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ESRI Discussion Paper Series No.332 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~ 佐藤博樹、三輪哲、高見具広、高村静、石田絢子 September 2016 内閣府経済社会総合研究所 Economic and Social Research Institute Cabinet Office Tokyo, Japan 論文は、すべて研究者個人の責任で執筆されており、内閣府経済社会総合研究所の見解を示すものでは ありません(問い合わせ先:https://form.cao.go.jp/esri/opinion-0002.html )。

結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

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ESRI Discussion Paper Series No.332

結婚の意思決定に関する分析

~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

佐藤博樹、三輪哲、高見具広、高村静、石田絢子

September 2016

内閣府経済社会総合研究所 Economic and Social Research Institute Cabinet Office Tokyo, Japan

論文は、すべて研究者個人の責任で執筆されており、内閣府経済社会総合研究所の見解を示すものでは

ありません(問い合わせ先:https://form.cao.go.jp/esri/opinion-0002.html)。

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ESRIディスカッション・ペーパー・シリーズは、内閣府経済社会総合研究所の研

究者および外部研究者によって行われた研究成果をとりまとめたものです。学界、研究

機関等の関係する方々から幅広くコメントを頂き、今後の研究に役立てることを意図し

て発表しております。 論文は、すべて研究者個人の責任で執筆されており、内閣府経済社会総合研究所の見解

を示すものではありません。

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結婚の意思決定に関する分析 1

~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

佐藤博樹、三輪哲、高見具広、高村静、石田絢子 2

1 本稿の公表にあたっては、事前審査として行った所内セミナーで、山田昌弘・中央大学教授から査読コメントと前川守・経済社会総合研究所長、杉原茂・経済社会総合研究所

次長など出席者の方々から有益なコメントを頂いた。ここに記して謝意を表する。本稿

はすべて筆者個人の責任で作成されており、所属する機関の見解を示すものではない。 2 佐藤(中央大学大学院戦略経営研究科教授)、三輪(東京大学社会科学研究所准教授)、高見(独立行政法人労働政策研究・研修機構研究員)、高村(内閣府経済社会総合研究所

上席主任研究官付)、石田(内閣府経済社会総合研究所行政実務研修員)

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【要旨】

未婚状態から結婚状態への移行を検討する際、交際へ移行する過程と交際から結婚へ移

行する過程では意思決定に影響を及ぼす要因が異なることが明らかになりつつある。

経済社会総合研究所では、交際から結婚への移行に焦点を当て、若年層の結婚への意思

決定についての考え方の詳細とその変化を検討するための基礎的資料となる調査を行うた

め、全国に居住する 25 歳~34 歳のうち、3 年前に未婚でありかつ恋人として交際していた

異性がいた男女を対象に意識調査(「結婚の意思決定に関する意識調査」)を実施した。調

査では主に出会いや交際、生活や暮らし、働き方、価値観、社会関係性、結婚などについ

て 3 年前と現在または結婚を決めた当時の2時点について調査した。可能な範囲で交際相

手の意識に関する情報も収集した。

また平成 27 年 8 月~平成 28 年 5 月に執筆メンバー等で会し、計 5 回の議論を行った。 本稿の第1部では、独自に実施した意識調査の趣旨、方法及び主な調査結果について報

告する。第2部では意識調査の個票を用いて、未婚者の結婚に対する意思決定について異

なる角度から分析した結果を報告する。分析テーマと主な結論は以下の通りである。

1)20 代未婚者における交際相手との結婚意欲―男女による高まり方の違いと問題―

交際相手のいる 20 代未婚男女の結婚意欲と結婚決定までのプロセスを分析したところ、

女性は 20 代後半(特に 27~29 歳頃)で近いうちの結婚を希望する人が多いが、同年齢層

の男性では「結婚はまだ先でよい」と考える人が多いことが分かった。カップルの結婚を

決定するのは男性が多いという発見と合わせると、男性の結婚意欲が 20 代で高まりにくい

ことが結婚決定の障壁となっていよう。男性の結婚意欲は、正規雇用であるかどうか、将

来的なキャリア展望を描けるかどうかなど、本人の仕事の状況に大きく左右される。加え

て、長い交際期間や密接なやり取りなど、交際相手との関係が深まる中で結婚意欲も高く

なりやすい。さらに、男性は女性と比べて周囲からの影響で結婚意欲が喚起される部分は

少ないが、親戚・親類付き合いがある人では、年齢等の結婚に対する規範意識の高まりを

通じて、結婚意欲も高まりやすい。

なお、男性の気持ちが結婚に向かわない背景には、不安定な働き方に加え、一定の年齢

を越えての親との同居が結婚の便益をイメージしにくくさせている面も考えられる。希望

に応じ進学時や就職時に離家を選択しやすいよう、社会として条件を整える必要があろう。

2)結婚の意思決定と結婚意欲

若年者の結婚に対する考えの詳細とその変化をたどることができるという本調査データ

の特徴を踏まえ、トランジションモデルを用いて若年層の交際状態から結婚に至る3段階

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の意思決定に対する規定要因を順次、分析をした。

その結果、交際の継続という段階では、社会経済的要因の効果はほとんどみられず、交

際継続というイベントに対しては居住年数の長さや相手居住地の近さがプラスに、周囲の

異性や結婚している知人の多さがマイナスに影響した。続いて自分から結婚の意思決定を

行うというイベントに関しては、非正規雇用や自営業だと男性のほうから意思決定しにく

いなどの点が分かった。さらに本人が意思決定をせず相手が先に結婚の意思決定をすると

いう段階に進むと、女性の場合学歴が高いほど相手の男性から意思決定されるというイベ

ントが起こりにくいなどの状況が見られた。社会経済的地位は、概ね、男性の意思決定に

おいて顕現しているとみることができる。

なお本人の結婚意欲は常に結婚の意思決定に強い影響を及ぼす点も合わせて確認された。

3 年前と現在の 2 時点の結婚意欲の中身を比較し構造化したところ、男性はその構造が明確

である一方、女性はその輪郭が曖昧である状況が見られた。

結婚の意思決定に対しては、男性の社会経済的地位の低さや結婚意欲の弱さが妨げとな

っているが、仕事の不安定さや低賃金労働の解消とともに個人の結婚等の希望が実現でき

るライフデザイン教育の中等教育レベルの年代への導入なども求められる。

3)個人の社会関係性が交際から結婚への移行に及ぼす影響

若い世代の交際から結婚への移行に焦点を当て、これまであまり検討されることのなか

った社会関係性の影響について検討を行った。その結果、全体を対象とした分析では近し

い人との親密な人間関係を示す bonding 型(付合い)の社会関係性が結婚に対してプラス

に影響することが確認された。若い世代の結婚への移行をためらわせる要因の1つに男性

の収入が女性の収入よりも低いというカップルの組合せがあることが示されたが、この場

合には、より広い社会的な範囲や多様な価値観と繋がることを可能とする bridging 型(付

合い)の社会関係性や生活スキルの高さに、そのような状況であっても結婚への移行を高

める可能性のあることが示された。雇用状況の改善に加え、bridging 型(付合い)の社会

関係性や生活スキルの蓄積を進める可能性のある離家への支援や、婚活だけを目的とする

のではない、U ターン者受入れや様々な価値観を結び付けやすくする活動機会の提供など

もまた必要とされると考えられる。

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Abstract

Hiroki Sato Professor, Graduate School of Strategic Management, Chuo University

Satoshi Miwa Associate Professor, Institute of Social Science, The University of Tokyo

Tomohiro Takami Researcher, The Japan Institute for Labour Policy and Training

Shizuka Takamura Economic and Social Research Institute, Cabinet Office

Ayako Ishida Economic and Social Research Institute, Cabinet Office

Based upon 'The Survey on Decision-Making of Marriage' conducted by the Cabinet Office in 2015, this paper attempts to reveal a decision-making mechanism of transition of one's marital status from unmarried to married.

The Survey covered 25 to 34 year-old males and females nationwide, and made comparison of the current situation or the situation at the decision of one's marriage with that of three years ago, focusing on encounter, dating, daily life, work, sense of values, social relations, and marriage. The study investigates the following three themes; 1) Willingness to marry with whom one is currently dating with - difference among unmarried males and females in his/her twenties-, 2) Decision-making of and willingness of marriage, and 3) Influence of individual's social relations on transition from dating to marriage.

Theme one deals with a hypothesis whether growth of willingness to marry shows a gender bias. The study finds that many 27 to 29 year-old females tend to have a willingness to get married, while many males at the same age group think they would rather get married later. The study also finds that the decision maker is male in most of the cases, and that that is the barrier for marriage matchmaking as their willingness to

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marry is not matured in their twenties.

Theme two analyses crucial factors of three transitional stages of marriage decision through the Transition Model. The analysis finds that in the first stage, i.e. continuation of dating, there is little effect from socio-economic factors but that length of living together and living closer has a positive effect, while the number of acquaintances of opposite sex and that of married acquaintances worked negative. In the second stage, making one's decision, males in non-regular employment or self-employment tend to wait until their partner makes a decision first. In the third stage, partners' decision-making prior to the examinees' decision, females with higher education tend to have less possibility of making a decision after her partner. Socio-economic status generally works on a decision making of the male side.

Theme three investigates young generation's transition from dating to marriage with a focus on social connectedness, and finds that the Bonding Type works positive on marriage. On the other hand, the Bridging Type has possibilities of facilitating transition to marriage of the couples in a dating stage that males have less income than their partners albeit such income combination pattern of couples in a dating stage is one of the major negative factors for marriage decision.

Keywords: marriage decision, willingness to marry, transition from dating to marriage, factor of marriage

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目次

序 「結婚の意思決定に関する研究」 佐藤博樹

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

第1部 「結婚の意思決定に関する意識調査」について 石田絢子

1 調査の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11

2 調査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

2-1 調査方法

2-2 回答状況

3 主な調査の結果について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

3-1 結婚に対する希望について

3-2 交際相手との結婚の希望について

3-3 家族形成に対する意識について

3-4 結婚後の生活に関する意識について

3-5 仕事や生活に関する意識について

4 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28

第2部 個票データによる分析

第1章 20代未婚者における交際相手との結婚意欲―男女による高まり方の違いと問題―

高見具広

1 問題意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

2 結婚意欲はどう問題なのか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32

3 結婚意欲を左右するもの―男女の違い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34

3-1 結婚意欲有無の理由から

3-2 仕事の状況と結婚意欲

3-3 交際相手との関係性と結婚意欲

3-4 周囲からの影響と結婚意欲

4 20代の未婚男女における結婚意欲の規定要因・・・・・・・・・・・・・・・・42

4-1 20 代男性における結婚意欲の規定要因

4-2 20 代女性における結婚意欲の規定要因

5 結論と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46

第2章 結婚の意思決定と結婚意欲 三輪哲

1 はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49

2 研究方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50

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2-1 データ

2-2 分析手法

2-3 変数

3 分析結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56

3-1 結婚に至る要因

3-2 結婚までの過程における諸要因の影響

3-3 結婚意欲がある人にとっての結婚意思決定までの考えの道筋

3-4 結婚意欲がない人にとっての結婚意思決定までの考えの道筋

4 まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67

第3章 個人の社会関係性が交際から結婚への移行に及ぼす影響 高村静

1 問題意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・70

2 先行研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71

3 個人の社会関係性の計測と状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73

(1) 個人の社会関係性とその計測

(2) 個人の社会関係性の状況

(3) 離家の経験と社会関係性

4 個人の社会関係性が交際から結婚への移行に与える影響・・・・・・・・・・・84

(1) 交際から結婚への移行に与える直接的な影響

(2) 交際から結婚への移行に与える間接的な影響

(3) 男女の雇用形態や収入の組合せ別交際から結婚への移行に与える影響

5 結論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97

参考資料

調査票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100

単純集計表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 142

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序 「結婚の意思決定に関する研究」

佐藤 博樹

(調査研究の目的)

少子化の進展が止まらない。従来は、少子化の背景要因として、既婚カップルの出生率の

低下(完結出生児数の減少)が議論されてきた。既婚者の出生率の緩やかな低下も無視でき

ない課題ではあるが、最近は、未婚化や晩婚化が少子化の主因として重視されるようになっ

てきている。未婚化は合計特殊出生率の低下の主因であるが、さらに結婚しても晩婚の場合

には、既婚カップルの出生率の低下をもたらすことにつながる。晩婚の場合、例えば、第 1

子は出産できても、妊娠確率が低下するなどのため、第 2 子以降の出産が難しくなること

などによる。この点を踏まえると、結婚だけでなく、子どもを持つことも希望する場合には、

早めの結婚が望ましいことになる。

上記を踏まえて未婚化に議論を限定すると、未婚化の原因として大きく 2 つの要因に分

けることができる。第 1 は、結婚を希望しない者が増えている可能性で、第 2 は、結婚を希

望していても、その希望の実現を阻害する要因が存在している可能性である。前者に関して

は、未婚者の結婚希望に関する調査で確認することができ、幾つかの調査によると、結婚希

望(意欲)には緩やかな低下が確認できるが、結婚を希望しない者、言い換えると独身を希

望する者が増えているわけでないことが知られている。つまり、未婚化が進展している主因

は第 2 の要因にあると考えられる。

未婚化の主因と考えられる第 2 の要因は、さらに3つに分けることができる。第 1 は異

性と出会う機会がないこと、第 2 は異性と出会う機会があっても結婚を希望するような相

手、すなわち「恋人関係」になることができる異性と出会えないこと、第 3 は、「恋人関係」

にある異性がいても、結婚に踏み切れない要因があることなどである。最後の第 3 の結果

として、最近では、交際期間の長期化が指摘されている。上記のそれぞれを例示すると、第

1 は、勤務先が同性ばかりの職場で異性と出会う機会がないことなど、第 2 は、異性と出会

う機会があるが、互いの価値観が異なるなど結婚相手としては難しいことなど、第 3 は、経

済的に結婚が難しいことや自分からはなかなか結婚を決断できないことなどである。

未婚化に関する先行研究を取り上げると、第 1 や第 2 の要因に関する研究は多いものの、

第 3 の要因やその要因の解消に関する研究は皆無に近い。そうしたことから今回の調査研

究は、この課題を正面から取り上げた。そのため、個人調査は、ある時点に「恋人関係」に

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あるパートナーがいる男女を対象として、その時点からの交際の推移(結婚への移行、交際

継続、離別など)を規定する要因を明らかにできるように設計した。調査対象者の選定や調

査方法、さらに全体の調査の結果の概要に関しては、第 1 部の石田論文を参照されたい。

(調査研究の概要と政策への示唆)

ここでは第2部以下の分析のポイントを紹介すると同時に、その結果に基づく政策的イ

ンプリケーションを紹介する。詳しい分析結果は、各章を参照されたい。

第 1 に、交際相手がある男女が、結婚を決断するかどうかは、結婚への意欲が高まること

が重要となる。高見論文によると、男性と女性では、結婚意欲の高まりにずれがあり、20 歳

台では女性に比較し男性の結婚意欲が低く、そのことが結婚への移行を阻害している可能

性が高い。言い換えれば、女性の結婚意欲の高まりに、男性が答えることができていない実

態がある。また、結婚意欲を規定する要因は男女で異なり、男性では一定の年齢を越えての

親との同居が結婚意欲を低下させ、他方、正規雇用や将来のキャリアを描けること、親戚・

親類との付き合いがあることなどは、結婚意欲を高めることになる。こうしたことから、男

性の結婚意欲を高めるために、希望に応じ進学時や就職時における親からの早期の独立(離

家)や、将来のキャリアを描ける安定した雇用機会の提供などの支援が有効となろう。

第 2 に、三輪論文も同じく男女の結婚に至る経路を詳細に分析する。高見論文は、20 歳

代の分析であったが、25歳~34歳の今回の調査対象者をすべて含めた分析でも、結婚を

希望する理由は男女で異なるが、男女ともに結婚意欲が結婚の意思決定を規定することが

明らかにされている。その中で、男性の社会経済的地位の低さが、女性ではなく、男性の結

婚への意思決定を阻害することが見られた。交際期間が長くなると、「恋人関係」が安定化

するためか、特に男性において結婚への意思決定が遅れることも確認できた。従って、男女

ともに個人の結婚等の希望が実現できるライフデザイン教育を導入すること、併せてとり

わけ男性の結婚意欲を高め、早期に結婚を決断できるように、雇用機会の不安定さの解消が

必要となろう。

第 3 に、高村論文は、個人の社会関係性に着目し、それが交際から結婚への移行確率を高

めることを明らかにしている。個人の社会関係性が豊富であることは、直接的に結婚への移

行を促進するだけでなく、多様な社会関係性が豊かな結婚観を形成することを通じて、間接

的に結婚への移行にプラスに影響している可能性がある。さらに、社会関係資本の中でも

「橋渡し型」では、現在のところ結婚全体に占める比率の低いカップル(女性よりも男性の

ESRI Discussion Paper No.332「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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収入が低いなど)が、結婚に繋がるという可能性が示唆された。

未婚化を解消するための取り組みとして、自治体などは、男女の出会いの機会の提供や結

婚へのアドバイスなど多様な事業を展開している。今後は、男女が出会いの機会の提供に加

えて、カップルが形成された後の、結婚への意思決定を促進する取り組みが求められる。出

会いだけでなく、結婚へのハードルを引き下げる取り組みが必要なのである。しかし、その

取り組みに特効薬があるわけではない。男女の社会経済的状況の改善、とりわけ男性の雇用

機会の安定化を通じた将来のキャリア見通しの改善、ライフデザイン教育の充実、地域社会

における多様な社会関係資本の構築支援、進学や就職などの際の親から独立支援など多様

な取り組みが必要となろう。

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第1部 「結婚の意思決定に関する意識調査」について

石田 絢子

1 調査の趣旨

我が国の出生率の低下をもたらしている 1970 年以降の婚姻率の低下については、人口動

態統計(厚生労働省)によれば 1970 年には 10‰であった婚姻率が 2014 年には 5.1‰とな

り、その内初婚の割合は 1970 年の夫が 91.7%、妻が 94.0%から、2014 年には夫が 80.7%、

妻が 83.4%に減少している。

この変化は量的な変化のみならず、質的な変化(初婚タイプの変化)も伴っていると言わ

れている。減少した初婚タイプは、お見合い結婚や職縁結婚などの高度経済成長型マッチメ

ーキングに支えられた結婚、年齢や学歴等がつり合う若しくは夫が上位となる結婚、性別役

割分業に基づく結婚、直系家族世帯を形成する結婚である。一方で増加している初婚タイプ

は、婚前同棲を経ている結婚、夫あるいは妻が非正規雇用の結婚、夫あるいは妻が専門職の

結婚、長男である夫が妻方と同居する結婚である(岩澤(2013))。

これらの増加が確認された初婚タイプは、従来の戦後から続く家族の姿を前提とする社

会では、結婚の意思決定を遅らせる要因を含むものである。今もなお、結婚後に期待される

男女の役割が強固なゆえに、多くの若者が結婚を希望していても諦めざるを得ない状況に

なっている(佐々木(2015))。また非正規雇用であることは、経済的役割を期待される男性

だけでなく、女性においても結婚に影響を与えているとの指摘がある(酒井・樋口(2005))。

しかし、そういった状況の中でも、希望通りに結婚を実現している男女も存在する。

本調査は、個人が希望するタイミングでの結婚の実現が、未婚化ひいては少子化の状況の

緩和をもたらすという考えに基づき、どのような要因を背景にして結婚の意思決定が成さ

れたのか、あるいはされなかったのかに着目した分析を行うため、25 歳から 34 歳の男女を

対象に実施したものである。本調査の特徴として挙げられるものは以下のとおりである。

(1)先行研究を踏まえると、異性と出会い交際に至る要因と結婚の意思決定に至る要因は

異なると考えられる。この後者の要因に焦点をあてた分析を実施するため、既に恋人と

して交際している異性がいる者を調査対象とした。具体的には、「3年前の時点で恋人

として交際している異性がいた者」に対し、現在の交際状況を「恋人として交際してい

る異性がいない」、「結婚していないが恋人として交際している異性がいる」、「結婚して

いる(結婚が決まっている)」に分け、3年前の状況と、現在の状況(結婚している(結

婚が決まっている)者については結婚を決めた当時の状況)を尋ねた。

(2)質問項目は結婚に対する意識や本人の属性の他、仕事のやりがい、生活満足、充実感

を覚える事柄、社会関係資本に対する信頼感など、生活全般に関わる意識についてであ

り、一部の項目については交際相手の状況についても調査している。

(3)目標有効回答数は 10,200 人と大きく、男女別にそれぞれ目標数の半数以上を、未既

婚の別についても同様にそれぞれ半数以上を集めた。また、回答率の高かった女性や未

婚者については、半数を超えて収集し、より詳細な分析を可能とした。

ESRI Discussion Paper No.332「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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本稿(第1部)では、第2節で「結婚の意思決定に関する意識調査」について実施方法や

回収状況などを概説し、第3節で主な調査結果について紹介する。

調査結果については、男女別・現在の交際状況別に、3年前及び現在または結婚を決めた

当時の結婚に対する意識、交際相手と結婚したい理由・結婚したくない理由、家族形成・結

婚後の生活・仕事や生活満足に関する意識についての質問の集計結果を示し、男女の意識の

差及び本調査の特徴である3年前に交際している異性がいた者の現在の交際状況別の意識

の差異を概観する。

2 調査について

2-1 調査方法

調査の企画・設計・分析に当たっては、学識経験者の参集 3を求め、「結婚の意思決定に関

する検討会」を開催し、調査対象、調査票の内容、調査結果等について検討を行った。

調査の実施は以下のとおりである。

調査名:結婚の意思決定に関する意識調査

調査方法:株式会社イデア・プロジェットによる請負調査。調査会社の登録モニターに対

するインターネット調査

調査期間:平成 28 年 2 月 29 日~3 月 25 日 調査区域:全国

調査対象:年齢 25 歳以上 34 歳以下の男女 対象条件:「3 年前には未婚であり、恋人として交際していた異性がいた者」かつ、

「現在も未婚であり、本人・交際相手とも結婚経験がない者、または、現在は既

婚であり、初婚同士の者」

有効回答数:13,321 名(目標有効回答数 10,200 名以上) 回答者の構成:未既婚、性別は目標有効回答数に対し半数以上を確保し、地域(北海道、

東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)について国勢調査と比

較して極端な偏りがないよう収集。

主な調査内容:3 年前と現在又は結婚を決めた当時の、それぞれの時点において、 ○出会い・交際について(交際(結婚)相手と知り合ったきっかけ、交際

を始めたきっかけ、別離の理由、交際期間、コミュニケーション頻度)

○生活・暮らしについて(親との同居、居住地や居住意向、兄弟姉妹の

数、日常的に行う家事、消費と貯蓄の傾向、余暇の過ごし方)

○働き方について(労働時間、週の休日、就業時間帯、就業区分、職種、

年収、従業員規模、仕事のやりがい、将来の目標)

○価値観について(生活満足や将来の見通し、充実感、夫婦の分業)

3 参集者:佐藤博樹(中央大学)、三輪哲(東京大学)、高見具広(労働政策研究・研修機構)

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○社会関係資本について(信頼しているもの、参加している活動、異性と

の出会いの機会)

○結婚について(交際相手との結婚意欲、結婚したい理由・結婚したくな

い理由、結婚相手と結婚した理由)

2-2 回答状況

回答者の未既婚・性別・地域構成は表 2-2-1 のとおりであり、現在の交際状況別の構

成は表 2-2-2 のとおりである。 本調査は「3 年前に恋人として交際している異性がいた者」という条件を設けており、

当該条件に当てはまる人口数を把握する既存のデータが存在しない。このため、地域別に

明確な数字で回答者数を割り付けることはできないものの、すべての地域において、未既

婚の別及び現在の交際状況別にそれぞれ、100 名以上の回答者を得ている。また、男女と

もに目標有効回答数 10,200 名の半数 5,100 名以上の回答を得た。女性については、男性

よりも回答数が多く、8,155 名となった。

表 2-2-1 未既婚・性別・地域別回答状況

男性 女性

北海道 61 196 257東北 113 229 342関東 696 1,668 2,364中部 305 844 1,149近畿 326 804 1,130中国・四国 124 318 442九州 160 439 599計 1,785 4,498 6,283北海道 143 171 314東北 170 262 432関東 1,410 1,217 2,627中部 557 676 1,233近畿 602 609 1,211中国・四国 223 289 512九州 276 433 709計 3,381 3,657 7,038

5,166 8,155 13,321

未既婚性別

合計

既婚

未婚

ESRI Discussion Paper No.332「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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表 2-2-2 現在の交際状況・性別・地域別回答状況

3 主な調査の結果について

3-1 結婚に対する希望について

3 年前の時点における結婚に対する希望について「一生の間に、いずれ結婚したい」と

いう意見に対する考えを尋ねたところ、女性では、現在の交際状況別にいずれも 50%以上

の人が「一生の間に、いずれ結婚したい」という意見にあてはまると回答した。特に、現

在結婚している(結婚が決まっている)人では 69.5%があてはまると回答した。男性で

は、あてはまると回答した割合が最も高いのは、現在は結婚している(結婚がきまってい

る)人の 49.6%であり、現在の交際状況別にいずれも女性よりも低い水準となっていた

(表 3-1-1)。なお、2010 年の「第 14 回出生動向基本調査(独身者調査)」によると、

一生を通じて考えた場合、「いずれ結婚するつもり」と考える未婚者 4の割合は男性で

86.3%、女性で 89.4%となっている。この違いは、出生動向基本調査は「いずれ結婚する

つもり」「一生結婚するつもりはない」の二択であるのに対し、本調査では、生活満足度

や将来の見通しに関する意見について、あてはまるかどうかを複数回答で尋ねた質問の選

択肢の一つであるという、質問方法の違いが影響していると考えられる。

また、現在または結婚を決めた当時における結婚をすることに対する規範意識について

は、「ある年齢になれば結婚することが自然と考えている」に対して、男性の 53.1%、女性

4 18~34 歳の未婚者

男性 女性北海道 69 73 142東北 73 103 176関東 668 450 1,118中部 277 265 542近畿 286 208 494中国・四国 118 128 246九州 118 170 288計 1,609 1,397 3,006北海道 48 61 109東北 66 87 153関東 523 496 1,019中部 195 226 421近畿 206 220 426中国・四国 62 99 161九州 106 137 243計 1,206 1,326 2,532北海道 87 233 320東北 144 301 445関東 915 1,939 2,854中部 390 1,029 1,419近畿 436 985 1,421中国・四国 167 380 547九州 212 565 777計 2,351 5,432 7,783

5,166 8,155 13,321

結婚している(結婚が決まっている)

現在の交際状況

地域性別

合計

結婚しておらず、恋人もいない

結婚していないが恋人がいる

ESRI Discussion Paper No.332「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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の 61.8%が「そう思う」あるいは「少しそう思う」と回答していた。現在の交際状況別に男

女を比較すると、いずれの交際状況においても、女性の方が「そう思う」あるいは「少しそ

う思う」と回答する割合が高くなっていた。また、結婚している(結婚が決まっている)人

はその他の交際状況にある人に比べて、肯定的な回答割合が高くなっていた(表 3-1-2)。

表 3-1-1 結婚に対する希望(構成比)【3 年前】

表 3-1-2 結婚することに対する規範意識について(構成比)

【現在または結婚を決めた当時 5】

3-2 交際相手との結婚の希望について

実際に交際している相手との結婚意欲について、3 年前に交際していた相手との 3 年前

時点での結婚意欲を尋ねたところ、「近いうちに結婚したいと考えていた」と「将来的には

5 現在の交際状況別に「結婚しておらず、恋人もいない」人及び「結婚していないが恋人がいる」人につ

いては現在の状況、「結婚している(結婚が決まっている)」人については結婚を決めた当時の状況につい

て尋ねている。

3年前の結婚

に対する希望

一生の間に、

いずれ結婚し

たいと思って

いた

n %5,166 43.3%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 37.2%結婚していないが恋人がいる 1,206 39.2%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 49.6%

8,155 64.0%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 51.1%結婚していないが恋人がいる 1,326 54.9%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 69.5%

×

男性

女性

全体

表頭:3年前の時点で、「一生の間にいずれ結婚したいと思っていた」という意見にあてはまると回答した割合(Q18)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

表頭:現在または結婚を決めた当時、「ある年齢になれば結婚するの自然と考えている」ということについてどう思うか(Q45、Q68、Q97)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

そう思う 少しそう思うあまりそう思

わないそう思わない

n % % % %5,166 11.9% 41.2% 29.3% 17.6%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 9.0% 35.8% 32.3% 22.9%結婚していないが恋人がいる 1,206 8.8% 38.3% 31.5% 21.4%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 15.4% 46.4% 26.1% 12.0%

8,155 17.5% 44.3% 23.4% 14.8%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 11.7% 37.3% 29.7% 21.3%結婚していないが恋人がいる 1,326 12.7% 38.5% 28.7% 20.1%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 20.1% 47.6% 20.5% 11.8%

ある年齢になれば結婚するのが自然と考えている

男性

女性

×

全体

現在または結婚を決めた当時の

結婚することに対する規範意識

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結婚を考えていた」が男性で 67.2%、女性で 73.5%であり、半数以上が結婚を意識して交

際していた(表 3-2-1)。次に、現在の交際状況別で結婚していないが恋人がいる人の、

現在の交際相手との結婚意欲は、「近いうちに結婚したいと考えている」が男性で 18.2%、

女性で 20.4%と 3 年前の男性 12.4%、女性 17.6%から増加していた。また、「結婚しない

だろうと考えている」も男性 10.4%、女性 10.0%で、3年前の男性 13.1%、女性 16.2%か

ら減少していた(表 3-2-2)。 表 3-2-1 3 年前の交際相手との結婚意欲(構成比)【3 年前】

表 3-2-2 現在の交際相手との結婚意欲(構成比)【現在】

3 年前の交際相手との結婚について「近いうちに結婚したいと考えていた」と回答した人

にその理由を尋ねたところ、「家族になりたいと思える相手だったから」が男女ともに割合

が高く、特に現在結婚している(結婚が決まっている)女性で 72.6%となっていた(図 4)。次に、「結婚相手に求める状況を満たしていると思ったから」「子どもがほしかったから」が

男女ともに割合が高い傾向にあったが、「自分が特定の年齢になるから」「交際期間が長くな

ったから」「婚期を逃したくなかったから」といった時期に関わる理由については、現在の

交際状況別にいずれも、女性の方が男性よりも割合が高くなっていた(図 1、図 2、図 4)。 現在の交際相手と近いうちに結婚したいと考えている理由は、男性では「家族になりたい

と思える相手だから」が 61.4%、「結婚相手に求める条件を満たしていると思うから」が

49.5%であり、女性では、「家族になりたいと思える相手だから」が 71.0%と3年前より増

加し、「子どもがほしいから」が 49.2%、「自分が特定の年齢になるから」が 48.1%であっ

た(図 3)。「結婚相手に求める条件を満たしていると思うから」については女性が 37.4%で

近いうちに結

婚したいと考

えている

将来的には

結婚を考え

ている

結婚するか

どうかはわか

らない

結婚しないだ

ろうと考えて

いる

n % % % %男性 1,206 18.2% 41.6% 29.7% 10.4%女性 1,326 20.4% 40.0% 29.5% 10.0%

現在の交際相手との結婚意欲

全体

近いうちに結

婚したいと考

えていた

将来的には

結婚を考え

ていた

結婚するか

どうかはわか

らなかった

結婚しないだ

ろうと考えて

いた

n % % % %5,166 24.6% 42.6% 21.9% 10.9%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 14.4% 35.1% 31.4% 19.1%結婚していないが恋人がいる 1,206 12.4% 43.9% 30.5% 13.1%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 37.8% 47.1% 11.0% 4.1%

8,155 36.1% 37.4% 16.5% 10.1%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 20.5% 33.4% 23.6% 22.5%結婚していないが恋人がいる 1,326 17.6% 37.9% 28.3% 16.2%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 44.6% 38.3% 11.8% 5.4%

男性

女性

全体

3年前の交際相手との結婚意欲

×

表頭:3年前の交際相手との結婚に関して、3年前の時点でどのように考えていたか(Q25)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

表頭:現在の交際相手との結婚に関して、どのように考えているか(Q73)

表側:性別(SC1-1)

対象:現在の交際状況「結婚していないが、恋人がいる」人(SC3)

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あり、男性の方が割合が高くなっており、「自分が特定の年齢になるから」については男性

が 19.5%、「子どもが欲しいから」は男性が 30.9%で女性の方が割合が高かった(図 3)。 さらに、現在結婚している(結婚が決まっている)人の結婚しようと思った理由は、「家

族になりたいと思える相手だったから」が男性は 65.2%、女性は 72.7%、「結婚相手に求め

る条件を満たしていたから」が男性は 47.9%、女性は 37.3%と男女ともに多くなっていた。

これに対し、「自分が特定の年齢になるから」は女性では 27.8%であるが、男性は 12.7%で

あり、男女で差が生じていた(図 5)。 また、3 年前の交際相手との結婚について「近いうちに結婚したいと考えていた」以外を

回答した人の、近いうちの結婚を考えていなかった理由は、現在結婚している(結婚が決ま

っている)人を除いて、「結婚する必要性をまだ感じなかったから」が最も多く、「結婚を決

めるタイミング、きっかけがなかったから」「結婚後の経済状況に不安があったから」が続

いた(図 6、図 7)。なお、現在結婚している(結婚が決まっている)人では「結婚を決める

タイミング、きっかけがなかったから」が男女ともに最も多くなっているものの、女性はい

ずれの選択肢も選択する割合が低く、男女で異なる傾向を示していた(図 9) 現在、結婚していないが恋人がいる人の、現在の交際相手との近いうちの結婚を考えてい

ない理由は、「結婚する必要性をまだ感じないから」が男性は 34.7%、女性は 23.5%、「結

婚を決めるタイミング、きっかけがないから」が男性は 25.1%、女性は 37.9%、「結婚後の

経済状況に不安があるから」が男性は 20.3%、女性は 22.5%と多くなっていた(図 8)。 図 1 3 年前の交際相手と近いうちに結婚したいと考えていた理由

(現在の交際状況:結婚しておらず、恋人もいない)

対象:現在の交際状況「結婚しておらず、恋人もいない」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「近いうちに結婚したいと考えていた」と回答した人(Q25)

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図 2 3 年前の交際相手と近いうちに結婚したいと考えていた理由

(現在の交際状況:結婚していないが恋人がいる)

図 3 現在の交際相手と近いうちに結婚したいと考えている理由(Q73) (現在の交際状況:結婚していないが恋人がいる)

対象:現在の交際状況「結婚していないが恋人がいる」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「近いうちに結婚したいと考えていた」と回答した人(Q25)

対象:現在の交際状況「結婚していないが恋人がいる」人(SC3)    かつ、現在の交際相手との結婚に関して、「近いうちに結婚したいと考えている」と回答した人(Q73)

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図 4 3 年前の交際相手と近いうちに結婚したいと考えていた理由

(現在の交際状況:結婚している(結婚が決まっている))

図 5 結婚相手と結婚した理由(Q103) (現在の交際状況:結婚している(結婚が決まっている))

対象:現在の交際状況「結婚している(結婚が決まっている)」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「近いうちに結婚したいと考えていた」と回答した人(Q25)

対象:現在の交際状況「結婚している(結婚が決まっている)」人(SC3)

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図 6 3 年前の交際相手と近いうちの結婚を考えていなかった理由

(現在の交際状況:結婚しておらず、恋人もいない)

図 7 3 年前の交際相手と近いうちの結婚を考えていなかった理由

(現在の交際状況:結婚していないが恋人がいる)

対象:現在の交際状況「結婚しておらず、恋人もいない」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「将来的には結婚を考えている」    「結婚するかどうかはわからない」「結婚しないだろうと考えている」と回答した人(Q25)

対象:現在の交際状況「結婚していないが恋人がいる」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「将来的には結婚を考えている」    「結婚するかどうかはわからない」「結婚しないだろうと考えている」と回答した人(Q25)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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図 8 現在の交際相手と近いうちの結婚を考えていない理由(Q76) (現在の交際状況:結婚していないが恋人がいる)

図 9 3 年前の交際相手と近いうちの結婚を考えていなかった理由 (現在の交際状況:結婚している(結婚が決まっている))

対象:現在の交際状況「結婚していないが恋人がいる」人(SC3)    かつ、現在の交際相手との結婚に関して、3年前当時「将来的には結婚を考えている」    「結婚するかどうかはわからない」「結婚しないだろうと考えている」と回答した人(Q73)

対象:現在の交際状況「結婚している(結婚が決まっている)」人(SC3)    かつ、3年前の交際相手との結婚に関して、3年前当時「将来的には結婚を考えている」    「結婚するかどうかはわからない」「結婚しないだろうと考えている」と回答した人(Q25)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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3-3 家族形成に対する意識について

結婚したいと考えていた、あるいは結婚した理由に関して、「家族になりたいと思える相

手だったから」が多いことから、家族形成に関する意識についての質問の回答をみると、ま

ず、「父親・母親になった時の自分を(なんとなく)イメージできる」に対しては、「あまり

そう思わない」「そう思わない」が男性は 60.7%、女性は 61.3%であり半数以上となった

(表 3-3-1)。次に、「一生のうち、自分が子どもをもてなくてもかまわない」かどうかに

ついては、男性の 61.4%、女性の 69.1%が「あまりそう思わない」あるいは「そう思わな

い」と回答していた。特に、結婚している(結婚が決まっている)人ではその他の交際状況

の人よりも、「そう思わない」の割合が高く、「そう思う」の割合が低くなっており、子ども

を持つことに対する意欲が高いことがうかがえる(表 3-3-2)。

表 3-3-1 親になることに対する意識(構成比)【現在または結婚を決めた当時】

表 3-3-2 子どもを持つことに対する意識(構成比)【現在または結婚を決めた当時】

表頭:現在または結婚を決めた当時、「父親・母親になって時の自分を(なんとなく)イメージできる」ということについてどう思うか(Q45、Q68、Q97)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

表頭:現在または結婚を決めた当時、「一生のうち、自分が子どもをもてなくてもかまわない」ということについてどう思うか(Q45、Q68、Q97)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

そう思う 少しそう思うあまりそう思

わないそう思わない

n % % % %5,166 7.0% 32.2% 37.4% 23.3%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 6.8% 28.8% 36.6% 27.8%結婚していないが恋人がいる 1,206 6.3% 30.7% 37.0% 26.0%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 7.6% 35.3% 38.2% 18.8%

8,155 8.4% 30.4% 37.0% 24.3%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 7.9% 27.6% 34.1% 30.5%結婚していないが恋人がいる 1,326 6.6% 28.9% 35.9% 28.7%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 8.9% 31.5% 38.0% 21.6%

全体

現在または結婚を決めた当時の

親になることに対する意識

×

父親・母親になった時の自分を

(なんとなく)イメージできる

男性

女性

そう思う 少しそう思うあまりそう思

わないそう思わない

n % % % %5,166 11.3% 27.4% 34.4% 27.0%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 15.3% 27.4% 31.8% 25.5%結婚していないが恋人がいる 1,206 13.2% 27.1% 34.6% 25.1%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 7.5% 27.4% 36.1% 28.9%

8,155 12.1% 18.8% 30.8% 38.3%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 18.8% 21.7% 29.1% 30.5%結婚していないが恋人がいる 1,326 17.9% 21.0% 30.0% 31.0%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 8.9% 17.5% 31.4% 42.2%

一生のうち、自分が子どもをもてなくてもかまわない

男性

女性

全体

現在または結婚を決めた当時の

子どもを持つことに対する意識

×

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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3-4 結婚後の生活に関する意識について

掃除、料理、洗濯といった家事の夫婦の分業について尋ねたところ、3 年前では、「夫・

妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う」が男女ともに割合が高く、男性は 46.9%、

女性は 43.9%であった。「妻が主に行う」と考える人の割合は男性が 18.8%、女性が 32.8%と女性の方が高く、男女ともに現在結婚している(結婚が決まっている)人がその他の交際

状況の人よりも割合が高くなっていた(表 3-4-1)。 現在または結婚を決めた当時の夫婦の分業についての考えを、現在結婚していないが恋

人がいる人と結婚している(結婚が決まっている)人に尋ねたところ、「夫・妻に関わらず、

時間に余裕のある方が主に行う」が最も割合が高く、男性で 51.3%、女性で 45.4%であり、

「妻が主に行う」は結婚している(結婚が決まっている)女性で割合が高く 37.6%であっ

た(表 3-4-2)。 「夫が主に行う」はどちらの時点でも最も割合が低いが、女性よりも男性の方がわずかに

高くなっていた(表 3-4-1、3-4-2)。 表 3-4-1 掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について(構成比)【3 年前】

表 3-4-2 掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について(構成比)

【現在または結婚を決めた当時】

妻が主に行う 夫が主に行う

夫・妻に関わ

らず、時間に

余裕のある

方が主に行う

夫・妻に関わ

らず、得意な

方が主に行う

夫と妻が同じ

くらい行うその他

n % % % % % %5,166 18.8% 2.1% 46.9% 12.5% 12.5% 7.1%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 14.2% 1.6% 42.2% 13.3% 16.0% 12.6%結婚していないが恋人がいる 1,206 12.6% 1.7% 48.9% 15.4% 13.9% 7.4%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 25.1% 2.7% 49.2% 10.5% 9.4% 3.2%

8,155 32.8% 0.4% 43.9% 9.6% 9.6% 3.8%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 23.7% 0.7% 43.5% 12.7% 12.2% 7.2%結婚していないが恋人がいる 1,326 21.9% 0.2% 46.4% 14.2% 11.1% 6.2%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 37.8% 0.4% 43.4% 7.6% 4.1% 1.4%

男性

女性

全体

3年前の掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について

×

表頭:掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について、3年前の時点でどう考えていたか(Q20)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

表頭:掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について、現在または結婚を決めた当時どう考えていたか(Q64、Q93)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

対象:現在の交際状況「結婚していないが恋人がいる」人、「結婚している(結婚が決まっている)」人

妻が主に行う 夫が主に行う

夫・妻に関わ

らず、時間に

余裕のある

方が主に行う

夫・妻に関わ

らず、得意な

方が主に行う

夫と妻が同じ

くらい行うその他

n % % % % % %5,166 19.4% 1.6% 51.3% 12.8% 11.6% 3.2%

結婚していないが恋人がいる 1,206 10.5% 1.1% 51.3% 15.6% 15.9% 5.6%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 23.9% 1.9% 51.3% 11.4% 9.4% 2.0%

8,155 33.8% 0.3% 45.4% 9.3% 9.2% 2.0%結婚していないが恋人がいる 1,326 17.9% 0.2% 49.5% 15.5% 12.5% 4.3%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 37.6% 0.3% 44.3% 7.8% 8.4% 1.5%

全体

現在または結婚を決め当時の掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について

×

男性

女性

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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3 年前当時、結婚後自分もしくは相手の親と同居する予定があるかどうかについては、「同

居するつもりはなかった」が最も割合が高く、現在の交際状況別に、結婚しておらず、恋人

もいない人では、男性が 34.5%、女性が 41.2%、結婚していないが恋人がいる人で、男性

が 41.5%、女性が 44.7%、結婚している(結婚が決まっている)人で男性が 64.2%、女性

が 72.6%で、特に結婚している(結婚が決まっている)女性でその割合が高くなっていた

(表 3-4-3)。 表 3-4-3 結婚後の親との同居予定について(構成比)【3 年前】

3-5 仕事や生活に関する意識について

仕事のやりがいや目標などについて、3 年前の時点では男女ともに「当時の仕事にはやり

がいがあった」、「当時の職場の人間関係について不満に思うことがあった」、「希望すれば、

5 年後も当時の職場で働き続けられそうだった」にあてはまるとした人の割合は、現在、結

婚している(結婚が決まっている)人で高くなっていた。また、「当時の職場で、昇給や昇

進は見込めなかった」にあてはまる割合は、現在の交際状況による差があまり見られなかっ

た(表 3-5-1)。 現在または結婚を決めた当時においては、「仕事にはやりがいがある」、「希望すれば、5 年

後も現在の職場で働き続けられる」にあてはまるとした人の割合が、結婚している(結婚が

決まっている)人で高くなっており、「職場の人間関係について不満に思うことがある」に

あてはまっている人の割合は、女性において、結婚している人(結婚が決まっている人)で

高くなっていた。また、「昇給や昇進は見込めない」とした人の割合は男性では、結婚して

おらず、恋人もいない人で 27.8%、結婚していないが恋人がいる人で 21.1%、結婚してい

る(結婚が決まっている)人で 13.8%となっており、女性でも、結婚しておらず、恋人もい

ない人で 36.2%、結婚していないが恋人がいる人で 31.7%、結婚している(結婚が決まっ

ている)人で 24.5%と、3 年前と異なり、交際状況毎に差が生じていた(表 3-5-2)。

自分の親と

同居するつも

りだった

相手の親と

同居するつも

りだった

同居するつも

りはなかった

どちらか決め

ていなかったわからない

n % % % % %5,166 8.5% 1.8% 49.7% 22.9% 17.0%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 10.3% 1.8% 34.5% 27.3% 26.0%結婚していないが恋人がいる 1,206 7.2% 1.2% 41.5% 26.7% 23.3%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 8.0% 2.2% 64.2% 18.0% 7.7%

8,155 3.5% 2.6% 62.7% 16.3% 16.0%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 5.3% 3.0% 41.2% 20.9% 29.6%結婚していないが恋人がいる 1,326 4.2% 2.2% 44.7% 21.5% 27.4%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 2.8% 2.6% 72.6% 13.8% 8.2%

男性

女性

全体

3年前当時の結婚後の親との同居予定について

×

表頭:3年前の時点で、結婚後もそれぞれの親(父親、母親、またはその両方)と同居する予定はあったか(Q7-2)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

24

Page 27: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 3-5-1 仕事のやりがいや目標について(複数回答・構成比)【3 年前】

当時の仕事

にはやりがい

があった

当時の職場

の人間関係

について不

満に思うこと

があった

当時の職場

の経営状態

について不

安があった

当時の職場

で、昇給や昇

進は見込め

なかった

n % % % %4,310 50.4% 29.0% 14.7% 20.6%

結婚しておらず、恋人もいない 1,266 46.5% 28.4% 16.2% 22.9%結婚していないが恋人がいる 962 48.4% 29.1% 13.3% 20.7%結婚している(結婚が決まっている) 2,082 53.6% 29.4% 14.4% 19.2%

6,863 47.9% 39.9% 13.5% 27.6%結婚しておらず、恋人もいない 1,135 44.9% 38.3% 14.2% 28.3%結婚していないが恋人がいる 1,063 42.5% 36.7% 14.3% 28.5%結婚している(結婚が決まっている) 4,665 49.9% 41.0% 13.1% 27.2%

希望すれ

ば、5年後も

当時の職場

で働き続けら

れそうだった

5年後も当時

の職場で働

き続けたかっ

定年まで当

時の職場で

働き続けた

かった

仕事の上で

具体的な目

標があった

% % % %18.9% 8.9% 6.5% 11.2%

結婚しておらず、恋人もいない 16.7% 6.8% 4.8% 11.1%結婚していないが恋人がいる 16.7% 8.5% 5.6% 12.7%結婚している(結婚が決まっている) 21.3% 10.4% 7.9% 10.5%

28.0% 10.1% 3.5% 7.4%結婚しておらず、恋人もいない 21.4% 10.1% 3.5% 8.1%結婚していないが恋人がいる 20.1% 7.8% 3.2% 8.7%結婚している(結婚が決まっている) 31.5% 10.6% 3.6% 6.9%

全体

3年前当時の仕事のやりがいや目標について

男性

女性

×

3年前当時の仕事のやりがいや目標について

男性

女性

×

表頭:3年前の時点での職場や仕事の状況について(Q14-2)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

対象:3年前の就業区分が無職、学生、その他以外の人(Q3)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

25

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表 3-5-2 仕事のやりがいや目標について(複数回答・構成比)

【現在または結婚を決めた当時】

生活への満足度や将来の見通しについて、3 年前の時点では「当時の生活に満足してい

た」、「自分の将来の仕事や生活に希望があった」、「今後 5 年間の収入は増えると思ってい

た」という意見にあてはまる人の割合は、男女ともに、現在結婚している(結婚が決まって

いる)人がそれ以外の交際状況の人よりも高くなっていた(表 3-5-3)。 現在または結婚を決めた当時では、「生活に満足している」、「自分の将来の仕事や生活に

希望がある」にあてはまる人の割合は結婚している(結婚が決まっている)人で高く、「今

後 5 年間の収入は増えると思っている」については男性のみ結婚をしている(結婚が決ま

っている)人の割合が高くなっていた(表 3-5-4)。

表頭:現在または結婚を決めた当時での職場や仕事の状況について(Q41-2、Q59-2、Q88-2)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

対象:現在または結婚を決めた当時の就業区分が無職、学生、その他以外の人(Q32、Q50、Q79)

現在の仕事

にはやりがい

がある

現在の職場

の人間関係

について不

満に思うこと

がある

現在の職場

の経営状態

について不

安がある

現在の職場

で、昇給や昇

進は見込め

ない

n % % % %4,822 53.6% 27.0% 18.2% 19.6%

結婚しておらず、恋人もいない 1,434 48.0% 28.0% 23.4% 27.8%結婚していないが恋人がいる 1,099 49.3% 26.4% 20.1% 21.1%結婚している(結婚が決まっている) 2,289 59.2% 26.8% 13.9% 13.8%

7,493 47.5% 37.5% 16.4% 27.5%結婚しておらず、恋人もいない 1,229 44.0% 34.7% 21.2% 36.2%結婚していないが恋人がいる 1,167 43.4% 31.4% 20.1% 31.7%結婚している(結婚が決まっている) 5,097 49.3% 39.6% 14.4% 24.5%

希望すれ

ば、5年後も

現在の職場

で働き続けら

れる

5年後も現在

の職場で働

き続けたい

定年まで現

在の職場で

働き続けた

かい

仕事の上で

具体的な目

標がある

% % % %21.8% 13.3% 9.5% 12.9%

結婚しておらず、恋人もいない 19.8% 12.9% 7.9% 14.6%結婚していないが恋人がいる 21.5% 13.7% 8.5% 13.9%結婚している(結婚が決まっている) 23.1% 13.2% 11.0% 11.4%

27.7% 10.6% 4.7% 7.0%結婚しておらず、恋人もいない 22.8% 10.7% 4.7% 7.5%結婚していないが恋人がいる 23.5% 10.6% 5.0% 10.3%結婚している(結婚が決まっている) 29.8% 10.6% 4.6% 6.2%

女性

男性

×

現在または結婚を決めた当時の

仕事のやりがいや目標について

全体

女性

男性

×

現在または結婚を決めた当時の

仕事のやりがいや目標について

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 29: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 3-5-3 生活満足や将来の見通しについて(複数回答・構成比)【3 年前】

当時の生活

に満足してい

自分の将来

の仕事や生

活に希望が

あった

日本の社会

には希望が

あった

人生は変え

ることができ

ると思ってい

n % % % %5,166 47.9% 25.9% 5.6% 22.3%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 43.9% 22.5% 6.3% 22.5%結婚していないが恋人がいる 1,206 46.0% 23.4% 6.0% 23.5%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 51.6% 29.5% 5.0% 21.5%

8,155 44.3% 23.7% 1.8% 19.7%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 40.4% 22.8% 2.6% 21.3%結婚していないが恋人がいる 1,326 36.9% 21.3% 2.3% 20.4%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 47.1% 24.4% 1.5% 19.0%

私個人の力

では、政府の

決定に影響

を与えること

はできないと

思っていた

社会の一員

として何か社

会のために

役立ちたいと

思っていた

雇用状況は

良くなると

思っていた

今後5年間の

収入は増え

ると思ってい

一生の間に、

いずれ結婚

したいと思っ

ていた

※再掲

% % % % %21.0% 15.4% 8.2% 23.9% 43.3%

結婚しておらず、恋人もいない 20.0% 14.7% 8.1% 19.8% 37.2%結婚していないが恋人がいる 19.9% 16.0% 9.2% 23.1% 39.2%結婚している(結婚が決まっている) 22.2% 15.5% 7.7% 27.2% 49.6%

23.6% 12.2% 5.6% 16.8% 64.0%結婚しておらず、恋人もいない 20.8% 12.3% 6.2% 15.5% 51.1%結婚していないが恋人がいる 23.1% 12.7% 6.0% 15.9% 54.9%結婚している(結婚が決まっている) 24.5% 12.0% 5.4% 17.4% 69.5%

全体

3年前当時の生活満足や将来の見通しについて

×

男性

女性

3年前当時の生活満足や将来の見通しについて

×

男性

女性

表頭:3年前の時点での生活満足や将来の見通しについて(Q18)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 30: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 3-5-4 生活満足や将来の見通しについて(複数回答・構成比)

【現在または結婚を決めた当時】

4 まとめ

調査の集計結果から、若年層の結婚や家族形成、生活に関する意識は、性別や交際状況

によってそれぞれ特徴があることが示された。さらに交際状況が同一であった3年前の

意識についても、現在の交際状況別にみると異なる傾向を示すことから、これらの意識の

あり方が、その後の交際状況、ひいては結婚の成立に関係している可能性が示唆された。

第2部では、本調査を用いて、20代男女の交際相手との結婚意欲の高まり方、結婚の

意思決定の要因、社会関係資本が交際から結婚への移行に及ぼす影響について検証した、

3つの分析を掲載する。

表頭:現在または結婚を決めた当時の生活満足や将来の見通しについて(Q43、Q62、Q91)

表側:性別(SC1-1)、現在の交際状況(SC3、Q30)

現在の生活

に満足してい

自分の将来

の仕事や生

活に希望が

ある

日本の社会

には希望が

ある

人生は変え

ることができ

ると思ってい

n % % % %5,166 40.8% 26.4% 6.2% 23.4%

結婚しておらず、恋人もいない 1,609 29.2% 21.7% 7.5% 26.4%結婚していないが恋人がいる 1,206 35.8% 21.1% 6.4% 25.6%結婚している(結婚が決まっている) 2,351 51.3% 32.4% 5.2% 20.3%

8,155 42.0% 23.3% 1.8% 20.9%結婚しておらず、恋人もいない 1,397 23.9% 18.8% 2.3% 25.3%結婚していないが恋人がいる 1,326 30.2% 16.8% 2.0% 26.2%結婚している(結婚が決まっている) 5,432 49.5% 26.0% 1.6% 18.4%

私個人の力

では、政府の

決定に影響

を与えること

はできないと

思っている

社会の一員

として何か社

会のために

役立ちたいと

思っている

雇用状況は

良くなると

思っている

今後5年間の

収入は増え

ると思ってい

一生の間に、

いずれ結婚

したいと思っ

ている

% % % % %20.4% 14.4% 6.9% 23.4% 40.2%

結婚しておらず、恋人もいない 23.0% 15.9% 5.5% 19.6% 40.0%結婚していないが恋人がいる 22.9% 16.4% 7.0% 21.1% 42.4%結婚している(結婚が決まっている) 17.4% 12.3% 7.9% 27.3% 39.2%

22.8% 11.3% 4.3% 13.5% 56.6%結婚しておらず、恋人もいない 27.7% 15.7% 4.3% 14.2% 54.2%結婚していないが恋人がいる 25.7% 15.2% 3.9% 14.1% 58.4%結婚している(結婚が決まっている) 20.9% 9.2% 4.4% 13.1% 56.8%

全体

現在または結婚を決めた当時の

生活満足や将来の見通しについて

×

男性

女性

現在または結婚を決めた当時の

生活満足や将来の見通しについて

×

男性

女性

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 31: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

参考文献

岩澤美帆(2013)「失われた結婚,増大する結婚:初婚タイプ別初婚表を用いた 1970 年代

以降の未婚化と初婚構造の分析」人口問題研究 69-2(2013.6)pp.1-34 厚生労働省(2016)「人口動態統計」

国立社会保障・人口問題研究所(2010)「第 14 回出生動向基本調査 結婚と出産に関する

全国調査 独身者調査の結果概要」

酒井正・樋口美雄(2005)「フリーターその後;就業・所得・結婚・出産」日本労働研究雑

誌 No.535, pp29-41 佐々木尚之(2015)「未婚男女の出会いの阻害要因」ESRI Discussion Paper Series No.323

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 32: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

第2部第1章 20 代未婚者における交際相手との結婚意欲

―男女による高まり方の違いと問題―

高見 具広

1 問題意識

本稿では、20 代未婚者における交際相手との結婚意欲を問題にする。そして、結婚意欲

が何によって喚起・左右されるか、その男女差に焦点を当てて検討するとともに、カップ

ルの結婚決定にあたって男女の結婚意欲がどう問題なのかについて考察する。 現代の少子化の要因のひとつに、平均初婚年齢の上昇に表される晩婚化の進行がある 6。

そして、晩婚化の背景には、未婚カップルにおける交際期間の長期化も関係しよう。例え

ば、国立社会保障・人口問題研究所「第 14 回出生動向基本調査」(2010 年)によると、

夫妻が出会ってから結婚するまでの平均交際期間は 4.26 年と、1987 年(2.54 年)に比べ

て 1.72 年長くなっている。交際期間の長期化は平均初婚年齢を押し上げている一因とい

える。 では、なぜ交際相手がいるにも関わらず結婚に進まないのか。カップルにおける結婚の

決定が、男女双方の結婚意欲が高い次元で釣り合うことで実現するものと考えるならば 7、

結婚決定の遅れには結婚意欲が鈍いことこそが問題となる。 といっても、現代の若者に結婚自体への関心がないのかというと、そうではない。前述

の「出生動向基本調査」を基にするならば、「いずれ結婚するつもり」という意味での意欲

(未婚者の生涯の結婚意思)は依然高い水準にある 8。にもかかわらず結婚が進まない背

景には、出会いの機会に原因を求められる部分もあるが 9、交際相手がいる者でも、様々

な理由による結婚の「先延ばし」意識があり、それが交際期間の長期化や晩婚化をもたら

していると考えられる。そうすると、交際相手がいる者においては、「いずれは結婚を」と

考えているか否かよりも、どういう場合に「近いうちに結婚したい」という意欲を持つ(持

てる)のかを議論する必要がある。特に、平均初婚年齢が 30 歳頃となる中、20 代の者が、

交際相手がいるにもかかわらず結婚を躊躇する背景には何があるのか。どうすれば結婚意

欲を喚起できるのか。本稿は、こうした問題関心から、20 代未婚者における交際相手との

結婚意欲を問う。 6 厚生労働省「平成 27 年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、平成 27 年の平均初婚年齢

は、夫 31.1 歳、妻 29.4 歳であり、平成 7 年における夫 28.5 歳、妻 26.3 歳と比べて約 3 歳上昇している。

もっとも、交際開始のタイミングが遅くなっていることも平均初婚年齢の上昇に関係することが、同調査

からうかがえる。 7 妊娠先行型の結婚など、場合によっては結婚意欲の高まりを伴わずに、特定のきっかけで結婚が決まる

場合もあるが、本稿では議論しない。 8 「平成 25 年版厚生労働白書」を参照。2010 年調査において、「いずれ結婚するつもり」(男性 84.8%、

女性 87.7%)は、「一生結婚するつもりはない」(男性 10.4%、女性 8.0%)に比べて、大きな割合を占め

る。時系列的にみると、「いずれ結婚するつもり」の割合はやや小さくなっているものの、多数派である

ことに変わりはない。 9 岩澤・三田(2005)など参照。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

30

Page 33: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

2

では、何が未婚者の結婚意欲を左右するのだろうか。山田(2007)は、若者が結婚に進

まなくなった要因として、経済的要因、男女交際に関する社会的要因を挙げる。経済的要

因については、若者が稼ぎ出せる収入水準が低下する一方、結婚や子育てに期待する生活

水準が上昇して高止まりしていると論じる。なお、この期待水準の上昇には、未婚者が親

と同居して結婚を先延ばしできるという状況も関係する 10。また、男女交際に関する社会

的要因については、結婚しなくても男女交際を深めることが可能になったという意識変化、

および男女の交際機会の拡大にともなう魅力格差の拡大を挙げる。特に「恋愛と結婚の分

離」の中、交際相手のいる未婚者にとって「結婚のメリット、デメリット」といった「結

婚する理由」を考慮する必要が生じるようになったことを、未婚化の背景として論じる。 量的な実証研究の知見も、山田の議論と整合する部分が多い 11。まず、仕事の状況につ

いて、非正規雇用の男性は結婚意欲が低いなど、特に男性において結婚意欲を大きく左右

する 12。加えて、親との同居の有無 13、交際相手との同棲など 14、生活環境の影響が検証

されてきた。さらに、周囲からの影響については、友人関係の影響 15、職場での異性ネッ

トワーク有無による違いが検討されてきた 16。 本稿では、こうした既存研究をふまえつつ、データの特性を生かし、「交際相手のいる

20 代未婚者」にフォーカスし、現在の交際相手との結婚意欲を問う。このように対象を限

定する理由は、結婚意欲の高低がもつ意味が、対象とする未婚者の年齢層、また交際相手

の有無によって大きく異なりうるからだ。まず、結婚意欲の有無は、分析対象とする年齢

層によって意味合いが多分に異なろう。未婚者が多数を占める若年層に対象を限定するこ

とで、どういう者が「結婚はまだ先でいい」「結婚するかわからない」と考え、どういう者

が「近いうちに結婚したい」と考えるのかの知見を得ることが可能となる 17。加えて、交

際相手がいる者といない者とでは、結婚意欲の意味合いが当然異なろう。本稿では、「交際

相手のいる 20 代未婚者」について十分な分析サンプルが確保できるというデータの特長

を活かし、結婚意欲の高まり方が男女で大きく異なり、それがカップルの結婚決定におい

10 山田は、学卒後もなお、親と同居し、基礎的生活条件を親に依存している未婚者を「パラサイト・シ

ングル」と呼び、未婚化・少子化の大きな背景と位置づけている。山田(1999)も参照。 11 ここで挙げる先行研究は、必ずしも本章の対象とする、交際相手のいる者、20 代の者に限った知見で

はない。 12 永瀬(2002)は、男女とも非正規雇用の者ほど、結婚に利益があると感じない傾向があり、その背景

として、特に男性では、低所得であることが関係することを検証している。 13 菅(2011)によると、親との同居は結婚の阻害要因になる。 14 不破(2010)によると、交際相手と同棲している場合、同棲していない場合と比べて結婚意欲が高い

とはいえない。 15 釜野(2008)、野沢(2005)など参照。 16 職場の異性ネットワークによる違いについては、内閣府経済社会総合研究所(2015)参照。 17 これに対して、未婚者割合が相対的に少なくなる 30 代後半~40 代層を対象とするならば、結婚意欲

が高いことは「意欲が高いけれど結婚して(できて)いない状態」をも含意しうるなど、20 代未婚者を

対象としたときとは結婚意欲が異なる意味をもとう。なお、未婚者のみを対象として結婚意欲を検討する

際には、結婚意欲の高い者ほど結婚し、未婚者の母集団から抜けやすいことからくるセレクションバイア

スに注意が必要である。この点からも、多くの男女が既婚者となる 30 代以降においては結果の解釈に困

難を伴うため、未婚者が多数派を占める 20 代に対象を限定したものである。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

31

Page 34: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

3

てどう問題なのかについて検討したい 18。データは、内閣府経済社会総合研究所が 2016年に実施した「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票データを用いる。 2 結婚意欲はどう問題なのか

交際相手のいる 20 代の未婚男女の結婚意欲は、カップルの結婚決定においてどう問題

なのか。まず、個々の結婚意欲が結婚決定プロセスにおいてきわめて重要な要素であるこ

とから確認しよう。本データから、3 年前時点での交際相手との結婚意欲別に、その後の

カップルの結婚・別離の有無をみると 19(図 1)、男女とも、3 年前時点で「近いうちに結

婚したいと考えていた」者では、結婚(予定含む 20)の割合が大きく、結婚意欲が低かっ

た場合ほど、その後の別離の割合が高い。男女個々の結婚意欲は、カップルの結婚・別離

を大きく左右する要素と言えるだろう 21。

18 もっとも、本調査の設計(「3 年前に未婚で交際相手のいた者」を対象)にともなう未婚者サンプルの

偏りもあろう。 19本調査は、3 年前時点で交際相手のいた未婚者を調査対象にしており、その当時の状況とその後の結婚

決定プロセスとの関係を検討できるというメリットがある。なお、図 1 では、3 年前時点で 20 代だった

男女を対象とし、3 年前時点の結婚意欲と、その後の結婚決定有無との関係を検討している。 20 調査票では、「結婚の予定」とは、「家族の承諾や周囲への公表等を行っている場合に限らず、お互い

の意思を確認し、結婚の合意がある場合」としている。つまり、本人の結婚意欲だけでなく、相互の意思

決定であることが大事な要件である。 21 もっとも、本図での結婚意欲は、3 年前時点の意欲について回顧式に尋ねたものであり、その後のカ

ップルの状況を反映したバイアスがある可能性を否定できない。

62.7%

40.5%

13.2%

5.1%

73.8%

57.8%

32.9%

14.3%

6.4%

14.7%

17.9%

10.8%

4.4%

9.6%

15.5%

12.0%

30.9%

44.7%

68.9%

84.1%

21.8%

32.7%

51.6%

73.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

近いうちに結婚したいと考えていた

将来的には結婚を考えていた

結婚するかどうかはわからなかった

結婚しないだろうと考えていた

▼女性

近いうちに結婚したいと考えていた

将来的には結婚を考えていた

結婚するかどうかはわからなかった

結婚しないだろうと考えていた

図1 3年前の交際相手との結婚・別離の有無

―男女別・3年前時点での結婚意欲別―(3年前時点で20代の男女)

結婚(予定含む) 交際継続 別離

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

32

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4

ここで、20 代の未婚カップルが結婚を決めるまでの障壁のひとつは、結婚意欲の高まり

方の男女差にある。男女別・年齢別に結婚意欲の分布を見ると(図 2)、「25~26 歳」では

男女差が小さいが、「27~29 歳」においては、女性は男性に比べて「近いうちに結婚した

い」の割合が高いのに対し、男性では「将来的には結婚」の割合が高い。ここからは、男

女で結婚意欲の高まる年齢にズレがあり、27~29 歳頃においては、女性が近いうちの結婚

を希望しても、男性は「まだ先でいい」という意識にある場合が多いことがうかがえる 22。

これは、交際中のカップルにおいても、結婚意欲の男女差として感じられよう。20 代未

婚者のうち「近いうちに結婚したい」とする者に対象を限定し、男女別に「交際相手が結

婚をどう考えていると思うか」についての推測をみると(図 3)、結婚意欲の強い男性にお

いては、その交際相手(女性)も「近いうちの結婚を考えていると思う」と推測する割合

が高い(62.0%)。これに対し、女性においては、自身の結婚意欲が強い場合でも、交際相

手(男性)が「近いうちの結婚を考えていると思う」と推測する割合は 33.3%にすぎず、

22 図表は割愛するが、男性の結婚意欲(「近いうちに結婚したい」の割合)は、30 代前半(30~32 歳)

では 20 代に比べて高く、交際相手のいる未婚男性の 20%以上が「近いうちに結婚したい」とする。これ

に対し、女性では 30 代のほうが結婚意欲が高いという関係は認められない。

16.1%

21.6%

15.8%

25.5%

45.3%

44.8%

43.7%

37.4%

28.4%

25.2%

32.3%

29.0%

10.2%

8.4%

8.2%

8.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼25~26歳

男性(N=236)

女性(N=357)

▼27~29歳

男性(N=341)

女性(N=462)

図2 交際相手のいる未婚者の結婚意欲

―年齢別・男女別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

62.0%

33.3%

22.8%

48.2%

3.3%

3.1%

12.0%

15.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

男性(N=92)

女性(N=195)

図3 交際相手の結婚意欲についての推測

―男女別―(「近いうちに結婚したい」とする20代未婚者)

近いうちの結婚を考えていると思う 将来的には結婚を考えていると思う

結婚は考えていないと思う わからない

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

33

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5

「将来的には」と推測する割合が 48.2%と高い。「近いうちに」と「将来的には」を合わ

せた割合では男女差は大きくないものの、近いうちの結婚となると、女性が結婚意欲を強

く持っても、交際相手の男性がそれに見合う結婚意欲を持ち合わせていないケースが多い

といえる。 このように、男性の結婚意欲の高まりは女性に比べて往々にして鈍いといえるが、カッ

プルの結婚決定プロセスにおいて男性の役割は無視できない。カップルで結婚を先に決め

た側をみると 23(図4)、男性においては「自分が先」が多く(51.6%)、女性においては

「結婚相手が先」が多いなど(41.9%)、男性の意思決定が結婚決定プロセスにおいて重要

な役割を担っている。以上の検討から、カップルでの結婚決定において男性の役割が大き

いにもかかわらず、20 代においては、男性の結婚意欲が女性に比べて高まらず、それがカ

ップルの結婚決定の障壁となっている構図がうかがえる。

3 結婚意欲を左右するもの―男女の違い

3-1 結婚意欲有無の理由から

では、結婚意欲を喚起・左右する要因は、男女でどう異なるのか。本章では、先行研究

をふまえ、未婚者の結婚意欲を喚起・左右する要因として、大きく次の 3 つの観点から検

討する。つまり、①本人の状況(年齢、仕事、親との同居など)、②交際相手との関係性(交

際期間、同棲、コミュニケーションなど 24)、③周囲からの影響(期待・プレッシャーな

ど)である。なお、この 3 つの要素が結婚意欲を喚起・左右する度合いは、男女で大きく

異なる可能性があり、以下で検討していきたい。 まず、結婚意欲のある 20 代の男女未婚者について、その理由を男女で比較することか

ら始めたい。表 1 をみると、男女とも「家族になりたいと思える相手だから」が結婚意欲

の理由として最も多いが、男女による違いもうかがえる。結婚意欲の理由のうち、挙げる

割合の男女差が大きいものをみると、男性が多く挙げる理由は、「結婚相手に求める条件を

23 ここでの対象は、3 年前時点で 20 代未婚者であった者のうち、現在までに結婚した者、もしくは結婚

を決めた者(結婚予定者)である。設問は、既婚者、結婚予定者を対象とし、「結婚することを先に決め

たのはあなたでしたか。結婚相手でしたか」というもの。結婚のプロポーズが男性側からなされることが

多いという慣行を反映しているとも考えられる。 24 この中には、交際相手が結婚を望んでいることを受けて、自身の結婚意欲も喚起される場合も含む。

51.6%

19.5%

18.8%

41.9%

29.6%

38.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

男性(N=1906)

女性(N=4870)

図4 カップルで結婚を先に決めた側

―男女別―【3年前時点で20代の現在既婚者・結婚予定者】

自分が先 結婚相手が先 ほぼ同時

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

34

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6

満たしていると思うから」「相手が結婚を望んでいるから」であり、女性が多く挙げる理由

は、「自分が特定の年齢になるから」「婚期を逃したくないから」「交際期間が長くなるから」

「子どもが欲しいから」「周囲からの期待・後押しがあるから」となっている。 ここから、結婚意欲が高まる背景には男女差があることがうかがえる。女性の結婚意欲

は、自身の年齢・婚期、出産願望や周囲の後押しによって喚起されるが、男性は異なり、

交際相手(女性)の意欲を受けて自身の意欲も高まる面、相手の見極めによってようやく

高まる面もあると考えられる 25。

では、近いうちの結婚を考えていない 20 代の者において、その理由は何があるのか 26。

男女別にみると(表 2)、男性では「結婚する必要性をまだ感じないから」が多く挙げられ

るのに対し、女性では、「結婚を決めるタイミング、きっかけがないから」「交際相手の仕

事が安定しないから」が多く挙げられる。また、男女とも 2 割程度が「結婚後の経済状況

に不安があるから」を挙げている。この結果から、まず、特に男性の就業の不安定性と処

遇が、男性本人や交際相手にとってネックになっている様子がうかがえる。加えて、男性

では「結婚の必要性を感じない」という意識も、結婚に進まない背景を成している。逆に

25 図は割愛するが、結婚を予定している者について、結婚を決めた理由を男女別にみても、男性では「結

婚相手に求める条件を満たしていると思うから」が多く、女性では「子どもが欲しいから」「自分が特定

の年齢になるから」「婚期を逃したくないから」「交際期間が長くなるから」といった理由が多く挙げられ

た。 26 ここでいう「結婚意欲なし」は、「近いうちに結婚したい」以外の者を扱い、なぜ近いうちに結婚した

いと考えないのかを検討している。つまり、「結婚するかわからない」「結婚しないだろう」のほか、「将

来的には結婚」とする者も集計対象として含まれることに留意したい。

男性(N=92)

女性(N=195)

男女差(男性%-女性%)

結婚相手に求める条件を満たしていると思うから

51.1% 36.9% 14.2

家族になりたいと思える相手だから 64.1% 73.3% -9.2

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめるから

25.0% 31.3% -6.3

現在の交際相手を逃したくないから 30.4% 32.3% -1.9

相手が結婚を望んでいるから 23.9% 12.3% 11.6

子どもが欲しいから 31.5% 47.7% -16.2

周囲からの期待・後押しがあるから 9.8% 21.0% -11.2

共通の友人・知人がいるから 7.6% 9.7% -2.1

交際期間が長くなるから 17.4% 34.9% -17.5

自分が特定の年齢になるから 19.6% 51.3% -31.7

相手が特定の年齢になるから 21.7% 25.6% -3.9

自分の仕事が軌道に乗るから 5.4% 1.5% 3.9

相手の仕事が軌道に乗るから 2.2% 4.1% -1.9

諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があるから

2.2% 1.5% 0.7

婚期を逃したくないから 10.9% 35.9% -25.0

その他 4.3% 3.1% 1.2

表1 現在の交際相手との結婚意欲ありの理由(複数回答)―男女別割合と男女差―

注:男女別割合についてそれぞれ上位5個の理由、男女差について10%以上の差がある理由について太字とした。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

35

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7

女性では、「結婚を決めるタイミング、きっかけ」が多く挙がっており、きっかけ次第では

結婚に進みうる状態の者も多いと推測される。

3-2 仕事の状況と結婚意欲

次に、仕事の状況によって結婚意欲がどう異なるのか、男女の違いを含めて検討する(表

3)。就業形態についてみると、男性では、本人が非正規雇用である場合と比べ、正規雇用

である場合に「近いうちに結婚したい」の割合が高い。また、女性では、交際相手(男性)

の就業形態が正規雇用である場合に、非正規雇用である場合と比べて「近いうちに結婚し

たい」の割合が高い。つまり、男性が非正規雇用であることは、本人・交際相手双方の結

婚意欲を阻害することがうかがえる。 収入については、男性において本人年収が「200 万円程度以下」と比べて「300 万円程

度」「400 万円程度」「500 万円程度以上」である場合に「近いうちに結婚したい」の割合

が高く、「結婚するかわからない」「結婚しないだろう」の割合が低くなる 27。この点、女

性において、交際相手(男性)の収入と結婚意欲の関係をみると、交際相手の収入によっ

て結婚意欲に大きな違いはなく、男性が収入を気にするのと非対称な結果となっている 28。

27 なお、「500 万円程度」以上の高収入層の傾向はやや異なる可能性もうかがえる。 28 女性では交際相手の収入「わからない」場合に「結婚するかわからない」の割合が高いが、因果関係

の識別が困難であり(結婚を意識していない相手だからこそ収入にも関心がない可能性もある)、特段の

解釈は控えたい。

男性(N=485)

女性(N=624)

男女差(男性%-女性%)

結婚する必要性をまだ感じないから 34.8% 25.5% 9.3

結婚を意識して交際しているわけではないから

12.6% 11.7% 0.9

結婚を決めるタイミング、きっかけがないから

23.5% 40.5% -17.0

現在の交際の状態が心地よいから 14.0% 14.3% -0.3

相手のことをもっとよく知りたいから 16.5% 15.4% 1.1

今は、仕事(または学業)にうちこみたいから

13.6% 12.5% 1.1

独身の自由さや気楽さを失いたくないから

13.4% 18.4% -5.0

結婚後の経済状況に不安があるから 20.4% 24.4% -4.0

自分の仕事が安定しないから 17.9% 17.5% 0.4

交際相手の仕事が安定しないから 3.3% 17.5% -14.2

自分もしくは相手がお互いの実家と良い関係が築けるか不安だから

4.3% 13.3% -9.0

金銭感覚が合わなさそうだから 2.5% 6.7% -4.2

自分や相手がいい父親・いい母親になれるか不安だから

4.1% 9.9% -5.8

結婚相手としてもっとふさわしい人がいるかもしれないから

7.2% 15.4% -8.2

その他 8.9% 9.6% -0.7

表2 現在の交際相手との結婚意欲なしの理由(複数回答)―男女別割合と男女差―

注:男女別割合についてそれぞれ上位5個の理由、男女差について10%以上の差がある理由について太字とした。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

36

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8

本データからは、男性の収入について、男性自身の結婚意欲にはかかわるものの、交際相

手の女性にとって相手の収入は結婚意欲をそれほど左右しないことがうかがえる 29。 このほか、男性においては今後の就業見通しも結婚意欲に関係する。図 5 をみると、「5

年後も就業継続可能」「5 年後も勤続希望」について「あり」の場合、「なし」の場合と比

べて、「結婚するかわからない」の割合が低く、「将来的には結婚」の割合が高い。また、

「定年までの勤続希望」がある者では「近いうちに結婚したい」という結婚意欲が高いと

いう特徴がみられる。男性が仕事面でキャリア展望が描けるかどうかは、交際相手との結

婚に前向きになれるかどうかに大きく関わることが示唆される 30。

29 なお、図表は割愛するが、女性における結婚決定有無と交際相手(男性)の収入の関係をみると、交

際相手である男性の収入は結婚決定の有無に大きくかかわる。男性の収入は、その交際相手の女性におけ

る結婚意欲を阻害するとは言えないが、実際に結婚するとなると、物理的な制約として働く可能性は否定

できない。 30 女性においては、本人の就業見通しは結婚意欲に関係しない。

近いうちに結婚したい

将来的には結婚

結婚するかわからない

結婚しないだろう

近いうちに結婚したい

将来的には結婚

結婚するかわからない

結婚しないだろう

正規雇用 20.0% 44.8% 28.4% 6.8% 24.1% 40.1% 27.3% 8.5%

非正規雇用 5.7% 52.9% 33.3% 8.0% 27.8% 39.5% 25.8% 6.9%

雇用以外 13.9% 27.8% 41.7% 16.7% 25.7% 31.4% 34.3% 8.6%

無職・学生 6.4% 40.4% 36.2% 17.0% 8.1% 50.0% 30.2% 11.6%

正規雇用 16.4% 44.7% 30.8% 8.1% 25.5% 41.8% 26.9% 5.9%

非正規雇用 16.3% 46.7% 25.9% 11.1% 15.1% 41.9% 29.1% 14.0%

雇用以外 5.9% 23.5% 52.9% 17.6% 29.3% 28.0% 29.3% 13.4%

無職・学生 16.3% 46.9% 32.7% 4.1% 12.5% 50.0% 23.2% 14.3%

200万円程度以下 7.8% 43.5% 36.3% 12.4% 24.4% 39.8% 28.9% 6.9%

300万円程度 18.3% 47.6% 27.8% 6.3% 23.9% 42.4% 27.2% 6.5%

400万円程度 23.6% 45.0% 23.6% 7.9% 19.8% 40.7% 24.4% 15.1%

500万円程度以上 17.8% 41.5% 33.1% 7.6% 25.0% 43.2% 15.9% 15.9%

200万円程度以下 14.2% 45.9% 31.7% 8.3% 24.1% 42.0% 25.0% 9.0%

300万円程度 22.5% 45.0% 25.8% 6.7% 25.8% 42.4% 22.7% 9.1%

400万円程度 20.5% 46.6% 30.1% 2.7% 26.0% 44.0% 22.0% 8.0%

500万円程度以上 9.6% 44.2% 30.8% 15.4% 25.5% 44.9% 21.4% 8.2%

わからない 12.3% 39.5% 34.2% 14.0% 21.3% 36.1% 35.4% 7.2%

▼交際相手・就業形態

▼本人・収入

▼交際相手・収入

表3 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲―男女別・仕事の状況別―

男性 女性

▼本人・就業形態

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

37

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9

3-3 交際相手との関係性と結婚意欲

次に、交際相手との関係性が結婚意欲にどう関わるのかを検討しよう。まず、交際期間

の長さと結婚意欲との関係をみると(図 6)、女性では大きな違いがみられない一方、男性

では交際期間の長さによる結婚意欲の違いがうかがえる。具体的には、「交際 1 年以内」

で「結婚するかわからない」の割合が高いのに対し、「1 年超~3 年以内」「3 年超~5 年以

内」「5 年超」では、「わからない」が減り「将来的には結婚」の割合が増える。特に交際

期間「5 年超」では「近いうちに結婚したい」の割合が高いという特徴がみられる。20 代

において、交際期間が 1 年を超える頃から、男性は将来的な結婚を意識する人が多くなる

と読み取れるが、男性が近いうちの結婚を意欲するには 5 年超という長い交際期間を要す

ることがうかがえる。 次に、親との同居、交際相手との同棲の有無別に、結婚意欲の有無を検討する(図 7)。

女性では、親との同居、交際相手との同棲によって結婚意欲に違いはみられない。一方で、

男性においては、「親同居あり」の者で「結婚するかわからない」の割合が高い一方で、「親

同居なし・同棲なし」の者で「将来的には結婚」「近いうちに結婚したい」の割合が高くな

る。特に、「親同居なし・同棲あり」の者で「近いうちに結婚したい」の割合が高い。男性

においては、親との同居有無や交際相手との関係性が結婚意欲を左右しよう 31。

31 ただ、後に計量分析で確認するように、同棲それ自体が結婚意欲を喚起するとは言い難い。図表は割

愛するが、同棲の有無は、交際期間の長さとの相関が強く、特に交際期間 5 年超の場合に同棲割合が高い

という特徴がある。同棲は交際相手との親密な関係性のひとつの指標であり、交際期間の長さのほうが、

結婚意欲との関係では関係性の指標として適していることが、計量分析で確認される。

23.8%

15.1%

20.3%

16.7%

39.0%

15.3%

52.4%

42.6%

59.4%

43.0%

51.2%

44.4%

15.1%

34.9%

17.2%

31.9%

7.3%

32.1%

8.7%

7.4%

3.1%

8.4%

2.4%

8.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼5年後も就業継続可能

あり(N=126)

なし(N=392)

▼5年後まで勤続希望

あり(N=64)

なし(N=454)

▼定年まで勤続希望

あり(N=41)

なし(N=477)

図5 交際相手のいる20代男性の結婚意欲

―今後の就業見通し別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

38

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10

交際相手との関係性について、交際相手との連絡頻度別に結婚意欲の有無をみると 32(図

8)、男性では、交際相手との連絡が「毎日」の場合に「結婚するかわからない」の割合が

低く、「近いうちに結婚したい」「将来的には結婚」の割合が高い。女性においては同様の

関係はみられず、連絡が「週 1 日程度以下」の場合に「結婚するかわからない」「結婚し

ないだろう」の割合が高いという特徴がみられる。男性においては特に、相手との密接な

32 ここで交際相手との連絡頻度とは、「電話で話す」「メールする」「SNS」のいずれかでも行っている頻

度のこととする。

11.8%

15.3%

15.7%

24.1%

20.6%

26.1%

20.7%

28.1%

39.6%

50.3%

43.0%

45.5%

39.9%

41.1%

43.3%

38.6%

38.0%

28.7%

30.6%

21.4%

32.1%

24.9%

26.2%

25.1%

10.7%

5.7%

10.7%

8.9%

7.4%

7.9%

9.8%

8.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

交際1年以内(N=187)

交際1年超3年以内(N=157)

交際3年超5年以内(N=121)

交際5年超(N=112)

▼女性

交際1年以内(N=243)

交際1年超3年以内(N=241)

交際3年超5年以内(N=164)

交際5年超(N=171)

図6 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲

―男女別・交際期間別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

11.4%

18.0%

27.6%

25.5%

21.1%

25.2%

43.9%

48.3%

32.8%

40.8%

39.8%

42.9%

35.4%

25.7%

25.9%

26.7%

29.8%

22.7%

9.3%

8.0%

13.8%

6.9%

9.3%

9.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

親同居あり(N=246)

親同居なし・同棲なし(N=261)

親同居なし・同棲あり(N=58)

▼女性

親同居あり(N=404)

親同居なし・同棲なし(N=289)

親同居なし・同棲あり(N=119)

図7 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲

―男女別、親との同居・交際相手との同棲有無別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

39

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11

連絡が結婚意欲と関係する可能性がうかがえる 33。 以上の検討からは、女性と比べて男性では、交際相手との関係性が結婚意欲と強く関係

し、相手との十分な交際を経た上で結婚意欲が高まることがうかがえた 34。

3-4 周囲からの影響と結婚意欲

ここでは、周囲との関係から結婚意欲が喚起される可能性について検討する。結論から

述べるならば、男性においては周囲との関係で結婚意欲が喚起される部分は少ない 35。唯

一、親戚・親類付き合いの有無によって差がみられた(図 9)。男女とも親戚・親類付き合

いがある場合とない場合に、結婚意欲に差がみられる。特に男性においては、親戚・親類

付き合いがある場合、「結婚するかわからない」「結婚しないだろう」の割合が低くなり、

「近いうちに結婚したい」「将来的には結婚」の割合が高くなる傾向がうかがえる。 女性においては、友人・知人との交流から結婚意欲が喚起される部分が大きい。図 10

で、結婚して子どものいる友人の有無と結婚意欲との関係をみると、男性ではそうした友

人数による結婚意欲の差は小さいが、女性においては、結婚して子どものいる友人が周囲

にいるほど、結婚意欲が高いという傾向がみられ、特に「大勢いる」場合、「近いうちに結

婚したい」割合が高い 36。

33 なお、クロスセクションの分析からは「連絡頻度が毎日であるほど結婚意欲が高まる」とは必ずしも

言えない。「この人と結婚したい(逃したくない)」と思える相手だからこそ連絡を密にとっているという

影響関係も十分に考えられる。特に、男女とも連絡が「週 1 日以下」の場合に結婚意欲が低いという結果

については、長期的な関係を持ちたいという気持ちにない相手だからこそ、連絡が週 1 日以下になると解

するほうが妥当かもしれない。 34 なお、交際相手と会う頻度(毎週会うかどうか)、デートの過ごし方によって、結婚意欲に大きな違い

はみられなかった。 35 男性では、職場の上司・同僚との付き合い、知人・友人との付き合い、近所の人との付き合いなどは、

当データでは結婚意欲に関係していなかった。 36 図表は割愛するが、女性においては、友人・知人との付き合いの頻度が「年 1 回程度以下」の場合と

20.0%

10.7%

7.3%

24.5%

25.3%

18.3%

48.5%

41.4%

31.7%

44.7%

37.4%

27.0%

25.6%

38.6%

39.0%

23.4%

32.2%

38.3%

5.9%

9.3%

22.0%

7.4%

5.2%

16.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

毎日(N=355)

週2,3日程度(N=140)

週1日程度以下(N=82)

▼女性

毎日(N=530)

週2,3日程度(N=174)

週1日程度以下(N=115)

図8 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲

―男女別、交際相手との連絡頻度別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

40

Page 43: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

12

では、こうした周囲との関係はどのようにして当人の結婚意欲につながるのか。考えら

れるのは、周囲との関係を持つ人の場合、周囲からの期待やプレッシャーによって、「ある

年齢になれば結婚するのが自然」といった規範を意識させられ、規範意識を通じて結婚意

欲に結びつく可能性である。むろん、プレッシャーばかりではない。周囲に結婚して子ど

もがいる友人がいれば、子どもをもつ(親になる)という、次のステージをイメージしや

すく、子どもを持ちたいという気持ちを喚起する可能性がある。この点、女性において結

比べて、「月 1 回程度」「年数回程度」ある場合に、「近いうちに結婚したい」「将来的には結婚」の割合が

高い傾向がみられた。男性においては同様の関係はみられない。

17.8%

9.8%

26.1%

18.1%

46.6%

36.8%

41.1%

39.7%

28.4%

38.3%

27.1%

28.0%

7.2%

15.0%

5.8%

14.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

親戚・親類付き合いあり(N=444)

親戚・親類付き合いなし(N=133)

▼女性

親戚・親類付き合いあり(N=587)

親戚・親類付き合いなし(N=232)

図9 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲

―男女別、親戚・親類付き合いの有無別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

13.2%

15.8%

17.1%

15.8%

35.0%

25.0%

23.5%

14.6%

44.7%

47.6%

42.8%

38.6%

34.0%

43.1%

41.3%

38.4%

31.6%

28.2%

31.6%

35.1%

19.0%

26.3%

30.2%

31.7%

10.5%

8.4%

8.6%

10.5%

12.0%

5.6%

5.0%

15.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

▼男性

大勢いる(N=38)

多少いる(N=273)

あまりいない(N=152)

ほとんどいない(N=114)

▼女性

大勢いる(N=100)

多少いる(N=376)

あまりいない(N=179)

ほとんどいない(N=164)

図10 交際相手のいる20代未婚者の結婚意欲

―結婚して子どものいる友人の有無別・男女別―

近いうちに結婚したい 将来的には結婚 結婚するかわからない 結婚しないだろう

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

41

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13

婚して子どものいる友人の有無別に、結婚や出産に関する意識をみると(図 11)37、そう

した友人が多くいるほど、「ある年齢になれば結婚するのが自然」や「親になった自分をイ

メージできる」程度が高まるとともに、「一生、子どもを持てなくてもかまわない」の程度

が下がる 38。20 代の女性において、先に結婚して子どもをもった友人の存在は、年齢的プ

レッシャーばかりでなく、親になることの意識や意欲を高め、結婚意欲を喚起するものと

考えられる 39。

4 20 代の未婚男女における結婚意欲の規定要因

4-1 20 代男性における結婚意欲の規定要因

ここでは、前節までの検討をふまえ、20 代の未婚男女における結婚意欲の規定要因を、

男女別に、基本属性を統制した多変量解析によって検討する。分析方法は多項ロジスティ

ック回帰分析とし、「結婚するかどうかはわからない」を基準として、「近いうちに結婚し

たい」「将来的には結婚」の規定要因を分析する 40。 まず 20 代男性の結婚意欲から検討しよう。前節でみたように、男性本人の状況につい

ては、正規雇用であるかどうかや将来的なキャリアの見通し、親との同居有無が結婚意欲

37 図 11 では、各項目について、「そう思う」=4 点~「そう思わない」=1 点のように点数化して、その

平均点を比較している。 38 図表は割愛するが、こうした友人が多いほど結婚・出産に関する意識(「ある年齢になれば結婚するの

が自然」「親になった自分をイメージできる」)が高まる関係は、男性においても同様にみられた。ただ、

図 10 でみたように、男性においては友人数と結婚意欲との関係が弱いことから、本稿では議論しない。 39 もっとも、20 代の女性は男性に比べて、周囲の状況の影響を受けることが多い年齢段階かもしれない。

「周りの交際状況が気になる」「周りで結婚する人が多いと感じる」「自らの交際を友人にオープンに話す」

といった各項目で、20 代後半の女性は男性よりもそう感じる度合いが高い。女性は、友人など周囲との

関係の中で結婚や規範を意識することを通じて結婚意欲を喚起されやすく、それが結婚意欲の男女差につ

ながっている可能性もうかがえる。 40「結婚しないだろう」の規定要因に関わる結果は本稿では表示しない。

2.84 2.63

2.56 2.20

2.50 2.32

2.17

2.01 2.03

2.18 2.41

1.8 2.0 2.2 2.4 2.6 2.8 3.0

▼ある年齢になれば結婚するのが自然

大勢いる(N=100)

多少いる(N=376)

あまりいない(N=179)

ほとんどいない(N=164)

▼親になった自分をイメージできる

大勢いる(N=100)

多少いる(N=376)

あまりいない(N=179)

ほとんどいない(N=164)

▼一生、子どもを持てなくてもかまわない

大勢いる(N=100)

多少いる(N=376)

あまりいない(N=179)

ほとんどいない(N=164)

図11 結婚や出産に関する意識(点数)

-結婚して子どものいる友人の有無別-

(20代の未婚女性)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

42

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14

に関係する。また、交際期間や連絡頻度といった交際相手との関係性や、親戚・親類付き

合いからくる規範意識なども結婚意欲を左右する可能性がある。この点を検証したい。 投入する変数は、モデル 1 で、年齢、本人学歴、本人の就業形態、相手の就業形態、本

人の収入、相手の収入、5 年後も就業継続可能、定年までの勤続希望、交際期間、親同居・

同棲の有無、交際相手と会う頻度、交際相手との連絡頻度、親戚・親類付き合い有無を投

入し、モデル 2 では、規範意識に関わる「ある年齢になれば結婚するのが自然」変数を追

加で投入した。

結果をみよう(表 4)。まずモデル 1 の結果から読む。「近いうちに結婚したい」につい

ては、定年まで勤続希望であるほど、交際期間が「5 年超」であるほど、交際相手との連

絡が毎日であるほど、親戚・親類付き合いがあるほど、その確率が高くなる。逆に、本人

が非正規雇用であるほど、親と同居しているほど、その確率が低くなる。「将来的には結婚

を考えている」については、「5 年後も就業継続可能」であるほど、交際期間が「1 年超~

3 年以下」「3 年超~5 年以下」「5 年超」であるほど、その確率は高い。逆に、親と同居し

ているほど、交際相手と毎週会うほど、その確率は低い。

分析対象

被説明変数

(基準:結婚するかどうかはわからない)

係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比

年齢(基準:25~26歳)

27歳 -.397 .555 .672 -.454 .575 .635 -.511 .439 .600 -.507 .446 .603

28歳 -.037 .546 .964 .063 .556 1.065 -.465 .444 .628 -.443 .448 .642

29歳 -.638 .538 .528 -.629 .551 .533 -.808 .414 .446 -.780 .421 .458

本人学歴(基準:中学・高校)

短大・高専・専門学校 -.154 .859 .858 -.044 .887 .957 .472 .554 1.603 .519 .561 1.680

大学・大学院 .204 .487 1.226 .175 .503 1.192 -.225 .368 .799 -.273 .372 .761

本人の就業形態(基準:正規雇用)

非正規雇用 -1.946 .889 .143 * -1.868 .914 .154 * .120 .447 1.128 .180 .451 1.197

雇用以外 .591 .746 1.807 .860 .770 2.363 -.115 .676 .891 .046 .677 1.047

交際相手の就業形態(基準:正規雇用)

非正規雇用 .226 .538 1.254 .328 .549 1.388 .285 .409 1.330 .371 .413 1.449

雇用以外 -1.809 1.302 .164 -2.080 1.352 .125 -1.880 .967 .153 -1.996 .976 .136 *

無職・学生 1.218 .810 3.381 1.429 .845 4.174 .631 .636 1.880 .771 .652 2.162

本人の年収(基準:200万円程度以下)

300万円程度 .765 .608 2.148 .778 .628 2.177 .261 .444 1.298 .261 .449 1.298

400万円程度 .761 .670 2.140 .982 .699 2.671 .236 .511 1.267 .338 .514 1.402

500万円程度以上 .267 .715 1.306 .287 .737 1.332 .035 .529 1.035 .051 .531 1.053

交際相手の年収(基準:200万円程度以下)

300万円程度 .240 .605 1.271 .276 .619 1.318 .477 .472 1.611 .503 .472 1.654

400万円程度 -.258 .709 .773 -.372 .729 .689 .157 .572 1.170 .084 .577 1.088

500万円程度以上 -.217 .860 .805 -.135 .877 .874 .346 .657 1.414 .340 .664 1.405

わからない -.240 .592 .787 -.075 .601 .928 .398 .427 1.489 .380 .429 1.462

5年後も就業継続可能(なし=0、あり=1) .659 .452 1.933 .520 .465 1.683 .758 .376 2.133 * .697 .380 2.008

定年までの勤続希望(なし=0、あり=1) 1.905 .772 6.718 * 1.815 .786 6.142 * 1.328 .712 3.774 1.303 .709 3.682

交際期間(基準:1年以下)

1年超~3年以下 .681 .491 1.975 .688 .502 1.989 1.043 .368 2.838 ** 1.056 .370 2.874 **

3年超~5年以下 .661 .542 1.937 .721 .557 2.057 .909 .392 2.482 * .941 .396 2.563 *

5年超 2.274 .552 9.715 * 2.357 .564 10.560 ** 1.445 .446 4.240 ** 1.478 .450 4.382 **

親同居・同棲の有無(基準:親同居・同棲なし)

親と同居 -.840 .413 .432 * -.797 .423 .451 -.745 .312 .475 * -.753 .314 .471 *

交際相手と同棲 .068 .648 1.071 .277 .670 1.319 -.629 .557 .533 -.590 .560 .554

交際相手と毎週会う -.440 .440 .644 -.441 .448 .643 -.847 .337 .429 * -.842 .339 .431 *

交際相手との連絡(週2、3日程度)

毎日 1.116 .475 3.052 * 1.098 .481 3.000 .459 .339 1.582 .445 .342 1.561

週1日以下 -.327 .740 .721 -.389 .749 .678 -.310 .498 .733 -.357 .499 .700

親戚・親類付き合い(なし=0、あり=1) 1.107 .517 3.024 * .882 .530 2.416 .637 .343 1.890 .503 .353 1.653

ある年齢になれば結婚するのが自然 .751 .223 2.118 ** .359 .166 1.432 *

χ2乗値 142.66 ** 166.638 ** 142.66 ** 166.638 **

自由度 84 87 84 87

-2 対数尤度 749.387 732.787 749.387 732.787

Cox と Snell 0.319 0.362 0.319 0.362

Nagelkerke 0.35 0.397 0.35 0.397

N 371 371 371 371

**1%水準で有意,*5%水準で有意

モデル1 モデル2

将来的には結婚を考えている近いうちに結婚したい

モデル1 モデル2

交際相手のいる20代未婚男性

表4 交際相手のいる20代未婚男性における結婚意欲

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

43

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15

分析結果から言えるのは次のことである。まず、20 代男性では、自身が非正規雇用である

場合、近いうちの結婚を希望しにくい 41。加えて、将来のキャリア展望も結婚意欲に関わ

る。この点、5 年後も就業継続可能であれば、将来的な結婚を見通せる。さらに、定年ま

で勤続を希望するなど、職業キャリアの長期的展望を描けていれば、近いうちの結婚にも

前向きになれる。また、交際期間が 1 年を超えると、「将来的には結婚」といった、結婚

を意識した交際に移行しやすいが、「近いうちに結婚したい」という意欲が高まるのは、5年超の交際期間を要する 42。交際相手との連絡が「毎日」といった関係性の場合は、近い

うちの結婚に前向きとなる 43。また、親と同居している場合は、結婚を見据えた交際にな

りにくい。さらには、親戚・親類付き合いがない場合、結婚意欲が高まりにくい。 モデル 2 では、モデル 1 の変数に加えて「ある年齢になれば結婚するのが自然」変数を

追加で投入し、結果の変化を検討した。結果をみると、「ある年齢になれば結婚するのが自

然」は係数値プラスで統計的に有意であり、こうした意識をもつほど結婚意欲が高い。注

目すべきは、「近いうちに結婚したい」において有意な影響を示していた、親戚・親類付き

合い「あり」の係数値が 0 に近づき、統計的有意性が消滅していることである。ここから、

親戚・親類付き合いの頻度が高い男性ほど、「ある年齢になれば結婚するのが自然」という

規範意識が高まることを通じ、結婚意欲に結びついていることがうかがえる。なお、「親と

同居」についても、モデル 2 で係数がやや変化するとともに、有意性の消滅が見られた。

ここから、20 代後半まで親と同居することは、「ある年齢になれば結婚するのが自然」と

いう規範意識が希薄となり、それが男性の結婚意欲を阻害する面もあると考えられる。 4-2 20 代女性における結婚意欲の規定要因

次に、20 代女性の結婚意欲を検討しよう。前節の検討でみたように、女性においては、

友人など周囲との関係が重要なファクターと考えられる。具体的には、既に結婚して子ど

ものいる友人との付き合いからくる結婚規範や意識の高まりが結婚意欲に関わる可能性が

ある。この点を検討したい。 投入する変数は、モデル 1 で、年齢、本人学歴、本人の就業形態、相手の就業形態、本

人の収入、相手の収入、交際期間、親同居・同棲の有無、交際相手と会う頻度、交際相手

との連絡頻度、結婚して子どものいる友人数であり、モデル 2 で「ある年齢になれば結婚

するのが自然」「親になった自分をイメージできる」を追加で投入した。

41 表 3 では、男性自身の収入も結婚意欲に関わるように見えたが、表 4 の多変量解析では有意な結果を

示していない。収入による結婚意欲の違いは、雇用形態(正規雇用か非正規雇用か)の効果を間接的に示

していたものとうかがえる。 42 なお、図 7 では、交際相手との同棲があるほど、結婚意欲が高まるという関係がうかがえたが、表 2の計量分析では有意な結果を示していない。同棲の有無は交際期間と関係が強く、図 9 の関係は、交際期

間の長短を反映していたものと考えられる。 43 ただ、これは、先に述べたように、因果関係の向きについて別の解釈もあろう。男性の場合、現在の

相手と結婚したい(逃したくない)と思う場合特に、毎日連絡をとる行動を取りがちという説明も可能だ

からだ。この点の解明は、今後の検証課題となる。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

44

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16

結果をみよう(表 5)。まずモデル 1 の結果から読む。「近いうちに結婚したい」につい

ては、学歴が「短大・高専・専門学校」「大学・大学院」であるほど、交際期間「1 年超~

3 年以下」「5 年超」であるほど、結婚して子どものいる友人が大勢であるほど、その確率

は高い。逆に、交際相手の年収が「わからない」ほど、交際相手との連絡頻度が「週 1 日

以下」であるほど確率が低い。「将来的には結婚を考えている」については、学歴が「短大・

高専・専門学校」であるほど確率が高く、年齢が「27 歳」であるほど確率が低い。 ここで注目すべき結果は、交際期間の影響と、結婚して子どものいる友人数の影響であ

る。まず、男性の場合と異なり、交際期間「5 年超」ばかりでなく「1 年超~3 年以下」の

場合も「近いうちに結婚したい」確率が高くなるのが特徴といえる。また、結婚して子ど

ものいる友人が周囲に大勢いる場合、女性の結婚意欲が高まることがうかがえる。

分析対象

被説明変数

(基準:結婚するかどうかはわからない)

係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比 係数値 標準誤差 オッズ比

年齢(基準:25~26歳)

27歳 -.158 .346 .853 -.098 .358 .907 -.601 .305 .548 * -.543 .312 .581

28歳 .267 .347 1.306 .360 .361 1.433 -.178 .305 .837 -.081 .314 .922

29歳 -.436 .384 .647 -.275 .397 .759 -.293 .319 .746 -.163 .327 .850

本人学歴(基準:中学・高校)

短大・高専・専門学校 1.375 .387 3.956 ** 1.384 .400 3.991 ** .701 .336 2.015 * .712 .341 2.038 *

大学・大学院 .819 .330 2.268 * .841 .341 2.318 * .310 .268 1.364 .294 .273 1.342

本人の就業形態(基準:正規雇用)

非正規雇用 .476 .328 1.609 .709 .345 2.032 * .297 .296 1.346 .472 .307 1.603

雇用以外 -.376 .684 .687 -.031 .708 .970 -.245 .604 .783 -.036 .620 .965

無職・学生 -.868 .585 .420 -.564 .601 .569 .512 .415 1.669 .716 .427 2.045

交際相手の就業形態(基準:正規雇用)

非正規雇用 -.566 .470 .568 -.605 .485 .546 -.233 .373 .792 -.271 .383 .763

雇用以外 .585 .422 1.796 .538 .440 1.712 .052 .405 1.053 .017 .413 1.017

無職・学生 -1.017 .768 .362 -.945 .787 .389 .212 .506 1.236 .265 .516 1.304

本人の年収(基準:200万円程度以下)

300万円程度 .097 .365 1.102 .066 .380 1.068 .182 .324 1.199 .196 .332 1.216

400万円程度 .092 .518 1.097 .095 .529 1.100 .425 .433 1.530 .398 .443 1.489

500万円程度以上 .744 .648 2.105 .621 .661 1.861 .610 .599 1.840 .492 .610 1.636

交際相手の年収(基準:200万円程度以下)

300万円程度 -.233 .435 .792 -.360 .453 .698 -.026 .389 .974 -.124 .399 .884

400万円程度 -.394 .486 .674 -.569 .507 .566 .002 .424 1.002 -.120 .436 .887

500万円程度以上 -.347 .511 .707 -.528 .534 .590 .240 .440 1.271 .163 .450 1.177

わからない -.720 .361 .487 * -.806 .375 .447 * -.369 .310 .692 -.428 .316 .652

交際期間(基準:1年以下)

1年超~3年以下 .703 .324 2.020 * .710 .336 2.033 * .351 .282 1.420 .374 .288 1.453

3年超~5年以下 .189 .369 1.209 .172 .384 1.187 .167 .312 1.182 .178 .320 1.194

5年超 1.111 .370 3.036 ** 1.173 .381 3.233 ** .349 .333 1.417 .356 .337 1.428

親同居・同棲の有無(基準:親同居・同棲なし)

親と同居 .542 .283 1.719 .666 .294 1.947 * .368 .249 1.444 .425 .256 1.530

交際相手と同棲 .442 .440 1.556 .688 .461 1.989 .562 .372 1.754 .759 .385 2.137 *

交際相手と毎週会う -.058 .277 .944 -.184 .287 .832 .253 .245 1.288 .172 .251 1.187

交際相手との連絡(週2、3日程度)

毎日 .146 .296 1.157 .075 .307 1.078 .493 .267 1.638 .436 .272 1.547

週1日以下 -.990 .434 .371 * -.953 .448 .386 * -.669 .383 .512 -.656 .390 .519

結婚して子どものいる友人数(基準:ほとんどいない)

大勢いる .947 .481 2.578 * .367 .504 1.443 .199 .427 1.220 -.219 .447 .803

多少いる .301 .369 1.351 -.088 .391 .915 .125 .300 1.133 -.114 .315 .892

あまりいない .564 .420 1.758 .352 .435 1.422 .025 .351 1.025 -.151 .362 .860

ある年齢になれば結婚するのが自然(点数) .358 .163 1.430 * .335 .136 1.398 *

親になった自分をイメージできる(点数) .688 .172 1.989 ** .348 .147 1.416 *

χ2乗値 145.478 ** 198.249 ** 145.478 ** 198.249 **

自由度 87 93 87 93

-2 対数尤度 1310 1261 1310 1261

Cox と Snell 0.222 0.29 0.222 0.29

Nagelkerke 0.242 0.315 0.242 0.315

N 579 579 579 579

**1%水準で有意,*5%水準で有意

表5 交際相手のいる20代未婚女性における結婚意欲

交際相手のいる20代未婚女性

近いうちに結婚したい 将来的には結婚を考えている

モデル1 モデル2 モデル1 モデル2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

45

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17

モデル 2 では、モデル 1 の変数に加えて、規範・意識に関わる「ある年齢になれば結婚

するのが自然」「親になった自分をイメージできる」変数を追加で投入し、結果の変化を検

討した。結果をみると、この両変数は係数値プラスで統計的に有意であり、こうした意識

をもつほど結婚意欲が高い。注目すべきは、「近いうちに結婚したい」のモデル 1 で有意

な影響をもっていた「結婚して子どものいる友人数」の係数値が 0 に近づき、統計的有意

性が消滅していることである。ここから、結婚して子どもがいる友人が周囲に多い女性ほ

ど、「ある年齢になれば結婚するのが自然」や「親になった自分をイメージできる」という

意識が高まり、それが結婚意欲に結びついていることがうかがえる。 5 結論と考察

本稿では、交際相手のいる 20 代の未婚男女を対象に、その結婚意欲について議論した。

本稿の要点は以下のようにまとめることができる。 ①カップルが結婚を決めるには、男女双方の結婚意欲が重要な条件である。しかし、20 代

後半においては、女性に比べて男性の結婚意欲が鈍く、カップルの結婚決定を阻害して

いる可能性がある。 ②男性の結婚意欲は、正規雇用であるかどうかや将来的なキャリア展望を描けるかといっ

た本人の仕事によって大きく左右される。20 代後半まで親との同居があることも、結婚

意欲が高まらない要因である。加えて、長い交際期間、密接なやり取りなど、交際相手

との関係性も重要な要素である。これには、十分な交際を経て結婚への気持ち(覚悟)

が固まる面、相手の期待や意欲を感じ取ることによる意識変化があることが考えられる。

男性では(交際相手以外の)周囲からの影響で意欲が喚起される部分は多くないが、親

戚・親類付き合いがある場合に、規範意識の高まりを通じて、結婚意欲を刺激しうる。 ③女性の結婚意欲は、友人関係など周囲からの影響によって喚起される部分が大きい。具

体的には、結婚して子どものいる友人数が周囲にいるほど、年齢(規範)を意識するの

みならず、友人がいわばロールモデルとして働き、子どもをもつ(親になる)という、

次のライフステージをイメージしやすくなり、移行に前向きになると考えられる 44。

本章の議論から、次のような含意を導くことができる。まず、20 代カップルの結婚決定

は、とりわけ男性の結婚意欲にかかっている。つまり、カップルの結婚決定において男性

の役割が大きいにもかかわらず、20 代後半においては、男性の結婚意欲は女性に比べて

往々にして鈍い。女性が近いうちの結婚を希望(期待)しても、相手の男性が「まだ先で

いい」という気持ちならば、結婚への移行は簡単には進まない。20 代カップルの結婚決定

のカギは、周囲からの影響や規範意識によって先に高まりやすい女性の結婚意欲に、男性

44 なお、こうした友人関係、親戚・親類付き合いを通じた規範意識の高まりは、大都市部よりも地方に

おいて高いなどの地域差、地元定着者など地域移動経験の有無によっても異なる可能性がある。今後の検

討課題としたい。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

46

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が答えられるかにある。いっそうの晩婚化・未婚化を防ぐには、男性の結婚意欲をいかに

喚起するか、社会として条件を整える必要があろう。 では、男性の結婚意欲をどのように高めるか。まず、男性の場合、相手(女性)の結婚

意欲を受けて自身の意欲も高まる面があるほか、長い交際期間を経るなど関係を深める中

で、ようやく「この人と一緒にやっていこう」という気持ち(覚悟)が固まる面がうかが

えた。20 代の場合、女性のように年齢規範を意識することも少なく、周囲からのプレッシ

ャーも多く感じない中で、近いうちの結婚を考えるのは、交際相手からの心理的圧力(期

待・意欲)に依る部分も少なからずあるのは致し方ないかもしれない。とはいっても、男

性が「近いうち結婚」と思うまでに 5 年超かかるとしたら、女性が結婚を意識するタイミ

ングとは大きなズレがあり、交際の継続にも困難をきたす場合がありえよう 45。 それ以外の部分で、男性の結婚意欲を阻害する要素はないだろうか。この点、仕事の面

では、正社員である場合のほか、定年までの勤続希望がある場合に結婚意欲が高い傾向が

みられた。長期的な職業キャリアの展望を描けるならば、結婚しようという気持ちも高め

うる。非正規雇用がキャリア展望を描きにくい働き方であることは、言うまでもない。男

性が結婚して家庭をもつステージに移行する気持ちを妨げないためにも、安定的な職業キ

ャリア形成を支援することが重要な課題となろう。 また、親との同居も、男性が結婚に気持ちを向かわせられない背景を成している可能性

がある。男性が結婚によって得られるメリットとして、相手女性に一定の家事を期待する

と考えることもできるが、親(とりわけ母親)と同居している男性は、そのメリットを既

に享受している立場にあり、結婚によって得られる便益をイメージしにくく、結婚したい

という意欲も当然高まりにくいだろう 46。加えて、20 代後半まで親との同居が続けば、「特

定の年齢になれば結婚するのが自然」といった規範意識も希薄になり、結婚意欲が喚起さ

れにくい面も考えられる。結婚して家庭をもつというステージに移行する前に、希望に応

じて、進学時や就職時などに離家を選択しやすいよう、社会として条件を整える必要があ

るといえるだろう 47。

45 図表は割愛するが、本データで、3 年前時点の交際期間別に、その後の結婚決定・交際継続・離別の

状況をみると(対象は 3 年前時点で 20 代の男女)、3 年前時点で交際 1 年以内だったカップルで別離割合

が高いのは妥当な結果として、交際「1 年超~3 年以下」のカップルでも、その後約 4 割が別離にいたっ

ている。交際「1 年超~3 年以下」の女性は「近いうち結婚したい」と考えがちという分析結果とあわせ

ると、男女の意識のズレがカップル別離の背景をなしている可能性も否定できないだろう。 46 こうした男性は、山田(2007)のいうように、結婚のメリットを描きにくいと考えられる。 47 もっとも、本データでは、男女とも、親との同居有無には本人の就業形態や収入がかかわっていた。

すなわち、非正社員であるほど、低収入であるほど同居割合が高い。離家を選択できるために、安定した

就業、一定の収入が不可欠であることは忘れてはならない。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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参考文献

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壁―非婚・晩婚の構造』勁草書房、第 4 章. 岩澤美帆・三田房美(2005)「職縁結婚の盛衰と未婚化の進展」『日本労働研究雑誌』535、

pp.16-28. 釜野さおり(2008)「身近な人の結婚のとらえ方と結婚・子育てとの接触状況―結婚観と

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究』22・23、pp.167-176. 水落正明・筒井淳也・朝井友紀子(2010)「結婚願望は弱くなったか」佐藤博樹・永井暁

子・三輪哲編著『結婚の壁―非婚・晩婚の構造』勁草書房、第 5 章. 永瀬伸子(2002)「若年層の雇用の非正規化と結婚行動」『人口問題研究』58-2、pp.22-35. 内閣府経済社会総合研究所(2015)「少子化と未婚女性の生活環境に関する分析―出生動

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野沢慎司(2005)「未婚者の結婚意欲とパーソナル・ネットワーク」家計経済研究所編『若

年世代の現在と未来』国立印刷局、pp.45-66. 菅桂太(2011)「離家の遅れと未婚化―日米比較分析」『少子化時代の家族変容-パートナ

ーシップと出生行動』東京大学出版会、第 3 章. 田中慶子(2010)「友人力と結婚」佐藤博樹・永井暁子・三輪哲編著『結婚の壁―非婚・

晩婚の構造』勁草書房、第 9 章. 筒井淳也(2010)「結婚についての意識のズレと誤解」佐藤博樹・永井暁子・三輪哲編著

『結婚の壁―非婚・晩婚の構造』勁草書房、第 6 章. 山田昌弘(1996)『結婚の社会学―未婚化・晩婚化はつづくのか』丸善. 山田昌弘(1999)『パラサイト・シングルの時代』筑摩書房. 山田昌弘(2007)『少子社会日本―もうひとつの格差のゆくえ』岩波書店.

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第2部第2章 結婚の意思決定と結婚意欲

三輪 哲

1 はじめに

結婚の意思決定のプロセスと、それを規定するメカニズムはいかなるものなのか。これら

の問いに対し、日本の若年者の意識調査データを用いて、計量的にアプローチするのが本稿

のねらいである。

結婚意思決定を促す要因として、本稿では特に社会経済的要因と意識・態度的要因へと注

目する。最初にあげた社会経済的要因の範疇では、非正規雇用であることや(永瀬 2002;

酒井・樋口 2005; 津谷 2011)、あるいは階層の低さ(加藤 2004)や賃金の低さ(Keeley

1977)が結婚確率を下げることが指摘されている 48。ただしこれら社会経済的要因の影響は、

男女で効果の向きの違いが報告されてもいる。男性はそれらが低いほど結婚しにくくなる

のに対して、女性ではむしろ高くなるほど結婚しにくくなるとされる。女性の学歴(樋口・

阿部 1999; 津谷 2011)や収入(樋口・阿部 1999; 小椋・ディークル 1992)については、

結婚確率と社会経済的地位との関連が負になることが報告されている。

意識や態度的な要因では、結婚意欲ないしそれに類する意識が結婚選択へと影響するこ

とが、日本でも繰り返し実証されてきた(水落・筒井・朝井 2010; 坂本 2005; 滋野・大日

1997)。いずれもが、結婚意欲が高いほど、結婚確率が高まるという関連を実証している。

結婚にかんしては、男性での高階層性(地位が高いほど結婚が起きやすい)、女性では逆

に低階層性、それから結婚意欲の正の効果というのが概ね一貫した知見で、定説というべき

かもしれない。だがこれら諸先行研究では、結婚のイベント生起やタイミングへの影響をみ

るのみで、結婚に至る意思決定プロセスへせまるという視点を持ちえていない。要するに、

交際のしやすさと交際から結婚への移行を分離できていないのに加えて、交際が継続でき

るのかであったり、自分から結婚の意思決定をしたのかそれとも相手が先に決定したのか

など、詳細なプロセスやメカニズムについての知見までは提供しえていないのである。

そこで本稿では、結婚への意思決定について若年者の考えの詳細とその変化をたどるこ

とのできる貴重な調査データを利用して、上述の未踏の課題へととりくむ。分析上の独自性

としては、意思決定の段階を分け、交際しているカップルがどの段階で社会経済的あるいは

意識的要因に影響を受けて結婚が近づいたり、遠ざかっていくのかを明らかにすることが

ある。そのうえで、結婚を決めるにあたっての理由をもとに、若年者の意思決定へ至るいわ

ば「思考回路」をも読み解くことを試みる。 このあと本稿では、次の 2 節にて、研究方法について述べる。それから 3 節では、どのよ

うな人が結婚しやすいのか、結婚にいたる過程のどの段階でどのような要因が影響するの

か、そしてまた結婚意欲が強い理由あるいは弱い理由とその後の結婚意思決定理由との対

応関係を、実証的に検討する。最後に第 4 節で、分析結果を要約するとともに考察をし、結

論を導く。

48 ただし、学卒直後の非正規雇用が結婚へと影響しないという知見もある(水落 2006)。

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2 研究方法

2-1 データ 本稿で用いるデータは、内閣府経済社会総合研究所が実施した「結婚の意思決定に関する

意識調査 49」より得られた個票データである。同調査は、平成 28 年 3 月に、日本全国の 25歳以上 35 歳未満の男女個人を対象におこなわれた。通常の調査と異なるのは、調査対象と

する条件に、「3 年前には未婚であり、恋人として交際していた異性がいた者」で、かつ、

「現在も未婚で本人・交際相手ともに結婚経験がない者、または、現在は既婚で初婚同士で

ある者」に限定していることである。なお、実査は登録モニターに対して、インターネット

を介しておこなわれた。最終的な回収票数は、13321 となった。 このデータの何よりの強みは、上述のように複雑な条件ではあるが、それがつくことによ

り、22 歳以上 32 歳未満の若年者における交際から初婚にいたる過程をとらえやすい大規

模データが得られたことである。結婚選択の分析のための若年者調査データはさまざま存

在するが、多くのデータは未婚だけでなく既婚までも含む、あるいは未婚者のみでも交際相

手のいない者も多く含むため、実際に交際している人びとがその後どうなっていくかを検

討するにあたって、サンプルの小ささに伴う検出力不足に悩まされることがしばしばある。

理想的には、パネルデータを収集したいところではあるが、そうなれば調査費用や期間、サ

ンプル脱落などの問題をはらむため、それはそれで課題が残るものと思われる。したがって、

回顧的に、3 年前の交際時の情報を収集したこのたびの意識調査は、今回の目的のもとでは

現実的な次善の策として評価できる。 しかも、結婚の意思決定にかかわる変数については、客観的な属性から主観的な結婚意欲

や結婚理由まで、きわめて豊富に有する。それらを組み合わせて解析することによって、単

に結婚したかどうかというだけでなく、どのような段階でどの要因が影響を及ぼしていた

のか、あるいはどのような理由で結婚をためらっていた人がその後どのような理由で結婚

の意思決定をしたのか、など、従来迫りえなかった諸側面にまで検証をすることが可能とな

る。

49 調査のより詳しい情報は、第 1 部の石田論文を参照されたい。

現在、結婚をしている 5392 0.405現在、結婚の予定がある 925 0.069現在でも交際を継続している 1432 0.107現在は別れている 5572 0.418

うち、別の相手と結婚 891 0.067うち、別の相手と結婚予定 575 0.043うち、別の相手と交際 1100 0.083うち、現在交際相手なし 3006 0.226

13321 1.000

表1 調査時点現在の結婚・交際の状況

度数 相対度数

3年前の

交際相手と

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50

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ここで、データに含まれる 13321 の回収票の内訳を、調査時点の結婚および交際状況を

もとに整理してみよう。表 1 が、その集計結果である。4 つに分類したカテゴリーのうち、

最も多いのは、3 年前の交際相手と結婚した人たちであり、全体の 4 割を占める。まだ結婚

はしていないがその交際相手と結婚予定 50がある人まで含めると、5 割弱にまで達する。な

かには、3 年前の交際相手とは別の人と結婚した人(予定も含む)も概ね 1 割いる。結婚を

せずに同じ交際相手と交際を継続しているものの割合も、だいたい 1 割程度であることが

確認される。 2-2 分析手法

使用する分析手法は、2 つに大別される。1 つは、結婚意思決定の規定要因を探るため

のロジットモデルである。もう 1 つは、非線形主成分分析である。 ロジットモデルは、カテゴリー従属変数の多変量解析法の 1 つとしてよく知られた手法

である。あるイベントの起きる確率そのものではなく、確率を対数オッズ変換したもの

(ロジット)を、独立変数の線形結合によって予測をする。これについては、現在では標

準的な分析法であるゆえ、多くの説明を要さないだろう 51。本稿では、結婚をしたか否か

を従属変数、3 年前の社会経済的属性や結婚意欲などを独立変数として分析をおこなう。 さらに本稿では、ロジットモデルの応用の 1 つで、Mare(1980)によって提唱された

トランジションモデルも用いて、さらなる分析に挑む。トランジションモデルの特徴は、

段階的に分かれていくイベントに対し、二項ロジットモデルを連立させて解く点にあ

る 52。たとえば教育達成の過程の分析において、第 1 段階で高校へ進学するか否か、進学

した人に対しては第 2 段階で高校を卒業するか否か、さらに卒業した人に対しては第 3 段

階として大学へ進学するか否か…というように、各々の段階ごとにイベント発生ロジット

に対する要因の効果を検証する。そして、先の段階で脱落した者は、後の段階では分析対

象から外れるようになっている。 交際から結婚までのトランジションを、図 1 のように模式化してとらえる。今回は、ま

ずは交際が継続するか否かを第 1 段階とする。そして継続した者(3 年前交際相手と別れ

なかった者)に限り、自分が先に結婚の意思決定をしたかどうか 53という第 2 段階の分析

をおこなう。それから、自分から意思決定しなかった者だけを対象に相手から先に結婚の

50 この調査では、ただ対象者本人が結婚を決めたというのではなく、互いの意思を確認し

たうえで結婚の合意があることをさして、結婚の予定と定義している。 51 詳しくは、Long(1997)などの成書を参照されたい。 52 各段階の選択ごとの誤差相関はみられなかったため、ネステッドロジットモデルではな

く、トランジションモデルを採用することとした。 53 結婚の意思決定を自分か相手かどちらが先にしたかについても、この調査ではたずねら

れている。そのおかげで、トランジションモデルで、自分から結婚を決めたのか、そうで

はなく自分より先に相手が決めたのかを、区別してとらえることができる。ただし、一方

の意思決定に加えて、同時にその相手方が受け容れたということまでも、これら変数の正

応答には意味が含まれているとみなければならない。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

51

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意思決定をしたかどうか、すなわち第 3 段階の分析をする。これら 3 つの段階を経て、3年前の交際相手と別れた人(第 1 段階で負応答をして脱落)、自分から先に意思決定して 3年前の交際相手と結婚した人(第 2 段階で正応答をして脱落)、相手から先に意思決定し

て 3 年前の交際相手と結婚した人(第 3 段階で正応答)、別れることなく自分も相手も結

婚意思決定せずに交際継続中のもの(第 3 段階で負応答)の 4 つのパターンを順次識別し

ていく。そして各々の段階ごとに、どの要因が効果をもつのかを精査することができる。

図1 交際から結婚へのトランジションのフローチャート

本稿ではさらに、非線形主成分分析(PRINCALS)も使用する 54。こちらは、カテゴリ

カル主成分分析との別称で呼ばれることもあり、名義尺度変数、順序尺度変数、量的変数

をすべて同時に扱って、情報縮約することを可能にするモデルである。対応分析をより一

般化したものと位置付けてもよい 55。多数の変数の関連に基づき、できるだけ少数の次元

からなる空間でデータの持つ情報を再現しようとする。そうして、複数の変数のカテゴリ

ーのうち、どれとどれが同時に反応しやすいか、明らかにすることができる。分析結果

は、しばしば 2 次元ないし 3 次元の散布図にて、各カテゴリーの布置を視覚的に表現する

よう提示される。 今回についても、さまざまな結婚意思決定理由と、結婚意欲があった理由、もしくは意

欲がなかった理由との関連の全体像を読み解くために、3 次元散布図による視覚的検討を

おこなう。見方は非常に単純で、散布図内で近い位置にプロットされているカテゴリーほ

ど関連が強い、すなわちそれらの理由は同時に回答選択されやすいということである。 2-3 変数

さて、本稿での計量分析で用いる変数を説明しよう。以下述べる変数については、男女

別に平均値、標準偏差、最小値、最大値を表 2 に示している。 トランジションモデルにおいては、既に述べたように、結婚に至る過程の 3 つの段階そ

れぞれをあらわすダミー変数が従属変数となる。第 1 に交際継続のダミー変数、第 2 に自

分から結婚意思決定をしたことをあらわすダミー変数、そして第 3 には相手から結婚意思

54 非線形主成分分析については、Van de Geer(1993)に解説がある。 55 日本で広く知られた、数量化理論Ⅲ類と類似した原理・方法であるとみてもよい。

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52

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決定したことをあらわすダミー変数である。なお、結婚意思決定の順番の質問の選択肢に

は「同時に」というものもあるが、これは本人も意思決定したということであるから、

「本人が先」と同じカテゴリーに合併している。 ロジットモデルおよびトランジションモデルでは、基本属性のうち、年齢を統制変数と

して含めている。それから社会経済的要因では、学歴を、中学卒は 9 年、大学卒なら 16年というような教育年数に変換したうえで、独立変数として用いることとした。就労地位

は、非正規ダミー変数、自営ダミー変数、その他ダミー変数を用意した。これらを同時に

用いることで、正規が比較参照基準となる。年収は、なし、150 万円未満、450 万円以上

850 万円未満、850 万円以上の、4 つのダミー変数を用意した。なお交際相手の年収の選

択肢にかんしては、「わからない」を提示したので、それもダミー変数化した。労働時間

は、月あたり 160 時間未満、240 時間以上の 2 つのダミー変数を用意した。学歴から労働

時間まで、これら社会経済的変数にかんしては、3 年前の回答者本人のものと当時の交際

相手のそれらとを対応付けるようにすべて用いている。 人間環境的要因についてであるが、本人が、自分の親と同居していたかどうかを示すダ

ミー変数を用意した。また、本人に限り、当時の住居での居住年数もたずね、量的変数と

して用いられる。相手の居住地との距離の近さは、一緒に住んでいたが 3 点、日常的に行

き来できる範囲に住んでいたが 2 点、日常的に行き来できない範囲に住んでいたに 1 点を

与え、量的変数として扱った 56。周囲の異性環境は、「特定の交際相手ではないがよく話

をする同年代の異性」の人数についての質問に、大勢いたという回答に 4 点、多少いたが

3 点、あまりいなかったに 2 点、ほとんどいなかったに 1 点を与え、量的変数として扱っ

た。周囲の結婚している知人というのは、「仲のよい友人のうち結婚して子どもがいる

人」の人数にかんして、先ほどと同じ選択肢でたずねられたものに対し、同様のスコアを

与えた。交際期間は、年を単位とした量的変数として用いることとした。 結婚意欲については、本人と、交際相手のもの 57が測定されている。結婚意欲のたずね

方はいろいろあるが、ここでは、「3 年前の交際相手との結婚に関して、3 年前(平成 25年 2 月頃)の時点であなたご自身はどのようにお考えでしたか」とのリード文で、選択肢

は「近いうちに結婚したいと考えていた」、「将来的には結婚すると考えていた」、「結婚し

ないだろうと考えていた」のなかでいずれかを回答するように求められている。本来は、

結婚の早さをきいているように思うが、それを結婚意欲の強さと解釈し、近いうちへと 3点、将来的へと 2 点、しないだろうに 1 点を割り当てて 58、量的変数化して独立変数とし

て用いることにした。

56 実際には、「その他」というカテゴリーがあるが、これは中身を特定できないので、や

むなく 1.5 点を代入した。 57 ただしこの値は、調査対象者本人に、当時の交際相手の意欲の程度を推測して回答して

もらったものであることには注意が必要であろう。 58 これら以外に「結婚するかどうかはわからなかった」というカテゴリーがある。こちら

についても、やむなく 1.5 点を代入した。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

53

Page 56: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

続いて、非線形主成分分析において使用する、理由の変数について述べる。3 年前当時

の結婚意欲の質問への回答が「1 近いうちに結婚したいと考えていた」の場合、その直

後で結婚意欲があったのはなぜなのか理由が聞かれている。また、そのほかの回答の場合

は、やはり直後で結婚意欲がなかったのはなぜなのか理由がたずねられている。それと、

結婚した者と結婚予定の者には、結婚を決めた理由も質問されている。 それらにかんして、どういった選択肢が揃えられていたのか、あるいはどのような文言

で提示されていたのかについては、以下の表 2 にまとめているので、そちらを参照された

い。以下に掲載した表 2 から、それぞれの選択肢の文章と、度数分布の基本傾向を知るこ

とができる。

N mean sd min max N mean sd min max交際継続 4724 0.50 0.50 0 1 7589 0.65 0.48 0 1自分が意思決定 2370 0.60 0.49 0 1 4934 0.50 0.50 0 1相手が意思決定 951 0.37 0.48 0 1 2468 0.72 0.45 0 1

年齢  (歳) 4724 27.61 2.73 22 32 7589 26.78 2.61 22 32本人教育年数  (年) 4724 15.09 2.01 9 18 7589 14.60 1.86 9 18相手教育年数  (年) 4724 14.63 1.88 9 18 7589 14.76 2.11 9 18

 非正規 4724 0.10 0.30 0 1 7589 0.27 0.44 0 1 自営 4724 0.05 0.22 0 1 7589 0.02 0.15 0 1 その他 4724 0.16 0.37 0 1 7589 0.15 0.36 0 1 非正規 4724 0.21 0.41 0 1 7589 0.11 0.31 0 1 自営 4724 0.02 0.15 0 1 7589 0.05 0.22 0 1 その他 4724 0.19 0.39 0 1 7589 0.14 0.35 0 1 なし 4724 0.06 0.24 0 1 7589 0.07 0.26 0 1 150万円未満 4724 0.18 0.38 0 1 7589 0.25 0.43 0 1 450-850万円未満 4724 0.18 0.38 0 1 7589 0.04 0.20 0 1 850万円以上 4724 0.01 0.11 0 1 7589 0.00 0.05 0 1 なし 4724 0.08 0.27 0 1 7589 0.05 0.23 0 1 150万円未満 4724 0.19 0.39 0 1 7589 0.13 0.33 0 1 450-850万円未満 4724 0.06 0.23 0 1 7589 0.13 0.34 0 1 850万円以上 4724 0.00 0.06 0 1 7589 0.02 0.12 0 1 不明 4724 0.17 0.38 0 1 7589 0.24 0.43 0 1 月160時間未満 4724 0.25 0.43 0 1 7589 0.27 0.44 0 1 月240時間以上 4724 0.30 0.46 0 1 7589 0.20 0.40 0 1 月160時間未満 4724 0.33 0.47 0 1 7589 0.21 0.40 0 1 月240時間以上 4724 0.15 0.35 0 1 7589 0.40 0.49 0 1

本人親との同居 4724 0.45 0.50 0 1 7589 0.55 0.50 0 1居住年数  (年) 4724 11.33 9.96 1 35 7589 12.78 10.23 1 35

相手居住地との

距離 (近さ3件尺度) 4724 1.90 0.55 1 3 7589 1.90 0.60 1 3

周囲の異性環境  (多さ4件尺度) 4724 2.56 0.86 1 4 7589 2.43 0.91 1 4周囲の結婚して

いる知人 (多さ4件尺度) 4724 2.39 0.88 1 4 7589 2.29 0.92 1 4

交際期間  (年) 4724 3.57 2.78 1 19 7589 3.63 2.65 1 19本人結婚意欲  (早さ3件尺度) 4724 2.04 0.63 1 3 7589 2.19 0.68 1 3相手結婚意欲  (早さ3件尺度) 4724 2.02 0.70 1 3 7589 2.08 0.71 1 3

結婚相手に求める条件を満たしていると

思ったから2351 0.48 0.50 0 1 5432 0.37 0.48 0 1

家族になりたいと思える相手だったから 2351 0.65 0.48 0 1 5432 0.73 0.45 0 1趣味・娯楽やボランティア活動などを一

緒に楽しめたから2351 0.19 0.39 0 1 5432 0.25 0.43 0 1

当時の交際相手を逃したくなかったから 2351 0.17 0.38 0 1 5432 0.17 0.37 0 1

結婚意思決定

理由

本人年収

相手年収

本人労働時間

相手労働時間

表2 使用変数の記述統計量

男性 女性

結婚移行

本人就労地位

相手就労地位

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

54

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相手が結婚を望んでいたから 2351 0.29 0.45 0 1 5432 0.32 0.47 0 1子どもが欲しかったから 2351 0.16 0.37 0 1 5432 0.28 0.45 0 1妊娠したから 2351 0.05 0.22 0 1 5432 0.09 0.28 0 1周囲からの期待・後押しがあったから 2351 0.07 0.26 0 1 5432 0.12 0.32 0 1共通の友人・知人がいたから 2351 0.06 0.24 0 1 5432 0.09 0.28 0 1交際期間が長くなったから 2351 0.15 0.35 0 1 5432 0.22 0.41 0 1自分が特定の年齢になるから 2351 0.13 0.33 0 1 5432 0.28 0.45 0 1相手が特定の年齢になるから 2351 0.16 0.37 0 1 5432 0.14 0.35 0 1自分の仕事が軌道に乗ったから 2351 0.07 0.25 0 1 5432 0.02 0.14 0 1相手の仕事が軌道に乗ったから 2351 0.02 0.14 0 1 5432 0.07 0.25 0 1諸事情でお互いの住む場所が遠くなる

予定があったから2351 0.02 0.14 0 1 5432 0.04 0.20 0 1

婚期を逃したくなかったから 2351 0.09 0.28 0 1 5432 0.20 0.40 0 1その他 2351 0.04 0.20 0 1 5432 0.04 0.19 0 1結婚相手に求める条件を満たしていると

思ったから889 0.53 0.50 0 1 2422 0.44 0.50 0 1

家族になりたいと思える相手だったから 889 0.66 0.48 0 1 2422 0.73 0.45 0 1趣味・娯楽やボランティア活動などを一

緒に楽しめたから889 0.18 0.38 0 1 2422 0.23 0.42 0 1

当時の交際相手を逃したくなかったから 889 0.18 0.39 0 1 2422 0.19 0.39 0 1相手が結婚を望んでいたから 889 0.22 0.41 0 1 2422 0.18 0.38 0 1子どもが欲しかったから 889 0.23 0.42 0 1 2422 0.39 0.49 0 1周囲からの期待・後押しがあったから 889 0.08 0.27 0 1 2422 0.11 0.31 0 1共通の友人・知人がいたから 889 0.07 0.26 0 1 2422 0.09 0.28 0 1交際期間が長くなったから 889 0.18 0.38 0 1 2422 0.32 0.47 0 1自分が特定の年齢になるから 889 0.18 0.39 0 1 2422 0.40 0.49 0 1相手が特定の年齢になるから 889 0.18 0.38 0 1 2422 0.15 0.36 0 1自分の仕事が軌道に乗ったから 889 0.06 0.23 0 1 2422 0.03 0.16 0 1相手の仕事が軌道に乗ったから 889 0.01 0.10 0 1 2422 0.05 0.21 0 1諸事情でお互いの住む場所が遠くなる

予定があったから889 0.02 0.14 0 1 2422 0.03 0.18 0 1

婚期を逃したくなかったから 889 0.10 0.30 0 1 2422 0.26 0.44 0 1その他 889 0.02 0.15 0 1 2422 0.03 0.16 0 1結婚する必要性をまだ感じなかったから 1462 0.37 0.48 0 1 3010 0.28 0.45 0 1結婚を意識して交際しているわけではな

かったから1462 0.18 0.38 0 1 3010 0.17 0.37 0 1

結婚を決めるタイミング、きっかけがな

かったから1462 0.39 0.49 0 1 3010 0.36 0.48 0 1

当時の交際の状態が心地よかったから 1462 0.14 0.34 0 1 3010 0.13 0.33 0 1相手のことをもっとよく知りたかったから 1462 0.14 0.35 0 1 3010 0.18 0.38 0 1当時は、仕事(または学業)にうちこみた

かったから1462 0.12 0.33 0 1 3010 0.15 0.36 0 1

独身の自由さや気楽さを失いたくなかっ

たから1462 0.15 0.36 0 1 3010 0.17 0.38 0 1

結婚後の経済状況に不安があったから 1462 0.24 0.43 0 1 3010 0.24 0.43 0 1自分の仕事が安定しなかったから 1462 0.15 0.36 0 1 3010 0.10 0.29 0 1交際相手の仕事が安定しなかったから 1462 0.04 0.20 0 1 3010 0.17 0.37 0 1自分もしくは相手がお互いの実家と良い

関係が築けるか不安だったから1462 0.04 0.20 0 1 3010 0.11 0.31 0 1

金銭感覚が合わなさそうだったから 1462 0.03 0.18 0 1 3010 0.06 0.24 0 1自分や相手がいい父親・いい母親にな

れるか不安だったから1462 0.05 0.21 0 1 3010 0.08 0.27 0 1

結婚相手としてもっとふさわしい人がい

るかもしれなかったから1462 0.08 0.26 0 1 3010 0.15 0.36 0 1

その他 1462 0.06 0.24 0 1 3010 0.08 0.27 0 1

3年前結婚意欲

ありの理由

3年前結婚意欲

なしの理由

結婚意思決定

理由

表2 (続き)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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3 分析結果 3-1 結婚に至る要因

まずは、どのような人たちが結婚へと至りやすいのかを確認したい。表 3 は、3 年前の

交際相手とのあいだで結婚に至るか否かを判別するロジットモデルの分析結果である。な

お、男女に分けたうえで、事実として結婚する確率と、結婚の意思決定が済む確率とを、

分析対象とした。どちらの結果もそう大きな違いはないが、本研究プロジェクトの趣旨に

沿うように、後者の結果を優先して解釈する。 男性サンプルの推定結果で、社会経済的変数の効果に注目すると、それら要因が系統的

に結婚確率へと影響を及ぼしていることがわかる。一言でいえば、高階層性といえよう。

すなわち、社会経済的地位の高い男性ほど、結婚しやすい。男性本人の教育年数の係数は

プラスであるほか、非正規雇用ダミーの係数はマイナス、そして年収はやや曖昧ではある

ものの中程度の者を基準としてみると、低い層でマイナス、より高い層ではプラスとなっ

ている。ただし、年収の分布の両端ではそうした傾向から外れていることもわかる。 他方で、3 年前交際相手の女性属性については、結婚へと影響する要因はみあたらな

い。就労地位の「その他」というカテゴリーは、無職や学生などを含むのでマイナスなの

はとりたてて不思議でもない。また、相手年収の「不明」は、当時の交際相手のことをよ

く知らなかったということで、結婚に至らない程度の付き合いであった可能性もある。い

ずれも、社会経済的要因の効果として論ずるに値するとは思えない。 女性サンプルの推定結果では、交際相手の属性のほうで効果があり、本人の属性につい

てはそうではない。だがこれこそ、先にみた男性サンプルの結果と整合的であるというべ

きである。なぜなら、男性側の社会経済的地位が結婚へと影響し、女性側の地位は影響し

ないことを示唆するからである。諸要因のなかでも、年収については、むしろ女性サンプ

ルにおいて交際相手年収としてたずねられた男性側年収の効果のほうが、より仮説に符合

するクリアな結果となっている。男性の収入が高くなるにつれて、結婚する蓋然性はより

高くなっていく。ただしそれは中程度までであって、もっとも収入の高い層では反転して

結婚がおきにくい。男性の年収と結婚確率について、そうした曲線的な関係が浮かび上が

る。 労働時間については、顕著な影響はみられない。それが長ければ結婚確率を下げると予

測されたが、推定結果はその説を支持していない。意外ではあるものの、労働時間の長さ

が結婚の妨げとなっているわけではなさそうである。 居住にかかわる要因でみると、本人が親と同居しているかどうかにも着目したが、それ

らの影響がある様子は特になかった。また、3 年前当時の住居の居住年数にかんしても、

まったく効果はみられなかった。 だが 1 点、交際相手の居住地との距離は、結婚と関連がある。住んでいる距離が互いに

近いほど、結婚が起こりやすい。男女ともにほぼ同等の結果が観察されたため、これは安

定的な知見といえそうである。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

56

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coef s.e. coef s.e. coef s.e. coef s.e.年齢

 (歳) .017 (.015) -.022 (.014) .042 ** (.011) .010 (.011)本人教育年数

 (年) .060 ** (.023) .063 ** (.021) -.027 (.016) -.012 (.016)相手教育年数

 (年) -.019 (.024) .003 (.022) .055 ** (.014) .043 ** (.014)本人就労地位(基準:正規)

 非正規 -.605 ** (.160) -.456 ** (.145) .039 (.071) .026 (.072) 自営 -.475 * (.201) -.254 (.179) .196 (.185) .180 (.186) その他 -.298 (.229) -.302 (.209) -.199 (.140) -.206 (.139)相手就労地位(基準:正規)

 非正規 .020 (.107) -.025 (.103) -.141 (.094) -.087 (.093) 自営 .045 (.276) -.157 (.260) -.535 ** (.129) -.505 ** (.126) その他 -.541 ** (.208) -.417 * (.188) -.038 (.160) -.042 (.157)本人年収(基準:150-450万円未満)

 なし -.101 (.258) -.032 (.233) .102 (.153) .145 (.150) 150万円未満 -.199 (.160) -.266 † (.147) -.117 (.085) -.067 (.085) 450-850万円未満 .306 ** (.102) .210 * (.100) .092 (.139) .147 (.142) 850万円以上 -.094 (.369) -.392 (.361) -.180 (.518) .016 (.508)相手年収(基準:150-450万円未満)

 なし .306 (.229) .034 (.209) -.525 ** (.171) -.538 ** (.165) 150万円未満 -.147 (.148) -.184 (.137) -.235 * (.105) -.213 * (.104) 450-850万円未満 -.170 (.160) -.102 (.156) .168 † (.087) .117 (.090) 850万円以上 -.872 (.658) -.411 (.601) -.914 ** (.232) -.965 ** (.227) 不明 -.868 ** (.122) -.827 ** (.111) -.685 ** (.070) -.673 ** (.069)本人労働時間(基準:月160-240時間未満)

 月160時間未満 -.111 (.164) -.028 (.152) .074 (.102) .124 (.101) 月240時間以上 .110 (.086) .052 (.083) .131 † (.072) .092 (.073)相手労働時間(基準:月160-240時間未満)

 月160時間未満 -.168 (.137) -.013 (.128) -.324 * (.126) -.190 (.124) 月240時間以上 -.036 (.107) -.013 (.104) .040 (.061) .068 (.062)本人親との同居(基準:なし)

 同居 -.042 (.096) -.056 (.090) .045 (.069) .011 (.070)居住年数

 (年) -.007 (.005) -.001 (.005) .000 (.003) .004 (.003)相手居住地との距離

 (近さ3件尺度) .176 ** (.067) .182 ** (.064) .197 ** (.047) .140 ** (.047)周囲の異性環境

 (多さ4件尺度) -.054 (.050) -.106 * (.047) -.137 ** (.031) -.169 ** (.031)周囲の結婚している知人

 (多さ4件尺度) -.340 ** (.051) -.233 ** (.048) -.153 ** (.032) -.121 ** (.032)交際期間

 (年) .045 ** (.013) .040 ** (.013) .035 ** (.010) .047 ** (.010)本人結婚意欲

 (早さ3件尺度) .895 ** (.070) .796 ** (.067) .670 ** (.044) .714 ** (.044)相手結婚意欲

 (早さ3件尺度) .803 ** (.064) .880 ** (.061) .864 ** (.043) .873 ** (.043)定数項

-4.679 ** (.601) -3.699 ** (.561) -4.430 ** (.421) -3.371 ** (.421)

Model Chi-squared 1246.8 ** 1245.6 ** 1865.7 ** 1829.5 **

d.f. 30 30 30 30Log Likelihood -2283.9 -2502.7 -4325.2 -4295.0N of persons注) † p <.1 * p <.05 ** p <.01(両側検定)

   結婚意思決定とは,結婚予定がある者も含めたことを意味する.

4724 7589

表3 3年後の結婚にかんするロジットモデルの推定結果

男性 女性結婚のみ 結婚意思決定 結婚のみ 結婚意思決定

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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周囲の人間関係要因については、負の効果が全般的に観察される。周囲によく話す異性

が多いほうが、結婚はむしろしにくい傾向にある。そしてまた、周囲に結婚している知人

が多いことも、結婚に対しては負の影響がある。 最後に、交際している 2 人の期間および結婚意欲についてだが、すべて正の影響がみら

れる。交際期間が長いほど、結婚は起きやすい。結婚意欲については、自分の結婚意欲は

もちろん、相手の結婚意欲も、それらが強いほど結婚しやすい。結婚したいという意識と

結婚をすると決めるのとは別ではあるが、これらの関連は至極当然ではある。 まとめると、結婚に正の影響を及ぼすものとして、男性側の社会経済的属性の高さや結

婚意欲の強さ、そして交際期間の長さと居住地の近さがある。逆に、負の影響を及ぼすも

のとしては、周囲の人間関係で異性の多さや結婚している知人の多さをあげることができ

る。 3-2 結婚までの過程における諸要因の影響

結婚をアウトカムとした分析結果は、既にみたとおりである。だがそれでは、結婚の意思

決定に至るプロセスにまで立ち入った検討はできない。そのためには、トランジションモデ

ルによる分析結果を待たなければならない。表 4 がその結果である。 結婚する意思決定までのプロセスにおいて、段階を分けると、どのような違いがみえるだ

ろうか。大きくいうと、社会経済的要因と、それ以外の要因とで、効果がある段階に違いが

あるといえる。 交際が継続するかどうかという段階では、社会経済的要因の効果はほとんどみられない。

例外的に、男性側の学歴と、男性の高収入層においてのみ、結婚への影響を確認することが

できる。これらの影響の符号は逆であり、男性の学歴が高くなるほど交際が継続しやすくな

る一方で、男性が高収入層に属するとむしろ交際は継続しにくくなる。 表 4 では、女性にかんしてのみ、親との同居が結婚の意思決定と関連していることがう

かがえる。親と同居している女性のほうが、女性自身から結婚を意思決定する確率が低いも

のの、相手の男性が先に意思決定する確率はむしろ高くなる。先の表 3 では、交際が続くか

どうかは分けていなかったために、こうした効果はみえなかったのだが、プロセスを区切る

ことで、思わぬ効果がみえるようになったわけである。 そのほかの要因では、居住年数の長さや相手居住地の近さは交際継続に対してプラスに

はたらき、周囲の異性や結婚している知人が多くなると交際の継続に対してマイナスには

たらくことがわかった。これらの要因のほとんどについては、男女ともに、交際継続の段階

のみで効果をもつものである点が強調できる。 さらには、交際期間の長さや結婚意欲の強さなども、交際継続に正の影響がある。すなわ

ち、二人の交際をより安定的にさせるものであるといえる。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

58

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coef s.e. coef s.e. coef s.e. coef s.e. coef s.e. coef s.e.年齢

 (歳) -.012 (.013) -.012 (.019) -.021 (.034) .017 (.011) .008 (.013) -.001 (.022)本人教育年数

 (年) .053 ** (.019) .019 (.028) .012 (.050) .002 (.016) .040 * (.019) -.061 † (.032)相手教育年数

 (年) .014 (.020) .006 (.030) -.034 (.051) .028 † (.014) -.045 ** (.017) .070 * (.029)本人就労地位(基準:正規)

 非正規 -.158 (.125) -.240 (.187) -.866 ** (.323) .072 (.072) .074 (.082) -.082 (.145) 自営 -.082 (.155) -.186 (.242) -.183 (.396) .339 † (.193) -.107 (.210) .043 (.337) その他 -.279 (.183) -.011 (.278) -.291 (.459) -.167 (.139) .212 (.164) -.355 (.277)相手就労地位(基準:正規)

 非正規 .127 (.095) -.198 (.134) -.173 (.232) .027 (.094) .070 (.109) -.455 * (.177) 自営 -.098 (.230) -1.007 ** (.349) .616 (.495) -.243 * (.124) .077 (.155) -1.045 ** (.249) その他 -.137 (.165) -.024 (.255) -1.237 ** (.456) -.026 (.154) .366 † (.192) -.372 (.313)本人年収(基準:150-450万円未満)

 なし -.019 (.200) .038 (.302) .407 (.525) .201 (.149) -.229 (.179) .124 (.285) 150万円未満 -.041 (.126) -.349 † (.194) -.079 (.317) -.009 (.085) -.191 † (.099) .057 (.168) 450-850万円未満 .123 (.095) .199 (.134) .626 * (.248) .186 (.143) -.367 * (.155) .510 † (.292) 850万円以上 -.598 † (.330) .827 (.608) -.524 (1.100) -.128 (.496) -.707 (.658) .602 (.911)相手年収(基準:150-450万円未満)

 なし .001 (.181) -.355 (.275) .307 (.502) -.284 † (.162) -.226 (.205) -.790 * (.313) 150万円未満 -.209 † (.121) -.064 (.180) -.104 (.301) -.125 (.104) .032 (.124) -.495 * (.205) 450-850万円未満 .146 (.152) -.096 (.206) -.653 † (.382) .082 (.091) .023 (.095) .099 (.196) 850万円以上 -.117 (.550) -.930 (.857) -.981 (1.266) -.748 ** (.217) -.744 * (.308) -.813 † (.425) 不明 -.472 ** (.095) -.420 ** (.149) -1.616 ** (.284) -.482 ** (.069) -.214 * (.084) -.823 ** (.136)本人労働時間(基準:月160-240時間未満)

 月160時間未満 .139 (.136) -.249 (.198) -.225 (.326) .097 (.102) .052 (.117) .126 (.195) 月240時間以上 -.050 (.078) .187 † (.112) .306 (.196) .045 (.073) .105 (.081) .145 (.153)相手労働時間(基準:月160-240時間未満)

 月160時間未満 -.194 † (.117) .134 (.172) .612 * (.289) -.240 † (.123) -.105 (.149) .057 (.240) 月240時間以上 -.099 (.098) .038 (.140) .328 (.241) .012 (.063) .071 (.069) .162 (.124)本人親との同居(基準:なし)

 同居 -.069 (.082) .141 (.119) -.242 (.205) -.095 (.070) -.199 * (.080) .311 * (.138)居住年数

 (年) .008 † (.004) -.014 * (.006) -.011 (.010) .005 (.003) .000 (.004) -.001 (.007)相手居住地との距離

 (近さ3件尺度) .265 ** (.060) -.013 (.084) -.042 (.148) .154 ** (.048) -.001 (.052) .078 (.095)周囲の異性環境

 (多さ4件尺度) -.121 ** (.043) -.025 (.063) -.115 (.113) -.240 ** (.032) -.004 (.035) .065 (.062)周囲の結婚している知人

 (多さ4件尺度) -.189 ** (.043) -.046 (.063) -.140 (.112) -.135 ** (.033) .011 (.037) -.066 (.065)交際期間

 (年) .047 ** (.012) -.033 † (.018) .052 † (.031) .095 ** (.011) .004 (.011) -.091 ** (.019)本人結婚意欲

 (早さ3件尺度) .619 ** (.063) 1.257 ** (.101) -.268 (.180) .583 ** (.045) 1.135 ** (.059) .300 ** (.100)相手結婚意欲

 (早さ3件尺度) .615 ** (.056) .132 (.086) 1.641 ** (.160) .677 ** (.044) -.449 ** (.055) 1.465 ** (.097)定数項

-2.918 ** (.506) -2.127 ** (.767) -1.591 (1.328) -2.450 ** (.421) -1.712 ** (.488) -2.409 ** (.855)

Model Chi-squared ** **

d.f.Log LikelihoodN of transitions注) † p <.1 * p <.05 ** p <.01(両側検定)

   太字は「自分から意思決定」の係数との差(交互作用)が両側10%有意であること,太字斜体は両側5%有意であることをそれぞれ示す.

表4 3年後の結婚にかんするトランジションモデルの推定結果

男性 女性交際継続 自分から意思決定 相手から意思決定 交際継続 自分から意思決定 相手から意思決定

8045 14991

1652.5 2876.592 92

-4746.6 -8577.3

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第 2 の段階として設定したのは、自らが先に結婚の意思決定をする段階である。そこで

結婚意思決定をするか否かを分かつ要因は、男女でやや異なる結果が出ている。たとえば、

男性サンプルにおいて学歴の効果がみられないのに対し、女性サンプルでは本人学歴が正

で、相手学歴が負の効果がとらえられている 59。他にも、女性サンプルで本人年収の中間層

を頂点とした上に凸の曲線形で年収と結婚意思決定との関係が描かれるが、男性サンプル

の結果ではそれに相当するものは見当たらない。さらには親との同居や居住年数の効果に

ついても、結果が必ずしも男女間で一致しない。 結婚意欲にかんしては、本人の結婚意思決定に対しては自身の結婚意欲がもっぱら影響

するという知見を得た。交際相手の結婚意欲はというと、自分ではなく相手が先に結婚の意

思決定をする確率を高めるというように作用している。 第 3 の段階としたのは、本人が意思決定をせずに、相手が先に結婚の意思決定をすると

いうものである。これについては、女性本人の学歴が高いほど交際相手の男性から結婚意思

決定されにくいこと、交際相手たる男性の学歴が高いほうが相手からの結婚意思決定がな

されやすいことがわかった。交際していた男性が非正規や自営だと、正規の場合に比べて、

男性のほうから意思決定はしにくいこともまた明らかとなった。また、交際相手である男性

の年収の逆 U 字に近い曲線形の効果も、表 3 に類似したものが再現された。要するに、先

ほどみた結婚生起に対する社会経済的地位の効果というものは、概ね、男性の意思決定にお

いて顕現しているものとみることができるのである。 注目すべきは、交際期間の効果である。これは、男性の本人意思決定段階において、およ

び女性の相手決定段階において、要するに男性の意思決定で負の影響を与えていることだ。

この知見は、交際が長く続いた後では、男性は結婚へと踏み出さなくなることを意味する結

果である。 それから結婚意欲では、本人の意欲はここではそれほど大きな効果があるわけではなく、

相手の結婚意欲こそが強い正の効果をもつことがうかがえる。交際相手の意思決定なのだ

から、これもまた納得のいくところではある。 知見を整理すると、親や友人など人的な環境は交際継続に効き、結婚の意思決定の要因は

それぞれの結婚意欲と男性側の社会経済的属性により概ね決定されるとみることができる。 3-3 結婚意欲がある人にとっての結婚意思決定までの考えの筋道

続いて、結婚意思決定の理由へと着目し、それらさまざまな理由が、3年前のどのような

結婚意欲があった理由、あるいはなかった理由と対応しているのかを検討する。ここでは 3

次元空間にいろいろな意思決定理由を布置することとなるが、図の見方としては、理由同士

が近くに位置していればそれらは同時に回答される傾向があること、逆に遠い位置にあれ

ばそれらは同時には回答され難いものであることを意味する。図の原点付近であれば、どれ

59 今回の分析は、意識や人間関係を除けば、だいたいカップルの両方の状態を知ることができ

るので、いずれも独立変数として投入しているが、サンプルの大きさゆえか、どちらかといえ

ば女性サンプルの結果のほうがクリアな結果であるように思える。

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図2-1 結婚意思決定理由と結婚意欲ありの理由:同じ相手・男性

図2-2 結婚意思決定理由と結婚意欲ありの理由:同じ相手・女性

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とも同程度に関連するということで、さしあたって特徴がみられない理由ということにな

るだろう。これについては積極的に解釈はしない。

まず図 2-1より、3年前に交際相手と結婚意欲があり、なおかつ、その後同じ相手と結婚

した男性の理由の回答にみられる関連を読み解く。交際していた相手と結婚した相手が同

じであることから、3年前に結婚意欲があった理由と結婚意思決定の理由とが、きれいに対

応付いていることがわかる。たとえば、図の下のほうで、結婚意欲ありの理由としての「家

族」という回答(有:家族と略記)が、結婚意思決定理由での「家族」という回答(結:家

族と略記)と近い位置にプロットされているのが確認できる。他の理由についても同様で、

ほとんどが 3 次元座標軸において結婚意欲ありの理由と結婚意思決定理由とがだいたい近

いところにある。つまり、この図であらわされているのは、交際からスムースに結婚に至っ

た対象者たちの意識空間であるので、思っていた通りに結婚していった様子がうかがえる。

ただし、理由はいくつかのクラスターへと分けられる。第 1に、年齢を理由とするクラス

ターである。図の右上に、本人や相手の年齢を理由に結婚したがり、そして実際に結婚に至

ったとする回答がかたまっている。婚期を理由とする回答も、位置的にはやや距離があるも

のの、ベクトルの方向性としては類似しており、このクラスターと一部重複するとみてよい。

第 2に、図の上方にある、仕事を理由とするクラスターである。こちらについても、自分

の仕事が軌道にのったことも、相手の仕事が軌道にのったことも、ほぼ同じような回答パタ

ーンがなされていることがうかがえる。

第 3に、結合とでも呼ぶべきか、互いに結びつきたい理由が重なる右下のクラスターであ

る。ここには、相手を逃したくない、相手が望んだから、交際が長くなった、子どもが欲し

いなどの理由が含まれる。

そして第 4に、相性というべき理由のクラスターである。これは図の下にあり、趣味が合

うことや、家族になりたい相手だとする理由が含まれている。

こうした 4つのクラスター内では、1つを回答するならばクラスター内の他のものもあが

りやすいというわけだ。そんななか、妊娠したことを結婚の意思決定理由とする回答は、他

から浮いた位置にあることも興味深い。それは男性にとっては突発的な自体で、3年前に結

婚を望む理由などとはほとんど関係がないのである。

次に図 2-2 から、結婚意欲があって交際していた人とそのまま結婚した女性についても、

回答パターンをみてみよう。原点付近に多くの理由が布置することでわかるように、女性で

は構造が明確ではない。言い換えれば、それぞれの理由が緩やかに関連しあっており、局所

的に強く相関する様子があまりない。

それでもクラスターはいくつかみられ、その最も顕著なものは、図の右上に位置する、相

手を逃さないとする理由を中心としたクラスターである。男性でも似たクラスターはあっ

たが、実のところ意味はまったく異なる。というのも、男性のそれは、相手を逃したくない

だけでなく、相手が望んだとか、交際が長くなったなど、相手の都合も同時反応していた。

しかし女性のクラスターでは、自分にとって相手が条件を満たしていた、自分の婚期など、

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明らかに自己都合な理由がかたまっているのである。相手を逃したくないから結婚すると

いう背景には、男女間で意味の違いが隠れているとみることができよう。

第 2のクラスターとして、図の下にある、仕事を理由とするものがあげられる。それから

第 3のクラスターは、左の妊娠を中心としたクラスターである。男性と異なり、交際時の結

婚意欲ありの理由や結婚意思決定理由でその他との答えが、妊娠との結婚理由と重なる。そ

の他の中身は残念ながらうかがいしえないが、妊娠というトリガーが単に偶発的に理由と

されているだけではないようにも思える。

残りの理由は、原点近くにばらついている。それらから少しだけ離れたところに、子ども

が欲しかったからという理由が位置する。つまり女性にとっては、この理由は他から区別さ

れて独立に存在するものなのである。男性の場合は、子どもが欲しいという理由は相手と結

びつく形であらわれていたが、女性はまったく事情が違うことを示唆し、男女の違いを浮き

彫りにしている。

では、3年前の交際相手と結婚相手が異なるときはどのようになるか。それは、男性につ

いては図 3-1、女性は図 3-2 をみることにより理解することができる。どちらの図も、先に

みた図 2-1や図 2-2と比べて、構造がより明確ではない。1つ 1つがばらついていることも

あるが、それ以上に顕著なのは、結婚意欲ありの理由と結婚意思決定理由とで、各々の理由

の項目が一致していないことだ。一目瞭然なことだが、対応するはずの内容の理由が、まっ

たく違う位置にプロットされているのである。これは、そもそも対象としている相手が違う

のだから、むしろ当然のことなのかもしれない。

それでもなお、婚期や年齢といったものは、結婚意欲ありの理由と結婚意思決定の理由と

が、図 3-1の中では比較的近い位置にある。どちらも結婚にかんする規範の影響を受けやす

いものであることが、こうした結果を生み出しているのであろう。

図 3-2 は、詳細な理由の内容が同じである結婚意欲あり理由と結婚意思決定理由とが近

くには位置しないが、その代わりに、別のまとまりができている。第 1に、結婚意欲があっ

たクラスターで、図の上部が該当する。このエリアには、結婚意欲があったことの理由がい

ろいろ並んでいる。

第 2には、図の右側で、仕事や周囲の友人を理由として結婚意思決定したとする回答が緩

やかにまとまっている。

そして第 3 は図の下部で、ここには年齢や相手関係にもとづく結婚意思決定の理由がた

くさんあがっている。よくみると、3年前に結婚意欲があった理由としての婚期という回答

が、この中に混ざっていることに気づく。相手が違うにもかかわらず、ただ 1つだけ交際当

時の理由と結婚意思決定理由とが対応するのは、やはり規範の影響であろう。相手が代わっ

たとしても、自分の婚期がまさに今だと思っているならば、女性も何らかの他の理由と結び

付けつつ結婚へ向かっていくように思われる。

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図3-1 結婚意思決定理由と結婚意欲ありの理由:異なる相手・男性

図3-2 結婚意思決定理由と結婚意欲ありの理由:異なる相手・女性

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3-4 結婚意欲がない人にとっての結婚意思決定までの考えの筋道

3 年前には結婚意欲がなかった人たちには、なぜなかったのか理由をたずねている。それ

を用いて、その後結婚の意思決定をした理由との同時反応を空間表示してみたら何がみえ

るだろうか。図 4-1 は、男性で、3 年前には結婚意欲がなかったものの、その後同じ相手と

結婚に至った人たちについての分析結果である。 意欲なしの理由と結婚意思決定理由なので、さすがに性質が違うわけで、これまでみてき

た図に比べて、対応関係が悪い。図の上には、結婚意欲なしだった理由が位置している。そ

れから右には、仕事や年齢による結婚意思決定理由のクラスター、下は相手との相性に基づ

く結婚意思決定理由クラスターとも読み取れる。 局所まで眼を向けると、仕事にかかわる理由は、比較的対応関係があることがわかる。図

でいえば右側となるが、今はまだ仕事に打ち込みたいや、自分の仕事が不安定、あるいは経

済的に不安という結婚意欲なしの理由は、仕事や年齢といった結婚意思決定理由クラスタ

ーとだいたい重なる位置にある。つまりこの証拠から、仕事にかかわる理由で結婚を控えて

いるだけならば、それが解消されれば、かつ交際を継続できていれば、結婚への道が開かれ

やすいということが推察される。 結婚の必要性を感じない、結婚を意識して交際していない、これら 2 つはきわめて強力

な結婚を抑制する理由であると思われる。それらと、結婚意思決定で妊娠を理由とするもの

が近い位置にあるのは興味深い。結婚に関心を寄せない男性を半ば強制的に方向転換させ

る理由があるとすれば、それこそまさに妊娠でしかないことを示唆するからである。 そのように、男性の場合はまだ、3 年前に結婚意欲なしの理由と結婚の意思決定をした理

由とが局所的に結びつく。ところが女性はまったくそうではない。図 4-2 によれば、図の上

方には結婚意欲がなかったことの理由群、下方には結婚意思決定の理由群が位置するのみ

で、ほとんど対応関係はない。全体的のみならず、局所的にみても、原点付近を除き、意欲

なし理由と結婚決定理由とが重なりをもたない状態である。つまり、女性の場合、何か結婚

を抑制している理由が解消されたことで、結婚へと向かうというような構造になっていな

い。これらの結果をみる限り、結婚意欲のない女性が結婚へと向かうのは、筋道がみえない

以上、今回の分析からは手がかりさえ見出し難かったと認めざるをえない。 なお分析結果の掲載は割愛したが、3年前の交際相手とは別の相手と結婚した場合にお

ける、結婚意思決定理由と結婚意欲がなかった理由との対応関係についても同様に分析を

おこなった。だが、男性においては、あまりクラスターはみえてこず、女性においても対応

関係が希薄であることが再び裏付けられた。相手が代わっているのはそれなりに理由ある

とみるべきで、意欲なしから結婚意思決定へ移る筋道は見出すことが困難であった。

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図4-1 結婚意思決定理由と結婚意欲なしの理由:同じ相手・男性

図4-2 結婚意思決定理由と結婚意欲なしの理由:同じ相手・女性

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4 まとめ

本稿では、結婚の意思決定にかかわる要因を精査することと、そこで重要となる結婚理由

の対応関係を把握することを目的に、調査データの実証分析をおこなうものであった。先行

研究における定番の知見と比べると、結婚確率にかんする男性の高階層性、結婚意欲の重要

性は再現されたが、女性の低階層性の証拠はあまりみられなかった。 結婚に正の影響を及ぼすものとして、男性側の社会経済的属性の高さや結婚意欲の強さ、

そして交際期間の長さと居住地の近さがある。逆に負の影響を及ぼすものとしては、周囲の

人間関係で異性の多さや結婚している知人の多さをあげることができる。ただし、交際から

結婚の意思決定に至る段階を区別して検討したところ、人間関係的な環境は交際継続に対

して、交際している二人それぞれの結婚意欲と男性側の社会経済的属性が結婚の意思決定

に対して、効果をもつことが明らかとなった。 従来から、社会経済的属性は交際の発生には影響せず、結婚には影響するといわれていた

が、今回の結果によって、それが結婚でも特に男性の意思決定にかかわるものであることが

特定された。社会的あるいは経済的地位の低い男性は、結婚へと踏み出すことは難しいので

ある。驚くような発見ではないが、段階を分けることで、問題の所在がよりはっきりとみえ

るようになったことは注目に値する。 相手との関係において、交際期間が、結婚に対し、正と負の両面でかかわることも非常に

興味深い知見である。交際期間が長くなるほど、交際は継続しやすいが、一方で男性の結婚

の意思決定を遅らせやすくさせている。交際している状態が心地よくなり、そのままで構わ

ないとする心性は、どちらかといえば男性においてみられる傾向といえそうである。 交際も継続させ、さらには結婚の意思決定を促す要因として強力なのは、やはり結婚意欲

である。本人が結婚意欲が高ければ、自分から結婚を意思決定するし、相手の結婚意欲が高

かいのなら、相手から結婚意思決定する蓋然性は高くなる。結婚選択を研究するうえでは、

こうした結婚意欲という要因を外して考えることはできない。そして、結婚意欲の中身を取

り出すために、その理由までたずねることは、有効な研究方略である。 2 つの時点での結婚にかかわる理由の対応から描かれる空間的付置パターンからみえた

系統性は、3 点に整理できる。第 1 には、構造に男女差がみられることである。比較的男性

のほうが構造が明確で、類似した理由ごとにクラスターがいくつか形成されている様子が

みえやすかった。他方、女性は、輪郭がぼやけたような構造でしかなく、とりわけ 3 年前の

交際と結婚とで相手が異なるときや、結婚意欲がなかった理由と結婚意思決定理由との対

応では、意味のありそうな関連を見出すことはできなかった。これらからいえることは、男

性は、結婚についての考え方の筋道がはっきりしており、それが時点間で一貫しやすい。言

い換えると、理想の結婚など同じ考えに固執しやすい。女性はそうではなく、別れて相手が

変わったり、自分の考えが変わり結婚しようと思い立ったら、それまでとはまた異質にみえ

るような理由を掲げて結婚へと進むというように、より柔軟であるとも解釈できるだろう。 第 2 に、結婚の規範が反映している結果がみえることである。年齢や婚期といった理由

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では、性別や、相手の異同にかかわらず、結婚意欲がある理由と実際に結婚する理由とのあ

いだに意味のあるつながりがみてとれる。それは、現代の若年者においてなお、ある年齢ま

でには、あるいは婚期と呼ぶべき時期のうちに結婚したいとする考えにとらわれている者

が一定程度いることを裏付けるものといえる。初婚年齢は上昇し、時代は変わってきたのは

確かであろうが、それでもなお、日本において結婚についての年齢規範はいまだ明に暗に存

在するとみなければならない。 それから第 3 に、数多ある理由の中で、一貫して対応関係がよいのは、仕事にかかわる理

由であったことである。仕事が軌道にのったことで結婚意欲をもった者は、結婚意思決定で

もそれをあげやすいし、仕事が不安定でまだ結婚意欲を持てない者でも、それが解消されて

仕事が順調になれば結婚するという意思決定をしやすいというわけである。 結婚の意思決定に着目した本稿では、男性の社会経済的地位の低さが結婚の妨げになっ

ていることと、結婚意欲が弱ければ結婚の決定には至らないことがわかった。非正規雇用の

拡大や高学歴化といった社会構造の大きな変化とは対照的に、若者が内面化した結婚規範

や性別役割分業意識などの主観的側面はより変化の速度や程度が穏やかなのであろう。両

者のギャップは、結婚をしたくてもできない若者が増加する背景要因となっているように

思われる。この問題を解消する方策の一つとして、個々人が結婚や子育て、学業、キャリア

形成等についての希望を実現できるよう、ライフデザインに関わる教育を、とりわけ中等教

育レベルの年代へと導入することが求められよう。実際に、山形県において、「高校生等の

ライフデザインセミナー」を実施し、結婚や子育てについての正しい知識を啓発する先進的

取組がなされていることから、これは非現実的な話ではないのである。 結婚意欲が弱いのが、仕事の不安定さや経済的な問題であれば、その解消が結婚意思決定

につながることもまた見出された。将来のみえにくい非典型雇用への就労や低賃金労働が

結婚へと踏み出すことを躊躇させる要因となっていても、それさえ何とかなれば結婚へつ

ながる人たちがある程度のボリュームでいるのなら、この層をターゲットに絞って新たな

制度設計をすることを視野に入れるべきであろう。未婚問題に対し、政策的に介入すること

はかなり困難であろうが、その手掛かりの一つがこの点により垣間見えるからである。

参考文献

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Sage.

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

69

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第2部第3章 個人の社会関係性が交際から結婚への移行に及ぼす影響

高村 静

1 問題意識

交際への移行と結婚への移行では、意思決定に影響を及ぼす要因が異なることが明ら

かになりつつあり、未婚状態から結婚状態への移行を検討する際、異性との交際に移行

する過程と、交際から結婚に移行する過程とを区分して検討することが、そのメカニズ

ムをよく説明するうえで有益であると考えられる。例えば、男性の結婚への移行には収

入が影響を及ぼすことが指摘されているが、それは異性との交際に移行する過程におい

てよりも、交際から結婚へ移行する過程において、強い影響があるとされている。 本稿は若い世代の交際から結婚への移行に焦点を当て、これまであまり検討されるこ

とのなかった個人が有する社会関係性が結婚の意思決定にどのような影響を与えるの

かについて検討を行う。なおこの際、次の2点を考慮に入れる。まず若い世代の地域間

異動に関する意向や実際の地域移動の経験と社会関係性との関連を考える。若年層の地

域間異動については、若者が地方から大都市に流出することで地方は消滅の危機にある、

という指摘から、地元に定着して早く結婚し、所得にかかわらず地元の友人関係の中で

ハッピーに暮らしている、というとらえ方まで幅広い。実際にはそのどちらもが観察さ

れる現象であろうが、それぞれの社会関係性とその可動性、結婚への影響について状況

把握を試みたい。 続いて 3 年前の交際時点におけるカップルの雇用形態や所得の組合せにより、結婚に

対して社会関係資本が及ぼす影響が異なるのかという点についても検討したい。初婚の

タイプ別に発生率を推計した岩澤[2013]によれば、我が国の結婚は全体として発生率を

低めながら、質の変化も伴っている。見合いによる結婚や職縁結婚など発生率が低下し

た失われつつある結婚のタイプがある一方で、夫あるいは妻が非正規雇用の結婚、夫あ

るいは妻が専門職の結婚、夫が長男の妻方同居婚などが発生率を高めているという。ま

た発生率の高まりは見られないものの、構成比を高めている結婚のタイプとして妻の方

が年齢や学歴等が高い結婚、友人の紹介による友縁婚などがある。これら今日的とされ

る結婚の特徴は、夫が安定的な稼ぎ手であることを必ずしも前提としないことや共働き

を前提とすることなどに共通点が見いだせるが、依然として男性稼ぎ手モデルの性別役

割分業観が根強い我が国で、このような新しいタイプの交際をする人が、結婚に移行す

ることをためらうケースも多いであろうこともまた推測される。 男性の収入の水準や安定性、またカップルでの組み合わせが幅広い範囲で結婚への移

行要因と認知されるなか、それ以外の結婚を決める要因にはどのようなものがあるか、

この課題について社会的関係性の豊かさや生活スキルをそれに代わる要因として中心

的に検討することが本稿の目的である。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

70

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2 先行研究

結婚と社会経済的地位(学齢、収入、職業、従業上の地位などが)との関係について

はこれまでに多くの研究がなされ、特に男性において経済的側面(収入や従業上の地位)

が結婚に大きな影響を与えることについて多くの指摘がなされている(例えば永瀬

[2002]、酒井・樋口[2005]、佐々木[2012]、高村[2015]など)。両者の関係性について近

年では、①交際なしから交際ありへの移行、②交際ありから結婚への移行と、結婚に至

るプロセスを区分し検討する研究が行われている。たとえば永島[2015]は、男性につい

て前述①②のプロセスを明確に区分して収入の影響を検討しているが、収入が影響を与

えるのは交際ありから結婚へのプロセスにおいてであり、交際なしから交際ありへの移

行に関しては、収入は有意な影響を持たないとしている。 出生動向基本調査(国立行政法人社会保障・人口問題研究所)によると、過去 20 年

ほどの間に平均初婚年齢については夫・妻ともに上昇が見られる一方で、出会いの平均

年齢にはほとんど変化が見られない。例えば平均初婚年齢は夫が 1987 年に 28.2 歳で

あったものが 2010 年には 29.8 歳へと 23 年間で 1.6 歳、妻は同様に 25.3 歳から 28.5歳へと 3.2 歳の上昇が見られるが、出会いの平均年齢は男性が 1987 年 25.7 歳、2010年 25.6 歳とほとんど変化はみられない。女性についても同 22.7 歳が 24.3 歳へと上昇

はしているものの、結婚年齢の上昇の程度ほどの差は見られない。このことはすなわち

交際期間の長期化傾向を示しており、事実、結婚までの平均交際期間は 1987 年の 2.54年から 2010 年の 4.26 年まで 23 年間で 70%ほど長期化している。このことは交際から

結婚への移行が難しくなっていることを表しているものと考えられ、交際から結婚への

意思決定を規定する要因については、さらに検討される必要がある。この際、前述のよ

うに男性の経済社会的地位が大きな規定要因である点について疑問を持つ余地は少な

く、若年の雇用環境の改善は当然に求められるが、一方でそれ以外の、ポジティブに意

思決定を後押しする要因も合わせて検討されることが、結婚を望む人の結婚への移行を

後押しするうえで必要であろう。 岩澤[2013]は、1970 年以降一貫して進む日本の未婚化の流れの中で起こっているの

は、量的な縮小だけでなく質的な変化でもあると指摘する。岩澤[2013]によれば全体と

しては婚姻率が低下するなかで比率を高めているのは次のような結婚である。①友人か

らの紹介など個人的ネットワークによる出会いの結婚、②年齢や学歴が妻の方が高い結

婚、③夫が安定的な稼ぎ手であることを必ずしも前提としない結婚(夫・妻が非正規雇

用の結婚、夫・妻が専門職の結婚)、④同棲を経ての結婚、⑤夫が長男であっても夫の

親と同居しない・もしくは妻方の親と同居する結婚、などである。これらは戦後典型的

とされた日本的家族モデルを形成する結婚(①見合いや職場で出会った結婚、②年齢や

学歴が夫の方が高い結婚、③夫が安定的な稼ぎ手・片働きの性別役割分業型の結婚、④

結婚により共棲を始める結婚、⑤長男の場合夫方の親と同居し直系家族世帯を形成する

結婚)の減少と背中合わせに生じている。すなわち従来の価値観の枠組みでとらえられ

る結婚は減少し、それにとらわれない結婚の比率が上昇をしていることは、柔軟な価値

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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観を持つ者、豊かな社会的関係性を持つ者などが結婚に移行する可能性が高い可能性が

考えられる。 豊かな社会的関係性(social connectedness)とはここでは社会的結合を通じて利用

できる資源(Coleman[1988]、Lin[2001])あるいは外部経済である社会関係資本(social capital)を構成する基礎的な単位で、個人に蓄積されるものと定義する。個人の社会的

な活動や人との繋がりにより形成されるが、社会生活を送る上でのスキル(Putnam et al.[2012])、あるいは自分以外の人やものに対する基本的な態度・信頼度としてもとら

える。社会的活動や人とのつながりは、紐帯(繋がり)をもつ人の量としてとらえられ

(Aldrich(若林訳,[2007]))、態度・信頼は社会の構成員としての貢献、社会的信頼、親

族などと過ごす時間、到達した教育水準、などの総体としてとらえられる (Putnam et al.[2012])。Putnam et al.[2012]によれば、これらの社会的な関係性は、(カトリック)

教会での活動やボーイスカウト・ガールスカウトの活動への参加、近隣で子どもに関心

を持ちあう関係など居住する社会によって提供されるものもあれば、親が帯同して課外

活動に参加すること、例えばサッカーやバレエの練習に行くことや図書館など文化的施

設に行くことなど、親の関与によって提供されるものがある。近年、社会による対人関

係性の提供が細る一方で、親による関与の度合いが増し、特に社会経済的地位のある親

によるこれらの提供の厚みが増すことが、世代を超えた社会階層の固定化の1つの要因

である可能性が指摘されている(Putnam et al.[2012])。 こうした社会的関係性と結婚の影響については例えば高村[2015]は、両親との良好な

関係や幅広い人間関係のあること、地域に十分な保育サービスの提供があることが未婚

男女の結婚意欲(いずれ結婚するつもりとの意識)や出生意欲(子どもを1人以上ほし

いとの意識)を高める可能性が高いと指摘している。ただし、この指摘は交際相手の有

無等にかかわらず未婚者全般の意欲を対象にした分析であり、実際の結婚への移行に関

する意思決定にどれほど影響をもつのかについては明らかにされてはいない。 岩澤[2013]が指摘するいわゆる新しいタイプの結婚の(相対的)増加は、兄弟数の減

少による長男長女の増加、雇用情勢の変化や女性の就業者の増加など、社会変化を反映

している側面もある一方で、個人の価値観の変化を反映している側面もあると考えられ

る。特に若年者の結婚に対する意識については 2 極化が指摘されることがある。例えば

結婚・出産に関して田中[2015]は未婚女性のうち若いコーホートでは(1970 年代後半

生まれに比べ、1980 年代後半生まれの方が)結婚に対する希望の強さやほしい子ども

の数にばらつきが見られることを指摘し、コーホート内での希望の在り方に差がみられ

る傾向を指摘している。以上の点を踏まえ、ここでは3年前に交際相手がいた一定の年

齢層の男女を対象に、結婚への移行を規定する要因について分析を進めることとする。

また交際・結婚の各類型については、これまでも検討されてきた社会経済的地位に加え、

個人の社会関係性との関連性、居住地や居住地の移動の影響についても検討することと

する。 なお、現在の日本の若年層における地域間移動については独立行政法人 労働政策研

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究・研修機構[2015])が、人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所[2011 年実施])の個票を用いて分析し、地方・地元定着の傾向が強まっている事実を指摘している。ま

たこの研究ではデータの二次利用による分析に加え、高校や大学の進路・就職指導者へ

の聞き取り調査も実施し、地元に定着する層、県外へ移動する層の特徴も定性的に指摘

している。それによれば、地元への定着は「自分に自信がない」「一人で生活する自信

がない」と言った場合に強く、また県外への就職を希望しないのは視野が狭いと感じら

れるなどの進路指導者の受け止めなどがあることを紹介している。本稿では、地元への

定着についての意向や将来に対する見通し、実際の移動経験、所得や結婚に関する情報

もデータとして保有しており、移動と合わせこれらとの関係についても分析を行うこと

とする。

3 個人の社会関係性の計測と状況

本節では実際のデータを用いて個人の社会関係性の計測を行い、生活環境等による違

いや居住地及び居住地の移動、結婚に関する意識や行動などとの関係について順に検討

する。 (1)個人の社会関係性とその計測

個人の社会関係性は、社会関係資本を構成する基礎的な単位で、社会的結合の中に存

在(embedded)する資源(resource)はまた資産(asset)とここでは定義する。社会

関係資本の一部であるので古典的には人的資本(Johnson[1960]、Schults[1961]、Becker[1964])と同様に一定のリターンを期待する人々によって投資され、利潤を生む

手段(measure)あるいは資本(capital)として獲得され、直接計測することは困難だ

が個人の中に蓄積されるものと捉えられる(Lin[1999])。ただし社会関係資本そのもの

の定義に定まったものはなく、例えば人々が投資する対象、すなわちリターンやベネフ

ィットが帰属する対象も個人と捉える議論から、グループ(組織)、社会とする捉え方

まで幅広い。Lin[1999]はこれらの対象は社会的結合であるとするのに対し、

Patnam[1993]は相互の認知や信頼などの構築であるとしている。しかし Lin[1999]によれば、社会資本はそれが埋め込まれている結合体の構造(structure)と埋め込まれ

ている資源(resource)、その結合体への個人の接近のしやすさ(accessibility)、利用

しようとする個人の態度・行動(action-oriented)の各要素によって構成されるという

点には一定の合意がなされているとしている。 定義同様、その計測の対象や方法についても必ずしもコンセンサスが得られていると

は言えない。様々な実証研究の結果取捨選択がされ、現在は教育年数や経験年数を代理

変数として間接的に計測することに一定の認知が得られている人的資本(Human Capital)が置かれている状況とは大きく異なる。 独立行政法人国際協力機構 JICA 研究所[2002]は、社会的関係資本がこれまでどのよ

うに計測されてきたのか経緯を概観し、計測の対象とされてきた概念と具体的な事象、

それぞれの計測方法と、先行研究に見られる示唆とを取りまとめている。それによれば

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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これまで社会関係資本は「制度的」側面と「認知的」側面が主に計測の対象とされてき

ており、制度的側面に着目した計測とは、人と人とのつながり(ネットワーク)もしく

は組織内のつながり(メンバーシップ)について、その構造を量的・質的に数量化しよ

うとするものである。「過去 6 カ月に重要な相談をした人」「仕事上重要な人」などの質

問に対して名前を挙げてもらい、その名前の多さ(量)や、人々の職種の数(質)を計

測する方法(Name generator method ,position generator method など)が代表的で

ある。一方、認知的側面に着目した計測とは、ネットワークあるいはメンバーシップ内

部の価値観について、具体的な考え方(「偶発的状況(災害・疾病など)に対しある特

定の行動(金銭的援助など)をとるべきだ」「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」

など)について同意を聞くことで組織内部の価値観を計測する方法である。同様に「信

頼」も認知的個人の社会関係性に含まれる。 これに対して、内閣府[2016]は、社会ネットワーク理論に基礎を置き、社会関係資本

をその機能により「bridging(橋渡し)型」「bonding(結合)型」の2つに整理する考

え方を踏まえ地域の社会関係資本を求めている。bridging 型は異なる組織間における

異質な人や組織と結びつくネットワークとされ、代表的な研究に「弱い紐帯の研究(The

strength of weak ties, Granoveter[1973])がある。橋渡し型(bridging)のネット

ワークは結びつきは弱いが(week tie )、コード化・言語化された多様な情報が流れて

いてリーチが長く、異質な人や組織、価値観を結びつけることができるとされている。

経済的な成功との結びつきが見らることも報告されている。一方、bonding型は同質の

メンバーで構成される濃密なコミュニティ内での強い紐帯(strong tie)によって結ば

れるネットワークとされ、コード化されていない暗黙知や複雑な知識の移転を進めるこ

とができるとされる。ただし強い紐帯を通じて移転される情報は限られたものになり、

そこで流れる情報には多様性がないといわれる。なおここでいうタイ(tie、つながり)

の強さはアクター(行為者)間の相互作用の時間量、感情の強さ、親しさ、助け合いの

程度などによって決まるとされている(Grannovertter[1973])。

本稿では内閣府(2016年)の議論を踏まえ、「bridging(橋渡し)型」「bonding(結

合)型」のそれぞれの個人の社会関係性の変数を作成した。また身近な人や社会に対す

る信頼度、及び日常生活を送る上でのスキル示す変数も個人の社会関係性の一部を構成

する要素として分析に加える。 具体的には bridging 型、bonding 型ともに、下記の項目からなる「付合い」と「活

動」の2つの変数を作成した。bridging 型に関する「付合い」変数は「職場の上司、

同僚との職場以外での付き合い(飲食やレクリエーションなど)」「職場以外の知人・友

人との付き合い」の合計である。なおそれぞれの項目は行う頻度について「週に数回以

上」「週に 1 回程度」「月に 1 回程度」「年に数回」「年に 1 回程度」「全くなかった」の

6 段階から回答を求めており、ここでは頻度が高い順に 6~1 点を付与している。合計

点は最低 2 点~最高 12 点となる。以下同様、bridging 型の活動は「スポーツ、趣味、

娯楽活動などへの参加」「お住まいの地域以外の清掃やリサイクル活動など」の合計点

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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で前述の通り最低 2点~最高 12点である。

bonding型についても同様に「付合い」と「活動」の2つの変数を作成した。付合い

は「親戚・親類との付き合い」「近所の人との付き合い」の合計、活動は「お住まいの

地域の清掃やリサイクル活動など」「地域の伝統行事・お祭り」の合計で、それぞれ最

低 2点~最高 12点である。

日常生活を送る上での生活スキルは、「夕食の用意」「洗濯」「買い物(日常品や食料

品の買い物)「家の掃除」「ゴミ出し」の 5項目について自分で行っていた頻度を 6段階

(「全くなかった」~「週に数回以上」)で尋ねた結果に 1 点~6点を付与しその平均点

を算出した(最低 1点~最高 6点)。

信頼度は対象に対する信頼の程度をそれぞれ 4段階(「ほとんど信頼していなかった」

~「とても信頼していた」)で尋ねた結果に 1点~4点を付与した。

(2)個人の社会関係性の状況

上記により計測した個人の社会関係性得点等をそれぞれ、男女別、所得階級別、現在

の居住地別、居住地の移動経験別について集計した状況を示す。

男女別

図 1 個人の社会関係性得点等(男女別)

男女別に個人の社会関係性得点と信頼度得点、生活スキル得点を示したものが図 1で

ある。女性が男性を得点で上回るのは「家族に対する信頼」「友人に対する信頼」「生活

スキル」の 3項目で、全ての個人の社会関係性と 4項目の信頼度得点はいずれも男性が

女性を得点で上回る。なおその差は隣人に対する信頼と同僚に対する信頼以外の項目は

1%水準で統計的に有意である。そのため以下それぞれの区分による社会関係性得点等

も男女別に示すこととする。

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間組織

信頼_

公共

生活スキル

男性 女性

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現在の所得階級別

先行研究は bridging 型の社会関係資本は経済活動との結びつきの強いことを示して

いるが、今回の結果でも、bridging 型、特に付合いに関する得点は所得階級が高いほ

ど高いという相関が観察される。特に女性でその程度が大きく観察される。

その他全般的には bridging 型の社会関係性と信頼度は所得階級と正の関係が観察さ

れるが、bonding及び生活スキルではそのような関係性は弱いようである。

図 2 個人の社会関係性得点等(所得階級別)

現在の居住地別

政令指定都市及び東京 23区を「都市部」、それ以外の地域を「都市部以外」とした場

合の、それぞれの個人の社会関係性得点と信頼度得点を示したものが図 3である。男女

ともに、bonding 型の個人の社会関係性(付合い、活動の両変数とも)、隣人に対する

信頼度及び生活スキルは都市部以外の方が都市部よりも高い値を示している。それ以外

の項目、特に bridging 型の個人の社会関係性(付合い、活動の両変数とも)及び自分

自身に対する信頼度は都市部の方が高い値となっている。それ以外の項目については居

住地区分による差は見られない。

02468

10SC

(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間

信頼_

公共

生活スキル

less25 25_150 150_250 250_350350_450 450_600 than600

【女性】(単位:万円)

(単位:万円)

0123456789

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間

信頼_

公共

生活スキル

less25 25_150 150_250 250_350350_450 450_600 than600

【男性】

(単位:万円)

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図 3 個人の社会関係性得点等(居住地区分別)

親の状況別

親の経済的なゆとりの有無及び 3 年前の親との同居の状況により4つのサブグルー

プを作成し、それぞれの個人の社会関係性得点と信頼度得点を示したものが図 4である。

親の経済状況が高い方が bridging 型(付合い、活動とも)や自分、家族、友人、同僚

など身近な人への信頼度も高い傾向が見られるが、それよりもむしろ親との同居・別居

の別により得点に差が見られ、別居の場合の方が同居の場合よりも全般的に個人の社会

関係性が高いことは注目に値する。すなわち個人の社会関係性は世代間で引継がれるも

のと言うよりも離家などの経験を通じて獲得するものと考えられるからである。この点

については、近年親の所得との相関が強まっているといわれる人的資本との違いという

ことができるであろう。

図 4 個人の社会関係性と信頼度(親の状況別)

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間組織

信頼_

公共

生活スキル

男性 都市(n=2,156 ) 男性 都市以外(n=3,010)女性 都市(n=3,506) 女性 都市以外(n=4,649 )

0123456789

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間組織

信頼_

公共

生活スキル

同居/ゆとり有 同居/ゆとり無

別居/ゆとり有 別居/ゆとり無

【女【男性】

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定着意向別

3 年前の居住地に住み続けたいと思っていた(定着意向)かそうでなかったか(定着

意向以外)の別に社会関係性得点と信頼度得点を示したものが図 5 である。 図 5 によれば、すべての社会関係性及び信頼度項目で定着意向が高い区分の方が高い

得点を示している。特に bonding 型(付合い、活動とも)の定着と定着以外の場合の

得点差は大きく、地域や身近な人と強い愛着関係をもつ場合に定着の意識が高いと言え

そうである。なお定着意向と実際の移動パターンについては次節でさらに検討を加える。

図 5 個人の社会関係性と信頼度(移動の経験別) (3)離家の経験と社会関係性 今回調査対象となった 25~34 歳の若年層の定着意向や、定着意向に応じた意識特性

及び社会関係性の特徴を少し詳しく見てみよう。 まず、居住地域別男女別の定着意向を図 6 に示した。これは 3 年前の居住地に住み続

けたいと思っていた(定着意向)かどうかを尋ねたものだが、全体で男女とも 4 割程度

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_同僚

信頼_

民間組織

信頼_

公共

生活スキル

同居/ゆとり有 同居/ゆとり無

別居/ゆとり有 別居/ゆとり無

【女【女性】

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間組織

信頼_

公共

生活スキル

男性 定着(n=1,994 ) 男性 定着以外(n= 3,172)女性 定着(n=3,327 ) 女性 定着以外(n=4,828)

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の人が定着意向を持っていたことが分かる。一方で転居したいと思っていた(転居意向)

人が男女とも 2 割強である。全体として定着意向も転居意向も女性のほうが男性よりも

高い傾向が見られる。定着意向が男女とも比較的高いのは北海道や中国・四国地方など

である。本調査は特定の年齢層を対象とする一時点の調査のため、これを前後の年代層

や以前の状況と比べることはできない。

図 6 3年前の定着意向・転居意向

なお、定着意向をもっていた人と、それ以外の人との将来に対する見通しを図 7 に示

した。これによると定着意向を持つ人は当時の生活に満足していた人が多く、恐らく当

時の状況の延長線上にあったと考えられる将来の仕事や生活への希望を持っていた人

の比率も高い。一方定着意向以外の考えを持つ人は人生を変えることができると思って

いたり社会の一員として社会のために役立ちたいと思っていたりする人の比率が高く、

また一生の間に結婚したいとの結婚意向を持つ人の比率も高い傾向が見られる。誤解を

恐れずにそれぞれの特徴を短く言いあらわせば、定着意向を持つ人は現状肯定派、それ

以外の意向を持つ人は未来志向派といえるかもしれない。

40.838.641.5

38.8 42.5 42.9 40.6

36.8 42.5 41.7

38.7 36.8 41.8 42.1 45.2

40.2

23.4122.61

23.5 26.6 22.9

16.7 21.7

23.4 21.6 21.0 24.8

23.3 26.5 23.0

23.2 19.6

28.1129.37

26.6 27.5 25.9

28.8 30.1

30.4 29.0

28.3 28.9

30.3 23.8

26.5 24.0

28.9

0 50 100女性男性

女性男性

女性男性

女性男性

女性男性

女性男性

女性男性

女性男性

全国

九州

中国

四国

近畿

中部

関東

東北

北 海 道

住み続けたいと思っていた 転居したいと思っていた

どちらでもよかった わからない

その他

(%)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

79

Page 82: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

図 7 定着意向と将来に対する見通し(3年前) なお、定着意向のある人が必ずしもその後当時の居住地に定着するとも、またそうで

ない人が必ずしもその後他の都道府県に移動するとも限らない。男性で 3 年前に定着を

希望していた人のうち、実際に地元に定着している人は約 44%である。ただし定着意

向をもっていた人で一度他都道府県に移動した人のうち男性では 40%程度の人が、ま

た女性では 45%程度の人がその後出身の都道府県に戻っており(いわゆる U ターンを

含む)、この比率は転居意向を持っていた人の同比率(男性約 26%、女性約 35%)より

も高く、長期的には 3 年前の定着意向は若年層の移動パターンに影響を与えていると考

えられる。反対に転居したいと思っていた人のうち、実際に他都道府県へ移動した人は

7 割程度である。 実際の居住地移動の要因として、自分自身の定着意向以外に考えられるものに親の暮

らし向きがある(独立行政法人労働政策研究・研修機構[2016])。この点を示したもの

が図 8 である。 なお以下において、地元定着は中学 3 年時、進学時、就職時、現在の4時点で居住す

る都道府県が同じ場合を言い、移動(進学)は進学時に移動しその後中学 3 年時の居住

地には戻らない場合を言い、移動(進学時→就職時帰郷)は、進学時に移動した後就職

時に中学 3 年時の居住地に戻る移動パターンを指す 60。

60 さらに移動(進学時→就職後帰郷)は進学時に移動し就職も中学 3 年時以外の都道府県

でした後中学 3 年時の居住地に戻るケースを、移動(就職時)は進学は中学 3 年時に居

住していた都道府県にとどまった後就職時に他都道府県に移動するケースを、移動(就職

56.1

28.3

6.5

20.4 20.2 14.3

8.2

22.5

40.4 42.8

24.4

5.1

23.4

21.5 16.1

8.2

24.9

45.2

0

20

40

60

当時の生活に満足していた

自分の将来の仕事や生活に希望が

あった

日本の社会には希望があった

人生は変えることができると思って

いた

私個人の力では、政府の決定に影響

を与えることはできないと思っていた

.

社会の一員として何か社会のために

役立ちたいと思っていた

雇用状況は良くなると思っていた

今後5

年間の収入は増えると思ってい

一生の間に、いずれ結婚したいと思っ

ていた

定着意向 それ以外【男性】(%)

51.2

24.8

2.2

17.9

23.1

10.7 5.9

16.4

60.3

39.5

22.9

1.6

20.8

24.0

13.2

5.5

17.1

66.6

0

20

40

60

当時の生活に満足していた

自分の将来の仕事や生活に希望が

あった

日本の社会には希望があった

人生は変えることができると思ってい

私個人の力では、政府の決定に影響

を与えることはできないと思っていた

.

社会の一員として何か社会のために

役立ちたいと思っていた

雇用状況は良くなると思っていた

今後5

年間の収入は増えると思ってい

一生の間に、いずれ結婚したいと思っ

ていた

定着意向 それ以外【女性】(%)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

80

Page 83: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

図 8 移動パターン別親の暮らし向き 実際の移動パターンに応じた社会関係性、信頼度、生活スキルの得点を図 9 に示す。

親との同居の比率が高い地元定着 61や移動(進学時→就職時帰郷)、移動(進学時→就

職後帰郷)パターンは bonding 型(付合い、活動)のスコアが高くなっているが、こ

れはある意味当然ともいえるだろう。 一方、親との別居を経験する離家という視点から見ると、上記親との同居率が高い3

グループの中でも進学時や就職時に移動しているグループ、特に親との別居期間が長く、

かつ親と別居して社会人生活を送る経験をしている移動(進学時→就職後帰郷)グルー

プでは生活スキル得点が高い。 他方、親との同居の比率が低い移動のグループ(移動(進学時)、移動(就職時))で

は bridging 型(付合い)のスコア及び生活スキル得点が高い。ある意味これも自然で

ある。 以上を踏まえていえるのは、まず離家の効果である。離家についてはこれまで結婚と

の関係が論じられてきたが、その前段階としての生活スキルとの関連性も着目されても

よいのではないか。離家と生活スキル得点の因果関係をここで明らかにすることは困難

だが、離家が生活スキルの蓄積を促す効果と、生活スキルの高さが離家を促す効果のお

そらく両方向があると考えられる。 また一度離家し学生生活や社会人生活を経て U ターンした場合の社会関係性得点だ

が、bridging 型(活動)得点及び bonding 型得点(付合い、活動)は、地元定着グル

時→帰郷)は前述のケースの後さらに中学 3 年時の居住地に戻るケースを、移動(成人

後)は進学も就職も中学 3 年時の都道府県にとどまった後に他都道府県に移動するケー

スをいう。これ以外の移動パターンはその他とする。ただし図 9 には掲載していない。 61 親との同居率は、3 年前・現在の順に地元定着 70.5%・27.8%、移動(進学時)12.8%、

4.6%、移動(進学時→就職時帰郷)64.6%・28.3%、移動(進学時→就職後帰郷)46.6%・

33.8%、移動(就職時)21.9%・3.0%、移動(就職時→帰郷)60.9%・35.8%、移動(成

人後)39.3%・5.2%、その他 22.4%・8.6%であった。

22.6

24.8

26.3

26.1

23.1

27.5

23.7

50.69

48.36

50.8

49.4

48.2

48.6

51.7

17.51

18.46

15.5

12.8

18.3

14.5

14.2

0 20 40 60 80 100

ゆとりがあった 普通 苦しかった 分からない

【女 性】

21.9

20.4

26.5

14.9

15.0

24.7

19.3

56.2

57.6

54.6

56.4

57.6

55.5

54.2

12.4

11.2

12.8

16.8

15.8

10.5

15.2

0 20 40 60 80 100

移動(成人後)

移動(就職時→帰郷)

移動(就職時)

移動(進学時→就職後帰郷)

移動(進学時→就職時帰郷)

移動(進学時)

地元定着

【男 性】

(%) (%)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

81

Page 84: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

ープに比べても低いことはない。むしろ bridging 型(活動)については男女ともに移

動(進学時→就職後帰郷)のグループでは高い状況も見られた。進学時や就職時に移動

するグループ(移動(進学時)、移動(就職時))では bridging 型(付合い)得点が高

いが、それ以外の社会関係性得点が低いことと対象的である。 bridging 型(付合い)は新たな人や価値との結びつきにより築かれる社会関係性、

bridging 型(活動)、bonding 型(付合い、活動)は近しい人とのネットワークの中に

根差す社会関係性であるということが確認される。後者は他の地域への可動性は低そう

だが、一度離家してもその地域に戻ることで失われることもなさそうである。地域の社

会関係資本は個人の社会関係性を基本単位として構築されることを前提とすれば、離家

を促すこと、一旦他の都道府県に転居した人を再び受け入れることは、個人の社会関係

性の蓄積を通じて地域の社会関係資本を厚くする効果がありそうである。 なお、実際の居住地移動に関して親の暮らし向きが影響をしている可能性には留意が

必要だ。離家により生活上の自立を図り、また数年ののち帰郷する際には新たな社会関

係性を地域に持ち込むことも予想される若年層の移動という行動を、希望しながら親の

経済的な状況により実現できずにいる層がいることが想定されるが、この点に関しては

社会の支援が行なわれてもよいのかもしれない。

図 9 社会関係性得点等(移動パターン別)

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_

隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間

信頼_

公共

生活スキル

地元定着 移動(進学時)

移動(進学時→就職時帰郷) 移動(進学時→就職後帰郷)

移動(就職時) 移動(就職時→帰郷)

移動(成人後) その他

【男性】

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

82

Page 85: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

この節の最後に移動パターン別の結婚率を図 10 に示す。女性の場合は一旦地元都道

府県以外で就職した後出身地に戻ったパターン(移動(進学時→就職後帰郷)、移動(就

職時→帰郷)の 2 パターン)の結婚率が低いもの(40%前後)、その他の移動パターン

では 50%程度とほとんど差がない。しかし男性では、地元に定着しているパターンと

地元都道府県以外で就職しその後出身地に戻ったパターン(女性と同じ 2 パターン)の

結婚率が他よりも低い。 移動パターン別の現在の所得でみるとこの 3 つの移動パターンと就職時 U ターンの

パターン(移動(進学時→就職時帰郷))ではほとんど差はない(図 11)。このような

結婚率に対し、ここで取り上げた定着意向、親の経済的なゆとり、親との同居、社会関

係性のがどのような影響を与えるか、あるいは与えないかについては次節で検討を行う

こととする。 図 10 結婚率(移動パターン別)

26.7 32.0

31.6 21.8

37.8

22.7 29.2 31.6

5.0 5.8 5.4

2.0

4.3

3.9 4.4

6.7

0

20

40

60

地元定着

移動(進学時)

移動(進学時→

就職時

帰郷)

移動(進学時→

就職後

帰郷)

移動(就職時)

移動(就職時→

帰郷)

移動(成人後)

その他

3年前の交際相手以外

3年前の交際相手(%)

47.4 49.7 47.8 38.3

50.7

41.4

50.5 48.5

7.5 5.8 6.9 10.6 9.9

7.7 6.7 8.6

0

20

40

60

地元定着

移動(進学時)

移動(進学時→

就職時

帰郷)

移動(進学時→

就職後

帰郷)

移動(就職時)

移動(就職時→

帰郷)

移動(成人後)

その他

(%)

012345678

SC(bridging_

付合い)

SC(bridging_

活動)

SC(bonding_

付合い)

SC(bonding_

活動)

信頼_

自分自身

信頼_

家族

信頼_

友人

信頼_隣人

信頼_

同僚

信頼_

民間

信頼_

公共

生活スキル

地元定着 移動(進学時)移動(進学時→就職時帰郷) 移動(進学時→就職後帰郷)移動(就職時) 移動(就職時→帰郷)移動(成人後) その他

【女性】

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

83

Page 86: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

図 11 移動パターン別 現在の所得(平均値 62)

4 個人の社会関係性が交際から結婚への移行に与える影響

(1)交際から結婚への移行に与える直接的な影響

男女のサブグループごとに、3 年前の交際相手と現在結婚している(もしくは結婚を

決めている)=1、それ以外=0 とするダミー変数を被説明変数とするロジスティック回帰

モデルによる推計を行う。推計に用いた変数間の相関を表 1 に、推計結果を表 2 に示す。

62 所得は所得階級で尋ねているため、各階級の中央値に置き換えその平均値を計算してい

る。

339 389

334 338 431

322 411

239 274 219 222

313

180 249

0100200300400500

地元定着

移動(進学時)

移動(進学時→

就職時帰郷)

移動(進学時→

就職後帰郷)

移動(就職時)

移動(就職時→

帰郷)

移動(成人後)

男性 女性

(万円)

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

84

Page 87: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 1 変数間の相関

)太

字は

P<0.05の

場合

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

(7)

(8)

(9)

(10)

(11)

(12)

(13)

(14)

(15)

(16)

(17)

(18)

(19)

(20)

(21)

(22)

(23)

(24)

(25)

(26)

(27)

(28)

(1)

年齢

ダミー

(20代

後半

)1.0

0

(2)

都市

部ダ

ミー

-0.0

21.0

0

(3)

定着

ダミー

-0.0

10.0

31.0

0

(4)

交際

期間

-0.0

8-0.0

20.0

21.0

0

(5)

親同

居ダ

ミー

(3年

前、

自分

)0.0

7-0.1

70.1

30.0

01.0

0

(6)

親同

居ダ

ミー

(結

婚時

、自

分)

0.0

5-0.1

00.1

00.0

20.4

71.0

0

(7)

親ゆ

とり

ダミー

(自

分)

0.0

10.0

40.0

30.0

1-0.0

10.0

51.0

0

(8)

長男

ダミー

-0.0

20.0

10.0

20.0

00.0

10.0

20.0

11.0

0

(9)

長女

ダミー

0.0

00.0

20.0

10.0

10.0

0-0.0

3-0.0

20.0

41.0

0

(10)

大学

以上

ダミー

(男

性)

-0.0

10.0

8-0.0

4-0.0

3-0.0

8-0.0

10.0

80.0

50.0

41.0

0

(11)

短期

大学

・高

等専

門学

校ダ

ミー

(女

性)

-0.0

4-0.0

30.0

3-0.0

30.0

30.0

5-0.0

2-0.0

3-0.0

5-0.1

21.0

0

(12)

大学

以上

ダミー

(女

性)

0.0

20.0

7-0.0

30.0

0-0.0

8-0.0

10.1

00.0

40.0

70.4

5-0.5

51.0

0

(13)

正規

雇用

ダミー

(結

婚時

、男

性)

0.0

00.0

00.0

0-0.0

3-0.0

20.2

10.0

40.0

20.0

00.1

40.0

10.0

91.0

0

(14)

正規

雇用

ダミー

(結

婚時

、女

性)

0.0

40.0

30.0

1-0.0

1-0.0

20.1

30.0

60.0

1-0.0

10.1

40.0

00.1

80.2

11.0

0

(15)

収入

(結

婚時

、250万

円未

満)

0.0

3-0.0

30.0

00.0

40.0

3-0.0

3-0.0

5-0.0

10.0

0-0.1

30.0

1-0.1

1-0.2

6-0.1

61.0

0

(16)

収入

(結

婚時

、250万

円未

満)

0.0

9-0.0

60.0

20.0

00.0

90.0

9-0.0

6-0.0

3-0.0

3-0.1

80.0

7-0.2

1-0.1

1-0.3

20.2

21.0

0

(17)

Bridgi

ng_

付合

い0.0

20.0

60.0

4-0.0

5-0.0

50.0

20.0

90.0

1-0.0

20.0

90.0

00.0

80.1

10.1

4-0.1

0-0.1

51.0

0

(18)

Bridgi

ng_

活動

-0.0

10.0

20.0

6-0.0

3-0.0

1-0.0

40.0

30.0

30.0

20.0

9-0.0

40.0

80.0

30.0

50.0

0-0.1

40.4

51.0

0

(19)

Bondin

g_付

合い

0.0

2-0.0

40.1

0-0.0

10.1

00.0

60.0

30.0

10.0

10.0

2-0.0

20.0

20.0

50.0

30.0

1-0.0

50.3

70.6

21.0

0

(20)

Bondin

g_活

動0.0

0-0.0

30.0

7-0.0

20.0

5-0.0

1-0.0

30.0

10.0

20.0

1-0.0

30.0

10.0

20.0

10.0

5-0.0

60.3

10.6

80.7

11.0

0

(21)

信頼

度_自

分自

身-0.0

30.0

30.0

7-0.0

3-0.0

40.0

30.0

90.0

10.0

10.0

6-0.0

10.0

60.1

00.1

0-0.0

8-0.1

10.1

90.1

40.1

20.1

01.0

0

(22)

信頼

度_家

族0.0

20.0

10.1

1-0.0

10.0

70.1

40.1

30.0

1-0.0

40.0

60.0

40.0

50.1

20.1

2-0.0

8-0.0

50.1

70.0

70.1

40.0

10.3

61.0

0

(23)

信頼

度_友

人0.0

10.0

10.1

0-0.0

10.0

30.0

90.0

80.0

1-0.0

40.0

60.0

30.0

60.0

90.1

1-0.0

8-0.0

60.2

90.1

40.1

40.0

60.3

20.4

81.0

0

(24)

信頼

度_友

人以

外の

近所

の人

-0.0

3-0.0

30.1

00.0

00.0

60.0

50.0

30.0

10.0

00.0

4-0.0

10.0

50.0

50.0

5-0.0

2-0.0

80.1

90.3

00.3

70.3

40.2

40.2

60.3

91.0

0

(25)

信頼

度_職

場の

同僚

-0.0

10.0

00.0

6-0.0

1-0.0

10.0

50.0

50.0

2-0.0

20.0

70.0

20.0

70.1

00.1

1-0.0

8-0.0

90.3

10.1

60.1

80.1

20.2

60.3

00.4

30.3

91.0

0

(26)

信頼

度_社

会(民

間)

0.0

10.0

10.0

60.0

0-0.0

10.0

20.0

60.0

20.0

00.0

9-0.0

20.1

00.0

90.1

0-0.0

7-0.0

90.2

40.2

40.2

60.2

50.2

60.2

70.3

40.4

80.5

61.0

0

(27)

信頼

度_社

会(公

共)

0.0

30.0

10.0

60.0

10.0

00.0

30.0

60.0

20.0

00.1

2-0.0

20.1

20.0

80.0

9-0.0

5-0.0

80.2

10.2

20.2

30.2

00.2

30.2

80.3

30.4

20.4

40.8

11.0

0

(28)

生活

スキ

ル-0.0

30.0

60.0

00.0

2-0.3

0-0.2

00.0

30.0

0-0.0

20.0

10.0

10.0

0-0.0

20.0

3-0.0

10.0

50.1

50.1

40.1

70.1

20.1

30.1

10.1

00.0

90.0

90.0

90.1

01.0

0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

85

Page 88: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

統制変数としては年齢ダミー(20 代後半。レファレンスグループは 30 代前半)、都

市部ダミー(ここでは政令指定都市と東京 23 区に居住することを表す。レファレンス

グループは都市部以外)、定着意向ダミー(レファレンスグループは地元定着以外を希

望するグループ)、交際期間、親同居ダミー(結婚時)、親の経済的ゆとり有ダミー、学

歴ダミー、長男・長女ダミー、正規雇用ダミー(結婚時、男女それぞれ)、収入 250 万

円未満ダミー(結婚時、男女それぞれ)を用いている。長男ダミーは対象者が男性で兄

弟の中に兄がいないこと、長女ダミーは対象者が女性で兄弟の中に兄・弟がおらず長子

であることを示す。

これらの属性に関する変数のうち、3年前の交際相手と結婚した確率に対し男女とも

に統計的に有意に影響しているのは年齢が 20代後半であること(マイナス)、定着意向

ダミー(マイナス)、親同居ダミー(プラス)、長男ダミー(女性サンプルの場合にマイ

ナス)、長女ダミー(男性サンプルの場合にマイナス)、女性が短期大学・高等専門学校

を卒業していること(プラス)、男性が正規雇用であること(プラス)、男性の収入が

250 万円未満であること(マイナス)などとなっている。

一方で今回着目した個人の社会関係性に該当する変数を見ると、bridging 型の活動

を示す変数は有意にマイナスであるが、bonding型の付合いを示す変数は男女ともに有

意にプラスである。職場の同僚に対する信頼や生活スキルの高さも結婚確率にプラスに

寄与している。すなわち個人の社会関係性のうちいくつかのものは結婚確率を直接的に

高める可能性があるということができる。なお、親との同居ダミーについては、第2部

第1章(高見論文)、第2章(三輪論文)と異なり、結婚時の親との同居の状況を表す

変数を投入する。本分析に用いる社会関係性の重要な変数の一つである生活スキルのス

コアとの相関を見たとき、結婚時の親との同居の状況よりも、3年前の同居の状況の方

が相対的に高い相関を持つことと(表 1 によれば前者との相関は-0.20、後者との相関

は-0.30)、定着意向ダミーについても前者に比べ後者の方の相関が高いことを考慮して

いる。ここでは 3年前の親との同居の状況は、地元定着意向と生活スキルによってある

程度説明されると理解する。また長男、長女ダミーについては単回帰の場合でもマイナ

スに有意な係数をとるが、多変量においても同様の効果が示された 63。

63 またここには掲載していないが、長男・長女の別と将来の親との同居意向を表側に結

婚確率を集計したところ、岩澤[2013]が示すように結婚確率は、長男、長女で親との

同居意向を持っていた場合にはそうでない場合よりも低い傾向が見られた。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

86

Page 89: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 2 個人の社会関係性得点等が交際から結婚への移行に与える影響

***:p<0.01、**:p<0.05、*:p<0.1

注)「結婚時」と表記されている箇所の数字は、現在結婚している者あるいは結婚を決めた者につい

ては結婚を決めた時点、そうでない者については現在についての数字である。

(2)交際から結婚への移行に与える間接的な影響

今回の調査では 3 年前の交際相手との結婚を希望していた人に、なぜ交際相手と結婚し

たいと思ったのか選択肢を示したうえで尋ねている。これらの回答を対象に因子分析を実

施し、回答者の 3 年前の結婚観を探ることとする。また個人の社会関係性が結婚観に影響

Coef. Std. Err. Coef. Std. Err.

年齢ダミー(20代後半) -0.40 (0.08) *** -0.33 (0.06) ***

都市部ダミー -0.16 (0.08) ** 0.08 (0.06)

定着ダミー -0.47 (0.08) *** -0.23 (0.06) ***

交際期間 0.08 (0.01) *** 0.05 (0.01) ***

親同居ダミー(結婚時、自分) 0.84 (0.10) *** 0.80 (0.07) ***

親ゆとりダミー(自分) 0.15 (0.09) 0.06 (0.07)

長男ダミー 0.06 (0.09) -0.14 (0.06) **

長女ダミー -0.33 (0.09) *** 0.06 (0.07)

大学以上ダミー(男性) 0.16 (0.10) 0.11 (0.07) *

短期大学・高等専門学校ダミー(女性) 0.49 (0.12) *** 0.25 (0.08) ***

大学以上ダミー(女性) 0.10 (0.11) 0.12 (0.08)

正規雇用ダミー(結婚時、男性) 0.94 (0.13) *** 0.44 (0.09) ***

正規雇用ダミー(結婚時、女性) 0.01 (0.11) 0.13 (0.07) *

収入250万円未満ダミー(結婚時、男性) -0.60 (0.13) *** -0.25 (0.08) ***

収入250万円未満ダミー(結婚時、女性) 0.23 (0.11) ** 0.09 (0.08)

bridging_付合い -0.03 (0.02) -0.01 (0.02)

bridging_活動 -0.08 (0.03) *** -0.07 (0.02) ***

bonding_付合い 0.07 (0.03) ** 0.06 (0.02) ***

bonding_活動 -0.05 (0.03) -0.09 (0.02) ***

信頼度_自分自身 0.04 (0.05) 0.06 (0.04)

信頼度_家族 0.19 (0.06) *** 0.03 (0.04)

信頼度_友人 0.07 (0.07) 0.00 (0.05)

信頼度_友人以外の近所の人 -0.15 (0.06) ** -0.04 (0.04)

信頼度_職場の同僚 0.25 (0.06) *** 0.13 (0.04) ***

信頼度_社会(民間) -0.02 (0.12) 0.01 (0.08)

信頼度_社会(公共) -0.03 (0.10) 0.05 (0.08)

生活スキル 0.02 (0.01) ** 0.02 (0.01) ***

定数 -2.38 (0.33) *** -1.00 (0.24) ***

Number of obs

LR chi2

Prob > chi2

Pseudo R2

男性

0.11

0

478.7

3,119 5,538

446.79

0

0.06

女性

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87

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を与えることにより間接的に結婚確率を高める可能性について検討する。

まず 3 年前に当時の交際相手と結婚しようと思った動機に関する因子分析の結果を表 4

に示す。

表 3 結婚動機(3年前)についての因子分析

注)太字は因子負荷量 0.4 を、斜体は同 0.3 以上であることを示す。

表 3 は第 2 章(三輪)の非線形主成分分析とよく似た結果を示している。第 2 章の分析

結果は順序尺度を名義尺度や数量などもともに多次元空間で扱う対応分析であり、かつ現

在結婚した人のみを対象にしていたが、ここでは3年前に結婚意欲のあった人全員を同時

に分析対象としている。ただし分析対象となった人のうち、現在の状況で最も高い比率を

示すのは3年前の交際相手と結婚した人であるため 64、表 3の内容は、第 2章の図のうち3

年前の交際相手と結婚した人の分析結果を示す男性は図 1-1、女性は図表 1-2と共通点がみ

られる。例えば男性・女性とも結婚を希望した動機はいくつかの因子を構成すること、第 2

章と共通する因子として自分や相手の仕事を理由とするものがあること、それ以外の男女

で似てはいるが意味合いの異なる因子として「当時の交際相手を逃したくなかった」を含

む因子があり男性では他利的な観点を含むが女性は自己的な要素が高いとする点などであ

る。

ここでは便宜上男性の結婚動機に関する因子を「タイミング(生活)65」「環境 66」「家族

64 男性約 61%(3 年前に当時の交際相手と結婚しようと思った 2,990 名中現在 1,809 名が当時の交際相手

と結婚)、女性約 65%(同様に 3,577 名中 2,322 名)である。 65 負荷量の大きな構成変数に「自分が特定の年齢になるから」「相手が特定の年齢になるから」「婚期を逃

したくなかったから」「相手が結婚を望んでいたから」などがある。 66 負荷量の大きな構成変数に「周囲からの期待・後押しがあったから」「共通の友人・知人がいたから」「交

際期間が長くなったから」がある。

factor1 factor2 factor3 factor4 factor1 factor2 factor3

タイミング(生活)

環境 家族形成タイミング(仕事)

タイミング(生活)

価値共有タイミング(仕事)

結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから -0.01 0.04 -0.06 0.07 0.07 0.16 -0.03家族になりたいと思える相手だったから -0.02 0.04 0.75 0.05 -0.17 0.60 0.11

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたか -0.09 0.17 0.50 0.25 0.02 0.59 0.00

当時の交際相手を逃したくなかったから 0.23 -0.02 0.49 0.06 0.53 0.13 -0.13

相手が結婚を望んでいたから 0.44 0.11 0.31 -0.04 0.05 0.04 0.18

子どもが欲しかったから 0.31 0.10 0.44 -0.14 0.41 0.18 0.03

周囲からの期待・後押しがあったから 0.19 0.76 0.01 -0.03 0.36 0.41 -0.05

共通の友人・知人がいたから 0.07 0.74 0.06 0.07 0.15 0.62 -0.05

交際期間が長くなったから 0.27 0.49 0.30 0.16 0.23 0.50 0.27

自分が特定の年齢になるから 0.77 0.13 -0.03 0.18 0.69 0.12 0.23

相手が特定の年齢になるから 0.78 0.16 0.06 0.12 0.46 0.21 0.36自分の仕事が軌道に乗ったから 0.27 -0.01 0.09 0.73 0.02 -0.04 0.75相手の仕事が軌道に乗ったから 0.03 0.06 0.02 0.79 0.05 0.11 0.71諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があったか -0.19 0.23 -0.05 0.23 0.03 0.05 0.21婚期を逃したくなかったから 0.45 0.01 0.02 -0.09 0.75 -0.10 -0.05

Variance 1.99 1.51 1.45 1.40 1.93 1.67 1.44

男 性 女 性

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88

Page 91: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

形成 67」「タイミング(仕事)68」と名付け、女性の同様の因子を「タイミング(生活)69」

「価値共有 70」「タイミング(仕事)71」と名付けることにする。

これら結婚の動機に関する因子に対して個人の社会関係性が影響を与え、そのことが間接

的に結婚確率に影響するとの仮説を置き、データを用いて共分散構造分析により適合度を

検討したものが図 12 である。

図 12 個人の社会関係性の結婚への移行に与える間接的影響

*3年前の交際相手と3年前の時点で結婚しようと考えていた人 [男性]

67 負荷量の大きな構成変数に「家族になりたいと思える相手だったから」「趣味・娯楽やボランティア活動

などを一緒に楽しめたから」「当時の交際相手を逃したくなかったから」「子どもが欲しかったから」など

がある。 68 負荷量の大きな構成変数に「自分の仕事が軌道に乗ったから」「相手の仕事が軌道に乗ったから」がある。 69 負荷量の大きな構成変数に「当時の交際相手を逃したくなかったから」「子どもが欲しかったから」「自

分が特定の年齢になるから」「相手が特定の年齢になるから」「婚期を逃したくなかったから」などがある。 70 負荷量の大きな構成変数に「家族になりたいと思える相手だったから」「趣味・娯楽やボランティア活動

などを一緒に楽しめたから」「周囲からの期待・後押しがあったから」「共通の友人・知人がいたから」「交

際期間が長くなったから」などがある 71 負荷量の大きな構成変数に「自分の仕事が軌道に乗ったから」「相手の仕事が軌道に乗ったから」がある。

結婚(3年前の交際相手)

e14

[男性(n=962)*3年前に交際相手と結婚希望だった人]標準化推定値

χ乗値=610.081 CFI=.921 RMSEA=.036

タイミング(私生活)

逃したくなかった(婚期)e4

.26

年齢(相手)e3.70

年齢(自分)e2

.76

相手が望んでいたe1.44

環境

交際期間が長いe7

共通の知人・友人e6

周囲の後押しe5

.53

.49

.51

家族形成

子どもがほしいe11

逃したくなかった(相手)

e10

趣味が一致e9

家族になりたい相手e8

.44

.40

.30

.33

タイミング(仕 事 )

仕事(相手)e13

仕事(自分)e12.34

.91

長女

親同居(結婚時)

交際期間

定着

収入250万円未満(男性)

.11

-.17

-.12

.09

.02-.29

短大・高専(女性).10

生活スキル

bridging型(付合い )

bridging型(活 動 )

bonding型(付合い )

bonding型(活 動 )

e15

e16

e17

e18

.21

-.21

-.54

.54

.81

.75

.42

.77

.41

.22

.53

.71

.15

-.30

.28

-.12

.28

.23

.49

.16

-.29

.12

-.04

.07

.08

.12

.15

.08

.08

-.21

.44

.29

長男

.03

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 92: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

[女性]

図 12 の結果は男性を対象とするモデルは CFIが 0.921、RMSEAが 0.036、女性を対象

としたモデルは CFI が 0.941、RMSEA が 0.031 であり、いずれのモデルもデータの共分

散行列をある程度説明するものと判断される、このモデルによれば男女いずれの場合も

bridging、bondingとも個人が有する個人の社会関係性が、前出の結婚の動機を強める

影響が見られ、さらにその動機によって結婚への移行が後押しされる可能性が高い状況

が見られる。

ただし個別に見ると、男女では結婚への移行を後押しする結婚動機の強さも、またそ

の結婚動機に影響を与える個人の社会関係性の種類も異なる。まず男性では実際の結婚

確率を高めている結婚動機は「(3 年前に交際していた相手が)家族になりたいと思え

る相手だったから」「趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから」「当時

の交際相手を逃したくなかったから」「子どもが欲しかったから」から構成される「家

族形成」と名付けた因子である 72。この因子にプラスに影響しているのは bridging(付

合い)、bridging(活動)、bonding(付合い) の 3種類の個人の社会関係性である。特

に bonding(付合い)のパスの係数の値が高く、この結果は直接効果を計測した表2の

ロジスティックモデルの結果とも整合的である。

一方女性の場合は「(3 年前に交際していた相手が)家族になりたいと思える相手だ

ったから」「趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから」「周囲からの期

待・後押しがあったから」「共通の友人・知人がいたから」「交際期間が長くなったから」

72 第2章ではこれに似た、「相手を逃したくない」「相手が望んだから」「交際が長くなった」「子供が欲

しい」などの変数から構成されている動機群を「『結合』」とでも呼ぶべきか、としている。

結婚(3年前の交際相手)

e14

[女性(n=2,280)*3年前に交際相手と結婚希望だった人]標準化推定値

χ乗値=476.542 CFI=.941 RMSEA=.031

タイミング(生 活 )

年齢(相手)e4 .62

年齢(自分)

e3

.66

子どもが欲しかったe2

.30

逃したくなかった(交際相手)

e1.32

趣味が一致e7

家族になりたい相手e6

逃したくなかった(婚期)

e5

価値共有

交際期間が長いe10

共通の知人・友人e9

周囲の後押しe8

.42

タイミング(仕 事 )

仕事(相手)e13

仕事(自分)e12.43

.70

親同居(結婚時)

正規雇用(男性)

収入250万円未満(男性)

bridging型(付合い )

bridging型(活 動 )

bonding型(付合い )

bonding型(活 動 )

e15

e17

e18-.14

.37

.61

.49

.29

.56

.23

-.38

.09

.10.49

.33

.23

.44

.42

.08

.61

-.14

.10

.08

-.13

-.20

.17

.35

.29

.10

.09

.10

.18

.09

.09

-.05

-.08

.06

.08

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

90

Page 93: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

から構成される「価値共有」と名付けた因子と、「自分の仕事が軌道に乗ったから」「相

手の仕事が軌道に乗ったから」から構成される「タイミング(仕事)」と名付けられた

因子が結婚確率にプラスである。しかし女性の場合は、個人の社会関係性からのパスの

標準化推定値は男性の場合程高くなく、また影響を与える範囲も狭い。また表2のロジ

スティックモデルの結果と少し異なり、家族になりたいという結婚観を形成する要素に

趣味やボランティアの活動を一緒に楽しめることに加えて、共通の知人友人がいること、

またすでに長い交際期間があることなど時間的にも空間的にも広い範囲の付合いが必

要とされる傾向があることから bonding というよりも bridging からの影響が相対的に

大きく示されている。

なお、男女ともに、自分と相手の年齢を主要な構成要素とする「タイミング(生活)」

という因子と、自分と相手の仕事の状況を構成要素とする「タイミング(仕事)」とい

う因子が共通して存在するが、この点も第 2章の分析と共通する。

ほかに第 2章の分析との共通点を述べれば、男性では結婚の動機が結婚確率を高める

経路がはっきりと見られる点がある。この点、動機→行動という関係性が一貫している。

一方女性では第 2章も指摘する通り、動機同士が緩やかに関係しあっているが結婚確率

を高める経路が曖昧である。さらにモデルの右側に置いた社会経済的要因で結婚確率に

有意な影響のみられる変数のみを残したところ、男性側の要因(収入および雇用形態)

だけが残った。結構動機からのパスは曖昧であるが、男性の社会経済的要因の影響は明

確に残る点も第 2章の分析と整合的である。

図 12 の結果を個人の社会関係性に着目して小括すれば、男性の「家族形成」と名付

けた結婚の動機は実際の結婚への移行を後押ししているが、そのような結婚観の形成に

は個人の社会関係性が影響している可能性が高い。それは出会いのきっかけや活動のシ

ェアという bridging 型の個人の社会関係性と、親しい人々も含め高い密度で時間や空

間をシェアできるという bonding 型の個人の社会関係性がもたらす効果の両方が考え

られるが、男性においては特に bonding型の効果が高いと言えそうである。一方の女性

の場合には個人の社会関係性が結婚動機・結婚観に影響を与えているという仮説のみな

らず結婚動機が結婚移行を後押しするとの関係性も弱く、女性の結婚意向を構造化して

とらえることは困難であるといわざるを得ない。

(3)男女の雇用形態や収入の組合せ別交際から結婚への移行に与える影響

岩澤[2013]によれば結婚全体の発生率が低まる中、結婚の中の構成比を高めている結

婚に妻の方が年齢や学歴が高い結婚、友人の紹介による友縁婚などがあるという。

ここでは例として、夫が正規社員以外で妻が正規社員、夫よりも妻の方が所得が高い

結婚を取り上げ、そのようなカップルの結婚確率を観察する。また個人の社会関係性が

このような結婚に対して影響をもつかについて検討を行う。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

91

Page 94: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

表 4 夫婦の雇用形態、所得の組合せと現在の交際状況

[雇用形態の組合せ(3年前)]

注)「差」欄の差の P値 <0.01: ***、 p<0.05: **、 p<0.1: *

*「正規雇用以外」には「パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負など含む)」「自営業

主・自由業者」「家族従業者」「内職」「無職」「学生」「その他」が含まれる

[所得の組合せ(3年前)]

注)「差」欄の差の P値 <0.01: ***、 p<0.05: **、 p<0.1: *

[参考:夫婦の所得の組合せ(結婚時)]

注)各欄の比率は、その欄に該当するカップル数を全体のカップル数で除した比率。

表 4によれば 3年前の時点での男性の雇用形態とカップルの所得の組合せにより、結

婚に至る確率は有意に異なる。特に所得の組合せにおいて女性の所得が男性の所得を上

回る組合せでは、結婚の確率と交際継続の確率がそうでない組合せに対して有意に異な

るが(結婚確率は低く、交際継続確率は高い)、女性の雇用形態を正社員に固定した場

合には、さらに別離の確率も有意に異なる(男性が正規雇用以外の組合せでは正規雇用

件数別離(%)

結婚(%)

交際継続(%)

1) 男性正規&女性正規 6,428 20.0 53.6 26.5 100.02) 男性正規&女性正規以外 * 2,690 19.6 51.5 28.9 100.03) 男性正規以外 *&女性正規 888 24.4 38.2 37.4 100.04) 男性正規以外 *&女性正規以外 1,458 29.4 35.2 35.4 100.0

11,464 4.45 -15.38 10.94(合計) *** *** ***

差 (上記 3)-1) )

件数別離(%)

結婚(%)

交際継続(%)

合計(%)

1) 男性収入≧女性収入 9,200 19.8 52.1 28.2 100.02) 男性収入<女性収入 1,101 20.9 46.7 32.4 100.0

10,301 -0.88 3.37 -2.95(合計) *** ***

差 (上記 2)-1) )

件数(比率)

~25万円未満

25~150万円未満

150~250万円未満

250~350万円未満

350~450万円未満

450~600万円未満

600万円以上

不明

~25万円未満 217 (3%) 3% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0%

25~150万円未満 232 (4%) 1% 2% 1% 0% 0% 0% 0% 0%

150~250万円未満 596 (9%) 0% 3% 5% 1% 0% 0% 0% 0%

250~350万円未満 1,509 (24%) 1% 3% 8% 10% 2% 0% 0% 0%

350~450万円未満 1,587 (25%) 1% 2% 5% 8% 7% 1% 0% 1%

450~600万円未満 1,123 (18%) 1% 2% 3% 5% 4% 3% 0% 0%

600万円以上 458 (7%) 0% 0% 1% 2% 2% 1% 1% 0%

不明 561 (9%) 1% 2% 3% 2% 1% 0% 0% 0%

合計 6,283 (100%) 9% 14% 24% 28% 16% 6% 1% 2%

妻の所得階級

夫の所得階級

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

92

Page 95: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

の組合せに比べて有意に別離に至る確率が高い)。

表 4の最下段はこの 3年間に結婚を決めたカップルの結婚時の所得の組合せを示して

いる。所得の組合せに関しては網掛けをした欄が、妻の所得が夫の所得を上回る組合せ

であるが、全体の 6%、405件と極めて少ない。実際表 2、図 12の分析でも男性の社会

経済要因が結婚の大きな規定要因となっているように、現在の日本の社会には夫が家計

の支え手であるべき、との規範意識がまだ根強く残っていることが伺われる。今回の調

査は一時点のクロスセクション調査であるのでこのような組み合わせのカップルが結

婚に移行する比率の推移は分からない。ただし性別役割分担に関する規範意識が今後解

消される方向に向うと仮定すれば、このようなカップルも増えることが考えられる。

以下では男性の所得が女性の所得を上回るサブグループと女性の所得が男性の所得

を上回るサブグループについて、それぞれのカップルで結婚への移行を後押しする要因

を検討するため、3 年前の交際相手と現在結婚している状況を=1、それ以外の状況を 0

とするロジスティックモデルによる推計結果を表 6に示す。なお推計モデルは表 2に示

したモデルと同一である 73。

表 5 基本統計量

73 3 年前の雇用形態の組合せにより、女性を正規雇用に固定した場合の男性正規雇用のカ

ップルと、男性正規雇用以外のカップルの2つを比較対象のサブサンプルとして同様の

分析をすると、男性が 3 年間の間に正規雇用に移動することによりほぼ結婚への移行が

説明されてしまうためここでは所得の組合せによるサブサンプルを用いて分析をする。

注)男女ともに相手の年収が不明と回答した場合を除く。

mean sd mean sd mean sd mean sd mean sd mean sd結婚確率(3年前の交際相手) 0.33 (0.47) 0.30 (0.46) 0.33 (0.47) 0.64 (0.48) 0.54 (0.50) 0.63 (0.48)年齢ダミー(20代後半) 0.45 (0.50) 0.52 (0.50) 0.46 (0.50) 0.61 (0.49) 0.61 (0.49) 0.61 (0.49)都市部ダミー 0.43 (0.49) 0.42 (0.49) 0.43 (0.49) 0.42 (0.49) 0.51 (0.50) 0.43 (0.50)定着意向ダミー 0.40 (0.49) 0.37 (0.48) 0.40 (0.49) 0.41 (0.49) 0.42 (0.49) 0.41 (0.49)交際期間 3.49 (3.50) 4.10 (3.86) 3.55 (3.54) 3.73 (3.39) 4.21 (3.57) 3.78 (3.41)親同居ダミー(3年前、自分) 0.43 (0.50) 0.49 (0.50) 0.44 (0.50) 0.54 (0.50) 0.47 (0.50) 0.53 (0.50)親同居ダミー(結婚時、自分) 0.16 (0.37) 0.18 (0.39) 0.16 (0.37) 0.42 (0.49) 0.32 (0.47) 0.41 (0.49)親ゆとりダミー(自分) 0.21 (0.41) 0.24 (0.42) 0.22 (0.41) 0.27 (0.44) 0.29 (0.45) 0.27 (0.44)長男ダミー 0.74 (0.44) 0.73 (0.44) 0.74 (0.44) 0.69 (0.46) 0.71 (0.45) 0.69 (0.46)長女ダミー 0.30 (0.46) 0.30 (0.46) 0.30 (0.46) 0.27 (0.45) 0.28 (0.45) 0.28 (0.45)大学以上ダミー(男性) 0.64 (0.48) 0.62 (0.49) 0.64 (0.48) 0.59 (0.49) 0.57 (0.50) 0.59 (0.49)短期大学・高等専門学校ダミー(女性) 0.22 (0.42) 0.21 (0.41) 0.22 (0.41) 0.24 (0.42) 0.25 (0.43) 0.24 (0.43)大学以上ダミー(女性) 0.50 (0.50) 0.55 (0.50) 0.51 (0.50) 0.52 (0.50) 0.52 (0.50) 0.52 (0.50)正規雇用ダミー(結婚時、男性) 0.81 (0.39) 0.62 (0.49) 0.79 (0.41) 0.88 (0.33) 0.69 (0.46) 0.86 (0.35)正規雇用ダミー(結婚時、女性) 0.48 (0.50) 0.53 (0.50) 0.49 (0.50) 0.63 (0.48) 0.68 (0.47) 0.63 (0.48)収入(結婚時、250万円未満) 0.22 (0.41) 0.41 (0.49) 0.24 (0.43) 0.22 (0.41) 0.36 (0.48) 0.23 (0.42)収入(結婚時、250万円未満) 0.29 (0.45) 0.21 (0.41) 0.28 (0.45) 0.51 (0.50) 0.37 (0.48) 0.50 (0.50)収入(結婚時、年収) 374.5 (227) 279.9 (184) 365.3 (225) 372.7 (220) 304.1 (223) 365.2 (222)収入(結婚時、年収) 276.1 (181) 344.7 (177) 282.6 (181) 243.7 (143) 301.1 (171) 250.0 (147)bridging_付合い 7.48 (2.29) 6.99 (2.42) 7.43 (2.31) 7.11 (2.10) 7.22 (2.13) 7.12 (2.10)bridging_活動 5.48 (2.33) 5.22 (2.23) 5.46 (2.32) 4.24 (2.01) 4.31 (1.91) 4.24 (2.00)bonding_付合い 5.17 (2.37) 4.92 (2.26) 5.15 (2.36) 4.54 (1.97) 4.33 (1.82) 4.52 (1.95)bonding_活動 4.01 (2.57) 3.61 (2.27) 3.97 (2.54) 3.02 (1.73) 2.89 (1.54) 3.00 (1.71)信頼度_自分自身 3.14 (0.82) 3.01 (0.91) 3.12 (0.83) 3.04 (0.82) 3.06 (0.81) 3.04 (0.82)信頼度_家族 3.33 (0.79) 3.33 (0.82) 3.33 (0.80) 3.44 (0.79) 3.35 (0.84) 3.43 (0.79)信頼度_友人 3.15 (0.74) 3.11 (0.78) 3.14 (0.74) 3.22 (0.76) 3.16 (0.77) 3.21 (0.76)信頼度_友人以外の近所の人 2.33 (0.86) 2.25 (0.86) 2.32 (0.86) 2.15 (0.83) 2.06 (0.83) 2.14 (0.83)信頼度_職場の同僚 2.71 (0.84) 2.57 (0.84) 2.69 (0.84) 2.68 (0.87) 2.67 (0.88) 2.68 (0.87)信頼度_社会(民間) 2.29 (0.68) 2.19 (0.67) 2.28 (0.68) 2.26 (0.62) 2.24 (0.61) 2.26 (0.62)信頼度_社会(公共) 2.35 (0.69) 2.30 (0.70) 2.35 (0.69) 2.32 (0.63) 2.30 (0.61) 2.32 (0.63)生活スキル 4.25 (1.29) 4.18 (1.37) 4.24 (1.30) 4.56 (1.21) 4.50 (1.19) 4.55 (1.21)

男性収入≧ 男性収入< 男性全体

男 性 女 性

男性収入≧ 男性収入< 女性全体

50053790 412 4202 4463 542

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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表 6個人の社会関係性得点等が交際から結婚への移行に与える影響

[男性]

※男女とも相手の年収について「不明」と回答した人を除外している。 ***:p<0.01 **:p<0.05 *:p<0.1

Coef. Std. Err. Coef. Std. Err.

年齢ダミー(20代後半) -0.37 (0.09) *** -0.66 (0.30) **

都市部ダミー -0.11 (0.09) -0.47 (0.30)

定着意向ダミー -0.49 (0.09) *** -0.34 (0.29)

交際期間 0.07 (0.01) *** 0.08 (0.04) **

親同居ダミー(結婚時、自分) 0.78 (0.11) *** 0.92 (0.34) ***

親ゆとりダミー(自分) 0.19 (0.10) * 0.06 (0.35)

長男ダミー 0.05 (0.10) -0.24 (0.31)

長女ダミー -0.38 (0.09) *** 0.26 (0.32)

大学以上ダミー(男性) 0.18 (0.11) * 0.07 (0.33)

短期大学・高等専門学校ダミー(女性) 0.52 (0.13) *** 0.42 (0.44)

大学以上ダミー(女性) 0.12 (0.12) -0.03 (0.39)

正規雇用ダミー(結婚時、男性) 0.97 (0.15) *** 0.75 (0.41) *

正規雇用ダミー(結婚時、女性) -0.02 (0.11) 0.49 (0.42)

所得250万円未満ダミー(結婚時、男性) -0.67 (0.14) *** -0.03 (0.41)

所得250万円未満ダミー(結婚時、女性) 0.28 (0.12) ** -0.30 (0.40)

bridging_付合い -0.03 (0.02) -0.02 (0.07)

bridging_活動 -0.07 (0.03) ** -0.22 (0.11) **

bonding_付合い 0.08 (0.03) ** 0.04 (0.11)

bonding_活動 -0.05 (0.03) -0.02 (0.11)

信頼度_自分自身 0.02 (0.06) 0.28 (0.18)

信頼度_家族 0.22 (0.07) *** -0.19 (0.23)

信頼度_友人 0.12 (0.08) -0.14 (0.24)

信頼度_友人以外の近所の人 -0.17 (0.06) *** -0.04 (0.22)

信頼度_職場の同僚 0.23 (0.07) *** 0.59 (0.23) ***

信頼度_社会(民間) 0.01 (0.13) -0.63 (0.46)

信頼度_社会(公共) -0.10 (0.11) 0.65 (0.40)

生活スキル 0.02 (0.01) ** 0.04 (0.02) *

定数 -2.35 (0.35) *** -2.06 (1.13) *

Number of obs

LR chi2

Prob > chi2

Pseudo R2

男性収入≧女性収入 男性収入<女性収入

2,640

402.99

0

0.1104

276

56.2

0

0.1485

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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[女性]

表 6 によれば、女性の所得が男性を上回るカップル(所得女性上位カップル)では、

男性の所得が女性を上回るカップル(所得男性上位カップル)の場合に比較し、結婚へ

の移行に有意な影響をもつ変数が少ない。推計結果を見てみると、まず本人が男性の場

合の所得男性上位カップルでは年齢(20 代後半ダミー)がマイナス、定着意向ダミー

がマイナス、交際期間がプラス、結婚時の親同居ダミーがプラス、親ゆとりダミーがプ

ラス、長女ダミーがマイナス、男性の大学卒業以上ダミーがプラス、女性の短期大学・

専門学校ダミーがプラス、男性の正規雇用ダミーがプラス、男性の収入 250万円未満が

マイナス、女性の所得 250 万円未満がプラス、bonding _付合いがプラス、bridging_

Coef. Std. Err. Coef. Std. Err.

年齢ダミー(20代後半) -0.37 (0.07) *** -0.27 (0.20)

都市部ダミー 0.11 (0.07) * 0.09 (0.19)

定着意向ダミー -0.34 (0.07) *** 0.00 (0.20)

交際期間 0.05 (0.01) *** 0.06 (0.03) **

親同居ダミー(結婚時、自分) 0.76 (0.08) *** 1.32 (0.24) ***

親ゆとりダミー(自分) 0.04 (0.08) 0.06 (0.22)

長男ダミー -0.18 (0.07) ** -0.30 (0.22)

長女ダミー -0.01 (0.07) 0.17 (0.22)

大学以上ダミー(男性) 0.04 (0.08) 0.38 (0.21) *

短期大学・高等専門学校ダミー(女性) 0.21 (0.10) ** 0.41 (0.29)

大学以上ダミー(女性) 0.16 (0.09) * -0.18 (0.27)

正規雇用ダミー(結婚時、男性) 0.55 (0.11) *** -0.02 (0.26)

正規雇用ダミー(結婚時、女性) 0.14 (0.08) * 0.28 (0.26)

所得250万円未満ダミー(結婚時、男性) -0.43 (0.09) *** 0.38 (0.25)

所得250万円未満ダミー(結婚時、女性) 0.20 (0.09) ** -0.61 (0.27) **

bridging_付合い -0.03 (0.02) 0.09 (0.05) *

bridging_活動 -0.09 (0.02) *** -0.06 (0.06)

bonding_付合い 0.09 (0.02) *** 0.08 (0.08)

bonding_活動 -0.10 (0.03) *** -0.21 (0.09) **

信頼度_自分自身 0.08 (0.04) * 0.06 (0.13)

信頼度_家族 0.06 (0.05) -0.17 (0.13)

信頼度_友人 0.06 (0.05) -0.43 (0.15) ***

信頼度_友人以外の近所の人 -0.08 (0.05) * 0.33 (0.14) **

信頼度_職場の同僚 0.15 (0.05) *** 0.19 (0.14)

信頼度_社会(民間) 0.01 (0.10) -0.17 (0.27)

信頼度_社会(公共) 0.05 (0.09) 0.19 (0.26)

生活スキル 0.00 (0.01) 0.04 (0.02) **

定数 -0.83 (0.27) *** -1.02 (0.84)

Number of obs

LR chi2

Prob > chi2

Pseudo R2

0 0

0.0733 0.1314

男性収入≧女性収入 男性収入<女性収入

4,463 542

428.07 98.18

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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活動がマイナス、家族や職場の同僚への信頼がプラス、友人以外の近所の人への信頼が

マイナス、生活スキルがプラスとなっている。

所得女性上位カップルはサンプルの数が少ないことへの留意が必要だが、このケース

においても共通するのは年齢ダミー(20 第後半)のマイナス、交際期間のプラス、結

婚時の親同居ダミーのプラス、男性正規雇用ダミーのプラス、bridging_活動のマイナ

ス、職場の同僚への信頼のプラス、そして生活スキルのプラスである。定着意向や親の

ゆとり、相手が長女であることや男女双方の学歴・収入といった社会経済的変数の影響

は所得女性上位カップルでは有意ではなくなる。

続いて、本人が女性の場合の所得男性上位カップルの推計結果を見てみると、所得男

性上位カップルでは年齢(20 代後半ダミー)がマイナス、都市部ダミーがプラス、定

着意向ダミーがマイナス、交際期間がプラス、結婚時の親同居ダミーがプラス、相手が

長男ダミーがマイナス、女性本人の短期大学・専門学校ダミー及び大学以上ダミーがプ

ラス、相手の男性及び自分が正規雇用であることがプラス、相手の男性の所得が 250万

円未満であることがマイナス、bridging 型(活動)がマイナス、bonding_付合いがプ

ラス、bridging_活動がマイナス、自分自身と職場の同僚への信頼がプラス、友人以外

の近所の人への信頼がマイナスである。

このうち女性所得上位カップルでは有意でなくなるものが年齢ダミーのマイナス、都

市部ダミーや定着意向ダミー、相手が長男であることのダミーや本人の学歴に関するダ

ミーである。

一方で符号が異なるのは女性本人の所得が 250万円未満であることがマイナスに(女

性本人の所得が 250万円以上だと結婚しやすい)、bridging_付合いのマイナスがプラス

に、そして新たに有意となるのが相手の男性が大学以上であること、bridging_付合い

友人への信頼度、生活スキルである。

全体として所得女性上位カップルでは、長男・長女であることや、本人や相手の学歴、

雇用形態、所得など伝統的な項目の結婚への意向の影響が弱まる傾向が見られる。逆に

特に女性においては自身の所得の高さや bridging_付合い、生活スキルを有しているこ

となど、他のパターンとは異なる変数の影響が見られ、新たな結婚の形態(岩澤[2013])

ということができそうである。

個人の社会関係性の影響に関して述べれば、表 2の全体を対象とした分析では近しい

人との親密な人間関係を示す bonding 型の個人の社会関係性が結婚への移行に正の影

響がみられたが、女性の方が男性よりも収入が高いカップルでは、社会的距離がある所

ともつながるネットワークである bridging 型の個人の社会関係性、特に女性のこのタ

イプの個人の社会関係性に正の影響がみられた。若い世代の結婚への移行をためらわせ

る要因の1つに男性の収入が女性の収入よりも低いというカップルの組合せがあるこ

とが示されたが、より広い社会的な範囲と繋がることを可能とするネットワークを持ち、

生活スキルが高いなどの個人の社会関係性をもつことは、そのような状況の中でも結婚

への移行の可能性を高める可能性がみられた点は注目されてよいと考える。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

96

Page 99: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

5 結論

本稿では個人の社会関係性の計測と、それが結婚への移行の意思決定にどのような影

響を与えうるかについて検討をした。その結果得られた知見は以下の点である。

まず、内閣府[2016]に倣い計測した個人の社会関係性は女性よりも男性に多く存在す

ること、bridging 型(活動)の個人の社会関係性は所得との比例関係が見られたが、

それ以外の個人の社会関係性には所得との明確な関連は認められなかったこと、また個

人の社会関係性は都市部に多く存在すること、親と別居する生活(離家)により増える

可能性のあること、また地域移動をすると失われる可能性のあることが分かった。親の

生活のゆとりの関連も見られるが、世代を超えて受け継がれる部分よりも、親と離れて

暮らすことや転居など生活環境により増加したり、場合によっては失われる可能性のあ

ることなどが分かった。個人の中に蓄積されるが直接計測することが難しい社会関係性

と同様の特徴をもつ人的資本とは異なる特徴をもつことが分かり興味深い。

また個人の社会関係性は、直接的に結婚への移行確率を高める可能性があることに加

え、特に男性においては、具体的に結婚や結婚による家族形成をイメージする結婚動機

を形成することにより間接的に結婚への移行を後押しする可能性も見られた。第 1 章

(高見)において結婚への移行には男性の意思決定が重要であることが述べられている

が、そこでも指摘されているとおり、社会経済的要因以外に男性の結婚動機を高めるの

は親戚・親類付き合いを含む bonding_付合い型の個人の社会関係性である。結婚に関

する意識には男女間に違いが見られ、例えば「交際相手を逃したくない」という動機は

女性の場合はどちらかといえば自己的な理由を示す変数との対応関係が高いが、男性で

は他利的な理由を示す変数との対応関係も高いなどの違いもあったが、仕事や年齢など

結婚のタイミングを示す因子が含まれるなどの共通点もあった。ただし仕事と生活の両

立が現状ではより困難と考える女性において、仕事のタイミングは結婚に移行する重要

なきっかけとなっている可能性が見られた。

なお、異なる社会資本には異なる効果がみられることも示された。現在のところ結婚

全体に占める比率の低い、女性の方が男性よりも、例えば収入が高い組合せのカップル

では、そうでない結婚の場合とは異なり bridging 型の個人の社会関係性が有効である

可能性が見られた。

個人の社会関係性は親の経済力や、本稿では明示的には取り上げなかったが学歴など

との関連は一部の範囲にとどまっており、一定のリターンを期待する人々によって投資

され個人の中に蓄積されるという意味では同様の人的資本とは異なる性質を持ってい

る。多くは親元からの離家や日常生活をどのように送るかなどといった生き方の選択、

周りからの働き掛けなどにより蓄積されたり失われたりする。このことは経済的要因の

影響を強く受けている若い世代の結婚を含む将来の見通しに多少なりとも明るい要因

をもたらしてはくれないだろうか。もちろん、若い世代の雇用の安定を含む経済環境の

整備が最重要であることは言うまでもないが、自身の生き方の選択や、友人・知人、そ

して地域を含む人間関係のなかで蓄積されると考えられる個人の社会関係性がもつ可

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

97

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能性について、結婚に関する政策を進めるにあたっても考慮されてもよいのではないか。

若年層の結婚の確率を高めるにはまずは安定した雇用の提供が重要であることは言

うまでもがないが、一方で、一見遠回りのようにもみえるが、bridging 型(付合い)

の社会関係性や生活スキルの蓄積を進める可能性のある離家に対して、移動(転居)を

希望しているが親の経済的なゆとりの有無の影響で離家の機会を逸しているような場

合にそれを後押しするような支援や、一度移動しやがてまた地域に戻った場合の地域の

付合いや、「婚活」だけを目的とするのではない様々な価値観を結び付ける活動の機会

を増やしていくことなどもまた重要ではないかと考える。

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女性の生活環境に関する分析~出生動向基本調査と「未婚男女の結婚と仕事に関する意

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内閣府経済社会総合研究所協同研究 地域活動のメカニズムと活性化に関する研究会

報告書」研究会報告書等 No.74

Coleman, James S . [1988] "Social Capital in the Creation of Human Capital ."

American Journalof Sociology :9.

Lin, Nan[2001]” Building a Network Theory of Social Capital” CONNECTIONS

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

98

Page 101: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

22(1) :28-51

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ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

99

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調査票 あなたの性別と生年月日について、うかがいます。

SC1-1 あなたの性別をお知らせください。

(ひとつだけ)【必須】

・男性

・女性

SC1-2 あなたの生年月日を教えてください。

【必須】

・西暦(回答を選択してください)

・月(回答を選択してください)

3年前の結婚と交際の状況

SC2 あなたの3年前(平成25年2月頃)の状況であてはまるものを選択してください。

なお、結婚とは、ここでは法律婚のことをいいます。

(ひとつだけ)【必須】

・それまでに結婚したことがあった、もしくは結婚していた

・結婚したことはなかったが恋人がいた(恋人には結婚の経験があった)

・結婚したことはなかったが恋人がいた(恋人には結婚の経験がなかった)

・結婚したことはなく、恋人もいなかった

現在の結婚と交際の状況

SC3 あなたの現在の状況であてはまるものを選択してください。なお、結婚とは、ここでは法律婚のことをいいます。

(ひとつだけ)【必須】

・結婚しておらず、恋人もいない

・結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験がある)

・結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験はない)

・結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験がある)

・結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験がない)

現在の居住地について

SC4 あなたのお住まいをお知らせください。

(ひとつだけ)【必須】

(回答を選択してください。)

あなたと3年前(平成25年2月頃)の交際相手(恋人として交際していた異性をいう。以下同じ。)の3年前の状況をお答えく

ださい。

交際相手と出会った時期、交際を始めた時期について

Q1-1 3年前の交際相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

3年前の交際相手と知り合った時期 回答を選択してください ▼

3年前の交際相手と交際を始めた時期 回答を選択してください ▼

知り合ったきっかけ、交際をはじめたきっかけ

Q1-2 3年前の交際相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(ひとつだけ)【必須】

・小・中学校で

・高校で

・専修学校・短大・高専で

・大学・大学院で

・職場や仕事の関係で

・幼なじみ・隣人関係

・学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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・友人や兄弟姉妹を通じて

・見合いで(親戚・上役などの紹介も含む)

・結婚相談所で

・街なかや旅先で

・アルバイトで

・その他

Q1-3 3年前の交際相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(いくつでも)【必須】

・性格や容姿などが好みだったから

・考え方や価値観が近いと思ったから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから

・家族構成や育った環境が近かったから

・共通の友人・知人がいたから

・交際を申し込まれたから

・交際をすすめてくれた人がいたから(家族)

・交際をすすめてくれた人がいたから(友人)

・交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚)

・交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人)

・結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから

・いつも身近にいる相手だったから

・その他

学歴について

Q2 あなたと3年前の交際相手が3年前の時点で、最後に卒業された(または当時在学中だった)学校について、あて

はまるものを選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

中学校 ・ ・

高等学校 ・ ・

専修学校(専門学校) ・ ・

短期大学・高等専門学校(5年制) ・ ・

大学 ・ ・

大学院 ・ ・

その他 ・ ・

就業区分について

Q3 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点でのお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択

してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

経営者・役員 ・ ・

正社員・正職員 ・ ・

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) ・ ・

自営業主・自由業者 ・ ・

家族従業者 ・ ・

内職 ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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無職 ・ ・

学生 ・ ・

その他 ・ ・

職種について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q4 3年前(平成25年2月頃)時点でのお仕事について、もっとも近い内容を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

1.専門職・技術職 ・ ・

2.管理職 ・ ・

3.事務職 ・ ・

4.販売職 ・ ・

5.サービス職 ・ ・

6.生産現場職・技能・労務職 ・ ・

7.運輸・保安職 ・ ・

8.農林漁業職 ・ ・

9.わからない ※本人選択不可 ・

※職種の詳細は下記をご参照ください。

1.専門職・技術職…医師、看護師、弁護士、教師、技術者、研究者、デザイナーなど専門的知識・技術を要するもの

2.管理職…企業・官公庁における課長以上、議員、経営者など

3.事務職…企業・官公庁における一般事務、経理、内勤の営業など

4.販売職…小売り・卸売店主、店員、不動産売買、保険外交、外勤のセールスなど

5.サービス職…理・美容師、料理人、ウェイトレス・ウェイター、ホームヘルパーなど

6.生産現場職・技能・労務職…製品製造・組立、自動車整備、建設作業員、大工、電気工事、清掃員、農水産物加工

など

7.運輸・保安職…トラック・タクシー運転手、船員、郵便配達、通信使、警察官、消防官、自衛官、警備員など

8.農林漁業職…稲作、畑作、果物栽培、造林、伐採作業、遠洋漁業、養殖漁業など

年収について

Q5 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点での年収(税込)について、あてはまるものを1つ選

択してください(臨時収入・副収入も含めてお答えください)

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

年収なし ・ ・

25 万円未満 ・ ・

50 万円くらい(25~75 万円未満) ・ ・

100 万円くらい(75~150 万円未満) ・ ・

200 万円くらい(150~250 万円未満) ・ ・

300 万円くらい(250~350 万円未満) ・ ・

400 万円くらい(350~450 万円未満) ・ ・

500 万円くらい(450~600 万円未満) ・ ・

700 万円くらい(600~850 万円未満) ・ ・

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) ・ ・

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) ・ ・

2,250 万円以上 ・ ・

わからない ※本人選択不可 ・

勤務先の従業員規模について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】 Q6 3年前(平成25年2月頃)時点での職場全体(支社等を含む)の従業員数をお答えださい。家族従業者、パート・

アルバイトも含めます。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

1.1 人 ・ ・

2.2~4 人 ・ ・

3.5~29 人 ・ ・

4.30~299 人 ・ ・

5.300~999 人 ・ ・

6.1,000 人以上 ・ ・

7.官公庁 ・ ・

8.わからない ・ ・

親との同居について

Q7-1 あなたの3年前(平成25年2月頃)時点でのご両親との同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択

してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

お母様 お父様

同居していた ・ ・

同じ市区町村内で別居していた ・ ・

それ以外の地域で別居していた ・ ・

上記以外(死去、不明等) ・ ・

【回答対象者:Q7-1 でお母様お父様のいずれかもしくは両方で「上記以外(死去、不明等)」以外を選択した方】

Q7-2 あなたと3年前の交際相手は3年前(平成25年2月頃)の時点で、結婚後もそれぞれの親(父親、母親、または

その両方)と同居する予定はありましたか。あてはまるものを1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

自分の親と同居するつもりだった(つもりだったと思う) ・ ・

相手の親と同居するつもりだった(つもりだったと思う) ・ ・

同居するつもりはなかった(つもりはなかったと思う) ・ ・

どちらか決めていなかった(と思う) ・ ・

わからない ・ ・

親の暮らし向きについて【回答対象者:Q7-1 でお母様お父様のいずれかもしくは両方で「上記以外(死去、不明等)」以外

を選択した方】

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q8 あなたのご両親と3年前の交際相手のご両親の3年前(平成25年2月頃)時点での暮らし向きについて、あなた

はどう思っていましたか。あてはまるものを1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなたの

ご両親

3年前の

交際相手の

ご両親

大変苦しかった ・ ・

やや苦しかった ・ ・

普通だった ・ ・

ややゆとりがあった ・ ・

大変ゆとりがあった ・ ・

わからない ・ ・

3年前の居住地について

Q9-1 あなたのお住まいについておうかがいします。

3年前(平成25年2月頃)にお住まいだった都道府県をお答えください。

【必須】

【居住地】都道府県 回答を選択してください ▼

次に市区町村をお答えください。

【必須】

【居住地】市区町村 回答を選択してください ▼

居住年数

Q9-2 3年前の居住地での居住年数は、3年前(平成25年2月頃)の時点で何年でしたか。

一度離れて戻っていらした場合は、通算の年数をお答えください。

【必須】

居住年数 回答を選択してください ▼

交際相手との居住地の距離

Q9-3 3年前の交際相手のお住まいとの距離は3年前(平成25年2月頃)時点で次の内どれに一番近いですか。

1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・一緒に住んでいた

・日常的に行き来できる範囲に住んでいた

・日常的に行き来できない範囲に住んでいた

・その他

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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居住意向

Q9-4 3年前にお住まいの地域に、3年前(平成25年2月頃)時点で将来も住み続けたいと思っていましたか。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

住み続けたいと思っていた ・ ・

他の地域に転居したいと思っていた ・ ・

どちらでもよかった ・ ・

わからない ・ ・

その他 ・ ・

居住理由【回答対象者:Q9-5 で「住み続けたいと思っていた」と回答した方】

Q9-5 3年前(平成25年2月頃)時点でお住まいの地域に住み続けたいと思っていた理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

(縦にそれぞれいくつでも)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

生まれ育った地域だったから ・ ・

家族がいたから ・ ・

友達がいたから ・ ・

自然環境に恵まれていたから ・ ・

通学、通勤、買い物など生活に便利だったから ・ ・

保育サービスが充実していたから ・ ・

楽しく遊べる場所が多かったから ・ ・

治安が良かったから ・ ・

地域の人とのつきあいが豊かだったから ・ ・

歴史や伝統が豊かだったから ・ ・

文化や芸術にふれる機会が多かったから ・ ・

自分や家族の仕事の都合 ・ ・

自分や家族の学業の都合 ・ ・

自分や家族の病気療養のため ・ ・

他の地域に移っても生活がよくなるとは思えなかったから ・ ・

特に理由はない ・ ・

その他 ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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居住理由【回答対象者:Q9-5 で「他の地域に転居したいと思っていた」と回答した方】

Q9-6 3年前(平成25年2月頃)時点でお住まいの地域に住み続けたくないと思った理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

(縦にそれぞれいくつでも)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

生まれ育った地域に戻りたかったから ・ ・

家族がいなかったから ・ ・

友達がいなかったから ・ ・

自然が少なく、環境が悪かったから ・ ・

通学、通勤、買い物などの生活に不便だったから ・ ・

保育サービスが充実していなかったから ・ ・

楽しく遊べる場所がなかったから ・ ・

治安が悪かったから ・ ・

地域の人とのつきあいが希薄だったから ・ ・

歴史や伝統がなかったから ・ ・

文化や芸術にふれる機会が少なかったから ・ ・

自分や家族の仕事の都合 ・ ・

自分や家族の学業の都合 ・ ・

自分や家族の病気療養のため ・ ・

特に理由はない ・ ・

その他 ・ ・

兄弟姉妹の数について

Q10 あなたと3年前の交際相手の兄弟姉妹の数をお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた

兄 回答を選択してください ▼

姉 回答を選択してください ▼

弟 回答を選択してください ▼

妹 回答を選択してください ▼

3年前の交際相手

兄 回答を選択してください ▼

姉 回答を選択してください ▼

弟 回答を選択してください ▼

妹 回答を選択してください ▼

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 109: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

一日の労働時間について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q11 3年前(平成25年2月頃)時点で普段仕事に従事していた時間をお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

3年前の交際相手

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

あなた

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

3年前の交際相手

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

週の休日(土日休みかどうか)について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q12 3年前(平成25年2月頃)時点での1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 3年前の

交際相手

土曜・日曜はどちらも休日 ・ ・

土曜は勤務日だが、日曜は休日 ・ ・

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜など) ・ ・

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる場合もある ・ ・

その他 ・ ・

わからない ※本人選択不可 ・ ・

就業時間帯(シフト、深夜・早朝、通常勤務)について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q13 3年前(平成25年2月頃)時点での1日の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

(残業は含まず、シフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。)

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

常にあった

1

日~数

日程度あっ

た 月に数日程

度あった

((全く/

ほと

んど)なかっ

た わからない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

3年前の交際相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

仕事のやりがい、将来の希望・具体的な目標

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q14-1 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で、将来どのような働き方をしていたいと思っていたか、あてはまるも

のを1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・正社員・正職員として働いていたいと思っていた

・自分で事業をおこしていたいと思っていた

・親の家業を継いでいたいと思っていた

・独立して一人で仕事をしていたいと思っていた

・アルバイトやパートで働いていたいと思っていた

・専業主婦・主夫でいたいと思っていた

・働かないでいたいと思っていた

・その他

・わからなかった

仕事のやりがい、仕事上での具体的目標の有無について【回答対象者:Q3 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q14-2 あなたの3年前(平成25年2月頃)時点での職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してく

ださい。

(いくつでも)【必須】

・当時の仕事にはやりがいがあった

・当時の職場の人間関係について不満に思うことがあった

・当時の職場の経営状態について不安があった

・当時の職場で、昇給や昇進は見込めなかった

・希望すれば、5 年後も当時の職場で働き続けられそうだった

・5 年後も当時の職場で働き続けたかった

・定年まで当時の職場で働き続けたかった

・仕事の上で具体的な目標があった

消費と貯蓄の傾向について

Q15 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点で買い物や貯蓄についてとのように考えていました

か。あてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

てはまっ

ていた

あてはまっ

ていなかっ

た わからな

い※本人

選択不可

あなた

将来の貯蓄よりも毎日の買い物や生活を楽しみたいと考えていた ・ ・

無駄な買い物やぜいたく品はいらないと考えていた ・ ・

貯蓄や投資など将来に備えたいと考えていた ・ ・

お金に余裕があると感じていた ・ ・

中古品でも気にならなかった ・ ・

3年前の交際相手

将来の貯蓄よりも毎日の買い物や生活を楽しみたいと考えていた ・ ・ ・

無駄な買い物やぜいたく品はいらないと考えていた ・ ・ ・

貯蓄や投資など将来に備えたいと考えていた ・ ・ ・

お金に余裕があると感じていた ・ ・ ・

中古品でも気にならなかった ・ ・ ・

余暇の過ごし方について

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q16 あなたと3年前の交際相手は3年前(平成25年2月頃)当時、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが

多かったですか。最も多かったものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・あなたの家に近いところで過ごしていた

・交際相手の家に近いところで過ごしていた

・商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいた

・運動やスポーツ、楽器の演奏などをしていた

・映画や演劇、スポーツなどを一緒に観に行っていた

・地域活動や社会活動を一緒にしていた

・勉強や習い事を一緒にしていた

・カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしていた

・ハイキング、ドライブや小旅行に行っていた

・知人・友人も交えて一緒に過ごしていた

・お互いの家族を交えて過ごしていた

・その他

3年前の交際相手とのコミュニケーション頻度

Q17 あなたは、3年前(平成25年2月頃)当時、3年前の交際相手とのコミュニケーションをどの程度行っていました

か。それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

毎日

週2、3日程度

週1日程度

月に数日程度

月に1日以下

直接会う ・ ・ ・ ・ ・

電話で話す ・ ・ ・ ・ ・

メールする ・ ・ ・ ・ ・

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) ・ ・ ・ ・ ・

3年前の時点での生活満足と将来の見通しについて

Q18 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で以下のような意見についてはどう思っていましたか。

あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・当時の生活に満足していた

・自分の将来の仕事や生活に希望があった

・日本の社会には希望があった

・人生は変えることができると思っていた

・私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできないと思っていた

・社会の一員として何か社会のために役立ちたいと思っていた

・雇用状況は良くなると思っていた

・今後 5 年間の収入は増えると思っていた

・一生の間に、いずれ結婚をしたいと思っていた

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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3年前の時点での充実感について

Q19 あなたは3年前(平成25年2月頃)当時、どんな時に充実していると感じていましたか。

あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・社会のために役立つことをしていたとき

・仕事に打ち込んでいたとき

・勉強に打ち込んでいたとき

・スポーツや趣味に打ち込んでいたとき

・家族といたとき

・友人や仲間といたとき

・交際相手といたとき

・他人にわずらわされず、1 人でいたとき

・充実していると感じる時はなかった

・わからない

夫婦の分業について

Q20 あなたは掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について、3年前(平成25年2月頃)の時点でどう考えていました

か。あてはまるものを1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・妻が主に行う

・夫が主に行う

・夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う

・夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う

・夫と妻が同じくらい行う

・その他

日常的に行う活動について

Q21 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたは3年前(平成25年2月頃)の時点で、

実際にはどのくらいの頻度で次の事をしていましたか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回以上

週に1

回程度

月に1

回程度

年に数回

年に1回程度

全くなかった

a.家族と一緒の有職 ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.夕食の用意 ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.洗濯 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.買い物(日用品や食料品の買い物) ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.家の掃除 ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.ゴミ出し ・ ・ ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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信頼しているものについて

Q22 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で、下記の a~n について、どのくらい信頼していましたか。

それぞれお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

とても信頼

していた

少しは信頼

していた

あまり

信頼してい

なかった

ほとんど

信頼してい

なかった

a.自分自身 ・ ・ ・ ・

b.家族 ・ ・ ・ ・

c.友人 ・ ・ ・ ・

d.友人以外の地域の人 ・ ・ ・ ・

e.勤務先(の経営者) ・ ・ ・ ・

f.勤務先の同僚 ・ ・ ・ ・

g.マスコミ・マスメディア ・ ・ ・ ・

h.行政 ・ ・ ・ ・

i.大企業 ・ ・ ・ ・

j.金融機関 ・ ・ ・ ・

k.学校 ・ ・ ・ ・

l.病院 ・ ・ ・ ・

m.インターネット上の情報 ・ ・ ・ ・

n.天気予報 ・ ・ ・ ・

参加していた活動について

Q23 あなたは3年前(平成25年2月頃)当時、以下の活動に参加していましたか。

a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回以

上 週

に1回

度 月

に1回

度 年に数回

に1回

度 全くなかった

a.職場の上司。同僚との職場以外での付き合い

(飲食やレクリエーションなど) ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.職場以外の知人・友人との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへの参加 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.親戚・親類との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.近所の人との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.お住まいの地域の清掃やリサイクル活動など ・ ・ ・ ・ ・ ・

g.お住まいの地域以外のボランティア活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

h.地域の伝統行事・お祭り ・ ・ ・ ・ ・ ・

異性との出会いの機会

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q24 3年前(平成25年2月頃)時点で、あなたの周囲に次のような人はどのくらいいましたか。

あてはまるものを1つ選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

大勢いた

多少いた

あまりいな

かった

ほとんどい

なかった

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 ・ ・ ・ ・

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 ・ ・ ・ ・

3年前の交際相手との結婚意欲について

Q25 3年前の交際相手との結婚に関して、3年前(平成25年2月頃)の時点であなたご自身はどのようにお考えでし

たか。

(ひとつだけ)【必須】

・近いうちに結婚したいと考えていた

・将来的には結婚を考えていた

・結婚するかどうかはわからなかった

・結婚しないだろうと考えていた

【回答対象者:Q25 で「近いうちに結婚したいと考えていた」と回答した方】

Q26 なぜ結婚しようと考えていたのか、あてはまるものを全て選択してください。

(いくつでも)【必須】

・結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから

・家族になりたいと思える相手だったから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから

・当時の交際相手を逃したくなかったから

・相手が結婚を望んでいたから

・子どもが欲しかったから

・周囲からの期待・後押しがあったから

・共通の友人・知人がいたから

・交際期間が長くなったから

・自分が特定の年齢になるから

・相手が特定の年齢になるから

・自分の仕事が軌道に乗ったから

・相手の仕事が軌道に乗ったから

・諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があったから

・婚期を逃したくなかったから

・その他

【回答対象者:Q25 で「近いうちに結婚したいと考えていた」以外を回答した方】

Q27 あなたが近いうちの結婚を考えていなかった理由は次のうちどれですか。

あてはまるものを全て選択してください。

(いくつでも)【必須】

・結婚する必要性をまだ感じなかったから

・結婚を意識して交際しているわけではなかったから

・結婚を決めるタイミング、きっかけがなかったから

・当時の交際状況が心地よかったから

・相手のことをもっとよく知りたかったから

・当時は、仕事(または学業)に打ち込みたかったから

・独身の自由さや気楽さを失いたくなかったから

・結婚後の経済状況に不安があったから

・自分の仕事が安定しなかったから

・交際相手の仕事が安定しなかったから

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

112

Page 115: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

・自分もしくは相手がお互いの実家と良い関係を築けるか不安だったから

・金銭感覚が合わなそうだったから

・自分や相手がいい父親・いい母親になれるか不安だったから

・結婚相手としてもっとふさわしい人がいるかもしれなかったから

・その他

交際相手のあなたとの結婚の意思について

Q28 3年前の交際相手はあなたとの結婚に関して、3年前(平成25年2月頃)の時点で、どのように考えていたと思

いますか。

(ひとつだけ)【必須】

・近いうちの結婚を考えていたと思う

・将来的には結婚を考えていたと思う

・結婚は考えていなかったと思う

・わからない

3年前の交際相手との交際の継続について【回答対象者:SC3 で「結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の

経験はない)」「結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験はない)」を選択した方】

Q29 現在の恋人として交際している異性、配偶者は3年前に交際していた交際相手ですか。

(ひとつだけ)【必須】

・はい(3年前の交際相手と同じ人)

・いいえ(3年前の交際相手と違う人)

交際相手との具体的な結婚の予定の有無について【回答対象者:SC3 で「結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の

経験はない)」を選択した方】

Q30 現在の恋人と具体的にご結婚の予定(※)はありますか。

(ひとつだけ)【必須】

・具体的な結婚の予定がある

・具体的な結婚も予定はない

※ここでいう「結婚の予定」とは、家族の承諾や周囲への公表等を行っている場合に限らず、お互いの意思を確認し、

結婚の合意がある場合をお考えください。

現在の交際相手より以前に交際した相手の有無

Q31 3年前あるいは現在の交際相手、もしくは結婚相手と交際する前に、交際していた方はいますか。

(ひとつだけ)【必須】

・だいたいいつも交際相手がいた

・交際相手がいる時もあったが、いないときもあった

・交際相手がいない時が多かった

・いなかった

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 116: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

SC3 で「結婚しておらず、恋人もいない」を選択した方への質問----------------------

就業区分について

Q32 あなたの現在のお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・経営者・役員

・正社員・正職員

・パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む)

・自営業主・自由業者

・家族従業者

・内職

・無職

・学生

・その他

職種について【回答対象者:Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q33 あなたの現在のお仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・専門職・技術職

・管理職

・事務職

・販売業

・サービス業

・生産現場職・技能・労務職

・運輸・保安職

・農林漁業職

※職種の詳細は下記をご参照ください。

1.専門職・技術職…医師、看護師、弁護士、教師、技術者、研究者、デザイナーなど専門的知識・技術を要するもの

2.管理職…企業・官公庁における課長以上、議員、経営者など

3.事務職…企業・官公庁における一般事務、経理、内勤の営業など

4.販売職…小売り・卸売店主、店員、不動産売買、保険外交、外勤のセールスなど

5.サービス職…理・美容師、料理人、ウェイトレス・ウェイター、ホームヘルパーなど

6.生産現場職・技能・労務職…製品製造・組立、自動車整備、建設作業員、大工、電気工事、清掃員、農水産物加工

など

7.運輸・保安職…トラック・タクシー運転手、船員、郵便配達、通信使、警察官、消防官、自衛官、警備員など

8.農林漁業職…稲作、畑作、果物栽培、造林、伐採作業、遠洋漁業、養殖漁業など

年収について

Q34 あなたの現在の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時収入・副収入も含めてお答

えください)

(ひとつだけ)【必須】

・年収なし

・25 万円未満

・50 万円くらい(25~75 万円未満)

・100 万円くらい(75~150 万円未満)

・200 万円くらい(150~250 万円未満)

・300 万円くらい(250~350 万円未満)

・400 万円くらい(350~450 万円未満)

・500 万円くらい(450~600 万円未満)

・700 万円くらい(600~850 万円未満)

・1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満)

・1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満)

・2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満)

・2,250 万円以上

勤務先の従業員規模について【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q35 あなたの現在の職場全体(支社等含む)の従業員数をお答えください。

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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家族従業者、パート・アルバイトも含めます。

(ひとつだけ)【必須】

・1 人

・2~4 人

・5~29 人

・30~999 人

・1,000 人以上

・官公庁

・わからない

親との同居について【回答対象者:Q7-1 でお母様お父様のいずれかもしくは両方で「上記以外(死去、不明等)」以外を選

択した方】

Q36 あなたのご両親と現在の同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

お母様 お父様

同居している ・ ・

同じ市区町村内で別居している ・ ・

それ以外の地域で別居している ・ ・

上記以外(死去、不明等) ・ ・

これまでの居住地について

Q37 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくだい。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

中学 3 年生のときの居住地 回答を選択してください ▼

最初に専修学校、短大・高専、大学のいずれかに入学した時の居住地 回答を選択してください ▼

(就職したことがある方)最初に就職したとき 回答を選択してください ▼

現在の居住地 回答を選択してください ▼

一日の労働時間について【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q38 あなたが普段仕事に従事している時間をお答えください。

【必須】

1 日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

1 月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

週の休日(土日休みかどうか)について【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q39 あなたの1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

(ひとつだけ)【必須】

・土曜・日曜はどちらも休日

・土曜は勤務日だが、日曜は休日

・土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜など)

・週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる場合もある

・その他

就業時間帯(シフト、深夜・早朝、通常勤務)について【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q40 あなたの現在の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

残業は含まず、シフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 118: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

常にある

週1

日~

数日

程度ある

月に数日

程度ある

((全く/ほと

んど)

ない

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・

仕事のやりがい、将来の希望・具体的な目標

Q41-1 あなたは、将来どのような働き方をしていたいと思っていますか、あてはまるものを1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・正社員・正職員として働いていたい

・自分で事業をおこしていたい

・親の家業を継いでいたい

・独立して一人で仕事をしていたい

・アルバイトやパートで働いていたい

・専業主婦・主夫でいたい

・働かないでいたい

・その他

・わからなかった

仕事のやりがい、仕事上での具体的目標の有無について【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した

方】

Q41-2 あなたの現在の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・現在の仕事にはやりがいがある

・現在の職場の人間関係について不満に思うことがある

・現在の職場の経営状態について不安がある

・現在の職場で、昇給や昇進は見込めない

・希望すれば、5 年後も現在の職場で働き続けられる

・5 年後も現在の職場で働き続けたい

・定年まで現在の職場で働き続けたい

・仕事の上で具体的な目標がある

余暇の過ごし方について

Q42 あなたは現在、余暇を過ごすとき、どのような過ごし方をすることが多いですか。

最も多いものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・あなたの家に近いところで過ごしている

・商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいる

・運動やスポーツ、楽器の演奏などをしている

・映画や演劇、スポーツなどを観に行っている

・地域活動や社会活動をしている

・勉強や習い事をしている

・カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしている

・ハイキング、ドライブや小旅行に行っている

・知人・友人も交えて一緒に過ごしている

・家族と一緒に過ごしている

・その他

現在の生活満足と将来の見通しについて

Q43 あなたは以下のような意見についてどう思いますか。あてはまるものを全て選択してください。

(いくつでも)【必須】

・現在の生活に満足している

・自分の将来の仕事や生活に希望がある

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

116

Page 119: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

・日本の社会には希望がある

・人生は変えることができると考えている

・私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできない

・社会の一員として何か社会のために役立ちたい

・雇用状況は良くなると思っている

・今後 5 年間の収入は増えると思っている

・一生の間に、いずれ結婚したいと思っている

信頼しているものについて

Q44 あなたは現在、下記の a~n について、どのくらい信頼していますか。あてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

とても信

頼している

少しは信

頼している

あまり

信頼してい

ない

ほとんど

信頼してい

ない

a.自分自身 ・ ・ ・ ・

b.家族 ・ ・ ・ ・

c.友人 ・ ・ ・ ・

d.友人以外の地域の人 ・ ・ ・ ・

e.勤務先(の経営者) ・ ・ ・ ・

f.勤務先の同僚 ・ ・ ・ ・

g.マスコミ・マスメディア ・ ・ ・ ・

h.行政 ・ ・ ・ ・

i.大企業 ・ ・ ・ ・

j.金融機関 ・ ・ ・ ・

k.学校 ・ ・ ・ ・

l.病院 ・ ・ ・ ・

m.インターネット上の情報 ・ ・ ・ ・

n.天気予報 ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

117

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交際と周囲との関わりについて

Q45 次のようなことについて、あなたはどう思われますか

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

そう思う

少しそう思

う あまりそう

思わない

そう思わな

a.周りの人の異性との交際状況が気になる ・ ・ ・ ・

b.周りで結婚する人が多いように感じる ・ ・ ・ ・

c.自らの交際について友人にオープンに話す方だ ・ ・ ・ ・

d.自らの交際について家族にオープンに話す方だ ・ ・ ・ ・

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多い ・ ・ ・ ・

f.周囲の人から結婚について助言をもらうことが多い ・ ・ ・ ・

g.ある年齢になれば結婚するのが自然と考えている ・ ・ ・ ・

h.父親・母親になった時の自分を(なんとなく)イメージできる ・ ・ ・ ・

i.一生のうち、自分が子どもを持てなくてもかまわない ・ ・ ・ ・

異性との出会いの機会

Q46-1 あなたの周囲に次のような人はどのくらいいますか。あてはまるものを1つ選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

大勢いる

多少いる

あまりいな

い ほとんどい

ない

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 ・ ・ ・ ・

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 ・ ・ ・ ・

Q46-2 交際してみたい異性と出会うきっかけはどれくらいありますか。

(ひとつだけ)【必須】

・多い

・やや多い

・少ない

・ほとんどない

あなたと3年前の交際相手のことについて、お答えください。

Q47 3年前の交際相手との交際を終了させることを先に決めたのはどちらですか。

(ひとつだけ)【必須】

・あなた

・交際相手

・どちらともいえない

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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別離の理由について

Q48 3年前の交際相手との交際が終了した理由は次のうちどれですか。あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・なんとなく付き合っていただけだから

・自分または交際相手が相手に愛情を持てなくなったから

・自分もしくは交際相手に別の交際相手ができたから

・居住地が離れてしまい、会うことが難しくなったから

・自分の仕事や勉強などの優先順位が交際よりも高まったから

・周囲から交際を反対されたから(家族)

・周囲から交際を反対されたから(友人)

・周囲から交際を反対されたから(職場の上司・同僚・先生)

・周囲から交際を反対されたから(地域の人)

・自分と相手の結婚を希望するタイミングが合わなかったから

・その他

SC3 で「結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験はない)」を選択した方への質問---------- あなたと現在の交際相手の現在の状況についてお答えください。

学歴について【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q49 あなたの現在の交際相手が最後に卒業された(または在学中の)学校について、あてはまるものを選択してくだ

さい。

(ひとつだけ)【必須】

・中学校

・高等学校

・専修学校(専門学校)

・短期大学・高等専門学校(5年制)

・大学

・大学院

・その他

就業区分について

Q50 あなたと現在の交際相手のお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 現在の

交際相手

経営者・役員 ・ ・

正社員・正職員 ・ ・

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) ・ ・

自営業主・自由業者 ・ ・

家族従業者 ・ ・

内職 ・ ・

無職 ・ ・

学生 ・ ・

その他 ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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職種について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q51 お仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 現在の

交際相手

1.専門職・技術職 ・ ・

2.管理職 ・ ・

3.事務職 ・ ・

4.販売職 ・ ・

5.サービス職 ・ ・

6.生産現場職・技能・労務職 ・ ・

7.運輸・保安職 ・ ・

8.農林漁業職 ・ ・

9.わからない ※本人選択不可 ・

※職種の詳細は下記をご参照ください。

1.専門職・技術職…医師、看護師、弁護士、教師、技術者、研究者、デザイナーなど専門的知識・技術を要するもの

2.管理職…企業・官公庁における課長以上、議員、経営者など

3.事務職…企業・官公庁における一般事務、経理、内勤の営業など

4.販売職…小売り・卸売店主、店員、不動産売買、保険外交、外勤のセールスなど

5.サービス職…理・美容師、料理人、ウェイトレス・ウェイター、ホームヘルパーなど

6.生産現場職・技能・労務職…製品製造・組立、自動車整備、建設作業員、大工、電気工事、清掃員、農水産物加工

など

7.運輸・保安職…トラック・タクシー運転手、船員、郵便配達、通信使、警察官、消防官、自衛官、警備員など

8.農林漁業職…稲作、畑作、果物栽培、造林、伐採作業、遠洋漁業、養殖漁業など

年収について

Q52 あなたと現在の交際相手の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時収入・副収入も

含めてお答えください)

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 現在の

交際相手

年収なし ・ ・

25 万円未満 ・ ・

50 万円くらい(25~75 万円未満) ・ ・

100 万円くらい(75~150 万円未満) ・ ・

200 万円くらい(150~250 万円未満) ・ ・

300 万円くらい(250~350 万円未満) ・ ・

400 万円くらい(350~450 万円未満) ・ ・

500 万円くらい(450~600 万円未満) ・ ・

700 万円くらい(600~850 万円未満) ・ ・

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) ・ ・

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) ・ ・

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) ・ ・

2,250 万円以上 ・ ・

わからない ※本人選択不可 ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 123: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

勤務先の従業員規模について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q53 職場全体(支社等含む)の従業員数についてあてはまるものを1つ選択してください。家族従業者、パート・アル

バイトも含めます。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 現在の

交際相手

1.1 人 ・ ・

2.2~4 人 ・ ・

3.5~29 人 ・ ・

4.30~299 人 ・ ・

5.300~999 人 ・ ・

6.1,000 人以上 ・ ・

7.官公庁 ・ ・

8.わからない ・ ・

親との同居について【回答対象者:Q7-1 でお母様お父様のいずれかもしくは両方で「上記以外(死去、不明等)」以外を選

択した方】

Q54 あなたのご両親との現在の同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

お母様 お父様

同居している ・ ・

同じ市区町村内で別居している ・ ・

それ以外の地域で別居している ・ ・

上記以外(死去、不明等) ・ ・

これまでの居住地について

Q55-1 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくださ

い。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

中学 3 年生のときの居住地 回答を選択してください ▼

最初に専修学校、短大・高専、大学のいずれかに入学した時の居住地 回答を選択してください ▼

(就職したことがある方)最初に就職したとき 回答を選択してください ▼

現在の居住地 回答を選択してください ▼

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 124: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

交際相手との居住地の距離

Q55-2 現在の交際相手の住まいとの距離は次の内どれに一番近いですか。1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・一緒に住んでいる

・日常的に行き来できる範囲に住んでいる

・日常的に行き来できない範囲に住んでいる

・その他

一日の労働時間について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q56 普段仕事に従事している時間をお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

現在の交際相手

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

あなた

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

現在の交際相手

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

週の休日(土日休みかどうか)について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q57 1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 現在の

交際相手

土曜・日曜はどちらも休日 ・ ・

土曜は勤務日だが、日曜は休日 ・ ・

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜など) ・ ・

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる場合もある ・ ・

その他 ・ ・

わからない ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 125: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

就業時間帯(シフト、深夜・早朝、通常勤務)について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q581日の就業時間帯について、あてはまるものを1つ選択してください。

残業は含まずシフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

常にある

週1

日~

数日程度

ある

月に数日

程度ある

((全く/

ほと

んど)ない

わからない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

現在の交際相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

仕事のやりがい、将来の希望・具体的な目標

Q59-1 あなたは、将来どのような働き方をしていたいと思っていますか、あてはまるものを1つ選択

(ひとつだけ)【必須】

・正社員・正職員として働いていたい

・自分で事業をおこしていたい

・親の家業を継いでいたい

・独立して一人で仕事をしていたい

・アルバイトやパートで働いていたい

・専業主婦・主夫でいたい

・働かないでいたい

・その他

・わからなかった

仕事のやりがい、仕事上での具体的目標の有無について【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q59-2 あなたの現在の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・現在の仕事にはやりがいがある

・現在の職場の人間関係について不満に思うことがある

・現在の職場の経営状態について不安がある

・現在の職場で、昇給や昇進は見込めない

・希望すれば、5 年後も現在の職場で働き続けられる

・5 年後も現在の職場で働き続けたい

・定年まで現在の職場で働き続けたい

・仕事の上で具体的な目標がある

余暇の過ごし方について

Q60 あなたと現在の交際相手は、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが多いですか。

最も多いものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・あなたの家に近いところで過ごしている

・交際相手の家に近いところで過ごしている

・商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいる

・運動やスポーツ、楽器の演奏などをしている

・映画や演劇、スポーツなどを一緒に観に行っている

・地域活動や社会活動を一緒にしている

・勉強や習い事を一緒にしている

・カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしている

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

123

Page 126: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

・ハイキング、ドライブや小旅行に行っている

・知人・友人も交えて一緒に過ごしている

・お互いの家族も交えて過ごしている

・その他

交際相手とのコミュニケーション頻度

Q61 あなたは、現在の交際相手とのコミュニケーションをどの程度行っていますか。

それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

毎日

週2、3日

程度

週1日程度

月に数日程

度 月に1日以

直接会う ・ ・ ・ ・ ・

電話で話す ・ ・ ・ ・ ・

メールする ・ ・ ・ ・ ・

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) ・ ・ ・ ・ ・

現在の生活満足と将来の見通しについて

Q62 あなたは以下のような意見ついてはどう思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・現在の生活に満足している

・自分の将来の仕事や生活に希望がある

・日本の社会には希望がある

・人生は変えることができると考えている

・私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできない

・社会の一員として何か社会のために役立ちたい

・雇用状況は良くなると思っている

・今後 5 年間の収入は増えると思っている

・一生の間に、いずれ結婚したいと思っている

充実感について

Q63 あなたは、現在どんな時に充実していると感じていましたか。あてはまるものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・社会のために役立つことをしているとき

・仕事に打ち込んでいるとき

・勉強に打ち込んでいるとき

・スポーツや趣味に打ち込んでいるとき

・家族といるとき

・友人や仲間といるとき

・交際相手といるとき

・他人にわずらわされず、1人でいるとき

・充実していると感じる時はない

・わからない

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

124

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夫婦の分業について

Q64 あなたは掃除、料理、洗濯などの夫婦の分業について、どう考えていますか。

あてはまるものを1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・妻が主に行う

・夫が主に行う

・夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う

・夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う

・夫と妻が同じくらい行う

・その他

日常的に行う活動について

Q65 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたは実際にはどのくらいの頻度で次の事

をしていますか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回以

上 週に1

回程

度 月に1

回程

度 年に数回

年に1回程

度 まったくな

a.家族と一緒の有職 ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.夕食の用意 ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.洗濯 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.買い物(日用品や食料品の買い物) ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.家の掃除 ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.ゴミ出し ・ ・ ・ ・ ・ ・

信頼しているものについて

Q66 あなたは現在、下記の a~n について、どのくらい信頼していますか。あてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

とても信頼

している

少しは信頼

している

あまり信頼

していない

ほとんど信

頼していな

a.自分自身 ・ ・ ・ ・

b.家族 ・ ・ ・ ・

c.友人 ・ ・ ・ ・

d.友人以外の地域の人 ・ ・ ・ ・

e.勤務先(の経営者) ・ ・ ・ ・

f.勤務先の同僚 ・ ・ ・ ・

g.マスコミ・マスメディア ・ ・ ・ ・

h.行政 ・ ・ ・ ・

i.大企業 ・ ・ ・ ・

j.金融機関 ・ ・ ・ ・

k.学校 ・ ・ ・ ・

l.病院 ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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m.インターネット上の情報 ・ ・ ・ ・

n.天気予報 ・ ・ ・ ・

参加している活動について

Q67 あなたは現在、以下の活動に参加していますか。a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回以

上 週に1回程

度 月に1回程

度 年に数回

年に1回程

度 まったくな

a.職場の上司。同僚との職場以外での付き合い

(飲食やレクリエーションなど) ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.職場以外の知人・友人との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへの参加 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.親戚・親類との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.近所の人との付き合い ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.お住まいの地域の清掃やリサイクル活動など ・ ・ ・ ・ ・ ・

g.お住まいの地域以外のボランティア活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

h.地域の伝統行事・お祭り ・ ・ ・ ・ ・ ・

交際と周囲の関わりについて

Q68 次のような事について、あなたはどう思われますか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

そう思う

少しそう思

う あまりそう

思わない

そう思わな

a.周りの人の異性との交際状況が気になる ・ ・ ・ ・

b.周りで結婚する人が多いように感じる ・ ・ ・ ・

c.自らの交際について友人にオープンに話す方だ ・ ・ ・ ・

d.自らの交際について家族にオープンに話す方だ ・ ・ ・ ・

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多い ・ ・ ・ ・

f.周囲の人から結婚について助言をもらうことが多い ・ ・ ・ ・

g.もっと条件のいい相手が見つかれば、現在の交際相手にはこだわらない ・ ・ ・ ・

h.ある年齢になれば結婚するのが自然と考えている ・ ・ ・ ・

i.父親・母親になった時の自分を(なんとなく)イメージできる ・ ・ ・ ・

j.一生のうち、自分が子どもを持てなくてもかまわない ・ ・ ・ ・

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過去に参加した活動について

Q69 あなたは高校を卒業してから 20 歳代前半の頃に、次の事に参加した経験がありますか。

a~g の活動にあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回

以上

週に1回

程度

月に1回

程度

年に数回

年に1回

程度

まったく

ない

a.学校でのゼミの活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.学校でのサークル活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.趣味、スポーツ、文化的活動に関する学校以外での

活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.アルバイト ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.資格取得や技能取得、語学学習等のため、大学や

専門学校以外の学校への通学 ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.お住まいだった地域の清掃やリサイクル活動など ・ ・ ・ ・ ・ ・

g.地域の伝統行事・お祭り ・ ・ ・ ・ ・ ・

異性との出会いの機会

Q70 あなたの周囲に次のような人はどのくらいいますか。あてはまるものを1つ選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

大勢いる

多少いる

あまりいな

い ほとんどい

ない

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 ・ ・ ・ ・

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 ・ ・ ・ ・

現在の交際相手と知り合い、交際をはじめたのはいつ頃でしょうか。【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違

う人)」を選択した方】

Q71 現在の交際相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

現在の交際相手と知り合った時期 回答を選択してください ▼

現在の交際相手と交際を始めた時期 回答を選択してください ▼

知り合ったきっかけ、交際をはじめたきっかけ【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q72-1 現在の交際相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(ひとつだけ)

・小・中学校で

・高校で

・専修学校・短大・高専で

・大学・大学院で

・職場や仕事の関係で

・幼なじみ・隣人関係

・学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で

・友人や兄弟姉妹を通じて

・見合いで(親戚・上役などの紹介も含む)

・結婚相談所で

・街なかや旅先で

・アルバイトで

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・その他

知り合ったきっかけ、交際をはじめたきっかけ【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q72-2 現在の交際相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(いくつでも)【必須】

・性格や容姿などが好みだったから

・考え方や価値観が近いと思ったから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから

・家族構成や育った環境が近かったから

・共通の友人・知人がいたから

・交際を申し込まれたから

・交際をすすめてくれた人がいたから(家族)

・交際をすすめてくれた人がいたから(友人)

・交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚)

・交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人)

・結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから

・いつも身近にいる相手だったから

・その他

現在の交際相手との結婚意欲について

Q73 現在の交際相手との結婚に関して、あなたご自身はどのようにお考えですか。1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・近いうちに結婚したいと考えている

・将来的には結婚を考えている

・結婚するかどうかはわからない

・結婚しないだろうと考えている

【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えている」と回答した方】

Q74 なぜ結婚しようと考えているのか、あてはまるものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・結婚相手に求める条件を満たしていると思うから

・家族になりたいと思える相手だから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめるから

・現在の交際相手を逃したくないから

・相手が結婚を望んでいるから

・子どもが欲しいから

・周囲からの期待・後押しがあるから

・共通の友人・知人がいるから

・交際期間が長くなるから

・自分が特定の年齢になるから

・相手が特定の年齢になるから

・自分の仕事が軌道に乗るから

・相手の仕事が軌道に乗るから

・諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があるから

・婚期を逃したくないから

・その他

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【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えている」と回答した方】

Q75 現在の交際相手といつごろ結婚したいと考えていますか。あなたご自身のお考えを選択してください。

・半年以内

・半年~1 年以内

・2~3 年のうち

・4~5 年のうち

・5 年以上先

【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えていた」以外を回答した方】

Q76 あなたが近いうちの結婚を考えていなかった理由は次のうちどれですか。

あてはまるものを全て選択してください。

(いくつでも)【必須】

・結婚する必要性をまだ感じないから

・結婚を意識して交際しているわけではないから

・結婚を決めるタイミング、きっかけがないから

・当時の交際状況が心地よいから

・相手のことをもっとよく知りたいから

・今は、仕事(または学業)にうちこみたいから

・独身の自由さや気楽さを失いたくないから

・結婚後の経済状況に不安があるから

・自分の仕事が安定しないから

・交際相手の仕事が安定しないから

・自分もしくは相手がお互いの実家と良い関係を築けるか不安だから

・金銭感覚が合わなそうだから

・自分や相手がいい父親・いい母親になれるか不安だから

・結婚相手としてもっとふさわしい人がいるかもしれないから

・その他

交際相手のあなたとの結婚の意思について

Q77 現在の交際相手はあなたとの結婚に関して、どのように考えていると思いますか。

(ひとつだけ)【必須】

・近いうちの結婚を考えていると思う

・将来的には結婚を考えていると思う

・結婚は考えていないと思う

・わからない

SC3 で「結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験はない)」を選択した方への質問------ あなたと結婚相手の結婚を決めた当時※の状況についてお答えください。

※ここでいう「結婚を決めた当時」とは、結婚式を挙げた時や入籍した時ではなく、お互いに結婚の意思を確認し、結婚の合

意をした時です。

学歴について【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q78 あなたの結婚相手が最後に卒業された(または在学中の)学校について、あてはまるものはどれですか。

(ひとつだけ)【必須】

・中学校

・高等学校

・専修学校(専門学校)

・短期大学・高等専門学校(5年制)

・大学

・大学院

・その他

就業区分について

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Q79 あなたと結婚相手のお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

経営者・役員 ・ ・

正社員・正職員 ・ ・

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) ・ ・

自営業主・自由業者 ・ ・

家族従業者 ・ ・

内職 ・ ・

無職 ・ ・

学生 ・ ・

その他 ・ ・

職種について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q80 結婚を決めた当時のお仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

1.専門職・技術職 ・ ・

2.管理職 ・ ・

3.事務職 ・ ・

4.販売職 ・ ・

5.サービス職 ・ ・

6.生産現場職・技能・労務職 ・ ・

7.運輸・保安職 ・ ・

8.農林漁業職 ・ ・

9.わからない ※本人選択不可 ・

※職種の詳細は下記をご参照ください。

1.専門職・技術職…医師、看護師、弁護士、教師、技術者、研究者、デザイナーなど専門的知識・技術を要するもの

2.管理職…企業・官公庁における課長以上、議員、経営者など

3.事務職…企業・官公庁における一般事務、経理、内勤の営業など

4.販売職…小売り・卸売店主、店員、不動産売買、保険外交、外勤のセールスなど

5.サービス職…理・美容師、料理人、ウェイトレス・ウェイター、ホームヘルパーなど

6.生産現場職・技能・労務職…製品製造・組立、自動車整備、建設作業員、大工、電気工事、清掃員、農水産物加工

など

7.運輸・保安職…トラック・タクシー運転手、船員、郵便配達、通信使、警察官、消防官、自衛官、警備員など

8.農林漁業職…稲作、畑作、果物栽培、造林、伐採作業、遠洋漁業、養殖漁業など

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年収について

Q81 あなたと結婚相手の結婚を決めた当時の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時

収入・副収入も含めてお答えください)

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

年収なし ・ ・

25 万円未満 ・ ・

50 万円くらい(25~75 万円未満) ・ ・

100 万円くらい(75~150 万円未満) ・ ・

200 万円くらい(150~250 万円未満) ・ ・

300 万円くらい(250~350 万円未満) ・ ・

400 万円くらい(350~450 万円未満) ・ ・

500 万円くらい(450~600 万円未満) ・ ・

700 万円くらい(600~850 万円未満) ・ ・

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) ・ ・

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) ・ ・

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) ・ ・

2,250 万円以上 ・ ・

わからない ※本人選択不可 ・

勤務先の従業員規模について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q82 結婚を決めた当時の職場全体(支社等含む)の従業員数についてあてはまるものを1つ選択してください。家族

従業者、パート・アルバイトも含めます。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

1.1 人 ・ ・

2.2~4 人 ・ ・

3.5~29 人 ・ ・

4.30~299 人 ・ ・

5.300~999 人 ・ ・

6.1,000 人以上 ・ ・

7.官公庁 ・ ・

8.わからない ・ ・

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親との同居について

Q83 結婚を決めた当時の、あなたのご両親との同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

お母様 お父様

同居していた ・ ・

同じ市区町村内で別居していた ・ ・

それ以外の地域で別居していた ・ ・

上記以外(死去、不明等) ・ ・

これまでの居住地について

Q84-1 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくだい。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

中学 3 年生のときの居住地 回答を選択してください ▼

最初に専修学校、短大・高専、大学のいずれかに入学した時の居住地 回答を選択してください ▼

(就職したことがある方)最初に就職したとき 回答を選択してください ▼

結婚を決めた時の居住地 回答を選択してください ▼

結婚相手との居住地の距離

Q84-2 結婚を決めた時、結婚相手のお住まいとの距離は以下の内どれに一番近いですか。1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・一緒に住んでいた

・日常的に行き来できる範囲に住んでいた

・日常的に行き来できない範囲に住んでいた

・その他

居住意向

Q84-3 結婚を決めた当時、お住まいだった地域に将来も住み続けたいと思っていましたか。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

住み続けたいと思っていた ・ ・

他の地域に転居したいと思っていた ・ ・

どちらでもよかった ・ ・

わからない ・ ・

その他 ・ ・

居住理由【回答対象者:Q84-3 で「住み続けたいと思っていた」と回答した方】

Q84-4 結婚を決めた当時、その地域に住み続けたいと思っていた理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

(縦にそれぞれいくつでも)【必須】

あなた 結婚相手

生まれ育った地域だったから ・ ・

家族がいたから ・ ・

友達がいたから ・ ・

自然環境に恵まれていたから ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 135: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

通学、通勤、買い物など生活に便利だったから ・ ・

保育サービスが充実していたから ・ ・

楽しく遊べる場所が多かったから ・ ・

治安が良かったから ・ ・

地域の人とのつきあいが豊かだったから ・ ・

歴史や伝統が豊かだったから ・ ・

文化や芸術にふれる機会が多かったから ・ ・

自分や家族の仕事の都合 ・ ・

自分や家族の学業の都合 ・ ・

自分や家族の病気療養のため ・ ・

他の地域に移っても生活がよくなるとは思えなかったから ・ ・

特に理由はない ・ ・

その他 ・ ・

居住理由【回答対象者:Q84-3 で「他の地域に転居したいと思っていた」と回答した方】

Q84-5 結婚を決めた当時、お住まいの地域に住み続けたくないと思った理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

(縦にそれぞれいくつでも)【必須】

あなた 結婚相手

生まれ育った地域に戻りたかったから ・ ・

家族がいなかったから ・ ・

友達がいなかったから ・ ・

自然が少なく、環境が悪かったから ・ ・

通学、通勤、買い物などの生活に不便だったから ・ ・

保育サービスが充実していなかったから ・ ・

楽しく遊べる場所がなかったから ・ ・

治安が悪かったから ・ ・

地域の人とのつきあいが希薄だったから ・ ・

歴史や伝統がなかったから ・ ・

文化や芸術にふれる機会が少なかったから ・ ・

自分や家族の仕事の都合 ・ ・

自分や家族の学業の都合 ・ ・

自分や家族の病気療養のため ・ ・

特に理由はない ・ ・

その他 ・ ・

一日の労働時間について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q85 結婚を決めた当時、普段仕事に従事していた時間をお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

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Page 136: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

あなた

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

結婚相手

1日当たりの労働時間(残業含む) 回答を選択してください ▼

あなた

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

結婚相手

1月当たりの労働日数 回答を選択してください ▼

週の休日(土日休みかどうか)について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q86 結婚を決めた当時の、1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

土曜・日曜はどちらも休日 ・ ・

土曜は勤務日だが、日曜は休日 ・ ・

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜など) ・ ・

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる場合もある ・ ・

その他 ・ ・

わからない ・ ・

就業時間帯(シフト、深夜・早朝、通常勤務)について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q87 結婚を決めた当時の1日の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

残業は含まずシフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

常にある

1

日~数

日程度ある

月に数日程

度ある

全く/

ほとん

ど)ない

わからない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

結婚相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

b.深夜(22 時~翌 5 時)に就業時間帯がかかること ・ ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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仕事のやりがい、将来の希望・具体的な目標

Q88-1 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、将来どのような働き方をしていたいと思っていたか、あてはまるもの

を1つ選択してください。

(縦にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた 結婚相手

正社員・正職員として働いていたいと思っていた ・ ・

自分で事業をおこしていたいと思っていた ・ ・

親の家業を継いでいたいと思っていた ・ ・

独立して一人で仕事をしていたいと思っていた ・ ・

アルバイトやパートで働いていたいと思っていた ・ ・

専業主婦・主夫でいたいと思っていた ・ ・

働かないでいたいと思っていた ・ ・

その他 ・ ・

わからなかった ・ ・

仕事のやりがい、仕事上での具体的目標の有無について【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q88-2 結婚を決めた当時の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

(縦にそれぞれいくつでも)【必須】

あなた 結婚相手

当時の仕事にはやりがいがあった ・ ・

当時の職場の人間関係について不満に思うことがあった ・ ・

当時の職場の経営状態について不安があった ・ ・

当時の職場で、昇給や昇進は見込めなかった ・ ・

希望すれば、5 年後も当時の職場で働き続けられそうだった ・ ・

5 年後も当時の職場で働き続けたかった ・ ・

定年まで当時の職場で働き続けたかった ・ ・

仕事の上で具体的な目標があった ・ ・

余暇の過ごし方について

Q89 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが多かったですか。

最も多かったものを選択してください。

(いくつでも)【必須】

・あなたの家に近いところで過ごしていた

・交際相手の家に近いところで過ごしていた

・商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいた

・運動やスポーツ、楽器の演奏などをしていた

・映画や演劇、スポーツなどを一緒に観に行っていた

・地域活動や社会活動を一緒にしていた

・勉強や習い事を一緒にしていた

・カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしていた

・ハイキング、ドライブや小旅行に行っていた

・知人・友人も交えて一緒に過ごしていた

・お互いの家族を交えて過ごしていた

・その他

結婚相手とのコミュニケーション頻度

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Q90 あなたは、結婚を決めた当時、結婚相手とのコミュニケーションをどの程度行っていますか。

それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

毎日

週2、3日程

度 週1日程度

月に数日程

度 月に1日以

下 直接会う ・ ・ ・ ・ ・

電話で話す ・ ・ ・ ・ ・

メールする ・ ・ ・ ・ ・

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) ・ ・ ・ ・ ・

結婚を決めた当時の生活満足と将来の見通しについて

Q91 あなたは結婚を決めた当時、以下のような意見についてはどう思っていましたか。あてはまるものをすべて選択

してください。

(いくつでも)【必須】

・当時の生活に満足していた

・自分の将来の仕事や生活に希望があった

・日本の社会には希望があった

・人生は変えることができると思っていた

・私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできないと思っていた

・社会の一員として何か社会のために役立ちたいと思っていた

・雇用状況は良くなると思っていた

・今後 5 年間の収入は増えると思っていた

・一生の間に、いずれ結婚をしたいと思っていた

充実感について

Q92 あなたは、結婚を決めた当時どんな時に充実していると感じていましたか。

あてはまるものをすべて選択してください。

(いくつでも)【必須】

・社会のために役立つことをしていたとき

・仕事に打ち込んでいたとき

・勉強に打ち込んでいたとき

・スポーツや趣味に打ち込んでいたとき

・家族といたとき

・友人や仲間といたとき

・交際相手といたとき

・他人にわずらわされず、1 人でいたとき

・充実していると感じる時はなかった

・わからない

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夫婦の分業について

Q93 あなたは掃除、料理、洗濯などの夫婦の分業について、結婚を決めた当時どう考えていますか。

あてはまるものを1つ選択してください。

(ひとつだけ)【必須】

・妻が主に行う

・夫が主に行う

・夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う

・夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う

・夫と妻が同じくらい行う

・その他

日常的に行う活動について

Q94 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、実際

にはどのくらいの頻度で次の事をしていましたか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた

a.家族と一緒の有職 回答を選択してください ▼

b.夕食の用意 回答を選択してください ▼

c.洗濯 回答を選択してください ▼

d.買い物(日用品や食料品の買い物) 回答を選択してください ▼

e.家の掃除 回答を選択してください ▼

f.ゴミ出し 回答を選択してください ▼

結婚相手

a.家族と一緒の有職 回答を選択してください ▼

b.夕食の用意 回答を選択してください ▼

c.洗濯 回答を選択してください ▼

d.買い物(日用品や食料品の買い物) 回答を選択してください ▼

e.家の掃除 回答を選択してください ▼

f.ゴミ出し 回答を選択してください ▼

信頼しているものについて

Q95 あなたは結婚を決めた当時、下記の a~n について、どのくらい信頼していましたか。それぞれお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

とても信頼

していた

少しは信頼

していた

あまり

信頼してい

なかった

ほとんど

信頼してい

なかった

a.自分自身 ・ ・ ・ ・

b.家族 ・ ・ ・ ・

c.友人 ・ ・ ・ ・

d.友人以外の地域の人 ・ ・ ・ ・

e.勤務先(の経営者) ・ ・ ・ ・

f.勤務先の同僚 ・ ・ ・ ・

g.マスコミ・マスメディア ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

137

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h.行政 ・ ・ ・ ・

i.大企業 ・ ・ ・ ・

j.金融機関 ・ ・ ・ ・

k.学校 ・ ・ ・ ・

l.病院 ・ ・ ・ ・

m.インターネット上の情報 ・ ・ ・ ・

n.天気予報 ・ ・ ・ ・

参加している活動について

Q96 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、以下の活動に参加していましたか。

a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

あなた

a.職場の上司、同僚との職場以外での付き合い(飲食やレクリエーションな

ど) 回答を選択してください ▼

b.職場以外の知人・友人との付き合い 回答を選択してください ▼

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへの参加 回答を選択してください ▼

d.親戚・親類との付き合い 回答を選択してください ▼

e.近所の人との付き合い 回答を選択してください ▼

f.お住まいの地域の清掃やリサイクル活動 回答を選択してください ▼

g.お住まいの地域以外のボランティア活動 回答を選択してください ▼

h.地域の伝統行事・お祭り 回答を選択してください ▼

結婚相手

a.職場の上司、同僚との職場以外での付き合い(飲食やレクリエーションな

ど) 回答を選択してください ▼

b.職場以外の知人・友人との付き合い 回答を選択してください ▼

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへの参加 回答を選択してください ▼

d.親戚・親類との付き合い 回答を選択してください ▼

e.近所の人との付き合い 回答を選択してください ▼

f.お住まいの地域の清掃やリサイクル活動 回答を選択してください ▼

g.お住まいの地域以外のボランティア活動 回答を選択してください ▼

h.地域の伝統行事・お祭り 回答を選択してください ▼

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138

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交際と周囲の関わりについて

Q97 結婚を決めた当時、次のようなことについて、あなたはどう思っていましたか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

そう思って

いた

少しそう思

っていた

あまりそう

思わなかった

そう思わな

かった

a.周りの人の異性との交際状況が気になっていた ・ ・ ・ ・

b.周りで結婚する人が多いように感じていた ・ ・ ・ ・

c.自らの交際について友人にオープンに話す方だった ・ ・ ・ ・

d.自らの交際について家族にオープンに話す方だった ・ ・ ・ ・

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多かった ・ ・ ・ ・

f.周囲の人から結婚について助言をもらうことが多かった ・ ・ ・ ・

g.もっと条件のいい相手が見つかれば、当時の交際相手にはこだわらなか

った ・ ・ ・ ・

h.ある年齢になれば結婚するのが自然と考えていた ・ ・ ・ ・

i.父親・母親になった時の自分を(なんとなく)イメージできた ・ ・ ・ ・

j.一生のうち、自分が子どもを持てなくてもかまわなかった ・ ・ ・ ・

過去に参加した活動について

Q98 あなたは高校を卒業してから 20 歳代前半の頃に、次の事に参加した経験がありますか。

a~g の活動にあてはまるものを選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

週に数回

以上

週に1回

程度

月に1回

程度

年に数回

年に1回

程度

まったく

ない

a.学校でのゼミの活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

b.学校でのサークル活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

c.趣味、スポーツ、文化的活動に関する学校以外での

活動 ・ ・ ・ ・ ・ ・

d.アルバイト ・ ・ ・ ・ ・ ・

e.資格取得や技能取得、語学学習等のため、大学や

専門学校以外の学校への通学 ・ ・ ・ ・ ・ ・

f.お住まいだった地域の清掃やリサイクル活動など ・ ・ ・ ・ ・ ・

g.地域の伝統行事・お祭り ・ ・ ・ ・ ・ ・

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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異性との出会いの機会

Q99 結婚を決めた当時、あなたの周囲に次のような人はどのくらいいましたか。

あてはまるものを1つ選択してください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

大勢いた

多少いた

あまりいな

かった

ほとんどい

なかった

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 ・ ・ ・ ・

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 ・ ・ ・ ・

結婚相手と知り合い、交際をはじめたのはいつ頃でしょうか。【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を

選択した方】

Q100 結婚相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

結婚相手と知り合った時期 回答を選択してください ▼

結婚相手と交際を始めた時期 回答を選択してください ▼

知り合ったきっかけ、交際をはじめたきっかけ【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q101-1 結婚相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(ひとつだけ)

・小・中学校で

・高校で

・専修学校・短大・高専で

・大学・大学院で

・職場や仕事の関係で

・幼なじみ・隣人関係

・学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で

・友人や兄弟姉妹を通じて

・見合いで(親戚・上役などの紹介も含む)

・結婚相談所で

・街なかや旅先で

・アルバイトで

・その他

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q101-2 結婚相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

(いくつでも)【必須】

・性格や容姿などが好みだったから

・考え方や価値観が近いと思ったから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから

・家族構成や育った環境が近かったから

・共通の友人・知人がいたから

・交際を申し込まれたから

・交際をすすめてくれた人がいたから(家族)

・交際をすすめてくれた人がいたから(友人)

・交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚)

・交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人)

・結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから

・いつも身近にいる相手だったから

・その他

結婚の時期について

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Q102 結婚をしようと決めた時期、実際に結婚したのはいつでしたか。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

結婚しようと決めた時期 回答を選択してください ▼

実際に結婚したとき(※結婚されている方のみ) 回答を選択してください ▼

結婚しようと思った理由について

Q103 なぜ結婚しようと思ったか、あてはまるものを全て選択してください。

(いくつでも)【必須】

・結婚相手に求める条件を満たしていたから

・家族になりたいと思える相手だったから

・趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから

・当時の交際相手を逃したくなかったから

・相手が結婚を望んでいたから

・子どもが欲しいかったから

・妊娠したから

・周囲からの期待・後押しがあったから

・共通の友人・知人がいたから

・交際期間が長くなるから

・自分が特定の年齢になるから

・相手が特定の年齢になるから

・自分の仕事が軌道に乗ったから

・相手の仕事が軌道に乗ったから

・諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があったから

・婚期を逃したくなかったから

・その他

先に結婚を決めたのは自分か結婚相手かについて

Q104 結婚することを先にきめたのはあなたでしたか、結婚相手でしたか。

(ひとつだけ)【必須】

・自分が先

・相手が先

・ほぼ同時

子どもの出生時期について

Q105 お子さんについておたずねします。お子さんは何人いらっしゃいますか。

(ひとつだけ)【必須】

(回答を選択してください ▼)

※いらっしゃらない場合は「0 人」とご記入ください

【回答対象者:Q105 で「0 人」以外を回答した方】

Q106 お子さんがいらっしゃる場合、第 1 子、第 2 子の生まれ年をお答えください。

(横にそれぞれひとつずつ)【必須】

第 1 子 回答を選択してください ▼

第 2 子 回答を選択してください ▼

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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単純集計表

SC1-1 あなたの性別をお知らせください。

n %

全体 13321 100.0

男性 5166 38.8

女性 8155 61.2

SC1-2 あなたの生年月日を教えてください。

n % n %

全体 13321 100.0 全体 13321 100.0

1991 年以降 0 0.0 1 月 998 7.5

1992 年 0 0.0 2 月 947 7.1

1991 年 109 0.8 3 月 1026 7.7

1990 年 1280 9.6 4 月 1112 8.3

1989 年 1380 10.4 5 月 1232 9.2

1988 年 1517 11.4 6 月 1152 8.6

1987 年 1656 12.4 7 月 1285 9.6

1986 年 1508 11.3 8 月 1250 9.4

1985 年 1540 11.6 9 月 1105 8.3

1984 年 1348 10.1 10 月 1114 8.4

1983 年 1191 8.9 11 月 1045 7.8

1982 年 1020 7.7 12 月 1055 7.9

1981 年 772 5.8

1980 年以前 0 0.0

SC2 あなたの3年前(平成25年2月頃)の状況であてはまるものを選択してください。なお、結婚とは、ここでは法律

婚のことをいいます。

n %

全体 13321 100.0

それまでに結婚したことがあった、もしくは結婚していた 0 0.0

結婚したことはなかったが恋人がいた(恋人には結婚の経験があった) 0 0.0

結婚したことはなかったが恋人がいた(恋人には結婚の経験がなかった) 13321 100.0

結婚したことはなく、恋人もいなかった 0 0.0

SC3 あなたの現在の状況であてはまるものを選択してください。なお、結婚とは、ここでは法律婚のことをいいます。

n %

全体 13321 100.0

結婚しておらず、恋人もいない 3006 22.6

結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験がある) 0 0.0

結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験はない) 6283 47.2

結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験がある) 0 0.0

結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験はない) 4032 30.3

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SC4 あなたのお住まいをお知らせください。

n %

全体 13321 100.0

北海道 571 4.3

青森県 106 0.8

岩手県 109 0.8

宮城県 269 2.0

秋田県 97 0.7

山形県 79 0.6

福島県 114 0.9

茨城県 227 1.7

栃木県 145 1.1

群馬県 156 1.2

埼玉県 712 5.3

千葉県 632 4.7

東京都 2112 15.9

神奈川県 1007 7.6

新潟県 223 1.7

富山県 92 0.7

石川県 99 0.7

福井県 65 0.5

山梨県 55 0.4

長野県 165 1.2

岐阜県 192 1.4

静岡県 352 2.6

愛知県 960 7.2

三重県 179 1.3

滋賀県 125 0.9

京都府 314 2.4

大阪府 1132 8.5

兵庫県 582 4.4

奈良県 132 1.0

和歌山県 56 0.4

鳥取県 47 0.4

島根県 51 0.4

岡山県 175 1.3

広島県 285 2.1

山口県 103 0.8

徳島県 57 0.4

香川県 90 0.7

愛媛県 110 0.8

高知県 36 0.3

福岡県 625 4.7

佐賀県 60 0.5

長崎県 91 0.7

熊本県 127 1.0

大分県 103 0.8

宮崎県 71 0.5

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鹿児島県 103 0.8

沖縄県 128 1.0

Q1-1 3年前の交際相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

3 年前の交際相手と

知り合った時期

3 年前の交際相手と

交際を始めた時期

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

2013 年(平成 25 年)頃 1884 14.1 2968 22.3

2012 年(平成 24 年)頃 2497 18.7 2989 22.4

2011 年(平成 23 年)頃 1908 14.3 2145 16.1

2010 年(平成 22 年)頃 1754 13.2 1591 11.9

2009 年(平成 21 年)頃 1182 8.9 1021 7.7

2008 年(平成 20 年)頃 1075 8.1 804 6.0

2007 年(平成 19 年)頃 721 5.4 533 4.0

2006 年(平成 18 年)頃 655 4.9 486 3.6

2005 年(平成 17 年)頃 412 3.1 256 1.9

2004 年(平成 16 年)頃 324 2.4 183 1.4

2003 年(平成 15 年)頃 216 1.6 127 1.0

2002 年(平成 14 年)頃 149 1.1 68 0.5

2001 年(平成 13 年)頃 119 0.9 43 0.3

2000 年(平成 12 年)頃 118 0.9 43 0.3

1999 年(平成 11 年)頃 35 0.3 10 0.1

1998 年(平成 10 年)頃 50 0.4 6 0.0

1997 年(平成 9 年)頃 32 0.2 5 0.0

1996 年(平成 8 年)頃 23 0.2 1 0.0

1995 年(平成 7 年)以前 167 1.3 42 0.3

Q1-2 3年前の交際相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 13321 100.0

小・中学校で 306 2.3

高校で 490 3.7

専修学校・短大・高専で 233 1.7

大学・大学院で 1711 12.8

職場や仕事の関係で 3160 23.7

幼なじみ・隣人関係 129 1.0

学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で 777 5.8

友人や兄弟姉妹を通じて 2416 18.1

見合いで(親戚・上役などの紹介も含む) 126 0.9

結婚相談所で 120 0.9

街なかや旅先で 519 3.9

アルバイトで 892 6.7

その他 2442 18.3

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144

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Q1-3 3年前の交際相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 13321 100.0

性格や容姿などが好みだったから 6070 45.6

考え方や価値観が近いと思ったから 5120 38.4

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから 2829 21.2

家族構成や育った環境が近かったから 540 4.1

共通の友人・知人がいたから 2038 15.3

交際を申し込まれたから 3843 28.8

交際をすすめてくれた人がいたから(家族) 87 0.7

交際をすすめてくれた人がいたから(友人) 708 5.3

交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚) 247 1.9

交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人) 31 0.2

結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから 956 7.2

いつも身近にいる相手だったから 1762 13.2

その他 1011 7.6

Q2 あなたと3年前の交際相手が3年前の時点で、最後に卒業された(または当時在学中だった)学校について、あて

はまるものを選択してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

中学校 273 2.0 321 2.4

高等学校 2388 17.9 2733 20.5

専修学校(専門学校) 1712 12.9 1597 12.0

短期大学・高等専門学校(5 年制) 903 6.8 653 4.9

大学 6466 48.5 6326 47.5

大学院 768 5.8 814 6.1

その他 811 6.1 877 6.6

Q3 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点でのお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択

してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

経営者・役員 91 0.7 184 1.4

正社員・正職員 7982 59.9 8565 64.3

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) 2741 20.6 1996 15.0

自営業主・自由業者 300 2.3 313 2.3

家族従業者 43 0.3 44 0.3

内職 16 0.1 13 0.1

無職 328 2.5 222 1.7

学生 1602 12.0 1715 12.9

その他 218 1.6 269 2.0

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Q4 3年前(平成25年2月頃)時点でのお仕事について、もっとも近い内容を1つ選択してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 11173 100.0 11115 100.0

1.専門職・技術職 3176 28.4 3151 28.3

2.管理職 190 1.7 281 2.5

3.事務職 3354 30.0 2344 21.1

4.販売職 1414 12.7 1245 11.2

5.サービス職 2257 20.2 2219 20.0

6.生産現場職・技能・労務職 527 4.7 778 7.0

7.運輸・保安職 216 1.9 328 3.0

8.農林漁業職 39 0.3 32 0.3

9.わからない ※本人選択不可 0 0.0 737 6.6

Q5 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点での年収(税込)について、あてはまるものを1つ選

択してください(臨時収入・副収入も含めてお答えください)

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

年収なし 919 6.9 857 6.4

25 万円未満 1044 7.8 742 5.6

50 万円くらい(25~75 万円未満) 546 4.1 487 3.7

100 万円くらい(75~150 万円未満) 1439 10.8 791 5.9

200 万円くらい(150~250 万円未満) 2685 20.2 1610 12.1

300 万円くらい(250~350 万円未満) 3345 25.1 2568 19.3

400 万円くらい(350~450 万円未満) 2010 15.1 1789 13.4

500 万円くらい(450~600 万円未満) 1012 7.6 1015 7.6

700 万円くらい(600~850 万円未満) 231 1.7 294 2.2

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) 43 0.3 96 0.7

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) 10 0.1 18 0.1

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) 5 0.0 10 0.1

2,250 万円以上 32 0.2 24 0.2

わからない ※本人選択不可 0 0.0 3020 22.7

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146

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Q6 3年前(平成25年2月頃)時点での職場全体(支社等を含む)の従業員数をお答えださい。家族従業者、パート・

アルバイトも含めます。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 11173 100.0 11115 100.0

1.1 人 214 1.9 162 1.5

2.2~4 人 452 4.0 380 3.4

3.5~29 人 2222 19.9 1677 15.1

4.30~299 人 3165 28.3 2284 20.5

5.300~999 人 1350 12.1 972 8.7

6.1,000 人以上 2395 21.4 1792 16.1

7.官公庁 356 3.2 356 3.2

8.わからない 1019 9.1 3492 31.4

Q7-1 あなたの3年前(平成25年2月頃)時点でのご両親との同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択

してください。

お母様 お父様

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

同居していた 6691 50.2 5841 43.8

同じ市区町村内で別居していた 936 7.0 946 7.1

それ以外の地域で別居していた 5270 39.6 5402 40.6

上記以外(死去、不明等) 424 3.2 1132 8.5

Q7-2 あなたと3年前の交際相手は3年前(平成25年2月頃)の時点で、結婚後もそれぞれの親(父親、母親、または

その両方)と同居する予定はありましたか。あてはまるものを1つ選択してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0

自分の親と同居するつもりだった(つもりだったと思う) 723 5.4 598 4.5

相手の親と同居するつもりだった(つもりだったと思う) 305 2.3 323 2.4

同居するつもりはなかった(つもりはなかったと思う) 7677 57.6 7118 53.4

どちらか決めていなかった(と思う) 2513 18.9 2417 18.1

わからない 2103 15.8 2865 21.5

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

147

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Q8 あなたのご両親と3年前の交際相手のご両親の3年前(平成25年2月頃)時点での暮らし向きについて、あなた

はどう思っていましたか。あてはまるものを1つ選択してください。

あなたのご両親 3 年前の交際相手の

ご両親

n % n %

全体 13121 100.0 13121 100.0

大変苦しかった 541 4.1 357 2.7

やや苦しかった 1482 11.3 944 7.1

普通だった 6908 52.6 5937 44.6

ややゆとりがあった 2137 16.3 1909 14.3

大変ゆとりがあった 884 6.7 1157 8.7

わからない 1169 8.9 3017 22.6

Q9-1 あなたのお住まいについておうかがいします。3年前(平成25年2月頃)にお住まいだった都道府県をお答えく

ださい。

n %

全体 13321 100

北海道 595 4.5

青森県 101 0.8

岩手県 102 0.8

宮城県 256 1.9

秋田県 97 0.7

山形県 81 0.6

福島県 116 0.9

茨城県 221 1.7

栃木県 137 1.0

群馬県 144 1.1

埼玉県 698 5.2

千葉県 610 4.6

東京都 2217 16.6

神奈川県 1000 7.5

新潟県 199 1.5

富山県 93 0.7

石川県 100 0.8

福井県 67 0.5

山梨県 54 0.4

長野県 141 1.1

岐阜県 220 1.7

静岡県 302 2.3

愛知県 907 6.8

三重県 162 1.2

滋賀県 125 0.9

京都府 355 2.7

大阪府 1161 8.7

兵庫県 590 4.4

奈良県 144 1.1

和歌山県 61 0.5

鳥取県 50 0.4

島根県 47 0.4

岡山県 161 1.2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

148

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広島県 281 2.1

山口県 94 0.7

徳島県 57 0.4

香川県 73 0.5

愛媛県 107 0.8

高知県 39 0.3

福岡県 633 4.8

佐賀県 51 0.4

長崎県 98 0.7

熊本県 130 1.0

大分県 92 0.7

宮崎県 54 0.4

鹿児島県 103 0.8

沖縄県 123 0.9

海外 72 0.5

Q9-2 3年前の居住地での居住年数は、3年前(平成25年2月頃)の時点で何年でしたか。一度離れて戻っていらし

た場合は、通算の年数をお答えください。

n %

全体 13321 100.0

1 年未満 1125 8.4

1 年 922 6.9

2 年 1439 10.8

3 年 1262 9.5

4 年 717 5.4

5 年 693 5.2

6 年 397 3.0

7 年 387 2.9

8 年 226 1.7

9 年 160 1.2

10 年 566 4.2

11 年 82 0.6

12 年 178 1.3

13 年 137 1.0

14 年 90 0.7

15 年 350 2.6

16 年 105 0.8

17 年 145 1.1

18 年 165 1.2

19 年 113 0.8

20 年 668 5.0

21 年 136 1.0

22 年 350 2.6

23 年 352 2.6

24 年 305 2.3

25 年 660 5.0

26 年 302 2.3

27 年 355 2.7

28 年 235 1.8

29 年 173 1.3

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

149

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30 年 284 2.1

31 年 91 0.7

32 年 46 0.3

33 年 26 0.2

34 年 79 0.6

Q9-3 3年前の交際相手のお住まいとの距離は3年前(平成25年2月頃)時点で次の内どれに一番近いですか。

1つ選択してください。

n %

全体 13321 100.0

一緒に住んでいた 1667 12.5

日常的に行き来できる範囲に住んでいた 8553 64.2

日常的に行き来できない範囲に住んでいた 2862 21.5

その他 239 1.8

Q9-4 3年前にお住まいの地域に、3年前(平成25年2月頃)時点で将来も住み続けたいと思っていましたか。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 13321 100 13321 100

住み続けたいと思っていた 5321 39.9 3607 27.1

他の地域に転居したいと思っていた 3077 23.1 2097 15.7

どちらでもよかった 3809 28.6 2712 20.4

わからない 943 7.1 4586 34.4

その他 171 1.3 319 2.4

Q9-5 3年前(平成25年2月頃)時点でお住まいの地域に住み続けたいと思っていた理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 5321 100.0 3607 100.0

生まれ育った地域だったから 2916 54.8 1679 46.5

家族がいたから 2281 42.9 1194 33.1

友達がいたから 1780 33.5 848 23.5

自然環境に恵まれていたから 780 14.7 287 8.0

通学、通勤、買い物など生活に便利だったから 2711 50.9 1439 39.9

保育サービスが充実していたから 128 2.4 47 1.3

楽しく遊べる場所が多かったから 728 13.7 331 9.2

治安が良かったから 1013 19.0 288 8.0

地域の人とのつきあいが豊かだったから 291 5.5 129 3.6

歴史や伝統が豊かだったから 129 2.4 62 1.7

文化や芸術にふれる機会が多かったから 121 2.3 42 1.2

自分や家族の仕事の都合 963 18.1 743 20.6

自分や家族の学業の都合 143 2.7 78 2.2

自分や家族の病気療養のため 91 1.7 31 0.9

他の地域に移っても生活がよくなるとは思えなかったから 363 6.8 126 3.5

特に理由はない 190 3.6 211 5.8

その他 81 1.5 134 3.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

150

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Q9-6 3年前(平成25年2月頃)時点でお住まいの地域に住み続けたくないと思った理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 3077 100.0 2097 100.0

生まれ育った地域に戻りたかったから 504 16.4 338 16.1

家族がいなかったから 205 6.7 124 5.9

友達がいなかったから 251 8.2 152 7.2

自然が少なく、環境が悪かったから 223 7.2 100 4.8

通学、通勤、買い物などの生活に不便だったから 858 27.9 475 22.7

保育サービスが充実していなかったから 70 2.3 42 2.0

楽しく遊べる場所がなかったから 433 14.1 173 8.2

治安が悪かったから 222 7.2 93 4.4

地域の人とのつきあいが希薄だったから 135 4.4 56 2.7

歴史や伝統がなかったから 22 0.7 14 0.7

文化や芸術にふれる機会が少なかったから 52 1.7 25 1.2

自分や家族の仕事の都合 534 17.4 391 18.6

自分や家族の学業の都合 64 2.1 47 2.2

自分や家族の病気療養のため 29 0.9 12 0.6

特に理由はない 565 18.4 489 23.3

その他 494 16.1 301 14.4

Q10 あなたと3年前の交際相手の兄弟姉妹の数をお答えください。

あなた 兄 姉 弟 妹

n % n % n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0 13321 100.0 13321 100.0

いない 9799 73.6 9614 72.2 9182 68.9 9330 70.0

1 人 3006 22.6 3198 24.0 3563 26.7 3455 25.9

2 人 471 3.5 451 3.4 531 4.0 494 3.7

3 人 33 0.2 46 0.3 31 0.2 36 0.3

4 人 8 0.1 8 0.1 8 0.1 3 0.0

5 人 1 0.0 1 0.0 2 0.0 1 0.0

6 人 0 0.0 0 0.0 1 0.0 0 0.0

7 人 0 0.0 0 0.0 1 0.0 0 0.0

8 人 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

9 人 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

10 人以上 3 0.0 3 0.0 2 0.0 2 0.0

わからない 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

151

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3年前の交際

相手

兄 姉 弟 妹

n % n % n % n %

全体 13321 100.0 13321 100.0 13321 100.0 13321 100.0

いない 9130 68.5 9064 68.0 9138 68.6 9206 69.1

1 人 3166 23.8 3246 24.4 3158 23.7 3156 23.7

2 人 480 3.6 469 3.5 452 3.4 413 3.1

3 人 46 0.3 39 0.3 54 0.4 37 0.3

4 人 4 0.0 9 0.1 8 0.1 3 0.0

5 人 1 0.0 1 0.0 3 0.0 2 0.0

6 人 2 0.0 3 0.0 2 0.0 1 0.0

7 人 1 0.0 0 0.0 1 0.0 0 0.0

8 人 0 0.0 0 0.0 1 0.0 0 0.0

9 人 0 0.0 1 0.0 0 0.0 0 0.0

10 人以上 2 0.0 2 0.0 4 0.0 2 0.0

わからない 489 3.7 487 3.7 500 3.8 501 3.8

Q11 3年前(平成25年2月頃)時点で普段仕事に従事していた時間をお答えください。

あなたの 1 日当たりの

労働時間(残業含む)

3 年前の交際相手の 1

日当たりの労働時間(残

業含む)

n % n %

全体 11173 100.0 11115 100.0

1 時間未満 143 1.3 173 1.6

1 時間 49 0.4 62 0.6

2 時間 76 0.7 58 0.5

3 時間 74 0.7 71 0.6

4 時間 118 1.1 93 0.8

5 時間 246 2.2 186 1.7

6 時間 315 2.8 275 2.5

7 時間 817 7.3 528 4.8

8 時間 4253 38.1 4132 37.2

9 時間 1742 15.6 1504 13.5

10 時間 1823 16.3 2069 18.6

11 時間 392 3.5 442 4.0

12 時間 654 5.9 860 7.7

13 時間 161 1.4 214 1.9

14 時間 123 1.1 156 1.4

15 時間 86 0.8 139 1.3

16 時間 40 0.4 50 0.4

17 時間 7 0.1 13 0.1

18 時間 22 0.2 18 0.2

19 時間 1 0.0 2 0.0

20 時間 8 0.1 10 0.1

21 時間 1 0.0 2 0.0

22 時間 0 0.0 2 0.0

23 時間 1 0.0 0 0.0

24 時間 21 0.2 56 0.5

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

152

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あなたの 1 月当たり

の労働日数

3年前の交際相手の 1

月当たりの労働日数

n % n %

全体 11173 100.0 11115 100.0

1 日未満 76 0.7 75 0.7

1 日 16 0.1 23 0.2

2 日 16 0.1 8 0.1

3 日 21 0.2 16 0.1

4 日 31 0.3 21 0.2

5 日 210 1.9 198 1.8

6 日 57 0.5 78 0.7

7 日 10 0.1 15 0.1

8 日 22 0.2 19 0.2

9 日 17 0.2 7 0.1

10 日 70 0.6 75 0.7

11 日 12 0.1 10 0.1

12 日 36 0.3 28 0.3

13 日 19 0.2 20 0.2

14 日 21 0.2 30 0.3

15 日 166 1.5 155 1.4

16 日 83 0.7 60 0.5

17 日 63 0.6 49 0.4

18 日 157 1.4 130 1.2

19 日 51 0.5 84 0.8

20 日 3777 33.8 3417 30.7

21 日 1020 9.1 848 7.6

22 日 2435 21.8 2277 20.5

23 日 806 7.2 836 7.5

24 日 559 5.0 703 6.3

25 日 799 7.2 1092 9.8

26 日 267 2.4 327 2.9

27 日 131 1.2 179 1.6

28 日 105 0.9 151 1.4

29 日 26 0.2 47 0.4

30 日 45 0.4 71 0.6

31 日 49 0.4 66 0.6

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

153

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Q12 3年前(平成25年2月頃)時点での1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

あなた 3 年前の交際相手

n % n %

全体 11173 100.0 11115 100.0

土曜・日曜はどちらも休日 4915 44.0 4591 41.3

土曜は勤務日だが、日曜は休日 1143 10.2 1016 9.1

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜な

ど) 1105 9.9 974 8.8

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる

場合もある 3226 28.9 2992 26.9

その他 784 7.0 762 6.9

わからない ※本人選択不可 0 0.0 780 7.0

Q13 3年前(平成25年2月頃)時点での1日の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

(残業は含まず、シフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。)

全体

常にあ

った

週 1 日~

数日程度

あった

月に数日

程度あっ

(全く/ほ

とんど)な

かった

わから

ない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

11173 3871 2500 1651 3151 0

100.0 34.6 22.4 14.8 28.2 0.0

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

11173 896 1182 1465 7630 0

100.0 8.0 10.6 13.1 68.3 0.0

3 年前の交際相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

11115 3408 2202 1679 2303 1523

100.0 30.7 19.8 15.1 20.7 13.7

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

11115 1052 1279 1677 5320 1787

100.0 9.5 11.5 15.1 47.9 16.1

Q14-1 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で、将来どのような働き方をしていたいと思っていたか、あてはまるも

のを1つ選択してください。

n %

全体 13321 100.0

正社員・正職員として働いていたいと思っていた 8679 65.2

自分で事業をおこしていたいと思っていた 576 4.3

親の家業を継いでいたいと思っていた 108 0.8

独立して一人で仕事をしていたいと思っていた 424 3.2

アルバイトやパートで働いていたいと思っていた 1346 10.1

専業主婦・主夫でいたいと思っていた 936 7.0

働かないでいたいと思っていた 324 2.4

その他 169 1.3

わからなかった 759 5.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

154

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Q14-2 あなたの3年前(平成25年2月頃)時点での職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してく

ださい。

n %

全体 11173 100.0

当時の仕事にはやりがいがあった 5459 48.9

当時の職場の人間関係について不満に思うことがあった 3991 35.7

当時の職場の経営状態について不安があった 1558 13.9

当時の職場で、昇給や昇進は見込めなかった 2779 24.9

希望すれば、5 年後も当時の職場で働き続けられそうだった 2740 24.5

5 年後も当時の職場で働き続けたかった 1075 9.6

定年まで当時の職場で働き続けたかった 521 4.7

仕事の上で具体的な目標があった 988 8.8

Q15 あなたと3年前の交際相手の3年前(平成25年2月頃)時点で買い物や貯蓄についてとのように考えていました

か。あてはまるものを選択してください。

あなた 全体 あてはま

っていた

あてはま

っていな

かった 欠損値

将来の貯蓄よりも毎日の買い物や生活を楽しみたいと考え

ていた

13321 6021 7299 1

100.0 45.2 54.8 0.0

無駄な買い物やぜいたく品はいらないと考えていた 13321 7287 6033 1

100.0 54.7 45.3 0.0

貯蓄や投資など将来に備えたいと考えていた 13321 8403 4918 0

100.0 63.1 36.9 0

お金に余裕があると感じていた 13321 3948 9372 1

100.0 29.6 70.4 0.0

中古品でも気にならなかった 13321 6723 6597 1

100.0 50.5 49.5 0.0

3年前の交際相手 全体 あてはま

っていた

あてはま

っていな

かった

わからな

い 欠損値

将来の貯蓄よりも毎日の買い物や生活を楽しみたいと考え

ていた

13321 4689 3547 5084 1

100.0 35.2 26.6 38.2 0.0

無駄な買い物やぜいたく品はいらないと考えていた 13321 4698 3857 4765 1

100.0 35.3 29.0 35.8 0.0

貯蓄や投資など将来に備えたいと考えていた 13321 4530 3526 5265 0

100.0 34.0 26.5 39.5 0.0

お金に余裕があると感じていた 13321 2779 5329 5212 1

100.0 20.9 40.0 39.1 0.0

中古品でも気にならなかった 13321 3651 3760 5909 1

100.0 27.4 28.2 44.4 0.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

155

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Q16 あなたと3年前の交際相手は3年前(平成25年2月頃)当時、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが

多かったですか。最も多かったものを選択してください。

n %

全体 13321 100.0

あなたの家に近いところで過ごしていた 5249 39.4

交際相手の家に近いところで過ごしていた 5277 39.6

商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいた 7319 54.9

運動やスポーツ、楽器の演奏などをしていた 1342 10.1

映画や演劇、スポーツなどを一緒に観に行っていた 4591 34.5

地域活動や社会活動を一緒にしていた 141 1.1

勉強や習い事を一緒にしていた 304 2.3

カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしていた 3263 24.5

ハイキング、ドライブや小旅行に行っていた 4334 32.5

知人・友人も交えて一緒に過ごしていた 1986 14.9

お互いの家族を交えて過ごしていた 667 5.0

その他 931 7.0

Q17 あなたは、3年前(平成25年2月頃)当時、3年前の交際相手とのコミュニケーションをどの程度行っていました

か。それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

全体 毎日

週 2,3 日

程度

週 1 日

程度

月に数

日程度

月に 1

日以下

直接会う 13321 2753 3164 3887 2203 1314

100.0 20.7 23.8 29.2 16.5 9.9

電話で話す 13321 3070 3398 2420 2110 2323

100.0 23.0 25.5 18.2 15.8 17.4

メールする 13321 6338 2630 1077 801 2475

100.0 47.6 19.7 8.1 6.0 18.6

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) 13321 5462 1895 804 510 4650

100.0 41.0 14.2 6.0 3.8 34.9

Q18 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で以下のような意見についてはどう思っていましたか。

あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 13321 100.0

当時の生活に満足していた 6086 45.7

自分の将来の仕事や生活に希望があった 3267 24.5

日本の社会には希望があった 440 3.3

人生は変えることができると思っていた 2753 20.7

私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできないと思っていた 3012 22.6

社会の一員として何か社会のために役立ちたいと思っていた 1789 13.4

雇用状況は良くなると思っていた 882 6.6

今後 5 年間の収入は増えると思っていた 2609 19.6

一生の間に、いずれ結婚したいと思っていた 7457 56.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

156

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Q19 あなたは3年前(平成25年2月頃)当時、どんな時に充実していると感じていましたか。

あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 13321 100.0

社会のために役立つことをしていたとき 1896 14.2

仕事に打ち込んでいたとき 4705 35.3

勉強に打ち込んでいたとき 1359 10.2

スポーツや趣味に打ち込んでいたとき 3604 27.1

家族といたとき 3119 23.4

友人や仲間といたとき 5686 42.7

交際相手といたとき 7470 56.1

他人にわずらわされず、1 人でいたとき 2554 19.2

充実していると感じる時はなかった 489 3.7

わからない 922 6.9

Q20 あなたは掃除・料理・洗濯などの夫婦の分業について、3年前(平成25年2月頃)の時点でどう考えていました

か。あてはまるものを1つ選択してください。

n %

全体 13321 100.0

妻が主に行う 3645 27.4

夫が主に行う 145 1.1

夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う 6005 45.1

夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う 1426 10.7

夫と妻が同じくらい行う 1425 10.7

その他 675 5.1

Q21 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたは3年前(平成25年2月頃)の時点で、

実際にはどのくらいの頻度で次の事をしていましたか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

全くな

かった

a.家族と一緒の夕食 13321 6068 1738 1144 1719 349 2303

100.0 45.6 13.0 8.6 12.9 2.6 17.3

b.夕食の用意 13321 5415 2360 1500 1041 294 2711

100.0 40.7 17.7 11.3 7.8 2.2 20.4

c.洗濯 13321 5609 2854 1093 872 254 2639

100.0 42.1 21.4 8.2 6.5 1.9 19.8

d.買い物(日用品や食料品の買い物) 13321 5321 3707 1661 724 219 1689

100.0 39.9 27.8 12.5 5.4 1.6 12.7

e.家の掃除 13321 3542 4277 2447 1090 332 1633

100.0 26.6 32.1 18.4 8.2 2.5 12.3

f.ゴミ出し 13321 4851 3027 1174 824 277 3168

100.0 36.4 22.7 8.8 6.2 2.1 23.8

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q22 あなたは3年前(平成25年2月頃)時点で、下記の a~n について、どのくらい信頼していましたか。

それぞれお答えください。

全体

とても信頼

していた

少しは信

頼していた

あまり信

頼していな

かった

ほとんど信

頼していな

かった

a.自分自身 13321 4248 5960 2415 698

100.0 31.9 44.7 18.1 5.2

b.家族 13321 7124 4365 1312 520

100.0 53.5 32.8 9.8 3.9

c.友人 13321 4663 6614 1556 488

100.0 35.0 49.7 11.7 3.7

d.友人以外の地域の人 13321 713 4226 5372 3010

100.0 5.4 31.7 40.3 22.6

e.勤務先(の経営者) 13321 1256 5344 4236 2485

100.0 9.4 40.1 31.8 18.7

f.勤務先の同僚 13321 1942 6397 3377 1605

100.0 14.6 48.0 25.4 12.0

g.マスコミ・マスメディア 13321 310 3555 6225 3231

100.0 2.3 26.7 46.7 24.3

h.行政 13321 264 3039 6336 3682

100.0 2.0 22.8 47.6 27.6

i.大企業 13321 471 4287 5689 2874

100.0 3.5 32.2 42.7 21.6

j.金融機関 13321 664 5279 4986 2392

100.0 5.0 39.6 37.4 18.0

k.学校 13321 640 5325 5024 2332

100.0 4.8 40.0 37.7 17.5

l.病院 13321 1114 7138 3720 1349

100.0 8.4 53.6 27.9 10.1

m.インターネット上の情報 13321 453 5519 5630 1719

100.0 3.4 41.4 42.3 12.9

n.天気予報 13321 1399 8272 2894 756

100.0 10.5 62.1 21.7 5.7

Q23 あなたは3年前(平成25年2月頃)当時、以下の活動に参加していましたか。

a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

全くな

かった

a.職場の上司、同僚との職場以外で

の付き合い(飲食やレクリエーション

など)

13321 650 1815 4010 3726 935 2185

100.0 4.9 13.6 30.1 28.0 7.0 16.4

b.職場以外の知人・友人との付き合

13321 802 3006 4941 2769 610 1193

100.0 6.0 22.6 37.1 20.8 4.6 9.0

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへ

の参加

13321 822 2197 3096 2586 1060 3560

100.0 6.2 16.5 23.2 19.4 8.0 26.7

d.親戚・親類との付き合い 13321 247 728 1966 5231 2894 2255

100.0 1.9 5.5 14.8 39.3 21.7 16.9

e.近所の人との付き合い 13321 182 524 1176 1995 1590 7854

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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100.0 1.4 3.9 8.8 15.0 11.9 59.0

f.お住まいの地域の清掃やリサイク

ル活動など

13321 125 338 726 1081 1070 9981

100.0 0.9 2.5 5.5 8.1 8.0 74.9

g.お住まいの地域以外のボランティ

ア活動

13321 136 322 673 932 951 10307

100.0 1.0 2.4 5.1 7.0 7.1 77.4

h.地域の伝統行事・お祭り 13321 136 293 688 1935 2410 7859

100.0 1.0 2.2 5.2 14.5 18.1 59.0

Q24 3年前(平成25年2月頃)時点で、あなたの周囲に次のような人はどのくらいいましたか。

あてはまるものを1つ選択してください。

全体

大勢い

多少い

あまりい

なかった

ほとんどい

なかった

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 13321 1222 6316 3301 2482

100.0 9.2 47.4 24.8 18.6

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 13321 914 5628 3669 3110

100.0 6.9 42.2 27.5 23.3

Q25 3年前の交際相手との結婚に関して、3年前(平成25年2月頃)の時点であなたご自身はどのようにお考えでし

たか。

n %

全体 13321 100.0

近いうちに結婚したいと考えていた 4213 31.6

将来的には結婚を考えていた 5249 39.4

結婚するかどうかはわからなかった 2475 18.6

結婚しないだろうと考えていた 1384 10.4

Q26 なぜ結婚しようと考えていたのか、あてはまるものを全て選択してください。

n %

全体 4213 100.0

結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから 1859 44.1

家族になりたいと思える相手だったから 2838 67.4

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから 854 20.3

当時の交際相手を逃したくなかったから 810 19.2

相手が結婚を望んでいたから 742 17.6

子どもが欲しかったから 1421 33.7

周囲からの期待・後押しがあったから 423 10.0

共通の友人・知人がいたから 319 7.6

交際期間が長くなったから 1106 26.3

自分が特定の年齢になるから 1392 33.0

相手が特定の年齢になるから 649 15.4

自分の仕事が軌道に乗ったから 125 3.0

相手の仕事が軌道に乗ったから 136 3.2

諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があったから 116 2.8

婚期を逃したくなかったから 898 21.3

その他 126 3.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q27 あなたが近いうちの結婚を考えていなかった理由は次のうちどれですか。あてはまるものを全て選択してくださ

い。

n %

全体 9108 100.0

結婚する必要性をまだ感じなかったから 3209 35.2

結婚を意識して交際しているわけではなかったから 1732 19.0

結婚を決めるタイミング、きっかけがなかったから 2759 30.3

当時の交際の状態が心地よかったから 1096 12.0

相手のことをもっとよく知りたかったから 1324 14.5

当時は、仕事(または学業)にうちこみたかったから 1281 14.1

独身の自由さや気楽さを失いたくなかったから 1569 17.2

結婚後の経済状況に不安があったから 2068 22.7

自分の仕事が安定しなかったから 1219 13.4

交際相手の仕事が安定しなかったから 1057 11.6

自分もしくは相手がお互いの実家と良い関係が築けるか不安だったから 791 8.7

金銭感覚が合わなさそうだったから 529 5.8

自分や相手がいい父親・いい母親になれるか不安だったから 646 7.1

結婚相手としてもっとふさわしい人がいるかもしれなかったから 1139 12.5

その他 875 9.6

Q28 3年前の交際相手はあなたとの結婚に関して、3年前(平成25年2月頃)の時点で、どのように考えていたと思

いますか。

n %

全体 13321 100.0

近いうちの結婚を考えていたと思う 3859 29.0

将来的には結婚を考えていたと思う 5176 38.9

結婚は考えていなかったと思う 2290 17.2

わからない 1996 15.0

Q29 現在の恋人として交際している異性、配偶者は3年前に交際していた交際相手ですか。

n %

全体 10315 100.0

はい(3 年前の交際相手と同じ人) 7749 75.1

いいえ(3 年前の交際相手と違う人) 2566 24.9

Q30 現在の恋人と具体的にご結婚の予定(※)はありますか。

n %

全体 4032 100.0

具体的な結婚の予定がある 1500 37.2

具体的な結婚の予定はない 2532 62.8

Q31 3年前あるいは現在の交際相手、もしくは結婚相手と交際する前に、交際していた方はいますか。

n %

全体 13321 100.0

だいたいいつも交際相手がいた 2935 22.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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交際相手がいる時もあったが、いないときもあった 5622 42.2

交際相手がいない時が多かった 2722 20.4

いなかった 2042 15.3

SC3 で「結婚しておらず、恋人もいない」を選択した方への質問----------------------

就業区分について

Q32 あなたのお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

n %

全体 3006 100

経営者・役員 33 1.1

正社員・正職員 1744 58.0

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) 701 23.3

自営業主・自由業者 165 5.5

家族従業者 12 0.4

内職 8 0.3

無職 193 6.4

学生 84 2.8

その他 66 2.2

Q33 あなたの現在のお仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

n %

全体 2663 100

専門職・技術職 729 27.4

管理職 48 1.8

事務職 832 31.2

販売職 288 10.8

サービス職 473 17.8

生産現場職・技能・労務職 178 6.7

運輸・保安職 85 3.2

農林漁業職 30 1.1

Q34 あなたの現在の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時収入・副収入も含めてお答

えください)

n %

全体 3006 100.0

年収なし 171 5.7

25 万円未満 180 6.0

50 万円くらい(25~75 万円未満) 121 4.0

100 万円くらい(75~150 万円未満) 291 9.7

200 万円くらい(150~250 万円未満) 619 20.6

300 万円くらい(250~350 万円未満) 701 23.3

400 万円くらい(350~450 万円未満) 485 16.1

500 万円くらい(450~600 万円未満) 292 9.7

700 万円くらい(600~850 万円未満) 101 3.4

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) 23 0.8

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) 4 0.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) 5 0.2

2,250 万円以上 13 0.4

Q35 あなたの現在の職場全体(支社等含む)の従業員数をお答えください。家族従業者、パート・アルバイトも含めま

す。

n %

全体 2663 100.0

1 人 102 3.8

2~4 人 125 4.7

5~29 人 503 18.9

30~299 人 763 28.7

300~999 人 313 11.8

1,000 人以上 540 20.3

官公庁 80 3.0

わからない 237 8.9

Q36 あなたのご両親と現在の同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

お母様 お父様

n % n %

全体 2948 100.0 2948 100.0

同居している 1607 54.5 1325 44.9

同じ市区町村内で別居している 242 8.2 254 8.6

それ以外の地域で別居している 1004 34.1 1027 34.8

上記以外(死去、不明等) 95 3.2 342 11.6

Q37 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくだい。

中学3年生の時の

居住地

最初に専修学校、短大・

高専、大学のいずれか

に入学した時の居住地

(就職したことがある

方)最初に就職したと

き 現在の居住地

n % n % n % n %

全体 3006 100.0 3006 100.0 3006 100.0 3006 100.0

専修学校、短大・高専、

大学に進学していない 0 0.0 250 8.3 0 0.0 0 0.0

就職したことがない 0 0.0 0 0.0 160 5.3 0 0.0

北海道 167 5.6 144 4.8 128 4.3 148 4.9

青森県 43 1.4 18 0.6 28 0.9 27 0.9

岩手県 42 1.4 24 0.8 27 0.9 35 1.2

宮城県 53 1.8 62 2.1 43 1.4 47 1.6

秋田県 32 1.1 17 0.6 22 0.7 22 0.7

山形県 35 1.2 17 0.6 23 0.8 25 0.8

福島県 43 1.4 21 0.7 22 0.7 23 0.8

茨城県 60 2.0 45 1.5 44 1.5 46 1.5

栃木県 40 1.3 28 0.9 30 1.0 38 1.3

群馬県 51 1.7 29 1.0 34 1.1 51 1.7

埼玉県 150 5.0 151 5.0 145 4.8 149 5.0

千葉県 147 4.9 135 4.5 140 4.7 157 5.2

東京都 241 8.0 437 14.5 497 16.5 474 15.8

神奈川県 186 6.2 229 7.6 207 6.9 207 6.9

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

162

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新潟県 75 2.5 33 1.1 49 1.6 60 2.0

富山県 28 0.9 20 0.7 27 0.9 22 0.7

石川県 31 1.0 24 0.8 23 0.8 23 0.8

福井県 23 0.8 15 0.5 16 0.5 19 0.6

山梨県 20 0.7 15 0.5 14 0.5 17 0.6

長野県 48 1.6 17 0.6 33 1.1 37 1.2

岐阜県 72 2.4 44 1.5 45 1.5 52 1.7

静岡県 76 2.5 45 1.5 64 2.1 69 2.3

愛知県 170 5.7 164 5.5 199 6.6 198 6.6

三重県 46 1.5 26 0.9 34 1.1 42 1.4

滋賀県 35 1.2 32 1.1 30 1.0 29 1.0

京都府 58 1.9 99 3.3 54 1.8 59 2.0

大阪府 223 7.4 247 8.2 242 8.1 243 8.1

兵庫県 130 4.3 120 4.0 109 3.6 109 3.6

奈良県 37 1.2 40 1.3 25 0.8 27 0.9

和歌山県 15 0.5 8 0.3 12 0.4 15 0.5

鳥取県 19 0.6 13 0.4 10 0.3 10 0.3

島根県 24 0.8 10 0.3 16 0.5 19 0.6

岡山県 50 1.7 28 0.9 40 1.3 44 1.5

広島県 77 2.6 60 2.0 57 1.9 65 2.2

山口県 30 1.0 13 0.4 25 0.8 26 0.9

徳島県 23 0.8 18 0.6 19 0.6 18 0.6

香川県 28 0.9 12 0.4 20 0.7 24 0.8

愛媛県 34 1.1 19 0.6 23 0.8 29 1.0

高知県 17 0.6 6 0.2 10 0.3 10 0.3

福岡県 124 4.1 125 4.2 111 3.7 129 4.3

佐賀県 17 0.6 9 0.3 15 0.5 14 0.5

長崎県 22 0.7 9 0.3 13 0.4 18 0.6

熊本県 40 1.3 37 1.2 31 1.0 31 1.0

大分県 29 1.0 17 0.6 24 0.8 19 0.6

宮崎県 23 0.8 13 0.4 17 0.6 18 0.6

鹿児島県 41 1.4 29 1.0 21 0.7 27 0.9

沖縄県 24 0.8 14 0.5 15 0.5 28 0.9

海外 7 0.2 18 0.6 13 0.4 7 0.2

Q38 あなたが普段仕事に従事している時間をお答えください。

1日当たりの労働時間(残業含む) n %

全体 2663 100.0

1 時間未満 27 1.0

1 時間 9 0.3

2 時間 22 0.8

3 時間 13 0.5

4 時間 40 1.5

5 時間 101 3.8

6 時間 110 4.1

7 時間 196 7.4

8 時間 1043 39.2

9 時間 422 15.8

10 時間 352 13.2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

163

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11 時間 114 4.3

12 時間 124 4.7

13 時間 29 1.1

14 時間 22 0.8

15 時間 14 0.5

16 時間 7 0.3

17 時間 3 0.1

18 時間 4 0.2

19 時間 1 0.0

20 時間 2 0.1

21 時間 1 0.0

22 時間 0 0.0

23 時間 0 0.0

24 時間 7 0.3

1月あたりの労働日数 n %

全体 2663 100.0

1 日未満 11 0.4

1 日 3 0.1

2 日 4 0.2

3 日 4 0.2

4 日 11 0.4

5 日 49 1.8

6 日 15 0.6

7 日 7 0.3

8 日 15 0.6

9 日 5 0.2

10 日 26 1.0

11 日 6 0.2

12 日 13 0.5

13 日 8 0.3

14 日 9 0.3

15 日 51 1.9

16 日 31 1.2

17 日 30 1.1

18 日 44 1.7

19 日 14 0.5

20 日 815 30.6

21 日 278 10.4

22 日 520 19.5

23 日 195 7.3

24 日 134 5.0

25 日 173 6.5

26 日 79 3.0

27 日 38 1.4

28 日 30 1.1

29 日 8 0.3

30 日 10 0.4

31 日 27 1.0

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164

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Q39 あなたの1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

n %

全体 2663 100.0

土曜・日曜はどちらも休日 1169 43.9

土曜は勤務日だが、日曜は休日 265 10.0

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜など) 240 9.0

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる場合もある 825 31.0

その他 164 6.2

【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q40 あなたの現在の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

残業は含まず、シフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

全体

常にあ

週 1 日~

数日程度

ある

月に数日

程度ある

(全く/

ほとん

ど)ない

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

2663 830 670 389 774

100.0 31.2 25.2 14.6 29.1

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

2663 224 322 346 1771

100.0 8.4 12.1 13.0 66.5

Q41-1 あなたは、将来どのような働き方をしていたいと思っていますか、あてはまるものを1つ選択してください。

n %

全体 3006 100.0

正社員・正職員として働いていたい 1829 60.8

自分で事業をおこしていたい 233 7.8

親の家業を継いでいたい 50 1.7

独立して一人で仕事をしていたい 206 6.9

アルバイトやパートで働いていたい 215 7.2

専業主婦・主夫でいたい 94 3.1

働かないでいたい 135 4.5

その他 35 1.2

わからない 209 7.0

【回答対象者: Q32 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q41-2 あなたの現在の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 2663 100.0

現在の仕事にはやりがいがある 1230 46.2

現在の職場の人間関係について不満に思うことがある 827 31.1

現在の職場の経営状態について不安がある 596 22.4

現在の職場で、昇給や昇進は見込めない 844 31.7

希望すれば、5 年後も現在の職場で働き続けられる 564 21.2

5 年後も現在の職場で働き続けたい 316 11.9

定年までの現在の職場で働きたい 172 6.5

仕事の上で具体的な目標がある 302 11.3

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165

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Q42 あなたは現在、余暇を過ごすとき、どのような過ごし方をすることが多いですか。最も多いものを選択してくださ

い。

n %

全体 3006 100.0

あなたの家に近いところで過ごしている 1901 63.2

商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいる 1218 40.5

運動やスポーツ、楽器の演奏などをしている 688 22.9

映画や演劇、スポーツなどを観に行っている 740 24.6

地域活動や社会活動をしている 85 2.8

勉強や習い事をしている 361 12.0

カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしている 440 14.6

ハイキング、ドライブや小旅行に行っている 474 15.8

知人・友人も交えて一緒に過ごしている 963 32.0

家族と一緒に過ごしている 612 20.4

その他 308 10.2

Q43 あなたは以下のような意見についてどう思いますか。あてはまるものを全て選択してください。

n %

全体 3006 100.0

現在の生活に満足している 804 26.7

自分の将来の仕事や生活に希望がある 611 20.3

日本の社会には希望がある 153 5.1

人生は変えることができると考えている 778 25.9

私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできない 757 25.2

社会の一員として何か社会のために役立ちたい 476 15.8

雇用状況は良くなると思っている 149 5.0

今後 5 年間の収入は増えると思っている 513 17.1

一生の間に、いずれ結婚したいと思っている 1400 46.6

Q44 あなたは現在、下記の a~n について、どのくらい信頼していますか。あてはまるものを選択してください。

全体

とても信頼

している

少しは信

頼している

あまり信

頼していな

ほとんど

信頼して

いない

a.自分自身 3006 856 1364 541 245

100.0 28.5 45.4 18.0 8.2

b.家族 3006 1335 1142 361 168

100.0 44.4 38.0 12.0 5.6

c.友人 3006 889 1488 445 184

100.0 29.6 49.5 14.8 6.1

d.友人以外の地域の人 3006 182 968 1143 713

100.0 6.1 32.2 38.0 23.7

e.勤務先(の経営者) 3006 288 1112 955 651

100.0 9.6 37.0 31.8 21.7

f.勤務先の同僚 3006 367 1304 819 516

100.0 12.2 43.4 27.2 17.2

g.マスコミ・マスメディア 3006 80 662 1325 939

100.0 2.7 22.0 44.1 31.2

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h.行政 3006 98 669 1317 922

100.0 3.3 22.3 43.8 30.7

i.大企業 3006 98 853 1282 773

100.0 3.3 28.4 42.6 25.7

j.金融機関 3006 129 1013 1160 704

100.0 4.3 33.7 38.6 23.4

k.学校 3006 127 1014 1190 675

100.0 4.2 33.7 39.6 22.5

l.病院 3006 222 1461 883 440

100.0 7.4 48.6 29.4 14.6

m.インターネット上の情報 3006 125 1138 1208 535

100.0 4.2 37.9 40.2 17.8

n.天気予報 3006 329 1695 700 282

100.0 10.9 56.4 23.3 9.4

Q45 次のようなことについて、あなたはどう思われますか

全体

そう思っ

ていた

少しそう思

っていた

あまりそう

思わなか

った

そう思わ

なかった

a.周りの人の異性との交際の状況が気に

なっていた

3006 461 1074 884 587

100.0 15.3 35.7 29.4 19.5

b.周りで結婚する人が多いように感じてい

3006 712 1130 789 375

100.0 23.7 37.6 26.2 12.5

c.自らの交際について友人にオープンに話

す方だった

3006 485 960 987 574

100.0 16.1 31.9 32.8 19.1

d.自らの交際について家族にオープンに話

す方だった

3006 270 680 1069 987

100.0 9.0 22.6 35.6 32.8

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多

かった

3006 149 646 1231 980

100.0 5.0 21.5 41.0 32.6

f.周囲の人から結婚について助言をもらう

ことが多かった

3006 150 755 1149 952

100.0 5.0 25.1 38.2 31.7

h.ある年齢になれば結婚するのが自然と考

えていた

3006 308 1097 935 666

100.0 10.2 36.5 31.1 22.2

i.父親・母親になった時の自分を(なんとな

く)イメージできた

3006 219 849 1065 873

100.0 7.3 28.2 35.4 29.0

j.一生のうち、自分が子どもを持てなくても

かまわなかった

3006 508 744 917 837

100.0 16.9 24.8 30.5 27.8

Q46-1 あなたの周囲に次のような人はどのくらいいますか。あてはまるものを1つ選択してください。

全体

大勢い

多少い

あまり

いない

ほとんど

いない

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 3006 225 1277 887 617

100.0 7.5 42.5 29.5 20.5

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 3006 382 1469 701 454

100.0 12.7 48.9 23.3 15.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

167

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Q46-2 交際してみたい異性と出会うきっかけはどれくらいありますか。

n %

全体 3006 100.0

多い 86 2.9

やや多い 388 12.9

少ない 1309 43.5

ほとんどない 1223 40.7

Q47 3年前の交際相手との交際を終了させることを先に決めたのはどちらですか。

n %

全体 3006 100.0

あなた 1185 39.4

交際相手 956 31.8

どちらともいえない 865 28.8

Q48 3年前の交際相手との交際が終了した理由は次のうちどれですか。あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 3006 100.0

なんとなく付き合っていただけだから 705 23.5

自分または交際相手が相手に愛情を持てなくなったから 1057 35.2

自分もしくは交際相手に別の交際相手ができたから 249 8.3

居住地が離れてしまい、会うことが難しくなったから 400 13.3

自分の仕事や勉強などの優先順位が交際よりも高まったから 395 13.1

周囲から交際を反対されたから(家族) 159 5.3

周囲から交際を反対されたから(友人) 72 2.4

周囲から交際を反対されたから(職場の上司・同僚・先生) 30 1.0

周囲から交際を反対されたから(地域の人) 8 0.3

自分と相手の結婚を希望するタイミングが合わなかったから 418 13.9

その他 661 22.0

SC3 で「結婚していないが恋人がいる(恋人には結婚の経験はない)」を選択した方への質問----------

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q49 あなたの現在の交際相手が最後に卒業された(または在学中の)学校について、あてはまるものを選択してくだ

さい。

n %

全体 1100 100.0

中学校 17 1.5

高等学校 167 15.2

専修学校(専門学校) 132 12.0

短期大学・高等専門学校(5 年制) 84 7.6

大学 608 55.3

大学院 65 5.9

その他 27 2.5

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Q50 あなたと現在の交際相手のお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

あなた 現在の交際相手

n % n %

全体 2532 100.0 2532 100.0

経営者・役員 48 1.9 81 3.2

正社員・正職員 1495 59.0 1667 65.8

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) 576 22.7 439 17.3

自営業主・自由業者 131 5.2 92 3.6

家族従業者 10 0.4 17 0.7

内職 6 0.2 2 0.1

無職 142 5.6 72 2.8

学生 72 2.8 93 3.7

その他 52 2.1 69 2.7

【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q51 お仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

あなた 現在の交際相手

n % n %

全体 2266 100.0 2298 100.0

1.専門職・技術職 636 28.1 601 26.2

2.管理職 53 2.3 104 4.5

3.事務職 737 32.5 543 23.6

4.販売職 240 10.6 226 9.8

5.サービス職 423 18.7 480 20.9

6.生産現場職・技能・労務職 116 5.1 153 6.7

7.運輸・保安職 53 2.3 51 2.2

8.農林漁業職 8 0.4 7 0.3

9.わからない ※本人選択不可 0 0.0 133 5.8

Q52 あなたと現在の交際相手の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時収入・副収入も

含めてお答えください)

あなた 現在の交際相手

n % n %

全体 2532 100.0 2532 100.0

年収なし 152 6.0 92 3.6

25 万円未満 145 5.7 93 3.7

50 万円くらい(25~75 万円未満) 80 3.2 79 3.1

100 万円くらい(75~150 万円未満) 259 10.2 137 5.4

200 万円くらい(150~250 万円未満) 535 21.1 353 13.9

300 万円くらい(250~350 万円未満) 552 21.8 416 16.4

400 万円くらい(350~450 万円未満) 424 16.7 314 12.4

500 万円くらい(450~600 万円未満) 248 9.8 160 6.3

700 万円くらい(600~850 万円未満) 110 4.3 94 3.7

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) 16 0.6 27 1.1

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) 1 0.0 5 0.2

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) 1 0.0 3 0.1

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2,250 万円以上 9 0.4 12 0.5

わからない ※本人選択不可 0 0.0 747 29.5

【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q53 職場全体(支社等含む)の従業員数についてあてはまるものを1つ選択してください。家族従業者、パート・アル

バイトも含めます。

あなた 現在の交際相手

n % n %

全体 2266 100.0 2298 100.0

1.1 人 94 4.1 45 2.0

2.2~4 人 123 5.4 83 3.6

3.5~29 人 448 19.8 353 15.4

4.30~299 人 607 26.8 426 18.5

5.300~999 人 279 12.3 193 8.4

6.1,000 人以上 472 20.8 324 14.1

7.官公庁 68 3.0 61 2.7

8.わからない 175 7.7 813 35.4

【回答対象者:Q7-1 でお母様お父様のいずれかもしくは両方で「上記以外(死去、不明等)」以外を選択した方】

Q54 あなたのご両親との現在の同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

お母様 お父様

n % n %

全体 2489 100.0 2489 100.0

同居している 1082 43.5 915 36.8

同じ市区町村内で別居している 235 9.4 225 9.0

それ以外の地域で別居している 1089 43.8 1096 44.0

上記以外(死去、不明等) 83 3.3 253 10.2

Q55-1 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくださ

い。

中学3年生の時の

居住地

最初に専修学校、短大・

高専、大学のいずれか

に入学した時の居住地

(就職したことがある

方)最初に就職したと

き 現在の居住地

n % n % n % n %

全体 2532 100.0 2532 100.0 2532 100.0 2532 100.0

専修学校、短大・高専、

大学に進学していない 0 0.0 228 9.0 0 0.0 0 0.0

就職したことがない 0 0.0 0 0.0 152 6.0 0 0.0

北海道 126 5.0 102 4.0 94 3.7 111 4.4

青森県 34 1.3 20 0.8 24 0.9 24 0.9

岩手県 30 1.2 20 0.8 23 0.9 23 0.9

宮城県 52 2.1 51 2.0 45 1.8 57 2.3

秋田県 37 1.5 20 0.8 19 0.8 21 0.8

山形県 23 0.9 13 0.5 15 0.6 10 0.4

福島県 36 1.4 22 0.9 25 1.0 22 0.9

茨城県 61 2.4 46 1.8 40 1.6 47 1.9

栃木県 34 1.3 22 0.9 24 0.9 23 0.9

群馬県 31 1.2 20 0.8 19 0.8 18 0.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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埼玉県 151 6.0 160 6.3 144 5.7 151 6.0

千葉県 119 4.7 115 4.5 118 4.7 120 4.7

東京都 218 8.6 385 15.2 428 16.9 450 17.8

神奈川県 158 6.2 188 7.4 175 6.9 203 8.0

新潟県 69 2.7 32 1.3 48 1.9 45 1.8

富山県 27 1.1 20 0.8 23 0.9 24 0.9

石川県 19 0.8 18 0.7 13 0.5 13 0.5

福井県 14 0.6 4 0.2 10 0.4 12 0.5

山梨県 12 0.5 4 0.2 6 0.2 11 0.4

長野県 45 1.8 20 0.8 22 0.9 28 1.1

岐阜県 49 1.9 43 1.7 37 1.5 35 1.4

静岡県 70 2.8 31 1.2 59 2.3 62 2.4

愛知県 136 5.4 124 4.9 152 6.0 157 6.2

三重県 44 1.7 19 0.8 26 1.0 34 1.3

滋賀県 25 1.0 23 0.9 12 0.5 17 0.7

京都府 55 2.2 89 3.5 70 2.8 71 2.8

大阪府 194 7.7 204 8.1 219 8.6 211 8.3

兵庫県 121 4.8 108 4.3 103 4.1 106 4.2

奈良県 26 1.0 24 0.9 13 0.5 15 0.6

和歌山県 6 0.2 2 0.1 3 0.1 3 0.1

鳥取県 15 0.6 7 0.3 9 0.4 8 0.3

島根県 15 0.6 7 0.3 4 0.2 7 0.3

岡山県 34 1.3 23 0.9 24 0.9 29 1.1

広島県 56 2.2 42 1.7 49 1.9 52 2.1

山口県 29 1.1 15 0.6 17 0.7 17 0.7

徳島県 11 0.4 5 0.2 9 0.4 8 0.3

香川県 17 0.7 9 0.4 9 0.4 13 0.5

愛媛県 27 1.1 14 0.6 25 1.0 20 0.8

高知県 10 0.4 10 0.4 5 0.2 7 0.3

福岡県 110 4.3 113 4.5 105 4.1 124 4.9

佐賀県 10 0.4 7 0.3 9 0.4 12 0.5

長崎県 31 1.2 16 0.6 13 0.5 13 0.5

熊本県 28 1.1 17 0.7 19 0.8 18 0.7

大分県 24 0.9 13 0.5 16 0.6 20 0.8

宮崎県 16 0.6 8 0.3 10 0.4 9 0.4

鹿児島県 29 1.1 15 0.6 14 0.6 16 0.6

沖縄県 30 1.2 15 0.6 21 0.8 29 1.1

海外 18 0.7 19 0.8 13 0.5 6 0.2

Q55-2 現在の交際相手の住まいとの距離は次の内どれに一番近いですか。1つ選択してください。

n %

全体 2532 100.0

一緒に住んでいる 386 15.2

日常的に行き来できる範囲に住んでいる 1544 61.0

日常的に行き来できない範囲に住んでいる 575 22.7

その他 27 1.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

171

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【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q56 普段仕事に従事している時間をお答えください。

あなたの 1 日当たりの

労働時間(残業含む)

現在の交際相手の 1 日

当たりの労働時間(残業

含む)

n % n %

全体 2266 100.0 2298 100.0

1 時間未満 16 0.7 27 1.2

1 時間 6 0.3 6 0.3

2 時間 15 0.7 9 0.4

3 時間 15 0.7 13 0.6

4 時間 42 1.9 16 0.7

5 時間 67 3.0 45 2.0

6 時間 77 3.4 65 2.8

7 時間 187 8.3 128 5.6

8 時間 951 42.0 912 39.7

9 時間 348 15.4 340 14.8

10 時間 303 13.4 409 17.8

11 時間 68 3.0 76 3.3

12 時間 91 4.0 130 5.7

13 時間 30 1.3 38 1.7

14 時間 25 1.1 28 1.2

15 時間 12 0.5 24 1.0

16 時間 4 0.2 9 0.4

17 時間 3 0.1 6 0.3

18 時間 3 0.1 4 0.2

19 時間 0 0.0 0 0.0

20 時間 0 0.0 3 0.1

21 時間 0 0.0 0 0.0

22 時間 0 0.0 0 0.0

23 時間 0 0.0 0 0.0

24 時間 3 0.1 10 0.4

あなたの 1 月当たり

の労働日数

現在の交際相手の 1

月当たりの労働日数

n % n %

全体 2266 100.0 2298 100.0

1 日未満 7 0.3 10 0.4

1 日 3 0.1 2 0.1

2 日 3 0.1 1 0.0

3 日 4 0.2 5 0.2

4 日 6 0.3 5 0.2

5 日 34 1.5 35 1.5

6 日 10 0.4 12 0.5

7 日 4 0.2 3 0.1

8 日 6 0.3 7 0.3

9 日 3 0.1 0 0.0

10 日 24 1.1 22 1.0

11 日 2 0.1 1 0.0

12 日 13 0.6 7 0.3

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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13 日 9 0.4 6 0.3

14 日 6 0.3 7 0.3

15 日 41 1.8 34 1.5

16 日 25 1.1 13 0.6

17 日 20 0.9 10 0.4

18 日 44 1.9 35 1.5

19 日 13 0.6 22 1.0

20 日 747 33.0 707 30.8

21 日 238 10.5 161 7.0

22 日 447 19.7 453 19.7

23 日 142 6.3 166 7.2

24 日 113 5.0 163 7.1

25 日 162 7.1 229 10.0

26 日 55 2.4 82 3.6

27 日 27 1.2 31 1.3

28 日 25 1.1 31 1.3

29 日 6 0.3 3 0.1

30 日 17 0.8 11 0.5

31 日 10 0.4 24 1.0

【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q571週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

あなた 現在の交際相手

n % n %

全体 2266 100.0 2298 100.0

土曜・日曜はどちらも休日 1087 48.0 976 42.5

土曜は勤務日だが、日曜は休日 217 9.6 225 9.8

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜な

ど) 177 7.8 170 7.4

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる

場合もある 636 28.1 644 28.0

その他 149 6.6 164 7.1

わからない ※本人選択不可 0 0.0 119 5.2

【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q581日の就業時間帯について、あてはまるものを1つ選択してください。

残業は含まずシフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

全体

常にあ

週 1 日~

数日程度

ある

月に数日

程度ある

(全く/

ほとん

ど)ない

わから

ない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

2266 650 549 376 691 0

100.0 28.7 24.2 16.6 30.5 0.0

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

2266 157 245 298 1566 0

100.0 6.9 10.8 13.2 69.1 0.0

現在の交際相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

2298 647 492 380 506 273

100.0 28.2 21.4 16.5 22.0 11.9

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

2298 166 281 309 1192 350

100.0 7.2 12.2 13.4 51.9 15.2

Q59-1 あなたは、将来どのような働き方をしていたいと思っていますか、あてはまるものを1つ選択

n %

全体 2532 100.0

正社員・正職員として働いていたい 1486 58.7

自分で事業をおこしていたい 189 7.5

親の家業を継いでいたい 21 0.8

独立して一人で仕事をしていたい 175 6.9

アルバイトやパートで働いていたい 265 10.5

専業主婦・主夫でいたい 110 4.3

働かないでいたい 103 4.1

その他 43 1.7

わからない 140 5.5

【回答対象者:Q50 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q59-2 あなたの現在の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 2266 100.0

現在の仕事にはやりがいがある 1049 46.3

現在の職場の人間関係について不満に思うことがある 656 28.9

現在の職場の経営状態について不安がある 455 20.1

現在の職場で、昇給や昇進は見込めない 602 26.6

希望すれば、5 年後も現在の職場で働き続けられる 510 22.5

5 年後も現在の職場で働き続けたい 275 12.1

定年までの現在の職場で働きたい 151 6.7

仕事の上で具体的な目標がある 273 12.0

Q60 あなたと現在の交際相手は、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが多いですか。

最も多いものを選択してください。

n %

全体 2532 100.0

あなたの家に近いところで過ごしている 1056 41.7

交際相手の家に近いところで過ごしている 956 37.8

商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいる 1354 53.5

運動やスポーツ、楽器の演奏などをしている 331 13.1

映画や演劇、スポーツなどを観に行っている 877 34.6

地域活動や社会活動をしている 37 1.5

勉強や習い事をしている 72 2.8

カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしている 575 22.7

ハイキング、ドライブや小旅行に行っている 805 31.8

知人・友人も交えて一緒に過ごしている 337 13.3

お互いの家族も交えて過ごしている 103 4.1

その他 223 8.8

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q61 あなたは、現在の交際相手とのコミュニケーションをどの程度行っていますか。

それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

全体 毎日

週 2,3 日

程度

週 1 日

程度

月に数

日程度

月に 1

日以下

直接会う 2532 539 512 676 485 320

100.0 21.3 20.2 26.7 19.2 12.6

電話で話す 2532 408 514 481 421 708

100.0 16.1 20.3 19.0 16.6 28.0

メールする 2532 668 412 221 186 1045

100.0 26.4 16.3 8.7 7.3 41.3

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) 2532 1217 429 172 110 604

100.0 48.1 16.9 6.8 4.3 23.9

Q62 あなたは以下のような意見ついてはどう思いますか。あてはまるものをすべて選択してください。

n %

全体 2532 100.0

現在の生活に満足している 833 32.9

自分の将来の仕事や生活に希望がある 478 18.9

日本の社会には希望がある 104 4.1

人生は変えることができると考えている 657 25.9

私個人の力では、政府の決定に影響を与えることはできない 617 24.4

社会の一員として何か社会のために役立ちたい 399 15.8

雇用状況は良くなると思っている 136 5.4

今後 5 年間の収入は増えると思っている 441 17.4

一生の間に、いずれ結婚したいと思っている 1285 50.8

Q63 あなたは、現在どんな時に充実していると感じていましたか。あてはまるものを選択してください。

n %

全体 2532 100.0

社会のために役立つことをしているとき 450 17.8

仕事に打ち込んでいるとき 805 31.8

勉強に打ち込んでいるとき 301 11.9

スポーツや趣味に打ち込んでいるとき 854 33.7

家族といるとき 584 23.1

友人や仲間といるとき 989 39.1

交際相手といるとき 1362 53.8

他人にわずらわされず、1 人でいるとき 659 26.0

充実していると感じる時はない 145 5.7

わからない 168 6.6

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Q64 あなたは掃除、料理、洗濯などの夫婦の分業について、どう考えていますか。あてはまるものを1つ選択してくだ

さい。

n %

全体 2532 100.0

妻が主に行う 365 14.4

夫が主に行う 16 0.6

夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う 1276 50.4

夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う 393 15.5

夫と妻が同じくらい行う 358 14.1

その他 124 4.9

Q65 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたは実際にはどのくらいの頻度で次の事

をしていますか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

a.家族と一緒の夕食 2532 990 341 283 357 127 434

100.0 39.1 13.5 11.2 14.1 5.0 17.1

b.夕食の用意 2532 1105 554 286 162 67 358

100.0 43.6 21.9 11.3 6.4 2.6 14.1

c.洗濯 2532 1102 643 229 139 45 374

100.0 43.5 25.4 9.0 5.5 1.8 14.8

d.買い物(日用品や食料品の買い物) 2532 1068 816 284 123 32 209

100.0 42.2 32.2 11.2 4.9 1.3 8.3

e.家の掃除 2532 749 870 427 184 71 231

100.0 29.6 34.4 16.9 7.3 2.8 9.1

f.ゴミ出し 2532 940 689 258 140 53 452

100.0 37.1 27.2 10.2 5.5 2.1 17.9

Q66 あなたは現在、下記の a~n について、どのくらい信頼していますか。あてはまるものを選択してください。

全体

とても信頼

している

少しは信

頼している

あまり信

頼していな

ほとんど

信頼して

いない

a.自分自身 2532 785 1202 397 148

100.0 31.0 47.5 15.7 5.8

b.家族 2532 1166 980 255 131

100.0 46.1 38.7 10.1 5.2

c.友人 2532 786 1271 337 138

100.0 31.0 50.2 13.3 5.5

d.友人以外の地域の人 2532 153 858 865 656

100.0 6.0 33.9 34.2 25.9

e.勤務先(の経営者) 2532 221 1035 748 528

100.0 8.7 40.9 29.5 20.9

f.勤務先の同僚 2532 294 1185 626 427

100.0 11.6 46.8 24.7 16.9

g.マスコミ・マスメディア 2532 52 601 1092 787

100.0 2.1 23.7 43.1 31.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

176

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h.行政 2532 58 601 1099 774

100.0 2.3 23.7 43.4 30.6

i.大企業 2532 77 758 1052 645

100.0 3.0 29.9 41.5 25.5

j.金融機関 2532 90 889 959 594

100.0 3.6 35.1 37.9 23.5

k.学校 2532 89 895 958 590

100.0 3.5 35.3 37.8 23.3

l.病院 2532 166 1266 744 356

100.0 6.6 50.0 29.4 14.1

m.インターネット上の情報 2532 78 992 990 472

100.0 3.1 39.2 39.1 18.6

n.天気予報 2532 246 1495 577 214

100.0 9.7 59.0 22.8 8.5

Q67 あなたは現在、以下の活動に参加していますか。a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

a.職場の上司、同僚との職場以外で

の付き合い(飲食やレクリエーション

など)

2532 76 284 715 666 214 577

100.0 3.0 11.2 28.2 26.3 8.5 22.8

b.職場以外の知人・友人との付き合

2532 89 481 898 589 153 322

100.0 3.5 19.0 35.5 23.3 6.0 12.7

c.スポーツ、趣味、娯楽活動などへ

の参加

2532 151 394 561 421 216 789

100.0 6.0 15.6 22.2 16.6 8.5 31.2

d.親戚・親類との付き合い 2532 30 101 299 788 637 677

100.0 1.2 4.0 11.8 31.1 25.2 26.7

e.近所の人との付き合い 2532 24 100 214 303 306 1585

100.0 0.9 3.9 8.5 12.0 12.1 62.6

f.お住まいの地域の清掃やリサイク

ル活動など

2532 11 64 163 223 204 1867

100.0 0.4 2.5 6.4 8.8 8.1 73.7

g.お住まいの地域以外のボランティ

ア活動

2532 13 65 133 204 209 1908

100.0 0.5 2.6 5.3 8.1 8.3 75.4

h.地域の伝統行事・お祭り 2532 13 61 140 369 430 1519

100.0 0.5 2.4 5.5 14.6 17.0 60.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

177

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Q68 次のような事について、あなたはどう思われますか。

全体 そう思う

少しそう

思う

あまりそう

思わない

そう思わ

ない

a.周りの人の異性との交際の状況が気に

なる

2532 268 891 832 541

100.0 10.6 35.2 32.9 21.4

b.周りで結婚する人が多いように感じる 2532 537 977 696 322

100.0 21.2 38.6 27.5 12.7

c.自らの交際について友人にオープンに話

す方だ

2532 445 862 777 448

100.0 17.6 34.0 30.7 17.7

d.自らの交際について家族にオープンに話

す方だ

2532 289 664 815 764

100.0 11.4 26.2 32.2 30.2

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多

2532 104 527 1051 850

100.0 4.1 20.8 41.5 33.6

f.周囲の人から結婚について助言をもらう

ことが多い

2532 130 606 1015 781

100.0 5.1 23.9 40.1 30.8

g.もっと条件のいい相手が見つかれば、現

在の交際相手にはこだわらない

2532 294 678 868 692

100.0 11.6 26.8 34.3 27.3

h.ある年齢になれば結婚するのが自然と考

えている

2532 275 972 761 524

100.0 10.9 38.4 30.1 20.7

i.父親・母親になった時の自分を(なんとな

く)イメージできる

2532 163 753 922 694

100.0 6.4 29.7 36.4 27.4

j.一生のうち、自分が子どもを持てなくても

かまわない

2532 397 606 815 714

100.0 15.7 23.9 32.2 28.2

Q69 あなたは高校を卒業してから 20 歳代前半の頃に、次の事に参加した経験がありますか。

a~g の活動にあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

a.学校でのゼミの活動 2532 345 589 196 106 49 1247

100.0 13.6 23.3 7.7 4.2 1.9 49.2

b.学校でのサークル活動 2532 406 344 236 133 63 1350

100.0 16.0 13.6 9.3 5.3 2.5 53.3

c.趣味、スポーツ、文化的活動に関する

学校以外での活動

2532 244 382 386 284 148 1088

100.0 9.6 15.1 15.2 11.2 5.8 43.0

d.アルバイト 2532 1354 279 130 167 54 548

100.0 53.5 11.0 5.1 6.6 2.1 21.6

e.資格取得や技能取得、語学学習等のため、

大学や専門学校以外の学校への通学

2532 298 225 149 132 90 1638

100.0 11.8 8.9 5.9 5.2 3.6 64.7

f.お住まいだった地域の清掃やリサイク

ル活動など

2532 17 66 135 183 188 1943

100.0 0.7 2.6 5.3 7.2 7.4 76.7

g.地域の伝統行事・お祭り 2532 22 62 131 383 431 1503

100.0 0.9 2.4 5.2 15.1 17.0 59.4

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

178

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Q70 あなたの周囲に次のような人はどのくらいいますか。あてはまるものを1つ選択してください。

全体

大勢い

多少い

あまり

いない

ほとんど

いない

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 2532 193 1154 662 523

100.0 7.6 45.6 26.1 20.7

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 2532 301 1235 559 437

100.0 11.9 48.8 22.1 17.3

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q71 現在の交際相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

現在の交際相手と知

り合った時期

現在の交際相手と交

際を始めた時期

n % n %

全体 1100 100.0 1100 100.0

2016 年(平成 28 年)頃 73 6.6 182 16.5

2015 年(平成 27 年)頃 482 43.8 556 50.5

2014 年(平成 26 年)頃 251 22.8 245 22.3

2013 年(平成 25 年)頃 116 10.5 77 7.0

2012 年(平成 24 年)頃 47 4.3 9 0.8

2011 年(平成 23 年)頃 22 2.0 6 0.5

2010 年(平成 22 年)頃 35 3.2 9 0.8

2009 年(平成 21 年)頃 20 1.8 5 0.5

2008 年(平成 20 年)頃 13 1.2 3 0.3

2007 年(平成 19 年)頃 5 0.5 3 0.3

2006 年(平成 18 年)頃 8 0.7 1 0.1

2005 年(平成 17 年)頃 6 0.5 0 0.0

2004 年(平成 16 年)頃 1 0.1 0 0.0

2003 年(平成 15 年)頃 4 0.4 1 0.1

2002 年(平成 14 年)頃 1 0.1 0 0.0

2001 年(平成 13 年)頃 3 0.3 0 0.0

2000 年(平成 12 年)頃 5 0.5 1 0.1

1999 年(平成 11 年)頃 1 0.1 1 0.1

1998 年(平成 10 年)頃 0 0.0 0 0.0

1997 年(平成 9 年)頃 1 0.1 0 0.0

1996 年(平成 8 年)頃以前 6 0.5 1 0.1

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q72-1 現在の交際相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 1100 100.0

小・中学校で 12 1.1

高校で 9 0.8

専修学校・短大・高専で 6 0.5

大学・大学院で 49 4.5

職場や仕事の関係で 281 25.5

幼なじみ・隣人関係 15 1.4

学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で 77 7.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

179

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友人や兄弟姉妹を通じて 236 21.5

見合いで(親戚・上役などの紹介も含む) 12 1.1

結婚相談所で 15 1.4

街なかや旅先で 66 6.0

アルバイトで 34 3.1

その他 288 26.2

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q72-2 現在の交際相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 1100 100.0

性格や容姿などが好みだったから 518 47.1

考え方や価値観が近いと思ったから 525 47.7

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから 237 21.5

家族構成や育った環境が近かったから 60 5.5

共通の友人・知人がいたから 164 14.9

交際を申し込まれたから 304 27.6

交際をすすめてくれた人がいたから(家族) 15 1.4

交際をすすめてくれた人がいたから(友人) 72 6.5

交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚) 21 1.9

交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人) 5 0.5

結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから 97 8.8

いつも身近にいる相手だったから 133 12.1

その他 103 9.4

Q73 現在の交際相手との結婚に関して、あなたご自身はどのようにお考えですか。1つ選択してください。

n %

全体 2532 100.0

近いうちに結婚したいと考えている 517 20.4

将来的には結婚を考えている 1014 40.0

結婚するかどうかはわからない 748 29.5

結婚しないだろうと考えている 253 10.0

【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えている」と回答した方】

Q74 なぜ結婚しようと考えているのか、あてはまるものを選択してください。

n %

全体 517 100.0

結婚相手に求める条件を満たしていると思うから 220 42.6

家族になりたいと思える相手だから 346 66.9

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめるから 130 25.1

現在の交際相手を逃したくないから 149 28.8

相手が結婚を望んでいるから 79 15.3

子どもが欲しいから 214 41.4

周囲からの期待・後押しがあるから 75 14.5

共通の友人・知人がいるから 36 7.0

交際期間が長くなるから 137 26.5

自分が特定の年齢になるから 186 36.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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相手が特定の年齢になるから 114 22.1

自分の仕事が軌道に乗るから 13 2.5

相手の仕事が軌道に乗るから 14 2.7

諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があるから 7 1.4

婚期を逃したくないから 125 24.2

その他 20 3.9

【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えている」と回答した方】

Q75 現在の交際相手といつごろ結婚したいと考えていますか。あなたご自身のお考えを選択してください。

n %

全体 517 100.0

半年以内 66 12.8

半年~1 年以内 210 40.6

2~3 年のうち 227 43.9

4~5 年のうち 10 1.9

5 年以上先 4 0.8

【回答対象者:Q73 で「近いうちに結婚したいと考えていた」以外を回答した方】

Q76 あなたが近いうちの結婚を考えていなかった理由は次のうちどれですか。あてはまるものを全て選択してくださ

い。

n %

全体 2015 100.0

結婚する必要性をまだ感じないから 584 29.0

結婚を意識して交際しているわけではないから 268 13.3

結婚を決めるタイミング、きっかけがないから 637 31.6

現在の交際の状態が心地よいから 294 14.6

相手のことをもっとよく知りたいから 309 15.3

今は、仕事(または学業)にうちこみたいから 226 11.2

独身の自由さや気楽さを失いたくないから 335 16.6

結婚後の経済状況に不安があるから 432 21.4

自分の仕事が安定しないから 350 17.4

交際相手の仕事が安定しないから 201 10.0

自分もしくは相手がお互いの実家と良い関係が築けるか不安だから 180 8.9

金銭感覚が合わなさそうだから 96 4.8

自分や相手がいい父親・いい母親になれるか不安だから 160 7.9

結婚相手としてもっとふさわしい人がいるかもしれないから 206 10.2

その他 215 10.7

Q77 現在の交際相手はあなたとの結婚に関して、どのように考えていると思いますか。

n %

全体 2532 100.0

近いうちの結婚を考えていると思う 389 15.4

将来的には結婚を考えていると思う 1114 44.0

結婚は考えていないと思う 400 15.8

わからない 629 24.8

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

181

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SC3 で「結婚している(結婚相手には現在の結婚以外の結婚の経験はない)」を選択した方への質問------

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q78 あなたの結婚相手が最後に卒業された(または在学中の)学校について、あてはまるものはどれですか。

n %

全体 1466 100.0

中学校 39 2.7

高等学校 271 18.5

専修学校(専門学校) 208 14.2

短期大学・高等専門学校(5 年制) 85 5.8

大学 733 50.0

大学院 112 7.6

その他 18 1.2

Q79 あなたと結婚相手のお仕事について、もっとも近い働き方を1つ選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0

経営者・役員 103 1.3 156 2.0

正社員・正職員 5369 69.0 6225 80.0

パートなど(契約・臨時・嘱託・派遣・請負等含む) 1702 21.9 864 11.1

自営業主・自由業者 176 2.3 201 2.6

家族従業者 22 0.3 36 0.5

内職 14 0.2 5 0.1

無職 209 2.7 89 1.1

学生 110 1.4 137 1.8

その他 78 1.0 70 0.9

【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q80 結婚を決めた当時のお仕事について、もっとも近い仕事の内容を1つ選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

1.専門職・技術職 2286 31.0 2486 33.2

2.管理職 127 1.7 198 2.6

3.事務職 2400 32.5 1574 21.0

4.販売職 866 11.7 816 10.9

5.サービス職 1305 17.7 1206 16.1

6.生産現場職・技能・労務職 270 3.7 591 7.9

7.運輸・保安職 110 1.5 278 3.7

8.農林漁業職 22 0.3 18 0.2

9.わからない ※本人選択不可 0 0.0 320 4.3

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

182

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Q81 あなたと結婚相手の結婚を決めた当時の年収(税込)について、あてはまるものを1つ選択してください。(臨時

収入・副収入も含めてお答えください)

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0

年収なし 263 3.4 150 1.9

25 万円未満 337 4.3 221 2.8

50 万円くらい(25~75 万円未満) 184 2.4 157 2.0

100 万円くらい(75~150 万円未満) 743 9.5 305 3.9

200 万円くらい(150~250 万円未満) 1623 20.9 997 12.8

300 万円くらい(250~350 万円未満) 2122 27.3 1917 24.6

400 万円くらい(350~450 万円未満) 1450 18.6 1683 21.6

500 万円くらい(450~600 万円未満) 793 10.2 1028 13.2

700 万円くらい(600~850 万円未満) 214 2.7 304 3.9

1,000 万円くらい(850~1,250 万円未満) 29 0.4 82 1.1

1,500 万円くらい(1,250~1,750 万円未満) 9 0.1 16 0.2

2,000 万円くらい(1,750~2,250 万円未満) 2 0.0 4 0.1

2,250 万円以上 14 0.2 8 0.1

わからない ※本人選択不可 0 0.0 911 11.7

【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q82 結婚を決めた当時の職場全体(支社等含む)の従業員数についてあてはまるものを1つ選択してください。家族

従業者、パート・アルバイトも含めます。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

1.1 人 117 1.6 101 1.3

2.2~4 人 286 3.9 238 3.2

3.5~29 人 1399 18.9 1087 14.5

4.30~299 人 2061 27.9 1621 21.7

5.300~999 人 965 13.1 807 10.8

6.1,000 人以上 1721 23.3 1581 21.1

7.官公庁 268 3.6 314 4.2

8.わからない 569 7.7 1738 23.2

Q83 結婚を決めた当時の、あなたのご両親との同居/別居の状況について、あてはまるものを1つ選択してください。

お母様 お父様

n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0

同居していた 3455 44.4 3022 38.8

同じ市区町村内で別居していた 744 9.6 726 9.3

それ以外の地域で別居していた 3339 42.9 3386 43.5

上記以外(死去、不明等) 245 3.1 649 8.3

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

183

Page 186: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

Q84-1 あなたのこれまでのお住まいについて、それぞれの時期にどちらにお住まいになっていたか、選択してくだい。

中学3年生の時の

居住地

最初に専修学校、短

大・高専、大学のいず

れかに入学した時の

居住地

(就職したことがあ

る方)最初に就職

したとき

現在の居住地

n % n % n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0 7783 100.0 7783 100.0

専修学校、短大・高専、

大学に進学していない 0 0.0 728 9.4 0 0.0 0 0.0

就職したことがない 0 0.0 0 0.0 273 3.5 0 0.0

北海道 404 5.2 323 4.2 321 4.1 333 4.3

青森県 89 1.1 35 0.4 44 0.6 50 0.6

岩手県 78 1.0 57 0.7 49 0.6 55 0.7

宮城県 153 2.0 181 2.3 152 2.0 158 2.0

秋田県 89 1.1 41 0.5 51 0.7 57 0.7

山形県 65 0.8 38 0.5 41 0.5 38 0.5

福島県 121 1.6 58 0.7 71 0.9 72 0.9

茨城県 160 2.1 107 1.4 110 1.4 117 1.5

栃木県 104 1.3 68 0.9 82 1.1 86 1.1

群馬県 115 1.5 90 1.2 89 1.1 92 1.2

埼玉県 397 5.1 395 5.1 392 5.0 387 5.0

千葉県 321 4.1 307 3.9 334 4.3 343 4.4

東京都 695 8.9 1091 14.0 1265 16.3 1280 16.4

神奈川県 450 5.8 529 6.8 577 7.4 591 7.6

新潟県 156 2.0 81 1.0 108 1.4 110 1.4

富山県 59 0.8 26 0.3 40 0.5 49 0.6

石川県 70 0.9 60 0.8 54 0.7 60 0.8

福井県 51 0.7 27 0.3 36 0.5 39 0.5

山梨県 47 0.6 35 0.4 31 0.4 25 0.3

長野県 117 1.5 49 0.6 81 1.0 85 1.1

岐阜県 178 2.3 113 1.5 115 1.5 128 1.6

静岡県 213 2.7 118 1.5 157 2.0 179 2.3

愛知県 495 6.4 465 6.0 564 7.2 565 7.3

三重県 123 1.6 65 0.8 86 1.1 98 1.3

滋賀県 95 1.2 91 1.2 78 1.0 81 1.0

京都府 159 2.0 276 3.5 196 2.5 200 2.6

大阪府 579 7.4 680 8.7 666 8.6 692 8.9

兵庫県 392 5.0 347 4.5 337 4.3 344 4.4

奈良県 112 1.4 107 1.4 81 1.0 89 1.1

和歌山県 65 0.8 22 0.3 40 0.5 47 0.6

鳥取県 38 0.5 26 0.3 25 0.3 25 0.3

島根県 51 0.7 26 0.3 27 0.3 24 0.3

岡山県 115 1.5 80 1.0 90 1.2 95 1.2

広島県 150 1.9 128 1.6 160 2.1 166 2.1

山口県 74 1.0 47 0.6 57 0.7 55 0.7

徳島県 47 0.6 33 0.4 26 0.3 30 0.4

香川県 61 0.8 27 0.3 55 0.7 52 0.7

愛媛県 92 1.2 50 0.6 58 0.7 61 0.8

高知県 32 0.4 19 0.2 16 0.2 18 0.2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

184

Page 187: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

福岡県 347 4.5 381 4.9 361 4.6 383 4.9

佐賀県 54 0.7 29 0.4 31 0.4 26 0.3

長崎県 117 1.5 47 0.6 52 0.7 60 0.8

熊本県 105 1.3 67 0.9 71 0.9 78 1.0

大分県 70 0.9 37 0.5 53 0.7 58 0.7

宮崎県 57 0.7 26 0.3 38 0.5 39 0.5

鹿児島県 99 1.3 54 0.7 60 0.8 62 0.8

沖縄県 83 1.1 52 0.7 57 0.7 66 0.8

海外 39 0.5 44 0.6 25 0.3 35 0.4

Q84-2 結婚を決めた時、結婚相手のお住まいとの距離は以下の内どれに一番近いですか。1つ選択してください。

n %

全体 7783 100.0

一緒に住んでいた 2025 26.0

日常的に行き来できる範囲に住んでいた 4072 52.3

日常的に行き来できない範囲に住んでいた 1613 20.7

その他 73 0.9

Q84-3 結婚を決めた当時、お住まいだった地域に将来も住み続けたいと思っていましたか。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0

住み続けたいと思っていた 3332 42.8 2788 35.8

他の地域に転居したいと思っていた 1905 24.5 1678 21.6

どちらでもよかった 2256 29.0 1898 24.4

わからない 218 2.8 1293 16.6

その他 72 0.9 126 1.6

【回答対象者:Q84-3 で「住み続けたいと思っていた」と回答した方】

Q84-4 結婚を決めた当時、その地域に住み続けたいと思っていた理由はどのようなことでしたか。あてはまるものを

全て選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 3332 100.0 2788 100.0

生まれ育った地域だったから 1871 56.2 1312 47.1

家族がいたから 1535 46.1 974 34.9

友達がいたから 1229 36.9 682 24.5

自然環境に恵まれていたから 513 15.4 257 9.2

通学、通勤、買い物など生活に便利だったから 1693 50.8 1291 46.3

保育サービスが充実していたから 120 3.6 58 2.1

楽しく遊べる場所が多かったから 512 15.4 269 9.6

治安が良かったから 615 18.5 295 10.6

地域の人とのつきあいが豊かだったから 141 4.2 91 3.3

歴史や伝統が豊かだったから 73 2.2 52 1.9

文化や芸術にふれる機会が多かったから 75 2.3 29 1.0

自分や家族の仕事の都合 694 20.8 699 25.1

自分や家族の学業の都合 53 1.6 30 1.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

185

Page 188: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

自分や家族の病気療養のため 44 1.3 32 1.1

他の地域に移っても生活がよくなるとは思えなかったから 201 6.0 89 3.2

特に理由はない 88 2.6 131 4.7

その他 49 1.5 87 3.1

【回答対象者:Q84-3 で「他の地域に転居したいと思っていた」と回答した方】

Q84-5 結婚を決めた当時、お住まいの地域に住み続けたくないと思った理由はどのようなことでしたか。

あてはまるものを全て選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 1905 100.0 1678 100.0

生まれ育った地域に戻りたかったから 373 19.6 307 18.3

家族がいなかったから 190 10.0 129 7.7

友達がいなかったから 206 10.8 137 8.2

自然が少なく、環境が悪かったから 182 9.6 118 7.0

通学、通勤、買い物などの生活に不便だったから 532 27.9 425 25.3

保育サービスが充実していなかったから 95 5.0 61 3.6

楽しく遊べる場所がなかったから 231 12.1 142 8.5

治安が悪かったから 190 10.0 86 5.1

地域の人とのつきあいが希薄だったから 103 5.4 41 2.4

歴史や伝統がなかったから 17 0.9 7 0.4

文化や芸術にふれる機会が少なかったから 28 1.5 10 0.6

自分や家族の仕事の都合 328 17.2 317 18.9

自分や家族の学業の都合 16 0.8 14 0.8

自分や家族の病気療養のため 17 0.9 12 0.7

特に理由はない 293 15.4 294 17.5

その他 288 15.1 256 15.3

【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q85 結婚を決めた当時、普段仕事に従事していた時間をお答えください。

あなたの 1 日当たりの

労働時間(残業含む)

結婚相手の 1 日当たり

の労働時間(残業含む)

n % n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

1 時間未満 96 1.3 100 1.3

1 時間 25 0.3 27 0.4

2 時間 33 0.4 30 0.4

3 時間 36 0.5 27 0.4

4 時間 89 1.2 44 0.6

5 時間 137 1.9 86 1.1

6 時間 218 3.0 107 1.4

7 時間 543 7.4 264 3.5

8 時間 2872 38.9 2438 32.6

9 時間 1142 15.5 1112 14.9

10 時間 1182 16.0 1483 19.8

11 時間 276 3.7 391 5.2

12 時間 460 6.2 740 9.9

13 時間 87 1.2 199 2.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

186

Page 189: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

14 時間 85 1.2 168 2.2

15 時間 43 0.6 111 1.5

16 時間 27 0.4 45 0.6

17 時間 5 0.1 16 0.2

18 時間 10 0.1 17 0.2

19 時間 1 0.0 4 0.1

20 時間 5 0.1 12 0.2

21 時間 0 0.0 2 0.0

22 時間 0 0.0 1 0.0

23 時間 0 0.0 1 0.0

24 時間 14 0.2 62 0.8

あなたの 1 月当たり

の労働日数

現在の交際相手の 1

月当たりの労働日数

N

% n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

1 日未満 75 1.0 62 0.8

1 日 10 0.1 12 0.2

2 日 9 0.1 3 0.0

3 日 9 0.1 6 0.1

4 日 17 0.2 14 0.2

5 日 100 1.4 92 1.2

6 日 28 0.4 38 0.5

7 日 6 0.1 8 0.1

8 日 9 0.1 6 0.1

9 日 3 0.0 6 0.1

10 日 46 0.6 52 0.7

11 日 10 0.1 15 0.2

12 日 35 0.5 31 0.4

13 日 15 0.2 12 0.2

14 日 18 0.2 16 0.2

15 日 123 1.7 90 1.2

16 日 83 1.1 32 0.4

17 日 45 0.6 26 0.3

18 日 108 1.5 85 1.1

19 日 47 0.6 48 0.6

20 日 2624 35.5 2280 30.5

21 日 725 9.8 627 8.4

22 日 1642 22.2 1606 21.5

23 日 490 6.6 591 7.9

24 日 342 4.6 469 6.3

25 日 430 5.8 700 9.3

26 日 152 2.1 233 3.1

27 日 73 1.0 131 1.7

28 日 56 0.8 82 1.1

29 日 13 0.2 35 0.5

30 日 21 0.3 38 0.5

31 日 22 0.3 41 0.5

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

187

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【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q86 結婚を決めた当時の、1週あたりの休みについて、あてはまるものを1つ選択してください。

休日出勤などは除き、勤務先で決められた(所定の)出勤日についてお答えください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

土曜・日曜はどちらも休日 3514 47.6 3376 45.1

土曜は勤務日だが、日曜は休日 794 10.8 808 10.8

土曜・日曜は常に勤務日で、休日は土日以外の曜日(水曜な

ど) 642 8.7 615 8.2

週によって異なり、土曜・日曜(片方または両方)が休日となる

場合もある 2020 27.3 2033 27.2

その他 416 5.6 471 6.3

わからない ※本人選択不可 0 0.0 184 2.5

【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q87 結婚を決めた当時の1日の就業時間帯について、最も近いものを1つ選択してください。

残業は含まずシフトの時間等、勤務先から決められた(所定の)就業時間についてお答えください。

全体

常にあ

週 1 日~

数日程度

ある

月に数日

程度ある

(全く/

ほとん

ど)ない

わから

ない

あなた

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

7386 2390 1723 1015 2258 0

100.0 32.4 23.3 13.7 30.6 0.0

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

7386 434 809 879 5264 0

100.0 5.9 11.0 11.9 71.3 0.0

結婚相手

a.夕方・夜間(18~22 時)に就業時間帯がか

かること

7487 2689 1651 1069 1601 477

100.0 35.9 22.1 14.3 21.4 6.4

b.深夜(22 時~翌朝 5 時)に就業時間帯がか

かること

7487 678 1040 1226 3873 670

100.0 9.1 13.9 16.4 51.7 8.9

Q88-1 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、将来どのような働き方をしていたいと思っていたか、あてはまるもの

を1つ選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7783 100.0 7783 100.0

正社員・正職員として働いていたいと思っていた 4464 57.4 5688 73.1

自分で事業をおこしていたいと思っていた 257 3.3 301 3.9

親の家業を継いでいたいと思っていた 67 0.9 122 1.6

独立して一人で仕事をしていたいと思っていた 187 2.4 146 1.9

アルバイトやパートで働いていたいと思っていた 1415 18.2 311 4.0

専業主婦・主夫でいたいと思っていた 937 12.0 263 3.4

働かないでいたいと思っていた 143 1.8 64 0.8

その他 103 1.3 62 0.8

わからなかった 210 2.7 826 10.6

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

188

Page 191: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

【回答対象者:Q79 で「無職」「学生」「その他」以外を回答した方】

Q88-2 結婚を決めた当時の職場や仕事の状況について、あてはまるものをすべて選択してください。

あなた 結婚相手

n % n %

全体 7386 100.0 7487 100.0

当時の仕事にはやりがいがあった 3869 52.4 3792 50.6

当時の職場の人間関係について不満に思うことがあった 2631 35.6 1912 25.5

当時の職場の経営状態について不安があった 1051 14.2 814 10.9

当時の職場で、昇給や昇進は見込めなかった 1565 21.2 909 12.1

希望すれば、5 年後も当時の職場で働き続けられそうだった 2048 27.7 1673 22.3

5 年後も当時の職場で働き続けたかった 844 11.4 843 11.3

定年まで当時の職場で働きたかった 485 6.6 832 11.1

仕事の上で具体的な目標があった 575 7.8 947 12.6

Q89 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、余暇を2人で過ごすとき、どのように過ごすことが多かったですか。

最も多かったものを選択してください。

n %

全体 7783 100.0

あなたの家に近いところで過ごしていた 3432 44.1

交際相手の家に近いところで過ごしていた 3201 41.1

商店街をあるいたり、ショッピングを楽しんでいた 4715 60.6

運動やスポーツ、楽器の演奏などをしていた 1063 13.7

映画や演劇、スポーツなどを一緒に観に行っていた 2984 38.3

地域活動や社会活動を一緒にしていた 79 1.0

勉強や習い事を一緒にしていた 166 2.1

カラオケ、ゲームセンターなどで過ごしていた 1960 25.2

ハイキング、ドライブや小旅行に行っていた 3046 39.1

知人・友人も交えて一緒に過ごしていた 1431 18.4

お互いの家族を交えて過ごしていた 841 10.8

その他 417 5.4

Q90 あなたは、結婚を決めた当時、結婚相手とのコミュニケーションをどの程度行っていますか。

それぞれの連絡手段について、利用頻度を選択してください。全くない場合は「月に1日以下」としてください。

全体 毎日

週 2,3 日

程度

週 1 日

程度

月に数

日程度

月に 1

日以下

直接会う 7783 2674 1602 1900 1007 600

100.0 34.4 20.6 24.4 12.9 7.7

電話で話す 7783 2309 1805 1317 1159 1193

100.0 29.7 23.2 16.9 14.9 15.3

メールする 7783 3472 1126 582 477 2126

100.0 44.6 14.5 7.5 6.1 27.3

SNS(LINE、Facebook、twitter 他) 7783 4050 914 380 245 2194

100.0 52.0 11.7 4.9 3.1 28.2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

189

Page 192: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

Q91 あなたは結婚を決めた当時、以下のような意見についてはどう思っていましたか。あてはまるものをすべて選択

してください。

n %

全体 7783 100.0

当時の生活に満足していた 3892 50.0

自分の将来の仕事や生活に希望があった 2176 28.0

日本の社会には希望があった 207 2.7

人生は変えることができると考えていた 1478 19.0

私個人の力では、政府の決定に影響を与える事はできないと考えていた 1542 19.8

社会の一員として何か社会のために役立ちたかった 791 10.2

雇用状況は良くなると思っていた 426 5.5

今後 5 年間の収入は増えると思っていた 1354 17.4

一生の間に、いずれ結婚したいと思っていた 4007 51.5

Q92 あなたは、結婚を決めた当時どんな時に充実していると感じていましたか。あてはまるものをすべて選択してくだ

さい。

n %

全体 7783 100.0

社会のために役立つことをしていたとき 1152 14.8

仕事に打ち込んでいたとき 2455 31.5

勉強に打ち込んでいたとき 539 6.9

スポーツや趣味に打ち込んでいたとき 1955 25.1

家族といたとき 2858 36.7

友人や仲間といたとき 3573 45.9

交際相手といたとき 5239 67.3

他人にわずらわされず、1 人でいたとき 1565 20.1

充実していると感じる時はなかった 188 2.4

わからない 405 5.2

Q93 あなたは掃除、料理、洗濯などの夫婦の分業について、結婚を決めた当時どう考えていますか。

あてはまるものを1つ選択してください。

n %

全体 7783 100.0

妻が主に行う 2608 33.5

夫が主に行う 64 0.8

夫・妻に関わらず、時間に余裕のある方が主に行う 3615 46.4

夫・妻に関わらず、得意な方が主に行う 691 8.9

夫と妻が同じくらい行う 676 8.7

その他 129 1.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

190

Page 193: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

Q94 前問でご回答いただいた、掃除・料理・洗濯などの分業について、あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、実際

にはどのくらいの頻度で次の事をしていましたか。a~f の活動についてあてはまるものを選択してください。

あなた 全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

a.家族と一緒の夕食 7783 4790 887 541 796 164 605

100.0 61.5 11.4 7.0 10.2 2.1 7.8

b.夕食の用意 7783 4226 1324 670 393 139 1031

100.0 54.3 17.0 8.6 5.0 1.8 13.2

c.洗濯 7783 4043 1684 533 306 119 1098

100.0 51.9 21.6 6.8 3.9 1.5 14.1

d.買い物(日用品や食料品の買

い物)

7783 3714 2406 733 261 69 600

100.0 47.7 30.9 9.4 3.4 0.9 7.7

e.家の掃除 7783 2432 2873 1218 482 139 639

100.0 31.2 36.9 15.6 6.2 1.8 8.2

f.ゴミ出し 7783 3429 1754 538 358 132 1572

100.0 44.1 22.5 6.9 4.6 1.7 20.2

結婚相手 全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

わから

ない

a.家族と一緒の夕食 7783 3669 735 441 784 225 891 1038

100.0 47.1 9.4 5.7 10.1 2.9 11.4 13.3

b.夕食の用意 7783 2571 1158 661 394 111 1759 1129

100.0 33.0 14.9 8.5 5.1 1.4 22.6 14.5

c.洗濯 7783 2525 1779 568 262 104 1525 1020

100.0 32.4 22.9 7.3 3.4 1.3 19.6 13.1

d.買い物(日用品や食料品の買

い物)

7783 2381 2304 708 224 69 864 1233

100.0 30.6 29.6 9.1 2.9 0.9 11.1 15.8

e.家の掃除 7783 1389 2093 1137 457 173 1156 1378

100.0 17.8 26.9 14.6 5.9 2.2 14.9 17.7

f.ゴミ出し 7783 2511 1817 559 213 80 1209 1394

100.0 32.3 23.3 7.2 2.7 1.0 15.5 17.9

Q95 あなたは結婚を決めた当時、下記の a~n について、どのくらい信頼していましたか。それぞれお答えください。

全体

とても信頼

していた

少しは信

頼していた

あまり信

頼していな

かった

ほとんど信

頼していな

かった

a.自分自身 7783 2770 3794 979 240

100.0 35.6 48.7 12.6 3.1

b.家族 7783 4463 2552 542 226

100.0 57.3 32.8 7.0 2.9

c.友人 7783 2946 3854 764 219

100.0 37.9 49.5 9.8 2.8

d.友人以外の地域の人 7783 427 2471 3113 1772

100.0 5.5 31.7 40.0 22.8

e.勤務先(の経営者) 7783 748 2957 2584 1494

100.0 9.6 38.0 33.2 19.2

f.勤務先の同僚 7783 1126 3771 1949 937

100.0 14.5 48.5 25.0 12.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

191

Page 194: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

g.マスコミ・マスメディア 7783 138 1980 3824 1841

100.0 1.8 25.4 49.1 23.7

h.行政 7783 153 1892 3736 2002

100.0 2.0 24.3 48.0 25.7

i.大企業 7783 237 2526 3408 1612

100.0 3.0 32.5 43.8 20.7

j.金融機関 7783 362 3104 2968 1349

100.0 4.7 39.9 38.1 17.3

k.学校 7783 309 3044 3017 1413

100.0 4.0 39.1 38.8 18.2

l.病院 7783 573 4143 2217 850

100.0 7.4 53.2 28.5 10.9

m.インターネット上の情報 7783 240 3129 3331 1083

100.0 3.1 40.2 42.8 13.9

n.天気予報 7783 788 4843 1661 491

100.0 10.1 62.2 21.3 6.3

Q96 あなたと結婚相手は結婚を決めた当時、以下の活動に参加していましたか。

a~h の活動についてあてはまるものを選択してください。

あなた 全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

全くな

かった

a.職場の上司、同僚との職場

以外での付き合い(飲食やレ

クリエーションなど)

7783 356 902 2402 2283 653 1187

100.0 4.6 11.6 30.9 29.3 8.4 15.3

b.職場以外の知人・友人との

付き合い

7783 388 1394 3156 1796 418 631

100.0 5.0 17.9 40.5 23.1 5.4 8.1

c.スポーツ、趣味、娯楽活動

などへの参加

7783 507 1214 1589 1356 541 2576

100.0 6.5 15.6 20.4 17.4 7.0 33.1

d.親戚・親類との付き合い 7782 187 378 1043 3190 1843 1141

100.0 2.4 4.9 13.4 41.0 23.7 14.7

e.近所の人との付き合い 7783 126 275 491 837 646 5408

100.0 1.6 3.5 6.3 10.8 8.3 69.5

f.お住まいの地域の清掃やリ

サイクル活動など

7783 102 147 259 377 441 6457

100.0 1.3 1.9 3.3 4.8 5.7 83.0

g.お住まいの地域以外のボラ

ンティア活動

7783 106 127 179 310 369 6692

100.0 1.4 1.6 2.3 4.0 4.7 86.0

h.地域の伝統行事・お祭り 7783 91 101 179 977 1561 4874

100.0 1.2 1.3 2.3 12.6 20.1 62.6

結婚相手 全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

全くな

かった

わから

ない

a.職場の上司、同僚との職場

以外での付き合い(飲食やレ

クリエーションなど)

7783 601 1230 2248 1536 282 442 1444

100.0 7.7 15.8 28.9 19.7 3.6 5.7 18.6

b.職場以外の知人・友人との

付き合い

7783 368 1192 2171 1737 320 400 1595

100.0 4.7 15.3 27.9 22.3 4.1 5.1 20.5

c.スポーツ、趣味、娯楽活動

などへの参加

7783 424 1023 1422 1112 281 1607 1914

100.0 5.4 13.1 18.3 14.3 3.6 20.6 24.6

d.親戚・親類との付き合い 7782 205 352 920 2320 1058 853 2075

100.0 2.6 4.5 11.8 29.8 13.6 11.0 26.7

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

192

Page 195: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

e.近所の人との付き合い 7783 121 230 376 489 304 3819 2444

100.0 1.6 3.0 4.8 6.3 3.9 49.1 36.4

f.お住まいの地域の清掃やリ

サイクル活動など

7783 91 133 213 307 262 4621 2156

100.0 1.2 1.7 2.7 3.9 3.4 59.4 27.7

g.お住まいの地域以外のボラ

ンティア活動

7783 93 119 160 231 241 4801 2138

100.0 1.2 1.5 2.1 3.0 3.1 61.7 27.5

h.地域の伝統行事・お祭り 7783 87 91 165 791 919 3563 2167

100.0 1.1 1.2 2.1 10.2 11.8 45.8 27.8

Q97 結婚を決めた当時、次のようなことについて、あなたはどう思っていましたか。

全体

そう思っ

ていた

少しそう

思ってい

あまりそ

う思わな

かった

そう思わ

なかった

a.周りの人の異性との交際の状況が気になる 7783 956 2782 2570 1475

100.0 12.3 35.7 33.0 19.0

b.周りで結婚する人が多いように感じる 7783 1520 3099 2126 1038

100.0 19.5 39.8 27.3 13.3

c.自らの交際について友人にオープンに話す方だ 7783 2166 2886 1925 806

100.0 27.8 37.1 24.7 10.4

d.自らの交際について家族にオープンに話す方だ 7783 1597 2552 2346 1288

100.0 20.5 32.8 30.1 16.5

e.周囲の人の結婚の相談に乗ることが多い 7783 538 1983 3377 1885

100.0 6.9 25.5 43.4 24.2

f.周囲の人から結婚について助言をもらうことが多い 7783 626 2484 3095 1578

100.0 8.0 31.9 39.8 20.3

g.もっと条件のいい相手が見つかれば、現在の交際相手には

こだわらない

7783 512 1646 2619 3006

100.0 6.6 21.1 33.7 38.6

h.ある年齢になれば結婚するのが自然と考えている 7783 1455 3676 1729 923

100.0 18.7 47.2 22.2 11.9

i.父親・母親になった時の自分を(なんとなく)イメージできる 7783 663 2541 2961 1618

100.0 8.5 32.6 38.0 20.8

j.一生のうち、自分が子どもを持てなくてもかまわない 7783 662 1597 2554 2970

100.0 8.5 20.5 32.8 38.2

Q98 あなたは高校を卒業してから 20 歳代前半の頃に、次の事に参加した経験がありますか。

a~g の活動にあてはまるものを選択してください。

全体

週に数

回以上

週に 1

回程度

月に 1

回程度

年に数

年に 1

回程度

まったく

ない

a.学校でのゼミの活動 7783 1086 2079 462 360 138 3658

100.0 14.0 26.7 5.9 4.6 1.8 47.0

b.学校でのサークル活動 7783 1389 1044 571 410 193 4176

100.0 17.8 13.4 7.3 5.3 2.5 53.7

c.趣味、スポーツ、文化的活動に関する

学校以外での活動

7783 669 1084 1029 991 434 3576

100.0 8.6 13.9 13.2 12.7 5.6 45.9

d.アルバイト 7783 4845 798 374 375 179 1212

100.0 62.3 10.3 4.8 4.8 2.3 15.6

e.資格取得や技能取得、語学学習等の

ため、大学や専門学校以外の学校への

通学

7783 1029 648 383 386 268 5069

100.0 13.2 8.3 4.9 5.0 3.4 65.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

193

Page 196: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

f.お住まいだった地域の清掃やリサイク

ル活動など

7783 51 158 297 376 514 6387

100.0 0.7 2.0 3.8 4.8 6.6 82.1

g.地域の伝統行事・お祭り 7783 60 142 312 1084 1442 4743

100.0 0.8 1.8 4.0 13.9 18.5 60.9

Q99 結婚を決めた当時、あなたの周囲に次のような人はどのくらいいましたか。

あてはまるものを1つ選択してください。

全体

大勢い

多少い

あまりい

なかった

ほとんど

いなかっ

特定の交際相手ではないがよく話をする同年代の異性 7783 718 3660 1912 1493

100.0 9.2 47.0 24.6 19.2

仲のよい友人のうち、結婚して子どもがいる人 7783 712 3677 1938 1456

100.0 9.1 47.2 24.9 18.7

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q100 結婚相手と知り合い、交際を始めたのはいつ頃でしょうか。

結婚相手と知り合っ

た時期

結婚相手と交際を始

めた時期

n % n %

全体 1466 100.0 1466 100.0

2016 年(平成 28 年)頃 20 1.4 77 5.3

2015 年(平成 27 年)頃 292 19.9 437 29.8

2014 年(平成 26 年)頃 472 32.2 579 39.5

2013 年(平成 25 年)頃 355 24.2 289 19.7

2012 年(平成 24 年)頃 103 7.0 46 3.1

2011 年(平成 23 年)頃 55 3.8 15 1.0

2010 年(平成 22 年)頃 40 2.7 5 0.3

2009 年(平成 21 年)頃 28 1.9 7 0.5

2008 年(平成 20 年)頃 11 0.8 5 0.3

2007 年(平成 19 年)頃 21 1.4 0 0.0

2006 年(平成 18 年)頃 14 1.0 1 0.1

2005 年(平成 17 年)頃 9 0.6 1 0.1

2004 年(平成 16 年)頃 7 0.5 1 0.1

2003 年(平成 15 年)頃 4 0.3 0 0.0

2002 年(平成 14 年)頃 5 0.3 0 0.0

2001 年(平成 13 年)頃 7 0.5 0 0.0

2000 年(平成 12 年)頃 2 0.1 0 0.0

1999 年(平成 11 年)頃 1 0.1 0 0.0

1998 年(平成 10 年)頃 5 0.3 0 0.0

1997 年(平成 9 年)頃 2 0.1 0 0.0

1996 年(平成 8 年)頃以前 13 0.9 3 0.2

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q101-1 結婚相手と知り合ったきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 1466 100.0

小・中学校で 39 2.7

高校で 13 0.9

専修学校・短大・高専で 10 0.7

大学・大学院で 44 3.0

職場や仕事の関係で 426 29.1

幼なじみ・隣人関係 18 1.2

学校以外のサークル活動やクラブ活動・習い事で 82 5.6

友人や兄弟姉妹を通じて 286 19.5

見合いで(親戚・上役などの紹介も含む) 34 2.3

結婚相談所で 56 3.8

街なかや旅先で 70 4.8

アルバイトで 54 3.7

その他 334 22.8

【回答対象者:Q29 で「いいえ(3年前の交際相手と違う人)」を選択した方】

Q101-2 結婚相手と交際をはじめたきっかけはどのようなことだったでしょうか。

n %

全体 1466 100.0

性格や容姿などが好みだったから 674 46.0

考え方や価値観が近いと思ったから 746 50.9

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから 341 23.3

家族構成や育った環境が近かったから 159 10.8

共通の友人・知人がいたから 258 17.6

交際を申し込まれたから 546 37.2

交際をすすめてくれた人がいたから(家族) 32 2.2

交際をすすめてくれた人がいたから(友人) 122 8.3

交際をすすめてくれた人がいたから(職場の上司・同僚) 57 3.9

交際をすすめてくれた人がいたから(地域の人) 11 0.8

結婚相手に求める条件を満たしていると思ったから 396 27.0

いつも身近にいる相手だったから 223 15.2

その他 100 6.8

Q102 結婚をしようと決めた時期、実際に結婚したのはいつでしたか。

結婚しようと決めた

時期

実際に結婚したとき(※

結婚されている方のみ)

n % n %

全体 7783 100.0 6283 100.0

2016 年(平成 28 年)頃 597 7.7 350 5.6

2015 年(平成 27 年)頃 1790 23.0 1876 29.9

2014 年(平成 26 年)頃 1973 25.4 2166 34.5

2013 年(平成 25 年)頃 2107 27.1 1663 26.5

2012 年(平成 24 年)頃 902 11.6 132 2.1

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 198: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

2011 年(平成 23 年)頃 207 2.7 40 0.6

2010 年(平成 22 年)頃 103 1.3 33 0.5

2009 年(平成 21 年)頃 42 0.5 10 0.2

2008 年(平成 20 年)頃 26 0.3 8 0.1

2007 年(平成 19 年)頃 10 0.1 1 0.0

2006 年(平成 18 年)頃 9 0.1 1 0.0

2005 年(平成 17 年)頃 5 0.1 1 0.0

2004 年(平成 16 年)頃 3 0.0 0 0.0

2003 年(平成 15 年)頃 2 0.0 0 0.0

2002 年(平成 14 年)頃 2 0.0 0 0.0

2001 年(平成 13 年)頃 0 0.0 0 0.0

2000 年(平成 12 年)頃 0 0.0 0 0.0

1999 年(平成 11 年)頃 0 0.0 0 0.0

1998 年(平成 10 年)頃 2 0.0 0 0.0

1997 年(平成 9 年)頃 1 0.0 0 0.0

1996 年(平成 8 年)頃以前 2 0.0 2 0.0

Q103 なぜ結婚しようと思ったか、あてはまるものを全て選択してください。

n %

全体 7783 100.0

結婚相手に求める条件を満たしていたから 3154 40.5

家族になりたいと思える相手だったから 5481 70.4

趣味・娯楽やボランティア活動などを一緒に楽しめたから 1820 23.4

当時の交際相手を逃したくなかったから 1311 16.8

相手が結婚を望んでいたから 2411 31.0

子どもが欲しかったから 1903 24.5

妊娠したから 601 7.7

周囲からの期待・後押しがあったから 802 10.3

共通の友人・知人がいたから 622 8.0

交際期間が長くなるから 1519 19.5

自分が特定の年齢になるから 1811 23.3

相手が特定の年齢になるから 1132 14.5

自分の仕事が軌道に乗ったから 271 3.5

相手の仕事が軌道に乗ったから 421 5.4

諸事情でお互いの住む場所が遠くなる予定があったから 277 3.6

婚期を逃したくなかったから 1281 16.5

その他 295 3.8

Q104 結婚することを先にきめたのはあなたでしたか、結婚相手でしたか。

n %

全体 7783 100.0

自分が先 2272 29.2

結婚相手が先 2714 34.9

ほぼ同時 2797 35.9

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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Page 199: 結婚の意思決定に関する分析 ~「結婚の意思決定に …結婚の意思決定に関する分析 1 ~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~

Q105 お子さんについておたずねします。お子さんは何人いらっしゃいますか。

n %

全体 7783 100.0

0 人 5286 67.9

1 人 2254 29.0

2 人 209 2.7

3 人 21 0.3

4 人 6 0.1

5 人 3 0.0

6 人 3 0.0

7 人 0 0.0

8 人 0 0.0

9 人 0 0.0

10 人以上 1 0.0

【回答対象者:Q105 で「0 人」以外を回答した方】

Q106 お子さんがいらっしゃる場合、第 1 子、第 2 子の生まれ年をお答えください。

第 1 子 第 2 子

n % n %

全体 2497 100.0 243 100.0

2016 年(平成 28 年) 309 12.4 79 32.5

2015 年(平成 27 年) 1304 52.2 122 50.2

2014 年(平成 26 年) 635 25.4 25 10.3

2013 年(平成 25 年) 178 7.1 9 3.7

2012 年(平成 24 年) 26 1.0 3 1.2

2011 年(平成 23 年) 14 0.6 1 0.4

2010 年(平成 22 年) 7 0.3 0 0.0

2009 年(平成 21 年) 9 0.4 2 0.8

2008 年(平成 20 年) 0 0.0 0 0.0

2007 年(平成 19 年) 3 0.1 0 0.0

2006 年(平成 18 年) 2 0.1 1 0.4

2005 年(平成 17 年) 0 0.0 0 0.0

2004 年(平成 16 年) 4 0.2 0 0.0

2003 年(平成 15 年) 2 0.1 0 0.0

2002 年(平成 14 年) 1 0.0 0 0.0

2001 年(平成 13 年) 0 0.0 0 0.0

2000 年(平成 12 年) 2 0.1 0 0.0

1999 年(平成 11 年) 0 0.0 0 0.0

1998 年(平成 10 年) 0 0.0 0 0.0

1997 年(平成 9 年) 0 0.0 1 0.4

1996 年(平成 8 年)以前 1 0.0 0 0.0

ESRI Discussion Paper No.332 「結婚の意思決定に関する分析~「結婚の意思決定に関する意識調査」の個票を用いて~」

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