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“Connected Industries” 「ものづくり・ロボティクス」分科会 検討報告 平成30年5月

Connected Industries - 経済産業省のWEBサイト ......・このため、文科省等における大学改革の動きとの連携に加え、上記の研究開発プロジェクトの拠点となる大学等を

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“Connected Industries”「ものづくり・ロボティクス」分科会 検討報告

平成30年5月

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1.主要論点1:協調領域の最大化・ データ利活用の最大化に向けたデータ流通の仕組み ⇒ プラットフォーム間の連携システム、

実現へのロードマップ策定・ 国際標準化、サイバーセキュリティ ⇒ 日独連携の推進、共同文書発出

2.主要論点2:人材育成、研究開発(主な意見等)・ ものづくりとITの両方が分かる人材への高いニーズ、・ 機械工学等の基幹的学問分野の弱体化の懸念、・ システム思考、プロジェクトマネジメント等の横断的な視点・能力の強化、・ 産学連携の仕組みの強化 など⇒ 文科省等における検討・取組に加え、経産省・産業界が連携して、強化に向けた具体的取組を

行うことも重要

3.主要論点3:中小企業支援・ データ利活用の関心は高まっているが具体的な活用に悩む状況・ 先進事例の共有やハンズ・オン支援、実際に見て・触れて・試せる場等が重要、等の意見⇒ 経産省の支援施策やロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)の活動等への反映

「ものづくり・ロボティクス」分科会での検討概要

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(基本的考え方)・ 協調する明確な目的(例:「稼働率の向上」、「歩留まり率の向上」、「品質の向上」等)のためにデータの利活用・流通を一層促進するとの考え方が重要。

(データの種類)・ 以下の①に加え、如何に②のデータの利活用・流通を拡げられるかが鍵。① 「オープンデータ」:業界横断で共有でき誰でもアクセスできるデータ 例:部品仕様データ② 「ディスクローズデータ」:関係者間で契約等に基づき取引されるデータ 例:部品検査データ③ 「クローズデータ」:ノウハウや営業秘密等に関わるデータ 例:製造レシピデータ

(現状及び今後の取組の方向性)・ 工場等で発生するデータを利活用したプラットフォーム構築の動きが各社で顕在化。モノ単体売り

ではなく、サービス・ソリューション展開を目指す方向に。・ 他方、我が国現場の良質なリアルデータの強みを最大化するためには、PF間を横串でつなげ、データ利活用を最大化できる仕組みの構築が特に重要と考えられる。

【プラットフォーム(PF)オープン連携(データ流通の仕組み)の検討】・ 「製造プラットフォーム・オープン連携WG」を設置。緩やかにPF間が「つながる」仕組みを検討。・ 具体的活用を想定した3件のユースケースを策定し、イメージを共有。実現に向けたロードマップ策定。・ 本年はユースケースを用いた実証を予定。 2

1.協調領域の最大化

データ利活用の最大化に向けたデータ流通の仕組み

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● 日独協力、日独共同文書の発出(ハノバーメッセ)・ 日独の専門家間で、現在、第4次産業革命で人手を

介さず機械/システムが連携する将来像(ユースケース)を共同で描き、標準化に関する課題洗い出す議論のための基盤づくりを推進。

・ 昨年のCeBIT等での日独共同文書の発表に続き、これら成果を2018年4月ハノーバーメッセにて日独共同文書として発表。その後のISO/IEC等での議論を牽引することを企図。

日独協力、日独共同文書の発出・ 日独の専門家により、双方の現状や課題に関する情報

交換や、日独標準化専門家会合で作成したユースケースを用いた産業セキュリティ上の課題を洗い出し検討等を推進。

・ 昨年G20の議長国であったドイツがフォロアップ会合としてセキュリティに関する国際ワークショップ(2018年5月@ベルリン)において、昨年に続き検討成果を日独共同文書として発表。

(国際標準化) (サイバーセキュリティ)

1.協調領域の最大化

つながるための共通基盤となる国際標準、サイバーセキュリティについては、日独連携による専門家会合が機能しており(日本側窓口:RRI)、日独連携を軸に取組が進捗。

国際標準、セイバーセキュリティともに連携成果を共同文書にとりまとめ、公表。 今後、これら連携成果をISO/IEC等でも打ち出し、国際的な議論の牽引を企図。

国際標準化、サイバーセキュリティ

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2.人材育成、研究開発

• ものづくりとITの両方が分かる人材に高いニーズがあるが確保できず。• 機械工学等の基幹的学問分野が弱体化して、連携したくても国内で上手く産学連携ができない。• システム思考やプロジェクトマネジメント等の横断的な視点・能力の強化も急務。• これらに対し、独のように産学連携が上手く回るシステムを構築し、研究開発・人材育成を進める

必要。

人材育成、研究開発に関する主な意見

3.中小企業支援

• 中小企業のCIは、サプライチェーンをつなげる観点からの重要性に加え、迅速に決断・行動が行える中小企業の強みを活かす観点からも重要。

• 中小企業においてもデータ利活用の関心は高まっている一方、具体的な活用に悩む状況。• 先進事例や身の丈ツール等の見える化、専門家の助言、相談できる場所等が重要かつ有効。• さらに、ショーケースや体験コーナー等の実際に見て・触れて・試せる場の整備等も重要との意見も。

中小企業支援に関する主な意見

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A社プラットフォーム(システム)

API/SDK

API/SDK

アプリ

機器 設備 デバイス

HCTアプリ

B社プラットフォーム(システム)

API/SDK

API/SDK

アプリ

機器 設備 デバイス

HCT アプリ

サービスリクエスト

データコンテンツ

データプロファイルサービス

プロファイル

HCS

HCS

HCS

ハイパーコネクションサーバー

ハイパーコネクションターミナル

②③

データ流通(PF間データ連携)の仕組み 工場で発生するデータの共有を推進すべく、エッジ、フォグのレイヤーでの仕組み構築に向けたWGを設置。 競争と協調をバランスさせつつ、プラットフォーム間が緩やかに繋がる仕組みの構築を検討。 具体的には、データの記述方法を規定する「データプロファイル」に加え、送付するデータの処理条件等を規定する「サービスプロファイル」を定めることにより、配達証明付き郵便局のようなシステムの構築を目指す。

イメージの共有も含め、具体的事例を想定しながら検討を進めるべくユースケースを策定し、デモ実装を実施。今後、政府の開発・実証予算等も活用しつつ、データ流通システムの開発を目指す予定。

独(”Industrial Data Space”)・米(IICも関心)との連携も視野に取り組む。

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(補足) 1. 協調領域の最大化

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期間 アクション アウトカム2018年度

・2017年度に策定した3つのユースケースをベースに、概念実証を実施。

・中小企業のデータ連携が実運用可能なレベルに。

・ドイツ等海外の主要組織とフレームワークに関する情報交換等、連携。

・ユースケースを通して製造PF間のデータ接続用APIを実装。有効性を評価。

・ソースコードは公表。それを活用した中小企業向けの連携アプリを創出。

2019年度

・国際的認知を図る。海外企業、特にアジア企業が参加しやすい組織を設立、国や地域を越えた連携を強化。

・セキュリティ面を強化。ブロックチェーン技術等を用い、製造業間での決済機能、信用取引機能等を付加。

・辞書機能を充実。辞書のメンテナンスのルール化、制度化を図る。

・連携を指揮する既存団体または新規に組織化。海外団体、海外企業が対等に参加できる枠組みに。

・フィンテック機能を追加。・必要なルール化、国際標

準などの対応を具体化。

2020年度

・中小企業及び海外、特にアジア企業への普及に向けサポート体制を充実。

・データ流通にあたっての権利関係や保証問題など、国を超えた法整備を進め、製造業とサービス業やその他の産業との連携による革新的なビジネスモデルのスタートアップを創出。

・関係機関を巻き込み、基本フレームを様々な産業へ展開。

・海外企業と国内企業の間での実証事例をもとに契約ガイドラインを策定。

・新しいビジネスモデルの取組事例、活用事例としてスタートアップを創出。

・製造業を超えた連携体の枠組みを具現化。

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製造PFに関する報告書及び「実現に向けたロードマップ」(補足) 1.協調領域の最大化

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(補足) 2.人材育成、研究開発

• 経産省において、デジタル時代のモノづくりへの対応に向け、90年代のIMS(Intelligent Manufacturing System)プロジェクト以来の本格的な研究開発の国プロの組成を検討中。(31年度の本格的国プロ化を検討)

• 当該国プロの中で、今日必要な人材育成を、産学官の連携・コミットメントの下、実現を図る等も検討。

【人材育成】・ ものづくりは実学の面が強く、研究開発と人材育成を一体で進めることは特に重要。・ このため、文科省等における大学改革の動きとの連携に加え、上記の研究開発プロジェクトの拠点となる大学等を中心に、産学官のコミットメントの下、求められる人材育成の仕組みを具体的に構築するアプローチも有効。

・ また、人材育成のプログラム開発支援※1や第四次産業革命スキル習得講座認定制度※2等も活用しつつ推進。※1:「産学連携デジタルものづくり中核人材育成事業」(製造局予算)等※2:要件を満たせば教育訓練給付対象となりえ、IT分野に加え、「自動車のモデルベース開発」「生産システムのデジタル設計」等も対象。今後も対象追加を検討。

【研究開発】・ 多くの関係者が参画した29年度のNEDO研究会では、サイバー・フィジカル・システム(CPS)に、我が国の強みである“人・現場の知”を融合させた「デジタル・トリプレット」をコンセプトに、また、システムアプローチによる研究開発を念頭に検討を推進。

・ 31年度の本格プロジェクト開始に向け、30年度は先導的な研究を進めるとともに、産学官のハイレベルで検討の場を持ち、産学官によるコミットメントを高めること等を予定。

人材育成、研究開発:今後の取組の方向性

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●「スマートものづくり応援隊」の一層の充実・活用(拠点数増、補助金との連携等)

・ カイゼンに加えてIoT・ロボット等の導入指導が行える人材育成を各地域で推進。H30年度に約40拠点を目指す。

・ ものづくり補助金(29補正予算)において、これら専門人材活用の人件費を別途費用計上できるよう運用を変更。

●支援機関間の連携強化

・ 多岐にわたるスマート製造関係者が一堂に集まり、取組を相互に紹介しあう会合を初開催(昨年12/1)。(RRI、スマートものづくり応援隊、地方版IoT推進ラボ、商工会議所、IVI、ITコーディネート協会等)

・ 地域での取組が点から面となるよう、今後連携を一層強化。

●先進事例の共有、利用者の視点から情報を再整理

・ 日独連携の一環としてRRIにおいて収集したオンライン・ユースケースマップ(210事例を収集)を整理・体系化。IoT活用の目的と高度化レベル等を軸に整理し、一層の見える化を図り、取組促進に役立てる。

・ また、ユースケースをユーザーが随時新規登録できる仕組みについても検討を推進。

(補足) 3.中小企業支援

中小企業支援:進捗及び今後の方向性

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●ツール情報の共有、利用者の視点から情報を再整理

・ 中小企業向けIoTツール情報をRRIが公募。H28年106件、H29年124件を使用場面ごとに整理し公表。昨年は個々ツールを繋げての使い方を記載したレシピも公募・公表(28件)。

・ さらに、集まったツール情報を精査・分析し、優れたツール約30件について、さらに分かりやすく情報を再整理。

・ 動画があるものについてはリンク先を紹介するとともに、動画作成等も促すべく、モデル的な動画作成のガイドを作成。なお、動画に関しては、日商においてもIoT導入活用事例動画を作成。

●テストベッド(ショーケース、体験コーナー)

・ テストベッド設置の動きとしては、4月に茨城県の公設試が開設、東京都の公設試が今秋に開設予定の他、九州地域においても、経産局が関与しながら、熊本や佐賀、北九州等で検討推進。岐阜県等でも。

・ 国では産総研において、人工知能技術とものづくり技術を融合し、社会実装を推進する模擬的な実証環境(模擬工場等を含む)を有するグローバル研究拠点を整備予定。

●「FA・ロボットシステムインテグレータ協会」の設立準備

・ FAやロボットの中小企業等への導入促進にはシステムインテグレータ(SIer)の育成が重要。

・ このため、中小企業とSIerのマッチングや、SIer間の協業体制の構築、業界標準の策定、人材確保・育成支援等を図るための組織設立に向け、昨年11月に協会設立の準備会議を開催し、これを皮切りに検討を推進。

(補足) 3.中小企業支援

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参考資料

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大臣懇談会「ものづくり・ロボティクス」分科会の検討体制 RRI(ロボット革命イニシアティブ協議会)とも協力しつつ、以下の3層構造の会議体で議論。

・ 項目別に検討。対応するRRI等既存組織を原則活用(【RRI】国際標準(3回開催)、サイバーセキュリティ(5回開催)、中小企業(3回開催)、【NEDO】研究開発(3回開催))

・ 新規WGを設置 → 「製造プラットフォーム・オープン連携WG」(6回開催)(メンバー)

当該議論に最も適切な者を選定

「ものづくり・ロボティクス分科会 本会合」

・本会合に向けて全体を横串で議論するための場(メンバー)

・大臣懇委員である本会合のメンバー社から(部長レベル)・必要に応じてRRIの既存組織の主査等も追加

項目別に詳細を検討

大きな方向性等を検討

項目全般について実務的に検討

「ものづくり・ロボティクス分科会 WG」

「ものづくり・ロボティクス分科会 実務者会合」

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2回開催

5回開催

各WGごとに3~6回開催

参1. 検討体制

・ 大臣懇談会委員により構成(メンバー)

ファナック・稲葉会長、三菱重工/RRI・大宮会長、日立・東原社長、日商・三村会頭、 DMG森精機・森社長、 三菱電機・山西相談役

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<本会合>稲葉 善治 ファナック(株) 代表取締役会長兼CEO大宮 英明 三菱重工業(株) 取締役会長/RRI会長東原 敏昭 (株)日立製作所 執行役社長兼CEO三村 明夫 日本商工会議所 会頭森 雅彦 DMG森精機(株) 代表取締役社長山西 健一郎 三菱電機(株) 相談役

CI大臣懇談会・「ものづくり・ロボティクス」分科会 名簿

<実務者会合>太田 圭一 DMG森精機(株)執行役員・業務本部長(業務)大谷 治之 三菱電機(株) FAソリューション事業本部 FAソリューションシステム部長小松 靖直 日本商工会議所 情報化推進部 部長須藤 雅子 ファナック(株) ソフトウェア研究所 技師長平原 裕之 三菱重工業(株) バリューチェーン本部 バリューチェーン革新部 部長堀水 修 (株)日立製作所 IoT推進本部 担当本部長

<製造プラットフォーム・オープン連携WG>茅野 眞一郎 三菱電機(株) FAソリューションシステム部 技術企画グループ 主席技師長須藤 雅子 ファナック(株) ソフトウェア研究所 技師長曽我 崇明 DMG森精機(株)開発本部 制御ソフト開発部 部長越塚 登 東京大学大学院情報学環 教授西岡 靖之 インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ理事長、法政大学教授【座長】堀水 修 (株)日立製作所 IoT推進本部 担当本部長

※必要に応じてRRI等の既存組織の関係者も加えて会合を運営 (五十音順、敬称略)

参1. 検討体制

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WG1: IoTによる製造ビジネス変革WG

WG2:ロボット利活用推進WGWG3:ロボットイノベーションWG

ロボット革命イニシアティブ協議会

提案報告

戦略全体戦略、活動の方向性等の案作成メンバー : 有識者、国内外企業

分野別サブ幹事会

テーマ別サブWG・会員企業自身が主体となり、メンバー企業を募って組成。・新たなサブWGの設置については随時可能。

①(アマダ)産業機械における遠隔保守ビジネス②(イシダ)食品製造業におけるIoT活用③(ミツイワ)IT-FA連携SIer育成④(三菱総研)日本の強み維持向上⑤(三菱電機)FAシステム標準化

・必要に応じて、分野別の施策や課題検討の場を設置。 産業機械サブ幹事会

AG(アクショングループ)・ドイツPF4.0の各AGにも対応する立て付け。

アドバイザリーボード幹事会

会員数: 約500

ロボット革命実現のため、2015年5月、産学官の推進母体として設置。 「IoTによる製造ビジネス変革WG」(WG1)を設置。その下に4つのアクショングループ(AG)を設け、ドイ

ツの推進母体(PF4.0)の各AGにも対応する立て付けに。

①国際標準化AG②中堅・中小企業AG③ユースケースAG④サイバーセキュリティAG

「ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI)」の概要

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参1. 検討体制

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【ものづくりとIT等、複数分野を理解する人材】・ ITとOT(生産技術)の融合が重要、両方が分かる人材の育成が重要。 ITの即戦力人材が欲しいが、なかなか

取れない。・ ものづくりとIT、経営工学など、デュアルディグリー、マルチディグリー取得が有効では。【機械工学等の充実、女性比率の向上】・ 電気系・機械系の充実が必要。流行りの分野にリソースが流れ、大学に本来期待される基幹的な学問分野が弱

体化。本来期待する連携ができない。機械工学科が弱体化しており、連携したくても連携する先がない。・ 博士課程へ行く日本人が少ない。また、電気・機械系分野には女性が本当に少ない。【求める人材】・ 物事の本質をしっかり考えられる主体性を持った人が要る。そうした考え方から現実のシステム化を考えられる。・ CPSも方法論。目的があり、次に方法論を考えるべき。問題解決して、システム思考して、具体的に展開出来る

系統だった人材の育成が最も大事。工作機械のプロも大事だが、課題解決、システム思考が今必要。・ プロジェクトマネジメントが行える人材等、横断的な視点・能力を高めることも課題。サイバーとフィジカルの融合され

た世界ではスペシャリストではなく、幅広く理解をした人材、ジェネラリストが必要・ また、ロボットSIerや生産シュミレーション人材の育成も重要。SIerは地域性もあり、地域での対応体制が重要。【産学連携の仕組みづくり】・ ドイツは産学官で人材が流動化する仕組みや産学官による研究開発が進むインセンティブを上手くつくっている。我

が国もそうした仕組み構築が重要。

参2. 人材育成、研究開発

人材育成、研究開発に関する主な意見(詳細)

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【中小企業におけるCI推進の重要性】・ 大企業サプライチェーンをつなげる意味でも中小企業のCIは重要だが、中小企業は所帯が小さいので素早く決断、

行動が出来る。中小企業のコネクテッドの方が早く進む、CIの利点を活かせる。・ 中小がグローバルサプライチェーンに入るには、デジタル化が重要。消費者に直接アクセス出来るようにもなる。

【先進事例やツールの見える化、専門家の助言、相談できる場所等の重要性】・ 中小企業への気づき、納得感が重要。既に様々取組を開始しているが、このペースを上げることが重要。・ 先進事例やツールの見える化は有効。同程度の会社の積極活用が分かると取組が進む。取り組むべきステップの見

える化も有効。・ 悩み事を相談できる場や地域の関係者のネットワークをつくり、地域で上手く支援できる仕組み等が鍵を握る。・ 中小企業も積極活用の機運にある。補助金等の契機とアドバイスできる人材がいると進みやすい。・ 身の丈IoTの取組みをしている企業が、さらに自社開発したものを外販している企業も。そうした取組を推進すべく、

政府支援も重要。

【課題等】・ 事例や身の丈ツールも重要だが、加えて、ショーケースや体験コーナーを全国的にもう少し設け、見て触って試せる場

所を増やしていくべき。・ インテグレータ等の専門人材が地域に偏在しており、地域格差が大きい。モノ補助を活用して導入しょうとするが、ここ

がネックで上手くいかないことも。

参3. 中小企業支援

中小企業支援に関する主な意見(詳細)