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期別: 単位数: 開講年次: 2019-F010F11031-01 アジア経済論講義 通年 4 1 授業形態: 講義 石上 悦朗 ◎--- 授業の概要 ---◎ 第2次世界大戦後、東アジア諸国・地域が経済発展を遂げ、注目を 浴びる一方で、インドと南アジア諸国(パキスタン、バングラデ シュ、スリランカ、ネパールなど)は「貧困」「停滞」の象徴として とどまっていた。しかし、1980年代以降とりわけ今世紀に入ると南ア ジアの大国であるインドの経済発展は目覚ましい。インドがBRICsの 一員と呼ばれるていることはよく知られるところである。 インドの経済発展・産業発展を見るとサービス部門が工業部門を上 回って成長を牽引している。サービス部門の中で国際的に注目される 産業分野がICTサービスである。しかし、インドを人々の暮らしお よび人間開発という観点から見ると、とくに公共サービスにおいて大 きな課題を抱えている。これが本講義の取り上げる最初のテーマにな る。 次に、1980年代以降のアジア経済、開発経済の分野で新たな取り組 みとして注目されたものが、新興国の所得構造の底辺を構成するBase of the Pyramid(=BOP)の貧困削減にたいしてこれをビジネスと結びつけ た、BOPビジネス論である。本講義ではバングラデシュとフィリピン を事例として検討する。 最後に、巨大な人口を抱えるアジア、とくに東アジアが世界で最も 成長を続ける拠点であるという事実は、消費という側面から見ると、 巨大な消費市場を形成しているということである。では、この巨大市 場はいかなる特徴をもつのか。これが3番目の内容である。 講義ではテキスト以外に関連する文献(一部英語文献を含む)も学 習する。 ◎--- 到達目標 ---◎ 1.インドの経済・産業発展の特徴と公共サービスが人間開発に対して 持つ意義を理解することができる。 2.BOPビジネスが登場した背景とバングラデシュ・フィリピンにおけ るその実際と意義を理解することができる。 3.日本を含む東アジアの消費市場、「爆買い」現象の背景などについ て基本的な理解ができる。 4.アジアの経済、ビジネスのダイナミックな発展と多様な在り方につ いて自ら関心をもつことができる。 ◎--- 成績評価基準および方法 ---◎ 上記到達目標に照らして、テキストおよび関連する学習を通じてどの 程度理解したか、さらに自ら事前・事後にいかに学習したかなどに基 づいて評価する。具体的には授業における取組(学習内容の発表、討 論など70%)、課題レポート(30%)などにより評価する。 ◎--- テキストおよび参考文献 ---◎ 以下の3点をテキストとして使用する。 佐藤創・太田仁志編『インドの公共サービス』アジア経済研究所、 2017年(3200円+税 ISBN978-4-258-29045-1); 林倬史『新興国市場の特質と新たなBOP戦略――開発経営学を目指し て』文眞堂、2016年(2600円+税 ISBN978-4-8309-4912-8); 川端基夫『消費大陸アジア――巨大市場を読みとく』ちくま新書 (1277)、2017年(780円+税 ISBN978-4-480-06984-9) ◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎ 自ら進んで学習する学生を歓迎する。最初の4回の講義で比較的詳細 な学習のガイダンスと自習文献を指示します。受講生はテキストを含 め毎回予習(60分程度)と前後期末のエッセーを準備する復習(毎 回平均して30分程度)が求められます。 ◎--- 授業計画 ---◎ 1.講義内容のガイダンス 2.アジア経済・産業発展論の課題 3.東アジア諸国の経済・産業発展の特徴 4.インドと南アジア諸国の経済・産業発展の特徴―東アジ アとの比較から 5~12.テキスト、佐藤・太田『インドの公共サービス』の 輪読と講義 13.テキストに関連した文献の輪読と講義 14.テキストと講義内容に関する討論(1)15.テキストと講 義内容に関する討論(2)。夏休みの課題レポートについ ての説明。 16.受講者の課題レポートの発表と討論 17.BOPビジネスについてのイントロダクション 18~23.テキスト、林『新興国市場の特質と新たなBOP戦 略』の輪読と講義 24.BOP戦略に関するまとめと討論 25~29.テキスト、川端『消費大陸アジア』の輪読と講義 30.講義のまとめと討論

アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11031-01アジア経済論講義

通年 4 1 授業形態:講義石上 悦朗◎--- 授業の概要 ---◎

 第2次世界大戦後、東アジア諸国・地域が経済発展を遂げ、注目を浴びる一方で、インドと南アジア諸国(パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパールなど)は「貧困」「停滞」の象徴としてとどまっていた。しかし、1980年代以降とりわけ今世紀に入ると南アジアの大国であるインドの経済発展は目覚ましい。インドがBRICsの一員と呼ばれるていることはよく知られるところである。 インドの経済発展・産業発展を見るとサービス部門が工業部門を上回って成長を牽引している。サービス部門の中で国際的に注目される産業分野がICTサービスである。しかし、インドを人々の暮らしおよび人間開発という観点から見ると、とくに公共サービスにおいて大きな課題を抱えている。これが本講義の取り上げる最初のテーマになる。 次に、1980年代以降のアジア経済、開発経済の分野で新たな取り組みとして注目されたものが、新興国の所得構造の底辺を構成するBaseof the Pyramid(=BOP)の貧困削減にたいしてこれをビジネスと結びつけた、BOPビジネス論である。本講義ではバングラデシュとフィリピンを事例として検討する。 最後に、巨大な人口を抱えるアジア、とくに東アジアが世界で最も成長を続ける拠点であるという事実は、消費という側面から見ると、巨大な消費市場を形成しているということである。では、この巨大市場はいかなる特徴をもつのか。これが3番目の内容である。 講義ではテキスト以外に関連する文献(一部英語文献を含む)も学習する。

◎--- 到達目標 ---◎

1.インドの経済・産業発展の特徴と公共サービスが人間開発に対して持つ意義を理解することができる。2.BOPビジネスが登場した背景とバングラデシュ・フィリピンにおけるその実際と意義を理解することができる。3.日本を含む東アジアの消費市場、「爆買い」現象の背景などについて基本的な理解ができる。4.アジアの経済、ビジネスのダイナミックな発展と多様な在り方について自ら関心をもつことができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

上記到達目標に照らして、テキストおよび関連する学習を通じてどの程度理解したか、さらに自ら事前・事後にいかに学習したかなどに基づいて評価する。具体的には授業における取組(学習内容の発表、討論など70%)、課題レポート(30%)などにより評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

以下の3点をテキストとして使用する。佐藤創・太田仁志編『インドの公共サービス』アジア経済研究所、2017年(3200円+税 ISBN978-4-258-29045-1);林倬史『新興国市場の特質と新たなBOP戦略――開発経営学を目指して』文眞堂、2016年(2600円+税 ISBN978-4-8309-4912-8);川端基夫『消費大陸アジア――巨大市場を読みとく』ちくま新書(1277)、2017年(780円+税 ISBN978-4-480-06984-9)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

自ら進んで学習する学生を歓迎する。最初の4回の講義で比較的詳細な学習のガイダンスと自習文献を指示します。受講生はテキストを含め毎回予習(60分程度)と前後期末のエッセーを準備する復習(毎回平均して30分程度)が求められます。

◎--- 授業計画 ---◎

1.講義内容のガイダンス2.アジア経済・産業発展論の課題3.東アジア諸国の経済・産業発展の特徴4.インドと南アジア諸国の経済・産業発展の特徴―東アジアとの比較から5~12.テキスト、佐藤・太田『インドの公共サービス』の輪読と講義13.テキストに関連した文献の輪読と講義14.テキストと講義内容に関する討論(1)15.テキストと講義内容に関する討論(2)。夏休みの課題レポートについての説明。16.受講者の課題レポートの発表と討論17.BOPビジネスについてのイントロダクション18~23.テキスト、林『新興国市場の特質と新たなBOP戦略』の輪読と講義24.BOP戦略に関するまとめと討論25~29.テキスト、川端『消費大陸アジア』の輪読と講義30.講義のまとめと討論

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21017-01オペレーションズ・リサーチ講義

通年 4 1 授業形態:講義福山 博文◎--- 授業の概要 ---◎

 企業は、顧客や市場のニーズに応えるため、柔軟かつ迅速に意思決定する必要があります。勘や経験だけに頼っていては十分に対処できません。複雑に激しく変化する状況に瞬時に対処するためには、実際のデータ(資料)を活用し、データの背後にある事実に裏付けられた意思決定を行わなければならないのです。そこで本講義では、企業や組織体などの効率性を評価して経営に役立てることができるデータ包絡分析法を学びます。

◎--- 到達目標 ---◎

・データ包絡分析法は、どのような問題を解決するために用いられるか説明できるようになる。・データ包絡分析法における基本的なモデルを実際に活用できるようになる。・様々な経営問題に対して、データ包絡分析法が適用できるかどうか考えるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

・授業内での発表および積極的な参加態度を評価の基準とする。(40%)・データ包絡分析法に関する基本的なモデルを正確に説明できるかを評価の基準とする。(30%)・レポートの課題について、十分な分析ができているかを評価の基準とする。(30%)

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

①テキストWade D. Cook and Joe Zhu (森田浩 訳)(2014)『データ包絡分析法DEA』静岡学術出版 ISBN978-4-86474030-2②参考文献Kaoru Tone (ed.)(2017) Advances in DEA Theory and Applications: withExtensions to Forecasting Models, John Wiley & Sons Ltd. ISBN9781118945629

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

①履修上の留意点・Excelの基本的操作を習得していることを前提に講義を進めます。・学部レベルでの「オペレーションズ・リサーチ」の知識は必ずしも必要ではありません。・講義では積極的な発言が求められます。②準備学習(事前・事後学習)・報告担当者は、配布用レジュメを作成すること。・次回の授業範囲を十分に予習し、講義に臨むこと。・事前に配布された資料がある場合は、熟読して講義に臨むこと。

◎--- 授業計画 ---◎

1 講義ガイダンス2 線形計画法問題①(基礎)3 線形計画法問題②(問題の定式化)4 線形計画法問題③(図式解法)5 データ包絡分析法①(パフォーマンスの評価)6 データ包絡分析法②(入力・出力と計算)7 データ包絡分析法③(凸結合と効率的フロンティア)8 データ包絡分析法④(入力指向型モデル)9 データ包絡分析法⑤(出力指向型モデル)10 データ包絡分析法⑥(練習問題)11 データ包絡分析法⑦(練習問題) 12 効率比と乗数モデル①(モデル)13 効率比と乗数モデル②(練習問題)14 効率比と乗数モデル③(練習問題)15 前期の総括16 双対モデル①(基礎)17 双対モデル②(VRSモデル)18 双対モデル③(CRSモデル)19 双対モデル④(練習問題)20 規模に関する収穫①(概念)21 規模に関する収穫②(推定)22 規模に関する収穫③(推定法の改良)23 規模に関する収穫④(練習問題)24 特殊な場合のDEAモデル①(裁量権のない要因)25 特殊な場合のDEAモデル②(負のデータ)26 特殊な場合のDEAモデル③(練習問題)27 特殊な場合のDEAモデル④(練習問題)28 レポートの内容の発表①29 レポートの内容の発表②30 総括

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25005-01会計監査講義

通年 4 1 授業形態:講義長束 航◎--- 授業の概要 ---◎

 監査とは、依頼人の求めに応じて、被監査対象とは独立の立場にある者が、被監査対象の行為とある判断規準との間の合致の程度を確かめるために、証拠を客観的に入手し、評価し、その結果を依頼人に対して報告する一連の行為である。監査は現代社会においてきわめて重要な役割を負っていると考えられるが、とりわけ財務諸表監査は、企業が公表する財務諸表に信頼性を付与することによって、ディスクロージャー制度を有効ならしめている。もとより、ディスクロージャー制度は現在のマクロ経済を適正に運営するためには必要不可欠な制度である。財務諸表監査を理解することの重要性が高いのは、言うまでもないことであろう。 本講義では、財務諸表監査の重要論点について受講者に報告をしてもらったうえで解説・議論をするというインタラクティブな形式で、財務諸表監査への理解を深めていってもらう予定である。なお、今年度は、先般改訂された「監査基準」の改訂内容について、特に取り上げて議論していくことも予定している。

◎--- 到達目標 ---◎

財務諸表監査に関する専門的知識を修得することができる(具体的には、公認会計士試験における監査論の問題に対して解答できる程度まで、財務諸表監査に対する理解を深めることができる)。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

財務諸表監査に関する専門的知識を修得できているかどうかを基準として、次のような方法により成績を評価する。①報告の内容 50%②報告に対する議論への参加状況 50%

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

特になし。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

欠席するとその回の講義で議論した内容に基づいた議論ができなくなるので、欠席しないでください。少なくとも学部で学ぶ程度の会計・監査に関する知識を有していることが望ましい。財務諸表監査の重要論点について受講者に報告をしてもらったうえで解説・議論をするという形式で進めていくので、報告担当者は事前の準備が必要となる(3~4時間程度と見込まれる)。また、報告担当者であるとないとに関わらず、必ず予習および復習(各回1時間程度)を行うこと。

◎--- 授業計画 ---◎

各テーマにつき1回ないし2回の講義で進めていく予定である。前期1 ガイダンス2 監査の種類と財務諸表監査の位置づけ3 財務諸表監査の意義と役割4 財務諸表監査制度(1)5 財務諸表監査制度(2)6 監査基準の意義と役割7 監査基準の史的展開8 監査人の専門性9 監査人の独立性10 監査の品質管理(1)11 監査の品質管理(2)12 監査人の職業倫理13 監査人の法的責任14 前期のまとめ(1)15 前期のまとめ(2)後期1 ガイダンス2 監査計画(1)3 監査計画(2)4 監査手続と監査証拠(1)5 監査手続と監査証拠(2)6 経営者確認書と監査調書7 監査意見の形成8 監査報告書の意義と内容9 追記情報の意義10 ゴーイング・コンサーン監査11 内部統制監査12 四半期レビュー13 保証業務14 後期のまとめ(1)15 後期のまとめ(2)

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21020-01会計学研究

2年通年 8 1 授業形態:演習長束 航◎--- 授業の概要 ---◎

 会計とは、ある経済主体に関する経済事象を、主として貨幣額で測定し、それを記録・整理して作成した情報(会計情報)を、当該経済主体の利害関係者に報告する一連の行為をいう。この会計という行為を研究対象とする学問が、会計学である。 会計は、個人という小さい単位から国家という大きい単位まで様々な経済主体によって行われており、それぞれ重要な役割を果たしているが、特に企業において会計が果たしている役割は、どんなに大きく評価してもしすぎることはない。経営意思決定、財産管理、資金調達、人事考課、配当可能額の算定、課税所得の計算など、あらゆる場面で会計情報が利用される。企業会計が、「ビジネスの言語」と称されることがあるのも、あながち大げさな表現というわけではない。 したがって、会計学も企業会計を研究の対象とすることが多く、この講義でも企業会計を中心とした会計学研究の指導を行う。 なお、今年度は、先般公表された国際財務報告基準の概念フレームワークについて、特に取り上げて議論していくことを予定している。

◎--- 到達目標 ---◎

①会計に関する高度な専門的能力および研究能力を修得する。②その集大成として、会計学分野の修士論文を作成する。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 会計に関する高度な専門的能力および研究能力が修得できているかどうかを基準として、次の方法により成績を評価する。①授業における報告の内容 40%②上記報告に対する議論への参加状況 40%③修士論文の内容 20%

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

研究のうえで必要になった文献を適宜使用する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

学部において株式会社における簿記・会計に関する講義を履修した者またはそれと同程度の簿記・会計能力を有する者が望ましい。履修前に株式会社における簿記・会計について復習するとともに、履修後には簿記・会計の専門的能力および研究能力を定着させるための反復訓練等を怠らないこと。なお、欠席はしないこと。報告担当者は事前準備が必要となるということは言うまでもない(4~5時間程度は必要である)。また、事後的にも、報告に対して担当教員が指摘した事項に関する修正・調査が必要となるとともに、学修内容を確認するための復習をしなければならない(2時間程度)。報告担当者以外の者も、報告内容の理解・質疑応答を行うための予習が必要である(2時間程度)。

◎--- 授業計画 ---◎

1年前期1 ガイダンス2~4 学術的研究の手法・注意点5~15 会計学の基本的論点に関する報告後期1 ガイダンス2~10 会計学の応用的論点に関する報告11~15 修士論文作成のための予備的調査2年前期1 ガイダンス2~15 修士論文作成のための予備的調査後期1 ガイダンス2~15 修士論文作成

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11042-01開発経済論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習木幡 伸二◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義は、参加者の問題意識に基づき、博士課程前期の2年間で開発経済学に関する修士論文を完成させるため、問題意識の醸成、研究テーマの設定、先行研究の整理、文献・資料の収集とその分析及び論文作成に関して指導を行うものである。 1年次生は、自ら暫定的な研究課題を設定し、その課題に関する主要な文献を精読してノートを作成し、問題設定、論理構成及び結論等を簡潔に要約することによって、論文を作成する際に必要な先行研究の整理と問題意識の醸成を行う。 2年次生は、自ら適切なテーマを設定して、先行研究の検討、関連文献の収集、資料の分析を通して妥当な結論を導く作業を行う。その結果を形式、内容ともに要件を満たした修士論文としてまとめる。

◎--- 到達目標 ---◎

1.博士課程前期1年次生 発展途上国に関する暫定的な研究課題を設定し、その課題に関する先行研究の大まかな整理ができる。2.博士課程前期2年次生 発展途上国に関する研究テーマを設定し、先行研究の検討、関連文献の収集・分析をもとにして、修士論文を完成させることができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

1.博士課程前期1年次生 履修者が暫定的な研究課題を設定し、それに関する先行研究の整理を行うことができるかどうかを基準とする。評価に関わる要素は、暫定的な研究課題設定や先行研究に関する報告の内容(60%)及びほかの報告者が行う報告に対して積極的に意見を述べるなど討論への貢献度(40%)である。2.博士課程前期2年次生 評価にあたっては、修士論文の作成準備を適切に行い、形式的要件及び内容(水準)的要件を備えた修士論文を完成させることができるかどうかを基準とする。評価に関わる要素は、修士論文の評価(40%)、論文作成過程での各種報告の内容(40%)及びほかの報告者が行う報告に対して積極的に意見を述べるなど討論への貢献度(20%)である。 なお、修士論文の評価については論文の形式及び内容に関する要件を想定している。論文の形式に関する要件には、①規定字数を超えているか、②論題、目次、本文、注、参考文献がありその形式が適切か、③図表の形式は適切か、が含まれる。また、内容に関する要件には、①論題は適切か、②論文の意義、課題、構成が提示され、その内容は適切か、③先行研究の整理の適切か、④論旨が明快でありかつ結論に妥当性があるか、⑤研究に独創性やfact findingはあるか、が含まれる。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 テキストは使用しない。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

1.履修上の留意点 学部等において、開発学に関する科目(開発経済論に関連する科目、アジアなど開発途上国の経済・社会に関する科目及び国際協力論など開発援助に関する科目等をできるだけ幅広く履修していることが望ましい。また、経済学の基礎的な科目(ミクロ経済学、マクロ経済学など)を履修していることが望ましい。なお、以上のような科目を履修していない場合は、これらの科目で教科書或いは参考文献となっている基本的な文献を自分で読み、その概要を説明できるようにしておくことが必要である。2.準備学修等事前学習:研究課題に関する報告、修論に関する報告にあたっては、関連する参考文献をも参考にしながら報告の準備を行う(360分)。関連文献の報告では、文献の課題、結論及び論理展開等の把握に注力し、そこで使用されている分析方法に関する理解も深める努力して準備を行う(360分)。事後学習:研究課題に関する報告、修論報告の終了後には、議論の論点や教員のアドバイスについて確認する(360分)。関連文献の報告では、文献の構成、分析方法及びその結論等の確認を行い、その文献の研究上の位置づけや同様の論点に関する他の文献についても整理しておく(360分)。

◎--- 授業計画 ---◎

1.授業計画2.研究課題及び修論テーマの報告3.研究項目及び修論章構成の報告4.研究課題関連文献報告5.修論関連文献報告(1)6.修論テーマ、問題意識及び章構成の報告7.研究課題関連文献報告(2)8.修論関連文献報告(2)9.研究課題関連文献報告(3)10.修論章構成(詳細)の報告11.研究課題関連文献報告(4)12.修論報告(1)13.研究課題関連文献の要約の報告(1)14.修論報告(2)15.前期のまとめ16.後期の授業計画17.修論報告(3)18.研究課題関連文献報告(5)19.修論報告(4)20.研究課題関連文献報告(6)21.修論報告(5)22.研究課題関連文献報告(7)23.修論報告(6)24.研究課題関連文献報告(8)25.修論報告(7)26.研究課題関連文献の要約の報告(2)27.修論完成稿報告(1)28.修士論文テーマ(暫定)の報告29.修論完成稿報告(2)30.まとめ

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11041-01開発経済論講義

通年 4 1 授業形態:講義木幡 伸二◎--- 授業の概要 ---◎

 開発経済学は、発展途上国の経済発展過程における諸問題を経済学の分析方法を用いて検討する学問領域である。その対象は、貧困や人口問題、農業問題、工業化戦略のほか、貿易、直接投資、ODA、環境問題など多岐にわたる。また、そこから得られる政策的示唆は途上国の開発政策や国際機関の援助政策等に大きな影響を与えるものとなっている。 本講義では、開発経済学の基礎的な理論を取り扱った文献の輪読を行い、発展途上国に発生している様々な問題について活発に議論したいと考える。討論に当たっては、報告者、討論者及び司会者を予め決めて自主的で充実した討論が行えるように努める。

◎--- 到達目標 ---◎

 開発経済学の基礎理論と分析方法について学び、発展途上国の主要な課題についてその概要を説明することができる。 開発経済学の基礎理論と分析方法を踏まえ、発展途上国の主要な課題について自らの意見を述べることができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 平常点(80%)については、①開発経済学の基礎理論、分析方法に対する理解、②発展途上国の諸課題に対する理解及び③それらに対する自らの見解の表明が講義を通してどの程度なされているか、レポート点(20%)では、注記や参考文献の明示など必要な形式を踏まえた上で、①から③の項目について研究レポートとして表現できているか、を基準として、総合的に評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

1.テキスト 戸堂康之『開発経済学入門』新世社、2015年、9784883842315 ジェトロ・アジア経済研究所ほか編『テキストブック開発経済学[第3版]』(有斐閣ブックス)有斐閣、2015年2月、9784641184220

2.主な参考文献渡辺利夫『開発経済学入門(第3版)』東洋経済新報社、2010年、9784492443644渡辺利夫『開発経済学(第2版)』日本評論社、1996年、9784535550551速水佑次郎『開発経済学ー諸国民の貧困と富(新版)』創文社、2000年、9784423895511渡辺利夫編『アジア経済読本 改訂第4版』東洋経済新報社、2009年、9784492100226渡辺利夫、佐々木郷里編『開発経済学事典』弘文堂、2004年、9784335450242

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

1.履修上の留意点 学部の講義等で開発経済論の入門科目を履修していることが望ましい。また、ミクロ経済学、マクロ経済学の基礎知識について習得済みであることが望ましい。2.準備学習等予習:報告者は、上記のテキストの報告担当箇所について事前にレジュメを作成し、その概要について講義で報告する。必要であれば、他の参考文献を使って補足的説明を行う(180分)。討論者は、当該箇所について事前に疑問点及び論点を整理しておき、講義での議論をリードする(90分)。司会者は、当該箇所の概要を把握し、講義での議論の整理を行う(60分)。復習:講義で議論された論点について確認し、必要に応じて他の参考文献でその問題に関する理解を深める(90分)。

◎--- 授業計画 ---◎

1.前期の授業概要2.講義計画3.開発途上国の経済発展4.新古典派経済学成長論5.内生的経済成長6.貧困の罠7.中所得国の罠8.国際貿易・海外直接投資9.産業集積10.社会関係資本・社会ネットワーク11.社会・経済制度12.経済発展の政治経済学13.農村開発・農村金融14. 経済協力15.前期レポート課題提示16.後期の授業計画17.貧困と不平等18.二重構造と労働移動19.経済成長20.人的資本21.貿易22.海外直接投資23.技術24.産業連関25.制度26.貧困削減戦略27.政府開発援助28.農村金融29.まとめ30.後期レポート課題提示

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21025-01管理会計論講義

通年 4 1 授業形態:講義篠原 巨司馬◎--- 授業の概要 ---◎

前期は戦略の実現における管理会計の役割を主テーマとする。戦略を作るために、会計はどのように役立っているのか、戦略を実行するために会計はどのように役立っているのか、あるいは戦略の策定と実行は区別できないとすれば会計はどう使われているのか、といった疑問について研究していく。後期はdegital economy下での管理会計の課題について論文を読みながら研究する。後期に使うテキストは英語なので英語を読めない学生は受講する際には相応の努力を要する。

◎--- 到達目標 ---◎

1 最先端で研究されている、戦略実現における管理会計の役割に関する主要トピックを理解し説明できるようになること。2 degital economy下での管理会計の課題を理解すること3 研究レポートを完成させる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

[評価基準]1.本テーマに関する俯瞰的な視点を得ているか(どのようなトピックがあるか理解しているか)2.主要トピックにおける研究内容を説明できるか3.自分なりの視点を構築できたか[評価方法]講義での発言・ディスカッション内容(50%)レポート(50%)

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト(前期)伊藤克容 『組織を創るマネジメント・コントロール』ISBN-13:978-4502286216(後期)Alnoor Bhimani "Management Accounting in the Digital Economy" ISBN-9780199260386

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

学部レベルの管理会計テキストをスタートまでに学習しておくこと。基本的にはディスカッション形式で進めるので、課題部分を事前に読みまとめ議論できる状態にして参加すること。毎回の講義では既習分野と関連させて質問をすることもある。事後学習としてどんな質問が飛んでくるか想像しつつ学習部分の議論を振り返り,また研究機会を探しておくこと。なお、予習復習については学部レベルの管理会計の知識および英語能力があってもそれぞれ3時間ほど、最低でも計6時間を想定している。

◎--- 授業計画 ---◎

前期1 ガイダンス2 マネジメント・コントロール1(概要)3 マネジメント・コントロール2(コントロールの種類)4 戦略とマネジメント・コントロール(アンソニー時代)5 戦略とマネジメント・コントロール(近年の議論)6 目標の設定7 計画の策定8 業績評価9 インセンティブ・システムの設計10 組織構造との関係11 組織文化との関係12 新しいマネジメント・コントロール13 これからのマネジメント・コントロール14 テーマ選択の準備15 前期のまとめ後期16 後期テーマのイントロダクション17 Digitalization and Accounting Change18 Dis-integration through Integration19 Management Accounting for the Extended Enterprise20 Technology-Driven Integration, Automation, andStandardization of Business Processes21 Expenditures on Competitor Analysis and InformationSecurity22 The Changing Role of Management Accounting and ControlsSystems23 Management Accounting Inscriptions and Post-industrialExperience of Organizational Control24 Operations, Purchase, and Sales in Hyperreality25 Not for Profit - for Sale26 Management Accounting in the New Economy27 Management Control and E-Logistics28 Internet-Based information Systems in the Not-for-ProfitSector29 Paradoxes of Management and Control in a New EconomyFirm30 Management Accounting and the Knowledge ProductionProcess

なお、後期のテーマに関しては受講者の関心分野によって変更する場合がある。

Page 8: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11037-01外国為替論講義

通年 4 1 授業形態:講義服部 彰◎--- 授業の概要 ---◎

 外国為替、外国為替取引、外国為替市場、為替相場、為替相場リスク、リスク管理とリスクヘッジ、新しい外国為替取引、為替相場変動予測と情報の利用方法についての専門知識を習得します。 テキストにそって講義を進めながら、各種の情報を利用して、為替相場変動の動きを追い、どのような予測が現実になされ、どの程度予測値が正確か、どのような予測手法が採用されているかを学びます。理由は、本講義の主要な目標が「為替相場変動予測」だからです。 為替相場の変動は、いろいろな形でわれわれの日常生活に大きな影響を与えています。本講義を学習することでこのことに関していろいろな情報媒体が伝える経済ニュースの深い意味を理解できるようになるでしょう。 

◎--- 到達目標 ---◎

 本講義の具体的目標は、表面的な事実を解読するための理論的実践的専門知識を吸収し、「為替相場の変動」と「為替相場変動予測」に関する「幅広く深い学識の涵養を図り,研究能力又はこれに加えて高度の専門的な職業を担うための卓越した能力を培う課程」=修士課程に対応した「考える力」、「読む力」、「聞く力」、「書く力」を高めることです。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

1.基準:当該科目に関する上記修士課程レベルに要求される「考える力」(25%)、「読む力」(25%)、「聞く力」(25%)、「書く力」(25%)の視点から期末レポート作成度で評価します。2.方法:期末レポート

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

小口幸伸『外国為替の仕組み』日本実業出版社、2018年、本体価格1400円(+税)ISBN978-4-534-05108-0

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

1.事前にテキストをよく読んでください。担当する項目についてプレゼンテーション用のスライドを用意してください。スライド作成の方法については、最初の講義の時に説明します。2.学習したことに関連した最新の情報収集ノートを日本経済新聞などを利用しながら、作成してください。

◎--- 授業計画 ---◎

1.講義の説明2.外国為替とは何か (外国為替取引の全体像を把握する)3.外国為替市場 (基本的な仕組み)4. 外国為替市場の構造と特徴(投機と実需)5.外国為替取引と為替相場(為替相場の種類)6.直物取引、先物取引、スワップ取引と為替相場7.外国為替市場と金融市場(金利)8. 外国為替市場と金融市場(裁定取引)9.リスクとリスクヘッジ (リスクの種類とリスクヘッジの方法)10.ディーリングの手法 (安く買って、高く売る実践法)11. ディーリングの手法とストップロス12.ディーリングの手法とフローとディレクション13. 期間とディーリングの手法14. リスクオン取引とリスクオフ取引15.市場介入(中央銀行と為替取引)16. 市場介入の方法とメカニズム17. 市場介入のパターン、介入ファイナンス、介入リスクと効果18. 代表的通貨の動きとその特徴19.通貨オプション (買う権利、売る権利の売買取引)20. 通貨オプション取引の仕組み21. 通貨オプション:ヘッジ手段とトレーディング手段22.為替相場変動予測と各種情報の利用方法23.実際の為替相場変動に関する質疑応答(テクニカ分析を利用して) (1)情報の不確実性と複雑性24.実際の為替相場変動に関する質疑応答(テクニカ分析を利用して) (2)期待・直観・センス25.実際の為替相場変動に関する質疑応答(テクニカ分析を利用して) (3)予想の不確実性と不確定要因26.実際の為替相場変動に関する質疑応答(ファンダメタルズ分析を利用して)(1)外国為替市場と金融市場27.実際の為替相場変動に関する質疑応答( ファンダメタルズ分析を利用して)(2)IS-LM分析:金利・為替相場と実体経済28.実際の為替相場変動に関する研究ノートの作成29.研究成果に関する質疑応答30.まとめ(以上の内容を30回の授業において学習します。)

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11007-01銀行論講義

通年 4 1 授業形態:講義永田 裕司◎--- 授業の概要 ---◎

 わが国の銀行・金融システムは、これまで銀行を中心とする間接金融優位のシステムを続けてきたが、現在では、規制緩和、イノベーション、グローバル化などを背景に、急速な変容を遂げつつある。長引くデフレ経済の下で、わが国銀行は、ようやく不良債権問題を克服したが、欧米の銀行に比べると収益性が低く、バランスシートには国債だけが累積する現状となっている。そこで、本年度は、金融や銀行についての基本的な学習を前提とした上で、日本の金融システムが直面している問題について考えていくことにする。 具体的な論点としては、欧米との金融システムの比較分析、金融システムの変化を促す、規制緩和、情報化、グローバル化の流れ、銀行の収益性低下の原因と銀行の経営戦略、金融危機への対応と金融規制の新たな動向、預金者・投資家保護のためのルールの必要性、などを中心に採り上げていく。

◎--- 到達目標 ---◎

  金融・銀行の機能や役割についての基本的理解が深まるとともに、現在日本を含む先進諸国で問題となっている様々な金融問題(イノベーション、リスク、金融危機、セーフティネット、証券化、デリバティブ)についての知識が習得できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 上述の到達目標に対する達成度を、レポート発表、ディスカッション、小テストなどを通じて判定する。評価の方法は、レポート発表の評価(50%)、小テスト(30%)、ディスカッションへの貢献度(20%)とする。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト 池尾和人『入門・金融論』ダイヤモンド社(ISBN-4478210446)なお、必要に応じて資料を配布する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 授業前には、質疑応答やゼミでの議論に備えて、指定した文献を必ず熟読しておくこと(事前学習は2時間程度)。また授業後には、その日のテーマについてレポートを作成・提出すること(事後学習は2時間程度)。 大幅な遅刻や私語は慎むこと。

◎--- 授業計画 ---◎

【前期】 1 金融の基本的役割 2 金融システムの比較分析 3 資金循環構造の変化 4 日本型金融システムの特徴 5 銀行の基本的業務 6 わが国の金融制度 7 銀行のリスク変換機能 8 銀行の決済機能 9 保険会社の機能と役割10 証券会社の業務と機能11 信託銀行の業務と機能12 投資信託の発展13 金融規制の目的と手段14 自己資本比率規制15 金融危機への対応

【後期】 1 貨幣の本質と機能 2 信用創造のメカニズム 3 中央銀行の目的と役割 4 金融政策の目標と手段 5 金融危機と中央銀行 6 金融市場の種類と特徴 7 金融イノベーション 8 金融市場のグローバル化 9 日本の金融市場10 デット市場の種類と特徴11 証券化と資産担保市場12 エクイティ市場の種類と特徴13 コーポレイト・ガバナンス14 情報の非対称性と金融市場15 金融市場に関わる基本ルール

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21103-01経営管理学術特講

通年 4 1 授業形態:講義藤野 真◎--- 授業の概要 ---◎

 講義では経営管理について学びます。 まず、テキストの輪読を通じ経営管理について学びたいと思います。テキストに書かれていることを理解し、そして、それを「批判的」に検討できるようになることを目指したいと思います。 次に、学んだことを書評やレポートを通じ言語化したいと思います。書評やレポートは提出するだけではなく、講義のなかで報告し、受講者のコメントを受けて加筆・修正し、よりよいもの(エビデンスがあるもの、議論に整合性があるもの、インプリケーションが鮮明なものなど)に仕上げることを課します。反芻的に自分の考えを練ることを学びたいと思います。

◎--- 到達目標 ---◎

経営管理の理論を理解する。トップマネジメントの役割を理解する。理論を援用して現実の問題を分析できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

◎成績評価の方法書評(前期):20%、レポート1(前期):20%、書評(後期):20%、レポート2(後期):20%、夏季休暇中の課題:20%

◎成績評価の基準 問題意識があり、緻密に研究を積み重ねている書評・レポートを高く評価します。剽窃(一部であったとしても)が判明した場合は、その他の評価に関わりなく不可にします。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

(前期)高橋伸夫(2006)『経営学で考える』有斐閣。ISBN-10:4641164614(後期)青島 矢一編著/武石 彰編著/マイケル・A・クスマノ編著(2010)『メイド・イン・ジャパンは終わるのか?』東洋経済新報社。ISBN-10: 4492761896

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

福岡大学大学院の大学院生として良識と誇りをもって行動すること。講義におけるすべてのことは、前掲の行動指針に基づいて各自で判断してください。

◎事前学習についてテキストや取り上げる文献を詳読し、討論の論点を用意してください。また、引用文献など関連する文献をレビューしておいてください。関連文献は、CiNiiなどで検索し読んでおくようにしてください(1章につき5論文程度を読んでおくようにしてください)。事前学習には、テキストの詳読、関連文献の詳読、レジュメの作成(毎回作成するようにしてください)の作成などに10時間程度かけるようにしてください。テキストや取り上げる文献への理解を深めることを事前学習では心がけてください。予習せずに授業に参加することは慎んでください。

◎事後学習事前学習および授業での討論をもとにテキストおよび取り上げる文献の内容を再度検討してください。また、授業で議論になった箇所についてさらに関連する参考文献を読んでください。議論の内容を深めると同時に議論の幅を広げることを事後学習では心がけてください。授業の議論の整理、講義ノートの整理、関連する参考文献の詳読に10時間程度かけるようにしてください。

◎夏季休暇中の課題前期中に課題図書一覧を渡します。課題図書一覧の中から5冊を読了のうえ書評を作成してください。

◎--- 授業計画 ---◎

《前期》

テキスト(『経営学で考える』)の報告とそれに基づく議論を行ないます。そして、テキストの書評を行ないたいと思います。

1.イントロダクション2.第1章 プロローグ─経営学で考えると3.第2章 成功した理由4.第3章 じり貧になる理由5.第4章 意思決定の理由6.第5章 協調する理由7.第6章 働く理由8.第7章 社会人のためのエピローグ─仕事の報酬は次の仕事9.テキストの総括的な討論10.書評の報告11.書評の「再」報告 (10回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)12.書評の最終報告 (12回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)13.レポートの報告 (書評で明らかになった課題について追加  的な研究を行い課題の解明を行う)14.レポートの「再」報告 (13回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)15.講義のまとめ《後期》 テキスト(『メイド・イン・ジャパンは終わるのか ―「奇跡」と「終焉」の先にあるもの』)の報告とそれに基づく議論を行ないます。そして、テキストの書評を行ないたいと思います。

1.イントロダクション2.第1章 「奇跡」と「終焉」の先に何があるの3.第2章 日本の二大主力産業のこれまで~エレクトロニクス、自動車の位置づけと成果4.第3章 性能幻想がもたらす技術進歩の光と影~デジタルカメラ産業5.第4章 グローバル・プラットフォームへの転換と日本メーカーの蹉跌~携帯電話産業6.第5章 増大する複雑性と苦闘するサイエンス型産業~半導体産業7.第6章 進化する「摺り合わせ能力」と戦略提携が導いた復活~自動車産業8.第7章 ハード主導の産業創出と新たな事業モデルの誕生~家庭用ゲーム産業「終わりからの始まり」9.第8章 技術進歩が生み出した新たな産業システムの脅威~「製品プル型」か「デバイスプッシュ型」か10.第9章 日本企業に与えられた選択肢11.テキストの総括的な討論 12.書評の報告書評の最終報告13.書評の「再」報告 (12回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの最終報告) (書評で明らかになった課題について追加  的な研究を行い課題の解明を行う)14.レポートの報告15.レポートの「再」報告 (14回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21004-01経営管理論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習藤野 真◎--- 授業の概要 ---◎

 経営管理論研究は、経営組織における効率的な目的達成のための手段である経営管理を研究することを目的とする。研究では、企業と社会との関係に留意しながら、(1)企業の社会性、(2)管理の正当性、(3)効率性と人間性について考えていきたい。

◎--- 到達目標 ---◎

(1)経営管理に関する高度な専門知識および研究能力を修得する。(2)修士論文を執筆する。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

◎成績評価の方法1年生:期末課題:100%、2年生:修士論文:100%で評価する。

◎成績評価の基準  問題意識があり、緻密に研究を積み重ねている期末課題(1年生)・修士論文(2年生)を高く評価します。剽窃(一部であったとしても)が判明した場合は、その他の評価に関わりなく不可にします。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 テキストは指定しません。参考文献は以下です。バーバラ・ミント『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』ダイヤモンド社ISBN-10: 4478490279、伊丹敬之『創造的論文の書き方』有斐閣ISBN-10: 4641076499、藤本隆宏・高橋伸夫・新宅純二郎・阿部誠・粕谷誠『経営学研究法』有斐閣(有斐閣アルマ)ISBN-10:4641122385。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

◎事前学習について 取り上げる文献を詳読し、討論の論点を用意してください。また、引用文献など関連する文献をレビューしておいてください。関連文献は、CiNiiなどで検索し読んでおくようにしてください。事前学習には、文献の詳読、レジュメの作成(毎回作成するようにしてください)などに10時間程度かけるようにしてください。文献への理解を深めることを事前学習では心がけてください。予習せずに授業に参加することは慎んでください。

◎事後学習事前学習および授業での討論をもとに文献の内容を再度検討してください。また、授業で議論になった箇所についてさらに関連する参考文献を読んでください。議論の内容を深めると同時に議論の幅を広げることを事後学習では心がけてください。授業の議論の整理、講義ノートの整理、関連する参考文献の詳読に10時間程度かけるようにしてください。

◎--- 授業計画 ---◎

《1年生》1.イントロダクション2-15.経営学研究法  リサーチ・マインドを身についける。16-29.文献研究・個人研究 修士論文に関わる経営学分野、人的資源管理分野、組織論文分野、経営心理学分野、労使関係分野などの文献を輪読する。輪読と並行し個人研究に関する報告を行う。30.まとめ

《2年生》1.イントロダクション2-15.文献研究・個人研究 修士論文に関わる経営学分野、人的資源管理分野、組織論文分野、経営心理学分野、労使関係分野などの文献を輪読する。輪読と並行し個人研究に関する報告を行う。16-29.修士論文作成30.まとめ

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21003-01経営管理論講義

通年 4 1 授業形態:講義藤野 真◎--- 授業の概要 ---◎

 講義では経営管理について学びます。 まず、テキストの輪読を通じ経営管理について学びたいと思います。テキストに書かれていることを理解し、そして、それを「批判的」に検討できるようになることを目指したいと思います。 次に、学んだことを書評やレポートを通じ言語化したいと思います。書評やレポートは提出するだけではなく、講義のなかで報告し、受講者のコメントを受けて加筆・修正し、よりよいもの(エビデンスがあるもの、議論に整合性があるもの、インプリケーションが鮮明なものなど)に仕上げることを課します。反芻的に自分の考えを練ることを学びたいと思います。

◎--- 到達目標 ---◎

経営管理の理論を理解する。トップマネジメントの役割を理解する。理論を援用して現実の問題を分析できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

◎成績評価の方法書評(前期):20%、レポート1(前期):20%、書評(後期):20%、レポート2(後期):20%、夏季休暇中の課題:20%

◎成績評価の基準 問題意識があり、緻密に研究を積み重ねている書評・レポートを高く評価します。剽窃(一部であったとしても)が判明した場合は、その他の評価に関わりなく不可にします。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

(前期)高橋伸夫(2006)『経営学で考える』有斐閣。ISBN-10:4641164614(後期)青島 矢一編著/武石 彰編著/マイケル・A・クスマノ編著(2010)『メイド・イン・ジャパンは終わるのか?』東洋経済新報社。ISBN-10: 4492761896

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

◎事前学習についてテキストや取り上げる文献を詳読し、討論の論点を用意してください。また、引用文献など関連する文献をレビューしておいてください。関連文献は、CiNiiなどで検索し読んでおくようにしてください(1章につき5論文程度を読んでおくようにしてください)。事前学習には、テキストの詳読、関連文献の詳読、レジュメの作成(毎回作成するようにしてください)の作成などに10時間程度かけるようにしてください。テキストや取り上げる文献への理解を深めることを事前学習では心がけてください。予習せずに授業に参加することは慎んでください。

◎事後学習事前学習および授業での討論をもとにテキストおよび取り上げる文献の内容を再度検討してください。また、授業で議論になった箇所についてさらに関連する参考文献を読んでください。議論の内容を深めると同時に議論の幅を広げることを事後学習では心がけてください。授業の議論の整理、講義ノートの整理、関連する参考文献の詳読に10時間程度かけるようにしてください。

◎夏季休暇中の課題前期中に課題図書一覧を渡します。課題図書一覧の中から5冊を読了のうえ書評を作成してください。

◎--- 授業計画 ---◎

《前期》

テキスト(『経営学で考える』)の報告とそれに基づく議論を行ないます。そして、テキストの書評を行ないたいと思います。

1.イントロダクション2.第1章 プロローグ─経営学で考えると3.第2章 成功した理由4.第3章 じり貧になる理由5.第4章 意思決定の理由6.第5章 協調する理由7.第6章 働く理由8.第7章 社会人のためのエピローグ─仕事の報酬は次の仕事9.テキストの総括的な討論10.書評の報告11.書評の「再」報告 (10回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)12.書評の最終報告 (12回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)13.レポートの報告 (書評で明らかになった課題について追加  的な研究を行い課題の解明を行う)14.レポートの「再」報告 (13回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)15.講義のまとめ《後期》 テキスト(『メイド・イン・ジャパンは終わるのか ―「奇跡」と「終焉」の先にあるもの』)の報告とそれに基づく議論を行ないます。そして、テキストの書評を行ないたいと思います。

1.イントロダクション2.第1章 「奇跡」と「終焉」の先に何があるの3.第2章 日本の二大主力産業のこれまで~エレクトロニクス、自動車の位置づけと成果4.第3章 性能幻想がもたらす技術進歩の光と影~デジタルカメラ産業5.第4章 グローバル・プラットフォームへの転換と日本メーカーの蹉跌~携帯電話産業6.第5章 増大する複雑性と苦闘するサイエンス型産業~半導体産業7.第6章 進化する「摺り合わせ能力」と戦略提携が導いた復活~自動車産業8.第7章 ハード主導の産業創出と新たな事業モデルの誕生~家庭用ゲーム産業「終わりからの始まり」9.第8章 技術進歩が生み出した新たな産業システムの脅威~「製品プル型」か「デバイスプッシュ型」か10.第9章 日本企業に与えられた選択肢11.テキストの総括的な討論 12.書評の報告書評の最終報告13.書評の「再」報告 (12回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの最終報告) (書評で明らかになった課題について追加  的な研究を行い課題の解明を行う)14.レポートの報告15.レポートの「再」報告 (14回の報告に基づいて加筆・修正したも  のの報告)

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21001-01経営学講義

通年 4 1 授業形態:講義森 正紀◎--- 授業の概要 ---◎

本講義の内容は、経営学一般を対象としているので、特定の細かな分野に限定せず、幅広く総合的に学習していくことができます。たとえば、企業成長と倒産回避に関する事例研究から、ワンマン経営の長所と短所、多角化戦略の要因、商品力および販売力の重要性、その他、後継者育成法などについてのさまざまな知識を学んでいきます。また、学生からの要望があれば、それに関する講義をしますし、学生と論議することも可能です。

◎--- 到達目標 ---◎

経営学で学んだ様々な知識を実際の企業の事例と結びつけ、実践的な学習をすることにより、学部の学生のレベルを超える高度の専門的知識を修得することができるようになることが目標です。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義とはいえ、研究発表を課しているので、その際のレポートの内容について50%、さらに通常の受講態度を50%の割合で評価します。レポートの内容については、独自に調査した資料等があるか、独自の見解が述べられているか等を評価基準にします。受講態度については、質問や賛同など論議への参加態度が評価基準となります。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

各社の事例について資料を渡します。それに学生自らが資料を追加して発表します。したがって特定のテキストはありません。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

通常は私の講義が中心ですが、前もって資料を渡しますので、その予習と復習が合わせて1時間程度必要です。さらに、前期と後期の締めくくりにそれぞれ1回1時限分発表があります。発表のためには、配布する資料の作成など事前の準備に3~5時間は必要になります。また事後においても、質問された内容や課題についてまとめておくため2時間以上は必要です。

◎--- 授業計画 ---◎

前期第1週 学生の関心分野の聞き取り第2週  各分野の選択・絞込み第3週  企業の成長戦略について学ぶ第4週  企業成長戦略の成功要因第5週  企業成長戦略の失敗要因第6週  成長戦略としての多角化第7週  多角化の失敗事例(興人株)第8週  多角化の成功事例(旭化成株)第9週  両社の比較検討第10週 両社の成功と失敗の分岐点探索第11週 学生の企業研究発表(貝島炭鉱)第12週 学生の企業研究発表(佐世保重工)第13週 学生の企業研究発表(山陽特殊鋼)第14週 学生の企業研究発表(ミツワ石鹸)第15週 前期学んだことのまとめ

 後期第16週 ワンマン経営と成長戦略を学ぶ第17週 ケースとしての永大産業の破綻第18週 成長戦略と安定化戦略について第19週 永大産業の破綻要因は何か第20週 アーゼンティーの諸説を検討第21週 ワンマンによる成長戦略の危険度第22週 成長戦略と商品開発力について学ぶ第23週 ケースとしての佐藤造機株の破綻第24週 重要な成長要因としての販売力第25週 販売力の育成に失敗し破綻第26週 学生の企業研究発表(東邦産業)第27週 学生の企業研究発表(安宅産業)第28週 学生の企業研究発表(大映)第29週 学生の企業研究発表(不二サッシ)第30週 後期学んだことのまとめ

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21007-01経営財務論講義

通年 4 1 授業形態:講義水野 博志◎--- 授業の概要 ---◎

経営財務の重要なテーマに入る前にMM理論の研究を行う。これは企業財務の基礎理論になっており、大学院で深く勉強する価値があると思う。

重要なテーマとして、「株価はなぜ激しく変動するのか」を取り上げ、変動がなぜ生じるのかを理解することに努める。株式は利益配当請求権以外に議決権、残余財産請求権を持ち、これらの価値が変動の原因になっている。その中で株式投資をどのように行っていくのかを考える。後期は「日本の株価のトレンド分析」というテーマを取り上げ、トレンドが生じるメカニズムを理解し、今後どのようなトレンド形成するかを予測する。

◎--- 到達目標 ---◎

企業金融の基礎理論であるMM理論を理解できるようになる。株価変動のメカニズムを理解できるようになる。変動が激しいとするならば、株式投資でリスクを減らすにはどうすればよいかを理解できるようになる。日本の株式市場についての構造、歴史を理解できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義を聴くだけでなく、株式の仮想トレードのレポートを提出し、報告すること。30週あるので、30回のレポート提出が要求される。30回出席、30回レポート提出を満点とし、それを基準に採点する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト 水野博志「企業財務の研究」近代文芸社1990年ISBN4-7733-4990-5参考書 水野博志「財務的意思決定の分析」中央経済社1994年ISBN4-502-33625-4

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

経営財務論A, Bを履修していることが望ましい。株式市場に興味を持っていること。毎日、日経ネットで株価の動きを見て、その動きについての解説に目を通すようにしておくこと。

◎--- 授業計画 ---◎

1 企業金融の基礎理論  MM理論の第Ⅰ命題2 MM理論の第Ⅱ命題3 MM理論の第Ⅲ命題4 法人税が存在するときの修正命題5 破産コストの導入と最適資本構成6 リスクの最適資本構成への影響7 利益配当請求権の価値8 議決権の価値9 残余財産請求権の価値10 リスク低減の方法11 長期国際分散投資12 短期のリスクヘッジ

13 日本の株価のトレンド分析14 日本企業の経営分析1990年まで15 日本企業の経営分析1990年から2003年まで16 日本企業の経営分析2003年から2007年まで17 日本企業の経営分析2007年から2011年まで18 日本企業の経営分析2012年から2018年まで19 バブルの発生の分析Ⅰ20 バブルの発生の分析Ⅱ21 バブルの崩壊の分析Ⅰ22 バブルの崩壊の分析Ⅱ23 外国人投資家の影響24 公的資金の影響25 個人投資家の影響26 アメリカ市場のトレンド27 ヨーロッパ市場のトレンド28 トレンドの予測29 株式の仮想トレード30 株式の仮想トレード 

Page 15: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21030-01経営戦略論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習合力 知工◎--- 授業の概要 ---◎

 現代社会の最大の問題点は「選択の余地が少ない社会」ということである。労働者も顧客も、少ない選択肢のなかで、本意ではないものの選択を強いられている。この結果として、社会では「強者(勝ち組・持てる者)と弱者(負け組・持たざる者)」という二重構造が益々強化され、さらに選択の余地が少ない社会に陥っていく。 企業は社会のなかに存在し、社会に大きな影響を及ぼす。したがって、上記のような社会を作り出した大きな責任が企業にはあり、企業はこれを改善していくような経営を行っていく必要がある。 今後、企業には「トレード・オフ」「ゼロ・サム」ではない、多元的選択肢の社会の創造に貢献するような経営戦略の策定が求められているのである。 本演習では、1年目で、まず経営戦略の理論について研究し、それを前提として企業自身と社会との両立した持続的成長を可能にするような新しい経営戦略を模索していく。特に、「経営理念」と「企業倫理」に焦点を当て、CSRおよびソーシャル・マネジメントについての考察を深める。受講者に問題提起をしてもらい、意見交換をしながら結論を導き出す、という形式で進めていく。 2年目は、修士論文完成に向けて、論文を書く上での注意事項の説明、テーマ決め、内容に関しての指導を行っていく。 

◎--- 到達目標 ---◎

 明確な「経営理念」と「企業倫理」の有無が経営戦略に及ぼす影響について、成長性、収益性、健全性などの観点から理解できるようになることを目標とする。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

1年目は「課題レポートの内容」と「取組・発表の仕方」が適切であるか、2年目は「取組・発表の仕方」と「修士論文の内容」が適切であるかどうかを成績評価の基準とする。

1年目課題レポート(60%)取組・発表(40%)

2年目取組・発表(20%)修士論文の内容(80%)

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

<テキスト>合力知工著(2010)『「逆転の発想」の経営学-理念と連携が生み出す力-』同友館、ISBN:9784496046353合力知工著(2004)『現代経営戦略の論理と展開-持続的成長のための経営戦略-』同友館、ISBN:9784496037207

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

<事前学習>  企業経営を取り巻く環境は日々変化し、演習でも最新のニュースをトピックとして取り上げ、議論することもあるので、その状況を把握するために、毎朝、新聞に目を通しておくこと。なお、各回の事前学習は、2時間を目安とする。<事後学習> 演習終了後は、関連事項などを調べることなどにより、演習で行われた内容の復習をすること。なお、各回の事後学習を2時間行い、理解を深めること。

◎--- 授業計画 ---◎

1年目

1.経営戦略の意味と系譜の考察2.組織の存続要件の考察3.現代企業における経営戦略の要件の考察4.競争戦略と協調戦略の考察5.組織の存続についての考察6.企業価値研究①(株主の観点から)7.企業価値研究②(株主以外の観点から)8.ステイクホルダー・マネジメント研究9.経営理念研究①(経営理念の概論)10.経営理念研究②(大企業の経営理念)11.経営理念研究③(中小企業の経営理念)12.企業倫理研究①(企業倫理の概論)13.企業倫理研究②(大企業の企業倫理)14.企業倫理研究③(中小企業の企業倫理)15.CSRの解釈に関する考察①(CSRへの批判)16.CSRの解釈に関する考察②(CSRの展開)17.CSR戦略の新しい潮流の考察①(マイクロ・  クレジット)18.CSR戦略の新しい潮流の考察②(クラウド・  ファンディング)19.現代における社会的課題の考察①(高齢問   題)20.現代における社会的課題の考察②(地域問   題)21.非正規社員の問題の考察①(派遣労働)22.非正規社員の問題の考察②(パートタイ    マー)23.環境問題研究24.トリプル・ボトムライン研究25.SRI(社会的責任投資)研究26.非営利公共経営の研究27.ワークシェアリングの可能性の考察28.ソーシャル・マネジメント研究29.ソーシャル・エンタープライズの役割の考察30.ソーシャル・エンタープライズの活動の考察

2年目

1.論文を書く上での注意事項の説明2.テーマの決め方3.仮説の立て方4.仮説の検証の仕方①5.仮説の検証の仕方②6.仮説の検証の仕方③7.仮説の検証の仕方④8.仮説の検証の仕方⑤9.参考文献、引用文献の書き方10.先行研究指導①11.先行研究指導②12.先行研究指導③13.先行研究指導④14.「良い」論文と「悪い」論文の比較15.修士論文の書き方についての総括16~29.院生による中間発表30.総括

Page 16: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21029-01経営戦略論講義

通年 4 1 授業形態:講義合力 知工◎--- 授業の概要 ---◎

 経営戦略の策定にとって最も重要なのは、その方法論よりもむしろ方法を生み出す土台となる「モノの見方」である。そこで、本講義では、まずこの「土台」に相当する「モノの見方」について、可能な限り多面的な角度から学んでいく。 それを踏まえた上で、経営戦略の策定とケーススタディについて研究していくが、本講義では、特に、企業とそれを取り巻く利害関係者(ステイクホルダー:株主・顧客・従業員・コミュニティなど)との関連性に着眼し、各ステイクホルダーの満足度を高めるような「持続的経営戦略」の策定について考察し、議論する。 なお、本講義で取り扱っていく内容に関してのキーワードは、「モノの見方」「コーポレート・ガバナンス」「リーダーシップ」「ポジティブ心理学」「CRM(Customer Relationship Management)」「経営理念」「企業倫理」「CSR(Corporate Social Responsibility)」「戦略的人材育成」「ステイクホルダー・マネジメント」「ワークライフ・バランス」などである。

◎--- 到達目標 ---◎

 持続的な経営戦略の策定の仕方について学ぶが、そのための「柔軟なモノの見方」の重要性が理解できるようになる。 また、経営戦略の理論だけでなく、企業経営を取り巻く最新の情報についての理解も深められるようになる。 

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

「課題レポートの内容」と「取組・発表の仕方」が適切であるかを成績評価の基準とする。

課題レポート(60%)取組・発表(40%)

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

<テキスト>合力知工著(2010)『「逆転の発想」の経営学-理念と連携が生み出す力-』同友館、ISBN:9784496046353 (事前に購入しておくこと) その他、課題レポートの参考文献については、課題の詳細発表時に指示する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

<事前学習>  企業経営を取り巻く環境は日々変化し、講義でも最新のニュースをトピックとして取り上げ、議論することもあるので、その状況を把握するために、毎朝、新聞に目を通しておくこと。なお、各回の事前学習は、2時間を目安とする。<事後学習> 講義終了後は、関連事項などを調べることなどにより、講義で行われたことの復習をすること。なお、各回の事後学修を2時間行い、理解を深めること。

◎--- 授業計画 ---◎

1「モノの見方」について(「learn」と    「study」の活用 )2「常識」の落とし穴3「逆転の発想」の実例①(商店街)4「逆転の発想」の実例②(動物園)5 経営戦略の策定プロセスとSWOT分析6 ポーターの経営戦略論①(競争戦略)7 ポーターの経営戦略論②(CSV戦略)8 競争戦略と協調戦略9 コーポレート・ガバナンスの研究10 リーダーシップ論①(基礎理論)11 リーダーシップ論②(信用金庫、飲料メー   カー)12 ポジティブ心理学①(ショーン・エイカーの  「ハピネス・アドバンテージ」)13 ポジティブ心理学②(タル・ベンシャハーの  「幸福学」)14 ポジティブ心理学③(バーバラ・フレドリク  ソンの「拡張-形成理論」) 15 ポジティブ心理学④(マーシー・シャイモフ  の「幸せ度を引き上げる7つの習慣」) 16 ポジティブ心理学⑤(スティーブン・コ    ヴィーの「7つの習慣」)17 PEST分析と3C分析18 マーケティング・ミックス(4P分析と4C分   析)19 CRM戦略20 「ヒトの繋がり」の経営21 日本における経営理念の変遷22 創業期及び発展期におけるホンダの経営戦略23 日本理化学工業の経営理念24 伊那食品工業の経営理念25 CSRと企業倫理26 CSR戦略の一環としての戦略的人材育成27 ステイクホルダー・マネジメントの研究28 ソーシャル・エンタープライズの可能性29 環境ビジネスの課題と展望30 ワークライフ・バランス

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21005-01経営組織論講義

通年 4 1 授業形態:講義森田 泰暢◎--- 授業の概要 ---◎

本講義では経営組織について議論や分析をするために必要な知識や観点を獲得することを目的としている。組織の構造や文化、組織行動(モチベーションやリーダーシップ)といった基本的な組織理論について学んだ後に、近年注目されるデザインやエンジニアリングなどにも注目しながら、組織内での連携や組織間での協業についても理解をする。講義は組織に関する理論について受講者に報告をしてもらい、解説・議論をする形式で行う。ケーススタディも実施し、組織理論を用いて事象を分析できているかの確認の場を設ける。

◎--- 到達目標 ---◎

・組織論における基本的な概念や理論について説明ができる・組織における現象を理論的な視点から説明できる・専門的な文献の読解ができる

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義時間内での発表や議論への参加程度を40%、前期末と後期末に提出されたレポートの評価を60%で評価する。講義内での発表や議論については、基本的な組織理論や概念について自分の言葉で正確に説明できているかを評価の基準とする。レポートについては、講義内で学んだ理論や概念を用いてケースを分析し、自分の言葉でその分析結果と考察について述べることができているかを評価の基準とする。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキストは、田尾雅夫(2010)「よくわかる組織論」(ミネルヴァ書房)(ISBN-10: 4623056481)を用いる。参考文献は講義中に紹介する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

授業前には、指定した文献について読解し、適宜新たな資料を収集してレジュメを作成する。2-3時間程度の準備を要する程度とする。授業後には、講義についてのリフレクションを行い、文章を作成すること。1時間程度を想定している。

◎--- 授業計画 ---◎

【前期】1. イントロダクション2. 組織とは3. 組織のダイナミックス4. モチベーション5. キャリア6. ストレス7. グループ・ダイナミックス8. リーダーシップ9. 意思決定10. 組織デザイン11. 組織文化12. 組織戦略13. 危機管理14. 人的資源管理15. 変革の理論と実際

【後期】1. ケーススタディ(1)2. ケーススタディ(2)3. ケーススタディ(3)4. 優れたデザイン組織5. デザイン組織における役割とチームの構成6. デザイン文化の醸成7. 技術情報と市場情報8. 組織統合における市場情報の活用9. コラボレーション10. 組織間学習11. 文献読解の説明12. 文献探索13. 文献読解(1)14. 文献読解(2)15. まとめ

Page 18: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21117-01経営データ分析学術特講

通年 4 1 授業形態:講義福山 博文◎--- 授業の概要 ---◎

 企業は、顧客や市場のニーズに応えるため、柔軟かつ迅速に意思決定する必要があります。勘や経験だけに頼っていては十分に対処できません。複雑に激しく変化する状況に瞬時に対処するためには、実際のデータ(資料)を活用し、データの背後にある事実に裏付けられた意思決定を行わなければならないのです。そこで本講義では、企業や組織体などの効率性を評価して経営に役立てることができるデータ包絡分析法を学びます。

◎--- 到達目標 ---◎

・データ包絡分析法は、どのような問題を解決するために用いられるか説明できるようになる。・データ包絡分析法における基本的なモデルを実際に活用できるようになる。・様々な経営問題に対して、データ包絡分析法が適用できるかどうか考えるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

・授業内での発表および積極的な参加態度を評価の基準とする。(40%)・データ包絡分析法に関する基本的なモデルを正確に説明できるかを評価の基準とする。(30%)・レポートの課題について、十分な分析ができているかを評価の基準とする。(30%)

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

①テキストWade D. Cook and Joe Zhu (森田浩 訳)(2014)『データ包絡分析法DEA』静岡学術出版 ISBN978-4-86474030-2②参考文献Kaoru Tone (ed.)(2017) Advances in DEA Theory and Applications: withExtensions to Forecasting Models, John Wiley & Sons Ltd. ISBN9781118945629

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

①履修上の留意点・Excelの基本的操作を習得していることを前提に講義を進めます。・学部レベルでの「オペレーションズ・リサーチ」の知識は必ずしも必要ではありません。・講義では積極的な発言が求められます。②準備学習(事前・事後学習)・報告担当者は、配布用レジュメを作成すること。・次回の授業範囲を十分に予習し、講義に臨むこと。・事前に配布された資料がある場合は、熟読して講義に臨むこと。

◎--- 授業計画 ---◎

1 講義ガイダンス2 線形計画法問題①(基礎)3 線形計画法問題②(問題の定式化)4 線形計画法問題③(図式解法)5 データ包絡分析法①(パフォーマンスの評価)6 データ包絡分析法②(入力・出力と計算)7 データ包絡分析法③(凸結合と効率的フロンティア)8 データ包絡分析法④(入力指向型モデル)9 データ包絡分析法⑤(出力指向型モデル)10 データ包絡分析法⑥(練習問題)11 データ包絡分析法⑦(練習問題) 12 効率比と乗数モデル①(モデル)13 効率比と乗数モデル②(練習問題)14 効率比と乗数モデル③(練習問題)15 前期の総括16 双対モデル①(基礎)17 双対モデル②(VRSモデル)18 双対モデル③(CRSモデル)19 双対モデル④(練習問題)20 規模に関する収穫①(概念)21 規模に関する収穫②(推定)22 規模に関する収穫③(推定法の改良)23 規模に関する収穫④(練習問題)24 特殊な場合のDEAモデル①(裁量権のない要因)25 特殊な場合のDEAモデル②(負のデータ)26 特殊な場合のDEAモデル③(練習問題)27 特殊な場合のDEAモデル④(練習問題)28 レポートの内容の発表①29 レポートの内容の発表②30 総括

Page 19: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25009-01経営分析研究

2年通年 8 1 授業形態:演習飛田 努◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義は,経営分析あるいは管理会計に関する修士学位論文を執筆することを目的とする。ここで言う経営分析とは,伝統的な財務諸表を用いた分析や,会計情報と資本市場との関連性についての議論を含む。 修士学位論文の執筆にあたっては,研究課題を明確にするために,先行研究を読むことによって自らの研究の学術的な位置づけを明らかにすることを第一段階とする。また,調査を行う場合には調査目的,仮説設定と合わせて適切な調査手法(フィールドワークやインタビュー調査,サーベイ調査)を用いることで,先行研究と比較してどのような知見を得られたのかを示すことを第二段階とする。 そこで,本講義では1年次において経営分析や管理会計に関する基本的なテキストや論文の輪読を通じて自らの研究課題を明確にしていきながら,修士論文執筆に求めれる研究手法について学習することとする。また,2年次においては修士論文の執筆を通じて学術的な視点から自らの研究課題を明らかにするための手続きや新たな知見を得ることを狙いとして講義を進めていくこととする。

◎--- 到達目標 ---◎

① 先行研究のレビューをもとに自らの研究課題を明らかにする。② ①をもとに設定した仮説と,何らかの調査を行うことで仮説を検証する一連のプロセスを学習する。③ 修士論文の執筆を経て,経営分析や管理会計の理論を用いて事象の構造を明らかにすることができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義内における報告(30%),ディスカッション(30%),修士論文あるいは期末レポートによる評価(40%)で行う。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

受講者の研究目的・課題によって必要となるテキストは異なるが,さしあたり経営分析や管理会計分野におけるテキストとして,以下の2冊を挙げておく。櫻井久勝『財務諸表分析(第7版)』中央経済社上總康行『管理会計論(第2版)』新世社また,研究手法について参考になる文献として下記のテキストを紹介する。佐藤郁哉『社会調査の考え方』(上)(下)東京大学出版会これらとは別に論文執筆に必要な先行研究(書籍あるいは論文)を輪読することも考えられる。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

講義内で議論を進めていくため,毎回の事前学習は必須である。また,議論の中で研究課題が明らかになっていくこともあるので,事後学習も求められる。本講義では特に現実に起きている事象をもとに検討を加えていくので,日々証券市場や企業の決算情報などに触れておく習慣づけが重要である。

◎--- 授業計画 ---◎

[1年次](前期)1 講義ガイダンス2 管理会計のフレームワーク3 目標利益と中期経営計画4 戦略分析会計5 中期個別会計6 資本予算7 短期利益計画8 直接原価計算9 事業セグメント利益管理10 購買管理会計11 生産管理会計12 販売管理会計13 事例研究(1〕14 事例研究(2)15 前期のまとめ(後期)1 リサーチ・トライアングル2 リサーチャー・トライアングル3 漸次構造化アプローチ4 問いを育てる 5 仮説をきたえる6 リサーチ・デザイン7 サンプリング8 測定:数字で語る技法と作法9 実験法:因果推論を極める10 サーベイ:研ぎ澄まされた言葉で社会的現実を切り取る11 フィールドワーク:五感を駆使して現場の情報を収集する12 論文執筆に向けたテーマ設定とディスカッション(1〕13 論文執筆に向けたテーマ設定とディスカッション(2〕14 論文執筆に向けたテーマ設定とディスカッション(3〕15 後期のまとめ

[1年次](前期)1 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(1)2 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(2)3 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(3)4 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(4)5 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(5)6 修士論文テーマに関連する先行研究の報告(6)7 先行研究の論点整理と研究テーマとの関連性についての報告(1)8 先行研究の論点整理と研究テーマとの関連性についての報告(2)9 研究指導(1)10 研究指導(2)11 研究指導(3)12 研究指導(4)13 修士論文中間発表会に向けた報告と討論(1)14 修士論文中間発表会に向けた報告と討論(2)15 前期のまとめ(後期)1 研究指導(5)2 研究指導(6)3 研究指導(7)4 研究指導(8)5 研究指導(9)6 研究指導(10)7 研究指導(11)8 研究指導(12)9 研究指導(13)10 研究指導(14)11 研究指導(15)12 修士論文完成に向け研究報告(1)13 修士論文完成に向け研究報告(2)14 発表会に向け修士論文報告・討論15 後期のまとめ

Page 20: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25006-01経営分析講義

通年 4 1 授業形態:講義飛田 努◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義は、一般的に企業価値評価(corporate valuation)と呼ばれている領域を対象とする。 この領域は、財務会計、管理会計の基礎的知識のみならず、経営財務、経営戦略等の分野の基礎的知識も必要とされる。企業価値評価は学際的な研究領域であり、各分野を統合し、体系的に学習する必要がある。企業価値評価の意義と重要性について解説した後、会計数値やその他のデータを用いて企業の経営戦略や企業行動の特徴を解析することに主眼を置く「企業分析」(伝統的な財務諸表分析)と、経営財務(コーポレート・ファイナンス)の理論やツールを活用して企業価値の算定を行う「企業価値評価」について議論する。 教科書以外のケーススタディについては,時機を得た事例を用いることで実践的な経営分析・企業価値評価を行うことにするため,授業計画上においては特定のケーススタディを示さない。受講生と話し合いながら,内容を決めていくことにする。 これらの評価方法は今後実務の中でも広く活用されることが予想されるので、実践的な学習を心がけたい。

◎--- 到達目標 ---◎

伝統的な財務諸表分析と,近年の企業価値評価の基礎となるコーポレート・ファイナンス論への理解を深める。実際の企業を用いて,上記の手法を用いてケース分析を行うことができるようにする。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

原則的には期末課題レポート(70%)による評価を行う。これに報告内容、ディスカッションへの参加・貢献など(30%)を加味して評価を行う。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキストは前期・後期でそれぞれ1冊使用する。前期:『財務諸表分析(第7版)』(櫻井久勝著,中央経済社)後期:『会計情報と資本市場』(浅野敬志著,中央経済社)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

テキストの輪読を中心に行うので,事前事後にテキストを読み込むことが必要である。事前事後の予習復習にそれぞれ1時間ほど,これとは別に報告者は報告資料を作成するのに1-2時間程度が必要である。また,ケーススタディを行うので,指示された企業についてHPや有価証券報告書を読むなどして,情報を整理してから講義に臨むこと。

◎--- 授業計画 ---◎

第01回 経営分析の意義と重要性:ガイダンス第02回 会計情報と資本市場の関係性第03回 財務諸表の役割と仕組み,財務諸表の入手方法第04回 BS・PL・CF の見方第05回 会計方針の注記・分析の視点と方法第06回 収益性の分析第07回 生産性の分析第08回 安全性の分析第09回 不確実性によるリスクの分析第10回 成長性の分析第11回 投資意思決定有用性第12回 株式評価モデルⅠ(第1節~第4節)第13回 株式評価モデルⅡ(第5節~第6節)第14回 債券の格付けと倒産予測への利用第15回 前期講義のまとめ第16回 前期の復習と後期のテーマ確認第17回 会計情報の変容と利益の質第18回 会計処理選択と利益の質―利益平準化と保守主義第19回 取得のれんと利益の質―条件付保守主義と無条件保守主義第20回 株価水準を評価するうえで有用な利益情報―公正価値情報や減損損失はノイズか第21回 マネジメント・アプローチの有効性(1)―経営者の恣意性への影響第22回 マネジメント・アプローチの有効性(2)―比較可能性への影響第23回 所在地別セグメント情報の質と海外利益の評価第24回 所在地別セグメント情報の開示選択と租税回避への影響第25回 業績予想の開示柔軟化と有用性第26回 業績予想の私的選択―期待調整と利益調整第27回 業績予想の私的選択と市場の評価第28回 会計発生高アノマリー第29回 業績予想の開示選択とアナリスト予想への影響第30回 講義のまとめ

Page 21: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21023-01原価計算論講義

通年 4 1 授業形態:講義田坂 公◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では,伝統的な原価計算の理解を目指すだけでなく,企業社会の環境変化に対する新しい原価計算の概念・技法・基準等を構築するため,管理会計全般にかかわる論点を学習・研究する。 前期は,「管理会計(原価計算を含む)の基礎」を中心に研究する。原価計算と管理会計の関係性が理解できるように配慮する。管理会計・原価計算の現代的意義,経営戦略とマネジメント・コントロールなど最新論点の基礎的事項を中心課題として取り扱う。 後期は,「管理会計の新展開」および「領域別の管理会計」の諸論点を研究する。前期の内容を細分化した内容を研究する。たとえば,組織間管理会計,顧客管理会計,人的管理会計,IT管理会計,病院管理会計,銀行管理会計などのテーマもを扱う。 なお,通年にわたって,学会で話題になっているトピック,公認会計士試験問題の出題傾向についても解説する。原価計算・管理会計の最新情報をお届けしたい。 また,本講義は留学生にとっても有意義な内容になるように工夫している。毎年,数名の留学生が受講してくれるので楽しく議論を行っている。留学生の方は遠慮しないでぜひとも受講していただきたい。

◎--- 到達目標 ---◎

①昨今の原価計算・管理会計の基礎理論の理解とその応用を探究することにより,理論と実践の隔たりを解消し,原価計算・管理会計の領域で修士論文を書くための基礎力を身につけることができる。②各回のテーマに合わせた「理解度問題」と「発展問題」を提示するので,その水準を事前に準備し,講義を通じて「到達可能な目標」を設定することができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 レジュメを作成するリサーチ能力(50%),毎回掲げる論点についてのコミュニケーション能力(30%),自分の考えや主張を披露するプレゼン能力(20%)を中心に総合的に評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

(1)櫻井通晴・伊藤和憲編著『ケース管理会計』中央経済社(第7章「原価企画」は田坂が執筆している),2017年。ISBN:978-4-502-24641-8(2)原価計算・管理会計の諸論文(適宜配布)(3)日本原価計算研究学会・日本管理会計学会および日本会計研究学会で入手した資料(適宜配布)(4)公認会計士試験問題(短答式および論文式。適宜配布)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

(1) 学部での原価計算・管理会計の基礎理論を習得している者,またはそれと同程度の知識を有する者が履修することができる。(2) 事前準備に3時間以上,復習に3時間以上を要することに留意されたい。

◎--- 授業計画 ---◎

前期:1 ガイダンス(講義の進め方)2~14 管理会計(原価計算を含む)の基礎研究 (2~6: 管理会計の現代的意義,経営戦略とマネジメント・コントロールなどをテキストを中心として論文,資料等を研究する。) (7~14:コストマネジメント,原価企画,事業部制管理会計などをテキストを中心として論文,資料等を研究する。) 15: 前期のまとめ

後期:1 ガイダンス(後期の進め方)2~14 管理会計の新展開,領域別管理会計の研究 (2~6:顧客管理会計,人的管理会計,IT管理会計などテキストを中心として論文,資料等を研究する。) (7~14:病院管理会計,銀行管理会計などテキストを中心として論文,資料等を研究する。) 15: 後期のまとめ

   

Page 22: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21011-01現代企業論講義

通年 4 1 授業形態:講義川上 義明◎--- 授業の概要 ---◎

現代企業は、経済のグローバル化の一段の進展と、もう1つにはそれへの反作用なのか「反グローバリズム」、「新たな保護主義」の台頭、発展途上国のさらなる工業化といった大きな経営環境変化の真っ只中にある。日本は、国内的にはこれまで歴史上人類が経験したことがない(どの国も経験したことがない)社会・経済構造の変化期にある。すなわち、戦争があったわけでも、食料不足で飢餓に襲われたわけでも、重大な病気の大流行に襲われたわけでもないのに、人口が減少するという段階に突入している。高齢化がいよいよ進み、かつての「人口ボーナス期」から「人口オーナス期」に入っている。そうした中、国内でのモノづくりを生かした、加工貿易モデルが崩れ始め、逆に海外現地生産が増え、国内での生産拠点数は減少している。このことは、雇用数を減少させる可能性があり、経済成長や国際競争力の低下にその影響が及ぶかもしれない。このような経営環境の激変のもと、われわれはどのように現代企業を理解すればよいのであろうか。現代企業を理解するのに求められるのは、幅広い視点でありかつミクロの視点であろう。この講義では、現代企業に関して説明能力がよりいっそう高まるよう、受講者諸君とともに検討・考察を進めてみたい。

◎--- 到達目標 ---◎

【知識・理解】現代企業の構造(形態)や経営についてやや詳しい知識を身につけている。現代企業(株式会社企業)の所有構造に規定されたトップマネジメントの行動が説明できる。現代企業におけるあるべき統治(ガバナンス)の方向性を説明できる。【技能】現代企業が抱える経営上の諸問題を発見し、解決策を提案することができる。【態度・嗜好性】現代企業とその経営、行動を学修することによって、自分の知識をつねに更新しようとしている。現代企業を研究対象に学修することによって、今日の社会や企業の発展に貢献する姿勢をもつことができている。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

経営学に関する事項をやや詳しく理解した上で、現代企業に関する専門用語等をよく理解し、身につけているかどうか、企業経営のあるべき方向性が説明できるか、授業でレジュメを作成・発表してもらい評価する(平常点=4割)。また、前期・後期講義終了時に、企業経営上の問題を発見し、解決策を提案できているか、自分の知識をつねに更新しようとしているか、現代企業の経営管理の学修によって社会や企業の発展に貢献する姿勢が身についているかどうか、レポートを作成してもらう。その分量や形式、プレゼンテーションの出来栄え(できばえ)により成績は評価する(6割)。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキストは、坂本恒夫他著『テキスト現代企業論』(第4版)同文館出版(ISBN978-4-495-37244-6)を使用する。参考文献については、基本的な文献やできるだけ新しい文献等、授業のその都度、必要に応じて、やや幅広く紹介する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

本授業に関して、特別な前提となる知識は必要としないが、経営学に関する文献によく目を通し、企業・経営に関する専門用語を理解しておけばいっそう本講義の理解は深まるであろう。毎時間の講義が終了したら、その講義でのポイントを指摘するので復習を怠らないこと(1回当たり60分)。次回の講義の準備学習等については、その都度指摘するのでテキストを中心によく予習をしておくこと(1回当たり60分)。

◎--- 授業計画 ---◎

授業計画および内容等(前期)1 前期の進め方2 現代企業研究へのアプローチ(1)(現代企業の規定)3 現代企業研究へのアプローチ(2)(企業とリスク、リターン)4 企業形態の発展(1)(企業の初期形態)5 企業形態の発展(2)(株式会社形態)6 企業間結合の検討(1)(企業連合形態)7 企業間結合の検討(2)(企業合同形態、持株会社形態)8 会社機関の検討9 トップ・マネジメント組織(1)(所有と経営の分離、経営者支配)10 トップ・マネジメント組織(2)(トップマネジメントのリーダーシップ) 11 企業とステークホルダー12 企業統治(コーポレート・ガバナンス)(1)(コーポレート・ガバナンスの基礎)13 企業統治(コーポレート・ガバナンス)(2)(コーポレート・ガバナンスの日米独比較)14 CSRの検討15 後期のまとめ:レポートの発表と合評(後期)1 後期の進め方2 企業家とイノベーション(1) (イノベーションの基礎)3 企業家とイノベーション(2)(企業家と企業家精神、国際的企業家と国際的企業家精神)4 企業と新規分野5 企業における研究開発6 企業と産業集積7 企業と地域経済8 M&Aの検討9 企業アライアンスの検討10 サプライチェーンの検討(1)(国内のサプライチェーン)11 サプライチェーンの検討(2)(国・地域間のサプライチェーン)12 大企業と中小企業:下請関係(1)(伝統的下請関係)13 大企業と中小企業:下請関係(2)(大企業と専門企業)14 後期のまとめ:レポートの発表と合評(1)15 後期のまとめ:レポートの発表と合評(2)

Page 23: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11015-01交通経済論講義

通年 4 1 授業形態:講義鈴木 裕介◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義は、交通政策について議論・分析するために必要なミクロ経済学の理論や統計的手法を学修する。政府が鉄道やバス事業者に対して行う規制や交通インフラへの投資など、様々な交通政策は、経済学的な議論や分析をもとに実施されている。そこでミクロ経済学の理論を理解するとともに、具体的な交通政策について、経済学の視点から議論できるための基礎的知識を身に着けることを目指す。具体的な講義の進め方は、代表的なミクロ経済学と交通経済学のテキストを用いて、講義内で解説を行う。

◎--- 到達目標 ---◎

・交通システムが抱える問題について、経済学の視点から説明することができる。・様々な交通政策について、経済学の視点から議論及び評価をすることができる。・基本的なミクロ経済学について(用語や理論)を説明することができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 本講義の成績評価は、講義内の取組(30%)と期末に提出を求める課題レポート(70%)で評価を行う。課題レポートについては、具体的な交通分野の問題を取り上げ、経済学的視点から、分析及び評価を行い、その成果を評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

・山内弘隆・竹内健蔵、『交通経済学』、有斐閣、2002年、2481円、ISBN  978-4641120501・武隈愼一、『ミクロ経済学 新版』、新生社、2016年、3218円、ISBN 978-4883842391

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

事前学習:必ず指定されたテキストの部分を熟読し、各自がレジュメを作成して参加すること。必要学習時間2時間。事後学習:講義で行った箇所を復習し、わからないところは質問などを行い、理解すること。必要学習時間1時間。

◎--- 授業計画 ---◎

第1回 イントロダクション第2回 消費者行動(1)選考と効用など第3章 消費者行動(2)需要曲線など第4回 企業行動(1) 費用と生産など第5回 企業行動(2) 供給曲線など第6回 競争経済の均衡第7回 経済厚生第8回 不完全競争(1) 独占市場など第9回 不完全競争(2) 製品の差別化など第10回 公共経済(1) 消費者・生産者余剰第11回 公共経済(2) 外部性など第12回 不確実性第13回 ミクロ経済学のまとめ(1)分析方法第14回 ミクロ経済学のまとめ(2)評価方法第15回 ミクロ経済学と交通政策

第16回 交通サービス第17回 交通需要(1)特性第18回 交通需要(2) 交通需要の分析第19回 交通サービスの費用(1)概念第20回 交通サービスの費用(2)規模の経済第21回 交通サービスの規制第22回 交通サービスの運賃・料金の仕組み第23回 交通サービスの運賃・料金設定(1)     限界費用価格形成など第24回 交通サービスの運賃・料金設定(2)     二部料金制など第25回 交通投資(1)特徴第26回 交通投資(2)費用便益分析第27回 交通投資(3)PFIなど第28回 交通政策の分析例:鉄道第29回 交通政策の分析例:バス第30回 まとめ

Page 24: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21032-01国際会計論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習池田 健一◎--- 授業の概要 ---◎

 初年度は、国際会計論および財務会計論に関する様々な文献を読んで、研究を進める上での手がかりをつかんでもらいます。そして2年目は、各自が決めたテーマに基づいて修士論文の完成に向けた指導を行っていきます。

◎--- 到達目標 ---◎

 研究テーマにもとづいて十分に研究を行い、期限までに修士論文の作成とプレゼンテーションなどがしっかりとできること。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 出席状況、演習(研究)時間内における研究報告の内容、修士論文の内容を中心に評価を行います。また、レポートの提出を求める場合があります。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 その都度指示します。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 初年度は前期と後期に少なくとも各1回ずつ、2年目は1ヵ月に少なくとも1回は、受講者が研究している内容(これから研究しようとしている内容)について経過報告をしていただきますので、そのつもりで積極的に研究を進めつつ受講するようにしてください(めやす最低1日1時間を目標)。 なお、講義日程や諸事情により、授業計画が変更になる場合があります。あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。

◎--- 授業計画 ---◎

       初年度前期第1回 オリエンテーション第2回~第13回 受講者の修士論文のテーマを決定するための文献研究第14回 研究テーマと研究内容の報告第15回 前期のまとめ

後期第1回~第13回 受講者の研究テーマに関連する文献の研究第14回 研究内容の報告第15回 後期のまとめ

       2年目前期第1回 オリエンテーション第2回~第14回 受講者の修士論文経過報告と討論、および関連する文献の研究第15回 前期のまとめ

後期第1回~第14回 受講者の修士論文経過報告と討論、および関連する文献の研究第15回 後期のまとめ

Page 25: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21031-01国際会計論講義

通年 4 1 授業形態:講義池田 健一◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、国際会計に関する諸問題について理解を深めることを目標とします。具体的には、国際会計の基礎概念と国際財務報告基準のうち、主要なテーマをいくつか選んで学習していただきます。授業の進め方は、各テーマについての概要と重要事項の説明を中心に進めていきます。

◎--- 到達目標 ---◎

 学術的な論文を各自が理解して、国際会計論の分野で各自が関心のあるテーマについて研究報告をすることができる専門的知識を身につけることを目標とします。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 講義で学習した基本論点や学術論文の内容を理解し、それらをもとに報告資料を作成し、研究報告をすることができたかを成績評価基準とします。 講義の取組状況を80%、時間内における報告の内容(年1回)を20%の割合で評価を行います。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 必要に応じて資料を配布します。なお、ふさわしいテキストが出版された場合には、テキストの購入をお願いすることがあります。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 前期末または後期末のいずれか1回、受講者が講義内容に関連するテーマについて行った研究結果を報告していただきますので、そのつもりで受講するようにしてください。・事前学習:講義時間内に行っていただく報告に向けて、各自が選択したテーマの研究を進め、報告内容をまとめてください(めやす毎回30分程度)。・事後学習:講義で学習した内容について復習するとともに関連する文献を図書館などで探して読んでください(めやす毎回30分程度)。 なお、講義日程や諸事情により、授業計画が変更になる場合があります。あらかじめご了承いただきますようお願い申し上げます。

◎--- 授業計画 ---◎

         前期第1回 オリエンテーション第2回 国際財務報告基準第3回 概念フレームワーク(基本論点)第4回     〃 (その他の論点)第5回 財務諸表の表示(当初提案)第6回     〃 (その後の動向)第7回 棚卸資産第8回 キャッシュ・フロー計算書(基本論点)第9回     〃 (その他の論点)第10回 法人所得税(基本論点)第11回     〃 (その他の論点)第12回 有形固定資産(基本論点)第13回     〃(その他の論点)第14回 受講者による研究報告第15回 前期のまとめ※前期末(または後期末)のいずれかに受講者による研究報告を1人1回予定しております。

        後期第1回 リース(基本論点)第2回   〃(その他の論点)第3回 収益 (基本論点)第4回    〃(その他の論点)第5回 従業員給付(基本論点)第6回   〃  (その他の論点)第7回 外貨換算会計(基本論点)第8回   〃   (その他の論点)第9回 無形資産(基本論点)第10回   〃 (その他の論点)第11回 連結財務諸表(基本論点)第12回   〃 (その他の論点)第13回 その他のテーマ第14回 受講者による研究報告第15回 後期のまとめ※後期末に受講者による研究報告を1人1回予定しております(前期末に報告をしていない人)。

Page 26: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11028-01国際金融論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習井上 伊知郎◎--- 授業の概要 ---◎

 修士論文のテーマ選定を指導し、テーマに関係する文献や資料について研究する。修士論文中間報告会での報告ができるように指導する。中間報告会で指摘された問題点などについて研究する。修士論文の完成を指導する。もし、半期で修士論文の完成が見込める場合には、前期での修士論文の完成を目指す。

◎--- 到達目標 ---◎

(1)修士論文のテーマを最終的に決定する。(2)テーマに関係する文献や資料を整理して考察を深める。(3)修士論文の中間報告をできるようになる。(4)中間報告会で指摘された問題点などを解決し、修士論文を完成させる。(5)修士論文の最終報告を成功させる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 修士論文完成に向けた研究報告の内容(20%)、中間報告、諸報告の問題点に関する修正の努力の程度(20%)、修士論文の完成度(60%)によって評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

箕輪重則著『日本の決済システム』経済法令研究会、ISBN4766813162、吉田暁著『決済システムと銀行・中央銀行』日本経済評論社、ISBN4818814164、金融財政事情研究会編『金融自由化と円の国際化』金融財政事情研究会、宮崎義一著『複合不況』中央公論社、ISBN4121010787、西村吉正著『日本の金融制度改革』東洋経済新報社、ISBN4492670203、戴相龍編『中国金融読本』中央経済社、ISBN4502636738、張秋華著『中国の金融システム』日本経済新聞出版社、ISBN9784532134013、中国人民大学国際通貨研究所著『人民元:国際化への挑戦』科学出版社東京、ISBN9784907051068、井上伊知郎著『欧州の国際通貨とアジアの国際通貨』日本経済評論社、ISBN4818807117、必要に応じて配布するアジア金融・通貨危機、サブプライムローン問題、中国の「影の銀行」問題に関する諸論文、資料、修士論文のテーマに直接に関係した文献・資料など。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

指定したテキスト、論文、配布資料について、授業の各回ごとに2時間以上の事前準備学習を行い、疑問点については授業中に積極的に質問すること。受講後には、理解が難しかった点・納得できなかった点などについて、授業の各回ごとに2時間以上研究し、さらに理解を深めたり、残った疑問点について質問したりするように努めること。また、修士論文のテーマに関係する文献・資料について日常的に調査研究すること。

◎--- 授業計画 ---◎

[2年次前期]第1回~第5回 修士論文のための研究報告と討論。第6回~第12回 修士論文の要点と構成に関する報告と討論。 第13回~第15回 修士論文秋季中間報告のための報告と討論。[2年次後期]第1回~第5回 秋季中間報告における問題点の修正研究報告と討論。第6回~第10回 修士論文完成原稿の報告と討論。 第11回~第15回 修士論文を完成させる。

Page 27: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11027-01国際金融論講義

通年 4 1 授業形態:講義井上 伊知郎◎--- 授業の概要 ---◎

 アジア金融・通貨危機やサブプライムローン問題による世界金融危機を経験して、アジアにおけるドル中心の国際決済システムの在り方が問い直されている。そこで、その問題点と対応策を探求するために、基礎的作業として国際通貨の理論的・現状分析的講義を行い、アジア諸国の金融・資本市場及び外国為替市場と通貨当局の貨幣・金融・財政政策との相互関係、危機後のアジア諸国の企業・金融機関・政府において生じている諸変化について講義する。

◎--- 到達目標 ---◎

 (1)国際決済システムの要である国際通貨に関する理論と歴史について学ぶことによって、国際通貨の変遷について理解できるようになること。(2)アジア諸国の金融・資本市場、外国為替市場、通貨当局の貨幣・金融・財政政策などの相互関係について理解できるようになること。(3)アジア金融・通貨危機やサブプライムローン問題などの具体的な事例を研究することで、その原因や背景について理解できるようになり、対応策の適否について判断できるようになること。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 到達目標達成のために選定するテキストなどについての研究報告の内容(40%)、研究報告に盛り込んだ自主的な研究調査の内容(30%)、疑問点・問題点・意見などを提示する積極性(30%)、によって評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

井上伊知郎著『欧州の国際通貨とアジアの国際通貨』日本経済評論社、ISBN4818807117、同著「アジア通貨取引とタイ、インドネシアの為替相場制度変更(上・下)」金融ジャーナル社『月刊金融ジャーナル』1997年2月・3月号など、必要に応じて配布するアジア金融・通貨危機、サブプライムローン問題などに関する諸論文、資料など。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 指定したテキスト、論文、配布資料について、授業の各回ごとに2時間以上の事前準備学習を行い、疑問点については講義中に積極的に質問すること。受講後には、理解が難しかった点・納得できなかった点などについて、授業の各回ごとに2時間以上研究し、さらに理解を深めたり、残った疑問点について質問したりするように努めること。

◎--- 授業計画 ---◎

1はじめに-オリエンテーション-2国際通貨に関する理論と現状-貿易決済通貨:時系列的変化-3国際通貨に関する理論と現状-貿易決済通貨:貿易相手国・地域別の相違-4国際通貨に関する理論と現状-貿易決済通貨選択の背景-5国際通貨に関する理論と現状-銀行間外国為替市場での取引通貨-6国際通貨に関する理論と現状-為替媒介通貨-7国際通貨に関する理論と現状-公的準備通貨-8国際通貨の理論と国際通貨の本質9国際決済銀行取りまとめの外国為替市場調査10欧州の国際通貨-外国為替市場の変化-11欧州の国際通貨-国際決済システムの変化-12欧州の国際通貨-国際決済システムの変化の背景:貿易取引-13欧州の国際通貨-国際決済システムの変化の背景:資本取引-14アジアの国際通貨-貿易決済通貨と外国為替市場の実情-15アジアの国際通貨-国際決済システムの実情-16アジア金融・通貨危機の背景-アジア諸国の外国為替相場制度-17アジア金融・通貨危機の背景-プラザ合意と直接投資の増大-18アジア金融・通貨危機の背景-高度経済成長と新形態の資本の流入-19アジア金融・通貨危機の背景-バブル経済の発生とその原因-20アジア金融・通貨危機の背景-バブル経済の崩壊とその原因-21アジア諸国通貨当局の政策対応の推移22アジア金融・通貨危機後の諸変化について23日本のバブル経済発生の背景と崩壊の原因24日本の「複合不況」と政策対応および教訓25中国の高度経済成長とアジア金融・通貨危機26中国の外国為替相場制度27中国経済のバブル化と「影の銀行」28米国におけるサブプライムローン問題とリーマン・ショックおよびEUの債務・通貨危機29望ましい国際決済システム30まとめ

Page 28: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21015-01国際経営論講義

通年 4 1 授業形態:講義居城 克治◎--- 授業の概要 ---◎

 経済活動のグローバル化が進展する中、企業活動も世界的規模で展開されています。貿易・直接投資・M&A等、企業にとって国際経営はますます重要性を帯びてきています。 現在、グローバル企業と呼ばれるトヨタ、フォルクスワーゲン、ソニー、キャノンといった企業が世界各国で活躍しています。近年、先進国企業のみならず発展途上国企業の世界市場進出が目覚ましく、企業間競争は激化の一途を辿っています。本講義では、これら国際企業の活動を通じて国際戦略や国際競争の本質に対する理解を深め、論ずることができるレベルにまで達してもらいます。

◎--- 到達目標 ---◎

1.世界の貿易、直接投資の現状を把握し、企業がどのような国際戦略を展開すべきか、検討を行えるレベルが目標となります。2.国際競争に打ち勝つための種々の戦略、製品開発戦略、生産・調達戦略、価格競争戦略、ブランド戦略等を理解し、比較検討が行えるレベルが目標となります3.事例研究、特に自動車企業を軸に考察することによって、企業の国際戦略や国際競争力の源泉について理解し、比較検討が行えるレベルが目標となります。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 貿易・直接投資等、国際経営に関する文献、企業の国際競争力に関する文献を精査し、これに関するレポートの成果報告及びその内容をもって評価対象とします。 成績評価は、授業における取組の評価20%、課題レポートの評価30%、、最終レポートの成果を50%の割合で評価します。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 「JETRO世界貿易投資白書」2018年版、「能力構築競争」藤本隆宏(ISBN4-12-101700-5)を使用します。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 具体的な企業戦略を扱う関係上、常日頃から経済雑誌、経済新聞に目を通す習慣を付けてください。各回の事前、事後学習には2時間程度の時間をかけてください。

◎--- 授業計画 ---◎

授業前半1 ゼミナールの進め方に対するガイダンス2 研究対象の発表3 「世界経済の現状と課題 」を報告、検討4 「世界と日本の貿易」前半を報告、検討。5 「世界と日本の貿易」後半を報告、検討。6 「世界と日本の直接投資」前半を報告、検討7 「世界と日本の直接投資」後半を報告、検討8 「デジタル技術と世界経済・貿易」を報告・検討9 「デジタル分野における直接投信」を報告、検討10「世界のFTA 概観」を報告、検討11「日本のFTA 動向」を報告、検討12「世界の通商政策動向」を報告、検討13「多国間貿易体制の現状と課題」を報告、検討14 デジタル分野におけるルール形成」を報告、検討15 世界貿易・投資レポートの総合的討論(使用する白書の内容によって、後半部分は内容が異なる事があります。)

授業後半1 研究対象の発表2 世界の自動車産業の動向3 アメリカの自動車産業の動向4 欧州の自動車産業の動向5 日本の自動車産業の動向6 途上国の自動車産業の動向7 世界の自動車産業の国際競争力の比較検討18 世界の自動車産業の国際競争力の比較検討29 能力構築競争について10 自動車産業における競争の本質11 モノづくり組織能力の解剖学12 創発的な能力構築の論理13 各自取り組みレポートの発表と討論14 各自取り組みレポートの発表と討論15 各人別取り組みレポートの発表と討論資料は「ジェトロ世界貿易投資報告」2018年版及び「能力構築競争」藤本を使用します。 

Page 29: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11017-01国際交通論講義

通年 4 1 授業形態:講義陶 怡敏◎--- 授業の概要 ---◎

海運と航空は、国際貿易に有機的に関連し、機能していることから、貿易活動の動向に大きく影響されるものとなっている。また多国籍企業においては、物流情報の高度利用などによる国際輸送システムの構築により、生産・流通・販売コストの節減と顧客サービスの向上に対応したグローバル・サプライチェーン戦略を推進しつつある。本講義では、国際交通における高コスト・輸送力不足現象に最新の経済・経営理論の光をあてて分析し、グローバル・サプライチェーン・マネジメントの構築を一緒に模索してみたい。授業の進め方としては、まずグローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する基礎理論を修得し、グローバル・サプライチェーン・マネジメントについて実践的な観点から講義とケーススタディーにより学習する。

◎--- 到達目標 ---◎

グローバル・サプライチェーン・マネジメントの専門用語や考え方を身つけ、経済社会において大きな役割を果たす国際物流経済に対する関心を深めることができる。グローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する理論的・実践的な知識を用いて、国際交通産業および国際経済が置かれている経済社会状況を説明することができる。グローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する理論的・実践的な知識を用いて、海運・航空および国際経済が取り組むべき課題が何であるかについて説明することができる。グローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する理論的・歴史的・実践的な知識を用いて、海運・航空および国際経済が発展する方向について説明することができる。国際交通産業が取り組むべき課題を解決するために、グローバル・サプライチェーン・マネジメントに関する理論的・実践的な知識を用いて国際交通政策を提案することができる。国際交通産業が取り組むべき課題を解決するために、情報技術などを用いて国内外の事例・データを収集し、課題解決に必要な知見を抽出することができる。国際社会の一員として、地域や国際社会の発展に貢献するために、自ら成長し、グローバル・サプライチェーン・マネジメントのあり方や多種多様な知識、見識を学び続けることができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

成績評価基準:グローバル・サプライチェーン・マネジメントの理論と現状を正確に理解し、かつ独自の考察があるかを評価基準とする。成績評価方法:原則として期末レポート(40%)、提出課題(30%)、及び発表・討議など(30%)により、以下の基準に従って行う。

評点90点以上: 到達目標を極めて高いレベルで達成している。評点80~89点: 到達目標を高いレベルで達成している。評点70~79点: 到達目標を充分に達成している。評点60~69点: 到達目標を最低限度達成している。評点60点未満: 到達目標の必要最低限を達成していない。 

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト

David Simchi-Levi, Philip Kaminsky, and Edith Simchi-Levi, Designing & Managing the Supply Chain - ConceptStrategies & Case Studies, McGraw-Hill, 2013. ISBN-13 : 978-0073403366.John Mangan, Chandra Lalwani, and Tim Butcher, Global Logistics and Supply Chain Management, John Wiley & Sons,Ltd., 2011. ISBN-13 : 978-1119998846.参考文献

Barbara Flynn, Michiya Morita, Jose Machuca, eds., Managing the Global Supply Chain Relationships : Operations,Strategies and Practices, Business Science Reference, 2010.Philip B. Schary, Tage SkjØtt-Larsen, Juliana H. Mikkola,Herbert Kotzab, Managing the Global Supply Chain, 3rd ed., Copenhagen Business School Press, 2007.Barbara Flynn,Michiya Morita, Jose Machuca, eds., Managing the Global Supply Chain Relationships : Operations, Strategies andPractices, IGI Global, 2010.Martin Christopher, Logistics and Supply Chain Management, 4th ed., Prentice Hall, 2010.Paul R. Murphy Jr. & Donald F. Wood, Contemporary Logistics, 9th ed., Prentice Hall, 2008.Donald Waters, ed., Global Logistics : New Directions in Supply Chain Management, 6th ed., Kogan Page Limited, 2010.John T. Mentzer, Matthew B. Myers, Theodore P. Stank, eds., Handbook of Global Supply Chain Management, SAGEPublications, 2007.Kent N. Gourdin, Global Logistics Management : A Competitive Advantage for the 21st Century, 2nd ed., BlackwellPublishers Inc., 2006.Richard E. Crandall, William R. Crandall, Charlie C. Chen, Principles of Supply Chain Management, CRC Press, 2009.Donald J. Bowersox, David J. Closs, and M. Bixby Cooper, Supply Chain Logistics Management, 3rd ed., McGraw HillHigher Education, 2009.Yi-chen Lan, Bhuvan Unhelkar, Global Integrated Supply Chain Systems, Idea Group Inc., 2006.Douglas Long, International Logistics : Global Supply Chain Management, kluwer Academic Publishers, 2003.Donald F. Wood, Anthony P. Barone, Paul R. Murphy, and Daniel L. Wardlow, International Logistics, 2nd ed.,AMACOM, 2002.Sunil Chopra & Peter Meindl, Supply Chain Management : Strategy, Planning, and Operation, 7th ed., Prentice Hall, 2018. Alan E. Branch, Global Supply Chain Management in International Logistics, Routledge, 2008.Stanley E. Fawcett, Lisa M. Ellram, Jeffrey A. Ogden, Supply Chain Management : From Vision to Implementation,Pearson Education, 2008.Edward Sweeney, ed., Perspectives on Supply Chain Management and Logistics : Creating Competitive Organisations in the21st Century, Blackhall Publishing, 2007.John J. Coyle, Edward J. Bardi, C. John Langley Jr., The Management of Business Logistics : A Supply Chain Perspective,8th ed., South-Western, 2008.John Gattorna, Dynamic Supply Chain Alignment : A New Business Model for Peak Performance in Enterprise SupplyChains Across All Geographies, Gower Publishing Ltd., 2009.Joel D. Wisner, G. Keong Leong, and Keah-Choon Tan, Principles of Supply Chains Management : A Balanced Approach,2nd ed., South-Western, 2008.David N. Burt, Donald W. Dobler, and Stephen L. Starling, World Class Supply Management : The Key to Supply ChainManagement, 7th ed., McGraw-Hill, 2007.

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

微分積分・線形代数、統計学および情報処理に関する基礎的な知識を修得済みの者が望ましい。毎時間の講義内容は、連続性をもっているので、欠席したり遅刻したりしないことが理解のためには重要である。準備学習については、本講義の慣例に従って、予習と復習を確実に行ってもらうために毎回の授業に関連する予習・復習課題(所要時間:約2時間)の提出を要求する。

◎--- 授業計画 ---◎

1. Guidance for Global SCM-What Is Supply ChainManagement?2. Global Optimization3. Key Issues in Global Supply Chain Management4. Managing Inventory in the Global Supply Chain5. Network Design6. Inventory Positioning and Logistics Coordination7. Supply Contracts8. Revenue-Sharing Contracts9. Globally Optimal Buy-Back Contracts 10. The Value of Information11. The Bullwhip Effect12. Information and Supply Chain Trades-offs13. Supply Chain Integration14. The Impact of the Internet on Supply Chain Strategies15. Distribution Strategies16. A Framework for Strategic Alliance17. Third-Party Logistics18. Retailer-Supplier Partnerships19. Procurement and Outsourcing Strategies20. Global Logistics and Risk Management21. Coordinated Product and Supply Chain Design22. Mass Customization23. Customer Value24. Smart Pricing25. Revenue Management26. Information Technology and Business Processes27. Information Technology Infrastructure28. Radio Frequency Identification29. Logistics Services in Europe30. Global Issues

Page 30: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21035-01財務会計論講義

通年 4 1 授業形態:講義渡辺 剛◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義は,修士論文を作成する上で必要な財務会計の基礎理論を学ぶことを目的としている。具体的には,前半は,わが国の制度会計の仕組み,会計基準の意義およびコンバージェンスの動向,資産会計,負債会計,資本会計,損益会計について学び,後半は,IASBの概念フレームワークを取り上げる予定である。 講義の進め方は,一方通行ではなく,双方向で行う(質疑応答を常に含む)。また,何回かテーマを与え,報告をしてもらう。さらに,最低2回はレポートを提出してもらう。

◎--- 到達目標 ---◎

(1)修士論文作成に必要な基礎知識を身につけることができるようになる。(2)報告および質疑応答の仕方を身につけることができるようになる。(3)適切な文献を引用し,レポートを書くことができるようになる。(4)英語文献を正しく翻訳し,引用できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 次の基準で評価する。(1)報告内容…50%(2)質疑応答…20%(3)レポート…30%

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

特定のテキストは使用しない。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 講義では,次回のテーマを予告するので,必ず予習すること。また,報告者のみならず,参加者全員が報告テーマに関して予習して講義に参加すること。さらに,報告後は,指導に従って報告を修正すること。 事前学習および事後学習には,それぞれ2時間程度必要となる。

◎--- 授業計画 ---◎

(前期)第1回 ガイダンス第2回 制度会計の概要第3回 会計基準の意義第4回 会計基準のコンバージェンスの経緯第5回 会計基準のコンバージェンスの現状第6回 資産会計-評価基準第7回 資産会計-金融商品第8回 資産会計-固定資産第9回 負債会計-引当金第10回 資本会計-資本の意義第11回 資本会計-剰余金第12回 資本会計-株主資本等変動計算書第13回 損益会計-計上基準第14回 損益会計-新計上基準の概要第15回 損益会計-新計上基準の特徴

(後期)第1回 ガイダンス第2回 IASB Conceptual Framework:The Objective of General Purpose Financial Reporting(1) Objective, usefulness and limitations of general purpose financial reporting第3回 IASB Conceptual Framework:The Objective of General Purpose Financial Reporting(2) Information about the efficiency and effectiveness of the use of the entity’s resources第4回 IASB Conceptual Framework:    The Reporting Entity to be Added(1) Qualitative characteristics of useful financial information第5回 IASB Conceptual Framework:    The Reporting Entity to be Added(2) The cost constraint on useful financial reporting第6回 IASB Conceptual Framework:    Qualitative Characteristics of Useful Financial Information(1) The role of financial statements第7回 IASB Conceptual Framework:    Qualitative Characteristics of Useful Financial Information(2) The reporting entity第8回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(1) Definition of an asset第9回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(2) Definition of a liability第10回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(3) Executory contracts第11回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(4) Definition of a liability Equity第12回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(5) Definition of a liability Definitions of income and expenses第13回 IASB Conceptual Framework:The     Elements of FinancialStatement(6) Definition of a liability Reporting the substance of contractual rights and obligations第14回 IASB Conceptual Framework:    Recognition of the Elements of Financial Statements第15回 IASB Conceptual Framework:    Measurement of the Elements of Financial Statements

Page 31: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11048-01市場分析論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習永星 浩一◎--- 授業の概要 ---◎

 市場をミクロ的に分析することは、価格分析を基礎にして市場のメカニズムを明らかにすることであり、その中の主体である消費者や企業の行動を解き明かすことから始まる。市場は経済学にとって古くて新しい分析対象である。AIの実用化とそれに伴う自動運転に代表される自動化の波など情報社会が急速に進化している今日、その消費者や企業の行動に大きな変化が起きており、従来からの市場分析には変更が加えられなければならない。また、この変化は、市場にとどまらず、社会のあり方全体に及ぶものである。本研究は、情報社会における市場について深く研究し、今日の市場機構について新しい説明を試みること、来るべき社会のあり方を考察すること、来るべき社会での市場のあるべき姿を考察することを目的とする。2年次は、この知見をもとに、新たなケーススタディを加え、自分の研究テーマを修士論文にまとめる。

◎--- 到達目標 ---◎

 ミクロ経済学及び行動経済学における市場分析を駆使し、自分の興味あるトピックスに応用して論文を書くことができるようになる。情報社会の市場メカニズムについて深く理解でき、来たるべき社会についての自分なりの知見を持ち、それに基づいた市場機構のあり方を説明できる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 受講姿勢、報告、討論への参加状況の平常点50%にレポート評価50%を加えて判断する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

多田洋介『行動経済学入門』日本経済新聞社,2003年。ISBN4-532-35064-6依田高典『ネットワーク・エコノミックス』日本評論社,2001年。ISBN 4-535-55248-7

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 予告したトピックスについて調べておくこと。講義の後にさらに調べたことと合わせ、自分の考えも含めてノートをまとめ、論文の草稿の一部とする事。最低でも3時間の事前事後学習を行うこと。

◎--- 授業計画 ---◎

1.研究の進め方についてのガイダンス2.消費者行動の分析Ⅰ3.消費者行動の分析Ⅱ4.消費者行動の分析Ⅲ5.消費者行動の分析Ⅳ6.消費者行動の分析Ⅴ7.情報市場の分析Ⅰ8.情報市場の分析Ⅱ9.情報市場の分析Ⅲ10.情報市場と物流の分析Ⅰ11.情報市場と物流の分析Ⅱ12.情報市場と物流の分析Ⅲ13.ネット市場における消費者行動Ⅰ14.ネット市場における消費者行動Ⅱ15.ネット市場における消費者行動Ⅲ16.ネット市場における消費者行動Ⅳ17.情報の非対称性:尺度としての個人格付けⅠ18.情報の非対称性:尺度としての個人格付けⅡ19.情報の非対称性:尺度としての個人格付けⅢ20.情報の非対称性:AIと個人格付けⅠ21.情報の非対称性:AIと個人格付けⅡ22.情報の非対称性:AIと個人格付けⅢ23.情報の非対称性:個人格付けと社会Ⅰ24.情報の非対称性:個人格付けと社会Ⅱ25.情報の非対称性:個人格付けと社会Ⅲ26.情報の非対称性:個人格付けと社会Ⅳ27.法と制度:ネット市場と社会Ⅰ28.法と制度:ネット市場と社会Ⅱ29.法と制度:ネット市場と社会Ⅲ30.法と制度:ネット市場と社会Ⅳ

Page 32: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11047-01市場分析論講義

通年 4 1 授業形態:講義永星 浩一◎--- 授業の概要 ---◎

 行動経済学が経済学の分野で注目されるようになったが,商学の分野ではそれよりずっと以前から良く知られた事実であることが多い。不合理な消費者の行動を理論的に説明し,予測するという意味では参考になる考え方である。情報社会の今日、消費者や企業の行動に大きな変化が生じており、従来からの市場分析に少なからぬ変更が加えられなければならない。本講義は、行動経済学を学び、一見不合理な消費者行動の分析手法をもとに,情報社会における新しい市場分析を明らかにすることを主たる目的とする。

◎--- 到達目標 ---◎

 行動経済学における市場について理解できるようになる。古典派経済学における消費者の考え方と行動経済学における消費者とを対比させることができ、現代の情報社会を行動経済学的にとらえることができるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 受講姿勢,報告,レジュメ,発言を70%として評価し,期末レポートの出来30%を加えて評価する。期末レポートは到達目標に書かれた内容の理解度を基準として評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

ダンアリエリー著,熊谷淳子訳『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』早川書房,2013.ISBN-10:4150503915

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 商学部における「市場分析論」講義の修得者レベル,または基本的なミクロ経済学の知識があることを前提とする。受講者に順番に報告をしてもらい討論を行う。授業計画のタイトルはテキストの章からなっている。章ごとに分担者を決め,報告者は報告の前々日までにレジュメや論文などを作成しメールに添付して教員と他の受講者にメールで送付する。報告はレジュメにしたがって簡単な報告をし,教員がそれについて質問し,他の受講者と討論したりといったチュートリアル形式で授業を行う。報告者以外の受講者も議論のため資料について調べておくこと。事後学習としては,指摘された点を修正ののち,教員に報告レポートを提出すること。事前・事後学習とも必要にして十分なだけの時間をかけて準備すること。報告者の報告を前提としたゼミナール形式で行う。報告者は事前学習に最低8時間,報告者以外は1.5時間,事後学習はそれぞれ1.5時間を基本とする。

◎--- 授業計画 ---◎

1.相対性の真相(基本概念)2.相対性の真相(事例研究)3.需要と供給の誤謬(基本概念)4.需要と供給の誤謬(事例研究)5.ゼロコストのコスト(基本概念)6.ゼロコストのコスト(事例研究)7.社会規範のコスト(基本概念)8.社会規範のコスト(事例研究)9.無料のクッキーの力(基本概念)10.無料のクッキーの力(事例研究)11.性的興奮の影響(基本概念)12.性的興奮の影響(事例研究)13.先延ばしの問題と自制心(基本概念)14.先延ばしの問題と自制心(事例研究)15.高価な所有意識(基本概念)16.高価な所有意識(事例研究)17.窓を開けておく(基本概念)18.窓を開けておく(事例研究)19.予測の効果(基本概念)20.予測の効果(事例研究)21.価格の力(基本概念)22.価格の力(事例研究)23.不信の輪(基本概念)24.不信の輪(事例研究)25.私たちの品性について(基本概念)26.私たちの品性について(事例研究)27.ビールと無料のランチ(基本概念)28.ビールと無料のランチ(事例研究)29.行動経済学における市場(レポート作成指導)30.レポート発表

Page 33: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11051-01消費者行動講義

通年 4 1 授業形態:講義太宰 潮◎--- 授業の概要 ---◎

消費者を理解する枠組みと、データを用いた消費者理解を修得することを第一目標とする。理論枠組みは消費者行動の文献を読むことで身に付ける。消費者理解については、本学にはリッチな消費者データと、強力な分析ツールを保有しているため、基本的にはそれを用いる予定だが、場合によっては外部(コンペティションなどの)データを用いることもある。和文献のみならず、英語の論文・書籍に接すること、また統計学にまつわるしながら、消費者行動研究を進めるフレームワークを学ぶ。

消費者行動についての和文献・英語文献に接する。英語論文を扱う場合はJournal of Marketing, Journal of Marketing Research, Journal of ConsumerResearchなど、マーケティングや消費者研究を中心としたものから選択する。場合によってはこちらから指定をすることもある。

これらの文献に接しながら、消費者行動研究における、問題解決の切り口や枠組み、分析スキルの習得を進める。文献には当然実証が行われているケースが多いが、それに併せて統計なども学習し、常に実証を意識した、机上の理論だけでない枠組み習得を意識する。従って数学的・統計的な知識やそれを学ぶ意欲を持ち合わせることが前提となる。

事前に資料を決定し、それを発表しながらディスカッションを行う形で講義を進めるが、他者の発表に積極的に議論することを重視する。

◎--- 到達目標 ---◎

消費者研究の枠組みと、統計学の基本的な知識に基づいたデータ分析スキルを修得し、消費者の分析が実行できる。論文作成・研究の仕方の基本的な進め方を身に付ける。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

事前資料の読み込みとその発表、それにディスカッションへの参加程度によって評価する。事前資料の読み込みと発表を60%、ディスカッションへの参加度を40%を基本とする。当然ながら、他者が発表する際の議論への参加も重視する。外部コンテストなどへの参加も積極的に評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

Solomon,Michael R.(2011), Consumer Behavior , Prentice Hall ISBN-13:978-0132671842田中洋(2008)『消費者行動論体系』,中央経済社 ISBN-13:978-4502662300清水聰(1999)『新しい消費者行動』,千倉書房 ISBN-13:978-4-8051-0763小島寛之 著(2006)『完全独習 統計学入門』,ダイヤモンド社,ISBN-13: 978-4478820094東京大学教養学部統計学教室 編集(1991)『統計学入門 (基礎統計学)』,東京大学出版会,ISBN-13: 978-4130420655西牧洋一郎(2017)『実践 IBM SPSS Modeler̃顧客価値を引き上げるアナリティクス』,東京図書,ISBN-13: 978-4489022760

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

基本的に文献を読み、理解をし、それを発表することや、データ分析の手を動かし、提示した数字やデータの説明をすることが求められる。ただし文献輪読では、ただテキストや読解する文献に書いてあったことを羅列しただけでは学びと言わない。どう理解したか、わかりやすい説明をするとどうなるか、本質は何か、他分野などに置き換えたりした場合はどうか、など常に自らの思考を巡らすことが非常に重要である。

◎--- 授業計画 ---◎

初回にはイントロダクションを、間に下に記す文献輪読とディスカッション、それにデータ分析を行い、最終回には総括を行う。文献は「和文献」「英語論文」「英語書籍」のどれをも対象とする。

<10回程度:文献輪読・ディスカッション>消費者行動研究に関連する文献を選択し、その内容の発表とディスカッションを行う。

<20回程度:データ分析>統計学の基礎や多変量解析の基本的手法を抑えた上で、IBM SPSS Modeler, IBM SPSS Statistics,もしくはRを用いて、実際の消費者データ(POSデータ、シングルソースデータ等)を分析する。

※データによっては、履修者による外部の分析コンテストへの出場も検討する。

※尚、受講生の対応による進捗状況によっては内容を変更することもある。

◎--- URL ---◎

英語文献、Journal of MarketingやJMRなどはこちらのサイトで閲覧が可能である。(http://www.marketingpower.com/AboutAMA/Pages/AMA%20Publications/AMA%20Journals/AMAJournals.aspx)

Page 34: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25003-01消費税法講義

通年 4 1 授業形態:講義清水 秀幸◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、消費税の法規・通達をベースに、課税対象、納税義務者、課税標準、仕入税額控除等の各個別論点を、テキストを参照しながら順次学んでいきます。条文の理解を深めるために、通達内容や実務における課税要件について言及します。具体的には、決められた内容に即して毎回の講義範囲と担当者を決め、担当者がレジュメを作成し内容の発表を行い、それを基にディスカッションをしていきます。また、適宜、小問を提供し理解の程度を確認しながら授業を行います。

◎--- 到達目標 ---◎

①想定しうる事案について、法令・通達をよりどころにて自らの見解を述べ得るようになること。 ②申告書の作成実務にも通じること。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

1.毎回の発表レジメの内容      30%2.講師を含めてのディスカッション  30%2.講義終了後のレポート提出 40%上記を勘案して総合的に判定する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

消費税法(基礎編)税務大学校作成大島・木村著『消費税法の考え方・読み方』(最新版)税務経理協会消費税法規通達集 中央経済社・日本税理士会連合会(最新版)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

(事前準備)テキスト・消費税法規通達集を事前に読み、疑問点等を事前に把握し、ディスカッションが出来るようにしておくこと。(事後学習)ディスカッションの内容を簡潔にまとめること。上記の『消費税法規通達集 中央経済社・日本税理士会連合会(最新版)』を必ず持参すること。

◎--- 授業計画 ---◎

前  期 1 消費税のしくみ(消費税の概要) 2 課税対象(資産の譲渡等) 3 課税対象(輸入取引・国内取引) 4 非課税取引(土地・有価証券) 5 非課税取引(介護サービス等) 6 輸出免税 7 納税義務者(小規模事業者等) 8 納税義務の免除の特例(相続・合併) 9 納税義務の免除の特例(分割)10 納税義務の成立要件11 資産の譲渡等の時期12 課税標準及び税率(課税標準とは)13 課税標準及び税率(所得税・法人税との違い)14 仕入に係る消費税額の控除(規定の趣旨)15 仕入に係る消費税額の控除(個別・一括など)

後  期 1 仕入に係る消費税額の控除(要件等) 2 仕入税額控除の計算(個別対応方式) 3 仕入税額控除の計算(一括比例配分方式) 4 仕入に係る消費税額の調整(課税売上割合) 5 仕入に係る消費税額の調整(課税と非課税) 6 仕入に係る消費税額の調整(免税と課税業者) 7 中小業者の消費税額額控除の特例(簡易課税) 8 中小業者の消費税額額控除の特例(みなし率) 9 軽減税率の問題点10 地方消費税11 届出等と端数計算12 帳簿の保存13 申告及び納付14 地方公共団体等に対する特例等15 総額表示と会計処理

Page 35: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25002-01所得税法講義

通年 4 1 授業形態:講義清水 秀幸◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、基本書をベースに常に条文を参照しながら、所得税の基礎概念である包括所得概念をめぐる問題をはじめとして10種類の所得分類の内容、収入金額や必要経費の内容など所得計算の通則的なこと、損益通算や所得控除など所得税額の計算手順を学んでいきます。 また、計算技術に走ることなく、所得税法の基本的考え方とその計算構造を理解するとともに、実務における課税要件ついても言及していきます。 適宜、小問を提供し理解の程度を確認しながら授業を行います。

◎--- 到達目標 ---◎

①想定しうる具体的事案について、法令・通達をよりどころにして自らの見解を述べ得るようになること。②申告書の作成実務にも通じること。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

1.毎回の発表レジメの内容     30%2.講師を含めてのディスカッション 30%3.講義終了後のレポート提出    40% 上記を勘案して総合的に判定する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

佐藤英明著「スタンダード所得税法」最新版/弘文堂定価(本体3500円+税)ISBN978-4-335-35672-8「所得税法規集」及び「取扱通達集」中央経済社・日本税理士連合会(最新版)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

(事前準備)予め指名された学生は、テキストを事前に読み、疑問点等を事前に把握し、ディスカッションができるように準備しておくこと。(事後学習)各自 ディスカッションの内容を簡潔にまとめること。上記テキスト及び法令及び通達集を必ず持参すこと。

◎--- 授業計画 ---◎

前期(1)包括所得概念の基本的な考え方(2)期中消費額と帰属所得(3)違法所得と所得税(4)所得制における課税単位(5)所得税額算出手順の概観(総合課税)(6)所得税額算出手順の概観(分離課税)(7)利子所得(8)配当所得(9)譲渡所得の意義(10)譲渡所得の計算構造(11)譲渡所得の計算(無償譲渡と転々譲渡)(12)譲渡所得の課税方法(13)給与所得(14)フリンジ・ベネフィット(15)給与所得の計算と課税方法

後期(1)退職所得(2)事業所得(3)事業所得の計算と課税方法(4)雑所得(5)所得の年度帰属(6)収入金額と必要経費(7)実質所得者課税の原則(8)所得の人的帰属と課税(9)損益通算(10)純損失の繰越しと繰戻し(11)所得控除(人的控除)(12)所得控除(雑損控除と医療費控除)(13)所得控除(その他の控除)(14)税額計算の特則(15)更正の請求等

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11043-01情報産業論講義

通年 4 1 授業形態:講義弘津 真澄◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、消費者も含め全ての産業が情報を付加するサービス産業だとして考察していきます。この考察にあたって、問題・知識・データを組み合わせることで生み出される「狭義の情報」の定義をよりどころにしています。 前期では、まず、情報を重要視する現在の位置を明確にします。次に、現在の情報技術や情報システムを中心に調査・考察、そして一部では実習をしていきます。 後期では、非常に狭義の情報という言葉について詳細な理解をします。この情報を手がかりに流通や経営というものを概観します。そして「問題・知識・データ・情報」「知識の整理」などについて理解を深め考察していきます。 一部を除き、基本的に受講者の調査・発表を中心に進めていきます。次回に行う内容を調査し、レポートを用意(最低でも2時間程度)し講義に参加しましょう。 ただし、受講者の素養によって授業の内容が変わる場合があります。情報技術の基本の部分が足らない場合は、それを補ってから先に進みます。

◎--- 到達目標 ---◎

 基本的な情報技術や情報システムについて理解し説明できるようになる。 色も形もない情報を意識し操作し、議論できるようになる。 情報社会と呼ばれる現在の立ち位置を把握でき、議論できるようになる。 情報技術の活用方法を理解し、議論できるようになる。 情報を中心とした世界観を身につけ、議論できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 基本的な情報技術や情報システムについて理解し説明できるようになったかを評価の基準とする。 色も形もない情報を意識し操作し、議論できるようになったかを評価の基準とする。 情報社会と呼ばれる現在の立ち位置を把握でき、議論できるようになったかを評価の基準とする。 情報技術の活用方法を理解し、議論できるようになったかを評価の基準とする。 情報を中心とした世界観を身につけ、議論できるようになったかを評価の基準とする。

 [平常点]×0.1 +[研究報告レポートの内容]×0.3 +[討論に対する参加態度]×0.3 +[基本的な知識]×0.3

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 テキストなし 以下に記した雑誌に、普段から目を通すようにしましょう。『日経ビジネス』『日経パソコン』『日経コンピュータ』

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 指定した資料は事前に読んでおきましょう。そして、次回に行う内容を調査し、レポートを用意(最低でも2時間程度)し講義に参加しましょう。また事後学習として、講義の中で調査が十分でないなどの指摘があった部分については、再度調べて補う(1時間程度)ようにしましょう。

◎--- 授業計画 ---◎

1. 前期のねらい2. 情報技術の基本3. 情報技術の変遷4. SCMの仕組・事例・傾向5. CRMの仕組・事例・傾向6. ERPの仕組・事例・傾向7. KMの仕組・事例・傾向8. 組織における情報技術利用の変遷9. 集中システムと分散システム10.マルチエージェントシステム11.Webベースのシステム12.クラウドとビッグデータ13.フィジカルコンピューティング14.前期の総合発表15.前期のまとめ16.後期のねらい17.問題・知識・データ・情報18.知識の集約19.知識の整理20.知識の階層化21.知識とブランド22.知識の集中配置と分散配置23.情報を中心とした産業観24.情報を中心とした企業観25.情報を中心とした職業観、勤労観26.情報を中心とした倫理観27.問題駆動型進化28.情報技術による産業・社会の変化29.後期の総合発表30.後期のまとめ

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11035-01日本商業史講義

通年 4 1 授業形態:講義本村 希代◎--- 授業の概要 ---◎

 日本における商家経営の展開を近世・近代を通じて取り上げる。本講義において商家を分析するにあたり、以下の点に注目する。 地域に根ざした商人資本が自己変革を遂げながら、近代社会にいかに適応したのか。 商人資本が地域にいかなる役割を果たしたのか。 なお受講者の興味関心に沿って商家経営に関する文献および『社会経済史学』や『経営史学』などに掲載された論文を取り上げ、輪読する予定である。他にも関連の一次史料(いわゆるくずし字による古文書)の解読も合わせておこなう。 これらの文献および史料は、漢字の旧字体や歴史的仮名遣いはもちろん、漢文知識による読解力が必要となる。

◎--- 到達目標 ---◎

近世から近代へと移行する中での商家経営の変化について説明できる。一次史料(古文書)を読み下し、解釈することができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義での報告および議論への参加態度60%(授業内で取り上げたテーマに関して、作成した資料および口頭発表の内容が、きちんと歴史の流れとして把握できているかを評価の基準とする)、レポート(一次資料を読み下し、解釈できるかを評価の基準とする)40%で評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

≪テキスト≫児玉幸多編『くずし字解読辞典 普及版』東京堂出版、1993年 ISBN:9784490103311≪参考文献≫丁吟史研究会編『変革期の商人資本―近江商人丁吟の研究―』吉川弘文館、1984年 ISBN: 9784642032391石井寛治・中西聡編『産業化と商家経営―米穀肥料商廣海家の近世・近代―』 名古屋大学出版会 、2006年 ISBN: 9784815805289社会経済史学会『社会経済史学』 ISSN:00380113経営史学会『経営史学』 ISNN:03869113

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

学部における日本商業史の講義と同程度の歴史認識があることを前提として講義を進める。 報告者はレジュメを作成し、他の受講者は文献を読み込み、疑問点をピックアップしておくこと(90分)。史料の解読については、言葉の意味を一つ一つ確認し、史料の持つ歴史的意味合いを考えておくこと(60分)。なお講義の中で不明な箇所はきちんと再確認し、歴史の流れの中でそれらを位置づけられるようにすること(30分)。

◎--- 授業計画 ---◎

≪前期≫1はじめに2近世の社会構造3領国経済と全国市場4創業期の近江商人5中井源左衛門家の事業展開6正野玄三家の事業展開7近世の商業思想8近世の家訓9近世の店則10近世の雇用形態11家政改革12近世の貨幣制度13幕藩制市場の変容14開港の影響15まとめ≪後期≫16はじめに17近代の社会構造18外圧下の国内市場19投資行動20商人資本と企業勃興21地方名望家22近代の商業思想23近代の家訓24近代の店則25近代の雇用形態26株式会社への改組27近代の貨幣制度28戦時統制下の事業展開29戦後の事業展開30おわりに

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11029-01比較金融システム論講義

通年 4 1 授業形態:講義川合 研◎--- 授業の概要 ---◎

本講義のテーマは経済社会のインフラであるペイメントシステム(決済システム)に関する理論的・歴史的・実証的研究である。主要な内容は次の4点である。1,ペイメントシステムの理論的研究2,アメリカのペイメントシステムの歴史的発展に関する研究3,各国における最近の電子マネーを中心とした新しいペイメントシステムの研究4,大口ペイメントシステムにおける決済リスク管理についての研究

◎--- 到達目標 ---◎

1,経済社会のインフラであるペイメントシステムの理論と実際について理解できることを目的とする。2,ペイメントシステムの各国における相違について比較検討することができる。3,ペイメントシステムの最近の展開(キャッシュレス化)について理解することができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

講義における報告の内容、討論の熱心さ、および課題レポートの質を評価基準とする。具体的には、報告の内容については、テキストを正確に理解していること、および関連文献にも言及していることが評価の基準である。また、レポートの質については、テーマに関する文献を可能な限り渉猟し論点を正確に理解してレポートに纏めていることが評価の基準である。評価の配分割合は、報告内容(40%)、討論(30%)、レポート(30%)である。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

吉田曉『決済システムと銀行・中央銀行』日本経済評論社、2002年、3800円、ISBN4-8188-1416-4川合研『アメリカ決済システムの展開』東洋経済新報社、2002年、3600円、ISBN4-492-68112-4

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

金融の知識が必要となるので、金融論の学習を事前に、もしくは並行的にしておくことが望ましい(60分)。指定したテキストを事前に読み内容の概略を理解しておくこと(60分)。また事後学習として、講義で議論になった点についてより深く検討することが望まれる(60分)。

◎--- 授業計画 ---◎

第1回 ガイダンス第2回 決済システムの意味第3回 決済システムにおける銀行の役割第4回 小切手決済システム第5回 GIROシステム第6回 デビットカードシステム第7回 ATMシステム第8回 電子マネー第9回 クレジットカードシステム第10回 仮想通貨システム(ビットコイン)第11回 途上国の決済システム(エムペサなど)第12回 日銀ネットとフェッドワイア第13回 外国為替円決済制度とCHIPS第14回 地域通貨第15回 時点ネット決済システム第16回 即時グロス決済システム第17回 決済リスクの意味第18回 決済リスク削減第19回 各国の決済システム比較第20回 アメリカの決済システムの概観第21回 国法銀行制度における小切手決済の発展第22回 コルレス制度と小切手取り立て第23回 19世紀末における決済システム改革第24回 地方小切手取り立てとその問題点第25回 額面送金制第26回 金融恐慌と内国為替市場の混乱第27回 連邦準備制度の成立と決済システム改革第28回 小切手取り立て法規制の展開第29回 1970・80年代の決済業務を巡る競争第30回 まとめ

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21010-01ヒューマン・リソース・マネジメント研究

2年通年 8 1 授業形態:演習中川 誠士◎--- 授業の概要 ---◎

 1年前期には、日本企業におけるヒューマン・リソース・マネジメント(HRM)の制度的背景、日本企業のHRMの歴史、日本企業のHRMにおける現在の課題について、1年後期には、日本企業のHRMにおける報酬管理、労働時間管理、教育訓練と能力開発、労使関係管理について、基礎的知識を学習する。 2年前期には、日本企業のHRMに関連する労働法とHRMの土台となっている学説について学習する。 2年後期には、それまでの学習に基づいて、受講者各自が研究テーマを設定し、設定されたテーマに必要な文献を咀嚼した上で、修士論文の作成に取り組む。

◎--- 到達目標 ---◎

 ヒューマン・リソース・マネジメント(HRM)の体系、HRMを分析するための批判的・経済学的方法としての経営労務論の方法、そしてHRMの代表的な学説について学び、HRMの理論と実態について、自ら設定した問題について分析・研究できるようになることを目的とする。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 報告レジメの内容(50%)、議論への参加姿勢(25%)、レポート提出(25%)を総合的に判断して評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

下記は参考文献である。テキストについては、講義開始後に連絡する。奥林康司他編著『現代労務管理の国際比較』ミネルヴァ書房、2000年。馬場克三『経営経済学』税務経理協会、1988年。副田満輝『経営労務論研究』ミネルヴァ書房、1977年。副田満輝・原田實編著『経営労務論』ミネルヴァ書房、1985年。その他D・クロースン『科学的管理生成史』森山書店、1995年。マッケナ&ビーチ『ヒューマン・リソース・マネジメント』税務経理協会、2000年。スペンダー&キーネ『科学的管理』文眞堂、2000年。D・A・レン『マネジメント思想の進化』文眞堂、2003年。T・A・コーキャン他『ワーキング・イン・アメリカ』ミネルヴァ書房、2004年。中川誠士『テイラー主義生成史論』森山書店、1992年。平尾武久・伊藤健市・関口定一編著『アメリカ大企業と労働者』北海道大学図書刊行会、1998年。井上昭一編著『現代アメリカ企業経営史』ミネルヴァ書房、2004年。井上昭一・黒川博・堀龍二編著『アメリカ企業経営史』税務経理協会、2000年。田代義範編著『現代日本企業の経営学』ミネルヴァ書房、2004年。伊藤健市・田中和雄・中川誠士編著『現代アメリカ企業の人的資源管理』税務経理協会、2007年。伊藤健市・田中和雄・中川誠士編著『アメリカ企業のヒューマン・リソース・マネジメント』税務経理協会、2002年。渡辺峻他編『やさしく学ぶマネジメントの学説と思想』ミネルヴァ書房、2003年。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 研究課題を指導教員から与えられるのを待つのではなくて、自ら探し求める姿勢が一層求められる。受講者は、受講日の講義内容に関係するテキストや参考書の内容を必ず予習してこなければならない。また、受講者は、講義において教員から指摘された重要点及び 自らが抱いた疑問点を必ず事後学習することが求められる。

◎--- 授業計画 ---◎

〔1年前期〕1.日本企業のコーポレート・ガバナンス2.日本企業の現場管理制度3.トヨタ生産システム4.情報化社会とHRM5.CSR6.グローバル化とHRM7.日本的経営の三種の神器8.能力主義管理9.成果主義10.終身雇用と年功制11.雇用ポートフォリオ12.派遣労働と請負労働13.非正社員の労務管理14.高齢者、女性、外国人の雇用15.ダイバーシティ・マネジメント 〔1年後期〕1.電算型賃金体系2.年功制賃金3.職能資格制度4.人事考課5.労働時間管理6.フレックスタイム7.裁量労働制8.ワークシェアリング9.ディーセント・ワーク10.徒弟制度11.off-JTとOJT12.知的熟練13.職業能力開発14.労使関係管理15.少子高齢社会と女性労働 〔2年前期〕1.職業安定法2.労働者派遣法3.労働基準法4.最低賃金法5.労働安全衛生法6.労働組合法7.男女雇用機会均等法8.科学的管理9.フォードシステム10.人事管理論(Personnel Management)11.ヒューマン・リレーションズ12.行動科学13.外部環境重視の経営戦略論14.内部資源重視の経営戦略論15.戦略的人的資源管理論(SHRM) 〔2年後期〕1.修士論文テーマの設定(1)2.修士論文テーマの設定(2)3.修士論文テーマの設定(3)4.既に発表したレポートの整理と再構成(1)5.既に発表したレポートの整理と再構成(2)6.既に発表したレポートの整理と再構成(3)7.既に発表したレポートの整理と再構成(4)8.既に発表したレポートの整理と再構成(5)9.新たに必要な文献のサーベイ(1)10.新たに必要な文献のサーベイ(2)11.新たに必要な文献のサーベイ(3)12.新たに必要な文献のサーベイ(4)13.論文構成の検討(1)14.論文構成の検討(2)15.論文構成の検討(3) 

◎--- URL ---◎

「経営学史学会」「日本労務学会」「労務理論学会」「労働政策研究・研修機構(JILPT)」「Perspectives on the Professions」 (http://www.keieigakusi.jp/」「http://www.gakkainet.jp/jshrm/」「http://www.jalm.jp/」「http://www.jil.go.jp/」「http://ethics.iit.edu/perspective/pers12_1aug92.html」)

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21009-01ヒューマン・リソース・マネジメント講義

通年 4 1 授業形態:講義中川 誠士◎--- 授業の概要 ---◎

 人事管理(Personnel Management)とヒューマン・リソース・マネジメント (Human Resources Management) の理論・実態・歴史について基本的知識を学習した上で、日米企業におけるヒューマン・リソース・マネジメントの制度的変容に焦点を合わせて学習していきたい。 テキストは、主に英語文献を使用する。

◎--- 到達目標 ---◎

 ヒューマン・リソース・マネジメントの体系とヒューマン・リソース・マネジメントの代表的な学説について学び、ヒューマン・リソース・マネジメントの理論と実態の新しい展開の意義について、企業経営全体との関連から説明できるようになることを目的とする。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 報告レジメの内容(50%)、議論への参加姿勢(25%)、レポート提出(25%)を総合的に判断して評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

下記は参考文献である。テキストについては、講義開始後に連絡する。Michael Armstrong, Strategic Human Resource Management, 4th Edition,Kogan Page, 2008.伊藤健市・中川誠士・堀龍二編著『アメリカの経営・日本の経営』ミネルヴァ書房、2010年。澤田幹・平澤克彦・守屋貴司編著『明日を生きる人的資源管理入門』ミネルヴァ書房、2009年。Raymond A. Noe et al., Human Resource Management, 5th edition, 2006.伊藤健市・田中和雄・中川誠士『現代アメリカ企業の人的資源管理』税務経理協会、2006年。奥林康司編著『入門人的資源管理』中央経済社、2003年。黒田兼一他編著『現代の人事労務管理』八千代出版、2001年。佐藤博樹他編著『新版 新しい人事労務管理』有斐閣、2003年。今野浩一郎・佐藤博樹『人事管理入門』日本経済新聞社、2001年。

D・クロースン『科学的管理生成史』森山書店、1995年。マッケナ&ビーチ『ヒューマン・リソース・マネジメント』税務経理協会、2000年。スペンダー&キーネ『科学的管理』文眞堂、2000年。D・A・レン『マネジメント思想の進化』文眞堂、2003年。T・A・コーキャン他『ワーキング・イン・アメリカ』ミネルヴァ書房、2004年。中川誠士『テイラー主義生成史論』森山書店、1992年。平尾武久・伊藤健市・関口定一編著『アメリカ大企業と労働者』北海道大学図書刊行会、1998年。井上昭一編著『現代アメリカ企業経営史』ミネルヴァ書房、2004年。井上昭一・黒川博・堀龍二編著『アメリカ企業経営史』税務経理協会、2000年。田代義範編著『現代日本企業の経営学』ミネルヴァ書房、2004年。伊藤健市・田中和雄・中川誠士編著『アメリカ企業のヒューマン・リソース・マネジメント』税務経理協会、2002年。渡辺峻他編『やさしく学ぶマネジメントの学説と思想』ミネルヴァ書房、2003年。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 自発的に研究文献を探索し、議論に積極的に参加する姿勢が求められる。 受講者は、受講日の講義内容に関係するテキストや参考書の内容を必ず予習してこなければならない。また、受講者は、講義において教員から指摘された重要点及び 自らが抱いた疑問点を必ず事後学習することが求められる。

◎--- 授業計画 ---◎

〔前期〕1.Human Resource Management and Personnel Management2.Strategic HRM3.Contract of Employment4.Job Analysis and Job Design5.Career Management6.Reward Management7.Wage Structure8.Job Evaluation9.Performance Appraisal10.Competency11.Employee Development12.Learning Organization13.Oganizational Development14.Benefits15.Labor Turnover〔後期〕1.Quality of Working Life2.Discrimination, Diversity and Equality3.Employee Communication4.Organizational Culture5.Employee Empowerment6.Counselling, Coaching and Mentoring7.Bullying and Harrasment8.Trade Union/Employee Representation9.Employee Relations and Conflict10.Organizational Structure11.Management Development12.Human Resource Planning13.Knowledge Management14.Reorganization and Outsourcing15.Incentive Schemes

◎--- URL ---◎

「経営学史学会」「日本労務学会」「労務理論学会」「労働政策研究・研修機構(JILPT)」「Perspectives onthe Professions」 ((「http://www.keieigakusi.jp/」「http://www.gakkainet.jp/jshrm/」「http://www.jalm.jp/」「http://www.jil.go.jp/」「http://ethics.iit.edu/perspective/pers12_1aug92.html」) )

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期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21028-01法人税法研究

2年通年 8 1 授業形態:演習山内 進◎--- 授業の概要 ---◎

 本研究では,大学院の一年次、二年次を通じてまず法人税法全般についての研究を行う。具体的に,各学生が選択した、法人税法上の研究テーマに対して、制度の趣旨、規定の内容、規定の沿革、諸外国の動向、並びに判例、学者の見解を参考として、理論的、実証的に分析し、制度の問題点及びその解決策についての研究論文を作成してもらう。政策税制等を研究テーマにする場合にはアンケート調査や統計的分析(実証分析)も必要となる。

◎--- 到達目標 ---◎

 第一に、学生諸君は各自、研究のテーマを決め、そのテーマに即して研究目的、研究の視点、研究の意義、研究の独自性、研究の方法、研究計画を立てる。第二に、これらに基づき、論文を作成していく。そのうち一年次は研究テーマの設定、研究目的、研究方法について検討を加える。できれば一年次には資料の収集を完成させたい。二年次から具体的に論文を作成していく。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 一年次、二年次とも発表された論文の分析力と論理的能力50%、資料収集内容30%(一次資料、二次資料)、独創性等20%を基礎に総合して評価を行う。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

山内ススム『法人税法要説』税務経理協会,6,500円 ISBN978-4-419-05529-5 C2063 山内ススム『租税特別措置と産業成長』,5,714円 ISBN4-419-03217-0 C2032参考文献金子宏『租税法』弘文堂 

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 事前に、多くの研究論文を参考に、早い時期に研究テーマを決め、日頃から研究計画に沿った学習が望まれる。事後学習として、研究発表の際に、指摘された論点、方向性等を論文作成に役立てて欲しい。事前・事後、及び毎日、最低6時間継続した研究が望まれる。

◎--- 授業計画 ---◎

        一年次 前期1資料の探し方及び論文の作成方法を学ぶ①2資料の探し方及び論文の作成方法を学ぶ②3二年生の発表を聞き論文の発表の仕方を学ぶ①4二年生の発表を聞き論文の発表の仕方を学ぶ②5二年生の発表を聞き論文の発表の仕方を学ぶ③6二年生の発表を聞き論文の書き方を学ぶ①7二年生の発表を聞き論文の書き方を学ぶ②8二年生の発表を聞き論文の書き方を学ぶ③9二年生の発表を聞き論文の書き方を学ぶ④10二年生の発表を聞き論文の書き方を学ぶ⑤11研究テーマの発表①12研究テーマの発表②13研究テーマの発表③14研究テーマの発表④15後期研究計画について発表          一年次 後期1 研究目的・研究計画の発表①2 研究目的・研究計画の発表②3 研究目的・研究計画の発表③4 研究目的・研究計画の発表④5 研究方法・研究の視点の発表①6 研究方法・研究の視点の発表②7 研究方法・研究の視点の発表③8 研究方法・研究の視点の発表④9 研究経過報告①10 研究経過報告②11 研究経過報告③12 研究発表① 13 研究発表②14 研究発表③15 二年次向けての研究計画

        二年次 前期1 前期法人税法研究についての概要2 研究テーマ・研究目的・研究の視点・研究の独自性・研究方法・研究計画の発表13 研究テーマ・研究目的・研究の視点・研究の独自性・研究方法・研究計画の発表24 研究論文の構成の発表15 研究論文の構成の発表26 研究テーマに関する規定の趣旨と内容の発表17 研究テーマに関する規定の趣旨と内容の発表28 研究テーマに関する規定の沿革の発表19 研究テーマに関する規定の沿革の発表210 研究テーマに関する学者等の見解111 研究テーマに関する学者等の見解212 研究テーマに関する判例の収集結果発表113 研究テーマに関する判例の収集結果発表214後期研究計画について発表115後期研究計画について発表2          二年次 後期1 研究の経過報告2 研究テーマに関する判例解釈13 研究テーマに関する判例解釈24 研究テーマに関する判例解釈35 研究テーマに関する判例解釈、実証分析16 研究テーマに関する判例解釈、実証分析27 研究テーマに関する判例解釈、実証分析38 研究テーマについて、派生する規定上の問題点、学者等の見解、判例解釈との関係及び筆者が考える解決策19 研究テーマについて、派生する規定上の問題点、学者等の見解、判例解釈との関係及び筆者が考える解決策210 学位論文の結論111 学位論文の結論212 学位論文最終チェック113 学位論文最終チェック214法人税法研究の総括15法人税法研究の評価

Page 42: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21027-01法人税法講義

通年 4 1 授業形態:講義山内 進◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では,法人税法の各規定についての理解と、その各規定に関する租税判例について研究する。授業概要として前期には交際費課税,寄付金課税,役員給与課税,公益法人課税等の項目に対する多くの論点を取り上げる。後期には減価償却課税、受取配当金、収益認識、売上原価、貸倒損失等等の項目を取り上げる。本講義の目的は法人税法上の各規定の理解と租税判例を検討することにより、法令の解釈、つまり適用要件、適用範囲等を明確にし、法人税法の理論及びその現実的課題、問題点等について検討し、将来税理士等の実務家、研究者として役立つ能力を高めていくものである。 

◎--- 到達目標 ---◎

 学生諸君が、法人税法の各項目に対して、税法の解釈、租税判例の考え方を学びことができる。また将来、納税者、税理士等の立場に立って税務調査等において主張、立証できる力を養えるようになるのが目標である。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 発表の仕方80%(レジュメの作成50%とプレゼンテーション30%)、ディベート能力20%と総合的に判断して決める。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト山内ススム『法人税法要説』税務経理協会,改訂版作成中 参考文献金子宏『租税法』弘文堂三木義一他『判例分析ファイル・法人税法編』税務経理協会市川深『法人税法重要判例コンメンタール』税務経理協会他

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 事前に担当者が作成した税法の規定及び判例をまとめた資料が配布される。それを読解し、論点を予習してくることが望まれる。事後学習としては、授業で論点、問題点等を整理しておく必要がある。

◎--- 授業計画 ---◎

 前   期1 前期法人税法講義の概要 2 交際費課税3 交際費課税の判例1(萬有製薬事件等)4 交際費課税の判例2(運転手への金員事件等)5 寄付金課税6 寄付金課税の判例1(値引の寄付金該当性等)7 寄付金課税の判例2(子会社への無利息貸付事件等)8 役員給与の課税9 役員給与の判例1(役員退職金の相当性等)10 役員給与の判例2(役員報酬の相当性等)11 法人の種類と課税範囲12 公益法人課税判例(ペット供養訴訟等)13 同族会社の課税制度(行為計算の否認・留保金課税等)14 同族会社課税判例1(推計課税訴訟)  15実質所得課税原則          

       後   期1 後期法人税法講義の概要 2 同族会社課税判例2(行為否認事例)3 減価償却課税 4 減価償却課税の判例(耐用年数短縮事件等)5 受取配当金課税6 受取配当金課税の判例(負債利子の合理性事件)7 収益認識課税8 収益認識の判例1(売上除外事件)9 収益認識の判例2(製糖会社の資産譲渡事件)10 売上原価・貸倒損失等の損金課税11 売上原価課税判例(架空仕入) 12 旅費課税判例(旅費の損金算定基準等)13 貸倒損失課税判例(貸倒損失認定基準等)14 連結納税15 組織再編税制

Page 43: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F25007-01法人税法実務講義

通年 4 1 授業形態:講義中西 裕二◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、法人税法の各規定について、税務の専門家である税理士が直面する論点について研究する。 前期は各勘定の個別論点を取り上げて行くが、後期は実務面、組織に係る特殊な論点などを取り上げる。納税者から税理士への相談事例などを挙げ解説する。 法人税法と会計や会社法などの関連法案との関係や企業経営との関連性にも留意し授業を進める。

◎--- 到達目標 ---◎

 学生が、法人税法の各論点の解釈を通じ、税理士に求められる「租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ること」について理解を深める。将来の実務従事において、法人税法の趣旨を基本としながらも、経営者の理解に資する有用で実践的な知識と説得能力の取得が目標である。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 発表     30% 発言、取組み 40% 小レポート  30% 上記を基本として総合的に判断する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

(テキスト)白井純夫編『図解 法人税 平成30年版』一般財団法人大蔵財務協会 ISBN 978-4-7547-2527-3

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

(事前学習)個別論点について、予め指名した学生による20分程度の発表をお願いする。発表資料の作成も含め事前学習を求める。他の学生は実務経験に基づく発表者及び講師への質問を用意する。(事後学習)個別論点に対する小レポートを課することがある。(その他)業務の都合上、また、税理士試験への対応に考慮し、日程を協議の上変更することがある。

◎--- 授業計画 ---◎

前    期1 法人税実務講義の概要2  収益・受取配当金関係3  費用損失関係  4  交際費関係5  寄附金関係6  棚卸資産関係7  固定資産関係・償却費関係8  リース取引関係・資産評価損関係9 貸倒損失関係10 欠損金の関係11 役員給与と退職金関係12 企業組織再編税制(適格要件等)13 企業組織再編税制(欠損金の利用制限等)14 海外取引の税務15 連結納税制度・グループ法人税制後    期16 法人税法実務事例17 法人税法実務事例(まとめ)18 株式譲渡実務事例19 株式譲渡実務事例(まとめ)20 税務調査関係(事例検討)21 税務調査関係(まとめ)22 法人税法実務事例23 法人税法実務事例(まとめ)24 国税不服審判所の事例25 国税不服審判所の事例(まとめ)26 特殊法人の税務27 特殊法人の税務(まとめ)28 税務訴訟の事例29 税務訴訟の事例(まとめ)30 小レポート

◎--- URL ---◎

国税庁 タックスアンサー(http://www.nta.go.jp/taxanswer/index2.htm)

Page 44: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11011-01保険論講義

通年 4 1 授業形態:講義伊藤 豪◎--- 授業の概要 ---◎

 現代社会において、さまざまなリスクが存在し、そのリスクが発生したことに対し、経済的に対処するもっとも有力な方策として保険が存在する。そして保険は人々の生活を安定させ、企業の経営を順調にし、福祉社会達成の一翼を担う制度であり、経済的保障機能と金融機能とを果たしている。 しかし、人口のさらなる高齢化、総人口の減少などの環境変化にともない、我が国は少子高齢・人口減少社会という未知の領域に突入しており、保険産業・保険事業は人口減少によってきわめて大きな影響を受けると予測されている産業の一つとしてあげられている。 そこで本講義では、保険の原理・原則、仕組みや構造などを理論的に解明するとともに、少子高齢社会・人口減少社会をキーワードに現実の保険事業が直面している諸問題について論究していくこととする。

◎--- 到達目標 ---◎

 保険の原理・原則、仕組み、構造や機能についての知識を習得することができる。 現代社会における諸問題を保険という立場から分析し、論じることができるる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 上述の到達目標に対する達成度を報告内容(プレゼンテーション、レジュメ・パワーポイントの完成度)およびディスカッションへの参加姿勢によって評価する。評価の方法は、報告内容(プレゼンテーション、レジュメ・パワーポイントの完成度)を60%、ディスカッションへの参加姿勢を40%を基本とする。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

田畑康人・岡村国和編著(2011)『人口減少時代の保険業』慶應義塾大学出版会、ISBN978-4-7664-1824-8

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 報告者は事前に他の受講生にどのようにしたら理解してもらえるかを考えながらレジュメを作成しなければならない(150分)。また、報告者以外は事前にテキストを読み込み、質問を考えてくることが必須となる(120分)。したがって、各回の事前学習は2時間を目安とし、報告者はレジュメの作成にさらに時間を費やすこととなる。 各回の報告および質疑応答・検討を通じて、学んだことを他人に説明できるように各自事後学習として各回2時間を目安に復習し、さらに理解を深めることが必要となる(120分)。

◎--- 授業計画 ---◎

前期1 イントロダクション2 人口構造と保険業の特性3 人口減少社会と保険市場4 人口減少時代における保険経営の課題5 生活設計の変化と生命保険6 家計のリスクと保険7 第三分野保険の動向8 第三分野保険をめぐる諸問題9 第三分野保険のリスク管理10 「保険と金融の融合」の動向11 「保険と金融の融合」の規制改革12 「保険と金融の融合」の今後の動向13 生命保険会社の資金運用と課題14 生命保険会社における保障業務と金融業務15 ソルベンシー規制とALM管理  16 資産運用とリスク管理17 リスクマネジメントビジネスの新展開18 会社法とリスクマネジメント19 人口減少の影響と保険会社の経営戦略20 保険会社のグローバル戦略21 損害保険会社の海外進出と新展開22 再保険における海外展開23 中国保険市場の成長と展望24 中国保険市場の潜在成長性と今後の課題25 消費者主権の意義と保険消費者26 保険政策の大転換と保険消費者27 保険業を取り巻く環境変化と競争圧力28 保険業の競争戦略とその課題29 保険会社のビジネスモデルと販売チャネル30 総括

Page 45: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11023-01貿易政策講義

通年 4 1 授業形態:講義山本 和人◎--- 授業の概要 ---◎

 戦後世界経済システムとGATT(WTO)体制についての研究を行います。前期は、第2次大戦後の世界経済の枠組みを提供した二つの国際機関(IMFとGATT)のうち、世界貿易の原理とそのルールを規定したGATTの成立過程について考察します。 後期は、第1に、GATT体制の展開過程を、初期GATT・中期GATT・後期GATTの3期に分けて分析します。第2に、GATT体制からWTO体制への移行と世界貿易秩序の再編成について考察します。第3に、受講生が興味を持った問題に焦点を当て、私と受講生でその問題に関する文献・資料を選択し、その内容の発表、そして質疑応答を行います。とりわけ、2008年のリーマン・ショック後の世界経済・貿易の構造変化、それを反映した米英を中心した反グローバリズムの動きについて受講生とともに考えたいと思っています。

◎--- 到達目標 ---◎

第2次大戦後の貿易システムの形成過程とその変遷について、論理的に説明できるようになる。現段階の世界経済および貿易のガバナンスとその問題点について、様々な視点から、説明できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 第2次大戦後の世界貿易システムに関する幾つかの代表的学説を理解したうえで、2008年世界金融危機後の世界経済・貿易の局面について自らの見解を示すことができているのかを基準に、レジュメの内容(50%)、発表および質疑応答の内容(50%)を通じて、判断します。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

 後期の前半までは、山本和人『多国間通商協定GATTの誕生プロセス―戦後世界貿易システム成立史研究―(増補版)』ミネルヴァ書房、2019年(ISBN978-4-623-08567-5)を使用します。 後期の後半からは、受講生がとくに興味を持つ世界経済問題を扱った文献を使用し、その内容について発表してもらい、討論します。なお、後期前半まで使用するテキストはこちらで用意しますので、講義の最初の時間に購入してください。定価は3800円プラス税です。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 受講に際して、私の著書『戦後世界貿易秩序の形成――英米の協調と角逐――』ミネルヴァ書房、1999年(第2版、2003年)(ISBN4-623-03045-8)や他の研究者との共著、私がこれまで『福岡大学商学論叢』およびその他の雑誌に投稿した論文に目を通し、私の研究スタイルについて理解しておいてください。なお、私の研究業績については、福岡大(http://www.fukuoka-u.ac.jp)の研究業績・研究者情報にアクセスしてください。以上の文献はすべて福岡大学図書館で借りることができます。 授業前には、発表者は指定した章や文献についてレジュメを作成し、授業で私やその他の受講者に配布すること、その他の受講者は指定した章や文献の内容について質問を用意しておくこと(発表者は最低4時間以上、その他の受講生も1時間以上の予習が必要とされるでしょう)。授業後は、解決できなかった問題について、調べ直し、次の授業に備えるために、1時間以上の復習が求められます。

◎--- 授業計画 ---◎

前期

1.はじめに――前期講義概略の説明2.世界貿易システムの形成とその変遷(19世紀から両大戦間期まで)3.世界貿易システムの形成とその変遷(20世紀中葉から現代まで)4.テキスト『多国間通商協定GATTの誕生プロセス――戦後世界貿易システム成立史研究――』の第1章「米英戦時貿易交渉」の発表と質疑応答5.第2章「1945年米英金融・通商協定」の発表と質疑応答6.第3章「米英金融通商協定から第1回貿易雇用準備会議(ロンドン会議)前夜まで」の発表と質疑応答7.第4章「第1回貿易雇用準備会議(ロンドン)会議の考察とITO憲章草案の作成」の発表と質疑応答8.第5章「第1回貿易雇用準備会議(ロンドン)会議とGATT草案の作成」の発表と質疑応答9.第6章「第2回貿易雇用準備会議(ジュネーブ会議)への途」の発表と質疑応答10.第7章「ジュネーブ関税引き下げ交渉」の発表と質疑応答11.第8章「GATT文書類の作成とその発行手続きを巡って」の第1節「ジュネーブ会議におけるGATT条文作成の第1プロセス」の発表と質疑応答12.第8章「GATT文書類の作成とその発行手続きを巡って」の第2節「GATT条文作成の第2プロセス」の発表と質疑応答13.第9章 GATT第1回締約国団会議の開催とその意義──GATTオリジナル文書(1947年10月)の修正と加筆を巡って14.エピローグ「戦後貿易システム形成と多国間通商協定GATT」の発表と質疑応答15.テキスト『多国間通商協定GATTの誕生プロセス――戦後世界貿易システム成立史研究――』の全体に対する質疑応答

後期

1.はじめに――後期講義概略の説明2.初期GATTの分析――GATTの認証とITOの挫折3.初期GATTの分析――敗戦国日独のGATT加入4.中期GATTの分析――欧州統合とケネディ・ラウンド5.中期GATTの分析――南北問題の発生6.後期GATTの分析――新保護主義の台頭と東京ラウンド7.後期GATTの分析――新自由主義とウルグアイ・ラウンド8.後期GATTの分析――ウルグアイ・ラウンドとWTO成立に向けて9.多国間主義(GATT・WTO体制)の意義と限界10.受講生によるGATT・WTO関連資料・文献の選定11.受講生の選択した文献について、その発表(文献Ⅰ)12.受講生の選択した文献について、その発表(文献Ⅱ)13.受講生の選択した文献について、その発表(文献Ⅲ)14.文献Ⅰ,Ⅱ,Ⅲに対する質疑応答15.後期講義のまとめ

Page 46: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11021-01貿易論講義

通年 4 1 授業形態:講義佐々木 昇◎--- 授業の概要 ---◎

 グローバル化時代の国際貿易に関する研究。経済のグローバル化が進むなかで、対外直接投資の増大と国境を越えた企業活動はますます拡大し、それにともなって国際貿易の在り方も大きく変化を遂げています。グローバル化の推進主体である多国籍企業が国際貿易をどのように変えてきているのか、地域統合は貿易にどのように関係しているのかなど、現代の企業活動と国際貿易の現状を理論的・実証的に研究します。

◎--- 到達目標 ---◎

 ①世界経済の現状および国際貿易と多国籍企業活動の関係などのこれまでのこの分野での基本的な研究成果を理解することができる。 ②こうした理解を応用して現実の貿易活動や企業活動についての実態分析を行う能力を持つことができる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 国際貿易や多国籍企業の研究分野について基本的な研究成果をどの程度理解しているのか、またそれを応用して現状を分析する能力をどの程度養っているかを基準にして、課題として課したレポートを5割、研究報告を5割の割合で評価します。 

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

リチャード・ボールドウィン『世界経済大いなる収斂-ITがもたらす新次元のグローバリゼーション』日本経済新聞社 2018年 ISBN978-532-35763-4

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 ①国際貿易論および世界経済論の基本的知識を学習していること。(90分) ②授業の前には、テキストや参考文献の該当箇所をよく読んで、内容の把握に努め、論点を整理して討論ができるように準備しておくこと。(90分) ③授業の後には、その授業内容をもう一度整理して理解をさらに深めて行くように努める。(60分)

◎--- 授業計画 ---◎

1.講義の概要2.グローバリゼーションの歴史3.人類の拡散と第一のバンドリング(フェーズ 1)4.人類の拡散と第一のバンドリング(フェーズ 2)5.蒸気革命とグローバリゼーション(第1幕)6.蒸気革命とグローバリゼーション(第2.3  幕)7.ICTとグローバリゼーション(ブレイクスルー)8.ICTとグローバリゼーション(第4幕)9.グローバリゼーションのナラティブの拡張10.グローバリゼーションの三段階制約論(蒸気革命以  前)11. グローバリゼーションの三段階制約論(アンバンド リング)12. グローバリゼーションと生産の組織化13. グローバリゼーションと比較優位14. グローバリゼーションとサービス化15. 前半の総括 16. グローバリゼーションの変化17. グローバリゼーション経済学の基礎(リカードと貿 易)18. グローバリゼーション経済学の基礎(新貿易論)19. グローバリゼーション経済学の基礎(サプライ   チェーンとアンバンドリング)20. グローバリゼーションのインパクト(第1のアンバン ドリング)21. グローバリゼーションのインパクト(第2のアンバン ドリング)22. グローバリゼーション政策(競争力政策)23. グローバリゼーション政策(産業政策)24. グローバリゼーション政策(貿易政策)25. 開発政策(産業発展)26. 開発政策(工業化)27. 開発政策(理論から政策へ)28. グローバリゼーションの未来(分離コストの将来)29. グローバリゼーションの未来(生産アンバンドリン グの未来)30. 全体の概括

Page 47: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F21033-01簿記学講義

通年 4 1 授業形態:講義太田 正博◎--- 授業の概要 ---◎

 本講義では、複式簿記の基本構造を理解している学生が、現代企業における高度で複雑な経済取引、経済事象および環境要因の財務的影響を、歴史的に、継続的に、しかも体系的に記録計算する技法を学習する。 簿記処理能力は、原理の理解の上で、大量の問題練習を行うことによって著しく向上する。本講義では、受講生に事前および事後の問題練習が課される。それによって、職業会計人に要求される簿記処理能力が養成される。

◎--- 到達目標 ---◎

 高度で複雑な経済取引を借方要素と貸方要素に瞬時に分解し、記録計算できる能力を養成する。そのために、基本取引から出発し、複雑な取引や特殊な取引の簿記処理へと学習を進めていく。最終的には会計士・税理士試験の簿記論合格を目標とする。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 基本的問題の解決能力をもって可または良とし、高度で複雑な問題解決能力をもって優または秀とする。能力の判定は、日々の問題練習(50%)および前期1回、後期1回のレポート(50%)によって行う。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

渡部裕亘、北村敬子、石川鉄郎編著『テキスト上級簿記第5版』中央経済社ISBN9784502127816

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 毎回、予習および復習のための問題練習を課す。予習にも復習にも2時間以上あててください。

◎--- 授業計画 ---◎

1.棚卸資産の原価配分 2.棚卸資産の期末評価 3.有形固定資産の取得、資産除去債務 4.有形固定資産の減価償却 5.研究開発費、ソフトウエア 6.商品売買(1) 7.商品売買(2) 8.工事契約 9.現金預金、手形10. 金銭債権と貸倒引当金11.有価証券12.デリバティブとヘッジ会計13.レッシーのリース会計14.レッサーのリース会計15.無形固定資産、繰延資産16.減損会計17.退職給付会計18.社債の発行19.社債の償還20.負債性引当金21.諸税22.税効果会計23.外貨換算24.株主資本25.剰余金の分配26.新株予約権27.企業結合28.のれんの処理29.本支店会計30.過年度遡及修正

Page 48: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11004-01マーケティング論研究

2年通年 8 1 授業形態:演習村上 剛人◎--- 授業の概要 ---◎

 マーケティング論研究では2年間コースおよび社会人を対象とした3年間コースで構成され、それぞれのテーマについて修士論文を作成することを目的として行います。そのため、論文の作成方法の学習と論文のコンテンツの理解の2つの視点から指導していきます。 本年度は修士論文を作成する学生と修士課程に入ってくる学生が混在していますが、同時に2つのタイプの学生に対応した指導を行っていきます。 修士課程に入ってきた学生には、修士論文を作成する全体のプロセスの理解と修士論文のテーマに関する内容の指導を行います。他方、修士論文を作成する学生には、修士論文のテーマについて全体のストーリを明確にしながら、論文が作成できるように指導していきます。 前期では、修士1年の学生を対象に、論文作成の基本的なことを学習してもらいながら、修士論文を作成する学生にはこれまで取り組んできたことを振り返りながら、再度論文作成のプロセスないしスキルの確認をしてもらいつつ、論文のテーマについての研究を進めてもらいます。少なくとも前期において3回程度報告をしてもらいながら、基礎文献の理解を深めながら、論文の構成をキーワードマップ論文構成法を用いて、整理していきます。修士課程1年目の学生には、テーマに関する基礎文献を報告をしてもらいながら、議論を行い、何を問題にしていくのか検討をしていきます。 後期においては、修士論文を作成する学生には、修士論文のコンテンツの論点整理と目次構成を完成させ、執筆にかかってもらいます。修士1年の学生には、先輩たちの研究を考察しながらも、自分の研究テーマをより明確にし、何を明らかにしなければならないのか、その方向性を決めて行ってもらいます。できるだけ、基本文献を読むように指導も行います。 

◎--- 到達目標 ---◎

 すべての受講生への到達目標は、 ①論文を作成する上でのプロセス及び考え方を理解できるようになる。 ②自分のテーマについての文献検索・収集ができるようになる。 ③論文や著書をキーワードマップで作成するという論文構成法を身につけることができるようになる。④3年間コースではさらに勤務している企業の真の問題点をしっかり整理できるようになること。 2年間コースの2年目および3年間コースの3年目の到達目標として、①論文の構成をうまく整理できるようになること。②テーマに関連する文献をできるだけ多く読みこなすことができるようになること。③修士論文を完成させることができるようになることを設定しています。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 1年目(ないし3年間コースの場合は1年目と2年目を併せて)では毎回の課題教材に対しての予習や発表(プレゼンテーション)および質疑応答の学習状況の程度および課題レポートで的確にまとめたものになっているかを評価基準とします。前者の学習状況について80%、課題レポートについて20%として評価します。2年目(ないし3年コースの2年目)では修士論文の作成する過程でグループディスカッションなどの参加度やプレゼンの内容がわかりやすく、説得的なものであるか、さらに最終成果としての修士論文の内容を評価基準としてします。なお、前者について40%、後者について60%として評価します。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

使用しない。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 必ず、事前課題に対して予習および自ら作成するものを準備し、講義に出席すること。またキーワードマップでの論文構成法を利用して文献の内容などを整理することをベースとしていることから、日頃からキーワードマップ論文作成法を身につけるように取り組んでおくこと。またプレゼンテーションおよびディスカッションを行うので、特にプレゼンテーションをする場合、しっかりできるように練習をしておくこと。また、前期においてはいつ自分が説明するようになってもできるように、少なくとも3時間は予習及び実際に理解できたのか振り返りも行ってください。後期においては事前資料の準備に2時間は用意し、ゼミで行ったことを少なくとも1時間は振り返りのために時間確保してください。

◎--- 授業計画 ---◎

(前期)1) イントロダクション2)3)論文作成をするためのポイントについて(1)(2)4) キーワードマップ構成法の学習5)6) 修士論文目次構成報告(1)7) 修士1年生のテーアに関する文献研究(1)8)9) 修士論文目次構成報告(2)10)修士1年生のテーアに関する文献研究(2)11)12)修士論文目次構成報告(3)13) 修士1年のテーマに関する文献研究(3)14)修士論文のストーリーの確定15)修士1年のテーマの振り返り<後期>16)17) 修士論文最終目次構成報告18)修士1年の研究経過報告19)20))修士論文執筆部分に関するチェック(1)21)修士1年のテーマに関する文献研究(4)22)23)修士論文執筆部分に関するチェック(2)24)修士1年のテーマに関する文献研究(5)25)26) 修士論文執筆部分のチェック(3)27)修士1年のテーマに関する文献研究(6)28)29)修士論文執筆部分のチェック(4)30)振り返り(総括)

Page 49: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11003-01マーケティング論講義

通年 4 1 授業形態:講義村上 剛人◎--- 授業の概要 ---◎

 本年はマーケティングを取り巻く環境がどのように変化してきているのかという視点から文献を取り上げ、企業のマーケティング問題とどのように関連してくるのかを考察していきたいと考えている。その一つの論点はビジネスの仕組みを考えていくための前提がどのように変化してきているのかという点にかかわったものである。それを取り扱っている文献としてジェレミー・リフキンが書いている『限界費用ゼロ社会ー物のインターネットと共有型経済の台頭ー』を取り上げたいと思う。特にインターネットの普及に伴う物のインターネット化であるIoTとシェア経済の浸透が企業のマーケティング行動にどのように影響を与え、ビジネスのあり方を変えていくのかを議論していきたい。 もう一つの論点はビジネスモデルのあり方についてである。近年インターネットの普及に伴いビジネスモデルがプラットフォームをベースにしたものへとシフトしてきている。なぜプラットフォームなのか、考察をしてみたいと思う。これに関しては幾つかの文献があるが、その一つであるアレックス・モサドとニコラス・L・ジョンソンの共著である『プラットフォーム革命』を取り上げ、ビジネスモデルの構築のあり方について検討していきたい。 前者の文献を前期で、後者の文献を後期で取り扱う予定である。ただし、参加するメンバーの状況に応じて、文献を変更することもあるので、留意すること。

◎--- 到達目標 ---◎

①現在進行しているマーケティングを取り巻く経済の前提がどのように変化しているのか説明できる。②新しい原理の登場に合わせ、企業が取り組むべき方法について説明できる。③プラットフォーム革命の文献を通して、ビジネスとして求められるモデルの特徴について説明できる。④今後のマーケティングに求められることは何かを説明できる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

 基本的に、講義での事前資料の読み込み及びレジュメの内容の程度、講義でのディスカッションの参加及び問題の本質に関わるような議論の内容や課題に的確に対応したレポートの内容などを評価する。事前資料の読み込み、レジュメ、そしてディスカッションへの参加や議論の内容などを8割、レポートを2割の割合で評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキスト ・ジェレミー・リフキン(2015)『限界費用ゼロ社会』(NHK出版)(ISBN:978-4-14-081687-5)・アレックス・モサドとニコラス・L・ジョンソン(2018)『『プラットフォーム革命』』(英治出版)(ISBN:978-4-86276-249-8)

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 各回ごとに問題提起をしてもらい、ディスカッションを行う予定であるので、しっかり事前に文献を読み込み、必要であれば教材のなかで紹介されている文献までも読み、講義に望んでもらいたい。また、講義の中でも議論した内容について振り返りを行うが、各自、自分が考えたこと、議論したこと、そしてその結果としてどのような認識に変化したのか、かならず講義終了後において確認作業をしてください。必要であれば、講義のなかで紹介する文献等にも目を通してください。この講義は学生参加型講義であるので、単に話を聞くという姿勢の学生であると、ついて行けない可能性もあるので、よく検討して受講してください。また1回の講義を受講するにあたり、少なくともテキストだけでなく、紹介されている文献も必要に応じてチェックしてください。そのため、少なくとも3時間程度の予習は必ず実施してください。また、理解できたのかどうか振り返りも少なくとも1時間は確保して実施してください。

◎--- 授業計画 ---◎

<前期>1. イントロダクション(講義の進め方)2 協働型コモンズの誕生3.資本主義の発展過程 2/3章(pp.50̃88)4. 資本主義から見た人間の本性5. IoTと無料のエネルギー6.3Dプリンティング7. 限界費用ゼロ教育と労働者の位置づけ8.プロシューマーの台頭とスマート経済の登場9.コモンズの喜劇10グローバル・コモンズの誕生へ向けて11.コミュニティ・コモンズを巡る闘争12.所有からアクセスへ13.新しい社会資本のあり方14.幸福とはなにか15. 生物圏のライフスタイル』16章(pp.462̃472)<後期>16.前期の振り返り17.イントロダクション18.プラットフォームとは19.プラットフォームの普及過程20.市場経済対計画経済から学ぶこと21.限界費用ゼロのもとでの企業の姿22.新しい独占像23.企業によるプラットフォームの形成

Page 50: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11049-01マーケティング・モデル講義

通年 4 1 授業形態:講義杉本 宏幸◎--- 授業の概要 ---◎

 流通・マーケティングの理論や意思決定にモデリングがどのような役割を果たすのかを考察し、これらを活用できるようになることを目的とします。 本年度は、市場反応モデル、STPマーケティングとそのデータ解析に関わる統計的モデルを中心に扱い、受講生にデータを収集して分析まで実践してもらうフィールドワーク形式で進めます。講義では毎回課題があり、課題は講義開始時に担当教員へ提出してもらいます。

◎--- 到達目標 ---◎

・流通・マーケティングに関わる基礎的な統計手法が理解、活用できること。・流通・マーケティングに関わる基礎的な統計解析結果の妥当性を確認できること。・理論的課題を現実の問題と照らしあわせて仮説として設計できること。・設計した仮説を検証するための統計的手法を判断でき、これを活用できること。・仮説とモデリングが流通・マーケティングの理論と実践でどのような意義を持つか考えられるようになること。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

成績評価基準は到達目標に対応し、講義での報告・課題・ディスカッション:30%、中間試験・最終試験:70%で評価します。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

豊田 裕貴(2017)、『Rによるデータ駆動マーケティング』、オーム社。2,600 円+税 ISBN-13 :978-4-274-219689参考書照井伸彦・佐藤忠彦(2013)、『現代マーケティング・リサーチ』、有斐閣。 ISBN-13 : 978-4-641-16416-1田村正紀(2006)、『リサーチ・デザイン―経営知識創造の基本技術』、白桃書房。ISBN-13: 978-4561264576

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

 Excel、PowerPoint、Rを使用します。Excel、PowerPointの使用が困難な大学院生は講義進行が困難です。 データ収集から分析およびレポートまでの実践(毎回80分)、指定文献の購読(毎回60分)、データ解析の課題のための予習・復習(毎回40分)が毎回全員必要です。課題を提出しない大学院生、予習・復習をしていないと判断される大学院生は、当該授業の点数が0点です。 商学部のマーケティングリサーチ、学部レベルのマーケティング・マネジメント、高校程度の微分、シグマ記号による演算、統計的仮説検定、行列の四則演算の知識が必要です。これら知識は初回のレベルチェックテストで確認します。これら知識が不足する院生には、上記に予習・復習に加え、追加の予習・復習を毎回要求します(毎回90分)。

◎--- 授業計画 ---◎

1.イントロダクション、レベルチェック2.意思決定とデータ解析3.文献購読と仮説の設計4.測定尺度5.質問紙の作成6.サンプリングと調査設計7.中間試験1:質問紙作成8.単純集計9.市場プロファイル分析:クロス集計分析概略10.市場プロファイル分析:クロス集計分析実践11.中間試験2:市場プロファイル分析12.セグメンテーション:t-検定13.セグメンテーション:分散分析概略14.セグメンテーション:分散分析実践15.中間試験3:セグメンテーション分析116.セグメンテーション:クラスター分析概略17.セグメンテーション:クラスター分析実践18.中間試験4:セグメンテーション分析219.ポジショニング:因子分析概略20.ポジショニング:因子分析実践21.ポジショニング:因子分析と知覚マップ22.中間試験5:ポジショニング分析23.市場反応分析:回帰モデル概略24.市場反応分析:単回帰モデル実践25.市場反応分析:重回帰モデル実践26.市場反応分析:弾力性推定とモデル選択27.中間試験6:市場反応分析28.仮説の検証と分析結果の整理29.報告書の作成30.最終試験(上記の計画と内容は、受講生の状況により変更されることがあります)

Page 51: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11101-01流通システム論学術特講

通年 4 1 授業形態:講義田村 馨◎--- 授業の概要 ---◎

 いま流通システムが大きく変わりつつある。産業別、商品別に形成されてきた流通システムはグローバル化、IT化、情報ネットワークの進化によって集約化、短縮化されつつある。 日本型流通システムという言葉があったように、各国の特有の流通システムが形成され維持されるといった認識も変えざるをえなくなっている。大きく流通システムが変貌しようとしているのだ。 本講義では、流通システムの変化を点検し、変化を誘発する要因を抽出すると同時に、将来を展望する。 

◎--- 到達目標 ---◎

・流通システムの変動メカニズムを理解し、その変動メカニズムが誘発する新たな変化を各自の展望として描けるようになる。・デジタル革命とサービス経済化がどの局面、どの機能面で新しい流通システムを構築するかが課題も含めて整理できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

・講義中の発言(30%)、5回の提出が求められるレポート(70%)で評価する。・講義中の発言は指示された事前学習を着実に行ったどうかを基準に評価する。・レポートはテーマに即して適切な仮説が設定され、適切な検証がデータを使いかつ統計的な検定をクリアしてなされているかを基準に評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキストは利用しない。参考文献は講義中に紹介する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

・以下の事前準備のために4-5時間の事前学習が毎回要求される。また、事後学習として最低2-3時間分の理解を深めるための学習が要求される。・日経新聞以外に日経MJ、日経産業新聞を日常的に読むことが要求される。・パワーポイント、エクセルが問題なく使えること。・流通に関するセンサスデータ等のデータ集計、統計解析が事後学習として課せられる。・ネット上の記事を英文を含め多数読むことが求められる。

◎--- 授業計画 ---◎

1回 流通をとらえる機能論的視点(流通機能に注目する)2回 流通をとらえる構造論的視点(流通構造に注目する)3回 流通をとらえる歴史論的視点(時系列変動に注目する)4回 流通の業種分析1(商業統計データによる業種構成とその変動分析)5回 流通の業種分析2(商業統計データによる業態構成変動の規定要因を特定する分析)6回 流通の業態分析1(商業統計データによる業態構成とその変動分析)7回 流通の業態分析2(商業統計データによる業態構成変動の規定要因を特定する分析)8回 流通の流通経路分析1(商業統計データによる流通経路とその変動分析)9回 流通の流通経路分析2((商業統計データによる流通経路変動の規定要因を特定する分析)10回 流通成果とは何か(概念的考察)11回 流通成果の測定1(マクロデータによる把握)12回 流通成果の測定2(ミクロデータによる把握)13回 日本の流通変化を総括する14回 日本の流通変化をレポートする15回 前期のまとめと夏休みに課すレポートの説明16回 レポートの発表17回 流通の国際比較分析1(比較枠組みの検討)18回 流通の国際比較分析2(データを使っての比較分析)19回 フィールド調査の設計20回 プレフィールド調査の報告21回 フィールド調査の中間報告22回 フィールド調査のレポートによる報告23回 サービス経済化と流通24回 サービス経済化で流通を認識する必要性と戦略性をレポートする25回 流通の変化とデジタル革命26回 流通の変化をデジタル革命との関係からレポートする27回 レポートのテーマ設定28回 レポートの中間報告29回 レポートの最終報告30回 後期のまとめ

Page 52: アジア経済論講義 2019-F010F11031-01 石上 悦朗 講義 通年 4 1 · 9>æ ")x>æ6ä1渕º>æ アジア経済論講義 2019-f010f11031-01 石上 悦朗 授業形態:講義

期別: 単位数: 開講年次:

2019-F010F11001-01流通システム論講義

通年 4 1 授業形態:講義田村 馨◎--- 授業の概要 ---◎

 いま流通システムが大きく変わりつつある。産業別、商品別に形成されてきた流通システムはグローバル化、IT化、情報ネットワークの進化によって集約化、短縮化されつつある。 日本型流通システムという言葉があったように、各国の特有の流通システムが形成され維持されるといった認識も変えざるをえなくなっている。大きく流通システムが変貌しようとしているのだ。 本講義では、流通システムの変化を点検し、変化を誘発する要因を抽出すると同時に、将来を展望する。 

◎--- 到達目標 ---◎

・流通システムの変動メカニズムを理解し、その変動メカニズムが誘発する新たな変化を各自の展望として描けるようになる。・デジタル革命とサービス経済化がどの局面、どの機能面で新しい流通システムを構築するかが課題も含めて整理できるようになる。

◎--- 成績評価基準および方法 ---◎

・講義中の発言(30%)、5回の提出が求められるレポート(70%)で評価する。・講義中の発言は指示された事前学習を着実に行ったどうかを基準に評価する。・レポートはテーマに即して適切な仮説が設定され、適切な検証がデータを使いかつ統計的な検定をクリアしてなされているかを基準に評価する。

◎--- テキストおよび参考文献 ---◎

テキストは利用しない。参考文献は講義中に紹介する。

◎--- 履修上の留意点、準備学習(事前・事後学習) ---◎

・以下の事前準備のために4-5時間の事前学習が毎回要求される。また、事後学習として最低2-3時間分の理解を深めるための学習が要求される。・日経新聞以外に日経MJ、日経産業新聞を日常的に読むことが要求される。・パワーポイント、エクセルが問題なく使えること。・流通に関するセンサスデータ等のデータ集計、統計解析が事後学習として課せられる。・ネット上の記事を英文を含め多数読むことが求められる。

◎--- 授業計画 ---◎

1回 流通をとらえる機能論的視点(流通機能に注目する)2回 流通をとらえる構造論的視点(流通構造に注目する)3回 流通をとらえる歴史論的視点(時系列変動に注目する)4回 流通の業種分析1(商業統計データによる業種構成とその変動分析)5回 流通の業種分析2(商業統計データによる業態構成変動の規定要因を特定する分析)6回 流通の業態分析1(商業統計データによる業態構成とその変動分析)7回 流通の業態分析2(商業統計データによる業態構成変動の規定要因を特定する分析)8回 流通の流通経路分析1(商業統計データによる流通経路とその変動分析)9回 流通の流通経路分析2((商業統計データによる流通経路変動の規定要因を特定する分析)10回 流通成果とは何か(概念的考察)11回 流通成果の測定1(マクロデータによる把握)12回 流通成果の測定2(ミクロデータによる把握)13回 日本の流通変化を総括する14回 日本の流通変化をレポートする15回 前期のまとめと夏休みに課すレポートの説明16回 レポートの発表17回 流通の国際比較分析1(比較枠組みの検討)18回 流通の国際比較分析2(データを使っての比較分析)19回 フィールド調査の設計20回 プレフィールド調査の報告21回 フィールド調査の中間報告22回 フィールド調査のレポートによる報告23回 サービス経済化と流通24回 サービス経済化で流通を認識する必要性と戦略性をレポートする25回 流通の変化とデジタル革命26回 流通の変化をデジタル革命との関係からレポートする27回 レポートのテーマ設定28回 レポートの中間報告29回 レポートの最終報告30回 後期のまとめ