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【事務局説明資料】 平成30年7月3日(火)13時 つくば市役所2階 201会議室 第1回つくば市スタートアップ戦略策定懇談会

第1回つくば市スタートアップ戦略策定懇談会 【事務局説明 …...【事務局説明資料】 ... −世界でサービスを展開する −サービスの多角化を図る

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【事務局説明資料】平成30年7月3日(火)13時

つくば市役所2階 201会議室

第1回つくば市スタートアップ戦略策定懇談会

目次

(1)本懇談会の目的

(2)本懇談会のスケジュール

(3)つくば市のスタートアップを取り巻く現状認識

(4)他都市の事例

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(1)本懇談会の目的

• つくば市における新規事業領域を開拓し急成長する会社の支援等を推進する、「つくば市スタートアップ戦略」を策定するために意見交換を行う。

• 意見交換事項は、• スタートアップ推進の意義

• つくば市のスタートアップを取り巻く現状と課題

• つくば市のスタートアップ推進が目指すべき方向性、目標

• 研究機関等で生み出された技術シーズの事業化を進めるための方策

• スタートアップの推進による市民への還元 等

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(2)本懇談会のスケジュール

第1回(7/3) 現状認識

第2回(8月上旬) スタートアップ戦略案 意見交換①

第3回(9月中旬) スタートアップ戦略案 意見交換②

第4回(11月中旬) スタートアップ戦略案 意見交換③

※なお、第3回と第4回の間にパブリックコメント実施(10月中を想定)

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(3)つくば市のスタートアップを取り巻く現状認識

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スタートアップとは

「新規事業領域を開拓し急成長する会社のこと」

• スタートアップの要件

短期間で急成長を目指す

新たなビジネスモデルを開発する

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【出典】つくば市平成30年度市政運営の所信と主要施策の概要

【出典】Startup Science 2018

具体例

• スタートアップの例としてメルカリは、

−短期間で急成長

創業5年間で7,172億円※の時価総額で上場

−成長を通して既存のマーケットを再定義ヤフオクのオークションとメルカリのフリマ

−世界でサービスを展開する

−サービスの多角化を図る

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【出典】App Ape Lab

【出典】株式会社メルカリプレスリリース

※メルカリ上場日(平成30年6月19日)終値ベース時価総額を元にスタートアップ推進室計算

スタートアップの可能性

• スタートアップが、短期間で急成長を目指す新たなビジネスモデルを開発すると、

• 社会問題が解決される• 革新的技術が生まれやすくなる• 雇用が生まれ、生産年齢人口を維持• 税収の増加

つくば市の持続的な発展

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例:ローマ法王の謁見の際に集まった民衆の姿たった8年でスマートフォンを使い写真を撮影する風景に変化

【出典】NBC NEWS

つくば市の人口

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• 総人口は2036年にピークをむかえ25万8,762人

• その後減少傾向に転ずる

• 人口減少による影響• 地域経済の停滞

• まちのにぎわい減少

• 市民税の減少に伴い歳出が減り、公共サービスが低下

【出典】つくば市人口ビジョン

つくば市の人口

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• 生産年齢人口は2029年に

ピークをむかえ16万5,217人

• その後減少傾向に転ずる

• 生産年齢人口減少による影響• 地域の若者が減少していくことで、

地域を支える担い手が不足

• 消費や雇用の規模が縮小していくことで、市内経済が低下

【出典】つくば市人口ビジョン

市 税(52.9%)

435億3,277万円

その他(13.8%)

113億2,106万円

国庫支出金(13.5%)

110億7,905万円

市 債(6.7%)

55億2,744万円

各種交付金(5.4%)

地方交付税(1.1%)

県支出金(5.5%)

45億3,557万円

歳 入822億7,856万円

その他分担金及び負担金

使用料及び手数料

繰入金・繰越金など

固定資産税 196億4,027万円

個人市民税 162億9,134万円

法人市民税 39億5,578万円

都市計画税 17億 161万円

市たばこ税 15億2,474万円

軽自動車税 4億1,077万円

入 湯 税 826万円

9億 908万円

地方譲与税(1.1%)

44億5,162万円

9億2,197万円

つくば市の財政

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• 市税のうち

個人市民税が約37%

法人市民税は約9%

• 人口減少が始まると、市税の多くを占める個人市民税の減少が起こる

• 個人市民税の減少を補う法人市民税の確保が必要

【参考】福岡市平成28年度歳入=8,004億円

うち市税=2,883億円(個人市民税=915億円(約32%))(法人市民税=401億円(約14%))

【提供元】つくば市財政課

平成28年度決算(歳入)

【出典】福岡市財政のあらまし

つくば市の工業団地等

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【出典】つくば市産業振興課パンフレット

• つくば市内には、9カ所の工業団地があり、それぞれの特性を活かした研究活動・生産活動を行っている

• つくばエクスプレス沿線では新たな用地造成が進んでいる

• 研究・生産活動拠点を活かす必要

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つくば市の創業社数

• 法人市民税データから抽出した平成25年1月~平成28年12月に新規設立したつくば市内企業

平成25年 約150社

平成26年 約180社

平成27年 約210社

平成28年 約220社

• 県新設法人動向調査(東京商工リサーチ調べ)

平成29年茨城県で新設された法人 2,068社(前年比7.8%増)

つくば市 266社(茨城県内の13%)

【出典】平成30年6月15日茨城新聞朝刊

つくば市法人市民税データを元にスタートアップ推進室作成

つくば市の大学・研究所発ベンチャー数(一部抜粋)

• 筑波大学発ベンチャー• 活動中のベンチャー107社、設立累計134社

• 公開済みの資金調達は37社、合計調達額107億円

• 産業技術総合研究所発ベンチャー• 設立累計143社

• 公開済みの資金調達34社、合計調達額81億円

• 物質・材料研究機構発ベンチャー• 活動中のベンチャー11社

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【出典】2017年度大学発ベンチャー調査調査結果概要(経済産業省、平成30年3月)

大学別大学発ベンチャー創出数の推移

【出典】筑波大学ホームページ平成30年5月30日現在

【出典】entrepedia 平成30年5月8日現在

【出典】産業技術総合研究所ホームページ平成30年6月20日現在

【出典】entrepedia 平成30年5月8日現在

【出典】物質・材料研究機構ホームページ平成30年6月20日現在

知的財産の状況

項目 知財所有数実施許諾件数

(譲渡などによるものを含む)実施許諾の金額

(譲渡などによるものを含む)

市内大学・研究機関合計

1,468 409 187,770,492円

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• 市内大学、研究機関が持つ知的財産の状況について市独自調査を実施• 調査期間:平成29年12月19日~平成30年1月19日(基準日:平成30年1月1日)• 回答率75.9%(22/29機関が回答)。• 回答機関であっても、未回答の項目や基準日と異なる期間の回答があるため、集計値

は推計する最小の値と考えることが適切

知的財産の状況(平成29年度つくば市産業振興課調べ)

各組織・団体の制度

• 複数の団体が起業家教育や創業支援を行っている

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【修正項目】強みを伝えるスライドにする

最新のものに差し替える創業支援ネットワークを追加他の地域との比較を行いつくばの優位性を述べる

ただし、プレシード・シード期に偏っていることは示す

【出典】つくば市創業支援事業計画及び各実施団体ホームページから作成

実施団体 事業名 内容

つくば市

技術系ベンチャー企業立地推進奨励補助金市内の有望な技術系ベンチャー企業に対して月額賃料10ヶ月相当を補助(上限100万円)

展示会出展支援補助金展示会に係る小間料及び海外渡航運賃を補助(補助率1/2、国内30万円・国外50万円が上限)

新規創業促進補助金 会社設立時の登録免許税を7.5万円まで補助

つくば市産業振興センター運営 つくば駅近の市有レンタルオフィス 平均100㎡が6部屋 ㎡単価1,500円

つくば研究支援センター(TCI)

TCI創業スクール技術系ベンチャー企業を主な対象とする創業セミナー経営・財務・人材育成・販路開拓の知識が身につく講義

ビジネスプラン作成支援 インキュベーションマネージャー等が協力しビジネスプランのブラッシュアップを実施

コワーキングスペースの設置 コワーキングスペースを提供(登記可・郵便ポストサービスあり)

つくば市商工会 創業支援セミナー一般創業者を主な対象とする創業セミナー経営・財務・人材育成・販路開拓の知識が身につく講義

産業技術総合研究所産総研スタートアップ開発戦略タスクフォース

ビジネス経験者と研究者が協力して2年間で事業化を行うプログラム

材料・物質研究機構 NIMSベンチャー企業支援制度NIMSが保有する人材、技術、施設、設備を効率的に活用し、「使われてこそ材料」の考えに基づいた社会貢献を目指すために積極的な支援を実施

筑波大学筑波クリエイティブ・キャンプ(TCC) 起業を目指す学生等に対する、経営・知財・マーケティング・金融の講義

筑波大 EDGE-NEXT 新技術の用途を探索し事業化するトレーニングプログラム

つくば市創業支援ネットワーク

17【出典】つくば市創業支援事業計画

各組織・団体の新たな取組

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• 平成30年5月に筑波大学より

同大学と筑波大学発ベン

チャー間で株式を使った大学

発知的財産の譲渡を行う仕組

みを公表

筑波大学発ベンチャー

新株予約権の発行

知的財産権の譲渡

筑波大学のメリット 筑波大学発ベンチャーのメリット

学内で発生した知的財産を使って大学発ベンチャーが成長し、株式上場した際に株式売却することでこれまでの知財使用料で得られる利益より大きくなる可能性がある

学内で発生した知的財産を発生と同時に会社が利用でき、大学の関与なく知財を製品開発や販売に利用できるため、企業の成長速度を高めることができる

【出典】ピクシーダストテクノロジーズ株式会社平成30年5月30日プレスリリース

外国人のスタートアップ環境

• PEACH(つくば市天久保)• 外国人学生と日本人学生による共

同運営によるインキュベーション施設

• ドリンク、電源、Wi-Fi、プリンターを提供

• 【参考】スタートアップビザ• 福岡市では外国人の創業活動を促

進するため、在留資格(経営・管理)の取得要件を満たす見込みのある外国人の創業活動を特例的に認める「スタートアップビザ」の受付を平成27年12月に開始

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【出典】PEACHホームページ

【出典】福岡市グローバル創業・雇用創出特区パンフレット

つくば市の立地環境

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• つくば市の立地環境

東京(秋葉原駅)へ45分

羽田空港へ55分

成田空港へ45分

• 首都圏への良好なアクセス

• グローバル展開も可能

【出典】つくば市産業振興課パンフレット

つくばエクスプレス(電車)利用

車利用

車利用

各大学・研究機関の状況

• 市内に立地する公的研究機関の数

(国等の教育・研究機関)

29機関(国の公的研究機関のおよそ3割)

• 市内に立地する研究機関の数

(官民の総数)

147機関

• 市内に立地する研究機関に勤務する人数 (官民総数)

約19,000人

(参考:上記人数が1万人以上の都市)

横浜市 17,474人

厚木市 16,317人

21【出典】筑波研究学園都市 -TSUKUBA SCIENCE CITY-パンフレット(2017年4月版)

【出典】平成26年経済センサス基礎調査

【出典】「筑波研究学園都市に建設する教育及び研究機関等について」

【出典】平成26年経済センサス基礎調査

【出典】筑協「筑波研究学園都市立地機関概要調査」

オープンファシリティの状況

• オープンファシリティとは、大学・研究機関が保有する研究設備の有効利用を図り最先端の機器を容易に利用できるようにする事

• TIAでは試作や計測を行うために装置利用をしたい場合、以下の方法を提供

• 技術指導

• 技術委託

• 共同施設利用

• JAXAでは民間企業では整備しにくい大型の試験設備等を利用できる「試験設備等共用制度」を設けている

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【出典】TIAホームページ

【出典】JAXAホームページ

23【出典】つくば市地域公共交通網形成計画

つくば市の交通手段の状況

• 市内移動手段における

自動車の割合が約6割

• 路線バス利用は1.4%

• 各機関への移動に自動車が

欠かせない状況

つくば駅周辺のオフィス事情

オフィス件数

平均坪単価

平均面積

150㎡以上オフィス件数

150㎡以上オフィス割合

つくば駅周辺

14 12,121円 87.8㎡ 3 21%

秋葉原駅周辺

286 15,516円 87.9㎡ 77 27%

神田駅周辺

382 16,671円 97.9㎡ 127 33%

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• オフィス面積

• 一人あたりのオフィス面積は15.2㎡※

• 10人以上雇用すると150㎡超のオフィスが必要

つくば駅周辺のオフィスの選択肢が限定的

• 坪単価

• つくば駅周辺 12,121円

• 秋葉原駅周辺 15,516円

• 神田駅周辺 16,671円

坪単価に大きな差がなく、東京都内に流出する誘因

LIFULL HOME’S不動産情報サイトを元にスタートアップ推進室作成

※日本ファシリティマネジメント推進協会ベンチマークデータ

【データ抽出条件】つくば駅・秋葉原駅・神田駅周辺/事務所/徒歩10分以内坪単価、面積の記載がある物件のみ集計

筑波大学発ベンチャーの本店所在地

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つくば市, 53社,

50%

不明, 7社, 7%

東京都千代田区,

6社, 6%

東京都渋谷区,

4社, 4%

東京都豊島区,

3社, 3%

筑波大学発ベンチャーの本店所在地

• 筑波大学発ベンチャーのうち、

半数はつくば市外に本店所在地

を置いている

• つくばで創業し、市外にオフィスを

移した理由(つくば市調べ)

• つくば駅周辺に10人超で働ける広さのオ

フィスが無い

• 商談相手のいる東京との移動時間を短縮

したい

平成30年5月30日現在筑波大学発ベンチャーで活動中の107社筑波大学発ベンチャーの各社ホームページ、法人登記情報を元にスタートアップ推進室作成

つくば市の生活コスト

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【データ抽出条件】スタートアップの人物像を単身25~29歳・情報通信業・大学大学院卒・住宅の専有面積を平均値の27.4㎡としてデータ抽出経産省 生活コストの「見える化」システムからスタートアップ推進室作成

• つくば市から流出超過が多い東

京都足立区の生活コストを比較

• 足立区より年間659,076円安い

• 生活コストが安い• 起業家、従業員の生活コストを抑

えることができる

• 多くの従業員を雇用する事できる

項目 つくば市 足立区 つくば市との差分

収入 世帯計 ¥4,227,000 ¥4,517,000 ¥290,000

支出 世帯計 ¥4,380,696 ¥5,118,984 ¥738,288

消費支出 ¥3,407,328 ¥4,066,404 ¥659,076

食料 ¥789,528 ¥822,900 ¥33,372

住居(ローン返済額又は家賃額)

¥756,360 ¥1,332,768 ¥576,408

住居(設備修繕・維持) ¥3,984 ¥3,552 (¥432)

光熱・水道 ¥116,280 ¥105,108 (¥11,172)

家具・家事用品 ¥63,696 ¥65,940 ¥2,244

被服および履物 ¥229,248 ¥240,780 ¥11,532

保健医療 ¥59,196 ¥56,676 (¥2,520)

交通・通信 ¥519,000 ¥558,996 ¥39,996

教育 ¥0 ¥0 ¥0

教養娯楽 ¥459,048 ¥463,800 ¥4,752

その他の消費支出 ¥410,988 ¥415,884 ¥4,896

非消費支出 ¥973,368 ¥1,052,580 ¥79,212

直接税 ¥389,088 ¥434,928 ¥45,840

社会保険料 ¥584,280 ¥617,652 ¥33,372

(4)他都市の事例

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福岡市の概況・特徴

人口:1,576,568人

※平成30年6月1日現在

広さ:343.39㎢

予算:8,388億円

※平成30年度当初予算

28【出典】小学館クリエイティブ福岡県福岡市位置図

福岡市の概況・特徴

29【出典】福岡市グローバル創業・雇用創出特区パンフレット

福岡市の概況・特徴

• 今求められるサービスを出すことが「スタートアップ」の本質

• 決して大きい都市ではないシアトルで、新しい価値を生む「スタートアップ」が盛んで、グローバルに展開する企業の本社が多数立地

• シアトルとよく似た環境を持つ福岡でも、同様のことができると感じたことから「スタートアップ」を盛り上げていくことを決心

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【出典】Startup Team Fukuokaフェイスブックページ

スタートアップ年表

平成24年 スタートアップ都市ふくおか宣言

平成25年 国家戦略特区 提案

平成25年 スタートアップ都市推進協議会 設立

平成26年 国家戦略特区指定

「福岡市グローバル創業・雇用創出特区」

平成29年 Fukuoka Growth Next オープン

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福岡市グローバル創業・雇用創出特区パンフレットを元にスタートアップ推進室作成

スタートアップ都市推進協議会

設立年月日 平成25年12月23日

会長

副会長

監査役

会員

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<設立趣旨>起業や新たな事業などの「スタートアップ」は、経済成長を実現し、大きな雇用創出効果をもたらすとともに、暮らしの中に新たな価値を創造するものであり、日本の再興には不可欠なものです。日本再興への期待が高まりつつある今、スタートアップ都市づくりに先進的に取り組む自治体が地域の個性を生かしたロールモデルとなり、経済関係団体とも連携し、日本全体をチャレンジが評価される国に変えていくことを目指して協議会を設立しました。

【出典】スタートアップ都市推進協議会ホームページ(平成30年6月26日現在)

福岡市のビジョンとスタートアップ支援の全体像

33【出典】福岡市のスタートアップ支援の取組み資料

Fukuoka Growth Next

<概要>

2014年3月に閉校となった旧大名小学校を2017年4月に福岡のスタートアップの中心地FUKUOKA growth nextとしてオープン

<設置施設>

• コワーキングスペース

• シェアオフィス

• チームルーム

• スタートアップカフェ

• 福岡市雇用労働相談センター

• スタートアップ人材マッチングセンター

• グローバルスタートアップセンター

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福岡市中心部(天神)の官民共働型スタートアップ支援施設

【出典】福岡市グローバル創業・雇用創出特区パンフレット