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鳥大研修センターだより 2011年 9月 ( 1 )
鳥取大学卒後臨床研修センター 第 1 8号 2 0 1 1年 9月 1日発行
鳥取大学医学部附属病院卒後臨床研修センター長
清水 英治
本年4月に卒後臨床研修センター長に就任いたしました清水でございます。 本院は大学病院として救急医療はもとより、人にやさしい先進的医療を推進し山陰の地域医療の充実・発展に貢献するため職員一同日々努めております。 卒後臨床研修センターは、次世代の山陰の地域医療を支える研修医を育成するという重責を担い、センター内に専任と兼任を含め20余人のセンター教員で研修医のサポート体勢にあたっています。また、各診療科の先生方にも「全体で研修医を大切に育てよう」と臨床研修指導に全面的にご協力をいただいております。
本院の研修カリキュラムやシステムは、病院全体の支援と協力により着実にハード・ソフト面ともに充実してきています。さらに地域医療機関、医師会、鳥取県が一体となって山陰の医療を支える人材を育成しようとする熱い思いが込められています。 また、地域病院とも連携を深め、専門性の高い大学病院と数多くの症例を経験できる地域医療機関が協力し、相互の特色を生かしながら研修医教育を進めております。地域医療機関の皆様方には平素より本院卒後臨床研修に多大なご尽力をいただいておりますこと、あらためましてお礼申し上げます。 学生および研修医の皆様には、目先のことだけでなく、10年、20年先の自分の将来像をしっかり描いて、研修病院やプログラムを選んでほしいと思います。 本年度のマッチング希望順位登録受付も9月15日から開始されます。どうか1人でも多くの医学生の皆様が本院で医師としての第1歩を踏み出されることを期待しています。医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、人と和して社会から必要とされる医師に成長していけるようともに頑張って参りたいと思います。 皆様、今後ともよろしくお願い申し上げます。
第18号の紙面●新卒後臨床研修センター長挨拶1ページ. 「卒後臨床研修センター長に就任して」 鳥取大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター長 清水英治
●今号のニュース・話題2ページ. iPad貸与しています 荻野和秀2ページ. 合同説明会開催 荻野和秀2~3ページ. 平成23年度第1回鳥取県臨床研修
セミナー開催 荻野和秀3ページ. 納涼会開催 荻野和秀
4ページ. 地域医療サマーセミナー2011実施 荻野和秀
4~5ページ. 研修医入院体験記5ページ. 文部科学省事業 山陰と阪神を結ぶ高度
医療人養成プログラムFD講習会案内 鳥取大学コーディネーター 植木 賢●シリーズ6ページ. 研修医今昔物語~私の研修医時代、そして今~
歯科口腔外科 助教 中林 基6~8ページ.医局探訪 ~眼科の巻~8ページ.今後の予定
「卒後臨床研修センター長に就任して」
この紙面からの無断転載・複写・引用等を禁じます
新卒後臨床研修センター長挨 拶
鳥大研修センターだより( 2 )2011年 9月
荻野 和秀
卒後臨床研修センターでは、今年度より研修医全員にiPadを貸与しています。すでに卒後臨床研修センター(研修医ルームやカンファレンスルーム)では無線LANを配備しており、手軽にインターネットにつなぐことができます。院内も手続きをすれば無線LANの利用が可能であり、病棟でも外来でも院内ならどこでもiPadを 用いてUpToDateやPubMedに自由にアクセスすることができます。つまり、臨床上の疑問点の解決や文献検索がその場で
行えるようになり、研修がより充実したものになりました。今後鳥大病院も米国の医師のようにモバイル端末を用いて病棟で仕事をするのが当たり前のようになるのではないかと思っています。
iPad貸与しています
ニュース・話題
荻野 和秀
6月22日(水)、国際ファミリープラザで、卒後初期・後期臨床研修合同説明会を開催しました。第一部は、鳥取大学、鳥取大学関連14病院が参加し、それぞれの病院の研修内容を説明しました。鳥大病院のプレゼンは、研修医の藤井太平先生が中心となって作製したプロ顔負けの動画を上映しました。鳥大病院の臨床研修に対する研修医みんなの熱い思いが伝
荻野 和秀
7月26日(火)、福井大学医学部総合診療部の林寛之教授をお招きして鳥取県臨床研修セミナーを開催
わるすばらしい内容に会場から拍手喝采でした。第二部はブース形式で、鳥取大学21診療科(部)、各関連病院の担当者が研修医や学生に対し個々に説明を行いました。学生64名、研修医26名が参加し、研修内容や将来のことなどについて熱心に聞いたり、積極的に質問をしたりしていました。これから研修病院を選択する学生や、すでに研修の始まっている研修医にとっては、今後の進路や研修内容がよく理解でき、非常に有意義な説明会でした。 学生の皆さん、元気な先輩研修医が待っています!
しました。林先生は昨年お招きした寺澤先生の愛弟子であると同時に、寺澤先生同様カリスマ指導医として有名で、8月にもNHKの「総合診療医ドクターG」に出演されました。当日は本院の研修医・指導医・学生に加え他病院の医師も参加し、合計80名の参加者となり大盛況でした。さらに今回初めての試みで、セミナーをWebカメラでネット中継し、鳥取
合同説明会開催
平成23年度第1回鳥取県臨床研修セミナー開催
鳥大研修センターだより 2011年 9月 ( 3 )
荻野 和秀
7月28日(木)に卒後臨床研修センターの納涼会を『スポーツカフェだんだんスタジアム』で行いました。研修医・指導医の皆さんが多数集まり、暑い夏を乗り切るため元気をつけました。余興として藤井太平先生が中心となって作製した研修医の楽しい様子が伝わるビデオも放映され、とても盛り上がりました(内容の詳細は参加した人から是非聞
いてください)。北野病院長も顔を出していただき、山陰から世界へ発信する鳥大病院の今後の展望について熱く語っていただきました。予定時間があっという間に過ぎとても楽しい会となりました。
納涼会開催
県立中央病院の研修医の皆さんも聴講することができました。林先生の講演は、「その気にさせる笑いの絶えないER総合診療」のキャッチフレーズどおり、わかりやすいスライドとクイズを取り入れた、楽しくもEBMに基づいた救急診療のPitfallが的確に伝わるとても有意義なものでした。予定をオーバーし2時間という長時間になりましたが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。セミナー終了後の
懇親会も林先生を囲んで医学から私生活までいろいろな話に盛り上がり、とても楽しい時間を過ごすことができました。 第2回セミナーは9月21日(水)に聖路加国際病院呼吸器内科の西村直樹先生を、第3回セミナーは10月27日(木)に名古屋大学総合診療部の伴信太郎先生をお迎えして行う予定です。詳細はまたホームページなどでお知らせします。
鳥大研修センターだより( 4 )2011年 9月
荻野 和秀
8月16、17日の2日間にわたって、鳥取県と鳥取大学医学部の共催で、鳥取県内外の学生の皆さんが県
内の医療機関を体験研修する「地域医療サマーセミナー」が開催されました。鳥大病院にも5名の学生さんが見学に訪れ、今回は脳神経小児科、小児外科、泌尿器科、内分泌代謝内科、消化器内科等を見学し、各診療科の指導医から熱心な説明を受けました。また、卒後臨床研修センター内で研修医と
話しをするなどして、大学病院の医療や臨床研修について多くのことを知ったのではないかと思います。2日目の夜には意見交換会が催され、今年は新たに研修医も3名参加し学生の皆さんと熱いトークを繰り広げていました。
地域医療サマーセミナー2011実施
研修医入院体験記
今年は例年にない猛暑でした。診療・研修の合間に飲み会やスポーツも盛んになったのではないでしょうか。そのような場でも社会人たるもの羽目を外してはいけませんが、つい羽目を外した二人の研修医を紹介します。Aさん「私はバスケットをしていて膝の靭帯を切ってしまいました。」Nさん「僕はお酒に酔って歌いながらイスから転落し、腕を折ってしまいました。」二人「そして私たちは信頼と実績のある鳥取大学医学部附属病院の整形外科で手術をしてもらいました!!」Aさん「入院もさせてもらいましたね。」Nさん「入院生活は快適でした。看護師さんには配膳下膳や清拭など、ありとあらゆる身の回りのケアをしていただきました。」Aさん「1日に何回も優しく声をかけてもらって、
とても嬉しかったです。」Nさん「あと、リハビリの方たちにもとてもお世話になりましたね。」Aさん「手術はもちろんですが、やはり実際動かしていくにはリハの力がすごく大事だと感じました。」Nさん「ほんと、最初はまったくROMがでなかったのに、徐々に良くしてもらって…。Aさんなんて良くなり過ぎて、100mを5秒で走れるようになったんですよ!!」Aさん「走ってないし!!無茶しないようにって言われてるの、E田先生に怒られちゃうでしょ~(>_<)」Nさん「ごめん、ごめん。まぁそれだけリハビリの先生たちの力も素晴らしいってことが伝えたかったんですよ!!今回患者さんとして入院生活を送ってみて、関係各所の方々にはご迷惑とご心配をおかけしましたが、とてもいい経験をさせていただいたと思っています。Drがいなければもちろん病気は治りませんが、Drだけでは医療は成り立たないということを改めて痛感しました。」Aさん「私も同感です。やっぱり何事もチームって大事ですよね。私は患者さんがいかに大変かということも身をもって学ぶことができました。主治医の先生がベッドサイドに来てくれることがこんなにうれしいことだったとは!!まぁ私の場合、病室を脱走しすぎて先生とすれ違いが多かったんですけどね(笑)」Nさん「それに医療従事者だけでは入院生活はなかなか難しいところがあって、家族や身近な人のサポートがあって、何不自由ない入院生活が送れたん
意見交換会の様子手術室見学の様子(泌尿器科)
鳥大研修センターだより 2011年 9月 ( 5 )
この度、神戸市で4大学合同のFD講習会を開催することとなりましたのでご案内いたします。
講演会は、ヨットによる国境を越えた挑戦を行った堀江謙一氏(この挑戦は後に石原裕次郎主演で映画化)の特別講演『夢をあきらめない』と、各大学で研修を行った研修者の体験談を聞くことができます。夢に向かって一歩前に踏み出す勇気と、行動を起こすことによって見えてくる新しい世界がどのようなものか、貴重な話を聞ける良い機会であると存じます(旅費支給有り)。皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。※当事業は、卒後3年目から10年目の医師を対象に、大学間の壁を越えて交流研修を行う新たな試みとして始まりました。実際に研修をされた方からは、他大学での研修により各大学との違いを肌で感じるこ
とができ、“自己が成長するきっかけになった” とのありがたい感想をいただきました。今後、さらに一人でも多くの方々が自分の目指す医療人の姿を実現できるよう、皆様の夢を私共に教えていただき、微力ながらお手伝いをさせていただけたらと願っております。鳥取大学では当事業を活用して、臨床の情報データベースでEBM実践に欠かせないツールである「Up to Date」の導入や、研修環境の向上のために交流研修者へiPadの提供を開始しました。 さらに今年度からは、数日間の短期交流研修も加え、より一層、皆様に活用していただきやすいプログラムとなりますよう努めて参ります。ぜひ、当プログラムをご活用ください。
文部科学省事業 山陰と阪神を結ぶ高度医療人養成プログラムFD講習会案内鳥取大学コーディネーター 植木 賢
だと感謝してます。」Aさん「あと研修医のみんなや学生さんとかいっぱいお見舞いにきてくれたのもほんとに嬉しかったよね。私は入院中に誕生日を迎えることになってしまったんだけど、そのおかげで1日に4回も誕生日祝いしてもらっちゃいました♪」Nさん「いやー、チーム医療って、本当にいいもの
ですね。」二人「大変ご迷惑をおかけしましたが、とても貴重な体験をさせていただき、スタッフの皆様の役割の大切さについて、身をもって学ぶことができました。本当にありがとうございました。これからは節度をもった大人になりたいと思います。今後とも、私たち研修医をよろしくお願い致します!!」
鳥大研修センターだより( 6 )2011年 9月
研修医今昔物語 ~私の研修医時代、そして今~
原稿依頼を受け改めて振り返れば早いもので、研修医を終了して10年の月日が経っていました。私の時代は現在のような研修医制度はなく、各大学独自のものでした。卒業前に研修したい大学や教室を決めて、4月1日から入局。国家試験の発表も今みたいに4月前でなく5月だったので不合格なら一か月で退局・・・それに比べると研修医制度も成熟してきて、プログラムもしっかりし、環境や処遇も充実してきたと思います。 私が入局した当時は、「金魚の糞になれ!」が教授の口癖でした。教授が医員室のドアの前を通過されたら、それを察知して教授を追いかけるのが研修医の勤めでした。当然、金魚の糞は、金魚が帰宅するまで帰れません。また、当時は今と違い、時間外は輸血のクロスマッチや血液検査はして貰えず外傷などの急患が来ると人出が必要でした。外傷などの急患が来ると、医局中の人が外来に行きラインを取ったり、止血処置をしたり先輩の指示の元、一致団結して処置したことは非常に勉強となり、度胸も付いたと思います。 ベテランの看護師さんは、時に厳しく時に優しかったです。口頭試問の様に処置内容を聞かれたり、指示を考える間もなく求められたりするのは厳しかったです。しかし、朝から晩まで働き食事を取れないこともありましたけど、そんなときに、声を掛けてくれるのも看護師さん達でした。お弁当のおにぎりを分けてくれたり、出前を一緒にとってくれ
たりし一緒に食べた食事の味は思い出の味です。 研修医の途中で、助(准)教授が岡山大学から赴任されました。生真面目な教授と対照的で、陽気な先生で良くラーメンを食べに連れて行ってくれました。その際に、色々な臨床経験を話してくれ「臨床医として診療した患者さんの数も大切だが、それ以上に1例1例を如何に大切にし、頑張りぬけるかの方がもっと大切だ!鳥大の症例数は少なくても、種類は負けてない。だから、1例1例大切にせい」と言われたのには、特に感動し地方大学に入局した迷いが、吹き飛んだのを覚えています。今でもその言葉は宝物で、その言葉を胸に臨床に励んでいます。また、教授と助教授は、治療方針でよく討論されていました。2人とも、本当に夜遅くまで仕事をされ、本当に1例1例症例を大切にする姿勢は共に凄かったです。2人の討論は、ゴールは同じでも、方法や考え方は色々あることを学び考える良い機会でした。このときに臨床医としての幅が色んな意味で養えた気がするとともに、2人の師匠と出会えたのはラッキーでした。 同期は今も良き友人で、良き理解者です。無我夢中で研修医時代を共にしたことが大きく、深い絆には永遠を感じます。 徒然なく書きましたが、今でも研修医時代の良い経験や苦い経験、色んな人との出会いは、臨床医として人として大切だと今でも感じています。皆さんも、与えられた環境の中で、頑張って下さいね!
歯科口腔外科 助教 中林 基
眼科の創立は昭和20年3月設立の官立米子医学専門学校時代にさかのぼり、65年の歴史を誇る伝統ある教室です。昭和21年6月に故神鳥文雄講師が就任され眼科学講義と診療を開始しました。その後米子医科大学を経て昭和24年5月に鳥取大学医学部となり、神鳥教授が継続して初代眼科学教授へ就任されました。昭和45年には第二代教授として藤永豊先生が、平成元年には第三代教授として玉井嗣彦先生が就任されました。そして、平成13年に日本の角膜疾患のリーダー的存在である井上幸次教授が大阪大学より就任され、現在に至ります。 現在のスタッフは教授、山﨑厚志准教授、宮﨑大
講師、馬場高志講師以下、助教5名、医員12名で診療にあたっています。 外来は月曜から金曜の毎日初診を行い、一般再診も連日3~4診立てて行っています。1日あたりの外来患者数は約150人と非常に忙しい外来となっています。病棟は現在病床数31床で、在院日数が短いため入院患者数は多くH21年度は1296人(延べ人数では1万647人)でした。そのうち手術目的の患者が8-9割をしめ、レーザー等をのぞく観血手術のみで1539件あり、鳥大の年間手術件数の5分の1以上を占めています。井上教授は現在日本角膜学会の理事長であり、県内は言うに及ばず県外からの角膜疾患
医局探訪 ~ 眼科の巻 ~
鳥大研修センターだより 2011年 9月 ( 7 )
の紹介患者も増えています。角膜移植は鳥大アイバンクや他の国内のアイバンクからの献眼だけでなく、シアトルから空輸した海外ドナー角膜も用いておこなっており、最近では角膜内皮移植も開始し良好な成績を挙げています。2004年の秋からエキシマレーザーが導入され、国立大学の附属病院としては全国で2番目に屈折矯正手術を立ち上げ、山陰のみならず中国地区の拠点施設となりつつあります。また後眼部の疾患に対しても黄斑変性症に対するMedical Retina(MR)外来を立ち上げ光線力学療法(PDT)や抗VEGF抗体療法などの最新の治療を取り入れています。 さて当科で研修を行う上での一番の利点はやはり地域の中核を担う大学病院の性格上、特定の疾患にかたよらず眼科疾患全般や眼科手術のほぼすべてに対応できるということが大きな特徴としてあげられると思います。各分野のスペシャリストもそれぞれ揃え、現在眼科専門医も16名擁しており、眼科の初期研修をおこなう上で大変有利な条件が整っています。新人、研修医にはもちろんマンツーマンの指導医もつけますが、先輩医師によるミニレクチャーを設けるなど医局員皆で指導にあたっております。当科の方針として、特別の希望がない限りは原則として専門医指向と学位取得を同時に目指し、領域にかたよらず眼科一般を満遍なく研修し、専門医取得したのちにはそれぞれsubspecialtyを決めて習熟させています。 手術スキルアップにウエットラボを積極的に行っ
ていますが、さらに近年は当教室臨床教授である飽浦淳介先生開発による机太郎ドライラボ&ウエットラボ(ESCRSという国際学会にて2年連続グランプリ)を教室でも購入し、新人指導&学生の顕微鏡下手術実習に使っています。 また、基礎研究については宮崎講師指導のもと大学院生が中心となって行っています。前述のように当科では研究、学位も重視しています。従来は生理学的な研究が主体をしめていましたが、井上教授就任後は、角膜・結膜など眼表面のみならず後眼部の感染や免疫についての研究を行うため、real-time PCR・マイクロアレイ・ELISAなど臨床に直結する分子生物学的検査、さらにはマウスモデル、in vitroの両面からsystematicなアプローチができるように研究室を整備、専任の研究補佐員を雇用し、実験全般にわたってサポートしています。主なテーマは角膜ヘルペス・角膜内皮の免疫制御・アレルギー性結膜炎・加齢黄斑変性・翼状片などで、微生物同定のreal-time PCR、臨床検体によるプロテオーム、トランスクリプトーム解析に関しては全国の眼科でもっとも進んだシステムでおこなっており、研究成果を世界へ発信しています。海外留学についても前玉井教授の時代からTexas州Houston大へ多数留学をしていましたが、井上教授就任後、更にBostonのHarvard大、BaltimoreのJohns Hopkins大、AtlantaのEmory大へと留学先の門戸がひろがっています。 近年「眼科医は過剰になっている。医師不足といわれるが、眼科は増えている」という間違った認識
鳥大研修センターだより( 8 )2011年 9月
① 平成24年度初期臨床研修医採用第3回面接試験のお知らせ平成23年9月14日(水) 14時00分~ 医学部アレスコ棟2階チュートリアル室
② 鳥取県臨床研修セミナーの開催について⑴日 時:平成23年9月21日(水) 18時00分~19時30分 場 所:鳥取大学医学部附属病院 会議室2 講 師:聖路加国際病院呼吸器内科 西 村 直 樹 副医長 テーマ:「先生、呼吸が苦しいのです」 ~呼吸困難を訴える患者さんの診察の進め方~ ⑵日 時:平成23年10月27日(木) 18時00分~19時30分 場 所:鳥取大学医学部附属病院 講 師:名古屋大学医学部附属病院総合診療科 伴 信太郎 教授 テーマ:未定
③ 平成23年度第1回鳥取大学指導医講習会のお知らせ日時:平成23年10月29日(土)~30日(日)場所:鳥取大学医学部アレスコ棟(詳細は卒後臨床研修センターHPをご覧下さい)
④ コロンビア大学メディカルセンター病院見学研修について期間:平成23年9月8日(木)~24日(土)研修医4名参加
編集後記の担当となり、以前より(?)本誌を熟読するようになりました。本学独自の取り組みや、若手育成にかける情熱がひしひしと感じられる内容です。研修医のみなさんは、他病院で研修する同級生に負
けないように頑張って下さい。本学の学生さんは、よそ見をせず母校に残って、多くの先輩・同輩の温かさを実感しながら、有意義な研修をしましょう。(T)
がまことしやかにささやかれています。これは官僚とマスコミによるミスリーディングであり、日本眼科学会のほうでも統計をとると新たに眼科医をめざす人が初期臨床研修制度導入前の半分に減少しており、非常に大きな問題となっております。このままでは地方のみならず都会地であっても眼科医不足が深刻になってしまいます。
外部からの情報の80%は視覚からと言われます。「眼」の治療というのは単なる体の一器官の治療のみならず、患者さんの生活すべてに関わってくるものであり、責任重大ですが、逆に言うと非常にやりがいがありまた患者さんに喜んでもらえる科でもあります。
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