緑の雇用」現場技能者育成対策事業「指導の計画方 …araigoro.blog.jp/jugyo/2017midori.pdfされている。フォレストワーカーにOJTで林業実務を指導する指導員の

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1

緑の雇用」現場技能者育成対策事業「指導の計画方法・理論と実践」

ー OJT指導・研修授業のしかたー

職業能力開発総合大学校

能力開発応用系新井吾朗

http://araigoro.blog.jp

[email protected]

© 2016 G.ARAI All right reserved2

研修の目的

事業課題：

林業に携わる若者の育成を支援するフォレストワーカー実地研修が実施されている。フォレストワーカーにOJTで林業実務を指導する指導員の育成が必要となっている。指導員はOJTを担当する役割があり、その適切な実施が求められる。

現状：

これまでの林業の職場ではOJTの方法が確立されておらず、指導者や指導者と学習者の組み合わせにより適切なOJTがなされないことが原因

で、若者が定着しないという状況も見られる。つまり現在、指導員にあたる人材は、適切なOJTを実施できていない。

修了者像：

指導員がOJTを適切に指導するために、生涯能力体系で明らかにされた

、林業の実務の中で指導すべき作業について、①作業毎に指導項目を明確にし、②指導項目毎に適した指導方法を計画し、③計画に基づいて指導を実践できるようになることを目的とする。

併せて、研修授業の担当者が授業で上記の指導を実践できるようにすることを目的とする。



研修の到達目標

①作業やテーマ毎の指導項目を明確にできる

目的・目標・指導項目を一貫するように記述できる

指導項目を網羅できる

②指導項目毎に適した指導方法を計画できる

導入・展開・まとめの設定

指導項目毎に動機づけ・提示・適用・評価を設定

③計画に基づいて指導を実践できる

指導の原則に基づいて指導できる

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教育訓練とは何か

4

教育訓練

教育職業訓練

学校教育学校外教育公共企業内

中幼高高専大各社会国自障

任意教育

塾カルチャー小民委企業内



教育訓練とは何か（目的からの定義やや絞った定義）

5

教育訓練は、

人の能力を高めることで

社会(国・自治体・企業・個人)が抱える

課題を解決する活動


教育・訓練とは何か（研修指導のモデル）

6

ニーズ

対象者修了者像 = 目標

教育・訓練

職場の問題



教育・訓練の競合相手

7

職場の問題

・教育訓練は、唯一の問題解決の方法ではない・教育訓練は、さまざまな問題解決方法の中で、

有効(費用・効果)と判断される場合に選ばれる選択肢のひとつ

教育訓練

既存の従業員のレベルで効果を出せる

機器・システムの導入

問題解決の方法

仕事のできる人材を中途採用する・派遣を受ける


OJTの特徴

・ＯＪＴ＝ On the Job Training

・仕事をする場所で、仕事のやり方を教える

・日本人が仕事のやり方を覚える主要な方法



これまでのOJTの問題

“教える” ことへの批判

現在のベテランの意識の例：

先輩のやり方を盗んで覚えてきた

教えられたことは身につかない

仕事の本質は教えられない

日本のOJTは、ＯＪＬ＝ On the Job Learning だった?


労働環境の変化

・脱落による選抜を前提とした人材確保を許容できない

・入職後は、早急に一人前の仕事をしてほしい

・将来への期待の変化( 親より収入が少なくなる世代)

( 経済的充足 → 仕事のやりがい )

・仕事について学習しなければならない事項の増大

( 工夫で仕事を開拓 → 膨大なマニュアル＋工夫 )

教える側と教わる側の価値観のギャップ( 苦労して目標に到達する

←→ 合理的に目標に到達したい )



若年者の離職状況 (卒業別)

11

厚生労働省:新規学卒者の離職状況（平成24年３月卒業者の状況）報道発表,平成 27 年 10 月 30 日


離職理由（中途)

12

0

10

20

30

40

給与

仕事上のストレス

会社の将来性

労働時間

きつい

おもしろくない

人間関係

キャリアアップ

昇進・キャリアの将来性

会社理念

休日出勤

福利厚生

能力開発の機会

健康を損ねた

ノルマ

採用条件と仕事の実態

作業環境

能力を正当に評価されない

通勤の不便

一時的な仕事

倒産

仕事と家庭の両立できない

契約期間満了

夜勤

ハラスメント

結婚出産

人員整理

配偶者の転勤

女性を活用しない

退職勧奨

解雇

転勤命令の回避

理由はない

介護

若年者の離職理由と職場定着に関する調査, JILPT 調査シリーズNO.36, 2007.6, p.40



離職理由（中途)

13



従業員が求める若年者定着対策（新卒)

14

0

10

20

30

40

50

賃金

水準

引上

本人

希望

の配

置

休日

取り

やす

く

仕事

・家

庭の

両立

社員

の意

見･提

案

業務

量の

適正

化

話し

やす

い雰

囲気

作業

環境

の改

善

福利

厚生

の充

実

残業

削減

上司

によ

るフ

ォロ

ー

自己

啓発

支援

企業

内訓

練充

実

若者

の目

標管

理

メン

ター

仕事

の裁

量拡

大

女性

の活

用

ハラ

スメ

ント

ない

職場

成果

主義

の充

実

メン

タル

ヘル

ス対

策

人事

部の

フォ

ロー

キャ

リア

カウ

ンセ

リン

グ




従業員が求める若年者定着対策（新卒)

15



教えるときに考えること

何を

なんのために、指導するのか

どのレベルに到達するのか

そのレベルに到達するために何を教えるのか

知識を伝えるのか、技能を伝えるのか、態度を伝えるのか

どのように

OJT・OFF-JT

講義・演習・実習、教材、演習課題

説明・練習・テスト

どの順で

１年目・２年目・３年目、１月目・２月目・３月目

午前・午後、はじめの5分、次の5分

どの指導項目を組み合わせて教える

説明 → 練習 → テストの順序や組み合わせ

16



理想的な授業

動画・釘打ち作業


指導案の例表題部＝なにを指導する

18



指導案の例展開部＝どのように・どの順で

19



20



指導計画の構成要素

考え方様式概要

何を

目的何ために指導するのか、どのような問題を解決

したいのか

到達目標受講者は何ができるようになるのか

指導項目受講者を到達目標に到達させるために指導し

なければならない項目を記述する

どのように

指導の展開

講義・演習・実習、教材、演習課題、

動機づけ・提示・適用・評価

どの順で多くの指導項目をどの順で指導するのか指導項目のまとまりと提示・演習のタイミング

21


目的・到達目標・指導項目・展開の一貫性

22

展開

指導項目到達目標

目的



ＰＯＣＥの一貫性

P: Purpose

目的

O: Objectives

目標

C: Contents

内容

E: Evaluation

評価

林業組合事業所が

作業に向かう途中での自動車事故が多い

すべての林業事業所に啓発ポスターを掲示する

啓発ポスターを配付し掲示を依頼する

事業所に啓発ポスターを掲示しているか確認する

林業組合事業所が

作業に向かう途中での自動車事故が多い

事故(労災・物損保険対応事故)の発生件数

1件/1万人日

以下にする

各事業所で所長から事故撲滅宣言を行う事業運転時に普段の運転と切分る決まり行為を行う作業に向かう運転方法パンフを全員に配付する切分と運転方法の実現を毎日・週・月に確認と年表彰

事故件数の確認とフィードバック

切分と運転方法実現確認状況の確認とフィードバック

・POCEが一貫しない事業が多い・POCEを一貫させることで、

良い事業になると期待できる・その事業は何のために実施するのか、

事業の検討はそこから始まる23


教育訓練でのＰＯＣＥの一貫性（不適切な例）

P: Purpose

目的

O: Objectives

目標

C: Contents

内容

E: Evaluation

評価

・太陽電池設置の不具合が多い

・太陽電池設置を正しく設置できる業者がいない。

・設置できる業者を増やしたい。

・太陽電池の仕事をしたいがまかせてもらえない。まかせてもらいたい。

太陽電池を設置するための施工上の注意点を

説明できる

学科：

・太陽電池の構造(機械的・電気的)

・各種屋根の構造

・正しい設置方法(屋根・電気的)

満足度評価

・内容を理解できたか

・説明は分かりやすかったか

・教室の設備や教材は学習に適していたか

・役に立ちそうか

24



演習教育訓練でのＰＯＣＥの一貫性（目的にかなう目標・内容・評価は？）

P: Purpose

目的

O: Objectives

目標

C: Contents

内容

E: Evaluation

評価


・太陽電池設置を正しく施工、管理できる業者がいない。

・施工できる業者を増やしたい。


太陽電池の設置を正しく施工できる

施工後の不具合がないか確認できる

学科＋

実習

正しい施工方法での実習

確認方法

確認テスト

学科・実技試験

正しい施工方法

確認方法


教育訓練でのＰＯＣＥの一貫性（適切な例）

P: Purpose

目的

O: Objectives

目標

C: Contents

内容

E: Evaluation

評価


・太陽電池を設置できる

設備のトラブルは減ったか。

・太陽電池設置を正しく設置できる業者がいない。

学科：

・太陽電池の構造(機械的・電気的)

・各種屋根の構造

・正しい設置方法(屋根・電気的)

実技：

・各種屋根での設置、電気接続実習

指導された方法で設置できるか。

現場で正しく設置している。

・設置できる業者を増やしたい。


まかせられる業者が増えたか。まかされたか。

26



指導案の例表題部＝なにを指導する

27


指導案表題部の検討

テーマ傾斜地での安全な刈払作業

目的

到達目標

指導項目

28




29


導入部の検討

導入

動機

・目的を説明する

提示

・目標を説明する

・進め方を説明する

30



展開部の検討

展開

■指導項目

動機

提示

適用

評価

■指導項目

動機

提示

適用

評価

31



32



展開部の検討

まとめ

指導項目

目標への到達程度

目的の確認

次回

33


教育訓練を実施する目的

問：なぜその訓練を実施するのか？

その訓練を実施すると何がうれしいか？

訓練を実施しないと何が問題か？

目的

背景答：

・解決したい問題

解決策・問題を解決できる能力

の習得を目的とする。

・授業中に動機づけとして説明する・まだ学習していない受講者が状況を具体的に想像でき

るように記述する＝職業の具体的な場面と学習内容の関係

その場面で起こる問題 (理想と現実)



目的：何のためにそれを学習するのか解決したい問題

35

仕事の場面

安全困らないようにするため

けがをしない、けがをさせない、設備・器具を破損しない、製品を傷つけない

成否良い仕事をするため条件・品質・仕様のクリア、作業の終了

やりやすく

早く、楽に、効率よく時間・費用・人員・省エネ・持続


テーマ：傾斜地での安全な刈払作業

36

目的

背景：仕事の場面

の場面では、

困らないように良い仕事早く・効率よく・楽に

のような仕事が求められる。

問題を解決できる能力

を習得することを目的とする。



到達目標

目標指導案を書ける

評価

指導案を書きなさい

書ければ成功

書けなければその授業は失敗

37


到達目標：何ができるようになるのか

38

目標記述の基本：対象＋行動

・刈り払いに必要な服装、保護具を着用できる

目標記述の基本： ○○ できる

目標に到達したことを測定できるように記述する＝観察可能な行動を記述する ×理解できる

対象行動



到達目標の種類

39

キーワード説明例

安全作業者、周囲の安全けがの防止、衛生の維持器具や施設の破壊防止安全規則で定められた手順など

けがをせずに○○作業ができる○○作業中、周囲の人に配慮できる

道具や半製品の置き場の汚れやキズつけに配慮できる

成否作業後の良品の状態寸法、精度、瑕疵の程度、機能品質管理規定に定められた作業手順など

中板水平裏有溶接ができるJIS規格に合格する溶接ができる○○mm以内の精度で○○ができる

やりやすさ

効率の良い作業手順道具の機能を活かした作業手順楽な体の動かし方

作業に要するコスト（時間、消耗品、機器の損耗、冷暖照明）など

終了時に道具をかたづけられる作業中道具が所定の位置における○○分で作業を終えられる作業の合間に電源を落としている


到達目標の大きさと指導項目

到達目標指導項目

1週の目標 1日の目標 60分の目標

刈払機を

扱える

安全に刈払作業ができる

・刈り払いに必要な服装、保護具を着用できる

・作業場所の危険・服、履物の種類と必要な性能・服、履物の着方(ボタン・袖・裾・手ぬぐいの処理方法)・・・・・

・刈り払い機を正しく装着できる

・肩、腰バンドの装着方法(装着方法、安全・楽な長さの見つけ方)・・・・・

・刈り払い機を安全に始動、停止できる

・・・・・

対象物に応じて刈れる

稲系草を刈れる・刃の刈る位置・刈った草の倒し方・・・・・

粘り系草を刈れる・刃の刈る位置・巻き突きを防ぐ刃の動かし方・・・

対象範を効率よく刈れる

40



指導項目と指導の展開

指導項目指導の展開

・作業場所の危険・服、履物の種類と必要な性能・服、履物の着方(ボタン、袖、裾、手ぬぐいの処理方法)

・刈り払い作業する場所の危険を説明する・服、履き物の種類と必要な性能を説明する・服、履物の着方を説明する・服、履物を着させる・服、履き物の着方を評価する

・保護具の着用方法(ヘルメット、保護めがね、耳栓、防振手袋)

・保護具の種類と着用方法を説明する・保護具をつけさせる・保護具のつけ方を評価する

・服、履物、保護具の確認方法・服、履物、保護具の確認方法を説明する・2人一組で、服、履物、保護具を確認させる

(・全体)・服、保護具を外して、再度着させ、確認させる

41


指導項目：何を教えるのか

42

知識・技能・態度

安全・成否・やりやすく

手順・判断・感覚



ヒトの能力の発揮

技能知識

既知の技術・方法・判断基準の体系

経験から得る要因と結果の関係の体系

態度

次の働きかけを選択する方向性

43


ヒトの能力の発揮と指導項目

知識・既知の技術・方法・判断基準の体系

・経験から得る要因と結果の関係の体系

技能

感覚運動系・状態の把握

・対象への働きかけ

知的管理系・次の働きかけの決定

態度・次の働きかけを決定する方向性

44



技能的な指導項目手順＜判断＜感覚

手順守らなければならない手順

安全のため、成否のため、効率のため

判断状況による判断、良い悪いの判断

感覚

作業の成否に求められる感覚強いレベルを感じる感覚

強くするために体をコントロールする感覚

45


指導項目を見つけるキーワード

知識技能態度

手順判断感覚

安全

成否

やりやすく



指導項目の例：目標：ノギスを使える

47


指導項目の例：目標：ノギスを使える





知識技能態度

手順判断感覚

安全ノギスを破損しない保管方法

(破損箇所・原因・丁寧な扱い・作業中・保管時)

ノギスを作業中に破損しない態度(測定器置き場の確保・置き場に確実に置く)

成否

ノギスの点検方法(スライド良否・測定面の合わせ・曲がり・メモリの正確さ)

ノギスのメモリの読み方

ノギスのメモリを正確に読む方法/感覚(視差の原理・メモリと顔の位置関係、さまざまな姿勢での対応)

対象物に正確にあてる感覚(長く、斜め、測定面厚、複数箇所測定)

やりやすく

対象物・姿勢に応じた持ち方・立ち位置(対象物の移動・自分の移動)

とめねじの使い方(無理な姿勢の防止・とめねじ使うときの注意(緩み・こじり))



指導項目の表現のしかたの例

安全に○○する手順

○○を決める判断基準

○○の状態を見る感覚

○○を○○する手順

○○をやりやすくする見かた・押しかた・切りかた



知識技能態度

手順判断感覚

安全

成否

やりやすく



目標分析

訓練科目レジスター操作法

訓練目標レジスターの始動・停止・管理・入力ができる。

レジスターの構造や取り扱い方法を

知っている。53

レジの日常メンテナンスができる


上位目標に対する下位目標の設定

レジスターの始動・停止・管理・入力ができる

レジを始動・停止できる

値段入力できる

売上管理以外の各機能データ入力できる

簡単なメンテナンスができる

キーを扱える

使用者を登録できる

レジの機能を選択できる

POS機能を売り上げ管理に反映できる

宅配･予約登録機能を開始できる

バーコード入力できる

出勤管理機能を開始できる

値段計算機能を開始できる

釣りを計算できる

商品登録

個数を登録できる

合計を計算できる

客層を登録できる

管理出力できる宅配を登録

できる

公共料金を登録できる

予約を登録できる清掃ができる

良くあるトラブルに対処できる

メンテの連絡ができる

用紙を交換できる

手入力できる

年齢を見極められる

登録できる

構造や取り扱い方法を知っている(＝用紙補給などができる。)

電源入れられる

メンテ機能を開始できる

54




指導順序の検討

レジスターの始動・停止・管理・入力ができる

レジを始動・停止できる

値段入力できる

売上管理以外の各機能データ入力できる

簡単なメンテナンスができる

キーを扱える

使用者を登録できる

レジの機能を選択できる

POS機能を売り上げ管理に反映できる

宅配･予約登録機能を開始できる

バーコード入力できる

出勤管理機能を開始できる

値段計算機能を開始できる

釣りを計算できる

商品登録

個数を登録できる

合計を計算できる

客層を登録できる

管理出力できる宅配を登録

できる

公共料金を登録できる

予約を登録できる清掃ができる

良くあるトラブルに対処できる

メンテの連絡ができる

用紙を交換できる

手入力できる

年齢を見極められる

登録できる

構造や取り扱い方法を知っている(＝用紙補給などができる。)

電源入れられる

メンテ機能を開始できる

1

1.1

1.2

1.4

1.3

1.5

2

2.1

2.3

2.2

3

3.23.1

3.1.1

3.1.2

3.2.1 3.2.2

3.2.3

3.2.4

3.2.5

4

4.1

4.2

4.3

6

6.1 6.2

6.3 6.4

5

55



学習順序に合わせた科目の内容の章立て目標→指導項目

56

レジの日常メンテナンスができる。



指導の3段階

動機づけ提示適用評価

導入授業に集中させる段階

授業の目的・目標・進め方を説明する

展開指導項目を説明する段階

各指導項目を説明し、練習させ、評価する

まとめ

授業をまとめる段階

内容、到達点をまとめ、実務での利用促し、

次回の予告をする57


指導の4活動


導入

授業を受けたい気持ちにさせる

指導項目を

説明する

指導項目を

練習させる

できるようになったか確かめる

展開

まとめ

58



展開の検討指導の3段階と4活動


導入

展開

まとめ

59


指導案展開部のテンプレート

導入動機目的の説明

提示目標・全体像・進め方の説明

展開

■指導項目１

動機指導項目１・２の、全体の中での意味づけ提示指導項目１の説明適用指導項目１の練習

■指導項目２

提示指導項目２の説明

適用指導項目２の練習■指導項目１・２

適用指導項目１・２を組み合わせた練習

評価指導項目１・２を組み合わせて評価

まとめ動機評価

目標への到達程度・目的への適合次回の予告

60



指導項目の指導順序

簡単

単純→

難しい

複雑

安全 → 成否 → やりやすく

概念・原理 → 方法 → 感覚

手順 → 判断 → 感覚

61


指導案提示は覚えていられる範囲で

■指導項目１

提示指導項目１の説明■指導項目２

提示指導項目２の説明■指導項目・・・ｎ

提示指導項目ｎの説明

評価指導項目１・２・・・・ｎを組み合わせ評価

■指導項目１

動機指導項目１・２・３の、全体の中での意味づけ提示指導項目１の説明適用指導項目１の練習

■指導項目２

提示指導項目２の説明

適用指導項目２の練習■指導項目３

提示指導項目３の説明適用指導項目３の練習

評価指導項目１・２・３を評価 62



展開欄の記述ルール

指導

区分時間

指導項目と展開 ■指導項目、・展開、

キーワード・ポイント

提示５／１０

■指導項目① 安全に作業する手順

・安全確認を説明する。

げんのう

材料

短いくぎ

を配布・げんのうを振る範囲に人ものがないことを確認

・くぎ打ちの４段階を説明する。

・不用意に強く打つと釘が飛ぶ

・固定→打ち込み→仕上げ

・平らな面と裏側の面を使い分ける(理由は言わない)

・指導員がやってみせる。


展開欄の記述ルール

適用５／１５

・次のように練習させる

・短い釘で訓練生に練習させる

・5本程度繰り返させる

・周囲確認、段階で打っていることに注意する

評価

・適用の状況を次の基準で評価する

・適時に周囲を確認していること

・段階で打ち込んでいること



提示のヒント

• 理解できる範囲

• 安全 → 成否 → やりやすく

• はじめはおおざっぱにじょじょに細かく

• はじめはヒントを出し、じょじょにヒントを減らす

• 今、何を指導しようとしているか意識し、意識させる（特に感覚：完全に言語化する必要はない、

何を感じるべきかを伝える。)

65


適用それぞれの練習で何を指導するか



評価のヒント

• 目標に到達しているか確認する

• 目標に到達したと言える基準をはっきりさせておく

• 目標に到達したこと、できてないことは、内容を明確にして学習者に伝える

67


動機づけ原則１・原則２

欲求 ○○したい ○○したくない

⾏動 ○○する ○○を避ける



動機＝成功の期待－失敗の不安

成功の快感価値成功の可能性

失敗の痛⼿損失失敗の可能性

期待する行動

動機づけ原則３


動機づけ

行動する成功の期待－失敗の不安

成功の期待－失敗の不安避ける



動機づけの方向

学習する学習しない

能力習得すると

良いことがある


動機づけの方向

学習する学習しない

能力不足は

トラブル起こす



知識の指導

繰り返し

体系化・構造化

使う場面との組み合わせ

73


感覚運動系技能の指導

要素行動の抽出

要素行動の適正基準確立

各要素行動の複合化とバランス

確立した作業の定式化

74



学習項目指導方法

狙いどおりにあてる・狙い場所にあたるよう、体の位置を調整する練習をさせる

直角に釘にあてる・直角にあたるようにヒザの高さ、足の広げ具合を調整する練習をさせる

効率よく振る・手首・肘を回転軸として振る練習をさせる

・狙いは問わない。釘を使わず、的で練習。

効率よく振る

＋狙い通り

・手首・肘を回転軸として振る＋狙いをさだめる、を両立するように練習させる。釘を使わず、的で練習。

効率よく振る

＋狙い通り＋直角に

・手首・肘を回転軸として振る＋狙いをさだめる＋直角にあてる、を共存するように練習させる。釘を使って練習させる。

感覚運動系技能の指導

75


知的管理系技能の指導

ルール学習

課題分析

ルールの適用

実行による検証

76



ルール学習建坪率・容積率の考え方/計算/法規制

日影の考え方/求め方/法規制

家族構成に対する部屋割りの考え方

↓ ↓ ↓ ↓

課題分析建坪率・容積率だけで解ける建築計画課題

建坪率・容積率・日影を考慮した建築計画課題

建坪率・容積率・日影・家族構成を考慮した建築計画課題

↓ ↓ ↓ ↓

ルールの適用建坪率・容積率を計算し、法規制との適合確認

建坪率・容積率日影をもとめ

法規制との適合確認

・・・を考慮して計画し、法規制との適合確認

↓ ↓ ↓ ↓

実行による検証図面作成図面作成図面作成


態度の指導

必要性の理解

方法の確認

態度の習慣

78



態度の指導

必要性の理解遅刻してはいけないことを実感させる

方法の確認遅刻しない具体的な方法を伝える

態度の習慣遅刻しない方法を使わせる遅刻しなければ褒める

遅刻したら遅刻していること、遅刻しないようにすることを伝える


OJTとOff-JTの特徴

80

OJT Off-JT

○ 実際的 × モデル的

× 場当たり的 ○ 体系的



OJTの短所を克服する

81

短所対応

場当たり的

・現実の仕事は多くの指導項目を含んでいる。その日の仕事で学習すべきことを明確にする

・指導項目の中で何を学習しているかを意識させる

・指導項目を網羅できるように仕事を計画する

・その仕事で学習できた指導項目が何かを確認する


Off-JTの短所を克服する

82

短所対応

モデル的

・指導項目と現実の仕事の関係を明確にする

・その指導項目の体系で、多様な現実の仕事に対応できることを意識させる

・現実の仕事に近い実習を組み合わせる

・

Documents

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