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第2部 科目の授業計画(シラバス)

第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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第 2 部科目の授業計画(シラバス)

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105

平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

分類 授業科目

単位数

必修・選択電子情報

電気電子

情報通信

人間形成科目

ライフデザイン 2 ○ ○ ○

産業技術と倫理 2 ○ △ △

建学のこころ 1 ◇ △ △

スポーツ科学Ⅰ 1 ◇ △ △

スポーツ科学Ⅱ 1 ◇ △ △

生涯スポーツⅠ 1 ◇ △ △

生涯スポーツⅡ 1 ◇ △ △

キャリアデザイン 2 ◇ △ △

環境学入門 2 ○ △ △

経済学の基礎 2 □ 1 △ △

数理科学 2 ◇ △ △

環境と化学 2 □ 2 △ △

環境と生物 2 □ 2 △ △

初等物理学 2 ◇ △ △

社会奉仕実習 2 ◇ △ △

インターンシップ 2 ◇ △ △

倫理哲学 2 □ 1 △ △

人間のこころ 2 □ 1 △ △

歴史を学ぶ 2 ◇ △ △

法を学ぶ 2 □ 1 △ △

日本国憲法 2 ◇ △ △

知的財産法概論 2 □ 1 △ △

就職計画 1 ◇ △ △

リテラシー科目

リメディアル英語 1 ◇ ○ ○

ベーシック英語 1 □ 3 □ 3 □ 3

ブラッシュアップ英語Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

ブラッシュアップ英語Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

TOEIC 英語Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

TOEIC 英語Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

アドヴァンス英語Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

アドヴァンス英語Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

英会話Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

英会話Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

留学英語 2 ◇ △ △

中国語Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

中国語Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

情報処理Ⅰ 3 ○ ○ ○

情報処理Ⅱ 3 ○ ○ ○

1.開講科目一覧

分類 授業科目

単位数

必修・選択電子情報

電気電子

情報通信

リテラシー科目

日本語表現法基礎Ⅰ 1 ○ ○ ○

日本語表現法基礎Ⅱ 1 ○ ○ ○

日本語表現法応用Ⅰ 1 ○ ○ ○

日本語表現法応用Ⅱ 1 ○ ○ ○

日本語Ⅰ 1 □ 3 □ 3 □ 3

日本語Ⅱ 1 □ 3 □ 3 □ 3

日本語Ⅲ 1 □ 3 □ 3 □ 3

日本語Ⅳ 1 □ 3 □ 3 □ 3

電気通信工学科専門科目

数学Ⅰ 2 ○ ○ ○

数学Ⅰ演習 2 ○ ○ ○

数学Ⅱ 2 ○ ○ ○

数学Ⅱ演習 2 ○ ○ ○

物理学Ⅰ 2 ○ ○ ○

物理学Ⅰ演習 2 △ △ △

物理学Ⅱ 2 △ △ △

電気通信工学序論 2 ○ ○ ○

基礎数学Ⅰ 2 ○ ○ ○

基礎数学Ⅰセミナー 2 ○ ○ ○

基礎数学Ⅱ 2 ○ ○ ○

基礎数学Ⅱ演習 2 ○ ○ ○

応用数学Ⅰ 2 △ △ △

応用数学Ⅱ 2 △ △ △

数理統計学 2 △ △ △

電磁気学Ⅰ 2 ○ ○ ○

電磁気学Ⅰ演習 2 ○ ○ ○

電磁気学Ⅱ 2 □ 4 □ 4 □ 4

電磁気学Ⅲ 2 □ 4 □ 4 □ 4

電気回路Ⅰ 2 ○ ○ ○

電気回路Ⅰ演習 2 ○ ○ ○

電気回路Ⅱ 2 □ 5 □ 4 □ 4

電気回路Ⅱ演習 2 □ 5 □ 4 □ 4

電気回路Ⅲ 2 □ 5 △ □ 4

電気回路Ⅳ 2 ◇ □ 4 △

電子回路Ⅰ 2 ○ ○ ○

電子回路Ⅰ演習 2 ○ ○ ○

電子回路Ⅱ 2 □ 5 △ □ 4

集積回路 2 ○ △ □ 4

電磁波工学 2 △ △ □ 4

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

分類 授業科目

単位数

必修・選択電子情報

電気電子

情報通信

電気通信工学科専門科目

無線工学 2 △ △ □ 4

情報通信工学概論 2 ○ △ □ 4

信号処理Ⅰ 2 □ 5 △ □ 4

信号処理Ⅱ 2 □ 5 △ △

量子物理 2 △ △ △

固体物理 2 □ 4 △ △

電気電子材料 2 □ 4 □ 4 △

半導体工学 2 □ 4 □ 4 △

電気機器Ⅰ 2 ◇ □ 4 △

電気機器Ⅱ 2 ◇ □ 4 △

パワーエレクトロニクス 2 ◇ □ 4 △

センサとアクチュエータ 2 □ 5 □ 4 △

発変電工学 2 ◇ □ 4 △

送配電工学 2 ◇ □ 4 △

高電圧工学 2 ◇ □ 4 △

電気法規・施設管理 2 ◇ □ 4 △

計測工学 2 □ 5 □ 4 □ 4

制御工学Ⅰ 2 □ 5 □ 4 △

制御工学Ⅱ 2 □ 5 □ 4 △

ロボティクス 2 △ △ △

コンピュータ概論 2 ○ ○ ○

プログラミングⅠ 2 ○ ○ ○

プログラミングⅠ演習 2 ○ ○ ○

プログラミングⅡ 2 □ 6 △ △

プログラミングⅡ演習 2 □ 6 △ △

ソフトウェア概論 2 ○ ○ ○

シミュレーション 2 □ 6 △ △

データ構造とアルゴリズム 2 ○ △ □ 4

画像処理 2 △ △ △

データベース 2 □ 6 △ △

パターン認識 2 △ △ △

計算機システム 2 ○ △ □ 4

計算機システム演習 2 ○ △ □ 4

論理回路 2 ○ △ □ 4

論理回路演習 2 ○ △ □ 4

オペレーティングシステム 2 □ 6 △ △

情報理論と符号理論 2 □ 6 △ △

インターネット工学 2 □ 6 △ □ 4

分類 授業科目

単位数

必修・選択電子情報

電気電子

情報通信

電気通信工学科専門科目

マルチメディア 2 □ 6 △ △

ネットワークセキュリティ 2 □ 6 △ △

情報と経営 2 □ 6 - -物理学実験Ⅰ 1 ○ ○ ○

物理学実験Ⅱ 1 ○ ○ ○

電気工学基礎実験Ⅰ 2 ○ ○ ○

電気工学基礎実験Ⅱ 2 ○ ○ ○

電気通信設計プロジェクト 2 ○ ○ ○

電気通信工学実験Ⅰ 2 ○ ○ ○

電気通信工学実験Ⅱ 2 ○ ○ ○

電気通信工学セミナー 1 ○ ○ ○

電機設計・製図 2 ◇ □ 4 △

卒業研究 6 ○ ○ ○

分類 授業科目

単位数

必修・選択高校工業

高校情報

教職に関する科目

教職論 2 ○ ○

特別活動の研究 2 ○ ○

教育心理学 2 ○ ○

教育学概論 2 ○ ○

教育行政学 2 ○ ○

工業科教育法Ⅰ 2 ○ -工業科教育法Ⅱ 2 ○ -情報科教育法Ⅰ 2 - ○

情報科教育法Ⅱ 2 - ○

進路指導論 2 ○ ○

教育相談 2 ○ ○

教職総合演習 2 ○ ○

教育実践の研究 1 ○ ○

教育実習 2 ○ ○

比較教育学 2 △ △教科に関する科目

職業指導 4 ○ -情報と職業 2 - ○

情報社会と倫理 2 - ○

情報と法 2 - ○

○:教職必修科目、△:教職選択科目、-:非開講

○:必修科目、□:選択必修科目△:選択科目、◇:自由科目、-:非開講

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2. シラバス2. 1 人間形成科目

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ライフデザイン Life Design科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:後藤 淳 Jun GOTO

連絡先(学内担当):4 号館 4 階 森川研究室 morikawa @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  生き抜く力と方法について考えるための端緒として、自分自身に関する直視と解析から始める。他人や社会に対する漠然とした不安や怖れを直視するために、心理学や倫理学における人間観を援用する。就職を通して将来設計を行うための前提として、対人・対社会関係を構築する自己基盤を創造する。

キーワードkeywords

自己分析、自己表現、幸福、責任、労働self-analysis, self-expression, happiness, responsibility, labor

授業の到達目標 ・ 現在の自分を分析した結果を表現すると共に、一層の変革可能性を探る姿勢をとることができる。・ 対人関係や社会関係における自分の位置付けを理解できる。・ 現在の「私」に立って、自分の生涯に関するラフプランを描くことができる。

教員からの一言 ・ 自分の中にあるさまざまな「私」を見つめてほしい。・ 卒業時の自分をイメージして、大学生活を展望してほしい。

関連科目教 材 教科書 講義内で配布する資料を使用する。

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法など     注:第1回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席しなさい。 第 2 回:自分を知る1(主観的自己と客観的自己) 第 3 回:自分を知る2(心理学的機制) 第 4 回:自分を表現する(人間関係の中でのコミュニケーションとマナー) 第 5 回:自分を隠す(長所と短所) *レポート:「私が見る私」第 6 回:義務と責任1(積極的責任と消極的責任) 第 7 回:義務と責任2(法的責任と倫理的責任) 第 8 回:幸福(幸福になると幸福である、自己満足と自己充足) 第 9 回:中間試験 第 10 回:「シーシュポスの神話」1(労働は不条理であるのか) 第 11 回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第 12 回:人生を描く1(やりたいこととできること) *レポート:「傾向性に基づく行動特性分析」 第 13 回:人生を描く2(可能性と限界) 第 14 回:定期試験 第 15 回:まとめ(自己外化としての労働について考える)

成績評価基準  1st レポート(10%)、2nd レポート(10%)、中間試験(26%)、定期試験(28%)、講義内演習(26%)備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 産業技術と倫理 Ethics of Industrial Engineers科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name: 西田 治男 Haruo NISHIDA

連絡先(代表者):5 号館 1 階 分子工学研究所 [email protected]授業の概要及び位置付け  技術者は、その専門的知識をもとに様々な社会ニーズに応える仕事している。専門的な知識・技術であるがため、その利用の是非は技術者本人の判断に委ねられている。そのため技術者はその知識・技術の利用・判断に責任を持つ必要があり、ここに技術者の倫理が問われる根拠がある。本科目では、産業技術者のおかれた立場・環境の変遷と現状の理解を通して、これからの技術者としての倫理的な判断と行動についての一般的概念を修得する。

キーワードkeywords

産業技術、技術者倫理、企業の社会的責任、PL 法、リスク、知的財産、著作権、環境倫理industrial technologies, engineering ethics, corporate social responsibility, product liability, risk, intellectual property, copyright, environmental ethics

授業の到達目標 ・ 共同体の一員であるということの認識と自己の行為の倫理性が共同体に与える影響を考えられる。・ 技術者の本質であるものづくりに倫理が強く結びついていることを認識できる。・ 企業倫理に根ざした新しい経営論理を把握できる。・ 知的財産や営業秘密の意味を理解し、それらの権利問題について解釈できる。・ 製造物責任や環境影響について理解し、技術者の考え方の中に社会や環境への配慮が必要であることを認識できる。

教員からの一言 ・ 新聞、書籍などから科学技術が関係した過去から現在までの事件、事故、ニュースなどをピックアップし、それに対す る感想や自分なりの判断を加えて欲しい(演習の中で一部活用する)。関連科目 ライフデザイン、インターンシップ I、II教 材 教科書 プリント

参考書 大貫、坂下、瀬口編、「工学倫理の条件」晃洋書房; 米国 NSPE 倫理審査委員会編、「科学技術者倫理の事例と考察」丸善; 工学院大学教育委員会 「技術者の倫理」(2004) 他

授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、産業技術と倫理とは何か     注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席しなさい。第 2 回:倫理とは何か 共同体に成立する倫理体系の理解(演習)第 3 回:技術者にとっての倫理 ものづくりの倫理の理解(演習)第 4 回:技術者とは何か 歴史の中の技術者 専門職としての技術者(演習)第 5 回:技術者倫理と企業倫理 経営の倫理と企業・技術者の倫理的責任の理解(演習)第 6 回:内部告発の倫理 内部告発を巡る社会と企業の変化の理解(演習) 第 7 回:製造物責任法(PL 法)を理解する (演習)第 8 回:安全性とリスク リスクコミュニケーションの理解(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由書を届出た者には別途再臨時試験を実施する。第   9 回:知的財産と営業秘密 特許法の概要と職務発明、守秘義務の理解(演習)第 10 回:環境・資源の倫理 1 環境問題と産業技術についての概要(演習)第 11 回:環境・資源の倫理 2 循環型社会の構築の理解(演習)第 12 回:研究の倫理 発見と発明、先取権の尊重原則などの理解(演習)第 13 回:国際化と異文化摩擦および科学技術と公共性についての理解(演習)第 14 回:定期試験に向けた総合演習(60 分)と解説(30 分)     注:この総合演習は成績に反映しないが、重要であるため特に出席を求める。第 15 回:定期試験(60 分)     注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 建学のこころ Establishment Mind of Our School科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:河済 博文 Hirofumi KAWAZUMI

連絡先(代表者):5 号館 G1 階 河済研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 近畿大学の建学の精神は、世耕弘一初代総長の言葉による「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人」の育成です。そのために産業理工学部でも、人格形成を目指す教養教育を重視し、そして、高い教養、未来志向の広い視野、健全な批判精神を身につけさせつつ、即戦力となる専門教育を行っています。学生として、その教育目的を自らのものとして理解し、将来設計に向けた動機付けができることを目指します。

キーワードkeywords

創立者、歴史と伝統、教育理念、ライフデザイン、同窓会founder of the school, history and tradition, education philosophy, life design, alumni association

授業の到達目標・ 自分が学ぶ大学の建学の精神が説明できる。・ 自分が学ぶ大学の教育理念が説明できる。・ 自分が学ぶ大学の歴史と伝統を知り、その一員としての自覚と誇りを持つことができる。・ 上記のことから、自らのライフデザインに積極的に取り組めるようになる。

教員からの一言・ この講義を通して、目的意識を持って勉学に取り組むことの大切さを、自らじっくりと考えてください。

関連科目 ライフデザイン、就職計画 I、II 教 材 教科書 講義毎に適時、資料を配付します。

参考書 「学ぶこころ」近畿大学建学者世耕弘一(近畿大学 日本図書センタ-)授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法      注:第 2 回以降、毎回、講義の終わりにリフレクションペーパで講義内容を整理してもらいます。第 2 回:近畿大学学園および産業理工学部の歴史と教育の理念・目的・目標第 3 回:近畿大学の建学の精神 I(創立者の生涯とその教育理念)第 4 回:近畿大学の建学の精神 II(近畿大学の発展と近大気質)第 5 回:活躍する卒業生 I(大学生活を振り返って)第 6 回:活躍する卒業生 II(近畿大学のネットワーク)第 7 回:地域社会における産業理工学部の役割 第 8 回:建学のこころとライフデザイン     これまでの講義内容を元に自らのライフデザインを行ってみます。

成績評価基準  毎回のリフレクションペーパ(50%)と最終回のライフデザインシート(50%)により評価します。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject スポーツ科学Ⅰ Sports Science I科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:橋本 浩 Hiroshi HASHIMOTO

連絡先(代表者):3 号館 4 階 橋本研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  スポーツ科学 I は、高等学校まで学習したスポーツ教材を中心にして、Sports for all(誰でもスポーツを・誰とでもスポーツ・どこででもスポーツ)をねらいとし、日常生活にスポーツを取り入れて体を動かす喜びや楽しさを再体験することを目標とした授業です。

キーワードkeywords

個人種目、対人individual games, inter-personal

授業の到達目標 ・ 基本技術の修得

教員からの一言 ・ 個一技の修得

関連科目 スポーツ科学 II、生涯スポーツ I・II教 材 教科書 なし

参考書 荻村伊智朗著「実践卓球(基礎技術編)」大修館書店授業計画第 1 回:導入講義:授業概要の説明第 2 回:身体能力テスト I:柔軟性、筋力 第 3 回:身体能力テスト II:持久力、平衡性 第 4 回:基本練習 I:フォーハンドストローク 第 5 回:基本練習Ⅱ:サーブ、スマッシュ第 6 回:応用練習:ゲーム形式による攻防 第 7 回:視聴覚授業:卓球実技ビデオ 第 8 回:審判法:シングルス、ダブルスゲームの進め方 第 9 回:練習試合及び組み合わせ I:シングルス戦 第 10 回:練習試合及び組み合わせ II:ダブルス戦 第 11 回:シングルスゲーム I:リーグ戦 第 12 回:シングルスゲーム II:トーナメント戦 第 13 回:ダブルスゲーム I:リーグ戦 第 14 回:ダブルスゲーム II:トーナメント戦 第 15 回:技術能力テスト

成績評価基準  試合成績を評価点とする(100%)。備 考 下級履修は可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject スポーツ科学Ⅱ Sports Science II科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:橋本 浩 Hiroshi HASHIMOTO

連絡先(代表者):3 号館 4 階 橋本研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  スポーツ科学Ⅱでは、スポーツ科学Ⅰをベースに技術面やゲームメークをより専門的に学習し、トレーニングで個人のレベルアップをねらい、ゲームメークでは作戦、システムについて学習します。

キーワードkeywords

球技、団体種目ball games, group games

授業の到達目標 ・ ゲーム展開の修得

教員からの一言 ・ 身体操作の工夫

関連科目 スポーツ科学 I、生涯スポーツ I・II教 材 教科書 なし

参考書 稲垣安二著「バスケットボール」泰流社授業計画第 1 回:導入講義:授業概要の説明 第 2 回:基本的な技術練習 I:ハンドリング、ドリブル 第 3 回:基本的な技術練習Ⅱ:基本的な技術練習 II:セットショット、ジャンプショット、パス&ショット 第 4 回:基本的な技術練習 III:ドリブル、ショット、パス 第 5 回:基本的な技術練習 IV:ピボットプレイ、フットワーク 第 6 回:基礎技術ゲーム:シューティングゲーム、ハンドリングショット第 7 回:応用的な技術:ディフェンス法、アウトナンバー攻撃 第 8 回:基本的な戦術 I:パス&ラン(2対2、3対3) 第 9 回:基本的な戦術 II:スクリーンプレイ(2対2、3対3) 第 10 回:基本的な戦術・ゲーム:技術・戦術を実戦へ応用する 第 11 回:班別対抗戦 I:ゲームの運営方法 第 12 回:班別対抗戦 II:ルールの理解 第 13 回:班別対抗戦 III:リーグ戦・3on 3ゲーム 第 14 回:班別対抗戦 IV:トーナメント戦 第 15 回:技術能力テスト:レイアップショット

成績評価基準  試合成績を評価点とする(100%)。備 考 下級履修は可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 生涯スポーツⅠ Sports Life I科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:橋本 浩 Hiroshi HASHIMOTO

連絡先(代表者):3 号館 4 階 橋本研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  健康・体力づくりの必要性とその方法について理解し運動実践を行い、生涯に向けての身体活動や身体運動への積極的な姿勢や態度を育成する。

キーワードkeywords

球技、団体種目ball games, group games

授業の到達目標 ・ 応用技術の修得・ 仲間とのチームワークづくり

教員からの一言 ・ 運動技術の達成

関連科目 スポーツ科学 I・II、生涯スポーツ II教 材 教科書 なし

参考書 吉村正著「ソフトボール教室」大修館書店授業計画 第 1 回:導入講義:授業概要の説明 第 2 回:体力測定 I:形態 第 3 回:体力測定 II:機能第 4 回:基本練習 I:キャッチボール 第 5 回:基本練習 II:トスバッティング 第 6 回:基本練習 III:フリーバッティング 第 7 回:応用練習 I:シートノック 第 8 回:応用練習 II:内野と外野の連携プレー 第 9 回:視聴覚授業:ソフトボール実技ビデオ 第 10 回:ゲーム I:チーム編成、審判法 第 11 回:ゲーム II:5回戦でのリーグ戦 第 12 回:ゲーム III:5回戦でのリーグ戦 第 13 回:ゲーム IV:7回戦でのトーナメント戦 第 14 回:ゲーム V:7回戦でのトーナメント戦 第 15 回:技術能力テスト

成績評価基準  試合成績を評価点とする(100%)。備 考 下級履修は可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 生涯スポーツⅡ Sports Life II科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:橋本 浩 Hiroshi HASHIMOTO

連絡先(代表者):3 号館 4 階 橋本研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  仲間づくりの喜びと共に、人と協力しながら目標をクリヤーしていく達成感と、スポーツへの参加・健康の維持・自己体力把握の基礎知識などを高める。

キーワードkeywords

仲間づくり、戦術friendship, tactics

授業の到達目標 ・ ゲームを通しての仲間との交流

教員からの一言 ・ 運動技術の習熟

関連科目 スポーツ科学 I・II、生涯スポーツ I教 材 教科書 なし

参考書 豊田博著「バレーボール」ベースボール・マガジン社授業計画 第 1 回:導入講義:授業概要の説明 第 2 回:基本練習 I:対人パス・トス 第 3 回:基本練習 II:スパイク・サーブ第 4 回:基本練習 III:ブロック 第 5 回:応用練習 I:サーブレシーブ 第 6 回:応用練習 II:円陣パス第 7 回:応用練習 III:移動パス 第 8 回:視聴覚授業:バレーボール実技ビデオ 第 9 回:ゲーム形式練習 I:チーム編成 第 10 回:ゲーム形式練習 II:サーブ・レシーブ・スパイク中心 第 11 回:ゲーム I:リーグ戦、審判法第 12 回:ゲーム II:リーグ戦 第 13 回:ゲーム III:トーナメント戦 第 14 回:ゲーム IV:トーナメント戦第 15 回:技術能力テスト

成績評価基準  試合成績を評価点とする(100%)。備 考 下級履修は可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject キャリアデザイン Career Design科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:石川 義二 Yoshiji ISHIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  仕事を取り巻く環境が大きく変わる中、これからの日本人が取りうる選択肢やスタンスを考えていく。仕事を通じてどのような豊かさを創造していくのか(キャリアデザイン)、その方法について事例を研究し、学生自身の未来そして現在を様々な角度から考えていく。

キーワードkeywords

キャリア、大学生活と仕事、ワークスタイルの研究、目標設定career, university life and work, study of work-style, objective planning

授業の到達目標 ・ キャリアデザインの意味と必要性を理解できる・ 働く意味を理解し、世の中にあるワークスタイルに目を向けることができる・ キャリア目標の設定と行動計画を策定できる

教員からの一言 ・ 集中講義形式なので体力的には大変かもしれないが、ワークが中心の授業です。・ キャリアデザイン力は企業が求める自立型人材になるために必要なスキルです。

関連科目 ライフデザイン教 材 教科書 CAREER DESIGN NOTE

参考書 日本経済新聞、テレビおよび日経ビジネス等の雑誌からの情報授業計画 第 1 回:(導入講義)キャリアデザインとは     注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席しなさい。       欠席すると大きな不利益が生じます。第 2 回:あなたは仕事派?それとも会社派? 第 3 回:大学生活の充実と将来の仕事の関連性 第 4 回:大学生活を充実させよう 第 5 回:「大学生活充実計画」を企画しよう 第 6 回:大学生の就職事情~正社員とフリーター 第 7 回:ワークスタイルの研究1~企業で働く~ 第 8 回:ワークスタイルの研究2~公的機関で働く~ 第 9 回:ワークスタイルの研究3~海外で働く~第 10 回:ワークスタイルの研究4~独立して働く~ 第 11 回:将来の活躍をイメージしよう 第 12 回:社会と大学のつながり 第 13 回:社会で必要となる力って何だろう 第 14 回:目標設定と行動計画第 15 回:キャリアデザインの本質を再認識する

成績評価基準  最終レポート(100%)備 考 上級および下級履修可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名(欧文) 環境学入門 Introduction of Environmentology科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:菊川 清 Kiyoshi KIKUKAWA

連絡先(代表者):2号館1階 菊川研究室 [email protected]

授業の概要及び位置付け ・ 身近な環境汚染から地球規模の環境問題までの現状を概観する。・ 環境問題の原因としての 20 世紀を特徴づける大量生産、大量消費、大量廃棄の社会経済システムを概観する。・ 環境問題の本質的な解決には、人間と社会、環境の調和を実現する必要があることを理解し、そのために社会の持続可 能な発展を保障する循環型社会経済システムをどう構築するのか、考察する。

キーワードkeywords

地球環境問題、社会経済システム、持続可能な社会、地球生態系、環境倫理学、環境経済学global environmental problems, socioeconomic system, sustanable society, global ecosystem, environmental ethics, environmental economics

授業の到達目標 本講で学ぶ内容を習得すると以下のことができるようになります。・ 身近な環境汚染と地球温暖化を中心とする地球環境問題の現状を説明できる。・ 身近な問題から地球規模まで、全ての環境問題が現在の消費型社会経済システムと結びついていることを説明できる。・ 消費型から循環型へ社会経済システムの転換に必要な考え方を、環境倫理学や環境経済学の視点から説明できる。

教員からの一言 ・ 環境問題に関する情報は、身の回りに溢れています。情報に能動的にアクセスし、考える習慣を身につけましょう。・ 環境問題を解決するためには、理系、文系に拘らない幅広い視野が求められます。・ 環境問題解決に「正解」はありません。いろいろな考え方があります。疑問に思ったら、すぐに質問しよう。関連科目 環境と化学、環境と生物、産業技術と倫理教 材 教科書 日経文庫ベーシック 環境問題入門  小林辰男・青木慎一著(日本経済新聞社)

参考書 浦野紘平著“みんなの地球”オーム社 瀬戸昌之他著“文科系のための環境論・入門”有斐閣アルマ授業計画 第 1 回:導入講義-講義全体の概要説明:環境学とは何か?本科目の目指す目標を示します。講義の進め方、評価の仕     方を説明します。 第 2 回:環境とは何か?地球の地殻圏、水圏および大気圏に生物圏関る地球システムであることを、地球誕生からの地     球の環境変動を生物圏の進化と絶滅をキーワードに学びます。第 3 回:環境問題とは何か?加害者・被害者が明確だった公害から温暖化や大気汚染など地球規模の被害へ 第 4 回:地球温暖化(1)地球の気候を決める要因を地球のエネルギーバランスの問題として学び、南極やグリーンランド     氷床に閉じ込められた古代大気組成から古気候を再現できることを学びます。 第 5 回:地球温暖化(2)人間活動によって現在進行している大気組成の変動が地球環境に与える影響について考える。 第 6 回:地球温暖化(3)地球のエネルギーバランスと物質循環について、地球生態系という概念から学ぶとともに、地     球温暖化が、大きくなりすぎた人間社会の問題として捉えられることを学びます。第 7 回:地球温暖化(4)地球温暖化防止と経済的手段について、環境経済学の概念を学びます。 第 8 回:地球環境で主要な課題となるエネルギー問題について学びます。 第 9 回:大きくなりすぎた人間社会の問題を、物質循環の概念から学びます。特に、大量生産、大量消費、大量廃棄の     社会経済システムがもたらした、廃棄物汚染の問題について学びます。 第 10 回:使い捨て社会から循環型社会への移行への必然性と課題について学びます。 第 11 回:リサイクル法制度について、ここの具体的な事例に基づいて学びます。 第 12 回:持続可能な社会へ企業と消費者の対応と役割について学びます。 第 13 回:持続可能な社会へ人間の生き方の基本を問い直す環境倫理学の視点について学びます。 第 14 回:環境問題全体について総括的に整理して学びます。 第 15 回:定期試験。

成績評価基準  定期試験の成績(60%)と授業中に随時行うミニテスト(30%)およびレポート(10%)により評価します。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 経済学の基礎 Basic of Economics科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:永原 丞 Susumu NAGAHARA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 永原研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基礎理論 I では、産業資本の蓄積は如何にして実現できるか、さらに資本主義が発展するにつれて資本の有機的構成は何故に高度化せざるを得ないのかを理解させ、産業の設備投資拡大と賃金労働者の相対的貧困化との関係について講義する。基礎理論 II では、資本主義社会で発生する失業の原因・形態を理解させる。具体的には、J.M. ケインズの有効需要理論・乗数理論・流動性選好理論を講義の柱に据え、景気の浮揚策と政府が果たす役割について講義する。

キーワードkeywords

労働の二重性、労働力価値、相対的過剰人口、有効需要の原理、乗数効果two-fold character of labor, value of labor power, relative surplus-population, theory of effective demand, multiplier effect

授業の到達目標 ・ 貧困の発生原因を科学的に分析・思考する能力を身に付ける。・ 資本主義社会における労・使の対立が発生する根本的な原因を科学的に分析・思考する能力を身に付ける。・ 資本主義経済の運動法則が理解でき、経済を見る目、考える力を身に付ける。・ 基礎理論 I・II を学ぶことによって経済的社会観が形成できる。

教員からの一言 ・ 社会科学系の科目は全てに共通することであるが、授業をよく聞きノートをとり、自分で得心がいかないとか、理解で  きないときは質問することです。さらに図書館などの文献を活用しながら、考え、説明、論述できるようになってほしい。

関連科目 社会科学系科目と関連づけて学ぶと楽しい教 材 教科書 講義中に随時資料を配付する

参考書 斉藤道愛、他共著「経済学の基礎」学文社授業計画 第 1 回:導入講義(講義の目的、講義方法、成績判定など) 第 2 回:経済学の基礎理論 I ①労働過程 第 3 回:          ②価値増殖過程 第 4 回:          ③剰余価値率と労働日 第 5 回:          ④絶対的剰余価値生産と相対的剰余価値生産について第 6 回:          ⑤資本主義的生産様式の生成と展開(機械と大工業) 第 7 回:経済学の基礎理論 II ①「一般理論」誕生の背景第 8 回:          ②有効需要の原理 第 9 回:          ③乗数理論の展開 第 10 回:          ④利子率の決定 第 11 回:          ⑤流動性選好説 第 12 回:          ⑥ケインズ革命と現代インフレーション 第 13 回:          ⑦日本資本主義の形成と展開、発展 第 14 回:前期のまとめ 第 15 回:前期定期試験

成績評価基準  定期試験(70%)と小テスト(30%)の成績で評価備 考 他学科履修可、上級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数理科学 Mathematical Sciences 科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:金光 滋 Shigeru KANEMITSU

連絡先(代表者):2 号館 3 階 金光研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け This is a supplementary course to Math. and its Recitation. Only those students who are admitted can enroll in it. The lectures will be given in English. But fear not. The topics are those you must have learned in highschools, i.e. solving systems of liner equations using `addition and substraction method'and should be inteligible to you. We do not presuppose any knowledge more than what you learn in junior high schools, but you are supposed to master what you learn during the class, which will be supposed to be known thenceforth.キーワードkeywords

Matrices, vectors, determinants, fundamental operations, system of linear equations, regular matrices,inverse matrices, diagonalization of matrices, eigenvalues, eigenspaces, gradient

授業の到達目標 ・ To master fundamental operations on matrices・ To be able to evaluate determinants・ To be able to solve any system of linear equations・ To be able to find eigenvalues of square matrices ・ To be able to diagonalize square matrices

教員からの一言 ・ No claims about the contents or the speed of the classes will be accepted.・ 「数学Ⅰ」「数学演習 I」を必ず同時に受講すること。 期末試験は、この 2 科目の授業内容も含めて出題する。

関連科目 数学Ⅱ、数学演習Ⅱ、教 材 教科書 two books (only those who are adimitted are entitled to purchase them)

参考書 金光滋著 「現代解析学 I」、「線形代数学」牧野書店授業計画 第 1 回:導入講義 Introduction and Notation 第 2 回:Operations in number systems 第 3 回:Vectors 第 4 回:Inner products and cosine laws(2-dim)第 5 回:Inner products and cosine laws(3-dim) 第 6 回:Definition of determinants 第 7 回:Properties of determinats 第 8 回:Matrcies and their operations 第 9 回:Regular matrices and their operations 第 10 回:Finding inverse matrices I(cofactor matrices) 第 11 回:Finding inverse matrices II(Cramer's rule) 第 12 回:Eigenvalues and eigenfunctions 第 13 回:Vector-valued functions and gradients 第 14 回:Applications of diagonalization 第 15 回:定期試験(90 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 (欧文) 環境と化学 Environment and Chemistry科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:菊川 清 Kiyoshi KIKUKAWA

連絡先(代表者):2号館1階 菊川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  私たちの日々の生活は物質の絶え間ない変化に依存しています。特に人工化学物質が溢れる今、化学の基礎知識無しに快適で安全な生活を送ることはできません。一方、私たちの足元から地球規模まで、あらゆる場面で顕在化しつつある環境問題の理解と解決のためにも化学の知識は不可欠です。本講では、物質の構造、性質、変化を研究する学問としての化学の基礎知識を 「環境問題の理解と解決」 という視点から学びます。さらにエネルギー資源とエネルギーの流れ、および元素サイクルという概念を理解し、循環型社会創造への基礎的な知識を学びます。キーワードkeywords

原子、分子、イオン、化学反応式、エネルギー資源、大気汚染、水質汚染、土壌汚染Atom, molecule, ion, chemical equation, energy resouce, air pollution, water pollution, land pollution

授業の到達目標 ・ 物質の構造、性質、変化について語る化学の言葉である「化学式」や「化学反応式」が描ける。・ 環境汚染の現状を理解し、環境改善するための基礎知識があり、説明できる。・ 日々の生活に必要なモノ(商品)の購入、使用、廃棄、およびエネルギー使用に際し、環境に優しい市民生活をおくる  ための基礎知識、特に、商品につけられる 「説明書」 の意味を説明できる。・ 市民として環境汚染に対して疑問を提起することができ、環境改善への取組に参加することができる。

教員からの一言 ・ 環境問題に関する情報は、身の回りに溢れています。情報に能動的にアクセスし、考える習慣を身につけましょう。・ 複雑に見える物質の変化も、化学反応式で見ればイメージ豊かで納得!目からウロコとはこのことです。・ 高等学校の 「化学」 を受講している必要はありません。2 年次前期の「環境学入門」の受講を勧めます。関連科目 環境学入門、環境と生物教 材 教科書 浅野努 他共著 「第3版化学-物質・エネルギー・環境」 学術図書出版社

参考書 環境省 「環境白書」 日本化学会編「本音で話そう地球温暖化」丸善㈱授業計画 第 1 回:導入講義-講義全体の概要説明。本科目の目指す目標を示します。講義の進め方、評価の仕方の説明。化学を     学ぶ上で必要な基礎的な単語 [ 単体、化合物、元素、分子、イオン、モルなど ] と国際標準単位を学びます。第 2 回:原子の構造と元素の周期律-原子から化合物を形作る化学結合の基礎となる原子の構造について学ぶとともに、     物質の性質と変化が、構成する原子の構造の特徴によって理解できることを学びます。 第 3 回:原子の結合-物質の構造-さまざまな化学結合と、それにより生まれる物質の構造と性質の特徴を学びます。第 4 回:物質の状態(1)-状態図とともに、金属結晶やイオン結晶、半導体など固体の特徴について学びます。第 5 回:物質の状態(2)-液体と気体の特徴とともに、溶液や混合気体の濃度の表し方を学びます。 第 6 回:エネルギーとエントロピー(1)-エネルギーの種類、熱力学第 1 法則と第 2 法則について学びます。 第 7 回:エネルギーとエントロピー(2)-環境問題におけるエントロピー概念の重要性について考察します。 第 8 回:化学変化の速度と平衡-反応式の見方と酸と塩基について学びます。第 9 回:エネルギー資源(1)-各種のエネルギー資源の利用状況と化石燃料、燃料電池および原子力エネルギーの特徴     について、地球温暖化を中心とした環境問題と関連させながら学びます。 第 10 回:エネルギー資源(2)-自然エネルギー資源などの新しいエネルギー資源について学ぶとともに、生物圏におけ     る物質とエネルギーの流れから、元素サイクルの概念を学びます。 第 11 回:地球と環境(1)-土壌と水の汚染、特に水俣病などの原因となった重金属汚染について学びます。 第 12 回:地球と環境(2)-人工化学物質が極微量で予期せぬ結果をもたらすことがあることを理解します。ゴミを燃や     すという非常に単純な行為が、史上最強の毒物であるダイオキシンを発生させていることを学びます。 第 13 回:地球と環境(3)-環境ホルモン(内分泌霍乱物質)について学びます。 第 14 回:地球と環境(4)-酸性雨およびフロンガス汚染(オゾンホール)について学びます。 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験の成績(60%)と中間テスト(30%)およびレポート(10%)により評価します。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 環境と生物 Environment and Biology科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:飯山 悟 Satoru IIYAMA

連絡先(代表者):5 号館 G1 階 飯山研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  生物学は生命を理解するうえで欠くことのできない科目である。本講では生物学の広い分野について平易にまとめるつもりであるが、要は「生物は形態的に多種多様であるが、生化学的には一様である」ことを学びとってほしい。そしてこの講義が生物に関心をもち、多くの生物に接する端緒となっていただければ幸いである。できれば環境によって生物や文明がどのように影響を受けるかも考えていく予定である。

キーワードkeywords

生命の起源、進化論、酵素、バイオリズム、セントラル ドグマ、遺伝子発現、遺伝子と病気、環境origin of life, theory of evolution, enzyme, biorhythm, central dogma, gene expression, gene and disease, environment

授業の到達目標 ・ ダーウィン進化論における「突然変異」と「自然淘汰」の関係を説明できる。・ 食べ物は生体内でどのように変化し、我々の体に役立っているのかを記述できる。・ 酵素は常温常圧でもなぜ反応を触媒できるのかを記述できる。・ セントラル ドグマの個々の段階を把握し、遺伝情報の流れを記述できる。・ 環境によってそこに住む人の生活や文明がいかに影響を受けるかを記述できる。(C7)教員からの一言 ・ 下等生物から高等生物までに共通する現象を学びとっていただきたい。・ 生物になじむには、身近な植物、花、そして動物の名前を覚えるのが近道である。

関連科目 環境と化学教 材 教科書 特に指定しない。資料を配布する。

参考書 中村運「一般教養生物学の基礎」培風館、F. ヘプナー「ゆかいな生物学」朝倉書店授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、ノートのとり方、成績評価法など。     注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席してほしい。 第 2 回:生命の起源と化学進化、この地球上にいかにして無生物から生物ができたのか。 第 3 回:進化論、ダーウィンの提唱した「突然変異」と「自然淘汰」による進化のアイディア。 第 4 回:ダーウィン以外の進化論、さまざまな進化論を紹介し、どれがより優れているかを考えていただく。 第 5 回:食物と栄養、食べ物は体内でどのように作用し、エネルギーを生成して、生命を維持していくのか。 第 6 回:酵素、生体触媒とされる酵素なくしては生物が存在しえない理由を学んでほしい。 第 7 回:外部刺激への応答、下等生物から高等生物まで外部刺激への応答機構はよく似ている。 第 8 回:バイオリズム、細菌からヒトまで、体内の時間的調節を行う生物時計とはなにか。(臨時試験) 第 9 回:セントラル ドグマ、核酸と遺伝の研究がいかに融合し、セントラル ドグマに至ったのか。 第 10 回:遺伝子の発現、遺伝情報の発現機構はヒトもバクテリアもほぼ同じ。 第 11 回:遺伝子と病気、遺伝子上の突然変異がどのように病気に関係するのかの理解。 第 12 回:行動学、動物行動の観察がひいては人間理解につながることを悟らせる。 第 13 回:生物資源、魚種交替を例にとり、生物資源の大切さを考えさせる。 第 14 回:環境と生物、生物の種や成長に対する環境の圧力を知っていただく。 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(80%)と臨時試験(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 初等物理学 Introduction to Physics科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:角藤 亮 Akira KAKUTO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  人類は昔から自然現象のしくみを理解しようと努力してきた。自然を知ることは私たちが自然とどのように関わるべきかを知ることにもなる。この講義では物理学 I、物理学 II を履修しない学生を対象として、最も基礎的な自然法則である力学を、きわめてゆっくりした進度で修得してゆく。必要な数学的知識は準備できているものと仮定せず、できるだけ講義の中で説明するように努める。 

キーワードkeywords

単位、質量、速度、加速度、運動方程式、振動unit, mass, velocity, acceleration, equation of motion, oscillation

授業の到達目標 ・ ベクトルの内積を計算する。・ 軌道の方程式から速度、加速度を計算する。・ 1 次元の運動方程式を解く。・ 調和振動子の運動を解く。

教員からの一言 ・ どちらかというと、文系志向で物理の苦手な学生を対象としている。・ 必要な数学の復習に関しても適宜ふれる。・ 対象学科は、時間割編成の都合で変更されることがある。関連科目教 材 教科書 指定せずにプリントを配布する

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、物理量の単位と次元第 2 回:ベクトル I 第 3 回:ベクトル II 第 4 回:物理量の変化と微分 I 第 5 回:物理量の変化と微分 II第 6 回:速度と加速度 第 7 回:質点の運動法則第 8 回:一次元の運動 第 9 回:二次元の運動 第 10 回:運動方程式 第 11 回:束縛力 第 12 回:バネとフックの法則 第 13 回:固有振動 第 14 回:強制振動、定期試験に向けての総合演習 第 15 回:定期試験(60 分)

注意 : 定期試験の範囲は、第 1 回目の授業から第 14 回目の授業を含む全てとする。

成績評価基準  定期試験(100%)の成績で評価点とする。備 考

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科目名 subject 初等物理学 Introduction to Physics科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:豊田 文彦 Fumihiko TOYODA

連絡先(代表者):2 号館 3 階 豊田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  物理学の中で基礎となる力学を取り上げる。ニュートンの運動方程式から出てくる力学的エネルギー保存則、角運動量保存則についてどのような現象に現れてくるかを調べる。それらの応用として、天体の運動及び剛体の回転運動について理解を深める。  

キーワードkeywords

単位、質量、加速度、運動方程式、エネルギー保存即unit, mass, acceleration, equation of motion, energy conservation

授業の到達目標 ・ 運動方程式を理解し、一次元運動(等加速度運動、単振動)を解く。・ 運動方程式から力学的エネルギー保存則を導く。・ 球座標を用いて、天体の運動を解く。・ ダークマター、ブラックホールなど宇宙の問題を理解する。

教員からの一言 ・ 簡単な微分、積分を用いるのでそのつど解説をする。・ エネルギーと環境問題についても考える。

関連科目 物理学Ⅰ教 材 教科書 特に指定しない

参考書 朝永 振一郎「物理学読本」みすず書房授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法。 第 2 回:数学的準備(ベクトル解析.微積分)。 第 3 回:運動法則確立までの歴史。第 4 回:運動法則とその応用(等加速度運動) 第 5 回:単振動と振り子の等時性第 6 回:運動方程式とエネルギーの関係式 第 7 回:保存力と力学的エネルギー保存則 第 8 回:万有引力と角運動量保存則 第 9 回:人工衛星の打ち上げと宇宙速度 第 10 回:ブラックホールとダークマター 第 11 回:運動量保存則と衝突問題 第 12 回:剛体の慣性モーメント 第 13 回:力のモーメントと剛体の運動 第 14 回:定期試験に向けた総合演習と解説 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)、小テスト(40%)の成績で評価点とする。備 考

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科目名 subject 社会奉仕実習 Volunteer Work科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2・3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:伊集院 八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):2 号館 2 階伊集院研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  社会奉仕活動を通して企業の社会貢献や個人における社会奉仕の意義と重要性を理解する。実習に先立ち数週にわたり外部講師による社会奉仕活動についての講義を聴講する(講師の都合により日程が変更される場合がある)。奉仕活動には、ただ、参加するだけではなく、組織や運営の仕方あるいは運営上の問題点などについても理解を深めるように努力する。

キーワードkeywords

ボランティア、NGO、NPOvolunteer, NGO, NPO

授業の到達目標 ・ 倫理観や社会貢献の精神、公共性や社会性の意識が見についている。・ 外部講師による社会奉仕活動の導入講義を聴講している。・ 社会奉仕活動を体験している。・ 実習報告している。

教員からの一言 ・ 社会奉仕活動の意義についてしっかりと考えてください。

関連科目 人間形成科目分野教 材 教科書 「社会奉仕実習簿」産業理工学部発行

参考書 特に指定しない授業計画 第 1 回:導入講義:実習の進め方と概要および成績評価法の説明     注:第1回授業では成績評価を含めた全体の情報を伝えるので必ず出席すること。     注:第1回授業を欠席した場合は、直ちに担当者まで申し出て、その後の指示を受けること。 第 2 回:外部講師による社会奉仕活動についての講義(第 1 回)を聴講する。第 3 回:外部講師による社会奉仕活動についての講義(第 2 回)を聴講する。 第 4 回:外部講師による社会奉仕活動についての講義(第 3 回)を聴講する。 第 5 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。第 6 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 7 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。第 8 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 9 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 10 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 11 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 12 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 13 回:社会奉仕実習先で決められたスケジュールに従い実習を行う。 第 14 回:報告書の作成とプレゼンテーションに関する説明を受ける。 第 15 回:定期試験(プレゼンテーション時間は前回に指定する)     注:実習は導入講義を含めて 30 時間以上とする。実施に当たっては授業に支障をきたさないよう配慮する。     注:スケジュールに関しては社会奉仕実習先と相談し、不明な点は、必ず、担当者に確認すること。

成績評価基準  社会奉仕実習報告書(50%)および実習報告(プレゼンテーション)の内容(50%)によって評価する。備 考

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科目名 subject インターンシップ Internship科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 2・3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:久良 修郭 Nobuhiro KYUURA

連絡先(代表者):5 号館 2 階  久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  インターンシップとは、在学中に一定期間、自分の専攻や将来のキャリアに関連した企業に出向いて実際業務に携わる実験方の体験型の職業研修である。企業体験を通じて専攻した分野と将来の職業に対する興味が高まるだけでなく、職業人としての自覚がもてる。また、4年次での職業選択や就職活動にも大いに役立つものである。

キーワードkeywords

人生、経験、技術life, experience, technical skill

授業の到達目標  導入講義および事前研修を通じて、実社会の活動状況を明確に理解させ、コミュニケーション能力や協調性のレベルアップをはかり、実地研修においてこれら能力を実践することを目標としている。しかし、知と行は努力と経験に裏打ちされるものであるため、報告会においてこれらを反省材料とするとともに、学生一人一人に内在する個性発見をも目標とする。

教員からの一言  インターンシップは、大学と様々な分野の企業が連帯して実施されるが、学生を受け入れる企業にとっては大きな負担となるため、学部全体での事前学習を受講し、各学科で選抜された学生のみが、企業での実地研修を受けることができる。選抜は、教科の成績だけでなく、コミュニケーション能力や主体性、誠実さ、協調性、責任感などの人格面や実技能力も重視される。関連科目 ライフデザイン、キャリアデザイン、就職計画教 材 教科書

参考書授業計画 第 1 回:導入講義 インターンシップの概要と説明 仮履修登録 第 2 回:事前研修 第 3 回:事前研修 第 4 回:事前研修 第 5 回:事前研修第 6 回:事前研修第 7 回:事前研修 第 8 回:事前研修第 9 回:事前研修 第 10 回:実地研修  第 11 回:実地研修  第 12 回:実地研修  第 13 回:報告会 第 14 回:報告会 第 15 回:履修指導 正式な履修登録指導

成績評価基準  授業中のレポート(50%)及び受け入れ企業の評価値(50%)を総計して評価点とする。備 考  上記の授業計画における事前研修とは、一般常識講座、企業研究講座、企業と学生とのマッチング、受け入

れ企業と学生の契約書締結、保険の加入等を総括したものである。 研修要領の説明や相談に関しては、主として就職課(インターンシップオフィス)が行う。受け入れ企業の紹介と学生のマッチングは、主として福岡県インターンシップ推進協議会の紹介に基づきインターンシップ担当教員と就職課が行う。 このプログラムの参加に当たっては保険加入が必須条件であり、条件を満たさなければ許可しない。 また、このプログラムは大学教育の一環であり、当然実地研修に伴う労働報酬は支払われない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 倫理哲学 Ethics and Philosophy科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:安居 誠 Makoto YASUI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  協力し合えればお互いに利益になることを知りながら、自分だけいい思いをしたいという誘惑に駆られたり、逆に相手から裏切られることを怖れてそれができない ── 協調関係のジレンマとして有名な状況である。多くの心理学や社会学の研究では、各自が自分の利益を追求していく中で、望ましい社会関係が育っていくとされる。そのような関係の進展が倫理や道徳の起源であることを示唆するものも多い。しかし、彼らの実験結果や論理構成から、そうした結論が出るというのは疑わしい。本講では、倫理や道徳がそれ自体で自立した権威を持っているかぎりにおいてのみ、社会的な協調関係に望ましい影響を与えられることを説得的に示したい。

キーワードkeywords

囚人のジレンマprisoner's dilemma

授業の到達目標 ・ 倫理や道徳が間違いなくわれわれの利益になること、しかしだからと言って、それらがわれわれの利益のために作られ   たフィクションであるということにはならないことを同時に理解してもらう。

教員からの一言 ・ 小テストは学習の要所で行うので必ず受けること。

関連科目 とくになし教 材 教科書 使用しない

参考書 R. アクセルロッド著「つきあい方の科学」ミネルヴァ書房授業計画 第 1 回:導入講義 利己主義と利他主義 第 2 回:囚人のジレンマ 第 3 回:ジレンマ状況アラカルト 第 4 回:意思決定の理論とゲーム 第 5 回:最適戦略とは何か 第 6 回:自然界における協調関係 第 7 回:利己的な遺伝子 第 8 回:くり返し囚人のジレンマゲーム第 9 回:しっぺ返し戦略 第 10 回:未来係数 第 11 回:倫理と道徳はどう違う? 第 12 回:黄金律と定言命法 第 13 回:普遍化原理としての道徳 第 14 回:まとめと演習 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  小テスト(40%)、定期試験(60%)による総合評価備 考 他学科履修、上級履修などすべて可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 人間のこころ Human Mind科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:佐藤 基治 Motoharu SATOU

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  「人間のこころ」は、日常的な人間の行動に関連付けて、心理学のさまざまな領域を概説する。現代人として生きて行く上で不可欠な心理学の知識を体系的に学習することで、学生の皆さんの専門分野でのパフォーマンスを向上させ、また、日常での危機的状況の回避と充実した生活の獲得の可能性を高めることが本講義の目的である。

キーワードkeywords

心理学、知覚、学習、記憶、意識、思考、動機づけ、情動、発達、性格、対人関係psychology, perception, learning, memory, consciousness, thinking, motivation, emotion, development, personality, personal relations

授業の到達目標 ・ 人間の行動の基本的な仕組みを理解する。・ 人間の行動の特性を理解する。・ 集団の中での人間の行動を理解する。・ 心理学の専門用語を適切な文脈で使用できる。・ 心理学の領域の著名な研究を説明できる。・ 授業で得た知識を日常生活で活用することができる。・ 授業で得た知識を専攻する領域に利用することができる。

教員からの一言 ・ 教科書の該当する箇所は予め読んでいるものとして授業は進める。・ 受動的な受講態度からの脱却を希望する。

関連科目教 材 教科書 下野孝一著「『こころ』の解体新書」ナカニシヤ出版

参考書 アトキンソン他著「ヒルガードの心理学」ブレーン出版授業計画 第 1 回:導入講義 第 2 回:無意識 第 3 回:対人関係と意識第 4 回:知覚と意識 第 5 回:心のコントロール第 6 回:学習による行動のコントロール 第 7 回:集団の圧力第 8 回:中間試験第 9 回:攻撃行動 第 10 回:児童虐待 第 11 回:異常 第 12 回:ストレス 第 13 回:ストレスへの対処 第 14 回:まとめ 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験 70% 中間試験 30%備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 歴史を学ぶ History科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:川上秀人 Hideto KAWAKAMI

連絡先(代表者):3 号館 2 階 川上研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 「歴史」というものを「時間の経過によってモノやコトが変化していく過程」と仮に定義してみましょうか。そのとき、私たちはどういう視点で何を見なければならないのでしょうか。時間の経過に伴ってモノやコトの中に存在する種々の「要素」が取捨選択されながら変質していく姿を見たことがあるでしょう。 私たちの日常生活の中に「時間の流れ」を意識してみると、そこにはきっと新しい発見があると思います。それはおそらく人生を考えることに連なっていることでしょう。

キーワードkeywords

歴史、時間、要素、自分、選択history, time, element, myself, choice

授業の到達目標・ 時間が流れていることを認識する。・ 種々のできごとは多くの要素で構成されていることを知る。・ 要素の軽重によって取捨選択していることを認識する。・ 自分の中の歴史に気づく。

教員からの一言・ 自分自身の中に流れている時間を顧みることによって、自分の将来や人生について考えて欲しい。

関連科目 建築文化論、建築デザイン史教 材 教科書 必要に応じて資料を配付する。

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席して下さい。 第 2 回:歴史について考える第 3 回:時間が流れる第 4 回:モノやコトが変化する第 5 回:第 6 回:モノやコトに潜む要素 第 7 回:第 8 回:取捨選択 第 9 回:第 10 回:過去・現在・未来 第 11 回:第 12 回:自己分析第 13 回:第 14 回:まとめ第 15 回:定期試験(60 分)    注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業総てとする。

成績評価基準 定期試験(70%)と授業中のレポート(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 法を学ぶ Jurisprudence科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  近年、若年層による犯罪が増加してきているのは一般に法意識が希薄となってきていることが原因の一つでもあろう。それは、中等教育の現場で法教育が適格に行なわれていないためであろう。講義にあたって人間がなぜ法を必要とするかについて、十分な考えを踏まえながら生活の中で法の果たす役割とは何かを論じていく。平成 21 年からの裁判員制度の導入とともに法を身近にするために本講義では、法の基本的な精神、法の適正な運用、現代社会での基本的人権のあり方について、毎回の講義で判例を挙げながら考えていく。

キーワードkeywords

法、ルール、道徳、権利、義務、基本的人権、社会規範、情報化社会law, rules, moral, rights, obligations, fundamental human right, social standard, information society

授業の到達目標 ・ どうして社会に法が必要であるかを考える。・ 情報化社会での法の運用、特に基本的人権の保護について理解する。・ 事例研究を通して、法解釈の多様性について検証する。・ 法のない社会を理想社会と位置付けることが果たして可能かどうについて考える。・ 初等・中等教育で法教育の必要性について問題を提議していくこと。・ 裁判員制度について理解する。教員からの一言 ・ 法を身近な問題をとり上げて考えていくから、気楽に授業にのぞんで欲しい。・ 一事案に幾通りもの法解釈があることをつかんで欲しい。関連科目 日本国憲法教 材 教科書 末川 博編「新版 法学入門」有斐閣

参考書 加藤 一郎代表編「ポケット六法」有斐閣授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、法とは何か、人権とは何かについて考える第 2 回:法と社会―国家と法、社会と法、法の目的(法的安定性)裁判員制度とは 第 3 回:法と民主主義(1)―法と道徳との差異(Ver1)、民主主義と幸福追求権 第 4 回:法と民主主義(2)―戸別訪問の禁止について、公務員個人の政治活動の禁止について 第 5 回:法とルール(1)―権利規範としての法、ルールの意義と条件、ルールをめぐる闘争 第 6 回:法とルール(2)―弱者不利な契約、日本社会の契約認識と甘さ、マニフェストにみる契約の拘束力 第 7 回:法と道徳 ―社会規範とサンクション、法と道徳の差異(Ver2) 第 8 回:中間試験―第 1 回から第 7 回までの授業すべてとする 第 9 回:法手続きについて(1)―再審事件(白鳥事件、財田川事件、免田事件、島田事件など) 第 10 回:法手続きについて(2)―冤罪の原因と温床、推定無罪原則、適正手続原則 第 11 回:臓器移植と法―脳死について 第 12 回:安楽死と法―名古屋高裁尊属殺人被告事件、東海大学安楽死事件、カレン裁判 第 13 回:権利の濫用と表現の自由―権利濫用の法理、シネーカの法理、懲罰的損害賠償事件 第 14 回:学期末試験(1) 第 15 回:学期末試験(2)     注:試験範囲は第1回から第 13 回までの授業すべてとする

成績評価基準  毎回レポート(15 点)、レポート(5 点)中間試験(30%)、学期末試験(50%)(ただし、学期末試験(1)(2)のうち高得点を採用する)。合計 100 点。備 考 他学科履修可、上級履修可、下級履修可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本国憲法 Japanese Constitution科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  憲法は国と国民との契約を定めた法である。従って、憲法の学習は国民一人一人が法(日本国憲法)が定める権利と義務を享受するために不可欠なことである。日本国憲法の精神は、基本的人権の保障、国民主権、三権分立、平和主義である。本講義では、過去の事例を挙げながら、それぞれの考え方を講義していく。

キーワードkeywords

権利、義務、適正手続human rights, obligation, due process

授業の到達目標 ・ 日本国憲法の「精神」である国民主権、平和主義、基本的人権を学ぶ・ 事件判例から「人間」についての理解を深める。・ 英米法との比較から法手続の違いを学習する。

教員からの一言 ・ 憲法を通して基本的人権、平和主義を自分で考えるようにしてください。・ 六法全書の使い方を学ぶ。

関連科目 法を学ぶ教 材 教科書 初宿正典他著「いちばんやさしい 憲法入門」有斐閣アルマ

参考書 六法全書(ポケット六法で可)授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、日本国憲法とは何か、人権とは何か 第 2 回:憲法改正論議の是非 第 3 回:法の形式第 4 回:最高判(第一小法廷)1996 平成 8 年 7 月 18 日「パーマ禁止校則事件」 第 5 回:大阪高判 1996 平成 8 年 5 月 14 日「釜ヶ崎監視カメラ訴訟」 第 6 回:広島高判 1991 平成 3 年 11 月 28 日「再婚禁止期間違憲訴訟」 第 7 回:最高判(第一小法廷)1995 平成 7 年 4 月 13 日「ポルノ個人輸入事件」 第 8 回:中間試験(第 1 回―第 7 回) 第 9 回:最高判(大法廷)昭和 32 年 3 月 13 日「チャタレー事件」 第 10 回:猥褻をめぐる議論―猥褻の合理性 第 11 回:東京高判昭和 61 年 8 月 25 日「外国人の指紋押捺強制事件」 第 12 回:東京高判昭和 61 年 3 月 26 日「外国人の指紋押捺拒否と再入国事件」 第 13 回:大阪地判 1994 平成 6 年 12 月 20 日「高槻内申書事件」-個人情報保護条例と個人情報保護法について 第 14 回:まとめ 第 15 回:定期試験(第1回―第 13 回)

成績評価基準  中間試験(30%)、期末試験(50%)、毎回授業の復習(15%)、レポート(5%)の成績を総計して評価点とする。備 考 他学科履修可、上級履修可、下級履修不可

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科目名 subject 知的財産法概論 Intellectual Property Law科目区分 人間形成科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:木村 友久 Tomohisa KIMURA

連絡先(代表者):[email protected]授業の概要及び位置付け  この科目では、知的財産の全体像を扱い、その中でも「製品等の開発製造過程で創作される知的財産」に比重を置いている。特に、発明の同一性判断を起点とする特許法分野の知識修得と実践的態度の形成に重点を置き、実際の開発製造現場で技術情報等の取得から戦略的判断に至るまでの、系統的な知的財産対応能力の形成を目指している。

キーワードkeywords

特許、実用新案、意匠、商標、特許請求の範囲patent, utility model, industrial design, trademark, claims

授業の到達目標 ・ 研究開発や商品製造部門で、知的財産の全体像から業務上直接的に関係する事項を選択し、当該事項を業務に適用して 初動段階で適切な知的財産対応を行うことができる。・ 所属部門の業務に合わせて、特許等の知的財産権情報検索を適切に行い基本的なパテントマップを作成することができ る。・ 特許発明の技術的範囲について、技術者の立場から自立的に適切な解釈を行うことができる。・ パテントマップや特許発明技術的範囲同一性判断を通して、研究開発の方向付けや将来的な技術開発動向を示唆するこ とができる。・ 特許侵害訴訟における基本的な法律上の論点を理解する。・ 所属部門の業務に合わせた、ソフトウェア、デザイン、ノウハウを含めた知的財産管理を適切に行うことができる。教員からの一言 ・ ネットワークから知的財産判例情報や特許情報を取得して、実際の事件に即した授業を行う。ネット上の情報取得リテ ラシーについて、予め修得していてほしい。

関連科目教 材 教科書 特許庁編「産業財産権標準テキスト」発明協会

参考書 竹田和彦「特許の知識」ダイヤモンド社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、知的財産法の全体像と基本理念~無形の知的財産保護 第 2 回:特許情報と製品開発~製品開発過程に関連する工業所有権法の全体像、特許管理概論 第 3 回:特許要件-実体的要件Ⅰ~発明概念、新規性、新規性喪失の例外 第 4 回:特許要件-実体的要件Ⅱ~進歩性、先願、先願範囲の拡大規定、消極的特許要件 第 5 回:特許要件-手続的要件~特許出願実務、拒絶査定不服審判及び無効審判、審決取消訴訟 第 6 回:先行技術調査~特許等データベースの全体像把握、パトリス、特許電子図書館(演習) 第 7 回:特許侵害訴訟Ⅰ~直接侵害、損害額の算定(臨時試験) 第 8 回:特許侵害訴訟Ⅱ~間接侵害-みなし侵害 第 9 回:特許侵害訴訟Ⅲ~国内用尽、真正商品の並行輸入 第 10 回:特許侵害訴訟Ⅳ~特許発明の技術的範囲同一性判断と均等論 第 11 回:特許侵害訴訟Ⅴ~特許権の制約、法定通常実施権、利用抵触関係 第 12 回:ソフトウェア特許~明細書の解釈およびソフトウェアの特許表現の実際 第 13 回:技術移転の実務~技術移転と技術ライセンス契約、技術上のノウハウの保護を含む 第 14 回:意匠法~意匠登録要件、侵害訴訟の基本、意匠権、意匠の類否判断、ライセンス契約 第 15 回:定期試験(60 分)     注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準  定期試験(55%)、臨時試験(25%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 就職計画 (SPI 対策) Planning Your Future科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:シグマライセンススクール (飯塚市新飯塚 4-18-2F TEL0948-29-5348)

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  多くの企業が採用する SPI(Synthetic Personality Inventory)を中心に、就職試験の内容を理解し、得点に必要な知識を学習する。さらに社会人に求められる一般的な教養を幅広く身につけ、広い視野と合理的な思考力を養う。

キーワードkeywords

SPI、就職試験、一般教養、言語能力、非言語能力SPI, exams for jobs, general knowledge, verbal ability, non-verbal ability

授業の到達目標 ・ 就職試験の出題傾向など概要を理解する。・ 漢字・熟語などの国語力、文章読解力を身につける。・ 基礎的な計算力および、図形、図表、グラフを通して思考力を身につける。・ 基礎的な政治・経済のしくみについて理解する。・ 主要な国の地誌や貿易・農業・産業等の統計を把握する。・ 基礎的な歴史の流れを把握する。

教員からの一言 ・ 社会人として必要な教養や、思考の柔軟性を身につけ、就職戦線を有利に戦いましょう。

関連科目 ライフデザイン、キャリアデザイン、インターンシップ教 材 教科書 別途指定

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:「政治・経済 1」憲法の基礎、国会・内閣・裁判所第 2 回:「政治・経済 2」地方自治、選挙制度第 3 回:「歴史 1」日本の政治・経済・外交の歴史第 4 回:「歴史 2」日本の法令・文化の歴史第 5 回:「地理 1」気候、民族、宗教第 6 回:「地理 2」農業、工業、貿易第 7 回:「言語能力 1」同意語、反意語第 8 回:「言語能力 2」ことわざ、慣用句第 9 回:「言語能力 3」言葉の意味、敬語の用法第 10 回:「言語能力 4」2 語の関係第 11 回:「非言語能力 1」割合、平均の計算第 12 回:「非言語能力 2」仕事算、虫食い算第 13 回:「非言語能力 3」濃度、速度の計算第 14 回:「非言語能力 4」場合の数、確率の計算第 15 回:「非言語能力 5」n進法、まとめ

成績評価基準  授業中の課題(50%)、レポート(50%)で総合的に評価する。備 考

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科目名 subject 就職計画(公務員試験対策)Planning Your Future科目区分 人間形成科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:シグマライセンススクール(飯塚市新飯塚 4-18-2F TEL0948-29-5348)

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  公務員の仕事や採用試験の内容を理解し、得点に必要な知識を学習する。さらに社会人に求められる一般的な教養を幅広く身につけ、広い視野と合理的な思考力を養う。

キーワードkeywords

公務員試験、就職試験、一般教養、数的処理、判断推理exams for public officials, exams for jobs, general knowledge, numeric processing, judgment and reasoning

授業の到達目標 ・ 公務員試験の出題傾向など概要を理解する。・ 基礎的な政治・経済のしくみについて理解する。・ 漢字・熟語などの国語力、文章読解力を身につける。・ 基礎的な計算力、条件からの推論、図形の把握を通して思考力を身につける。・ 主要な国の地誌や貿易・農業・産業等の統計を把握する。・ 基礎的な歴史の流れを把握する。

教員からの一言 ・ 社会人として必要な教養や、思考の柔軟性を身につけ、就職戦線を有利に戦いましょう。

関連科目 ライフデザイン、キャリアデザイン、インターンシップ教 材 教科書 別途指定

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:「政治・経済 1」憲法の基礎、国会・内閣・裁判所 第 2 回:「政治・経済 2」地方自治 第 3 回:「政治・経済 3」選挙制度第 4 回:「歴史 1」日本の政治・経済・外交の歴史 第 5 回:「歴史 2」日本の法令・文化の歴史  第 6 回:「地理 1」気候、民族、宗教 第 7 回:「地理 2」農業、工業、貿易 第 8 回:「国語 1」ことわざ、四字熟語 第 9 回:「国語 2」敬語の用法 第 10 回:「数的処理 1」割合・平均の計算 第 11 回:「数的処理 2」仕事算、虫食い算 第 12 回:「判断推理 1」対応関係からの推論 第 13 回:「判断推理 2」位置・方位からの推論 第 14 回:「空間把握 1」軌跡 第 15 回:「空間把握 2」立体の展開図

成績評価基準  授業中の課題(50%)、レポート(50%)で総合的に評価する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

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2. 2 リテラシー科目

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科目名 subject リメディアル英語 Remedial English科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  英語の文法を基礎の基礎からやり直す。基本品詞、基本文型、基本時制の理解に重点をおき、 練習問題を通してまずは単文をきちんと作れるようにする。続いて重文、複文とより複雑な形式を学んでいく。

キーワードkeywords

品詞、文型、時制parts of speech, sentence patterns, tenses

授業の到達目標 ・ 基本品詞を適切に使用することができる。・ 基本時制を適切に使用することができる。・ 基本的な文型を適切に作ることができる。

教員からの一言 ・ 授業でされる説明自体は単純なものかもしれません。しかし大事なことは、それを実際の英語で確認していくことです。 つまりこの授業で学ぶのは解答ではなくて、勉強の仕方です。しっかり復習をしてください。辞書をひいてください。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 資料を配付する。

参考書 英和辞書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明 第 2 回:基本品詞(1)名詞、形容詞、動詞第 3 回:基本品詞(2)助動詞、副詞、前置詞、接続詞第 4 回:5 つの基本文型第 5 回:平叙文、否定文、疑問文第 6 回:基本時制 (1) 現在形、現在進行形、過去形第 7 回:基本時制 (2) 現在完了形、未来形第 8 回:中間試験第 9 回:能動態と受動態第 10 回:使役動詞、知覚動詞、その他の SVOC の文第 11 回:単文、重文、複文 (1)第 12 回:単文、重文、複文 (2)第 13 回:総まとめ (1) 第 14 回:総まとめ (2) 第 15 回:期末試験

成績評価基準  中間試験(50%)、期末試験(50%)備 考 入学時での実力テストで、合格点をとったものには単位を認定する。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ベーシック英語 Basic English科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  「リメディアル英語」で学んだ英語の単文の作り方、使い方をふまえ、本講では関係代名詞を中心とした文と文とを組み合わせてより複雑な表現を作る方法に重点をおく。そのための文法を練習問題を通して習得し、最終的には短い文章の読解と、基礎的な英作文の演習をおこなう。

キーワードkeywords

句、節、不定詞、比較、仮定法、関係代名詞phrases, clauses, infinitive, comparison, subjunctive mood, relative pronouns

授業の到達目標 ・ 不定詞を適切に使用することができる。・ 比較、仮定法を適切に使用することができる。・ 関係代名詞を適切に使用して文を作ることができる。・ 10 文程度の英語の文章が理解できる。・ 2、3 文程度の英作文ができる。教員からの一言 ・ 授業でされる説明自体は単純なものかもしれません。しかし大事なことは、それを実際の英語で確認していくことです。 つまりこの授業で学ぶのは解答ではなくて、勉強の仕方です。しっかり復習をしてください。辞書をひいてください。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 資料を配付する。

参考書 英和辞書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明第 2 回:基本文法復習 (1) 第 3 回:基本文法復習 (2)第 4 回:句と節第 5 回:不定詞 第 6 回:比較 第 7 回:仮定法 第 8 回:中間試験 第 9 回:関係代名詞 (1) 第 10 回:関係代名詞 (2)、関係副詞 第 11 回:その他の重要構文 (1) 第 12 回:その他の重要構文 (2) 第 13 回:基礎文章読解 第 14 回:基礎英作文 第 15 回:期末試験

成績評価基準  中間試験(50%)、期末試験(50%)備 考

Page 37: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語 I Brush-up English I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:宮本 なつき Natsuki MIYAMOTO

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  英語のリスニング能力を高めるためにたくさんの英語を聞くだけでなく、様々な練習問題をこなしながら「能動的に」英語を聞くことで、英語の様々な表現方法を聞き取り、学んでいきます。授業では実際に英語を聞き取り、問題を解くことが中心となります。日本人には聞き取りにくい英語の音声的ポイント(音の連続や変化等)や表現方法については説明しますが、文法の説明はしません。またユニット毎に小テストを行って復習していきます。キーワードkeywords

リスニング、英会話、語彙listening, conversation, vocabulary

授業の到達目標 ・ 「なんとなく言っていることが分かる」から英語の単語一つ一つを聞き取ることができるようにする。・ 英語独特の発音に慣れ、様々な場面での会話を聞き取ることができるようにする。・ 日常会話でよく使われる表現方法を身につける。

教員からの一言 ・ 授業では、英語を聞いて問題を解き、その答えを発表してもらいます。分かるまで何度もその英語を繰り返し聞いても  らうこともあるので、積極的な授業への参加が必要です。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 山内信幸・北林利治著「Tactice Listner―短期集中リスニング道場―」金星堂

参考書授業計画第 1 回:導入講義第 2 回:Unit 1 Introductions:指示にしたがって第 3 回:Unit 1 Introductions:指示にしたがって第 4 回:Unit 2 Directions:地図を頭に思い浮かべて第 5 回:Unit 2 Directions:地図を頭に思い浮かべて第 6 回:Unit 3 Descriptions:形や様子の表現に注意して第 7 回:Unit 3 Descriptions:形や様子の表現に注意して)第 8 回:Unit 4 Processes:手順を示すキーワードに留意して第 9 回:Unit 4 Processes:手順を示すキーワードに留意して第 10 回:Unit 5 Opinions:自分の意見をはっきりと第 11 回:Unit 5 Opinions:自分の意見をはっきりと第 12 回:Unit 6 Messages:メッセージの伝達は正確に第 13 回:Unit 6 Messages:メッセージの伝達は正確に 第 14 回:予備 第 15 回:最終試験

成績評価基準  最終試験(50%)、ユニット毎の小テスト(50%)備 考

Page 38: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語 I Brush-up English I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name: 青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 本講は英作文を中心とする。ただし、出来合いの和文英訳ではなく、自分の言いたいことを、現在の自分の英語能力の範囲で言えるもしくは書けるようになるにはどうすればいいかを考えていく。そのために英文の基本構造や、利用できるさまざまな表現、文章の作り方などを演習していく。

キーワードkeywords

英作文、主語 - 述語、表現、使用法composition, subject-verb, expresion, usage

授業の到達目標 ・ きちんとした構造をもつ英語の文が書ける。・ 前後とつながりのある英文が書ける。・ 30 語程度の英語の文章を書けるようになる。

教員からの一言 ・ 英文の基本構造は「主語 - 述語」です。まずそれを作るところから英作文をスタートさせてください。・ 自分の言いたいことを表すベストの表現が思いつかない場合は、どうすればそれとほぼ同じことが言えるか、代案を考 えるようにしてください。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 登美博之、他著「日常表現で学ぶ英語の語順」朝日出版社

参考書 講師が用意し適宜配布する。授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明第 2 回:Chapter1 Weather and Climate第 3 回:Chapter2 Daily Life第 4 回:Chapter3 Campus Life第 5 回:Chapter4 Music第 6 回:Chapter5 Studies第 7 回:Chapter6 Newspapers and Magazines第 8 回:中間試験第 9 回:Chapter7 Shopping第 10 回:Chapter8 Eating Out第 11 回:Chapter9 Sports and Watching Sporting Events第 12 回:Chapter10 Computers第 13 回:Chapter11 Telephone第 14 回:Chapter12 Traveling Abroad第 15 回:期末試験

成績評価基準  中間試験(40%)と期末試験(40%)、および授業での課題(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 39: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語 I Brush-up English I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:肥川 絹代 Kinuyo KOIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講義では、英語によるコミュニケーションの基礎をマスターすることを狙っている。今年度使用する教材は、日本人が学習することを前提にして、サンフランシスコで現地ロケを行い作成されたものである。美しいサンフランシスコの映像とサンフランシスコでいろいろな体験をする「旅行編」とホームスティや学校や銀行などでアメリカ社会に溶け込むための体験をする「留学編」で構成されている。前期は「旅行編」を学習する。現地の人々の生の英語を聞き取ると共に、各場面に合い相応しい英語表現を学んでいく。文化的な背景やマナーについてもあわせて学んでいく。美しいサンフランシスコの映像を見ながら、リスニングを主としながらも、スピーキング、リーディング、ライティングの4 技能の向上を目指している。適時、世界あるいはアメリカの社会問題に言及しながら、ディスカッションをし、考える授業を展開する。キーワードkeywords

オーラルコミュニケーション、文法、文化、風俗、ライティング、リーディング、リスニング、柔軟な批判的思考、ディスカッションoral communication, grammar, culture, manner, wirting, reading, listening, current English, critical thinking, discussion

授業の到達目標 ・ 旅行に欠かせない英語によるオーラルコミュニケーションのマスター。・ 上記を達成するためのライティング、リーディング力の向上。・ ロールプレーなどにより、スピーキング力をつける。・ ビデオを教材により、臨場感をもって生の英語に接することで、使える英語を目指す。・ DVD 等を通して、世界あるいはアメリカの社会問題への関心を高め、自分の意見を持てるようになる。(レポート提出)教員からの一言 ・ 英語の重要性・必要性を感じていない者は受講を見合わせてもらいたい。自主的かつ積極的に授業へ参加・貢献しよう  という受講生を歓迎する(予習・復習を丁寧にすること)・ テキストは必ず事前に準備のこと・ 毎回英和および和英辞典を持参すること・ ノートは必須・ 携帯の電源は切って鞄の中にしまっておくこと関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Hiroto Oyyagi 著「Viva ! SanFrancisco : Video Approach to Survival English」Macmillan

Languagehouse(マクミランランゲージハウス)参考書 適宜授業の中で紹介する

授業計画第 1 回:導入講義 授業の進め方,到達目標,成績評価法などを含めて科目全体について詳細に説明する。受講予定者 は必ず出席すること。予習復習については毎回授業の最後に具体的に指示を出すので,休まずに出席すること。 第 2 回:Chapter 1: Getting Information第 3 回:Chapter 2: Checking in at a hotel 第 4 回:Chapter 3: Asking for directions 第 5 回:Chapter 4: Renting a car 第 6 回:Chapter 5: Ordering a meal 第 7 回:Chapter 6: Shopping for clothes 第 8 回:中間試験(60 分) 第 9 回:Chapter 7: Asking for a favor 第 10 回:Chapter 8: Meeting a friend 第 11 回:Chapter 9: Checking out of a hotel 第 12 回:Chapter 10: Expressing preference 第 13 回:Review 第 14 回:Review 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(40%),中間試験(40%),レポート(10%), インタヴューテスト(10%)備 考

Page 40: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語Ⅱ  Brush-up English Ⅱ科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:宮本 なつき Natsuki MIYAMOTO

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  英語のリスニング能力を高めるためにたくさんの英語を聞くだけでなく、様々な練習問題をこなしながら「能動的に」英語を聞くことで、英語の様々な表現方法を聞き取り、学んでいきます。授業では実際に英語を聞き取り、問題を解くことが中心となります。日本人には聞き取りにくい英語の音声的ポイント(音の連続や変化等)や表現方法については説明しますが、文法の説明はしません。またユニット毎に小テストを行って復習していきます。

キーワードkeywords

リスニング、英会話、語彙listening, conversation, vocabulary

授業の到達目標 ・ 「なんとなく言っていることが分かる」から英語の単語一つ一つを聞き取ることができるようにする。・ 英語独特の発音に慣れ、様々な場面での会話を聞き取ることができるようにする。・ 日常会話でよく使われる表現方法を身につける。

教員からの一言 ・ 授業では、英語を聞いて問題を解き、その答えを発表してもらいます。分かるまで何度もその英語を繰り返し聞いても  らうこともあるので、積極的な授業への参加が必要です。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 山内信幸・北林利治著「Tactice Listner―短期集中リスニング道場―」金星堂

参考書授業計画第 1 回:導入講義 第 2 回:Unit 7 Functions:場面を限定する役割の表現は? 第 3 回:Unit 7 Functions:場面を限定する役割の表現は? 第 4 回:Unit 8 Purchasing:買い物の際の決まり文句は?第 5 回:Unit 8 Purchasing:買い物の際に決まり文句は? 第 6 回:Unit 9 Touring:旅程では地名と数字のチェックを忘れずに 第 7 回:Unit 9 Touring:旅程では地名と数字のチェックを忘れずに 第 8 回:Unit 10 Checking-in & Reserving:ホテルの宿泊に関する表現は? 第 9 回:Unit 10 Checking-in & Reserving:ホテルの宿泊に関する表現は? 第 10 回:Unit 11 Ordering:注文は必要事項を簡潔に 第 11 回:Unit 12 Mailing & Banking :郵便局や銀行での決まった表現は? 第 12 回:Unit 13 Job Hunting:労働条件の確認を忘れずに 第 13 回:Unit 14 Checking-in & Boarding:出入国のやりとりはあわてずに 第 14 回:Unit 15 Information-Gathering:情報収集には「5W1H」に注意して 第 15 回:最終試験

成績評価基準  最終試験 50%、ユニット毎の小テスト 50%備 考

Page 41: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語Ⅱ Brush-up English II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講は英作文を中心とする。ただし、出来合いの和文英訳ではなく、自分の言いたいことを、現在の自分の英語能力の範囲で言えるもしくは書けるようになるにはどうすればいいかを考えていく。そのために英文の基本構造や、利用できるさまざまな表現、文章の作り方などを演習していく。

キーワードkeywords

英作文、主語 - 述語、表現、使用法composition, subject-verb, expresion, usage

授業の到達目標 ・ きちんとした構造をもつ英語の文が書ける。・ 前後とつながりのある英文が書ける。・ 30 語程度の英語の文章を書けるようになる。

教員からの一言 ・ 英文の基本構造は「主語 - 述語」です。まずそれを作るところから英作文をスタートさせてください。・ 自分の言いたいことを表すベストの表現が思いつかない場合は、どうすればそれとほぼ同じことが言えるか、代案を考  えるようにしてください。関連科目 英語科目一般教 材 教科書 河合忠仁、他著「基礎から始めるコミュニケーション英作文」松柏社

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明第 2 回:同意、賛同をする表現・接続詞の使用法第 3 回:内容を確認する表現・不定詞の使用法 第 4 回:相手の不安などを取り除く表現 ・接続詞の使用法第 5 回:相手の信頼などを勝ち得る表現・副詞節、名詞節の使用法第 6 回:動作や状態、感情などを強める表現・受動態の使用法 第 7 回:相手の理解や同意を求める表現・動名詞、現在分詞の使用法第 8 回:中間試験 第 9 回:好きだという気持ちを表す表現・代名詞の使用法 第 10 回:相手に依頼する表現・不定詞の使用法 第 11 回:初対面の時に言う表現・接続詞の使用法 第 12 回:相手に習慣や過去の経験回数を尋ねる表現・関係代名詞の使用法 第 13 回:相手に援助を差しのべる表現・現在完了形の使用法 第 14 回:期待を表す表現・不定詞の使用法 第 15 回:期末試験

成績評価基準  中間試験(40%)と期末試験(40%)、および授業での課題(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 42: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ブラッシュアップ英語Ⅱ  Brush-up English II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:肥川 絹代 Kinuyo KOIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講義では、前期に引き続き、英語によるオーラル・コミュニケーションの基礎をマスターすることを狙っている。後期では、「留学編」を学習することで、ホームスティや学校や銀行などでアメリカ社会に溶け込むための体験をする。前期同様、現地の人々の生の英語を聞き取ると共に、各場面に合い相応しい英語表現を学んでいく。文化的な背景やマナーについてもあわせて学んでいく。美しいサンフランシスコの映像を見ながら、リスニングを主としながらも、スピーキング、リーディング、ライティングの 4 技能の向上を目指している。適時、世界あるいはアメリカの社会問題に言及しながら、ディスカッションをし、考える授業を展開する。キーワードkeywords

オーラル・コミュニケーション、文法、文化、風俗、ライティング、リーディング、リスニング、柔軟な批判的思考、ディスカッション oral communication, grammar, culture, manner, wirting, reading, listening, current English, critical thinking, discussion

授業の到達目標 ・ 留学体験に欠かせない英語によるオーラル・コミュニケーションのマスター。・ 上記を達成するためのライティング、リーディング力の向上。・ ロールプレーなどにより、スピーキング力をつける。・ ビデオを教材により、臨場感をもって生の英語に接することで、使える英語を目指す。・ DVD 等を通して、世界あるいはアメリカの社会問題への関心を高め、自分の意見を持てるようになる。(レポート提出)教員からの一言 ・ 英語の重要性・必要性を感じていない者は受講を見合わせてもらいたい。自主的かつ積極的に授業へ参加・貢献しよう  という受講生を歓迎する(予習・復習を丁寧にすること)・ テキストは必ず事前に準備のこと・ 毎回英和および和英辞典を持参すること・ ノートは必須・ 携帯の電源は切って鞄の中にしまっておくこと関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Hiroto Oyyagi 著「Viva ! SanFrancisco : Video Approach to Survival English」Macmillan

Languagehouse(マクミランランゲージハウス)参考書 英字新聞、雑誌、ビデオなど。必要に応じてプリントを配る。

授業計画 第 1 回:導入講義 授業の進め方,到達目標,成績評価法などを含めて科目全体について詳細に説明する。受講予定者 は必ず出席すること。予習復習については毎回授業の最後に具体的に指示を出すので,休まずに出席すること。第 2 回:Chapter 11: Home stay 第 3 回:Chapter 12: Offering to help第 4 回:Chapter 13: Self-introduction 第 5 回:Chapter 14: Getting advice第 6 回:Chapter 15: Checking out a book 第 7 回:Chapter 16: Opening a bank account第 8 回:中間試験(60 分) 第 9 回:Chapter 17: Sending a package 第 10 回:Chapter 18: Inviting a friend 第 11 回:Chapter 19: Buying medicine 第 12 回:Chapter 20: Saying good-bye 第 13 回:Review 第 14 回:Review 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(40%),中間試験(40%),レポート(10%), インタヴューテスト(10%)備 考

Page 43: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject TOEIC 英語Ⅰ TOEIC Engish I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  TOEIC 英語 I・II は TOEIC を使って通常会話で最低限のコミュニケーションができるようにする英語分野である。TOEIC 英語 I においては、リスニングのコツ、基本的な文法、語彙の習得に重点を置く。

キーワードkeywords

リスニング(写真描写問題・応答問題・会話問題・説明文問題)リーディング(短文穴埋め問題・長文穴埋め問題・読解問題)listening, reading

授業の到達目標 ・ 簡単な会話が理解でき、身近な話題であれば応答も可能である。・ 基本的な文法、構文、語彙を備えている。・ 日常的に触れる文章やビジネス文章の内容がだいたい理解できる。・ 短い文章なら多少文法上の誤りがあっても英訳することができる。・ 自己紹介など、平易な英語でもかまわないが自分自身を表現することができる。・ 日本文化と外国文化の違いが、多少理解できる。

教員からの一言 ・ 授業には、辞書(電子辞書でも構わない)携帯のこと。 ・ 毎回の英単語テストの勉強以外、授業の予習、復習は必ずすること。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Lin Lougheed 著「Barron’s TOEIC Test 4th Edition」Barrons、西川恒志他著「TOEIC テスト

ぶんせき英単語」スリーエーネットワーク、安河内哲也著「新 TOEIC テスト 英文法をはじめからていねいに」東進ブックス

参考書授業計画 第 1 回:導入講義 :TOEIC 試験概要説明、社会のニーズとの関わり、ミニ模試 第 2 回:英単語 文法復習 Model Test 1(リスニング、リーディング) 第 3 回:英単語 文法復習 Model Test 1(リスニング、リーディング) 第 4 回:英単語 文法復習 Model Test 1(リスニング、リーディング)第 5 回:英単語 文法復習 Model Test 1(リスニング、リーディング) 第 6 回:英単語 文法復習 Model Test 2(リスニング、リーディング) 第 7 回:英単語 文法復習 Model Test 2(リスニング、リーディング) 第 8 回:英単語 文法復習 Model Test 2(リスニング、リーディング) 第 9 回:英単語 文法復習 Model Test 2(リスニング、リーディング) 第 10 回:英単語 文法復習 Model Test 3(リスニング、リーディング) 第 11 回:英単語 文法復習 Model Test 3(リスニング、リーディング) 第 12 回:英単語 文法復習 Model Test 3(リスニング、リーディング) 第 13 回:英単語 文法復習 Model Test 3(リスニング、リーディング) 第 14 回:まとめ 第 15 回:TOEIC IP テスト

成績評価基準  TOEIC IP (100%)備 考

Page 44: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject TOEIC 英語Ⅱ TOEIC Engish II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:青井 格 Itaru AOI

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  TOEIC 英語 I・II は TOEIC を使って通常会話で最低限のコミュニケーションができるようにする英語分野である。TOEIC 英語 II においては TOEIC 英語 I で学んだことを応用して、問題演習に重点を置き、英語の基本的学力を身につける。

キーワードkeywords

リスニング(写真描写問題・応答問題・会話問題・説明文問題)リーディング(短文穴埋め問題・長文穴埋め問題・読解問題)listening, reading

授業の到達目標 ・ 簡単な会話が理解でき、身近な話題であれば応答も可能である。・ 基本的な文法、構文、語彙を備えている。・ 日常的に触れる文章やビジネス文章の内容がだいたい理解できる。・ 短い文章なら多少文法上の誤りがあっても英訳することができる。・ 自己紹介など、平易な英語でもかまわないが自分自身を表現することができる。・ 日本文化と外国文化の違いが、多少理解できる。

教員からの一言 ・ 授業には、辞書(電子辞書でも構わない)携帯のこと。 ・ 毎回の英単語テストの勉強以外、授業の予習、復習は必ずすること。特にリスニングに関しては CD が付いているので  自宅学習として活用のこと。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 TOEIC 運営委員会著「TOEIC 新公式問題集」国際ビジネスコミュニケーション協会、西川恒志他

著「TOEIC テストぶんせき英単語」スリーエーネットワーク、安河内哲也著「新 TOEIC テスト 英文法をはじめからていねいに」東進ブックス

参考書授業計画 第 1 回:導入講義 :TOEIC 試験概要説明、社会のニーズとの関わり、ミニ模試 第 2 回:英単語 文法復習 Model Test 4(リスニング、リーディング) 第 3 回:英単語 文法復習 Model Test 4(リスニング、リーディング) 第 4 回:英単語 文法復習 Model Test 4(リスニング、リーディング) 第 5 回:英単語 文法復習 Model Test 4(リスニング、リーディング) 第 6 回:英単語 文法復習 練習テスト 1 (リスニング、リーディング)第 7 回:英単語 文法復習 練習テスト 1 (リスニング、リーディング) 第 8 回:英単語 文法復習 練習テスト 1 (リスニング、リーディング)第 9 回:英単語 文法復習 練習テスト 1 (リスニング、リーディング) 第 10 回:英単語 文法復習 練習テスト 2 (リスニング、リーディング) 第 11 回:英単語 文法復習 練習テスト 2 (リスニング、リーディング) 第 12 回:英単語 文法復習 練習テスト 2 (リスニング、リーディング) 第 13 回:英単語 文法復習 練習テスト 2 (リスニング、リーディング) 第 14 回:まとめ 第 15 回:Final Exam. 期末テスト(第 9 回―第 14 回)(60 分)

成績評価基準  TOEIC IP テスト(100%)備 考

Page 45: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject アドヴァンス英語Ⅰ Advanced English I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基本的な英語力の上にさらに英語力の向上を目指す。構造的にも内容的にもより高度な英語運用能力の育成を目指す。英文の精読を主に文章構造の解析と日本語訳、内容について解説を行なう。精読しながら速読術を教授する。

キーワードkeywords

時事英語、時事情勢、国際関係、異文化理解、思想、哲学、人生current English, current world affairs, international relationships, multi-cultural understandingthought, philosophy, life

授業の到達目標 ・ 様々なジャンルの英文を読み、「Reading」力を伸ばす。・ ジャンルには時事問題、社会問題、科学英語等の含み、文系、理系を問わず、グローバルな視野から世界を捉える。・ 英語をコミュニケーションの道具として最大限の武器と捉えた鍛錬を行なう。・ 自己表現の道具としてのみならず、教養のみならず、高度事英語習得を可能にする。

教員からの一言 ・ 理系・文系にこだわらず、さまざまな内容の英語を扱いますので、関心を広く持ってください。・ 英語を通して自分の世界観を広めようという姿勢が大切です。・ 高度な英文を読み読解力のみならず、内容について考える機会を提供できる。  開講時に英文プリントと予定表を配布します。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 適宜プリントを配布。

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、前期の目標について。目標達成のシラバス説明。第 2 回:プリント第 3 回:プリント第 4 回:プリント 第 5 回:プリント第 6 回:プリント第 7 回:プリント第 8 回:Intermediate Exam 中間試験 (第 1 回―第 7 回) 第 9 回:プリント 第 10 回:プリント 第 11 回:プリント 第 12 回:プリント 第 13 回:プリント 第 14 回:プリント 第 15 回:Final Exam 期末試験(第9回―第 14 回)

成績評価基準  中間試験(50%)、期末試験(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 46: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject アドヴァンス英語 I Advanced English I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/ 選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:豊田 文彦 Fumihiko TOYODA

連絡先(代表者):2号館3階 豊田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  理工系の学生は一般に英語を苦手としているが、これからの時代、仕事や研究で海外へ出たり、インターネットで外国の人とやりとりをしなければならない時代が来ます。このような状況の中、基本的な英文法事項を再度学習し直し、操作マニュアルや解説書などの平易な英文の内容が理解できるようになることを目的とします。また、定期的な小テストにより、自然科学分野で使用される英単語の語彙を増やします。

キーワードkeywords

科学英語English for science and engineering

授業の到達目標 ・ 英語による器械カタログを読む。(A5)・ 英語による器械マニュアルを読む。(A5)・ 海外の大学の時間割表とシラバスを読む。(A5)・ コンピューター関連の語彙を増やす。(A5)

教員からの一言 ・ 英語の語彙をできるだけ増やすこと。・ 隔週の小テストはきちんと受けること。

関連科目 英語 II, IV教 材 教科書 野口ジュディ他「基礎から学ぶ理工系英語」講談社サイエンティフィク

参考書 必要に応じてプリントを配る授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明。English in Science 第 2 回:English in Science の小テスト 第 3 回:New Product Catalog 第 4 回:New Product Catalog の 小テスト 第 5 回:Operation Manual 第 6 回:Operation Manual の 小テスト 第 7 回:University Homepage第 8 回:University Homepage の 小テスト 第 9 回:Graduate School Program 第 10 回:Graduate School Program の 小テスト 第 11 回:Course Descriptions 第 12 回:Course Descriptions の 小テスト 第 13 回:Driver's Handbook 第 14 回:Driver's Handbook の 小テスト 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(50%)、小テスト(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 47: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject アドヴァンス英語 II Advanced English II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基本的な英語力の上にさらに英語力の向上を目指す。構造的にも内容的にもより高度な英語運用能力の育成を目指す。英文の精読を主に文章構造の解析と日本語訳、内容について解説を行なう。精読しながら速読術を教授する。

キーワードkeywords

時事英語、時事情勢、国際関係、異文化理解、思想、哲学、人生current English, current world affairs, international relationships, multi-cultural understandingthought, philosophy, life

授業の到達目標 ・ 様々なジャンルの英文を読み、「Reading」力を伸ばす。・ ジャンルには時事問題、社会問題、科学英語等の含み、文系、理系を問わず、グローバルな視野から世界を捉える。・ 英語をコミュニケーションの道具として最大限の武器と捉えた鍛錬を行なう。・ 自己表現の道具としてのみならず、教養のみならず、高度事英語習得を可能にする。

教員からの一言 ・ 理系の人でも、文系的な文献を、文系の人も、理系的な内容を読むことに関心があることが履修の条件です。・ 自分の世界観を広めたいと希望することも大切な履修の条件です。・ 理系・文系にこだわらず、さまざまな内容の英語を扱いますので、関心を広く持ってください。・ 英語を通して自分の世界観を広めようという姿勢が大切です。・ 高度な英文を読み読解力のみならず、内容について考える機会を提供できる。・ 開講時に英文プリントと予定表を配布します。関連科目 英語科目一般教 材 教科書 適宜プリントを配布

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、後期の目標について。目標達成のシラバス説明。第 2 回:プリント第 3 回:プリント第 4 回:プリント 第 5 回:プリント第 6 回:プリント第 7 回:プリント第 8 回:Intermediate Exam 中間試験 (第 1 回―第 7 回) 第 9 回:プリント 第 10 回:プリント 第 11 回:プリント 第 12 回:プリント 第 13 回:プリント 第 14 回:プリント 第 15 回:Final Exam 定期試験 (第9回―第 14 回)

成績評価基準  中間試験(50%)、期末試験(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject アドヴァンス英語 II Advanced English II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/ 選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:豊田 文彦 Fumihiko TOYODA

連絡先(代表者):2号館3階 豊田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  これからの時代、仕事や研究で海外へ出たり、インターネットで外国の人とやりとりをしなければならない時代が来ます。外書講読 I に続いて、基本的な英文法事項を再度学習し直し、英文雑誌のマニュアルや解説書などの平易な英文の内容が理解できるようになることを目的とします。また、定期的な小テストにより、自然科学分野で使用される英単語の語彙を増やします。

キーワードkeywords

科学英語English for science and engineering

授業の到達目標 ・ 工業製品の安全性に関する英語マニュアルを読む。(A5)・ 英語による科学雑誌の解説を読む。(A5)・ 海外の大学の工科系教科書を読む。(A5)・ 理工系教養レベルの教科書の語意を学ぶ。(A5)

教員からの一言 ・ 英語の語彙をできるだけ増やすこと。・ 隔週の小テストはきちんと受けること。

関連科目 アドヴァンス英語 I教 材 教科書 野口ジュディ他「基礎から学ぶ理工系英語」(講談社サイエンティフィク)

参考書 必要に応じてプリントを配る授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法の説明。 第 2 回:Which car is safer? 第 3 回:Which car is safer? 第 4 回:Which car is safer? の 小テスト 第 5 回:Sweet mystery of life, at last I’ve found you 第 6 回:Sweet mystery of life, at last I’ve found you の 小テスト第 7 回:How it works: Cells and battery packs simplified 第 8 回:How it works: Cells and battery packs simplified の 小テスト第 9 回:Semiconductors and Conductors 第 10 回:Semiconductors and Conductors の小テスト 第 11 回:Corona Discharge and Xerography 第 12 回:Corona Discharge and Xerography の小テスト 第 13 回:Entropy, Disorder, and Ludwig Boltzmann 第 14 回:Entropy, Disorder, and Ludwig Boltzmann の小テスト 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(50%)、小テスト(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 英会話Ⅰ English Conversation I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:チョウドリ マハブブル アロム Mahbubul Alam CHOWDHURY

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け With emphasis on explaining, evaluating, and soliciting and expressing opinions about topics of interest to students, the course provides a wide range of activities for practice of speaking, and listening. The course will be supplemented by text book and video material for further practice. I expect students attend all lessons and participate in the activities. Most lessons will have pronunciation exercises and vocabulary activities. I will frequently give lecture and practice, listening and vocabulary quizzes.キーワードkeywords

英語コミュニケーション、リスニング、スピーキングEnglish communication, listening, speaking

授業の到達目標 ・ Developing fluency in speaking and listening comprehension sufficient to carry conversation and discussion in English.・ Learning effective strategies for conversation management, including clarifying, correction and keeping the conversation going smoothly.

教員からの一言 ・ If you miss more than five classes for any reason, you cannot receive a grade.・ Excused absences are permitted, but I need the proper documents from the administration office.・ Do not be late for class.・ Put your cellular phone away or switch off your cellular phone.・ Treat your classmates with respect. Everyone makes mistakes. Nobody is perfect.関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Dorothy Adams, Michele Crawford, Rachel Finnie and Katrina Gormley 著「1 CEF Level: A1

Outlook」Thomson Heinle参考書 英字新聞、雑誌、ビデオなど。必要に応じてプリントを配る。

授業計画 第 1 回:導入講義 英語コミュニケーションについて第 2 回:My Family 第 3 回:Language第 4 回:Enjoy 第 5 回:Sports第 6 回:Unusual Experiences 第 7 回:Work 第 8 回:中間テスト第 9 回:Hotels 第 10 回:Entertainment 第 11 回:Entertainment 第 12 回:Back to Nature 第 13 回:Health 第 14 回:Health 第 15 回:期末テスト

成績評価基準  中間テスト (40%)、期末テスト (40%)、授業中課題 (20%) により成績評価する。備 考

Page 50: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 英会話 I English Conversation I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:ペロウ ウイリアム William PELLOWE

連絡先(代表者):4 号館 4 階ペロウ研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  英語の基礎的なコミュニケーションを、ビデオ教材による演習や、ネイティブ・スピーカーとの会話練習により学習する。

キーワードkeywords

英語、英会話、コミュニケーションEnglish language, English conversation, communication

授業の到達目標 ・ 英語の質問が理解できる。・ 英語で質問できる。・ 英語で自分の嗜好と趣味を言い表すことができる。

教員からの一言 ・ レッスンに積極的に参加してください。・ 英語は使うことで身につきます。・ 注意を払って授業を聞いてください。関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Stempleski, Susan 著「World Link "Combo Split" Book 1A」Heinle/Thompson トムソン ELT

参考書 日英辞書、英日辞書 (電子辞書 OK)授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法。第 2 回:Chapter 1 Meeting new people 第 3 回:Chapter 1 What does he look like?第 4 回:Chapter 2 Feelings第 5 回:Chapter 2 Body language and gestures第 6 回:Chapter 3 At the supermarket第 7 回:Chapter 3 Let's go shopping第 8 回:Review of Chapters 1-3第 9 回:Chapter 4 Places in the city第 10 回:Chapter 5 How's the weather第 11 回:Chapter 5 On vacation第 12 回:Chapter 6 My favorite pastimes第 13 回:Chapter 6 What are you like?第 14 回:Review of chapters 4-6; Discussion of test content第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の課題 40%、定期試験 60%備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 英会話Ⅱ English Conversation Ⅱ科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:チョウドリ マハブブル アロム Mahbubul Alam CHOWDHURY

連絡先(代表者):4 号館 4 階 青井研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け With emphasis on explaining, evaluating, and soliciting and expressing opinions about topics of interest to students, the course provides a wide range of activities for practice of speaking, and listening. The course will be supplemented by text book and video material for further practice. I expect students attend all lessons and participate in the activities. Most lessons will have pronunciation exercises and vocabulary activities. I will frequently give lecture and practice, listening and vocabulary quizzes.キーワードkeywords

英語コミュニケーション、リスニング、スピーキングEnglish communication, listening, speaking

授業の到達目標 ・ Developing fluency in speaking and listening comprehension sufficient to carry conversation and discussion in English・ Learning effective strategies for conversation management, including clarifying, correction and keeping the conversation going smoothly

教員からの一言 ・ If you miss more than five classes for any reason, you cannot receive a grade.・ Excused absences are permitted, but I need the proper documents from the administration office.・ Do not be late for class.・ Put your cellular phone away or switch off your cellular phone.・ Treat your classmates with respect. Everyone makes mistakes. Nobody is perfect.

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Dorothy Adams, Michele Crawford, Rachel Finnie and Katrina Gormley 著「1 CEF Level: A1

Outlook」 Thomson Heinle参考書 英字新聞、雑誌、ビデオなど。必要に応じてプリントを配る。

授業計画 第 1 回:導入講義 英語コミュニケーションについて第 2 回:In Town第 3 回:School第 4 回:Our World第 5 回:TV and Radio第 6 回:Crime第 7 回:Crime第 8 回:中間テスト第 9 回:Home第 10 回:It’s an Illusion第 11 回:Transportation第 12 回:Color第 13 回:Eating第 14 回:Eating第 15 回:期末テスト

成績評価基準  中間テスト (40%)、期末テスト (40%)、授業中課題 (20%) により成績評価する。備 考

Page 52: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 英会話Ⅱ English Conversation II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:ペロウ ウイリアム William PELLOWE

連絡先(代表者):4 号館 4 階ペロウ研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  英語の基礎的なコミュニケーションを、ビデオ教材による演習や、ネイティブ・スピーカーとの会話練習により学習する。

キーワードkeywords

英語、英会話、コミュニケーションEnglish language, English conversation, communication

授業の到達目標 ・ 英語の質問が理解できる。・ 英語で質問できる。・ 英語で自分の考えや意見を言い表すことができる。

教員からの一言 ・ レッスンに積極的に参加してください。・ 英語は使うことで身につきます。・ 注意を払って授業を聞いてください。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書 Stempleski, Susan 著「World Link "Combo Split" Book 1B」Heinle/Thompson トムソン ELT

参考書 日英辞書、英日辞書 (電子辞書 OK)授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法。 第 2 回:Chapter 7 – Changing habits 第 3 回:Chapter 7 – Plans and dreams第 4 回:Chapter 8 – Heroes from the past第 5 回:Chapter 8 – Modern-day heroes 第 6 回:Chapter 9 - Memories 第 7 回:Review Chapters 7 - 9 第 8 回:Chapter 10 – Health and body 第 9 回:Chapter 10 – Fighting stress 第 10 回:Chapter 11 – Special talents 第 11 回:Chapter 11 – Achievements 第 12 回:Chapter 12 – Movies, types of movies 第 13 回:Chapter 12 – Movie remakes, favorite movies 第 14 回:Review Chapters 10 – 12, discuss exam 第 15 回:定期試験(60 分)注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の課題 40%、定期試験 60%備 考

Page 53: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 留学英語 Studying English Abroad科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  この科目は通常の授業とは異なり、海外留学促進の一環として、英語圏の大学で最低 1 学期間学び単位を取得した者に対し、2 単位を認定するものである。英語圏であれば留学する国、大学、そして取得した単位の科目、また単位数は一切問わない。ただし短期間の語学研修ではなく、あくまで大学の正規の授業を受け、その単位を取得するのが条件である。

キーワードkeywords

留学、英語studying abroad, English

授業の到達目標 ・ 海外の英語圏の大学に留学する。・ 留学地で英語の授業を受け、英語を使って単位を取得する。

教員からの一言 ・ 海外留学を積極的に検討し、機会があればぜひチャレンジしてください。・ 留学のための英語力をみがいてください。

関連科目 英語科目一般教 材 教科書

参考書授業計画 第 1 回:導入講義 単位取得の条件等の説明第 2 回:留学計画書提出第 3 回:留学第 4 回:留学第 5 回:留学第 6 回:留学第 7 回:留学第 8 回:留学第 9 回:留学第 10 回:留学第 11 回:留学第 12 回:留学第 13 回:留学第 14 回:帰国後、留学の報告に関する説明第 15 回:留学の成果(所得単位等)報告、質疑応答

成績評価基準  留学の成果(所得単位等)報告、質疑応答の内容により評価 (100%)備 考 上記授業計画は、担当者へ学生が直接申請することにより、随時おこなわれる。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 中国語Ⅰ Chinese Ⅰ科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:海 沢洲 Takushu KAI

連絡先(代表者):3号館4階 海研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  中国語学習初心者を対象として、現代中国の言語および文化的背景の理解をも含めて授業を行う。

キーワードkeywords

中国語、中国Chinese, China

授業の到達目標 ・ 中国における方言の分布とその背景にある地方文化、更に(普通話)標準語成立までを理解する。・ 現代の中国におけるラテン文字の音読。中国で使用されている漢字の修得。・ 動詞を伴う文章の作成。・ 形容詞を伴う文章の作成。・ 中国語検定準四級合格を目指す。

教員からの一言 ・ 中国に個人旅行を計画している人、中国で働きたい人、中国に興味がある人の受講を歓迎いたします。

関連科目 中国語 II教 材 教科書 海 沢洲著「中文倶楽部 I」白帝社

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法     中国語概論 第 2 回:単母音と四声(中国語のアクセント)第 3 回:重母音第 4 回:子音 Ⅰ第 5 回:子音 Ⅱ第 6 回:単音節語第 7 回:複音節後第 8 回:臨時試験   注:第 1 回から前回までの講義を対象とする。第 9 回:動詞述語文 Ⅰ第 10 回:動詞述語文 Ⅱ第 11 回:体言述語文 Ⅰ第 12 回:体言述語文 Ⅱ第 13 回:形容詞述語文 Ⅰ第 14 回:形容詞述語文 Ⅱ第 15 回:定期試験(60 分)   注:第 1 回から前回までの講義のすべてを対象とする。

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 55: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 中国語Ⅱ Chinese II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:海 沢洲 Takushu KAI

連絡先(代表者):3号館4階 海研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  教養中国語 Ⅱ は、教養中国語 Ⅰ ですでに学習した発音および簡単な文章作成を基礎として、中国において買い物、食事等の日常生活ができることを目標として授業を進める。

キーワードkeywords

中国語、中国Chinese, China

授業の到達目標 ・ 価格の受け答えができる。・ 所有存在を表現できる。・ お互いの願望、可能性を表現できる。・ 自己紹介ができる。・ 中国語検定四級合格を目指す。

教員からの一言 ・ 教養中国語Ⅰをあらかじめ修得してください。

関連科目 中国語 Ⅱ教 材 教科書 海 沢洲「中文倶楽部 I」白帝社

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法 第 2 回:特殊な体言述語文 Ⅰ第 3 回:特殊な体言述語文 Ⅱ第 4 回:特殊な体言述語文 Ⅲ第 5 回:特殊な体言述語文 Ⅳ第 6 回:所有の表現第 7 回:存在の表現第 8 回:臨時試験   注:第 1 回から前回までの講義を対象とする。第 9 回:完了の表現 Ⅰ第 10 回:完了の表現 Ⅱ第 11 回:完了表現第 12 回:能願動詞第 13 回:能願動詞第 14 回:自己紹介 第 15 回:定期試験(60 分)   注:第 1 回から前回までの講義のすべてを対象とする。

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 56: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報処理Ⅰ(一般クラス) Computer Literacy Ⅰ(Standard Class)科目区分 リテラシー科目 単位数 3 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:アウトソーシング(学内担当:長田 一興)

連絡先(代表者):5 号館 2 階 長田研究室 osada @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  今日の情報社会において必須とされるコンピュータリテラシーを身につけることを目的とし、計算機の仕組み、Windows の基本、MS Word による文書作成の基本操作を習得する。授業は、毎回講義と実習により進める。第 1 回目の授業で簡単なテストを実施し、クラス分けをする。キーワード

keywords

コンピュータリテラシー、電子メール、インターネット、ネチケット、ワープロ、ワード、マイクロソフトオフィススペシャリストcomputer literacy, E-mail, internet, netiquette, word processor, MS-Word, Microsoft Office Specialist

授業の到達目標 ・ パソコンの基本操作を習得する。・ インターネット、電子メールを利用する際の基礎知識とマナーを理解する。・ レポート作成などに必要な Microsoft Word の利用技術を習得する。・ 現在企業等において推奨されている IT 系資格である Microsoft Office Specialist のうち、Microsoft Word(スペシャリ ストレベル)を取得可能な技術レベルを習得する。教員からの一言 ・ 1 年次の内に資格を取得できるように自発的に学ぶことを望みます。・ まじめに受講し、課題をこなすことが肝心です。関連科目 情報処理Ⅱ教 材 教科書 富 士 通 オ フ ィ ス 機 器 株 式 会 社「 よ く わ か る  マ ス タ ー Microsoft Office Specialist 問 題 集

Microsoft Office Word 2003 <改訂版>」FOM 出版参考書 富士通オフィス機器株式会社「よくわかる Microsoft Office Word 2003 基礎」FOM 出版

授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容、成績評価などの解説と、クラス分けのための実力チェックテストを行う。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝え、次回以降のクラス分けを実施するので必ず     出席しなさい。 第 2 回:パソコンの基本的な操作、Word の基礎知識を学習する。第 3 回:インターネットや電子メールを利用する際の基礎知識を学習し、マナーを理解する。第 4 回:Word を用いた基本的な文書作成を学習する。第 5 回:作成した文書の編集方法を学習する。第 6 回:文書内での表の作成と編集方法を学習する。第 7 回:作成した文書の出力方法を学習する。第 8 回:ビジネス文書の作成方法を学習する。ここまでの復習。第 9 回:効率的な文書の作成と編集方法を学習する。第 10 回:文書内での画像の編集方法を学習する。第 11 回:文書の効果的な表現方法を学習する。第 12 回:グループ作業での効率的な方法を学習する。第 13 回:PowerPoint の基本操作を学習する。第 14 回:定期試験、資格試験に向けた総合演習と解説を行う。   注:この総合演習は成績に反映しないが、重要であるため特に出席を求める。 第 15 回:定期試験を行う。

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。ただし、Microsoft Office Specialist Wordの資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 40%に 60 点を加えたものを評価点とする。Microsoft Office Expert Word の資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 20%に 80 点を加えたものを評価点とする。また、Microsoft Office Specialist Word の合格水準に達していると判定された場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 70%に 30 点を加えたものを評価点とする。備 考 MOS 資格試験を受験するものは、講師の事前チェックで合格水準に達していると判定されなければならない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報処理Ⅰ(上級クラス) Computer Literacy Ⅰ(Advanced Class)科目区分 リテラシー科目 単位数 3 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:アウトソーシング(学内担当:長田 一興)

連絡先(代表者):5 号館 2 階 長田研究室 osada @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  今日の情報社会において必須とされるコンピュータリテラシーを身につけることを目的とし、計算機の仕組み、Windows の基本、MS Word による文書作成の基本操作を習得する。授業は、毎回講義と実習により進める。第 1 回目の授業で簡単なテストを実施し、クラス分けをする。キーワード

keywords

コンピュータリテラシー、電子メール、インターネット、ネチケット、ワープロ、ワード、マイクロソフトオフィススペシャリストcomputer literacy, E-mail、internet, netiquette, word processor, MS-Word, Microsoft Office Specialist

授業の到達目標 ・ パソコンの基本操作を習得する。・ インターネット、電子メールを利用する際の基礎知識とマナーを理解する。・ レポート作成などに必要な Microsoft Word の利用技術を習得する。・ 現在企業等において推奨されている IT 系資格である Microsoft Office Specialist のうち、Microsoft Word(スペシャリ ストレベル)を取得可能な技術レベルを習得する。教員からの一言 ・ 1 年次の内に資格を取得できるように自発的に学ぶことを望みます。・ まじめに受講し、課題をこなすことが肝心です。関連科目 情報処理Ⅱ教 材 教科書 富 士 通 オ フ ィ ス 機 器 株 式 会 社「 よ く わ か る  マ ス タ ー Microsoft Office Specialist 問 題 集

Microsoft Office Word 2003 <改訂版>」FOM 出版参考書 富士通オフィス機器株式会社「よくわかる Microsoft Office Word 2003 基礎」FOM 出版

授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容、成績評価などの解説と、クラス分けのための実力チェックテストを行う。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝え、次回以降のクラス分けを実施するので必ず     出席しなさい。第 2 回:パソコンの基本的な操作、Word の基礎知識を学習する。第 3 回:インターネットや電子メールを利用する際の基礎知識を学習し、マナーを理解する。第 4 回:Word を用いた基本的な文書作成を学習する。第 5 回:作成した文書の編集方法を学習する。第 6 回:文書内での表の作成と編集方法を学習する。第 7 回:作成した文書の出力方法を学習する。第 8 回:ビジネス文書の作成方法を学習する。ここまでの復習。第 9 回:効率的な文書の作成と編集方法を学習する。第 10 回:文書内での画像の編集方法を学習する。第 11 回:文書の効果的な表現方法を学習する。第 12 回:グループ作業での効率的な方法を学習する。第 13 回:実践的な文書作成方法を学習する。 PowerPoint の基本操作と資格試験について学習する。第 14 回:定期試験、資格試験に向けた総合演習と解説を行う。   注:この総合演習は成績に反映しないが、重要であるため特に出席を求める。 第 15 回:定期試験を行う。

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。ただし、Microsoft Office Specialist Wordの資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 40%に 60 点を加えたものを評価点とする。Microsoft Office Expert Word の資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 20%に 80 点を加えたものを評価点とする。また、Microsoft Office Specialist Word の合格水準に達していると判定された場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 70%に 30 点を加えたものを評価点とする。備 考 MOS 資格試験を受験するものは、講師の事前チェックで合格水準に達していると判定されなければならない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報処理Ⅱ(一般クラス) Computer Literacy II (Standard Class)科目区分 リテラシー科目 単位数 3 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:アウトソーシング(学内担当:長田 一興)

連絡先(代表者):5 号館 2 階 長田研究室 osada @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  今日の情報社会ではほとんどの企業でコンピュータリテラシーを身につけることが要求されている。ここでは情報処理Ⅰを更に発展させ、数値データ処理に欠かせない表計算ソフトの利用技術を習得する。さらに、多くの企業で要求されるMicrosoft Office Specialist の資格のうち Excel に関する資格を取得可能な技術レベルを習得することを目標とする。第 1回目の授業で簡単なテスト実施し、クラス分けをする。授業は、毎回講義と実習により進める。キーワードkeywords

コンピュータリテラシー、表計算ソフト、エクセル、マイクロソフトオフィススペシャリストcomputer literacy, spreadsheet program, MS-Excel, Microsoft Office Specialist

授業の到達目標 ・ 数値データを処理し、表やグラフで表現できる。・ データ処理に必要な計算式を立て適切な関数を利用できる。・ 現在企業等において推奨されている IT 系資格である Microsoft Office Specialist のうち、Microsoft Excel(スペシャリ ストレベル)を取得可能な技術レベルを習得する。教員からの一言 ・ 1 年次の内に資格を取得できるように自発的に学ぶことを望みます。・ まじめに受講し、課題をこなすことが肝心です。関連科目 情報処理Ⅰ教 材 教科書 富 士 通 オ フ ィ ス 機 器 株 式 会 社「 よ く わ か る  マ ス タ ー Microsoft Office Specialist 問 題 集

Microsoft Office Excel 2003 <新版>」FOM 出版参考書 富士通オフィス機器株式会社「よくわかる Microsoft Office Excel 2003 基礎」FOM 出版

授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容、成績評価などの解説と、クラス分けのための実力チェックテストを行う。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝え、次回以降のクラス分けを実施するので必ず     出席しなさい。第 2 回:Excel の基本操作、表の作成方法を学習する。第 3 回:作成した表の編集方法、数式作成の基礎を学習する。第 4 回:実用的な数式の作成方法を学習する。第 5 回:グラフの作成と編集方法を学習する。第 6 回:作成した表やグラフの出力方法を学習する。第 7 回:効率的な編集方法を学習する。ここまでの復習。第 8 回:ワークシートの編集・管理方法を学習する。第 9 回:関数の基礎と実践的な関数を学習する。第 10 回:Excel のデータベース機能を学習する。第 11 回:画像を使って表やグラフを効果的に表現する方法を学習する。第 12 回:PowerPoint の実践的な操作について学習する。第 13 回:PowerPoint の実践的な操作について学習する。第 14 回:定期試験、資格試験に向けた総合演習と解説を行う。   注:この総合演習は成績に反映しないが、重要であるため特に出席を求める。 第 15 回:定期試験を行う。

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。ただし、Microsoft Office Specialist Excelの資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 40%に 60 点を加えたものを評価点とする。Microsoft Office Expert Excel の資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 20%に 80 点を加えたものを評価点とする。また、Microsoft Office Specialist Excel の合格水準に達していると判定された場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 70%に 30 点を加えたものを評価点とする。備 考 MOS 資格試験を受験するものは、講師の事前チェックで合格水準に達していると判定されなければならない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報処理Ⅱ(上級クラス) Computer Literacy II (Advanced Class)科目区分 リテラシー科目 単位数 3 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:アウトソーシング(学内担当:長田 一興)

連絡先(代表者):5 号館 2 階 長田研究室 osada @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  今日の情報社会ではほとんどの企業でコンピュータリテラシーを身につけることが要求されている。ここでは情報処理Ⅰを更に発展させ、数値データ処理に欠かせない表計算ソフトの利用技術を習得する。さらに、多くの企業で要求されるMicrosoft Office Specialist の資格のうち Excel に関する資格を取得可能な技術レベルを習得することを目標とする。第 1回目の授業で簡単なテストを実施し、クラス分けをする。授業は、毎回講義と実習により進める。キーワードkeywords

コンピュータリテラシー、表計算ソフト、エクセル、マイクロソフトオフィススペシャリストcomputer literacy, spreadsheet program, MS-Excel, Microsoft Office Specialist

授業の到達目標 ・ 表計算ソフトである Microsoft Excel の利用技術を習得する。・ 現在企業等において推奨されている IT 系資格である Microsoft Office Specialist のうち、Microsoft Excel(スペシャリ ストレベル)を取得可能な技術レベルを習得する。

教員からの一言 ・ 1 年次の内に資格を取得できるように自発的に学ぶことを望みます。・ まじめに受講し、課題をこなすことが肝心です。関連科目 情報処理Ⅰ教 材 教科書 富 士 通 オ フ ィ ス 機 器 株 式 会 社「 よ く わ か る  マ ス タ ー Microsoft Office Specialist 問 題 集

Microsoft Office Excel 2003 <新版>」FOM 出版参考書 富士通オフィス機器株式会社「よくわかる Microsoft Office Excel 2003 基礎」FOM 出版

授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容、成績評価などの解説と、クラス分けのための実力チェックテストを行う。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝え、次回以降のクラス分けを実施するので必ず     出席しなさい。 第 2 回:Excel の基本操作、表の作成方法を学習する。第 3 回:作成した表の編集方法、数式作成の基礎を学習する。第 4 回:実用的な数式の作成方法を学習する。第 5 回:グラフの作成と編集方法を学習する。第 6 回:作成した表やグラフの出力方法を学習する。第 7 回:効率的な編集方法を学習する。ここまでの復習。第 8 回:ワークシートの編集・管理方法を学習する。第 9 回:関数の基礎と実践的な関数を学習する。第 10 回:Excel のデータベース機能を学習する。第 11 回:画像を使って表やグラフを効果的に表現する方法を学習する。第 12 回:PowerPoint の実践的な操作と資格試験について学習する。第 13 回:PowerPoint の実践的な操作と資格試験について学習する。第 14 回:定期試験、資格試験に向けた総合演習と解説を行う。   注:この総合演習は成績に反映しないが、重要であるため特に出席を求める。 第 15 回:定期試験を行う。

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。ただし、Microsoft Office Specialist Excelの資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 40%に 60 点を加えたものを評価点とする。Microsoft Office Expert Excel の資格を取得した場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 20%に 80 点を加えたものを評価点とする。また、Microsoft Office Specialist Excel の合格水準に達していると判定された場合は、定期試験と授業中の演習の評点の各 70%に 30 点を加えたものを評価点とする。備 考 MOS 資格試験を受験するものは、講師の事前チェックで合格水準に達していると判定されなければならない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語表現法基礎Ⅰ Basic Japanese Language I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:皆川 晶 Aki MINAGAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  日本語による表現には、種々様々な場面や目的や分野・領域に応じ、外国語とは異なる日本語独特の表現法を持っている。そこで、日本語に関する基礎知識と、論理的で明快な文章表現を学習し、文章表現力を高めるための演習問題などを取り入れながら、より正確で効果的な日本語表現力の基礎を身につけることを目標とする。 この「基礎」を応用して、「日本語表現法応用」では、より高度な日本語の表現力を身につけることを目標とする。

キーワードkeywords

文 ・ 文章、文書、句読点、原稿・草稿、手紙、敬語sentence, document, punctuation mark, manuscript, letter, honorific(word)

授業の到達目標 ・ 文章を書く手順・構成などの要点を正しく理解する。・ 句読点、原稿用紙、符号などの使い方の基礎を学習し、正しい表現ができる。・ 作文、論文、手紙文などを正しく表現できる。・ 上記のような主項目を学習し、日本語表現法の総合的な基礎を修得する。

教員からの一言 ・ 演習問題を多用するので、当然のことながら遅刻、欠席をしないよう心掛けてほしい。

関連科目 日本語表現法基礎Ⅱ、日本語表現法応用Ⅰ・Ⅱ教 材 教科書

参考書 随時、紹介する授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価についての説明 第 2 回:文章とは何か・書写 (新聞のコラム) 第 3 回:原稿用紙、句読点の使い方 第 4 回:自己紹介文を書く。 第 5 回:文章に慣れる ( 1 )  縮約(新聞のコラム) 第 6 回:文章に慣れる ( 2 )  縮約(社説)第 7 回:文章に慣れる ( 3 )  新聞記事を理解する 第 8 回:文章を書く手順と要点・マッピングメモを作る 第 9 回:マッピングメモを基に作文を書く・書きことばと話しことばの違い 第 10 回:作文の見直し・接続詞、段落について 第 11 回:新聞記事を読んで、意見文を書く・文の構成について 第 12 回:敬語とは 第 13 回:敬語の使い方 ( 1 ) 第 14 回:敬語の使い方 ( 2 ) 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(50%)、と授業中の演習(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語表現法基礎Ⅱ Basic Japanese Language II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:皆川 晶 Aki MINAGAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  日本語による表現には、種々様々な場面や目的や分野・領域に応じ、外国語とは異なる日本語独特の表現法を持っている。そこで、日本語に関する基礎知識と、論理的で明快な文章表現を学習し、文章表現力を高めるための演習問題などを取り入れながら、より正確で効果的な日本語表現力を身につけることを目標とする。 また、この「基礎」を応用して「日本語表現法応用」では、より高度な日本語の表現力を身につけることを目標とする。

キーワードkeywords

文、文章、文書、句読点、原稿、草稿、手紙、敬語、スピーチsentence, document, punctuation mark, manuscript, letter, honorific(word), speech

授業の到達目標 ・ 文書(縦書きと横書き、社内と社外など)の正しい書き方ができる。・ 敬語と言葉の正しい使い方ができる。・ 卒業論文発表の基本や、自己紹介などのスピーチが正しく発表できる。・ 上記のような主項目と、「日本語表現法基礎Ⅰ」で学習したことをも含め、日本語表現法の総合的な基礎を修得する。

教員からの一言 ・ 「基礎Ⅰ」と同じく演習問題を多用するので、当然のことながら遅刻、欠席をしないように心掛けてください。

関連科目 日本語表現法基礎Ⅰ、日本語表現法応用Ⅰ・Ⅱ教 材 教科書

参考書 随時、紹介する授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価についての説明 第 2 回:スピーチについて・原稿をつくる第 3 回:スピーチ・「ふるさと」について発表する( 1 )第 4 回:スピーチ・「ふるさと」について発表する( 2 )第 5 回:スピーチ・「ふるさと」について発表する( 3 ) 第 6 回:手紙の書き方・お礼の手紙を書く 第 7 回:手紙、はがきの書き方、お詫びの手紙を書く 第 8 回:文書の書き方( 1 )社内文書 第 9 回:文書の書き方( 2 )社内文書 第 10 回:数字・漢字の誤読や誤用 第 11 回:新聞記事と縮約 第 12 回:新聞記事を読んで意見文を書く  第 13 回:文章を書くための基礎知識 第 14 回:「最近の自分の気持ち」について作文を書く 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(50%)、と授業中の演習(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語表現法応用Ⅰ Applied Japanese Language I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:皆川 晶・有松 しずよ Aki MINAGAWA・Sizuyo ARIMATSU

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  それぞれの専門分野に関する現代社会の諸問題を把握し、自己の意見を確立する。卒業論文や就職時に求められる文章表現の基礎を習得する。

キーワードkeywords

日本語、文章語、口語、現代社会の諸問題Japanese, written language, spoken language, problems of modern society

授業の到達目標 ・ 現代社会の諸問題を自分と関連付けて把握し、自己の意見を文章で表現できるようになる。

教員からの一言 ・ この授業を通して、言葉が表現のための道具であることを実感し、字のうまい下手に関係なく、それを使って人に伝え ることができるということに、楽しさを感じてほしい。

関連科目 日本語表現法基礎Ⅰ・Ⅱ 日本語表現法応用 Ⅱ教 材 教科書

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:導入講義。授業の進め方・授業における基本的な取り決め・成績評価についての説明。 第 2 回:日本語の基礎知識第 3 回:話しことばと書きことばについて ( 1 ) 基礎知識第 4 回:話しことばと書きことばについて ( 2 ) メールにおける話しことばと書きことば 第 5 回:新聞を読んで要約する      ( 政治、経済 )第 6 回:新聞を読んで意見文を書く    ( 政治、経済 )第 7 回:新聞を読んで要約し意見文を書く ( 文化 ) 第 8 回:報道番組を見て内容をまとめる 第 9 回:新聞を読んで要約する      ( 福祉、子ども、高齢者 ) 第 10 回:新聞を読んで意見文を書く    ( 福祉、子ども、高齢者 ) 第 11 回:新聞を読んで要約し意見文を書く ( 福祉、地域 ) 第 12 回:映像を見て内容をまとめる    ( 自然環境 ) 第 13 回:新聞を読んで要約する      ( 自然環境 ) 第 14 回:新聞を読んで意見文を書く    ( 自然環境 ) 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(50%)、と授業中の演習(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語表現法応用Ⅱ Applied Japanese Language II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:皆川 晶・有松 しずよ Aki MINAGAWA・Sizuyo ARIMATSU

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  現代社会の諸問題を自己に関連付けて把握し、将来計画を考える。卒業論文や就職時に求められるさまざまな文章表現技術を習得する。

キーワードkeywords

日本語、文章語、口語、プレゼンテーション、現代社会の諸問題Japanese, written language, spoken language, presentation, problems of modern society

授業の到達目標 ・ 現代社会の諸問題の問題点を発見し、その解決策を文章で表現できるようになる。・ さまざまなプレゼンテーションの技術を習得する。

教員からの一言 ・ さまざまな分野の文章に触れることによって表現の多様性に気付き、自分なりの表現法ができるようになってほしい。

関連科目 日本語表現法基礎 I・Ⅱ 日本語表現法応用 I教 材 教科書

参考書 随時、紹介する授業計画第 1 回:導入講義。授業の進め方・授業における基本的な取り決め・成績評価についての説明。 第 2 回:日本語の基礎知識 ( 1 ) 文末表現 第 3 回:日本語の基礎知識 ( 2 ) 接続詞 第 4 回:新聞を読んで要約する           ( 政治、経済 )第 5 回:新聞を読んで問題点を発見し解決策を考える ( 政治、経済 ) 第 6 回:新聞を読んで要約する           ( 福祉 ) 第 7 回:新聞を読んで問題点を発見し解決策を考える ( 福祉 ) 第 8 回:映像を見て問題点を発見し解決策を考える  ( 文化 ) 第 9 回:プレゼンテーションに取り組む 第 10 回:プレゼンテーションを企画、構成する 第 11 回:プレゼンテーションを実現する 第 12 回:自己を振り返る 第 13 回:人生設計について考える 第 14 回:現代社会の諸問題と自分を結びつけて考える 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(50%)、と授業中の演習(50%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語Ⅰ Japanese I科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  専攻分野に関連した文章を教材に読む、書く、まとめる、発表するといった手順で日本語を学ぶ。

キーワードkeywords

日本語、読む、考える、発想、表現Japanese, read, think, idea, expression

授業の到達目標 ・ 文章を正確に読む・ 文章の要旨をまとめる。・ 文章のレジュメを書く・ 作成したレジュメを発表する。

教員からの一言 ・ 専攻分野の本が正確に読めるように短い文章を読む。要旨をまとめる。そのレジュメを書くといった大学での授業に必 要な基礎文章力習得を目標とする。

関連科目 日本語Ⅱ教 材 教科書 専攻分野に関連したテキストを配布

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:導入講義。授業の進め方と概要の説明。成績評価法。第 2 回:専門分野に関連したテキストを読む 2,400 字程度第 3 回:テキストの要旨をまとめる。第 4 回:テキストのレジュメを書く。第 5 回:専門分野に関連したテキストを読む 3,600 字程度第 6 回:テキストの要旨をまとめる。第 7 回:テキストのレジュメを書く。第 8 回:専門分野に関連したテキストを読む 3,600 字程度第 9 回:テキストの要旨をまとめる。第 10 回:テキストのレジュメを書く。第 11 回:専門分野に関連したテキストを読む 4,800 字程度第 12 回:テキストの要旨をまとめる。第 13 回:テキストのレジュメを書く。第 14 回:作成したレジュメを発表する。 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(30%)、授業中課題(70%)により評価する。備 考 外国人留学生のみ受講可能。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語Ⅱ Japanese II科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  専攻分野に関連した文章を教材に読む、書く、まとめる、発表するといった手順で日本語を学び、最後は読解した文章に関連するレポートを書く。

キーワードkeywords

日本語、読む、考える、発想、表現Japanese, read, think, idea, expression

授業の到達目標 ・ 文章を正確に読む。・ 文章の要旨をまとめる。・ 文章のレジュメを書く。・ 作成したレジュメを発表する。・ 読解した文章に関連するレポートを書く。

教員からの一言 ・ 日本語 I よりも読解文章のワードを増やし、専攻分野の文書を理解することを目標とする。

関連科目 日本語Ⅰ教 材 教科書 専攻分野に関連したテキストを配布

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:導入講義。授業の進め方と概要の説明。成績評価法。 第 2 回:専門分野に関連したテキストを読む 4,800 字程度 第 3 回:テキストの要旨をまとめる。 第 4 回:テキストのレジュメを書く。第 5 回:専門分野に関連したテキストを読む 4,800 字程度 第 6 回:テキストの要旨をまとめる。 第 7 回:テキストのレジュメを書く。第 8 回:専門分野に関連したテキストを読む 4,800 字程度 第 9 回:テキストの要旨をまとめる。 第 10 回:テキストのレジュメを書く。 第 11 回 :専門分野に関連したテキストを読む 6,000 字程度 第 12 回:テキストの要旨をまとめる。 第 13 回:テキストのレジュメを書く。 第 14 回:作成したレジュメを発表する。 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(30%)、授業中課題(70%)により評価する。備 考 外国人留学生のみ受講可能。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語Ⅲ Japanese III科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  専攻分野に関連した文章を教材に読む、書く、まとめる、発表するといった手順で日本語を学ぶ。さらには読解した文章に対する批評および自己の論を中程度の長さの文章にまとめる。

キーワードkeywords

日本語、読む、考える、発想、表現Japanese, read, think, idea, expression

授業の到達目標 ・ 文章を正確に読む。・ 文章の要旨をまとめる。・ 文章のレジュメを書く。・ 作成したレジュメを発表する。・ 読解した文章の批評および自己の論を文章にまとめる。

教員からの一言 ・ 読解した文章の批評および自己の論を文章にするという目標のために専攻分野の文章を読む。

関連科目 日本語Ⅳ教 材 教科書 専攻分野に関連したテキストを配布

参考書 随時、紹介する授業計画第 1 回:導入講義。授業の進め方と概要の説明。成績評価法。 第 2 回:専門分野に関連したテキストを読む 6,000 字程度第 3 回:テキストの要旨をまとめる。 第 4 回:テキストのレジュメを書く。 第 5 回:テキストに対しての批評をまとめる。 第 6 回:テキストに対しての批評と自己論をまとめて文章にする。2,400 字程度 第 7 回:まとめた文章を校正する。 第 8 回:専門分野に関連したテキストを読む 7,200 字程度 第 9 回:テキストの要旨をまとめる。 第 10 回:テキストのレジュメを書く。 第 11 回:テキストに対しての批評をまとめる。 第 12 回:テキストに対しての批評と自己論をまとめて文章にする。2,400 字程度 第 13 回:まとめた文章を校正する。 第 14 回:授業で作成した 2 本の文章を比較・講評する。 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(30%)、授業中課題(70%)により評価する。備 考 外国人留学生のみ受講可能。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 日本語Ⅳ Japanese IV科目区分 リテラシー科目 単位数 1 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  専攻分野に関連した文章を教材に読む、書く、まとめる、批評、自己論をまとめるといった手順で日本語を学ぶ。長い論文(例として卒業論文)を目指した文章が構成・記述できるように目標を持ち日本語を学ぶ

キーワードkeywords

日本語、読む、考える、発想、表現Japanese, read, think, idea, expression

授業の到達目標 ・ 文章を正確に読む。・ 文章の要旨をまとめる。・ 文章のレジュメを書く。・ 作成したレジュメを発表する。・ 読解した文章の批評および自己の論を文章にまとめる。・ 専門分野に関する長い論文(例として卒業論文)を構成、記述することを目標とする。

教員からの一言 ・ 専攻専門分野に関する長い論文(例として卒業論文)を構成、記述することができるように目標を持ち日本語を学ぶ。

関連科目 日本語Ⅲ教 材 教科書 専攻分野に関連したテキストを配布

参考書 随時、紹介する授業計画 第 1 回:導入講義。授業の進め方と概要の説明。成績評価法。 第 2 回:専攻専門分野に関連する自己関心分野のテキストを選択する。2 本。 第 3 回:テキストの要旨をまとめる。1 本。 第 4 回:テキストの要旨をまとめる。2 本目。 第 5 回:テキストに対しての批評をまとめる。1 本目。 第 6 回:テキストに対しての批評をまとめる。2 本目。 第 7 回:まとめた 2 本の文章を比較、講評する。第 8 回:まとめた 2 本の文章をてがかりとして自己理論を構成する。 第 8 回:自己理論の要旨を構成する。第 9 回:自己理論の要旨を骨子に論文としての文章を構成する。 第 10 回:自己理論の要旨を骨子に論文としての文章を構成、訂正する。 第 11 回:構成した、訂正した自己理論を文章に作成する。 第 12 回:作成文章を訂正する。1 段階。 第 13 回:作成文章の訂正をする。2 段階。 第 14 回:作成文章の仕上げをする。 第 15 回:作成文章の講評をする。

成績評価基準  授業中課題(100%)により評価する。備 考 外国人留学生のみ受講可能。

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2. 3 専 門 科 目

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅰ Mathematics I (S クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:金光 滋 Shigeru KANEMITSU

連絡先(代表者):2 号館 3 階 金光研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講では、数学を応用する際のもっとも基礎である微分積分学の内、主に 1 変数関数の場合を講じる。応用方面で出て来る関数は、すべて、基本的な幾つかの(初等)関数の合成関数であるから、合成関数の微積分に習熟すれば、将来の応用に不安はない。しかし、初等関数のきちんとした定義は大変に難しく、実数の連続性等に触れずには済ませることはできない。この困難な部分を、本講では、「数=直線」テーゼで済ませ、複素数関数として扱うことにより、将来の複素関数論、ラプラス変換までを視野に入れた、画期的かつ far-reaching なものであることを目指す。キーワードkeywords

等比数列、2 項定理、微分、導関数、指数関数、オイラーの等式、逆微分、積分、部分分数分解geometric progressions, binomial theorem, differentiation, exponential function, Euler’s formula, anti-derivative, integrals, partial fraction expansion

授業の到達目標 ・ 1 変数関数の(=複素関数の)微積分に習熟し、応用問題が解答できる。・ 実数 2 個のペアとしての複素数を、線形代数との関連で体得し、幾何学的に表現できる。・ 複素関数の合成関数の微積分を理解して、対数微分法、逆三角関数の積分等が再製できる。・ 代数閉体である複素数体で、(留数計算によって)有理関数を部分分数に分解でき、ラプラス変換に応用できる。・ 微分・積分を作用素として捉え、ラプラス・フーリエ変換等も類似物として捉えることができる。教員からの一言 ・ No claims about the contents or the speed of the classes will be accepted.・ クラス決定のための試験を行う。また、「数理科学」を必ず同時に受講すること。期末試験は、数理科学の授業内容も 含めて出題する。関連科目 数学Ⅰ演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習、数理科学教 材 教科書 金光 滋 「微分積分学 I」、「演習線形代数」

参考書 金光 滋 「現代解析学 I」、「線形代数学」 牧野書店授業計画 第 1 回:導入講義─等比数列の和の公式と 2 項定理-高校で学ぶ基礎知識の内、今後もっとも煩雑に利用する、この 2     つの公式を復習する。 第 2 回:数系と複素数-実数は直線の目盛りであるというテーゼの下で、すべてを複素変数関数の範囲で考える。その     ために、2 次元ベクトルとしての複素数の扱いに習熟する。2 次の行列の理論も学ぶ。 第 3 回:多項式の微分(第 1 週の結果を用いる)第 4 回:合成関数-様々な写像の合成を行ない、線形代数の置換の概念、離散力学系等の例まで学ぶ。 第 5 回:逆関数-古代中国の陰陽原理である、ものには必ず、陰と陽があり、続けて行なうと、中庸に戻るという原理     を関数の場合に練習する。逆に「解く」という考え方が大事である。 第 6 回:(無限次の多項式としての)初等函数-初等関数を無限級数として導入する。 第 7 回:微分の公式(とくに連鎖律─合成関数の微分法) 第 8 回:複素指数関数としての三角関数(オイラーの等式とその応用─三角関数は、実は指数関数である)。第 9 回:逆関数の微分(対数関数、逆三角関数の導関数を)を学ぶ。 第 10 回:導関数の性質と極値問題を学ぶ。 第 11 回:不定積分 I (逆微分・連鎖律の逆・対数微分の逆) を学ぶ。 第 12 回:不定積分 II (置換積分・部分積分・有理関数の積分) を学ぶ。 第 13 回:有理関数の部分分数分解の応用(不定積分の計算、ラプラス変換、方程式の行列による解法)をおこなう。 第 14 回:定積分 I (積分したものを微分すれば元に戻るという微分積分学の基本定理を含む) を学ぶ。 第 15 回:定期試験(90 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考 下級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅰ Mathematics I (電気通信工学科、基礎クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松岡 教知 Noritomo MATSUOKA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松岡研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  数学は理工系の基礎として必ずマスターしなければならない土台の部分である。しかし、高校での数学が苦手であろうが、不得手であろうが、電気通信の基礎を学べる程度にまで数学を修得できるよう進度別クラス編成を行い、学力アップを配慮するものである。電気通信工学科では、S クラス(国際水準クラス)、と 電気通信工学科、基礎クラス(基礎、基本を中心とした学習)の 2 クラス制を設けて、1 年次から周到な配慮を行っていく。特に、志のある諸君はぜひとも、Sクラスで頑張ることを勧める。以下に示すのは , 電気通信工学科、基礎クラスのシラバスである。

キーワードkeywords

行列、ベクトル、等比数列、微分、導関数、指数関数matrix, vector, geometric progressions, differentiation, exponential function

授業の到達目標 ・ 行列、行列式の概念を理解し、それらを利用して連立1次方程式が解ける。(A1)・ ベクトル〔二次、三次〕の概念と図形的意味を理解する。(A1)・ 行列の演算や指数関数・対数関数を含んだ計算ができる。(A1)・ 微分学の初歩を理解し、易しい関数の導関数の計算ができる。(A1)

教員からの一言 ・ 「数学Ⅰ演習」と同時に履修してください。・ 講義内容に関する演習を「数学Ⅰ演習」で行います。講義を聞くだけでは決して学力は身に付きません。必ず教材の問 題を数多く自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問してください。

関連科目 数学Ⅰ演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 教材「基礎数学」を用いる

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の位置付け、目標、進め方および使用する記号や約束事の説明。 第 2 回:方程式と行列式:一次方程式、行列式、連立1次方程式を行列式を用いて解ける。 第 3 回:ベクトル:実数の組としてのベクトルの概念(成分)を理解する 第 4 回:ベクトル:内積を図形的に理解し、初歩的な求積方法を理解する。第 5 回:行列:実数を縦横に並べた対象である行列とその演算を学び、具体例を計算する。第 1 回試験 第 6 回:逆行列:その利用と、連立一次方程式の解法を理解する。 第 7 回:三次元ベクトル:内積と外積について理解する。 第 8 回:三次の行列式:行列式の有用性を理解し、演算に活用する。第 2 回試験 第 9 回:整式の演算:乗法、除法、展開、因数分解を理解する。 第 10 回:実数:累乗、平方根等の数式を理解し、指数法則の理解を深める。 第 11 回:指数関数と対数関数:指数の逆として、対数を理解し、具体的な演算ができる。第 3 回試験 第 12 回:極限と微分係数:微分の意味を理解し、導関数を求める基本の公式を習得する。 第 13 回:導関数:基本的な問題を理解し、合成関数の導関数まで計算できる。 第 14 回:様々な微分法:多様な微分の公式になれ、計算ができる。 第 15 回:第4回試験

成績評価基準  試験の成績を 100%として評価する。(第4回目試験は 40%、他の回の各試験は 20%として総計し評価する。)備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅰ演習 Recitations in Mathematics I (Sクラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:金光 滋 Shigeru KANEMITSU

連絡先(代表者):2 号館 3 階 金光研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  数学 I で学ぶ微分積分学の内、主に 1 変数関数の場合の演習を行なう。通奏低音としては、合成関数の微積分に習熟し、複素数関数として扱う訓練を行なうことがある。とくに、複素係数で部分分数に分解するという、画期的な手法に通暁するよう訓練を重ねる。この計算を反復練習することによって、1 年生の間に、複素関数論における留数計算、ラプラス変換の基本公式が、表を見なくてもたちどころに計算できるまでに習熟することを目標とする。

キーワードkeywords

等比数列、2 項定理、微分、導関数、指数関数、オイラーの等式、逆微分、積分、部分分数分解geometric progression, binomial theorem, differentiation, exponential function, Euler’s formula, anti-derivative, integrals, partial fraction expansion

授業の到達目標 ・ 1 変数関数の(=複素関数の)合成関数の微積分が計算できる。・ 複素数と 2 次のベクトルとの関連等を、行列による変換を通して幾何的に解釈し、表現できる。・ 複素関数の微積分-とくにオイラーの等式-を用いて、対数関数、逆三角関数の積分を求めることができる。・ (本質的には留数計算によって)有理関数を部分分数に分解でき、ラプラス変換に応用できる。・ ラプラス・フーリエ変換等を用いて、線形の定数係数微分方程式が解ける。

教員からの一言 ・ No claims about the contents or the speed of the classes will be accepted.・ クラス決定のための試験を行ないます。また、「数理科学」を必ず同時に受講すること。 期末試験は、「数理科学」 の授業内容も含めて出題する。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習、数理科学教 材 教科書 金光 滋 「微分積分学 I」、「演習線形代数」

参考書 金光 滋 「現代解析学 I」、「線形代数学」 牧野書店授業計画第 1 回:導入講義-等比数列の和の公式と 2 項定理-高校で学ぶ基礎知識の内、今後もっとも煩雑に利用する、この 2     つの公式の応用を練習する。 第 2 回:数系と複素数- 2 次元ベクトルとしての複素数の扱いに習熟し、2 次の行列の演算の練習を行なう。。第 3 回:多項式の微分の練習を行なう。 第 4 回:合成関数-様々な写像の合成を行ない、線形代数の置換の概念、離散力学系等の例まで学ぶ。 第 5 回:逆関数-逆に「解く」という考え方に基づいて、種々の初等関数の逆関数を求める。 第 6 回:初等函数-初等関数を無限級数として導入し、係数を計算する。 第 7 回:微分の公式(とくに連鎖律─合成関数の微分法)の練習を行なう。第 8 回:複素指数関数としての三角関数およびオイラーの等式とその応用を考究する。 第 9 回:逆関数の微分(対数関数、逆三角関数の導関数)の練習を行なう。 第 10 回:増減表および 2 次微分によって極値問題を解く練習をする。 第 11 回:不定積分 I (逆微分・連鎖律の逆・対数微分の逆)を求める練習を行なう。 第 12 回:不定積分 II (置換積分・部分積分・有理関数の積分) を求める練習を行なう。 第 13 回:有理関数の部分分数分解を不定積分の計算、ラプラス変換による微分方程式の解法に応用する。 第 14 回:定積分 I (微分積分学の基本定理を含む)の計算練習を行なう。 第 15 回:定期試験(90 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考 下級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅰ演習 Recitations in Mathematics I (電気通信工学科、基礎クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松岡 教知 Noritomo MATSUOKA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松岡研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  「数学Ⅰ」と同じ趣旨により進度別クラス編成を行ない、S クラス(国際水準クラス)、 基礎クラス(基礎、基本を中心とした学習)の 2 クラス制を設けて、学力定着の配慮をしている。ここでは「数学Ⅰ」の内容の演習を行うため、クラス分けは「数学Ⅰ」と同じものである。志のある諸君は、ぜひとも、S クラスで頑張ることを勧める。高校で学んだ内容をより高度の見地から眺め、自分で問題を解く演習を積むことにより、「数学Ⅰ」の講義内容が定着することを目指している。

キーワードkeywords

ベクトル、行列、等比級数、指数関数、対数関数、導関数 vector, matrix, geometric progressions, exponential function, logarithmic function, derivative

授業の到達目標 ・ 行列、行列式の概念を理解し、それらを利用して連立1次方程式が解ける。この計算力を演習を通して身に付ける。(A1)・ ベクトル〔二次、三次〕の概念と図形的意味を演習を通して理解する。(A1)・ 行列の演算や指数関数・対数関数を含んだ計算ができる。(A1) ・ 微分学の初歩を理解し、易しい関数の導関数の計算ができる。(A1)

教員からの一言 ・ 積極的に上のクラスを希望して、意欲的に取り組んでほしい。・ 「数学Ⅰ」と同時に履修してください。・ 「数学Ⅰ」の講義内容に関する演習を行います。数学系のどんな講義も聞くだけでは決して実力は身に付きません。 必ず数多くの問題を自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問することが大切です。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 教材「基礎数学」を用いる

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の位置付け、目標、進め方および使用教材や評価の説明。第 2 回:方程式と行列式:一次方程式、行列式、連立1次方程式を行列式を用いて解く演習を行う。 第 3 回:ベクトル:実数の組としてのベクトルの概念(成分)を演習を通して理解する。 第 4 回:ベクトル:内積を図形的に理解し、初歩的な求積方法を演習を通して理解する。第 5 回:行列:実数を縦横に並べた対象である行列とその演算を学び、具体例を計算する。第 6 回:逆行列:その利用と、連立一次方程式の解法を演習を通して理解する。第 1 回試験 第 7 回:三次元ベクトル:内積と外積について演習を通して理解する。第 8 回:三次の行列式:行列式の有用性を理解し、演算に活用する。 第 9 回:整式の演算:乗法、除法、展開、因数分解を演習を通して理解する。第 2 回試験 第 10 回:実数:累乗、平方根等の数式を理解し、指数法則の演習を通して理解を深める。 第 11 回:指数関数と対数関数:指数の逆として、対数を理解し、具体的な演算ができる。 第 12 回:極限と微分係数:微分の意味を理解し、導関数を求める基本の公式を演習を通して習得する。第 3 回試験 第 13 回:導関数:基本的な問題を理解し、合成関数の導関数まで計算できる。 第 14 回:様々な微分法:多様な微分の公式になれ、計算ができる。 第 15 回:第4回試験

成績評価基準  試験の成績を 100%として評価する。(第4回目試験を40%、他の回の各試験を20%として総計し評価する。)備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅱ Mathematics II (Sクラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:金光 滋 Shigeru KANEMITSU

連絡先(代表者):2 号館 3 階 金光研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講では、「数学Ⅰ」および「数学Ⅰ演習」で修得した 1 変数関数の微積分を多変数関数の場合に拡張し、線形代数と多変数微積分を同時に学ぶことが目標である。多数のデータを変数とする多変数関数の合成関数を 1 変数の場合と同じように、自由に使うことができるためには、変数・値を共にベクトルとみなして扱う、ベクトル値関数という観点から考察できるように、研鑽を積み、練習をしなければならない。

キーワードkeywords

微分方程式、多変数関数、偏・全微分、ヘス行列、ベクトル値関数、ヤコビ行列、多次元積分、逐次積分differential equation, functions of several variables, partial and total differentiation, Hessian matrix, vector-valued functions, Jacobian, multi-dimensional integrals, repeated integrals

授業の到達目標 ・ 定数係数連立微分方程式のラプラス変換および線形代数による解法を理解して計算できる。・ 多変数関数を変数別の 1 変数関数、またベクトル変数とみた場合の両方の見方ができる。・ 多変数関数の極値問題を、2 次微分の式のアナロジーと捉え、行列の対角化・定値性と結び付けて解ける。・ 多次元積分を、縦線集合に分割して、多重積分の形に直して計算できる。・ 多次元積分の変数変換公式を 1 次元のアナロジーと捉えて、線形代数の理論-ヤコビアンを使って計算できる。教員からの一言 ・ 「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ演習」の内容を理解していることが望ましい。・ 「数学Ⅱ演習」と同時に履修してください。・ 講義内容に関する演習を「数学Ⅱ演習」で行う。講義を聞くだけでは決して実力は身に付かない。必ず教科書の問題を  数多く自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問することが大切です。関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅰ演習、数学Ⅱ演習、数理科学教 材 教科書 金光 滋 「微分積分学 I」、「演習線形代数」

参考書 金光 滋 「現代解析学 I」、「線形代数学」 牧野書店授業計画 第 1 回:導入講義 微分方程式 I:指数現象 微分方程式の最も簡単な例である、指数現象、1 次反応を扱う。 第 2 回:微分方程式 II:成長曲線 需要予測、ケイオス等に煩雑に現れる、ロジスティック方程式を、変数分離型の例     の一つとして考察する。第 3 回:微分方程式 III:定数係数連立微分方程式のラプラス変換による解法を学ぶ。  第 4 回:定積分 II 変数変換(置換積分)の公式を多次元に拡張できる形に直す等を学ぶ。  第 5 回:多変数関数の例と偏微分 個々の変数の関数とみなした場合の普通の微分である、偏微分に触れる。 第 6 回:全微分 多変数関数をベクトル変数の関数とみなした場合の全微分(グラディエント)、さらに、ベクトル値関     数の全微分であるヤコビ行列、ヤコビアンを勉強する。 第 7 回:連鎖律-合成関数の微分法 ベクトル値関数の連鎖律、図形的に連鎖律が書きだせる練習をする。 第 8 回:極値問題 I  多変数関数の場合の停留点は、グラディエント = 0 に対応することと極値の判定を学ぶ。 第 9 回:極値問題 II  行列の対角化、ヘス行列の定値性等を学ぶ。 第 10 回:多重積分 I  2 次元積分の定義と縦線集合への分割を学ぶ。 第 11 回:多重積分 II  2 次元積分の逐次積分への変換を学ぶ。 第 12 回:多重積分 III  2 次元積分の変数変換を学ぶ。 第 13 回:多重積分 IV 高次元積分の定義と計算法、立体の体積等を計算する。 第 14 回:微分方程式 IV:行列を用いた線形微分方程式の解法を学ぶ。 第 15 回:定期試験(90 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考 下級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅱ Mathematics II (電気通信工学科、基礎クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松岡 教知 Noritomo MATSUOKA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松岡研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基本的には前期科目「数学Ⅰ」の進度別クラス編成を継続するが、前期のクラス選択に無理があったと思われる場合は、後期にクラスの変更を行うことがある。S クラス(国際水準クラス)、 電気通信、基礎クラス(基礎、基本を中心とした学習)の 2 クラス制を設けて、継続的で細やかな配慮をしている。以下に示すのは、基礎クラスのシラバスである。

キーワードkeywords

複素数、指数関数、三角関数、導関数、積分、原始関数 complex number, exponential function,trigonometric function, derivative, integral, anti-derivative

授業の到達目標 ・ 複素数の演算や三角関数を含む式の計算ができる。(A1) ・ 指数関数・三角関数・複素数の概念が集約されたといえるオイラーの等式を理解する。(A1) ・ 積分学の初歩を理解し、易しい関数の積分が計算できる。(A1)

教員からの一言 ・ 「数学Ⅱ演習」と同時に履修してください。・ 講義内容に関する演習を「数学Ⅱ演習」で行います。講義を聞くだけでは決して実力は身に付きません。必ず教材の問 題を数多く自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問することが大切です。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅰ演習、数学Ⅱ演習教 材 教科書 教材「基礎数学」を用いる

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の位置付け、目標、進め方、評価について説明。第 2 回:曲線のグラフ:一次関数、二次関数の確定やグラフの描き方を理解する。 第 3 回:二次関数:不等式の解法や、最大 , 最小を理解する。 第 4 回:複素数:ベクトルとして複素数を導入し、虚数単位を含む演算が理解できる。 第 5 回:三角比と三角関数:正弦、余弦等一般の角について、三角関数の諸公式に慣れる。第 1 回試験 第 6 回:三角関数:加法定理などの重要な公式を理解し活用できる。 第 7 回:三角関数の合成とそのグラフ:合成を身につけ、波動を理解する。第2回試験 第 8 回:オイラーの等式:三角関数と指数関数を結びつけるオイラーの等式を理解する。第 9 回:ド・モアブルの定理:複素数の累乗が計算でき、オイラーの等式の有用性を知る。 第 10 回:点の回転:平面上の点と複素平面上の点の原点に関しての回転を理解する。第3回試験 第 11 回:原始関数と積分:微分の逆演算としての原始関数と符号付きの面積としての積分の概念を把握する。 第 12 回:様々な積分:置換積分法、部分積分法、部分分数法を理解する。 第 13 回:積分の応用:応用として面積,長さ等の計算ができる。 第 14 回:二変数の微分、積分:二重積分、媒介変数での微分を理解する。 第 15 回:第4回試験

成績評価基準  試験の成績を 100%として評価する。(第4回目試験を 40%、他の回の各試験を 20%として総計し評価する。)備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅱ演習 Recitation in Mathematics II (S クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:金光 滋 Shigeru KANEMITSU

連絡先(代表者):2 号館 3 階 金光研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  「数学Ⅱ」で学ぶ各項目の演習をおこなう。1変数関数の微積分を多変数関数の場合に拡張する方法に習熟するよう、線形代数と絡んだ数多くの演習問題を解く。とくに、ベクトル値関数という観点からものごとを考えることができるように研鑽を積み、多くの計算練習をおこなう。また、2重積分を縦線集合とみなして、逐次積分に直す方法、変数変換の方法を用いる問題が自由に解けるようになることを目標とする。同時に中程度の微分方程式の解法をマスターする。

キーワードkeywords

微分方程式、多変数関数、偏・全微分、ヘス行列、ベクトル値関数、ヤコビ行列、多次元積分、逐次積分differential equation, functions of several variables, partial and total differentiation, Hessian matrix, vector-valued functions, Jacobian, multi-dimensional integrals, repeated integrals

授業の到達目標 ・ 線形の定数係数連立微分方程式の線形代数による解法ができ、それによって、高次の場合の微分方程式が解ける。・ 多変数関数の編微分、全微分、グラディエント等の計算ができる。・ 多変数関数の極値問題を、行列の対角化を通して、行列の定値性と結び付けて解ける。・ 2、3 次元積分を、縦・横両方の縦線集合に分割して計算でき、図示できる。・ 2、3 次元積分の変数変換公式を、極形式等のヤコビアンを使って計算できる。

教員からの一言 ・ 「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ演習」(Sクラス)の内容を理解していることが望ましい。・ 「数学Ⅱ」と同時に受講してください。・ 必ず教科書の問題を数多く自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問することが大切です。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅰ演習、数学Ⅱ、数理科学教 材 教科書 金光 滋 「微分積分学 I」、「演習線形代数」

参考書 金光 滋 「現代解析学 I」、「線形代数学」 牧野書店授業計画第 1 回:導入講義-微分方程式 Ⅰ 指数現象 微分方程式の最も簡単な例である、指数現象、1 次反応を扱う。第 2 回:微分方程式 Ⅱ 成長曲線 需要予測、ケイオス等に煩雑に現れる、ロジスティック方程式を、変数分離型の例     のつとして練習する。第 3 回:微分方程式 Ⅲ 定数係数連立微分方程式のラプラス変換による解法を学ぶ。第 4 回:定積分 Ⅱ 変数変換(置換積分)の公式の計算練習を行なう。 第 5 回:多変数関数の例と偏微分 個々の変数の関数とみなした場合の普通の微分である、偏微分に触れる。第 6 回:全微分 多変数関数をベクトル変数の関数とみなした場合の全微分(グラディエント)、さらに、ベクトル値関     数の全微分であるヤコビ行列、ヤコビアンを練習する。第 7 回:連鎖律-合成関数の微分法 ベクトル値関数の連鎖律、図形的に連鎖律が書きだせる練習をする。第 8 回:極値問題 Ⅰ 多変数関数の場合の停留点は、グラディエント =0 に対応することと極値の判定練習第 9 回:極値問題 Ⅱ ヘス行列の定値性、ラグランジュの方法等の計算練習を行なう。第 10 回:多重積分 Ⅰ 2 次元積分の定義と縦線集合への分割の計算練習を行なう。第 11 回:多重積分 Ⅱ 2 次元積分の逐次積分への変換の計算練習を行なう。第 12 回:多重積分 Ⅲ 2 次元積分の変数変換の計算練習を行なう。第 13 回:多重積分 Ⅳ 高次元積分の定義と計算法の計算練習を行なう。第 14 回:微分方程式 Ⅳ : 行列を用いた線形微分方程式の解法を練習する。第 15 回:定期試験(90 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考 下級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数学Ⅱ演習 Recitations in Mathematics II (電気通信工学科、基礎クラス)科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松岡 教知 Noritomo MATSUOKA

連絡先(代表者):2号館2階 松岡研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基本的には前期科目「数学Ⅰ」の進度別クラス編成を維持するが、前期のクラス選択に無理があったと思われる場合は、後期にクラスの変更を行うことがある。S クラス(国際水準クラス)、 基礎クラス(基礎、基本を中心とした学習をする)の 2 クラス制を設けて、脱落しないように周到な配慮をしている。ここでは「数学Ⅱ」の内容の演習を行うため「数学Ⅱ」と同じクラス分けで行う。演習問題を自分で解くことにより、「数学Ⅱ」の講義内容が定着することを目指している。

キーワードkeywords

複素数、指数関数、三角関数、導関数、積分、原始関数complex number, exponential function,trigonometric function, derivative, integral, anti-derivative

授業の到達目標 ・ 複素数の演算や三角関数を含む式の計算ができる。(A1) ・ 指数関数・三角関数・複素数の概念が集約されたといえるオイラーの等式を演習を通して理解する。(A1)・ 積分学の初歩を理解し、易しい関数の積分が計算できる。(A1)

教員からの一言 ・ 「数学Ⅱ」と同時に履修してください。・ 「数学Ⅱ」の講義内容に関する演習を行います。数学系のどんな講義も聞くだけでは決して実力は身に付きません。 必ず数多くの問題を自分で解いて、解らない所は理解できるまで質問することが大切です。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅰ演習、数学Ⅱ教 材 教科書 教材「基礎数学」を用いる。

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の位置付け、目標、進め方、教材、評価について説明。 第 2 回:曲線のグラフ:一次関数、二次関数の確定やグラフの描き方を演習を通して理解する。第 3 回:二次関数:不等式の解法や、最大 , 最小を演習を通して理解する。第 4 回:複素数:ベクトルとして複素数を導入し、虚数単位を含む演算を演習を通して理解する。 第 5 回:三角比と三角関数:正弦、余弦等一般の角について、三角関数の諸公式に演習を通して慣れる。 第 6 回:三角関数:加法定理などの重要な公式を演習を通して理解し活用できる。第 1 回試験第 7 回:三角関数の合成とそのグラフ:合成を身につけ、波動を演習を通して理解する。第 8 回:オイラーの等式:三角関数と指数関数を結びつけるオイラーの等式を演習を通して理解する。第 9 回:ド・モアブルの定理:複素数の累乗が計算でき、オイラーの等式の有用性を演習を通して知る。 第 2 回試験 第 10 回:点の回転:平面上の点と複素平面上の点の原点に関しての回転を演習を通して理解する。 第 11 回:原始関数と積分:微分の逆演算としての原始関数と符号付きの面積としての積分の概念を演習を通して把握する 第 12 回:様々な積分:演習を通して置換積分法、部分積分法、部分分数法ができる。 第 3 回試験 第 13 回:積分の応用:演習を通して面積,長さ等の計算ができる。 第 14 回:二変数の微分、積分:二重積分、媒介変数での微分を演習を通して理解する。 第 15 回:第4回試験

成績評価基準  試験の成績を 100%として評価する。(第4回目試験を 40%、他の回の各試験を 20%として総計し評価する。)備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 物理学Ⅰ Fundamental Physics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:中野 吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 中野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 物理学のひとつの目的は、より少ない法則や原理によって自然現象を統一的に理解しようとすることである。この講義では、まず物理学を学ぶために必要な基本的な数学的知識にもとづいて「物」の運動を記述する方法を習得する。そして、運動を引き起こす原因とその結果とを時々刻々と結びつける運動方程式について学ぶ。この講義につづく物理学Ⅰ演習ではより多様なモデルを扱い、運動方程式の立て方や解法についてより詳しく学ぶ。

キーワードkeywords

面積と体積、関数、グラフ、振動数と角振動数,ベクトル、位置、速度、速さ、加速度、質量、力、運動方程式、放物体、単振動、円運動area and volume, function, graph, frequency and angular frequency, vector, position, velocity, speed, acceleration, mass, force, equation of motion, projectile, harmonic oscillation, circular motion

授業の到達目標・ 平面幾何学・立体幾何学の基礎的な知識にもとづいて、物体の形状に関する記述や計算をする。(A1)・ 簡単な関数のグラフを描く。グラフの並進移動やスケール変換を関数の変数変換と対応づける。(A1)・ 点の直線上の運動を関数で表わし、グラフに描く。(A2)・ 振幅・周期・位相・振動数・角振動数などが与えられた単振動の関数を書き下す。・ ベクトル量とその成分表示の関係を理解する。(A2)・ 速度・速さ・加速度等の定義や記述方法を学び、簡単な例で計算もしくは概要を図示する。(A2)・ 質量と力の概念、および物体の運動が運動方程式によって支配されることの意味を説明する。(A2)・ 与えられた運動について、運動方程式を利用して力を計算する。(A2)教員からの一言・ 近代科学は力学から始まり、その後の物理学の手法の手本となっています。・ 講義をとおして、自然科学における物の見方を体験してください。

関連科目 物理学Ⅰ演習、物理学Ⅱ、電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅰ演習、量子物理、固体物理教 材 教科書 小出 昭一郎 「物理学(三訂版)」 裳華房

参考書 とくに指定しない。演習問題集を提供する。授業計画第 1 回:導入講義(物理学を学ぶにあたって,数式の書き方)第 2 回:図形とその面積・体積(長方形・円・楕円・直方体・角柱・角錐・球)第 3 回:関数とそのグラフ(直線・放物線・円・楕円)第 4 回:関数の性質(並進移動・スケール変換)第 5 回:周期関数(周期・振動数・角振動数)第 6 回:ベクトルとその成分第 7 回:単振動の合成(アニメーション演示)第 8 回:中間試験(60 分)第 9 回:正弦波の重ね合わせ(アニメーション演示)第 10 回:関数とその導関数第 11 回:運動を記述する物理量(位置・速度・速さ・加速度)第 12 回:力のつりあい、質量と重さ、運動方程式第 13 回:簡単な運動(放物運動・単振動・等速円運動)第 14 回:まとめと総復習 第 15 回:定期試験(75 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準 学期中のレポート(20%)と中間試験(30%)、定期試験(50%)の評価点を総計する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 物理学Ⅰ演習 Exercises on Fundamental Physics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:中野 吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 中野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 物理現象を理解するためのひとつの方法は、対象とする系の特徴を引き出してそれをモデル化してみることであり、さらにその運動方程式にもとづいて定性的・定量的な解析を試ることである。この演習を通し、物理学Ⅰで学習した力学を中心に、運動方程式の立て方や解法について習熟し、力学そのものに対するより深い理解をめざすとともに、種々の数学的な技法を身につけることを目的とする。

キーワードkeywords

微分係数と微分、スカラー積、ベクトル積、射影、積分、軌道、束縛、電荷、万有引力differential coefficient and differential, scalar product, vector product, projection, integration, orbit, constraint, electric charge, universal gravitation

授業の到達目標・ スカラー積とベクトル積を利用して、角度や面積の計算をする。ベクトルを直交分解する。(A1)・ 線積分で曲線の長さや仕事を計算する。面積分で面積や流量を計算する。(A1, A2)・ 定積分で体積や質量の計算をする。(A2)・ 簡単な運動方程式を解く。(A2)・ 力学的エネルギーの保存則にもとづいて、位置や速さを計算する。(A2)・ 束縛条件を方程式で表わす。運動方程式を、束縛条件を用いて書き変える。(A2)・ 荷電粒子の運動を解く。(A2)・ 万有引力のもとで等速円運動する天体の軌道半径と公転周期の関係を導く。教員からの一言・ とにかく、みずから手を動かして紙に鉛筆で計算する習慣をつけましょう。・ そこにある式を鵜呑みにせず、自分で検算してください。

関連科目 物理学Ⅰ、物理学Ⅱ、電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅱ、電気回路Ⅱ教 材 教科書 小出昭一郎 「物理学 ( 三訂版 )」 裳華房(物理学Ⅰで使用したもの)

参考書 特に指定しない。演習問題集を提供する。授業計画第 1 回:導入講義、授業の目的と概要、微分係数と微分(みちのりと速さ、線要素)第 2 回:ベクトルのスカラー積とその応用(角度の計算、仮想仕事、等電位線と電気力線)第 3 回:ベクトルのベクトル積とその応用(面積の計算、面積計、圧力のつりあい) 第 4 回:ベクトルの分解(射影、横ベクトルと縦ベクトル) 第 5 回:線積分とその応用(仕事)第 6 回:面積分とその応用(球の表面積、流管と流量)第 7 回:その他の定積分の応用(角錐の体積・球の体積、密度が一様でない物体の質量)第 8 回:質点の運動(運動方程式)第 9 回:3 次元空間中の運動と軌跡第 10 回:力学的エネルギーの保存則(運動エネルギーと位置エネルギー)第 11 回:束縛力と束縛運動(直線上・曲線上・平面上)第 12 回:電磁場中の荷電粒子の運動(等加速度運動・放物運動、等速円運動・螺旋運動)第 13 回:万有引力と惑星の運動第 14 回:総合演習第 15 回:定期試験(75 分)

成績評価基準 週ごとの小レポート(10 回、30%)、期末までに提出するレポート(20%)、定期試験(50%)の評価点を総計する。 ただし小レポートのうち 3 回程度は前週までに予告して小試験に置き換える。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 物理学Ⅱ Fundamental Physics II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:中野 吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 中野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 多くの場合、物理学では大きさ・形がある物体や、連続的に拡がっているものを対象としなければならない。この講義の前半では、質点の力学から出発して形状が変化しない物体(剛体)の扱い方を展開する。また後半では、流体や波の媒質などを扱ううえで必要となるベクトル解析の導入的な事項について述べる。この講義は、物理学Ⅰおよび物理学Ⅰ演習で学んだ知識をもとに進めるが、随時、関連科目で話題になる事項についても言及する。

キーワード

keywords

エネルギー保存、摩擦、散逸、作用・反作用、多体系、重心、全運動量、全角運動量、剛体、固定軸、慣性モーメント、勾配、回転、発散energy conservation, friction, dissipation, action and reaction, many-body system, center of mass, total momentum, total angular momentum, rigid body, fixed axis, moment of inertia, gradient, rotation, divergence

授業の到達目標 ・ 力学的エネルギーが保存する場合と保存しない場合との区別をする。(A2)・ いろいろの系や図形の重心を計算する。(A2)・ 剛体のつりあいの問題を解く。与えられた力のもとでの重心の運動を求める。(A2)・ 剛体の慣性モーメントを計算する。・ 与えられた力とその作用点のもとで、剛体の重心運動と固定軸まわりの回転運動を表わす方程式を書く。・ 与えられたスカラー場やベクトル場から、勾配・回転・発散を計算する。(A2)

教員からの一言 ・ 身のまわりの現象が物理学でどのように理解できるかを、ひとつでも多くの例で知ってください。・ 具体的な例で、微分法と定積分をしっかりと身につけてください。

関連科目 物理学 I、物理学Ⅰ演習、電気回路Ⅰ、電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅱ、電磁気学Ⅲ、量子物理、固体物理教 材 教科書 小出 昭一郎 「物理学(三訂版)」 裳華房(物理学 I で使用したもの)

参考書 特に指定しない、問題集を提供する。授業計画 第 1 回:導入講義、授業の目的と概要、和と定積分の復習第 2 回:質点の運動方程式とその積分(エネルギー保存)第 3 回:摩擦とエネルギー損失(終端速度、ジュール熱)第 4 回:作用・反作用の法則、二体問題(水素原子)第 5 回:質点系の重心と運動量、重心運動と相対運動(角錐の重心,静止衛星の制御)第 6 回:小試験、質点系の角運動量(ジャイロスコープ)第 7 回:剛体のつりあい、剛体の運動方程式(てこの原理、重心の探査)第 8 回:固定軸のまわりの剛体の回転、慣性モーメント(ゆで卵と生卵)第 9 回:慣性モーメントの計算(扇風機の羽根の枚数)第 10 回:小試験、剛体の平面運動(茶筒の中身)第 11 回:スカラー場の勾配(等高線と最急降下線、ポテンシャルと力線)第 12 回:ベクトル場の回転(保存力場・静電場の判定)第 13 回:ベクトル場の発散(遮蔽クーロン場の電荷密度)第 14 回:総合演習第 15 回:定期試験(75 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  レポート(20%)と小試験(2 回、20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気通信工学序論 Introduction to Electrical and Communication Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:原谷 直実 Naomi HARATANI、五反田 博 Hiromu GOTANDA、久良 修郭 Nobuhiro KYURA、

江崎 秀 Shu EZAKI、園田 敏勝 Toshikatsu SONODA、伊集院 八郎 Hachiro IJUIN、平野 剛 Go HIRANO、白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI、松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気通信工学を学習するにあたり、電気通信工学分野の技術社会における位置づけ(歴史と技術発展の経緯、現状)を認識し、技術者として成長するためのものの見方を身につける。 いくつかの企画テーマに対して、その企画を実現するための要素研究、調査・分析、プロジェクト管理、企画書作成についての手法を学ぶ。キーワードkeywords

調査・分析、要素研究、プロジェクト管理、創意・工夫、企画書investigation, analysis, factor research, project management, original idea, planning sheet

授業の到達目標 ・ 電気通信工学分野の発展の経緯を知り、技術社会における位置づけを認識する(A9)・ 教員のアドバイスやグループ内でのディスカッション、調査を通じて、企画を具体化できる(A4)・ 企画書作成にあたり、要素研究、調査・分析ができる(A10)・ 調査結果をもとに、企画実現のためのプロジェクト管理ができる(C1)・ プロジェクト管理における問題点の解決に向けて、創意・工夫ができる(C6)教員からの一言  「企画を立てる」、「企画を実現する」という能力を身につけることは、大学における最終目標ですが、これを敢えて入学直後に開講していることの意義は、これからの大学における学習に対する意識を持ってもらうためです。これから卒業までの間にたくさんの授業科目を受講していくことになりますが、授業科目はそれぞれ独立して存在しているのではなく、関連しあって必要な技術となって身について行きます。その結果、「新しいものを創り出す」、「必要なものを設計する」、「イベントを実現する」などの能力が身につくのです。これらのことを入学してまず最初に意識してもらうためにこの科目を開講しており、「企画の実現」という観点からアプローチしています。関連科目 電気通信設計プロジェクト、電気通信工学セミナー、卒業研究教 材 教科書 教材配布、履修の手引、シラバス

参考書 青山 昌平、海田 夏生「企画の立て方・企画書の書き方」日本能率協会マネジメントセンター授業計画第 1 回:ガイダンス(学習支援のための施設・設備、学内施設案内、授業の進め方)【担当教員全員】 第 2 回:電気通信工学分野のチュートリアル 1(宿泊研修、履修指導)【江崎・伊集院・担当教員全員】第 3 回:電気通信工学分野のチュートリアル 2(電気歴史年表、技術発展の経緯と現状の認識)【原谷】 第 4 回:電気通信工学分野のチュートリアル 3(電気通信工学の概要、これからの学びの位置づけと意義)【五反田】 第 5 回:電気通信工学分野のチュートリアル 4(資格と進路に関するチュートリアル)【久良・園田】第 6 回:企画テーマに関するチュートリアル 1(仲間作り・友好のための企画)【松崎・五反田】第 7 回:企画テーマに関するチュートリアル 2(学科広報・オープンキャンパスのための企画)【白土・原谷】 第 8 回:企画テーマに関するチュートリアル 3(ロボットコンテスト参加のための企画)【平野・久良】 第 9 回:企画書作成実習 1(調査・分析・提案書作成・プレゼンテーションスライド作成)【担当教員全員】 第 10 回:企画書作成実習 2(プレゼンテーションスライド作成)【担当教員全員】 第 11 回:企画テーマ説明 1(プレゼンテーション --- 発表と評価)【担当教員全員】 第 12 回:企画テーマ説明 2(プレゼンテーション --- 発表と評価)【担当教員全員】 第 13 回:コース概要説明、4 年間の履修計画、卒業後の進路設計【江崎・園田・五反田・久良】 第 14 回:4 年間の履修計画・卒業後の進路設計書作成・添削・面接 1【担当教員全員】 第 15 回:4 年間の履修計画・卒業後の進路設計書作成・添削・面接 2【担当教員全員】

成績評価基準  毎授業、テーマに関する課題(企画書の作成、プレゼンテーション、設計書作成など)が課されるので、それらに対する評価を点数化し、総計を 100 点満点で算出する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 基礎数学Ⅰ Basic Mathematics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:角藤 亮 Akira KAKUTO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気通信工学は、電気的な諸量の間に成り立つ法則をうまく利用して私たちの生活に役立てようというものである。そのためにはある程度の数学的素養が必要になる。ここでは過去に学習したことの復習も兼ねて、三角関数、単振動、2 次元ベクトル、複素数の演算、行列と行列式の各種演算法とその応用について修得する。

キーワードkeywords

複素数、複素平面、三角関数、ベクトル、行列、行列式complex number, complex plane, trigonometric function, vector, matrix, determinant

授業の到達目標 ・ 典型角での三角関数の値がわかる。三角関数を含む式を変形することができる。(A1)・ 単振動の物理量(振幅、周期、振動数、位相)がわかる。(A1, A2)・ 複素数をいろいろな表示に変換し、複素平面上での扱い方になれる。(A1)・ 行列の和、差、積の演算ができる。2 次、3 次の行列式を計算することができる。(A1)・ 行列と行列式を使って連立一次方程式を解くことができる。(A1, A7)

教員からの一言 ・ 基礎数学 I セミナーと一体で授業を進める。自分で手を動かして計算することが重要である。・ レポートは、成績評価に直接関係するので、必ず提出すること。

関連科目 基礎数学 I セミナー、基礎数学Ⅱ、基礎数学Ⅱ演習、数学 I、数学 I 演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 安藤豊・松田信行「電気・電子・情報系の基礎数学 I(線形数学と微分・積分)」東京電気大学出版局

参考書 特に指定しない。教科書を熟読すること。授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方の説明、成績評価法、一般角と弧度法、三角関数とそのグラフ第 2 回:加法定理とその応用第 3 回:単振動の物理量と合成第 4 回:2 次元ベクトルと内積第 5 回:複素数と複素平面第 6 回:複素数のいろいろな表し方、オイラーの公式 1第 7 回:複素数のいろいろな表し方、オイラーの公式 2第 8 回:行列の和、差、積第 9 回:いろいろな行列第 10 回:行列式の性質 1第 11 回:行列式の性質 2第 12 回:高次行列式、逆行列第 13 回:クラメールの公式第 14 回:連立 1 次方程式の性質第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業総てとする。レポートは、三角関数と複素数の計算に習熟するためのものを一つ、行列と行列式の計算に習熟するためのものを一つ、合計二つを課す。

成績評価基準  定期試験(60%)、 レポート(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 基礎数学Ⅰセミナー Seminar of Basic Mathematics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:角藤亮 Akira KAKUTO、豊田文彦 Fumihiko TOYODA、五反田博 Hiromu GOTANDA、

伊集院八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基礎数学 I で学習する内容について、少人数のグループに分かれて担当教員と膝を交えながら、マンツーマン方式で演習をする。あらゆる分野に共通することだが、数学においてもスポーツと同じように、自分で手を動かして ‘練習’することによって初めて上達するのだということに留意すること。

キーワードkeywords

複素数、複素平面、三角関数、ベクトル、行列、行列式complex number, complex plane, trigonometric function, vector, matrix, determinant

授業の到達目標 ・ 典型角での三角関数の値がわかる。三角関数を含む式を変形することができる。(A1)・ 単振動の物理量(振幅、周期、振動数、位相)がわかる。(A1, A2)・ 複素数をいろいろな表示に変換し、複素平面上での扱い方になれる。(A1)・ 行列の和、差、積の演算ができる。2 次、3 次の行列式を計算することができる。(A1)・ 行列と行列式を使って連立一次方程式を解くことができる。(A1, A7)

教員からの一言 ・ 基礎数学 I と一体で授業を進める。基礎数学 I で疑問に思ったことがあったら、担当教員に質問するとよい。・ 試験は 4 回実施するので、必ず受験すること。

関連科目 基礎数学 I、基礎数学Ⅱ、基礎数学Ⅱ演習、数学 I、数学 I 演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 安藤豊・松田信行「電気・電子・情報系の基礎数学 I(線形数学と微分・積分)」東京電気大学出版局

参考書 特に指定しない。教科書を隅々まで読むように心がけること。授業計画 第 1 回:導入講義:基礎数学 I セミナーを受講するにあたっての心構え、成績評価法第 2 回:一般角と弧度法、三角関数第 3 回:関数のグラフ (平行移動、拡大、縮小)第 4 回:三角関数の加法定理とその応用第 5 回:単振動の物理量、 第 1 回試験第 6 回:2 次元ベクトルと内積第 7 回:複素数と複素平面第 8 回:複素数のいろいろな表し方、オイラーの公式 1第 9 回:複素数のいろいろな表し方、オイラーの公式 2、第 2 回試験第 10 回:行列の和、差、積第 11 回:いろいろな行列、2 次行列式第 12 回:3 次行列式、第 3 回試験第 13 回:高次行列式、逆行列第 14 回:クラメールの公式第 15 回:まとめ、第 4 回試験

試験範囲: 試験問題は、試験実施日までに授業で学習した内容から出題する。直前の数回分が中心になるが、基礎的で重要なことは、繰り返し出題される。

成績評価基準  4 回実施する試験の成績を使って評価点を決定する (同比率計 100%)備 考 他学科履修はできない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 基礎数学Ⅱ Basic Mathematics II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:角藤 亮 Akira KAKUTO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁気現象を理解するための土台となる基礎的数学を学習する。いろいろな関数とその逆関数について調べ、これらの関数を微分することを学ぶ。特に合成関数の微分法を使えるようになることが重要である。更に積分について学び、簡単な積分の応用 (面積、体積) について学習する。

キーワードkeywords

関数、連続関数、微分、テイラー展開、不定積分、置換積分、部分積分function, continuous function, differentiation, Taylor expansion, indefinite integral,integration by substitution, integration by parts

授業の到達目標 ・ 初等関数を微分することができる。(A1)・ 合成関数の微分法を使うことができる。(A1)・ 関数のグラフを描くことができる。(A1, A7)・ 不定積分の基本公式を使うことができる。(A1)・ 置換積分法、部分積分法を使うことができる。簡単な定積分の応用問題が解ける。(A1)教員からの一言 ・ 基礎数学Ⅱ演習と一体で授業を進める。レポートは成績評価に直接関係するので、必ず提出すること。・ 微分、積分の基本的な公式を把握することが重要である。

関連科目 基礎数学Ⅰ、基礎数学Ⅰ演習、基礎数学Ⅱ演習、数学 I、数学 I 演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 安藤豊・松田信行「電気・電子・情報系の基礎数学 I(線形数学と微分・積分)」東京電気大学出版局

参考書 特に指定しない。教科書を熟読すること。授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方、成績評価法、いろいろな関数 1 (逆三角関数)第 2 回:いろいろな関数 2 (指数関数、対数関数)第 3 回:関数の極限第 4 回:関数の微分第 5 回:微分法の基礎第 6 回:合成関数の微分法第 7 回:高階微分とテイラーの定理第 8 回:関数の増減とグラフの形第 9 回:不定積分の基本公式第 10 回:置換積分と部分積分第 11 回:色々な関数の積分(部分分数分解等)第 12 回:定積分の定義と計算第 13 回:定積分の応用 1第 14 回:定積分の応用 2第 15 回:定期試験(60 分)   注:定期試験の範囲は第 1 回から第 14 回までの授業のすべてとする。

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 基礎数学Ⅱ演習 Exercises of Basic Mathematics II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:角藤亮 Akira KAKUTO、豊田文彦 Fumihiko TOYODA、五反田博 Hiromu GOTANDA、

伊集院八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  基礎数学Ⅱで学習する微分と積分の演算ができ、応用することができるように少人数のグループにわかれて、担当教員と膝を交えるような形で演習を行う。自ら手を動かして練習するようにしなければならない。

キーワードkeywords

関数、連続関数、微分、テイラー展開、不定積分、置換積分、部分積分function, continuous function, differentiation, Taylor expansion, indefinite integral,integration by substitution, integration by parts

授業の到達目標 ・ 初等関数を微分することができる。(A1)・ 合成関数の微分法を使うことができる。(A1)・ 関数のグラフを描くことができる。(A1, A7)・ 不定積分の基本公式を使うことができる。(A1)・ 置換積分法、部分積分法を使うことができる。簡単な定積分の応用問題が解ける。(A1)教員からの一言 ・ 基礎数学Ⅱと一体で授業を進める。・ 試験は 4 回実施するので、必ず受験すること。

関連科目 基礎数学 I、基礎数学 I 演習、基礎数学Ⅱ、数学 I、数学 I 演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習教 材 教科書 安藤豊・松田信行「電気・電子・情報系の基礎数学 I(線形数学と微分・積分)」東京電気大学出版局

参考書 特に指定しない。教科書を熟読すること。授業計画 第 1 回:導入講義:基礎数学Ⅱ演習を受講するにあたっての心構え、成績評価法第 2 回:いろいろな関数 1 (逆三角関数)第 3 回:いろいろな関数 2 (指数関数、対数関数)第 4 回:関数の極限第 5 回:関数の微分第 6 回:微分法の基礎、 第 1 回試験第 7 回:合成関数の微分法第 8 回:高階微分とテイラーの定理第 9 回:関数の増減とグラフの形、第 2 回試験第 10 回:不定積分の基本公式第 11 回:置換積分と部分積分第 12 回:色々な関数の積分(部分分数分解等)、第 3 回試験第 13 回:定積分の定義と計算第 14 回:定積分の応用 (面積、体積)第 15 回:まとめ、第 4 回試験

試験範囲: 試験問題は、試験実施日までに授業で学習した内容から出題する。直前の数回分が中心になるが、基礎的で重要なことは、繰り返し出題される。

成績評価基準  4 回実施する試験の成績を使って評価点を決定する (同比率計 100%)備 考 他学科履修をすることはできない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 応用数学Ⅰ Applied Mathematics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:豊田 文彦 Fumihiko TOYODA

連絡先(代表者):2 号館 3 階 [email protected]授業の概要及び位置付け  工学に出てくる種々の線形微分方程式についてその解き方を学ぶ。その中で、与えられた初期条件を満たす特殊解を求める問題(初期値問題)を解く有力な方法であるラプラス変換について調べる。

キーワードkeywords

微分方程式、ラプラス変換、電気回路、インピーダンス、differential equation, Laplace transform, electric circuit, impedance,

授業の到達目標 ・ 無限積分とラプラス変換について学ぶ。(A1)・ ラプラス変換の公式を証明する。(A1)・ 微分方程式の初期値問題をラプラス変換で解く。(A1)・ 電気回路の問題をラプラス変換で解く。(A1)

教員からの一言 ・ 基礎数学Ⅰ、Ⅱをきちんと履修しておくこと。

関連科目 基礎数学Ⅰ・Ⅱ、応用数学Ⅱ教 材 教科書 安藤豊・大沢秀雄「基礎数学 II」東京電機大学出版局

参考書 必要に応じてプリントを配布する授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、基礎数学Ⅰ、Ⅱとの関連。第 2 回:工学における微分方程式(運動方程式)。第 3 回:工学における微分方程式(電気回路)。第 4 回:工学における微分方程式(崩壊、冷却)第 5 回:ラプラス変換。第 6 回:ラプラス逆変換。第 7 回:線形微分方程式の初期値問題。第 8 回:臨時試験第 9 回:ラプラス変換の応用。第 10 回:電気回路とラプラス変換。第 11 回:交流回路。第 12 回:ステップ関数とデルタ関数。第 13 回:出力と入力及びインピーダンス。第 14 回:定期試験に向けた総合演習(60 分)と解説(30 分)第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 応用数学 II Applied Mathematics II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:角藤 亮 Akira KAKUTO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 角藤研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 複素数上の、複素数値をもつ関数を定義すると、応用上も便利で重要な結果が得られる。ここでは正則関数、コーシーの積分定理、およびその定積分計算への応用について修得する。

キーワードkeywords

正則関数、等角写像、コーシー・リーマン方程式、コーシーの積分定理、特異点、ゼロ点、留数holomorphic function, conformal mapping, Cauchy-Riemann equation, Cauchy’s integration theorem,singularity, zero point, residue

授業の到達目標 ・ 平面図形が一次有理関数、二次関数による写像でどのように変換されるかを求める。(A1, A2)・ 与えられた関数が正則であるかどうかを判定する。(A1, A2)・ 関数の特異点近傍でローラン展開する。(A1, A2)・ 関数の特異点における留数を計算する。(A1, A2)・ 留数の方法で定積分を計算する。(A1, A2)

教員からの一言・ 4 年次後期授業として開講されるが、余裕がある場合には、2 年生と 3 年生に上級履修することを勧める。・ 途中に課すレポートは、成績評価に直接反映されるので必ず提出すること。

関連科目 応用数学Ⅰ、基礎数学Ⅰ、基礎数学Ⅱ教 材 教科書 特に指定せず、プリントを配布する

参考書 栗田 稔 「要説応用解析」学術図書出版社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、一次有理関数第 2 回:二次関数第 3 回:指数関数と対数関数第 4 回:正則関数 I第 5 回:正則関数 II第 6 回:コーシーの積分定理 I第 7 回:コーシーの積分定理 II第 8 回:正則関数の級数展開 I第 9 回:正則関数の級数展開 II第 10 回:鏡像の原理、解析接続第 11 回:特異点とローラン展開 I第 12 回:特異点とローラン展開 II第 13 回:留数の計算と応用 I第 14 回:留数の計算と応用 II第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

 レポートは、簡単な複素数についての復習、正則関数による写像、複素関数が正則であるかどうかの判断をするもの、等を課す。

成績評価基準 定期試験(60%)、レポート(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 数理統計学 Mathematical Statistics科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:塚田 春雄 Haruo Tsukada

連絡先(代表者):2 号館 3 階 塚田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 有限個の標本から母集団の特徴を推定する数理統計学について学ぶ。正規確率分布、ガンマ分布、カイ 2 乗分布、t分布、F分布、二項分布、ポアソン分布などの具体的な確率分布と、大数の法則・中心極限定理などの一般論を学ぶ。さらに、母集団を未知の確率空間、標本を未知の確率分布に従う確率変数とみなして、特に正規母集団とみなせる場合の各種の統計的推定・検定の方法を身につけ、様々な問題に対して応用することを目指す。

キーワードkeywords

確率変数、確率分布、期待値、分散、標準偏差、母集団、標本、推定、検定random variable, probability distribution, expectation, variance, standard deviation, population, sample, estimation, test of hypothesis

授業の到達目標・ 確率変数、確率分布、平均値、分散、標準偏差等の概念を理解できる。(A1, B6)・ 母集団、標本の概念を理解し、推定および検定の技法を用いてデータの解析ができる。(A1, B6)

教員からの一言・ 「数学 I」「数学 I 演習」「数学 II」「数学 II 演習」の内容を理解していることが望ましい。

関連科目 数学 I、数学 I 演習、数学 II、数学 II 演習教 材 教科書 とくに指定しない

参考書 東京大学教養学部統計学教室編「統計学入門」東京大学出版会柴田文明「確率・統計」岩波書店薩摩順吉「確率・統計」岩波書店

授業計画第 1 回:導入講義第 2 回:確率:確率の基礎を復習する。第 3 回:確率変数と確率分布:確率変数とその確率分布を理解する。第 4 回:確率変数の期待値・分散・標準偏差:確率変数の期待値・分散・標準偏差を求める。第 5 回:同時確率分布・確率変数の独立性:二つの確率変数の同時確率分布を理解し、それらが独立であるとはどうい     うことか理解する。第 6 回:正規分布:最も重要な確率分布である正規分布を理解する。第 7 回:ガンマ関数とベータ関数:準備としてガンマ関数とベータ関数を理解する。第 8 回:ガンマ分布・カイ 2 乗分布・t分布・F分布:ガンマ関数とベータ関数を用いて、ガンマ分布・カイ 2 乗分布・     t分布・F分布を定義し、それらの性質を理解する。第 9 回:二項分布・ポアソン分布:二項分布・ポアソン分布を理解する。第 10 回:大数の法則・中心極限定理:大数の法則と中心極限定理を理解する。第 11 回:確率空間としての母集団・確率変数としての標本・正規母集団:確率変数を数理統計学に応用する枠組みであ     る母集団とその標本について理解する。第 12 回:各種の推定:数理統計学における各種の推定を理解する。第 13 回:各種の検定:数理統計学における各種の検定を理解する。第 14 回:まとめ第 15 回:定期試験

成績評価基準 期末試験の成績(100%)により評価する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電磁気学Ⅰ Electromagnetics I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:江崎 秀 Shu EZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁気学はすべての電気現象を記述する、電気通信工学分野の物理学である。ハードウェアの動作を物理現象として捉えるために欠かせない科目である。電磁気学Ⅰ・同演習では主に、固定電荷が作る時間変化のない静電界を、理解し応用する力を養う。静電界の基礎方程式の理解と解法の修得を通して、コンデンサの物理的意味を理解する。 続く電磁気学Ⅱで時間変化をしない電流が作る静磁界、電磁気学Ⅲで電界と磁界が時間変化により相互作用する電磁界に至り、電磁気学の学習が完結する。

キーワードkeywords

電荷、クーロン力、電流、電界、電位、ガウスの法則、導体、電気容量electric charge, Coulomb’s force, electric current, electric field, electric potential, Gauss’s law, conductor, dielectric, capacitance

授業の到達目標 ・ 静電界が電荷により生じることや、電気量など静電界の基本量とその記号や単位を覚える。(A2)・ 単純な電荷、導体、および誘電体を与えたときに、電束線を描くことができる。(A2)・ 静電界の基礎方程式と電圧の定義を厳密に覚える。(A2)・ 複数の点電荷による電界強度の計算ができ、電界の重ね合わせができることを熟知する。(A2)・ 導体系における電気容量の定義を覚え、静電界とコンデンサの関係を把握できる。(A2, A7)

教員からの一言 ・ 電磁気学Ⅰ演習と一体で授業を進める。判らない点は電磁気学Ⅰ演習の授業中に解決してほしい。・ 三次元空間上の学問であるので、ベクトルを含む幾何学と物理学の基礎を予め修得していてほしい。

関連科目 電磁気学Ⅰ演習、電磁気学Ⅱ、電磁気学Ⅲ、電気回路Ⅱ教 材 教科書 潮 秀樹「図解入門よくわかる電磁気学の基本と仕組み」秀和システム

参考書 後藤憲一・山崎修一郎 編 「詳解電磁気学演習」共立出版授業計画 第 1 回:授業の進め方と概要、成績評価法、電磁気とは何か、静電界とは何か、電荷(原因)と静電界(結果)の関係 第 2 回:ひとつの点電荷におけるクーロン力、電界および電界強度の定義(クーロンの法則) 第 3 回:電気力線による静電界の表現、ガウスの法則による電荷と電界の関係第 4 回:ガウスの法則の右辺と左辺の理解、適用の基準(小テスト) 第 5 回:ガウスの法則の使い方を学ぶ:球状の体積電荷の場合(小テスト) 第 6 回:導体とは何か、導体系におけるガウスの法則の適用:導体球殻の場合 第 7 回:電圧・電位とは何か、電界が保存場である式と電圧の定義式 第 8 回:コンデンサとは何か、導体系における電圧と電気容量の計算第 9 回:誘電体、電束密度とは何か、電気力線から電束線による電界表現の置き換え(小テスト) 第 10 回:誘電体のあるコンデンサの電気容量の計算例:電界と境界が直交する場合 第 11 回:ここまでのまとめ、誘電体のあるコンデンサの電気容量の計算例:電界と境界が平行の場合(小テスト)     電気容量の計算を通じて境界条件の使い方に慣れる 第 12 回:定期試験に向けた臨時試験(点電荷による電界の計算の復習) 第 13 回:基礎方程式を用いた境界条件の導出、電気容量の計算を通じて境界条件の使い方に慣れる 第 14 回:電磁気学Ⅰ演習のための総合演習(60 分)と解説:ガウスの法則の理解 第 15 回:定期試験(60 分)  注 1:臨時試験の欠席者で正当な理由書を届出した者は、定期試験の得点を充てる。  注 2:試験範囲は第3回までと第 11 回のまとめとする。(電磁気学Ⅰ演習の試験範囲はそれ以外とする)

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の小テスト(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考 授業は電磁気学Ⅰ演習と一体で進めるが、試験範囲は電磁気学Ⅰと電磁気学Ⅰ演習で分けることに注意すること

Page 91: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電磁気学Ⅰ演習 Exercises of Electromagnetics Ⅰ科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:江崎 秀 Shu EZAKI、園田敏勝 Toshikatsu SONODA、中野 吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁気学はすべての電気現象を記述する、電気通信工学分野の物理学である。ハードウェアの動作を物理現象として捉えるために欠かせない科目である。電磁気学Ⅰ・同演習では主に、固定電荷が作る時間変化のない静電界を、理解し応用する力を養う。静電界の基礎方程式の理解と解法の修得を通して、コンデンサの物理的意味を理解する。 続く電磁気学Ⅱで時間変化をしない電流が作る静磁界、電磁気学Ⅲで電界と磁界が時間変化により相互作用する電磁界に至り、電磁気学の学習が完結する。

キーワードkeywords

電荷、クーロン力、電流、電界、電位、ガウスの法則、導体、電気容量electric charge, Coulomb’s force, electric current, electric field, electric potential, Gauss’s law, conductor, dielectric, capacitance

授業の到達目標 ・ 真空中に単純な形状の電荷分布を与えたとき、ガウスの法則に基づいて電界分布を計算できる。(A2)・ 真空中に単純な形状の電荷分布を与えたとき、適当な2点間の電圧を計算できる。(A2)・ 真空中に2個以上の導体を与えたとき、導体間の電圧の計算ができる。(A2)・ 単純な形状の誘電体および導体系を与えたとき、基礎方程式に基づいて電気容量を計算できる。(A2, A7)・ 誘電体をはさんだコンデンサにおいて、境界条件の式を用いて電界と電気容量を計算できる。(A2, A7)

教員からの一言 ・ 電磁気学Ⅰと一体で授業を進める。判らない点は電磁気学Ⅰ演習の授業中に解決してほしい。・ 三次元空間上の学問であるので、ベクトルを含む幾何学と物理学の基礎を予め修得していてほしい。

関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅱ、電磁気学Ⅲ、電気回路Ⅱ教 材 教科書 潮 秀樹「図解入門よくわかる電磁気学の基本と仕組み」秀和システム

参考書 後藤憲一・山崎修一郎編 「詳解電磁気学演習」共立出版授業計画 第 1 回:三次元空間におけるベクトルの内積・外積と立体図形の面積・体積の計算第 2 回:ふたつの点電荷によるクーロン力・ひとつの点電荷による電界強度の計算(小テスト) 第 3 回:ふたつの点電荷による電界強度の計算、電気力線の描画(小テスト) 第 4 回:ふたつの点電荷による電界強度の計算、再度(小テスト) 第 5 回:ガウスの法則を用い、球状電荷がある場合の電界強度の計算(小テスト) 第 6 回:ガウスの法則を用い、導体球殻に電荷を与えた場合の電界強度の計算(小テスト)第 7 回:同心の導体球殻に電荷を与えた場合の電圧の計算(小テスト) 第 8 回:導体系(同心の導体球殻)に対する電気容量の計算(小テスト) 第 9 回:導体系(並行平板コンデンサ)に対する電気容量の計算(小テスト) 第 10 回:臨時試験 ① 第 11 回:誘電体の入った平板コンデンサの電気容量の計算 第 12 回:誘電体の入った球状コンデンサの電気容量の計算(小テスト) 第 13 回:ガウスの法則の復習(小テスト) 第 14 回:臨時試験 ②(兼定期試験向け総合演習) 第 15 回:定期試験(60 分)  注 1:臨時試験①、②の欠席者で正当な理由書を届出した者は、定期試験の得点を充てる。  注 2:定期試験範囲は、電磁気学Ⅰと重複しない第5回以降とする。

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の小テスト(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考 授業は電磁気学Ⅰと一体で進めるが、試験範囲は電磁気学Ⅰと電磁気学Ⅰ演習で分けることに注意すること

Page 92: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電磁気学Ⅱ Electromagnetics Ⅱ科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:江崎 秀 Shu EZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁気学Ⅱの学習範囲は“静磁界”で、ここでは磁気が電気に由来することを学ぶ。電磁気学Ⅰと電磁気学Ⅰ演習では、電荷の存在を出発点として静電界を理解した。電磁気学Ⅱでは定常電流を出発点として、時間変化のない磁界(静磁界)を理解し、応用する力を養う。静磁界の基礎方程式の理解と解法の習得にとどまらず、本来別の現象である静電界の基礎方程式と対比することによって、静電界と静磁界の特徴を際立たせる。

キーワードkeywords

電流、ローレンツ力、磁界、右ねじの法則、アンペールの法則、磁性体、磁束electric current, Lorentz’s force, magnetic field, right-handed screw rule, Ampere’s law, magnetic substance, magnetic flux

授業の到達目標 ・ 磁界強度など静磁界の基本量とその記号や単位、および静磁界の基礎方程式を厳密に覚える。(A2)・ 単純な電流と磁性体を与えたときに、磁束線を描くことができる。(A2)・ 真空中に複数の直線電流を流したときの磁界強度の計算ができ、磁界の重ね合わせができることを熟知する。(A2)・ 単純な形状の強磁性体にコイルを巻き電流を流したとき、基礎方程式に基づいて磁界分布が計算できる。(A2)・ 強磁性体において、境界条件の式を用いて磁界分布が計算できる。(A2, A7)

教員からの一言 ・ 電磁気学Ⅰと内容は独立しており静電界の理解が不可欠ではないが、対比させると理解が深まる。・ 三次元空間上の学問であるので、ベクトルを含む幾何学と物理学の基礎を予め修得していてほしい。

関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅰ演習、電磁気学Ⅲ、電気回路Ⅱ教 材 教科書 潮 秀樹著 「図解入門よくわかる電磁気学の基本と仕組み」 秀和システム

参考書 後藤憲一・山崎修一郎 編 「詳解電磁気学演習」 共立出版授業計画第 1 回:授業の進め方と概要、成績評価法、静磁界とは何か、電流(原因)と静磁界(結果)の関係、静電界との関係第 2 回:直線電流に対する磁界強度の計算、磁力線による磁界の表現、右ねじの法則 第 3 回:単純な電流分布に対するアンペア周回積分の法則を用いた磁界の計算 ①(小テスト) 第 4 回:単純な電流分布に対するアンペア周回積分の法則を用いた磁界の計算 ②(小テスト) 第 5 回:ソレノイドコイルによる磁界の計算例を通じて、アンペア周回積分の法則の使い方に慣れる 第 6 回:運動する荷電粒子に対するローレンツ力と磁性体・磁界強度・磁束密度の定義第 7 回:磁束の保存則の理解、静磁界の基礎方程式のまとめ(小テスト)第 8 回:直線電流による磁界を中心とした臨時試験 ①第 9 回:強磁性体を芯にしたコイルにおける磁束密度分布の近似計算 ① 第 10 回:強磁性体を芯にしたコイルにおける磁束密度分布の近似計算 ②(小テスト) 第 11 回:強磁性体を芯にしたコイルにおける磁束密度分布の近似計算 ③(小テスト) 第 12 回:強磁性体を芯にしたコイルにおける磁束密度分布の近似計算 ④(小テスト) 第 13 回:境界条件の理解、臨時試験と定期試験のための総合演習(小テスト) 第 14 回:定期試験に向けた臨時試験 ②(60 分)と解説(30 分) 第 15 回:定期試験(60 分)   注:臨時試験 ①、②の欠席者で正当な理由書を届出した者は、定期試験の得点を充てる。

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の小テスト(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 93: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電磁気学Ⅲ Electromagnetics Ⅲ科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:園田 敏勝 Toshikatsu SONODA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁気学Ⅰでは、固定電荷の作る時間変化しない静電界を、電磁気学Ⅱでは、同様に時間変化しない定常電流のつくる静磁界について学んだ。電磁気学Ⅲでは、電界と磁界とが共に時間変化する電磁界現象について学ぶ。具体的には、電磁気学の基本であるマクスウェルの方程式について解説する。そして、その中の一つの方程式からファラデーの電磁誘導の法則を導出する。この電磁誘導の法則から自己誘導と相互誘導、自己インダクタンスと相互インダクタンスの計算をする。また、マクスウェルの方程式から電界と磁界とが互いに空間を伝わっていく電磁波の発生についても解説する。キーワードkeywords

マクスウェルの電磁界基本方程式、電磁誘導、磁束鎖交数、インダクタンス、電磁エネルギー、誘電率、透磁率、電磁波Maxwell’s fundamental equations, electromagnetic induction, number of flux interlinkage, inductance, electromagnetic energy, permittivity, permeability, electromagnetic wave

授業の到達目標 ・ マクスウエルの電磁界基本方程式を記述できる。(A1, A2)・ マクスウエルの電磁界基本方程式からファラデーの電磁誘導の式を導出できる。(A1, A2)・ 電磁誘導と自己インダクタンス・相互インダクタンスとの関係を説明できる。(A2)・ 電磁気学とベクトル、ベクトル界の勾配・発散・回転との繋がりを説明できる。(A2)・ 電磁波の概念を説明できる。(A2)

教員からの一言 ・ 電磁気は、抽象的な物理現象を取り扱うため、理解が困難な面がある。多くの数式が出てくるが、それら数式の次元を 求めると、数式の意味と電磁気現象との関係が見えてくる。

関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅰ演習、電磁気学Ⅱ、電磁波工学、電気機器Ⅰ、電気機器Ⅱ教 材 教科書 潮 秀樹 「電磁気学の基本と仕組み」秀和システム

参考書 後藤 憲一・山崎 修一朗 編 「詳解電磁気学演習」共立出版、宇田川 銈久「精解演習電気磁気学」 廣川書店、二村 忠元「電磁気学」丸善、家村道雄 監修「入門電磁気学」オーム社

授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。電磁気学は、電気に関係する全分     野の基礎である。例えば、マクスウェルの方程式を理解するとファラデーの電磁誘導、変圧器の動作原理が理     解できることについて述べる。第 2 回:マクスウェルの方程式とは第 3 回:マクスウェルの方程式とファラデーの電磁誘導の法則 第 4 回:空心円筒コイルの電磁誘導の計算(演習 1) 第 5 回:自己インダクタンスの計算(空心コイル)(演習 2)第 6 回:自己インダクタンスの計算(空心トロイダルコイル)(演習 3)第 7 回:自己誘導、相互誘導、電磁エネルギーについて第 8 回:空心円筒 2 コイルの電磁誘導の計算(演習 4)第 9 回:相互インダクタンスの計算(空心 2 コイル)(演習 5) 第 10 回:相互インダクタンスの計算(空心トロイダル 2 コイル)(演習 6) 第 11 回:マクスウェルの方程式から導かれる拡張されたアンペールの法則 第 12 回:変位電流とその磁界、自由空間内の電磁波 第 13 回:マクスウェルの方程式とベクトル界の勾配・発散・回転について 第 14 回:マクスウェルの方程式と電気電子材料(総合演習 1) 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅰ Electric Circuits I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:原谷 直実 Naomi HARATANI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 電気回路理論は電気工学の重要な基礎科目であるばかりでなく、その考え方は他の分野においても有用なものである。 回路の諸現象を解析するための必要な事項を学習する。なお、当科目では直流回路について回路方程式を立て、解を正しく導くことができることを授業目標とする。

キーワード

keywords

電荷、電位、電位差、電圧、電流、キルヒホッフの法則、閉路、節点、オームの法則、合成抵抗、合成コンダクタンス、仕事、電力

(electric) charge, electric potential, potential difference, voltage,(electric)current, Kirchhoff’s law, closedcircuit, node, Ohm’s law, combined resistance, combined conductance, work,(electric)power

授業の到達目標・ 電流・電圧など、電気回路で使用する電気基礎量についての知識を得る。(A6, A7)・ キルヒホッフの法則を理解し、電流平衡式・電圧平衡式を正しく記述することができる。(A7)・ オームの法則を理解し、直流電源と抵抗素子のみで構成される回路を解析することができる。(A7)・ 合成抵抗や合成コンダクタンスの計算ができる。(A7)・ 電力を理解し、簡単な電力の計算ができる。(A7)教員からの一言・ 電気回路については、既にいくらかの知識を持っている人もいると思いますが、それらの知識にとらわれることなく、 授業内容を忠実にマスターしていくことで、本来の電気回路の力が身につきます。逆に知っていることで問題を解こう とすると、授業が進むにつれて隘路に陥ります。・ 講義を聴き、それに沿った演習問題を解くことで、実力がつきます。関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅰ演習、数学Ⅱ、数学Ⅱ演習、基礎数学Ⅰ、基礎数学Ⅰセミナー、基礎数学Ⅱ、基礎数学Ⅱ演習教 材 教科書 家村 道雄 他「入門電気回路(基礎編)」オーム社

参考書 演習問題を Web を通じて公開します。授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法 等、授業に関する重要情報     電気回路と電気基礎量とその役割(演習)第 2 回:キルヒホッフの法則(電流、電圧の向きと大きさ)(演習)第 3 回:回路要素の基本性質(電圧源、電流源、抵抗器、オームの法則)と回路方程式(演習)第 4 回:抵抗値とコンダクダンス、直列接続と並列接続、合成抵抗と合成コンダクタンス(演習)第 5 回:臨時試験(章末試験)第 6 回:回路方程式(電圧の平衡式と電流の平衡式)(演習)第 7 回:  〃   (枝電流法、網目電流法、節点電位法)(演習)第 8 回:電力、最大電力(演習)第 9 回:臨時試験(章末試験)第 10 回:多電源回路と回路方程式、重ねの理(演習) 第 11 回:テブナンの定理、ノートンの定理(演習)第 12 回:等価電源、電源の変換(演習)第 13 回:期末試験第 1 回(60 分)と解説第 14 回:期末試験第 2 回(60 分)と解説、授業評価第 15 回:定期試験(期末試験第 3 回(60 分))

成績評価基準 期末試験(80%)、章末試験(10%)授業中の演習(10%)の成績を総計して評価点とする。備 考 毎授業、演習を行う。

期末試験は 3 回実施するが、そのうちの最高得点を期末試験の成績とする。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅰ演習 Exercises of Electric Circuits I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:原谷 直実 Naomi HARATANI、五反田 博 Hiromu GOTANDA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 電気回路Ⅰで学習した内容について少し時間が経過してから演習を行うことで知識を確実に身につけることを目指す。 様々な演習問題を解くことで、理解できている部分とそうでない部分を明確にし、自らの知識を整理する。また、電気回路Ⅰよりも少し複雑な回路まで取り扱いの対象とする。キ ー ワ ー ドkeywords

電位、電位差、電圧、電流、キルヒホッフの法則、オームの法則、合成抵抗、合成コンダクタンス、電力electric potential, potential difference, voltage,(electric)current, Kirchhoff’s law, Ohm’s law, combinedresistance, combined conductance, work,(electric)power

授業の到達目標・ キルヒホッフの法則とオームの法則を電流平衡式・電圧平衡式に正しく適用し、回路各部の電流・電圧を求めることが できる。(A6, A7)・ 重ねの理や回路方程式を用いて、多電源直流回路の解析ができる。(A7)・ 等価電圧源や等価電流源を求めることができる。(A7)・ 電源の供給電力と抵抗素子の消費電力、回路の消費電力を理解し、計算することができる。(A7)教員からの一言・ 電気回路Ⅰでの学習内容を少し時間が経過してから演習問題を解くことで、忘れかけていた知識を呼び起こすことがで きます。これにより、知識を一層確実に身につけることを目指します。・ ・ 毎回の授業が成績に大きく関与します。関連科目 電気回路Ⅰ教 材 教科書 毎授業、演習では演習問題のプリントを配布する。

参考書 家村 道雄 他「入門電気回路(基礎編)」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法 等、授業に関する重要情報     (第 1 ピリオド演習)電気回路と電気基礎量、電源、キルヒホッフの法則、オームの法則と回路方程式、 抵抗値              とコンダクダンス、直列接続と並列接続、合成抵抗など、演習問題と解説第 2 回:(第 1 ピリオド試験)第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 3 回:(第 1 ピリオド試験)第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 4 回:(第 1 ピリオド試験)第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 5 回:(第 2 ピリオド演習)回路方程式(電圧の平衡式と電流の平衡式、枝電流法、網目電流法、節点電位法)、電力、              演習問題の解説第 6 回:(第 2 ピリオド試験)第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 7 回:(第 2 ピリオド試験)第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 8 回:(第 2 ピリオド試験)第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 9 回:(第 3 ピリオド演習)多電源回路と回路方程式、重ねの理、テブナンの定理、ノートンの定理、等価電源、電源              の変換、最大電力、演習問題の解説 第 10 回:(第 3 ピリオド試験)第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド・第 2 ピリオド再試験 第 11 回:(第 3 ピリオド試験)第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド・第 2 ピリオド再試験 第 12 回:(第 3 ピリオド試験)第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド・第 2 ピリオド再試験 第 13 回:期末試験第 1 回(60 分)と解説、授業評価 第 14 回:期末試験第 2 回(60 分)と解説 第 15 回:定期試験(期末試験第 3 回(60 分))

成績評価基準: 各ピリオドの試験(再試験を含む)の得点のうち最高得点をそのピリオドの得点とする。3 回実施する期末試験の中の最高得点を期末試験の得点とする。第 1 ピリオドの成績(30%)、第 2 ピリオドの成績(30%)、第 3 ピリオドの成績(15%)、期末試験の成績(25%)を総計して評価点とする。備 考  サークルの試合や自己の都合で授業を欠席してもそれに対する配慮は一切行わないが、各ピリオドとも試験・

再試験など得点のチャンスは複数回ある。また、期末試験もチャンスは 3 回ある。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅱ Electric Circuits II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:原谷 直実 Naomi HARATANI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 正弦波交流回路の定常状態解析法を学ぶ。正弦波交流回路の定常状態においては、回路の電流・電圧はすべて電源の周波数に一致するので、その振幅と位相だけに注目して解析すれば良いことを学ぶ。複素数を導入して正弦波の実効値と位相を複素数の絶対値と偏角に対応させれば、直流回路の解析法がそのまま正弦波交流解析に応用できること、さらに電圧・電流の実効値や位相の関係をベクトル図上で解析できることを学ぶ。

キーワードkeywords

交流、振幅、実効値、位相、有効電力、力率、フェーザ、インピーダンス、アドミタンスalternating current, amplitude, effective value, phase, active power, power factor, phasor, impedance, admittance

授業の到達目標・ 正弦波交流回路の定式化から定常解析法までを学び、具体的回路が解析できる。(A6, A7)・ 受動素子の抵抗・インダクタ・キャパシタや回路の特性をインピーダンスやアドミタンスで表現できる。(A7)・ 電圧や電流の実効値や位相の関係をベクトル表示し、解析できる。(A7)・ 交流の電力や力率が計算できる。(A6, A7)

教員からの一言・ 正弦波交流回路は直流回路の解法をベースにするので、電気回路Ⅰおよび電気回路Ⅰ演習の直流回路についてよく分か っていなくてはなりません。・ 時間的に変化する現象をいかに捉えるかをよく理解し、実効値や位相の扱いに慣れて欲しい。・ フェーザ法で解析することをおぼえると、交流の本質である正弦波であること(電流・電圧が時間と共に変化している こと)を忘れがちである。交流の本質を見失うことがないように学習して欲しい。関連科目 数学Ⅰ・Ⅱ、基礎数学Ⅰ・Ⅱ、電気回路Ⅰ、電気回路Ⅰ演習、電気回路Ⅱ演習、電気回路Ⅲ、電気回路Ⅳ教 材 教科書 家村 道雄 他「入門電気回路(基礎編)」オーム社

参考書 演習問題を Web を通じて公開します。授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と成績評価法の説明。交流とは何か。振幅、角周波数、周波数、周期、位相(演習)第 2 回:正弦波交流抵抗回路の解析(演習)第 3 回:正弦波交流抵抗回路の電力、平均電力、実効値(演習)第 4 回:臨時試験(章末試験)と解説第 5 回:交流回路素子-インダクタとキャパシタ その接続、回路方程式(微分方程式)(演習)第 6 回:交流回路の定常解析(演習)第 7 回:交流電力、有効電力、力率(演習)第 8 回:臨時試験(章末試験)と解説第 9 回:電圧と電流のベクトル表示、ベクトル図(演習)第 10 回:インピーダンスとアドミタンス(演習)第 11 回:交流電力(演習)第 12 回:最大電力とインピーダンス整合(演習)第 13 回:期末試験第 1 回(60 分)と解説第 14 回:期末試験第 2 回(60 分)と解説第 15 回:定期試験(期末試験第 3 回)(60 分)、授業評価

成績評価基準  期末試験(80%)、章末試験(10%)、授業中の演習(10%)の成績を総計して評価点とする。備 考 毎授業、演習を行う。

期末試験は 3 回実施するが、そのうちの最高得点を期末試験の成績とする。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅱ演習 Exercises of Electric Circuits II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:原谷 直実 Naomi HARATANI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  正弦波交流回路の解析法を具体的な多くの回路に適用することを通して、回路の電圧や電流の実効値や位相およびそれら相互の関係さらには電力の求め方に習熟する。複素数の直交表示や極座標表示および相互の変換を、正弦波交流回路の定常状態の解法に積極的に利用できるようにする。回路の電圧・電流はその実効値や位相をもとに直ちにベクトル図として表現できるようにする。

キーワードkeywords

交流、実効値、位相、有効電力、力率、フェーザ、インピーダンス、アドミタンスalternating current, effective value, phase, active power, power factor, phasor, impedance, admittance

授業の到達目標 ・ 与えられた回路のインピーダンスやアドミタンス、電流・電圧の実効値、位相差などの交流回路に必須の量が算出できる。 (A6, A7)・ ベクトルや複素数の知識をフェーザ法に適用して、実効値や位相の関係をベクトル表示できる。(A7)・ 種々の回路を解析できる。(A7)教員からの一言 ・ 「電気回路Ⅱ」で得た知識を演習によって技術として身につけることを目指します。・ 時間と共に変化する現象をイメージでき、その解析に複素数を利用することに慣れてください。・ 毎回の授業が成績に大きく関与します。関連科目 数学Ⅰ・Ⅱ、基礎数学Ⅰ・Ⅱ、電気回路Ⅰ、電気回路Ⅰ演習、電気回路Ⅱ、電気回路Ⅲ、電気回路Ⅳ教 材 教科書 毎授業、演習では演習問題のプリントを配布する。

参考書 家村 道雄 他「入門電気回路(基礎編)」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と成績評価法の説明。     (第 1 ピリオド演習) 正弦波の振幅・角周波数・周波数・周期・位相・合成、正弦波交流抵抗回路、正弦波交               流抵抗回路の電力、平均電力、実効値、演習問題と解説 第 2 回:(第 1 ピリオド試験) 第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題第 3 回:(第 1 ピリオド試験) 第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題 第 4 回:(第 1 ピリオド試験) 第 1 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題 第 5 回:(第 2 ピリオド演習) 交流回路素子、交流回路の定常解析、交流電力、有効電力、力率、演習問題と解説 第 6 回:(第 2 ピリオド試験) 第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド再試験第 7 回:(第 2 ピリオド試験) 第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド再試験第 8 回:(第 2 ピリオド試験) 第 2 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 1 ピリオド再試験 第 9 回:(第 3 ピリオド演習) 電圧と電流のベクトル表示、インピーダンスとアドミタンス、フェーザー法、ベクトル               図、交流電力、共振、最大電力とインピーダンス整合、演習問題と解説 第 10 回:(第 3 ピリオド試験) 第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 2 ピリオド再試験 第 11 回:(第 3 ピリオド試験) 第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 2 ピリオド再試験 第 12 回:(第 3 ピリオド試験) 第 3 ピリオドの演習問題と類似の問題を出題/第 2 ピリオド再試験 第 13 回:期末試験第 1 回(60 分)と解説/第 3 ピリオド再試験、授業評価 第 14 回:期末試験第 2 回(60 分)と解説/第 3 ピリオド再試験 第 15 回:定期試験(期末試験第 3 回(60 分))/第 3 ピリオド再試験

成績評価基準 各ピリオドの試験(再試験を含む)の得点のうち最高得点をそのピリオドの得点とする。3 回実施する期末試験の中の最高得点を期末試験の得点とする。第 1 ピリオドの成績(25%)、第 2 ピリオドの成績(25%)、第 3 ピリオドの成績(25%)、定期試験の成績(25%)を総計して評価点とする。備 考  サークルの試合や自己の都合で授業を欠席してもそれに対する配慮は一切行わないが、各ピリオドとも試験・

再試験など得点のチャンスは複数回ある。また、期末試験もチャンスは 3 回ある。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅲ Electric Circuits III科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:原谷 直実 Naomi HARATANI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け インダクタンスやキャパシタンスを含む電気回路において、電源投入時やスイッチ切り替え時など、回路の状態が変化したときに、それが定常状態に至るまでには多少の時間を要する。この間の変化の様子を、過渡現象という。この現象は、回路方程式が微分方程式で表現され、この解を求めることによって明らかとなる。 本講では、はじめに日常経験している力学系モデルにおける過渡現象を解説し、一次系と二次系の回路に直流電源または正弦波交流電源を印加したときの過渡現象について学ぶ。 また、伝送理論の基礎として、二端子対パラメータ、分布定数回路、フィルタの原理について学ぶ。キーワード

keywords

回路方程式、微分方程式、過渡現象、初期条件、モード、定常状態、ラプラス変換、二端子対回路、Z パラメータ、Y パラメータ、F パラメータ、分布定数回路、フィルタcircuit equation, differential equations, transient phenomena, initial conditions, mode, stationary state, Laplace transformation, two-terminal pairs circuits, Z-parameters, Y-parameters, F-parameters, distributed constant circuits, filters

授業の到達目標・ 力学的過渡現象をイメージし、その運動が微分方程式で記述されることを理解する。(A7)・ 一次系回路の過渡現象を解析できる。(A6, A7)・ 二次系直流電源回路の過渡現象を解析できる。(A6, A7)・ ラプラス変換を用いて任意の回路(実際は、二次系交流電源回路まで)の過渡現象を解析できる。(A6, A7)・ 伝送理論の基礎について理解する。(B6)教員からの一言・ 過渡現象は、微分方程式を解くことで解析できます。微分方程式の解法をしっかり修得しておいてください。・ 伝送理論の基礎として二端子対回路網の解析を行います。行列演算を復習しておいてください。

関連科目 物理学Ⅰ、電気回路Ⅰ、電気回路Ⅰ演習、電気回路Ⅱ、応用数学Ⅰ、制御工学Ⅰ、基礎数学Ⅱ教 材 教科書 家村 道雄 他「入門電気回路(発展編)」オーム社

参考書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法 等、授業に関する重要情報     日常見かける力学系における過渡現象、一次系回路の過渡現象(RC 回路の放電現象)(演習) 第 2 回:      〃    (RC 直流電源回路の充電現象)(演習) 第 3 回:      〃    (RL 直流電源回路の過渡現象)(演習) 第 4 回:      〃    (初期値問題)(演習) 第 5 回:      〃    (正弦波交流電源の場合)(演習) 第 6 回:二次系回路の過渡現象   (RLC 直列回路の放電現象、過減衰、臨界減衰、減衰振動)(演習) 第 7 回:      〃    (RLC 直流電源直列回路の充電現象)(演習) 第 8 回:      〃    (RLC 交流電源直列回路の過渡現象)(演習) 第 9 回:      〃    (ラプラス変換を用いた解法)(演習) 第 10 回:二端子対回路のパラメータ(Z 行列、T 型等価回路)(演習) 第 11 回:      〃    (Y 行列、π型等価回路)(演習) 第 12 回:      〃    (F 行列、二端子対パラメータの利用)(演習) 第 13 回:伝送理論、分布定数回路とフィルタ(演習) 第 14 回:期末試験第 1 回(60 分)と解説 第 15 回:定期試験(期末試験第 2 回)(60 分)、授業評価

成績評価基準 期末試験(90%)、授業中の演習(10%)の成績を総計して評価点とする。備 考 毎授業、演習を行う。

期末試験は 2 回実施するが、そのうちの高得点を期末試験の成績とする。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気回路Ⅳ Electric Circuits IV科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:伊集院 八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):2 号館 2 階 伊集院研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気回路Ⅳでは、すでに電気回路Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで電気回路の基礎事項を学んでいるので、これらの基礎的事項を土台にして、交流解析の中でも電力用回路、および電力用電源および機器に一般に使用される平衡三相回路、不平衡三相回路の理論を理解し、これらの回路における電力などの電気諸量の計算について講義する。

キーワードkeywords

三相交流、Y 結線、Δ結線、回転磁界three-phase alternating current, Y-connection, delta-connection, rotating magnetic field

授業の到達目標 ・ 対称三相交流電源電圧の表現と結線法を理解し、電圧、電流及び電力の計算ができる。・ 回路方程式による不平衡三相回路の計算ができる。・ 対称座標法による不平衡三相回路の計算ができる。・ 国家試験に準ずる問題を多く解くことを通して、実際の資格取得につながる力量を身につける。

教員からの一言 ・ 三相交流回路は、正弦波交流回路の理解が必要であるので、電気回路Ⅱ、電気回路Ⅱ演習を必ず履修しておくこと。・ 三相交流の概念と電源・負荷間の Y・Δ結線を理解することが大事です。

関連科目 電気回路Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、電気機器Ⅰ・Ⅱ、送配電工学教 材 教科書 家村 道雄 他「入門電気回路(基礎編)」オーム社

家村 道雄 他「入門電気回路(発展編)」オーム社参考書 小郷 寛「基礎からの交流理論」 電気学会

授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明し、多相交流方式について説明する。 第 2 回:電力の発生・輸送・応用第 3 回:単相交流回路の解析第 4 回:対称 Y 形起電力と Y 形負荷・Δ形負荷 第 5 回:対称Δ形起電力と Y 形負荷・Δ形負荷 第 6 回:不平衡三相交流(Y 形結線回路・Δ形結線回路)第 7 回:臨時試験 第 8 回:多相交流回路の電力第 9 回:対称座標法と Y -Δ換算 第 10 回:インピーダンスおよびアドミタンスの対称座標変換 第 11 回:対称分による電力表示 第 12 回:回転磁界 第 13 回:国家試験への対策 第 14 回:定期試験に向けた総合演習 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)と臨時試験(20%)と総合演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電子回路Ⅰ Electronic Circuit I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電子回路のほとんどがIC化(集積化)されているが、その基本は能動素子であるトランジスタ(FETを含む)やOpAmp(演算増幅器)であり、現在のディジタル社会において広く利用されている。本授業では、ディジタル社会を支える電子回路の基礎となるトランジスタについて学ぶ。トランジスタの特性を学ぶことで、アナログ電子回路の中心である増幅器の原理を理解し、電子回路の基本について習得する。

キーワードkeywords

電圧源、電流源、バイポーラトランジスタ、MOSFET, 増幅器、h 定数等価回路voltage source, current source, bipolar transistor, MOSFET, amplifier, h-parameter equivalent circuit

授業の到達目標 ・ 電圧源、電流源変換、オームの法則、キルヒホッフの法則を用いた回路解析ができる。(A7)・ 半導体の電流の流れと、ダイオードの特性を理解し、整流回路を解析できる。(A7, B3)・ トランジスタの動作のしくみを理解し、適切なバイアス回路を設計できる。(B3)・ バイポーラトランジスタのエミッタ接地増幅回路の構成を理解し、簡単な増幅回路の解析や設計ができる。(B3)・ 増幅回路のバイアス、直流と交流の流れが分かり、小信号等価回路の表現と増幅度の計算ができる。 (A7, B3)・ トランジスタ低周波増幅回路の負荷線を使用した動作解析ができる。(B3)教員からの一言 ・ 電子回路は難しく考えずに、電気の流れを楽しみながらイメージしてみてください。・ トランジスタの動作と使用例をマスターすれば、電子回路は容易に理解できます。

関連科目 電気回路 I、電気回路 II、電子回路 I 演習、電子回路 II、電気工学基礎実験 II、電気通信工学実験 I教 材 教科書 家村道雄(監修) 「入門 電子回路 アナログ編」オーム社

参考書 藤原修(編著) 「インターユニバーシティ IU 電子回路 A」オーム社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の概要と進め方、電子回路の重要性、電気回路の基礎的知識についての復習 第 2 回:半導体の基礎知識とダイオード 第 3 回:ダイオードによる整流回路 第 4 回:トランジスタの種類(バイポーラ、MOSFET)と動作第 5 回:トランジスタの静特性第 6 回:トランジスタの増幅作用 (2 電源回路) 第 7 回:トランジスタの基本増幅回路、固定バイアス回路(1 電源回路)、直流負荷線、静特性、動作点第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由書を届出した者は、定期試験の評価割合を 80%とする。 第 9 回:トランジスタのバイアス回路 第 10 回:電流帰還バイアス回路の直流負荷線と交流負荷線、動作点、動特性 第 11 回:トランジスタ低周波増幅回路の小信号等価回路 第 12 回:トランジスタ CR 増幅回路の動作波形と直流分、交流分の流れ方 第 13 回:トランジスタ CR 増幅回路の最適動作点と周波数特性 第 14 回:定期試験 一回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。 第 15 回:定期試験 二回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の演習(小テスト)(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考  授業中の演習は電子回路 I 演習と一体で行うため、必ず電子回路 I 演習も受講すること。

遅刻・欠席が 5 回以上の学生は、成績を最大 80%として評価し、定期試験 二回目および学期外試験は受験できないものとする。また、学期外試験での合格者は、成績を最大 70%として評価する。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電子回路Ⅰ演習 Practice on Electronic Circuit I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI /江崎 秀 Shu EZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電子回路Ⅰで学んだ事柄についてこの演習時間に数多くの問題を解くことによって、実際に回路計算と簡単な増幅器の設計ができるようになることを目的としている。本演習では、1 個の能動素子の特性を十分に理解することで電子回路の基本を理解し、アナログ電子回路の中心である増幅器の原理をマスターする。

キーワードkeywords

電圧源、電流源、バイポーラトランジスタ、MOSFET、増幅器、h 定数等価回路voltage source, current source, bipolar transistor, MOSFET, amplifier, h-parameter equivalent circuit

授業の到達目標 ・ 電圧源、電流源変換、オームの法則、キルヒホッフの法則を用いた回路解析ができる。(A7)・ ダイオードの特性を理解し、整流回路を解析できる。(A7, B3)・ トランジスタの動作のしくみを理解し、適切なバイアス回路を設計できる。(B3)・ バイポーラトランジスタのエミッタ接地増幅回路の構成を理解し、簡単な増幅回路の解析や設計ができる。(B3)・ 増幅回路のバイアス、直流と交流の流れが分かり、小信号等価回路の表現と増幅度の計算ができる。 (A7, B3)・ トランジスタ低周波増幅回路の負荷線を使用した動作解析ができる。(B3)

教員からの一言 ・ 演習では難しく考えずに、トランジスタがどのように動作するのかをイメージし、解き方を身につけましょう

関連科目 電気回路 I、電気回路 II、電子回路 I、電子回路 II、電気工学基礎実験 II、電気通信工学実験 I教 材 教科書 家村道雄(監修) 「入門 電子回路 アナログ編」オーム社

参考書 藤原修(編著) 「インターユニバーシティ IU 電子回路 A」オーム社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の概要と進め方、電子回路演習の重要性、電気回路の基礎的知識についての復習(合成抵抗) 第 2 回:電気回路の基礎的知識(オームの法則、キルヒホッフの法則、電流源電圧源変換)について復習、ダイオード 第 3 回:半導体の基礎知識とダイオード、ダイオードによる整流回路 第 4 回:臨時試験 1 回目 第 5 回:トランジスタの動作第 6 回:トランジスタの動作、増幅作用 第 7 回:直流バイアストランジスタ(1 電源、2 電源)、直流負荷線、動作点、動特性第 8 回:トランジスタのスイッチング動作、直流バイアストランジスタ(1 電源)第 9 回:トランジスタのバイアス回路、直流負荷線と交流負荷線 第 10 回:臨時試験 2 回目 第 11 回:トランジスタ低周波増幅回路の小信号等価回路 第 12 回:トランジスタ CR 増幅回路の直流負荷線と交流負荷線 第 13 回:トランジスタ低周波増幅回路の小信号等価回路、CR 増幅回路 第 14 回:定期試験 一回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。 第 15 回:定期試験 二回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の演習(小テスト)(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考 授業中の演習は電子回路 I と一体で行うため、必ず電子回路 I も受講すること。

遅刻・欠席が 5 回以上の学生は、成績を最大 80%として評価し、定期試験 二回目および学期外試験は受験できないものとする。また、学期外試験での合格者は、成績を最大 70%として評価する。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電子回路Ⅱ Electronic Circuit II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本授業では、差動増幅器を元にした演算増幅器(OpAmp)を中心に、電子回路の応用回路について授業を進めていく。OpAmp は種々の演算ができるだけでなく、比較器、発振回路、アクティブフィルタなど電子回路の多方面に汎用的に応用されており、OpAmp は電気技術者としてそのしくみを理解する必要がある。授業では、演算増幅器の基本的な使い方だけでなく、FET の仕組みついても学ぶ。さらには、トランジスタを応用例である、スイッチング特性、パルス回路、CMOS 回路ついても学んでいく。

キーワードkeywords

電圧源、電流源、バイポーラトランジスタ、MOSFET、演算増幅器voltage source, current source, bipolar transistor, MOSFET, operation amplifier

授業の到達目標 ・ 演算増幅器の仮想接地を理解し、電圧増幅の基本動作を説明できる。(B3)・ 演算増幅器を用いた基本的な回路について解析でき、増幅回路の要求にあわせた設計ができる。(A7, B3)・ FET の原理とその動作を理解し、FET を用いた増幅器の解析ができる。(A7, B3)・ 電子回路の応用回路を理解し、CMOS インバータなどの回路の動作を説明ができる。(A7, B3)

教員からの一言 ・ 電子回路で学ぶ知識はアナログ回路を使う上では大変重要です。どのような場合に使えるかをイメージしながら学べば よりいっそう身近なものになるのではないかと思います。

関連科目 電気回路 I、電気回路 II、電子回路 I、電子回路 I 演習、電気工学基礎実験 II、電気通信工学実験 I教 材 教科書 家村道雄(監修) 「入門 電子回路 アナログ編」オーム社

参考書 藤原修(編著) 「インターユニバーシティ IU 電子回路 A」オーム社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の概要と進め方、電子回路についての復習第 2 回:演算増幅器の構成とその動作 第 3 回:演算増幅器の基本回路(反転増幅器) 第 4 回:演算増幅器の基本回路(非反転増幅器)第 5 回:演算増幅器を用いた基本的な回路(差動増幅回路、加算増幅回路) 第 6 回:演算増幅器を使用した応用回路(積分回路、微分回路)第 7 回:演算増幅器を使用した応用回路(定電流源) 第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由書を届出した者は、定期試験の評価割合を 80%とする。 第 9 回:FET の動作 第 10 回:FET のバイアス特性、静特性 第 11 回:トランジスタのスイッチング特性 第 12 回:CMOS インバータ 第 13 回:トランジスタのパルス回路、発振の原理と CR 発振器の構成 第 14 回:定期試験 一回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。第 15 回:定期試験 二回目(60 分) 注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の演習(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考  遅刻・欠席が 5 回以上の学生は、成績を最大 80%として評価し、定期試験 二回目および学期外試験は受験で

きないものとする。また、学期外試験での合格者は、成績を最大 70%として評価する。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 集積回路 Integrated Circuit科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:梶原 誠司 Seiji KAJIHARA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 集積回路(Integrated Curcuit, IC)は、情報エレクトロニクス機器の心臓部を構成する部品である。集積回路を構成するトランジスタの動作原理や集積回路の設計・製造法は、電子情報技術者として知っておきたい重要な技術である。本科目では、半導体素子の基本構造からメモリ回路、論理回路の構成を習得する。さらに、集積回路の設計方法と製造方法の基礎について学び、集積回路技術の進展と今後の課題について学ぶ。

キーワードkeywords

半導体、トランジスタ、MOS FET、論理回路、メモリ、システム LSIsemiconductor, transistor, MOS FET, logic circuit, memory, system LSI

授業の到達目標・ 情報産業における集積回路の技術革新が果たす役割を説明できる。(A9)・ 半導体素子の基本構造と動作原理を説明できる。(A8)・ CMOS ロジックゲートとメモリ素子の基本構造と動作の仕組みを説明できる。(B4)・ 集積回路の設計フローと製造工程の基本を記述できる。(B4, C2)・ 集積回路のシステム化技術と直面する技術課題を説明できる。(C2)

教員からの一言・ 半導体素子を基本とする集積回路、集積回路を基本とする情報機器がイメージできるようになってほしい。・ 中間試験・学期末試験は、講義の課題に関連した問題を出題するので試験前によく復習しておいてほしい。

関連科目 固体物理、半導体工学、電子回路、コンピュータ概論、論理回路、計算機システム教 材 教科書 小谷教彦,西村正「LSI 工学 ~システム LSI の設計と製造~」 森北出版

参考書 西久保靖彦 「半導体の基本と仕組み」 秀和システム黒木幸令 「集積回路工学」昭晃堂

授業計画第 1 回:授業の進め方と成績評価法の説明。集積回路とは何か、情報産業における位置づけ第 2 回:半導体の基礎第 3 回:半導体内でのキャリアの動きとその制御(課題)第 4 回:バイポーラトランジスタの構造と動作原理第 5 回:MOSFET の構造とスイッチング特性第 6 回:CMOS 論理ゲートの基本素子と論理回路(課題)第 7 回:中間臨時試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 6 回までの授業内容とする。第 8 回:メモリ集積回路の基本構造と動作第 9 回:集積回路の開発と設計、機能設計、論理設計、設計検証第 10 回:集積回路の開発と設計、回路設計、レイアウト設計、テスト設計(課題)第 11 回:集積化プロセス第 12 回:LSI 製造の後工程(課題)第 13 回:集積回路のシステム化技術、SoC、SiP、応用事例第 14 回:スケーリング則の破綻と新材料・プロセスへの期待(課題)第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 8 回から第 14 回までの授業内容とする。

成績評価基準 授業出席回数が 10 回以下の者、定期試験を欠席して追試験を受けなかった者の評価点を0点とする。 定期試験(50%)、中間試験(40%)、課題(10%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電磁波工学 Electromagnetic-wave Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:伊集院 八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):2 号館 2 階 伊集院研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電磁波の基本的な性質を理解した上で、その発生から伝播までの理論と技術を学ぶ。電磁波の特徴を生かした通信、計測、医用など多方面での利用について学び、電磁波を幅広く応用できる力を養う。電気通信の基礎から応用までが理解できて、通信関連の資格取得に役立つ内容とするために、過去の無線技術士や通信士あるいは特殊無線技士の資格試験問題を多く扱い、演習と解説を組み合わせていく。

キーワードkeywords

電磁波、回折、反射、放射、導波路、アンテナ、電離層、マイクロ波electromagnetic wave, refraction, reflection, radiation, waveguide, antenna, ionosphere, microwave

授業の到達目標 ・ 電磁波の伝搬・反射・屈折・回折などの基本的な性質を、マックスウェル電磁方程式から説明できる。(A1, A2, B6)・ 電磁波の均質媒質中の伝搬や不均質媒質中での散乱、境界での反射や透過などの性質を説明できる。(A2, B6)・ 電磁波の伝送特性を理解し、伝送路の整合などのためのパラメータ設計ができる。(A2, B6)・ 電磁波の放射や導波の原理を知って、アンテナや導波路の基本設計ができる。(A2, B6)・ 電波を利用したシステムの原理を理解し、実際のシステムを解析できる。(B6)・ 電磁波の応用を、電磁波の基本的性質から説明できる。(B6)教員からの一言 ・ 電磁気学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲをすべて履修しておくことが望まれる。・ 高周波回路の扱いや回路素子の高周波特性を理解するためには、電子回路Ⅰ・Ⅱおよび半導体工学や無線工学の知識も 必要になる。・ 前提となる科目の復習を常に考えながら講義を進める。

関連科目 電磁気学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、電子回路Ⅰ・Ⅱ、半導体工学、無線工学教 材 教科書 稲垣直樹「電磁波工学」丸善

参考書 鹿子嶋 憲一 「光・電磁波工学」 コロナ社、雨宮 好文 「現代 電磁波工学」 オーム社、進士 昌明 「電磁波工学」 丸善

授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と成績評価法の説明。電磁波とは何かの概説。第 2 回:通信の歴史第 3 回:マックスウェル電磁方程式第 4 回:平面波と球面波(演習)第 5 回:平面波の反射と透過および偏光第 6 回:電磁波の干渉と回折第 7 回:臨時試験第 8 回:電磁波の伝搬第 9 回:伝送路第 10 回:導波路(演習)第 11 回:微小電流による電磁波の放射第 12 回:ダイポールアンテナ第 13 回:アンテナの指向性と利得第 14 回:定期試験に向けた総合演習(60 分)と解説(30 分)第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 無線工学 Radio Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:小川 正則 Masanori OGAWA

連絡先(代表者):[email protected]授業の概要及び位置付け  無線工学は電気数学及び電子工学や電気工学を総合的に網羅したものである。無線技術者を目指す者には、欠かせない科目である。無線電話の基礎から最新の携帯電話さらには、デジタルテレビ放送まで守備範囲は広い。 無線工学の授業では、無線技術者国家試験を受験できるような授業を行う。これから先、無線従事者の需要が益々必要となる。社会のニーズに答えられる技術者を育成する。

キーワードkeywords

電波、無線電話、多重通信装置、多重無線回路、電源、無線測定器、アンテナ、給電線radio wave, wireless telephone, multiplex communication equipment, multiple wireless circuit, power supply, wireless measuring instrument, antenna, feeder

授業の到達目標 ・ 電波の概念を学習し、波長と周波数の関係やその分類を説明できる。(B2, B6)・ 無線電話の原理を理解し、仕組みを説明できる。(B6)・ 多重通信装置及び多重無線回路について理解し、その構成を説明できる。(B6)・ 電源及び測定器について学習し、操作と測定ができる。(B2)・ アンテナ及び給電線について理解し、目的を考えた設計ができる。(B6)

教員からの一言 ・ 電気系のための数学及び電磁気学を学んだ方であって欲しい。・ 受講後、第一級無線技術士を目指してください。

関連科目 電磁気学、電気数学、電磁波工学、情報通信工学概論教 材 教科書 特に使用しない。各授業の際に資料を渡す。

参考書 「情報通信技術・法令用語辞典」 財団法人 電気通信振興会授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、無線工学とは何か、無線とは何か第 2 回:無線工学の基礎について(電流、電圧、電力、直流、交流、抵抗、コンデンサー、コイル)理解する。 第 3 回:無線電話の基礎の説明。(変調と復調) 第 4 回:FM 無線電話装置について第 5 回:多重通信装置について(多重無線回路の構成、PCM 送受信装置) 第 6 回:電源及び測定器(コンバータ及びインバータ、電池、測定器) 第 7 回:アンテナ及び給電線(アンテナの概要、各種アンテナ、給電線及びコネクタ) 第 8 回:電波の伝わり方(電波の伝わり方、電波と電離層、VHF 帯及び UHF 帯の電波の伝わり方) 第 9 回:混信等(混信妨害の概要、混変調及び相互変調の概要、対策) 第 10 回:保守点検(アンテナ系の点検、電源系の点検、送受信機系の点検、その他注意事項) 第 11 回:第一級無線技術士国家試験対策 第 12 回:電波法について 第 13 回:電気通信事業法について 第 14 回:デジタル放送や携帯電話技術の概要 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準  定期試験(60%)、と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報通信工学概論 Introduction to Information and Communication Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:五反田 博 Hiromu GOTANDA

連絡先(代表者):2 号館 2 階 2224 室 五反田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  情報通信技術は、コンピュータや半導体技術の発達に伴って、インターネットや地上波ディジタル放送、携帯電話、無線 LAN などの例にみられるように、ディジタル化が広く進行している。しかし、大気中を電波、ケーブル内を電気または光として伝わるものはアナログな波であり、ディジタルの数値そのものではない。そこで本講義では、(アナログ / ディジタル)情報通信の送信から受信までの処理過程を概観するとともに、その中核となるアナログ変復調の基本原理を修得して、ディジタル変復調と結びつける。キーワード

keywords

アナログ/ディジタル変復調(AM, FM, PM/ASK, FSK, PSK)、基底帯域/搬送帯域伝送、回線収支解析、周期関数、振幅、位相、周波数、フーリエ変換、スペクトルanolog/digital modulation and demodulation (AM, FM, PM/ASK, FSK, PSK), baseband/passband transmission, link budget analysis, periodic function, amplitude, phase, frequency, Fourier transform, spectrum

授業の到達目標・ アナログ変復調とディジタル変復調、基底帯域伝送と搬送帯域伝送の違いを説明できる(A8, A10, C5, C6)・ 簡単な回線収支解析(d B 計算)ができて、信号波形から基本周期、周波数、位相遅れ(時間遅れ)を導出できる(B6)・ アナログ信号(波)からディジタル信号(数値)への変換の流れやその逆の流れを説明できる(B6)・ 任意の周期波が基本周波数の整数倍の正弦波の組み合わせで合成できることを説明し、振幅スペクトル、位相スペクト ル、パワースペクトル、複素スペクトルを求めることができる(B6)・ 変復調方式の基本原理や受信波からもとの信号波を復調する過程を説明できる(B6)教員からの一言・ 科学技術振興機構の「移動通信の基本技術」は興味をもって学べる e_ ラーニングコースである。

関連科目 信号処理Ⅰ、信号処理Ⅱ、電磁波工学、無線工学、インターネット工学教 材 教科書 特に指定せず、プリントを配布する

参考書 福田明「基礎通信工学」森北出版、植松友彦「よくわかる通信工学」オーム社木下他「ディジタル通信」共立出版

授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、情報通信の歴史と目的   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要事項を伝える。第 2 回:情報通信システムの概要 1(アナログ通信とディジタル通信、電波の利用形態、搬送波と変調)第 3 回:情報通信システムの概要 2(基底帯域通信と搬送帯域通信、情報源符号化、暗号化、通信路符号化)第 4 回:信号の伝送と中継 、簡単な回線収支解析第 5 回:臨時試験(60 分)第 6 回:周期関数、位相の遅れと進み、位相と時間遅れの関係、正弦波に関する基本公式第 7 回:sin 波と cos 波の合成、複素指数関数、オイラーの公式第 8 回:フーリエ級数展開(任意の周期波が基本周波数の整数倍の正弦波の組み合わせで合成)第 9 回:振幅スペクトル、位相スペクトル、パワースペクトル、複素スペクトル第 10 回:第 9 回までの総合演習第 11 回:振幅(AM)変調:信号波、搬送波、変調波第 12 回:AM 復調:包絡線検波、同期検波、LP フィルタ第 13 回:角度変復調(FM、PM), ディジタル変復調(ASK、PSK、FSK)第 14 回:第 13 回までの総合演習第 15 回:定期試験(60 分)授業計画

成績評価基準  定期試験(70%)、臨時試験(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考  臨時試験で、各自の所有する携帯電話の通信方式や周波数、放送局の周波数や送信電力等の通信に関する現

状を問う。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 信号処理Ⅰ Signal Processing I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:石橋 孝昭 Taka-aki ISHIBASHI

連絡先(代表者):[email protected]授業の概要及び位置付け  ビデオテープに録画した映像は、繰り返し再生したりダビングすると画質が劣化します。しかし、DVD は再生品質も良くダビングしても劣化しません。映像は時間とともに流れる連続な信号で、テープでは信号の連続性を損なうことなく録画しています。一方、DVD では、もともと連続な信号を”とびとび”、つまりディジタル化して録画します。さらに、ディジタル化した映像は圧縮してインターネットで送っても劣化することなく楽しめます。”とびとび”なのに、なぜ品質がよく圧縮しても劣化がないのでしょう。本講義の目的は、その原理を理解し基本的な処理技術を習得することです。キーワードkeywords

フーリエ変換、標本化、エリアシング、正規化周波数、スペクトル、窓関数Fourier transform, sampling, aliasing, normalized frequeny, spectrum, window function

授業の到達目標 ・ 信号の時間推移・伸縮・拡大縮小を関数と図で表現できる。(A8)・ 簡単な連続信号をフーリエ変換して振幅 / 位相 / 複素スペクトルを求めて図示できるとともに、フーリエ変換の性質を 利用してフーリエ逆変換を求めることができる。(A8)・ 標本化定理とエリアシングが説明できて、周期波を標本化した離散信号から基本周波数と離散スペクトルを求めること ができる。(B6)・ LP、BP、HP フィルタの基本特性を説明できる。(B6)教員からの一言 ・ 参考書の URL では、信号処理の基盤となる数学手法を具体的にイメージできるよう動画や図説を使って説明しています。 専門科目で展開される数式を“数式=難解な記号の羅列”と思っている方は、是非ご覧下さい。きっと、“数式=本質” を具体的にイメージさせる手短な言葉”であることを発見し、勉強が楽しくなること間違いありません。関連科目 電気回路Ⅱ、情報通信工学概論、電気通信設計プロジェクト、信号処理Ⅱ、電気通信工学実験Ⅱ教 材 教科書 樋口・川又「MATLAB 対応 ディジタル信号処理」昭晃堂

参考書 井澤裕司「ディジタル信号処理(基礎編)」;下記の URL からダウンロードできます。http://laputa.cs.shinshu-u.ac.jp/~yizawa/InfSys1/basic/chap1/index.htm

授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、アナログ(連続時間)信号とディジタル(離散時間)信     号とは   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要事項を伝えます。第 2 回:正弦波、振幅、位相、周期、周波数、周期信号、信号の時間推移・伸縮表現第 3 回:連続時間信号の(複素)フーリエ級数展開第 4 回:連続時間信号のフーリエ変換とフーリエ逆変換第 5 回:フーリエ変換とその性質第 6 回:振幅変調における信号波、搬送波、変調波のスペクトル第 7 回:第 6 回までの総合演習第 8 回:臨時試験(60 分) 第 9 回:標本化定理とエリアシング第 10 回:離散フーリエ変換と離散スペクトル第 11 回:周期波を標本化した離散信号の基本周波数と離散スペクトル第 12 回:フィルター1第 13 回:フィルター2第 14 回:第 13 回までの総合演習第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)と臨時試験(40%)の成績を総計して評価点とします。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 信号処理Ⅱ Signal Processing II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:未定

連絡先(代表者):授業の概要及び位置付け  音声や画像などのマルチメディア信号を加工する電子回路やプログラム、アルゴリズムを総称して信号処理システムと云います。マルチメディア信号は、従来、アナログ方式で処理されていました。近年は、携帯電話やカーナビゲーション、地上波ディジタル放送やディジタル情報家電にみられるようにディジタル方式による処理が主流となっています。これは、半導体技術の進展に伴って、それまで大きなコンピュータでしか動かなかったディジタル信号処理プログラムが小さな ICチップ(音声 / 画像 / 通信専用プロセッサ)上でも動くようになったからです。ディジタル化の流れはユビキタス情報社会の実現に向けて加速・拡大しています。本講義の目的は、その核の 1 つとなる信号処理技術の基礎を習得することです。

キーワードkeywords

インパルス応答、周波数応答、伝達関数、畳み込み、差分方程式、z変換、安定性impulse response, frequency response, transfer function, convolution, difference equation, z-transform, stability

授業の到達目標 ・ ディジタル(離散時間)システムの線形性と時不変性を判定できる。(A8)・ ディジタルシステムをブロック図や差分方程式で表現できる。(A8)・ インパルス応答を求めることができる。(A8)・ 周波数応答を求めて振幅特性と位相特性を図示できる。(B6)・ z変換と逆z変換の関係を理解してディジタルシステムの安定判別ができる。(B6)

教員からの一言 ・ 参考書欄の「ディジタル信号処理(基礎編)」は、アプレットによる動画や図説を使って数式の意味が具体的にイメージ できるように工夫された、近年、まれに見る名著です。ぜひ活用下さい。

関連科目 信号処理Ⅰ、電気通信工学実験Ⅱ 教 材 教科書 樋口・川又「MATLAB 対応 ディジタル信号処理」昭晃堂

参考書 井澤裕司「ディジタル信号処理(基礎編)」;下記の URL からダウンロードできます。http://laputa.cs.shinshu-u.ac.jp/~yizawa/InfSys1/basic/chap1/index.htm

授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方、連続時間(アナログ)システムと線形離散時間(ディジタル)システムの概要   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要事項を伝えます。第 2 回:線形時間不変システム、インパルス応答第 3 回:畳み込み、因果性、安定性第 4 回:線形差分方程式による表現と時間応答第 5 回:フィルタ構造とブロック図、再帰 / 非再帰フィルタ第 6 回:周波数応答と振幅 / 位相特性第 7 回:第 6 回までの総合演習第 8 回:臨時試験(60 分)第 9 回:z変換、離散時間フーリエ変換との関係、z変換の性質第 10 回:逆z変換とその計算法第 11 回:FIR / IIR フィルタの伝達関数と周波数応答第 12 回:ディジタルフィルタの極零点配置と周波数応答第 13 回:ディジタルフィルタの安定性第 14 回:第 13 回までの総合演習第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)と臨時試験(40%)の成績を総計して評価点とします。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 量子物理 Quantum Physics科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:江崎 秀 Shu EZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 量子物理はトランジスタに代表される電子デバイスを理解するための基礎となる科目である。ここでは固体内の電子の振舞を記述するために不可欠な、シュレディンガー描像における波動方程式を導入する。波動関数やエネルギー固有値の解釈について述べ、予備知識として自由電子や簡単な系の束縛問題を解く。次に固体内の電子を結晶格子が作る周期的ポテンシャル中の電子と捉え、エネルギーバンドの概念について、1 次元系のモデルをもとに量子論に基づき解説する。

キーワードkeywords

二重性、波動関数、固有値、不確定性関係、波数、周期的ポテンシャル、エネルギーバンドduality, wave function, eigenvalue, uncertainty relation, wave number, periodic potential, energy band

授業の到達目標 ・ 固体の電子論における量子力学の必要性を理解する。(A1, A2, B3)・ 電子の波動性について知る。(A1, A2)・ シュレディンガー方程式の形式的導出法を知る。(A1, A2)・ 自由電子および一次元箱型ポテンシャルにおける波動方程式を解く。(A1, A2)・ 周期的ポテンシャルにおいてエネルギーバンドが生じることを理解する。(A1, A2)

教員からの一言・ 途中で課すレポートは、成績評価に直接関係するので、必ず提出すること。

関連科目 固体物理、半導体工学教 材 教科書 青野朋義他 「量子物理学入門」東京電機大学出版局

参考書 朝永振一郎「量子力学 I」みすず書房授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、光の粒子性第 2 回:電子の波動性とド・ブロイ波長第 3 回:シュレディンガー方程式の導入第 4 回:定常状態のシュレディンガー方程式第 5 回:波動関数の意味第 6 回:自由空間での波動関数 (周期境界条件を含む)第 7 回:量子箱の中の一粒子状態の固有エネルギー Ⅰ第 8 回:量子箱の中の一粒子状態の固有エネルギー Ⅱ第 9 回:一次元階段ポテンシャルによる散乱第 10 回:一次元箱型ポテンシャル Ⅰ第 11 回:一次元箱型ポテンシャル Ⅱ第 12 回:調和振動子第 13 回:水素原子 Ⅰ第 14 回:水素原子 Ⅱ第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業総てとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、レポート(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 固体物理 Solid State Physics科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:木内 勝 Masaru KIUCHI ( [email protected]

連絡先(代表者):2号館2階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  固体物理はトランジスタに代表される半導体デバイスを理解するための科目である。電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の特性を持つ「半導体」の半導体中の電子の振舞を理解するためには、エネルギーバンドや量子統計的な取り扱いが必要になる。ここでは初めに、電子が移動する固体の基本的な構造を理解し、続いて導体内の電子がエネルギーバンドやフェルミ統計によって表現できることを学ぶ。さらに半導体(p型及び n 型)を理解し、最終的には半導体デバイスの基本であるp n 接合部における電子と正孔の振舞の物理的理解を目指す。キーワードkeywords

結晶、ブロッホの定理、バンド理論、結晶波数、統計力学、導体、絶縁体、半導体、接合crystal, Bloch’s theorem, band theory, crystal wave number, statistical mechanics, conductor, insulator, semiconductor, junction

授業の到達目標 ・ 結晶構造と結晶中を伝播する電子の波動の一般的な性質を知る。(A2, B3)・ 周期的なポテンシャルをもつ系においてバンド構造が実現することを理解する。(A2)・ 電子の集団がもつ統計的な性質を知る。(A2)・ バンド理論とフェルミ分布にもとづいて半導体における電気伝導を理解する。(A2, B3)・ 不純物半導体およびその接合部における物理現象を理解する。 (A2, B3)

教員からの一言 ・ 固体内で電気伝導がどのように行われているのかを理解してほしい。・ 授業中に課すレポートや小テストは、成績評価に直接関係するので、出席しレポートの提出及び小テストを受けてほしい。

関連科目 物理学Ⅰ、物理学Ⅰ演習、電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅰ演習、量子物理、半導体工学教 材 教科書 松澤剛雄・高橋清・斉藤幸喜 「電子物性」 森北出版

参考書 C. キッテル「固体物理学入門」丸善、小村浩夫、石川賢司、石田興太郎「固体物理学」朝倉書店授業計画 第 1 回:導入授業:授業の進め方と成績評価の説明。電気伝導の古典論I(電流と電流密度、オームの法則) 第 2 回:電気伝導の古典論 II(緩和時間と衝突時間),常伝導と超伝導第 3 回:結晶構造第 4 回:固体の結合力 第 5 回:電子の集団とエルゴード性 第 6 回:マクスウェル - ボルツマン(MB)統計、MB 分布第 7 回:ボーズ - アインシュタイン(BE)統計、BE 分布、BE 凝縮 第 8 回:フェルミ - ディラック(FD)統計、FD 分布、フェルミ面 第 9 回:結晶中の電子 第 10 回:周期ポテンシャルの電子Ⅰ 第 11 回:周期ポテンシャルの電子Ⅱ 第 12 回:バンド構造と結晶波数 第 13 回:導体の分類(導体,絶縁体,半導体) 第 14 回:半導体の性質と応用の概略(熱的性質,整流作用,増幅作用) 第 15 回:定期試験   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  学期中のレポート及び小テスト(40%)と定期試験(60%)の評価点を総計する。備 考

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科目名 subject 電気電子材料 Electrical and Electronic Materials科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:園田 敏勝 Toshikatsu SONODA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気電子材料は、導体、半導体、絶縁体に大別できる。高性能(温度、耐圧に関して)な絶縁材料と高透磁率の磁性材料は、電気機器の小型化に直接的に繋がる。電気電子材料を電気機器やケーブルに用いる場合には、材料の電磁気的特性、温度特性を知り、使用目的に応じて適切に選択しなければならない。講義では、導電・半導体・絶縁・誘電・磁気材料について講義し、これら電気電子材料を電気機器、電力ケーブルなどで用いる際の留意点について述べる。

キーワードkeywords

物質の構造、半導体、伝導率、誘電率、誘電損、透磁率、鉄損material structure, semiconductor, conductivity, permittivity, dielectric loss, permeability, core loss

授業の到達目標 ・ 電気電子材料は、産業界においてどのように用いられているかを説明ができる。(B7)・ 電気電子材料と地球環境との繋がりを説明できる。(B7)・ 導電材料・半導体材料・絶縁材料・誘電材料・磁性材料の電磁気的特性を説明できる。(C2)・ 伝導率・誘電率・透磁率と電気電子部品との繋がりを説明できる。(C2)・ 具体的な電気・電子機器において最適な電気電子材料を選択できる。(B7)教員からの一言 ・ 電気電子材料は、あらゆる電気製品に用いられていることを知ってほしい。そして、材料の高性能化は、直接電気機器 の小型化高性能化に繋がることを理解してほしい。・ 電気主任技術者試験を視野に入れて講義する。関連科目 固体物理、半導体工学、電磁気学、電気機器、パワーエレクトロニクス、送配電工学、電気法規・施設管理教 材 教科書 関井 康雄 「電気材料」 丸善

参考書 青木 昌治「電子物性工学」コロナ社、キッテル 著・宇野 良清 他共訳 「固体物理入門」 丸善、近角 聡信「強磁性体の物理」裳華房

授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。電気電子材料は、産業界でどのよ     うに用いられているかの実情を説明する。例えば、電気機器に高透磁率の材料を用いると機器は、小型化される。     その理論は、電磁誘導に繋がることを示し、材料が電気製品と密接に関連していることについて述べる。 第 2 回:電気電子材料の種類と特徴 第 3 回:電気電子材料の分類 第 4 回:電気電子材料と電磁気学(伝導率、誘電率)第 5 回:電気電子材料と電磁気学(透磁率)(演習:第 1 回~第 4 回)第 6 回:導電材料と電力用ケーブルⅠ 第 7 回:導電材料と電力用ケーブルⅡ第 8 回:ペルチェ効果、ゼーベック効果とその応用(演習:第 5 回~第 7 回) 第 9 回:半導体材料と各種電子素子 第 10 回:誘電材料と絶縁物 第 11 回:誘電材料と各種コンデンサ(演習:第 8 回~第 10 回) 第 12 回:磁性材料を電気機器に用いる際の留意点 第 13 回:磁性材料の損失(ヒステリシス損と渦電流損)発生のメカニズム 第 14 回:電気機器の損失低減化の動向(演習:第 11 回~第 14 回) 第 15 回:定期試験

成績評価基 定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 半導体工学 Semiconductor Technology and Devices科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:木内 勝 Masaru KIUCHI ( [email protected]

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  トランジスタや IC に代表される半導体素子は、エレクトロニクスを支え発展させる要の素子である。まず、このエレクトロニクスの要である半導体の性質と半導体素子の動作原理を理解する。基本的な半導体素子であるダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSFET を中心として、情報通信の分野からパワーエレクトロニクスなどエネルギー分野まで、回路設計にあたって必要となる半導体素子の構造、製造工程、特性の基礎および最新技術動向を学ぶ。

キーワード

keywords

エネルギーバンド、フェルミ分布関数、半導体、接合、拡散、ダイオード、整流、バイポーラトランジスタ、増幅、スイッチング、MOSFETenergy band, Fermi distribution function, semiconductor, junction, diffusion, diode, rectification, bipolar transistor, amplification, switching, MOSFET

授業の到達目標 ・ 結晶におけるバンド理論とフェルミ分布によって半導体の電気伝導機構を説明できる。(B3)・ 半導体間の接合部分や半導体と金属との接触部分における電気伝導機構を理解できる。(B3)・ バンド構造に基づいて、ダイオード、バイポーラトランジスタ、MOSFET の特性が説明できる。(B3)・ 各種半導体素子の構造や特性における特徴を理解し、技術動向を把握できる。(B3)

教員からの一言 ・ 講義の導入部で概説を行うが、固体物理を履修しておくことが望まれる。・ 授業中に課すレポートや小テストは、成績評価に直接関係するので、授業に出席しレポートの提出及び小テストを受け てほしい。関連科目 固体物理、集積回路、電子回路Ⅰ教 材 教科書 高橋 寛監修 「絵ときでわかる半導体デバイス」 オーム社

参考書 高橋 清 「半導体工学」 森北出版授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と成績評価法を説明する。半導体と半導体素子とは何かを概説する。第 2 回:結晶内電子の状態密度とエネルギーバンド構造 第 3 回:フェルミ分布関数、フェルミ準位と電気伝導のしくみ 第 4 回:真性半導体、p型半導体、n型半導体のエネルギーバンド構造 第 5 回:pn接合部のエネルギーバンド構造と空乏層、拡散電流、ダイオード第 6 回:ダイオードへのバイアス印加による整流現象、順方向特性、逆方向特性、拡散電流 第 7 回:バイポーラトランジスタの歴史とエネルギーバンド構造 第 8 回:バイポーラトランジスタへのバイアス印加による増幅現象と電流電圧特性 第 9 回:バイポーラトランジスタの接地方法と増幅特性 第 10 回:半導体素子の製造工程 第 11 回:MOSFET のエネルギーバンド構造 第 12 回:MOSFET へのバイアス印加によるチャネル形成と電流電圧特性 第 13 回:半導体素子のまとめと半導体産業の技術動向 第 14 回:定期試験に向けた総合演習 第 15 回:定期試験   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中のレポート及び小テスト(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 電気機器Ⅰ Electric Machinery I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:猪ノ口 博文 Hirofumi INOKUCHI

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気機器は、産業界や我々の生活において多用されている。例えば、ロボット、自動車、パソコン、テレビ、携帯電話、洗濯機など、あらゆる分野で活躍し、機器なしの生活は有り得ない。講義では、これら機器の基本であるフレミングの法則と電磁誘導について解説し、これら基本に基づいて構成される直流機と変圧器の理論から設計法について述べる。また、同期機と誘導機の概要についても述べる。同期機と誘導機の詳細は電気機器Ⅱで講義する。キーワードkeywords

フレミングの法則、電磁誘導、直流機器、変圧器、誘導機、回転磁界、磁性材料、効率Flemming’s law, electromagnetic induction, DC machine, transformer, induction machine, rotating magnetic field, magnetic material, efficiency

授業の到達目標 ・ フレミングの法則を理解し、直流機における発電電圧と発生トルクの計算ができる。・ 直流機における入・出力電力、トルクの計算ができる。・ 等価回路を用いて変圧器の特性計算ができる。・ 同期機の概要(原理と特性)が記述できる。・ 誘導電動機の概要(トルクとすべりの関係)が記述できる。

教員からの一言 ・ 電気機器は、電磁気学と電気回路を基礎として成立していることを理解してほしい。・ 電気機器は、機械エネルギーが電気エネルギーにあるいは、電気エネルギーが機械エネルギーに変換する装置であるこ とを知ってほしい。関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅱ、電磁気学Ⅲ、電気回路Ⅰ、電気回路Ⅱ、パワーエレクトロニクス、発変電工学教 材 教科書 西村 正太郎 他 「電気機器学」 オーム社

参考書 難波江 章 他 「電気機器学」電気学会、宮入 庄太「電気・エネルギー変換工学」 丸善、H.H. ウッドソン 他著 大越 孝敬 他訳 「電気力学Ⅰ」産業図書

授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。われわれの生活や産業界における     電気機器の位置づけを電磁気学の歴史に基づいて概説する。電気機器を理解するためには、基礎科目である電     気磁気学、電気回路、物理の重要性について述べる。第 2 回:フレミングの左手の法則と電磁力、フレミングの右手の法則と速度起電力第 3 回:変圧器の構造、電圧を変圧する原理第 4 回:理想変圧器の動作、等価回路、励磁電流と誘導起電力との関係第 5 回:実際の変圧器の等価回路、簡易等価回路を用いた回路計算第 6 回:変圧器の漏れインダクタンスと電圧降下第 7 回:実際の変圧器の構造、特性(定格、電圧変動率、損失、効率等)第 8 回:直流機の構造、電機子巻線、電機子誘導起電力、トルク第 9 回:直流発電機の特性第 10 回:他励および分巻電動機の特性、直巻電動機の特性第 11 回:直流電動機の速度制御法第 12 回:3 相交流と回転磁界第 13 回:同期発電機と同期電動機の原理と特性第 14 回:誘導電動機の原理と特性第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

Page 114: 第2部 科目の授業計画(シラバス)€¦ · 第11回:「シーシュポスの神話」2(労働は不条理であるのか) 第12回:人生を描く1(やりたいこととできること)

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気機器Ⅱ Electric Machinery II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:猪ノ口 博文 Hirofumi INOKUCHI

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講義は、電気機器Ⅰに引き続き、電気工学における重要な分野である電気機器の中で、電力の発生に用いられる同期機と動力の発生に利用される誘導機などの交流機の構造や動作原理、特性などについて講義する。

キーワードkeywords

同期機、同期インピーダンス、同期速度、誘導機、回転磁界synchronous machine, synchronous impedance, synchronous speed, induction machine, rotating magnetic field

授業の到達目標 ・ 同期発電機の原理を理解し、等価回路より電圧・電流の計算ができる。・ 同期電動機の原理を理解し、等価回路より出力の計算ができる。・ 誘導電動機、等価回路より出力の計算ができる。・ 誘導電動機の速度制御法を理解する。

教員からの一言 ・ 電磁気学と電気回路(特に交流理論)の理解が必要なので、不十分な人は復習をしておいてください。 同期機と直流機、誘導機と変圧器は等価性を用いて説明するので電気機器Ⅰを理解しておいてください。

関連科目 電気機器Ⅰ、パワーエレクトロニクス教 材 教科書 西村 正太郎他 「電気機器学」 オーム社

参考書 野中作太郎 「電気機器Ⅰ」、「電気機器Ⅱ」 森北出版授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明し、電気機器の全般について説明する。     最初の講義には必ず出席し科目の位置付け、内容概要を理解することが大切です。第 2 回:同期機の誘導起電力第 3 回:回転子の構造第 4 回:無負荷飽和曲線と三相短絡曲線、同期インピーダンス第 5 回:電圧変動率第 6 回:同期電動機の原理第 7 回:入力特性と出力特性(位相特性 or V曲線)第 8 回:三相誘導電動機構造、回転磁界第 9 回:誘導起電力、電流およびトルクの発生第 10 回:等価回路およびベクトル図第 11 回:電力の変換及び損失と効率第 12 回:三相誘導電動機の特性第 13 回:単相誘導電動機第 14 回:定期試験に向けた総合演習第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習問題・レポート課題(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject パワーエレクトロニクス Power Electronics科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:園田 敏勝 Toshikatsu SONODA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  パワーエレクトロニクスとは、半導体スイッチを用いて、電力の開閉・変換・制御などを行なう技術分野を指し、それは 1950 年ショックレーらによって発表された点接触型トランジスタに始まったと言える。具体的には、1957 年 GE 社で商品化されたサイリスタに端を発し、バイポーラパワトランジスタ、パワー MOSFET に続き、近年では IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の発展が目覚しい。また、マイクロコンピュータの発達に伴い、現在では、産業・交通・電力系統・家電機器などのあらゆる分野で重要な技術分野を形成している。講義では、電力がスイッチを介して異なる性質の電力に変換されることを主体に解説し、産業界において不可欠な技術分野であることを明らかにする。キーワードkeywords

半導体スイッチング素子、整流回路、インバータ回路、スイッチング電源semiconductor switching element, rectifier circuit, inverter circuit, switching regulator

授業の到達目標 ・ スイッチング素子の産業界における位置づけを説明できる。・ パワーエレクトロニクスの基本である直流や交流回路における電力の流れを計算できる。・ 半導体素子を用いた整流回路の出力電圧・電流の計算ができる。・ 電圧型インバータの動作を理解し、入出電力の計算ができる。・ スイッチング電源の動作を理解し、入出電力の計算ができる。

教員からの一言 ・ パワーエレクトロニクスは、半導体素子、電気回路、電気機器を基礎として成立していることを理解してほしい。・ パワーエレクトロニクスは、交流から直流あるいは、直流から交流を得る技術であり、今日産業界を初め、あらゆる 分野で活躍している技術であることを知ってほしい。関連科目 半導体工学、電気回路Ⅰ・Ⅱ、電気機器Ⅰ・Ⅱ、制御工学Ⅰ・Ⅱ教 材 教科書 片岡 昭雄 「パワーエレクトロニクス入門」 森北出版

参考書 宮入 庄太「パワーエレクトロニクス」丸善、宮入 庄太「電気・エネルギー変換工学」丸善、穴山 武「エネルギー変換工学基礎論」丸善

授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。産業界におけるパワーエレクトロ     ニクスの位置づけを半導体の歴史と電力変換を行うことの意味について概説する。パワーエレクトロニクスと     半導体工学、電気回路、電気機器との関係について述べる。第 2 回:半導体の物理とスイッチング素子の概要 第 3 回:市販されている半導体素子の概要と各素子の特徴 第 4 回:整流素子(ダイオード、サイリスタ)の動作、電圧電流特性(演習:第 1 回~第 3 回) 第 5 回:自己消弧型素子(バイポーラパワトランジスタ、パワー MOSFET、IGBT)の動作、電圧電流特性第 6 回:整流回路(順変換回路)、単相半波、単相全波回路の動作と電力の流れ 第 7 回:整流回路(順変換回路)、2相半波、3相半波回路の動作と電力の流れ(演習:第 4 回~第 6 回) 第 8 回:整流回路(順変換回路)、3相全波回路の動作と電力の流れ 第 9 回:降圧直流チョッパ(動作と電力の流れ)第 10 回:昇圧直流チョッパ(動作と電力の流れ)(演習:第 7 回~第 9 回) 第 11 回:降圧直流チョッパの応用(スイッチングレギュレータ) 第 12 回:周波数変換、逆変換回路の種類と特徴 第 13 回:電圧型インバータの動作と電力の流れ第 14 回:PWM インバータの動作と電力の流れ(演習:第 10 回~第 14 回)第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)と授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject センサとアクチュエータ Sensor and Actuator科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:平野 剛 Go HIRANO

連絡先(代表者):2 号館 1 階 平野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  センサとは、物体の運動や湿度・温度などを電気信号に変換する装置を指し、速度センサ、加速度センサ、温度センサなどがある。アクチュエータは電気信号によって運動量を制御する装置で、身近にある電気で動作する製品から産業界でも広く用いられている。本講義では、物理量を電気信号に変換する具体的なセンサの動作原理について解説する。また、電気信号を物理量に変換する各種アクチュエータの特徴や動作原理について述べる。

キーワードkeywords

検出原理、応答性、線形性、センサ雑音、分解能、精度、温度依存性、アクチュエータdetection principle, responsiveness, linearity, sensor noise, resolution, accuracy, temperature dependence, actuator

授業の到達目標 ・ 物理量や科学量を検出する各種センサが産業界でどのように用いられてきたかを説明できる。(C6)・ ピエゾ素子を用いた加速度センサの検出動作の説明ができる。(B3)・ ひずみゲージを用いた力センサの検出原理が説明できる。(A6, C2)・ DC モータの運動方程式を解くことができる。(A7, B5)・ アクチュエータの選定法について説明できる。(A6)

教員からの一言 ・ センサは、一般家庭から産業界に至るまで広く用いられていることを理解して欲しい。例えば、コンピュータで用いて いるマウスは移動距離の測定、スクロールホイールの回転角等を計測するセンサを搭載している。・ 一方アクチュエータは電気信号で物体を動かす場合などに用いられ、例えばカメラの自動焦点などに用いられている。

関連科目 電磁気学、計測工学、制御工学、電気電子材料教 材 教科書 特に指定しない。毎回の授業で資料を配布する。

参考書 塩田 泰仁「メカトロニクスのセンサ技術」総合電子出版授業計画第 1 回:導入講義:演習の進め方と演習概要、および、成績評価法について説明   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席すること。 第 2 回:ロボットに用いられるセンサとアクチュエータについて 第 3 回:センサの種類と基礎 第 4 回:力センサの検出原理第 5 回:加速度センサの検出原理 第 6 回:速度センサの検出原理 第 7 回:その他のセンサの検出原理(温度センサ、接触センサ) 第 8 回:臨時試験第 9 回:アクチュエータの種類と基礎 第 10 回:DC モータの動作原理 第 11 回:アクチュエータシステム 第 12 回:ロボットアクチュエータの選定法 第 13 回:その他のアクチュエータの動作原理(流体アクチュエータ、超音波アクチュエータ) 第 14 回:センサとアクチュエータの今後の動向 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  演習(20%)、中間試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 発変電工学 Electric Power Generation and Transformation科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:宮長 博昭 Hiroaki MIYANAGA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  現代社会において、二次エネルギーとしての電力エネルギーの占める割合は著しく増加しており、その役割も重要になってきている。したがって、火力・水力などの一次エネルギー源から電気エネルギーに変換する技術は、現代社会を支える大きな柱となっている。本講では、現在の電力系統で実用化されている発電方式を中心に、その発電の基礎と特徴について講義する。次に、電力系統の拡大に伴って重要度が増した電力輸送の拠点である変電所についてその機能と役割について講義する。キーワードkeywords

水力発電、火力発電、原子力発電、核分裂water power generation, thermal power generation, nuclear power generation, nuclear fission

授業の到達目標 ・ 水力発電の原理と設備について理解し、出力の計算ができる。・ 火力発電の原理と設備について理解し、熱効率の計算ができる。・ 原子力発電における仕組み、核反応及び原子炉形式について理解し、発電効率の計算ができる。・ 変電機能について理解し、輸送電力の計算ができる。

教員からの一言 ・ 発電所等の見学会を実施する場合は、是非参加して実際の大きさ等を実感してほしい。

関連科目 電気回路Ⅱ、電気回路Ⅳ、電気機器Ⅰ、電気機器Ⅱ教 材 教科書 道上 勉 「発電・変電」 電気学会

参考書 佐伯・本田・小林・横井「電力工学Ⅰ」朝倉書店授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。今日の日本における発変電の概要     と重要さについて説明する。第 2 回:水力発電の原理 第 3 回:発電計画と発電計算 1 第 4 回:発電計画と発電計算 2 第 5 回:水力設備第 6 回:水車及び付属設備第 7 回:演習(第 1 回~第 6 回) 第 8 回:火力発電所の仕組と熱力学 第 9 回:ボイラ及び付属設備 第 10 回:発電計画と熱効率計算 第 11 回:原子力発電の原理 第 12 回:原子炉の基本構成と炉形式 第 13 回:演習(第 8 回~第 12 回) 第 14 回:変電の仕組みと電力の輸送 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(80%)、演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 送配電工学 Electric Power Transmission and Distribution科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:宮長 博昭 Hiroaki MIYANAGA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電力は、発生と消費が同時に行われ、常にバランスしている必要がある。例えば、発生電力が消費電力を上回ると系統の周波数は高くなる。逆に発生電力が消費電力を下回ると系統の周波数は低下する。本講では、これら電力系統の特徴に対応した電力輸送について講義する。具体的には、電力を安全確実に、しかも効率よく、経済的に輸送する方法について考え、種々の故障による停電時間を短くする保安保護システムを含めた電力システムについて講義する。

キーワードkeywords

送電、線路定数、無効電力、電力円線図、地絡power transmission, line constant, reactive power, power circle diagram, ground fault

授業の到達目標 ・ 送配電線路の電気方式を理解し、電圧降下、線路損失の計算ができる。・ 送電線路の線路定数、電気特性を理解し、送電電力の計算ができる。・ 送電線路の故障計算ができる。

教員からの一言 ・ 電気回路、電気磁気学の基礎知識を必要とする。さらに電気機器Ⅰ、電気機器Ⅱ、発変電工学を履修していることが望 ましい。

関連科目 電気回路Ⅰ・Ⅱ・Ⅳ、電気磁気学Ⅰ・Ⅱ、電気機器、発変電工学教 材 教科書 道上 勉 「送電・配電」 電気学会

参考書 大野木・本田・横井・伊坂・小林「電力工学Ⅱ」朝倉書店授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。発電した電力がどのようにして高     効率で需要家まで輸送されているかについて述べる。 第 2 回:送電線路の電気的特性(線路定数) 第 3 回:送電線路の電気的特性(送電特性と等価回路) 第 4 回:送電線路の電気的特性(四端子定数) 第 5 回:送電線路の電気的特性(電圧降下) 第 6 回:送電線路の電気的特性(送電容量) 第 7 回:演習(第 1 回~第 6 回) 第 8 回:配電線路の電気方式 第 9 回:単位法とパーセント法 第 10 回:簡易法を用いた故障計算 第 11 回:対称座標法による故障計算 1 第 12 回:対称座標法による故障計算 2 第 13 回:演習(第 8 回~第 12 回) 第 14 回:中性点接地方式 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(80%)、演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 高電圧工学 High Voltage Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:宮長 博昭 Hiroaki MIYANAGA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電力需要の増加に伴い、送電電圧は超高電圧化され、現在 1,000kV 級のものも計画されている。超高電圧化されれば、必然的に電力機器も超高電圧化しなければならない。そうすると、低電圧では問題にならなかった種々の電磁現象が重要な課題となってくる。高電圧の発生や測定技術も重要であるが、特に耐電界性は重要である。本講では、高電界に伴う諸現象に関する基礎的理論を中心に述べ、次いで、高電圧の発生と測定法、高電圧に関する装置などについて講義を行う。

キーワードkeywords

電気伝導、電界、衝突電離、火花電圧、コロナ放電electric conduction, electric field, ionization by collision of electron, spark voltage, corona discharge

授業の到達目標 ・ 気体放電の基礎となる荷電粒子の発生、消滅を理解する。・ 気体放電に関するタウンゼントの理論式が導出できる。・ 各種電極の放電特性を理解し、同軸円筒電極のコロナ開始電界強度が計算できる。・ 固体、液体の絶縁破壊機構を理解し、複合誘電体の電圧と電界強度の関係を理解する。・ 各種高電圧の発生を理解する。

教員からの一言 ・ 高電圧工学では、電圧そのものより電界強度と電気伝導の関係が重要となるので、電気磁気学Ⅰを必ず修得してください。

関連科目 電気磁気学Ⅰ、電気磁気学Ⅱ、電気回路Ⅲ教 材 教科書 赤崎 正則 「高電圧工学」 昭晃堂

参考書 大重 力・原 雅則 「高電圧現象」 共立出版授業計画 第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。高電圧工学の概要について説明する。第 2 回:荷電粒子の発生と消滅 第 3 回:気体中における荷電粒子の運動 第 4 回:電気伝導とタウンゼントの理論 第 5 回:シューマンの条件式とパッシェンの法則第 6 回:ストリーマ理論及びコロナ放電形式 第 7 回:インパルスによる放電第 8 回:演習(第 1 回~第 7 回) 第 9 回:各種電極での放電特性 1 第 10 回:各種電極での放電特性 2 第 11 回:固体・液体の絶縁破壊 第 12 回:複合誘電体の絶縁破壊 第 13 回:高電圧の発生 第 14 回:演習(第 9 回~第 13 回) 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(80%)、演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気法規・施設管理 Laws and Regulations for Electrician科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:園田 敏勝 Toshikatsu SONODA

連絡先(代表者):2 号館 1 階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気エネルギーは、我々の生活や国の経済にとって必要不可欠であり、有効に使わなければならない。電気事業は、公共性が高く、社会に与える影響が極めて大きいことから、安定な電力供給が要求される。電気関係従事者には、電気関係法規の詳細と、電気施設の管理に関する知識が必要である。本講義では、電気主任技術者として必要とされる法令及び電気施設管理等について講義する。

キーワードkeywords

電気法規、電気施設管理、電気主任技術者、電気設備技術基準、電気事業法electricity law, management of electric power facility, electric licensed engineer, Technical Standard of Electric Installation, Electric Utility Law

授業の到達目標 ・ 電気関係法規の種類とその必要性を理解する。・ 電気工作物技術基準を電気工作物に適用できる。・ 自家用電気工作物の保守管理ができる。

教員からの一言 ・ 電気主任技術者資格取得には必修の課目です。この科目は発変電工学、送配電工学の基礎的知識が必要ですので、必ず 受講しておいて下さい。

関連科目 発変電工学、送配電工学教 材 教科書 竹野 正二 「電気法規と電気施設管理」 東京電機大学出版局

参考書 松浦 正博・蒔田 鉄夫 「電気法規および施設管理」 コロナ社授業計画第 1 回:導入講義:講義内容の概略と授業の進め方、成績評価法について説明する。電気関係法規の体系と必要性につ     いて説明する。 第 2 回:電気設備の保安に関する法律の必要性第 3 回:電気の計量に関する法律の必要性 第 4 回:電気事業の種類と特質、電気事業と電気法規の変遷(第 1 回から 3 回までの演習) 第 5 回:電気事業法の目的と事業規制 第 6 回:電気工作物の保安に関する法規(電気主任技術者試験の対象)第 7 回:電気工作物の範囲と種類(第 4 回から 6 回までの演習)第 8 回:電気主任技術者資格の取得 第 9 回:電気工事士法 第 10 回:電気工作物の技術基準(第 7 回から 9 回までの演習) 第 11 回:接地工事 第 12 回:発電所、変電所等の電気工作物 第 13 回:電気施設管理 第 14 回:電力系統の運用(第 10 回から 14 回までの演習)第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)、授業中の演習(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 計測工学 Instrumental Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:江崎 秀 Shu EZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 江崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気電子工学の基本量は、回路中の素子における電圧と電流である。本科目は、電圧と電流などの電気的諸量をどのように測定すればよいのかを理解し、実際に測定を行う際に計測器を選ぶ基準を身に付けることを主な目的とする。通常測定対象は、時間変化する信号である。信号は直流成分、交流成分および不規則変動成分から成るが、信号をこれらの成分に分解する解析法を学び、解析を実現する計測システムを実際の計測装置を通じて理解する。

キーワードkeywords

電圧、電流、直流、交流、雑音、AD 変換、計測システム、データ解析voltage, electric current, direct current, alternative current, noise, AD converter, measurement system, data analysis

授業の到達目標 ・ 回路に電流計や電圧計を接続し、計測器の接続による誤差を見積ることができる。(A6, B1)・ 正弦波の式と波形、振幅、位相、周波数、角周波数、周期などのパラメータの関係を示すことができる。(A7, B2)・ 任意の周期関数に対し、直流成分と交流成分を分離し、交流成分の実効値を求めることができる。(A7, B2)・ 計測器におけるアナログ回路とディジタル回路の特徴を理解し、演算増幅器による基本的回路を設計できる。(A6, B1)・ DMM、オシロスコープ、発振器のデータシートを読むことができ、実務に際して適切な装置を選ぶことができる。(B1)

教員からの一言 ・ 実験で種々の計測器を用いるため、実験を思い出しながら受講してほしい。・ 接続した計測器が一種の素子として測定対象に影響を及ぼすことを知ってほしい。・ 現実の計測器の水準や計測器メーカーを知ってほしい。

関連科目 電気回路Ⅰ、電気回路Ⅱ、センサとアクチュエータ、電気工学基礎実験Ⅰ、電気工学基礎実験Ⅱ教 材 教科書 高橋寛監修 「絵ときでわかる電気電子計測」 オーム社

参考書 岩崎 俊 「電子計測」 森北出版授業計画第 1 回:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、計測とは何か、単位とは何か、測定器の接続による誤差の発生     正弦波の波形とパラメータ(振幅、周波数、周期、角周波数、位相)の計算 第 2 回:様々な波形の直流成分(平均値)・交流成分の実効値の計算(小テスト) 第 3 回:DMMの基本的構造と仕様、アナログテスタとDMMの違い・特徴(小テスト) 第 4 回:Web によるDMM調査演習(課題) 第 5 回:電気計測法の基本や単位と測定器の接続による誤差の発生第 6 回:オシロスコープの基本的構造と仕様(小テスト) 第 7 回:臨時試験 ① 第 8 回:Web によるオシロスコープ調査演習(課題) 第 9 回:オペアンプによる演算回路の設計 第 10 回:ディジタル計測システムの基本構造と利点(小テスト) 第 11 回:発振器の種類、基本構造と仕様 第 12 回:Web による発振器調査演習(課題) 第 13 回:総合演習、その他の計測器の例、信号のなかの不規則変動成分 第 14 回:臨時試験 ② 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)、授業中の調査演習(20%)と小テスト・演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 制御工学I Automatic Control I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:久良 修郭 Nobuhiro KYURA

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  古典制御理論は現在でも広く産業界で利用されている。本講義では、この理論の重要ポイントを 3 つの事項にまとめて説明する。制御工学、自動制御とはどのような学問か、また、制御の歴史について述べる。特に、ここでは、サーボシステムに焦点を絞って具体例を挙げシステムの構成、駆動要素、センサ要素、コントローラ、アンプ等を紹介する。そして、これらの要素を組み合わせたシステムの解析・設計に必要となる理論について述べる。

キーワードkeywords

フィードバック制御、サーボシステム、センサ、ラプラス変換、ラプラス逆変換、伝達関数feedback control, servo system, sensor, Laplace transform, inverse Laplace transform, transfer function

授業の到達目標 ・ フィードバック制御系のブロック線図を描くことができる。(B3)・ 定係数常微分方程式のラプラス変換を求めることができる。(B3)・ 基本関数のラプラス変換・逆変換を求めることができる。(A1)・ 伝達関数を簡略化しラプラス逆変換を求めることができる。(A1)・ 電気回路図からブロック線図を作成することができる。(A1)

教員からの一言 ・ 古典制御理論は難しい微分方程式の取り扱いを演算子法(ラプラス変換)の導入により簡便に取り扱えるようにした理 論体系である。ラプラス変換の使い勝手の良さを本講義、および、これに続く制御工学 II を学ぶことにより理解して欲 しい。関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅱ、応用数学Ⅰ、応用数学Ⅱ教 材 教科書 増田良介・曲谷一成 「制御工学の基礎」 昭晃堂

参考書 S.A. デービス 「フィードバックコントロール」 森北出版授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と講義概要、成績評価法の説明。自動制御と制御工学について、具体的な例を示しな     がら説明する。第 2 回:フィードバック制御の構成要素とその役割第 3 回:サーボシステムの基本構成・電気式サーボシステム第 4 回:サーボシステムの駆動要素と制御に使用される計測用センサ第 5 回:サーボシステムのコントローラ・アンプ、システムの特性と制御性第 6 回:ラプラス変換、基本関数のラプラス変換第 7 回:ラプラス変換の性質(演習)第 8 回:ラプラス変換とその逆変換による微分方程式の解法(1)第 9 回:ラプラス変換とその逆変換による微分方程式の解法(2)(演習)第 10 回:ブロック線図による電気回路図の表現第 11 回:ブロック線図の等価変換法、ブロック線図の簡略化(1)第 12 回:ブロック線図の等価変換法、ブロック線図の簡略化(2)(演習)第 13 回:伝達関数表現、開ループ伝達関数、閉ループ伝達関数(1)第 14 回:伝達関数表現、開ループ伝達関数、閉ループ伝達関数(2)(演習)第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(70%)と適時行う小テスト(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考 他学科履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 制御工学Ⅱ Automatic Control II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:久良 修郭 Nobuhiro KYURA

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  制御工学 I で学習したことを踏まえ、さらに、制御システムの解析・設計に便利な手法を紹介してゆく。ラプラス変換された伝達関数を基に、制御システムの種々の特性を数値的あるいはグラフにより判断するための手法、望ましい特性を得るための伝達関数の補償方法等について述べる。

キーワードkeywords

伝達関数、周波数応答関数、周波数特性、ボード線図、安定性、制御系設計transfer function, frequency response function, frequency characteristics, Bode diagram, stability, control system design

授業の到達目標 ・ 伝達関数より周波数応答関数を求めることができる。(C1)・ 周波数応答関数をボード線図により表現することができる。(C1)・ 伝達関数より、基本入力に対する制御システムの定常特性を求めることができる。(A1, B4)・ 制御システムが安定であるか否かの判断を行うことができる。(A1, B4)・ 望ましい特性とするための制御システムを設計することができる。(A1, C1)

教員からの一言 ・ ラプラス変換による微分方程式の取り扱いは、いわゆる演算子法の利用である。しかし、ラプラス変換された伝達関数 を用いることにより、微分方程式の解を求めることなく時間関数としての特性を大まかに理解する手法が種々紹介され るので、それらの関係を全体的に理解すること。

関連科目 制御工学 I、電気通信設計プロジェクト、応用数学Ⅱ教 材 教科書 増田良介・曲谷一成 「制御工学の基礎」 昭晃堂

参考書 S.A. デービス 「フィードバック・コントロール」 森北出版授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と講義の全体概要、成績評価法について説明する。第 2 回:周波数応答関数の定義とその意味第 3 回:周波数応答関数の計算方法第 4 回:周波数応答関数の表現方法第 5 回:周波数応答関数による制御特性の把握(演習)第 6 回:ボード線図の合成と制御システムの特性第 7 回:フィードバック制御システムの基本構造とその特性(1) 第 8 回:フィードバック制御システムの基本構造とその特性(2)(演習)第 9 回:フィードバック制御システムの安定性の判別方法第 10 回:フィードバック制御システムの応答(1)第 11 回:フィードバック制御システムの応答(2)(演習)第 12 回:サーボシステムの設計(演習)第 13 回:補償法による制御系設計(1)第 14 回:補償法による制御系設計(2)(演習)第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(70%)と適時行う小テスト(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考 制御工学 I を必ず履修しておくこと。他学科履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ロボティクス Robotics科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:久良 修郭 Nobuhiro KYURA

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  コンピュータによる機械制御、および、システム統括制御の具体例として、ロボットの仕組みの概要を説明する。ロボットアーム駆動モータ制御系の構成を述べ、多軸機械におけるその利用方法について解説する。さらに、機械構成に基づくアーム先端の動きに関する座標変換・逆変換を用いた、回転機構の直線動作制御、円弧動作制御における、任意曲線動作実現のためのモータ制御系への指令発生方式について述べる。統括制御の概要として、教示・再生の原理に基づく、制御システムのソフトウェア構成について述べる。最後に、今後のロボットについて展望する。

キーワードkeywords

ロボットアーム制御、モータ制御、座標変換、逆変換、位置決め制御、輪郭制御、知能ロボットrobot-arm control, motor control, coordinate transform, inverse kinematics transform, positioning, contouring control, intelligent robot

授業の到達目標 ・ ロボットアーム駆動系の構成から、その各部を繋ぐブロック図を作成できる。(B5)・ モータ制御の特徴を理解し、その長所・短所を表現できる。(A9, B5)・ 回転動作機械を並進動作機械として動かすための座標変換を理解し、その計算方法を記述できる。(C6)・ ロボット制御に必要となる基本となるセンサの種類その利用方法を理解する。(C2)・ ロボット制御のソフトウェア・システム構成を記述できる。(C3)

教員からの一言・ 機械の制御、モータ制御、プログラムによる制御の関わり合いを理解するように努めてほしい。・ ソフトウェアによる制御システムの構成をブロック間の関係として表現し、各ブロックの機能を文章で記述できるよう になってほしい。

関連科目 電気通信工学概論、計算機システム、計算機システム演習、情報通信工学概論、センサとアクチュエータ教 材 教科書 松日楽 信人、大明 準治共著「ロボットシステム入門」 Ohmsha

参考書 藤野 義一、久良 修郭共著「モーション・コントロール」 産業図書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と全体概要、ロボット研究の枠組み、モータ駆動による産業用ロボットの出現、その     技術対象範囲等を説明する。また、成績評価法について説明する。第 2 回:ロボットとメカトロニクス 第 3 回:ロボットの形第 4 回:ロボットのメカニズム第 5 回:ロボットのセンサ第 6 回:ロボットのアクチュエータ(演習)第 7 回:ロボットの運動学 第 8 回:ロボットの運動制御(演習)第 9 回:ロボット言語の構成第 10 回:教示・再生制御のためのシステム構成第 11 回:アーム制御のためのモータ制御指令の発生方法(演習)第 12 回:コンピュータ制御における計算精度と誤差の補償方法(演習)第 13 回:教示・再生制御システムのソフトウェア構成第 14 回:ロボットインテリジェント化第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験の準備では、第 1 回から 14 回までの講義ノートを良く見直しておくこと。

成績評価基準  定期試験(70%)と授業中の演習(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject コンピュータ概論 Introduction to Computer科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:平野 剛 Go HIRANO

連絡先(代表者):2 号館 1 階 平野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  コンピュータの機能、構造、利用法について総合的に学習する。本講義では、特に基礎的なハードウェアの知識を修得させる。電気通信工学科においては、単にコンピュータの利用者という立場からコンピュータに接するのではなく、コンピュータの内部の動作までも洞察できる専門的な知識を養うことを目標としている。また組込コンピュータ技術の知識を得るために、必要に応じてマイクロプロセッサとそのアーキテクチャについても述べる。

キーワードkeywords

情報、演算、中央処理装置、主記憶装置、制御装置、入出力装置、データ表現information, operation, CPU, main memory device, input/output equipment, data representation

授業の到達目標 ・ コンピュータの歴史を知る。(A8, B4)・ コンピュータの動作原理を理解する。(A3, B4)・ コンピュータで取り扱うデータ表現について理解し、簡単なデータ表現演算ができる。(A3)・ コンピュータアーキテクチャを理解できる。(A8, B4)・ コンピュータの構成要素について理解する。(B4)

教員からの一言 ・ コンピュータの誕生から現在までの発展の経緯を知ることで、コンピュータの今後の発展と将来像を描いてほしい。・ 一般社会ではコンピュータを利用することに重点を置かれがちですが、目的に合ったコンピュータを設計するという立 場からこの授業を受けてほしい。

関連科目 情報処理 I、情報処理Ⅱ教 材 教科書 橋本 洋志 他 「図解 コンピュータ概論 ハードウェア 改定 2 版」 オーム社

参考書 所 真理雄 「計算機システム入門」 岩波書店授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要、成績評価法について説明。    注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席すること。 第 2 回:ハードウェアとソフトウェア、コンピュータとネットワーク 第 3 回:コンピュータの歴史、社会的現状第 4 回:コンピュータの動作原理第 5 回:データ表現(2 進数) 第 6 回:データ表現(文字コード)第 7 回:基数変換 第 8 回:臨時試験 第 9 回:論理回路 第 10 回:組み合せ回路 第 11 回:コンピュータの構成要素―演算装置― 第 12 回:コンピュータの構成要素―記憶装置― 第 13 回:コンピュータの構成要素―制御装置― 第 14 回:コンピュータの構成要素―入出力装置― 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  演習(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject プログラミングⅠ Programming I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け システム記述用の言語として開発され、OS(オペレーティング・システム)だけでなく、各種分野において広く用いられているプログラミング言語である C 言語を学ぶ。その際、C の言語仕様だけではなく,プログラムの構想、設計、デバッグといった C プログラミングの過程について解説し、プログラム作成能力を高める。さらに、問題を解決するための手法(アルゴリズム基礎)をその考え方とともに述べ、問題を解決する力を養う。

キーワードkeywords

プログラミング言語 C、プログラミング、アルゴリズム、デバッグC programming language, programming, algorithm, debug

授業の到達目標・ コンパイラ言語の概念およびプログラミング言語Cの書式や型について説明できる。(A3, A8, B5)・ ループ構造や条件分岐等の制御構造を適切に記述できる。(A3, B5)・ 数式や各種関数、文字列等の型に応じた適切な演算をプログラムできる。(A3, B5)・ ポインタの基本的な概念を習得する。(A3, B5)

教員からの一言・ プログラミング I 演習と一体で授業を進めるので、判らない点は演習を通して解決してほしい。・ C は多くの課題演習をこなすことで理解を深めることができるので、積極的に演習を行ってほしい。

関連科目 プログラミング I 演習、プログラミング II、プログラミング II 演習教 材 教科書 高橋麻奈「やさしい C 第 2 版」ソフトバンク社

参考書 Steve Oualline「C 実践プログラミング」オーム社授業計画第 1 回:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、C 言語とは何か。コンパイラ言語とインタプリンタ言語の違い第 2 回:C 言語の書き方の基本、スタイル、コンパイラの使い方第 3 回:データ型、代入、演算子第 4 回:配列第 5 回:プログラムの制御構造(ループ構造)第 6 回:プログラムの制御構造(分岐構造)第 7 回:関数、ライブラリ関数、ヘッダファイル第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:プリプロセッサ、マクロ第 10 回:ポインタ概要第 11 回:ポインタ詳細第 12 回:構造体の概要第 13 回:文字列の操作第 14 回:ファイルの入出力操作第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject プログラミングⅠ演習 Practice on Programming I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI、 平野 剛 Go HIRANO

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け プログラミングⅠで学習したプログラミング言語 C の知識を具体的な演習課題を通じて習得することを目指す。また、C の開発環境としてエディタやコンパイラ、デバッガ等で構成される統合開発環境の利用技術についても習得する。

キーワードkeywords

プログラミング言語 C、プログラミング、アルゴリズム、デバッグC programming language, programming, algorithm, debug

授業の到達目標・ コンパイル方法を理解し、C の記述方法について習熟する。(A3, A8, B5)・ ライブラリ・ヘッダファイルの概念や利用方法を実際の課題に基づいて習得する。(A3, B5)・ 与えられた数式や各種関数などをプログラムとして実装する方法を習得する。(A3, B5)・ 統合開発環境を利用したプログラム開発について習熟する。(A3, B5)

教員からの一言・ プログラミングⅠと一体で授業を進めるので、判らない点はプログラミングⅠ演習の授業中に解決してほしい。・ C は多くの課題演習をこなすことで理解を深めることができるので、積極的に演習を行ってほしい。

関連科目 プログラミングⅠ演習、プログラミングⅡ、プログラミングⅡ演習教 材 教科書 高橋麻奈「やさしい C 第 2 版」ソフトバンク社

参考書 Steve Oualline「C 実践プログラミング」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、UNIX 環境での基本的な操作第 2 回:基本的なプログラミング(1);もっとも有名な C プログラミング第 3 回:基本的なプログラミング(2);簡単な数学関数の実装第 4 回:配列を使ったデータ構造第 5 回:データ構造に関する演習第 6 回:条件分岐を用いた成績評価プログラム第 7 回:関数を用いたプログラミング;平均・標準偏差の導出第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:マクロプリプロセッサの実装第 10 回:ポインタ演習第 11 回:線形リンクリストの実装第 12 回:文字列の比較・コピーを使った論理演算第 13 回:ファイル読み込みを使ったプログラム作成第 14 回:総合演習;データファイルの分析処理プログラムの作成第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject プログラミングⅡ Programming II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け プログラミングⅠに引き続き、C によるデータの適切な処理方法や複雑な制御構造等を用いた,より実践的なプログラミング手法について習得する。また、コンパイラ言語だけでなく、近年、注目の高まっている Web アプリケーション技術を担うインタプリタ言語である PHP についても言語仕様やセキュリティを考慮したプログラミング手法を学ぶ。

キーワードkeywords

プログラミング言語 C、プログラミング、アルゴリズム、デバッグ、PHPC programming language, programming, algorithm, debug, PHP

授業の到達目標・ Cの高度な記述によるプログラムを説明できる。(A3, A8, B5)・ 変数の有効範囲について説明できる。(A3, B5)・ 基本的なアルゴリズムの動作原理について説明できる。(B5)・ データ構造をプログラム上で実現する方法を説明できる。(B5)・ Web 等で用いられているプログラム技術について動作原理を説明できる。(B5)

教員からの一言・ プログラミングⅡ演習と一体で授業を進めるので、判らない点は演習を通して解決してほしい。・ プログラミングⅠの発展講義であるため、プログラミングⅠ、プログラミングⅠ演習を習熟しておいてほしい。

関連科目 プログラミングⅠ、プログラミングⅠ演習、プログラミングⅡ演習、データ構造とアルゴリズム教 材 教科書 高橋麻奈「やさしい C 第 2 版」ソフトバンク社

参考書 Steve Oualline「C 実践プログラミング」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、プログラミングⅠの復習第 2 回:キャストによる型変換第 3 回:各種演算子を用いた複雑な演算第 4 回:変数のスコープと変数寿命(ローカル変数、グローバル変数、スタティック変数)第 5 回:再帰を用いたプログラミング第 6 回:データ構造(リスト構造)第 7 回:ソートとサーチ(バブルソート) 第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:種々のコンパイル言語(Java、 C++、 C#)インタプリタ言語(Shell Script、 Perl)の概要第 10 回:インターネットを支えるプログラム言語 第 11 回:動的な Web ページのための言語 第 12 回:PHP を用いた CGI 作成の基本第 13 回:セキュリティを考慮したプログラミング手法第 14 回:総合演習第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject プログラミングⅡ演習 Practice on Programming II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI、 松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け プログラミングⅠ演習に引き続いて、C によるデータの適切な処理方法や複雑な制御構造を用いた,より実践的なプログラミング手法について演習を通して学ぶ。また、コンパイラ言語だけでなく、近年、注目の高まっている Web アプリケーション技術を担うインタプリタ言語である PHP についても言語仕様やセキュリティを考慮したプログラミング手法を実装し、その特性について理解する。

キーワードkeywords

プログラミング言語 C、プログラミング、アルゴリズム、デバッグ、PHPC programming language, programming, algorithme, debug, PHP

授業の到達目標・ C の高度な記述方法を用いたプログラミング手法を習得する。(A3, B5)・ ライブラリ関数を活用したプログラム作成法を習得する。(A3, B5)・ 複雑な条件分岐を用いたプログラム作成に習熟する。(A3, B5)・ PHP による Web アプリケーション作成の基本を理解する。(A3, B5)

教員からの一言・ プログラミングⅡと一体で授業を進めるので、判らない点はプログラミングⅡ演習の授業中に解決してほしい。・ プログラミングⅠの発展講義であるため、プログラミングⅠ・演習を習熟しておいてほしい。

関連科目 プログラミングⅠ・演習、プログラミングⅡ演習教 材 教科書 高橋麻奈「やさしい C 第 2 版」ソフトバンク社

参考書 Steve Oualline「C 実践プログラミング」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、プログラミングⅠ演習の復習。第 2 回:キャストによる演算の誤差に関する演習第 3 回:各種演算子を使った簡易集計プログラム第 4 回:複雑なループ・関数構造を持つプログラム第 5 回:ハノイの塔第 6 回:リスト構造によるデータの表現とプログラミング第 7 回:バブルソートを用いたデータのソートプログラム第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:各種インタプリタ言語によるプログラム形態第 10 回:HTML を用いた Web ページ作成第 11 回:PHP を用いた基本プログラミング第 12 回:PHP による Web アプリケーションの作成( 1 )第 13 回:PHP による Web アプリケーションの作成( 2 )第 14 回:総合演習 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject ソフトウェア概論 Introduction to Software Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:平野 剛 Go HIRANO

連絡先(代表者):2 号館 1 階 平野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  コンピュータやソフトウェアについて基礎的なことを学ぶ。とくに、コンピュータやソフトウェアが行なう処理の概要、性質、ソフトウェアの種類や活用法などについて学ぶ。また、プログラミングやプログラム設計の原則について学び、プログラミングが想像力と洞察力を必要とすることを理解する。現在のコンピュータ技術に不可欠な通信ネットワーク及び組込みシステムについて学び、IT産業の技術動向について知る。

キーワードkeywords

ソフトウェア、コンピュータ、プログラミング、ソフトウェア設計、組込みシステムsoftware, computer, programming, software design, embeded system

授業の到達目標 ・ ソフトウェアの役割を説明できる。(A8)・ プログラムについて説明できる。(A8)・ プログラミングの手順について説明できる。(A8, B5)・ プログラミングが想像力と洞察力を必要とすることを知る。(A8, B5)・ ソフトウェアの仕様から要求されているものを読み取り、要求を実現するための手法を習得する。(A8, B5)

教員からの一言 ・ コンピュータを動作させるためにはソフトウェアが必須であり、身近な家電製品にもコンピュータが組込まれ、ソフト ウェアが利用されている。この授業では、ソフトウェアが様々な分野で利用されていることを理解してほしい。

関連科目 プログラミングⅠ、プログラミングⅠ演習、オペレーティングシステム教 材 教科書 橋本 洋志 他「図解 コンピュータ概論 ソフトウェア通信ネットワーク 改訂 2 版」オーム社

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:演習の進め方と演習概要、および、成績評価法について説明   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席すること。 第 2 回:コンピュータとソフトウェアの役割 第 3 回:ソフトウェアの種類と目的第 4 回:オペレーティングシステムⅠ 第 5 回:オペレーティングシステムⅡ第 6 回:プログラムとは 第 7 回:プログラミング言語第 8 回:臨時試験第 9 回:ソフトウェア設計とプログラミング 第 10 回:フローチャート 第 11 回:データベース 第 12 回:通信ネットワーク 第 13 回:組込みシステムと IT 産業の社会的現状 第 14 回:コンピュータ操作実習 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  演習(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject シミュレーション Simulation Engineering科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:五反田 博 Hiromu GOTANDA、伊集院 八郎 Hachiro IJYUIN

連絡先(代表者):2 号館 2 階 2224 室 五反田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  シミュレーションとは、現実の様々な自然現象や社会現象をモデル化して、現象をコンピュータ上で模擬的に実験して、予測や解明、保全、計画、設計等に役立てることです。また、シミュレーションを行う装置やプログラムをシミュレータと云い、広く多くの分野に浸透して活用されています。気象予報やコンピュータゲームもその例です。ここでは、シミュレーションの基本を学ぶとともに、身近なツールの利用法を習得します。

キーワードkeywords

数理モデル、シミュレーション、シミュレーション言語、シミュレータ、視覚化mathematical model, simulation, simulator, simulation language, visualization

授業の到達目標 ・ シミュレーションの必要性や効果、限界を説明できる。(C3)・ シミュレーション用のツールや言語の特徴を知り、実際にプログラムできる。(B3, B4)・ 各種の視覚化機能を使って、分かりやすく提示できる。(C3)・ 複素指数関数と正弦波の関係を的確に記述できる。(B3, B4)

教員からの一言 ・ シミュレーションプログラミングができるよう、プログラム言語を少なくともひとつ習得できていることが望ましい。・ シミュレーションの威力を知ると同時に、それを過信したり頼り過ぎたりすることのないよう心掛けるべきである。・ グラフ描画やユーザインタフェース設計にもチャレンジして欲しい。

関連科目 数学Ⅰ、数学Ⅱ、電気回路Ⅱ、信号処理Ⅰ、情報通信工学概論、プログラミングⅠ教 材 教科書 特に指定せず、プリントを配布する

参考書 渋谷道雄・渡邊八一「Excel で学ぶ信号解析と数値シミュレーション」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と成績評価法の説明。シミュレーションや数理モデルの意義。第 2 回:関数を平行移動したグラフや、微分および積分したグラフの概略図を描く第 3 回:点の回転運動とオイラーの公式第 4 回:臨時試験1第 5 回:Excel;セル計算と基本関数の描画第 6 回:Excel;正弦波の振幅・位相・周波数の異なる正弦波の表示第 7 回:Excel;微分波形の表示第 8 回:Excel;積分波形の表示第 9 回:Excel;正弦波の合成によるパルス波の近似とスペクトルの意味第 10 回:Excel;数式エディタ、総合演習第 11 回:臨時試験2第 12 回:データ処理演習1第 13 回:データ処理演習2第 14 回:データ処理演習3(レポート提出) 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、臨時試験(30%)レポート(10%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject データ構造とアルゴリズム Data Structure and Algorithm科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:平野 剛 Go HIRANO

連絡先(代表者):2 号館 1 階 平野研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  データ構造とアルゴリズムは、プログラムを作成する際に必要となる基礎的な知識である。よいプログラムを実現するためには、優れたデータ構造とそれを処理するアルゴリズムを用いなければならない。この授業では、ソートと探索についてデータ構造とアルゴリズムを変化させた場合の計算量の違いと計算の効率を学ぶ。

キーワードkeywords

ソート、再帰、スタック、キュー、線形リスト、二分探索木、ヒープ構造、ハッシュ法sorting, recurison, stack, queue, link list, binary search tree, heap structure, hash method

授業の到達目標 ・ 構造化プログラミングの意味を説明できる。(A3)・ アルゴリズムの再帰的定義と再帰的プログラムについて説明できる。(A3)・ ソートの原理と各手法の違いおよび計算量を説明できる。(A3, B5)・ データ構造の表現法を説明できる。(A3, B5)・ 二分探索木およびハッシュ法を使った探索法を説明できる。(A3, B5)

教員からの一言 ・ 本格的なプログラムを作成するためには、プログラム言語の文法を理解するだけでは不十分でアルゴリズムとデータ構 造の知識が必要不可欠である.本講義を通してプログラミングの基本を修得してほしい.

関連科目 プログラミングI、プログラミング I 演習、プログラミング II、プログラミング II 演習教 材 教科書 広瀬 貞樹 「あるごりずむ」 近代科学社

参考書 柴田 望洋 他 「C 言語によるアルゴリズムとデータ構造」 ソフトバンククリエイティブ社授業計画 第 1 回:導入講義:演習の進め方と演習概要、および、成績評価法について説明   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席すること。 第 2 回:ユークリッドの互除法 第 3 回:再帰とは 第 4 回:アルゴリズムの計算量 第 5 回:データ構造Ⅰ(スタック、キュー)第 6 回:データ構造Ⅱ(線形リスト)第 7 回:ソート第 8 回:臨時試験第 9 回:二分木 第 10 回:二分探索木 第 11 回:バランス木 第 12 回:ヒープ構造 第 13 回:ヒープソート 第 14 回:ハッシュ法 第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  演習(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 画像処理 Image Processing科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:井上 勝裕 Katsuhiro INOUE

連絡先(代表者):[email protected]授業の概要及び位置付け  本講では、コンピュータグラフィクス、ロボットビジョン等の基礎となる画像処理について講義する。画像の補正、フィルタリング、2 値画像処理手法について説明を行い、C 言語によるプログラミングや、実際にコンピュータを利用した演習を通じて、そのアルゴリズム関する理解を深めさせるとともに、実画像データに対する感覚を養わせる。

キーワードkeywords

グラフィックス表現法、画像補正、画像のフィルタリング、2 値画像処理、プログラミングgraphical representation, image compensation, filtering, binary image processing, programming

授業の到達目標 ・ 計算機科学を学ぶうえで必要不可欠な画像処理技術に関する知識とその応用方法を説明できる(A8)・ 画像の表現方法を理解し,画像ファイル(pgm ファイル)をアクセスするプログラムを記述できる。(A3)・ 画像の視覚的補正,空間領域・周波数領域におけるフィルタリングや 2 値画像処理技術を説明できる。(A3)・ C 言語によるプログラミングやコンピュータ演習を通じて,実画像のデータ処理ができるようになる。(A3)

教員からの一言 ・ 授業後半に、Microsoft Visual C++ を利用した演習を行いますが、前半の講義の間においても、既存のソフトウェアを 利用した画像処理を各自行ってみることを推奨します。・ 「プログラミング」の内容を理解していることを前提に講義を行います。

関連科目 プログラミング I、プログラミング I 演習、プログラミング II、プログラミング II 演習教 材 教科書 阿居院 猛、長尾 知晴 共著 「C言語による画像処理入門」 昭晃堂

参考書 林 晴比古 著 「新 Visual C++.NET 入門 ビギナー編」 ソフトバンク パブリッシング授業計画 第 1 回:導入講義 - 講義全体の概要(目標、講義の進め方、評価の仕方)を説明するとともに、画像処理に関する要     を説明する。第 2 回:グラフィックス表現方法 - ビットマップ表現、ベクタ表現について説明するとともに、モノクロ・グレース     ケール・カラーイメージ等の色表現等について説明する。第 3 回:PGM フォーマット - 本講義で使用する PGM ファイルのフォーマットならびにそのファイルの読み書きの方     法について説明する。第 4 回:画像の濃度ヒストグラム - 画像の濃度ヒストグラム情報を利用した画像の補正処理手法である、ヒストグラ     ム線形変換、等価変換、2 値化処理について説明する。第 5 回:画像の疑似階調表現法 - 限られた階調数を用いて、できるだけ忠実に画像を表現するための手法である擬似     階調表現法の中の、組織的ディザ法、誤差拡散法について説明する。 第 6 回:空間領域でのフィルタリング - 平滑化フィルタ、微分フィルタ、メディアンフィルタ等について説明する。 第 7 回:周波数領域でのフィルタリング - 2 次元 FFT を利用したフィルタリングについて説明する。 第 8 回:2 値画像処理 1 - 2 値画像処理の概要と、膨張・収縮処理について説明する。第 9 回:2 値画像処理 2 - 細線化、輪郭線抽出について説明する。第 10 回:2 値画像処理 3 - Hough 変換について説明する。第 11 回:演習 - VC++ の基礎。第 12 回:演習 - VC++ の応用。第 13 回:演習 - マスク処理、二次元 FFT、Hough 変換等、与えられたプログラムを使用した実画像データの処理。 第 14 回:演習 - 画像処理を組み合わせた、画像データからの情報抽出。第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験の成績(100%)により評価する。備 考

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科目名 subject データベース Database System科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:大木 優 Masaru OHKI

連絡先(代表者):3 号館 3 階 大木研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  この講義では、近年のデータベースで主流となっているリレーショナルデータベースの機能、リレーショナルデータベースの基礎となっている関係モデル、データベースマネジメントシステムの機能、リレーショナルデータベースの操作言語である SQL 言語を学習する。

キーワードkeywords

データベース、リレーショナルデータベース、データベースマネジメントシステム、SQL 言語database, relational database, database management system, SQL

授業の到達目標 ・ データベースの基本機能を理解する。(A3)・ データベースマネジメントシステムの基本機能を理解する。(A3)・ 関係モデルの基礎知識を有している。(A3)・ 関係を正規化することができる。(A3)・ SQL 言語を使うことができる。(A3)

教員からの一言

関連科目 コンピュータ概論、プログラミングⅠ・Ⅱ、データ構造とアルゴリズム、パターン認識教 材 教科書 基本情報技術者プラスアルファ データベースとアルゴリズム 実教出版

参考書授業計画第 1 回:導入講義:講義全体の概要。     ACCESS の使い方( 1 )第 2 回:ACCESS の使い方( 2 )+データベースの目的、関係データベース第 3 回:データベースの操作( 1 )第 4 回:データベースの操作( 2 )第 5 回:データベースの操作( 3 )第 6 回:トランザクションの制御     データベースの定義第 7 回:埋め込み型 SQL +ストアードプロシージャ第 8 回:データベースモデル第 9 回:正規化第 10 回:正規化+データ操作第 11 回:データベース言語+ DBMS 機能( 1 )第 12 回:DBMS の機能( 2 )第 13 回:DBMS の機能( 3 )第 14 回:データベースの関連機能第 15 回:期末試験

成績評価基準  定期試験(70%)、小テスト ・ 課題(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject パターン認識 Pattern Recognition科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次後期必修・選択の別 選択科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:井上 勝裕 Katsuhiro INOUE

連絡先(代表者):[email protected]授業の概要及び位置付け  本講では、観測されたパターンをあらかじめ定められた複数の概念のうちの一つに対応させる処理であるパターン認識について、とくに統計的パターン認識にまとを絞って説明する。線形代数学や確率・統計学に対する数学の基礎を前提とするが、講義の中で、その復習をかねて、各種確率統計量を利用した特徴抽出、その特徴空間の線形変換についても説明を行う。そして、パターン認識法の概念の習得を通じて、データ解析における基礎を身につけさせる。キーワードkeywords

確率・統計、特徴抽出、線形判別関数、最近傍決定則、ベイズ判定則probability/statistics, feature extraction, linear discriminant function, nearest neighbor rule, Bayes decision rule

授業の到達目標 ・ 計算機科学を学ぶうえで必要不可欠なデータ解析技術に関する知識とそれらの応用方法を説明できる。(A3, B5)・ 確率・統計の概念を理解し、標本平均等、統計的特徴量の計算ができる。(A3)・ 特徴空間の分割という概念等、パターン認識の本質を説明できる。(B5)・ 実データの前処理、特徴抽出、特徴空間の分割といったパターン認識における一連の作業を実行できる。(C3)

教員からの一言  授業において、コンピュータを利用した演習までは行いませんが、パターン認識に関しては、自分の興味あるデータを実際に処理してみることが理解を深める早道だと思います。各自、コンピュータを利用した実践的プログラムを作成してみることを推奨します。関連科目 数理統計学教 材 教科書 石井健一郎 他 「パターン認識」 オーム社

参考書授業計画 第 1 回:導入講義 - 講義全体の概要(目標、講義の進め方、評価の仕方)を説明するとともに、パターン認識に関す     る概要を説明する。第 2 回:パターン認識系の構成 - パターン認識の基礎となる特徴ベクトルと特徴空間、特徴空間の分割について説す     る。また、最近傍決定則の概念についても言及する。 第 3 回:最近傍決定則 - 最近傍決定則と線形識別関数について説明し、演習を行う。 第 4 回:確率分布関数 - 統計的パターン認識法の基礎となる確率分布関数、確率密度関数について説明する。 第 5 回:確率スカラー変数の統計量 - 期待値、標本平均、標本分散について説明する。 第 6 回:確率ベクトル変数の統計量 - 確率ベクトルの期待値、共分散行列について説明するとともに、独立・無相関     ・直交について説明する。 第 7 回:演習 - 確率ベクトルの標本平均、標本共分散行列について演習を行う。 第 8 回:多次元正規分布 - 多次元正規分布、マハラノビス距離について説明する。 第 9 回:確率変数の線形変換 - 線形代数の復習を行うとともに、確率変数の線形変換について説明する。 第 10 回:演習 - 確率変数の線形変換について演習を行う。 第 11 回:同時対角化 - ベクトル微分、共分散行列の同時対角化について説明する。 第 12 回:ベイズ判定法 - 統計的パターン認識法の一つであるベイズ判定法について、一次元正規分布の場合を例に説     明する。 第 13 回:ベイズ判定法 - 多次元正規分布におけるベイズ判定法について説明する。また、識別コストを考慮に入れた     判定法についても言及する。 第 14 回:パターン認識演習 - ベイズ判定を利用したパターン認識について、演習を行う。第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  期末試験の成績(80%)と授業中に随時行うレポート(20%)により評価する。備 考

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科目名 subject 計算機システム Computer System科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name: 久良 修郭 Nobuhiro KYURA

連絡先(代表者):5 号館 2 階  久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  コンピュータ概論で学習したことを踏まえ、具体的なマイクロプロセッサ Z80 を用いたコンピュータのシステム構成とその特徴を説明する。さらに、そのソフトウェアプログラムの動作方式、プログラム作成方法を説明する。使用する言語は、Z80 アセンブリ言語である。アセンブリ言語によるプログラム作成の知識を得ることにより、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの関係を理解する。また、現在多方面で利用されているマイクロコンピュータのアセンブリ言語によるプログラミングの基本を理解する。

キーワードkeywords

プログラム内蔵方式、アセンブリ言語、マシンコード、アセンブラ、オペコード、オペランドstored program architecture, assembly language, machine code, assembler, operation code, operand

授業の到達目標 ・ プロセッサの基本構成をブロック図で表現し信号の流れを説明することができる。(A8)・ プロセッサの処理内容を理解し、命令の種類とデータの流れを説明できる。(A9)・ Z80 アセンブリ言語の基本的な命令を用いたプログラムの動きを記述できる。(A9)・ Z80 アセンブリ言語を用い少ステップのプログラムを記述できる。(B5, C2)・ Z80 アセンブリ言語によるプログラムのフローチャートを作成できる。(C2)

教員からの一言 ・ フォン・ノイマンにより提唱されたプログラム内蔵方式の計算機アーキテクチャは、種々の高速動作のための工夫をし ながらも現在でもそのまま踏襲されている。このことをきちんと理解すること。・ 計算機システム演習を通して、具体的にアセンブリ言語によるプログラムを作成し、動作の原理を理解して欲しい。

関連科目 コンピュータ概論、ソフトウェア概論、計算機システム演習、電気通信工学序論教 材 教科書 堀 桂太郎、浅川 毅 「Z80 アセンブラ入門」 東京電機大学出版局

参考書 藤岡弘 他 「計算機システム ―ハードウェア編―」 昭晃堂授業計画第 1 回:導入講義、授業の進め方と本講義概要の説明、成績評価法について説明する。第 2 回:8 ビットマイコンでのデータの取り扱い方第 3 回:算術値・論理値とその演算(算術演算、論理演算)第 4 回:マイコンの基本構成とその動作・データの流れ(演習)第 5 回:Z80 の構成概要・基本構成・構成要素第 6 回:Z80 アセンブリ言語概要・命令の構成とアドレッシング第 7 回:機械語命令詳細(1)転送命令の働き第 8 回:機械語命令詳細(2)演算命令の種類と動作(演習)第 9 回:機械語命令詳細(3)システム制御命令第 10 回:機械語命令詳細(4)移動・回転、ビット操作命令第 11 回:機械語命令詳細(5)分岐(飛び越し)命令・入出力命令第 12 回:基本プログラムの作成(1)アセンブリ言の表現形式(演習)第 13 回:基本プログラムの作成(2)フローチャートとコーディング(演習)第 14 回:基本プログラムの作成(3)繰り返し計算プログラムの作成(演習)第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする。

成績評価基準  定期試験(60%)と適時行う小テスト(40%)の成績を総計して評価点とする。備 考 計算機システム演習を後期に選択することが望ましい。他学科履修不可

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科目名 subject 計算機システム演習 Assembly Language Programming科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:久良 修郭 Nobuhiro KYURA、伊集院 八郎 Hachiro IJUIN

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  計算機システムで講義したマイクロコンピュータ Z80 を用い、アセンブリ言語によるプログラム作成の演習を行う。ソフトウェア作成での重要な部分であるプログラム作成のステップ、(1)フローチャートの作成、(2)アセンブリ言語によるコーディング(プログラム作成)、(3)プログラムの実行、(4)実行結果を判断し目的の処理内容になっているかどうかを調べ、修正を加えプログラムを完成させる(デバッグ)を理解する。プログラム作成の課題が与えられるので、課題に示された要求を満たすプログラムの作成を通じ、作成のステップを理解する。キーワードkeywords

概略フローチャート、詳細フローチャート、コーディング、デバッグ、アセンブリ言語general flowchart, detail flowchart, coding, debug, assembly language

授業の到達目標 ・ 10 進数の 2 進数、16 進数への変換、差の逆の変換ができる。(A8)・ 各種アドレッシング方式を用いたプログラムの作成ができる。(A8)・ プログラム仕様書に従い、フローチャートを作成できる。(C2, C3)・ フローチャートに従い、アセンブリ言語を用いプログラムを作成できる。(B5)・ プログラムをデバッグし、処理内容の妥当性を記述することができる。(A8)教員からの一言 ・ 人とのコミュニケーションにおいては、記録を残すために文章を作成することは重要である。コンピュータで処理した いことを文章化する、また、作成されたプログラムの処理内容を簡潔な文章で表現できることは大切である。

関連科目 計算機システム、コンピュータ概論、ソフトウェア概論、オペレーティングシステム、画像処理教 材 教科書 堀 桂太郎・浅川 毅「Z80 アセンブラ言語入門」東京電機大学出版局

参考書 柏谷 他「マイコン応用システム入門 ―ソフト編―」東京電機大学出版局授業計画第 1 回:導入講義:演習の進め方と演習概要、および、成績評価法について説明。   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席すること。第 2 回:KENTAC の操作とマシン語によるプログラム作成・実行、基本入出力命令プログラムの作成・実行第 3 回:アセンブラを用いたプログラム作成・実行実習第 4 回:各種アドレッシング方式の利用法演習第 5 回:各種演算命令を用いるプログラムの作成(1)第 6 回:各種演算命令を用いるプログラムの作成(2)第 7 回:各種演算命令を用いるプログラムの作成(3)第 8 回:条件分岐命令を組み合わせたプログラムの作成(1)第 9 回:条件分岐命令を組み合わせたプログラムの作成(2)第 10 回:条件分岐命令を組み合わせたプログラムの作成(3)第 11 回:基本プログラム作成(1)第 12 回:基本プログラム作成(2)第 13 回:基本プログラム作成(3)第 14 回:応用プログラム作成第 15 回:定期試験(60 分) プログラム作成に関する筆記試験を行う。

 第3回目以降、各回に対応したプログラム作成課題を与える。これらの課題に対しプログラムを作成し実行する。各課題につき、フローチャート、アセンブル・リスト、実行結果のレポートをまとめて提出する

成績評価基準  定期試験の成績 60%、プログラム作成課題に対するレポートの評価 40%とする。備 考 他学科履修不可

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科目名 subject 論理回路 Logic Circuit科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  現在のディジタル社会を支えるコンピュータ、インターネット、通信など全ての電子機器を構成する基本部品であるディジタル集積回路の基礎となる論理回路を理解する。CMOS とトランジスタによって構成される基本論理素子を組み合わせることで、様々な論理回路を実現できることを学ぶ。さらに、基本論理素子を用いた組み込み回路や順序回路の設計手法を学び、論理回路の設計手法を習得する。

キーワードkeywords

ディジタルシステム、論理ゲート、組み合わせ回路、順序回路digital system, logic gate, combination circuit, sequential circuit

授業の到達目標 ・ 論理変数を利用した論理演算を理解する。(A8)・ 真理値表・論理演算・カルノー図について理解し、それらを用いて論理回路を設計することができる。(A8)・ 簡単な組み合わせ回路の設計手法を習得する。(B4)・ 簡単な順序回路の設計手法を習得する。(B4)

教員からの一言 ・ 論理回路演習と一体で授業を進めるので、分からない点は論理回路演習の授業中に解決してほしい。

関連科目 コンピュータ概論、計算機システム、論理回路演習、集積回路、電気通信設計プロジェクト教 材 教科書 秋田純一著「ゼロから学ぶデジタル回路 講談社

参考書 五島正裕 「ディジタル回路」 数理工学社柴山潔 「コンピュータサイエンスで学ぶ論理回路とその設計」 近代科学社

授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、ディジタルシステムとは?論理回路設計とは? 第 2 回:基本論理(AND / OR / NOT)、ブール代数 第 3 回:論理素子(AND / OR / NOT / NAND / NOR / XOR)、論理式、真理値表、ブール代数、積和標準形 第 4 回:真理値表とカルノー図 第 5 回:ドントケアを用いたカルノー図による簡単化、論理式 第 6 回:組み合わせ回路(加算器)第 7 回:組み合わせ回路の設計 第 8 回:(臨時試験)   注:臨時試験の欠席者で理由書を届出した者は、定期試験の評価割合を 70%とする。 第 9 回:順序回路、レジスタ(フリップフロップ:D-FF) 第 10 回:順序回路の設計 第 11 回:順序回路の設計(カウンタの設計) 第 12 回:同期式順序回路の設計 第 13 回:論理回路の利用例(IC、74 シリーズなど)および AC 特性(ゲート遅延) 第 14 回:定期試験 一回目(60 分)  注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。 第 15 回:定期試験 二回目(60 分)  注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の演習(20%)、臨時試験(20%)、定期試験(60%)の成績を総計して評価点とする。備 考 授業中の演習は論理回路演習と一体で行うため、必ず論理回路演習も受講すること。

遅刻・欠席が 5 回以上の学生は、成績を最大 80%として評価し、定期試験 二回目および学期外試験は受験できないものとする。また、学期外試験での合格者は、成績を最大 70%として評価する。

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科目名 subject 論理回路演習 Practice on Logic Circuit科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI /白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 松崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  論理回路で学んだ内容の演習を行う。問題を自ら解くことによって、実際に論理回路を設計するための基本的な流れを経験しディジタル回路の設計手法を習得する。また、コンピュータ上の回路シミュレータ(CAD)を用いることで、ディジタル回路の設計、波形出力によるデバックといった応用的技術についても習得する。

キーワードkeywords

ディジタルシステム、論理ゲート、組み合わせ回路、順序回路、CADdigital system, logic gate, combination circuit, sequential circuit, computer aided design

授業の到達目標 ・ 論理変数を利用した論理演算を理解する。(A8)・ 真理値表・論理演算・カルノー図について理解し、それらを用いて論理回路を設計することができる。(A8)・ 簡単な組み合わせ回路の設計手法を習得する。(B4)・ 簡単な順序回路の設計手法を習得する。(B4)・ 回路シミュレータ(CAD)を用いた論理回路の設計手法を理解する。(B4, C3)

教員からの一言 ・ 論理回路と一体で授業を進めるので、論理回路で分からなかった点は論理回路演習の授業中に解決してほしい。

関連科目 コンピュータ概論、計算機システム、論理回路、集積回路、電気通信設計プロジェクト教 材 教科書 秋田純一「ゼロから学ぶデジタル回路」講談社

参考書 五島正裕 「ディジタル回路」 数理工学社柴山潔 「コンピュータサイエンスで学ぶ論理回路とその設計」 近代科学社

授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、ディジタルシステムとは?論理回路設計とは? 第 2 回:基本論理(AND / OR / NOT)、ブール代数 第 3 回:論理式、真理値表、ブール代数 第 4 回:真理値表とカルノー図 第 5 回:回路シミュレータ(CAD)演習第 6 回:組み合わせ回路の設計 第 7 回:ブール代数、カルノー図、真理値表、組み合わせ回路の設計 第 8 回:ブール代数、カルノー図、真理値表、組み合わせ回路の設計 その 2 第 9 回:組み合わせ回路の設計および簡単化 第 10 回:順序回路の設計 第 11 回:順序回路の設計(カウンタの設計) 第 12 回:同期式順序回路の設計 第 13 回:同期式順序回路の設計 第 14 回:定期試験 一回目(60 分)  注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。 第 15 回:定期試験 二回目(60 分)  注:試験範囲は第 1 回から第 13 回までの授業総てとする。

成績評価基準  授業中の演習(30%)、定期試験(70%)の成績を総計して評価点とする。備 考  授業中の演習は論理回路と一体で行うため、必ず論理回路も受講すること。

遅刻・欠席が 5 回以上の学生は、成績を最大 80%として評価し、定期試験 二回目および学期外試験は受験できないものとする。また、学期外試験での合格者は、成績を最大 70%として評価する。

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科目名 subject オペレーティングシステム Operating System科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け コンピュータに接続された機器や、コンピュータ上のアプリケーション、コンピュータのユーザの間の関係を調整する役目をになうオペレーティング・システム(OS)の基礎と理論を学ぶ。そして、組み込みシステム用 OS を対象としたプログラミング手法や実際のプログラムを解析することから学んでいく。

キーワードkeywords

オペレーティングシステム、プロセス、仮想記憶、スケジューリング、ファイルシステムoperating system, process, virtual memory, scheduling, file system

授業の到達目標・ OS の基本的な構成要素を理解する。(A8)・ OS の役割を理解し、OS の効果的な利用法を習得する。(B5)・ プロセスの状態やスケジューリング手法について理解し説明することができる。(C2, C3)・ メモリの効率的な利用法や仮想記憶について理解する。(B5)・ ファイルシステムの基本原理を説明できる。(B5)

教員からの一言 ・ これまで学んできたプログラミングや計算機システム・ソフトウェアに関する知識をベースに進めていきますので,し っかり復習をしておいてください。

関連科目 ソフトウェア概論,計算機システム演習、プログラミングⅠ・Ⅱ、同演習教 材 教科書 講義中に適宜資料を配付

参考書 柴山 潔「コンピュータサイエンスで学ぶ オペレーテインングシステム」近代科学社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、オペレーティングシステムの概要第 2 回:オペレーティングシステムの運用・管理第 3 回:各種 OS の特徴紹介および設計概念について第 4 回:プロセスモデル(プロセス3状態)第 5 回:プロセス状態とスケジューリング指標第 6 回:各種スケジューリングアルゴリズムと平均待ち時間/ターンアラウンド時間第 7 回:各種メモリ(キャッシュメモリ、主記憶、補助記憶)第 8 回:(臨時試験)   注:中間試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:メモリ管理(記憶装置)第 10 回:ページングとセグメンテーション第 11 回:仮想記憶(仮想記憶とは?)第 12 回:仮想記憶(ページングアルゴリズム)第 13 回:ファイルシステムの概要第 14 回:ファイルシステムの原理と利用方法第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第1回から第14回までの授業内容すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 情報理論と符号理論 Information and Coding Theory科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:戒田 高康 Takayasu KAIDA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 戒田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 現在急速に発展しているインターネットや携帯電話等の通信の基礎理論となるのがこの「情報と符号の理論」である。本講はシャノンが提唱した通信理論を基礎にして、デジタル信号の情報理論と符号理論について解説する。授業の内容を理解する上で確率・統計学、線形代数の知識が必要となり、これらの科目を履修しておく必要があるが、数学的な取り扱いのみに終わるのではなく、あくまでも情報学の基礎を学ぶという認識が必要となる。ネットワークを専門に学ぼうとする学生にとっては、必須となる科目である。

キーワードkeywords

情報源符号化、情報量、通信路符号化、誤り訂正検出符号、標本化定理souce coding, information quantity, channel coding, error correction-detecting code, sampling theorem

授業の到達目標・ 2 元対称通信路などのシャノン線図を遷移確率に従って描くことができる。(A1)・ 簡単な情報源に対して、エントロピー、平均符号長、冗長度が計算できる。(A1)・ ハフマン符号化の手法を理解でき、簡単な情報源については生起確率に従って符号化できる。(B6)・ パリティ検査符号において、パリティビットを付加でき、シンドロームを計算できる。(B6)

教員からの一言・ 本講は数式が多いが、あくまで通信の符号の基礎理論であり、ネットワークを理解する上で必須となるものである。・ 「数理統計学」、「ネットワーク」等の関連授業を履修することが望ましい。

関連科目 基礎数学Ⅰ、Ⅱ、応用数学Ⅰ、数理統計学、マルチメディア、ネットワークセキュリティ教 材 教科書 三木成彦・吉川英機 「情報理論」コロナ社

参考書 島田良作など「わかる情報理論」日新出版授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、情報理論とはなにか、現代の情報社会における情報理論     の位置づけを考える。第 2 回:数学的準備についての説明を行う。第 3 回:情報源符号化の基礎についての説明を行う。第 4 回:情報源符号化定理についての説明を行う。第 5 回:ハフマン符号とランレングス符号についての説明を行う。第 6 回:算術符号とレンペル - ジブ符号についての説明を行う。第 7 回:情報量(その 1)についての説明を行う。第 8 回:前半のまとめ第 9 回:情報量(その 2)についての説明を行う。第 10 回:通信路符号化の基礎と通信路符号化定理についての説明を行う。第 11 回:符号理論(その 1)についての説明を行う。第 12 回:符号理論(その 2)についての説明を行う。第 13 回:後半のまとめ第 14 回:定期試験(80 分)第 15 回:定期試験の解説を行う。

成績評価基準  定期試験(80%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject インターネット工学 Internet Technology科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け インターネットの基本プロトコルである TCP/IP について学ぶ。また、インターネットを支えている重要なソフトウェアの内部構成、動作原理について学ぶ。講義で取り上げる重要なソフトウェアとしては、DNS (Domain Name System)、World Wide Web、電子メールがある。安全なプログラミング、セキュリティ、 暗号の基礎等について学ぶ。

キーワードkeywords

TCP/IP, DNS, WWW, Web プログラミングTransmission control protocol/internet protocol, domain name system, world wide web, web programming

授業の到達目標・ インターネットを支える基本ソフトウェアの内部構成、動作原理を説明できる。(B6)・ ネットワークの階層モデルやセキュリティ技術、暗号化について説明できる。(C1, B6)・ TCP/IP について理解し、サブネット化等のネットワーク設計について習得する。(C1, B6)

教員からの一言・ 身の回りに広く浸透しているインターネット技術の基本だけでなく、最新技術についても紹介していく予定です。

関連科目 電気通信工学序論、電気工学基礎実験 II、オペレーティングシステム教 材 教科書 竹下隆史 他「マスタリング TCP/IP 入門編 第 3 版」オーム社

参考書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、インターネットを支える技術の概要第 2 回:TCP/IP の基本的な仕組み(物理層・データリンク層)第 3 回:TCP/IP の基本的な仕組み(ネットワーク層・トランスポート層)第 4 回:TCP/IP の基本的な仕組み(セッション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層)第 5 回:TCP/IP におけるルーティングプロトコルとアルゴリズム第 6 回:ネットワークドメインと DNS、分散システム第 7 回:DNS によるドメイン設計とルーティング第 8 回:(臨時試験)   注:中間試験の欠席者で理由を届出た者は定期試験の評価割合を 80%とする。第 9 回:WWW の仕組み第 10 回:電子メール第 11 回:セキュリティ技術と暗号化第 12 回:セキュリティ技術と Web サービス第 13 回:ネットワーク設計と運用第 14 回:総合演習第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から第 14 回までの授業すべてとする。

成績評価基準 定期試験(60%)、臨時試験(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject マルチメディア Multimedia科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:勝瀬 郁代 Ikuyo KATSUSE

連絡先(代表者):3 号館 3 階 勝瀬研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本講では、マルチメディア検定3級の取得を目標とする。CG-ARTS 協会(財団法人画像情報教育振興協会)が定めるマルチメディア関連分野のうち、本講では主に、他科目で深く履修しない分野である、人間の感性、音声・音響、コンピュータにおけるメディアデータとソフトウェアの紹介、インタフェースの設計について講義を行う。それと平行して、マルチメディア検定の既出問題等を解きながら、マルチメディア分野全体について概観する。キーワードkeywords

音声・音響、画像・音声圧縮符号化、メディアデータ、インタフェース技術speech and acoustics, compression and coding, media data, interface technology

授業の到達目標・ 人間の知覚、ならびに、画像・映像・音楽の符号化や音声情報処理の概要を記述できる。(B6)・ マルチメディアにおけるヒューマンインタフェースの役割を述べることができる。(B6)・ インターネットビジネスと携帯電話の進化の概要を箇条書きできる。・ ネットワークセキュリティと著作権の関係を述べることができる。(B6)

教員からの一言・ 本授業は、マルチメディア検定の受験を前提に行いますが、試験範囲の内容は、関連科目で学んでいる場合が多く、重 複するため、試験範囲を網羅した講義は行いません。本授業の半分は、授業計画に書かれているトピックスについての 講義を行います。トピックスは検定試験の出題範囲に含まれていますが、検定試験よりも深い内容を学びます。試験対 策問題を宿題で出題し、翌週の講義の残りの半分の時間で解説するスタイルをとります。・ 本授業で取り上げなくても、マルチメディア検定の範囲であれば、関連科目の内容も宿題として出します。

関連科目 情報理論と符号理論、情報通信工学概論、インターネット工学、信号処理Ⅰ教 材 教科書 「入門マルチメディア IT で変わるライフスタイル」 CG-ARTS 協会

参考書 「マルチメディアと情報化社会 ユビキタスネット社会に向けた環境・技術・ビジネスの変化」 CG-ARTS 協会

授業計画 (講義のトピックス)第 1 回:導入講義-講義全体の概要説明。講義の進め方、評価の仕方の説明。マルチメディアとは第 2 回:感覚とメディア第 3 回:ヒューマンインタフェース第 4 回:インタフェース技術第 5 回:音のデジタル化第 6 回:音声の生成と音声合成、音声の知覚と音声認識第 7 回:音声・音楽の符号化、文書記述フォーマット第 8 回:画像・映像の符号化第 9 回:メディア処理ソフトウェアと 3 次元 CG の作成(可能なら実習を行う)第 10 回:インターネットビジネスと携帯電話の進化第 11 回:ネットワークセキュリティと著作権第 12 回:検定試験リハーサル 第 13 回:復習第 14 回:定期試験第 15 回:試験の解説

成績評価基準  定期試験(60 点)、宿題(30 点)、講義の要約(10 点)の成績を総計して評価点とする。ただし、マルチメディア検定3 級以上に合格すれば、定期試験の結果が何点であっても定期試験分を 60 点に置き換え、総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject ネットワークセキュリティ Network Security科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/選択科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 name:山崎 重一郎 Shigeichiro YAMASAKI

連絡先(代表者):3 号館 3 階 山崎研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本科目は、情報通信技術の技術的社会的展開を探るためのネットワークセキュリティに関連した専門知識の習得を目的としている。安全なファイルシステムの管理法、ファイアーウォールの構成法、利用者管理、情報セキュリティの管理標準や組織的対策などの情報セキュリティ技術について学び、「情報セキュリティアドミニストレータ試験」に合格できる水準の知識の習得を目指す。

キーワードkeywords

情報セキュリティ、共通鍵暗号、公開鍵暗号、ディジタル署名、インターネットセキュリティinformation security, shared key cryptography, public key cryptography, digital signature, internet security

授業の到達目標 ・ インターネットの脅威、ファイアーウォールの原理、セキュリティプロトコルについて説明できる。(B6)・ ネットワークの運用管理における利用者管理法とシステム管理法について説明できる。(B6)・ 情報技術の導入が企業活動に与えるメリットとリスク、企業の情報資産を守るための組織的対策、情報セキュリティ監 査の方法について知っている。(C7)

教員からの一言

関連科目 情報通信工学概論、インターネット工学、情報理論と符号理論、情報と経営教 材 教科書 特に指定しない

参考書授業計画 第 1 回:導入講義-学習教育目標、講義の進め方、評価方法の説明。第 2 回:ファイルシステムのセキュリティ 第 3 回:利用者認証とアクセス制御第 4 回:公開鍵証明書の発行(CA の構築) 第 5 回:公開鍵証明書の発行(各種証明書の発行) 第 6 回:ファイアーウォールの原理 第 7 回:ファイアーウォールの実際第 8 回:DMZ の構築第 9 回:DMZ とパケットフィルタリング第 10 回:DNS のセキュリティ第 11 回:Web サーバのセキュリティ第 12 回:メールサーバのセキュリティ第 13 回:情報セキュリティにおける脅威と対策、情報セキュリティ監査第 14 回:定期試験第 15 回:定期試験の解答の講評

成績評価基準 定期試験の成績(70%)と授業中に随時行うレポート(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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科目名 subject 情報と経営 Information and Management科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 選択必修科目(電子情報コース)/非開講(電気電子コース)/非開講(情報通信コース)担 当 者 氏 名 name:大木 優 Masaru OHKI

連絡先(代表者):3 号館 3 階 大木研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  コンピュータシステムが社会基盤の 1 つにまで成長できたのは、経済性及び社会性における価値が高かったことが 1 つの要因である。情報システムに関わる者として、現状の情報システムの利用形態を知りその価値を理解することは、新しい情報システムを生み出す基盤となる。本講では、社会における様々な情報システムの活用事例を説明し、情報システムを開発・運用する立場、また企画立案する立場になる者としての基本的な知識を身につけてもらう。

キーワードkeywords

情報システム、情報技術information system, infomation technology

授業の到達目標 ・ IT としての業務知識に関する基本知識を有する。(A9, C1, C7)・ 社会における情報システムの概念を理解する。(A9, C1, C7)

教員からの一言 ・ 本講では情報システムに必要な知識や技術を広く学習する。これからの授業や社会に出ても、基本となる知識や技術と して学んでほしい。・ 情報系の企業での業務を知ることにより、就職先の検討にも役立てほしい。

関連科目 情報システム概論教 材 教科書 使用しない。

参考書 三好康之「【業務知識】がわかる本」翔泳社授業計画 第 1 回:導入講義-講義全体の概要説明。本科目の目指す目標を示す。本講義の概要の紹介。     コンピュータの基礎知識。第 2 回:情報システムの概要第 3 回:財務会計に関する知識とシステム(1)第 4 回:財務会計に関する知識とシステム(2)第 5 回:財務会計に関する知識とシステム(3)第 6 回:管理会計に関する知識とシステム(1)第 7 回:管理会計に関する知識とシステム(2)第 8 回:管理会計に関する知識とシステム(3)第 9 回:販売管理に関する知識とシステム(1)第 10 回:販売管理に関する知識とシステム(2)第 11 回:生産管理に関する知識とシステム(1)第 12 回:生産管理に関する知識とシステム(2)第 13 回:物流管理に関する知識とシステム第 14 回:まとめ第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験の成績(70%)と授業中に随時行う小テスト ・ 少レポート(30%)により評価する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 物理学実験Ⅰ Experiments on Physics I科目区分 専門科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:豊田文彦 Fumihiko TOYODA、角藤亮 Akira KAKUTO、中野吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 豊田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  物理学におけるいくつかの基礎的な実験の原理と方法を理解し、実験に必要な技術を習得するとともに実験を通して物理現象にアプローチすることを学ぶ.毎回、1 名ないし 2 名の個人もしくはグループで一つの課題にあたる。I では測定技術、物性、音、光の実験を行う。

キーワードkeywords

有効数字、誤差、密度、弾性係数utilization number, error, density, elasticity coefficient

授業の到達目標 ・ 測定の有効数字と誤差について学び、平均2乗誤差を計算する。(A2, B2)・ マイクロメーターや精密天秤を用いて、長さ、重さの精密測定技術を身につける。(A2, A6, B2)・ 波動としての音や光を理解するため、音速測定と光の屈折測定を行う。(A2)・ 金属の微少な変形を測定して物質の弾性係数を計算する。(A2)

教員からの一言 ・ 共同実験なので遅刻などでパートナーに迷惑をかけないこと。・ レポートは毎週きちんと提出すること。

関連科目 物理学 II、電磁気学 I・II・III、電磁波工学教 材 教科書 吉田卯三郎「物理学実験」三省堂

参考書 必要に応じてプリントを配る授業計画 第 1 回:導入講義 実験上の注意、有効数字と誤差の説明第 2 回:球面計を用いてレンズの曲率半径を測定する第 3 回:アムスラーの面積計を使って、地図の面積を測定する。第 4 回:気柱の共鳴を使って、音速を測定する。第 5 回:ボルダの振り子を用いて、地球表面の重力加速度を測定する。第 6 回:ヘアーの装置を用いて、エタノールの密度を測定する。第 7 回:Ewing の装置による金属棒の Young 率測定。第 8 回:Searle の装置を用いて、針金の弾性係数(ヤング率)を測定する。第 9 回:プリズム分光計を用いて、プリズム(クラウン、フリント)の屈折率を測定する。第 10 回:ノギスを用いたパイプの体積測定及びマイクロメーターを用いた針金の直径測定。第 11 回:ノギス及びマイクロメーターによる測定データの整理と平均二乗誤差の計算。第 12 回:パソコンを用いた図形シミュレーション。第 13 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験指導。第 14 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験指導。第 15 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験指導。

成績評価基準  毎週提出されるレポートの提出状況と内容(90 %)、実験への取り組み方(10 %)によって評価する。 備 考

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科目名 subject 物理学実験Ⅱ Experiments on Physics II科目区分 専門科目 単位数 1 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:豊田文彦 Fumihiko TOYODA、角藤亮 Akira KAKUTO、中野吉正 Yoshimasa NAKANO

連絡先(代表者):2 号館 3 階 豊田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  物理学実験Ⅰの続きとして II では金属の弾性係数と液体の表面張力の測定、金属の比熱、ジュール熱の測定、電位差と電流の関係、電子の基本的性質(質量、電荷)等を調べる。更に、量子現象の基本であるプランク定数を測定する。また、簡単な線トレースロボット実験を行う。

キーワードkeywords

ヤング率、比熱、電荷、プランク定数Young coefficient, specific heat, electric charge, Planck constant

授業の到達目標 ・ ねじれ振動の周期測定から、金属の弾性係数を計算する。(A2)・ 熱量計を用いた温度変化の測定から比熱とジュール熱を計算する。(A2, A6, B1, B2)・ 糸に生じる定在波の波長を測定し振動体の振動数を求める。・ 電位差の測定から、電流の流れ方をビジュアルにとらえる。(A2, A6)・ 電子の基本的性質を理解するために、電子の比電荷とプランク定数を測定する。(A2, A6)・ ロボット実験を通してセンサーの感度を調べる。(A2, B5)教員からの一言 ・ 共同実験なので遅刻などでパートナーに迷惑をかけないこと。・ レポートは毎週きちんと提出すること。

関連科目 物理学Ⅰ、電磁気学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、電磁波工学教 材 教科書 吉田卯三郎「物理学実験」三省堂

参考書 必要に応じてプリントを配る授業計画 第 1 回:導入講義、実験上の注意。第 2 回:ねじれ振り子による針金の剛性率測定。第 3 回:Jolly のばねばかりによるエタノールの表面張力測定。第 4 回:混合法による固体(アルミニウム、鉛)の比熱測定。第 5 回:Melde 振動器の振動数測定。第 6 回:伝導体(アルミ箔)上の等電位線の測定と描画。第 7 回:電流による仕事当量の測定第 8 回:電子の比電荷 e/m の測定第 9 回:プランク定数hの測定(1)第 10 回:プランク定数hの測定(2)第 11 回:ロボット実験。第 12 回:レポート整理と指導第 13 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験と指導。第 14 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験と指導。第 15 回:反省会及び実験未終了者に対する補足実験と指導。

成績評価基準  毎週提出されるレポートの提出状況と内容(90 %)、実験への取り組み方(10 %)によって評価する。備 考

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科目名 subject 電気工学基礎実験Ⅰ Fundamental Experiments in Electrical Engineering I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:原谷 直実 Naomi HARATANI、江崎 秀 Shu EZAKI、木内 勝 Masaru KIUCHI、

李 旻哲 Min-Chul LEE

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け この実験は電気量測定、電気現象観測の基礎実験を行うことによって、電気基礎理論の理解を深めると共に、基本的な電気計器の取り扱いに習熟することを目的としている。 さらに実験報告書の作成を通じて、実験結果のデータ処理法を習得し、技術報告の表現法とまとめ方の基本を体得することに主眼を置いている。「電気工学基礎実験Ⅰ」では、主に直流回路と直流計器を取り扱う。キーワード

keywords

電圧、電流、キルヒホッフの法則、オームの法則、電流磁界、自己誘導、静電容量、オシロスコープ、電流計、電圧計voltage, electric current, Kirchhoff’s law, Ohm’s law, electro-magnetic field, inductance, capacitance, oscilloscope, ammeter, voltmeter

授業の到達目標・ 回路素子(抵抗器、インダクタ、キャパシタ)の性質と役割を理解する。(A6, A7)・ 直流計器の取り扱いと計器を用いた直流電気磁気測定法を習得する。(A2, A6, A7, B1, B2)・ 回路図に従って、回路の結線ができるようになる。(B1)・ 測定データの整理とグラフ化ができるようになる。(B2, C4, C5)・ 実験結果をレポートとしてまとめることができるようになる。(A4, B2, C1, C4, C5)教員からの一言・ 実験者は実験課題を一面だけから捉えず、多面的に追求するよう心がけ、また実験に際しては指示されたことを形通り 行うだけの単純作業に陥らず、指示されたことの意味をよく考えて各自の創意と工夫を盛り込み生かすよう努めてほしい。関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅰ演習、電気回路Ⅰ、電気回路Ⅰ演習教 材 教科書 電気工学基礎実験室 編 「電気工学基礎実験」 電気工学基礎実験室

参考書授業計画第 1 回:ガイダンス:授業の進め方と概要の説明、実験実施日程、班分け、成績評価法 等、授業に関する重要情報     実験テーマ:(1) 直流抵抗回路の測定、(2)回路素子の性質と特性、(3)静磁界の発生と測定、(4)オシロスコープ、     を第 2 回から第 9 回まで実験実施日程表に基づいて行う。これらの実験が終了した者のみ、応用実験に着手す     ることができる。第 2 回:実験第 1 回第 3 回:レポート第 1 回第 4 回:実験第 2 回第 5 回:レポート第 2 回第 6 回:実験第 3 回第 7 回:レポート第 3 回第 8 回:実験第 4 回第 9 回:レポート第 4 回第 10 回:応用実験 ①(機器の取り扱い、操作マニュアル作り、報告書)第 11 回:応用実験 ②(機器の分解、作業過程の記録、部品の機能、回路図、報告書)第 12 回:応用実験 ③(操作マニュアル、部品の機能、回路図のスライド作成)第 13 回:応用実験 ④(機器の組み立て、プレゼンテーション、報告書)第 14 回:実験予備日、応用実験プレゼンテーションと評価、授業実施実績確認、授業評価第 15 回:実験予備日、応用実験プレゼンテーションと評価、授業実施実績確認

成績評価基準    基本実験:実験テーマ(1)から(4):(80 点満点)→各テーマ/実験 10 点(遅刻の程度 2、携帯品・忘れ物 2、取り組みの姿勢 [ 積極性・途中退席の有無など ]・協調性 2、機器取り扱い 2、後片付け 2)/レポート 10 点(構成・内容 4、独自性 2、期限 4)、応用実験:(基本実験を終了した者のみ)→応用実験①(機器の取り扱い 5)、応用実験②(機器の分解 5)、応用実験③(スライド作成 5)、応用実験④(機器の組み立て 5)、計 20 点満点。ただし、実験テーマ(1)から(4)までのレポートを提出していない場合は、不合格となる。備 考 欠席した場合は、補講を行うので各実験テーマの担当教員と日程について調整すること。

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科目名 subject 電気工学基礎実験Ⅱ Fundamental Experiments in Electrical Engineering II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:原谷 直実 Naomi HARATANI、江崎 秀 Shu EZAKI、木内 勝 Masaru KIUCHI、

李 旻哲 Min-Chul LEE

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け この実験は電気量測定、電気現象観測の基礎実験を行うことによって、電気基礎理論の理解を深めると共に、基本的な電気計器の取り扱いに習熟することを目的としている。 さらに実験報告書の作成を通じて、実験結果のデータ処理法を習得し、技術報告の表現法とまとめ方の基本を体得することに主眼を置いている。「電気工学基礎実験Ⅱ」では、主に交流回路と交流計器を取り扱う。キーワード

keywords

電圧、電流、キルヒホッフの法則、オームの法則、電流磁界、自己誘導、静電容量、ダイオード、トランジスタ、電流計、電圧計voltage, electric current, Kirchhoff’s law, Ohm’s law, electro-magnetic field, inductance, capacitance, diode, transistor, ammeter, voltmeter

授業の到達目標・ 交流計器の取り扱いと計器を用いた交流電気磁気測定法を習得する。(A2, A6, B1, B2)・ 線形受動素子を含む交流回路の周波数特性を理解する。(A6, A7, B3)・ ダイオード(非線形受動素子)を含む回路の性質と応用について理解する。(A7, B3)・ トランジスタや FET(能動素子)によるスイッチング回路の動作を理解する。(A7, B3)・ 機器や文献の調査研究、技術レポート作成、プレゼンテーション手法を学ぶ。(A4, A10, B2, C1, C4, C5)教員からの一言・ 実験者は実験課題を一面だけから捉えず、多面的に追求するよう心がけ、実験に際しては指示されたことを形通り行う だけの単純作業に陥らず、指示されたことの意味をよく考え各自の創意工夫を盛り込み生かすよう努めてほしい。関連科目 電磁気学Ⅰ、電磁気学Ⅱ、電気回路Ⅱ、電子回路Ⅰ、電子回路Ⅱ、計測工学教 材 教科書 電気工学基礎実験室 編 「電気工学基礎実験」電気工学基礎実験室

参考書授業計画第 1 回:ガイダンス:授業の進め方と概要の説明、実験実施日程、班分け、成績評価法 等、授業に関する重要情報      実験テーマ:(1) 交流回路の測定、(2) 交流磁界の発生と測定、(3) ダイオードによる整流回路、(4)トランジ     スタ・FET のスイッチング回路、を第 2 回から第 9 回まで実験実施日程表に基づいて行う。これらの実験が終     了した者のみ、応用実験に着手することができる。第 2 回:実験第 1 回第 3 回:レポート第 1 回第 4 回:実験第 2 回第 5 回:レポート第 2 回第 6 回:実験第 3 回第 7 回:レポート第 3 回第 8 回:実験第 4 回第 9 回:レポート第 4 回第 10 回:応用実験 ①(回路を読む)第 11 回:応用実験 ①(回路を読む)第 12 回:応用実験 ②(回路を組む)第 13 回:応用実験 ②(回路を組む)授業実施実績確認、授業評価第 14 回:実験予備日、授業実施実績確認第 15 回:実験予備日、授業実施実績確認

成績評価基準    基本実験:実験テーマ(1)から(4):(80 点満点)→各テーマ/実験 10 点(遅刻の程度 2、携帯品・忘れ物 2、取り組みの姿勢 [ 積極性・途中退席の有無など ]・協調性 2、機器取り扱い 2、後片付け 2)/レポート 10 点(構成・内容 4、独自性 2、期限 4)、応用実験:(基本実験を終了した者のみ)→応用実験①(10)、応用実験②(10)、計 20 点満点。ただし、実験テーマ(1)から(4)までのレポートを提出していない場合は、不合格となる。備 考 欠席した場合は、補講を行うので各実験テーマの担当教員と日程について調整すること。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気通信設計プロジェクト Electrical and Communication Engineering Design Project科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:五反田 博 Hiromu GOTANDA、久良 修郭 Nobuhiro KYURA、平野 剛 Go HIRANO、

白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI、松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI、溝口 武郎 Takerou MIZOGUCHI

連絡先(代表者):2 号館 2 階 2218 室 白土研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  電気電子情報通信分野の 6 つのテーマ(ロボット , FPGA, Z80, Matlab/Simulink, TCP/IP, Pic 電子工作)の中から 1 つを選び、そのテーマで与えられる課題を対象に、数名のグループで共同して作品作りに取り組む。まず課題に対する仕様を検討し、その後、設計に必要な情報収集を行った上で開発計画を起案し開発を進める。15 週通じて、各チームは途中経過や問題点などを整理した報告書を適宜作成し、ミーティングを通じて問題解決を図る。

キーワードkeywords

組込みシステム , ロボット , FPGA, Z80, Matlab/Simulink, TCP/IP, PIC 電子工作Embedded-systems, Robot, FPGA, Z80, MATLAB/Simulink, TCP/IP, PIC- Electronic-work

授業の到達目標・ 与えられたテーマに対して情報収集することで、求められる仕様を策定できる(C1, C3)・ 仕様に基づいて設計・開発計画を立てて遂行できる(C4, C3)・ 開発上の問題点等に関する報告書を作成し、ミーティングを通して解決策を図ることができる(C2, C4, C5)・ 最終的な成果物に対する評価・検証できる(B5, B6, C5)・ 視覚化の技法やユーザインタフェース設計法を学んで、分かりやすく提示できる。(C1)・ 成果物に対する報告書およびドキュメント作成ができる(C3)・ 組込みシステムの基盤技術を総合的に説明できる(B4, B5, B6)教員からの一言 ・ 本授業の趣旨は、チームで創意工夫して他人に誇れる作品を作って、デザイン能力を涵養することである。関連科目 論理回路、計算機システム、制御工学Ⅰ、情報通信工学概論、インターネット工学、電子回路Ⅰ、

電気通信工学序論、電気通信工学セミナー教 材 教科書 特に無し、各テーマ毎に適宜資料を配布する

参考書 各テーマごとに随時紹介する授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要、成績評価法の説明テーマ分け(欠席した場合、希望テーマに配属されなくなるので、必ず出席すること)第 2 回:各テーマに対する基礎学習 Ⅰ第 3 回:各テーマに対する基礎学習 Ⅱ第 4 回:各テーマに対する基礎学習 Ⅲ第 5 回:基礎演習用テーマの調査および資料収集第 6 回:演習テーマの仕様策定および開発計画の作成第 7 回:基本設計に基づいた詳細設計および回路・プログラム作成第 8 回:成果物の妥当性検証と性能評価および報告書作成第 9 回:応用演習用テーマの調査及び資料収集第 10 回:演習テーマの仕様策定と詳細設計第 11 回:設計仕様に基づいた開発計画およびグループ内での役割分担第 12 回:詳細設計に基づき、回路の製作あるいはプログラムを作成する第 13 回:完成した回路あるいはプログラムの妥当性を種々のテストデータを用いて検証する第 14 回:最終報告会 1第 15 回:最終報告会 2

成績評価基準  最終報告資料(60%)、プレゼンテーション能力(20%)とミーティング資料(20%)の成績を総計して評価備 考 ※テーマ選択:ロボット , FPGA, Z80, MATLAB/Simulink, TCP/IP, PIC 電子工作の中から 1 つのテーマを選択。

※開発期間中、随時、ミーティングを行うとともに、現況報告や問題解決の為の改善資料を作成する。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気通信工学実験Ⅰ Experiments of Electrical and Communication Engineering I科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:園田 敏勝 Toshikatsu SONODA、伊集院 八郎 Hachiro IJUIN、白土 浩 Hiroshi SHIRATSUCHI、

松崎 隆哲 Takanori MATSUZAKI、溝口 武郎 Takerou MIZOGUCHI、宮長 博昭 Hiroaki MIYANAGA

連絡先(代表者):3号館1階 園田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本実験では、物理実験と電気工学基礎実験Ⅰ・Ⅱで物理量の測定法や計測機器の扱い方の基本を学んだので、それらを基として更に発展した実験を行う。具体的には、授業計画記載の各群のテーマの実験を行い、得られた実験結果を正しく評価し、座学で学んだ理論との関係を説明できる能力を身に付ける。キーワードkeywords

振幅、周波数、マイクロコンピュータ、増幅、発振、変圧器、直流発電機、直流電動機、パワーエレクトロニクスamplitude, frequency, micro computer, amplification, oscillation, transformer, DC generator, DC motor, power electronics

授業の到達目標 ・ 増幅器の利得とその周波数特性、バイアスなどトランジスタ増幅器の基本的事項を理解する。(A8, A10, B1, B2, B3, C1, C4)・ 発振回路を構成し、発振条件や発振周波数などの計算ができる。(A8, A10, B1, B2, C4)・ 演算増幅器の基本を演算増幅回路の特性測定を通して理解し、比例、積分、微分回路に応用をできるようになる。 (A8, A10, B1, B2, C4)・ 急速に普及の拡大する組み込みコンピュータに対し、その基本動作を理解し応用ができる。(A8, A10, B1, B2, C2, C4)・ 整流回路の動作を理解し、出力電圧・電流(平均値)の計算ができる。(A8, A10, B1, B2, C4)・ 変圧器の等価回路定数を求め、特性を算出できる。(A8, A10, B1, B2, B6, C2, C4)・ 直流機の原理を理解し、無負荷損失測定より各種の損失に分離する方法を理解する。(A8, A10, B1, B2, B6, C2, C4)教員からの一言 ・ 実験を行う意味は、座学で学んだ理論を実験結果で確認することになるので、しっかり取り組んでほしい。・ あらかじめ実験テキストにしっかり目を通しておくと、理解が深まるばかりでなく、スムーズに実験を進めることができる。関連科目 物理学実験Ⅰ、物理学実験Ⅱ、電気工学基礎実験Ⅰ、電気工学基礎実験Ⅱ、電気通信工学実験Ⅱ教 材 教科書 「電気通信工学実験Ⅰ」電気通信工学科

参考書 電磁気学Ⅰ・Ⅱ、電気回路Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、電子回路Ⅰ・Ⅱ、電気機器Ⅰ・Ⅱ、パワーエレクトロニクス

授業計画第 1 回:入講義:実験の進め方、器具の扱い方、測定法、レポートの書き方など実験のガイダンスと成績評価法      に関する重要事項を伝える。テーマ群 1              テーマ群 2              テーマ群 3第 2, 3 回 : トランジスタ増幅器    第 2, 3 回 : 演算増幅器        第 2, 3 回 : トランジスタ増幅器第 4 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 4 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 4 回 : 課題に対する調査・まとめ第 5, 6 回 : 発振回路         第 5, 6 回 : 整流回路         第 5, 6 回 : 組み込みコンピュータ第 7 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 7 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 7 回 : 課題に対する調査・まとめ第 8, 9 回 : 演算増幅器        第 8, 9 回 : 直流機          第 8, 9 回 : 発振回路第 10 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 10 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 10 回 : 課題に対する調査・まとめ第 11,12 回 : 組み込みコンピュータ   第 11,12 回 : 変圧器          第 11,12 回 : 直流機     第 13 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 13 回 : 課題に対する調査・まとめ 第 13 回 : 課題に対する調査・まとめ第 14 回 : プレゼンテーション    第 14 回 : プレゼンテーション    第 14 回 : プレゼンテーション第 15 回 : 補講           第 15 回 : 補講           第 15 回 : 補講 各群のテーマは、電子情報コース、電気電子コース、情報通信コースに対応している。コース選択の学生数により、上記テーマ群のテーマを変更する場合がある。

成績評価基準  実験の取り組み姿勢(45%)、レポート(45%)、プレゼンテーション(10%)の成績を総計して評価点とする。なお、詳細については、実験テキストに記載している。備 考  実験は、自発的に取り取り組み、現物を動作させて体験することが大切です。実験テキスト、電卓、レポート用

紙等は、毎回持参してください。実験で説明なされた事項を正確に記録し、レポートの考察に反映させてください。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気通信工学実験Ⅱ Experiments of Electrical and Communication Engineering II科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:久良 修郭 Nobuhiro KYURA、五反田 博 Hiromu GOTANDA、園田 敏勝 Toshikatsu

SONODA、伊集院 八郎 Hachiro IJUIN、平野 剛 Go HIRANO、溝口 武郎 Takerou MIZOGUCHI、宮長 博昭 Hiroaki MIYANAGA 

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本実験は、電気通信工学実験Ⅰで習得した測定技術、および、専門科目で学んだ理論を活用し、実験により現象を確認し理解を一層深めるとともに、実際に、実験機器・測定器の取り扱いや得られた測定結果から特性評価を正しくできる能力を身に付ける。実験テーマは 7 つ用意されている。本学科の 3 コースに対応して、これら 7 つの中から 4 つのテーマを選定し、実験を実施する。それらのテーマは、以下の授業計画に示している通りである。キーワードkeywords

変復調実験、ディジタル変復調、制御プログラム、AD 変換、ロボット制御、スイッチング電源、高電圧experiment of modulation/demodulation, digital modulation/demodulation, control program, AD converter, robot control, switching power supply, high voltage

授業の到達目標 以下の到達目標は、テーマ毎の目標としている。これらから4つのテーマを実施することにより、学習・教育目標A8,A10,B2,B4,B6、および、C1, C2, C3, C4 の達成を目指している。・ 情報伝送方式の基本となるアナログ変復調の原理を知り、その特性が測定できる。・ シミュレーションソフトを利用しディジタル通信システムの構成とその特長を知る。・ コンピュータ制御に欠かせないアナログ信号とディジタル信号の変換(AD, DA)の基本原理を学ぶ。・ アセンブリ言語により、プログラム仕様に基づく制御プログラムを設計・開発できる。・ ロボットアーム制御系の構成を知り、構成要素の特性を知るための測定ができる。・ 降圧用チョッパ制御方式スイッチング電源を製作し、電源の動作を知り電源効率の計算ができる。・ 気中球ギャップの火花放電特性及び碍子の交流フラッシュオーバー特性を知り、放電試験を行うことができる。教員からの一言・ 各実験につい、実験に先立って諸注意と実験についての簡単な説明の講義を行うので遅刻しないこと。・ 実験を円滑に行うため、あらかじめ実験テキストをよく読んでおくこと。関連科目 電気工学基礎実験 I・Ⅱ、論理回路、電気通信工学実験 I、電気通信設計プロジェクト教 材 教科書 「電気通信工学実験Ⅱ」 電気通信工学科

参考書 各実験に沿った講義のテキスト授業計画第 1 回 : 導入講義:実験内容のガイダンス、および、実験授業の実施方法、成績評価の方法について説明する。テーマ群 1              テーマ群 2              テーマ群 3第 2, 3 回 : 変復調実験        第 2, 3 回 : 制御プログラムの作成   第 2, 3 回 : 変復調実験第 4 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 4 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 4 回 : 課題に対する調査、まとめ第 5, 6 回 : 変復調シミュレーション  第 5, 6 回 : A/D 変換・D/A 変換回路  第 5, 6 回 : 変復調シミュレーション第 7 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 7 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 7 回 : 課題に対する調査、まとめ第 8, 9 回 : 制御プログラムの作成   第 8, 9 回 : スイッチング電源の製作  第 8, 9 回 : A/D 変換・D/A 変換回路第 10 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 10 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 10 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 11,12 回 : ロボット制御       第 11,12 回 : 高電圧実験        第 11,12 回 : スイッチング電源の製作第 13 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 13 回 : 課題に対する調査、まとめ 第 13 回 : 課題に対する調査、まとめ第 14 回 : 補講           第 14 回 : 補講           第 14 回 : 補講第 15 回 : プレゼンテーション    第 15 回 : プレゼンテーション    第 15 回 : プレゼンテーション 各群のテーマは、電子情報コース、電気電子コース、情報通信コースに対応している。コース選択の学生数により、上記テーマ群のテーマを変更することが生じる場合がある。

成績評価基準  実験の取り組み姿勢(35%)、レポート(55%)、プレゼンテーション(10%)の評価を総計して、実験の評価点とする。なお、詳細は、実験テキストに記載している。備 考  実験は、常に自発的に、積極的に取り組み、具体的な体験を積むように努めることが大切です。また、実験

テキスト・ノート、電卓、レポート用紙、グラフ用紙等は必ず持参し必要に応じ実験中に確認計算を行った結果、あるいは、メモ等を記録してき、それらをレポートの考察等に反映させる。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 電気通信工学セミナー Electrical and Communication Engineering Seminar科目区分 専門科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:五反田 博 Hiromu GOTANDA ほか電気通信工学科全教員

連絡先(代表者):2 号館 2 階 五反田研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  本セミナーは、諸君が、卒業後、国際的な視野に立って社会に柔軟に対応できる自立した技術者となることを目的としている。そのため、1 年次に「電気通信工学序論」で学んだ企画案作成法や 3 年次の「電気通信設計プロジェクト」でのプロジェクト実施経験をもとに、国際的な観点から社会や市場の動向を調査して、得られた情報を的確に分析して、方向性を明確にした技術企画を立案する力を養う。同時に、立案ないしは実施した企画について、概念企画から調査、分析、立案、実施に至るまでの過程を筋立てプレゼンテーションできる力を養う。

キーワードkeywords

技術企画作成、技術動向調査、社会動向調査、市場動向調査、企業研究、企業環境technology planning preparation, technological trend investigation, social movement investigation, market trend investigation, enterprise research, corporate environment

授業の到達目標 ・ 技術企画に関する文書を作成できる。(A3, A4)・ 過去に実施または今後実施予定の企画やプロジェクトを筋立ててプレゼンテーションできる。(C4)・ 技術や社会、企業に関する動向を調査して、その結果をまとめてプレゼンテーションできる。(A9, A10)・ 企業の業務内容や業務形態の概要を理解するとともに、技術者の責任や影響を理解できる。(B7)・ 卒業後、自立した技術者となるための自己啓発プログラムを作成できる。(C5, C6, C7)

教員からの一言 ・ 技術解説、あるいは、技術講演を聴講するためには、それらに対する基礎知識を持っていることが大切である。・ 聴講した内容を文章化するには、聴講時に行う記録ノートの作成に工夫をこらすこと。

関連科目 電気通信工学序論、電気通信設計プロジェクト教 材 教科書 適宜、資料配布

参考書 適宜、紹介授業計画第 1 回:導入講義;授業の進め方と概要の説明、成績評価法、情報通信の歴史と目的【担当者全員】   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた授業全体の重要事項を伝える。欠席すると、不利を被ることに注意しなさい。 第 2 回:技術企画に関する文書作成(1) 【豊田、角藤、中野】 第 3 回:技術企画に関する文書作成(2) 【豊田、角藤、中野】 第 4 回:技術企画に関する文書作成(3) 【豊田、角藤、中野】 第 5 回:製作品のプレゼンテーション準備(1) 【久良、五反田、白土、平野、松崎】 第 6 回:製作品のプレゼンテーション準備(2) 【久良、五反田、白土、平野、松崎】 第 7 回:製作品のプレゼンテーション【担当者全員】 第 8 回:国内外技術動向と技術開発の最前線(1) 【五反田、学外講師】 第 9 回:国内外技術動向と技術開発の最前線(2) 【久良、学外講師】 第 10 回:国内外技術動向と企業研究【久良】 第 11 回:企業環境と自己表現法(1) :エントリーシート作成【物理系を除く担当者全員】 第 12 回:企業環境と自己表現法(2) :エントリーシート作成【物理系を除く担当者全員】 第 13 回:口頭試問および面接(1) 【担当者全員】 第 14 回:口頭試問および面接(2) 【担当者全員】 第 15 回:総合演習【豊田、角藤、中野】

成績評価基準  課題に対するレポート(20%)、面接評価(20%)、プレゼンテーション(30%)、演習(30%)の成績を総計して評価点する。備 考 他学科履修不可

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科目名 subject 電機設計・製図 Electrical-Electronics Drafting科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 自由科目(電子情報コース)/選択必修科目(電気電子コース)/選択科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:猪ノ口 博文 Hirofumi INOKUCHI

連絡先(代表者):5 号館 2 階 久良研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  多くの学生は、就職後に設計の仕事(開発、製品設計、設備設計、電気工事等)に携わる事が多い。電機設計・製図は、すでに習得した電気電子情報機器及び機器実験を基礎として、電気技術者として実務に携わるときに必要な製図の一般的基礎事項を身につける。 授業は、講義(座学)と設計製図(実技)で行い、設計製図は提出物とする。そして、設計製図の常識を会得するのを主眼とし、基礎的な学習と実技習得を行う。

キーワードkeywords

製図、図面、図、製作図、線図、系統図、電気接続図、配線図、図記号drafting, drawing, view, manufacture drawing, diagram, system diagram, electrical schematic diagram, wiring diagram, graphical symbols

授業の到達目標  学習・教育目標である「電気・電子・通信技術者が遭遇する課題を専門的知識と技術を駆使して探求し、組み立て、解決する。」に向け、次の項目を達せ目標とする。・ 第三角法で図面が描ける。・ 機械部品の製作図面が読め、簡単な製作図面が書ける。・ 電気機器の設計法を理解し、単相変圧器の設計ができる。・ 電気図面が読め、屋内配線図、高圧受電設備の接続図、電動機の展開接続図が描ける。教員からの一言 ・ 製図基礎や製図器具・製図材料の使い方などの導入実技演習が最初に行われるので、これを確実に受けないと後の学習 に差し支えるので休まないようにすること。

関連科目 電気機器Ⅰ、Ⅱ、パワーエレクトロニクス、制御工学Ⅰ教 材 教科書 小池敏男他著「基礎シリーズ 最新電気製図」実教出版

参考書授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、設計と製図、電気設備製図とは何か。     設計製図関係規格、製図用器具・製図材料の使い方、製図の基礎:線、文字、文書の説明第 2 回:製図の基礎:平面図形の説明と課題製図1[ 楕円の描き方 ]第 3 回:製図の基礎:投影図の説明と課題製図2[ 第三角法 ]第 4 回:製作図:線の用法、図形の表しかた、尺度と寸法記入、寸法公差とはめあい、表面あらさと幾何公差の説明と演習問題第 5 回:機械要素:ねじ、ボルト・ナット、キー、歯車等の説明と課題製図3[ 軸継ぎ手 ]第 6 回:機械要素:課題製図3[ 軸継ぎ手 ] の継続第 7 回:電気機器の設計法:電気機器の設計法の説明と課題製図4[ 単相変圧器 ]第 8 回:電気機器の設計法:単相変圧器の課題製図(継続) 第 9 回:機器の設計法:単相変圧器の課題製図(継続)第 10 回:電気設備:屋内配線用図面の見方・書き方の説明と演習問題第 11 回:電気設備:屋内配線用図面の課題製図5[ 木造住宅の電灯配線図 ] 第 12 回:電気設備:受変電用図面の見方・書き方の説明、演習問題と課題製図6[ 高圧受電設備の単線接続図 ]第 13 回:電気設備:課題製図7[ 高圧受電設備の複線接続図 ]第 14 回:電気設備:展開接続図の見方・書き方の説明と課題製図7[ 誘導電動機の Y- Δ始動 ]第 15 回:まとめ

成績評価基準  成績評価は、授業中の演習問題(30%)、課題製図(70%)の成績を総計して評価点とする。ただし、講義には実験と同様に必ず出席をすること。備 考 他学科履修不可

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科目名 subject 卒業研究 Individual Study for Bachelor Thesis科目区分 専門科目 単位数 6 単位 開講時期 4 年次通年必修・選択の別 必修科目(電子情報コース)/必修科目(電気電子コース)/必修科目(情報通信コース)担 当 者 氏名 names:電気通信工学科全教員(代表者:原谷 直実)

連絡先(代表者):2 号館 2 階 原谷研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 卒業研究では、学生が各人の興味と関心のある分野の研究室を選び、その研究室の指導教員の専門分野に関連した研究テーマについて、大学で修得した事柄を基に自らが積極的に考え問題解決に取り組める能力を身につける。 前半においては、テーマに対して取り組む姿勢、テーマに対する要素研究、目標を達成するためのプロジェクト遂行計画法、仕様の定め方、仕様達成のための設計計画法など、デザイン能力を養うための授業を行うので、これらを受講し卒業研究遂行に役立てること。 研究成果は卒業論文としてまとめ、研究発表会において発表する。これらのことを通じて広範な知識を広く応用できる能力を養い、研究に対する基本的な考えや姿勢を学びとり、成果のまとめ方や発表の仕方などの技法を習得する。キーワードkeywords

授業の到達目標・ 研究のための文献を精読し、要約して説明することができる。(A4, A5, A10, B7, C5)・ いままでに習得した知識や技術を研究課題に適用して解決することができる。(A3, A9, B1, B7, C1, C3, C5, C7)・ 研究計画を立て、それに従って実施することができる。(B1, C1, C3, C5, C6)・ 定められた期日までに、研究課題に対する成果を上げることができる。(A10, C1, C4, C6)・ 研究成果を論文にまとめ、また定められた時間内に適切な資料と言葉で発表することができる。(A3, A4, C4, C5)・ 諮問に対して適切に回答できる。(A4, C6)教員からの一言・ 詳しくは本手引第Ⅰ部を読んでください。

関連科目教 材 教科書

参考書授業計画

卒業研究室の配属       :電気通信工学セミナー(3 年次後期)と上級生の卒業研究中間発表会(10 月)、卒業研究発表会(2 月)の内容、卒業研究内容の説明掲示(11 月)を参考にして配属希望調査を 12 月頃行い、1 月末頃までに配属先を決定する。配属決定の優先順位は、学科で定めた学習評価実績に従う。

各教員のテーマ        :毎年、卒業研究中間発表後(11 月頃)、学科掲示板に掲示する。必要学習時間         :総時間 225 時間とする。担当教員の指示のもと学習時間を満たすよう学習計画を立                てること。週報の作成と提出       :学習時間の把握と研究活動実績報告のために毎週週報を作成し、提出する。デザイン能力涵養のための授業 :卒業研究履修前半に実施する。研究室個別のゼミ等      :担当教員の指示に従うこと。卒業研究中間発表       :10 月に実施する。中間発表後の活動       :中間発表における指導や課題を卒業論文完成までに解決するよう努力すること。卒業論文に添付するもの    :中間発表会のサムネイル、卒業研究発表会のサムネイル、週報 1 年分、発展設計プ                ロジェクトのレポートとスライドのサムネイル、講読した英語文献についての報告、                卒業研究関連の著作権帰属に関する承諾書卒業論文の締切        :1 月末日。卒業研究発表会        :2 月中旬。

成績評価基準 学習時間の実績とゼミ内の発表など、学習・研究活動実績に基づいて評価(40%)、中間発表における学習目標に対する評価(20%)、卒業研究発表における評価(20%)、卒業論文の内容に関する評価(20%)備 考

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2. 4 教 職 科 目

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2. 4 . 1 教職に関する科目

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科目名 subject 教職論 School Teaching Theory科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:綾部 眞道 Masamichi AYABE

連絡先(代表者):3 号館 4 階 綾部研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  生涯学習、個性重視の教育を推進し、変化の激しい時代に「生きる力」を育む学校教育において、その中核となる教師に焦点をあて、教職の意義、教師の職務について理解を深め、教師の養成、採用、研修について学ぶ。さらに、今後求められる教師の資質、能力について探求する。

キーワードkeywords

教職の意義、教師の使命、校務分掌、教員の資質・能力、教育改革、生涯学習社会teaching profession, mission of teacher, duties among a staff of school, aptitude & ability of teacher, educational reform, life-long learning society

授業の到達目標 ・ 教職の意義、役割、使命について理解し述べることができる。・ 学校の組織、運営及び教師の職務内容について記述することができる。・ 教師の服務についての知識を身に付け述べることができる。・ 教育改革の動向と教師の課題について説明できる。

教員からの一言 ・ 社会の変化の激しい時代を迎え教育改革が急速に進展している今日、教員の資質・能力の向上が一層求められています。 崇高な志をもって、将来の教員を目指して真摯に励みましょう。

関連科目 教職専門科目教 材 教科書 大庭茂美編著 「学校教師の探求」学文社

参考書 適宜、参考資料をプリント配付授業計画 第 1 回:導入講義:本講座を受講するに当たってのガイダンス 第 2 回:教職の意義 第 3 回:教師の役割と使命 第 4 回:教師の身分及び教職員組織 第 5 回:教師の職務と学校運営 第 6 回:教師の服務と分限・懲戒(1) 第 7 回:教師の服務と分限・懲戒(2) 第 8 回:教員の養成と免許 第 9 回:教員の採用と研修(1) 第 10 回:教員の採用と研修(2) 第 11 回:我が国における教育改革の動向 第 12 回:生涯学習社会と「開かれた学校」への方向転換 第 13 回:「生きる力」の育成とこれからの教師の資質・能力 第 14 回:社会の高度情報化、国際化への対応と教師の課題 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(70%)、小テスト及びレポート(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 特別活動の研究  The Study Extra-curricular Activities科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次後期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:綾部 眞道 Masamichi AYABE

連絡先(代表者):2 号館 2 階 3 号館 4 階 綾部研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  教職課程を履修し、教員免許状を取得するためには「特別活動」は必修である。特別活動の基本的な性格について理解を深めるとともに、学習指導要領改訂の経緯、趣旨等を明らかにし今日的課題を認識する。次いで、特別活動の目的、内容および指導計画の作成と内容の取扱いについて、高等学校学習指導要領を基に具体的に学び、併せて指導に当たる教師の姿勢について考察することにより、特別活動の実践的指導力の基礎を修得する。

キーワードkeywords

教育課程、ホームルーム活動、生徒会活動、学校行事、個と集団、人間としての在り方・生き方curriculum, activities of homeroom, activities of student council, school event,individual & group, life-style for a human

授業の到達目標 ・ 特別活動の教育課程上の位置づけおよびその基本的な性格について理解し述べることができる。・ 特別活動の目標および内容について理解し述べることができる。・ 個と集団との望ましい関係について考察することができる。・ 特別活動の指導に当たっての配慮事項について理解し述べることができる。・ 教師の資質・能力の向上が更に求められることを自覚し、その向上の方策を描ける。

教員からの一言 ・ 今日的教育課題である「生きる力」を育成する上で、自主的、実践的態度および自己を生かす能力の育成を目標とする 特別活動の指導は極めて重要な教育課程の領域である。このことをよく認識し、自らもこの目標に向かって学生生活を 送るとともに、将来、教師としての実践的指導力の基礎を培うことが大いに期待される。

関連科目 教職課程科目、人間形成科目教 材 教科書 高等学校学習指導要領総則解説編、特別活動解説編

参考書 山口満編「新版特別活動と人間形成」学文社、プリント資料授業計画 第 1 回:導入講義:本講座を受講するに当たってのガイダンス第 2 回:特別活動の教育課程上の位置づけおよび教育活動としての意義 第 3 回:特別活動と各教科・科目、総合的な学習時間等との関連 第 4 回:学習指導要領改訂の経緯と改訂の趣旨 第 5 回:特別活動改訂の趣旨および要点第 6 回:特別活動の目標 第 7 回:特別活動の内容(ホームルーム活動< 1 >) 第 8 回:特別活動の内容(ホームルーム活動< 2 >) 第 9 回:特別活動の内容(生徒会活動) 第 10 回:特別活動の内容(学校行事) 第 11 回:特別活動の指導計画の作成に当たっての配慮事項 第 12 回:特別活動の内容の取扱いに当たっての配慮事項 第 13 回:特別活動の評価、指導に当たる教師の姿勢。 第 14 回:「キャリア発達」と特別活動 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(70%)、小テスト及びレポート(30%)の成績を総計して評価点とする。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教育心理学 Educational Psychology科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次集中必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:横山 博司 Hiroshi YOKOYAMA

連絡先(代表者):3 号館 1 階非常勤講師控室授業の概要及び位置付け  教育学を目指すものにとって、教育対象である生徒(健常者だけでなく心身に障害を持った児童や生徒も含めて)の心を理解することは、非常に重要なことである。この講義では、発達や学習といった教育に関わりの深い心理学の分野についての基本的な理論の理解を深めると共に、心理学の考え方が教育の現場とどの様に関わっているのかを学び、教職をめざす学生として能力を養う事を目的とする。

キーワードkeywords

発達、青年期、学習、教授法、精神的健康development, youth, learning, teaching method, mental health

授業の到達目標 ・ 教育心理学の基本的知識を記述できる。・ その知識に基づき、現在の教育現場の問題について説明できる。

教員からの一言 ・ 本気で教育職を目指していない学生(とりあえず免許だけとっておこうと言う学生)は、受講しないでほしい。授業態 度を重視するので、意欲をもって学習してほしい。

関連科目 人間のこころ教 材 教科書 中西信男・三川俊樹(編)「新教職課程の教育心理学」

参考書 講義中に、適宜紹介する。授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法第 2 回:成長と発達       ①発達とは②発達の原理 第 3 回:成長と発達       ③各発達段階の特徴 第 4 回:成長と発達       ④各発達段階の特徴 第 5 回:成長と発達       ⑤現代社会と青年期 第 6 回:学習の原理と学習指導  ①学習の基礎 第 7 回:学習の原理と学習指導  ②学習の基礎 第 8 回:学習の原理と学習指導  ③効果的な教授法 第 9 回:学習の原理と学習指導  ④学習と動機づけ 第 10 回:パーソナリティと精神的健康  ①フロイトの理論、エリクソンの理論 第 11 回:パーソナリティと精神的健康  ②ロジャースの理論 第 12 回:パーソナリティと精神的健康  ③類型論と特性論 第 13 回:パーソナリティと精神的健康  ④精神的健康とは 第 14 回:教育評価と統計処理   第 15 回:定期試験(60 分)    

成績評価基準  定期試験(80%)、レポート(20%)で評価する。備 考

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教育学概論  Introduction to Education科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:河村 正彦 Masahiko KAWAMURA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 河村研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  現代社会における教育の本質的なあり方や現状と課題を概説し、教育の果たす役割について学んでいく。主として教育の歴史と思想、学校教育の本質、生涯学習論、そして情報化社会と教育の課題について検討する。

キーワードkeywords

公教育制度の成立、地球市民を育てる教育、教育の意義、ルソー、ペスタロッチ、生涯教育establishment of public educational system, education for global citizen, significance of education,J.J.Rousseau, J.H.Pestalozzi, life-long education

授業の到達目標 ・ 教育の歴史と公教育制度の成立のあらましを記述できる。・ 学校教育の本質や意義、役割について、その基本的な事柄を説明できる。・ 人類の危機を克服し、異文化を理解し、環境倫理を育てる教育の大切さを説明できる。

教員からの一言 ・ これは教職課程の中でも、最も基本的で概論的な科目です。教育の歴史や現状、21 世紀の新しい社会における教育のあ り方などについて、広い視野から柔軟な気持ちを持って学んで下さい。

関連科目 教育行政学教 材 教科書 河村正彦編「新しい教育の探求」川島書店

参考書 大庭茂美ほか編「学校教師の探究」学文社授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法第 2 回:教育の歴史と思想:ルソーとペスタロッチ 第 3 回:教育の歴史と思想:オーエン、デューイ、ボルノー 第 4 回:公教育制度の仕組みとその特徴第 5 回:教育の基本的性格:教育の語源、意図的教育と無意図的教育 第 6 回:教育の意義と目的 第 7 回:新しい社会と教育のあり方 第 8 回:情報文明と人間形成第 9 回:個性尊重と主体性を育てる教育 第 10 回:同上 第 11 回:地球市民を育てる教育:人類の危機に挑む教育、異文化理解の重要性 第 12 回:地球市民を育てる教育:環境倫理と教育 第 13 回:生涯学習の理念・歴史と現状 第 14 回:生涯学習と高等教育の役割 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験 (70%) 、小論文 (30%) として評価する。備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教育行政学  Educational Administration科目区分 専門科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:河村 正彦 Masahiko KAWAMURA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 河村研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  民主主義社会における教育行政の基本的構造を概説する。まず最初に、教育関係諸法令について教育基本法を中心として検討した後に、公教育制度の歴史と現状を述べ、さらに中央と地方とからなる教育行政の組織と運営とについて学んでいく。これらに基づいて、学校運営や学級経営のあり方や方法について、リーダーシップ論を踏まえて考えていく。 最後に、学校の変革と教師の役割について、学びの共同体と信頼関係との視点から述べていく。

キーワードkeywords

教育基本法、公教育制度、文部科学省、教育委員会、学校経営Fundamental Law of Education, system of public education, Ministry of Education and Science, school board, school management

授業の到達目標 ・ 現在、日本の教育を規定している教育諸法規のあらましを説明できる。・ 文部科学省や教育委員会の組織や役割について、その概要と特徴を説明できる。・ 学校経営の基本的あり方と方法の基礎をまなび、学級運営についての自分の方針を述べることができる。

教員からの一言 ・ 教育学概論の講義によって、教育学の広い基礎を十分学んだ上で、より専門的なこの科目に取り組んでほしい。・ 法律や行政組織の分野はその内容がむつかしいので、気を引きしめて取りくんで下さい。

関連科目 教育学概論教 材 教科書 河村正彦編「新しい教育の探求」川島書店 

参考書 大庭茂美ほか編「学校教師の探究」学文社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法 第 2 回:憲法と教育基本法などに見られる教育および教育行政のあり方 第 3 回:同上 第 4 回:公教育制度の仕組み 第 5 回:文部科学省の組織と役割 第 6 回:教育委員会の仕組みと権限や職務 第 7 回:同上第 8 回:同上 第 9 回:学校運営と校長のリーダーシップ 第 10 回:同上 第 11 回:学級経営のあり方と基本的諸問題 第 12 回:同上 第 13 回:学校運営と教師の力量 第 14 回:学校の変革と教師の役割 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験 (70%) 、小論文 (30%) として評価する。備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 工業科教育法Ⅰ Methodology of Industrial Education Ⅰ科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)担 当 者 氏名 name:毛利 眞一 Shinichi MOURI

連絡先(代表者):3 号館 1 階非常勤講師控室授業の概要及び位置付け  工業技術教育は、わが国の工業技術を支える将来の専門家、いわゆるスペシャリストを育成するための教育である。この責務を担う教師として、各教科に関する知識と技術を身につけることは最低必要条件である。また学校の機能や運営、工業に関する学科の構成を理解し、学習指導要領に示された教科と科目の目標、教育課程の考え方等を説明する。

キーワードkeywords

授業、工業教育の歴史、工業学科、教育課程、年間指導計画lesson, history of industrial education, industrial course, curriculum, educational plan of subject

授業の到達目標 ・ 授業の基本的展開と指導が実践できる ・ 専門教育としての工業教育の役割を説明できる ・ 日本における中等工業教育の発展の概要を説明できる  ・ 工業高校の現状と改善方法を説明できる・ 工業の科目の年間指導計画を作成できる・ 日本における中等工業教育の発展を説明できる。教員からの一言 ・ 教職科目の教職の意義等に関する科目を修得していること。専門科目を履修し、工業学科の内容に関する学力を高める こと。課題等を指定された日時までに提出できること。・ 教師としての専門性は、人間性と職業性が要求される。そのためにも専門性を学ぶ意欲を持って授業に参加してください。

関連科目 工業科教育法Ⅱ、情報科教育法Ⅰ、情報科教育法Ⅱ教 材 教科書 教職課程研究会「教職必修工業科・技術科教育法」実教出版(2,800 円(税別)各自で購入し準備する。

工業科教育法Ⅱでも使用する。)参考書 文部科学省「高等学校学習指導要領解説 工業編」

小山田了三「実践工業科教育法」東京電機大学出版局授業計画 第 1 回:導入講義:授業計画の概要、成績評価法第 2 回:工業科教員と工業教育 第 3 回:我国の学校教育の理念と社会的役割、高等普通教育と専門教育に課せられた意義 第 4 回:学校の組織と運営管理、組織の機能、校務分掌、教職員の服務、教師像第 5 回:工業科教員の研修、望ましい教師像、教育活動 第 6 回:学校教育と教育行政 第 7 回:中学校における技術教育と工業高等学校の現状と課題 第 8 回:産業教育の現状と課題第 9 回:理科教育及び産業教育審議会答申 第 10 回:理科教育及び産業教育審議会答申と工業技術教育の在り方 第 11 回:工業技術教育の活性化方策 第 12 回:工業技術教育のあゆみ 第 13 回:第2次大戦後の工業技術教育 第 14 回:社会に開かれた工業高等学校 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(20%)、授業後の小レポート(20%)備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 工業科教育法Ⅱ Methodology of Industrial Education Ⅱ科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 教職必修科目(工業)担 当 者 氏名 name:毛利 眞一 Shinichi MOURI

連絡先(代表者):3 号館 1 階非常勤講師控室授業の概要及び位置付け 授業の特徴と生徒の学習意欲の種類。工業教師としての専門知識、教授技術、生徒指導、生徒理解の能力を養う。教育課程表の作成。学習指導方法の構成と形態を理解して、学習指導案の作成方法、授業評価の考え方と評価法を習得する。

キーワードkeywords

教材、学習指導方法、単元計画、学習指導案、授業評価materials of subject, method of lesson, plan of unit, plan of lesson, evaluation of lesson

授業の到達目標 ・ 教科「工業」の科目構成の内容と編成を説明できる。・ 学習指導法の基本と教育方法を説明できる。・ 指導内容と教材、教具を用いた教育技術の構成を説明できる。・ 学習指導案の機能を説明し、作成できる。・ 授業評価の考え方と評価法を説明できる。

教員からの一言 ・ 工業科教育法Ⅰで習得した工業教育内容、教育の方法を更に具体化するため、工業科教育法Ⅰを履修していること。また、 この科目では学習指導の方法や学習指導案の作成が重要な目標であるから、専門教育の必修科目を履修していることが 不可欠である。さらに、教師としての自覚や主体性を養うことを目標に授業に参加してください。

関連科目 工業科教育法Ⅰ、情報科教育法Ⅰ、情報科教育法Ⅱ教 材 教科書 教職課程研究会「教職必修工業科・技術科教育法」実業出版

参考書 文部科学省「高等学校学習指導要領解説 工業編」小山田了三「実践工業科教育法」東京電機大学出版局

授業計画第 1 回:導入講義:授業計画の概要、工業技術教育の全般的な役割と内容、成績評価法第 2 回:諸外国の工業技術教育の歴史 第 3 回:アメリカ、ドイツ、イギリス、ロシアの工業技術教育の現状 第 4 回:工業高等学校専門教科の科目構成、学校設定科目、主な学科の科目構成例第 5 回:工業高等学校教育課程表編成の概要 第 6 回:学習指導要領の要点 第 7 回:各審議会答申内容と工業技術教育 第 8 回:専門教科「工業」の教育課程表作成第 9 回:専門教科「工業」の教育課程表作成(演習) 第 10 回:専門教科「工業」に関する学習指導案作成(授業展開、授業形態、授業内容) 第 11 回:専門教科「工業」に関する学習指導案作成(演習) 第 12 回:模擬授業 第 13 回:模擬授業 第 14 回:新しいタイプの工業高等学校 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(20%)、授業後の小レポート(20%)備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報科教育法Ⅰ Methodology of Industrial Education Ⅰ科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:毛利 眞一 Shinichi MOURI

連絡先(代表者):3 号館 1 階非常勤講師控室授業の概要及び位置付け  授業の構成要素と構造。高等学校の目的と教育目標。学校教育における情報教育の意義。普通教育と専門教育での情報教育のあり方。情報教育の変遷。情報技術革新と高等学校の多様化の現状。学習指導要領と教育課程編成の関係。学習指導要領に示された教科と科目の目標。

キーワードkeywords

授業、情報教育、情報学科、教育課程、年間指導計画lesson, informational education, informational course, curriculum, educational plan of subject

授業の到達目標 ・ 授業の基本的展開と指導が実践できる・ 普通教育と専門教育の違いが説明できる・ 情報教育の役割を説明できる・ 学習指導要領の教科「情報」を説明できる・ 情報教育の変遷について概要を説明できる

教員からの一言 ・ 教職科目の教職の意義等に関する科目を修得していること。専門科目を履修し、情報学科の内容に関する学力を高める と。課題等を指定された日時までに提出できること。教師としての専門性は、人間性と職業性が要求される。そのため にも専門性を学ぶ意欲を持って授業に参加してください。

関連科目 情報科教育法Ⅱ、工業科教育法Ⅰ、工業科教育法Ⅱ教 材 教科書 河村一樹・斐品正照著「教職課程テキスト情報科教育法」彰国社  

文部科学省「高等学校学習指導要領解説 情報編」参考書 岡本敏雄 他「情報科教育法」丸善

授業計画 第 1 回:導入講義:授業計画の概要、授業の進め方と概要の説明、成績評価法第 2 回:情報科教員と情報教育 第 3 回:情報教育の概要及び学校教育と教師の役割 第 4 回:学校の組織と運営管理、組織の機能、校務分掌、教員の服務、教師像第 5 回:情報科教員の研修、望ましい教師像、教育活動 第 6 回:学校教育と教育行政 第 7 回:中学校における技術教育と工業高等学校の現状と課題 第 8 回:産業教育の情報現状と課題第 9 回:理科教育及び産業教育審議会答申 第 10 回:理科教育及び産業教育審議会答申と工業技術教育の在り方 第 11 回:戦後教育史の概観 第 12 回:戦後教育の成長期 第 13 回:戦後教育の修正期、改革期 第 14 回:情報学科の現状 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(20%)、授業後の小レポート(20%)備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報科教育法Ⅱ Methodology of Information Subjects Ⅱ科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次後期必修・選択の別 教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:毛利 眞一 Shinichi MOURI

連絡先(代表者):3号館4階 河村研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 授業の特徴と生徒の学習意欲の種類。教科「情報」を担当する教師としての専門知識、教授技術、生徒指導、生徒理解の能力を養う。学習指導方法の構成と形態を理解して、活用できる学習指導案の作成、授業評価の考え方と評価法を習得する。教科「情報」の具体的実践と取り組みを学ぶ。

キーワードkeywords

情報教育、学習指導方法、単元計画、学習指導案、授業評価informational education , method of lesson, plan of unit, plan of lesson, evaluation of lesson

授業の到達目標 ・ 教科「情報」の科目構成の内容と編成を説明できる。・ 学習指導法の基本と教育方法を説明できる。・ 指導内容と教材、教具を用いた教育技術の構成を説明できる。・ 学習指導案の機能を説明し、作成できる。・ 授業評価の考え方と評価法を説明できる。

教員からの一言 ・ 情報科教育法Ⅰで習得した情報教育内容、教育の方法を更に具体化するため、情報科教育法Ⅰを履修していること。 また、この科目では学習指導の方法や学習指導案の作成が重要な目標であるから、専門教育の必修科目を履修している ことが不可欠である。さらに、教師としての自覚や主体性を養うことを目標に授業に参加してください。

関連科目 情報科教育法Ⅰ、工業科教育法Ⅰ、工業科教育法Ⅱ教 材 教科書 河村一樹・斐品正照著「教職課程テキスト情報科教育法」彰国社

文部科学省「高等学校学習指導要領解説 情報編」参考書 岡本敏雄 他「情報科教育法」丸善

授業計画 第 1 回:導入講義:授業計画の概要、情報教育の全般的な役割と内容、成績評価法第 2 回:情報教育の変遷 第 3 回:わが国における情報教育、米国における情報教育 第 4 回:初等・中等教育機関における情報教育第 5 回:各審議会答申と情報教育 第 6 回:高等学校における情報教育 第 7 回:教科「情報」と学習指導要領 第 8 回:高等学校学習指導要領解説 総則編、情報編第 9 回:普通教科「情報」と専門教科「情報」の科目構成 第 10 回:普通教科「情報」と専門教科「情報」の教育課程表の作成(演習) 第 11 回:専門教科「情報」に関する学習指導案作成(演習) 第 12 回:模擬授業 第 13 回:模擬授業 第 14 回:学習活動に対する指導方法 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(20%)、授業後の小レポート(20%)備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 進路指導論 Career Guidance科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:衞藤 吉則 Yoshinori ETO

連絡先(代表者):広島大学 [email protected]授業の概要及び位置付け  中学生や高校生たちは卒業を前にして、将来、社会へと巣立つために自らの生活の問題(進路)と格闘しはじめる。ところが、これまでの教育は、現代社会に踏み込もうとする彼らに対して、「自らの人生に意味があり、自分らしく到達できる目標がある」という人間の根本的な衝動をたくましく育成してこなかった。本授業では、中・高生たちが、後になって、社会の中で特定の仕事に就き、自分らしく生きていけるように配慮する「人生の糧となる教育」とは何か、について学んでいきたいと考えている。

キーワードkeywords

進路指導、教育改革、こころとからだの問題、精神、本当の学び、教師の自己教育、森信三career guidance, educational reform, problem of mind and body, spirit, true learning,the teacher’s self-education, Shinzo Mori

授業の到達目標 ・ 教育改革における進路指導・職業指導・生徒指導の位置づけと今日の教育改革の原理を説明できる。・ 中学生や高校生のこころとからだの特徴について、記述できる。・ 教育の根本に教師自身の自己教育があることを人物の思想を通して説明できる。

教員からの一言 ・ だれしも、目標としての「理想」を自分のなかにもつことができなければ、社会のなかでの自らの意義や役割を強く感 じ行動することはできない。「理想」とは、「よりよくなりたい」「よりよくしたい」という思いと結びついている。こう した「理想」を中・高の時代には自らの意志や生き方と結びつけることが、後の充実した社会生活にとってとても重要 となる。みなさんも、自身の問題として、将来の教師の問題として考えてみよう。

関連科目 教師論、教育原理、教育心理学教 材 教科書 衞藤吉則他著、西田雅弘編「不安のア・ラ・カルト」西日本新聞社

参考書 衞藤吉則他著、越智貢編「岩波 応用倫理学講義 6 教育」岩波書店授業計画 第 1 回:導入講義:現代の教育改革 第 2 回:今日の教育原理と学習指導要領との関係第 3 回:中・高生の「こころ」 第 4 回:中・高生の「からだ」第 5 回:中・高生にとっての「学び」 第 6 回:進路指導の意義第 7 回:生徒理解と教育相談第 8 回:中学校における進路指導の実際と方法 第 9 回:高等学校における進路指導の実際と方法 第 10 回:進路指導の事例討議(グループディスカッションをおこなう) 第 11 回:職業指導の意義と方法 第 12 回:生徒指導の意義と方法 第 13 回:生徒指導の事例討議(グループディスカッションをおこなう) 第 14 回:「人生の糧となる教育」とは何かについて考える(森信三の教育観を参考とする) 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(60%)、小論文(40%)として評価する。備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教育相談 Education Counseling科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:原 孝成 Takaaki HARA

連絡先(代表者):3 号館 1 階 講師控室授業の概要及び位置付け  現在の教育現場では、「不登校」や「いじめ」など様々な問題が起こっており、現場で働く多くの教師が悩みを抱えています。この授業では、カウンセリングに対する基本的な知識や基礎技能を学び、児童・生徒に対する相談活動に活かす方法をとりあげる。また、学校現場の諸問題に対する理解と対応の仕方について取り上げる。

キーワードkeywords

カウンセリング、ガイダンス、反社会的行動、非社会的行動counseling, guidance, anti-social behavior, asocial behavior

授業の到達目標 ・ 教育相談に関する基礎的な知識を説明できる。・ 児童 ・ 生徒の理解の方法を記述できる。・ 児童 ・ 生徒への対応の方法を実践することができる。・ 学校で生じる「不登校」、「いじめ」、「非行」などの諸問題についての理解を深め、具体的な対応方法を実践することが できる。・ 自己理解の重要性を説明できる。教員からの一言 ・ 図書館などを利用して、カウンセリングや教育相談、生徒指導、児童生徒の理解などに関する書籍を読み自主学習する ことが望まれる。

関連科目 教育心理学教 材 教科書 中山巌(編著)「学校教育相談心理学」北大路書房

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方、成績評価法、教育相談の意義と役割の説明 第 2 回:教師に望まれるカウンセリング・マインド 1 第 3 回:教師に望まれるカウンセリング・マインド 2 第 4 回:児童・生徒の理解:パーソナリティについての理解 第 5 回:児童・生徒の理解:心理検査とその利用 第 6 回:児童・生徒への対応:カウンセリングの基礎技法 1 第 7 回:児童・生徒への対応:カウンセリングの基礎技法 2 第 8 回:諸問題への対応:不登校に対する理解と対応 第 9 回:諸問題への対応:いじめに対する理解と対応 第 10 回:諸問題への対応:非行に対する理解と対応 第 11 回:進路指導、養護教諭の役割と連携 第 12 回:スクールカウンセラーの役割と連携 第 13 回:他機関との連携 第 14 回:特別な援助が必要な児童・生徒への対応 第 15 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(80%)、レポート・課題(20%)で判定する。備 考 上級履修は認めない。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教職総合演習 Comprehensive Seminar for Teacher Education科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次前後期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  将来、教職をめざす人たちにとって教育現場は、いわば戦場である。物理的にでないとしても、生徒と教師が生死を賭して戦う場である。大切なことは、いかに生徒に「感動」を伝えあるかである。「感動」を呼び起こす教材はたくさんあるが、生徒と教師との生きた対話から出る感動ほどすばらしいものは他にない。「いのちを生きる」を演習のテーマとしていく。

キーワードkeywords

近代主義、知、文明、文化、いのち、医療、生、死modernism, intelligence, civilization, culture, human life, medical treatment, life, death

授業の到達目標 ・ 現代文明と「人」について考える。・ 医療現場での人の「生」と「死」について考える。・ 21 世紀を生きるための「知」のあり方を理解する。・ 近代主義を乗り越える指針を模索する。

教員からの一言 ・ 近年、人の「いのち」が軽視される傾向があるが、その原因を探っていくことに意義を見出してほしい。・ 教員志望者だけでなく多くの人の演習に参加して欲しい。

関連科目 情報社会と倫理教 材 教科書 Life Lessons by Elisabeth Kubler-Ross

参考書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、近代主義とは何か、生と死の概念とは何か 第 2 回:現代矛盾論―近代主義の超克第 3 回:戦後の総括―歴史教育と戦後民主主義 第 4 回:日本人の「豊かさ」・西洋的ロゴスの超克第 5 回:西洋的ロゴスの超克・西洋合理主義と論理のヒエラルキー 第 6 回:模擬授業第 7 回:模擬授業 第 8 回:模擬授業 第 9 回:模擬授業 第 10 回:模擬授業 第 11 回:模擬授業 第 12 回:模擬授業 第 13 回:東洋的「知」のスタイル 第 14 回:西洋思想と東洋思想の融和 第 15 回:定期試験

成績評価基準  定期試験(60%)、レポート(20%)と授業中の演習(20%)の成績を総計して評価点とする。備 考 他学科履修可、上級履修可、下級履修不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 教育実践の研究 The Study of Education Practice科目区分 教職科目 単位数 1 単位 開講時期 3 年次後期・4 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:綾部 眞道 Masamichi AYABE

連絡先(代表者):3 号館 4 階 綾部研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  教職課程を履修し、教員免許状を取得するためには「教育実習」は必修である。この教育実習は単なる教育体験ではなく、まさに教育の本質にかかわる教育実践そのものであり重要な意義を有するものである。この重要性に鑑み、実習事前において、実習生としての自覚を深め、実践的指導力の基礎を学ぶ。また、実習事後において、実習の成果と課題を明らかにし、本学での理論的探究に発展させる態度を養う。

キーワード

keywords

教育実習の意義、教育実習の過程、校務分掌、教師としての使命感、教材研究、授業設計学習指導案、指導と評価

授業の到達目標 ・ 教育実習の意義・目的について理解し述べることができる。・ 教育実習生としての自覚を深め、実践することができる。・ 学習指導案を作成し実践的指導力の基礎を培っている。・ 教師としての資質、能力を探求し、今後の研究課題を述べることができる。・ 職場での望ましい人間関係を築くための基本的な態度が養われている。

教員からの一言 ・ 教員として必要な専門的知識・技術を習得する上で、また、学校教育の在り方や望ましい教師像を探求する上で重要な 意義を有する教育実習を、まさに効果的に有意義なものにするために自主的、実践的に挑戦しましょう。

関連科目 教職専門科目、各学科の専門教科・科目教 材 教科書 九州地区教育実習研究会編「教育実習の探求」中川書店、文部科学省「学習指導要領解説(各教科編)」

参考書 高等学校検定教科書及び補助教材授業計画     < 3 年次後期>第 1 回:導入講義:教育実習の意義と目的第 2 回:教育実習の過程と留意事項第 3 回:授業設計と学習指導案の作成第 4 回:模擬授業演習(1)第 5 回:模擬授業演習(2)第 6 回:模擬授業演習(3)

    < 4 年次前期>第 7 回:教育実習のオリエンテーション第 8 回:特別活動、生徒指導上の留意事項第 9 回:模擬授業演習(4)第 10 回:教育実習の成果と課題第 11 回:新任教師に期待するもの

 

    

成績評価基準  毎時間の演習(模擬授業及びコメント)(50%)、課題(学習指導案を含む)(50%)を総合して評価する。備 考 上級履修は認めない。

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科目名 subject 教育実習  Educational Practice科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 原則 4 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(工業)/教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:綾部 眞道 Masamichi AYABE

連絡先(代表者):3 号館 4 階 綾部研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  各教職科目及び専門科目で修得した知識や技術を基礎・基本にして、教育現場で教育実習を行う。そのための事前指導および各実習校での実践的な指導・助言を行う。また、実習校における校務分掌組織を把握し、生徒の実態に即した具体的な教育内容、指導方法、態度等を体験し、常に工夫改善する態度を培わせる。さらに教育実習を通して教師としての資質能力、教職適性等について吟味させる。

キーワード

keywords

教職の意義、望ましい教師像、学校組織、学習指導案の作成、青年期中期の特徴、教材研究、授業研究

授業の到達目標 ・ 生徒の実態に即した具体的な指導内容・方法等を体験させるとともに、常に工夫・改善する態度を培う。・ 学校の実態を把握するとともに、教職の尊さや厳しさを体得する。・ 学習指導案の具体的な作成及び授業評価を実践することができる。・ 社会人としてのエチケット、マナーについて体験を通して身に付ける。・ 教師としての資質・能力、教職適性等について説明できる。

教員からの一言 ・ 教育現場において、謙虚に誠実に教育実践に励み、教職の尊さや厳しさを学び、生徒と共に学び合うことの喜びを感じ るとともに、自らの教師としての資質能力や教職適性について吟味しましょう

関連科目 教職課程科目、専門科目教 材 教科書 「高等学校学習指導要領」、各科目の高校教科書及び指導書

参考書 教科書に準じた参考書、図解、実験書、問題集授業計画第 1 回:導入講義:教育実習の意義・目的および心構え 第 2 回:教育実習の形態 第 3 回:学習指導案の作成と模擬授業および評価 第 4 回:教育実習校での実習 第 5 回: 第 6 回:         母校または付属高校第 7 回:         ・ 原則として 2 週間または 3 週間 第 8 回:         ・ 期間中に担当者が訪問指導を行う。 第 9 回: 第 10 回: 第 11 回: 第 12 回: 第 13 回:教育実習のまとめと自己評価、教職適性の吟味 第 14 回:レポート提出(研究事業・査定授業の指導案を含む)反省文提出、体験発表 第 15 回:レポート提出(研究事業・査定授業の指導案を含む)反省文提出、体験発表

成績評価基準  教育実習校の評価(80%)及び教育実習の事後まとめ自己評価(20%)総合して評価点とする。備 考 上級履修は認めない

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科目名 subject 比較教育学 Comparative Education科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 4 年次前期必修・選択の別 教職選択科目(工業)/教職選択科目(情報)担 当 者 氏名 name:河村 正彦 Masahiko KAWAMURA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 河村研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  国際化・情報化が進展してゆく現代においては、教育学の諸問題をグローバルな視点から検討することが、ますます重要となってきた。 本科目は、教職課程での学習を継続してきた 4 年次を対象とし、蓄積してきた教育学研究の応用分野として、先進諸国の教育を比較考察するものである。

キーワードkeywords

比較教育学の研究法、比較教育文化、イギリスの教育、オーストラリアの教育methodology of comparative education, comparative education and culture, education in England, education in Australia

授業の到達目標 ・ 比較教育学の概念や目的、研究方法の基礎を説明できる。・ 文化を伝達する教育の役割や重要性を認識する。・ イギリスにおける教育の特徴を学ぶ。・ オーストラリアの社会的特性と教育のあり方について説明できる。

教員からの一言 ・ この授業を通して、教育や文化に対する幅広い視野を育てて下さい。・ 英・豪の教育と比較しながら、日本の教育問題について考えてみましょう。

関連科目 教育学概論教 材 教科書 吉田正晴編 「比較教育学」 福村出版

参考書 沖原 豊編 「世界の学校」 有信堂授業計画 第 1 回:導入講義、授業の概要と成績評価 第 2 回:比較教育学の概念と目的第 3 回:比較教育学の概念と目的 第 4 回:比較教育学の研究方法 第 5 回:比較教育学の研究方法第 6 回:学校教育の革新と比較研究 第 7 回:国際理解・異文化理解と教育 第 8 回:教師教育の比較研究第 9 回:イギリスの社会と教育Ⅰ 第 10 回:イギリスの社会と教育Ⅱ 第 11 回:オーストラリアの社会と教育Ⅰ 第 12 回:オーストラリアの社会と教育Ⅱ 第 13 回:オーストラリアの教育(英文講読) 第 14 回:オーストラリアの教育(英文講読) 第 15 回:まとめと展望

成績評価基準  レポート・小論文で 50%、研究発表で 50%として評価する。備 考 少人数で、ゆっくり考え、話し合う授業とする。

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

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2. 4 . 2 教科に関する科目

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科目名 subject 職業指導 Vocational Guidance科目区分 教職科目 単位数 4 単位 開講時期 3 年次集中必修・選択の別 教職必修科目(工業)担 当 者 氏名 name:永田 萬享 Kazuyuki NAGATA

連絡先(代表者):福岡教育大学 [email protected]授業の概要及び位置付け  「労働」あるいは「職業」について意識化する活動を伴う職業指導の発展と技術・職業教育の充実、整備の問題は、密接不可分に結びついている重要な課題である。本講義では、物を作ることや働くことによって姿を現してくる社会と人間の奥深い真実の世界を現実の企業社会、労働社会が織りなす具体的なデータに基づいて考察するとともに、職業的自立へ向けた活動のあり方を検討する。

キーワードkeywords

職業観、職業的自立、職業教育、公共職業訓練、専門学校、OJT と OffJTvocational outlook, vocational independence, vocational education, public vocational training, miscellaneous school, on the job training and off the job training

授業の到達目標 ・ 現代社会における職業の性格について説明できる。・ 職業情報を正しく理解するための判断力を身につけている。・ 職業的自立のための具体的方策として職業教育のあり方について記述できる。

教員からの一言 ・ 講義はビデオなど視聴覚教材を多用するので、視聴覚教室で行いたいと考えている。・ 各種ルポルタージュを読んでおくことが望ましい。・ 教師側からの一方的な講義にならないように、受講生の主体的な参加を希望します。

関連科目 進路指導論教 材 教科書 木村保茂・永田萬享「転換期の人材育成システム」学文社、2005 年

参考書 寺田盛紀編著「キャリア形成・就職メカニズムの国際比較」晃洋書房、2004 年授業計画 第 1 回:導入講義:職業指導とは何か       第 16 回:職業の様々な側面第 2 回:教育と貧困               第 17 回:職業観の変容第 3 回:文部省の進路指導調査から        第 18 回:社会的分業と職業 第 4 回:経済政策と青年問題           第 19 回:生きがいと職業 第 5 回:職業指導の社会的基底          第 20 回:職業選択の意味 第 6 回:職業指導の運動の始まり         第 21 回:職業選択と情報 第 7 回:日本の職業指導運動の体質        第 22 回:情報化の進展と職場の変化第 8 回:労働生活と職場の現実          第 23 回:女性の職場進出と労働第 9 回:労働時間                第 24 回:男女雇用機会均等法の成立と現在 第 10 回:賃金                  第 25 回:高校職業教育の再編成 第 11 回:企業社会における能力主義管理      第 26 回:各種・専修学校と生涯教育 第 12 回:学校教育と職業教育の現実        第 27 回:公共職業訓練 第 13 回:デマケーション             第 28 回:企業内教育と OJT 第 14 回:熟練形成システム            第 29 回:企業外部の教育機関と OffJT 第 15 回:定期試験(60 分)           第 30 回:定期試験(60 分)

成績評価基準  定期試験(70%)、レポート(30%)として評価する。備 考 上級履修は認めない。

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科目名 subject 情報と職業 Information and Occupation科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 1 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:森 正壽 Masatoshi MORI

連絡先(代表者):3 号館 3 階 森研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け 官公庁や企業を問わず今日においては、あらゆる職場に情報化技術が浸透している。このような職場では、働く人々のキャリアを問わず、情報処理技術に対応することが求められている。専門の情報処理技術者はもちろんのことながら、学校教育で情報処理教育を十分に受けていない場合でも、コンピュータを使った各種職務が前提となっている。そこで「情報と職業」では、まず情報化社会の実態を理解し、現実の職場で日々行われている業務を知ることによって、情報と職業の関連を学び、職業観、勤労観及び、職業倫理の修得を目的とする。

キーワードkeywords

情報化社会、情報革命、情報システム、情報セキュリティ、職業倫理information society, revolution of information, information system, information security, occupation ethos

授業の到達目標・ 情報化社会における職業、職業倫理を含む職業観と勤労観などを理解する。・ 各種情報処理技術者の職場における職務、役割などの概要を知っている。・ 官公庁や企業の職場において情報処理技術がどのように実現されているか、概略を説明できる。・ 急速なブロードバンドの普及に伴った、新しい情報ビジネスについて例を挙げて説明できる。

教員からの一言 ・ 本授業は情報技術の内容をある程度経験していることを前提としているため、プログラミングやインターネットによる 検索・調査を積極的に履修・実践しておくこと。・ 機会があればインターンシップなどを通して、職場での情報化を体験すること。

関連科目 ライフデザイン、キャリアデザイン教 材 教科書 資料を配付

参考書 近藤勲 編著「情報と職業」丸善、駒谷昇一 他「情報と職業」オーム社授業計画第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、情報化社会についての説明。第 2 回:情報化社会と職業:情報化社会の進展と職業、職業倫理を含む職業観と勤労観など。第 3 回:職業指導:専門高校に於ける職業指導とインターンシップなどによる就職支援システム。第 4 回:情報社会と私たちの生活:情報社会における危機管理と社会制度。第 5 回:高学歴社会と労働時間の短縮:生涯学習の拡がりと新しい労働時間制度。第 6 回:情報社会と高等教育:コンピテシー学習と e-Learning による遠隔授業・学習。第 7 回:情報技術と社会の改革:IT 革命による情報化社会の改革。第 8 回:中間試験(講義の理解度を評価する)。第 9 回:官公庁・企業における情報化とセキュリティ:電子政府とセキュリティポリシィ。第 10 回:情報処理技術者と IT スペシャリスト:SE、IT スペシャリストと CIO。第 11 回:情報技術と人材育成:企業内教育と情報処理試験制度の変遷。第 12 回:情報産業と国際化:情報産業における国際規格とグローバル化。第 13 回:情報技術とメディアの利用:ブロードバンドの進展に伴うメディア融合と e- ビジネスの時代。第 14 回:情報技術分野に於ける知的財産の保護と活用:法律制度から見たプログラムの著作権やビジネスモデル特許。第 15 回:定期試験   注:試験範囲は第 1 回~全講義とする。

成績評価基準  定期試験(70%)、中間試験(30%)との成績を総計して評価する。備 考

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科目名 subject 情報社会と倫理 Information Society and Ethics科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 2 年次前期必修・選択の別 教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:森川 展男 Nobuo MORIKAWA

連絡先(代表者):4 号館 4 階 森川研究室 morikawa @ fuk.kindai.ac.jp授業の概要及び位置付け  高度情報化社会の到来は生活を便利にしてくれた。しかしながら、情報が大量に流出することにより個人情報が漏洩する可能性も高くなってきた。本講義では情報化社会の持つ様々な利点のみならず弊害も挙げつつ、情報管理者及びその利用者が必要とされる倫理観について、情報セキュリティー、個人情報保護法、人権保護、著作権、プライバシー権などのの視点から講義を進めていく。

キーワード

keywords

情報化社会、倫理、モラルハザード、セキュリティー、報道と人権、管理者責任、個人情報保護法、ユビキタス社会、文明、文化information society, moral hazard, security, coverage and human rights, manager’s responsibility, laws of private information protection, ubiquitous society, civilization, culture

授業の到達目標 ・ 情報化社会について概要を理解する。・ 情報社会における情報の流出と法との関係を理解する・ 情報化社会がもたらす人権侵害について考察する。・ モラルハザードについて全般的な認識をもつ。・ ユビキタス社会の是非と今後到来が予想されるさらなる高度情報化社会での人権確保について検証する。

教員からの一言 ・ 日常、パソコンを利用している人が陥る倫理上の問題点をやさしく解説していきますから講義に出席するよう。・ メディアが発する情報を具体的にとり上げますから、新聞等を読んでほしい。

関連科目 情報と法教 材 教科書 適宜プリント配布

参考書 江下雅之「ネットワーク社会の深層構造」中公新書授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と概要の説明、成績評価法、情報化社会とは何か、モラルハザードとは何か 第 2 回:情報化社会について概要(1)―「文明」と「文化」の違い(1) 第 3 回:情報化社会について概要(2)―「文明」と「文化」の違い(2) 第 4 回:三つの「情報化」(1)コリン・クラーク 第 5 回:三つの「情報化」(2)ダニエル・ベル 第 6 回:増田米二の情報化社会 第 7 回:梅棹忠夫の「情報産業論」 第 8 回:中間試験(第 1 回―第 7 回) 第 9 回:林 雄二郎「情報化社会論」、マクルーハン「電子メディア論」 第 10 回:トフラー「第三の波」 第 11 回:ポスト情報化社会と危機管理 第 12 回:ネットワーク犯罪―映像からみる 第 13 回:情報化社会に必要な倫理と法 第 14 回:期末試験に向けた復習と総括 第 15 回:定期試験(第1回―第 14 回)

成績評価基準  毎回レポート 15 点、小レポート 5 点、中間試験 30 点、学期末試験 50 点の成績を総計して評価点とする。備 考 他学科履修、上級履修、下級履修いずれも不可

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平成 20 年度 近畿大学産業理工学部電気通信工学科シラバス

科目名 subject 情報と法 Information and Law科目区分 教職科目 単位数 2 単位 開講時期 3 年次後期必修・選択の別 教職必修科目(情報)担 当 者 氏名 name:成宮 哲也 Tetsuya NARUMIYA

連絡先(代表者):3 号館 4 階 成宮研究室 [email protected]授業の概要及び位置付け  今日の社会は、情報(化)社会といわれることが多い。このような社会において、私たちは、情報の利用者の立場、情報の発信者の立場、情報源として立場など、様々な立場で、情報と関わりを持っている。そして、それぞれの立場で、様々な利益を享受している。今日、このように情報によって利益を享受することができるが、情報と関わりをもつ際には、それぞれの立場でモラルが求められている。というのは、情報を利用する際には、他人の利益を害する可能性を内在していることが多いからである。そこで、「情報と法」では、著作権法を中心として情報に関する法を学ぶことを目標とする。 著作権法の学習をとおして、情報と関わりをもつ場合、どのような問題が生じるのか、そしてそれは如何に解決が試みられているのか、さらにどのような情報モラルが今日求められているのかなどについて、認識を深めることを目的とする。キーワードkeywords

法、著作権 law, copyright

授業の到達目標 ・ 複製物の作成など技術的に可能であることが、法的に如何に位置づけられているかを理解する。・ 技術の進歩などが、法律にどのような影響を及ぼしているかを理解する。・ 著作権法に関わる事例について、適切な判断ができる知識、感覚を身につける。

教員からの一言 ・ 今日では、形のあるものだけではなく、形のないもの(知的財産)も、重要視されています。知的財産について、適切 な認識をもっていることは、現代においては必要な常識です関連科目教 材 教科書 未定

参考書 半田正夫 「著作権法概説」 一粒社斉藤博 「著作権法」 有斐閣高橋和之・松井茂記編 「インターネットと法」 有斐閣

授業計画 第 1 回:導入講義:授業の進め方と授業の概要、および成績評価法の説明   注:第 1 回授業の中で、成績評価を含めた科目全体の重要情報を伝えるので必ず出席しなさい     欠席すると大きな不利益があることを承知しなさい。第 2 回:民法の理解(特に物権を中心として講義を行う)第 3 回:著作者および著作権者の理解第 4 回:著作物の意義についての理解第 5 回:著作物の成立および著作人格権の理解第 6 回:著作権の保護期間および著作財産権の概要の理解。著作財産権のうち複製権等の理解第 7 回:著作財産権のうち、上演権、公衆送信権等の理解第 8 回:著作財産権のうち、頒布権、貸与権等の理解    第 9 回:著作財産権のうち、二次的著作物に関する原著作者の権利および著作隣接権の概要の理解第 10 回:著作隣接権(実演家、レコード製作者等が対象となる)の理解第 11 回:著作権の制限第 12 回:著作権の公共的限界のうち、私的使用のための複製等の理解第 13 回:著作権の公共的限界のうち、引用等の理解第 14 回:私的録音録画制度および権利の侵害の態様と制裁の理解    第 15 回:定期試験(60 分)   注:試験範囲は第 1 回から前回までの授業すべてとする

成績評価基準  定期試験(100%)にて評価する。備 考

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電気通信工学科 シラバス(平成20年度)

編集委員長 依田 浩敏副 委 員 長 平松  晃

編集委員(教務委員会)飯山  悟・河濟 博文・中野 吉正・依田 浩敏・平松  晃・鶴野 幸子藤原 英徳・戒田 高康・中牟田智朗・青井  格・大箸 純也・河村 正彦金子 一士・山田 道子・上野 輝樹

発 行  近畿大学産業理工学部印 刷  二 葉 印 刷 株 式 会 社

表紙デザイン:本郷 文夫