原口尚一会長 古川古川 - Chikugo · 2013-02-06 · こことによって、幅広い年代の人との交 また、同協議会は市で初の試みと べ、大幅にアップしました。果、住民検診の受診率は前年度と比個別訪問や広報活動などを行った結けを実施。民生委員などと協力し、して、「住民検診」の受診の呼びか

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  • 広報ちくご 平成24年4月号 4広報ちくご 平成24年4月号5

    下妻

    水田古島

    古川古川 古島校区は、地域活性化のために取

    り組んでいた「ふれあいの里づくり」を

    きっかけに、コミュニティ協議会を検討。

    9カ月の準備期間を経て、昨年4月に

    発足しました。現在は、新規事業を取

    り組むのではなく、これまでの事業を

    継続していくことを主にしています。

     中島英二会長は「左義長や高齢者福

    祉大会、校区デイサービス、グラウン

    ドゴルフ大会、コミュニティバス『の

    らんの号』の運営など、校区として取

    り組むことで、少しずつですが地域

    のまとまりを感じています。大きな

    行事を一元化することで、準備や日

    程調整などの負担が軽くなり、ス

    ムーズに運営できるようになりまし

    た」と語ります。

     「失敗を恐れず、まずやってみて、

    それを今後に生かしていくかが大

    切」と話す中島会長。運営にあたり、

    これまでは区長などの役員を中心に

    事業を進めていましたが、若い世代

    でも意見を言いやすい雰囲気づくり

    に取り組んだことで、行政区や団体

    の枠を越えた交流ができつつあると

    感じています。

     事務員を務める今村惠さんは「広

    川町から古島へ来ました。引っ越し

    て来て、ここには隣近所の人の顔と

    名前が分かるようないい関係が残っ

    ているなと思いました。小規模校な

    ので、子どもも全校児童と知り合い

    なんですね(笑)また、皆さん地元愛が

    強いなと感じました」と古島校区の

    印象を語ります。

     「古くから住んでいる人、新しく

    来た人、若い人、高齢者などそれぞ

    れ考え方が違います。意見を言える

    機会を増やすことが大事だと思いま

    す。古島は地域の絆が強いですから、

    孤独死のような問題は起こり得ませ

    ん。住んでいる人が古島に誇りを持

    てるような地域にしていきたい」と、

    中島会長は将来像を描いています。

    田舎には田舎のよさがあります。古島を他に自慢できるようにしたい。

     下妻校区に続き、市内で2番目に発

    足した水田校区コミュニティ協議会。

    平成22年6月の発足から、もうすぐ2

    年が経過しようとしています。

     同協議会は、青少年健全育成のため、

    「学校との連携」を大事にしているそ

    うです。登下校時の「見守り運動」や

    朝の「あいさつ運動」、1週間子ども

    たちで炊事・洗濯など集団生活を行い

    ながら学校に通う「通学合宿」など、

    地域の人たちが積極的に子どもたちに

    関わっています。

     これまで、夏休みに学校を清掃する

    「愛校作業」は、PTAや児童だけで

    行っていましたが、現在は協議会も関わ

    ることで、地域の人も協力するように

    なりました。逆に、大人だけで行ってい

    た「グラウンドゴルフ大会」に子どもも

    参加し、一緒に楽しんでいます。

     山部紘義会長は「協議会ができた

    ことによって、幅広い年代の人との交

    流が活発になったと感じています。こ

    れまでの行政区や団体だけの枠を越

    えて、校区内で人の輪ができつつある

    ことが、一番の収穫」と話します。

     また、同協議会は市で初の試みと

    して、「住民検診」の受診の呼びか

    けを実施。民生委員などと協力し、

    個別訪問や広報活動などを行った結

    果、住民検診の受診率は前年度と比

    べ、大幅にアップしました。

     さらに、空地にポイ捨てさせないよ

    うにするため、所有者の了解を得て、

    みんなで整地・耕作し、花(シバザ

    クラ)を植えたほか、初の避難訓練

    を実施するなど、次々とアイデアを

    実行に移しています。

     「各団体が関わることで、それぞれ

    の立場の課題が見え、相互協力がで

    きてきました。皆さんが精力的に活

    動していくださるので、本当に頭が下

    がります。まだまだ関心がない人も

    多く、課題もありますが、他の校区

    から『水田がモデル校区』と言われ

    るように頑張りたい」と、今後の思

    いを語りました。

     平成22年4月に、市内で最初に発足

    した下妻校区コミュニティ協議会は、

    今年で3年目を迎えます。

     原口尚一会長は「もともと下妻は交

    通の便が悪く、中心地からも離れてい

    ます。だから、自分たちで何とかしな

    ければならないという危機感が、協議

    会発足前からあったんです」と話します。

     総務大臣賞を受賞した「コミュニ

    ティバス『みどり号』」の運行や名物

    「ドロリンピック」など、以前から校

    区全体で取り組んでいた下地がありま

    した。「2年が経過して、協議会の存

    在が校区の皆さんに認知されてき

    た」と原口会長は感じています。「幅

    広い世代がふれあうことが大切」と、

    運動会や地域デイサービス、子ども

    の見守りなど幅広い分野で、積極的

    に活動しています。

     協議会には、「生活」「産業経済」

    「自主防災」「文化教育」と4つの部

    会があり、それぞれに関係する団体

    が参加することで、連絡体制が一元

    化され、スムーズになったそうです。

     自分たちの地域は自分たちで守ろ

    うと、自主防災組織づくりに取り組

    んだ結果、水害時を除き、下妻小学

    校体育館が自主避難所として認定を

    受けました。また、複式学級化が危

    ぶまれている同校は、協議会でこの問

    題に取り組み、保護者だけでなく地

    域全体で問題を共有できました。

     「1回限りのイベント型の運営で

    は、将来につながりません。きちん

    とした組織運営が必要です」と、定

    期的に代表者会議や企画会議などを

    重ねています。新幹線や路線バスの

    利用者増のために地域は何ができる

    のか、また利用者をどう下妻に呼ぶ

    かなど、議論は尽きません。

     「今後は、『これぞ下妻』と言うよ

    うなイベントを企画していきたい。

    いい伝統は残しつつ、見直すものは

    見直して下妻を盛り上げたい」と、

    協議会の先駆者は、今後もオンリー

    ワンの下妻をめざしていきます。

     古川コミュニティ協議会は、「ふれ愛・

    ささえ愛・たすけ愛あふれるまち、古川」

    を合言葉に、平成22年6月に発足。こ

    れまで行っていたものを土台に、各団体

    との連携の強化を図っています。

     発足前から行っていた地域と小学校

    合同の総合運動会をはじめ、農業法人

    「古川清流の里」と合同して、子ども

    たちに農業体験を行ったり、伝統行事

    の左義長や料理体験などを、北長田ふ

    れあい館と合同で開催したりするなど、

    新たな試みも増えてきました。

     近藤喜秀会長は、「今までバラバラだっ

    た行事や地域資源をまとめて、いかに

    してつなげるか。協議会は、その橋渡し

    の役割を担っていると思う」と話します。

     市の無形民俗文化財に指定されてい

    る「かまど神社千燈明祭」。同時に行

    われ、里帰りの人など多くの人で賑

    わう「よど祭り」は、現在溝口地区

    の3行政区が主体となっていますが、

    これを校区全体で取り組みたいとい

    う構想を持っています。「小さい時に

    参加したという経験が、郷土愛につ

    ながるんです。だから伝統を守り続

    けていきたい」と、近藤会長は故郷

    に誇りを持っています。

     また、東日本大震災を機に防災体

    制を充実させようと、避難訓練を実

    施。矢部川に近い同校区は、大雨に

    より堤防が決壊するということも考

    えておく必要があると言います。1人

    暮らしの高齢者が住んでいる場所を

    示した地図を作成し、避難先や協力

    体制などを事前に決めるために、協

    議会で煮詰めています。

     「昔は共同風呂があって、自然とつ

    ながりができていました。現在は、

    コミュニケーションが不足している

    と感じています。協議会をきっかけ

    に、みんなが顔見知りになって、あ

    いさつが飛び交うような地域づくり

    をしていきたいですね」と、和を大

    切にして取り組みを進めていきます。

    あいさつを大切にして、地域が支え合って子どもたちを育てていきたい。

    近こんど う

    藤喜よしひ で

    秀会長

    中なかしま

    島英え い じ

    二会長

    やりたいことがいっぱいです。若い人が活躍できる場を増やしたい。

    山や ま べ

    部紘ひろよ し

    義会長

    下妻校区コミュニティ協議会

    活性化することが校区人口増につながるという思いで、頑張ります。

    原はらぐ ち

    口尚しょういち

    一会長

    手を取り合って- 校区コミュニティ構想 -

    危機感を活力に

    水田校区コミュニティ協議会

    検診の呼びかけも

    古川校区コミュニティ協議会郷土愛を育んで

    古島校区コミュニティ協議会若い世代も参画