7
■調査概要 ◆基本的な考え方 ◆モニタリング項目、内容 比屋根湿地等モニタリングの調査項目、地点、内容 ・比屋根湿地浄化施設の整備による水環境の改善状況、生物環境への影響及び整備効果を 検証するため、モニタリングを行う。 【水質・底質】 ・施設整備による水質・底質の浄化効果を測定・検証する。 ・環境改善の進捗状況を把握するとともに、施設の維持管理に活用する。 【動植物】 ・現湿地環境の改変に伴う生物の生育・生息状況を定期的にモニタリングする。 ・整備前後におけるマングローブ域の生物生息状況の変化の有無を確認する。 ・浄化施設周辺に創出された新たな生態系の形成過程についてモニタリングする。 ・調査項目及び調査方法は、平成17年度に実施した比屋根湿地の現地調査を基本とする。 ・水質・底質の状況及び植物、鳥類、水生生物等の「場」の機能・利用状況を今後整理し ていく。 平成19年度 中城湾港泡瀬地区環境保全・創造検討委員会 第1回 比屋根湿地・泡瀬地区海岸整備専門部会 比屋根湿地モニタリング調査結果概要について 平成19年12月 沖縄県土木建築部港湾課

中城湾港泡瀬地区環境保全・創造検討委員会 · 2013. 4. 15. · 130 L-3 a a a a a a h h h h h h h o o p p p p q q q q j i s s l r r m k a a a a a u h h h h i j m

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■調査概要

 ◆基本的な考え方

 ◆モニタリング項目、内容

比屋根湿地等モニタリングの調査項目、地点、内容

・比屋根湿地浄化施設の整備による水環境の改善状況、生物環境への影響及び整備効果を 検証するため、モニタリングを行う。 【水質・底質】  ・施設整備による水質・底質の浄化効果を測定・検証する。  ・環境改善の進捗状況を把握するとともに、施設の維持管理に活用する。 【動植物】  ・現湿地環境の改変に伴う生物の生育・生息状況を定期的にモニタリングする。  ・整備前後におけるマングローブ域の生物生息状況の変化の有無を確認する。  ・浄化施設周辺に創出された新たな生態系の形成過程についてモニタリングする。

・調査項目及び調査方法は、平成17年度に実施した比屋根湿地の現地調査を基本とする。・水質・底質の状況及び植物、鳥類、水生生物等の「場」の機能・利用状況を今後整理し ていく。

平成19年度

中城湾港泡瀬地区環境保全・創造検討委員会

第1回 比屋根湿地・泡瀬地区海岸整備専門部会

比屋根湿地モニタリング調査結果概要について

平成19年12月

沖縄県土木建築部港湾課

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St-JSt-K

St-NSt-M

比屋根湿地への流入水路、ボックスカルバートの水質状況

St-ASt-B

St-C

St-G

St-F

St-E

COD濃度

SS濃度

1.水質・底質

1)水質 2)底質

比屋根湿地内の底質の状況

COD負荷量

SS負荷量

※深度による粒度の比較

<COD濃度、COD負荷量>

・ほとんどの地点において、平成17年度、平成19年度のCOD値が同様の傾向となった。

・St-Bが、COD7.1mg/Lとなり最も濃度が高く、潮の影響を受けない上流区間も同様の数値となる。

・COD負荷量は、St-B、St-Fが最も高い値となる。

<SS濃度、SS負荷量>

・ほとんどの地点において、平成17年度、平成19年度のSS値が同様の傾向となった。

・St-FがSS11mg/Lとなり最も濃度が高い傾向を示す。

・SS負荷量は、St-Fにおいて高い数値が顕著に出ている。

・St-Mでは、過年度のデータも含めて7割程度がシルト・粘土質で構成する底質となる。

・St-Nでは、深度(0.5m、1.5m)による粒度調査を実施しており、深度0.5mはほとんどがシルト・粘土

となるが、深度1.5mでは砂礫質の底質となる。

<陸地化区域(St-M、St-N)>

・St-Iは、流水部となるため砂礫質の底質で構成されている。

・St-Jの干潟域では、平成17年度の夏季でシルト・粘土質の底質であったが、同年度の冬季、平成19

年度の夏季にかけて、砂礫質の底質に変化している傾向が見られる。

・St-Kでも平成17年度と比較して、僅かにシルト・粘土質から砂礫質の底質へと変化が見られる。

<水路、マングローブ域(St-I、St-J、St-K)>

H19H17

H19H17

H19H17

H19H17

シルト・粘土減少

シルト・粘土減少

1.5m下は砂礫

底質は砂礫質でほぼ安定

1

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220 230 240 250 260 270 280 290 300 310320 330 340 350 360

0

10

20

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40

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60

70

80

90

100

110

120

130

L-3

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220 230 240 250 260 270 280 290 300 310320 330 340 350 360

0

10

20

30

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70

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90

100

110

120

130

L-3

2.植物 1)湿地北側

BOXカルバート

BOXカルバート

L-2 L-2

平成19年平成17年

S=1:1,200

N

24m0

市道

ギンネムシロノセンダングサ

水路

フェンス

標高(E.L)

L-2

朔望平均満潮面

0

10

5

樹高

水路水路

市道

ギンネムシロノセンダングサ

水路

フェンス

道路

モミジバヒルガオパラグラスシュロガヤツリ

標高(E.L)

L-2

朔望平均満潮面

0

10

5

樹高

湿地北側の植生分布(H17、H19調査結果の比較)

ヒイラギギクの生育域が拡大

:メヒルギ群落a

:オヒルギ群落b

:ヒルギ混合群落d

:ソナレシバ群落e

:ハママツナ群落f

:ミルスベリヒユ群落g

:ヨシ群落h

:イボタクサギ群落i

:アダン群落j

:オオハマボウ群落k

:シマツユクサ群落l

:ススキ群落m

:ノアサガオ群落n

:トキワギョリュウ(モクマオウ)群落o

:ギンネム群落p

:ヒイラギギク群落q

:パラグラス群落r

:モミジバヒルガオ群落u

:ヤエヤマヒルギ群落c

※出典:地形図(平成13年:国土地理院)

:サワスズメノヒエ群落t

:ノブドウsp群落s

凡 例

イボタクサギの生育域が拡大

: メヒルギ

在来種(自生種)

帰化種

: イボタクサギ

: ヨシ

: サワスズメノヒエ

: ヒイラギギク

: トキワギョリュウ

: パラグラス

植生断面凡例

・平成17年度と比較してヨシ群落の生育範囲がさらに狭くなり、ヒイラギギクの生育域が拡大する。

・ヒイラギギクの生育域が、イボタクサギの生育域に変化・拡大している。

・上記の傾向を踏まえると湿地北側は、陸地化の進行する傾向が見られる。

・比較的地盤が低く、海水流入がある中央部は、ヨシ群落が残りマングローブも点在する。

ヨシ→ヒイラギギク→イボタクサギと植生が変化

2

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BOXカルバート

BOXカルバート

BOXカルバート

BOXカルバート

コ-2

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50

954

44

43

1

225

12

16

20

29

3

8

13

32

33

11

10

40

52

14

48

湿地南側の植生分布(H17、H19調査結果の比較)

凡例

:メヒルギ群落

:アカバナヒルギ(オヒルギ)群落

:ヒルギ混合群落

:ソナレシバ群落

:ハママツナ群落

:ミルスベリヒユ群落

:ヨシ群落

:イボタクサギ群落

:アダン群落

:ヤエヤマヒルギ群落

a

b

c

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i

j

:オオハマボウ群落

:シマツユクサ群落

:ススキ群落

:ノアサガオ群落

:トキワギョリュウ(モクマオウ)群落

:ギンネム群落

:ヒイラギギク群落

:パラグラス群落

:ノブドウsp群落

k

l

m

n

o

p

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s

※出典:地形図(平成13年:国土地理院)

①~54 :マングローブ監視地点

※平成17年度調査地点から代表点を抜粋

S=1:1,200

N

24m0

2)湿地南側(マングローブ域)

・ヒルギ類の生育状況をモニタリングするため、平成17年度調査地点から代表点を選定(56地点→24地点)し、

ヒルギ類の生育状況断面(1m×1m)・樹高を記録。

・24地点中17地点で樹高が増加し、開花・結実等も見られ順調な生育が見られた。

・特に樹高2m以下の地点、林縁部地点では、樹高の増加が見られヒルギ類の分布範囲の拡大が予想される。

・平成17年度行ったヒルギ類の面的詳細調査は実施してないが、目視でもヒルギ類の生育域が拡大してる状

況が確認できる(写真参照)。

・特に鳥類の餌場となる、まとまった干潟域にヒルギ類の稚樹が広がりを見せる。

まとまった面積の干潟域にヒルギ類の稚樹が広がる

ヒルギ群落と泥の堆積部分の境目ではヒルギ類の稚樹が多く見られる

3

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S=1:1,20024m0

N

マングローブ域

 甲殻類・貝類共に多くの種が出現。地盤高や底質等の環境の違いにより、様々な種が生息している。

ウウララシシママミミミミカガ゙イイ

陸地環境(陸地化が進んだ場所)

 大潮の満潮時のみ海水が侵入する。オキナワアナジャコの塚が点在する他、コハクオカミミガイ等の高潮線付近に生息するオカミミガイ類が優占している。

 大潮平均高潮線より上側に生息するミナミオカガニやオカヤドカリ類等が生息している。

陸地化が著しく進んだ場所

干潟域(南西側)

南西側に広がる干潟。平成17年度に比べて、ヒルギの進出が見られる。砂地ではシオマネキ類が優占している。

比屋根湿地の水生動物(魚類、貝類、甲殻類、その他)の特徴

・出現する水生動物の種数は多く、平成17年度と平成19年度の調査により合計200種以上が確認されている。

・特に甲殻類(86種)の出現種数が多く、名護市の天然記念物に指定されている大浦川マングローブでの調査結果(67種;諸喜田ら

2002)と同程度であり、比屋根湿地は住宅地に面したマングローブでありながら、生息する種は多いものと判断される。 

・水路とその周辺に広がる干潟では、甲殻類のシオマネキ類が優占している他、水路内では魚類のティラピア類が優占している。

・マングローブ内では甲殻類のベンケイガニ類が優占して見られる他、貝類のオカミミガイ類も多数出現している。

・陸地化の進んだ場所では、コハクオカミミガイ等の巻貝が優占し、所々にオキナワアナジャコの塚も点在している。

・生物の分布状況は、ほとんどの地点では平成17年度の調査と比較して大きな変化は見られないが、南西側の干潟ではヒルギ

の生育が新たに見られるなど環境のの変化が見られた。

コハクオカミミガイ

水路(雨水幹線)

下流はコンクリリート3面張りであり、生物の生息環境として不適。

干潟域(中央部)

 中央部に広がる干潟。泥分が多く、オサガニ類やヘナタリ(巻貝)等が生息している。

ヘナタリ

シシオオママネネキキ類類

3.底生生物・魚類

水路(南東側)

 フエダイ類やアイゴ類等の汽水性魚類の幼魚が干潮時にも確認されている。

水路(雨水幹線:上流)

個体数は少ないが、海と川を行き来する両側回遊魚のゴシキタメトモハゼやアヤヨシノボリ、オオウナギ等も見られる。

ゴシキタメトモハゼ

 コムラサキオカヤドカリ

4

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3)貴重種の分布状況(平成19年度 -夏季-)1)水生生物の出現種の状況

2)水生生物の分布状況(平成19年度 -夏季-)

L-1(湿地南側)

L-2(湿地北側)

甲殻類の個体数が最も多い

'07環境省RL見直しで貝類の多くが対象となる

種数・個体数が多く多様な生物相が形成される

種数が少なく、特定の貝類の個体数が多い

窪地の湿った所に貝類が見られるが、高地盤の乾燥した所には見られない

水路、澪筋の水際にシオマネキが多く生息

5

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S=1:1,20024m0

N

ヌマガエル(2)ヘリグロヒメトカゲ

ヘリグロヒメトカゲ

ヘリグロヒメトカゲ

ジャワマングース(2)

ヤモリ科sp.(卵)

ノイヌ(死体)

ジャワマングース(糞)

ホホオオクグ゙ロロヤヤモモリリ

ホホオオクグ゙ロロヤヤモモリリ

オリイオオコウモリ

ノネコ(糞)

ホホオオクグ゙ロロヤヤモモリリ

ヌヌママカガ゙エエルルヒヒメメアアママカガ゙エエルル((幼幼生生55))ミミシシシシッッヒピ゚アアカカミミミミカガ゙メメ

フブ゙ララーーミミニニメメククララヘヘヒビ゙

クロガシラウミヘビ

ヒメアマガエル

ジャワマングース

リュウキュウジャコウネズミ

ジャワマングース(2)

ニホンクマネズミ

ニホンクマネズミジャワマングース

ハツカネズミ

ニホンクマネズミ

リュウキュウジャコウネズミ

リュウキュウジャコウネズミ

リュウキュウジャコウネズミ

リュウキュウジャコウネズミ

リュウキュウジャコウネズミ

アアオオカカナナヘヘヒビ゙

シジ゙ャャワワママンンクグ゙ーースス

シジ゙ャャワワママンンクグ゙ーースス

リリュュウウキキュュウウシジ゙ャャココウウネネスズ゙ミミ

ホオグロヤモリ

ヘリグロヒメトカゲ

リュウキュウジャコウネズミ

ジャワマングース ジャワマングースホオグロヤモリリュウキュウジャコウネズミ

オリイオオコウモリ(2)

シロアゴガエル(3)

ミナミヤモリオキナワキノボリトカゲ

ミシシッピアカミミガメ

ミシシッピアカミミガメ

ヌマガエル

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オオキキナナワワハハツツカカネネスズ゙ミミ

ミミシシシシッッヒピ゚アアカカミミミミカガ゙メメ((22))

ノノイイヌヌ

ノノイイヌヌ((88))

リリュュウウキキュュウウシジ゙ャャココウウネネスズ゙ミミ

リリュュウウキキュュウウシジ゙ャャココウウネネスズ゙ミミ

ワワタタセセシジ゙ネネスズ゙ミミ((死死体体))

ウウミミヘヘヒビ゙科科sspp.. シジ゙ャャワワママンンクグ゙ーースス ニニホホンンククママネネスズ゙ミミ

ウウミミヘヘヒビ゙科科sspp..

リリュュウウキキュュウウシジ゙ャャココウウネネスズ゙ミミ

ホホオオクグ゙ロロヤヤモモリリ((22))

ホホオオクグ゙ロロヤヤモモリリ

オオリリイイオオオオココウウモモリリ

リリュュウウキキュュウウシジ゙ャャココウウネネスズ゙ミミ

シジ゙ャャワワママンンクグ゙ーースス((糞糞))

凡例

:H19確認地点

:H17確認地点

注:( )内の数字は確認個体数を示す。  表示がないものは1個体。

参考文献

「日本動物大百科5」(1996年、平凡社)

「決定版日本の両生爬虫類」(2002年、平凡社)

「日本カエル図鑑」(1999年、文一総合出版)

「日本の哺乳類改訂版」(2005年、東海大学出版会)

「コウモリ観察ブック」(2002年、人類文化社)

4.小動物

ミシシッピアカミミガメ

●生息環境池や沼等。耐塩性もあり、汽水域でも生息。

●食性雑食性。

※移入種 ヌマガエル

●生息環境水田や湿地、川などの水辺周辺に生息。

●食性クモ、ダンゴムシ、アリ、コウチュウ類、バッタ類等

ホオグロヤモリ

●生息環境主に民家などの建造物に生息。野外では開けた場所の森林やサトウキビ畑等にも生息。

●食性昆虫等の小型無脊椎動物。

●生息環境樹林に生息。市街地の街路樹等でも見られる。

●食性様々な植物の果実や葉などの植物体も食べる。

※県準絶滅危惧種オリイオオコウモリ

ジャワマングース

●生息環境森林から耕作地まで多様な環境に生息。

●食性小型動物、昆虫類。

※特定外来生物※移入種 リュウキュウジャコウネズミ

●生息環境市街地の民家軒下や農耕地周辺、河畔のヤブ等に生息。

●食性各種の昆虫類、ミミズ等の小動物。

ワタセジネズミ

●生息環境

河畔のヤブや草地、耕地、低山の低木林等に生息。

●食性小型昆虫類、クモ類。

※環境省準絶滅危惧種※県準絶滅危惧種

ヒメアマガエル

●生息環境

●食性アリ類、シロアリ類等の小昆虫。

低地から山地まで広く分布。林床の落葉の間や草むらなどに多い。

比屋根湿地の小動物の状況(H17、H19調査結果の比較)

・平成17年度、平成19年度調査結果を踏まえると、ネズミ類、ジャワマングース等の生息が顕著に

見られる。

・平成19年度調査結果では、小動物がさらに湿地内へ侵入しジャワマングース等の個体数も増加

してることから、湿地の陸地化による影響と考えられる。

・湿地北側の陸地環境は、ネズミ類やジャワマングースの生息場所となる。

・水路より南側の地盤が高い所は、満潮時にはほとんど海水が流入するため、小動物はあまり見ら

れないが、干潮時には上記同様ネズミ類やノイヌ、ノネコの生息も確認されている。

・護岸はネズミ類の巣穴や休息場、満潮時の小動物の避難場所として利用される。

・比屋根第一雨水幹線、第二幹線では、耐塩性のあるカメ類、カエル類の生息場となる。

・マングローブが生育する湿地環境では、陸上性の小動物は極めて少ないが、ヒルギ特有の昆虫

類の生息が確認されている。

6