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「新たな支え合い・分かち合いの 仕組みの構築に向けた研究会」 第3回資料
資料2
国民の所得や生活の状況等に関する分析 ③
・家計支出の動向 ・資産の保有状況 ・住まいの状況
家計支出の動向
89424
86215
76817
72924
77285
19019
20975
17354
18547
15993
18775
20358
19844
19411
21070
12019
10821
9184
9134
9673
21044
17835
14733
14192
14693
8944
10415
11349
12039
10606
40125
45393
50024
52067
50622
31775
32673
36325
35854
36593
33789
33532
33848
33014
31277
85231
77319
71080
60825
52984
30373
34743
38252
95612
94927
48924
49991
56655
87873
102540
97149
88272
106628
0 100000 200000 300000 400000 500000
1994年
1999年
2004年
2009年
2014年
食料 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 直接税 社会保険料 実収入-実支出
39108
41066
3
(出典)総務省「全国消費実態調査」 注1)ここでの現役世帯とは、夫婦と子ども2人の勤労者世帯 注2)1994年及び1999年データの非消費支出の項目は、直接税と社会保険料とその他の非消費支出の和である非消費支出のみ記載 注3)1994年及び1999年は土地家屋借金返済のデータがないため記載していない
○ 1994年から2014年にかけて、消費支出は全体として趨勢的に減少している。
○ 消費支出の各項目の動向をみると、「光熱・水道」、「交通・通信」、「教育」は増加傾向にあり、「その他の消費支出(こづか
い、交際費等)」が減少傾向にある。
○ また、2004年から2014年にかけては、非消費支出(「直接税」、「社会保険料」)と「土地家屋借金返済」が増加傾向にある。
現役世帯(夫婦と子ども2人の勤労者世帯)の家計支出の推移
平均年収 743.4万円
平均年収 747.2万円
平均年収 801.0万円 非消費支出 消費支出
平均年収 811.5万円
平均年収 728.9万円
43361
※点線内は土地家屋借金返済
4 (出典)総務省「平成26年全国消費実態調査」 注)ここでの現役世代とは、夫婦と子ども2人の勤労者世帯
○ 消費支出の各項目について、2014年時点の実額を年収階級別に比較すると、
・ 「住居」は、年収階級が上がるにつれ減少する傾向にあるが、これは、所得が上がるにつれ持ち家世帯率が増加し
(後掲)、家賃負担が減少していくためと考えられる。
・ 「光熱・水道」は、年収階級による差が小さい。
・ 「交通・通信」は、年収階級が上がるにつれ増加する傾向にあるが、全ての年収階級を通じて、食料に次いで二番目に支
出額が大きい。
・ 「教育」は、年収に応じて顕著に増加する。年収300万円未満の世帯と比較すると、年収600~800万円の世帯で約2.7倍、
年収800~1000万円の世帯で約3.8倍となっている。
年収階級別の現役世帯(夫婦と子ども2人の勤労者世帯)の消費支出の額の比較(2014年)
52741
52971
55504
63277
68832
75855
85603
16956
21834
20875
15382
17907
13682
13431
19237
18740
18658
19374
20173
20615
22144
4993
5922
6731
7954
8229
9632
10822
6303
6472
7858
9889
11256
13770
18787
6901
7611
7679
7748
8592
10312
12375
35932
42273
36822
41319
45061
49552
57365
12978
13025
16117
19715
26068
34716
49162
13884
12548
16029
21665
25661
29981
36372
23578
23860
29773
36953
43808
50282
61978
12346
12088
23192
35671
40359
45881
48163
0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000 400000 450000
200万円未満
200~300万円
300~400万円
400~500万円
500~600万円
600~800万円
800~1000万円
食料 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 保健医療 交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出 土地家屋借金返済
5 (出典)総務省「全国消費実態調査」 注)ここでの現役世代とは、夫婦と子ども2人の勤労者世帯
年収階級別の現役世帯(夫婦と子ども2人の勤労者世帯)の消費支出の割合の比較
○ 現役世帯の消費支出に占める各項目の割合の変化をみると、「光熱・水道」、「交通・通信」、「教育」の割合が増加し、「その他の消費支出(こづかい、交際費等)」が大きく減少している。
○ 年収階級ごとにみた変化を比較すると、 ・ 「住居」の占める割合が、年収300万円未満の世帯で継続的に大きい。 ・ 「交通・通信」の占める割合が、年収300万円未満の世帯で大きく増加し、特に、年収200万円未満の世帯では、1994年の7%から2014年の16%へと、2倍以上に増加している。 ・ 「光熱・水道」の占める割合が、年収300万円未満の世帯で大きくなっている。 ・ 「教育」の占める割合が、年収の高い世帯ほど大きく、かつ、年収の高い世帯で増加傾向にある。
200~300万円
200万円未満 500~600万円
800~1000万円 25% 23% 24%
5% 5% 5% 5% 6% 7% 3% 3% 3% 6%
4% 5% 2%
3% 3%
11% 15% 16%
9% 11% 11%
9% 10% 10%
24% 21% 17%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
1994年 2004年 2014年
食料 住居
光熱・水道 家具・家事用品
被服及び履物 保健医療
交通・通信 教育
教養娯楽 その他の消費支出
平均 (年収743.4万円)
30% 25% 26%
12%
10% 11%
7%
8% 9%
3%
2% 3%
5%
3% 3%
3%
4% 4%
13% 17%
21%
6% 6%
6% 7% 8%
6%
15% 17% 12%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1994年 2004年 2014年
27% 24% 25%
8% 6% 6%
6% 7% 7%
3% 3% 3%
5% 4% 4%
3% 3% 3%
11% 15% 16%
7% 9% 9%
9% 10% 9%
19% 19% 16%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1994年 2004年 2014年
25% 22% 23%
4% 4% 4%
5% 6% 6%
3% 3% 3%
6% 4% 5%
2% 3% 3%
10% 14% 16%
11% 11% 13%
9% 11% 10%
24% 21% 17%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1994年 2004年 2014年
29% 26% 27%
9% 9% 9%
6% 8% 10%
3% 3% 3% 4% 3% 3%
5% 5% 4%
7% 13% 19% 5%
8% 7%
9%
9% 7%
22% 15% 12%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
1994年 2004年 2014年
63047
62814
60461
61174
65142
19971
20607
21155
16421
16130
15407
16435
16765
16698
19053
10721
9919
9245
9093
9528
13704
11143
10213
8859
8102
12216
13031
16201
16541
15363
23039
22283
25710
27616
30211
7
8
1
5
19
29059
29122
31109
32294
28788
67124
59645
63437
57559
53187
0 50000 100000 150000 200000 250000 300000
1994年
1999年
2004年
2009年
2014年
食料
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
6 (出典)総務省「全国消費実態調査」 注)夫婦高齢者世帯とは、65歳以上の夫婦のみの世帯
夫婦高齢者世帯の消費支出の推移
平均年収 440.5万円
平均年収 477.8万円
平均年収 495.3万円
平均年収 448.6万円
平均年収 472.0万円
○ 1994年から2014年にかけて、消費支出はほぼ横ばいで推移している。
○ 消費支出の各項目の動向をみると、「光熱・水道」、「保健医療」、「交通・通信」が増加傾向にあり、「住居」や「被服及び
履物」、「その他の消費支出(こづかい、交際費等)」などは減少傾向にある。
61036
61988
59255
60370
63172
19630
21462
20365
15625
16537
14681
15978
16139
16202
18604
10364
9844
8754
8809
9131
10794
10272
8868
8053
7072
12322
12767
15758
16335
15217
21293
21028
24966
25473
28286
9
10
2
5
16
27891
29200
30061
31799
27629
59594
56795
58944
55395
49949
4509
10001
9206
16474
18198
18918
267612
250457
228212
15837
35546
0 50000 100000 150000 200000 250000 300000
食料
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
保健医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
直接税
社会保険料
実収入
預貯金の取り崩し等
7
(出典)総務省「全国消費実態調査」 注1)夫婦高齢者世帯とは、65歳以上の夫婦のみの世帯 注2)1994年データは高齢者世帯の定義は夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯のうち有業者がいない世帯 注3)1994年及び1999年は非消費支出及び実収入のデータがないため記載していない。このため、預貯金等の取り崩し等も未記載。 注4)2004年の実収入のデータは、9月~11月の3か月間の調査に基づき作成されているが、公的年金給付は偶数月に2月分がまとめて 支払われるため、本来3か月分が調査対象となる公的年金給付が2か月分しか調査対象となっていないことから、実収入に占める 公的年金給付の額に3/2を乗じている。
有業者のいない夫婦高齢者世帯の家計支出の推移
平均年収 365.1万円
平均年収 392.4万円
平均年収 382.1万円
○ 1994年から2014年にかけて、消費支出はほぼ横ばいで推移している。
○ 1994年から2014年にかけて、消費支出の各項目の動向をみると、「光熱・水道」、「保健医療」、「交通・通信」は増加傾向
にあり、「住居」や「その他の消費支出(こづかい、交際費等)」の若干の減少を除き、大きく減少している項目はない。
○ また、2004年から2014年にかけては、非消費支出(「直接税」、「社会保険料」)が増加している。
○ 平均年収が減少傾向にある中で、預貯金の取り崩し等により消費支出の水準が維持されている。
消費支出
2014年
2004年
1994年
非消費支出
2009年
平均年収 383.2万円
平均年収 394.8万円
1999年
0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 140000 160000 180000 200000
1994年
2004年
2014年
8
(出典)総務省「全国消費実態調査」
注1)ここでの現役世帯とは、夫婦と子ども2人の勤労者世帯
注2)夫婦高齢者世帯とは、65歳以上の夫婦のみの世帯のうち有業者のいない世帯
注3)1994年データの高齢者世帯の定義は夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦のみの世帯のうち有業者がいない世帯
注4)消費支出を世帯員の平方根で除したものを計算し、掲載している。
現役世帯(夫婦と子ども2人の勤労者世帯)と有業者のいない夫婦高齢者世帯 の消費支出の変化の比較【世帯人員調整後】
○ 現役世帯と有業者のいない夫婦高齢者世帯の消費支出の変化を比較すると、現役世帯が減少しているのに対し、高齢者
世帯の消費支出はほぼ横ばいとなっている。世帯人員の差を調整して比較すると、1994年では現役世帯の方が大きかった
のが、2014年では逆転し、高齢者世帯の方が大きい。
現役世帯
0 20000 40000 60000 80000 100000 120000 140000 160000 180000 200000
1994年
2004年
2014年
高齢者世帯
資産の保有状況
(出典)総務省統計局「全国消費実態調査」より厚生労働省政策統括官付政策評価官室作成
-107
-456
-36
989
1,862 1,944
-1,500
-1,000
-500
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
198
9
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
198
919
94
199
920
04
200
920
14
198
919
94
199
920
04
200
920
14
198
9
199
419
99
200
4
200
9
201
4
198
9
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
198
9
199
419
99
200
420
09
201
4
198
919
94
199
9
200
420
09
201
4
年齢計 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
(万円)
(年)
負債現在高 貯蓄現在高 金融資産(貯蓄現在高-負債現在高)
世帯主の年齢階級別 1世帯当たり金融資産額の年次推移(二人以上の世帯)
○ 世帯主が50歳未満の世帯では、近年、貯蓄現在高が緩やかな減少傾向にある一方、負債現在高は年々増加し、貯蓄
現在高から負債現在高を差し引いた金融資産額は減少傾向にある。一方で、世帯主が50歳以上の世帯では、金融資産額
はほぼ横ばいとなっている。
○ 特に、世帯主が50歳未満の世帯では、貯蓄現在高よりも負債現在高が多くなっており、金融資産額がマイナスとなっている。
10
11
(参考)1世帯当たり貯蓄現在高の擬似コホート分析
○ 世帯主の生まれ年ごとに30歳代~60歳代における1世帯当たり貯蓄現在高をみると、二人以上の世帯では、後の世代になるほど、同年代における貯蓄現在高が小さくなる傾向にある。
(出典)総務省「全国消費実態調査」より厚生労働省政策統括官付社会保障担当参事官室作成
0
5000
10000
15000
20000
25000
30歳~39歳 40歳~49歳 50歳~59歳 60歳~69歳
1945年~1954年生まれ 1955年~1964年生まれ 1965年~1974年生まれ 1975年~1984年生まれ
世帯主の年齢階級別 貯蓄額現在高別世帯分布(二人以上の世帯)
3.4
6.5
3.5
11.1
2.6
7.6
3.4
7.3
3.7
5.7
3.2
5.5
4.5
6.4
8.1
10.8
29.5
35.5
11.9
19.9
6.8
13.2
5.8
9.7
4.6
7.2
5.4
6.9
9.6
8.4
25.3
20.7
15.8
16.1
9.3
11.0
6.0
6.8
5.3
5.4
5.9
5.9
19.4
15.3
24.5
17.2
28.9
24.3
21.8
20.0
16.0
14.6
11.0
11.1
11.9
11.7
15.1
11.2
9.3
7.3
17.3
11.9
17.4
14.4
15.3
11.7
11.3
9.5
11.7
10.0
10.5
8.7
3.1
3.1
9.1
7.7
12.0
9.4
11.8
9.9
9.7
8.1
9.2
8.6
15.1
14.2
2.5
2.8
9.3
7.7
15.8
13.3
18.3
16.4
18.0
15.8
17.8
15.9
8.7
9.9 1.0
1.2 3.1
3.0
7.3
6.2
11.3
10.4
14.4
13.9
12.1
12.5
10.2
15.1 1.1
1.1
2.0
1.9
6.2
5.2
11.8
14.8
22.3
23.6
21.4
22.2
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
総数
30歳
未満
30~
39歳
40~
49歳
50~
59歳
60~
69歳
70歳
以上
0円 150万円未満 150~ 300 300~600 600~900 900~1,200 1,200~2,000 2,000~3,000 3,000万円以上
(出典)総務省統計局「全国消費実態調査」 注)「0円」には貯蓄現在高不詳の世帯を含む
○ 1994年から2014年の20年間に、年齢階級計では、貯蓄現在高が150万円未満の世帯が増加する一方で、貯蓄現在高が2,000万円 以上の世帯も増加している。 ○ 年齢階級別にみると、全ての年齢階級において、貯蓄現在高が150万円未満の世帯が増加しているが、特に、世帯主が50歳未満 の世帯において、貯蓄ゼロ世帯も含め貯蓄額の低い世帯が顕著な増加傾向にある。 ○ また、貯蓄現在高が2000万円以上の世帯は、世帯主が50歳以上の世帯では増加しているが、50歳未満の世帯では逆に減少傾向 にある。 ○ このように、世帯主が50歳未満の世帯では貯蓄現在高の低い方にシフトしており、全体として貯蓄現在高が減少傾向にある。 一方で、50歳以上の世帯では、貯蓄現在高が低い世帯と高い世帯ともに増加しており、同じ年齢階級間での貯蓄現在高のばらつきが 拡大している傾向がみられる。
12
-1,500
-1,000
-500
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
199
4
199
9
200
4
200
9
201
4
年齢計 30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
(万円)
(年)
負債現在高 貯蓄現在高 男女計 金融資産(貯蓄現在高-負債現在高) 男性 金融資産(貯蓄現在高-負債現在高) 女性 金融資産(貯蓄現在高-負債現在高)
(出典)総務省統計局「全国消費実態調査」
世帯主の年齢階級別 1世帯当たり金融資産額の年次推移(単身世帯)
○ 現役世帯、高齢世帯ともに、貯蓄現在高は負債現在高を超える水準を維持し、金融資産額はプラスで推移している。
○ また、40歳代以下の現役世帯の金融資産額は横ばいであるが、50~60歳代は増加傾向にある。
○ 男女別にみると、近年ほぼ全ての年代で、女性は男性と同等か、男性を上回る資産額となっている。
13
世帯主の年齢階級別 貯蓄額現在高別世帯分布(単身世帯)
(出典)総務省統計局「全国消費実態調査」
○ 1994年から2014年の20年間に、年齢階級計では、貯蓄ゼロ世帯と貯蓄現在高が1000万円以上の世帯が増加している。
○ 年齢階級別にみると、世帯主が30歳未満の世帯では貯蓄現在高が300万円以上の世帯が増加しているが、全体としては
貯蓄現在高の低い世帯割合が高い。
○ その他の年齢階級では、貯蓄ゼロ世帯を含む貯蓄現在高の低い世帯と貯蓄現在高の高い世帯がともに増加し、貯蓄現在
高のばらつきが大きくなっている。
5.9
8.8
4.2
3.1
2.7
6.0
8.1
8.4
5.8
6.4
6.6
9.2
9.1
12.5
12.5
10.3
27.4
25.5
10.5
16.6
6.0
8.0
6.6
10.9
4.1
7.4
5.8
5.6
16.5
10.8
33.9
29.5
13.3
10.4
9.1
15.5
9.3
5.8
7.7
6.1
8.1
8.4
14.2
9.5
20.4
18.5
21.6
9.0
7.9
5.7
12.6
9.2
7.9
9.5
9.5
7.8
20.5
19.0
12.5
20.2
30.6
30.7
25.7
23.5
20.6
20.3
19.3
15.2
24.7
15.7
8.7
7.5
0.8
1.7
9.6
11.0
19.1
9.7
13.6
6.6
11.8
5.5
8.4
9.5
9.0
10.6
0.7
0.6
8.9
13.3
15.5
12.6
13.2
9.7
13.2
12.6
12.1
11.6
12.8
23.6
0.8
2.8
3.0
8.6
16.6
18.2
31.2
29.5
34.5
22.3
28.8
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
1994
2014
総数
30歳未
満
30~
39
歳
40~
49
歳
50~
59
歳
60~
69
歳
70歳以
上
0円 50万円未満 50~150 150~300 300~700 700~1,000 1,000~1,500 1,500万円以上
14
住まいの状況
16
○ 世帯主の年齢階級が高いほど持ち家世帯率が高い傾向にあるが、世帯主が60歳以上の世帯における持ち家世帯率が 高い水準で維持されている一方、世帯主が60歳未満の世帯における持ち家世帯率は、長期的に低下傾向にある。
○ 特に、30歳未満の世帯における持ち家世帯率は、1968年の44.4%から2013年の14.7%へと大きく減少している。
(出典)総務省「住宅・土地統計調査」
世帯主の年齢階級別の持ち家世帯率の推移
44.4
37.4 37.8
32.4
22.4
16.1 15.3 15.3 14 14.7
48.9 48.2 51.4
53 49.4
42.8
39 38 38.8 38.6
67.4 68.7 70 70.6 68.8
67.2 66.6 65.1
62.2 59.2
74.9 76.6 77.8
78.3 77 75.3 74.9 74.9 74.3
71.4
79.8 78.9 76.8 76.9 78.2
79.4 80.2 79.8 79.9 79.8
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
1968年 1973年 1978年 1983年 1988年 1993年 1998年 2003年 2008年 2013年
30歳未満 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上
(%)
30歳未満の世帯における消費支出に占める住居費負担割合の変化
17
(出典)総務省「全国消費実態調査」 注1)ここでの「単身世帯」とは、30歳未満である単身の勤労者世帯 注2)ここでの「夫婦のみ世帯」とは、夫が30歳未満である夫婦のみの勤労者世帯 注3)ここでの「夫婦と未婚の子のみ世帯」とは、世帯主が30歳未満で世帯主のみが有業者である夫婦と未婚の子どものみの世帯 注4)西暦の下の括弧内は持ち家世帯率。1994年及び1999年については、持ち家世帯率のデータがないため記載していない
17.5% 17.8% 20.0%
25.2% 25.4%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
単身世帯
18.1% 18.5% 16.2%
19.8%
16.9%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
夫婦のみ世帯
14.7% 15.8% 14.8%
16.2% 16.7%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
夫婦と未婚の子のみ世帯
(3.2%) (6.4%) (2.6%) (18.4%) (17.4%) (20.3%) (25.2%) (21.9%) (23.7%)
○ 30歳未満の世帯における消費支出に占める住居費負担割合の変化を世帯類型ごとに比べると、1994年から2014年に かけて、「単身世帯」では大きく増加し、2014年には4分の1を占めている。
30代の世帯における消費支出に占める住居費負担割合の変化
18
(出典)総務省「全国消費実態調査」 注1)ここでの「夫婦のみ世帯」とは、夫が30歳未満である夫婦のみの世帯 注2)ここでの「夫婦と未婚の子のみ世帯」とは、世帯主が30~39歳で世帯主のみが有業者である夫婦と未婚の子どものみの世帯 注3)西暦の下の括弧内は持ち家世帯率。1994年及び1999年については、持ち家世帯率のデータがないため記載していない
22.1%
18.1%
21.7% 22.3% 22.0%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
単身世帯
13.4% 13.4% 13.7% 14.5%
15.5%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
夫婦のみ世帯
8.7% 10.2% 9.5% 9.7%
8.4%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
夫婦と未婚の子のみ世帯
(17.4%) (19.8%) (16.5%) (34.5%) (36.7%) (36.1%) (59.6%) (52.6%) (52.2%)
○ 30代の世帯における消費支出に占める住居費負担割合の変化を世帯類型ごとに比べると、近年はほぼ横ばいで推移 しており、大きな変化は見られないが、単身世帯の住居費負担割合は高く、2014年には約5分の1を占めている。
19
29344 31577
35393
44989 40079
0
5000
10000
15000
20000
25000
30000
35000
40000
45000
50000
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
30歳未満の単身世帯
38610 41150
49900
43746
38399
0
5000
10000
15000
20000
25000
30000
35000
40000
45000
50000
1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
30~39歳の単身世帯
平均年収 1ヶ月の消費支出
322.6万円 176924円
332.8万円 177703円
314.6万円 167788円
315.9万円 178639円
333.2万円 157539円
平均年収 1ヶ月の消費支出
462.1万円 230238円
462.2万円 226864円
437.2万円 218010円
419.6万円 195832円
400.5万円 174380円
(出典)総務省「全国消費実態調査」 注1)ここでの「30歳未満の単身世帯」とは、30歳未満である単身の勤労者世帯 注2)ここでの「30~39歳の単身世帯」とは、30~39歳である単身の勤労者世帯
30歳未満の単身世帯及び30代の単身世帯における住居費の推移
○ 30歳未満の単身世帯における住居費は、2009年から2014年にかけて減少に転じたが、長期的には増加傾向にある。 これが住居費負担割合の長期的な上昇につながっている。 ○ 30~39歳の単身世帯の住居費は、1994年から2004年にかけて増加した後、2004年以降は減少している。一方で、消費 支出も全体として減少しており、住居費負担割合が高止まりしている。
20
○ イギリス、フランス、スウェーデン、フィンランドといった住宅政策が充実している国では、イタリア、スペイン、日本といった住宅政策が相対的に弱い国と比較して、若者(25~34歳)の世帯形成率(自分もしくは配偶者が世帯主になっている割合)が高い。
(参考)各国の住宅事情・住宅政策と若者の世帯形成の状況
(出典)川田菜穂子「若者の住まいの国際比較」『若者たちに「住まい」を!』(日本住宅会議編)岩波書店(2008)
イギリス フランス スウェーデン フィンランド イタリア スペイン 日本
住宅の所有形態(世帯:%)
持ち家 70 56 38 64 78 81 62
借家 30 38 46 32 22 11 34
公的借家(社会住宅) 20 17 24 17 6 1 7
民営借家 10 21 22 15 16 10 27
その他 0 6 16 4 0 8 4
社会保障支出 (対GDP)(%) 25.4 28.5 31.1 24.8 24.4 19.8 16.8
住宅に関する支出(対GDP)(%) 1.5 0.9 0.6 0.3 0.0 0.2 0.1
住宅手当受給世帯(%) 24 21 17 11 0 1 1
各国の住宅事情・住宅政策
各国における若者(25~34歳)の世帯形成の状況
イギリス フランス ドイツ スウェーデン フィンランド イタリア スペイン 日本
世帯形成率 83 a88 86 96 95 49 59 60
親世帯居住率 13 a11 13 4 4 48 37 37
その他の世帯居住率 3 a1 1 1 1 3 4 2
21
○ 高齢者世帯の持ち家世帯率は高い水準で維持されているが、世帯類型別にみると、高齢夫婦世帯に比べて、高齢単身
世帯では持ち家世帯率が低く、民営借家に居住する割合が高い。
○ また、高齢単身世帯の住まい別の構成比に経年で大きな変化はないが、民営借家に居住する高齢単身世帯数は増加を
続けており、この5年間では約1.4倍に増加している。
(出典)総務省「住宅・土地統計調査」
民営借家に居住する高齢者(夫婦・単身別)の世帯数と住まい別構成比の推移
55 74
87
121 29
35 36
41
0
20
40
60
80
100
120
140
160
180
平成10年 平成15年 平成20年 平成25年
65歳以上の単身者 65歳以上の夫婦世帯
高齢夫婦世帯
50%
60%
70%
80%
90%
100%
平成10年 平成15年 平成20年 平成25年
その他
給与住宅
民営借家
都市再生機構(UR)・公社
の借家 公営の借家
持ち家
高齢単身世帯
50%
60%
70%
80%
90%
100%
平成10年 平成15年 平成20年 平成25年
その他
給与住宅
民営借家
都市再生機構(UR)・公社
の借家 公営の借家
持ち家
民営借家に居住する高齢者の世帯数の推移 民営借家に居住する高齢者の住まい別の構成比の推移
持ち家世帯・借家世帯の年収階級の分布
22 (出典)総務省「住宅・土地統計調査」(2013年)
○ 民営借家に居住している高齢者世帯において、年収200万円未満の低所得の世帯が多くなっている。
23
○ 年収が低いほど持ち家世帯率が低下し、民営借家の割合が高い。
(出典)総務省「住宅・土地統計調査」(2013年)
世帯主の年収階級別の持ち家世帯率の推移
43.5%
50.7%
60.3%
62.4%
66.2%
72.2%
79.6%
85.1%
87.6%
89.3%
43.9%
36.3%
30.6%
30.4%
27.6%
22.0%
15.0%
10.8%
9.0%
7.5%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
100万円未満
100~200
200~300
300~400
400~500
500~700
700~1000
1000~1500
1500~2000
2000万円以上
持ち家 公営の借家 都市再生機構(UR・公社の借家) 民営借家 給与住宅 その他
24
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
100万円未満
100~200万
200~300万
300~400万
400~500万
500~700万
700~1000万
1000万円以上
~1万円 1~2万円 2~3万円 3~4万円 4~5万円 5~6万円 6~7万円 7~8万円 8~9万円 9~10万円 10~12万円 12~15万 15万円~ 不詳
民営借家における 年間収入と最低居住面積未満の世帯数・割合の関係
(万世帯)
(出典)総務省「住宅・土地統計調査」(2013年)より厚生労働省作成 注1)月収に占める家賃負担が大きい世帯とは、月収に占める家賃割合が37.3%以上である世帯 37.3%=年収200万円以下の世帯のうち民営借家居住世帯における平均の家賃負担率 注2)月収に占める家賃負担が大きい世帯の割合は、各階級の中間値(収入が100~200万円であれば150万円、 家賃が4~5万円であれば4.5万円)をもとに算出。
(出典)2013年度「住宅土地統計調査」より国土交通省作成
18
35
32
25
17
15
6
1
0
0
15
12.6%
14.1%
11.9%
10.6%
9.9%
8.7%
7.0%
5.6%
5.7%
5.5%
12.5%
0% 3% 6% 9% 12% 15%
0 10 20 30 40 50
100万円未満
100~200万円
200~300万円
300~400万円
400~500万円
500~700万円
700~1,000万円
1,000~1,500万円
1,500~2,000万円
2,000万円以上
収入不詳
水準未満の世帯 割合
世帯の年収と家賃・居住面積
○ 年収階級別の家賃負担をみると、年収の低い世帯において、月収に占める家賃負担の大きい世帯が多い状況にある。
○ また、最低居住面積未満の世帯も年収の低い世帯に多く、その割合も高い傾向にある。
民営借家における年収と家賃の関係
24
91%
40%
10%
=月収に占める家賃負担が大きい世帯の割合
25
(出典)総務省統計局「住宅・土地統計調査」 注1)平成5年、10年の「賃貸用」の件数には「売却用」の件数を含んでいる。 注2)二次的住宅:別荘等 その他:「二次的住宅」「賃貸用」「売却用」以外の人が住んでいない住宅で,例えば,転勤・入院などのため居住世帯が 長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅など
○ 全国の空き家数は一貫して増加しており、特に、平成5年から平成25年にかけて、居住世帯が長期にわたり不在であるなどの「その他」の空き家が2倍以上に増加している。
149 182 212
268 318
30
35
31
262
352
367
413
429
37
42
50
41
41
448
576
659
757
820
0
100
200
300
400
500
600
700
800
900
平成5年 平成10年 平成15年 平成20年 平成25年
(
万件)
空き家総数
二次的住宅
賃貸用
売却用
その他
(参考)全国の空き家数(種類別)の推移
ここまでの分析の総括(分析結果)
26
○ 現役世帯(夫婦と子ども2人の勤労者世帯)の消費支出が減少傾向にあり、「光熱・水道」、「交通・通信」、
「教育」への支出と非消費支出(直接税・社会保険料)の増加を「その他の消費支出(こづかい、交際費等)」の
減少により調整している。高齢者世帯では、平均年収が減少傾向にある中で、預貯金の取り崩し等を増加
させることで消費支出は維持されている。
○ 特に、年収300万円未満の現役世帯については、「光熱・水道」、「交通・通信」といった消費支出の割合が
増加している。また、「教育」の消費支出に占める割合は年収の高い世帯ほど大きく、年収階級間での支出割合
の差が拡大している。
○ 貯蓄現在高は、二人以上の世帯において、世帯主が50歳未満の世帯で緩やかな減少傾向にあり、50歳以上
の世帯ではほぼ横ばいで推移している。世帯主の生まれ年ごとに、同じ年代での貯蓄現在高を比較すると、
若い世代になるほど減少している。世帯主が50歳未満の世帯の貯蓄現在高の分布も全体として低い方にシフト
している。
○ 現役世帯の持ち家世帯率も低下傾向にある。貯蓄現在高が緩やかに減少していることを踏まえると、今の現
役世帯が高齢者になる頃には、現在の高齢者世帯のように、持ち家に住み、年金と過去の貯蓄により生活を
維持することが、現在よりも難しくなっていく可能性がある。
○ 30歳未満の単身世帯で住居費負担割合が大きく増加しており、世帯形成の阻害要因となることが懸念され
る。さらに、持ち家世帯率の長期的な低下傾向を踏まえると、将来、住居費負担が必要となる高齢者世帯が増
加する可能性がある。特に、年収の低い世帯では、収入に占める家賃割合が高く、最低居住面積未満の民営
借家に居住する世帯も多い。急増する空き家の活用も含め、良質な住環境の確保を進める必要がある。