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1 資料1 産業部門のエネルギー消費動向について 1.最終エネルギー消費の動向 エネルギー消費の動向を部門別に概観すると、産業部門が概ね横這いで推移す る一方で、民生、運輸部門は大幅に増加しており、最終エネルギー消費全体が前 年度比マイナスに転じた98年度においても、民生、運輸部門は増加した。 部門別最終エネルギー消費の推移 3,304 3,997 3,114 3,818 7,098 7,341 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 年度 最終エネルギー消費(PJ) 産業部門 運輸部門 民生部門 (出所)総合エネルギー統計 部門別最終エネルギー消費の推移 103.4 121.0 100.0 122.6 90 95 100 105 110 115 120 125 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 年度 指数(1990年=100) 産業部門 民生部門 運輸部門 (出所)総合エネルギー統計より資源エネルギー庁作成

産業部門のエネルギー消費動向について - Minister of …2 2.産業部門のエネルギー消費の動向 産業部門のエネルギー消費を73年度から見ると、全体として微増に留まってお

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資料1

産業部門のエネルギー消費動向について

1.最終エネルギー消費の動向

 エネルギー消費の動向を部門別に概観すると、産業部門が概ね横這いで推移する一方で、民生、運輸部門は大幅に増加しており、最終エネルギー消費全体が前年度比マイナスに転じた98年度においても、民生、運輸部門は増加した。

部門別最終エネルギー消費の推移

3,304 3,997

3,1143,818

7,098

7,341

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998

年度

最終

エネ

ルギ

ー消

費(P

J)

産業部門

運輸部門

民生部門

(出所)総合エネルギー統計

部門別最終エネルギー消費の推移

103.4

121.0

100.0

122.6

90

95

100

105

110

115

120

125

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998年度

指数

(19

90

年=

10

0)

産業部門民生部門運輸部門

(出所)総合エネルギー統計より資源エネルギー庁作成

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2.産業部門のエネルギー消費の動向

 産業部門のエネルギー消費を73年度から見ると、全体として微増に留まっており、製造業及びそのうちの7割を占める素材系産業(化学、鉄鋼、窯業土石、紙パルプ)では、むしろ減少している。 90年代を見ると、全体として微増傾向で推移し、97年度において対90年度比6.6%増であったが、98年度は景気低迷の影響で6年振りに対前年比マイナスとなった。結果として、98年度は対90年度比3.4%増となっている。

産業部門のエネルギー消費の推移(1990 年度を100 とする)

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998

素材系 100.0 101.1 98.9 98.6 104.3 106.5 107.7 111.6 106.0

製造業計 100.0 101.1 98.9 99.0 103.4 105.7 107.5 109.0 106.2

産業部門計 100.0 100.7 98.7 99.1 102.6 104.9 106.3 106.6 103.4

                                     (出所)通産省/EDMC「総合エネルギー統計」

 90年度から98年度にかけて、非製造業(農林水産業、建設業、鉱業)のエネルギー消費は減少したものの、全産業部門の9割を占める製造業では、素材系・非素材系のいずれにおいても増加している。

90年代の産業部門別エネルギー消費の推移

85.0

90.0

95.0

100.0

105.0

110.0

115.0

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 年度素材系製造業 その他製造業 非製造業

(出所)通産省/EDMC「総合エネルギー 統計」

産業部門の最終エネルギー消費の推移

4,3124,572

5,040

5,9776,3486,432

7,099 7,3427,276

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

PJ

素材系 製造業合計 産業合計

(出所)通産省/EDMC「総合エネルギー統計」

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3.製造業のエネルギー消費動向

 製造業のエネルギー消費に影響を与える各要素及びその関係は以下のとおり。

    エネルギー消費

    生産量   生産量当たり原単位(全業種平均)

   Σ 生産量当たり原単位(業種別) × 業種別ウェイト

            鉱工業生産指数

エネルギー消費量[J] = IIP [指数] × IIP当たり原単位 [J/指数]

   E     =  IIP   ×    (E/IIP)               ↓ある業種iの IIP ↓ある業種iのエネルギー消費

         = Σ{IIPi × (Ei/IIPi)}

         = Σ{IIP×(IIPi/IIP)×(Ei/IIPi)}

  △E     = Σ{△IIP×(IIPi/IIP)×(Ei/IIPi)}             生産量変化による変化分

         + Σ{IIP×△(IIPi/IIP)×(Ei/IIPi)}             構造変化による変化分

         + Σ{IIP×(IIPi/IIP)×△(Ei/IIPi)}             原単位の変化による変化分

         + 交絡項

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(1)生産量とエネルギー消費原単位の変化

 73年度から見ると、製造業全体の生産量(付加価値額ウェイト IIP)は約6割増加したが、IIP 当たりエネルギー消費原単位は約4割減少した。その結果、先に見たように、エネルギー消費量は微減となった。 90年代を見ると、製造業全体の生産量は、93年度を底として、それ以降回復基調にあったが、景気低迷を背景に98年度に再び減少した。他方、製造業全体の IIP 当たりエネルギー消費原単位は、90年代を通じて概ね増加傾向にある。この結果、先に見たように、98年度の製造業全体のエネルギー消費は対前年比減少となっている。

1973年度以降の製造業の生産量(付加価値額ウェイトIIP)、IIP当たりエネルギー消費原単位及び最終エネルギー消費量の推移

162

61

99

0

20

40

60

80

100

120

140

160

180

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

年度

19

73

年=

10

IIP IIP当たりエネルギー消費原単位 最終エネルギー消費

(出所)通産省「鉱工業指数年報」「鉱工業指数総覧」「通産統計」、通産省/EDMC「総合エネルギー統計」、「エネルギー・経済統計要覧」

1990年 度 以 降 の 製 造 業 の 生 産 量 (付加価値額ウェイトIIP)、IIP当たりエネルギー消費原単位及び最終エネルギー消費量の推移

92

115

106

80

90

100

110

120

1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998年 度

19

90

年=

10

IIP IIP当たりエネルギー消費原単位 最 終 エネルギー消費

(出所)通産省「鉱 工 業 指 数 年 報 」「鉱 工 業 指 数 総 覧 」「通 産 統 計 」、通産省/EDMC「総合エネルギー統 計 」、「エネルギー・経 済 統 計 要 覧 」

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製造業のエネルギー消費増加要因分析

製造業のエネルギー消費増加要因(90年度→98年度)

-800

-600

-400

-200

0

200

400

600

800

1000

1200

90 98

年度

PJ

原単位変化構造変化生産量変化交絡項

(出所)「エネルギー・経済統計要覧」より資源エネルギー庁作成

製造業エネルギー消費の変動要因(対前年、91~98年度)

-600

-500

-400

-300

-200

-100

0

100

200

300

400

91 92 93 94 95 96 97 98

年度

PJ

原単位変化構造変化生産量変化交絡項

(出所)エネルギー・経済統計要覧

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製造業のエネルギー消費増加要因(総括図)

(90年度→98年度)

               6.2%の増加

  エネルギー消費の変化

    生産量変化  産業構造変化  原単位変化    上記6.2%増加のうち    上記6.2%増加のうち      上記6.2%増加のうち

    ▲7.7%分の減少 ▲1.1%分の減少   16.0%分の増加

       ↑          ↑          ↑

     IIPの減少    相対的にエネルギー  業種毎のエネルギー

               多消費でない業種へ  消費原単位変化の総和

               のシフト          (増加)

※上記数値の合計が合わないのは、交絡項のため。

○ 産業部門のエネルギー消費は、90年度から98年度にかけて約3%増加し、それは製

造業の増加によるものである。製造業のエネルギー消費は、同期間に約6%増加している。

○ 製造業のエネルギー消費が90年度から98年度にかけて増大したのは、生産量が減少

し、かつ、相対的にエネルギー多消費でない業種の生産量のウェイトが増して、これらが

消費抑制要因になったものの、IIP当たりエネルギー消費原単位が全体として増加した

ことによるものと考えられる。

注)1.本資料においては、エネルギー消費原単位として、IIP(鉱工業生産指数)を分母として、エネルギー消費総量を分子とした指標を使用している。

  2.一般に、エネルギー消費原単位はエネルギー効率を示す指標として使用されるが、その増減と産業界の省エネルギー努力の強弱とを直に結びつけることについては、以下の理由で注意を要する。

① 分子となるエネルギー消費量の中には、高付加価値品目のシェア拡大によるエネルギー消費増、環境・リサイクル対策のためのエネルギー消費増等が含まれ、それらは生産プロセスにおける省エネルギー努力を相殺する方向で働きうること

② 分母となる生産数量が不況等によって落ち込むと、固定的なエネルギー消費の存在により、エネルギー消費原単位の増加につながりやすいこと

  3 また、経団連自主行動計画等で採用している原単位の動きとは、以下の理由から必ずしも一致しない。① 分子であるエネルギー消費量の取り方の違い(例:廃熱回収発電を含む工場内の自家発電やコークスの生成等は、

本資料の体系では転換部門と捉えているため、産業部門を論じている本資料の分析には入っていない。したがって、これら転換部門に含まれるプロセスでの省エネルギー努力は、本資料でのエネルギー消費や原単位に影響を与えない。これに対し、企業の全体としての省エネルギーを評価する観点から、これを含めているものもある)

② 分母の取り方の違い(例:本資料と異なり、生産量そのものを積算したものを分母に採用しているものもある)③ 補正(例:本資料と異なり、基準となる年度の生産量や生産構成が各年度においても変化しないという仮定を置

いて、省エネルギー努力と独立に原単位に影響を与えているこれら諸因子を補正しているものもある)

▲ 稼働率の低下

▲ 製品構成の変化(小ロット多品種化等)

△省エネルギー努力 等

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(2)エネルギー消費原単位増加の要因

 省エネルギー法の第一種エネルギー管理指定工場についてのアンケート調査で見ると、エネルギー原単位増加要因として、「生産抑制」「市場ニーズ対応(小ロット多品種化等)」「生産構成変動(工場間の生産品目・生産量の移転等)」を挙げる工場が多い。

※「市場ニーズ対応」;小ロット多品種化、高級化、高付加価値化 「生産構成変動」;工場間の生産品目・生産量の移転、分社化、外注化、海外移転、自社製造化等※なお、本頁における「エネルギー消費原単位」は、エネルギー消費量を指定工場毎の選択により生産量、生産

額等で除したものであり、前頁までで議論したIIP当たりエネルギー消費原単位とは一致しない。

化学工業 鉄鋼業 窯業土石 紙・パルプ

第1位 生産構成変動

(17.3%)

生産抑制

(21.1%)

生産抑制

(27.3%)

市場ニーズ対応

(19.4%)

第2位 製品価格低下

(15.2%)

市場ニーズ対応

(20.3%)

市場ニーズ対応

(16.7%)

生産抑制

(12.0%)

第3位 生産抑制

(14.8%)

生産構成変動

(13.0%)

製品価格低下

(11.3%)

第4位 市場ニーズ対応

(13.1%)

製品価格低下

(10.6%)

生産構成変動・生産

設備劣化(8.0%)

製品価格低下

(11.1%)

試運転増加

(11.1%)

                                                                    (出所)資源エネルギー庁調べ

第一種指定工場のエネルギー原単位改善不可理由(97年~99年上期計、複数回答可アンケートの単純集計)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

化学工業

鉄鋼業

窯業土石

紙・パルプ

素材系計

製造業計

生産抑制 市場ニーズ対応 生産構成変動 製品価格低下試運転増加 環境対策 生産設備劣化 その他

その他:生産設備故障、原料等構成変動、生産性向上対策、資源保護対策、生産空調、気候異変、燃料構成変動、省エネ案件枯渇

(出所)資源エネルギー庁調べ

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(3)省エネルギー設備投資動向

 通商産業省設備投資調査*1 で90年代の製造業の設備投資の全体を見ると、全期間の半分に当たる5ヶ年について対前年比1~2割の落ち込みを記録するなど、低調に推移している。

*1:通商産業省所管業種のうち、資本金1億円以上の企業を対象としたもの。直近調査で、1251 社回答。

製 造 業 の 全 設 備 投 資 額 の 対 前 年 増 減 比 の 推 移(通 産 省 設 備 投 資 調 査 ベ ー ス)

23.5

3.9

-22 .1 -22.1

-10.5

15.6

4.1 4.8

-11 .3-13.3

-25-20-15-10

-505

10152025

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99年 度

%

実 績 見 込実 績

( 出 所 ) 通 産 省 設 備 投 資 調 査

製造業の全設備投資額の推移(通産省設備投資調査ベース)

0

20

40

60

80

100

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 年度

※90年度の全設備投資額を100とし、通産省設備投資調査で補足できた企業の対前年増減比で全体が変化したものと仮定した場合

実績見込実績

(出所)通産省設備投資調査より資源エネルギー庁作成

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 設備投資全体の低迷に伴い、省エネルギー・新エネルギー投資*2 もまた低迷したが、全設備投資に占める比率は、製造業全体で概ね2%弱前後で推移している。

 *2:廃エネルギー回収、石炭転換等省エネルギー・新エネルギーを主目的とする設備の導入に係る投資。   この他に、合理化・省力化や更新・維持補修等を主目的とする設備投資であって併せて省エネルギーに

資するものもあるが、ここではそれらは含んでいない。

製造業の省エネルギー・新エネルギー設備投資額の推移(通産省設備投資調査ベース)

0

20

40

60

80

100

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99年度

実績見込実績

※前記全設備投資額の推移を所与とし、かつ、通産省設備投資調査で補足できた企業の省エネルギー・新エネルギー設備投資比率で、全体が投資しもたものと仮定した場合。90年度の額を100とする。

(出所)通産省設備投資調査より資源エネルギー庁作成

全設備投資に占める省エネルギー・新エネルギー目的の設備投資の比率(通産省設備投資調査ベース)

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

4

4.5

5

90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 年度

基礎素材製造業全体加工組立

実績見込実績

(出所)通産省設備投資調査より資源エネルギー庁作成

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4.産業界における自主的な取り組み

 地球温暖化対策への取り組み強化が求められる中、平成9年に経団連環境自主行動計画が策定され、現在、42業種が参加している。同行動計画では、「2010年に産業部門及びエネルギー転換部門からのCO2排出量を1990年以下に抑制するよう努力する」との目標を設定している。 平成10年に決定された地球温暖化対策推進大綱においては、産業界の行動計画について関係審議会等により、その進捗状況の点検を行うこととされている。産業構造審議会、総合エネルギー調査会、産業技術審議会及び化学品審議会の合同小委員会においては、平成10年以降毎年、計3回に亘って、通商産業省所管業種の自主行動計画についてフォローアップを行っている。

 経団連環境自主行動計画の概要(主要業種) 業種 鉄鋼 化学 製紙 セメント 電力

目標(90 年度比2010 年度時点)

生産工程でのエネルギー消費量 10%減

エネルギー原単位を 10%削減するよう努力

製品当たり購入エネルギー原単位を10%削減

セメント製造用エネルギー原単位を3%程度削減

CO2 排出原単位を20%程度削減

主 要 な 温暖 化 対 策の内容

・ 既存省エネ技術の普及拡大、革新的技術の実機化、普及促進。

・ 国、自治体等との協力による廃プラの 製 鉄 所 で の 利用、未利用エネルギーの地域への活用。

・ 高 機 能 鋼 材 の 開発、普及拡大。(高張力鋼板、電磁鋼板等)

・ 共同実施活動等による省エネ施策への協力

・ 機器の性能改善、高 効 率 設 備 の 設置などによる設備・機器効率の改善。

・ プロセスの 合 理化、製法の転換等によるプロセス改善。

・ 排 出 温 冷 熱 利 用等 に よるエネルギーの回収。

・ CO2 以外の温室効果ガス抑制への取り組み(製造プラントのクローズド化などによる漏洩防止、回収、再利用の促進。ユーザー業界における使用量 低 減 、排 出 削減、脱フロン化の推進)。

・ 熱損失の防止と廃 熱 の 回 収 利用。

・ ポンプ、ファンアジテーターなどの省電力。

・ 省エネルギー型生産設備。

・ 燃焼合理化と代替エネルギー利用等(高効率回収ボイラー)。

・ 原料・薬品対策など。

・ 省 エ ネ 設 備 の普及促進。

・ 産 廃 燃 料 の 使用拡大。

・ 混合セメントの生産比率拡大。

・ そ の 他 産 業 廃棄 物 の 使 用 拡大。

・ 原子力の導入を中心としたエネルギーのベストミックスを推進。

・ 自然エネルギーの開発・普及。

・ 発電効率の向上や送配電ロスの低減など電力設備の効率向上。

・ 電気使用面におけ る 省 エ ネ ルギー、負荷平準化の推進。

・ 京 都 メカニズム[排出量取引、共同 実 施 、CDM(クリーン開発メカニズム)]への取り組み。

・ CO2回 収 、処分、固定有効利用技術の開発。

・ CO2以外の温室効果ガス抑制への取り組み。