34
ソフトウェア開発から見た ソフトウェアサービスするビジネス http://kuranuki.sonicgarden.jp kuranuki 倉貫義人

DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

Embed Size (px)

DESCRIPTION

 

Citation preview

Page 1: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

ソフトウェア開発から見た

ソフトウェアをサービスするビジネス

http://kuranuki.sonicgarden.jp kuranuki 倉 貫 義 人

Page 2: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

株式移転による共同持株会社、ITホールディングス株式会社の設立により、株式会社東京証券取引所及び株式会社大阪証券取引所において上場廃止となりました。

 設立 昭和46年(1971年)4月28日  資本金 231億円  代表者 代表取締役社長 藤宮宏章  従業員 2,844名

(平成21年3月31日現在)

Page 3: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

SonicGardenは、新規事業の創出を⽬目的とした、  TIS株式会社の社内ベンチャーカンパニーです。  

組織名 SonicGarden(ソニックガーデン)

設立 2009年5月1日

事業内容  社内SNS「SKIP」に関する開発・構築・SaaS提供  社内SNSに関する導入/立ち上げコンサルテーション  社内SNS「SKIP」を使った組織活性化ファシリテーション

代表者 カンパニー長 倉貫義人

SonicGardenは、TIS社内ベンチャーカンパニー制度“SEED’S”の第1号事例です。

Page 4: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

 社内で活用することのできるSNS(=企業内SNS)  クラウドサービス(月額課金のSaaS)として提供中  オープンソース(Ruby on Rails製)として公開中

ブログ

ビジネスポータル

新着メール通知

グループウェア

全文検索

ソーシャルブックマーク

http://www.skipaas.jp

Page 5: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

Share minds in your room.

メールよりも安全に、ブログよりも気軽に

http://youroom.in

Page 6: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

http://r30.youroom.in/

Page 7: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

自己紹介

•  研究室 •  ベンチャー

大学(理系)

•  受託開発 •  アーキテクト

事業部門

•  社内システム •  中間管理職

技術本部

•  SaaS事業 •  カンパニー長

社内起業

Page 8: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

今日お話すること

I.  オンプレミスからクラウドサービスへ II.  クラウドサービスを支えるAmazon III.  クラウドサービスでの開発プロセス IV.  サービスビジネスにおけるマネジメント

大企業でのSIビジネスの開発から、 社内ベンチャーでのサービスビジネスの起業へ。

得た経験からの“気づき”を話します

Page 9: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

9

オンプレミスからクラウドサービスへ

Page 10: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

ICTの「所有」から「利用」へ

オンプレミス クラウドサービス

インターネット経由でソフトウエアの機能を提供し、ユーザーはシステムを所有せずにインターネットを通じて利用できるというソフトウエアの提供形態の一種。

ユーザ

サービス提供者

Page 11: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

サービスという考え方

サービス(英: service)は、経済用語において、売り買いした後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。

(Wikipedia)

ソフトウェアも「所有」しないで「利用」する (Software as a Service)

Page 12: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

「Point of Sales」から「Point of Use」へ

t t

買った時点が最高品質

Point of Sales Point of Use

構築

償却

利用

すぐに利用開始

利用中が最高品質 (常にアップグレード)

q q

買った時点が最高で、そこから陳腐化が始まるもの

常に使っている時点で最高、最新のものを利用できる

製造業 サービス業

Page 13: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

SaaSのメリットとデメリット

 自由なカスタマイズができない  サービスレベルは他社の影響を受ける

 初期費用が圧倒的に低い  利用までに時間がかからない

メリット デメリット

Time is Money.

Page 14: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

カスタマイズにも対応

設計/ディスカッション  

検証  

お客様  

初期構築/カスタマイズ/リリース  

実際に画面を確認しながら 柔軟に仕様が変更できます

SaaS(クラウド)形式でご提供します

最終的な仕様の決定権はベンダ側がもつ

営業期間 サービス利用 & カスタマイズ

契約と同時にサービス利用が開始できる!

定期的なミーティング

Page 15: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」
Page 16: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

  事業開始時のコスト(初期投資額)を下げたい

  事業拡大に伴い、設備を増設していきたい

  ハードウェア資産(在庫)は持ちたくない

クラウドサービスを実現するための課題

Page 17: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

Amazon EC2/S3とは

必要なときに必要なだけ計算機リソースを レンタルすることが出来る (Hardware as a Service)

Amazon.comが自社センターで運用しているITインフラを利用し、クラウドコンピューティングを実現するサービス

Page 18: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

Amazon EC2/S3の概要図

Amazon EC2 Resource Pool Amazon S3

システム(サービス)管理者

APIを利用してメンテナンスを行う HTTPS通信を利用

HTTPS通信による データ送受信

ユーザ

容量無制限の オンラインストレージ

利用開始申請から 数十秒で起動できる レンタル仮想サーバ 何台でも利用可能

ハードウェア/ネットワークの管理をAmazonにお任せできる

Page 19: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

Amazon EC2/S3を利用するメリットと注意

  メリット  初期費用無しの従量課金制(固定費を変動費として扱える)

 サーバ仮想化技術のメリットを享受

 高可用性、高拡張性(災害対策も可能)

 ユーザからの全ての操作はAPI経由(即時反映、自動化も容易)

 インフラ管理/運用に割くリソースの削減(OSより上のレイヤに集中)

  注意点  EC2の仮想サーバは停止すると、ディスクの内容が消滅する

 サーバは、アメリカかヨーロッパでの稼動となり、ネットワークレスポンス遅延が発生する

Page 20: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

詳しくは・・・

クラウド Amazon EC2/S3のすべて ~実践者から学ぶ設計/構築/運用ノウハウ~

SonicGarden 並河祐貴 (著), 安達輝雄 (著)

Page 21: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」
Page 22: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

システムの持続可能性(Sustainability)を重視

Page 23: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」
Page 24: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

クラウドサービスの提供

毎日

毎月

リリーステスト SaaSアップデート OSSリリース

自動テスト TODO更新 ソース管理

プロデューサー

プログラマ

運用担当者

開発工程を全て担当

ユーザ要件を決定

Page 25: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

利用するサービス(ツール)

  課題・TODO管理  GoogleDocs (オンラインスプレッドシート)

 http://docs.google.com/

  ソースコード管理  GitHub (分散リポジトリ)

 https://github.com/

  情報共有・連絡管理  youRoom (リアルタイムコラボレーション)

 http://youroom.in/

ゴミ箱

Page 26: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

開発の手法

Page 27: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

プログラム保守容易性(Maintainability)を重視

Page 28: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」
Page 29: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

品質の考え方

 パレートの法則

 サービスレベルの維持

 ホスピタリティ

Page 30: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

組織の考え方

 役割分担 と 内製化

 指示   提言   議論   納得

 小さな組織

Page 31: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

小さいことは良いこと

  月に1度の小さなリリース

  ペアプロで小さくレビュー

  スタンダップで小さく設計

  youRoomで小さくコミュニケーション

  Gitで小さくコミット

  SpreadSheetで小さくTODO

  小さくふりかえり

  小さな組織

  小さなビジネス

日常化

Page 32: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

まとめ 本日の

Page 33: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

ソフトウェアをサービスとして提供する4つのポイント

I.  オンプレミスからクラウドサービスへ サービス業では“Point of Use”の考え方が重要

II.  クラウドサービスを支えるAmazon システムの持続可能性(Sustainability)を重視

III.  クラウドサービスでの開発プロセス プログラムの保守容易性(Maintainability)を重視

IV.  サービスビジネスにおけるマネジメント ビジネス環境の変化に適応するために“小口化”を実践

“変化を日常にする”

Page 34: DevLOVE 2009 倉貫:ソフトウェア開発から見た「ソフトウェアをサービスするビジネス」

この文書は、著作権法及び不正競争防止法上の保護を受けております。 文書の一部或いは全てについて、TIS株式会社から許諾を得ずに、 いかなる方法に於いても無断で複写、複製、転記、転載、ノウハウの使用、 企業秘密の開示等を行うことは禁じられております。

本文記載の社名・製品名・ロゴは各社の商標または登録商標です。

本資料に関するお問い合わせは…

TIS株式会社 SonicGarden [email protected]

http://youroom.in