0.6mmまでの極薄鉄板加工技術を小型電気自動車で具現化株式会社淀川製作所http://www.yodogawa-ss.com/

関西の中小企業４社で

小型電気自動車を製作

　小型電気自動車（EVカー）を

町工場で開発する。そんな夢を抱

いて淀川製作所の小倉社長は、関

西の中小企業４社で「あっぱれEV

プロジェクト」を立ち上げた。このプ

ロジェクトは、大阪府地場産業等総

合活性化補助金を受けての実施。

同社は金属加工・部品製造とプロ

ジェクトリーダーを担当し、平成22

年３月を目処に試作車完成を目

指している。

　電池はリチウムイオンを使用

し、最高速度は40㎞。狭い道路で

も女性や高齢者が運転できるこ

とを想定した3輪カート型。「漆

塗りや和紙を取り入れた工芸品

のイメージ」という独特のデザイン

は、店舗デザインを専門とする一

級建築士が担当している。車体を

軽くするため、加工の難度は上が

るが、「市場で評価されるには、

持っている技術力の見せ方が大

切。難しい形のものを造ることで

初の自社ブランドで

メーカーを目指す

　今回の「あっぱれ１号」は初の自

社ブランドだ。チャレンジングな精

神は、「自社を総合メカトロニクス

メーカーに育てたい」という志か

ら、そして「不況にあえぐ大阪の街

を活気づけたい」という信念から

生まれている。

　「社内に特別な設備があるわけ

ではなく、基本技術とガッツで取

り組んでいるだけ。電気自動車も

造ることができれば、他にもやって

みようという町工場が現れるはず

です」。量産化も視野に入れ、観

光地での貸しマイクロカーとして

リースする計画を予定。「徹底的

にやるか、やらないか。やらなけれ

ばそこで終わり」と攻めの経営を

貫く小倉社長の言葉は力強い。従

業員数16人の淀川製作所には、不

可能を可能に変えるパワーがあふ

れている。

同業者を驚かせたい」と話す。

産業機器や航空機、建築部品など

さまざまな単品加工を受注

　同社は元々、板金加工と機械加

工とが複雑にからむ部品の試作・

製作を請け負う製作所である。

指先に乗る小さなものから、産業

機器、航空機や建築金物の部品

まで、あらゆる金属加工を受注し

ている。「廃盤になった自転車や車

の部品など、市販にはない単品ば

かり。ものづくりの駆け込み寺で

す」と小倉社長は笑う。とりわけ

溶接には卓越したスキルを持ち、

0・6㎜までの鉄板を加工。技術の

キモは、極薄鉄板を燃えない程度

に熱して溶接を可能にする、電圧

と加工時間の微調整にある。熟練

した職人のみが発揮できる匠の技

だ。社内非対応部品についても、国

内外の独自ネットワークを活用。

業種を問わない総合力を買われ、

魚の解体機やシート溶接機など

OEMも手掛けてきた。

Company Profile

株式会社淀川製作所

住　所／〒570-0005 守口市八雲中町1-13-6創　業／昭和36年設　立／昭和48年資本金／1,000万円従業員／16名T E L／06-6909-1770F A X／06-6908-5735

■主な事業内容精密金属板金部品、プレス板金部品、金属切削部品等の試作・加工・製作

■主な取引先産業器機メーカー、家電・通信機器メーカー、自動車生産設備分野、建築業界

当社のセールスポイント

板金加工と機械加工とがからむ金属部品を試作・製作し匠の技を発揮します。

代表取締役小倉 庸敬さん

通信機器部品から新幹線や航空機、建築金物の部品まで。業種を問わない総合力で、様々な金属部品の試作・製作に短納期で応えています。板金加工、機械加工に関しては、技術力の問題で仕事を断ったことはありません。また、自社製EVカーの製作プロジェクトを立ち上げ、試行錯誤の日々です。匠の技を形にしようと社員一同張り切っています。

薬剤材料を混ぜ合わせる装置の試作品（OEM製品）

EVカーの天井部このデザインを元にEVカーを製作

21 ISO 9001

加工・処理

試作品開発製作

株式会社淀川製作所

　守口市

加工・処理

試作品開発製作

株式会社淀川製作所

　守口市

重量物の横吊を可能にした「マルチアイボルト」重量物の横吊を可能にした「マルチアイボルト」

国内シェアナンバー1のアイボルト。刻印されたNC（NANIWA COMPANY）マークが、品質への自信を物語る国内シェアナンバー1のアイボルト。刻印されたNC（NANIWA COMPANY）マークが、品質への自信を物語る

アイボルト国内シェアナンバー1の技術で新たな鍛造のニーズを開拓浪速鉄工株式会社http://www.naniwa-iron.com/

〝アイボルトの浪速鉄工〞から、

さらにその先へ

　「我々が目指すのは、あくまでも

オンリーワン企業。そのため市場の

ニッチなニーズを発掘し自社ブランド

で提供したい」

鍛造品メーカー浪

速鉄工を率いる堀川社長のビジョン

は極めて明快だ。

　アイボルト、ターンバックル、自動車

部品…。同社は50年に渡り培った熱

間型打鍛造技術で、強靱かつ精密な

鍛造品を製造してきた。特に重量物

の吊上金具であるアイボルトへの信

頼は絶大で、国内ナンバー1のシェア

を誇る。しかし平成18年に就任した

掘川社長は、そのポジションへ安住す

ることに危機感を抱いていた。

　守りから攻めへ

。堀川社長の号

令のもと、同社は積極路線へシフト

チェンジする。その象徴が、回転式多

機能吊上金具「マルチアイボルト」へ

の取り組みだ。従来の吊上作業で

は、アイボルトを重量物の側面に取

り付ける〝横吊り〝は、ボルト部の破

損の恐れがあり禁止されていた。「マ

エアースタンプハンマーを導入。これによ

り、浪速鉄工堺工場とムサシ工業を合

わせて2分の1、4分の3、1.0、1.3、2.0、

5.0tのエアースタンプハンマーが揃った。

　「15g〜500㎏の製品に対応で

きるということです。これだけのレン

ジを持つ生産体制は、全国でも珍し

いはずですよ」（堀川専務）。

　早くから、鍛造だけでなく加工〜

検査まで行える一貫体制を構築して

きた同社だが、新設備の導入で生産

体制はさらに充実。そこに堀川社長

のアグレッシブなエネルギーが注が

れ、開発路線に拍車がかかる。同社

では既に複数の新規開発品で特許

を取得済みだ。第2、第3のマルチア

イボルトが、再び市場を席巻する。

ルチアイボルト」は、その横吊りにあ

えて挑戦した同社の開発製品。フッ

クやワイヤー等を通すシャックルが吊

上軸に対し360度回転、吊り方

向に対しても180度可動し、常に

適正な角度を保つ。これにより、横吊

り、斜め吊り、引き起こし作業が安

全に行えるようになった。

　「シャックルやトラニオン軸には鍛

造品を使用し強度を高めました。同

規格のアイボルトと比べ3倍の耐荷

重を実現しています」。

　堀川社長自ら全国の顧客のもと

に製品の説明に趣き、展示会や広告

にも力を入れた。その結果、「マルチ

アイボルト」は前年度比200%を

上回る勢いで売上を伸ばしている。

5.0tのエアースタンプ

ハンマーを導入

　同社は製造設備のさらなる拡充に

も取り組む。この方面で辣腕を振るう

のは堀川社長の実弟で専務取締役の

眞男氏だ。眞男氏が代表を務めるグ

ループ企業のムサシ工業（株）に、5tの

Company Profile

浪速鉄工株式会社

住　所／〒552-0007　　　　大阪市港区弁天３-６-１５創　業／昭和24年3月設　立／昭和34年7月資本金／4,800万円従業員／43名T E L／06-6571-2171F A X／06-6572-8858

■主な事業内容各種精密型打鍛造一式 、アイボルト・ アイナット・マルチアイボルト、各種ターンバックル、 ブレース、各種シャックル、ロットボルト、土木建設金物、線金物、船舶金物、ワイヤーロープ附属金物、特殊ボルト、精密捻子類の製作、自動車部品、建設機械部品、原子力発電関連、風力発電関連

■主な取引先精密産業機械メーカー、土木・建設関連メーカー、自動車・船舶関連企業、原子力発電関連・風力発電関連企業

当社のセールスポイント

NCマークを刻印したアイボルトが象徴するように、浪速鉄工は自社ブランドでものを作れる下地がある企業。歴代社長が築いてくれたこの財産を有効に活用し、一つでも多くNCブランドの製品を世に送りたい。マルチアイボルトをお客様のニーズに合わせて進化させた「マルチアイボルトハイブリッド」もその一つ。他にもたくさんの開発商品が控えています。楽しみにしていてください。

21 ISO 9001

加工・処理

鍛造

浪速鉄工株式会社

　大阪市港区

重量物のネジ穴への対応から生まれた新製品「マルチアイボルトハイブリッド」重量物のネジ穴への対応から生まれた新製品「マルチアイボルトハイブリッド」

加工・処理

鍛造

浪速鉄工株式会社

　大阪市港区

お客様のご要望に、NCブランドの開発商品でお応えしてゆきます。

代表取締役堀川 忠彦さん

専務取締役堀川 眞男さん

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