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MSS-MIG_v_v01
Windows Server 2003
らくらく移行マニュアル(VVAULT Pro版)
Network Storage System
Windows Server移行ツール
- i -
本文書のご利用にあたって
本文書には著作権によって保護される内容が含まれています。本書の内容の一部または全部を
著作者の許諾なしに複製、改変、および翻訳することは、著作権法下での許可事項を除き禁止さ
れています。本文書内の社名、製品名は各社の商標又は登録商標です。本文書の内容は 2014
年 10月 9日現在のものです。
ロジテック INA ソリューションズ株式会社
株式会社オレガ
- ii -
目次
はじめに
概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
本書の適用範囲・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
対応機種情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
移行情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
移行の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
移行後のサーバーのハードディスクについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
第 1章 使用する前の確認事項
Vマイグレーションとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
本書で想定する構成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
第 2章 移行元サーバーの環境情報を取得する
V マイグレーションツールを入手する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
V マイグレーションツールで環境情報を取得する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
第 3章 Vマイグレーションを実行する
ドメインへのログインアカウントを設定する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
Vマイグレーション実行の流れ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
1)移行元サーバーを追加する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
2)アカウント情報の移行診断をする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
3)アカウント情報のデータ移行をする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21
4)共有フォルダーの移行診断をする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23
5)移行速度を調整する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25
6)共有フォルダーのデータ移行をする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
7)環境情報を更新して再度移行する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29
補足
エラー 一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
1
は じ め に .
○.概要
本マニュアルではWindows Server 2003、Windows Server 2003 R2 を搭載したファイルサーバーから弊社
NAS 製品への移行に関する手順を解説しています。本マニュアルに沿って操作する事で Windows Server
2003 (R2)搭載サーバーから NASへのデータ移行、ユーザー情報移行が可能になります。
本マニュアルは、ストレージ仮想化ソフトウェア VVAULT(開発・販売:株式会社オレガ)の「Vマイグレー
ション」機能を使用して、ファイルサーバーを移行する為の手順書です。
○.本書の適用範囲
本文書は Vマイグレーションに関する部分のみを対象範囲とし、その他の機能・設定については含みません。
本文書の内容は設定・操作手順を中心とするものであり、製品やサービスの内部構造に関わる設計及び構造
に関しては原則として含みません。
本文書の設定・操作手順はサーバーOSを対象としております。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
2
○.対応機種情報
本マニュアルで解説する移行手順は以下の環境を前提としています。
【移行元ファイルサーバー】
Windows Server 2003 (R2)搭載ファイルサーバー
Windows Storage Server 2003 (R2)搭載NAS
【移行先 NAS】
ロジテック INA ソリューションズ社製
<Windows Storage Server 2012 R2 Workgoup Edition 搭載機種>
LSV-5S16T/4CKWV LSV-5S12T/4CKWV
LSV-5S8T/4CKWV LSV-5S4T/4CKWV
★以下の機種では、NAS 本体に合わせて VVAULT Professional ライセンス
の別途購入が必要です。
<Windows Storage Server 2012 R2 Standard Edition 搭載機種>
LSV-5S16T/4CKS LSV-5S12T/4CKS
LSV-5S8T/4CKS LSV-5S4T/4CKS
LSV-5S12T/4RKS
<Windows Storage Server 2012 R2 Workgoup Edition 搭載機種>
LSV-5S16T/4CKW LSV-5S12T/4CKW
LSV-5S8T/4CKW LSV-5S4T/4CKW
LSV-5S12T/4RKW
<VVAULT Professional OEM 版>
LSV-OPSWVP-01 (新規 1 年ライセンス)
LSV-OPSWVP-E1 (追加更新 1 年ライセンス)
LSV-OPSWVP-E2 (追加更新 2 年ライセンス)
LSV-OPSWVP-E4 (追加更新 4 年ライセンス)
○Windows Storage Server は CAL(クライアントアクセスライセンス)不要です
が、Workgroup Edition 搭載機種は登録アカウントが 50 ユーザーまでの制
限があります。
○Windows Storage Server の各 Edition の機能の違いに関しては以下のサイ
トをご参照ください。
http://www.logitec.co.jp/nas/
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
3
○.移行情報
本マニュアルで移行できるサーバーの情報は以下の通りです。
【移行情報】
・ファイル/フォルダ
・ローカルユーザ※パスワード情報は移行できません
・ローカルグループ
・共有フォルダアクセス権情報
・フォルダ/ファイル セキュリティアクセス権情報(ACL)
○.移行の流れ
本マニュアルで行うファイルサーバー移行は以下の手順で進みます。
確認事項・準備事項 :第 1 章
移行元サーバーの環境情報を取得 :第 2 章
V マイグレーションの実行 :第 3 章
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
4
○.移行後のサーバーのハードディスクについて
【ハードディスクを廃棄する場合】
ご使用のハードディスクを廃棄する場合は、お住まいの地方自治体で定
められた方法で廃棄してください。
なお、弊社では、ハードディスク上のデータを電気的に強磁気破壊方式
(※)により完全に消去するサービスを有償にて行っております。重要な
データを消去後に廃棄する場合などにご利用ください。
※磁気記録装置に強磁界を印加し、物理破壊を伴わずに磁気データを破壊
します。磁気ヘッドを制御するためのサーボ情報や駆動用のマグネットの
磁気も消去しますので、ディスクを再利用することはできません。データ消
去 サ ー ビ ス の 詳 細 に つ き ま し て は 、 弊 社 ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.logitec.co.jp/)をご参照ください。また、お問合せは、下記窓
口までお願いいたします。(技術的なお問合せは、弊社テクニカルサポー
トにお願いいたします。)
■データ消去のご相談窓口
ロジテック INA ソリューションズ株式会社
データ復旧技術センター データ消去サービス係
TEL:0800-888-6409
受付時間: 9:00 〜 12:00 / 13:00 〜 17:00
月曜日〜金曜日(祝祭日、夏期、年末年始特定休業日を除く)
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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第 1章 使用する前の確認事項 .
○ V マイグレーションとは
Vマイグレーションは、煩雑なファイルサーバーの移行作業を容易に行うためのマイグレーション機能です。
専用の V マイグレーションツールを使うことにより、移行元のサーバーに保存されているファイルだけでな
く、ユーザー、グループといったアカウント情報や、共有フォルダーの設定情報までも移行することが可能
です。
より安全で確実なデータ移行を可能にする「移行診断」
Vマイグレーションでは、各々の移行ジョブに対して、移行
に掛かるおおよその時間と、移行対象の件数を計測する「移
行診断」が可能です。本番の移行前に、発生する可能性が高
いエラーや移行の所要時間を把握することで、安全且つ確実
にデータを移行することが出来ます。
アカウント,グループ,共有設定,アクセス権を一発で移行
Vマイグレーションでは、ファイルに加えてアカウント情報
やグループ情報、共有設定、アクセス権情報といった、サー
バーの移行に必要な情報も自動的に移行します。移行は現行
サーバーのバックグラウンドで処理されるため、業務に影響
を与えない「ダウンタイムゼロ」での切り替えを可能にしま
す。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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○ 本書で想定する構成
本マニュアルでは、下図の構成を想定し、移行元サーバー「OldServer」から、移行先 NAS「NewNAS」へ
アカウント情報および共有フォルダーのデータを移行する手順について説明します。
<注意:ドメイン環境でアカウント情報を移行する場合について>
本書では、ワークグループ環境でのアカウント情報移行を想定しています。ドメイン環境において Vマイグ
レーションを使ったアカウント情報の移行を行う場合、予めドメイン管理者権限を持つアカウントの設定を
しておく必要があります。詳しくは「ドメインへのログインアカウントを設定する( P.13 )」を参照して
ください。
移行元サーバー(以下「OldServer」と呼称)の条件
○「 部署 A」と「部署 B」の二つの共有フォルダーが存在する。
○ サーバーのローカル管理者権限を持ち、移行対象の共有フォルダー内のすべてのファイルに移行先サー
バーからアクセスが可能なユーザーアカウントが存在する。
※このユーザーアカウントを、本マニュアルでは「VVAULT_Admin」として記載します。
下図のように、移行対象の共有フォルダに対して「フルコントロール」のアクセス許可を持つアカウン
トとします。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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移行先サーバー(以下「NewNAS」と呼称)の条件
○VVAULT がインストールされている事。
作業を開始する前に、最新の VVAULT をオレガ社の製品ページからダウンロードし、NewNAS にインス
トールを完了させておいてください。尚、インストールする際、セットアップウイザードの「機能の選択」
で、「インスタンス 2」は選択しないでください。
※「インスタンス 2」のチェックを外してウイザードを進めてください。
○V:ボリュームに移行元サーバーのデータを保存するのに十分な空き容量がある事。
○VVAULT Professional OEM のライセンスでアクティベーションが完了している事。
作業を開始する前に、Professional OEM のライセンスコードでアクティベーションを完了しておいてくだ
さい。アクティベーションの際、「インスタンス 2 がインストールされているため、このライセンスを登録
できません。インスタンス 2を削除してください。」というメッセージが表示された場合、下記の手順で「イ
ンスタンス 2」を削除してください。
1.NewNAS上で VVAULTのセットアップログラムを起動します。
2.「VVAULT セットアップメンテナンスプログラム」のウィンドウで「変更」を選択して、ウイザードを
進めてください。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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3.ウイザードの「機能の選択」で「インスタンス 2」のチェックボックスを外して、ウイザードを進めて
ください。
4.以降は規定値のまま進め、メンテナンスプログラムを完了してください。
※「インスタンス 2」を削除した後は、再度アクティベーションを行ってください。
・VVAULT の仮想ドライブ(V:)がマウントされている事。
NewNASのローカルドライブにフォルダを作成し、VVAULT の V:ボリュームに追加してください。
ストレージの追加後、「Unmount」ボタンをクリックして、V:ボリュームをマウントしてください。
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■構成図
■アカウント情報及び共有フォルダーデータ移行
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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第2章 移行元サーバーの環境情報を取得する
○ V マイグレーションツールを入手する
製品サイトから「V マイグレーションツール(VVAULT_VMigration_Tool_x.x.x.exe)」の最新版を入手して
下さい。
VVAULT 製品サイトの関連ツールダウンロードページ(http://vvault.jp/download/tools.html) にアクセスし、
Vマイグレーションツールを任意の場所(デスクトップなど)にダウンロードして下さい。
○ V マイグレーションツールで環境情報を取得する
1.「 OldServer」サーバーに「VVAULT_Admin」でログインします。
2.Vマイグレーションツールをダブルクリックします。
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3.サーバーの環境設定情報の抽出処理が実行されます。
4.処理の結果が表示されますので「OK」をクリックします。
5.ファイルが 2つ生成されたことを確認します。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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6.手順"5."で生成された環境情報ファイルを「NewNAS」サーバーに複製します。
<情報> 環境情報ファイルについて
Vマイグレーションツール実行時に生成される環境情報ファイルは 2つあり、それぞれ下記のような
情報が含まれています。
アカウント情報ファイル(V_UserInfo_~.txt)・・・サーバー内のユーザ、グループなどのアカウント情報
共有設定情報ファイル(V_ShareFolder_~.txt)・・・サーバー内の共有フォルダーの設定情報
本ファイルは第 3章 Vマイグレーションを実行するの手順1)、手順7)で利用します。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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第3章 Vマイグレーションを実行する
○ドメインへのログインアカウントを設定する
ドメイン環境において V マイグレーションを使ったアカウント情報の移行を行う場合、予めドメイン管理者
権限を持つアカウントの設定をしておく必要があります。(ActiveDirectory環境、Windows ドメイン環境を利
用していない場合は p13「Vマイグレーション実行の流れ」に進んでください)
1.VVAULT 管理画面の「システム設定」ボタンをクリックします。
2.「アクティブディレクトリ」タブをクリックします。
3.「ドメインへのログイン設定を使用する」にチェックを入れ、ドメイン管理者権限を持つユーザー名と
パスワードを指定します。その後、「接続テスト」ボタンをクリックします。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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4.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
5.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
6.「適用」ボタンをクリックします。
7.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
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○ V マイグレーション実行の流れ
Vマイグレーションを利用したファイルサーバーの移行手順は下記のようになります。
1)移行元サーバーの追加
移行元サーバーを指定し、アカウント情報や共有フォルダーを「移行ジョブ」として設定します。
2)アカウント情報の移行診断
移行対象のアカウント、グループ、グループメンバーの件数を計測します。
3)アカウント情報のデータ移行
移行対象のアカウント、グループ、グループメンバーを移行します。
4)共有フォルダーの移行診断
移行対象のファイル数、おおよその所要時間、発生する可能性の高いエラーの件数を計測します。
5)移行速度の調整
移行処理中のデータ転送速度とサーバー負荷とのバランスを調整します。
6)共有フォルダーのデータ移行
移行対象のファイルと、ファイルに付随する共有設定を移行します。
7)環境情報を更新して再度移行する
移行中に移行元サーバーを運用していた場合、環境情報を更新して再度移行します。
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1)移行元サーバーを追加する
1-1.VVAULT 管理画面の「マスタモード」タブを選択した状態で「V マイグレーション」をクリックし
ます。
1-2.「サーバー追加」ボタンをクリックします。
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1-3.サーバー追加のサブウィンドウが開きますので、「OldServer」サーバーで生成した環境情報ファイ
ルを指定します。「V_UserInfo」で始まるアカウント情報ファイルを「アカウント情報ファイル」の欄に、
「V_ShareFolder」で始まる共有設定情報ファイルを「共有設定情報ファイル」の欄にそれぞれ指定してく
ださい。
※V マイグレーションツールを使用した環境情報ファイルの取得方法につきましては、「第 2 章 V マイグレーションツールで環境情
報を取得する( P.8 )」を参照してください。
1-4.サーバー名に「OldServer」、ユーザー名に「OldServer ¥VVAULT_Admin」、パスワードにはユー
ザー“VVAULT_Admin”のパスワードを入力して「決定」ボタンをクリックします。
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1-5.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
1-6.アカウント情報の移行ジョブが 1つと、共有フォルダーの移行ジョブが 2つ作成されます。
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2)アカウント情報の移行診断をする
2-1.アカウント情報の「移行診断」ボタンをクリックします。
2-2.移行診断のサブウィンドウが表示されますので、「診断開始」ボタンをクリックします。
2-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
2-4.アカウント情報のジョブステータスが「診断中」となり、移行診断が実行されます。
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2-5.移行診断が完了すると、「アカウント情報」のジョブステータスが「診断済み」となり、設定され
たメールアドレスへ完了通知が送信されます。その後、アカウント情報の「移行診断」ボタンをクリックし
ます。
2-6.移行診断のサブウィンドウに診断結果が表示されますので、エラーが無いことを確認します。
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3)アカウント情報のデータ移行をする
3-1.「アカウント情報」の「データ移行」ボタンをクリックします。
3-2.アカウント移行のサブウィンドウが表示されますので、「移行開始」ボタンをクリックします
3-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
3-4.アカウント情報のジョブステータスが「移行中」となり、データ移行が実行されます。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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3-5.データ移行が完了すると、「アカウント情報」のジョブステータスが「移行済み」となり、設定さ
れたメールアドレスへ完了通知が送信されます。その後、「アカウント情報」の「データ移行」ボタンを ク
リックします。
3-6.アカウント移行のサブウィンドウが表示され、そこに移行結果が表示されますので、エラーが無い
ことを確認します。
※エラーが発生した場合は「AccountsMigrationDetails.txt」をダウンロードすることでエラー内容を確認できます。各エラーの詳細につ
いては「エラー 一覧( P.31)」をご確認ください。
3-7.「 CreatedAccounts.txt」をクリックし、新たに作成されたユーザーを確認します。
<情報>「CreatedAccounts.txt」ファイルについて
アカウント情報の移行が完了すると「CreatedAccounts.txt」ファイルが生成されます。このファイルには新
たに作成されたユーザーと、一時的に設定されたパスワードの一覧が記録されています。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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4)共有フォルダーの移行診断をする
4-1.共有フォルダー「部署 A」の「移行診断」ボタンをクリックします。
4-2.移行診断のサブウィンドウが表示されますので、「診断開始」ボタンをクリックします。
4-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
4-4.共有フォルダー「部署 A」のジョブステータスが「診断中」となり、共有フォルダーの移行診断が
実行されます。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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4-5.移行診断が完了すると共有フォルダー「部署 A」のジョブステータスが「診断済み」となり、設定
されたメールアドレスへ完了通知が送信されます。その後、共有フォルダー「部署 A」の「移行診断」ボタ
ンをクリックします。
※長時間処理が完了しない場合、移行診断のサブウィンドウから「診断中止」ボタンをクリックして中止し、移行速度を調整してくだ
さい。手順については「第 3章 5)移行速度を調整する( P.25 )」を参照してください。
4-6.移行診断のサブウィンドウに診断結果が表示されますので、エラーが無いことを確認します。
※エラーが発生した場合は「ShareAssessmentAccessDetails.txt」「ShareAssessmentSecurityDetails.txt」
「ShareAssessmentOtherDetails.txt」をダウンロードすることでエラー内容を確認できます。
各エラーの詳細については「エラー 一覧( P.31)」をご確認ください。
※「推定所要時間」が想定よりも長い場合は、「第 3章 5)移行速度を調整する( P.25 )」を参考に
移行速度を調整してください。
4-7.共有フォルダー「部署 B」のについても同様に移行診断を実行します。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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5)移行速度を調整する
V マイグレーションの移行速度はデフォルトで「標準」となっています。「移行所要時間」が想定よりも長
い場合は以下の手順を参考に、移行速度を調整してください。
5-1.「サーバー編集」ボタンをクリックします。
5-2.サーバー編集のサブウィンドウにて、移行速度を一段階引き上げ、「適用」をクリックします。
※移行速度を上げた場合、共有フォルダーの移行を実行した時に移行元サーバーとネットワークにかかる負荷が上昇します
5-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンクリックをします。
5-4.「 第 3章 4) 共有フォルダーの移行診断をする( P.23 )」を参照し、共有フォルダー「部署 A」
および「部署 B」の移行診断を実行してください。
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5-5.診断が完了したら、共有フォルダー「部署 A」および「部署 B」の診断結果から「推定移行所要時
間」を確認します。推定移行所要時間が依然として長い場合には、同様の手順にて移行速度をもう一段階上
げてください。
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6)共有フォルダーのデータ移行をする
6-1.共有フォルダー「部署 A」の「データ移行」ボタンをクリックします。
6-2.データ移行のサブウィンドウが表示されますので、「移行開始」ボタンをクリックします。
6-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」をボタンクリックします。
6-4.確認のメッセージが表示されますので「OK」をボタンクリックします。
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6-5.共有フォルダー「部署 A」のジョブステータスが「移行中」となり、データ移行が実行されます。
6-6.移行が完了すると共有フォルダー「部署 A」のジョブステータスが「移行済み」となり、設定され
たメールアドレスへ完了通知が送信されます。その後、共有フォルダー「部署 A」の「データ移行」ボタン
をクリックします。
6-7.データ移行のサブウィンドウに結果が表示されますので、エラーが無いことを確認します。
※エラーが発生した場合は「ShareMigrationAccessDetails.txt」「ShareMigrationSecurityDetails.txt」 「ShareMigrationOtherDetails.txt」
をダウンロードすることでエラー内容を確認できます。各エラーの詳細については「エラー 一覧( P.31)」をご確認ください。
6-8.共有フォルダー「部署 B」についても同様にデータ移行を実行します。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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7)環境情報を更新して再度移行する
本章の1)〜6)までの移行中に移行元サーバーを運用していた場合、アカウントや共有フォルダーが変
更されている可能性があります。「第 2 章 STEP 2 V マイグレーションツールで環境情報を取得する
( P.10 )」を参考に、新しい環境情報ファイルを取得して、再度移行を実行してください。
なお、新しい環境情報ファイルを使用して診断した結果、移行対象件数が 0 件となった場合は、再度移行す
る必要はありません。
<注意>アカウント情報のデータ移行を再実行する際のご注意
アカウント情報の移行を再実行した場合、移行元で削除されたアカウント情報については移行の対象になり
ません。移行先にてアカウント情報が削除されることはありませんのでご注意ください。
<注意>共有フォルダーのデータ移行を再実行する際のご注意
共有フォルダーの移行を再実行した場合、移行元のデータと完全同期を行います。移行先で作成・変更した
データは消去されますので十分ご注意ください。
7-1.サーバー編集ボタンをクリックします。
7-2.サーバー編集サブウィンドウが開きますので、「OldServer」サーバーで再度新しく生成した環境
情報ファイルを指定します。「V_UserInfo」で始まるアカウント情報ファイルを「アカウント情報ファイル」
の欄に、「V_ShareFolder」で始まる共有設定情報ファイルを「共有設定情報ファイル」の欄にそれぞれ指
定し、「適用」ボタンをクリックします。
※Vマイグレーションツールを使用した環境設定情報の抽出方法につきましては、「第 2章 Vマイグレーションツール
で環境情報を取得する( P.10 )」を参照してください。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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7-3.確認のメッセージが表示されますので「OK」ボタンをクリックします。
7-4.以降は「第 3章 2)アカウント情報の移行診断をする( P.19 )」から「第 3章 6) 共有フォル
ダーのデータ移行をする( P.27 )」の手順を移行対象件数が「0件」となるまで繰り返し実行します。
以上で Vマイグレーションを用いた移行作業は完了です。
クライアント PCのアクセス先を「NewNAS」に切り替えてください。
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補足
○エラー 一覧
Vマイグレーション実行時にエラーが発生した場合の対象方法は、下の表を参照してください。
アカウント情報の移行に関するエラー
メッセージ 対処法
同名のグループが存在するためアカウントを作成できませんでした。
移行先にすでに同名のグループが存在する状態です。必要に応じてグループ名を変更してください。
アカウントを作成できませんでした。 移行先でアカウントが作成できない状態です。必要に応じて手動でアカウントを追加してください。同名のアカウントが存在するためグループを作成できませんでした。
移行先にすでに同名のアカウントが存在する状態です。必要に応じてアカウント名を変更してください。
グループを作成できませんでした。 移行先でグループが作成できない状態です。必要に応じて手動でグループを追加してください。グループが存在しないためグループメンバを追加できませんでした。
移行先でグループが作成できない状態です。必要に応じて手動でグループを追加してください。
アカウントが存在しないためグループメンバを追加できませんでした。
移行先でアカウントが作成できない状態です。必要に応じて手動でアカウントを追加してください。
グループメンバを追加できませんでした。ドメインへの接続設定を確認してください。
ドメイン環境ではアカウントの操作を行うためにVVAULTにドメイン管理者権限を持つアカウントを設定しておく必要があります。「ドメインへのログインアカウントを設定する( P.13) 」を参照してください。
グループメンバを追加できませんでした。移行先でグループメンバが追加できない状態です。必要に応じて手動でグループメンバを追加してください。
処理が中止されました。処理中に中断操作またはVVAULTのサービスが停止した可能性があります。必要に応じて再実行してください。
Windows Server 2003 らくらく移行マニュアル
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共有フォルダーの移行に関するエラー
メッセージ 対処法
移行元のコンテンツが読み込めませんでした。
下記について確認してください。・対象コンテンツがロックされていないか・対象コンテンツが保存されているストレージにアクセスできるか
移行元のパスに接続できませんでした。エクスプローラーで対象のパスに接続できるか確認してください。もし接続できる場合は一度サーバーの再起動を試みてください。
指定された接続ユーザーでは対象のコンテンツにアクセスできませんでした。
対象のコンテンツに対し、サーバー追加時に指定したユーザーへのアクセス許可があるか確認してください。
移行先に書き込みできませんでした。
下記について確認してください。・VVAULT上の対象コンテンツがロックされていないか・ VVAULTの構成ストレージ内で対象コンテンツが保存されたストレージに異常はないか・VVAULTの構成ストレージに空き領域があるか
書き込み先ストレージに接続できませんでした。
下記について確認してください。・VVAULT上の対象コンテンツがロックされていないか・ VVAULTの構成ストレージ内で対象コンテンツが保存されたストレージに異常はないか・VVAULTの構成ストレージに空き領域があるか
移行先に存在しているコンテンツを操作できませんでした。
下記について確認してください。・VVAULT上の対象コンテンツがロックされていないか・ VVAULTの構成ストレージ内で対象コンテンツが保存されたストレージに異常はないか・VVAULTの構成ストレージに空き領域があるか
書き込みできるストレージがありませんでした。
下記について確認してください。・VVAULT上の対象コンテンツがロックされていないか・ VVAULTの構成ストレージ内で対象コンテンツが保存されたストレージに異常はないか・VVAULTの構成ストレージに空き領域があるか
同名の共有名が存在するため共有設定が引き継げませんでした。
移行先で同じ共有名の共有フォルダーが存在します。必要に応じて共有名を変更してください。
パスの長さの制限を超えるコンテンツが見つかりました。
VVAULTの構成ストレージに保存する際、パスが長すぎて保存できない状態です。移行元でパスを短くするか、構成ストレージの管理対象パスが短くなるようストレージを再構成してください。
セキュリティ設定の変換に失敗しました。
ワークグループ環境の場合、移行先で同名のアカウント情報が存在しないためセキュリティ情報を引き継げない状態です。必要に応じて手動でアカウント情報を追加してください。ドメイン環境の場合、移行元で設定されたセキュリティ情報に名前の解決できないアカウント情報が存在する可能性があります。必要に応じてセキュリティ設定を変更してください。※なお上記は「エラーを無視して処理を続行する」オプションを使用することで強制的に解決させることができます。
処理が中止されました。 処理中に中断操作またはVVAULTのサービスが停止した可能性があります。必要に応じて再実行してください。