産学金労官連携による産業人財育成の取組について

平 成 ２ ９ 年 ３ 月宮崎県総合政策部

産業界や大学等との連携による平成２８年度産業人財育成事業

多様なインターンシップの実施・充実

（１）短期インターンシップインターンシップの事前と事後に、インターンシップの目標設定やインターンシップ後の振り返り、今後の就職活動に繋げるための研修会を実施。

（２）プロジェクト型インターンシップ県内企業において１ヵ月間のインターンシップを実施。事前に企業から学生に対し課題を与え、その課題解決に向けて実際に会社の一員として取り組む形でのインターンシップ。

【事後研修会の様子】

グローバル人材の育成

１【海外の大学生へのヒアリングの様子】

○ 宮崎から海外展開に取り組む企業を知り、海外での体験を通じて宮崎から世界へチャレンジできることを実感させるとともに、グローバルな視点を持った人材の育成を図ることを目的とし、実施。

○ シンガポールにおいて試食やヒアリング等の市場調査を実施し、帰国後、県内の協力企業に対し、調査結果及び海外での新たな事業展開方法等について提案。

産業界や大学等との連携による平成２８年度産業人財育成事業

三菱地所及びエコッツェリア協会との連携協定

２【締結式の様子】

○ 三菱地所及び同社が中心となって運営している一般社団法人大丸有

環境共生型まちづくり推進協会（通称：エコッツェリア協会）は、都心部において、丸の内朝大学をはじめとする、交流の場づくりや企業間連携の取組を展開している。

○ 連携協定を機に、それぞれが有する知見等を活用した県内産業の成長促進に向けた展開をしていく。

（連携協定の内容）・産業人材の育成に関すること。・県内企業等（成長期待企業等、農業法人等）の成長支援に関すること。・地域と都市との連携に関すること。・東京都千代田区大手町・丸の内・有楽町地区における地方創生に関わる取組に関すること。

学生の起業家人材の育成○ 県内企業から提示された解決してほしい課題や新規事業等について、市場分析やマーケティング、ビジネスモデル構築など、課題を解決するために企業が実際に行っている戦略構築策定プログラムを疑似体験しながら、社会に出て活かせる実践的な能力を身につけるプログラム。

○ 学生自ら企業でのヒアリングやチームのミーティング日程等を調整し、新規事業の提案を実施。

※社会人向けには、「みやざきスタートアップ支援事業」などが実施されている。

【経営者からのヒアリングの様子】

産業界や大学等との連携による平成２８年度産業人財育成事業

【受講生の様子】

ひなたＭＢＡ（みやざきビジネスアカデミー）

○ 広い視野や戦略性など実践的で高度な経営理念を持って地域経済をけん引する産業人財を育成することを目的として、県、経済団体及び金融機関等が連携して体系的に実施する、様々な業種に共通して求められるビジネススキルを身につけるための人材育成プログラム。

○ 41プログラム実施し、2月末時点で1,000人以上が受講し修了。

○ 商工会議所や金融機関など各機関が様々なプログラムを実施。

対象

プログラム名 内容 実施団体

若手社員

主体性を高める！セルフエンパワメント講座

自らの強み・弱みを知り、意欲と能力を最大限に発揮する「セルフエンパワメント」を学ぶ。

宮 崎 県

基礎から学ぶマーケティング

「マーケティングとは何か」基本的な考え方を学び、自分の業務でマーケティングを考えることができるような手法を学ぶ。

宮 崎 県

中堅社員

会社にまつわる数字の見方

会社の売上・利益・費用（コスト）の構造や原理を学び、経営数字の見方の基礎を学ぶ。

宮 崎 県

みやざき次世代農業トップランナー養成塾

経営理念やリスクマネジメント等のスキルを修得できる研修を通して、本件の次世代農業・産地を担う地域リーダーを育成を図る。

宮 崎 県

経営者

戦略と組織におけるリーダーシップ

戦略の考え方やリーダーの役割を理解し、メンバーのモチベーションを上げながら、戦略をどのように浸透させるのか考え、実行するスキルを学ぶ。

宮 崎 県

みやぎん女性経営者の会「彩色堅美」

女性経営者の高い向上心に応え、勉強会や意見交換会を主体としたコミュニティ創出により地域の女性活躍推進および地域経済の活性化を図る。

宮崎銀行

地方創生/未来

創造開発セミナー

中小企業がそれぞれの特徴を活かした“地方創生”を実現するため、地域経済の担い手として活躍する人材の育成を図る。

宮崎太陽銀行

起業を志す方

みやざきスタートアップ支援セミナー

ビジネスプランを投資家やメンターに披露し、事業アイデア等のブラッシュアップや事業提携等のビジネスチャンスの創出を図るもの。

宮 崎 県（宮崎商工会 議 所 ）

みやざき創業スクール

創業の心構えからビジネスプランの作り方まで、創業時に理解しておきたい内容について学ぶ。

宮崎県商工会連合会 ３

プラットフォームを基盤に、若者が宮崎で働くことに対する意識づけや、人材確保に向けた企業の意識向上を図るとともに、高校生・大学生・社会人等を対象に、県内企業を知る機会の提供や切れ目のないキャリア教育プログラムを展開することで、将来の宮崎を担う人材の定着・確保に取り組みます。

産業界や大学等との連携による産業人財育成事業

高校生 大学生 社会人

宮崎の魅力や県内企業等について知るセミナー等の実施

宮崎の良さと宮崎で働くことを考える

・県内企業と連携したビジネスプランコンテスト・世界に事業展開する企業と連携した海外インターンシップ等の実施

宮崎からビジネスを興す

多様なインターンシップの実施①短期インターンシップ（１～２週間）②プロジェクト型インターンシップ（１カ月）

宮崎の企業を体験する

県内企業における中核人材育成のためのマネジメントやリーダーシップを身につけさせるプログラムを展開

高い志を持つ若者の学びの場

ひなたＭＢＡ

企業成長促進・産業人財育成プラットフォーム

奨学金の返還支援に取り組む企業等を支援し、県内企業への人材定着を図る

奨学金返還支援制度

産業界や大学等との連携による平成２９年度産業人財育成事業

４

５

ひなたＭＢＡの平成２９年度の取組

“ひなたＭＢＡ”ヒロガル。“ひなたＭＢＡ”とは、広い視野や戦略性など実践的で高度な経営理念を持って地域経済をけん引する産業人財を育成することを目的として、県、経済団体及び金融機関等が連携して体系的に実施する、様々な業種に共通して求められるビジネススキルを身につけるための人材育成プログラム。

“ひなたＭＢＡ”を活用することによって、本県ならではのイノベーションを起こすことができる産業人財が育成されるとともに、企業の円滑な事業継承や更なる事業の発展が図られます。平成２９年度は、経営者を対象にしたトップセミナーや、丸の内朝大学の講師陣の活用など更なる充実を図っていきます。

宮崎で学び、宮崎から世界へ挑戦するひとづくり

ひ な た Ｍ Ｂ Ａとと人

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県内企業等で働く社会人 起業を志す者経 営 者

経 営 幹 部中堅社員若 手 社 員

ビジネスの基礎となるヒューマンスキル

仕事を進める上で必要なテクニカルスキル

リーダー等に求められるマネジメントスキル

コミュニケーション、課題解決能力、応用力、プレゼンテーション等の講座

市場調査、マーケティング、商品開発、営業・企画等の講座

おもてなしやデザイン企画等の講座

観光や農業などにテーマを特化した講座

トップセミナー

丸の内朝大学の講師陣による講座

若手経営者の講座

リーダーシップや経営理念、戦略策定等に関する講座

学生向けのビジネスプランコンテスト

みやざきスタートアップ支援事業

創業に関する講座

６

県内における新たな人材育成の取組事例

No. 事業名 内容 実施機関

１

日向市キャリア教育支援センター

延岡市キャリア教育支援センター

○ 産業界と教育現場が連携して地元産業の魅力を伝え、地域の将来を担う人材を育成することを目的とし実施。

○ 両市とも、活動のスローガンを「日向（延岡）の大人はみな子供たちの先生」とし、具体的には、商工会議所内にコーディネーターを配置し、市と連携し、学校の要請に応じた社会人講師（よのなか先生）を市内の小・中・高校などに派遣して授業（よのなか教室）を行い、社会で働くことの意義や地域の魅力を伝えていくことを目指している。

○ 日向市は平成２５年８月に、延岡市は平成２９年１月に開設。延岡市は４月から本格的に始動し、コーディネータ2名を配置予定。

日向商工会議所

延岡商工会議所

２ 日向ドラゴンアカデミー

○ 未来の日向市の原動力となる若手を対象に、人と地域資源を活かしたビジネスの創出や、さまざまな地域課題解決のための手法、資金調達の手法等を学ぶ講座を実施し、市内での起業や地域づくりの中心的存在として活躍できる人財を育成することを目的とする。

○ ６ヵ月間で、開講記念イベントを含む全５回の講座を開催。この中で、実際に地域づくりの最前線で活躍されている講師陣を招き、マーケティングやクラウドファンディング等の専門的な内容も含む講座を実施。２年目も同様に実施予定。

日向市ひまわり基金事業推進協議会（日向市）

３ 宮崎こばやし熱中小学校

○ 全国７市町村による広域連携型地方創生プロジェクト。

○ 「もういちど、７歳の目で世界を・・・」をコンセプトに、地方創生を推進する人材育成を目指す「大人の社会塾」。最先端の知識を得る学びの場、出会い・交流を促進する場、起業家精神を育む場。

○ 九州で初めての熱中小学校として平成２９年４月２２日に開校。開校に先立ち、１月２８日と３月１８日にオープンスクールを実施。

小林市

【目的】

若者の県内企業等への就職を促進し、本県からの人口流出を抑止することにより、今後の地域や産業の担い手を確保

し、本県経済の活性化による真の地方創生の実現を図る必要がある。

全国的には、奨学金返還支援により若手人材の確保に取り組む企業も増えており、本県においても奨学金返還支援を

行う企業を支援するための制度を構築する。（※29年度前半に企業を募集予定）

【支援対象者】(１) 学歴：大学院、大学、短期大学、高等専門学校又は専修学校専門課程

(２) 学部・学科：限定しない（既卒者も対象とする）

(３) 対象業種：全業種（公務員及び他の給付制度のある業種を除く。）

(４) 対象となる奨学金：大学等に在学中に貸与を受けた奨学金

①若手従業員確保に向け、採用時に奨学金返還支援に係るＰＲが可能②学生には、在学中から奨学金返還支援を実施する県内企業の情報を提供③奨学金返還支援額の３／４は県が負担（４年制大学卒の場合、県負担75万円、企業負担25万円）

＼ 県内企業が当事業を利用するメリット ／

みやざき産業人財確保支援基金

宮崎県

①積立

対象学生

県内企業

② 就職日本学生支援機構 等

就職後、奨学金を返還

【事業イメージ】

④ 奨学金返還支援

【例】４年制大学卒の場合支援額 １００万円

うち 県負担 ３／４、７５万円企業負担 １／４、２５万円

県内企業

※企業版ふるさと納税による寄付も活用

③寄附

みやざき産業人財確保支援制度の概要

７

単位：人Ｈ２９ Ｈ３０ Ｈ３１ Ｈ３２ Ｈ３３ Ｈ３４ Ｈ３５ Ｈ３６ Ｈ３７ Ｈ３８ Ｈ３９ Ｈ４０ Ｈ４１ 合計

80 80 80 80 320

うち地方創生枠（次年度大学進学予定者） 40 40 40 40 160

うち地方創生枠外（次年度就職予定者） 40 40 40 40 160

40 40 40 40 支援終了

H29決定 H30決定 H31決定 H32決定

40 40 40 40 支援終了

H29決定 H30決定 H31決定 H32決定

地方創生枠外対象者（就職者） 160

対象者決定時期と対象者への支援開始時期年度

地方創生枠対象者（４年制大学進学者） 160支

援開始

対象者決定

※ 上記は４年制大学のみでシミュレーションしているため、大学院卒が対象者の場合は、支援終了年度が２年ずれるなどの変動がありうる。

みやざき産業人財確保支援制度の事業実施見込み

８