が多い。学校

でいつも宿題をやってしまうが、家で何をすればよいかわからない。・夜遅くまでかかるときがある。・テスト

勉強の効率があがるにはどうすればいいのか。・分からないところの説明を見ても,分からないときがある。・

範囲が広くて,どこから手をつけていいのか分からなくなる。・テスト勉強をしていると眠くなり、次の日も眠

い。・やる量が少なくて,しっかり身につかない。・自分の答えが○になるのかよく分からないときがある。・

時間的にどのくらい勉強するのがベストなのかわからない。・答えの解説をみても意味が分からない。・ノート

がきれいにかけない。・極端に難しいのが多すぎる。・どこから手につければいいか分からない。

◎「悩みパート2」では、家庭学習の手引きを読んだ3年生の感想を紹介します。

家庭学習の手引き№20

学力ワンランクアップの家庭学習

家庭学習の手引きを読んでみて、感じたことを書いてもらいました。(書いたのは3年生です。) 3年生が手引きの内容をどのように受け止めたのか参考にしてください。

みなさんも家庭学習の手引きを読んで、感じたこと、改善したいことをまとめてみましょう。

悩み編 パート2

◆ Aさん

勉強は量より質だとわかった。簡単な問題ばかりやっていてもだめ。簡単な漢字練習をやってノートをうめて

もだめ。自分が今本当に伸ばしたいと思っていることに取り組む必要がある。あと、勉強は基礎が大切で、それ

が身についてから、応用に取り組んでいくようにしたい。

◆ Bさん

一日一日しっかり勉強する。提出ノートは欠かさず毎日やって、毎日提出する。そのことによって学習の習慣

をつける。ただ、取り組む内容は、簡単なものの繰り返しにならないように工夫をする。分からなかったら、分

かるまでやる。間違えたら、できるまで繰り返す。

朝ごはんはしっかり食べて、頭が働くようにする。早く起きることも実行したい。

英語の学習で音読に必ず取り組み、英語の4ステップを実行する。

◆ C君

ながら勉強は「だめだ」と思ったので、やめるようにしたい。+αの学習として、予習・復習に取り組む、ワ

ークの1ページをわかるまで取り組む、等様々なことができると思った。考えて、工夫する学習にしたい。教科ご

と時間とノルマを決めて、集中して取り組む。そうすれば、達成感が持てる。

◆ Dさん

英語⇒文法的なものを覚えるのには「音読・教科書の本文を写す」ことが大切とある。なので、これからの家

庭学習に、音読と本文写しを取り入れていきたいと思います。

数学⇒まずは基本的な問題を解いてみる。基本的な問題に取り組むときには、短時間ですぐ答えあわせをする

ことが大切と書いてあるので、すぐに答えあわせをする。なので、これからは問題集を短時間で完璧にすること

を繰り返していきたいと思います。

◆ E君

やる気が出ないことが多かったのですが、好きな音楽を聴いて、やる気を出して取り組みます。提出ノートは

毎日ちゃんと出して、1ページでいいやと思ってもきりのいいところまでやる。しっかりした内容になるようにや

る。できなかった問題には必ず印をつけて、2~3日後にやり直すようにする。

◆ F君

自分は、少し分からないとやめてしまったり、解答を丸写ししたりしていた。今度からは、すぐに答えを見な

いで15分は考えたい。それでもわからなかったら、解答を参考に考えてみる。そういう問題は、テストに出たと

きできないことが多いので、しるしをしておいて、必ずやり直すようにしたい。

◆ Gさん

勉強をする時間と、自由時間とに分けてみる。「何時までは集中してやる」と決めてから取り組む。まずは机

に向かって、やる気を出す。わからない問題は印をつけて、先生や塾で聞くようにする。疑問をそのままにしな

い。問題集は薄いものを買って、はじからはじまで取り組んでいくようにする。

先輩のメッセージや学習ノートの例をみて、勉強はもっと工夫してやれば、楽しくできるし、力がつくものだ

とわかった。この手引きを参考にして、よい家庭学習ができるようになりたい。