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Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 AnalogTelephone Adapter アドミニストレーションガイド初版:2017年 11月 22日
シスコシステムズ合同会社〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワーhttp://www.cisco.com/jpお問い合わせ先:シスココンタクトセンター
0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む)電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/ )をご確認ください。本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきま
しては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容
については米国サイトのドキュメントを参照ください。また、契約等の記述については、弊社販
売パートナー、または、弊社担当者にご確認ください。
このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨
事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。このマニュアルに記載されている製品の使用
は、すべてユーザ側の責任になります。
対象製品のソフトウェアライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。添付されていない場合には、代理店にご連絡ください。
FCCクラス A準拠装置に関する記述:この装置はテスト済みであり、FCCルール Part 15に規定された仕様のクラス Aデジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、また
は放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。
住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
FCCクラス B準拠装置に関する記述:この装置はテスト済みであり、FCCルール Part 15に規定された仕様のクラス Bデジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの制限は、住宅地で使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射す
る可能性があり、指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。ただし、特定の設置条件において干渉が起
きないことを保証するものではありません。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。干渉しているかど
うかは、装置の電源のオン/オフによって判断できます。
• 受信アンテナの向きや設置場所を変える。
• 機器と受信装置の距離を広げる。
• 受信装置が接続されている回路とは別の回路のコンセントに機器を接続する。
• 販売店またはラジオやテレビの専門技術者に問い合せる。
シスコでは、この製品の変更または改造を認めていません。変更または改造した場合には、FCC認定が無効になり、さらに製品を操作する権限を失うことになります
The Cisco implementation of TCP header compression is an adaptation of a program developed by the University of California, Berkeley (UCB) as part of UCB’s public domain versionof the UNIX operating system.All rights reserved.Copyright © 1981, Regents of the University of California.
ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されます。シスコお
よび上記供給者は、商品性や特定の目的への適合性、権利を侵害しないことに関する、あるいは、取り扱い、使用、または取引慣行によって発生するあらゆる保証に
関して、明示的、黙示的を問わず責任を負わないものとします。
いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、
間接的、派生的、偶発的、あるいは特殊な損害について、あらゆる可能性がシスコまたはその供給者に知らされていても、それらに対する責任を一切負わないものと
します。
このマニュアルで使用している IPアドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、ネットワークトポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際の IPアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。
Cisco and the Cisco logo are trademarks or registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the U.S. and other countries.To view a list of Cisco trademarks, go to this URL: http://www.cisco.com/go/trademarks.Third-party trademarks mentioned are the property of their respective owners.The use of the word partner does not imply a partnershiprelationship between Cisco and any other company.(1110R)。
© 2018 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
目次
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapterの概要 1
アナログ電話アダプタ 1
セッション開始プロトコル 2
SIP機能 2
SIPコンポーネント 3
SIPクライアント 4
SIPサーバ 4
Cisco ATA 191ハードウェア 5
ATA 191上部パネル 6
問題レポートツールボタン 7
ATA 191背面パネル 8
ソフトウェア機能 9
Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP) 9
FAXパススルー 9
トランスポート層セキュリティプロトコル 9
T.38 FAXリレー 10
サポートされる音声コーデック 10
サポートされるその他のプロトコル 10
サポートされている SIPサービス 11
サポートされているコールサービス 11
モデム規格 12
FAXサービス 13
サポートされているメソッド 13
サポートされる ATAコール機能 13
設置および設定の概要 14
ネットワークに ATA 191を設置するための準備 15
他の Cisco Unified IP Communications製品との連携 15
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
iii
Cisco Unified Communications Managerとの連携 16
電力に関する注意事項 16
停電 16
電話機設定ファイル 17
ATA 191起動プロセス 18
スタンバイイメージを使用した起動プロセス 19
Cisco Unified CMデータベースへ ATA 191を追加 20
自動登録を使用した追加 20
Cisco Unified Communications Managerの管理ページを使用した追加 21
ATAのMACアドレスの特定 21
ATA 191の設置 23
ATA 191の設置情報 23
ネットワーク要件 23
安全に関する推奨事項 24
パッケージの内容物 24
Cisco ATAの設置 25
ATA 191への電話機の接続 25
起動プロセスの確認 25
起動ネットワークの設定 26
ATA 191のセキュリティ 26
ATA 191の設定 29
テレフォニー機能 29
製品固有の設定パラメータ 36
Cisco Unified Communications Managerへのユーザの追加 43
FAXサービスの設定 45
FAXサービス 45
Fax Mode 45
FAXモデム規格 46
FAXモデムの速度 46
トラブルシューティングとメンテナンス 49
Syslogレポートの設定 49
対策 52
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
iv
目次
メディアまたは SIPのデバッグフラグをオンにする 52
起動時の問題の解決 53
ATA 191が Cisco Unified Communications Managerに登録されない 53
ネットワーク接続の確認 53
TFTPサーバ設定の確認 54
DNS設定の確認 54
Cisco Unified Communications Managerの設定の確認 55
Cisco Unified Communications Managerおよび TFTPサービスの未作動 55
新しい設定ファイルの作成 55
Cisco Unified Communications Managerでの ATAの検索 56
ATA 191が IPアドレスを取得できない 57
予期しない ATA 191のリセット 57
物理的接続の確認 58
断続的なネットワーク停止の特定 58
DHCP設定の確認 58
スタティック IPアドレスの設定の確認 59
音声 VLAN設定の確認 59
DNSエラーまたは他の接続エラーの排除 59
ATA 191セキュリティのトラブルシューティング 60
一般的なトラブルシューティングのヒント 61
問題レポートツール(Problem Report Tool) 62
カスタマーサポートアップロード URLの設定 63
問題レポートの作成 64
ATA 191の清掃 65
ATA 191の仕様 67
物理仕様 67
電気的仕様 68
環境仕様 68
物理インターフェイス 69
呼び出し音の特性 69
ソフトウェア仕様 70
SIP準拠に関する参照情報 71
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
v
目次
音声メニューコード 73
IVRへのアクセスおよび ATAの設定 73
IVRのヒント 74
IVRの設定メニューのオプション 75
ATA 191の国固有のトーンおよびパターン 79
ATA 191の国固有のトーンおよびパターン 79
メカニズム 79
トーンファイルとデバイスのリンク 79
トーンの設定 80
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
vi
目次
第 1 章
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要
• アナログ電話アダプタ, 1 ページ
アナログ電話アダプタATA 191 Analog Telephone Adapterは電話機とイーサネット間のアダプタであり、通常のアナログ電話を IPベースのテレフォニーネットワークで動作できるようにします。ATA 191は 2つの音声
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
1
ポートをサポートし、それぞれに独立した電話番号を使用できます。また RJ- 45 10/100BASE-Tデータポートも備えています。
図 1:Cisco Analog Telephone Adapter
セッション開始プロトコル
Session InitiationProtocol(SIP)は、インターネットプロトコル(IP)を介してリアルタイムのコールおよび電話会議を行うための Internet Engineering Task Force(IETF)標準です。SIPはASCIIベースのアプリケーション層制御プロトコル(RFC3261で定義)です。マルチメディアセッションの確立、維持、および終了、または 2つ以上のエンドポイント間のコールに使用されます。
他の Voice over IP(VoIP)プロトコルと同様に、SIPはパケットテレフォニーネットワークにおけるシグナリングとセッション管理の機能に対応します。シグナリングは、ネットワーク境界を
越えてコール情報を伝送する機能です。セッション管理は、エンドツーエンドコールの属性を制
御するために使用されます。
ATA 191の SIPは RFC2543に準拠しています。(注)
SIP 機能Session Initiation Protocol(SIP)は次の機能を提供します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
2
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要セッション開始プロトコル
•ターゲットエンドポイントの可用性を判別します。ターゲットエンドポイントが使用できない場合、SIPは着信側がすでに通話中か、割り当てられた呼び出し回数内に応答しなかったかを判別します。その後、ターゲットエンドポイントが使用できない理由を示すメッセー
ジを返します。
•ターゲットエンドポイントの場所を判別します。SIPは、アドレス解決、名前のマッピング、コールリダイレクトをサポートします。
•ターゲットエンドポイントのメディア機能を判別します。SIPはセッション記述プロトコル(SDP)を使用して、エンドポイント間で共通する最下位レベルのサービスを判別します。電話会議は、すべてのエンドポイントがサポートするメディア機能のみを使用して確立され
ます。
•発信側エンドポイントとターゲットエンドポイントの間のセッションを確立します。コールを確立できる場合、SIPはエンドポイント間のセッションを確立します。SIPは、別のエンドポイントを会議に追加したり、メディアの特性やコーデックを変更したりするなど、コール
途中での変更もサポートします。
•コールの転送および終了を処理します。SIPは、1つのエンドポイントから別のエンドポイントへのコール転送をサポートします。コールの転送中に、SIPは転送元と新しいエンドポイント(転送元によって指定される転送先)との間でセッションを確立します。また、SIPは転送元と転送先との間でセッションを終了する機能も担います。コールが終了した時点で、
SIPはすべての通話者間でセッションを終了します。会議は 2人以上のユーザで構成でき、マルチキャストセッションまたは複数のユニキャストセッションを使用して確立できます。
SIP コンポーネントSIPはピアツーピアプロトコルです。セッションでのピアはユーザエージェント(UA)と呼ばれます。ユーザエージェントは、次のいずれかの役割として機能します。
•ユーザエージェントクライアント(UAC):SIP要求を開始するクライアントアプリケーション。
•ユーザエージェントサーバ(UAS):SIP要求を受信したときにユーザに通知し、ユーザに代わって応答を返すサーバアプリケーション。
通常、SIPエンドポイントは UACと UASの両方の働きをしますが、トランザクションごとにいずれか一方としてだけ機能します。エンドポイントが UACとして機能するか、UASとして機能するかは、要求を開始した UAによって決まります。
アーキテクチャの観点からは、SIPネットワークの物理コンポーネントは、クライアントとサーバの2つのカテゴリに分類することもできます。次の図は、SIPネットワークのアーキテクチャを示しています。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
3
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要セッション開始プロトコル
SIPサーバは、LightweightDirectoryAccess Protocol(LDAP)サーバ、データベースアプリケーション、拡張マークアップ言語(XML)アプリケーションなど、他のアプリケーションサービスと対話できます。これらのアプリケーションサービスは、ディレクトリサービス、認証
サービス、課金サービスなどのバックエンドサービスを提供します。
(注)
図 2:SIP アーキテクチャ
SIP クライアント
SIPクライアントには、次のものがあります。
•ゲートウェイ:コールを制御します。ゲートウェイはさまざまなサービスを提供しますが、最も一般的なものは、SIP会議エンドポイントと他の端末タイプとの間での変換機能です。この機能には、伝送フォーマットの変換および通信プロシージャの変換が含まれます。また
ゲートウェイは、オーディオコーデック間およびビデオコーデック間で変換を行い、LAN側と交換回線網側の両方でコールを確立/切断します。
•電話機:UASまたは UACのいずれかとして機能します。ATA 191は、SIP要求を開始することも、要求に応答することもできます。
SIP サーバ
SIPサーバには次のものがあります。
•プロキシサーバ:プロキシサーバは、クライアントからのSIP要求を受信し、クライアントに代わってそれらの要求を転送する中間デバイスです。プロキシサーバは SIPメッセージを受け取り、それをネットワーク内の次の SIPサーバに転送します。プロキシサーバは、認証、許可、ネットワークアクセスコントロール、ルーティング、信頼性の高い要求再転送、
セキュリティなどの機能を備えています。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
4
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要セッション開始プロトコル
•リダイレクトサーバ:SIP要求を受信し、要求からアドレスを抽出し、そのアドレスにマッピングできる他のアドレスがアドレステーブルに含まれるかどうか確認した後、アドレス
マッピングの結果をクライアントに返します。リダイレクトサーバは、メッセージの次の行
き先となる 1つ以上先のホップに関する情報をクライアントに提供します。クライアントはネクストホップサーバまたは UASに直接接続します。
•登録サーバ:現在位置の登録を求める、UACからの要求を処理します。登録サーバは、多くの場合リダイレクトサーバやプロキシサーバと同じ場所に置かれます。
Cisco ATA 191 ハードウェアATA 191は小型で設置しやすいデバイスです。次の図は、ATA 191の上部および背面パネルを示しています。
ユニットには、次のコネクタが装備されています。
• 5V DC電源コネクタ。
• 2つの RJ-11 FXS(Foreign Exchange Station)ポート:ATA 191には、標準的なアナログ電話機すべてに対応する 2口の RJ-11ポートがあります。各ポートは音声コールまたは FAXセッションのいずれかをサポートし、両方のポートを同時に使用できます。
• ATA 191は、WANネットワークポートとして RJ- 45 10/100BASE-Tデータポートが 1つ装備しており、PCなどのイーサネット対応デバイスをネットワークに接続できます。このポートを使用して、ネットワークスイッチまたは Cisco Unified Communications Managerを実行しているコンピュータに接続します。
ATAのネットワークポートは、全二重モードや速度について自動でネゴシエーションします。10/100 Mbpsの速度および全二重をサポートしています。
(注)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
5
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要Cisco ATA 191 ハードウェア
ATA 191 上部パネル
図 3:ATA 191 上部パネル
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
6
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要Cisco ATA 191 ハードウェア
表 1:ATA 191 上部パネルの項目
説明項目
緑色で点灯:システムが正常に起動しており、使用の準備がで
きています。
緑色でゆっくりと点滅:システムが起動中です。
緑色で 3回すばやく点滅してから繰り返し:システムが起動に失敗しました。
消灯:電源はオフです。
電源 LED
緑色で点滅:WANポートを介してデータを送信/受信中です。
消灯:リンクがありません。
ネットワーク LED
緑色で点灯:オンフックです。
緑色でゆっくりと点滅:オフフックです。
緑色で 3回すばやく点滅してから繰り返し:アナログデバイスの登録に失敗しました。
消灯:ポートが設定されていません。
電話 1 LED
電話 2 LED
問題レポートツールを使用して問題レポートを作成するには、
このボタンを押します。
これは電源ボタンではありません。このボタンを押す
と問題レポートが生成され、システム管理者のサーバ
にアップロードされます。
(注)
問題レポートツール(PRT)ボタン
オレンジ色で点滅:PRTは問題レポートのデータを準備しています。
オレンジ色ですばやく点滅:PRTは PRTサーバに問題レポートログを送信中です。
5秒間緑色に点灯してから消灯:PRTレポートは正常に送信されました。
赤色で点滅:PRTレポートのエラーが発生しました。LEDを消灯するには、PRTボタンを押します。消灯してから再度押すと、新しい PRTレポートがトリガーされます。
問題レポートツール(PRT)LED
問題レポートツールボタン
問題レポートツール(PRT)ボタンは、ATAの上部パネルにあります。PRTボタンを押すとログファイルが準備され、ネットワークのトラブルシューティングに使用するサーバにアップロード
されます。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要Cisco ATA 191 ハードウェア
アナログ電話のユーザには、ATAデバイスの PRTボタンを押して PRTログファイルの処理を開始するよう指示できます。
ATAから PRTログファイルをアップロードするには、次のいずれかを行う必要があります。
• ATAから PRTログファイルをアップロードするための HTTPサーバを設定します。
•ニーズに最適なカスタマーサポート用アップロード URLを設定し、ATAに適用します。
関連トピック
問題レポートツール(Problem Report Tool), (62ページ)
ATA 191 背面パネル
図 4:ATA 191 背面パネル
表 2:ATA 191 背面パネルの項目
説明項目
ATAを再起動するには、ペーパークリップなどを使用し、このボタンを短く押します。
出荷時のデフォルト設定にリセットするには10秒間押し続けます。
リセット
RJ-11電話ケーブルを使用して、アナログ電話や FAX装置に接続します。
電話 1
RJ-11電話ケーブルを使用して、2番目のアナログ電話や FAX装置に接続します。
電話 2
イーサネットケーブルを使用してネットワークに接続します。ネットワーク
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要Cisco ATA 191 ハードウェア
説明項目
付属の電源アダプタを使用して電源に接続します。DC 5V電源
ソフトウェア機能
ATA 191がサポートしているプロトコル、サービス、および方式は次のとおりです。
• Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP), (9ページ)
• FAXパススルー, (9ページ)
•トランスポート層セキュリティプロトコル, (9ページ)
• T.38 FAXリレー, (10ページ)
•サポートされる音声コーデック, (10ページ)
•サポートされるその他のプロトコル, (10ページ)
•サポートされている SIPサービス, (11ページ)
•モデム規格, (12ページ)
• FAXサービス, (13ページ)
•サポートされているメソッド, (13ページ)
•サポートされる ATAコール機能, (13ページ)
Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)セキュアリアルタイム転送プロトコルは、ネットワーク上の音声会話のセキュリティを確保し
て、リプレイ攻撃から保護します。
FAX パススルーName Signaling Event(NSE)ベースおよび re-INVITEベースのパススルーにより、G.711a/uコーデックを使用して FAX通信を転送できます。
トランスポート層セキュリティプロトコル
Transport Layer Security(TLS)は、インターネット上の電子メールなど、データ通信をセキュリティ保護する暗号化プロトコルです。TLSの機能はセキュアソケットレイヤ(SSL)と同等です。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
9
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
T.38 FAX リレーT.38 FAXリレー機能を使用するとデバイスは FAX機を使って IPネットワーク経由でファイルを送信できます。一般的に FAXは受信時にイメージに変換されてから、T.38 FAXデバイスに送信されます。送信先の T.38 FAXデバイスがイメージを受信すると、イメージをアナログ FAX信号に変換します。
音声ゲートウェイを使って設定された T.38 FAXリレーは、FAX信号を復号化または復調してから IPで転送します。SIPコール制御プロトコルを使用すると、初期 SIP INVITEメッセージのSession Description Protocol(SDP)エントリによって T.38 FAXリレーの存在が示されます。初期SIP INVITEメッセージの後、コールが確立されて、音声モードから T.38モードに切り替わります。Cisco Unified Communications管理ページを使用すると、T.38 FAX通信をサポートする SIPプロファイルを設定できます。
ATA 191は T38 FAXリレーバージョン 0(G3)のみをサポートしています。
サポートされる音声コーデック
ATA 191は次の音声コーデックをサポートしています。
• G.711 mu-law
• G.711 A-law
• G.729a
• G.729ab
他のネットワークデバイスがサポートしているコーデックを確認してください。
サポートされるその他のプロトコル
ATAでは次のプロトコルもサポートされます。
• 802.1Q VLANタギング
• Cisco Discovery Protocol(CDP)
•ドメインネームシステム(DNS)
• Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)
• Internet Control Message Protocol(ICMP)
• Internet Protocol(IP)v4および IPv6
• Link Layer Discovery Protocol(LLDP)
• Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)
• Transmission Control Protocol(TCP)
• Trivial File Transfer Protocol(TFTP)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
• User Datagram Protocol(UDP)
• Transport Layer Security(TLS)
•セキュアソケットシェル(SSH)
• Network Time Protocol(NTP)
• Hypertext Transfer Protocol(HTTP)
サポートされている SIP サービスATAでは、次の SIPサービスがサポートされています。
• IPアドレス割り当て(DHCPによる割り当て、またはスタティック設定)
• Cisco Unified Communications Managerコンフィギュレーションインターフェイスからの ATA191の設定
• VLANの設定
• Cisco Discovery Protocol(CDP)
•低ビットレートコーデックの選択
•ユーザ認証
•構成可能なトーン(リングバックトーン、リオーダー音、ダイヤルトーン、外部ダイヤルトーン、話中音、コール待機音)
•ダイヤルプランと PLAR
• SIPプロキシサーバの冗長性
•プライバシー機能
•ユーザ設定可能な、コール待機の固定デフォルト設定
• G.711u/aおよび G.729ab使用時の無音期間中のコンフォートノイズ
•発信者 ID形式
•呼び出し音間隔/電圧調整
•フックフラッシュ検出タイミングの設定
•音声およびシグナリングイーサネットパケット用のタイプオブサービス(ToS)の設定
•デバッグおよび診断ツール
サポートされているコールサービス
ATAでは、次のコールサービスがサポートされています。
• IPアドレス割り当て(DHCPによる割り当て、またはスタティック設定)
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Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
• Cisco Unified Communications Managerコンフィギュレーションインターフェイスからの ATA191の設定
• VLANの設定
• Cisco Discovery Protocol(CDP)
•低ビットレートコーデックの選択
•ユーザ認証
•構成可能なトーン(リングバックトーン、リオーダー音、ダイヤルトーン、外部ダイヤルトーン、話中音、コール待機音)
•ダイヤルプランと PLAR
• SIPプロキシサーバの冗長性
•プライバシー機能
•ユーザ設定可能な、コール待機の固定デフォルト設定
• G.711u/aおよび G.729ab使用時の無音期間中のコンフォートノイズ
•発信者 ID形式
•呼び出し音間隔/電圧調整
•フックフラッシュ検出タイミングの設定
•音声およびシグナリングイーサネットパケット用のタイプオブサービス(ToS)の設定
•デバッグおよび診断ツール
モデム規格
ATAでは、次のモデム規格をサポートしています。
• V.90
• V.92
• V.44
• K56Flex
• ITU-T V.34 Annex 12
• ITU-T V.34
• V.32bis
• V.32
• V.21
• V.22
• V.23
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
FAX サービスATA 191は、2つのモードの FAXサービスをサポートしています。
• FAXパススルーモード:自動的な G.711A-lawまたは G.711µ-lawの切り替えを使用した受信者側の Called Station Identification(CED)トーン検出
• T.38 FAXリレーモード:T.38 FAXリレー機能を使用すると、デバイスは FAX機を使ってIPネットワーク経由でファイルを送信できます。一般的に FAXは受信時にイメージに変換されてから、T.38 FAXデバイスに送信されます。送信先の T.38 FAXデバイスがイメージを受信すると、イメージをアナログ FAX信号に変換します。音声ゲートウェイを使って設定された T.38 FAXリレーは、FAX信号を復号化または復調してから IPで転送します。
FAX送信が成功するかどうかは、ネットワーク条件とその条件に対する FAXモデムの許容度によって決まります。ネットワークでのネットワークジッタ、ネットワーク遅延、およびパ
ケット損失率は、ある程度低い必要があります。
(注)
関連トピック
FAXサービスの設定, (45ページ)
サポートされているメソッド
ATA 191は、次の方式をサポートしています。
• REGISTER
• REFER
• INVITE
• BYE
• CANCEL
• NOTIFY
• OPTIONS
• ACK
• SUBSCRIBE
詳細については、RFC3261(SIP:Session Initiation Protocol)を参照してください。
サポートされる ATA コール機能SIP付加サービスを使用すると電話サービスを拡張できます。
ATAは、次の SIP付加サービスをサポートしています。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
13
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
•発信者 ID
•コール待機中発信者 ID
•ボイスメール表示
•電話会議
•コールウェイティング
•コール転送
•発信回線 ID
•自動転送
•在席転送
•共有回線
• SpeedDial
• Meet-Me会議
•コールピックアップ/グループコールピックアップ
•リダイヤル
•セキュアコール
• C割り込み
設置および設定の概要
ATAを設置および設定するには、次の基本的な手順に従ってください。この手順により、ATAが導入される一般的な SIP環境で ATAを稼働できます。
1 ネットワークおよび ATAの設定を計画します。
2 イーサネット接続を展開します。
3 他のネットワークデバイスを設置して設定します。
4 ATAを設置します。ただし、電源はまだオンにしません。
5 ATAの電源をオンにします。
関連トピック
ネットワークに ATA 191を設置するための準備, (15ページ)ATA 191の設置, (23ページ)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
14
Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter の概要ソフトウェア機能
第 2 章
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備
• 他の Cisco Unified IP Communications製品との連携, 15 ページ
• 電力に関する注意事項, 16 ページ
• 停電, 16 ページ
• 電話機設定ファイル, 17 ページ
• ATA 191起動プロセス, 18 ページ
• スタンバイイメージを使用した起動プロセス, 19 ページ
• Cisco Unified CMデータベースへ ATA 191を追加, 20 ページ
• ATAのMACアドレスの特定, 21 ページ
他の Cisco Unified IP Communications 製品との連携ATA 191はデータネットワーク上で音声通信機能を提供します。ATA 191の音声通信機能は、他の主要な Cisco Unified IP Telephonyやネットワークコンポーネント(Cisco Unified CommunicationsManager、DNS/DHCPサーバ、TFTPサーバ、メディアリソースなど)との連携に依存しています。
ATA 191を IPテレフォニーネットワークで機能させるには、IP Phoneを Cisco Catalystスイッチなどのネットワークデバイスに接続する必要があります。またコールを送受信するには、CiscoUnified Communications Managerに登録する必要があります。
音声通信と IP通信の関連情報については、次の URLを参照してください。
https://www.cisco.com/c/en/us/products/unified-communications/index.html
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
15
Cisco Unified Communications Manager との連携Cisco Unified Communciations Managerは、オープンな業界標準のコール処理システムです。CiscoUnified Communications Managerソフトウェアは、ATAに接続されているアナログ電話間のコールを設定・分割します。これにより、従来のPBX機能を企業の IPネットワークと統合します。CiscoUnifiedCommunicationsManagerは、電話会議やルートプランなどの機能で必要になる IPテレフォニーシステムのコンポーネント(電話機、アクセスゲートウェイ、およびリソース)を管理しま
す。また、Cisco Unified Communications Managerには、次の機能もあります。
•デバイスのファームウェア
•認証および暗号化(テレフォニーシステム用に設定されている場合)
• TFTPサービスを介した設定ファイルと CTLファイル
•電話機の登録
•コール保存(プライマリ Communications Manager間でシグナリングが消失してもメディアセッションが継続されます)
この章で説明されている IPデバイスと Cisco Unified Communications Managerを連携させる方法の詳細については、『AdministrationGuide for CiscoUnified CommunicationsManager and IM and PresenceService』、『SystemConfigurationGuide for CiscoUnifiedCommunicationsManager』、および『SecurityGuide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
電力に関する注意事項ATAは外部電源によって給電されます。外部電源は、独立型の電源を通じて提供されます。
ATAの外部電源には、次の電源タイプおよびガイドラインが適用されます。
•電源タイプ:外部電源(ユニバーサル AC外部電源によって供給)。
•ガイドライン:ATAはユニバーサル AC電源 100/240Vを使用。
関連トピック
電気的仕様, (68ページ)
停電電話機で緊急サービスにアクセスできるかどうかは、電源が供給されている電話機に依存します。
電源障害がある場合、電源が復旧するまで、利用および緊急コールサービスダイヤルは機能しま
せん。電源の異常および障害が発生した場合は、装置をリセットまたは再設定してから、利用お
よび緊急コールサービスへのダイヤルを行う必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
16
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備Cisco Unified Communications Manager との連携
電話機設定ファイル電話機の設定ファイルは TFTPサーバに保存されており、Cisco Unified CommunicationsManagerに接続するためのパラメータを定義しています。ATA 191回線のリセットが必要な変更を CiscoUnified Communications Managerで行った場合、電話機の設定ファイルは自動的に更新されます。システムのリセット/再起動が必要な場合、両方の回線を同時にリセット/再起動する必要があります。
設定ファイルには、ATA 191がどのイメージロードを実行するかも記述されています。このイメージのロードが、ATA191に現在ロードされているイメージと異なる場合、その電話機はTFTPサーバと交信して必要なロードファイルを要求します。これらのファイルは、ファイルの発信元
の正当性を保証するためにデジタル署名されています。
設定ファイルのデバイスセキュリティモードが Authenticatedに設定されており、電話機の CTLファイルにCisco Unified CommunicationsManagerに対する有効な証明書が存在する場合、ATA 191は Cisco Unified Communications Managerとの TLS接続を確立します。それ以外の場合、ATA 191はTCP/UDP接続を確立します。ユーザはATA191のWebGUIで、[音声(Voice)] > [回線(Line)]> [SIP設定(SIP Settings)]に移動できます。ここでは、SIP転送が Cisco Unified CommunicationsManagerの [電話セキュリティプロファイル(Phone Security Profile)]の転送タイプに対応している必要があります。
CiscoUnifiedCMの管理でセキュリティ関連の設定を行うと、電話機の設定ファイルに重要な情報が保存されます。設定ファイルのプライバシーを確保するには、設定ファイルを暗号化します。
詳細については、次の場所にある『Security Guide for Cisco Unified Communications Manager』の「Encrypted Phone Configuration Setup」の章を参照してください。https://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html
ATA 191が登録済みの場合、ATA 191は ATA<mac_address.cnf.xml(mac_addressは電話機のMACアドレス)という設定ファイルにアクセスします。その設定ファイルにアクセスできない場合、
デフォルトの XMLDefault.cnf.xmlの設定ファイルにアクセスします。
自動登録が有効になっておらず、ATA 191が Cisco Unified Communications Managerデータベースに追加されていない場合、ATA 191は Cisco Unified Communications Managerへの登録を試行しません。
ATA 191の場合、TFTPサーバによって次の SIP設定ファイルが生成されます。
• SIP IP Phone:
◦署名も暗号化もされていないファイル:ATA<mac>.cnf.xml
◦署名されているファイル:ATA<mac>.cnf.xml.sgn
◦署名され、暗号化されているファイル:ATA<mac>.cnf.xml.enc.sgn
これらのファイル名は、CiscoUnifiedCommunicationsManagerの管理ページで [電話の設定(PhoneConfiguration)]ウィンドウにある [MACアドレス(MAC address)]から生成されます。電話機
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
17
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備電話機設定ファイル
は、MACアドレスによって一意に識別されます。詳細については、『AdministrationGuide forCiscoUnified Communications Manager and IM and Presence Service』を参照してください。
電話機が TFTPサーバと連携する方法の詳細については、次の場所にある『System ConfigurationGuide for Cisco Unified Communications Manager』の「Configure TFTP Servers」の章を参照してください。https://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-installation-and-configuration-guides-list.html
ATA 191 起動プロセスATA 191は VoIPネットワークに接続すると、標準の起動プロセスを実行します。ご使用の ATAでは、個々のネットワークの設定に応じて、これらのプロセスステップの一部が省略される場合
があります。
表 3:ATA 191 起動プロセス
関連項目タスク
電力に関する注意事項, (16ページ)を参照してください。
給電。
ATA 191は外部電源を使用します。
1
保存されているイメージのロード。
Cisco ATA 191は、ファームウェアイメージとユーザ定義の設定値を保存するための不揮
発性フラッシュメモリを備えています。起動
時に、ATA 191はブートストラップローダーを実行して、フラッシュメモリに保存されて
いるATA 191イメージをロードします。このイメージを使用して、ATA 191は自身のソフトウェアとハードウェアを初期化します。
2
IPアドレスの取得。
Cisco ATA 191で DHCPを使用して IPアドレスを取得する場合、デバイスはDHCPサーバにクエリーを発行してアドレスを取得しま
す。ネットワーク内でDHCPを使用しない場合は、各デバイスにスタティック IPアドレスをローカルに割り当てます。
3
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
18
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備ATA 191 起動プロセス
関連項目タスク
次の場所にある『Security Guide forCiscoUnified CommunicationsManager』の「Cisco CTL Client Setup」の章を参照してください。https://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-maintenance-guides-list.html
CTLファイルの要求。
TFTPサーバに、CTLファイルが保管されています。このファイルには、デバイスと
Cisco Unified Communications Managerとの間で安全な接続を確立するために必要な証明書
も含まれています。
4
電話機設定ファイル, (17ページ)を参照してください。
設定ファイルの要求。
TFTPサーバは設定ファイルを保持しています。このファイルは、Cisco UnifiedCommunications Managerに接続するためのパラメータに加え、ATA 191に関する他の情報も定義しています。
5
電話機設定ファイル, (17ページ)を参照してください。
Cisco Unified Communications Managerとの通信。
設定ファイルは、ATA 191と CiscoUnified CommunicationsManagerとの間の通信方法、およびロード IDをデバイスに提供する方法を定義します。TFTPサーバからファイルを取得した後、リストで優先順位が最も
高い Cisco Unified Communications Managerに接続を試みます。(暗号化または認証され
た)セキュアなシグナリングが有効で、CiscoUnified Communications Managerが混合(セキュリティ)モードに設定されている場合は
TLS接続を確立します。それ以外の場合は非セキュア TCP/UDP接続を確立します。
6
スタンバイイメージを使用した起動プロセスATA 191は、永続的なストレージに 2つのイメージまたはパーティションを備えています。2番目のイメージを使用すると、初期イメージが破損してもデバイスを回復できます。
電源がオンになっているときにPRTボタンを押すと、スタンバイパーティションに切り替わります。起動は通常のプロセスと同様です。ただし、2番目のパーティションが使用されていることを示すため、電話 2の LEDがオレンジ色で点滅します。
関連トピック
起動プロセスの確認, (25ページ)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
19
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備スタンバイイメージを使用した起動プロセス
Cisco Unified CM データベースへ ATA 191を追加ATA 191を導入する前に、デバイスを Cisco Unified Communications Managerデータベースに追加する方法を選択します。
次の表に、ATA 191を Cisco Unified Communications Managerデータベースに追加する方法の概要を示します。
表 4:Cisco Unified Communications Manager データベースへ ATA を追加
注記MAC アドレスの必要性
方法
電話番号の自動割り当てが可能です。
混合モードが有効になっているときは使用できませ
ん。
×自動登録
電話機を個々に追加する必要があります。○Cisco UnifiedCommunications Managerの管理ページを使用
自動登録を使用した追加
ATA 191を設置する前に自動登録を有効にしておくと、次のことが可能になります。
•最初に ATA 191からMACアドレスを収集することなく、自動的にデバイスを追加できます。
• ATA 191を IPテレフォニーネットワークに物理的に接続したときに、その電話機をCiscoUnifiedCommunicationsManagerデータベースに自動的に追加できます。自動登録中に、Cisco Unified Communications Managerは連続する電話番号の中から次に使用可能なものを電話機に割り当てます。
•設定を変更するには、デバイスをすぐに Cisco Unified Communications Managerデータベースに入力し、ディレクトリ番号などの設定を Cisco Unified Communications Managerから修正します。
•自動登録されたデバイスを新しい場所に移動し、電話番号を変更しないまま別のデバイスプールに割り当てます。
自動登録により、Unified CMで複数のデバイスを同時に登録できます。(注)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
20
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備Cisco Unified CM データベースへ ATA 191を追加
自動登録は、デフォルトでは無効になっています。場合によっては、自動登録を使用しないこと
があります。たとえば、特定のディレクトリ番号を電話機に割り当てる場合や、Cisco UnifiedCommunications Managerとのセキュアな接続を使用する予定がある場合です。自動登録の有効化については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「EnablingAuto-Registration」を参照してください。
混在モードでは自動登録が無効になるため、変更はできません。非セキュアモードの場合、
自動登録はデフォルトでは無効になっていますが、手動で有効にできます。
(注)
Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用した追加Cisco Unified Communications Managerの管理ページを使用すると、ATA 191をCisco Unified Communications Managerデータベースに個別に追加できます。それには、まず各デバイスのMACアドレスを取得します。
MACアドレスを収集した後に、Cisco Unified Communications Managerの管理ページで [デバイス(Device)] > [電話(Phone)]を選択し、[新規追加(Add New)]をクリックして追加を開始します。
ATA 191には 2つの FXSポートがあり、各ポートには固有のMACアドレスがあります。1番目のポートはMACアドレスを使用し、2番目の ATA 191ポートはシフトされたMACアドレス(AABBCCDDEEFFからBBCCDDEEFF01など)を使用します。UnifiedCMの管理ページから 2台のデバイス(アナログ電話または FAX装置)を追加できます。
(注)
詳細な手順および Cisco Unified Communications Managerの概念については、『CiscoUnified CommunicationsManager AdministrationGuide』および『CiscoUnified CommunicationsManagerSystem Guide』を参照してください。
ATA の MAC アドレスの特定
手順
MACアドレスを特定するには、次のいずれかの方法を選択します。
• ATAの背面にあるMACラベルを確認する。
•デバイスのWebページで [音声(Voice)] > [情報(Information)]に移動し、MACアドレスを確認する。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
21
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用した追加
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
22
ネットワークに ATA 191 を設置するための準備ATA の MAC アドレスの特定
第 3 章
ATA 191 の設置
• ATA 191の設置情報, 23 ページ
• ネットワーク要件, 23 ページ
• 安全に関する推奨事項, 24 ページ
• パッケージの内容物, 24 ページ
• Cisco ATAの設置, 25 ページ
• ATA 191への電話機の接続, 25 ページ
• 起動プロセスの確認, 25 ページ
• 起動ネットワークの設定, 26 ページ
• ATA 191のセキュリティ, 26 ページ
ATA 191 の設置情報ATA 191ハードウェアを接続して、QEDおよびファームウェアファイルをロードすることでATA191を設定します。QEDファイルを最初にインストールしてから、ファームウェアファイルをインストールします。QEDおよびファームウェアファイルのロードの詳細については、『ReleaseNotes for Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter』の「Installation Notes」のセクションを参照してください。
ネットワーク要件ATA 191は、IPテレフォニーネットワークのエンドポイントとして機能します。次の機器が必要です。
•コール制御システム
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
23
•音声パケットゲートウェイ。公衆電話交換網(PSTN)に接続する場合には必須です。アナログキーシステムが有効な場合、ゲートウェイは必要ありません。
•イーサネット接続
安全に関する推奨事項一般的な安全性を確保するには、次のガイドラインに従ってください。
•本製品を濡らしたり、装置内に液体を注いだりしないでください。
•本製品を開けたり、分解したりしないでください。
•人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。
• ATAに付属の電源装置のみを使用してください。
•この製品を廃棄処分する場合は、日本国のすべての法律および規則に従ってください。
•設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
•いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。
•雷の発生中は、システム上での作業、またはケーブルの接続や取り外しを行わないでください。
•感電を防ぐために、安全超低電圧(SELV)回路を電話網電圧(TNV)回路に接続しないでください。LANポートには SELV回路が、WANポートには TNV回路が組み込まれています。一部の LANポートおよびWANポートは RJ-45コネクタを使用しています。ケーブルを接続するときは、注意事項をよくお読みください。
各国語で記された安全上の警告については、『Regulatory Compliance and Information for the Cisco191』を参照してください。
パッケージの内容物ATA 191パッケージには次のものが含まれています。
• Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter
• ATA 191の法規制および安全性に関する情報
• 5Vの電源アダプタ(該当する国のクリップが付属)
•イーサネットケーブル
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
24
ATA 191 の設置安全に関する推奨事項
ATAは、ユニットに付属する 5VのDC電源アダプタにおける使用のみを目的として設計されています。
(注)
Cisco ATA の設置10 Mbps接続の場合は、カテゴリ 3/5/5e/6のいずれのケーブルでも使用できますが、100 Mbpsの接続には、カテゴリ 5/5e/6ケーブルを使用する必要があります。
手順
ステップ 1 電源をアダプタポートに接続します。
ステップ 2 ストレートイーサネットケーブルを使用して、ネットワークから ATAのネットワークポートに接続します。各 ATAには、イーサネットケーブルが 1本付属しています。
ATA 191への電話機の接続はじめる前に
ATA 191には、電話機を 1台または 2台接続できます。
手順
RJ11ケーブルを使用して、ATAの電話ポートに 1つ以上の電話機を接続します。ATAの電話 1および電話 2の LEDは、ポートでアクティビティが発生している際に緑色に点灯します。
起動プロセスの確認ATAが電源に接続されると、次の手順を実行することで起動プロセスを開始します。
1 起動プロセス中は電源 LEDが点滅します。
2 初期起動中に問題レポートツール(PRT)LEDがオレンジ色に点灯します。続くアプリケーションとカーネルの起動中は、LEDがオレンジ色で点滅してから緑色で点滅します。
PRT LEDが起動中に赤色に点灯する場合、MIC証明書にエラーが発生したか、ATAがネットワークアドレスを取得できていません。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
25
ATA 191 の設置Cisco ATA の設置
3 電話 1のポートの起動中に電話 1の LEDが点滅し、次に電話 2の LEDが点滅します。
電話 1と電話 2が Cisco Unified CMに正常に登録されると、対応する LEDが緑色に点灯します。電話ポートの登録が失敗すると、LEDが緑色ですばやく3回点滅し、処理が繰り返されます。
4 ATAが正常に起動すると、電源 LEDは緑色に点灯し、PRT LEDは消灯します。ネットワークLEDはトラフィックを検出すると点滅します。
電話機でオフフックにすると、電話機のLEDが点滅を開始し、ダイヤルトーンが聞こえます。これで ATAの起動プロセスが完了しました。
関連トピック
スタンバイイメージを使用した起動プロセス, (19ページ)
起動ネットワークの設定
はじめる前に
ネットワークで DHCPを使用していない場合は、この設定を実行します。
手順
ステップ 1 ネットワークに ATAを導入した後で、デバイスでこれらのネットワーク設定をします。
• IPサブネット情報(サブネットマスクとゲートウェイ)
• TFTPサーバの IPアドレス
ステップ 2 必要に応じて、次のオプション設定を行います。
•管理 VLAN ID
ステップ 3 この情報を収集します。
ATA 191のセキュリティセキュリティ機能は、電話機の IDやデータへの脅威など、複数の脅威を防止します。これらの機能によって、電話機と Cisco Unified Communications Managerサーバとの間で認証された通信ストリームが確立・維持され、転送前のファイルにデジタル署名が実施されます。
セキュリティ機能の詳細については、『Security Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
26
ATA 191 の設置起動ネットワークの設定
デバイスプロファイルのローカルで有効な証明書(LSC)のインストールは、Cisco UnifiedCommunications Managerから開始できます。[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] > [電話の設定(Phone Configuration)]メニューオプションを使用します。このメニューオプションは、LSCを削除または更新する際にも使用できます。
開始する前に、次の点を調べて、対象の Cisco Unified Communications Managerおよび CAPFのセキュリティ設定が完了していることを確認してください。
• Cisco Unified Communicationsオペレーティングシステムの管理ページで、CAPF証明書がインストールされていることを確認します。
• CAPFは実行および設定されています。
詳細については、『SecurityGuide for CiscoUnifiedCommunicationsManager』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
27
ATA 191 の設置ATA 191のセキュリティ
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
28
ATA 191 の設置ATA 191のセキュリティ
第 4 章
ATA 191 の設定
• テレフォニー機能, 29 ページ
• 製品固有の設定パラメータ, 36 ページ
• Cisco Unified Communications Managerへのユーザの追加, 43 ページ
テレフォニー機能次の表にサポートされているテレフォニー機能を示します。これらの機能の多くは、
Cisco Unified Communications Managerの [管理(Administration)]を使用して設定します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
29
表 5:ATA 191 のテレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『Administration Guide forCisco UnifiedCommunications Managerand IM and Presence Serviceand IM and PresenceService』の「AdministrationOverview」の章
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Audible MessageWaiting Indicator」の章
ハンドセットまたはスピーカーフォンから聞
こえる断続トーンにより、ユーザが回線で新
しいボイスメッセージを 1つ以上受信したことが示されます。
断続トーンは回線によって異なりま
す。この音が聞こえるのは、使用中
の回線でメッセージを受信した場合
のみです。
(注)
オーディオメッ
セージ受信イン
ジケータ
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Barge」の章
共有電話回線上で通知コールに参加すること
をユーザに許可します。C割り込みは、ユーザをコールに追加して会議に変換し、ユーザ
と通話相手による会議機能へのアクセスを許
可します。
お使いのATAは割り込みをサポートしています。
C割り込み(cBarge)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
30
ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Call Forwarding」の章
ユーザは、着信コールを別の番号にリダイレ
クトできます。コール転送オプションには、
不在転送、話中転送、および無応答時転送が
あります。
コール転送
詳細については、以下を参照し
てください。
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Call Pickup」の章
ユーザは、自分のピックアップグループに属
する別の電話機で呼出音が鳴っている場合に、
そのコールを自分の電話機にリダイレクトで
きます。
コールピック
アップ
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
コールの最中に別の着信コールの呼出音が鳴っ
ていることを通知し、ユーザが応答できるよ
うにします。着信コールの情報を電話スクリー
ンに表示します。
コールウェイ
ティング
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
31
ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Administration Guide forCisco UnifiedCommunications Managerand IM and Presence Serviceand IM and PresenceService』の「Cisco UnifiedIP Phone Configurations」
電話番号、名前、その他の説明テキストなど、
発信者の識別情報を電話スクリーンに表示し
ます。
発信者 ID
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「ConferencingFeatures」の章
•ユーザは、各参加者を個別に呼び出して、複数の通話相手と同時に話すことが
できます。会議機能には、アドホック会
議、C割り込み、およびミートミーがあります。
•標準(アドホック)会議では、開催者以外でも参加者を追加または削除できま
す。
会議
(Conference)
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Call Transfer」の章
2つのコールを相互接続できます。接続完了後は、回線から離脱できます。
直接転送
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
32
ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Speed Dial andAbbreviated Dial」の章
特定のユーザが発信できるコールのタイプを
制御します。
強制承認コード
(FAC)
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Call Pickup」の章
ユーザが、別のグループの電話番号で呼び出
し音が鳴っているコールに応答することがで
きます。
グループのコー
ルピックアップ
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Secure Tone」の章
接続されたコールのアクティブ状態と保留状
態を切り替えることができます。
共有回線通話者からのコールの再開
はサポートされていません。
(注)
保留または復帰
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
33
ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Meet-MeConferencing」の章
ユーザが、ミートミー会議を開始し、参加ユー
ザは予定の時刻に、あらかじめ決められた番
号にコールをかけます。
ミートミー電話
会議
詳細については、次のドキュメ
ントを参照してください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Audible MessageWaiting Indicator」の章
メッセージ受信オンインジケータおよびオフ
インジケータ用の電話番号を定義します。直
接接続型のボイスメッセージシステムでは、
指定された電話番号を使用して、特定のCiscoUnified IP Phoneのメッセージ受信インジケータを設定したりクリアしたりします。
Message Waiting
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Music On Hold」の章
発信者が保留状態になっている間、音楽を再
生します。
保留音
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、次のドキュメ
ントを参照してください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Privacy」の章
回線を共有しているユーザが自身をコールに
追加できなくなります。
プライバシー
設定は必要ありません。*#の機能コードを押すと、最後にダイヤルした電話番号に発信できます。
リダイヤル
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Manager Assistant」の章
複数のデバイスで同じ電話番号を共有したり、
電話番号を同僚と共有したりできるようにし
ます。
共有ライン
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
•『Feature ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Speed Dial andAbbreviated Dial」の章
キーパッドで *を押し、事前に割り当てておいたインデックスコード(1~199)を続けて入力すると、電話番号をすばやくダイヤルで
きます。
例:*199を押すと、インデックスコード 199に割り当てた電話番号にダイヤルします。
インデックスコードへの番号割り当ては、
Cisco Unified Communications Managerの [デバイス(Device)]ウィンドウから行います。
スピードダイヤ
ル
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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ATA 191 の設定テレフォニー機能
設定リファレンス説明機能
詳細については、以下を参照し
てください。
•『System Guide for CiscoUnified CommunicationsManager』の「ConfigureAnalog TelephoneAdapters」の章
タイムゾーンが変更されているデバイスを更
新します。
タイムゾーンの
アップデート
詳細については、次のドキュメ
ントを参照してください。
•『System ConfigurationGuide for Cisco UnifiedCommunicationsManager』の「Configure AnalogTelephone Adapters」の章
コールに応答がない場合に、発信者がメッセー
ジを残せるようにします。
ボイスメッセー
ジシステム
製品固有の設定パラメータ[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)]を使用すると、ATA191の製品固有の設定パラメータを設定できます。次の表に、設定ウィンドウとそのパラメータを設定するためのパスを示します。
表 6:設定情報
パス設定ウィンドウ
[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration)]部分
[電話の設定(PhoneConfiguration)]ウィンドウ
次の表に、[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)]を使用して設定できる設定パラメータを示します。[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウを使用して、設定パラメータを設定できます。ウィンドウ内でアスタリスクが付いているオプショ
ンは必須です。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
36
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
ATA 191パラメータの [IVRパスワード(IVR Password)]、[CDP]、[インピーダンス(Impedance)]、[入出力オーディオレベル(Input/Output Audio Level)]、および [コールシーケンス(Call Sequence)]は、ポート 1からのみ入力します。ポート 2からこれらのパラメータを設定しても反映されません。
(注)
表 7:ATA 191 の製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
ATA 191で電話 2のポートを有効または無効にします。デフォルト:有効
回線2サポート(Line 2 Support)
ATA 191を有効にして、Web接続または HTTPクライアントを受け入れるようにします。このオプションが無効に
なっていると、ATA 191の内部Webページへのアクセスはブロックされます。さらに問題レポートツール(PRT)が無効になります。
デフォルト:無効
Webアクセス
ATA 191への HTTPS接続と HTTP接続の両方を有効にするか、または HTTPSへの接続のみに制限します。
デフォルト:HTTPSと HTTP
[HTTPSサーバ(HTTPS Server)]
[Web管理者(Web Administrator)]インターフェイスにアクセスするためのパスワードを設定します。
パスワードに使用できる文字数は、8~ 127文字です。
管理パスワード(AdminPassword)*
ATA191がSSH接続を受け入れるかどうかを設定します。SSH接続をブロックすると、ATA 191へのアクセスがブロックされます。
デフォルト:無効
SSHアクセス
ATA 191の CDP機能を有効または無効にします。
デフォルト:有効
Cisco Discovery Protocol(CDP)
ATA 191の LLDP機能を有効または無効にします。
デフォルト:有効
LinkLayerDiscovery Protocol(LLDP)
LLDPからアセット IDを設定します。最大 32文字まで可能です。
LLDP Asset ID
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
37
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
IPv4を使用している場合は、ログメッセージの送信先となるリモートシステムの IPアドレスとポートを指定します。
[ログサーバ(Log Server)]
IPv6を使用している場合は、ログメッセージの送信先となるリモートシステムの IPアドレスとポートを指定します。
[IPv6ログサーバ(IPv6 Log Server)]
サービスアビリティによるログデータの送信先を指定し
ます。有効にした場合、ログデータは [ログサーバ(LogServer)]または [IPv6ログサーバ(IPv6 Log Server)]で指定された場所にコピーされます。無効にした場合、ログ
データはログサーバの場所にコピーされません。
デフォルト:無効
[リモートログ(Remote Log)]
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
事前定義された次のデバッグコマンドをリモートで実行
します。
• Default:デバッグレベルをデフォルトにリセットします。
• Preset:Phone Adapter Configuration Utilityのログモジュール設定をデバッグフラグに使用します。
• Telephony:プロビジョニング(自動アップグレードを含む)およびコール機能のデバッグフラグをオン
にします。
• SIP:SIPメッセージのデバッグフラグをオンにします。
• UI:DTMF、PRT、およびリセットボタンなどのキーイベントのデバッグフラグをオンにします。
• Network:DHCP、VLAN、またはリンクステータスの変更などのネットワークイベントに対してデバッ
グフラグをオンにします。
• Media:RTP、FAX、トーン、および SLICに関連する問題に対してデバッグフラグをオンにします。
• System:再起動、初期設定へのリセットなどのシステムイベントのデバッグフラグをオンにします。
• Web:Web操作およびイベントログのデバッグフラグをオンにします。
• NTP:NTPに関連するログのデバッグフラグをオンにします。
• CDPLLDP:CDPおよび LLDPログのデバッグフラグをオンにします。
• Security:セキュリティに関連するログのデバッグフラグをオンにします。
[ログプロファイル(Log Profile)]
問題レポートツール(PRT)の URLを入力します。カスタマーサポートアップロード
URL(Customer support upload URL)
IPv4を使用している場合、ATAは、定義済みのTFTPサーバではなく代替サーバからファームウェアやアップグレー
ドファイルを取得します。
[ロードサーバ(Load Server)]
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
39
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
IPv6を使用している場合、ATAは、定義済みのTFTPサーバではなく代替サーバからファームウェアやアップグレー
ドファイルを取得します。
[IPv6ロードサーバ(IPv6 LoadServer)]
自動割り込みにより、アクティブコールにユーザが追加
されます。オフフック状態の電話機はそのユーザ(コール
開始者)を共有回線コール(ターゲット)に自動的に追加
します。通話中の全ユーザはトーンを受信します(設定さ
れている場合)。割り込みは、会議ブリッジをサポートし
ます。
Auto Barge
エコーキャンセラの使用を有効または無効にします。エコーキャンセレーション
Cisco ATA 191は、次の FAXモードをサポートしています。
•ファクスパススルー(FaxPass-Through):re-INVITE方式(コーデックは g711ulawまたは g711alaw)を使用して、FAXおよびモデムトラフィックのパススルーを許可します。
• NSEファクスパススルー(g711ulaw)(NSE FaxPass-through g711ulaw):コーデック g711ulawによるNSE方式を使用して、FAXトラフィックによる音声ポートのパススルーを許可します。
• NSEファクスパススルー(g711alaw)(NSE FaxPass-through g711alaw):コーデック g711alawによるNSE方式を使用して、FAXトラフィックによる音声ポートのパススルーを許可します。
• T.38ファクスリレー(T.38 Fax Relay):パケットネットワークを介した FAX送信で、より高速なプロトコルを許可します。
Fax Mode
FAXエラー訂正モードオーバーライドを、次のいずれかの値に設定できます。
•デフォルト
•オン
•オフ
Fax Error Correction Mode Override
このパラメータを yesに設定すると、FAX音の検出時にエコーキャンセラが自動的に無効になります。
FAXのECAN無効(FAX DisableECAN)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
40
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
このパラメータをyesに設定すると、コールはモデムコールとして処理されます。ATA 191は自動的に VAD、ジッタバッファ、およびエコーキャンセラを調整します。
モデム回線(Modem Line)
このパラメータを yesに設定すると、T.38 FAXの完了後に音声コールバックが必要になります。
Fax T38音声返信(Fax T38 Return ToVoice)
このオプションは、次のどちら側で FAX音を検出するかを制御します。
•呼び出し元または呼び出し先(Caller Or Callee)
•呼び出し元のみ(Caller Only)
•呼び出し先のみ(Callee Only)
デフォルトは、[呼び出し元または呼び出し先(Caller OrCallee)]です。
FAX音検出モード(Fax Tone DetectMode)
ATA 191の IVRパスワードです。IVR Password
ネットワークから電話機へのゲイン値ですInput Audio Level
電話機からネットワークへのゲイン値ですOutput Audio Level
ATA 191は、米国で使用する 600 Ωをはじめ、複数のインピーダンス値を提供します。
インピーダンス
CiscoATAを発信側としてコールが接続された際に、CiscoATA FXSポートで回線の極性を制御します。
デフォルト:ユーザ正極性(User forward polarity)
Caller Connect Polarity
CiscoATAを発信側としてコールが切断された際に、CiscoATA FXSポートで回線の極性を制御します。
デフォルト:ユーザ正極性(User forward polarity)
Caller Disconnect Polarity
CiscoATAを着信側としてコールが接続された際に、CiscoATA FXSポートで回線の極性を制御します。
デフォルト:ユーザ正極性(User forward polarity)
Callee Connect Polarity
CiscoATAを着信側としてコールが切断された際に、CiscoATA FXSポートで回線の極性を制御します。
デフォルト:ユーザ正極性(User forward polarity)
Callee Disconnect Polarity
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
41
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
• BT FSK
• Bellcore FSK
• ETSI FSK
発信者 ID
• Bellcore FSK
• ETSI FSK
Call Sequence
このパラメータを [オン(On)]に設定すると、コール確立中の Cisco ATA 191のすべてのプログレストーンをミュートします。
デフォルト設定:オフ(Off)。
ミュート中のトーン(Mute ProgressTone)
リングおよびコールウェイティングトーンの仕様
呼び出し音の信号の波形。
選択肢は、[正弦(Sinusoid)]または [台形(Trapezoid)]です。
デフォルト設定:台形(Trapezoid)。
リング波形(Ring Waveform)
呼び出し信号の周波数。
有効な値は 15~ 50(Hz)です。
デフォルト設定:20。
呼び出し周波数(Ring Frequency)(15~ 50Hz)
呼び出し信号の電圧。
選択肢は、60~ 90(V)です。
デフォルト設定:85。
リング電圧(Ring Voltage)(60~90V)
タイマー
オフフックイベントを検証する時間を指定します。オフフック検証タイマー(OffhookValidation Timer)
(50~ 1000ミリ秒)
オンフックイベントを検証する時間を指定します。オンフック検証タイマー(OnhookValidation Timer)
(50~ 1000ミリ秒)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
42
ATA 191 の設定製品固有の設定パラメータ
説明パラメータ
フックフラッシュイベントを検証する時間を指定します。Hookflash Timer
(100~ 1500ミリ秒)
オンフックイベントを遅らせる時間を指定します。オンフック遅延タイマー(OnhookDelay Timer)
(0~ 155ミリ秒)
リオーダー音が再生される前の相手先切断後の遅延。リオーダーの遅延(Reorder Delay)(0~ 30秒)
RTPのミリ秒単位のパケットサイズ。RTPパケット時間(RTPPacketTime)(10~ 160ミリ秒)
ATA 191 Webページにアクセスし、制限された設定にできます。管理者モードでは、ほとんどの情報と設定を利用できます。
Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加Cisco Unified Communications Managerにユーザを追加すると、ユーザに関する情報を表示および保持できます。追加された各ユーザは、次のタスクを実行できます。
• ATA 191から社内ディレクトリや他のカスタマイズされたディレクトリにアクセスする。
•パーソナルディレクトリを作成する。
•短縮ダイヤルとコール転送の番号をセットアップする。
• ATA 191からアクセス可能なサービスに登録する。
次の方法を使用して、Cisco Unified Communications Managerにユーザを追加できます。
•ユーザを1名ずつ追加するには、CiscoUnifiedCMの管理で、[ユーザ管理(UserManagement)]> [エンドユーザ(End User)]を選択します。
ユーザの追加の詳細については、『Administration Guide for Cisco Unified Communications Managerand IM and Presence Service』を参照してください。ユーザ情報の詳細については、『SystemConfiguration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
43
ATA 191 の設定Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
44
ATA 191 の設定Cisco Unified Communications Manager へのユーザの追加
第 5 章
FAX サービスの設定
• FAXサービス, 45 ページ
• Fax Mode, 45 ページ
FAX サービスATA 191は、2つのモードの FAXサービスにより、IPネットワークを介して Cisco IOSとのインターネットワーキングを提供します。これらのモードは、それぞれFAXパススルーモード、T.38FAXリレーモードと呼ばれています。
FAXパススルーモードの場合、ATA 191は、FAXトラフィックを G.711音声コーデックでエンコードします。続いて、その FAXトラフィックが音声コールと同様に Voice Over IP(VoIP)ネットワークを介して渡されます。
T.38 FAXリレーモードの場合、ATA 191は SIPネットワークで通信する 2台の標準的な FAX端末間でリアルタイム FAX送信をサポートします。IPネットワークで FAXを送信する T.38 FAXリレーモードの方が信頼性が高く、エラーのない方式です。
Fax ModeUnified CMの管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)]ページで、優先する FAXモードを選択できます。FAXモードプルダウンウィンドウから、次のいずれかのモードを選択します。
•ファクスパススルー(Fax Passthrough)
• T.38 FAXリレー
• NSEファクスパススルー(g711ulaw)(NSE Fax Pass-through g711ulaw)
• NSEファクスパススルー(g711alaw)(NSE Fax Pass-through g711alaw)
FAXエラー訂正モードオーバーライド値を設定できます。FAXモードプルダウンウィンドウから、次のいずれかのモードを選択します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
45
•オン
•オフ
•デフォルト
FAX モデム規格ATA 191では、次の FAXモデム規格をサポートしています。
• ITU-T V.34
• ITU-T V.34 Annex 12
• K56flex
• V.21
• V.22
• V.23
• V.32
• V.32bis
• V.44
• V.90
• V.92
T.38リレー FAXでは、V.34はサポートされていません。(注)
FAX モデムの速度ATA 191では、次の FAXモデム速度をサポートしています。
• 33.6 kb/s
• 31.2 kb/s
• 28.8 kb/s
• 26.4 kb/s
• 24 kb/s
• 21.6 kb/s
• 19.2 kb/s
• 16.8 kb/s
• 14.4 kb/s
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
46
FAX サービスの設定FAX モデム規格
• 12 kb/s
• 9.6 kb/s
• 7.2 kb/s
• 4.8 kb/s
• 2.4 kb/s
V.34にのみ使用される速度は、T.38リレーを使用する FAXには適用されません。(注)
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
47
FAX サービスの設定FAX モデムの速度
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
48
FAX サービスの設定FAX モデムの速度
第 6 章
トラブルシューティングとメンテナンス
• Syslogレポートの設定, 49 ページ
• 起動時の問題の解決, 53 ページ
• 予期しない ATA 191のリセット, 57 ページ
• ATA 191セキュリティのトラブルシューティング, 60 ページ
• 一般的なトラブルシューティングのヒント, 61 ページ
• 問題レポートツール(Problem Report Tool), 62 ページ
• ATA 191の清掃, 65 ページ
Syslog レポートの設定デバッグ情報は、Cisco Unified Communications Managerの管理セクションから設定できます。デバッグパラメータの設定方法の詳細については、製品固有の設定パラメータを参照してくださ
い。Cisco Unified Communications Managerからのデバッグパラメータを設定するときは、次の点に注意してください。
•ログサーバ(Log Server)/IPv6ログサーバ(IPv6 Log Server):IPv4および IPv6形式の Syslogサーバです
•リモートログ(Remote Log):[有効(Enabled)]または [無効(Disabled)]です。[無効(Disabled)]に設定されている場合、ログメッセージはサーバに送信されません。
•ログプロファイル(Log Profile):ログモジュールのデバッグフラグの設定です。
[ログモジュール(LogModule)]、[ログ設定(Log Setting)]、[ログビューア(LogViewer)]は、電話機のWebページの管理セクションから生成できます。次の点に注意してください。
•ログモジュール(LogModule):デバッグフラグを設定します。これらのパラメータは、[プリセット(Preset)]を選択していない限り、UnifiedCommunicationsManagerログプロファイルによって上書きされます。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
49
•ログ設定(Log Setting):ログサーバ、ポート、およびサイズを設定します。プロビジョニングの完了後、サーバ設定は上書きされます。
•ログビューア(Log Viewer):ログ記録されているデバッグメッセージを表示、消去、またはダウンロードします。
デバッグでは詳細情報を取り込むため、通信量によって電話が遅くなり応答が遅れる可能性があ
ります。ログをキャプチャした後で、デバッグをオフにします。
デバッグ情報には、状況の重大度を表す 1桁のコードが含まれます。状況は次のようにランクが付けられています。
• 0 -緊急事態
• 1 -アラート
• 2 -クリティカル
• 3 -エラー
• 4 -警告
• 5 -通知
• 6 -情報
• 7:デバッグ
デバッグフラグをオンにしない限り、重大度が高いメッセージだけがログ記録されます。
お客様が解決できない電話機の問題が発生した場合は、Cisco TACでサポートを受けることができます。電話機のデバッグをオンにし、問題を再現し、デバッグをオフにしてから、分析のため
にそのログを TACに送信してください。
次の表に、利用できるログプロファイルとログモジュール設定をまとめます。
表 8:ログプロファイルおよびログモジュール設定
説明Phone AdapterConfiguration Utility のログモジュールから設定
Cisco UnifiedCommunicationsManager のログプロファイルから設定
パラメータ
デバッグレベルをデ
フォルト(すべてのデ
バッグをオフ)にリ
セットします。
n/aXデフォルト
Phone AdapterConfiguration Utilityのログモジュール設定を
デバッグフラグに使用
します。
n/aXプリセット
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
50
トラブルシューティングとメンテナンス
Syslog レポートの設定
説明Phone AdapterConfiguration Utility のログモジュールから設定
Cisco UnifiedCommunicationsManager のログプロファイルから設定
パラメータ
プロビジョニング(自
動アップグレードを含
む)およびコール機能
のデバッグフラグをオ
ンにします。
XXIP電話
SIPメッセージのデバッグフラグをオンに
します。
XXSIP
DTMF、PRT、およびリセットボタンなどの
キーイベントのデバッ
グフラグをオンにしま
す。
XXUI
DHCP、VLAN、またはリンクステータスの変
更などのネットワーク
イベントに対してデ
バッグフラグをオンに
します。
XXネットワーク
RTP、FAX、トーン、および SLICに関連する問題に対してデバッ
グフラグをオンにしま
す。
XXメディア
再起動、初期設定への
リセットなどのシステ
ムイベントのデバッグ
フラグをオンにしま
す。
XXシステム
Web操作およびイベントログのデバッグフラ
グをオンにします。
XXWeb
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
51
トラブルシューティングとメンテナンス
Syslog レポートの設定
説明Phone AdapterConfiguration Utility のログモジュールから設定
Cisco UnifiedCommunicationsManager のログプロファイルから設定
パラメータ
NTPに関連するログのデバッグフラグをオン
にします。
XXNTP
CDPおよび LLDPログのデバッグフラグをオ
ンにします。
XXCDPLLDP
セキュリティに関連す
るログのデバッグフラ
グをオンにします。
XXセキュリティ
関連トピック
製品固有の設定パラメータ, (36ページ)
対策
このセクションでは、音声の syslog情報を取得する対策の演習について説明します。
メディアまたは SIP のデバッグフラグをオンにする
手順
ステップ 1 管理者として、[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified Communications Manager Administration)]にサインインします。
ステップ 2 [デバイス(Device)] > [電話(Phone)]の順に選択しますステップ 3 ユーザに関連付けられた電話を特定します。
ステップ 4 [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)]ペインに移動し、フィールドを設定します。
ステップ 5 [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)]ペインに移動します。ステップ 6 [ログサーバ(Log Server)]フィールドに、ログメッセージの送信先となるリモートシステムの
IPアドレスとポートを入力します。ステップ 7 [リモートログ(Remote Log)]フィールドで、[有効(Enabled)]を選択します。ステップ 8 [ログプロファイル(Log Profile)]フィールドで、[メディア(Media)]を選択します。
デバッグのための SIPモジュールを設定する場合は、[SIP]を選択します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
52
トラブルシューティングとメンテナンス
対策
ステップ 9 [保存(Save)]をクリックします。ステップ 10 [設定の適用(Apply Config)]をクリックします。
起動時の問題の解決ATA 191をネットワークに導入し、Cisco Unified Communications Managerに追加すると、電話機が起動します。電話機が正しく起動しない場合は、次の項のトラブルシューティング情報を参照
してください。
• ATA 191が通常の起動プロセスを実行しない
• ATA 191が Cisco Unified Communications Managerに登録されない, (53ページ)
• ATA 191が IPアドレスを取得できない, (57ページ)
関連トピック
電話機設定ファイル, (17ページ)
ATA 191 が Cisco Unified Communications Manager に登録されないATAが起動プロセスの最初の段階を過ぎ、LEDインジケータが点滅しているが、メッセージを繰り返し表示する場合、ATAは正常に起動されていません。ATAは、イーサネットネットワークに接続され、Cisco Unified Communications Managerサーバに登録されていない限り、正常に起動できません。
次の項は、電話機が正常に起動しない原因を判別するうえで役立ちます。
•ネットワーク接続の確認, (53ページ)
• TFTPサーバ設定の確認, (54ページ)
• DNS設定の確認, (54ページ)
• Cisco Unified Communications Managerの設定の確認, (55ページ)
• Cisco Unified Communications Managerおよび TFTPサービスの未作動, (55ページ)
•新しい設定ファイルの作成, (55ページ)
• Cisco Unified Communications Managerでの ATAの検索, (56ページ)
ネットワーク接続の確認
ATAと、TFTPサーバまたは Cisco Unified Communications Managerとの間でネットワークがダウンしていると、ATAは正常に起動できません。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
53
トラブルシューティングとメンテナンス
起動時の問題の解決
手順
現在、ネットワークが作動していることを確認してください。
TFTP サーバ設定の確認ATA 191で使用している TFTPサーバの IPアドレスを判別するには、http://x.x.x.xと入力します(x.x.x.xは ATA 191の IPアドレス)。
手順
ステップ 1 電話機にスタティック IPアドレスを割り当てている場合は、手動で [TFTPサーバ1(TFTP Server1)]オプションに設定値を入力します。
ステップ 2 DHCPを使用している場合は、電話機はTFTPサーバのアドレスをDHCPサーバから取得します。オプション 150またはオプション 66で設定した IPアドレスを確認します。
ステップ 3 また、電話機が代替 TFTPサーバを使用できるように設定することもできます。このような設定は、電話機の場所を最近移動した場合などに非常に役立ちます。
関連トピック
IVRへのアクセスおよび ATAの設定, (73ページ)
DNS 設定の確認
手順
ステップ 1 TFTPサーバまたは Cisco Unified Communications Managerを参照するために DNSを使用している場合は、DNSサーバが指定されていることを確認してください。http://x.x.x.x(x.x.x.xは ATA 191の IPアドレス)を入力して、この設定を確認します。
ステップ 2 DNSサーバに、TFTPサーバと Cisco Unified Communications Managerシステムのエントリが存在することを確認します。
ステップ 3 DNSが逆ルックアップを実行するように設定されていることを確認します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
54
トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 が Cisco Unified Communications Manager に登録されない
Cisco Unified Communications Manager の設定の確認
手順
http://x.x.x.x(x.x.x.xは ATA 191の IPアドレス)を入力し、アクティブな Cisco UnifiedCommunications Managerの設定を確認します。
Cisco Unified Communications Manager および TFTP サービスの未作動Cisco Unified CommunicationsManagerまたは TFTPサービスが作動していない場合は、電話機が正常に起動できないことがあります。そのような場合は、システム全体に障害が起きている可能性
があり、他の電話機やデバイスも正常に起動できません。
Cisco Unified Communications Managerサービスが作動していない場合は、コールを確立するためにこのサービスに依存しているネットワーク上のすべてのデバイスが影響を受けます。TFTPサービスが作動していない場合は、多数のデバイスが正常に起動できません。
はじめる前に
サービスを開始または停止するには、事前にサービスをアクティブにする必要があります。サー
ビスを開始するには、[ツール(Tools)] > [サービスの開始(Service Activation)]の順に選択します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified CMの管理で、[ナビゲーション(Navigation)]ドロップダウンリストから [CiscoUnifiedサービスアビリティ(Cisco Unified Serviceability)]を選択します。
ステップ 2 [ツール(Tools)] > [コントロールセンタのネットワークサービス(Control Center - NetworkServices)]を選択します。
ステップ 3 [サーバ(Server)]ドロップダウンリストで、プライマリの Cisco Unified Communications Managerサーバを選択します。
選択したサーバのサービス名、サービスの状況、およびサービスの開始と停止を行うためのサー
ビスコントロールウィンドウが表示されます。
ステップ 4 サービスが停止している場合は、そのサービスのオプションボタンをクリックして、[開始(Start)]ボタンを押します。
[サービス状況(Service Status)]記号が四角形から矢印に変わります。
新しい設定ファイルの作成
この章に記載された他の解決策を試みても解決しない問題が特定の電話機で存続する場合は、設
定ファイルが破損している可能性があります。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
55
トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 が Cisco Unified Communications Manager に登録されない
はじめる前に
Cisco Unified Communications Managerデータベースから電話機を削除すると、その設定ファイルが Cisco Unified Communications Manager TFTPサーバから削除されます。電話機の電話番号(1つまたは複数)は、CiscoUnifiedCommunicationsManagerデータベースに残ります。これらは、「未定義の DN」と呼ばれ、他のデバイスで使用できます。
未定義のDNを他のデバイスで使用しない場合は、それらをCiscoUnified CommunicationsManagerデータベースから削除します。ルートプランレポートを使用すると、未定義のDNを表示および削除できます。詳細については、『AdministrationGuide for CiscoUnified CommunicationsManager』を参照してください。
電話ボタンテンプレートのボタンを変更したり、異なる電話ボタンテンプレートを電話機に割り
当てたりすると、電話機から電話番号にアクセスできなくなることがあります。Cisco UnifiedCommunications Managerデータベースでは、引き続き電話番号が電話機に割り当てられていますが、コールに応答するためのボタンが電話機にないためです。これらの電話番号は、電話機から
消去し、必要に応じて削除してください。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Managerから [デバイス(Device)] > [電話(Phone)] > [検索(Find)]の順に選択して、問題が発生している電話機を特定します。
ステップ 2 [削除(Delete)]を選択して、電話機を Cisco Unified Communications Managerデータベースから削除します。
ステップ 3 電話機を Cisco Unified Communications Managerデータベースに追加し直します。ステップ 4 電話機の電源のオフ/オンを行います。
関連トピック
ATA 191への電話機の接続, (25ページ)
Cisco Unified Communications Manager での ATA の検索ATAは、ATAがサーバに追加されている場合、または自動登録が有効になっている場合にのみ、Cisco Unified Communications Managerサーバに登録できます。
はじめる前に
Cisco Unified Communications Managerデータベースに ATAが追加されていることを確認します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 が Cisco Unified Communications Manager に登録されない
手順
ステップ 1 デバイスを検索するには、Cisco Unified Communications Managerの管理ページにサインインします。
ステップ 2 デバイス
ステップ 3 [電話(Phone)] > [検索(Find)]を選択します
次の作業
電話機がすでに Cisco Unified Communications Managerデータベースに登録されている場合は、その設定ファイルが損傷している可能性があります。
関連トピック
ATA 191への電話機の接続, (25ページ)ATAのMACアドレスの特定, (21ページ)Cisco Unified Communications Managerへのユーザの追加, (43ページ)
ATA 191 が IP アドレスを取得できない電話機が起動中に IPアドレスを取得できない場合、その電話機は、DHCPサーバと同じネットワークまたはVLAN上にない可能性があります。または、電話機が接続されているスイッチポートが無効になっている可能性があります。
手順
ステップ 1 電話機が接続されているネットワークまたは VLANが、DHCPサーバにアクセスできることを確認します。
ステップ 2 スイッチポートが有効になっていることを確認します。
予期しない ATA 191 のリセット電話機が通話中やデスク上でアイドル状態のときにリセットされるという報告をユーザから受け
た場合は、その原因を調査します。ネットワーク接続と Cisco Unified Communications Managerの接続が安定している場合は、ATA 191が独自にリセットされることはありません。
一般的に、電話機がリセットされるのは、イーサネットネットワークへの接続、または
Cisco Unified Communications Managerへの接続に問題がある場合です。次の項は、ネットワーク内で電話機がリセットされる原因を特定するうえで役立ちます。
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トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 が IP アドレスを取得できない
•物理的接続の確認, (58ページ)
•断続的なネットワーク停止の特定, (58ページ)
• DHCP設定の確認, (58ページ)
•スタティック IPアドレスの設定の確認, (59ページ)
•音声 VLAN設定の確認, (59ページ)
• DNSエラーまたは他の接続エラーの排除, (59ページ)
物理的接続の確認
手順
ATAのイーサネット接続が有効であることを確認します。たとえば、電話機が接続されている特定のポートまたはスイッチがダウンしていないか、またス
イッチが再起動中でないかどうかを確認します。
ケーブルの切断がないことを確認します。
断続的なネットワーク停止の特定
断続的なネットワークの停止は、データトラフィックと音声トラフィックにそれぞれ異なる影響
を与えます。ネットワークは、検出されないまま断続的に停止していることがあります。この場
合、データトラフィックでは喪失パケットを再送信し、パケットが受信および送信されたことを
確認できます。ただし、音声トラフィックでは、喪失パケットを取り戻すことはできません。電
話機は、失われたネットワーク接続を再送信するのではなく、リセットしてネットワークへの再
接続を試みます。
手順
音声ネットワークで問題が発生している場合は、既存の問題が単に表面化しただけであるかどう
かを調べます。
DHCP 設定の確認このプロセスに従って、DHCPを使用するために電話機が正しく設定されていることを確認します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
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トラブルシューティングとメンテナンス
物理的接続の確認
手順
ステップ 1 電話機が DHCPを使用するように正しく設定されていることを確認します。ステップ 2 DHCPサーバが正しく設定されていることを確認します。ステップ 3 DHCPリース期間を確認します。シスコでは、この値を 8日に設定することを推奨しています。
ATAは、リース時間が半分になると、IPアドレスを更新するためにDHCP要求メッセージを送信します。サーバから応答がない場合、ATAは新しい IPアドレスを取得するために DHCP検出プロセスを開始します。
関連トピック
起動ネットワークの設定, (26ページ)
スタティック IP アドレスの設定の確認
手順
電話機にスタティック IPアドレスが割り当てられている場合は、正しい設定値が入力されていることを確認します。
関連トピック
電話機設定ファイル
音声 VLAN 設定の確認ネットワーク使用率が高い状態で ATAがリセットされるような場合、音声 VLANを設定していない可能性があります。ネットワーク使用率が高い状態の例には、電話機と同じスイッチに接続
されたコンピュータでのWebサーフィンなどがあります。
手順
別の補助 VLANに電話機を分離します。これにより、音声トラフィックの品質が向上します。
DNS エラーまたは他の接続エラーの排除まだ電話機がリセットを繰り返す場合は、次の手順で、DNSエラーまたは他の接続エラーを排除します。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
59
トラブルシューティングとメンテナンス
スタティック IP アドレスの設定の確認
手順
ステップ 1 IVRを使用して、電話機の設定をデフォルト値にリセットします。ステップ 2 次の操作を実行して、DHCPおよび IPの設定を変更します。
a) DHCPを無効にします。b) 電話機にスタティック IP値を割り当てます。機能している他の ATAユニットで使用しているものと同じデフォルトルータの設定を使用します。
c) TFTPサーバを割り当てます。機能している他のATAユニットで使用しているものと同じTFTPサーバの設定を使用します。
ステップ 3 Cisco Unified Communications Managerサーバで、正しい IPアドレスにマッピングされている正しい Cisco Unified Communications Managerサーバ名がローカルホストファイルに指定されていることを確認します。
ステップ 4 Cisco Unified Communications Managerで、[システム(System)] > [サーバ(Server)]を選択し、サーバが DNS名ではなく IPアドレスで参照されていることを確認します。
ステップ 5 Cisco Unified Communications Managerで、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)]を選択し、この ATAに正しいMACアドレスが割り当てられていることを確認します。
ステップ 6 電話機の電源のオフ/オンを行います。
関連トピック
IVRへのアクセスおよび ATAの設定, (73ページ)電話機設定ファイル
ATAのMACアドレスの特定, (21ページ)
ATA 191 セキュリティのトラブルシューティング次の表に、ATA 191のセキュリティ機能のトラブルシューティング情報を示します。これらの問題の解決方法、およびセキュリティに関するトラブルシューティングの詳細情報については、
『Security Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
表 9:ATA 191 セキュリティのトラブルシューティング
考えられる原因問題
CTLファイルの問題
CTLファイルに Cisco Unified CommunicationsManager証明書がない、または証明書が不適切です。
デバイスの認証エラー。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
60
トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 セキュリティのトラブルシューティング
考えられる原因問題
電話機の CTLファイル内に、更新された CTLファイルに署名したセキュリティトークンがあ
りません。
ATAが CTLファイルを認証できない。
設定ファイルは、電話機の信頼リストの対応す
る証明書によって署名されていない可能性があ
ります。
ATAが ITLファイル以外の設定ファイルを認証できない。
CTLファイルに Cisco Unified CommunicationsManagerサーバの正しい情報が含まれていません。
ATAが Cisco Unified Communications Managerに登録されない。
CTLファイルに証明書付きの TFTPエントリが含まれていません。
ATAが署名付き設定ファイルを要求しない。
CTLファイルを Cisco Unified CommunicationsManagerで更新する場合、CTLファイルを更新するには、ATAの初期設定へのリセットが必要です。
ATAが CTLファイルを更新できない。
一般的なトラブルシューティングのヒント次の表に、ATA 191の一般的なトラブルシューティングの情報を示します。
表 10:ATA 191 のトラブルシューティング
説明要約
CiscoUnified CommunicationsManagerでは、G.729プロトコルを使用するようにネットワークを設定できます(デフォルトは
G.711)。G.729を使用すると、電話機と携帯電話の間でコールの音声品質品質が劣化します。G.729は、必要不可欠な場合だけ使用してください。
G.729プロトコルを使用して携帯電話と通話するときの音声品
質が悪い。
ボイス LAN上の長時間(数分間)にわたるレイヤ 2ブロードキャストストームのために、電話機がリセットされたり、アク
ティブなコールが失われたり、コールを発信/応答できない状態になったりすることがあります。ブロードキャストストームが
終了するまで、電話機が起動しないことがあります。
長時間のブロードキャストス
トームのために、電話機がリ
セットされたり、コールを発信/応答できない状態になったりす
ることがあります。
キーパッドでの入力が必要なコールの場合、キーの押下が速す
ぎると、入力の一部が認識されないことがあります。
Dual-Tone Multi-Frequency(DTMF)遅延
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
61
トラブルシューティングとメンテナンス
一般的なトラブルシューティングのヒント
説明要約
RxType統計および TxType統計は、この ATAデバイスと相手側のデバイス間の通話に使用されるコーデックを示します。こ
れらの値は一致している必要があります。コーデックが一致し
ない場合、相手側のデバイスがコーデック会話を処理できるか
どうか、またはトランスコーダがサービスを処理するように設
置されているかどうかを確認します。
電話機と他のデバイスのコー
デックの不一致
RxSize統計および TxSize統計は、この ATAデバイスと相手側のデバイスと間の通話に使用される音声パケットのサイズを示
します。これらの統計情報の値は、一致している必要がありま
す。
電話機と別のデバイスの音声サ
ンプルの不一致
AvgJtr統計情報とMaxJtr統計情報を確認します。これらの統計に大きな差がある場合は、ネットワークのジッタに問題がある
か、または周期的にネットワークアクティビティが高くなって
いる可能性があります。
音声コールでのギャップ。
少なくとも 1人の通話者がオーディオを受信できない場合、電話機間の IP接続が確立されていません。ルータとスイッチの設定をチェックして、IP接続が適切に設定されていることを確認してください。
片通話
電話機に DHCP IPアドレスが割り当てられておらず、CiscoUnified Communications Managerに登録できません。
次の項目を確認してください。
1 イーサネットケーブルが接続されている。
2 CiscoUnified CommunicationsManagerサービスがCiscoUnifiedCommunications Managerサーバ上で実行されている。
3 両方の電話機が同じCisco Unified CommunicationsManagerに登録されている。
コールを確立できない。
問題レポートツール(Problem Report Tool)問題レポートを発行するには、ATAの [PRT]ボタンを押します。
問題のトラブルシューティングを行う場合、Cisco TACは問題レポートツールのログを必要とします。電話機を再起動すると、ログは消去されます。電話機を再起動する前に、ログを収集しま
す。
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62
トラブルシューティングとメンテナンス
問題レポートツール(Problem Report Tool)
Cisco Unified CommunicationsManagerの [カスタマーサポートアップロードURL(Customer SupportUpload URL)]フィールドにサーバアドレスを追加する必要があります。
関連トピック
ATA 191上部パネル, (6ページ)
カスタマーサポートアップロード URL の設定PRTファイルを受信するには、アップロードスクリプトを備えたサーバを使用する必要があります。PRTは、HTTP POSTメカニズムを使用し、次のパラメータをアップロード(マルチパートMIMEエンコーディングを使用)に含めます。
• devicename(例:“SEP001122334455”)
• serialno(例:“FCH12345ABC”)
• username(CUCMで設定されたユーザ名であり、デバイス所有者)
• prt_file(例:“probrep-20141021-162840.tar.gz”)
次にサンプルスクリプトを示します。このスクリプトはあくまで参考例です。シスコでは、お客
様のサーバにインストールされたアップロードスクリプトのサポートを提供していません。
<?php
// NOTE: you may need to edit your php.ini file to allow larger// size file uploads to work.// Modify the setting for upload_max_filesize// I used: upload_max_filesize = 20M
// Retrieve the name of the uploaded file$filename = basename($_FILES['prt_file']['name']);
// Get rid of quotes around the device name, serial number and username if they exist$devicename = $_POST['devicename'];$devicename = trim($devicename, "'\"");
$serialno = $_POST['serialno'];$serialno = trim($serialno, "'\"");
$username = $_POST['username'];$username = trim($username, "'\"");
// where to put the file$fullfilename = "/var/prtuploads/".$filename;
// If the file upload is unsuccessful, return a 500 error and// inform the user to try again
if(!move_uploaded_file($_FILES['prt_file']['tmp_name'], $fullfilename)) {header("HTTP/1.0 500 Internal Server Error");die("Error: You must select a file to upload.");
}
?>
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63
トラブルシューティングとメンテナンス
カスタマーサポートアップロード URL の設定
手順
ステップ 1 PRTアップロードスクリプトを実行できるサーバを設定します。ステップ 2 ニーズに合わせて、上記のパラメータを処理できるスクリプトを作成したり、用意されているサ
ンプルスクリプトを編集したりします。
ステップ 3 スクリプトをサーバにアップロードします。
ステップ 4 Cisco Unified Communications Managerで、個々のデバイス設定ウィンドウの [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]ウィンドウまたは [エンタープライズ電話の設定(Enterprise PhoneConfiguration)]ウィンドウの [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)]領域に移動します。
ステップ 5 [カスタマーサポートアップロードURL(Customer support upload URL)]を確認し、アップロードサーバの URLを入力します。
例:http://example.com/prtscript.php
ステップ 6 変更を保存します。
関連トピック
問題レポートツール(Problem Report Tool), (62ページ)
問題レポートの作成
問題レポートツールを使用すると、ATA 191の問題レポートを生成できます。問題レポートの生成時にログファイルが生成され、システム管理者に送信されます。
手順
次のいずれかの方法で問題レポートを生成できます。
• ATA 191の上部パネルの PRTボタンを押します。問題レポートが生成され、システム管理者に送信されます。レポートの送信に成功すると、
LEDが緑色で点灯します。レポートでエラーが発生した場合は、赤色に点灯します。再試行するには、PRTボタンを押します。
•デバイスのWebインターフェイスで、[管理(Administration)] > [PRTビューア(PRTViewer)]を選択します。[PRTを生成(Generate PRT)]をクリックして PRTプロセスを起動し、問題レポートを生成します。
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64
トラブルシューティングとメンテナンス
問題レポートの作成
ATA 191 の清掃ATAを清掃する際には、乾いた柔らかい布で表面を拭きます。液体や粉末をデバイスに直接付けないでください。すべての非耐候性の電子機器と同様に、液体や粉末はコンポーネントを損傷し、
障害を引き起こすことがあります。
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65
トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 の清掃
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
66
トラブルシューティングとメンテナンス
ATA 191 の清掃
第 7 章
ATA 191 の仕様
• 物理仕様, 67 ページ
• 電気的仕様, 68 ページ
• 環境仕様, 68 ページ
• 物理インターフェイス, 69 ページ
• 呼び出し音の特性, 69 ページ
• ソフトウェア仕様, 70 ページ
• SIP準拠に関する参照情報, 71 ページ
物理仕様
表 11:物理仕様
仕様説明
FCC(パート 15クラス B)、CE、ICES-003、A-Tick認定、危険物質に関する制限(RoHS)、および UL
法規制の遵守
DC入力電圧:2.0Aで 5V DC最大電力消費:5W
スイッチングタイプ(100~ 240V):自動
電源アダプタ:100~ 240Vおよび 50-60Hz(26~ 34VA)の入力(1.8mのコード)
電源装置
電話 1、電話 2、ネットワーク、問題レポートツール(PRT)、および電源
インジケータランプお
よび LED
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67
仕様説明
ユーザガイド(オンライン)
アドミニストレーションガイド(オンライン)
法令準拠および安全上の注意ガイド(オンライン)
ドキュメンテーション
101 X 101 X 28mm(3.98 X 3.98 X 1.10インチ)寸法
(幅 X高さ X奥行)
153 g(5.40オンス)装置重量
電気的仕様
表 12:電気的仕様
仕様説明
0.25~ 12W(アイドル時/ピーク時)電源
5.0 VDC(最大 2.0A時)DC入力電圧
汎用 AC/DC
約 10.3 X 4.9 X 3.35 cm(約 4.05 X 1.93 X 1.31インチ)
AC入力の外部電源アダプタの場合、120 g(約 4.23 oz)
1.5 m(約 4.9フィート)の DCコード
1.8 m(6フィート)のコード
UL/cUL(CE認定)
クラス Iアダプタ
電源アダプタ
環境仕様
表 13:環境仕様
仕様説明
32~ 45°C(0~ 113°F)動作温度
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68
ATA 191 の仕様電気的仕様
仕様説明
-13~ 70°C(-25~ 158°F)非動作時温度
10~ 90%(結露しないこと)動作湿度
10~ 90%(結露しないこと)保管湿度
物理インターフェイス
表 14:物理インターフェイス
仕様説明
RJ-45コネクタ 1個、IEEE 802.3 100BaseT標準イーサネット
RJ-11 FXS音声ポート 2個アナログ電話機
5 VDC電源コネクタ電源
呼び出し音の特性
表 15:呼び出し音の特性
仕様説明
各 RJ-11 FXSポートのヒント/リングインターフェイス(SLIC)
70VRMS(通常、バランス呼び出し音のみ)呼び出し電圧
20 Hz呼び出し周波数
台形(波高因子 1.2~ 1.6)リング波形
1400 Ω + 40μFリング負荷
RJ-11 FXSポートあたり最大 5 RENリンガー等価番号(REN)
最大 200Ω(さらに最大 430Ωの電話機DC抵抗)ループインピーダンス
オンフック/オフフック特性
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69
ATA 191 の仕様物理インターフェイス
仕様説明
-47Vオンフック電圧(ヒント/リング)
24 mA(定格)オフフック電流
ATA 191が提供するマルチインピーダンスには、北米 SKU用の 600Ω、欧州 SKU用の 900Ω、オーストラリア SKU用の 220 Ω(820 Ω || 120nF)などがあります。
RJ-11 FXSポート終端インピーダンスオプション
ソフトウェア仕様
表 16:ソフトウェア仕様(すべてのプロトコル)
仕様説明
周期は 2通り、オン/オフパルスは 1通りを設定可能コールプログレストーン
DTMFトーン検出および生成デュアルトーンマルチ周波数
(DTMF)
FAXパススルーおよび T.38 FAXリレーモード。
V34 FAXはパススルーモードがサポートされています。最大 33.6 kb/秒のFAX送信が成功するかどうかは、ネットワーク条件に加え、ネットワーク条件に対する FAXモデム/FAX装置の許容度によって決まります。ネットワークでのネット
ワークジッタ、ネットワーク遅延、およびパケット損失率
は、ある程度低い必要があります。
ATA 191は T38 FAXリレーバージョン 0(G3)のみをサポートしています。
ファクス
•各ポートのエコーキャンセラ
•エコー長 8ミリ秒
•非線形エコー抑制(周波数 300~ 2400Hzの場合、ERL> 28 dB)
•コンバージェンス時間 250ミリ秒
• ERLE = 10~ 20 dB
•ダブルトーク検出
回線エコーキャンセレーション
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70
ATA 191 の仕様ソフトウェア仕様
仕様説明
SIPの RFC 2833 AVTトーン
RFC2833とインバンドシグナリングを同時に送信することはできません。
(注)
アウトオブバンド DTMF
• DHCP(RFC 2131)
•組み込みWebサーバによるWeb設定
•基本ブート設定(RFC 1350 TFTPプロファイル)
•ダイヤルプラン設定
• Cisco Discovery Protocol
構成
•サービスクラス(CoS)ビットタギング(802.1P)
•タイプオブサービス(ToS)ビットタギング
QoS
TFTP設定ファイルの暗号化セキュリティ
• G.729A、G.729AB
• G.711A-law
• G.711µ-law
音声コーダ/デコーダ(コーデック)
•音声アクティビティ検出(VAD)
•コンフォートノイズ生成(CNG)
•ダイナミックジッタバッファ(適応型)
音声機能
SIP(RFC 3261)Voice-over-IP(VoIP)プロトコル
SIP 準拠に関する参照情報RFC 2543で定義されている SIPの IETTF定義に関するATA191の準拠状況については、次のURLを参照してください。
http://www.ietf.org/rfc/rfc2543.txt
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71
ATA 191 の仕様SIP 準拠に関する参照情報
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
72
ATA 191 の仕様SIP 準拠に関する参照情報
第 8 章
音声メニューコード
• IVRへのアクセスおよび ATAの設定, 73 ページ
IVR へのアクセスおよび ATA の設定はじめる前に
IPモードをスタティック IPに設定した場合はオンフックにして、それを有効にする必要があります。次に、IPアドレス、サブネットマスク、およびデフォルトゲートウェイを設定できます。
スタティック IPを設定するには、ネットワークケーブルを接続する必要があります。
Cisco Unified Communications Managerの [デバイス(Device)]ウィンドウの IVRパスワードを変更できます。
(注)
手順
ステップ 1 IVRにアクセスするには、オフフックにして電話 1または電話 2に接続します。ステップ 2 電話キーパッドから ****を押します。
IVRからパスワードの入力を求められます。
ATA 191では、パスワードに数値のみ入力できます。
ステップ 3 数字キーパッドを押して IVRを入力し、最後に #ボタンを押します。これで、IVRのメイン設定メニューに移動します。
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73
ステップ 4 IVRの音声プロンプトに従います。IVRのナビゲートの詳細については、IVRの設定メニューのオプション, (75ページ)を参照してください。
ステップ 5 メイン設定メニューに戻るには、*を押します。ステップ 6 IVRを終了するには、コールを終了します。
IVR のヒントATAの管理に IVRを使用する場合は、次のヒントを確認してください。
•番号はゆっくりと入力します。音声の確認が聞こえてから、次の番号を入力します。
•オプションを選択した後で #(シャープ)キーを押します。
•メニューを終了するには、電話を切ります。
• IPアドレスなどの値を入力した後は、#(シャープ)キーを押して選択が終了したことを示します。続いて、必要に応じて以下のことに進みます。
◦設定を保存するには、1を押します。
◦設定を確認するには、2を押します。
◦設定を再入力するには、3を押します。
◦入力をキャンセルしてメインメニューに戻るには、*(アスタリスク)を押します。
•値を入力するとき、0.5秒以内に 2回 *(アスタリスク)キーを押すことで、変更をキャンセルできます。すばやくキーを押してください。すばやく押さないと、*は小数点の入力として扱われます。
• 1分を超えてメニューが非アクティブとなった場合、IVRはタイムアウトします。****を押して、再度 IVRメニューを起動してください。電話を切るか、または IVRを終了した後で、設定が反映されます。ATAは、すぐ再起動する可能性があります。
•特殊文字を入力するには、次のキーの組み合わせを使用します。
◦ IPアドレス内のオクテットを区切るドット(.)またはコロン(:)を入力するには、アスタリスク(*)を押します。
◦ 16進数の Aを入力するには、2キーを 2回すばやく押します。
◦ 16進数の Bを入力するには、2キーを 3回すばやく押します。
◦ 16進数の Cを入力するには、2キーを 4回すばやく押します。
◦ 16進数の Dを入力するには、3キーを 2回すばやく押します。
◦ 16進数の Eを入力するには、3キーを 3回すばやく押します。
◦ 16進数の Fを入力するには、3キーを 4回すばやく押します。
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74
音声メニューコード
IVR のヒント
たとえば、IPアドレス 191.168.1.105を入力するには、次のタスクを実行します。
•次のキーを押します。191*168*1*105
• #(シャープ)キーを押して、IPアドレスの入力を終了したことを示します。
• 1を押して IPアドレスを保存するか、または*(アスタリスク)キーを押して入力をキャンセルし、メインメニューに戻ります。
IVR の設定メニューのオプション次の表に、IVRの設定メニューの各オプションを示します。
表 17:IVR の設定メニューのオプション一覧
ナビゲートに関する注意事項IVR のアクションメニューオプ
ション
応答が 0の場合、デフォルトのオプション(DHCP)です。
(IPv4)インターネットアドレッシング方式をチェックします
100
DHCP:0、スタティック IP:1。(IPv4)インターネットアドレッシング方式を設定します
101
0:IPv4 1:IPv6 2:デュアルスタックモードをチェックしま
す。
102
(IPv4)ATAの IPアドレスを表示します
110
スタティック IPモードでのみ利用可能です。(IPv4)ATAのスタティック IPアドレスを設定します
111
(IPv4)サブネットマスクを表示します
120
スタティック IPモードでのみ利用可能です。(IPv4)サブネットマスクを設定します
121
(IPv4)ゲートウェイ IPアドレスをチェックします
130
スタティック IPモードでのみ利用可能です。(IPv4)ゲートウェイ IPアドレスを設定します
131
(IPv4)プライマリDNSサーバの設定をチェックします
160
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75
音声メニューコード
IVR の設定メニューのオプション
ナビゲートに関する注意事項IVR のアクションメニューオプ
ション
(IPv4)プライマリDNSサーバを設定します
161
(IPv4)TFTPサーバアドレスを表示します
220
(IPv4)TFTPサーバアドレスを設定します
221
VLANを表示します。230
VLANを有効にするには VLAN IDを 1~4094の範囲で設定します。
VLANを無効にするには、VLAN IDを 4095に設定します。
VLANを設定します。231
(IPv6)IPv6インターネットアドレッシング方式をチェックします
600
DHCP:0、スタティック IP:1。(IPv6)IPv6インターネットアドレッシング方式を設定します
601
0:無効 1:有効。IPv6自動設定をチェックします。606
(IPv6)ATAの IPアドレスを表示します
610
IPv6スタティック IPモードでのみ利用可能です。
(IPv6)ATAのスタティック IPアドレスを設定します
611
(IPv6)IPアドレスのプレフィックス長をチェックします
620
IPv6スタティック IPモードでのみ利用可能です。
(IPv6)スタティック IPアドレスのプレフィックス長を設定します
621
(IPv6)TFTPv6サーバアドレスをチェックします
622
(IPv6)TFTPv6サーバアドレスを設定します
623
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
76
音声メニューコード
IVR の設定メニューのオプション
ナビゲートに関する注意事項IVR のアクションメニューオプ
ション
(IPv6)ゲートウェイの IPアドレスをチェックします
630
IPv6スタティック IPモードでのみ利用可能です。
(IPv6)ゲートウェイの IPアドレスを設定します
631
(IPv6)プライマリDNSサーバの設定を確認します
660
(IPv6)プライマリDNSサーバを設定します
661
工場出荷時の状態へのリセット73738
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77
音声メニューコード
IVR の設定メニューのオプション
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
78
音声メニューコード
IVR の設定メニューのオプション
第 9 章
ATA 191 の国固有のトーンおよびパターン
• ATA 191の国固有のトーンおよびパターン, 79 ページ
ATA 191 の国固有のトーンおよびパターン
メカニズム
管理者は、トーンとパターンを記述した g3 tones.xmlという名前のXMLファイルを、CiscoUnifiedCommunicationsManager TFTPサーバ上のディレクトリにアップロードできます。実際のディレクトリ名は、Australiaなどのロケール名です。
プロビジョニング中に、デバイスはネットワークロケール設定を認識し、Cisco Unified CM TFTPサーバから [locale name]/g3-tones.xmlをダウンロードしようと試みます。たとえば、ネットワークロケールが Australiaに設定されている場合、パスは、Australia/g3-tones.xmlになります。
トーンファイルとデバイスのリンク
手順
次の方法のいずれかを使用してデバイスにトーンファイルをリンクします。
•方法 1:Cisco Unified Communications Managerで、[システム(System)] > [デバイスプール(Device Pool)]に移動し、[ネットワークロケール(Network Locale)]値を設定してロケールオプションを指定します。
•方法 2:Cisco Unified Communications Managerで、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)]に移動します。[デバイス(Device)]ウィンドウで、[ネットワークロケール(NetworkLocale)]の値を設定します。これにより、方法 1で設定した値が上書きされます。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
79
方法2の場合は、[デバイス(Device)] > [電話機(Phone)]のネットワークロケールが現在は [なし(none)]と [米国(United States)]しか選べず設定できません。メニューから米国以外の国を選択できない問題は、Cisco Unified CommunicationsManagerにおける既知の問題です。方法 2は方法 1よりも優先されます。
(注)
トーンの設定
• ATA 191ライン 1のネットワークロケール設定のみが適用されます。ライン 2のネットワークロケールは、ライン 2のネットワークロケールの設定値がライン 1の値と異なる場合でも、常にライン 1のオプションを適用します。
•以下のトーンのみを設定できます。
◦リングバックトーン
◦リオーダー音
◦ダイヤルトーン
◦外部ダイヤルトーン
◦話中音
◦コール待機音
トーンが指定されている場合はトーンプロファイルに表示されますが、サポートされていない
か、(サポートされていても)無効なデータフィールドを持つトーンは無視されます。
•例:トーンプロファイルに有効なリオーダー音の指定、無効な話中音(無効なデータフィールドを持つ)、および録音トーンの指定(サポートされていない)が含まれている場合。リ
オーダー音の指定のみが適用されます。
•トーンとパターンを記述した XMLファイルの名前は g3-tones.xmlです。
•各トーンは、最大で 4つの c/iペア(周波数とゲインに関するもの)および 4つのパターンセグメント(それぞれがオン/オフのペア)を指定できます。追加データがある場合は破棄されます。
Cisco Unified Communications Manager 向け Cisco ATA 191 Analog Telephone Adapter アドミニストレーションガイド
80
ATA 191 の国固有のトーンおよびパターントーンの設定