1
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論壇 - 東京税理士会...D.N.,Shaviro ) 教 授 は 、 一 定 の 取 引 に つ い て 課 税 繰 延 べ の 規 定 が 適 用 さ れ る の は 、 そ の 取 引

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Page 1: 論壇 - 東京税理士会...D.N.,Shaviro ) 教 授 は 、 一 定 の 取 引 に つ い て 課 税 繰 延 べ の 規 定 が 適 用 さ れ る の は 、 そ の 取 引

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論壇1

はじめに

平成22年に創設された「租

税特別措置の適用状況の透

明化等に関する法律」(第5

条第2項)では、財務大臣が

租税特別措置の適用状況に

ついて報告書を作成し、内

閣が、これを会計年度毎に

国会に提出することが定め

られている1。この報告書

によれば、例えば平成28年

4月1日から同29年3月31

日までの事業年度(又は連

結事業年度)において、譲

渡益の課税繰延べを認める

「特定の資産の買換えの場

合等の課税の特例」(租法

65条の7)が適用された件

数は1231件であり、そ

の適用額は4860億円で

あった。

租税特別措置には、特別

償却、特別控除、準備金、

及び課税繰延べなどの種々

の特例措置が存するが、同

報告書では、多数の法人に

よって課税繰延べ規定が適

用されている現況が分か

る。他方で、課税繰延べ規

定の適用要件については、

その解釈をめぐり争われる

事例が少なくない2。この

ような状況に鑑みると、課

税繰延べ規定の適用要件の

解釈の問題を取り上げるこ

とは、実務においても意義

があると考えられる。

2

課税繰延べ規定の理論的根拠

⑴アメリカ連邦所得税制の

影響

我が国では、平成9年の

独占禁止法の改正により、

純粋持株会社の設立が認め

られたことを受けて、平成

11年度の商法改正では、株

式交換、株式移転制度が導

入された。その後、平成13年

度税制改正では、法人税法

に組織再編税制が創設さ

れ、国際化に対応した企業

組織変更への租税法の環境

が整備された。このような

背景のもとで制定された組

織再編税制は、アメリカ連

邦所得税制の「課税繰延べ

(non-recognition

)」

の法理論が基礎にあること

が明らかにされている3。

アメリカ連邦所得税法で

は、1921年の歳入法§

202(c)により、資産の

売却ないし交換(sale

or

exchange

)から生じた

実現所得について認識(re-

cognize

)されず、課税を

繰延べるという課税技術が

導入され、以来、この取扱い

は、判例法に基づく確立し

た課税理論として、アメリ

カ連邦所得税制の基本構造

をなすものとされている。

⑵投資の継続性

アメリカでは、課税繰延

べの理論的根拠について次

のように明示されている。

「ある一定の資産の交換に

おいて、交換取得資産と交

換譲渡資産との間に何らか

の差異は存在するものの、

このような差異は形式的な

ものであり、実質的なもの

ではない(su

chdiffere-

ncesaremoreform-

althansubstan

tial

)。

制定法では、このような差

異を支配できるとみなすべ

きでなく(suchdiffere-

ncesshallnotbede-

emedcontrolling

)、

その交換の時点において損

益は認識されないものとす

る。課税繰延べ規定の基礎

にあるのは、「新たな資産

(取得資産)は、実質的には

未だ清算されていない旧資

産の投資の継続(co

ntin-

uationsoftheoldst-

illunliquidated

)であ

る」という考え方である(R

-eg. §1.1002-1

(c))。

アメリカ税法学者のシャ

ビロー(D

.N.,Shaviro

教授は、一定の取引につい

て課税繰延べの規定が適用

されるのは、その取引の前

後で「納税者の経済的地位

(economicpositio

n

に実質的な変更がない(n

osignifican

tchange

)」

からであり、言い換えるな

らば「投資の継続性(co-

ntinuityofinvestm

e-nt

)」が課税繰延べ規定の

理論的根拠の鍵となる」と

指摘する4。

⑶我が国における課税繰延

べ規定の立法趣旨

我が国では、法人税法に

組織再編税制が創設される

以前の昭和34年、所得税法

に「固定資産の交換の場合

の譲渡所得の課税の特例」

(以下、「固定資産の交換

の特例」という)が政令と

して法文化された(昭和34

年政令85号、所税則9条の

7、現行所税58条)。

固定資産の交換の特例の

立法趣旨については次のよ

うに明示されている。「譲

渡所得が発生する原因たる

『資産の譲渡』とは、売買

のほか交換、収用も含む

…、交換、それも広い意味

の交換ではなく種類を同じ

くする資産の交換について

は、交換そのものによって

何等所得の発生はないもの

とし、たとえ所得の発生は

あったにしても、交換によ

って譲渡した資産の取得価

額とすることとし、その後

取得資産について譲渡があ

るまで課税を延期すること

としても大して弊害が生じ

ないこと等を考慮して、…

原則として譲渡所得は課さ

ない」ものとされる5。

昭和38年度政府税制調査

会の答申では6、本政令に

ついて「交換・買換え前の

資産を引き続き所有してい

ると同視すべき場合に、そ

の交換または買換えに係る

資産の譲渡について所得の

実現がなかったものとして

課税延期を認めることにあ

る」ということが示されて

おり、そこには、アメリカ

法の課税繰延べ理論が基礎

に置かれていることが明ら

かである。

3

課税繰延べの特例の適用要件の

意義と解釈

⑴主要3要件(同種要件・

保有目的要件・交換要件)

の意義

アメリカ連邦所得税法で

は、課税繰延べ規定の適用

が認められるためには、主

として次の要件を充足する

ことが要求される。すなわ

ち、①同種要件、②保有目的

要件、③交換要件である。

これらの3要件の観点か

ら、例えば我が国の固定資

産の交換の特例(所税58条)

を検討するにあたり、まず

その要件及び効果が類似す

るアメリカ連邦所得税法の

同種資産の交換規定(IR

C§1031)について分

析してみると、当該規定

は、「事業における生産の

用途または投資目的で保有

される資産(ただし、棚卸

資産、株式、証券、その他、

数種の資産を除く)が事業

における生産の用途または

投資目的で保有されている

同種の他の資産と交換され

る場合、交換による損益は

認識されない」ものとする

(IRC§1031(a))。

アメリカの同種資産の交換

規定に定める「同種要件」

は、交換譲渡資産と交換取

得資産が同種であることを

要求するものであり、そこ

では、交換対象資産が同種

か否かは、当該資産の「等

級や品質(g

radeorqua-

lity

)」でなく、その「性質

または特徴(n

atureor

characte

r

)」により決定

される。

また、アメリカの同種資

産の交換規定における「保

有目的要件」では、交換譲

渡資産と交換取得資産は交

換前後において、「事業用

または投資用として保有さ

れていること」の要件が要

求される。ただし、交換の

相手方における資産の保有

目的および譲渡の意図は問

わない。さらに、「交換要

件」では、一定の期間内に

当該資産を交換しているか

否かという論点がある。判

例法では、同時的でない事

後的交換及び複数当事者が

介在する相互に依存する取

引も、「交換要件」を満たす

とされたことから、アメリ

カの財務省は、交換取得資

産が交換譲渡資産の譲渡日

から45日以内に決定される

こと、かつ、交換譲渡資産

の譲渡日から180日以内

に取得されること」の制限

を加えたのである。

⑵我が国の課税繰延べ規定

の主要3要件の解釈

我が国の固定資産の交換

の特例では、①交換譲渡資

産及び交換取得資産がとも

に同種であること、②交換

譲渡資産が1年以上所有す

る固定資産であること、か

つ、交換取得資産は相手方

が1年以上所有する固定資

産であり、かつ交換のため

に取得したものでないこ

と、③交換取得資産は、交

換譲渡資産の譲渡直前の用

途と同一の用途に供するこ

との要件が要求される(所

税58条1項)。

この特例にいう「同種要

件」は、交換取得資産と交

換譲渡資産が同種であるこ

とが要求されているが、実

際、どのような資産が同種

資産に当たるかについて現

行法に定めはなく、その判

断は、専ら解釈に委ねられ

ている。課税実務では、交

換譲渡資産の種類及び区分

に応じて交換取得資産と同

種かどうか、または同一か

どうかが判断される(所基

通58-

6)。この点で、アメ

リカの同種資産の交換規定

において適用されている

「性質または特徴(n

ature

orcharacte

r

)」による

判定基準が参考になるであ

ろう(IRC§1031

(a))。

次に、我が国の固定資産

の交換の特例に規定する

「保有目的要件」では、①

交換譲渡資産が1年以上所

有する固定資産であるこ

と、かつ、交換取得資産は相

手方が1年以上所有する固

定資産であり、かつ交換の

ために取得したものでない

こと、②交換取得資産が、

交換譲渡資産の譲渡直前の

用途と同一の用途に供する

ことが要求される。この点

でアメリカの同種資産の交

換規定が交換の相手方の資

産の保有目的及び譲渡の意

図は問わないものとされる

のに対し(IRC§103

1(a))、我が国の固定資産

の交換の特例は、交換の相

手方の保有目的を制限して

いるという意味で、当該規

定の「保有目的要件」は文

理解釈上、厳格に定められ

ているものと考えることが

できるであろう。

固定資産の交換の特例に

規定する「交換要件」につ

いては、IRC§1031

(a)と同様、明確な基準は

設けられていない。実際、

交換要件に関連して争われ

た裁判例では、同時的でな

い事後的交換及び複数当事

者が介在する相互に依存す

る取引は「交換要件」を満た

さないものとされている

が、アメリカのIRC§1

031(a)を参照し、交換

取得資産が「決定または取

得される」までの期限を定

めることも考えるべきでは

ないだろうか。

結論として、租税特別措

置法を含む課税繰延べ規定

は、その理論的根拠である

「投資の継続性」の観点

(同種要件・保有目的要件

・交換要件など)から解釈

されるべきであろう。

����������

1

同法に基づく報告書につ

いては、財務省HP参照�

2

拙著『資産の交換・買換え

の課税理論』中央経済社(2

017)534―

535頁�

3

企業組織再編税制につい

ては、水野忠恒『アメリカ法

人税の法的構造』有斐閣(1

988)、また、交換・買換

えの特例については、同「土

地税制の手法―買換え・交

換の特例を中心に」租税法

研究18号(1990)71頁�

4

Shaviro,D.N.,

�An

Efficie

ncyAnalysis

ofRealizatio

nandRe-

cognitionandRules

UndertheFederal

Inc-

omeTax,

�48LawR-

ev.1

(1992

)pp.14-15.

5

小宮保「資産の交換と税務

上の取扱」税経通信16巻3

号(1961)59―

60頁�なお、

昭和34年当時の所得税法施

行規則は、現行の所得税法

施行令を意味している(拙

著・126頁)�

6

政府税制調査会「昭和38

年12月・所得税法及び法人

税法の整備に関する答申」

54頁�

課税繰延べ規定の

主要3要件に関する解釈

阿部雪子中央大学商学部

教授

2018年〔平成30年〕5月1日〔火曜日〕 東 京 税 理 士 界 〔第三種郵便物認可〕 VolumeNo.736【 4 】