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© HITACHI & HITACHI CONSULTING. 2016. All rights reserved. 研究成果の利活用促進を支える基盤についての一考察 2016年9月28日 岡山将也(Okayama/Nobuya) 日立コンサルティング orcid.org/0000-0001-8974-4716 第3回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ@京都大学

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研究成果の利活用促進を支える基盤についての一考察

2016年9月28日

岡山将也(Okayama/Nobuya) 日立コンサルティング orcid.org/0000-0001-8974-4716

第3回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ@京都大学

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簡単な自己紹介

株式会社日立製作所を経て、株式会社日立コンサルティングに所属。 一般社団法人 日本電子出版協会 (JEPA)

理事 ビジネス研究委員会 委員長 プラットフォーム委員会 副委員長 電子図書館委員会 委員 文字図形共有基盤調査検討分科会 委員 (~2012/3) TTS研究会 委員長 1997年からデジタルコンテンツ配信の研究開発に従事し、電子出版(書籍)、音楽、映像などに関するプロジェクトを経験。2002年からJEPA理事、2004年頃から本の読めない障害者(最初は視覚障害者)の人達に配信する方法を模索。音声合成を利用したコンテンツ配信の研究開発を“業務に関係なく”開始し、現在に至る。 障害の有無に関係せず、情報にオープンにアクセスできる電子書籍の基盤技術を 日夜?検討中。⇒対象者:800万人~1000万人

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【電子書籍リーダー】

韻律 モデル

言語解析モジュール 音声合成モジュール

音声

コーパス

単語関連性 データベース

単語読み/ アクセント

辞書

編集/校正作業

EPUB

読み間違い修正 イントネーション補正 読み上げ制御情報

(話者指定など)の埋め込み

EPUBの本文テキスト

抑揚/ リズム付与

言語解析

EPUB (SSML)

韻律 モデル

言語解析 モジュール

言語解析

音声合成 モジュール

素片選択/ 接続

抑揚/ リズム付与

単語読み/ アクセント

辞書 単語関連性

DB

素片選択/ 接続

音声

コーパス

出版社/制作会社

日本語の出版物を誰でも読めるようにする取り組み ~表意出版から表音(発音情報)付帯出版へ~

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ツールを使って自動で制作。 人は、人にしかできない作業を行う。

音声読み上げに対して、品質保証されたEPUB

© Hitachi Consulting Co., Ltd. 2015. All rights reserved.

※ 総務省プロジェクトとして現在進行中。

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本日お伝えしたいこと

オープンサイエンス(オープンイノベーション)を継続的に続けるには、研究+教育+民間(企業)を融合したダイバシティ環境を整備して、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応を可能にするようにすることが大切ではないか。

KEGGデータベース by 五斗さん

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日本のオープンイノベーションへの取組

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背景

取組み方針

課題

G8科学大臣会合(2013年6月@英国)の共同声明から、オープンサイエンスの世界的な議論が加速

科学技術イノベーションにより常に新たな価値を創出していくことが不可欠であり、オープンサイエンス推進のための環境整備が急務

日本におけるオープンサイエンスの基盤整備は準備段階

「第5期科学技術基本計画」(2016年1月末発表)では、我が国を「世界で最もイノベーションに適した国」にすることを目指し、オープンイノベーションの共創について必要な要件を提言

G7科学大臣会合「つくばコミュケ」にて、オープンサイエンス推進が明記された(2016年5月) ~研究スタイルと知の発見、共有、活用に新たなスタイルの浸透を~

オープン イノベーションの

共創の要件

① 科学技術イノベーションの基盤的な力の強化(知の基盤の強化)

② イノベーション創出に向けた人材、知、資金の好循環システムの構築

③ 科学技術イノベーションと社会との関係深化

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我が国におけるオープンイノベーションへの取組から、日立が考えるオープンイノベーションについて、“現状”と“あるべき姿”を検討した。

オープンイノベーションの現状

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イノベーション創出機会の喪失

現状

○学問領域間の連携がほとんどなくイノベーションが起こしにくい 数百の研究リポジトリが存在し、どのようなデータがあるかが不明 リポジトリ間の相互データ利用がほとんどなく、研究者が、自学問領域以外の情報を知る手段

が少ない 異分野研究領域とのコミュニケーションが希薄

研究領域A

研究 領域B

研究 領域C

研究の ”成果公開”の場

研究 データb

研究データa

研究 データc

領域ごとの研究成果は公開されているが、 成果及び研究者の相互の関連性が薄い

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我が国におけるオープンイノベーションへの取組から、日立が考えるオープンイノベーションについて、“現状”と“あるべき姿”を検討した。

オープンイノベーションのあるべき姿

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あるべき姿

○複数研究領域や研究者が協創することでイノベーションが起こしやすい 民間人、起業家など様々な人たちが、研究データを横断的に検索し、必要に応じてデータを

利用することが可能 他研究領域の研究データを検索・利活用し、研究成果を自研究領域にフィードバック可能 大学研究者や民間企業研究者が横断的な議論が可能な共創の“場”の設置

研究領域A

研究 領域B

研究 領域C

研究の ”協創促進”の場

研究領域を越え、研究者や民間企業がコミュニケーション可能な場を設置

研究 データb

研究 データc

研究 データa

研究者の相互理解を促進しイノベーション創出を支援

民間

研究者若手ではなく、研究マネージャーなど研究計画及び予算を立てる立場の人が主に集うことで活性化を狙う。

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イノベーションの協創を可能にする場の整備

イノベーションの活性化を実現するために、様々な人たちが協力しながら新しい研究や新事業を創生できる仕組みとしての“協創促進”の場を整備する(イノベーションのライフサイクルの実現)。

形成・獲得

研究成果の共有

利活用促進

公的研究資金による研究成果

(論文、研究データ等)

成長&創出 横断検索

研究成果の 横断検索

新しい研究/ 事業の創出

成長プロセス (イノベーション)

利活用促進の拡大

公的研究資金による研究成果(論文、研究データ等)の利活用促進を拡大することを我が国のオープンサイエンス推進の基本姿勢とする。 【内閣府:国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会報告書】

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オープンイノベーションに関する国内拠点(インフラ)の整備(一例)

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JST(科学技術振興機構): イノベーションハブ構築支援事業

JaLC(ジャパンリンクセンター): データ利活用推進協議会

ROIS(情報・システム研究機構) データサイエンス共同利用基盤施設

民間:Io推進コンソーシアム ⇒ 経団連から「データ利活用推進基本法」提言

NII(国立情報学研究所) ・ データセット共同利用研究開発センタ(2015年4月設立)

・文科省:(来年度計画 データプラットホーム拠点形成事業

民間

ロボット革命イニシアチブ協議会 (経済産業省+民間企業)

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研究者の相互理解を促進しイノベーションの活性化及び創出を実現するために、様々な研究者や民間企業が、研究領域を越え、協力しながら新しい研究や新事業を創生できる仕組みとしての“協創促進”の場を整備する必要がある。以下に、協創促進の場を整備することで期待される効果と整備に向けた課題を示す。

協創促進の場の整備とその期待効果と課題

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期待効果を得るために、具体的な要件の整理(アプリケーションの機能要件)とイノベーションの創出のためのインフラ(オープンサイエンスの推進基盤)がどのようなものであるかを検討する。

【課題】アプリケーション機能及びインフラの両面を検討

[1.アプリケーション面]

新しい価値の発見に必要な(アプリケーション)機能の要件整理

[2.インフラ面]

基盤検討の推進、取りまとめを行う専門機関の設置

基盤運用ルールの検討、策定

[1.アプリケーション面]

異分野間の研究メンバーによる横断的な議論やレビューによる新しい価値の発見

様々なアプリケーション機能の拡充によるワークベンチ機能の拡充と共同研究の効率化

[2.インフラ面]

横断検索による研究データの共有と、各研究機関が既に持っているリポジトリの利用拡大

【期待効果】人財・知・資金のイノベーションのライフサイクルを確立

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オープンイノベーションを加速するオープンサイエンスの推進基盤を構成する要素を、 「アプリケーション機能(アプリ)」と「データインフラ」の2種類に大別した。

オープンサイエンスの推進基盤を構成する要素

データ インフラ

アプリ

② リポジトリ横断検索カタログ基盤

各リポジトリ上の研究データを横断的に検索可能な基盤

③ カテゴリ別リポジトリ

学問領域別の研究データの貯蔵庫兼検索サイト

④ 個々の研究要素

テーマ別研究や各研究機関での研究に基づく研究データや報告書等

① 新たな価値の創出ツール(アプリケーション機能)

イノベーションを通して新しい価値を創出するため、データを有効活用できる各種ツール

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現在の基盤に対する課題と、その課題を解決するための仮説を以下に示す。

協創促進の場の整備のためにやるべきこと(仮説検証)

1. イノベーション創出可能な機能・ツールの要件整理・具体化を行う

2. イノベーション創出のためのオープンサイエンスの推進基盤としてのインフラを検討する

仮説検証の目的

学問領域間の横断的なデータ検索が可能な研究データ利活用推進サイト(仮称)があり、かつそのデータを有効活用できる各種ツールがあれば、オープンイノベーションを起こす(活性化する)ことができる(のでは?)。

仮説

I. カテゴリリーダー、オープンサイエンス有識者、関係者からなる利活用推進委員会(仮称)を設置し、イノベーションにつながる機能要件等を議論する。

II. 複数のカテゴリを統合して検索できる実験サイト(研究データ利活用推進サイト(仮称))を構築し、かつ検討し具体化した機能要件をもとに、データを有効活用できる各種ツールを実現し、実際の研究者に利用・活用評価(検証)してもらう。

仮説検証の方針

現在の基盤では、学問領域間の連携がほとんど見られず、オープンイノベーションを起こしにくい状態である。これは、研究データを公開する仕組みが不十分で、研究データを各研究分野(カテゴリ)を超えた検索ができるIT基盤が無いと考えられる。

課題

上記仮説を踏まえ、仮説検証の目的の方針を以下に示す。

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オープンイノベーションを加速するために、有志(官民)によるオープンサイエンス推進コンソーシアム(仮称/仮案)を設立し、「研究データ利活用推進サイト(仮称)」を構築し、利用者(研究者及び民間)に 公開することで、イノベーション創出可能な場を提供する。

研究データ利活用推進サイトのイメージ

研究データ利活用推進システム(仮称)の機能要件(追加すべき機能やツール)や、インフラ要件(データリポジトリ)を検討する

研究カテゴリ

研究データ利活用推進サイト(仮称)

登録 機能

データレジストリ*

インデックス データ

【オープンサイエンス推進コンソーシアム(仮称)】

価値創出ツール

自動収集 ツール

利活用推進委員会(仮称)

利用者

• 研究者・ 企業内研究部門

• 府省政策検討者 • データ利用

サービスベンダ • 民間有識者

研究データ 自動収集

データ 利活用

研究 データ 登録

既存リポジトリ

研究データ 報告書

機能要件検討

事務局

インフラ 要件検討

検討 推進

価値創出スツールで研究データを分析・利活用し、イノベーション創出に役立てる

利活用推進委員会と連携して検討を推進し、成果を取りまとめる

各研究者・研究機関等が、研究テーマに関するデータを日々蓄積する

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*データレジストリ:データ本体ではなく、書誌を含むメタデータ及び利用方法などの解説情報などを含む検索に有益なデータのこと

研究データ利活用協議会

秘匿データ、共有データ、オープンデータなどデータによって公開範囲を制御

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オープンサイエンスの推進基盤の構成要素及びステークホルダとの関係を示す。

オープンサイエンスの推進基盤の構成要素

アプリ

データ・インフラ

オープンサイエンスの推進基盤

個々の研究要素

価値創出ツール

カテゴリ別リポジトリ

リポジトリ横断検索 及び利活用推進基盤

生データ 報告書

イノベーションを通して新しい価値を創出するため、データを有効活用できるツール群

リポジトリ上のデータを 横断検索(研究データ利活用推進サイト上に公開)

学問領域別の研究データの貯蔵庫兼検索サイト

テーマ別研究や各研究機関での研究に基づく研究データや報告書等

研究者 (兼編集校正者)

司書

カテゴライザ (キュレータ)

オープンイノベータ

研究データの 投入

研究データの 分類

研究データの 分析

価値創出ツールの各種機能を用いて、研究データの価値を見出す。

ワークベンチやワークプレースなどの機能により、研究関係者が横断的に共同研究を実施しやすい環境を提供する。

リポジトリ上の研究データについて選択・分類、分析のための前処理、クレンジングを行う。

個々の研究要素の管理及びその要素からカテゴリ別のリポジトリ上に、研究データを登録・更新する。

リポジトリ上に、研究データのメタ情報を登録・加筆修正を行う。

メタデータの 入力

オープンサイエンスの推進基盤は、各研究機関がオープンイノベーションを活性化し、新しい価値を創生する真のハブ機能になることを支援するものである。

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オープンサイエンス推進 コンソーシアム(仮称)

研究データ利活用推進サイト(仮称)

データレジストリ

研究カテゴリ

機能

インデックス

データ

F/E UI

自動収集ツール

検索 ツール

XXX ツール

オープンイノベーションを加速するために、有志(官民)によるオープンサイエンス推進コンソーシアム(仮称/仮案)を設立し、「研究データ利活用推進サイト(仮称)」を構築し、利用者(研究者及び民間)に公開することで、イノベーション創出可能な場を提供する。

研究データ利活用推進サイトのイメージ(詳細版)

利活用推進委員会(仮称) 利用者

研究者・ 企業内研究部門

府省政策検討者

民間有識者

データ利用 サービスベンダ

既存データ リポジトリA

研究データ

既存データ リポジトリB

研究データ

既存データ リポジトリC

研究データ

研究データ自動収集 ④データ 利活用

研究者X

研究者Y

研究者Z

研究 データ 蓄積

研究 データ 登録

【凡例】

太点線:新規部分 細実線:既存部分

スキーマ 定義ツール

データ 登録ツール

イノベーションの創出

機能・ツール 追加要望

評価

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【データ利活用】 統合リポジトリ上のデータを検索・分析し、研究活動に利用

【データ蓄積】 日々の研究データを蓄積し、既存データリポジトリに登録

【研究データ登録】 研究者が基盤上に研究データを登録

【研究データ自動収集】 自動収集ツールが、各既存リポジトリの研究データを統合リポジトリに自動収集

研究データ利活用推進サイト(仮称)に追加すべき機能やツールの検討を行う。

研究データ利活用協議会

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研究者

・研究論文 ・研究データ ・データ検証 プログラム

カテゴリB

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研究データ利活用推進サイトの全体イメージ案(詳細版)

技術基盤

秘匿化

認証・セキュリティ 公開期限・資格の管理

剽窃チェック

LoD,RDF

メタデータ抽出

スキーマチェック シームレス検索 現状調査分析・ 計画策定支援

ビッグデータ分析

地図マッシュアップツール 課金

オープンサイエンス標準化・運営委員会(仮称) オープンサイエンス 標準化DB

メタスキーマ(語彙)・フォーマット

CKAN (レジストリ)

研究データ利活用推進基盤 価値創出ツール

カタログサイト

カタログ

CMS 登録 更新

CKAN (RDF)

カタログサイトの 共通フォーマット

検索ツール リコメンド 評価など の提供

メタデータ 抽出ツール

データ カタログ情報

研究者

CMS 登録 更新

メタデータ 抽出ツール

・研究論文 ・研究データ ・データ検証 プログラム

カテゴリA オープンイノベータ

研究者

企業内 研究部門

府省政策 検討者

民間 有識者

データのGISビューア

データの分類・ 時系列ビューア

コミュニティツール (会話、スケジュール)

グループ別 ワークスペース

データのHPC検証ツール

データのカテゴリ別 ビューア

カテゴリ別 データリポジトリ

データ (RDF)

WEB 一般公開 (論文など)

データ を提供

情報を 提供

データ利用 サービス ベンダー

利用統計サービス (トレンドビューア)

カテゴリリーダ会議

ボード会議

カテゴリ別共通 フォーマット策定

原案策定 ⇒認定 ⇒登録 ⇒公開

公共費用での研究データの公開ルール

カタログの分類 メタスキーマ・

フォーマット策定

データ記述共通語彙策定(RDF)

運用規則策定会議

改ざん防止

・研究論文 ・研究データ ・データ検証 プログラム

オープンサイエンスの推進基盤の全体の機能モジュールと全体イメージ

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イノベーションライフサイクルのイメージ

構築したオープンサイエンスの推進基盤を活用した研究データの利活用とイノベーションライフサイクルのイメージ

価値創出ツール 研究データ利活用推進基盤

CKAN (レジストリ)

カタログサイト

カタログ

CMS

データ

メタデータ 抽出ツール データのGISビューア

データの分類・時系列ビューア

コミュニティツール (会話、スケジューラ)

グループ別ワークスペース

データのHPC検証ツール

データのカテゴリ別ビューア

データリポジトリ

データ

Web (一般公開)

利用統計サービス (トレンドビューア)

研究データ 登録・更新

研究 データ 分類

研究 データ 分析

・データ カタログ情報

・研究論文 ・研究データ ・データ検証

プログラム

分析 結果の 利活用

⑤オープン イノベータ との協創

研究者・ 企業内研究部門

府省政策検討者

民間有識者

データ利用 サービスベンダ

・研究論文 ・研究データ ・データ検証

プログラム

研究 データ 利活用

・分析結果

①研究のテーマの 設定と予算化

科研費テーマ

イノベータ

④研究データの 価値を見出す

③研究データの 選択、前処理、 クレンジング

カテゴライザ (キュレータ)

ワークプレース

共同研究 作業環境 (研究シナリオ単位)

データ

ワークプレース 利用

研究者 (兼編集校正者)

②研究テーマに 沿って研究を実施

研究インフラ

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構成要素としての課題と方向性

SNS/WEB上の データ (既にデジタル化)

研究データ (1)データサイエンス イノベーション (2)リアル・バーチャルへの 波及効果

リアルデータ ・企業会計 ・センサー ・観測データ ・統計情報など

アプリとインフラを整備するにあたり、 解決しないといけない課題(案) 1.データのデジタル化 2.データフォーマット形式の整理 3.メタデータ、メタスキーマのルール化 4.法整備 5.データキュレーション 6.データ公開のインセンティブ 7.データの公開制御(公開ガイドライン

の整備:秘匿、共有、公開の切替等)

この部分の活性化をすすめることがイノベーションの加速にとっては必須と考える。

企業側

研究側 社会側

オープンサイエンス有識者、関係者からなる委員会等の設置が急務と考える。

「研究データ利活用協議会」が発足!

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構成要素としての課題と方向性

オープンサイエンスにおけるオープンガイドラインの必要性

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OPEN 中野さんご指摘のデュアル・ユースはこのあたり?

データのインターオペラビリティ (相互運用性)by 村山さん

研究データ管理基盤の上に まず載せることが大切なのでは

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