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DELTA マニュアル NMR 測定で得られたデータを DELTA で分析しましょう. 1. データを開く 2. リファレンスの設定 3. ピークの位置の判定 4. 積分値の解析 NMRのデータからはプロトンの化学シフト(ピーク位置),積分値やカップリングの情報 が得られます.それらを解析する⼿順を⾒ていきましょう. 1. データを開く 測定したデータをデスクトップにドラッグ&ドロップした後,開く. ⼆つのウィンドウが開くので,右側のウィンドウを⾒ましょう. らくらくDELTAマニュアル Ver. 0.1. 2016.6.

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DELTA マニュアル

NMR 測定で得られたデータを DELTA で分析しましょう.

1. データを開く2. リファレンスの設定3. ピークの位置の判定4. 積分値の解析

NMR のデータからはプロトンの化学シフト(ピーク位置),積分値やカップリングの情報が得られます.それらを解析する⼿順を⾒ていきましょう.

1. データを開く

測定したデータをデスクトップにドラッグ&ドロップした後,開く.

⼆つのウィンドウが開くので,右側のウィンドウを⾒ましょう.

らくらくDELTAマニュアル Ver. 0.1. 2016.6.

2. リファレンスの設定

画⾯中部のボタンを切り替えることでクリック時の操作が切り替わります.

ズーム: ドラッグして選択した部分を拡⼤します.左,下の軸部分を選択して拡⼤することもできます.Home キーを押すことで元の縮尺に戻ります.

リファレンス: 選択したピークの位置を,右下の「X 軸基準値」の値に変更します.重クロロホルムでの測定の場合,「X 軸基準値」を 7.26 に設定した後,7.25-7.26 ppm 付近にあるクロロホルムのピークを選択します.DMSO-d6 の場合は 2.50 に設定します.

リファレンスを設定した後, をクリックして新しいウィンドウを開きます.

ズーム リファレンス

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3.ピークの位置の判定

まずは ボタンを押した後,スペクトル部分をクリックしてスペクトルを⼆段,三段に

するとこの後の操作や印刷の際に⾒やすいスペクトルになります.(今回は⼤きさの都合に

より⼀段で表⽰しています.)段を減らす時は ボタンを押します.

ピークの位置をオートピックボタン で⾃動判定します.このボタンを押すと下の図の

ようにピーク位置が表⽰されます.ピークが表⽰されなかった時は下のピークピックボタンを選択し,⼿動でピークをクリックして位置を表⽰することもできます.

ピークピック

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4.積分値の解析 下図は得られたピークの X 軸を選択して拡⼤したものです.End キーを押すと⼀番⼤きなピークに合わせてタテ軸が調整されるので活⽤しましょう.

積分ボタンを選択し,ピークの部分をドラッグすることで積分値が表⽰されます. 積分を選択した状態でキーボードの N を押すと,該当する積分値を下部の「積分規格化」

の値に設定します. のボタンを選択することで積分値やピーク位置の選択ができます.

(右の積分が選択されている.)

積分

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右のピークの積分値が1になりました.

すべてのピーク位置と積分値が表⽰できたら,印刷しましょう.

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