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令和2年度第2回神奈川県立特別支援学校情報教育担当者研究協議会
令和2年9月25日(金)
15:05~16:00
県立高校におけるオンライン授業の取組の実際
~GIGAスクール構想にどうつなげるか~
神奈川県立
川崎北高等学校
校長 柴田功
平成元年度~ 神奈川県立柿生高校・川崎北高校 教諭
平成16年度~ 神奈川県立総合教育センター 指導主事
平成21年度~ 県教育委員会高校教育課 指導主事
平成28年度~ 神奈川県立鶴見高等学校 教頭・副校長
平成30年度~ 県教育委員会総務室 ICT推進担当課長
令和2年度~ 神奈川県立川崎北高等学校 校長
自己紹介
YouTubeにオンライン授業のノウハウをアップしています。現在チャンネル登録者数730人1000人をめざしています。チャンネル登録のご協力お願いします。
1 県立高校のオンライン授業の取組
2 GIGAスクールにどうつなげるか
3 まとめ
本日の発表内容
文部科学省発表
これがなければオンライン授業は実現できなかった!
教育委員会の情報セキュリティポリシー
端末・ネットワーク・クラウドの三種の神器
生徒に貸し出すモバイルルータ
できることからやってみようという姿勢
教育委員会
自分のスマホ又はパソコン
学校
生徒
神奈川県のセキュリティポリシー
〇家庭のネットワーク環境支援(本校はモバイルルータを10数台配付)
〇ネットワーク整備(特別教室の無線LANアクセスポイント追加)
〇端末整備(Chromebook82台追加)
〇端末整備(各校にChromebook82台、私物スマートフォンも利用可)
〇ネットワーク整備(全校無線LAN、民間の光インターネット回線整備)
〇クラウド利用(全生徒・教員アカウント12万人分 eG Classで作成)
令和元年度
令和2年度
神奈川県の端末・ネットワーク・クラウドの整備
Internet
平成30年度のICT環境 令和元年度のICT環境
Internet
教育委員会ネットワーク 教育委員会ネットワーク民間の
光インターネット回線
L2スイッチ
L3スイッチ
無線LANアクセスポイン
ト
L2スイッチ
L3スイッチ
無線LANアクセスポイン
ト
既存の生徒用パソコン 生徒のスマートフォン
等
VLANにより新たな経路を確保
Chromebook新規に82台
既存の生徒用パソコン
神奈川県立高校のネットワークの整備
詳細は川崎北高校のホームページに掲載
川崎北高校のオンライン授業の実現に向けた取組
〇 スマートフォンを所有…………… 99%
〇 自分専用のPCを所有………… 10%
〇 家族共有のPCがある………… 48%
〇 Chromebookを貸与した…… 2人
99% 10%
60%
端末
ネットワーク
ネットワーク
79%〇 無線LANがある………………… 79%
〇 モバイルルータを貸与した………… 10人
〇 自宅で印刷できる………………… 60%
川崎北高校の生徒の状況
① Classroomで課題の配付回収
④ 科目別課題一覧をWeb公開(パフォーマンス課題も)
② YouTubeで授業動画を配信
③ Meetで同時双方向型を実施
教員 生徒
できることからやってみたオンライン授業
• 学習課題の配付・回収(ドキュメント、画像、音声、動画)
• 教員からのコメント
• 連絡事項の掲載
• アンケートフォーム(健康調査・家庭内ネットワーク調査)
• 教員研修用に活用(スマホ、校務用PC、私物PCでも活用)
• 教員のミーティング(在宅勤務実施期間中、朝と夕方に実施)
• 授業動画の共有(教科を超えた情報共有)
• 個人情報・重要情報の掲載は禁止
授業用Classroom
教員専用Classroom
①まずはクラウドサービスで課題配付・回収
・YouTubeの限定公開を活用・5分程度・編集なし・ワンテイク・スマホかChromebookで撮影・おもに黒板やホワイトボードを活用・動画の一部は学校のホームページに掲載
残念ながら授業動画を公開している学校は極めて少ない!
②次にオンデマンド型の動画配信
•同時双方向型授業
(一部の選択科目で実施)
•質問タイム
• ホームルーム活動
•二者・三者面談
• 教員のミーティング(在宅勤務実施期間、朝と夕方に実施)
• 個人情報・重要情報は扱わない
授業等における活用
校務における活用
③生徒の環境が整ったらライブ型にもチャレンジ
ドリル型学習課題だけでなくパフォーマンス課題も実施・美術Ⅰ アマビエを描いて提出・音楽Ⅱ 課題曲を歌って録音
して提出
・コミュニケーション英語Ⅰスピーチを録音して提出
・社会と情報スライドと姿を出した発表動画を提出Classroomで本人あてにコメントも
④ 課題の出し方にも工夫
① Classroomで課題の配付回収
④ 科目別課題一覧をWeb公開(パフォーマンス課題も)
② YouTubeで授業動画を配信
③ Meetで同時双方向型を実施
教員 生徒
できることからやってみたオンライン授業
オンデマンド型とライブ型の比較
教員にとって 生徒にとって
メリット デメリット メリット デメリット
オンデマンド型
何度も使える
既存のものも使える
作るのが大変
生徒の反応がわからない
繰り返し学べる
好きな時間に学べる
質問できない
モチベーションが低いと厳しい
ライブ型
普段とあまり変わらない
生徒の顔を見て授業できる
時間が拘束される
質問できる時間が拘束される
授業のお弁当箱モデル
・動画の撮影はテイク1、編集しない
・説明内容は予め黒板やホワイトボードに書いておく
・動画の長さは5分程度、撮影した端末でアップロードする
・できれば姿をだしてアイコンタクトするのが良い
動画コンテンツ作成
課題の出し方
・スマートフォンの横向き画面で見やすくする
・印刷しなくても取り組める課題にする
・キーボードがなくて取り組める課題にする
・クラスごとではなく、科目全体で同じ課題を出す
・生徒に事前にルーブリック(評価基準)を示す
・単元ごとに動画やスライド、フォームなどをGoogleサイトにまとめるとよい
川崎北高校のオンライン授業のノウハウ
• 先生と顔をあわせることができてよかった
• 規則正しい生活を送ることができた
• 先生からのコメントがモチベーションになった ・動画のおかげで課題ができた
• 動画を止めて確認し、自分のペースで学習できた
• 画質が粗くて、見えづらかった ・印刷できないとつらい
• とりあえずオンライン学習に取り組んでいただけてありがたかった
• 一部でも取組の様子が見られてよかった
• 授業動画があったのが良かった
• スマホだと画面が小さくて課題が見えづらい
生徒
保護者
川崎北高校の生徒・保護者の声
オンラインは教育活動の一部になった
〇不登校、入院、自宅療養中の生徒の対応
〇教員の教材置き場(Googleサイトがおすすめ)
〇生徒のポートフォリオ(Googleサイトがおすすめ)
〇情報発信・伝達手段(面談、説明会、会議等)
今後、高校の場合は保護者負担によるBYODがよい。
ただし、自治体が経済的な支援をする必要がある。
まとめ
どのクラウドサービスでも
単元ごとに教材を簡単にまとめられる
これがなければオンライン授業は実現できなかった!
教育委員会の情報セキュリティポリシー
端末・ネットワーク・クラウドの三種の神器
生徒に貸し出すモバイルルータ
できることからやってみようという姿勢
教育委員会
自分のスマホ又はパソコン
学校
生徒
1 県立高校のオンライン授業の取組
2 GIGAスクールにどうつなげるか
3 まとめ
発表内容
そもそもGIGAスクール構想とは?
教員の一斉授業により
生徒全員が同じ目標をめざす
ICTの活用と教員のファシリテートにより個別学習も可能にする
個別最適化された学びのイメージ今までの学びのイメージ
もっと登れるのになあ
進むのが早い!
多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びとは?
3クラスに2クラス分端末整備
3クラスに1クラス分端末整備
3クラスに1クラス分端末整備
校内LAN整備
インターネット回線
家庭用モバイルルータ
3クラスに2クラス分端末整備
校内LAN整備
インターネット回線 家庭用モバイルルータ
地方財政措置 GIGAスクール予算 コロナ対応補正予算
小
・
中
学
校
高
校
当初のスキーム 追加されたスキーム
GIGAスクール関連予算のイメージ
高校は保護者負担でBYODにするしかないなあ
誰一人取り残すことのない個別最適化された学び
GIGAスクール構想の実現
学びを止めないオンライン学習環境
GIGAスクールとオンライン授業の私的イメージ
スタディログ活用
AIドリル
クラウドサービス
ポートフォリオ
CBT
デジタル教科書
遠隔教育
オンライン学習
無償の学習用クラウドサービス
OS ログイン方法 アカウント管理
利用するソフトウェア・クラウドサービス
デスクトップ版Office
オンライン版Office
G SuiteKeynoteNumbers
Pages
Microsoft Windows10 Pro
ローカルアカウント導入時に業者に設定してもらうのが一般的
有償 〇 〇 〇
MicrosoftアカウントMicrosoft Intune+Azure ADによりアカウントを作成
有償 ◎ログイン不要 〇 〇
Google Chrome OS
ゲストモード(ログインなし)
なしAndroidアプリ有償で編集可 〇 〇 〇
GoogleアカウントeG Class等のツールによりアカウントを作成
Androidアプリ有償で編集可 〇 ◎ 〇
iPad OS (1人1台)不要
(個人用Apple ID)個人 有償で編集可 〇 〇 ◎
iPad OS (共有iPad)管理対象 Apple ID(個人・共用いずれも
可)
Apple School Manager により管理対象AppleIDを作成
有償で編集可 〇 〇 ◎
クラウドサービスの相互乗り入れ
次はこれだ!クラウドを使ったポートフォリオ作成
教員も生徒もクラウドを使えるようになった!スマホも使えば一人1台になった!
学習履歴を蓄積、整理して、探究的な学習、ポートフォリオ作成へつなげよう!
学びを止めないオンライン授業の取組
オンライン授業の成果をGIGAスクール構想につなげていきましょう!
誰一人取り残すことのない個別最適化された学び
GIGAスクール構想の実現
まずはクラウドを活用したポートフォリオ作りから!
1 県立高校のオンライン授業の取組
2 GIGAスクールにどうつなげるか
3 まとめ
発表内容
まとめ
公立高校でも保護者負担で端末を買ってもらおう!
(経済的支援も両輪で!)
環境整備
Japan eポートフォリオがなくなっても
クラウドでポートフォリオを作る学習活動を充実させよう!
学習活動
まずは教員が単元ごとの教材ポートフォリオを作ろう!
教員スキル