2
ECUの診断機能ソフトウェアを自動評価 CANoe.DiVa Diagnostics CANoe.DiVaとは DiVaは、 CANoeのオプションです。 DiVaCANoeの機能を 拡張し、 ECUの診断通信機能の評価を行うテストモジュールの 自動生成と、その自動実行を可能にします。 CANdela形式または ODX 形式の診断データベースを利用して、 ECUの個別仕様に 対応したテストを生成します。 生成したテストをCANoeで実行し、テストレポートを自動生成 します。 CANoe.DiVaは引き続き、テスト結果の評価とその後の 作業をサポートします。 機能概要 > CANdela 形式またはODX 形式の診断データベースを利用 して、 ECUの診断通信機能を広範に評価するテストモジュール とそのテスト仕様書を自動生成 > テストの自動実行とテストレポートの自動生成 > さまざまな診断プロトコルとバスシステム(CANFlexRay DoIPUDSKWP2000GMW3110OBD)に対応。また、 自動車メーカーの独自仕様への対応も強化 > テスト仕様の詳細を、簡単に調整可能 > CANoeテスト機能と連携して、テストの自動化を実現 これらの機能により、コストと工数を削減しつつ、同時にECU診断通信機能の品質を向上させます。 バージョン13の主な特長 CAN FD トランスポートレイヤーのテスト > 40を超えるテストケースを提供し、 CAN FD上でのISO トラン スポートプロトコル(ISO15765-2)の実装の検証に対応 テスト結果に対する分析を追加 > エラーが発見された場合、考えられるエラーの原因をヒント としてレポートに追記 D-PDU APIに基づく診断ジョブのテスト CANoe.DiVaは、 D-PDU APIに基づく診断ジョブの妥当性 確認とそれらの制御を行い、以下のテストを可能にします。 > D-PDU APIベースのフラッシュジョブを使用したソフトウェア のダウンロードテスト > 各工程(開発、量産、アフターセールス、 OTA、オンボードテス ターなど)で使われる診断ジョブ(例: OEMが用意する診断 テスターやサポートツールの機能)を実行し、 ECUの診断 通信を評価 後々使われる診断テスターとの通信をECU 開発の初期 フェーズで動作確認しておけるという利点があります。 OEM固有テスト仕様のサポート > OEM固有テストをエクステンションとして多数用意 CANoe.DiVaのレポート解析

Ce · 2019-08-08 · ECU の診断機能ソフトウェアを自動評価 Ce.DiVa 【診断分野】 CANoe.DiVaとは DiVaは、CANoe のオプションです。DiVaはCANoe の機能を

  • Upload
    others

  • View
    0

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: Ce · 2019-08-08 · ECU の診断機能ソフトウェアを自動評価 Ce.DiVa 【診断分野】 CANoe.DiVaとは DiVaは、CANoe のオプションです。DiVaはCANoe の機能を

ECUの診断機能ソフトウェアを自動評価

CANoe.DiVa

Diagnostics

CANoe.DiVaとはDiVaは、CANoeのオプションです。DiVaはCANoeの機能を 拡張し、ECUの診断通信機能の評価を行うテストモジュールの 自動生成と、その自動実行を可能にします。CANdela形式またはODX形式の診断データベースを利用して、ECUの個別仕様に 対応したテストを生成します。生成したテストをCANoeで実行し、テストレポートを自動生成 します。CANoe.DiVaは引き続き、テスト結果の評価とその後の作業をサポートします。

機能概要 > CANdela形式またはODX形式の診断データベースを利用 して、ECUの診断通信機能を広範に評価するテストモジュールとそのテスト仕様書を自動生成

>テストの自動実行とテストレポートの自動生成 >さまざまな診断プロトコルとバスシステム(CAN、FlexRay、 DoIP、UDS、KWP2000、GMW3110、OBD)に対応。また、自動車メーカーの独自仕様への対応も強化 >テスト仕様の詳細を、簡単に調整可能 > CANoeテスト機能と連携して、テストの自動化を実現

これらの機能により、コストと工数を削減しつつ、同時にECUの診断通信機能の品質を向上させます。

バージョン13の主な特長CAN FDトランスポートレイヤーのテスト > 40を超えるテストケースを提供し、CAN FD上でのISOトランスポートプロトコル(ISO15765-2)の実装の検証に対応テスト結果に対する分析を追加 >エラーが発見された場合、考えられるエラーの原因をヒントとしてレポートに追記

D-PDU APIに基づく診断ジョブのテストCANoe.DiVaは、D-PDU APIに基づく診断ジョブの妥当性確認とそれらの制御を行い、以下のテストを可能にします。 > D-PDU APIベースのフラッシュジョブを使用したソフトウェアのダウンロードテスト >各工程(開発、量産、アフターセールス、OTA、オンボードテスターなど)で使われる診断ジョブ(例:OEMが用意する診断 テスターやサポートツールの機能)を実行し、ECUの診断 通信を評価後々使われる診断テスターとの通信をECU開発の初期 フェーズで動作確認しておけるという利点があります。OEM固有テスト仕様のサポート > OEM固有テストをエクステンションとして多数用意

CANoe.DiVaのレポート解析

Page 2: Ce · 2019-08-08 · ECU の診断機能ソフトウェアを自動評価 Ce.DiVa 【診断分野】 CANoe.DiVaとは DiVaは、CANoe のオプションです。DiVaはCANoe の機能を

Factsheet CANoe.DiVa

www.vector.com/jp/ja/

V13

, 4/2

020

CDDGenerator

Configurator CANoe.DiVaDiagnosticAuthoring Tool

CANdelaStudio

ODX

ECU Specification

CANoeTest Feature SetXML

CAPL

Test Module

ECUSystem

under Test

Test Report

HTMLXML

RuntimeLibrary

ReportAnalyzer

CANoe.DiVaシステムアーキテクチャー

CANoe.DiVaが生成するテストには主に以下のものがあります。 >有効なフラッシングと診断通信のタイミングおよびフォーマットのテスト >低電圧/過電圧時のフラッシング >さまざま段階でのフラッシュシーケンスの中止と、ターゲットを 指定したフラッシング中の電源の遮断

要件のマッピング >要件の作成または要件定義システム(Doorsなど)やテスト データ管理システムからの診断要件のインポート >生成されたテストを要件に合わせてマッピングすることで、要件の追跡が容易になります >個別の要件に対するすべてのテスト結果の表示 >要件定義システムへのテスト結果の集約 > CANoe.DiVaを既存のビルドおよびテスト環境(例:Jenkinsまたは Subversion)に統合するための自動制御

セキュリティー >ベクターセキュリティーマネージャーの統合。ベクターセキュリティーマネージャーを通じ、診断通信による認証をはじめとする自動車メーカー固有のセキュリティー機能を提供 >診断通信による認証とセキュリティーサービスの評価

適用分野自動テストの支援がなければ、ECUの幅広い診断インターフェイスを確実にカバーすることはできません。CANoe.DiVaはこれに大きく貢献します。ECUサプライヤーはその開発工程で、回帰 テストやリリーステストなど、さまざまなテストを行います。自動車メーカーもまた、インテグレーションテストやリリーステストなど 開発の各工程で数多くのテストを行います。CANoe.DiVaは、お客様がこれらのテストを行われる際に強力な サポートを提供します。CANoe.DiVaでは、設定やプラグイン 機能で修正や機能拡張を行い、自動車メーカーやECUサプライヤーの独自要件に対応することが可能です。

対応診断プロトコル (標準規格) > CAN/CAN FD、FlexRay、DoIP、LINなど > ISO 14229 (UDS):2006/2013、ISO 15765 (Diagnostics on CAN)、ISO 14230 (KWP 2000)、ISO 15031/J1979 (OBDII)、 ISO 27145 (WWH-OBD) > GMW 3110 >いくつかの自動車メーカーの追加テスト仕様にも対応

CANoe.DiVaの詳細:www.vector.com/jp/ja/products/products-a-z/software/canoediva/

機能DiVaは、テストの生成仕様を調整するツールとテストジェネレー ター、CANoeのテスト機能を拡張するランタイムライブラリー、 さらにCANoeが生成するテストレポートを分析するレポート解析 ツールから構成されます。DiVaは、CANdela形式またはODX 形式の診断データベースファイルから、テストモジュールを自動生成します(正常な場合と異常な場合の、すべてのケースについてテストを実施します)。さらに、CANoeテスト環境に読み込むためのテストモジュールを生成するほか、テスト仕様書も生成します。また、DiVaは、CANoe用のテスト環境ファイルを自動生成します。生成されるテストはプロトコルとアプリケーションの両方のスコープをカバー します。有効/無効なシーケンスによるECUの(リ)プログラミングシーケンスもチェックされます。テストを実行すると、テストの過程と結果をわかりやすく記録したテストレポートが自動生成されます。CANoe.DiVaはテストレポートのソート、比較、フィルタリング、コメントの追記、その他の機能を通じて、テスト結果の解析を サポートします。

プロトコルの検証 >フィジカル/ファンクショナルアドレッシングと通信タイミング >メッセージフォーマットのテスト: 有効な要件と無効な要件の処理 >さまざまなセッションやセキュリティー機能のテストでのサービスの実行あるいは除外処理 >データの種類とデータ値の確認

アプリケーションの検証: 診断パラメーターおよびフォールトメモリー >パラメーター対パラメーター:書込み/読込みの比較 >パラメーターを期待値と比較(CCP/XCPで読み出した値) >パラメーターをI/Oまたはネットワークのシグナルと比較 > VTシステムと連携して、ネットワーク信号エラーや電気的エラー など、エラーが発生する状況を自動的に作り出し、そのエラーを除去 > ECUのエラー検知テストを行い、プロトコルや仕様にしたがって レポートを作成した後にエラーを除去

ソフトウェアダウンロードテストvFlashの併用によるECUのフラッシュプログラミングシーケンス の検証です。CANoe.DiVaはvFlashがサポートするブートローダー用のテストを生成できます。vFlashは120を超えるブートローダーを サポートしています。