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資料-3 第2期計画の目標・指標の設定等について 平成 22 年 10 月

第2期計画の目標・指標の設定等について - mlit.go.jp...資料-3 第2期計画の目標・指標の設定等について 平成22年10月 目標・指標設定の考え方

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  • 資料-3

    第2期計画の目標・指標の設定等について

    平成 22 年 10 月

  • 1. 第 2 期計画の目標・指標設定の考え方

    目標・指標設定の考え方

    ●アウトプット指標とアウトカム指標

    【アウトプット指標】

    各施策の進捗管理を行うもので、施策の進捗率や整備面積などが該当する。

    【アウトカム指標】

    各施策の実施による結果として得られる効果を示す指標で、目標に対する状況が一般に分かりやすいものであり、湖内水質,アオコ発生日数や在来生物の種数・個体数などが該当する。

    基本的にアウトカム指標を設定するが、モニタリングの可能性や継続性の観点等から設定できない場合は、アウトカム指標に関連するアウトプット指標で代替する。

    ●目標管理指標の設定

    他事例における目標・指標設定の考え方 ① 第 1期計画の課題抽出と要因分析 【調査の概要】

    他湖沼、湾、河川等での水環境保全計画、再生計画の事例及び PDCA サイクルを進捗管理に活

    用している事例を収集、整理した。

    ・保全対策分野(水質保全、水源かん養、自然的環境・景観保全)と施策実施区域(場)

    ごとに課題を整理

    ・課題の要因分析

    ・課題を解決するために必要な施策の抽出 【収集事例】

    ①大阪湾再生行動計画

    ②伊勢湾再生行動計画

    ③ソノマ・ベイランズ湿地実証事業

    ④諏訪湖に係る湖沼水質保全計画

    他 23 事例

    【対象項目】

    ①管理目標

    ②目標の設定上での特徴

    ③目標・進捗管理指標

    ④モニタリング実施頻度

    ⑤PDCA サイクル等管理手法の活用等

    ② 指標の抽出

    ・施策の効果を把握できる指標の抽出

    ・関連指標の整理(アウトカム指標、アウトプット指標)

    ・モニタリングの可能性、継続性等の確認

    ・指標として選定可能な項目の抽出

    モニタリング実施機関へのアンケート調査結果

    【調査の概要】

    ③ 関連指標データの傾向分析

    ・関連指標データの経年変化の分析

    ・第 2期計画目標の設定に関する視点の整理

    ④ 目標・指標の設定

    ・第 2期計画目標の設定(見直し)

    ・ 、進捗管理指標の設定 目標管理指標

    琵琶湖の環境保全に関する国、滋賀県、研究機関及び大学が実施してきた調査、研究、実験

    及び改善事業効果検証等のモニタリング調査に関するアンケートを実施した。

    【対象項目】

    ①実施の目的

    ②実施期間

    ③モニタリング実施内容

    (実施項目、実施頻度、実施方法)

    ④モニタリングデータ蓄積年数

    ⑤今後のモニタリング実施予定

    (継続性)等

    【対象機関】

    ①国土交通省 ②環境省

    ③農林水産省 ④林野庁

    ⑤滋賀県

    ⑥財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構

    ⑦京都大学 ⑧滋賀大学

    ⑨滋賀県立大学 ⑩名古屋大学

    ⑪龍谷大学

    1

  • 1. 第 2 期計画の目標・指標設定の考え方

    目標・進捗管理指標に関して

    目標達成基準に関して

    PDCAサイクルの活用に関して

    目標の設定に関して

    目標の設定はスローガン的な文章での表現が多いが、その下に副次目標を設定し、分かりやすく具体化している。

    【例】大阪湾再生行動計画

    目 標:森・川・海のネットワークを通じて、美しく親しみやすい豊かな『魚庭(なにわ)の海』を回復し、

    京阪神都市圏として市民が誇りうる『大阪湾』を創出する。

    副次目標:(a)年間を通して底生生物が生息できる水質レベルを確保する。

    (b)海域生物の生息に重要な場を再生する

    (c)人々の親水活動に適した水質レベルを確保する

    (d)人々が快適に海にふれ合える場を再生する

    (e)臨海部での人々の憩いの場を確保する

    (f)ごみのない美しい海岸線・海域を確保する

    設定した目標に対して、施策を分野ごと、場ごとに整理し、目標達成のための進捗管理の指標を設定している。

    【例】伊勢湾再生行動計画

    (a)健全な水・物質循環の構築

    【森】①森林の間伐面積、②針広混交林面積

    【川】①下水道整備普及率、②集落排水事業の普及率

    【海】①干潟、浅場、藻場面積、②人工海浜延長

    (b)多様な生態系の回復

    【川】①ヨシ原再生面積

    【海】①砂浜を保全、再生した延長、面積、②漁礁の設置数

    目標達成基準として、生息・生育場と生物自体の2つの視点で物理的基準と生物的基準に分け、それぞれの項目

    で定量的な管理目標を設定している。

    【例】ソノマ・ベイランズ湿地実証事業(アメリカ サンフランシスコ湾)・・・地盤沈下した農地を浚渫土砂を

    用いて湿地に再生する事業

    (1)物理的基準

    ①浚渫土を盛土した場所の標高・・・潮汐作用復元後、1ヶ月後に 2.9 フィート NGVD を越えない。

    ②湿地内の堤防寄りの水路での平均潮差・・・5年以内に、サンパウロ湾の平均潮差の 90%に達する。

    (2)生物的基準

    ①湿地植生による植被率・・・潮汐作用復元後、20 年以内に、潮汐を受けるエリアの 65%とする。

    ②オニクイナの生息・・・・・20 年以内に、3組のつがいが湿地内で生活する。

    PDCAサイクルでは、各施策の実行状況を継続的に管理し、取組の経過を評価した上で、施策の効果的な実施を

    図っている。

    ・公共用水域水質測定調査(琵琶湖:国土交通省、滋賀県、水資源機構;北湖 28 地点、

    南湖 19 地点、瀬田川 2地点・流入河川:国土交通省、滋賀県、大津市;33 河川)が毎

    月実施されており、データ蓄積も昭和 40 年からある。また、今後も継続して調査が実

    施される予定である。調査項目は生活環境項目、富栄養価関連項目を中心に、健康項

    目、要監視項目を含め、約 80 項目である。

    ・その他、環境省、近畿農政局、各大学で水質把握、水質汚濁現象の解明などの目的で

    生活環境項目、富栄養価関連項目等のモニタリングを実施している。項目として TOC

    やクロロフィル aを加えている機関が多い。

    ・滋賀県森林センターが森林の水源かん養機能の研究として、降水量、樹幹通過雨、樹

    幹流の観測、渓流水量及び水質をモニタリングしている。平成 9年から 12 年間のデー

    タ蓄積がある。平成 24 年まではモニタリングの継続の予定である。調査は通年で実施

    されている。

    ・水産試験場のアユ資源予測調査は昭和 26 年度より毎年実施されている。調査項目は産

    卵数、ヒウオ採集数・体型、魚群数、漁獲量、漁獲体型で、調査頻度は産卵調査(期

    間中 1回/2 週)、ヒウオ生育状況調査(10 月~12 月:1回/月)、魚群分布調査(1月~

    8月:1回/月)、漁獲量調査(12 月~8月:1回/月)である。今後も継続して実施して

    いく予定である。

    ・水産試験場の外来魚駆除効果の評価調査は平成 16 年度から毎年実施されている。調査

    項目はオオクチバス、ブルーギルの捕獲量と体長組成で月1回の頻度で実施している。

    調査は継続して実施する予定である。

    ・この他、ホンモロコ、ニゴロフナ、セタシジミの資源回復のための調査が、水産試験

    場で実施されている。調査は平成 16 年から実施されてきたが、平成 23 年までの予定

    である。調査は月1回程度の頻度で実施されている。

    ・近畿農政局では、頭首工改修工事やダム改修工事にあたっての環境調査の関連で、魚

    類、植物、鳥、猛禽類等の調査を琵琶湖周辺で実施している。調査は 4 年~9 年程度

    行われており、実施頻度は猛禽類が1回/月、魚類、鳥類が 3、4 回/年、植物が 1回/年

    程度である。なお、現在、継続して実施している調査はない。

    ・国営土地改良事業に関連したモニタリング調査も、近畿農政局により実施されている。

    実施年は平成 14 年、15 年、19 年の 3 ヵ年である。項目は魚類、両生類、爬虫類、貝

    類、甲殻類、昆虫類、哺乳類、鳥類の多岐におよんでいる。年 2 回(9 月、11 月)の

    実施であったが、19 年以降は実施していない。

    モニタリング調査実施機関へのアンケート調査結果の概要

    水源涵養

    自然的環境・景観保全

    水質保全

    収集した他の環境保全計画等の事例で、琵琶湖の総合保全の目標・指標設定の参考とした事項

    2

  • 2. 第 1 期計画の課題抽出と要因分析

    保全 3分野における第 1期計画の課題抽出と施策項目および関連指標の抽出

    施策の実施区域(場)の機能 第1期における主な課題

    □浸透貯留機能(洪水緩和、水資源貯留) ・面源負荷の推定方法□地下水かん養(水質浄化)機能 ・森林の質的劣化□土砂崩壊防止機能 ・森林の維持管理を担う人員の減少□土壌浸食(流出)防止機能 ・野生鳥獣や病害虫、ナラ枯等による□河川流況の安定機能  森林被害□生物多様性保全機能 ・伐採林齢を迎えた人工林の活用□文化機能(景観保全、学習・教育の場) ・生物移動経路の分断

    ・カワウの増加

    ・生物移動経路の分断

    ・生物移動経路の分断

    ・湖と陸域の連続性の消失・生物移動経路の分断・外来魚の増加・外来植物の繁茂・在来生物の減少・自然的景観の悪化・レジャー利用による環境負荷・湖辺域の変化・カワウの増加

    □物質生産機能(木材)□地球環境保全(CO2吸収)□浸透貯留機能(洪水緩和、水質浄化) ・面源負荷の推定方法

    ・宅地・道路の増加・人為の貯留機能の向上・再利用型・節水型の水利用の促進

    □浸透貯留機能(洪水緩和、水資源貯留) ・面源負荷の推定方法□地下水かん養(水質浄化)機能 ・農地の減少□土砂崩壊防止機能 ・再利用型・節水型の水利用の促進□土壌浸食(流出)防止機能□河川流況の安定機能□生物多様性保全機能□文化機能(景観保全、学習・教育の場)□治水、利水機能□水質浄化機能□生物多様性保全機能□親水機能□文化機能(景観保全、学習・教育の場)□運搬機能(水、物質、土砂)□水質浄化機能 ・アオコの発生が継続□生物多様性保全機能 ・CODが減少傾向でない□親水機能 ・湖の栄養塩バランス(N/P比)の変化□文化機能(景観保全、学習・教育の場) ・湖底層の溶存酸素濃度の低下□漁場機能 ・付着藻類等の大量繁茂

    ・水草の大量繁茂・微量化学物質や新たな有害物質の影響・プランクトン相の変化・水質汚濁メカニズムの解明

    □水質浄化機能□生物多様性保全機能□親水機能□文化機能(景観保全、学習・教育の場)□漁場機能

    河川

    区分

    琵琶湖

    湖内

    森林・山地

    市街地

    農地

    湖辺域

    集水域

    施策の実施区域(場)の分割イメージ

    施策の実施区域(場)の考え方 施策項目および関連指標の抽出

    ■施策の実施区域(場)の分割の目的 施策実施区域(場)における保全 3 分

    野ごとの第 1期計画の課題を抽出 ◎効率的・効果的な施策の抽出(施策間の連携)

    ◎場の機能の保全・再生に向けた施策の展開

    ■施策の実施区域(場)の分割の視点

    ・機能に着目し、集水域と琵琶湖に区分

    ・施策の実施場所から、集水域(森林・山地、

    市街地、農地、河川)、琵琶湖(湖辺域、湖

    内)の 6つに分割

    ・流域や河川ごとの特性、北湖また南湖の特徴

    を考慮

    湖内

    湖辺域※

    農地

    市街地

    森林・山地

    河川

    保全 3 分野ごとに施策実施区域(場)

    の機能に着目した課題と要因の分析

    課題と要因の分析に基づく施策実施

    区域(場)ごとの施策項目を抽出

    保全 3分野ごとの関連指標の抽出

    (モニタリング実施状況を考慮)

    ※湖辺域:琵琶湖岸周辺の内湖や水田等 を含む在来魚類が産卵・繁殖・ 生育する範囲

    集水域 (森林・山地、市街地、農地、河川) ※流域や河川ごとの特性を考慮

    琵琶湖(湖辺域、湖内)

    ※北湖、南湖の特徴を考慮

    ※青:水質保全、緑:水源かん養、赤:自然的環境・景観保全

    3

  • 2. 第 1 期計画の課題抽出と要因分析

    課題と要因の分析に基づく必要な施策項目と関連指標の抽出(水質保全)

    ※指標(青):モニタリングの可能性・継続性の観点から指標として選定可能な項目 ※指標(赤):将来の指標として検討(モニタリング等)が今後必要と考えられる項目

    4

  • 2. 第 1 期計画の課題抽出と要因分析

    課題と要因の分析に基づく必要な施策項目と関連指標の抽出(水源かん養)

    ※指標(青):モニタリングの可能性・継続性の観点から指標として選定可能な項目 ※指標(赤):将来の指標として検討(モニタリング等)が今後必要と考えられる項目

    5

  • 2. 第 1 期計画の課題抽出と要因分析

    課題と要因の分析に基づく必要な施策項目と関連指標の抽出(自然的環境・景観保全)

    ※指標(青):モニタリングの可能性・継続性の観点から指標として選定可能な項目 ※指標(赤):将来の指標として検討(モニタリング等)が今後必要と考えられる項目※指標(緑):重点エリア(例えば、南湖・沿岸部・施策区域など)における指標として選定可能な項目

    6

  • 3. 関連指標データの傾向分析

    第 1 期までの現状を踏まえた目標の設定に関する視点(水質保全)

    条例計画等

    し尿処理施設

    下水道整備

    琵琶湖総合開発

    自然環境保全条例

    粉石けん使用運動

    富栄養化防止条例

    湖沼水質保全計画

    ラムサー

    ル条約の登録

    環境基本条例

    琵琶湖水質保全対策行動計画

    琵琶湖総合保全計画

    透明度(年平均)

    人口

    下水道普及率及び整備人口

    全りん(年平均)

    CODBODTOC

    過マンガン酸カリウム消費量(年平均)

    全窒素(年平均)

    DO(年平均)

    SS(年平均)

    pH(年平均)

    800900

    1,0001,1001,2001,3001,4001,500

    S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17

    (千

    人)

    020

    4060

    80

    100

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    下水

    道整

    備率

    (%

    040

    80120

    160

    200

    整備

    人口

    (万

    人)

    整備人口 下水道整備率

    10

    0.0

    1.0

    2.0

    3.0

    4.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    CO

    D・B

    OD

    ・TO

    C(m

    g/l)

    0

    2

    4

    6

    8

    過マ

    ンガ

    ン酸

    カリ

    ウム

    消費

    量(m

    g/l)

    北湖(COD) 南湖(COD) 環境基準(COD) 北湖(BOD) 南湖(BOD) 北湖(TOC) 南湖(TOC) 過マンガン酸カリウム消費量

    0.0

    0.1

    0.2

    0.3

    0.4

    0.5

    0.6

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖 南湖 環境基準

    0.00

    0.01

    0.02

    0.03

    0.04

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖 南湖 環境基準

    1

    0

    0.2

    0.4

    0.6

    0.8

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (1/透

    明度

    (m

    )) 北湖 北湖中央 南湖

     

    4.0

    6.0

    8.0

    10.0

    12.0

    14.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖 南湖 環境基準

    0.01.02.03.04.05.06.07.08.09.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖 南湖 環境基準

    4.05.06.07.08.09.0

    10.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    北湖 南湖 環境基準

    湖内水質の状況 目標の設定の視点(第 1 期までの現状から)

    ●湖内の全窒素・全りんは、昭和 40 年代前半のデータはないが、観測開始時期(昭和 45 年頃)と比べ、

    同程度(北湖の全窒素・全りん)または改善傾向(南湖の全窒素・全りん)にある。

    ●湖内の DO また流入河川水質は、昭和 40 年代のデータはないが、観測開始時期(昭和 54 年頃)と比

    べ、同程度(DO,北湖の COD・全窒素・全りん)または改善傾向(南湖の COD・全窒素・全りん)にある。

    ●湖内のBOD・過マンガン酸カリウム消費量・SS・pH・透明度は、当初の第 2期目標である昭和 40 年代前

    半と比べ、同程度(BOD,過マンガン酸カリウム消費量,pH,北湖のSS・透明度)または改善傾向(南湖の

    SS・透明度)にある。

    ●流入負荷量の推定値は、全項目で第 1期目標の昭和 40 年と同程度まで減少している(次頁参照)。

    ●湖内環境基準値と比較すると、DO,pH,北湖の全りんを除いて達成されていないが、COD以外は近年

    減少傾向にあり、環境基準値へ近づきつつある。

    ◎湖内CODは減少傾向ではなく、難分解性有機物の影響が懸念されている。

    ■アオコが依然発生している(次頁参照)。

    条例計画等

    し尿処理施設

    下水道整備

    琵琶湖総合開発

    自然環境保全条例

    粉石けん使用運動

    富栄養化防止条例

    湖沼水質保全計画

    ラムサー

    ル条約の登録

    環境基本条例

    琵琶湖水質保全対策行動計画

    琵琶湖総合保全計画

    流入河川COD

    (年平均)

    流入河川全リン

    (年平均)

    流入河川全窒素

    (年平均)

    10

    0.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    2.5

    3.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖東部流入河川北湖西部流入河川南湖・瀬田川流入河川琵琶湖環境基準

    0.0

    0.1

    0.2

    0.3

    0.4

    0.5

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖東部流入河川北湖西部流入河川南湖・瀬田川流入河川琵琶湖環境基準

    0.0

    1.0

    2.0

    3.0

    4.0

    5.0

    6.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (m

    g/l)

    北湖東部流入河川北湖西部流入河川南湖・瀬田川流入河川琵琶湖環境基準

    流入河川水質の状況

    目標:健全な生態系を維持し、安心・安全な湖内水質環境を目指す

    ●環境基準値程度の湖内水質状況(全窒素、全りん)

    ◎COD は、減少傾向ではなく難分解性有機物による影響等の水質汚濁メカニズム解明が必要

    であるため、調査研究を継続し現状からの改善

    →1 期

    ■アオコは、発生要因に関する調査研究を継続し発生がなくなる

    →1 期

    7

  • 3. 関連指標データの傾向分析

    第 1 期までの現状を踏まえた目標の設定に関する視点(水質保全)

    流入負荷量の状況 カビ臭、淡水赤潮、アオコの発生状況

    ・第 1 期末の流入負荷量の推定値は、全項目で第 1 期目標の昭和 40 年と同程

    度まで減少していると考えられる。

    ・淡水赤潮は、発生日数および発生水域数ともに減少傾向にある。

    ・カビ臭およびアオコは、依然発生が続いている。

    【富栄養化現象における水質障害の発現レベルの目安】

    (アオコ):湖岸から視認できるのは、クロロフィル aが 50μg/l 程度である。

    (カビ臭):カビ臭物質の TOC(50%の人の感知し得る閾値濃度)は、ジェオスミンで 10

    ~20ng/l、2-MIB(ジメチルイソボルネオール)で 19~57ng/l である。

    ※出典:「ダム貯水池水質対策マニュアル(H7.3)」

    条例計画等

    し尿処理施設

    下水道整備

    琵琶湖総合開発

    自然環境保全条例

    粉石けん使用運動

    富栄養化防止条例

    湖沼水質保全計画

    ラムサー

    ル条約の登録

    環境基本条例

    琵琶湖水質保全対策行動計画

    琵琶湖総合保全計画

    淡水赤潮

    かび臭

    Chl-a(年平均)

    Chl-a(最大値)

    アオコ

    10

    1 5

    0.02.04.06.08.0

    10.012.014.016.0

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (μg/

    l)

    北湖 南湖

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    a(μ

    g/l)

    北湖(年最大) 南湖(年最大)

    北湖(7-10月最大) 南湖(7-10月最大)

    020406080

    100120140

    S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21発

    生日

    数(日

    ) 大津市柳ヶ崎浄水場

    京都市蹴上浄水場

    0

    4

    8

    12

    16

    20

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    日数

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    水域

    発生日数 発生水域数

    05

    101520253035

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    日数

    02468101214

    水域

    発生日数 発生水域数

    →1 期

    ・1985 年~2005 年度の流入負荷は、産業系、処理系については実績値、その他については原

    単位を用いた推定方法により算出した数値

    ・1965 年度の流入負荷は、上記と異なる推定方法により算出した数値

    ・2010 年度の流入負荷は、予測値

    ※出典:琵琶湖総合保全学術委員会(2010.3) 「マザーレイク 21 計画(琵琶湖総合保全整備

    計画)第 1期の評価と第 2期以降の計画改定の提言」

    8

  • 3. 関連指標データの傾向分析

    第 1 期までの現状を踏まえた目標の設定に関する視点(水源かん養)

    条例計画等

    琵琶湖総合開発

    湖国農林水産プラン

    水資源開発基本計画

    林業労働力確保推進計画

    滋賀県緑化基本計画

    琵琶湖総合保全計画

    琵琶湖森林づくり条例

    農業従事者数

    林業従事者数

    保安林及び

    水源かん養保安林

    人口

    森林面積

    農地面積

    宅地面積

    800900

    1,0001,1001,2001,3001,4001,500

    S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17

    (千

    人)

    050

    100150200250300

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (千ha)

    人工林面積 森林面積

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (千ha)

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (千ha)

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17

    (千人

    )

    0

    100

    200

    300

    400

    500

    S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17

    (千人

    )

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (千ha)

    保安林面積

    水源かん養保安林面積

    水源かん養に関する項目の状況(森林・農地・宅地の状況)

    目標の設定の視点(第 1 期までの現状から)

    ・昭和 40 年代後半頃から、人口の急激な増加、宅地面積の増加(宅地化)が生じている。

    ・人口の増加および宅地面積の増加に伴い、森林面積や農地面積が減少している。

    ・宅地面積の増加、森林および農地面積の減少は、第 1期末においても緩やかながら継続している。

    ・森林や農地面積の減少のみではなく、林業および農業の従事者数が減少しており、管理を担う人員

    が減少している。

    ・手入れを必要とする人工林の整備(除間伐、複層林への転換など)や活用が課題となっている。

    ・野生鳥獣や病害虫による森林被害が課題となっている。

    →1 期

    目標:浸透貯留域の面的確保・機能向上と人為の水循環の改善を目指す

    ・適切に管理された多様な森林(水源かん養保安林、針広混交林、複層林、除間伐)の増加

    ・農地や市街地における浸透貯留域の増加

    ・適正な水利用(節水型、再利用型水利用)の推進

    9

  • 3. 関連指標データの傾向分析

    第 1 期までの現状を踏まえた目標の設定に関する視点(自然的環境・景観保全)

    目標の設定の視点(第 1 期までの現状から)

    ・フナ、ホンモロコ、シジミといった在来生物の漁獲量は、昭和 30 年代~昭和 60 年代頃から減少傾

    向にあるが、漁業従事者数の減少等の影響も考えられる。このため、漁獲量を総合保全の目標とは

    しない。 自然的環境・景観保全に関する項目の状況(生物の生息状況)

    ・在来生物の産卵場、生息場となるヨシ帯の面積は、昭和 28 年と昭和 51 年とを比べ約半分に減少し、

    第 1期前後(H4,H20)で増加傾向にある。また、同様の機能を持つ内湖の面積は、昭和 45 年頃まで減

    少している。

    条例計画等

    滋賀県立自然公園条例

    琵琶湖総合開発

    自然環境保全条例

    滋賀の風景条例

    ヨシ群落保全条例

    ラムサー

    ル条約の登録

    滋賀県環境基本条例

    滋賀県緑化基本計画

    琵琶湖総合保全計画

    カイツブリ

    外来魚駆除量

    シジミ漁獲量

    漁業従事者数

    アユ漁獲量

    フナ漁獲量

    イサザ漁獲量

    ホンモロコ漁獲量

    0200400600800

    1,0001,200

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (t)

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (t)

    0100200300400500600

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (t)

    0

    100

    200

    300

    400

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (t)

    01234567

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (千

    t)0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    個体

    数(羽

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (人

    昭和61年以降大きく減少昭和40年から43年に大きく減少

    昭和30年以降上昇

    平成6年以降急激に減少

    昭和49年から昭和52年に急激に減少

    昭和30年以降増加傾向

    昭和61年以降急激に減少

    徐々に上昇

    昭和35年から急激に上昇

    昭和46年から昭和48年に急激に減少

    平成2年以降減少傾向昭和40年以降徐々に増加傾向

    昭和32年以降減少傾向

    0

    100

    200300

    400

    500

    600

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    (t)

    ・砂浜および河畔林の面積は、昭和 40 年頃に比べ平成 7年頃には減少している。

    ・生物の移動経路の分断や外来生物の増加が課題となっている。

    ・在来生物及び外来生物の種数や固体数増減は、重点エリア(例えば、南湖・沿岸部・施策区域など)に

    おけるモニタリング等による把握が可能である。

    目標:湖辺域の機能向上と在来生物の生息状況の回復を目指す

    【生物】

    ・在来生物の増加(重点エリアにおける在来生物の種数、個体数の増加)

    ・外来生物の減少(重点エリアにおける外来魚の種数、個体数の減少)

    【生息空間(ビオトープ)】

    ・産卵また生息場として在来生物の増加に繋がる湖辺域の機能の向上

    →1 期

    ⇒ヨシ帯、砂浜、河畔林等の水陸移行帯の面積の増加

    ⇒在来生物が産卵し湖と行き来できる水田面積の増加

    ⇒魚類等の在来生物が移動可能な河川数・河川延長の増加

    条例計画等

    滋賀県立自然公園条例

    琵琶湖総合開発

    自然環境保全条例

    滋賀の風景条例

    ヨシ群落保全条例

    ラムサー

    ル条約の登録

    滋賀県環境基本条例

    滋賀県緑化基本計画

    琵琶湖総合保全計画

    砂浜・河畔林面積

    内湖・ヨシ帯面積

    湖岸堤整備状況

    0

    200

    400

    600

    800

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    面積

    (ha)

    既存内湖面積 ヨシ帯面積

    0

    50

    100

    150

    200

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    面積

    (ha)

    砂浜 河畔林

    00.5

    11.5

    22.5

    3

    S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21

    実施

    延長

    (km

    )

    0

    20

    40

    60

    80

    累加

    延長

    (km

    )

    実施面積 累加面積

    自然的環境・景観保全に関する項目の状況(湖岸域の状況)

    (昭和 28 年の値)

    →1 期

    10

  • 4. 第 2 期計画の目標・指標の設定

    保全 3分野における第 2期計画目標の設定(見直し案)

    見直し後の目標

    ■水質保全

    昭和 40 年代前半レベル

    の流入負荷

    ■水質保全

    昭和 30 年代(汚濁が恒常化する兆候

    の現れる以前)の水質

    ■水源かん養

    基盤となる浸透貯留域の

    面的確保

    ■水源かん養

    自然の水循環を活かす淡海の森と

    くらし

    ■水質保全

    健全な生態系を維持し、安心・安全な湖内水質環境を目指す

    ・環境基準値程度の湖内水質状況(全窒素、全りん)

    ・COD は、減少傾向ではなく難分解性有機物による影響等の水質汚濁メカニズム解明が必要

    であるため、調査研究を継続し現状からの改善

    ・アオコは、発生要因に関する調査研究を継続し発生がなくなる

    ■水源かん養

    浸透貯留域の面的確保・機能向上と人為の水循環の改善を目指す

    ・適切に管理された多様な森林(水源かん養保安林、針広混交林、複層林、除間伐)の増加

    ・農地や市街地における浸透貯留域の増加

    ・適正な水利用(節水型、再利用型水利用)の推進

    ■自然的環境・景観保全

    湖辺域の機能向上と在来生物の生息状況の回復を目指す

    【生物】

    ・在来生物の増加(重点エリアにおける在来生物の種数、個体数の増加)

    ・外来生物の減少(重点エリアにおける外来魚の種数、個体数の減少)

    【生息空間】

    ・産卵また生息場として在来生物の増加に繋がる湖辺域の機能の向上

    ⇒ヨシ帯、砂浜、河畔林等の水陸移行帯の面積の増加

    ⇒在来生物が産卵し湖と行き来できる水田面積の増加

    ⇒魚類等の在来生物が移動可能な河川数・河川延長の増加

    ■自然的環境・景観保全

    ビオトープのネットワーク

    の骨格の概成に向けた拠点

    確保

    ■自然的環境・景観保全

    多様な生物のいとなみを通して四季

    の移り変わりを映し出す琵琶湖

    ■水源かん養

    基盤となる浸透貯留域の

    面的確保

    ■水質保全

    昭和 40 年代前半レベル

    の流入負荷

    ■自然的環境・景観保全

    ビオトープのネットワークの

    骨格の概成に向けた拠点確保

    当初の目標

    ■水源かん養

    浸透貯留域の機能向上と適正な水利用の推進

    ■水質保全

    カビ臭・淡水赤潮・アオコの発生が慢性化する以前の水質

    (昭和 40 年代前半の水質状況の達成)

    ■自然的環境・景観保全

    ビオトープのネットワークの骨格の概成

    -拠点をつなぐ-

    ■水源かん養

    自然の水循環を活かす淡海の森と

    くらし

    ■水質保全

    昭和 30 年代(汚濁が恒常化する兆候

    の現れる以前)の水質

    ■自然的環境・景観保全

    多様な生物のいとなみを通して四季

    の移り変わりを映し出す琵琶湖

    第 1 期 第 2 期

    平成 11(1999)年度 平成 22(2010)年度 平成 32(2020)年度

    将来・長期

    平成 62(2050)年度

    11

  • 4. 第 2 期計画の目標・指標の設定

    目標管理指標及び進捗管理指標の設定(案)

    (目標管理) ●基本的に目標に関連するアウトカム指標を設定する

    指標設定 ●モニタリングの可能性や継続性等から設定できない場合は、アウトカム指標に関連するアウトプット指標で代替する の視点 ●重点エリア(例えば、南湖・沿岸部・施策区域など)における把握可能なアウトカム指標を設定する(自然的環境・景観保全)

    (進捗管理) ◇アウトカム指標を達成するため、場毎の必要な施策項目に関連するアウトプット指標を設定する

    水質保全 水源かん養 自然的環境・景観保全 分野

    健全な生態系を維持し、安心・安全な湖内水質環境を目指す 浸透貯留域の面的確保・機能向上と人為の水循環の改善を目指す 湖辺域の機能向上と在来生物の生息状況の回復を目指す ①環境基準値程度の湖内水質状況(全窒素、全りん) ①適切に管理された多様な森林(水源かん養保安林、針広混交林、 【生物】 ②COD は、減少傾向ではなく難分解性有機物による影響等の水質 複層林、除間伐)の増加 ①在来生物の増加(重点エリアにおける在来生物の種数、個体数の増加)汚濁メカニズム解明が必要であるため、調査研究を継続し現状 ②農地や市街地における浸透貯留域の増加 ②外来生物の減少(重点エリアにおける外来魚の種数、個体数の減少)第 2期 からの改善 ③適正な水利用(節水型、再利用型水利用)の推進 【生息空間】

    計画目標 ③アオコは、発生要因に関する調査研究を継続し発生がなくなる ③産卵また生息場として在来生物の増加に繋がる湖辺域の機能の向上

    ⇒ヨシ帯、砂浜、河畔林等の水陸移行帯の面積の増加

    ⇒在来生物が産卵し湖と行き来できる水田面積の増加

    ⇒魚類等の在来生物が移動可能な河川数・河川延長の増加

    関連指標※【目標管理指標:赤】 関連指標※【目標管理指標:赤】 関連指標※【目標管理指標:赤・重点エリア指標:緑】 場/指標

    アウトプット(進捗管理)指標 アウトカム指標 アウトプット(進捗管理)指標 アウトカム指標 アウトプット(進捗管理)指標 アウトカム指標 ①森林(水源かん養保安林,国

    有林,複層林,針広混交林等)の整備面積

    ①在来生物の種数、個体数 ・森林(水源かん養保安林,国有林,複層林,針広混交林等)の整備面積

    <・河川への流入水質 <・地下水かん養量> ・森林(水源かん養保安林,国有林,複層林,針広混交林等)の整備面積

    (哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類等)

    BOD(COD),全窒素,全りん> <・地下浸透量> <・排出負荷量> <・流出量> 森

    林・山地

    ①野生鳥獣や病害虫による被害面積

    <・渓流水量>

    ①除間伐を必要とする人工林の整備率

    ・県産材の素材生産量 ・林道の整備延長 集

    水域

    ②浸透貯留施設の設置数,貯留量,整備面積

    ・下水道普及率 市街地

    ・雨水貯留施設の整備面積 - -

    ③節水型施設の整備数

    ②浸透貯留域(水田,ため池等)の整備面積

    ①在来生物の種数、個体数 ・環境負荷に配慮した農地の整備面積

    ・生態系に配慮した水田の整備面積 農

    地(両生類、爬虫類、鳥類等)

    ③再利用型施設の整備面積 ・負荷削減施設の整備面積 ③ヨシ帯、河畔林の整備面積 ①在来生物の種数、個体数(産

    卵量、資源量等) ・ヨシ帯の整備面積 ・流入河川水質 <・河川流量>

    河川

    ③魚類等の在来生物が移動可能な河川数・河川延長

    ・負荷削減施設の整備面積 BOD(COD),全窒素,全りん - (底生生物、魚類等) <・排出負荷量>

    ③ヨシ帯、砂浜の整備面積 ①在来生物の種数、個体数(産卵量、資源量等)

    ・ヨシ帯、砂浜の整備面積 ・湖内水質 湖辺域

    ②COD ③在来生物が産卵し湖と行き来できる水田面積

    ・水草刈取量 - - ①全窒素 (魚介類等) ・環境対策型エンジン普及率

    ①全りん ①水田で孵化し湖へ下る稚魚の種数、個体数

    ・再自然化湖岸の整備延長 琵琶湖

    <DO,SS,pH,透明度,底層 DO, ・湖岸緑地の整備面積

    TOC,N/P 比,衛生指標(大腸菌)>

    ③アオコの発生日数、水域数 <・水草現存量> <・流入負荷量>

    ・魚の放流量 ・外来生物の駆除量 ・浚渫、覆砂面積 ・水草刈取量 ・プレジャーボート騒音苦情件数

    ②外来魚の種数、個体数(資源量等)

    <・レッド・リスト・インデックス>

    ・浚渫、覆砂面積 ・水草刈取量

    湖内

    - -

    ■北湖・南湖の全窒素:0.2mg/l(環境基準値)程度 数値

    ■南湖の全りん:0.01mg/l(環境基準値)程度 - - 指標

    ■北湖・南湖のアオコ:発生日数 0、発生水域数 0

    ※関連指標:課題と要因の分析に基づき抽出した指標(P4~P6 参照) < >:将来の目標管理指標として検討(モニタリング等)が今後必要と考えられるアウトカム指標

    12

  • 5. NPO等の施策への参画・協働

    ○「琵琶湖の総合保全」に対する活動状況

    ○環境に関わる調査の実施事例

    ・河川の水質調査 :3団体 ・河川の水生生物調査 :1団体

    ・ニホンシカ生息調査 :1団体 ・カワウ対策調査 :1団体

    ・その他 :4団体

    「琵琶湖総合保全」に関するアンケート調査結果

    NPO等の施策への参画・協働の可能性

    回収数:30 団体 水質保全 水源かん養 自然的環境・景観保全

    施策項目

    施策に参画

    モニタリング

    研究・開発

    施策項目

    施策に参画

    モニタリング

    研究・開発

    施策項目

    施策に参画

    モニタリング

    研究・開発

    集水域

    森林・山地

    ・森林の保全、再生 (保安林、里山等の整

    備)

    ● ●

    ・森林の保全、再生 (保安林、里山等の整

    備)

    ● ・森林の保全、再生 (保安林、里山等の整

    備) ・森林管理の支援 (林道整備、林業担い手

    育成等)

    市街地

    ・負荷削減対策 (生活系、工業系対策、

    市街地排水対策等)

    ・浸透貯留施設の整備 (雨水貯留施設の整備)

    ・節水型水利用施設の整備(住宅等の節水型施設整備)

    農地

    ・農地の保全、再生 ● ・農地の保全、再生 (棚田、ため池等の整

    備)

    ●・農地の保全、再生 (ため池、生態系保全型

    水田等の整備)

    単位:団体数(複数回答を含む)

    水源涵養

    自然的環境

    ・景観保全

     その他(講演会等の啓発活動)

    水質保全

    9

    5

    2

    6

    1

    4

    6

    1

    1

    2

    1

    1

    1

    10

    0 2 4 6 8 10 12

    河川・水路での水質調査

    水質浄化実験

    その他

    森林の間伐・植林

    節水活動

    清掃活動

    河川・湖岸での生物調査

    河川の樹木伐採

    多自然川づくり

    外来魚・水草の有効利用

    ヨシの植生

    カワウ対策

    在来生物の放流

    ・負荷削減対策 (循環灌漑施設、水質浄

    化施設等の整備)

    ● ●・再利用型水利用施設

    の整備(循環灌漑施設等の整備)

    ・自然浄化場の保全、再生

    河川

    (ヨシ帯等の整備)

    ● ● ●

    ●・自然浄化場の保全、

    再生(ヨシ帯の整備、多自然川づくり等)

    ● ●

    ・負荷削減対策 ●

    ・水陸移行帯の保全、再生(河畔林、魚道等の整備)

    ● ● ●(水質浄化施設の整備)

    琵琶湖

    湖辺域

    ・湖辺域の保全、再生(ヨシ帯、砂浜の保全)

    ● ●

    ● ・湖辺域の保全、再生

    (ヨシ帯、砂浜の保全)

    (連続性の確保)

    ● NPO等が施策への参画・協働していく上での課題

    ●主体的な取り組みの継続(行政との連携) ・水辺景観の保全、再

    生(人工湖岸の再自然化)●

    ・NPO 等の参画を取り入れた施策の事業化

    ・水辺の保全的活用の促進(湖岸緑地再生)・湖内流況改善対策

    (水草の刈取) ・人的・財政的・学術的支援

    ・在来生物の保全 (増殖・栽培と野生復

    帰、放流等)

    ● ●●取り組みの展開・拡大(地域間の連携) ・レジャー利用によ

    る環境負荷の軽減 ● ・琵琶湖流域間、琵琶湖・淀川流域間(下流域)のネットワ

    ーク、協働の仕組みの構築 ・外来生物の駆除 ●

    ・底質改善対策 ・湖底環境の改善

    湖内

    (底泥浚渫、覆砂) (底泥浚渫、覆砂等)

    ●流域住民・下流域住民への情報発信(琵琶湖総合保全の啓発)

    ・湖内流況改善対策 (水草の刈取)

    ● ●

    ・水草の異常繁茂への対策

    ・琵琶湖の機能と現状の課題への理解、環境への取り組み内

    容の周知とシンポジウム・環境学習等の啓発活動への参加 ・レジャー利用による環境負荷の軽減

    (Ex:下流域住民の節水活動や啓発活動への参加) ※ 施策に参画::施策に参画・協働が可能、モニタリング:施策のモニタリングに参画・協働が可能、研究・開発:施策の研究・開発に参画・協働が可能

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    6. 参画・実践、交流・情報について

    ・事業者、住民団体、行政等との協議や継続した指導、普及啓発を行う。

    ・地域活動の可視化や活動情報交換のためのデータベース化により、

    住民の取り組みへの有効性感の醸成、個人・グループの活動の協働化

    等、住民間の活動の繋がりを促進する。

    ・下流域の住民を含む更なる情報発信、活動の有機的な繋がりによる広

    域の交流を推進するため、琵琶湖流域間、琵琶湖・淀川流域間(下流

    域)のネットワーク、協働の強化・仕組みの構築による利活用の促進

    を図る。

    ・湖沼環境、環境保全技術の情報交流等、湖沼環境保全の取り組みのネ

    ットワーク化を進め、国内はもとより世界の湖沼保全に向けて情報の

    発信、国際交流をよどみなく継続するとともに、途上国への国際協力

    により統合的湖沼管理(琵琶湖モデル)の定着を更に進めていく。

    ■取り組みの可視化・情報交換のためのデータベース化による交流推進取り

    組み

    ■取り組みの可視化・情報交換のためのデータベース化による交流

    推進

    ●住民の取り組みへの可視化と情報交換のためのデータベース化

    交流・情報の基本的考え方

    ●琵琶湖での取組等を世界に向け情報発信

    ●広域的な交流・情報共有の展開

    ■世界に向けた情報発信

    ■広域的な交流の展開

    ■世界に向けた情報発信

    ■広域的な交流の展開

    ・河川流域その他の身近な地域を保全の取り組みの中核として位置付け、行政、

    事業者、NPO 等により、自立性を保ちつつ有機的に連携できるようなネットワ

    ーク化を進める。

    ・自然や琵琶湖の保全についての理解の向上と保全への参画意識の醸成を図ると

    ともに、環境負荷の少ないくらしづくりを進める。

    ・琵琶湖・淀川流域圏においても、行政機関のみならず、住民や NPO 等と環境情

    報の共有化や取り組みの参加等を進めるほか、広域的なネットワークの形成を

    図る。

    ・家庭を対象とした実践へのきっかけづくりや、身近な環境保全活動への参加機

    会の充実を図る。

    ・より環境に配慮した事業活動、生産、流通、廃棄の各段階における環境負荷の

    低減化を図る。

    ・次世代を担う子どもたちについて、下流府県の児童を含めた幅広い教育分野で

    琵琶湖や環境に関する学習の機会を充実する。

    ・家庭や地域において、世代間の交流を進め、人と湖との関わり方や意識の共有

    化を図るとともに、世代を超えて受け継がれた知識や情報、取り組みの蓄積と

    活用を進める。

    ●こどもを中心に、家族、学校、地域における学習や実践の取り組みを進める。

    ■地域社会の一員としての住民や事業者の積極的な参画の推進

    ■地域社会の一員としての住民や事業者の積極的な参画の推進

    参画・実践の基本的考え方

    ・住民、企業等のモニタリングへの積極的参画。

    ■さまざまな取り組みの実施主体のネットワーク化

    ・住民や事業者が行う環境保全活動の支援。

    ●環境負荷の少ないくらしや事業活動等の展開

    ■さまざまな取り組みの実施主体のネットワーク化

    ●琵琶湖の保全のネットワークの構築

    ■世代を超えた意識の共有

    ■世代を超えた意識の共有

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