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1 事業名 企画力・運営力アップセミナー
2 必要性
ボランティア活動に参加する青少年の活躍の機会を広げ、あらゆる活動の中でリーダーシップを発
揮しながら活躍できる青少年を育成する事業は、社会からの要請があるところである。
平成 24 年度までは当施設の一大イベントである「さんべ夢ステージ」に向けてのセミナーであっ
たが、平成 25 年度は、ボランティアによる企画・運営を行う事業が他にもあることを考慮し、基礎
知識や技術を身につける場とした。さらに本年度は、当施設で日帰りの体験活動プログラムを企画・
運営するという形で実施した。
本事業は、青少年にボランティア活動における企画・運営に関わる学習の機会を提供するものであ
り、主体的に社会に参画しようとする態度を養成するために必要な事業である。
3 趣 旨
主体的に社会に参画しようとしている青少年を対象に、事業の企画・運営に関する学びの場を提供
することで、リーダーシップや人間関係能力及び問題解決能力などの諸能力を身につけ、将来のリー
ダーとなるために必要な資質の向上を図る。
4 後 援
島根県教育委員会、島根大学、島根県立大学、
松江工業高等専門学校
5 期 日
平成 26 年 6 月 13 日(金)~6 月 15 日(日)
6 参加者
(1)募集対象・人数 ボランティア活動に興味があり企画・運営等の研修を通して知識・技能を深
めたい青少年・20 名
(2)参加人数 13 名
(3)参加者分析 参加の動機としては、5 月に開催した教育事業「ボランティア活動入門セミ
ナー」や各大学で実施した説明会で本事業の内容を聞き、興味をもった方が多
かった。また、前年度に他の事業に参加して違う事業にも興味をもった方もい
た。なお内訳は、下表のとおりである。
所属 人数 合計
島根大学教育学部 8 名
13 名 島根県立大学短期大学部(出雲キャンパス) 2 名
島根県立大学短期大学部(浜田キャンパス) 2 名
島根県立情報科学高等学校 1 名
(4)参加地域 島根県 13 名
7 講 師
文教大学人間科学部 専任講師 青山 鉄兵 氏
ねらいの共有を図る青山講師(1日目夜)
8 参加経費 3,200 円
9 事業の内容
(1)事業の特色
本事業は、体験活動を企画・運営するために必要な知識・技術の獲得はもとより、ボランティア
活動に関する学びや活動の基本となるコミュニケーション能力の育成及びネットワークの拡大の
場を提供するものである。また、国立青少年教育振興機構の法人ボランティア養成共通カリキュラ
ムの一部を実施し、今後当施設でボランティア活動を希望する者に対して、法人ボランティア登録
の機会を提供するものである。
(2)企画のポイント
「企画するってどういうこと?」「やりたいことをカタチに!」をテーマに、文教大学人間科学
部専任講師でもあり、全国に出向いて企画・運営の際に必要な知識や技能等の講義・演習を行って
いる青山鉄兵氏を講師に招いて実施した。
平成 25 年度までは、体験活動普及啓発事業「さんべ祭」や当施設のボランティア活動につなが
るものとして位置付けていたが、今年度は、まず講師から企画・運営について講義を受けた後、一
から体験活動プログラムを企画する形を取った。目標設定として「子どもゆめ基金」助成の二次募
集に申請することをめざし、その過程として、グループ毎に話し合いを重ねていく場を設定した。
さらに最終日午後には、グループ毎に企画したプログラムを当施設職員に発表し、助言を受ける場
を設定した。
(3)広報のポイント
5 月に開催した「ボランティア活動入門セミナー」で、さらに島根県内の大学が実施するボラン
ティア活動等に関する説明会に出向き、事業への参加を促した。また、島根県内及び広島県内の大
学・専門学校に開催要項を配付し、設置してもらった。さらに、今後のボランティア活動に計画的
に参加できるように、当施設が募集する年間のボランティア活動を記載したチラシを作成し、配付
した。
(4)日 程
6/13
(金)
20:30 21:00 22:00 23:00
受付
オープニン
グ
講義
「自分の実現したいこ
と を社会に発信しよ
う」
入
浴
就
寝
6/14
(土)
6:30 9:00 12:00 13:00 17:00 17:10 19:00 21:00 23:00
起つ朝
ど
床い食
講義
「企画するって
どういうこと?」
昼
食
講義
「やりたいこと
を
カタチに!①
」
つ夕入
ど
い食浴
講義
「やりたいことを カタチに!②」
交 流 会
就
寝
6:30 9:00 12:0013:00 15:00 16:00
6/15
(日)
起つ朝
ど
床い食
講義・演習
「やりたいことを カタチに!③
」
昼
食
講義・演習
「やりたいことを カタチに!④」
クロージング
解
散
(5)運営のポイント
参加者が意欲的に取り組めるように、「子どもゆめ基金」に応募して体験活動を企画・運営する
ことを目標に設定して、プログラムを構成した。まずは、講師から体験活動のプログラムデザイン
に関する講義・演習を受け、企画・運営に関する基本的な事項を学習した。そして、グループ毎に
ワークショップを通して、事業のねらいや目的を話し合って骨格を徐々に作り上げていった。グル
ープ編成の際は、できる限り他の大学や初対面の者同士が同一グループになるようにし、参加者の
コミュニケーション能力が向上するようにした。また、ネットワークが拡げられるように配慮した。
さらに、プレゼンテーション能力も高められるよう、中間発表や最終発表の場を設けた。最終発表
では、本事業担当以外の当施設職員からも的確な助言を受け、企画・運営する上での留意点を再認
識することができた。クロージングでは、今後の活動に対して前向きに取り組めるように、それぞ
れの学びや課題を発表し合った。
(6)安全管理のポイント
朝・夕のつどい等で健康状態を確認するとともに、ゆとりのある活動内容を心がけた。また、そ
れぞれの活動において、各グループが活動時間に応じて随時休憩がとれるように配慮した。
(7)アンケートの満足度・主な記述
満足度(参加者 13 名中) 「満足」13 名(100%)
・自分に何が足りないかを確認できたし、他の人との意見交換がたくさんできた。
・とてもためになった。
・企画・運営について、考え方が 180 度変わった。
企画するときに大切なことは?(2日目午前) 企画の内容を真剣に話し合う(2日目午後)
グループ毎に中間発表(2日目夜) 最終発表に向けて、模造紙でチラシ作成(3日目午前)
10 成果と今後の課題
<成果>
○ 参加者に実施したアンケートによると、「とてもよい経験になった」や「今後の企画や運営に活か
していきたい」などの前向きな意見が数多くあり、将来のリーダーとなるための必要な学びが提
供できた事業であった。
○ 講義・演習を通して、企画・運営するときの基礎的事項を学ぶ機会を提供でき、今後の当施設の
事業やボランティア活動での企画・運営にも生かせる事業であった。
○ 参加者に「子どもゆめ基金」助成を利用すれば、自分たちだけで体験活動を企画・運営できると
いう情報提供をしたことで、より意欲的に取り組むきっかけを与えることができた。
○ 自分の思いを伝えたり、相手の考えを聞いたりする機会をグループでの話し合いや全体での発表
の場を意図的に多くすることで、参加者からは「以前は、一方的に意見を言って周りが見えなか
ったが、この機会を通じて、人の意見の良さを知り新たな視点で考えて意見を言うことができ、
成長できたと思う。」という意見があり、参加者のコミュニケーション能力や人間関係能力を高め
ることができた。
○ 現職の高校教諭の参加者からは「事業を企画し、運営し、更に提案することの難しさに改めて気
づいた」という意見があり、現職教員にも企画・運営に関する知識や技術の習得の場を提供する
ことができた。
<課題>
○ 本事業へは、県内の 2 大学 5 キャンパスのうち、2 大学 3 キャンパスからの参加があったが、募
集人数を下回った。平成 27 年度からは新聞等で幅広く広報するとともに、各大学での説明会でこ
れまで以上に本事業への参加をアピールする必要がある。
○ 当初、「子どもゆめ基金」助成の二次募集に申請することを前提に、体験活動プログラムを立案し
たが、2 泊 3 日では予想していた通り、時間的に無理があった。今後、本事業の中で参加者が立
案したプログラムを実現可能にするためには、開催回数を増やすことや「子どもゆめ基金」助成
の申請の有無などの検討が必要である。
11 普及計画・普及実績
ホームページ上に事業の様子を掲載したり、学生ボランティア対象のフェイスブックに動画をア
ップしたりして、社会や今回参加していない学生ボランティアに対しても、広く周知する場を提供
している。
(担当:企画指導専門職 今井 隆雄)
緊張しながらも最終発表(3 日目午後) 全員揃って「3,2,1,ゴー」(2日目午後)