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レインフォレスト・アライアンス 生産・流通・加工過程の管理(CoC)認証 指針 2015 年7月 第3版

生産・流通・加工過程の管理(CoC)認証 指針 · RA-P-COC-1-3J 6 ii. 製品の認証資格に関して販売促進用のクレーム表示、パッケージ上のクレーム

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レインフォレスト・アライアンス

生産・流通・加工過程の管理(CoC)認証

指針

2015 年7月

第3版

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本文書のコピーは次のウェブサイトから無料の電子フォーマットで手に入れること

ができます:

www.rainforest-alliance.org

本文書に関するご意見やご提案は以下宛にお寄せ下さい

レインフォレスト・アライアンス:

[email protected]

Translation Disclaimer

翻訳に関するお断り

レインフォレスト・アライアンスの持続可能な農業認証プログラム文書の英語以外の言語

への翻訳精度は保証もされず、意味もされていません。 翻訳に含まれる情報の正確さに関

する質問は、英語の公式版を参照してください。 翻訳で作成された矛盾や相違は拘束力が

なく、監査や認証の目的には何の影響もありません。

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目次

はじめに………………………………………………………………………………………………………..5

1. CoC 適用範囲と一般条件 .................................................................................................... 5

2. CoC 承認-種類と手続き ...................................................................................................... 6

2.1 CoC 認可 ......................................................................................................................................................... 9

2.2 CoC 認証 ......................................................................................................................................................... 9

3. 監査種

類...............................................................................................11

3.1 認証監査 ........................................................................................................................................................ 11

3.2 年次監査 ........................................................................................................................................................ 11

3.3 検証監査 ........................................................................................................................................................ 11

3.4 リサーチ監査 ............................................................................................................................................... 11

3.5 抜き打ち監査 ............................................................................................................................................... 12

4. 参加事業者の種類 .............................................................................................................. 12

5. 適合性評価 ......................................................................................................................... 13

5.1 重大な不適合(MNC) .............................................................................................................................. 14

5.2 軽微な不適合(mnc) ................................................................................................................................... 15

6. 取消および制裁 ................................................................................................................. 16

6.1 CoC 認証または認可の取消、および CoC 資格のない参加事業者 ....................................... 16

6.2 取消手続きと制裁 ..................................................................................................................................... 16

6.3 再有効化 ........................................................................................................................................................ 18

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はじめに

レインフォレスト・アライアンスとは

レインフォレスト・アライアンスは生物多様性の保護と人々の持続可能な生活の確保

に取組む国際的な非営利団体です。持続可能性のための総合的基準を満たす農園、お

よびレインフォレスト・アライアンスの方針を遵守する参加事業者は、レインフォレ

スト・アライアンス認証マークを使い、また/あるいはレインフォレスト・アライアン

ス認証農園で栽培された作物に対してレインフォレスト・アライアンス認証を謳う資

格があります。

CoC 指針

CoC の承認を得るには、認定認証機関によって発行された CoC 認証と、レインフォレ

スト・アライアンスが発行する CoC 認可の 2 つの方法があります。本文書は、レイン

フォレスト・アライアンス認証クレームを作るための参加事業者の資格の維持方法を

含めた、CoC 認証および認可の適用範囲が書かれています。新しい CoC システムは異

なる保証作業(監査)へ繋がる危険性の分類に基づいています。

1. CoC 適用範囲と一般条件

a) CoC システムの適用条件は、レインフォレスト・アライアンス認証農園ま

たはグループ管理者からの作物の入手をした事業者から始まり、販売用の

製品を最終消費者向けに包装する事業者で終わる。次の事業者は CoC 認証

から免除される:

i. 最終消費者向けの販売用に包装された認証マークつきの最終商品を購入す

る事業者

ii. 運送サービスを提供する事業者

iii. 企業クレームのみを扱う事業者。例えば、レインフォレスト・アライアンス認証農

園産の作物の購入に関して、彼らのサスティナビリティあるいは CSR報告書で

取り扱う場合。

b) CoC システムは次の場合に適用される:

i. レインフォレスト・アライアンス認証農園を産地とする製品の物理的および/また

は法的所有権を持ち、販売促進用のクレーム表示、パッケージ上のクレーム表

示、もしくは販売用のクレーム表示を作成する事業者、および

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ii. 製品の認証資格に関して販売促進用のクレーム表示、パッケージ上のクレーム

表示、もしくは販売用のクレーム表示をつけて販売されるレインフォレスト・アライ

アンス認証農園産の製品を、下請け業者として取り扱う事業者。

c) 参加事業者の CoC 認証あるいは認可の範囲には、場所、製品および加工あ

るいは認証製品の完全性に影響を与える可能性のある行為が含まれる。

d) 上記 c で定義された CoC 認証あるいは認可によって保証される製品のみ

に、レインフォレスト・アライアンス認証マークまたはクレームを表示で

きる。

e) 参加事業者は CoC 規格および指針(およびその附則や付随する手引き)

と、ライセンス契約および商標とトレーサビリティ・システムに関するレ

インフォレスト・アライアンス指針に適合するものとする。

f) CoC 認証あるいは認可(2.1 および 2.2 を参照)が取り消される、あるいは

失効する場合、第 6 項で説明される売却期間を例外として、参加事業者は

製品をレインフォレスト・アライアンス認証であるとのクレームを表示す

る権利を失う。

g) 参加事業者は監査を受ける能力を制限される特別な状況の対象となる場合

がある。これらの場合は全て認定認証機関によって分析、決定される。認

証機関はレインフォレスト・アライアンス1に助言を求めることができる。

h) 例外的な状況を除いて、本指針の例外および/または考慮すべき点はレイン

フォレスト・アライアンスによって分析、決定される。

i) レインフォレスト・アライアンスが特定の作物に関して、追加要件あるい

はガイドラインの提供を選択した場合、本文書の付録として追加される。

2. CoC 承認-種類と手続き

1 注意:本指針におけるレインフォレスト・アライアンスとは、認定された認証機関として

監査および認証サービスを提供するレインフォレスト・アライアンス内での部門である

RA-Cert を意味しない。

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a) 本指針で説明された範囲に含まれる参加事業者はレインフォレスト・アラ

イアンス ([email protected]) に連絡し、レインフォレスト・アライアンス CoC

危険性評価 (CRA)を受取り、記入する。

b) マルチサイト参加事業者(第 4 項を参照)の各サイトは、認証あるいは認

可が必要かどうかを決定するためにそれぞれ CRA を提出する。事業者が

CRA の記入を終え、関連する補足文書と共にレインフォレスト・アライア

ンスに提出すると、レインフォレスト・アライアンスは、認証機関やその

事業者の危険性の分類の決定に関係する機関から得られる情報を参照しな

がら CRA を検討する。レインフォレスト・アライアンスは、参加事業者の

CRA 申請の評価に必要な追加情報を請求する権利を有する。

c) レインフォレスト・アライアンスは、危険性の分類とその危険性の分類に

対応した CoC 認可を得るために取り組むべき保証作業(監査)について、

参加事業者に連絡する。CRA の結果は参加事業者が再検討し、そこから学

ぶことができるように、あるいはレインフォレスト・アライアンスの決定

に抗議するために利用できる状態になる。

d) レインフォレスト・アライアンスの決定に抗議する参加事業者は、その決

定を受け取った 1 カ月以内に抗議文を提出するものとする。レインフォレ

スト・アライアンスは抗議文を検討し、その参加事業者に決定を知らせ

る。もし CoC 認証が必要な場合は、参加事業者は抗議の決定を受けてから

12 カ月以内に認定認証機関から認証を取得するものとする。これらの日程

に従わなかった場合は、第 6 項に定められた制裁および/または取消という

結果になる。

e) レインフォレスト・アライアンスのライセンス同意書および商標とトレー

サビリティ・システムに関する要件に従わない参加事業者は、これらのシ

ステムを遵守するために CRA の決定がなされた日から 1 カ月間が与えら

れ、これに従わない場合は制裁および/または取消のリスクに遭う。

f) 危険性の分類によって、参加事業者は以下を通じて CoC 承認を得ることが

できる:

i. CoC 認可:非常に危険度が低い分類、あるいは

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ii. CoC 認証:低度、中度、高度な危険性の分類。

表A 各危険性の程度に関連した監査内容

危険性の程度 認証監査 1年目監査 2年目監査

非常に低い危険

度 監査なし

低度の危険 実地監査 監査なし 監査なし

中度の危険 実地監査 机上監査 監査なし

高度の危険 実地監査 実地監査 机上監査

g) 有効な CoC 認証あるいは認可を持つ参加事業者は、CRA の質問に対して回

答が一つ以上異なる結果をもたらす CoC の範囲やそのシステム(すなわち

新しい製品や加工過程の追加)が発生した場合は、すぐにレインフォレス

ト・アライアンス([email protected]) および当てはまる場合は認定認証機関に

も連絡し、危険性の分類の変更の有無を決めるために新規、あるいは追加

の CRA を記入する。もし認可された参加事業者に CoC 認証が必要になった

場合、認証はその危険性の分類の変更の通知から 12 カ月の間に取得しなけ

ればならない。これらの期日を守らなかった場合は、制裁および/または取

消という結果になる。

h) レインフォレスト・アライアンス CoC システムの認証あるいは認可を受け

ている参加事業者は、レインフォレスト・アライアンスの公開データベー

スに掲載される。

i) 認証を受けた参加事業者の実行状況に関する苦情については各認定認証機

関がその手順に沿って取り扱う。認可を受けた参加事業者の実行状況に関

する苦情については次の手順に従ってレインフォレスト・アライアンスが

受領する:

i. 苦情の受領後 2週間以内に苦情の確認書を送付する。

ii. 検証可能な証拠にもとづいている場合のみ、苦情の調査を行う。

iii. レインフォレスト・アライアンスは苦情の受領後 90日以内に苦情に対する回答

を送付する。

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iv. 苦情調査の結果には、参加事業者の危険性の程度の変更を含む場合があ

る。

2.1 CoC 認可

a) CRA の結果「非常に危険性が低い」分類に含まれた参加事業者は審査さ

れ、レインフォレスト・アライアンス商標およびトレーサビリティ・シス

テムの遵守が確認された場合はレインフォレスト・アライアンスによって

CoC 認可が発行される。認可の合意書は両者によって署名される。

b) CoC 認可の授与に先立ち、参加事業者はレインフォレスト・アライアンス

のライセンス同意書と商標およびトレーサビリティ・システム要件を遵守

しているものとする。

c) 参加事業者は、CRA 評価と再調査過程の間にレインフォレスト・アライア

ンス認証原料であることを示すクレームを表示した製品の販売を開始ある

いは継続しても良い。

d) CoC 認可は、事業者が毎年新しい CRA を提出することを条件として、レイ

ンフォレスト・アライアンスによる発行日から 3 年間有効である。レイン

フォレスト・アライアンスは新しい CRA が、毎年の認可日の少なくとも 30

日より前に提出されなければ認可を取り消す場合がある。

e) レインフォレスト・アライアンスは、CoC 認可を受けたいずれの参加事業

者に対しても、認定認証機関によるリサーチ監査(実地監査を含む)を認

め、必要な場合は CoC 認可を取り消す権利を有する。

f) 上記の要件を満たさない参加事業者はレインフォレスト・アライアンスの

オンライン・マーケットプレイスから無効化され、パッケージ上のクレー

ム、販促用のクレームの両方において製品をレインフォレスト・アライア

ンス認証であると主張することはできなくなる。

2.2 CoC 認証

a) CRA の結果、低、中、高度の危険性に当てはまる参加事業者は、CRA の結

果の受領から 1 カ月以内に認証機関よる CoC 認証を申請するものとし、

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CRA 結果の受領の 12 カ月以内に認定認証機関から CoC 認証書が発行され

なければならない。

b) CoC 認証を取得するために、参加事業者は:

i. 認定認証機関に認証を申請する

ii. レインフォレスト・アライアンス CoC認証規格及び指針の要件を遵守する

iii. 認定認証機関によって実施される認証監査を受ける

iv. 認証契約書に認定認証機関とともに署名する、および

v. 認定認証機関、およびレインフォレスト・アライアンスによって定められたすべての管

理プロセスを遵守する

c) 審査と申請プロセスの間、参加事業者は、マーケットプレイスでの認可を

条件に、レインフォレスト・アライアンス認証農園産の製品に、レインフ

ォレスト・アライアンス認証クレームを表示して販売を開始、または継続

することができる。

d) CoC 認証書は認証機関がそれを発行した日から有効となり、有効期間は 3

年間である。

e) 認証を受けた参加事業者は、危険性の程度が変更された場合、レインフォ

レスト・アライアンスへの CRA の年次審査の依頼を選ぶことができる。最

新の CRA の結果、非常に低い危険性の分類に変更された場合は、現在の認

証は取り消され、参加事業者は 2.1 項で強調された要件に従うものとする。

最新の CRA の結果、危険性の程度が変更されつつも CoC 認証を引き続き必

要とする場合は、現在の認証は維持され、参加事業者は新しい危険性の分

野に対応した保証作業(監査)に従うものとする。

f) CoC 認証資格を維持するために、参加事業者は:

i. 表 A に示した通り、危険性の程度に対応した保証作業(監査)に従事する。

ii. 認証機関、認定機関、あるいはレインフォレスト・アライアンスによって正当化され

るあらゆる他の監査を受ける、および

iii. 認証認定機関の認証契約条件に従う。

g) 上記の要件を満たさない参加事業者はレインフォレスト・アライアンスの

オンライン・マーケットプレイスから無効化され、パッケージ上のクレー

ム、販促用のクレームの両方において製品をレインフォレスト・アライア

ンス認証であると主張することはできなくなる。

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3. 監査の種類

3.1 認証監査

a) 3 年間の認証サイクルの開始時に実施される。認証された参加事業者は、現

在の認証の失効の 6 カ月前までに次の認証を申込むものとし、認証サイク

ルの間に空白期間がないようにする。

b) CoC 規格のうち、該当するすべての項目への適合性を評価する。

3.2 年次監査

a) 年次監査は、2f項に従って必要とされる場合は、認証を受けた開始日の 3 ヶ月前か

ら 3 カ月後までの間で実施される。

b) 年次監査は、適用される全ての項目と、もし前回監査で特定された全ての軽微な不

適合があれば、それに対する是正処置を評価する。

3.3 検証監査

a) 検証監査は、前回の監査で特定された違反の是正措置を評価するために必要とな

る。

b) 検証監査において、参加事業者は、文書と遠隔地からのインタビューを通じて遵守を示

せる場合は、実地ではなく机上検証を受けることができる。

c) 検証監査が予定されても、参加事業者はレインフォレスト・アライアンス認証産地からの

ものであるとのクレームをつけて製品の販売を開始あるいは継続することができる。

3.4 リサーチ監査

a) リサーチ監査は、クレームや認証あるいは認可参加事業者の実施状況に関する苦情に

対応するため、レインフォレスト・アライアンスまたは認証機関によって行う事ができる。

b) リサーチ監査は認証サイクルや承認の有効性のどの部分においても実施することができ

る。認証機関が参加事業者に事前に通知する場合は、5営業日以上前に通知して

はならない。

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c) リサーチ監査は、文書と遠隔地からのインタビューを通じて遵守を示せる場合は、実地で

はなく実施できる。

d) リサーチ監査の費用は、以下の場合は参加事業者に請求される:

i. 苦情が確認された時、あるいは

ii. 重大な不適合が監査で認められた時

3.5 抜き打ち監査

a) 抜き打ち監査は認証機関によって、認証を受けた参加事業者の、適用されるレインフォ

レスト・アライアンス CoC基準と指針への適合を監督する方法として、プログラムの信頼

性の維持を目的として実施される。

b) 抜き打ち監査は認証サイクルの間、いつでも実施することができる。認証機関が参加事

業者に事前に通知する場合は、5営業日以上前に通知してはならない。

c) 抜き打ち監査は、文書と遠隔地からのインタビューを通じて遵守を示せる場合は、実地

ではなく実施できる。

4. 参加事業者の種類

a) 参加事業者はレインフォレスト・アライアンスの CoC システムの目的によ

って 2 種類のカテゴリーに分けられる。

i. シングル参加事業者:これは 1 か所の生産および/または加工施設のみを管理

する事業者のことで、1か所以上の事務所を持つことができる。CoC認証または

認可はシングル参加事業者に対して発行される。

ii. マルチサイト参加事業者:2か所以上のサイトを管理する事業者。

b) マルチサイト参加事業者には 2 種類ある:

i. 複数のサイトを 1 カ国の中に持つ参加事業者。

ii. 複数の国々にサイトを持つ参加事業者。グローバル・マルチサイト認証は次の基

準が満たされている場合に付与できる:

• 全てのサイトが共有体制内にある、

• 全てのサイトが、単に認証に関する事項の域を超えて権限と責任を持つ、

同一の統合マネジメントシステムの管理下で運用されている

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c) マルチサイト認証の拡大:

i. 監査サイクルのいつでも、参加事業者はサイト数を増加あるいは減少

させるために認証範囲の変更を依頼することができる。

ii. マルチサイト参加事業者がサイト数を増加させるためには、認証範囲に

含めたい各サイトが個別に CRA を提出する。

iii. もし結果が非常に低い危険性となった場合には、そのサイトは認可を受

ける。もし結果が、低、中、あるいは高い危険性であった場合には、こ

れらのサイトは以下の条件で既存の認証の中に含むことができる:

• マルチサイト参加事業者は、認証を受けているサイト数の 25%

以内の追加であれば、新規の認証監査なしで追加することができ

る。もし参加事業者が 25%以上のサイト数の増加を希望する場

合は、検証監査が必要になり、マルチサイト・サンプリングのレ

ートが適用される。

• 認証範囲に追加する前に、これらの新しいサイトは内部検査を受

け、CoC 規格と指針に適合していることを確認しておかなけれ

ばならない。

5. 適合性評価

a) 監査結果は、認証機関のための認定要件基づいて、適合または不適合に分類され

る。

b) 不適合は、不適合の是正を示す証拠が会合終了の 2週間以内に評価された場合

は、報告書の完成に先立ち監査員によって解決することができる。この証拠の評価のた

めに追加の費用が発生した場合は、その費用は参加事業者が担うものとする。

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c) 所見とは、参加事業者の CoC システムにおいて改善できると思われる点を明らかにす

るための評言である。

5.1 重大な不適合(MNC)

a) 以下の場合には重大な不適合(MNC)が発行される:

i. 非認証製品との混合、認証数量を超える販売、重大なシステムのかい離、もしく

は認証マークの使用違反により認証製品の完全性に物質的な危険性をもたら

す証拠がある場合。

ii. レインフォレスト・アライアンスの CoC システムへの実態的なリスクのある CoC規

格の 1.3項への不適合がある、もしくはレインフォレスト・アライアンスの名において

不名誉になる場合(レインフォレスト・アライアンスの意見による場合もある)。

iii. 指定された期限までに軽微な不適合を正さなかった場合。

b) 認証監査の結果、1つ以上の MNC が発行された場合は、CoC認証は認められな

い。

i. 参加事業者は認証結果で1つ以上のMNC の発行が決定してから 4 カ月以

内に検証監査を受けるものとする。

ii. 検証監査の間に参加事業者が MNC の改善に対して十分な是正措置を行った

場合は認証が発行される。そうでなければ、CoC認証は認可されない。

c) 年次監査の結果、1つ以上の MNC が発行された場合は、CoC認証は取り消される

ことがある。

i. 参加事業者は認証が決定してから 4 カ月以内に検証監査を受ける。

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ii. 検証監査の期間中に参加事業者が MNC の改善に対して十分な是正措置を

行った場合、認証は維持される。そうでなければ、認証は取消となる。

5.2 軽微な不適合(mnc)

a) 以下の場合には軽微な不適合(以下、mnc)が発行される:

i. 非認証製品との混合、認証数量を超える販売、重大なシステムのかい離、もしく

は認証マークの使用違反により認証製品の完全性に物質的なリスクを伴わない

不適合の証拠がある場合。

ii. レインフォレスト・アライアンスの CoC システムへの実態的なリスクを伴わない CoC

規格の 1.3項への不適合がある、もしくはレインフォレスト・アライアンスの名にお

いて不名誉にならない場合(レインフォレスト・アライアンスの意見による場合もあ

る)。

b) mnc は一般的に認証書の発行や維持を妨げるものではないが、msc の数が

多く認証書の発行や維持を行うには全体的な管理システムが弱すぎる場合

もある。そのような場合には、複数の mnc の影響の累積の存在が全体的な

システムの機能停止の危険を示し、重大な不適合を構成するようため、発

行された mnc が MNC として分類されることになる。

c) もし是正されていないmncが認証監査あるいは年次監査に残っている場合は、参加

事業者は各mnc を解決するための十分な是正措置を認証決定から 15 カ月以内に

実施しなければならない。

i. どの監査においても、参加事業者が当該mnc の解決に対して十分な是正措

置を行っていない場合には、認証機関は、義務ではないが前回の監査での

mnc をMNC に格上げすることができる。加えて、認証監査において認証団体

は、参加事業者が前回の認証サイクルで発行された未解決のmnc を解決する

ために十分な是正措置を行わない場合は、いかなる未解決mnc でもMNC に

格上げすることができる。

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6. 取消および制裁

6.1 CoC 認証または認可の取消、および CoC 資格のない参加事業者

以下に挙げるいずれかの理由によって、参加事業者の CoC 認証あるいは認可は取

り消され、まだ CoC 認証や認可を受け取っていない参加事業者(CoC 資格のない

参加事業者)は制裁の対象となる:

a) (i) 参加事業者が 3年間のサイクルの終了前の期日までに新たな CRA を提出し

ない(ii) 認可された参加事業者が各年の認可日よりも前に新たな CRA を提出し

ない

(iii) CoC資格の無い参加事業者が初期または年次 CRA を記入しない

b) CoC 資格の無い参加事業者が、定められた時間枠の中で CoC 認証や認

可を取得しない。

c) 認証機関が不可抗力の状態に基づいて延長を認めた場合を除き、参加事

業者が定められた時間枠の中で認証サイクルにおいて対応する監査を受

けない。

d) 参加事業者が間違ったクレームや宣言を表示している、あるいは故意に

不正確な情報を提供しているのが見つかった。

e) 参加事業者が監査を故意に妨害している。

f) 参加事業者が、認証プログラムの評価を傷つける恐れのある不正や非倫

理的活動に関与している。

g) 参加事業者が SAN/レインフォレスト・アライアンス CoC システムのい

ずれかの項目や内容を遵守していない。

6.2 取消手続きと制裁

a) 認定認証機関が書面による通知に記載した取消日をもって認証が「取り消

された」ものと見なされる(「取消日」)。レインフォレスト・アライア

ンスから参加事業者への書面による通知に記載した取消日をもって、認可

が「取り消された」ものと見なされる(「取消日」)。参加事業者は、レ

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インフォレスト・アライアンスからの認可の自主的取消、および認証機関

からの認証の自主的に取消を依頼することができ、その場合は認証と認可

は認定機関の書面による依頼の日をもって「取り消された」ものと見な

す。

b) CoC 資格のない参加事業者への制裁には、6.2(c)、(d)、(e)、および(f)項に定

められた、適用できる取消の結果を全て含んでいる。

c) 認証取消日以降は、レインフォレスト・アライアンス認証製品として、い

かなる認証製品の販売もしくは所有権の譲渡も認められない。参加事業者

が販売を希望するレインフォレスト・アライアンス製品の追加数量を持っ

ている場合は、その参加事業者は売却期間をレインフォレスト・アライア

ンスに確認する。売却期間は取消日を起点として、取消日から 6 ヶ月とな

る日までとする。参加事業者は次の条件下で在庫のレインフォレスト・ア

ライアンス認証製品の販売をすることができる:

i. 参加事業者は取消日の 10営業日以内にレインフォレスト・アライアンスに対して

売却期間を依頼する。

ii. 参加事業者はレインフォレスト・アライアンスと、適切な場合は認証機関とともに、

加工され包装され、販売が可能な製品数量の確認をおこなう。

iii. もし、レインフォレスト・アライアンスの記録に基づいて、全ての包装済み製品が記

録されたあとで、参加事業者が販売可能な認証製品の追加数量を持っている

場合は、レインフォレスト・アライアンスは参加事業者が残りの認証製品を売却期

間内に販売するために十分な印刷済みの包装資材(あるいは印刷物や限られ

た量の追加包装の購入)の使用を許可する。しかし、そのような追加製品につ

いても売却期間の最終日以降は販売することはできない。

iv. 参加事業者はレインフォレスト・アライアンスと、また適切な場合は認証機関と協

力し、売却期間の前、あるいは期間中にマークつき製品がレインフォレスト・アライ

アンス CoC システム要件に全て基づいて生産、加工されたものであるという証拠

を示す。

v. レインフォレスト・アライアンスは参加事業者に、売却期間の対象となる製品の分

野分類、販売可能な当該製品の数量を定め、売却期間の長さを確認する書

面による通知を行う。

vi. 参加事業者が、認証プログラムの評価を傷つける恐れのある不正や非倫理的活

動に関与している場合は、売却期間は認められず、取り消される。

Page 18: 生産・流通・加工過程の管理(CoC)認証 指針 · RA-P-COC-1-3J 6 ii. 製品の認証資格に関して販売促進用のクレーム表示、パッケージ上のクレーム

RA-P-COC-1-3J 18

d) 取消し日をもって、売却期間中も含め、参加事業者は直ちに CoC 基準と指

針への遵守を示すオフ・パッケージのクレーム表示を止め、物理的あるい

は電子的販売促進用資料やメディア、冊子、ウェブページ、表示やその他

の文書においてレインフォレスト・アライアンスに関するクレームや商標

の仕様を直ちに中止する(認可された年次報告書や取消前の年のサスティ

ナビリティ報告書を除く)、そして

e) 上記 6(c)(iii) 項に定められたものとレインフォレスト・アライアンスと書面

により合意したものを除き、取消日をもって、また売却期間を含めて、参

加事業者はレインフォレスト・アライアンス認証の記載のある新たな製品

や、新たな包装、あるいは販促資料を作成、あるいは作成しようとしては

ならない。

f) 取消と売却期間内の精算に従って、参加事業者は適用される全てのレイン

フォレスト・アライアンス・システムを無効化する。

6.3 再有効化

a) 認証または認可が取り消された参加事業者はいつでも認証または認可を再

申請できる。

b) CoC 資格が無く、レインフォレスト・アライアンスから承認を受けている

参加事業者は、レインフォレスト・アライアンス認証農園産の製品の販売

および/または宣伝に先立ち、レインフォレスト・アライアンスの商標およ

びトレーサビリティ・システムのためのライセンス合意と要件に従う。

c) 事前に承認された売却期間内を除いては、新しい CoC 認証あるいは承認が

発行、または制裁が解除されるまでは、レインフォレスト・アライアンス

認証クレームを表示して商品を販売することはできない。

d) 再度有効化させるには、参加事業者は:

i. 対応する監査内容を決定するため、新しい CRA を提出する。

ii. 取消の前の 12 カ月間で起こった是正されていなかったMNC またはmnc で、

前回の認証が取り消された時に解決されていなかった既存の MNCやmnc を

是正する。