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COMPANY PROFILE 会社概要 2017-2018

COMPANY PROFILE - ヤクルト本社 COMPANY PROFILE 2017-2018 4 ヤクルトの研究開発 腸内フローラ 生体防御 プロバイオティクス 微生物ゲノム解析 未知の腸内細菌の探索

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C O M P A N Y P R O F I L E

会社概要 2017-2018

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プロバイオティクスの恵みを心を込めて、お客さまへプロバイオティクスとは、人に有益な作用をもたらす生きた微生物のこと。

「一人でも多くの人に健康を届けたい」という情熱を原動力に、

ヤクルトは創業以来、目に見えないほどの小さな生き物が秘める

大きな可能性を追究してきました。

そして、その成果を基に「ヤクルト」を始め、

多彩な食品や化粧品、医薬品を創造。

今では「健康で楽しい生活づくり」につながる商品を、

世界中の皆さまにご利用いただいています。

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トップメッセージ

世界の人々の健康に貢献するヤクルト

代表取締役社長 根岸 孝成「一人でも多くの人に健康になっていただきたい。病気になってから治療するのではなく、病気にかからないように予防することが重要である」。予防医学の研究に心血を注いだヤクルトの創始者 医学博士・代田 稔の言葉です。代田博士は、長年の研究の末、生きて腸にとどいて有用なはたらきをする乳酸菌(L.カゼイ・シロタ株)の強化培養に成功します。それはプロバイオティクスという言葉さえない1930年のことでした。それから約90年、当社は、生命科学の追究を基盤とし

て、人々の健康づくりに貢献することを理念に事業を展開し、今では、日本をはじめ世界38の国と地域で、毎日3,500万本以上が愛飲されるまでになりました。私たちは、創業の熱き志に想いを寄せるとともに、それ

に甘んじることなく、将来への準備を、常に念頭において事業展開を行ってきました。生命科学の追究の基盤となる研究所については、約10年の歳月をかけ、昨年、世界に誇れる新研究所が完成しました。また安全・安心の基礎となる生産工場については、新設・改装を重ね、再編・整備がほぼ完了いたしました。一方、食品分野においては新製品開発や商品の多様化、

また事業の多角化においては化粧品事業、医薬品事業、球団経営などに着実に取り組んできました。さらに、当社の透明度の高い経営は、コンプライアンスにおいてもコーポレートガバナンスなどにおいても、社会から非常に高い評価をいただいております。私たちは、世界の人々の健康に貢献するため、その歩みをいささかも緩めることなく、「人に役立ち」「社会に役立ち」、誰からも愛される企業を目指して、これからもさまざまな分野で挑戦を続けていきたいと考えております。

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代田は、「予防医学」を含めて3つの考えを提唱しました。栄養素を摂る場所である腸を丈夫にすることが健康で長生きにつながるという「健腸長寿」と、誰もが願う健康を、「誰もが手に入れられる価格で」提供することです。私たちはこの考えを「代田イズム」と呼び、すべての事業

の原点と位置付けています。また、ヤクルトは商品を「宅配」でお客さまにお届けしています。これは「真心」や「人の和」を大切にした代田の想いに根差したものです。「真心」を込めて商品をお渡しすると同時に、「予防医学」や「健腸長寿」の考えをお伝えするという目的もあります。創始者の想いは「代田イズム」として、時代の変遷にも揺

らぐことなく今日に至るまでしっかりと受け継がれています。

すべての事業活動の原点は「代田イズム」

代田イズムは、上記のほかにも、「真心」「人の和」「正直・親切」「普及の心」「宅配の心」などの考えがあり、時代を超えて事業の原点になっています。

予防医学病気にかかってから治療するのではなく、病気にかからないための「予防医学」が重要である。

健腸長寿ヒトが栄養素を摂る場所は腸である。「健腸長寿」つまり腸を丈夫にすることが健康で長生きすることにつながる。

誰もが手に入れられる価格で腸を守る「乳酸菌 シロタ株」を一人でも多くの人に、手軽に飲んでもらいたい。

予防医学

健腸長寿誰もが

手に入れられる価格で

代田イズム1921年、ヤクルトの創始者であり、医学博士の代田 稔は京都帝国大学(現在の京都大学)で医学の道を歩みだしました。当時の日本はまだ豊かではなく、衛生環境や栄養状態の悪さからコレラや赤痢などの感染症で多くの人々が命を落としていました。この状況に胸を痛めた代田は病気にかからないようにする

「予防医学」を志し、微生物研究に取り組みます。そして乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを見出し、1930年、胃液や胆汁などの消化液に負けずに生きたまま腸内に到達して、有益な作用を発揮する乳酸菌の強化培養に世界で初めて成功しました。それが今日、「乳酸菌 シロタ株」と呼ばれている「L.カゼイ・シロタ株」です。代田は、この乳酸菌を一人でも多くの人の健康に役立て

てもらうため、有志とともに安価でおいしい乳酸菌飲料として製品化し、1935年に「ヤクルト」として発売しました。現在、世界中で愛飲されている「ヤクルト」の歴史はここ

から始まったのです。

「病気にかからない体づくり」の追究から生まれたヤクルト

乳酸菌飲料に、健康への願いを込めて

_ 私たちの歩み _

代田 稔(しろた みのる)

1899年 長野県飯田市に生まれる1921年 京都帝国大学医学部入学1930 年 医学博士の学位を得る1931年 医師免許を取得

生涯を腸内菌の研究と予防医学の普及に捧げ、1982年、82歳の天寿を全うし、その生涯を閉じる。 

医学博士株式会社ヤクルト本社 元代表取締役会長兼中央研究所長

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そして、未来を見つめて。ヤクルトは現在、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、国際宇宙ステーション(ISS)における研究に取り組んでいます。これは、ISSでのプロバイオティクス(L. カゼイ・シロタ株)の継続摂取によって免疫機能や腸内環境に与える影響を科学的に検証することで、宇宙飛行士の健康やパフォーマンスの維持・向上への貢献を目指すものです。また、この共同研究によって得られた知見を地上でのプロバイオティクス研究の発展につなげるとともに、「究極の予防医学」として確立し、地球に暮らす人々の健康増進に役立てることも目的としています。これからもヤクルトは原点である代田イズム、そして

「私たちは、生命科学の追究を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。」という企業理念のもと、健康という何ものにも代えられない喜びを皆さまにお届けしていきます。

微生物研究と生命科学の発展を目指し、これからも健康をお届けし続ける

乳酸菌飲料をはじめとする食品、そして乳酸菌のチカラですこやかな肌に導く化粧品、がん領域を中心とした医薬品と、商品の幅を広げたヤクルト。私たちは現在、生命科学を追究する研究とそれに基づく製品開発、高度な品質管理のもとで行う生産、ヤクルトレディによる宅配や店頭で商品を販売する直販の領域で事業を展開しています。その領域は日本のみならず、グローバルに広がっています。

事業の幅と舞台を広げ世界の皆さまに「すこやかな毎日」を

国際宇宙ステーション(ISS)

「予防医学」を志した代田 稔の情熱に始まるヤクルト。創始者から受け継いだ想いをすべての事業領域に込めて、皆さまの「健康で楽しい生活づくり」に貢献していきます。

L. カゼイ・シロタ株

私たちは、生命科学の追究を基盤として、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。

ヤクルトの企業理念

●食品事業● 宅配営業● 直販営業●化粧品事業●医薬品事業●国際事業

●研究開発●生産活動

●CSR

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ヤクルトの研究開発

●腸内フローラ ●生体防御 ●プロバイオティクス●微生物ゲノム解析 ●未知の腸内細菌の探索 など

ローラ ●●生体防御生体防 ●●プロバイオテゲノム解析 ●未知の腸内細菌の探

基盤研究

素材の開発

製品化研究

医薬品

食 品

化粧品

微生物を中心としたライフサイエンス研究を、人々の健康につなげるヤクルトの研究開発の拠点となっているのが中央研究所です。プロバイオ

ティクス*分野の最先端研究機関として、「予防医学」「健腸長寿」の考えに基づいた腸内微生物研究を軸に、人の健康維持や増進、回復に役立つ有用微生物について研究しています。そしてその成果を、食品、化粧品、医薬品の素材開発につなげています。食品分野では、微生物の優れた力を人の健康に役立てるための研究開発に力を入れています。化粧品分野では皮膚科学に基づく安全性の高い有効な素材、医薬品分野では抗がん剤やがん関連薬剤などの研究開発に取り組んでいます。

研究開発Research and Development

「科学するヤクルト」―――プロバイオティクスの可能性を拓く創業以来、微生物の奥深い世界を追究し、多くの知見を積み重ねてきたヤクルト。充実した環境の中、よりレベルの高い研究を展開し、お客さまの「健康で楽しい生活づくり」に、これまで以上に貢献する商品を創出していきます。

プロバイオティクス腸内細菌のバランスを改善することで人に有益な作用をもたらす微生物のこと。

*用語解説

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ヤクルト本社 中央研究所(東京都国立市)

ヤクルト本社ヨーロッパ研究所ベルギー・ゲント市サイエンスパーク内研究施設※ヨーロッパ研究所は、1階に設置されています。

ベルギーのゲント市にヨーロッパ研究所を設置し、「ヨーロッパの人々の健康維持にプロバイオティクスがどのように作用するか」を中心に研究を進めています。これらデータの蓄積により、グローバルな事業展開のための研究基盤の確立を目指しています。

海外の研究拠点

ヨーロッパにおけるプロバイオティクスの作用を追究

最新の研究施設

微生物研究の発展をリードし、コミュニケーションの場も創造中央研究所は、先進的な研究機器・設備が導入された7つの棟(研究管理棟、基礎研究棟、食品研究棟、医薬品・化粧品研究棟、品質・技術開発棟、共用研究棟、エネルギー棟)を擁しています。また研究管理棟内には座席数320席の「国際会議場」や、創始者 代田 稔とヤクルトについて理解を深められる「代田記念館」が設置されています。このような充実した環境の中で、基礎研究や食品・化粧品・医薬品開発を目的とした応用研究、安全性に配慮したものづくりや環境保全に関わる分析事業など、幅広い研究を展開しています。また、国内外の研究者やお客さまとの活発なコミュニケーションの場を創造し、科学技術や社会の発展にも貢献しています。

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腸内フローラ解析システム「YIF-SCAN」※YIF-SCANは登録商標です。

NK活性病原菌やウイルス、がんなどから私たちのからだを守る「免疫」システムの最前線ではたらいているのがNK(ナチュラルキラー)細胞です。NK活性とは、NK細胞のはたらきの強さのことで、近年は免疫力を測るバロメーターとして認識されています。

*用語解説

長年の研究により、乳酸菌は多くの有用性をもつことが明らかになっています。中でも乳酸菌 シロタ株はプロバイオティクスの代表であり、摂取により免疫のカギを握る「NK活性*」の維持・回復など、からだの免疫力を調節することが解明されており、加えて有害な変異原物質を体外に排泄するなど、発がんリスクを低減することがわかってきました。現在までに、膀胱がんや大腸がん、乳がんについて発症リスクの低減が確認されています。ほかに、小児急性下痢症やノロウイルスによる感染性胃腸炎などの感染症に対しても、発症率低減や症状緩和などの効果を有することがわかっています。

発がんリスクや感染症発症の低減効果を確認

乳酸菌の研究

腸内細菌の研究においても、多くの成果を収めています。新生児の腸内に存在するビフィズス菌は母親から伝播するものであることを世界で初めて証明しました。このほか、さまざまな哺乳動物の腸内細菌であるセグメント細菌が、免疫システムの中心的役割を果たすT細胞の一種「Th17細胞」の誘導に関わることなどを解明しています。腸内フローラ*の効率的な解析を実現するシステム

「YIF-SCAN®」(イフスキャン)も開発しています。これは個々の腸内細菌がもつ特徴的な遺伝子配列に基づき、細菌を選択的に定量化するもので、多数存在する菌から少ない菌まで幅広く、高感度な解析を迅速に行います。

腸内細菌の実態を解明

腸内細菌の研究

生菌数の測定

微生物の培養試験

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腸内フローラ人の腸管内に生息する細菌(腸内細菌)が集まって構成している複雑な微生物生態系(マイクロビオータ)のこと。腸内細菌は、およそ千種類約百兆個にものぼります。

プレバイオティクス①消化管上部で分解・吸収されない、②腸に共生する有益な細菌の栄養源となり、それらの増殖を促進する、③腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する、④人の健康の増進維持に役立つ、の条件を満たす食品成分。オリゴ糖や食物繊維の一部がプレバイオティクスとして知られています。

開発部門では、基礎研究や製品化研究を経て、安全性が確認された食品の新規素材を活用し、商品を開発しています。また、実生産に向けた技術開発試験を行うなど、効率的で安定した製造技術の確立や、品質保証のための研究も行っています。商品に使用する包装資材についても、使用量や廃棄物の削減などによる環境負荷の低減が図れる技術確立に、積極的に取り組んでいます。その一つとして、「Newヤクルト」「Newヤクルトカロリーハーフ」および「ヤクルトゴールド」では、従来に比べ20%以上薄肉化した厚さ20µmのポリスチレン製シュリンクラベルを使用しています。

基礎研究・製品化研究の成果を商品開発につなげる

開発部門の取り組み

食品や生体、環境に関わる化学分析や微生物解析手法などの技術開発を担っているのが分析試験研究所です。これらの技術は商品の安全・安心の確認および環境測定に使用され、また、外部機関からの依頼試験などに展開しています。1976年には分析・検査機関として行政の許認可を受け、2016年には試験所の技術能力を示す国際規格であるISO17025試験所認定※を取得しました。

長年培った技術をもとに高品質な商品づくりおよび環境改善に貢献

分析試験研究所の取り組み

※認定範囲:HS-GC/MSによる上水中のVOC試験

医療分野で活用されている研究成果の一つに、プロバイオティクスと、おなかの中の有用な菌の増加を助けるはたらきのあるプレバイオティクス*を一緒に摂取する「シンバイオティクス療法」があります。術後感染症の発症抑制効果が認められ、抗菌薬の投与に代わる療法として注目されています。また、免疫機能の回復や、栄養状態の改善効果が確認されています。

医療現場でも活躍するプロバイオティクス

活用されている成果

多重染色FISH法を用いた腸内フローラ解析

多重染色FISH法による細菌(黄)の観察像

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生産活動Production

ヤクルトは、乳製品、化粧品、医薬品を自社工場で生産しています。すべての製品において高品質を実現。安全・安心を確保し品質をつくり込んで、製品の信頼性を高めています。

安全・安心・高品質なものづくりを追求ヤクルトは、乳製品、化化化化化化化化粧粧化すべての製品においていてててててててててて高高高安全安 ・安心を確保保保保保しししし品し品し品し品し品品しし品し品

安安安安全・安安安安安安安安安安安安心心安全・安心・高品質なものづくりを追求ヤクルトは、乳製品、化粧品、医薬品を自社工場で生産しています。すべての製品において高品質を実現。安全・安心を確保し品質をつくり込んで、製品の信頼性を高めています。

ヤクルトの各工場では、以下について認証取得や導入を行い、製品の品質向上と環境にやさしいものづくりに努めています。

信頼性の高いものづくりと環境保全を実現するために

●ISO9001 :品質管理体制に関する国際規格。製品品質の維持向上を目的とするものです。品質管理を行う組織の運用や、製造等の業務を実施する際の方法などについて、満たすべき要求事項が定められています。

●ISO14001:環境パフォーマンスの改善を継続的に実施するために要求される国際規格。企業活動が環境に及ぼす影響を最小限にとどめることを目的とするものです。継続的な改善のためにPDCA(Plan・Do・Check・Act)サイクルを取り入れ、組織自らが目標などを定めることとされています。

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食品衛生管理システム「 HACCP」

品質管理・品質保証の国際規格

「 ISO9001」

ヤクルト独自の品質管理基準

製品の質の向上を図り、お客さまに安心してお飲みいただくため、ヤクルトの工場ではHACCPとISO9001を統合した独自の品質管理体制を構築し、遵守しています。また「機械の目」と「人の目」で、その安全性をしっかりと確認しています。生産過程においてもヤクルトならではの品質基準を設けています。その数は、例えば「ヤクルト400」の場合、150項目以上に及びます。

きめ細かな確認で、信頼性の高い製品をお客さまへ

品質基準のこだわり

ヤクルトの工場では、使用した機械や配管は細かい部品にまで分解し、手洗いでの洗浄を毎日行っています。そして洗い残しがないか、キズなどの異常がないかを「人の手と目」で確認しています。いつもきれいで清潔な状態を保つため、細心の注意のもとで洗浄・殺菌を行っています。

毎日の洗浄・殺菌

分解して部品単位で洗い、人の手と目で状態を確認

分解・洗浄作業

乳製品

ヤクルトは原料の仕込みから培養・調合、容器の成形や充填、包装、出荷まで、一貫した生産システムで製品づくりを行っています。生産にあたっては厳しい品質管理基準を独自に設定。徹底した衛生管理も行い、品質や安全性の高い製品づくりを実現しています。また、生産拠点周辺の環境の「健康」にも配慮し、近隣の河川や公園、公道などの清掃活動や、工場から排出される水を機械の冷却に再利用するなどの環境保全活動に、継続的に取り組んでいます。

厳格な品質・衛生管理のもとで製造し、周辺環境の「健康」も重視

微生物検査

●HACCP: 危害分析重要管理点(Hazard Analysis and Critical Control Point) 衛生管理に関する国際基準。食品の製造や加工のあらゆる段階で発生する恐れがある、微生物汚染などの危害をあらかじめ分析し、その結果に基づいて、工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品をつくることができるかという「重要管理点」を定め、これを連続して監視することで製品の安全を確保する衛生管理手法です。

※ヤクルト本社工場およびヤクルトグループ各工場の各認証取得状況はP.35~ 36でご紹介しています。

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湘南化粧品工場では、乳酸菌由来の保湿成分を配合した高品質な化粧品を生産しています。S.E.(シロタエッセンス)や高分子ヒアルロン酸などのオリジナル保湿成分も製造し、製品に配合しています。厳格な管理のもとで生産を行う一方、「人の目」による確認と調整も大切にし、品質や安全性が確かめられたものだけを製品化しています。また、工場内に設置されたビューティエンスサロンでは、体感ツアー(工場見学)を実施しています。

人の目によるチェックを工程に組み込み、高品質な化粧品を生産

化粧品

「世界のオンコロジーカンパニー」として国内外の品質管理基準に適合する体制を構築

医薬品

富士裾野医薬品工場では、大腸がんなどを中心に広く世界でがん治療に用いられている抗がん剤「エルプラット」や、ヤクルトが独自に開発した抗がん剤「カンプト」などの医薬品を製造しています。海外からも行政機関が査察に訪れる富士裾野医薬品工場は、日本、アメリカ、ヨーロッパの厳しいGMP(医薬品等の製造・品質管理基準)に適合した高度な製造体制を構築し、安全かつ高品質な医薬品づくりに取り組んでいます。

「安全が見えます。ヤクルトの工場見学!」を合言葉に、乳製品工場と化粧品工場で見学を受け入れています。「ものづくりの様子をお客さまに直接ご覧いただける工場」を目指して見学設備の充実を進め、年間約25万人の方にご来場いただいています。

ものづくりの現場をお客さまに公開

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「ジョア」「ミルミル」「ソフール」などの『はっ酵乳』と、「ヤクルト400」「Newヤクルト」などヤクルト類の『原料液』を製造しています。化粧品や医薬品を生産する工場もあります。

●本社工場(乳製品5、化粧品1、医薬品1)

本社工場で製造した『原料液』をプラスチック容器に充填して、「ヤクルト400」「Newヤクルト」などの製品を生産しています。

●ボトリング会社(5)

(株)岩手ヤクルト工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

福島工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

茨城工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

(株)千葉ヤクルト工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

湘南化粧品工場(ISO14001)

兵庫三木工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

(株)岡山和気ヤクルト工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

全国の工場ヤクルトは日本国内に12の工場を擁し(2017年6月末現在)、全国に安全・安心な製品をお届けしています。ヤクルトの工場は、本社工場とボトリング会社で構成されています。

(株)愛知ヤクルト工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

富士裾野医薬品工場(ISO14001)

富士裾野工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

(株)福岡ヤクルト工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

佐賀工場(ISO9001/ISO14001/HACCP)

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食品事業Foods and Beverages

腸の運動を高めて便性を改善する乳酸菌 シロタ株は乳酸を、ビフィズス菌 BY株は乳酸と酢酸をつくります。これらの酸が腸を刺激してお通じを促します。

有害菌の腸内増殖を防ぐ乳酸菌 シロタ株とビフィズス菌 BY株がつくる乳酸や酢酸は、悪い菌が増えるのを防ぎます。

有害物質の生成を抑え、腸内腐敗を防ぐ悪い菌が抑えられることで有害物質が減り、腸内腐敗を防止できます。

乳酸菌 シロタ株とビフィズス菌 BY株のはたらき

乳酸菌 シロタ株 ビフィズス菌 BY株

乳製品・各種飲料で健康ニーズに応える乳酸菌 シロタ株やビフィズス菌 BY株などのプロバイオティクスを摂取できる乳製品。そして、健康効果の追究から生まれた各種飲料・食品。ヤクルトはこの両面から、お客さまにすこやかな毎日をお届けします。

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ヤクルトは、「予防医学」「健腸長寿」の考えに基づき、独自のプロバイオティクスである乳酸菌 シロタ株やビフィズス菌 BY株などを用いて開発した乳製品乳酸菌飲料、はっ酵乳をお客さまに提供しています。近年、人の腸で良いはたらきをする微生物を健康維持・増進に役立てようという「プロバイオティクス」が世界

中に広まっています。「予防医学」「健腸長寿」を通じてこの考えを一足早く体現してきたヤクルトは、これからもプロバイオティクスの可能性を追究するとともに、腸から全身へと視野を広げ、お客さまの健康で楽しい生活づくりをお手伝いしていきます。

保健機能食品とは

乳酸菌 シロタ株は生きたまま腸にとどき、腸内環境を改善するはたらきをもっています。ヤクルトは、この乳酸菌 シロタ株を手軽に、継続して摂取できる商品を数多く展開しています。その代表的な商品である「ヤクルト」シリーズは、特長を明確にしたラインアップで、お客さまのさまざまなニーズにお応えしています。「ジョア」シリーズは乳酸菌 シロタ株とカルシウム、ビタミンD、たんぱく質を一緒に摂取できます。

生きたまま腸にとどき、主に大腸ではたらくビフィズス菌 BY株も、ヤクルト独自のプロバイオティクスです。「ミルミル」シリーズは、このビフィズス菌 BY株により、加齢やストレスなどで減少するビフィズス菌を手軽に補うことができるドリンクヨーグルトとして多くのお客さまにご愛飲いただいています。

生きたまま腸にとどき、腸内環境を改善

乳酸菌 シロタ株の商品

大腸ではたらいて腸の健康を維持する

ビフィズス菌 BY株の商品

乳製品独自のプロバイオティクスを用いた多彩な商品をお客さまへ

特定保健用食品 :健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、機能性の表示が許可されている食品です。効果や安全性について、国が個別に審査し表示を許可しています。

栄養機能食品 :栄養成分(ビタミン・ミネラルなど)の補給のために利用される食品です。届出をしなくても、国が定めた基準・表現に従うことで、機能性を表示することができます。

機能性表示食品 :事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが国へ届けられたものです。ただし、国から個別に許可を受けたものではありません。

特定保健用食品

機能性表示食品 食品

(栄養補助食品、健康補助食品、栄養調整食品などを含む)

保健機能食品 栄養機能食品

一般食品

医薬品

医薬部外品

※機能性の表示ができない

※機能性の表示ができる

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400億個(80ml)の乳酸菌 シロタ株が

摂れる

ヤクルト400「ヤクルト400」に比べカロリー、甘さひかえめ

ヤクルト400LT200億個(65ml)の乳酸菌 シロタ株が

摂れる

Newヤクルト「Newヤクルト」に比べ

カロリー・糖質50%カット

Newヤクルトカロリーハーフ

グルコサミン、ローヤルゼリー、カルシウム配合の高付加価値ヤクルト

ヤクルトゴールド300億個(80ml)の乳酸菌 シロタ株に

ミネラル(鉄、カルシウム)とビタミンC、Dをプラス

ヤクルトAce

※1:特定保健用食品は、「ジョア」についてはプレーンのみ、「ソフール」は一部の期間限定商品を除く※2:全国のセブン&アイグループの店舗で販売中です

胃ではたらくB.ビフィダム Y株

BF- 1ビフィズス菌 BY株が120億個(100ml)以上

ミルミルガラクトオリゴ糖や食物繊維などを配合

ミルミルS

乳酸菌 シロタ株と牛乳の栄養素が摂れ、いろいろな風味が楽しめる

ジョア

※1※

乳酸菌 シロタ株が入ったハードヨーグルト

ソフール鉄・カルシウムがおいしく摂れる

ソフール元気ヨーグルトジョアの魅力を

「食べる」スタイルで

ジョア(食べるタイプ)

乳酸菌 シロタ株の商品ラインアップ

ビフィズス菌の商品ラインアップ

※1

300億個(100ml)の乳酸菌 シロタ株。

甘さひかえめ、脂肪ゼロでビジネスパーソンをサポート

毎日飲むヤクルト ※2

Gギャバ

ABA(γガンマ

-アミノ酪酸)含有。血圧が気になる方に

プレティオ

乳酸菌 シロタ株と大豆イソフラボンを1本で

乳酸菌ソイα

はっ酵豆乳

50

はっ酵乳

乳製品乳酸菌飲料

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各種飲料・食品の商品ラインアップ

高麗人参配合。栄養ドリンクの定番

タフマン シリーズ

すっきりした風味でゴクゴク飲める

ヤクルトの乳性飲料 ミルージュ シリーズ

コレステロールが気になる方に

調製豆乳 国産大豆使用

Cチョビ

HOBI三つ星Factory

コラーゲンやビタミンC配合。輝きたい女性に

健康課題の解決に役立つ成分をおいしく摂取

ぎゅっと健康 シリーズ青汁特有の青臭さを抑え、飲みやすさも重視

ごくごく飲める大麦若葉

ガラクトオリゴ糖配合。本格的なビネガードリンク

黒酢ドリンク

糖の吸収をおだやかにする。食後の血糖値が気になる方に

蕃爽麗茶

ヤクルトは乳製品以外の飲料・食品分野においても、「予防医学」の考えに基づいて商品を展開し、生活習慣病や野菜不足など、現代人のからだの不安にお応えする各種飲料・食品を次々に開発しています。現在は、栄養ドリンク「タフマン」シリーズをはじめ、糖の吸収を抑えるグァバ葉ポリフェノールを関与成分とする特定保健用食品「蕃爽麗茶」、また「ヤクルトの乳性飲料 ミルージュ」シリーズなど、多彩な商品を取り揃えています。ヤクルトはこれからも時代のニーズを見つめ、飲料・食品分野においてもさまざまな角度からすこやかさを追究した商品を開発し、お客さまにお届けしていきます。

飲料・食品で現代人の「すこやか」を支える

各種飲料・食品

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宅配営業Home Delivery

ヤクルトレディは、商品はもちろん健康情報もお届けし、「地域の健康アドバイザー」としてお客さまに信頼される存在となることを目指しています。そのため、中央研究所の研究員による研修会への参加や、広報誌・研修資材を通じて知識向上を図っています。商品管理については、温度管理

を徹底できるお届け専用ボックス等を活用して、安心して飲用いただける商品をお客さまに提供しています。

信頼関係の中で乳酸菌の価値をお伝えし、健康づくりをサポート

「地域の健康アドバイザー」としてお客さまに頼られる存在であるために

宅配営業の取り組み ヤクルトレディの活動

笑顔でお客さまを訪れ、真心を込めて商品をお届けする。ヤクルトレディによる宅配は、1963年の「婦人販売店システム」の導入に始まる、ヤクルト独自の流通販売方法です。全国に約2,500か所あるセンター(営業所)を拠点に、約35,600人がそれぞれの地域に根差して活躍しています(2017年3月末現在)。確かな信頼関係のもとで乳酸菌の価値をご理解いただき、お届けした商品を継続してご愛飲いただくことで、ヤクルトレディは地域のお客さまの健康づくりをお手伝いしています。

笑顔と真心を商品に添えて「予防医学」「健腸長寿」の実現に向けて大きな役割を担っているのがヤクルトレディです。今日も地域の皆さまへ、健康を願う心を込めて手から手へ商品をお届けしています。

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直販営業Direct Sales

ヤクルトは宅配以外の商品流通販売を「直販」と位置付け、お客さまの「いつものお店」であるスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店頭を通じて商品をご提供しています。また、自動販売機での販売にも力を入れ、ジュース類のほか、乳製品や紙パック飲料などヤクルトらしいラインアップで展開をしています。

さらに、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の方に商品を毎日ご利用いただけるよう、学校や医療・介護施設への提供にも取り組んでいます。

お客さまに商品の特長をご理解いただき、継続的にご愛飲いただくため、フィールドスタッフ*が店舗において売り場づくりのご提案や情報提供を展開しています。また、ヤクルト専属のプロモーションスタッフ*が店頭で直接お客さまに商品のご紹介や健康情報のご提供を行っています。さらに、大型店を中心に集客型のイベントを開催し、映像や

クイズなどを通して、腸の健康の重要性や乳酸菌のはたらきについて知識を深めていただく活動も実施しています。

店頭、自動販売機、給食幅広いチャネルで商品をご提供

深いご理解のもとご愛飲いただけるようさまざまなプロモーションを展開

直販営業の取り組み お客さまづくり

販売マーケット

病院

事業所レジャーサービス施設 交通

学校

ドラッグストア

コンビニエンスストア

スーパーマーケット

老健施設

一人でも多くの方へすこやかな毎日をライフスタイルの中で、いつでも、どこでもお客さまに商品を手にしていただくために。多彩なマーケットへの展開を行うとともに、商品への理解を深めていただける機会を幅広くご用意しています。

フィールドスタッフ店舗を訪問し、商品紹介や販促提案を行うスタッフのこと。

プロモーションスタッフ商品や健康に関する確かな知識をもとに、店頭で試飲宣伝販売を行うスタッフのこと。

*用語解説

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化粧品事業Cosmetics

乳酸菌飲料でからだの内側・おなかの調子をととのえる

化粧品でからだの外側・お肌のすこやかさをまもる

化粧品事業の基盤となる考え

「内外美容・健腸美肌」

乳酸菌のチカラを、素肌のチカラに乳酸菌のはたらきを追究してきたヤクルトは、肌をすこやかに導く独自の保湿成分を開発しました。それらを配合した高品質な化粧品を、ヤクルト ビューティエンスというブランドでお届けしています。これからも、「お肌・からだ・こころ」のすべての健康を守り、乳酸菌のさらなるチカラを提案し続けていきます。

S.E.(シロタエッセンス)* 高分子ヒアルロン酸素材を乳酸菌で発酵させることで得られる、ヤクルトオリジナルのスキンケア成分です。保湿作用や、皮膚を弱酸性に保つ作用などがあります。*乳酸菌はっ酵エキス(ミルク)〈成分名:ホエイ(2)〉のこと

乳酸菌からつくり出した、水分保持力の高いヤクルトオリジナルのヒアルロン酸です。高分子で純度が高く、多くの水分を抱え込むことができます。

*用語解説

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ヤクルト ビューティエンスの代表的なシリーズ

ヤクルトビューティは、ヤクルトの化粧品をお客さまにお届けするとともに、すこやかなお肌づくりをサポートする「美容のプロフェッショナル」です。丁寧にしっかりとお客さまのお話を伺って肌状態や悩みを把握し、化粧品のご提案や美容のアドバイスを行っています。また、全国に500か所あるエステサロンでは、フェイシャルトリートメントを実施しています。

丁寧なカウンセリングを行い、「美しさ」を願う心とともに商品をお届け

ヤクルトビューティの活動

ヤクルトと化粧品との関わりは、創始者である医学博士の代田 稔が、皮膚や粘膜を保護する乳酸菌のはたらきに着目したことに始まります。「からだに良い乳酸菌は肌にも良い」という発想をもとに研究を重ね、1955年にはスキンケアのための乳酸菌培養液「S.E.(シロタエッセンス)*※」を開発。その後も、「高分子ヒアルロン酸*※」や「ビフィズス菌はっ酵エキス(大豆)*※」など乳酸菌由来のオリジナル成分を開発するとともに、肌の構造に着目した「ラメラ粒子*※」を開発するなど、乳酸菌と皮膚科学の探究をたゆまず続けています。自社で開発した化粧品を、自社工場で製造していることも特長です。そして商品の価値を理解していただいたうえでお肌の状態に合ったアイテムをお使いいただけるよう、飲料と同様に、ヤクルトビューティやヤクルトレディがお客さまに商品をお届けしています。

※すべて保湿成分

乳酸菌由来の保湿成分を独自に開発、自社生産した化粧品をお客さまのお手元へ

ヤクルトの化粧品を初めてお使いいただくお客さまにも、乳酸菌生まれの確かな保湿力を実感していただけるシリーズです。みずみずしくまろやかな使用感の化粧水と、しっかりと肌のうるおいを保つジェルタイプ美容液があります。

乳酸菌のチカラを活かしたうるおいをお肌へ

「ラクトデュウ」シリーズ

トラブルの起こりにくい健康的な肌を保つ、という考えのもとに誕生したシリーズです。乳酸菌由来のオリジナル保湿成分3種や植物由来のオリジナル保湿成分を配合しています。ベーシックケアからスペシャルアイテムまで取り揃えています。

素肌力をサポートしてお肌のすこやかさを保つ

「リベシィ」シリーズ

本格的なエイジングケア※を目指すお客さまにご愛用いただいているシリーズです。肌にキメ・つや・ハリを与える「ラメラ粒子」をはじめとするオリジナルの保湿成分を配合しています。※年齢に応じたお手入れのこと

エイジングケアでうるおいのあるお肌に導く

「パラビオ」シリーズ

チカラ

ュウ」

ビフィズス菌はっ酵エキス(大豆)良質な大豆(豆乳)をビフィズス菌で発酵させ、イソフラボンを活性型にしたオリジナル成分です。ハリのあるみずみずしい素肌に導きます。

ラメラ粒子肌の角質層にある細胞間脂質の構造によく似た成分です。肌にキメ・つや・ハリを与え、うるおいのあるすこやかな状態へ導きます。

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医薬品事業Pharmaceuticals

ヤクルトの医薬品事業は、1961年に食品用や医薬品原料用の酵素を中心とした製品の製造・販売を開始したことに始まります。1967年には医療用医薬品の販売を開始し、その後一般用医薬品や医薬部外品、医療機器、試薬などへと分野を広げていきました。特に力を入れているのがオンコロジー*領域です。世界100か国以上で大腸がんの第一選択薬として承認されており、国内においては、ヤクルトが販売承認を取得した「エルプラット点滴静注液(オキサリプラチン)」(以下「エルプラット」)や、ヤクルトが開発した抗がん剤「カンプト点滴静注(イリノテカン塩酸塩水和物)」(以下「カンプト」)をはじめ、国内外の多くの医療機関でがん治療を支える薬剤を販売しています。また一般用医薬品では、B. ブレーベ・ヤクルト株(ビフィズス菌)、L. カゼイ・シロタ株(カゼイ菌)を使用して開発した乳酸菌製剤「ヤクルトBL整腸薬」(現在は医薬部外品)など、プロバイオティクス研究を基盤とした製品を展開しています。新たな抗がん剤やジェネリック医薬品の開発、分子標的薬や抗体医薬といった新分野への挑戦など、がんおよびその周辺領域を中心にこれからも積極的な事業活動を展開し、「世界の人々の健康で楽しい生活づくり」に治療医学の面からも貢献していきます。

医療用医薬品を中心に、一般用医薬品や医薬部外品、医療機器を展開

世界のオンコロジーカンパニーとして「予防医学」の考えのもとに事業を展開してきたヤクルトは、今や「治療医学」のフィールドにも事業領域を広げ、特に抗がん剤分野において、国内外で高い評価をいただいています。ヤクルト発の医薬品は、今日も世界中の医療現場で活躍しています。

オンコロジー アジュバント療法がんのこと。 手術の後に抗がん剤を投与して再発を防ぎ、がんの治癒を目指す治療法。

*用語解説

ヤクルトBL整腸薬

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すべての患者さんが、公平に、より良質な医療を受けるためには、エビデンス(科学的な根拠)から導き出された「標準治療」の普及と活用が重要です。ヤクルトは「標準治療」の普及を目指し、医療従事者の方々をはじめ、幅広い層に向けて多角的に情報提供を行っています。医療現場には、専門性の高い知識を有する約170人のMR(医薬情報担当者)が、自社製品の紹介はもちろん治療に関する情報を広く提供しています。2009年に開設した「くすり相談室」でも、医療従事者の方々や患者さんからの問い合わせに対応しています。さらに、世界の「標準治療」の現状について最新の情報を収集できるシンポジウムを開催しています。患者さんやそのご家族に向けては、わかりやすい疾患啓発パンフレットやWebサイトを通じ、病気や治療等への理解、知識を深められるよう情報発信しています。

医療の質向上につながる「標準治療」の普及に向けて、幅広い層に情報発信

エルプラットカンプト

情報提供活動

「エルプラット」や「カンプト」は、大腸がんの治療になくてはならない抗がん剤として医療現場に浸透しています。この2剤を提供しているヤクルトは、特に消化器領域において国内外で高い評価を得ています。「エルプラット」は、1976年に日本で合成されヨーロッパで開発されました。日本ではヤクルトが開発を行い、2005年3月に輸入承認を取得、同年4月より国内販売を開始しました。2009年には結腸がんの術後補助化学療法(アジュバント療法*)としての効能追加、2013年には「カンプト」など他剤との併用による膵がんへの適応拡大の承認を取得しました。さらに2015年3月に進行・再発胃がん、同年11月には胃がんの術後補助化学療法(アジュバント療法)においても承認を得られたため、これらを合わせて効能・効果は「胃がん」となりました。「カンプト」は、1983年にヤクルトが独自に開発しました。日本では大腸がんをはじめ、肺がんや婦人科がん、胃がんなどの治療にも広く使用されており、「エルプラット」と同様に2013年には他剤との併用による膵がんへの適応拡大の承認を取得しました。このほかヤクルトは、ゲムシタビン点滴静注用「ヤクルト」、シスプラチン点滴静注「マルコ」、イマチニブ錠「ヤクルト」、ドセタキセル点滴静注「ヤクルト」などの抗がん剤を販売しています。さらに、抗がん剤の作用を増強するレボホリナート点滴静注用「ヤクルト」や、がんの骨への転移や多発性骨髄腫によって起こる骨の痛みを減らし、骨折を予防するゾレドロン酸点滴静注「ヤクルト」など、がん周辺領域の薬剤も揃えています。

抗がん剤から関連薬剤まで提供し、がん治療の現場を総合的にサポート

オンコロジー領域の展開

ヤクルト主催のセミナー

日本癌治療学会での企業展示ブース

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創始者である代田 稔の「世界の人々の健康を守りたい」という考えのもと、ヤクルトが海外に進出したのは1964年のことでした。台湾ヤクルトの発足を皮切りに、アジア、オセアニア、米州、ヨーロッパへとネットワークを広げ、現在は海外28の事業所を中心に、日本を含む38の国と地域で販売しています。海外においてお客さまに商品をお届けするヤクルトレディは約45,800人、店頭での販売を担う取引店舗数は約639,600店に及び、1日約2,800万本の乳製品が愛飲されています(2016年12月末現在、乳製品本数は2016年平均)。これからも私たちは、世界各地でヤクルトのプロバイオティクス飲料の価値を訴求していきます。そして着実に愛飲者の輪を広げ、世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献するという企業理念の実現に向かって歩み続けます。

海外展開から半世紀現在、38の国と地域に広がるネットワーク

世界の人々に健康で楽しい生活を日本で生まれたヤクルトは、今や世界の多くの国と地域で親しまれるようになりました。私たちはこれからも、現地生産・現地販売の姿勢を基本に、一人でも多くのお客さまにすこやかな毎日をお届けしていきます。

国際事業International Business

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「健康」は世界共通の願いであり、「予防医学」「健腸長寿」の考えは海外においても意義あるものと私たちは考えます。「予防医学」「健腸長寿」につながる乳酸菌 シロタ株について理解を深め、愛着をもって飲み続けていただけるよう、ヤクルトは各地で宅配や店頭などお客さまに接するチャネルを活用し、価値をお伝えする活動に取り組んでいます。また、人々の健康維持に対するプロバイオティクスの作用についてエビデンスの収集を積極的に行うとともに、それぞれの国や地域の生活文化・食習慣に合わせた健康情報も提供しています。                      

プロバイオティクスをリードする存在として健康への貢献を目指す

普及活動

地域に親しまれる企業となるために、そしてお客さまに品質の良い商品をお飲みいただくために。ヤクルトは地域に根差して生産・販売の環境づくりと人材育成を行う「現地主義」を大切に、世界各地に事業所や工場を展開しています。また、独自の販売システムであるヤクルトレディによる宅配も、多くの国と地域で実施しています。

国を超えて各地で親しまれ、信頼される企業となるために

現地生産・現地販売の取り組み

アメリカ カリフォルニア工場

中国 無錫工場

世界各地のお客さまに、いつも高い品質の乳製品をお届けするために、ヤクルトは現地生産体制の拡充を進めています。

現地での生産体制を拡充

【近年の動向】●2011年 [8月]中国 天津工場で生産開始●2013年 [3月] ブラジル ロレーナ工場第3工場棟で生産開始●2014年 [1月] インドネシア スラバヤ(モジョコルト)工場で

生産開始 [3月]中国 広州第2工場で生産開始 [5月] アメリカ カリフォルニア工場で生産開始 [6月]中国 天津工場第2工場棟で生産開始 [10月]台湾 中 工場の新工場棟で生産開始●2015年 [6月]中国 無錫工場で生産開始

24Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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Americas

●ブラジル

●アメリカ

●ドイツ ●ルクセンブルク

●スペイン ●アイルランド

●イタリア

●オーストリア

●マルタ ●スイス

●メキシコ

●カナダ

●オランダ ●フランス●ベルギー

●イギリス

●ウルグアイ

●ベリーズ

世界各地で親しまれるグローバルブランドYakult「世界に伝えようYakultの心、広げよう健康の喜び」を合言葉に、プロバイオティクスの価値を各地で伝え、グローバル化を積極的に推進しています。

Europe

イタリア

イギリス

オーストリア

ベルギー

ドイツ

オランダ

アイルランド

アメリカ合衆国メキシコ

ブラジル

Europeヨーロッパ

Americas米州

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AsiaOceania

●シンガポール

●オーストラリア

●フィリピン

※国や地域によって容量が異なります。

●韓国

●日本 ●台湾 ●香港 ●タイ

●インドネシア

●ニュージーランド ●ベトナム ●インド

●中国(広州/上海・北京) ●マレーシア

●クウェート●カタール●バーレーン●オマーン バ●アラブ首長国連邦(UAE)ブ首長 連

国と地と地ととと 域にに地8のの国8の国33838 国8の 域ににていまいますすす。すていますまががってがって広広広広広が広が広が てががががっ広が ます。広 ています。まがががががががががってってっっ広が広 てがががががががががががっっっっっ ます。広が

●ブルネイ

インドネシア

タイ

シンガポールフィリピン

台湾

アラブ首長国連邦(UAE)中国(北京)

ベトナム

中国(上海)

マレーシア

中国(広州)

香港

韓国

オーストラリア

ニュージーランド インド

AsiaOceaniaアジア・オセアニア

26Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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選任・解任 選任・解任

(業務執行)

(内部統制)

監査

連携

選任・解任

監査

助言・指導

助言・指導

助言・指導

株主/株主総会

取締役会監査役監査役会

監査室(内部監査部門)

会社内

執行役員会

経営政策審議会

業務執行(各本部)法務室(コンプライアンス主管部署)

会計監査人

企業倫理委員会

コンプライアンス委員会

顧問弁護士

代表取締役

■ヤクルト本社のコーポレート・ガバナンス体制

ヤクルトグループは、「本業を基本とした着実な事業展開に徹し、透明度の高い経営を推進していく」をコーポレート・ガバナンスの基本的な考えとし、企業としての社会的な信頼とブランド価値を高めステークホルダーの皆さますべてに評価していただき、持続的に発展することを目指しています。具体的には、取締役会の意思決定機能および監督機能の強化ならびに業務執行責任の明確化を図り、それぞれの機能の効率化を高めるために執行役員制度を導入しており、コーポレート・ガバナンスのさらなる機能充実を図っています。さらに、経営活動を有効に推進し意思決定の迅速化を図るための会議体として、代表取締役、本部長および常勤監査役で構成する「経営政策審議会」や、執行役員および常勤監査役で構成する「執行役員会」を設置しています。

企業活動を正しく行ううえでの規範として「ヤクルト倫理綱領・行動規準」を制定し、時代の変化に合わせてより実効性のあるものへと随時改定を行いながら、ヤクルトグループすべての従事者に対して周知・徹底を図っています。体制面においては、日々の業務が適正に行われているかを

チェックする役割を担う「コンプライアンス担当者」を部署・事業所ごとに選任することで強化を図っています。加えて、社外の有識者を委員とする「コンプライアンス委員会」を設置し、コンプライアンスの観点から企業活動全般に関する幅広い意見や提言をいただいています。また、反社会的勢力の排除等に向けた活動を強化するため、社外の有識者を主たる委員とする「企業倫理委員会」を設置し、監視に努めています。

コーポレート・ガバナンス体制の確立 コンプライアンスへの取り組み

信頼性確保に向けた取り組み

透明で健全な企業経営を推進するために

地球環境や社会との共生に向けて人はもちろん、地球の健康も願うヤクルトは、「企業理念に基づいた企業活動を通じて、すべてのステークホルダーから信頼されるよう努力し、共生していく」を基本方針に、CSR(企業の社会的責任)の取り組みを幅広く推進しています。

CSRCorporate Social Responsibility

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IR(インべスター・リレーション)活動として、投資判断に必要な企業情報を適時、公平に、継続して提供しています。アナリスト向けの決算説明会や事業説明会を開催するとともに、見学会や個別取材を通して、事業理解を促進しています。また、ホームページには、「アニュアルレポート」や「株主通信」をはじめ、長期財務データなども掲載し、数多くの株主・投資家の方に向けて、積極的な情報提供を行っています。

株主・投資家の方に向けて

コミュニケーション活動

「ヤクルトの今」をステークホルダーへ発信

IR情報 http://www.yakult.co.jp/company/ir/

2012年に厚生労働省より「子育てサポート企業」の認定を受け、「くるみんマーク」を取得しました。女性・男性の育児休暇の取得促進、育児短時間労働の導入などにより、子育て中の従事者を支援しています。また、アニバーサリー休暇やボランティア休暇制度を導入し、従事者の多様なライフスタイルに配慮した働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

職場環境の整備

当社は女性社員の活躍を人材戦略上の重要課題と捉えています。女性活躍推進法(2016年4月施行)の趣旨に沿った行動計画を策定し、以下を基本的な考え方としてまとめています。1.性別を問わず、能力・意欲・適性を踏まえた最適な人員配置の推進2.キャリアを志向する女性が、仕事と家庭を両立できるための職場環境の充実3.明確な数値目標の設定および行動計画の策定管理職の女性比率は6%(2017年3月現在、全管理職730名中44名)で、近年上昇傾向にあります。今後この比率を一層高めるためにも、管理職だけでなくその候補者となる総合職係長級の女性がさらに活躍できるよう、仕事と家庭の両立支援を充実させ、育児短時間勤務制度やコース転換制度などの利用促進を図っていきます。

女性社員のさらなる活躍へ

育児休業を終了する社員が安心して復職し仕事と育児を両立させながら力を発揮できるよう、育児休業取得者復職前懇談会を開催しています。人事部から各種の情報を提供するとともに、育児と仕事を両立している先輩社員を囲んでの意見交換を行い、効率的な働き方の実現を促しています。また、復職後の育児短時間勤務制度については子どもが小学校4年生に達するまで認めており(法定は3歳)、長期的に安心して仕事と育児の両立を図ることができる環境となっています。

育児休業取得者復職前懇談会の開催

グループ社員が「創業の精神=代田イズム」について考え実践行動につなげるための研修や、階層別に求められる役割・能力に応じたスキルが習得できる集合研修・通信研修を実施しています。

人材育成の取り組み

人材育成・職場環境整備

従事者が活躍できる、働きやすい職場へ

アニュアルレポート

「ヤクルトCSRレポート」やホームページ、社内報・グループ報などで当社の取り組みについて情報を発信し、ヤクルトの現状について周知を図っています。なお、「ヤクルトCSRレポート2016」は、「第20回環境コミュ

ニケーション大賞」において環境報告書部門「優良賞」を受賞しました。

お客さま・従事者に向けて

CSR活動 http://www.yakult.co.jp/csr/

ヤクルトCSRレポート

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腸内フローラシンポジウム

科学技術の振興

腸内フローラ研究の支援

1992年、腸内フローラとヒトの健康に関する研究を積極的に推進・援助するため、(財)ヤクルト・バイオサイエンス研究財団を設立しました(2014年から公益財団法人)。同財団は、腸内フローラ研究への助成を行うとともに、国内外から最先端の研究者を招いて「腸内フローラシンポジウム」を毎年開催し、腸内フローラ研究の進展に取り組んでいます。

国際ヤクルトシンポジウム

1996年から「国際ヤクルトシンポジウム」をヨーロッパヤクルトの主催で開催しています。本会には、ヨーロッパを中心とした世界各国より、基礎研究者から臨床現場の医療関係者まで幅広い領域の研究者が出席しています。セッションでは、腸内細菌やプロバイオティクスに関して多様な視点から講演が行われ、さまざまな症状に対する乳酸菌 シロタ株の有効性についても数多く報告されています。ヤクルトは、世界各地においてこのような学術シンポジウムを開催し、人々の健康に役立つ研究活動の支援をしています。

(写真提供:Andreas Franke ‒ panabild.de)

1991年に環境対策組織をつくり、1997年にグループ全体を対象に「ヤクルト環境基本方針」を制定しました。「地球環境の保全が、『社会と共生する経営』の最重要課題の一つであることを認識し、企業活動のあらゆる面で環境の保全に配慮して行動する。」ことを環境理念として定め、この理念のもと、「事業活動の全般において、環境のみならず生物多様性にも配慮した環境負荷低減化を推進する。」など7項目からなる行動指針を設定しています。この環境基本方針に基づいて、2001年度からは3年度ごとに「ヤクルト本社環境行動計画」を策定し、各部門で環境負荷低減に取り組んでいます。

「ヤクルト環境基本方針」の制定

環境活動

持続可能な地球環境の実現に向けて

より長期的に実現を図る環境面の将来像として「ヤクルト サステナブル・エコロジー 2020」を策定しました。ヤクルトの将来像を「低炭素社会の実現」などの3つの要素で描きながら、ステークホルダーの皆さまとの共生、持続可能(サステナブル)な社会の形成に重きを置いています。

「ヤクルト サステナブル・エコロジー 2020」の策定

国連の呼び掛けで国際生物多様性の日(5月22日)に植樹を行う世界規模のキャンペーン「グリーンウェイブ2017」に参加し、全国14か所で植樹を実施しました。また2008年度から公益財団法人オイスカの「子供の森」計画を支援しています。公益財団法人オイスカは、アジア・太平洋を中心とした地域で、農村開発や人材育成、環境保全の推進に取り組んでいる国際NGOです。そして「子供の森」計画は、子どもたち自身が学校の敷地や隣接地に苗木を植え育てていく活動を通じて、自然を愛する心や緑を大切にする気持ちを養いながら地球の緑化を進めていこうというプログラムです。この活動は1991年に始まり、2017年3月末現在、36の国・地域の4,891校に広がっています。

環境保全の取り組み事例

健康情報誌「ヘルシスト」(1976年創刊)やホームページなどのほか、プロバイオティクスを普及・啓発するためのビデオや出版物、健康に関するビデオライブラリーを通じて、健康に関する情報を提供し、正しい知識の普及に努めています。

健康情報の提供

ヤクルトならではの知見で皆さまに「健康」を

健康情報誌「ヘルシスト」

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出前授業

 主に地域の小学生を対象に、食育の一環として「早ね、早おき、朝ごはん、朝うんち」をテーマに、「出前授業」を2008年から行っています。本社支店や販売会社の社員が講師を務め、食べものの栄養分を吸収する腸の大切さや、便の状態から推測する腸のコンディション、腸での乳酸菌のはたらきなどを模型や紙芝居を使ってご説明しています。この活動を2016年度は約3,000回行い、20万人を超える方々にご参加いただきました。2015年には文部科学省の「青少年の体験活動推進企業表彰・審査委員会奨励賞」を受賞しました。 海外でも8の国と地域で実施しています。

工場見学

ヤクルトの各工場では、企業姿勢や商品をより深く知っていただくため、工場見学を積極的に受け入れています。2016年度は、国内すべての乳製品・化粧品工場に約25万人の方々が来場されました。海外においても多くの工場で見学を実施しており、約49万人の方々が来場されました。

販売エリアの中で日々宅配活動に取り組んでいるヤクルトレディは、地域のすみずみまで目が届くことから、全国約800の自治体や警察などと連携して地域の見守りや安全・安心強化のお手伝いをしています。地域の見守り・防犯協力活動の成果として、お客さま宅に異変を感じたヤクルトレディが警察署に通報し、救助につなげた事例もあります。こうした活動は各地域にしっかりと根付いており、2017年3月現在、約25,000人のヤクルトレディが地域の安全・安心に貢献しています。

地域の見守り・防犯協力活動

ヤクルトレディが商品をお届けしながら、一人暮らしの高齢者の安否を確認したり、お話し相手になる活動に1972年からヤクルトグループは取り組んでいます。一人のヤクルトレディの自発的な行動から始まったこの活動に販売会社や地域の民生委員の方々が共鳴し、さらには自治体も動かして「愛の訪問活動」として全国的に広がっていきました。2017年3月現在、全国約130の自治体等から要請を受け、3,000人以上のヤクルトレディが約41,000名の高齢者のお宅を訪問しています。また、2005年9月からは「“敬老の日”お花プレゼント」を実施しており、「愛の訪問活動」でお伺いしている高齢者に、お花とメッセージカードをお届けしています。海外では、韓国ヤクルト(株)において一人暮らしの高齢者

約30,000名の安否を確認する活動を行っています。

愛の訪問活動

地域社会との関わり

健康をお届けし、地域を見守る ヤクルトグループは女性の社会進出を応援し、さまざまな側面からヤクルトレディの働きやすい環境づくりに取り組んでいます。その一つが、1970年代に各地で始まった企業内保育施設「ヤクルト保育所」の運営です。2017年3月現在、約1,200カ所の保育所を、約7,900名の児童が利用しています。また、従事者以外の家庭の児童もお預かりする「地域開放」も、一部地域の59保育所で実施しています。

ヤクルトレディのための保育所の設置と地域への開放

30Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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水泳連盟(FINA)のオフィシャルパートナーとして、「FINA世界選手権」「FINA世界水泳選手権(25m)」に協賛しています。国内では2006年からシンクロ日本代表チームのオフィシャルパートナー、2014年から競泳日本代表チームのオフィシャルスポンサーとして、大会や合宿時の飲料提供などを行っています。2017年には水泳日本代表オフィシャルパートナーとなり、シンクロ・競泳に加え水球・飛込・遠泳の全5種目への協賛を通じて、水泳競技のさらなる普及・発展に貢献しています。

東京ヤクルトスワローズによる試合興行を、多くの方にお楽しみいただいています。これにより、プロ野球の活性化を図るとともに国内スポーツ振興の一助としています。また東京ヤクルトスワローズは、シーズンオフには全国の販売会社の協力を得て各地で野球教室を開催しています。この催しは小中学生の野球チームを対象とするもので、プロ野球選手との交流を通してスポーツの楽しさ、健康のすばらしさを知ってもらうことを目的としています。NPO法人 つばめスポーツ振興協会でも、スワローズ選手OBによる野球教室を開催しています。

東京ヤクルトスワローズ野球教室

野球を通じた社会貢献活動

スポーツ振興

スポーツの魅力を、多くの方々に

ヤクルトは陸上競技部やラグビー部なども運営。従事者によるスポーツ振興を活発に展開しています。陸上競技部は、各種駅伝やマラソンなどで好成績を挙げ

ています。ラグビー部は2016年シーズンに「トップイーストリーグディビジョン1」で8位となりました。また、日本発祥のスポーツ「バウンドテニス」の振興支援で生涯スポーツの普及にも取り組んでいます。2005年からは国際

その他の各種スポーツを通じた社会貢献活動

海外では、ブラジルヤクルト商工株式会社が野球の振興支援を行っています。サンパウロ市郊外にて野球場の運営を行うほか、ブラジル野球連盟と協力し、同連盟が運営している「野球アカデミー」を支援しています。さらに野球の普及活動の一環として「ヤクルト杯少年野球大会」を主催しており、大会期間中はヤクルト商品を提供するなど、野球を通じて体を鍛えるとともに腸内環境を整えることの大切さを伝えています。 また、ドイツヤクルト販売株式会社は、ドイツ最大のオリン

ピック選手強化トレーニング施設「バイエルン州オリンピックトレーニングセンター」のオフィシャルパートナー、オフィシャルサプライヤーとして、2011年9月より「ヤクルト」を提供しています。2015年からは「ヘッセン州オリンピックトレーニングセンター」との連携も開始しています。

ブラジルヤクルト商工(株)が主催する「ヤクルト杯少年野球大会」

第13回FINA世界水泳選手権(25m) ウィンザー2016

キッザニアへのパビリオン出展

インドネシアヤクルトは、子ども向けの職業体験型テーマパークである「キッザニアジャカルタ」に、2008年のオープン当初から出展しています。これは、人々の健康を願って、乳酸菌の研究を行う仕事を体験し、科学に興味をもってもらうことを目的とするものです。今では1日に約120名の子どもたちがヤクルトのパビリオンを訪れています。キッザニアへの出展は、日本やブラジル、シンガポールでも行われています。

31

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1930年代1930 ■代田 稔が人の健康に役立つ乳酸菌の強化培養に成功(乳酸菌 シロタ株)1935 ●「ヤクルト」の製造・販売を開始1938 ●「ヤクルト」の商標を登録

1940年代1940 ■販売専門の「代田保護菌普及会」が各地に誕生

1950年代1955 ■株式会社ヤクルト本社を設立(東京都中央区西八丁堀) ■京都に研究所を設立

1960年代1963 ■ヤクルト独自の婦人販売店システムを導入1964 ■初の海外事業所として、台湾ヤクルトが営業を開始1967 ■研究所を東京都国立市に設立(のちの中央研究所)1968 ■サンケイアトムズ(現ヤクルト球団)の経営を継承 ●プラスチック新容器による「ヤクルト」を発売

1970年代1970 ●はっ酵乳「ジョア」を発売1971 ■化粧品の本格販売を開始1972 ■本社社屋が東京都港区東新橋に完成 ■ヤクルトレディによる「愛の訪問活動」を開始1975 ■医療用医薬品「ビオラクチスカプセル」を発売し医薬品事業に参入1978 ●ビフィズス菌はっ酵乳「ミルミル」を発売1979 ●一般用医薬品「ヤクルト整腸薬」を発売

1980年代1980 ■東京証券取引所市場第二部に株式を上場 ●「タフマン」を発売1981 ■東京証券取引所市場第一部に上場指定1989 ●「リベシィS.E.」シリーズを発売

1990年代1992 ■(財)ヤクルト・バイオサイエンス研究財団を設立1994 ●抗悪性腫瘍剤イリノテカンが医薬品製造承認・発売される。商品名「カンプト注」 ■「愛の訪問活動」が、ボランティア功労者として厚生大臣表彰を受賞1995 ●新高級基礎化粧品「パラビオ」シリーズを発売1997 ■食品産業優良企業表彰(消費者対応部門)で農林水産大臣賞を受賞1998 ●「ヤクルト」が「特定保健用食品」として表示を許可される ●「蕃爽麗茶」を発売1999 ●「ヤクルト400」を発売

2000年代2004 ■グループダノンと戦略提携契約を締結2005 ■ヨーロッパ(ベルギー)に研究拠点を設立 ●抗悪性腫瘍剤オキサリプラチンが輸入承認・発売される。商品名「エルプラット」2006 ■ヤクルト化粧品の事業ブランドを「Yakult Beautiens」に2008 ●「ヤクルト」が「2008年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」(Gマーク)を受賞

2010年代2011 ●ヤクルト容器の形状を立体商標登録 ●「カンプト」が日本癌学会の学術賞を受賞2012 ■ヤクルト宇宙プロジェクト“YAKULT SPACE DISCOVERY”を始動2013 ■「乳酸菌 シロタ株」が米国・食品医薬品局(FDA)によりGRAS認証を取得 ■ダノンとの戦略提携契約を終了、協業関係に関する覚書を締結 ●「Newヤクルト」「Newヤクルトカロリーハーフ」を発売2016 ■世界の乳製品1日平均販売本数が3,500万本を超える     (2016年3月期決算)    ■中央研究所の整備が完了

沿革 History ■ ヤクルトの歴史 ● 商品の歴史  ※名称等は、原則として当時の呼称に従いました。

1960s1950s

ヤクルト(ガラス瓶)

1968 1970

1978 1979ヤクルト(プラスチック容器)

ミルミル

ジョア

ヤクルト整腸薬

1980 1989

タフマン

1994

カンプト注

1995

パラビオシリーズ

1998 1999

2005

2013

蕃爽麗茶 ヤクルト400

エルプラット

NewヤクルトカロリーハーフNewヤクルト

リベシィS.E.シリーズ

32Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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概要 Profile

食品、化粧品、医薬品等の製造・販売など主な事業内容

主要関連会社 ヤクルト食品工業株式会社株式会社ヤクルトマテリアル株式会社ワイ・ビー・シー株式会社ヤクルト球団

ヤクルトヘルスフーズ株式会社ヤクルト薬品工業株式会社ヤクルトサポートビジネス株式会社株式会社ヤクルトライフサービス

ヤクルト商事株式会社株式会社ヤクルトアセットマネジメントヤクルトロジスティクス株式会社株式会社ヤクルト・マネジメント・サービス

北海道支店 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西6-10-10大通公園ビル6階 TEL 011-231-8960東日本支店 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-7NBF日比谷ビル1階 TEL 03-5962-8960東日本支店仙台営業所 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1-6-35東京建物仙台ビル6階 TEL 022-713-8960首都圏支店 〒104-0061 東京都中央区銀座6-18-2野村不動産銀座ビル10階 TEL 03-5148-8960中日本支店 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-3-31上村ニッセイビル7階 TEL 06-6392-8960西日本支店 〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通2-1-82電気ビル北館4階 TEL 092-711-8960

中央研究所 〒186-8650 東京都国立市泉5-11 TEL 042-577-8960

支 店

中央研究所

業績の推移

(単位:百万円)

株式会社ヤクルト本社(Yakult Honsha Co., Ltd.)

昭和10年(1935年)

昭和30年(1955年)4月9日

東京都港区東新橋1丁目1番19号

電話 03-3574-8960(大代表)

311億1,765万円

3月末日

2,860人※出向者303人、嘱託133人を含む(2017年3月末現在)

みずほ銀行、りそな銀行、三菱東京UFJ銀行

商   号

創   業

設   立

所 在 地

資 本 金

決 算 期

従 業 員

主要取引銀行

本社概要

ヤクルト

平成25年3月期(2013年)第61期

平成26年3月期(2014年)第62期

平成27年3月期(2015年)第63期

平成28年3月期(2016年)第64期

平成29年3月期(2017年)第65期

売上および利益(連結)

▲ ▲ ▲ ▲ ▲

売上高 319,193 350,322 367,980 390,412 378,307

営業利益 23,068 32,026 34,898 40,057 37,281

経常利益 29,424 39,535 45,608 50,629 49,370

親会社株主に帰属する当期純利益

16,379 22,543 25,056 28,843 30,154

33

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監査役会

経営政策審議会

中央研究所

開 発 部

各 工 場

調 達 部

生産管理部

提携推進室

国 際 部

富士裾野医薬品工場

医薬安全性情報部

医薬開発部

医薬学術部

医薬営業部

医薬業務部

医薬事業統括部

医薬信頼性保証室

湘南化粧品工場

化粧品部

各 支 店

物流統括部

直販営業部

宅配営業部

業 務 部

販売会社近代化推進室

情報システム部

経 理 部

人 事 部

総 務 部

秘 書 室

計算センター

ヨーロッパ研究所

I R 室

CSR推進室

お客さま相談センター

法 務 室

人材開発センター

広 告 部

広 報 室

企 画 室

食品品質保証室

監 査 室

執行役員会

取締役会

代表取締役

各種専門委員会

管理本部 食品事業本部 生産本部経営サポート本部

化粧品事業本部

医薬品事業本部

国際事業本部

研究開発本部

組織図

取締役・監査役 常 勤 監 査 役常 勤 監 査 役

監 査 役

監 査 役

監 査 役

監 査 役

監 査 役

阿 部  晃 範山 上  博 資奥 平  哲 彦

谷 川 清十郎

小 林  節 子

吉 田  宏 一

手 塚  仙 夫

(2017年6月21日現在)

福島工場 〒960-8520 福島県福島市黒岩字遠沖10-1 TEL 024-546-8960茨城工場 〒306-0314 茨城県猿島郡五霞町大字川妻1232-2 TEL 0280-84-2121湘南化粧品工場 〒251-0021 神奈川県藤沢市鵠沼神明2-5-10 TEL 0466-25-8960富士裾野工場 〒410-1105 静岡県裾野市下和田字十三郎653-1 TEL 055-997-3311富士裾野医薬品工場 〒410-1105 静岡県裾野市下和田字十三郎653-1 TEL 055-997-4417兵庫三木工場 〒673-0514 兵庫県三木市志染町戸田字中尾1838-266 TEL 0794-89-8960佐賀工場 〒842-0002 佐賀県神埼市神埼町田道ヶ里2300 TEL 0952-52-8960

本社工場

(社外監査役)

(社外監査役)

(社外監査役)

(社外監査役)

(社外監査役)

(社外取締役)

(社外取締役)

(社外取締役)

(社外取締役)

取締役(非常勤)

取締役(非常勤)

取締役(非常勤)

取締役(非常勤)

取締役(非常勤)

安 田  隆 二

福 岡  政 行

ベルトランド オースレイ

フィリップ ケーゲルス

前 田  典 人

根 岸  孝 成川 端  美 博成 田   裕若 林   宏石 川  文 保田 中  正 喜伊 藤  正 徳土 井  明 文林 田  哲 哉リチャード ホール

代表取締役社長

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

取 締 役

34Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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ネットワーク Network

健康をサポートするヤクルトのネットワークヤクルトグループは、ヤクルト本社を中心として、ヤクルト商品を各地域に販売する販売会社、ヤクルトの容器成形、充填などを行うボトリング会社、その他関連会社等を含め国内約140社から構成される事業体です(海外を含め約170社)。

海外事業所●ヤクルトレディ………約45,800人●従事者…………………約21,000人

2016年12月末現在

2017年6月末現在(ヤクルトレディ、ヤクルトビューティ数は

2017年3月末現在)

25

24232226

1112

17416

13 15

1

5

76

9

310

8 8

18

214

2728

25

ヤクルトレディ 1,900ヤクルトビューティ 960

■本社機構北海道支店

■販売会社(9)札幌ヤクルト販売(株) ●●南北海道ヤクルト販売(株)苫小牧ヤクルト販売(株)岩見沢ヤクルト販売(株)釧路ヤクルト販売(株)帯広ヤクルト販売(株)北見ヤクルト販売(株)室蘭ヤクルト販売(株)(株)ヤクルト北北海道

ヤクルトレディ 8,600ヤクルトビューティ 660

■本社機構東日本支店福島工場 ●●●茨城工場 ●●●富士裾野工場 ●●●富士裾野医薬品工場 ●

■販売会社(29)青森ヤクルト販売(株)岩手ヤクルト販売(株) ●●宮古ヤクルト販売(株)

秋田ヤクルト販売(株)大館ヤクルト販売(株)横手ヤクルト販売(株)山形ヤクルト販売(株)米沢ヤクルト販売(株) ●庄内ヤクルト販売(株)宮城中央ヤクルト販売(株) ●●※次の販売会社を統括・大船渡ヤクルト販売(株)石巻ヤクルト販売(株)福島ヤクルト販売(株)郡山ヤクルト販売(株)会津ヤクルト販売(株)いわきヤクルト販売(株)水戸ヤクルト販売(株) ●古河ヤクルト販売(株)宇都宮ヤクルト販売(株)両毛ヤクルト販売(株)群馬ヤクルト販売(株)東静岡ヤクルト販売(株)中央静岡ヤクルト販売(株)西静岡ヤクルト販売(株)山梨ヤクルト販売(株)南信ヤクルト販売(株)北信ヤクルト販売(株)新潟中央ヤクルト販売(株) 新発田ヤクルト販売(株)上越ヤクルト販売(株)

■ボトリング会社(1)(株)岩手ヤクルト工場 ●●●

北海道ブロック

東日本ブロック

ヤクルト本社 …・食品、化粧品、医薬品等の製造・販売など販売会社 ……… ヤクルトブランド商品の販売ボトリング会社… ヤクルトの容器成形、充填

国内

海外

国内事業所●本店……………………………… 1●支店……………………………… 5●研究所…………………………… 1●本社工場………………………… 7●販売会社………………………103●ボトリング会社………………… 5●ヤクルトレディ………約35,600人●ヤクルトビューティ……約4,900人

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1台湾ヤクルト株式会社 ●2香港ヤクルト株式会社 ●●●3タイヤクルト株式会社 ●●4韓国ヤクルト株式会社 ●●5フィリピンヤクルト株式会社6シンガポールヤクルト株式会社 ●●7インドネシアヤクルト株式会社 ●8オーストラリアヤクルト株式会社 ●● (ニュージーランド支店)9マレーシアヤクルト株式会社 ●10ベトナムヤクルト株式会社 ●●●11インドヤクルト・ダノン株式会社 ●●12中東ヤクルト販売株式会社13中国ヤクルト株式会社14広州ヤクルト株式会社 ●●●●

国内・海外の取得認証内容マーク●ISO9001 ●ISO14001 ●ISO22000 ●HACCP ●GMP ●FSSC22000 ●SQF※ISO22000、FSSC22000、SQF:食品安全マネジメント・システムの国際規格 ※GMP:食品GMP(Good Manufacturing Practice)適正製造規範※ 各事業所にそれぞれの認証を取得した事務所、工場が一か所でもある場合にマークを付しています。なお、複数の事務所・工場を有する場合、それぞれ取得内容が異なるケースがあります。

15上海ヤクルト株式会社 ●●16北京ヤクルト販売株式会社17天津ヤクルト株式会社18無錫ヤクルト株式会社19ブラジルヤクルト商工株式会社 ●●20メキシコヤクルト株式会社 ●●21アメリカヤクルト株式会社 ●●22ヨーロッパヤクルト株式会社 ●●●23オランダヤクルト販売株式会社24ベルギーヤクルト販売株式会社25イギリスヤクルト販売株式会社 ●● (アイルランド支店)26ドイツヤクルト販売株式会社27オーストリアヤクルト販売株式会社28イタリアヤクルト販売株式会社★ヤクルト本社ヨーロッパ研究所

21

20

19

ヤクルトレディ 7,900ヤクルトビューティ 740

■本社機構本店首都圏支店中央研究所 ●湘南化粧品工場 ●

■販売会社(16)埼玉ヤクルト販売(株)埼玉東部ヤクルト販売(株)かぞヤクルト販売(株)埼玉西ヤクルト販売(株) 埼玉北部ヤクルト販売(株)千葉県ヤクルト販売(株) ●●城北ヤクルト販売(株)葛飾ヤクルト販売(株)西都ヤクルト販売(株)武蔵野ヤクルト販売(株)東京ヤクルト販売(株) ●●※次の販売会社を統括・京北ヤクルト販売(株)神奈川中央ヤクルト販売(株)神奈川東部ヤクルト販売(株) ●●湘南ヤクルト販売(株)小田原ヤクルト販売(株)厚木ヤクルト販売(株)

■ボトリング会社(1)(株)千葉ヤクルト工場 ●●●

ヤクルトレディ 9,000ヤクルトビューティ 1,030

■本社機構中日本支店兵庫三木工場 ●●●

■販売会社(19)(株)ヤクルト東海※次の4販売会社を統括・名古屋ヤクルト販売(株)・愛知中央ヤクルト販売(株)・三重ヤクルト販売(株)・岐阜ヤクルト販売(株)尾張ヤクルト販売(株)東三河ヤクルト販売(株)富山ヤクルト販売(株)(株)ヤクルト北陸※次の販売会社を統括・福井ヤクルト販売(株)七尾ヤクルト販売(株)京滋ヤクルト販売(株)近畿中央ヤクルト販売(株) ●●大阪北部ヤクルト販売(株)千成ヤクルト販売(株)堺ヤクルト販売(株)大阪東部ヤクルト販売(株)南大阪ヤクルト販売(株)奈良ヤクルト販売(株)和歌山ヤクルト販売(株)神戸ヤクルト販売(株)兵庫ヤクルト販売(株)●

首都圏ブロック 中日本ブロック 姫路ヤクルト販売(株)淡路ヤクルト販売(株)

■ボトリング会社(1)(株)愛知ヤクルト工場 ●●●

ヤクルトレディ 8,200ヤクルトビューティ 1,510

■本社機構西日本支店佐賀工場 ●●●

■販売会社(30)鳥取ヤクルト販売(株)山陰ヤクルト販売(株)岡山ヤクルト販売(株)津山ヤクルト販売(株)岡山県西部ヤクルト販売(株)(株)ヤクルト山陽※次の2販売会社を統括・新広島ヤクルト販売(株) ●●・山口ヤクルト販売(株) ●●広島中央ヤクルト販売(株) ●●山口県東部ヤクルト販売(株)香川ヤクルト販売(株)徳島ヤクルト販売(株)高知ヤクルト販売(株)松山ヤクルト販売(株)愛媛東部ヤクルト販売(株)愛媛南部ヤクルト販売(株)北九州ヤクルト販売(株)福岡ヤクルト販売(株)

中央福岡ヤクルト販売(株)久留米ヤクルト販売(株)大分ヤクルト販売(株)佐賀県ヤクルト販売(株) ●●長崎ヤクルト(株)佐世保ヤクルト(株) ●●五島ヤクルト販売(株)熊本ヤクルト(株)宮崎ヤクルト販売(株) ●●都城ヤクルト販売(株) ●●川内ヤクルト販売(株) ●●鹿児島ヤクルト販売(株) ●●鹿児島東部ヤクルト販売(株) ●●沖縄ヤクルト(株)

■ボトリング会社(2)(株)岡山和気ヤクルト工場 ●●●(株)福岡ヤクルト工場 ●●●

西日本ブロック

・テストも含め販売されている国………

・ヤクルトレディ、ヤクルトビューティは概数で示しています。

ブルネイ・オマーン・バーレーン・カタール・クウェート・ウルグアイ・カナダ・ベリーズ・フランス・ルクセンブルグ・スペイン・マルタ・スイス

36Yakult COMPANY PROFILE 2017-2018

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受付時間9:00~17:30(土・日・祝日・年末年始を除く) ※携帯電話・PHSからはご利用になれません。

〒105-8660 東京都港区東新橋1-1-19

ヤクルト TEL 03(3574)8960

報1707RV6800(大)