6
参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。 実際は、計算通りより、やや少ない量に切り 替え、タイトレーションを行います。 これが正解ではなく、あくまでも一例です。

等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

参考

等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

実際は、計算通りより、やや少ない量に切り替え、タイトレーションを行います。

これが正解ではなく、あくまでも一例です。

Page 2: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

オピオイドの等力価となる換算表

薬剤 経口 貼付剤 坐薬 皮下・静注

モルヒネ 240 mg ― 160 mg 80 ~ 120 mg

オキシコドン 160 mg ― ― 120 mg

フェンタニル ― 16.8 mg / 8 mg ― 1.2 ~2.4 mg

100 : 1

デュロテップ®/

フェントス®

経口モルヒネ徐放剤

(量/日)

オキシコンチン®

(量/日)

オプソ® オキノーム®

2.1mg / 1mg 30mg ×1 20mg ×1 5 mg 2.5mg

4.2 / 2 30mg ×2 +60mg 20mg ×2 +40mg 10 5

8.4 / 4 30mg ×4 ±60mg 20mg ×4 ±40mg 20 10~20

12.6 / 6 30mg ×6 ±60mg 20mg ×6 ±40mg 30 20

16.8 / 8 30mg ×8 ±60mg 20mg ×8 ±40mg 40 20~25

例 経口モルヒネ 240㎎ 内服している患者さん

Page 3: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

投与経路別投与量換算の目安

経口 坐薬 皮下注~静注

1 : 2/3 : 1/2~ 1/3

経口 皮下注~静注

1 : 3/4

モルヒネ

オキシコドン

Page 4: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

経口から 静注・皮下注へ 処方例

① 50mlシリンジポンプ

塩酸モルヒネ100mg = 10ml

生食 40ml

50ml

2.0 ml/h (約100mg/日) 24時間持続静注

疼痛時 1時間量早送り(20分空ければ8回/日まで)・・・30%増

② 小型シリンジポンプ

プレペノン® 1本 100mg = 10 ml

0.4 ml/h (約100mg/日) 24時間持続皮下注射

疼痛時 1時間量早送り(ロックアウト時間の設定を行うこと)

経口 坐薬 皮下注~静注

1 : 2/3 : 1/2 ~ 1/3

塩酸モルヒネ 経口 240 mg X 1/2~1/3 = 80~120 mg

Page 5: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

経口から 静注・皮下注へ 処方例

経口モルヒネ 240 mg

① 50ml シリンジポンプ

オキファスト® (50 mg) 2A = 10 ml 生食 40 ml

50 ml 2.5 ml/h 24時間持続 (約120 mg)静注 疼痛時 1時間量早送り ② 10ml 小型シリンジPCA付

オキファスト® (10 mg) 10A = 10 ml 0.5 ml/h 24時間持続 (120 mg)静注または皮下注 疼痛時 1時間量早送り ロックアウトタイム 15~20分

静注オキシコドン 120 mg 経口オキシコドン 160 mg

薬剤 経口 貼付剤 坐薬 皮下・静注

モルヒネ 240 mg ― 160 mg 80 ~ 120 mg

オキシコドン 160 mg ― ― 120 mg

フェンタニル ― 16.8 mg /8 mg ― 1.2~2.4 mg

経口 皮下注~静注

1 : 3/4

Page 6: 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変 …参考 等力価換算比と投与経路の変更換算比を参照 し、変更後の投与量、投与速度を計算します。

経口モルヒネ 240 mg = 静注モルヒネ 80 ~120 mg 50~100

静注フェンタニル 0.8 ~2.4mg 1

① 50mlシリンジポンプ

フェンタニル注 (0.1mg/2ml) 10 A = 1mg = 20ml

生食 30ml

50ml

2.5 ml/h 24時間持続静注(1.2 mg/日)

疼痛時 1時間量早送り

②10ml 小型シリンジPCA付

フェンタニル (0.1mg/2ml) 5 A = 0.5mg = 10 ml

1.0 ml/h 24時間持続 (1.2 mg/日)静注または皮下注

疼痛時 1時間量早送り

ロックアウトタイム 15~20分

経口から 静注・皮下注へ 処方例