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ミニ経済分析URL:http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai-result-1.html
各 種 指 数 で 計 測 し た 業種別労働生産性の変化
2 0 1 6 年 1 0 月 経 済 解 析 室
はじめに
• 日本の産業経済の課題として注目を浴びる「労働生産性」
• 今回は、毎月作成している全産業活動指数、第3次産業(サービス)活動指数、鉱工業生産指数、建設業活動指数と労働力調査を用いて、簡易的に「労働生産性の変化」を計測
• 今回の分析では、2010年=100とする、労働生産性「指数」として、年単位の変化を確認
1
2
全産業の労働生産性
• 全産業の労働生産性は、2009年のリーマンショック時に大きく低下。その後、緩やかに上昇し、ここ数年は横ばい圏で推移。ただし、水準としてはリーマンショック前の水準に届かない。
(資料)経済産業省「全産業活動指数(IAA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 全産業の労働生産性=全産業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※3 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しないため、 労働生産性の算出で分母となる労働投入量が過小となっており、2011年の労働生産性が高めに出ている可能性が高い点に留意が必要。
102.4
103.4
104.7 103.8
96.9
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103.9
100.6
102.3 102.7 102.6
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(2010年=100)
(年)
全産業
3
全産業の労働生産性関連データ
(資料)経済産業省「全産業活動指数(IAA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※2 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
• 全産業活動指数は、4年連続の上昇となっているが、リーマンショック前の水準には届いていない。
• 雇用者数は上昇、平均労働時間数は低下となっており、労働投入量は、横ばいから微増へ。
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105
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
全産業活動指数 雇用者数 平均労働時間数 労働投入量
4
サービス、製造業、建設業の労働生産性
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、「第3次産業活動指数(ITA)」、「全産業活動指数(IAA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 サービスとは、労働力調査のうち、全産業から鉱業,採石業,砂利採取業、建設業、製造業、公務、分類不能な産業を除いた業種と定義している。 ※2 労働生産性の算出式は以下のとおり。 製造業の労働生産性=鉱工業生産指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 サービスの労働生産性=第3次産業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 建設業の労働生産性=建設業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※3 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※4 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しないため、 労働生産性の算出で分母となる労働投入量が過小となっており、2011年の労働生産性が高めに出ている可能性が高い点に留意が必要。
• サービスの生産性では、相対的にリーマンショックの影響は小さかったが、足下ではそれ以前の水準に戻り切れていない。
• 製造業の労働生産性は、リーマンショック時に大きく低下した後、ほぼ元の水準へ。
• 建設業の生産性は、2013年に大きく上昇し、その高いレベルが続いている。
99.4 100.1
103.1 101.4
87.2
100.0
101.9
98.9
98.5
101.4 100.4
104.5 104.4 106.1
104.3
99.7
100.0
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100.9
103.2 103.3 102.7
100.0 101.5
97.4
100.0
100.4 100.0
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96.8
109.0 108.8 110.3
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
製造業 サービス 建設業
5
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1サービスとは、労働力調査のうち、全産業から鉱業,採石業,砂利採取業、建設業、製造業、公務、分類不能な産業を除いた業種と定義している。 ※2 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※3 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
サービスの労働生産性関連データ • サービスの労働生産性と第3次産業活動指数は、近い動きをしているものの、足下は労働
生産性は低下、第3次産業活動指数は上昇と、両者の動きが若干異なっている。
• 雇用者数は上昇傾向が続いている一方、平均労働時間は足下で明確に低下している。
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
第3次産業活動指数 雇用者数 平均労働時間数 労働投入量
98
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102
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
労働生産性(サービス)
6
製造業の労働生産性関連データ
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※2 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
• 製造業の労働生産性は、リーマンショック時に大きく低下した後、ほぼ水準を回復。
• 鉱工業生産指数は、リーマンショック前の水準には届かず、2010年以降は概ね横ばい圏の推移。雇用者数は横ばい、平均労働時間数は小幅な低下傾向。
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
労働生産性(製造業)
80
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
鉱工業生産指数 雇用者数 平均労働時間数 労働投入量
7
建設業の労働生産性関連データ
(資料)経済産業省「全産業活動指数(IAA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※2 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
• 建設業の労働生産性は、2013年に急上昇し、足下でも高い水準を維持。
• 建設業活動指数は、2013年以降高い水準で推移。一方、雇用者数、平均労働時間数は低下しており、労働投入量は低下傾向。
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
建設業活動指数 雇用者数 平均労働時間数 労働投入量
90
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
労働生産性(建設業)
サービス(第3次産業)の 内訳業種別の動き
8
9
2015年の業種別労働生産性(サービス;2010年比)
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 サービスの労働生産性=第3次産業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。
• 2015年におけるサービスの労働生産性は、2010年比で+2.7%と上昇。
• この中で不動産業,物品賃貸業等は全体を押し下げたものの、金融業,保険業や電気・ガス・熱供給・水道業等が全体を押し上げ、全体としては上昇となった。
▲ 30.0
▲ 7.0 ▲ 4.8 ▲ 3.4 ▲ 1.2
0.5 2.7 4.5 4.5 10.5 10.8 11.5
18.0 23.9
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
30
複合サービス事業
不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・
技術サービス業
医療,福祉
卸売業,小売業
学習支援業
第3次産業総合
情報通信業
生活関連サービス業,娯楽業
宿泊業,飲食サービス業
運輸業,郵便業
電気・ガス・熱供給・水道業
その他サービス業
(公務等を除く)
金融業,保険業
対2010年比(%)
▲ 30.0
▲ 7.0 ▲ 4.8 ▲ 3.4 ▲ 1.2
0.5 2.7 4.5 4.5 10.5 10.8 11.5
18.0 23.9
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
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30
複合サービス事業
不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・
技術サービス業
医療,福祉
卸売業,小売業
学習支援業
第3次産業総合
情報通信業
生活関連サービス業,娯楽業
宿泊業,飲食サービス業
運輸業,郵便業
電気・ガス・熱供給・水道業
その他サービス業
(公務等を除く)
金融業,保険業
対2010年比(%)
10
労働生産性の変化要因(サービス;2010年比) • 2015年におけるサービスの労働生産性をみると、最も大きな上昇幅となった金融業,保
険業は、労働投入要因・活動要因がともに押し上げた。
• 他方、電気・ガス・熱供給・水道業は、労働投入要因の大幅な押し上げが活動要因の下押し分を吸収し、全体としては上昇となった。
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 サービスの労働生産性=第3次産業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働生産性の要因分解は、第3次産業活動指数の動きを「活動要因」、雇用者数と平均労働時間数の動きを「労働投入要因」として算出。 ※3 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
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複合サービス事業
不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・
技術サービス業
医療,福祉
卸売業,小売業
学習支援業
第3次産業総合
情報通信業
生活関連サービス業,娯楽業
宿泊業,飲食サービス業
運輸業,郵便業
電気・ガス・熱供給・水道業
その他サービス業
(公務等を除く)
金融業,保険業
対2010年比(%) 労働投入要因 活動要因 労働生産性
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
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複合サービス事業
不動産業,物品賃貸業
学術研究,専門・
技術サービス業
医療,福祉
卸売業,小売業
学習支援業
第3次産業総合
情報通信業
生活関連サービス業,娯楽業
宿泊業,飲食サービス業
運輸業,郵便業
電気・ガス・熱供給・水道業
その他サービス業
(公務等を除く)
金融業,保険業
対2010年比(%) 労働投入要因 活動要因 労働生産性
11
【参考】金融業,保険業と電気・ガス・ 熱供給・水道業の労働生産性関連データ
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※2 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
金融業,保険業 電気・ガス・熱供給・水道業
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
第3次産業活動指数 雇用者数
労働時間数
80
85
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
第3次産業活動指数 雇用者数
労働時間数
12
設備型・人手型サービスの労働生産性 • 設備型サービスの労働生産性は、2013年をピークに2014年、2015年と低落。
• 人手型サービスの労働生産性は、2012年から2013年にかけて上昇したものの、それ以降はほぼ横ばいに近い。
• この結果、両サービスの生産性の基準年から2015年の伸びは3%ほどと同じ程度。
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 サービスの労働生産性=第3次産業活動指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働投入量の算出にあたり、設備型サービスとは「電気・ガス・熱供給・水道業」及び「情報通信業」、人手型サービスとはそれ以外の業種の合算を指す。 ※3 業種分類変更によるデータ制約のため、2009年以降のみとしている。 ※4 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しないため、 労働生産性の算出で分母となる労働投入量が過小となっており、2011年の労働生産性が高めに出ている可能性が高い点に留意が必要。
101.3
100.0
108.2
106.1
108.1
105.9
103.2
99.4 100.0
104.1
100.8
103.1 103.1 102.7
95
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2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
設備型サービス 人手型サービス
13
設備型・人手型サービスの推移
(資料)経済産業省「第3次産業活動指数(ITA)」 ※ 業種分類変更によるデータ制約のため、2009年以降のみとしている。
• 人手型サービスの活動は、概ね上昇傾向ではあったが、2014年に前年より低下していることが目立つ。
• 設備型サービスの活動は、一環して緩やかな上昇傾向が続いた。
99.1 100.0
99.6
101.1 101.5
102.3 102.9
98.9
100.0 100.2
102.1
103.0
102.3
103.3
96
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2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
設備型サービス 人手型サービス
製造業(鉱工業)の 内訳業種別の動き
14
15
2015年の業種別労働生産性(製造業;2010年比)
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 製造業の労働生産性=鉱工業生産指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。
• 2015年における製造業の労働生産性は、2010年比で+0.4%と小幅な上昇にとどまる。
• この中でも全体の足を引っ張ったのが、情報通信機械工業と輸送機械工業等。反対に全体を牽引したのは、電子部品・デバイス工業、繊維工業等。
▲ 30.5
▲ 16.6 ▲ 16.5 ▲ 9.7 ▲ 9.2 ▲ 6.3 ▲ 5.5
▲ 0.3
0.4 1.4 2.1 2.9 3.2 7.1
14.3 15.2 20.9
25.3
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
30
情報通信機械工業
輸送機械工業
鉄鋼業
化学工業
プラスチック製品工業
石油・石炭製品工業
金属製品工業
鉱業
鉱工業
食料品・たばこ工業
その他工業
非鉄金属工業
電気機械工業
窯業・土石製品工業
パルプ・紙・紙加工品工業
はん用・生産用・業務用機械工業
繊維工業
電子部品・デバイス工業
対2010年比(%)
▲ 30.5
▲ 16.6 ▲ 16.5 ▲ 9.7 ▲ 9.2 ▲ 6.3 ▲ 5.5
▲ 0.3
0.4 1.4 2.1 2.9 3.2 7.1
14.3 15.2 20.9
25.3
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
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30
情報通信機械工業
輸送機械工業
鉄鋼業
化学工業
プラスチック製品工業
石油・石炭製品工業
金属製品工業
鉱業
鉱工業
食料品・たばこ工業
その他工業
非鉄金属工業
電気機械工業
窯業・土石製品工業
パルプ・紙・紙加工品工業
はん用・生産用・業務用機械工業
繊維工業
電子部品・デバイス工業
対2010年比(%)
16
労働生産性の変化要因(製造業;2010年比)
• 2015年における製造業の労働生産性をみると、最も大きな減少幅となった情報通信機械工業は、労働投入要因が押し上げ方向に寄与したものの、生産要因の低下が大きく、全体としては大幅な低下となった。他方、輸送機械工業は労働投入要因が全体を押し下げた。
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働生産性の算出式は以下のとおり。 製造業の労働生産性=鉱工業生産指数/(雇用者数×1人あたり月末1週間の平均労働時間数)×100 ※2 労働生産性の要因分解は、鉱工業生産指数の動きを「生産要因」、雇用者数と平均労働時間数の動きを「労働投入要因」として算出。 ※3 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。
▲ 70
▲ 60
▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
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30
情報通信機械工業
輸送機械工業
鉄鋼業
化学工業
プラスチック製品工業
石油・石炭製品工業
金属製品工業
鉱業
鉱工業
食料品・たばこ工業
その他工業
非鉄金属工業
電気機械工業
窯業・土石製品工業
パルプ・紙・紙加工品工業
はん用・生産用・
業務用機械工業
繊維工業
電子部品・デバイス工業
対2010年比(%) 労働投入要因 生産要因 労働生産性
▲ 70
▲ 60
▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10 0
10
20
30
情報通信機械工業
輸送機械工業
鉄鋼業
化学工業
プラスチック製品工業
石油・石炭製品工業
金属製品工業
鉱業
鉱工業
食料品・たばこ工業
その他工業
非鉄金属工業
電気機械工業
窯業・土石製品工業
パルプ・紙・紙加工品工業
はん用・生産用・
業務用機械工業
繊維工業
電子部品・デバイス工業
対2010年比(%) 労働投入要因 生産要因 労働生産性
17
【参考】情報通信機械工業と輸送機械工業の 労働生産性関連データ
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、総務省統計局「労働力調査結果」 ※1 労働力調査は、全国約4万世帯(15歳以上の約10万人)が調査対象。 ※2 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しない。
情報通信機械工業 輸送機械工業
50
60
70
80
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
鉱工業生産指数 雇用者数
労働時間数
70
80
90
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120
130
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
鉱工業生産指数 雇用者数
労働時間数
加工型業種と素材型業種の労働生産性
18
• 加工型業種の生産性は、リーマンショック時に特に大きく低下。一旦は回復するものの、2013年まで低下し、2014年の上昇後、足下は横ばい。
• 素材型業種の生産性は、比較的リーマンショックの影響は小さく、以前よりも若干高い水準で推移。
95.7
99.7
115.9
111.5
81.4
100.0 99.7
96.8 94.8
100.0 100.4 97.6
96.2
100.0 98.6
90.5
100.0
105.5
102.7 104.6 104.5
101.2
75
80
85
90
95
100
105
110
115
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2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
加工型業種 素材型業種
(資料)経済産業省「鉱工業生産指数(IIP)」 ※1 「加工型業種」は、はん用・生産業・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、情報通信機械工業、輸送機械工業を合算。 ※2 「素材型業種」は、鉄鋼業、非鉄金属工業、化学工業、窯業・土石製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業、繊維工業を合算。 ※3 労働力調査は東日本大震災の影響で、2011年3月~2011年8月までの結果について、岩手県、宮城県、福島県のデータが存在しないため、 労働生産性の算出で分母となる労働投入量が過小となっており、2011年の労働生産性が高めに出ている可能性が高い点に留意が必要。
19
加工型業種と素材型業種の推移
• 加工型業種は、リーマンショック時に3割以上低下、水準は戻っていないが、2014年から若干生産水準が上がっている。
• 素材型業種は、比較的リーマンショックの影響は小さかったが、2010年から一環して緩やかな低下傾向。
108.6
114.7
119.5
114.2
80.6
100.0 96.7
98.0
96.3
100.6 99.6 107.7 108.9 109.9
105.7
89.7
100.0 98.2
97.1
97.7
97.6 96.6
70
80
90
100
110
120
130
2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
加工型業種 素材型業種
(資料)経済産業省「鉱工業生産指数(IIP)」 ※1 「加工型業種」は、はん用・生産業・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、情報通信機械工業、輸送機械工業を合算。 ※2 「素材型業種」は、鉄鋼業、非鉄金属工業、化学工業、窯業・土石製品工業、パルプ・紙・紙加工品工業、繊維工業を合算。
90.6
100.0
97.9
99.2 99.9
101.6
99.9 100.0
100.0
99.6
96.0 96.8
94.9 95.1
86
88
90
92
94
96
98
100
102
104
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(2010年=100)
(年)
製造業 サービス
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【参考】製造業とサービスの労働生産性 (毎月勤労統計調査ベース)
(資料)経済産業省「鉱工業指数(IIP)」、「第3次産業活動指数(ITA)」、厚生労働省「毎月勤労統計調査」 ※1 サービスとは、毎月勤労統計調査のうち、全産業から鉱業,採石業,砂利採取業、建設業、製造業、公務、分類不能な産業を除いた業種と定義している。 ※2 労働生産性の算出式は以下のとおり。 製造業の労働生産性=鉱工業生産指数/(常用雇用者数×1人あたり労働時間数)×100 サービスの労働生産性=第3次産業活動指数/(常用雇用者数×1人あたり労働時間数)×100 ※3 常用雇用者数と1人あたり労働時間数は、ともに常時5人以上を雇用する事業所ベース。 ※4 毎月勤労統計調査は年報ベース。2015年は原表から積み上げて合算。
まとめ
• 全産業、サービス、製造業、建設業の労働生産性の変化をみると、特に建設業の労働生産性が、近年大きく上昇している。
• サービスの労働生産性をみると、2010年比では「金融業,保険業」で活動要因(アウトプット)、労働投入要因(インプット)ともに生産性を押し上げる方向に寄与。
• 他方、「電気・ガス・熱供給・水道業」では活動要因が明確に低下し、労働投入要因の大幅上昇によって労働生産性が改善。
• 製造業の労働生産性では、2010年比で「情報通信機械工業」の生産性が大幅低下。そこでは、生産要因(アウトプット)が急落し、同時に、労働投入量の低下では補えず、労働生産性が大きく低下。
• 「電子部品・デバイス工業」は、生産性が大きく改善しており、製造業の生産性向上の牽引役となっている。
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