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1 演習資料 作成:江澤良孝 Creo Elements Pro 5.0 のアセンブリ操作説明 <アセンブリ> 1,4) アセンブリの例 (1)アセンブルする部品を複数作成して保存する. (a)[ファイル]→[新規]→タイプは[部品],サブタイプは[ソリッド]→[OK]. 部品の名前は,新規作成ごとに自動的に別の名前になっている. 部品ごとに[プロパティ]で単位指定することを忘れないように. (b)部品を作成する作業を行った後, (c)[ファイル]→[保存]→保存先を指定→[OK] また,(a)に戻る. モデル名はモデルごとに別の名前にする.(自動的にそうなっているはず) 《重要》部品はすべて同じ単位系に揃えること. 例 ここでは深さ10mm,直径100mmの溝の穴をあけたものをPart1で保存 この溝に挿入する部品として,穴と同じ直径の円柱を作成し,Part2として保存 (4つの溝に円柱を4つ挿入するが,すべて同じ形状なので部品モデルはひとつでよい)

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演習資料 作成:江澤良孝

Creo Elements Pro 5.0 のアセンブリ操作説明

<アセンブリ>1,4)

アセンブリの例

(1)アセンブルする部品を複数作成して保存する.

(a)[ファイル]→[新規]→タイプは[部品],サブタイプは[ソリッド]→[OK].

部品の名前は,新規作成ごとに自動的に別の名前になっている.

部品ごとに[プロパティ]で単位指定することを忘れないように.

(b)部品を作成する作業を行った後,

(c)[ファイル]→[保存]→保存先を指定→[OK]

また,(a)に戻る.

モデル名はモデルごとに別の名前にする.(自動的にそうなっているはず)

《重要》部品はすべて同じ単位系に揃えること.

例 ここでは深さ10mm,直径100mmの溝の穴をあけたものをPart1で保存

この溝に挿入する部品として,穴と同じ直径の円柱を作成し,Part2として保存

(4つの溝に円柱を4つ挿入するが,すべて同じ形状なので部品モデルはひとつでよい)

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(2)[ファイル]→[新規]を選択する.[新規]ダイアログの[タイプ]の[アセンブリ]をチェッ

クし[名前]欄に任意の名前を入力.[デフォルトテンプレート使用]にチェック.

[OK]をクリックする.

(3) 部品ファイルと同じ単位系(mmNs)を設定する.

(4) ベースとなる構成部品(Part1)を最初に配置する.[挿入]→[構成部品]→[アセンブリ],

またはフィーチャー作成ツールバーの をクリックする.

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ファイルを選択し,[開く]をクリック.

(5)拘束欄中のアイコン[デフォルト]をクリックして[OK] をクリック.これによりアセンブリと

構成部品のデータム,座標系が整列する.

例:「デフォルト」クリックして,「OK」をクリックしたあと,つぎのようになる

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(6)つづいて[挿入]→[構成部品]→[アセンブリ]を選択し,別の部品(Part2)を[開く].

→ 部品が先に開いた部品の横に表示される.まだ, ボタンによる配置確定は行わない.

例:

この後は,部品間の配置を合わせる拘束条件を設定し,設定が終わったら,拘束条件の「OK」ボタン

ボタンをクリックしてアセンブリを終了する.

例:位置を合わせるための拘束条件を表示するために,[配置]をクリック

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例えば,奥行き方向の位置を一致させるには

それぞれの部品の一致させたい面をクリック

例えば,Part2の FRONTと,Part1の溝の底面をクリック

このときオフセットが自動的に変わることがあるので,必要に応じてオフセットを修正

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オフセットを「一致」に変えると,下記のように奥行き方向の位置が設定される

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さらに横方向の位置を一致させるには

さらに,[配置]ウィンドウの「新規拘束」をクリックし,(拘束条件を追加するために)

それぞれの部品の一致させたい場所(ここでは溝の円の軸と,円柱の円の軸)をクリック

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配置が終わったら, ボタンによる配置確定を行なう.

すると次のような画面になる.

ほかの溝にも挿入するには,

[挿入]→[構成部品]→[アセンブリ]を選択し,別の部品(Part2)を[開く]

を行って,同様な操作をすればよい.

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例:(1)ユーザ定義セットの拘束条件リストで[挿入]を選択しシャフトの側面をクリック,つづいて

穴の内側をクリックするとシャフトと穴の軸が同一となる.

「挿入」:ひとつの回転面を別の回転面に挿入し、それぞれの軸を同軸とする

(2) ユーザ定義セットの拘束条件リストで[整列]を選択し、アングルの内側の面とシャフトの端面を

クリックする.

「整列」の代わりに「合致」を選ぶと、平面が互いに向き合うように配置される

「整列」は、ふたつの平面が同じ方向、2本の同軸な軸、あるいは二つの一致する点に

向かうように配置される。

なお、合致と整列では「一致」または「オフセット値」などの設定ができる。

(3) ダッシュボードにオフセット値を入力して[OK]をクリックするとシャフトが穴に配置される.

(4)拘束条件の「OK」ボタンをクリックしてアセンブリを終了する.

<間違えた場合>

(1)モデルツリーで間違えた構成部品を選択

(2)「定義を編集」をクリック

(3)「配置」タブをクリック

(4) 項目を選択し定義し直す

「整列」と「合致」

の切り替え。構成部

品の向きを反転する

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ユーザ定義セットの拘束条件

自動 選択する参照により拘束条件が自動で選択される

合致 面と面を向かい合わせる

※1

整列 面と面を同一方向にする

※1

2つの軸を同軸にする

2つの点を一致させる

挿入 円柱面の中心軸同士を整列

座標系 座標軸同士を一致する

正接 正接に配置する

線上の点 線上に点を配置する

サーフェス上の点 サーフェス上に点を配置する

サーフェス上のエッジ サーフェス上にエッジを配置する

固定 パッケージした部品を現在の位置に固定する

デフォルト デフォルト位置にアセンブル

※1 合致、整列拘束のオプション

一致 合致、整列の場合に面を同一平面上にする

方向 距離は指定しない

合致の場合:面と面を向かい合わせにする

整列の場合:面の方向を同じにする

オフセット 合致、整列で指定した平面に距離を与える

角度のオフセット 合致、整列で指定した平面に角度を与える

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演習資料 作成:江澤良孝

MECHANICA による3次元応力解析

(アセンブリ版)

1. MECHANICAの起動

[アプリケーション]→[Mechanica(M)]を選択する

2.[MECHANICAモデル設定]ウィンドウが表示されたら、モデルタイプが

[Structure]、FEMモードにチェックが入ってないことを確認し、OKをクリックする。[MECHANICA

モデル設定]ウィンドウが表示されない時は、「編集」→「Mechanicaモデル設定」をクリック

デフォルトインターフェースは「結合」になっていることを確認.

(ここで部品間の結合状態を指定する.これ以外には「フリー」「接触」がある)

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3.荷重の設定,拘束の設定を行う(詳細は省略)

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4.トップレベルメニューの「解析」→「Mechanica解析/スタディ」を選択

5.「解析および設計スタディ」ウィンドウがでてきたら、このウィンドウのプルダウンメニュー「フ

ァイル」→「新規の静解析」を選択する

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6.「静解析定義」ウィンドウが表示される。

7.先に設定した拘束条件と荷重を選択されているのを確認して、OKボタンを押す

8.「実行開始」アイコンをクリック

9.「対話型診断を実行しますか」には「はい」をクリック

10.「診断」ダイアログで実行完了と表示されたら、「閉じる」をクリック。

11.「解析および設計スタディ」ウィンドウで「スタディのステータスを表示」アイコン

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をクリックすると、解析結果をテキスト形式で確認できる。

例えば、z方向の最大変位は

例: max_disp_z: -1.234e+00 (この数値は単なる例なので参考にしないこと)

テーブルにかかる荷重は z方向なので、この課題では z方向変位に着目

モデルの質量は

例:モデルの全質量: 1.204951e-01(=1.204951×10-1)

<注意>

ここで、どのような密度の単位を使ったかを思い出すこと

「tonne/mm3」なら、上記の全質量の単位はトン(=1000kg)。

解析でエラーになった時、エラー内容はこのリストに表示されるので

このリストを見て、エラー原因を確認してください。

「ファイル書き込みができない」というエラーは、個人のファイル容量制限に

関係していることがあるので、不要なファイルを削除してみてください

(削除するときは、ワーキングディレクトリー以外のところのファイルも削除する

必要があるかもしれません)

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12.「設計スタディまたは有限要素解析の結果をレビュー」アイコンをクリック

13.「結果表示ウィンドウのための設計スタディ」ウィンドウがでてくる。解析結果を選択して「開

く」をクリック

<注意>出てこない場合は、「新しい定義の挿入」アイコンをクリック

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14.「結果表示ウィンドウの定義」ウィンドウが表示される

15.表示タイプは「フリンジ」、量は「応力」と「最大主」を選択

16.「表示オプション」タグをクリック、凡例レベルを「9」、「変形」と「荷重を表示」、「拘束

条件を表示」をチェック

17.「OKおよび表示」ボタンをクリック

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18.等高線が表示される

下の図の値は、適当な荷重条件の結果なので参考にしないこと。

<参考文献>

1.上智大学設計製図教育委員会編「Pro/ENGINEER実践3次元 CADテキスト-Wildfire4対応-」、日

刊工業新聞社(2010/12)

2.中央大学生産統合研究グループ著「Creoによる CAD/CAE/CAM入門」、中央大学出版部(2014/05)

3.シャム・ティコ-著、小尾幹男訳「自分で学べる設計者向け Pro/ENGINEER Wildfire 3.0 上

巻」、特定非営利活動法人 CAFE(2008/01)

4.神奈川工科大学資料:http://zgkw3.sd.kanagawa-it.ac.jp/proe/Assemble.pdf

このほか、特定非営利活動法人 CAFEの小尾幹男先生、神奈川工科大学の佐々木正孝先生からは、

貴重なアドバイスをいただきました。ここに深く謝意を表します。