1
本殿 トイレ外観 男性トイレ 小便器・洗面コーナー 多機能トイレ 向日神社(むこうじんじゃ) 本殿は、室町時代中期の応永29年(1422)に上棟されたことが棟札で確認で き、建築年代が確定した三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の神社建築 であり、明治神宮のモデルとして広く知られている。 トイレの造りは向日神社の景観に調和するように、桧を基調とした木造建築に 漆喰塗壁、御影石床、和形瓦葺屋根で整備されている。手前から、休憩室、多 機能トイレ、女性トイレ、男性トイレの順に配置。 小便器は、床の清掃性に優れた低リップタイプの壁掛自動小便器を採用。足 元には尿の飛散による臭いや汚れを軽減するハイドロセラ・フロアを設置。小 さなお子様連れに配慮して、幼児用小便器も設置。 多機能トイレは、車いす使用者やオストメイト、小さなお子様連れなど、さまざ まな使用者に配慮して、オストメイト対応トイレパック、ベビーシートを完備して いる。 休憩室 女性トイレ 全体 建て替え前 トイレ図面 市民や参拝者が憩い、やすらぐことができる、桧の香り漂う休憩室をトイレ舎 の前面に設置。向日市のガイドマップなどを設置し、情報発信の場としても活 用している。 由緒ある神域にふさわしい上質感と温もりのある空間。衛生性、メンテナンス 性に配慮して、基本は乾式清掃を実施するが、湿式清掃もできるように排水 口を設置。 従来のトイレは、男女トイレのみの単体施設で、多機能トイレ、休憩室はな かった。大便器は和式便器で、トイレ空間は、寒々しく薄暗い印象だった。 女性トイレ 大便器ブース 女性トイレ 洗面コーナー 建築概要 <建て替えの経緯> 水まわりの特長 洋式便器とウォームレットを採用。高齢者の立ち座りに配慮して、L型手すりを 設置 男女トイ 小さなお子様連れ 配慮し ベビ を備えた大 ノンタッチで水の出しとめができる自動水栓を採用。化粧直しや身だしなみの クが きるよう 隣接し パウダ 部を設置 棚や クなど 向日神社(むこうじんじゃ) 京都府向日市向日町北山63番地 向日市 有限会社 一級建築士事務所 コア建築事務所 株式会社 安井杢工務店 201610竣工年月 トイレの造りは、向日神社の景観に調和するように、桧を基調とした木造建築 に漆喰塗壁、御影石床、和形瓦葺屋根で整備。男女トイレ、多機能トイレ、休憩 室が備えられている。衛生性に配慮して、大便器を和式から洋式便器に、清掃 方法も湿式清掃から乾式清掃(水流し対応あり)へと変更。小便器の床には、 防汚・防臭に優れたハイドロセラ・フロアを採用している。便座は、寒い季節でも 安心して使用できるウォームレットを採用。小さなお子様連れへの配慮としてベ ビーチェアや幼児用小便器を、高齢者への配慮として手すりを設置。また、多 機能トイレにはウォシュレット、オストメイト対応トイレパック、ベビーシート等さま ざまな使用者に対応できる設備を完備している。 <トイレの特長> 「向日神社」は、京都府の向日丘陵の南端に奈良時代の養老2年(718年)に遷 座された、古い由緒と歴史を誇る神社。本殿は国の重要文化財指定、本殿を 取り囲む境内社13棟の建物は、国の登録文化財である。向日市を代表する歴 史的建造物のひとつである向日神社周辺において、休憩施設やトイレの整備 により、利便性・回遊性の向上を図ることを目的に、トイレの建て替えを実施。 市民や参拝者が憩い、やすらぐことができる環境を整えた。 <建て替えの経緯> 設置男女トイに、小さなお子様連れ配慮しベビーチェアを備えた大 便器ブースも設置している。 チェックがきるように、隣接しパウダーコー部を設置棚やフックなど 荷物配慮も充実している。 2017.01 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2017 All Rights Reserved 24042

向日神社(むこうじんじゃ) - Toto Ltd.本殿 トイレ外観 男性トイレ 小便器・洗面コーナー 多機能トイレ 向日神社(むこうじんじゃ)

  • Upload
    others

  • View
    2

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 向日神社(むこうじんじゃ) - Toto Ltd.本殿 トイレ外観 男性トイレ 小便器・洗面コーナー 多機能トイレ 向日神社(むこうじんじゃ)

本殿 トイレ外観 男性トイレ 小便器・洗面コーナー 多機能トイレ

向日神社(むこうじんじゃ)

本殿は、室町時代中期の応永29年(1422)に上棟されたことが棟札で確認でき、建築年代が確定した三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の神社建築であり、明治神宮のモデルとして広く知られている。

トイレの造りは向日神社の景観に調和するように、桧を基調とした木造建築に漆喰塗壁、御影石床、和形瓦葺屋根で整備されている。手前から、休憩室、多機能トイレ、女性トイレ、男性トイレの順に配置。

小便器は、床の清掃性に優れた低リップタイプの壁掛自動小便器を採用。足元には尿の飛散による臭いや汚れを軽減するハイドロセラ・フロアを設置。小さなお子様連れに配慮して、幼児用小便器も設置。

多機能トイレは、車いす使用者やオストメイト、小さなお子様連れなど、さまざまな使用者に配慮して、オストメイト対応トイレパック、ベビーシートを完備している。

休憩室 女性トイレ 全体 建て替え前 トイレ図面

市民や参拝者が憩い、やすらぐことができる、桧の香り漂う休憩室をトイレ舎の前面に設置。向日市のガイドマップなどを設置し、情報発信の場としても活用している。

由緒ある神域にふさわしい上質感と温もりのある空間。衛生性、メンテナンス性に配慮して、基本は乾式清掃を実施するが、湿式清掃もできるように排水口を設置。

従来のトイレは、男女トイレのみの単体施設で、多機能トイレ、休憩室はなかった。大便器は和式便器で、トイレ空間は、寒々しく薄暗い印象だった。

女性トイレ 大便器ブース 女性トイレ 洗面コーナー 建築概要

<建て替えの経緯>

水まわりの特長

洋式便器とウォームレットを採用。高齢者の立ち座りに配慮して、L型手すりを設置 男女トイ 共 小さなお子様連れ 配慮し ベビ を備えた大

ノンタッチで水の出しとめができる自動水栓を採用。化粧直しや身だしなみのクが きるよう 隣接し パウダ ナ 部を設置 棚や クなど

向日神社(むこうじんじゃ)

京都府向日市向日町北山63番地

向日市

有限会社 一級建築士事務所

コア建築事務所

株式会社 安井杢工務店

2016年10月

名 称

所 在 地

施 主

設 計

施 工

竣 工 年 月

トイレの造りは、向日神社の景観に調和するように、桧を基調とした木造建築に漆喰塗壁、御影石床、和形瓦葺屋根で整備。男女トイレ、多機能トイレ、休憩室が備えられている。衛生性に配慮して、大便器を和式から洋式便器に、清掃方法も湿式清掃から乾式清掃(水流し対応あり)へと変更。小便器の床には、防汚・防臭に優れたハイドロセラ・フロアを採用している。便座は、寒い季節でも安心して使用できるウォームレットを採用。小さなお子様連れへの配慮としてベビーチェアや幼児用小便器を、高齢者への配慮として手すりを設置。また、多機能トイレにはウォシュレット、オストメイト対応トイレパック、ベビーシート等さまざまな使用者に対応できる設備を完備している。

<トイレの特長>

「向日神社」は、京都府の向日丘陵の南端に奈良時代の養老2年(718年)に遷

座された、古い由緒と歴史を誇る神社。本殿は国の重要文化財指定、本殿を取り囲む境内社13棟の建物は、国の登録文化財である。向日市を代表する歴

史的建造物のひとつである向日神社周辺において、休憩施設やトイレの整備により、利便性・回遊性の向上を図ることを目的に、トイレの建て替えを実施。市民や参拝者が憩い、やすらぐことができる環境を整えた。

<建て替えの経緯>

設置。男女トイレ共に、小さなお子様連れに配慮してベビーチェアを備えた大便器ブースも設置している。

チェックができるように、隣接してパウダーコーナー部を設置。棚やフックなど荷物配慮も充実している。

2017.01 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2017 All Rights Reserved 24042