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この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に ・ 安全上のご注意(P.2 ~ 3) ・ 使用上のご注意(P.4 ~ 5) をよくお読みください。 このたび 、BOSS デジタ コーディ グ・スタジオ BR CD をお げいただきまし て、ありがとうご ざいます。 また、この れた いただくために 、この をよくお みください。 扱 なときにすぐ ることができるよう、 いてください。 2002 © ボス株式会社 本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。 ■ 文中の表記について [ ] で囲んだ英 、パネ のボタ します。 [PLAY] PLAY ボタン [REC] REC ボタン の(P ページを しています。 取扱説明書の英語版(有料)をご希望の 方は、販売店にお問い合わせください。 If you should require an English Owner’s Manual (at a modest fee), please contact an authorized Roland distributor.

取扱説明書 文中の表記についてlib.roland.co.jp/support/jp/manuals/res/1810666/BR-1180...取扱説明書 この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に

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取扱説明書�

この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に

・ 安全上のご注意(P.2~ 3)

・ 使用上のご注意(P.4~ 5)

をよくお読みください。

背の厚さに合わせて、マスターページ上で表 1全体を左右へ移動

02900145 ‘02-5-H2-21N

このたびは、BOSS デジタル・レコーディング・スタジオBR-1180/1180CD をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。

また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。

2002 © ボス株式会社本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。

■ 文中の表記について

• [ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。[PLAY] PLAYボタン

[REC] RECボタン

• 文中の(P.**)は、参照ページを示しています。

取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。

If you should require an English Owner’sManual (at a modest fee), please contactan authorized Roland distributor.

背の厚さに合わせて、マスターページ上で表 1全体を左右へ移動

安全上のご注意

001● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説

明書をよく読んでください。

..............................................................................................................002d● この機器および ACアダプターを分解したり、改

造したりしないでください。

..............................................................................................................003● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ

ていないことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ店またはローランド・サービスに相談してください。

..............................................................................................................004● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ

さい。

○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)

○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や湿度の高い場所

○ 雨に濡れる場所○ ホコリの多い場所○ 振動の多い場所

..............................................................................................................007● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に

設置しないでください。必ず安定した水平な場所に設置してください。

..............................................................................................................008c● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100

V の電源で使用してください。

..............................................................................................................

009● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上

に重いものを載せたりしないでください。電源コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあります。

..............................................................................................................010● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン

プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によっては永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談してください。

..............................................................................................................011● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針

金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでください。

..............................................................................................................012b● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア

ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店またはローランド・サービスに修理を依頼してください。

○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破損したとき

○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき

○ 機器が(雨などで)濡れたとき○ 機器に異常や故障が生じたとき

..............................................................................................................

安全上のご注意�

火災・感電・傷害を防止するには�

以下の指示を必ず守ってください�

取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される内容を表わしています。��※物的損害とは、家屋・家財および家畜・ペットにかかわる拡大損害を表わしています。�

取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を表わしています。�

警告�

注意�

注意の意味について�警告と� 図記号の例�

● は、強制(必ずすること)を表わしています。�具体的な強制内容は、● の中に描かれています。�

  は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。�具体的な注意内容は、  の中に描かれています。�左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わしています。�

  は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。�具体的な禁止内容は、  の中に描かれています。�左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。�

警告� 警告�

2

3

013● お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の

取り扱いやいたずらに注意してください。必ず大人のかたが、監視/指導してあげてください。

..............................................................................................................014● この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を

与えないでください。

..............................................................................................................015● 電源は、タコ足配線などの無理な配線をしない

でください。特に、電源タップを使用している場合、電源タップの容量(ワット/アンペア)を超えると発熱し、コードの被覆が溶けることがあります。

..............................................................................................................016● 外国で使用する場合は、お買い上げ店または

ローランド・サービスに相談してください。

..............................................................................................................022b BR-1180● CDI-BR-1 を取り付ける前に、機器本体の電源を

切って AC アダプターをコンセントから外してください。

..............................................................................................................023 BR-1180CD● CD-ROMを、一般のオーディオ CDプレーヤー

で再生しないで下さい。大音量によって耳を痛めたり、スピーカーを破損する恐れがあります。

..............................................................................................................

101b● この機器と ACアダプターは、風通しのよい、正

常な通気が保たれている場所に設置して、使用してください。

..............................................................................................................102c● AC アダプターを機器本体やコンセントに抜き

差しするときは、必ずプラグを持ってください。

..............................................................................................................103b● 長時間使用しないときは、ACアダプターをコン

セントから外してください。

..............................................................................................................104● 接続したコードやケーブル類は、繁雑にならな

いように配慮してください。特に、コードやケーブル類は、お子様の手が届かないように配慮してください。

..............................................................................................................106● この機器の上に乗ったり、機器の上に重いもの

を置かないでください。

..............................................................................................................107c● 濡れた手でAC アダプターのプラグを持って、機

器本体やコンセントに抜き差ししないでください。

..............................................................................................................108b● この機器を移動するときは、ACアダプターをコ

ンセントから外し、外部機器との接続を外してください。

..............................................................................................................109b● お手入れをするときには、電源を切って AC ア

ダプターをコンセントから外してください。

..............................................................................................................110b● 落雷の恐れがあるときは、早めにACアダプター

をコンセントから外してください。

..............................................................................................................115a BR-1180● CDI-BR-1 だけを取り付け、指定されたネジだけ

を外してください。

..............................................................................................................118● 光デジタル・コネクターのキャップを外した場

合は、小さなお子様が誤って飲み込んだりすることのないようお子様の手の届かないところへ保管してください。

..............................................................................................................

警告 注意

使用上のご注意

291a2~ 3ページに記載されている「安全上のご注意」以外に、次のことに注意してください。

電源について301● 雑音を発生する装置(モーター、調光器など)や消費電力

の大きな機器とは、別のコンセントを使用してください。302● ACアダプターを長時間使用するとACアダプター本体が

多少発熱しますが、故障ではありません。307● 接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐた

め、必ずすべての機器の電源を切ってください。

設置について351● この機器の近くにパワー・アンプなどの大型トランスを持

つ機器があると、ハム(うなり)を誘導することがあります。この場合は、この機器との間隔や方向を変えてください。

352a● テレビやラジオの近くでこの機器を動作させると、テレビ

画面に色ムラが出たり、ラジオから雑音が出ることがあります。この場合は、この機器を遠ざけて使用してください。

352b● 携帯電話などの無線機器を本機の近くで使用すると、着信

時や発信時、通話時に本機から雑音が出ることがあります。この場合は、それらの機器を本機から遠ざけるか、もしくは電源を切ってください。

353 BR-1180CD● この機器はCD-R/RWドライブが搭載されていますので、

次の点に注意してください。詳細は、『CD-R/RW ドライブをお使いになる前に』をご覧ください(P.24 )。○ スピーカーなどの強い磁界の発生する場所には近づ

けない○ この機器を極端に傾けない○ CD-R/RW ドライブ動作中は、振動を与えたり移動

したりしない354a● 直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切っ

た車内などに放置しないでください。変形、変色することがあります。

355● 故障の原因になりますので、雨や水に濡れる場所で使用し

ないでください。

お手入れについて401a● 通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、堅く絞っ

た布で汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤を含んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてください。

402● 変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアル

コール類は、使用しないでください。

修理について451d● お客様がこの機器や ACアダプターを分解、改造された場

合、以後の性能について保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあります。

453a● 当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持

するために必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。この部品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合がありますので、お買い上げ店、または最寄りのローランド・サービスにご相談ください。

その他の注意について552● ハードディスク、CD-R/RW ディスクの失われた記憶内容

の修復に関しましては、補償を含めご容赦願います。553● 故障の原因になりますので、ボタン、つまみ、入出力端子

などに過度の力を加えないでください。554● ディスプレイを強く押したり、叩いたりしないでくださ

い。556● ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラ

グを持ってください。557● この機器は多少発熱することがありますが、故障ではあり

ません。558a● 音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないよ

うに、特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用すれば、気がねなくお楽しみいただけます。

559a● 輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダン

ボール箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。561● エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:

EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があります。

562● 接続には、当社ケーブル(PCS シリーズなど)をご使用

ください。他社製の接続ケーブルをご使用になる場合は、次の点にご注意ください。○ 接続ケーブルには抵抗が入ったものがあります。本

機との接続には、抵抗入りのケーブルを使用しないでください。音が極端に小さくなったり、全く聞こえなくなる場合があります。ケーブルの仕様につきましては、ケーブルのメーカーにお問い合わせください。

928● 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないよ

うに、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、つまみなどが破損しないような位置に配置してください。

929● 本体を裏返す際は、落下や転倒を引き起こさないよう取

扱いにご注意ください。

4

内蔵ハードディスクの取り扱いについて● ハードディスクは消耗品です。ハードディスクの故障に備

えて大切な記憶内容は、CD-R/RWディスクに保存することをお奨めします。

● 本機の電源を切るときは、必ずシャット・ダウンの操作(P.30 )をしてください。シャット・ダウンの操作をしないと、ディスクのデータを失うだけでなく、ディスク・ドライブを壊してしまう恐れがあります。

●ハードディスクの動作中は電源を切らないでください。

● 本機の使用中に振動や衝撃を与えたり、電源を入れたまま移動させたりしないでください。

602● 外部からの振動を受けない、しっかりした水平な場所に設

置してください。極端に傾けると、内蔵ハード・ディスクの動作に悪影響を与えることがあります。

603● 極端に湿度の違う場所に移動すると、内蔵ハード・ディス

クに水滴がつくことがあります。このまま使用すると故障の原因になりますので、数時間放置してから使用してください。

CD-ROM の取り扱い801● ディスクの裏面(信号面)に触れたり、傷をつけたりしな

いでください。データの読み出しがうまくいかないことがあります。ディスクの汚れは、市販の CD専用クリーナーでクリーニングしてください。

著作権について851● 第三者の著作物(音楽作品、映像作品、放送、公演、その

他)の一部または全部を、権利者に無断で録音し、配布、販売、貸与、公演、放送などを行うことは法律で禁じられています。

852a● 本機では、外部機器とデジタル接続でオーディオ信号をや

りとりする際、SCMS(Seria l Copy ManagementSystem)による制約を受けず録音を行うことができます。これは本機が専ら音楽制作を目的としており、他者の著作権を侵害しない作品(自作曲など)の録音まで、制約を受けることがないよう設計されているためです。(SCMSとは、デジタル接続を介しての、第二世代以降のコピー録音を制限する機能です。著作権保護の目的で、MD レコーダーなどの民生用デジタル・オーディオ機器に搭載されています。)

853● 第三者の著作権を侵害する恐れのある用途に、本機を使用

しないでください。あなたが本機を用いて他者の著作権を侵害しても、弊社は一切責任を負いません。

854● 個人で楽しむこと(私的使用)を目的としていても、SCMS

等の技術的保護手段を回避して第三者の著作物を無断で複製することは、第三者の著作権を侵害する行為となり、法律で禁じられています。

855● 技術的保護手段が施されていないもの、及び SCMSに対

応しての複製に関しては、従来どおり私的使用の範囲で行えます。

許諾条件について● BR-1180/1180CD、およびその CD-R/RW ライト機能

は、あなた自身が著作権を保有している素材、あるいは著作権保有者から複製を許可された素材を複製するために設計されています。したがって、音楽CDなど、第三者が権利を有する素材を権利所有者の許可なく複製することは、自分で楽しむことを目的とした使用(私的使用)時以外、著作権法違反となり罰せられます。また、私的使用の場合であっても、SCMS 等のコピー防止のための技術的保護手段を回避して複製する行為は著作権法違反になります。権利保有者の許諾を得る方法などの詳細は、著作権専門家、専門機関にご相談ください。

204※ Windows は、米国 Microsoft Corporationの米国及びそ

の他の国における登録商標です。207※ Macintosh は、米国Apple Computer, Inc. の米国及びそ

の他の国における登録商標です。215a※ MIDI は社団法人 音楽電子事業協会(AMEI)の登録商標

です。

本書では、画面を使用して機能説明をしていますが、工場出荷時の設定(音色名など)と本文中の画面上の設定は一致していません。あらかじめご了承ください。

5

6

目次

安全上のご注意 ..............................................................................................2

使用上のご注意 ..............................................................................................4

BR-1180/BR-1180CD の紹介............................................................... 13

各部の名称.................................................................................................. 16フロント・パネル....................................................................................................................... 16

CD-R/RWドライブ .................................................................................................................... 20

ディスプレイ .............................................................................................................................. 21

リア・パネル .............................................................................................................................. 22

CD-R/RW ディスクをお使いになる前に....................................................... 24

クイック・スタート ............................................... 25デモ・ソングを聴く..................................................................................... 26

(1)周辺機器を接続する............................................................................................................ 26

(2)電源を入れる....................................................................................................................... 27

(3)デモ・ソングを聴く............................................................................................................ 28曲を選ぶ~ソング・セレクト........................................................................................................................... 28曲を再生する........................................................................................................................................................ 29現在位置を移動する............................................................................................................................................ 29曲のバリエーションを変える........................................................................................................................... 30

(4)電源を切る .......................................................................................................................... 30

演奏を録音する/再生する ........................................................................... 31(1)電源を入れる....................................................................................................................... 31

(2)録音する曲を選ぶ................................................................................................................ 31新しい曲を作る~ソング・ニュー...................................................................................................................31

(3)楽器を接続する................................................................................................................... 32接続するジャックを選ぶ ...................................................................................................................................32録音したい楽器に合わせて INPUT SELECTボタンを押す...................................................................... 33入力感度を決める................................................................................................................................................33音を試聴(モニター)する ...............................................................................................................................33

(4)エフェクトを使う~インサート・エフェクト .................................................................... 34エフェクト・パッチを切り替える...................................................................................................................34エフェクトを使わずに録音する.......................................................................................................................34

(5)リズム・ガイドを使う ........................................................................................................ 35リズム・ガイドを鳴らす ...................................................................................................................................35リズム・アレンジを変える ...............................................................................................................................35テンポを変える....................................................................................................................................................35タップを使ってテンポを変える.......................................................................................................................36

(6)録音する.............................................................................................................................. 36録音するトラックを選ぶ ...................................................................................................................................36録音操作 ................................................................................................................................................................37

(7)録音した演奏を再生する..................................................................................................... 38再生する ................................................................................................................................................................38各トラックの音量を調節する........................................................................................................................... 38特定のトラックの音を消す~ミュート ..........................................................................................................38

(8)録音した演奏を聴きながら別の演奏を録音する~オーバーダビング ................................. 39

目次

(9)曲を仕上げる~ミックス・ダウン ...................................................................................... 40音の左右の位置(パン)を決める...................................................................................................................40音色を調節する~イコライザー.......................................................................................................................40音に広がりを与える~ループ・エフェクト.................................................................................................. 40ミックス・ダウン................................................................................................................................................41

(10)電源を切る........................................................................................................................ 41

より進んだ使いかた ............................................... 43ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト ..................................... 44

マニュアル・パンチ・イン/アウト .......................................................................................... 44[REC]を使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト...............................................................................44フット・スイッチを使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト.............................................................45

オート・パンチ・イン/アウト ................................................................................................. 45録音する区間を決める ....................................................................................................................................... 45録音の手順 ............................................................................................................................................................46

同じ区間の録音を繰り返す(ループ・レコーディング)............................................................ 46繰り返す区間を決める ....................................................................................................................................... 46録音の手順 ............................................................................................................................................................47

Vトラックを使う........................................................................................ 48V トラックを切り替える ...................................................................................................................................48

トラックに名前(トラック・ネーム)を付ける ........................................................................ 49

最終マスタリング・トラックを変更する................................................................................... 49

各トラックの演奏を別トラックにまとめる~バウンシング............................... 50

インサート・エフェクトを使う..................................................................... 51エフェクト・パッチとバンクについて....................................................................................... 51

インサート・エフェクトの設定を変更する ............................................................................... 52

インサート・エフェクトの設定を保存する ............................................................................... 53

エフェクト・パッチをコピーする.............................................................................................. 54

インサート・エフェクトの接続を変更する ............................................................................... 55

ループ・エフェクトを使う ........................................................................... 56ループ・エフェクトの設定を変更する....................................................................................... 56

コーラス/ディレイ/ダブリング...................................................................................................................56リバーブ ................................................................................................................................................................57

各種モニター・スピーカーの特性を再現する(スピーカー・モデリング).......... 58スピーカー・モデリングを使う ................................................................................................. 58

スピーカー・モデリングの設定を変更する ............................................................................... 59

スピーカー・モデリングの設定を保存する ............................................................................... 60

スピーカー・モデリングをコピーする....................................................................................... 60

曲中に印を付ける~マーカー機能.................................................................. 61マークを付ける........................................................................................................................... 61

マークを消す .............................................................................................................................. 61

マークの位置に移動する ............................................................................................................ 61

マークを編集する....................................................................................................................... 61

7

目次

マークの位置を変更する ...................................................................................................................................61マークに名前を付ける ....................................................................................................................................... 62

自動的に停止させる(マーカー・ストップ).............................................................................. 62

現在のミキサーの設定を登録する/呼び出す~シーン ..................................... 63シーンを登録する/呼び出す/削除する................................................................................... 63

シーンを呼び出しても各トラックの音量を変えない................................................................. 63

音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す(スクラブ/プレビュー).................... 64スクラブを使って音が鳴り始める位置を探す............................................................................ 64

スクラブ・ポイントを切り替える.............................................................................................. 65

スクラブとプレビューを使って音が鳴り終わる位置を探す ...................................................... 65プレビューを使えるようにする.......................................................................................................................65スクラブとプレビューを使う........................................................................................................................... 65

録音した演奏を編集する~トラック・エディット............................................ 66録音データをコピーする(トラック・コピー).......................................................................... 66

録音データを移動させる(トラック・ムーブ).......................................................................... 68

録音データを入れ替える(トラック・エクスチェンジ)............................................................ 70

録音データに空白を挿入する(トラック・インサート)............................................................ 71

録音データの途中を削除してつなぐ(トラック・カット)........................................................ 72

演奏を消去する~トラック・イレース....................................................................................... 73

録音/編集内容を取り消す~アンドゥ/リドゥ............................................... 751 つ前の状態に戻す(アンドゥ)................................................................................................ 75

アンドゥを取り消す~リドゥ..................................................................................................... 75

録音した曲を整理する.................................................................................. 76曲に関する情報を表示させる(ソング・インフォメーション)................................................. 76

曲をコピーする(ソング・コピー)............................................................................................ 76

曲を消す(ソング・イレース)................................................................................................... 77

ハードディスク容量を節約する(ソング・オプティマイズ).................................................... 78

曲を保護する(ソング・プロテクト)........................................................................................ 78曲を保護するには................................................................................................................................................78曲の保護を解除するには ...................................................................................................................................79

曲に名前を付ける(ソング・ネーム)........................................................................................ 79

曲を保存する(ソング・ストア)................................................................................................ 80

リズム・ガイドを使う.................................................................................. 81リズム・ガイドの構成................................................................................................................ 81

リズム・アレンジを選ぶ ............................................................................................................ 83

リズム・アレンジを作る ............................................................................................................ 83

小節ごとにリズムのテンポを設定する(テンポ・マップ)........................................................ 84

リズム・アレンジをコピーする ................................................................................................. 85

リズム・アレンジを消去する..................................................................................................... 85

リズム・パターンを作る ............................................................................................................ 86レコーディングの準備をする........................................................................................................................... 86リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作る..................................................................... 86タイミングを揃えてレコーディングする(クォンタイズ).......................................................................87ステップ・レコーディングでリズム・パターンを作る .............................................................................88

8

目次

リズム・パターンを修正する(マイクロ・スコープ)...............................................................................89リズム・パターンのはね具合を変える(スイング)....................................................................................90リズム・パターンの名前を変更する............................................................................................................... 90リズム・パターンをコピーする.......................................................................................................................90リズム・パターンを削除する........................................................................................................................... 90

CD-R/RWからリズム・パターンを読み込む(SMFインポート)............................................. 91

ループ・フレーズを使う............................................................................... 92ループ・フレーズを作る ............................................................................................................ 92

オーディオ・トラックの一部から作る ..........................................................................................................92パソコン上の波形データを取り込んで作る(ループ・フレーズ・インポート).................................. 93

ループ・フレーズの設定を変更する .......................................................................................... 94

ループ・フレーズをトラック・ボタンに割り当てる................................................................. 95

ループ・フレーズを消去する..................................................................................................... 95

ループ・フレーズを並べてリズム・アレンジを作る................................................................. 96

リズム・アレンジに並べたループ・フレーズをオーディオ・トラックにコピーする............... 97

ループ・フレーズをコピーする ................................................................................................. 98

音楽CD を作成する(BR-1180CD).......................................................... 99マスタリングを行う ................................................................................................................... 99

オート・フェード・イン/アウトを使う ................................................................................................... 100

曲間の秒数を指定する(プリ・ギャップ)............................................................................... 102

曲の書き込みをする ................................................................................................................. 1021 曲ずつ追加して書き込む(トラック・アット・ワンス)..................................................................... 102複数の曲を一度に書き込む(ディスク・アット・ワンス).................................................................... 104

音楽CDを再生する..................................................................................................................105

CD プレーヤーで再生できるようにする(ファイナライズ).................................................... 106

音楽CDからオーディオ・トラックに曲を取り込む ............................................................... 106

マスタリング・ツール・キットの設定を変更する................................................................... 107新しいパッチを作る......................................................................................................................................... 107パッチの設定を保存する ................................................................................................................................ 108パッチをコピーする......................................................................................................................................... 108

CD-R/RW を使ってデータをやりとりする(BR-1180CD).......................110録音した曲をCD-R/RWディスクに保存する.......................................................................... 110

曲をCD-R/RW ディスクに保存する(ソング・バックアップ)...........................................................110保存した曲を本体に読み込む(ソング・リカバー)................................................................................. 111

ハードディスク上のデータをCD-R/RWに保存する............................................................... 112データをCD-R/RW に保存する(ユーザー・バックアップ)............................................................... 112保存したデータを本体に読み込む(ユーザー・リカバー).................................................................... 113

ハードディスクの内容をすべてCD-R/RWディスクに保存する............................................. 115ハードディスクの内容をCD-R/RW ディスクに保存する(HDD バックアップ)............................ 115保存したハードディスクの内容を本体に読み込む(HDD リカバー).................................................. 116

波形データを取り込む/書き出す............................................................................................ 116パソコン上の波形データをオーディオ・トラックに取り込む(WAV/AIFF インポート)............. 116オーディオ・トラックの波形データをパソコンに取り込む(WAV/AIFF エクスポート)............. 118

CD-RWディスクのデータを消去する...................................................................................... 120

MIDI 機器と同期演奏させる.......................................................................121MIDI の基礎知識 .......................................................................................................................121

外部MIDI 音源でリズム・ガイドを鳴らす............................................................................... 121

9

目次

本機を基準に外部MIDI シーケンサーを同期演奏させる(マスター)..................................... 122TIME欄の表示を切り替える ......................................................................................................................... 123

本機からMMC に対応した機器を操作する ............................................................................. 124

MIDI クロックを受信してリズム・ガイドのシンク・トラックを作成する ............................. 125

MIDI でトラックの音量を制御する~MIDI フェーダー.................................127MIDI フェーダーをオン/オフする .......................................................................................... 127

MIDI フェーダーの送受信チャンネルを設定する.....................................................................127

エクスプレッション・ペダルのMIDI チャンネルを設定する.................................................. 128

現在のフェーダーの位置を確認する ........................................................................................ 128

その他の便利な機能...................................................................................129入力音のパンを変える..............................................................................................................129

繰り返し再生させる(リピート機能)...................................................................................... 129

楽器のチューニングをする(チューナー)............................................................................... 130チューナーに切り替える ................................................................................................................................ 130チューニング時の表示内容について............................................................................................................ 130チューニングする............................................................................................................................................. 130チューナーの基準ピッチを設定する............................................................................................................ 131

むずかしい曲をコピーする(フレーズ・トレーナー)............................................................. 131スピードを遅くする(タイム・ストレッチ機能)..................................................................................... 131中央の音を消す(センター・キャンセル機能)......................................................................................... 132

デジタル・コピーを禁止したマスター・テープを作る ........................................................... 132

レベル・メーターに表示させる信号を切り替える(プリ/ポスト・フェーダー).................. 133

本機の設定を初期化する(イニシャライズ)............................................................................ 133

CD-R/RWドライブが停止するまでの時間を設定する(CDホールド・タイム).................... 135

ハードディスクを初期化する(ディスク・イニシャライズ).................................................. 135

ハードディスクの情報を見る(ハードディスク・インフォメーション)................................ 136

コンデンサー・マイクを使う(ファンタム電源).................................................................... 137

外部MIDI 機器の出力を本機の出力にミックスさせる(オーディオ・サブ・ミックス)........ 138

ディスプレイのコントラストを調節する................................................................................. 139

SMF を再生して外部MIDI 音源を鳴らす(SMF プレーヤー)................................................. 139

ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き................................................141EQ(イコライザー)..................................................................................................................141

ループ・エフェクト ................................................................................................................. 141CHORUS/DELAY/DOUBL'N(コーラス/ディレイ/ダブリング)................................................... 141REVERB(リバーブ)...................................................................................................................................... 142

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧................................................143バンク:GUITAR...................................................................................................................... 143

1. COSM GUITAR AMP................................................................................................................................ 1432. ACOUSTIC SIM .......................................................................................................................................... 1433. BASS SIM ....................................................................................................................................................1434. COSM COMP GUITAR AMP.................................................................................................................. 1445. ACOUSTIC GUITAR ..................................................................................................................................1446. BASS MULTI............................................................................................................................................... 1447. COSM BASS AMP.................................................................................................................................... 1448. COSM COMP BASS AMP......................................................................................................................145

バンク:MIC............................................................................................................................. 1459. VOCAL MULTI............................................................................................................................................ 145

10

目次

10. VOICE TRANSFORMER........................................................................................................................ 14511. COSM VOCAL COMP ........................................................................................................................... 14612. MIC MODELING ....................................................................................................................................... 146

バンク:LINE ...........................................................................................................................14613. STEREO MULTI ....................................................................................................................................... 14614. LO-FI BOX ................................................................................................................................................. 146

バンク:SIMUL ........................................................................................................................ 14715. VO+GT.AMP............................................................................................................................................. 14716. VO+AC.SIM............................................................................................................................................... 14717.VO+ACOUSTIC ......................................................................................................................................... 147

インサート・エフェクト・パラメーターの働き.............................................148Acoustic Guitar Simulator(アコースティック・ギター・シミュレーター).......................... 148

Acoustic Processor(アコースティック・プロセッサー)...................................................... 148

Bass Simulator(ベース・シミュレーター)............................................................................ 148

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター).....................................................................149

Chorus(コーラス)..................................................................................................................149

Compressor(コンプレッサー)............................................................................................... 149

COSM Comp/Limiter(COSMコンプレッサー/リミッター)............................................... 149

De-esser(ディエッサー)........................................................................................................ 150

Defretter(デフレッター)........................................................................................................ 150

Delay(ディレイ)..................................................................................................................... 151

Distance(ディスタンス)........................................................................................................ 151

Doubling(ダブリング)........................................................................................................... 151

Enhancer(エンハンサー)....................................................................................................... 151

Equalizer(イコライザー)....................................................................................................... 152

Flanger(フランジャー).......................................................................................................... 152

Foot Volume(フット・ボリューム).......................................................................................152

Limiter(リミッター)............................................................................................................... 153

Lo-Fi Box(ローファイ・ボックス)........................................................................................ 153

Mic Converter(マイク・コンバーター)................................................................................. 154

Noise Suppressor(ノイズ・サプレッサー)........................................................................... 155

Octave(オクターブ)............................................................................................................... 155

Phaser(フェイザー)............................................................................................................... 155

Pitch Shifter(ピッチ・シフター)........................................................................................... 155

Preamp(プリアンプ)............................................................................................................. 156

Ring Modulator(リング・モジュレーター)........................................................................... 157

Slow Attack(スロー・アタック)............................................................................................ 157

Speaker Simulator(スピーカー・シミュレーター)............................................................... 157

Tremolo/Pan(トレモロ/パン).............................................................................................. 158

Voice Transformer(ボイス・トランスフォーマー)............................................................... 158

Wah(ワウ).............................................................................................................................. 158

スピーカー・モデリング・パラメーターの働き.............................................160SP Modeling(スピーカー・モデリング)................................................................................ 160

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター).....................................................................160

11

目次

Low Freq Trimmer(ロー・フリケンシー・トリマー)............................................................160

High Freq Trimmer(ハイ・フリケンシー・トリマー)........................................................... 161

Limiter(リミッター)............................................................................................................... 161

マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き ...................................162Equalizer(イコライザー)....................................................................................................... 162

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター).....................................................................163

Enhancer(エンハンサー)....................................................................................................... 163

Input(インプット)..................................................................................................................163

Expander(エクスパンダー)................................................................................................... 163

Compressor(コンプレッサー)............................................................................................... 164

Mixer(ミキサー)..................................................................................................................... 165

Limiter(リミッター)............................................................................................................... 165

Output(アウトプット)........................................................................................................... 165

リズム・アレンジ/パターン一覧................................................................166プリセット・リズム・アレンジ ............................................................................................... 166

プリセット・リズム・パターン ............................................................................................... 167

故障かな? と思う前に・・・......................................................................168

エラー・メッセージ一覧.............................................................................171

パラメーター 一覧.....................................................................................174

MIDI インプリメンテーション....................................................................179

MIDI インプリメンテーション・チャート....................................................184

主な仕様...................................................................................................185

索引 .........................................................................................................186

トラック・シート ......................................................................................190

12

BR-1180/BR-1180CDの紹介

主な特長

簡単な操作系BR-1180/1180CD は、カセット・テープ・レコーダー感覚で初心者でも簡単に操作できるよう設計されています。

また、大型液晶ディスプレイの採用により、いろいろな情報をグラフィック表示で確認することができます。デモ・テープからマスター・テープ制作まで、お買い上げになったその日から、誰でも手軽にデジタル・レコーディングの魅力に触れることができます。

デジタル・オーディオ・ワークステーション

全てのプロセスをフル・デジタル化BR-1180/BR-1180CD には、デジタル・ミキサーやデジタル・ハードディスク・レコーダーに加え、デジタル・エフェクトが2系統内蔵されています。

DATレコーダー、MDレコーダーをDIGITAL OUT に接続すれば、編集やトラック・バウンシング、エフェクト処理、ミックス・ダウンといった音楽制作に必要な全てのプロセスを、信号を劣化させることなくフル・デジタルで処理することが可能です。

非圧縮録音/再生に対応BR-1180/1180CD では、非圧縮リニア 16 ビットでの録音/再生に対応していますので、音質をそのまま損なわずに記録することができます。

高音質を保ちながら録音時間を節約したい場合のために、従来どおりの圧縮による録音/再生ももちろん可能です。

“Vトラック”を搭載BR-1180/1180CDは独立して録音/再生可能な8トラックおよびステレオで録音/再生が可能な 2 トラックの合計 10トラックを備えたデジタル・レコーダーを搭載しており、2トラックの同時録音や10トラックの同時再生が可能です。各トラックにはそれぞれ8つの仮想トラック(Vトラック)を持ち、合計 10 × 8 = 80 トラックまで録音することができます。

そのため、例えばギター・ソロのトラックにたくさんのテイクを録音しておき、その中から気に入った部分だけをつなぎ合わせる、といったことも可能です。

2 系統の多彩なデジタル・エフェクトBR-1180/1180CDには、種類の異なるエフェクトが2系統装備されています。一方は録音用(インサート・エフェクト)、一方はセンド・リターン用(ループ・エフェクト)として独立しており、これらは同時に使用することができます。そのため、外部エフェクターを接続することなく、本機1台でハイ・レベルな曲作りが可能となります。

インサート・エフェクトとしては、COSMによるアンプ・シミュレーターをはじめとし、様々なシミュレーターやエフェクトを内蔵。ギターはもちろん、ボーカルやキーボード向けのマルチ系エフェクトやマイク・シミュレーターまで幅広く搭載しています。

ループ・エフェクトにはコーラス、ディレイ、リバーブといった、ミックス・ダウンには欠かせない空間系エフェクトをステレオで装備。

インサート・エフェクトとループ・エフェクトを同時に使用することで、音作りから空間演出までのエフェクト処理が一度に行えます。

インサート・エフェクトとループ・エフェクトの詳しい説明については、『インサート・エフェクトとは』(P.34)、『ループ・エフェクトとは』(P.40)をご覧ください。

編集機能テープ式 MTR では考えられなかった、コピー、ムーブ、イレースなどの編集作業を行うことができます。たとえば、4小節だけのドラム・パターンを何回か繰り返し、ブレーク・ビーツのように使ったり、曲の頭と終わりに同じコーラスを入れたりすることもできます。

非破壊編集ハードディスク・レコーダーならではの、非破壊編集(ノン・ディストラクティブ・エディット)を採用しています。非破壊編集によって編集や録音作業を元に戻すことができます(アンドゥ/リドゥ機能)。

『録音/編集内容を取り消す』(P.75)

ミキサー設定の保存1 曲につき 8個まで、ミキサーとエフェクトの設定を登録しておくことができます(シーン)。ミックス・ダウンのときのバランスを調整したり、エフェクトを聴き比べたりといったときに、以前の設定を簡単に呼び出すことができます。

『現在のミキサーの設定を登録する/呼び出す』(P.63)

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BR-1180/BR-1180CDの紹介

ポイントへの素早い移動1 曲につき100個まで、任意の位置(ポイント)に印を付けておくことができます(マーカー機能)。前奏の終わりや、間奏のはじまる位置などを登録しておけば、聴きたいところへ瞬時に移動できます。

『曲中に印を付ける』(P.61)

マークには名前を付けることもできますので、これを活用すれば編集の際にも大変便利です。

PCMリズム・ガイド機能思いついたフレーズや、曲のアイデアを録音する際に便利なPCM リズム・ガイド機能(P.81)を搭載。イメージにあったリズム・パターンを選んだ後、テンポを設定するだけの簡単操作です。

また小節単位でリズム・パターンを組み合わせることにより、1 曲を通して変化のついたリズム・ガイドを作成することができます。

『リズム・アレンジを作る』(P.83)

リズム・ガイドを使用して録音することにより、小節単位での編集作業が容易になります。

マスタリング・ツール・キットミックス・ダウンした曲の音量などを最終的にととのえるため、マスタリング・ツール・キットを搭載しています。

音楽 CD を作成する際に、できるだけ音圧をかせぐなどの操作が容易に行えます。

本体のみで音楽CDの作成が可能BR-1180CD では、あらかじめ本体に CD-R/RW ドライブが搭載されています。これにより、録音した曲をそのまま CD-R/RWディスクに焼きこみ、簡単に音楽 CDを作成することができます。

またCD-R/RW を使って、録音データのバックアップを行うこともできます。

※ 一般の CD プレーヤーで再生するためにはCD-R ディスクをお使いください。CD-RW ディスクでは再生できません。ただし CD プレーヤーの中には、CD-R であっても再生できないものがあります。なお、BR-1180CD本体では CD-R ディスクおよび CD-RWディスクのいずれも再生が可能です。

※ BR-1180 の場合、別売のCD-R/RW ドライブCDI-BR-1(オープン価格)を装着することで、音楽 CDの作成が可能になります。

ループ・フレーズ機能市販のフレーズ・データなどをCD-R/RWを通じて取り込み、本体ハードディスク上に保存しておくことができます。これらのループ・フレーズは、後からテンポを自由に設定して、オーディオ・トラックと同期して再生させることができますので、ブレークビーツの上に演奏を重ねていくスタイルの音楽作成が容易に行えます。

クロマチック・チューナーを搭載(音域 C1~B6)クロマチック・チューナー搭載により、ギターやベースを本機に接続したまま、チューニングすることができます(P.130)。

フレーズ・トレーナー機能CD プレーヤーや MD プレーヤーなどから録音した曲を、音程を変えずに速度だけ遅くして再生することができます。また、曲の中で中央から聞こえる音(ボーカルやギター・ソロなど)を消すこともできます(P.131)。

さまざまな接続端子(ジャック)入力ジャックとして以下のものを備えています。

GUITAR/BASS:

ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダンスの入力ジャック(標準プラグ・タイプ)です。

MIC 1, MIC 2:

マイク用の入力ジャック(標準プラグ・タイプおよび XLRタイプ)です。アンバランスだけでなくバランス入力も可能になっています。XLRタイプのコネクターにはファンタム電源の供給が可能です。

『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)

LINE:

キーボードや CD プレーヤーといった、ライン・レベル用のステレオ入力ジャック(RCA ピン・プラグ・タイプ)です。

出力ジャックとしては、LINE OUTジャック(ステレオRCAピン・プラグ・タイプ)に加え、オプティカル・タイプのDIGITAL OUT コネクターを装備していますので、高品位なデジタル信号のままデジタル・オーディオ機器(DATレコーダー、MDレコーダーなど)への録音ができます。

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BR-1180/BR-1180CDの紹介

ディスクの容量についてBR-1180/1180CDでは、本体に20GBのハードディスクを内蔵しています。

これにより、LV2 モードでは最大で約200 時間以上(モノ・トラック換算)の録音が可能です。

Vトラックとは

各トラックは 8 つの仮想トラックから構成されており、その中からどれか1つを選んで、録音/再生することができます。つまり、最大で 10× 8= 80トラックに演奏を録音することができ、その中から 10 トラックを選んで再生できることになります。この各トラックを構成する仮想トラックをVトラックと呼びます。fig.00-01

巻末に『トラック・シート』(P.190)がありますので、V トラックを使った曲を録音するときなどにコピーしてご利用ください。

V-Track2V-Track1

V-Track3V-Track4V-Track5V-Track6V-Track7V-Track8

COSM(Composite Object Sound Modeling)とは

実在する物体の構造、素材などを別の手法で仮想的に構築する「モデリング」技術。COSMはその数あるサウンド・モデリング技術を発展させ、さらに新しいサウンドを創り出すローランド独自の技術です。

CD-R ディスクとは

CD-R(Compact Disc Recordable)は、データの書き込みができる CD のことです。書き込まれたデータは消去したり、移動したりすることはできません。

CD-RWディスクとは

CD-RW(Compact Disc ReWitable)は、書き込み・消去ができるCDのことです。

一度書き込んだデータを消去して、新たにデータを書き込むことができます。

15

1

各部の名称

フロント・パネルfig.00-21

1. POWER(パワー)スイッチ

電源スイッチです。本機の電源をオン/オフします。

2. SENS(センス)つまみ

それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS, MIC 1, MIC 2)の感度を調節します。

3. PEAK(ピーク)インジケーター

それぞれの入力ジャック(GUITAR/BASS, MIC 1, MIC 2)に入力している音(入力ソース)の歪み具合が確認できます。

このインジケーターは音が歪み出すレベルの -6 dBで点灯します。強く弾いたときにPEAK インジケーターが時々点灯する程度になるよう、SENS つまみで入力感度を調節してください。

4. INPUT SELECT(インプット・セレクト)ボタン

録音する入力ソース(入力ジャック)をボタンで選びます。選んだボタンのインジケーターが点灯します。点灯しているINPUT SELECT ボタンを押すと消灯に変わり、入力音をミュート(消音)することができます。

GUITAR/BASS, MIC 2:ギターまたはベース用のGUITAR/BASS ジャック、またはマイク用のMIC 2 ジャックが選ばれます。

MIC 1:マイク用のMIC 1 ジャックが選ばれます。

LINE:キーボードや CD プレーヤーといったライン・レベル用のLINEジャック(ステレオ)が選ばれます。

SIMUL:GUITAR/BASS,MIC 2 ボタンと MIC 1 ボタンを同時に押すことにより、この 2種類の入力を同時に録音することができます。GUITAR/BASS ジャックに楽器が接続されているときは、GUITAR/BASS と MIC 1 が、MIC 2ジャックにマイクが接続されているときは、MIC 1とMIC2 が入力ソースとして選ばれます。

※ GUITAR/BASS ジャックとMIC 2ジャックの両方に、それぞれ楽器とマイクが接続されているときは、GUITAR/BASS ジャックが自動的に選ばれます。

※ INPUT SELECTを切り換えると、インサート・エフェクトのバンクが自動的に切り換わります。(P.51)

GUITAR/BASS, MIC 2 ボタンまたはMIC 1 ボタンが単独で選ばれているときは、AF方式が有効になります。

13

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6

各部の名称

5. EFFECTS(エフェクツ)ボタン

インサート・エフェクト(P.51)のパッチを選んだり、設定を変更(エディット)する画面を呼び出すためのボタンです。

6. INPUT LEVEL(インプット・レベル)つまみ

入力ソースの音量を調節します。

※ 録音時に INPUT LEVEL つまみで入力ソースの音量を絞ると、小さな音量でトラックに録音されます。そのため、再生時にトラックの音量を上げるとノイズが目立ちやすくなってしまいます。録音時に、モニター(試聴)している入力ソースの音量を下げたい場合は、MASTERフェーダーやPHONES VOLUMEつまみで音量を下げてください。

7. TUNER ON/OFF(チューナー・オン/オフ)ボタン

チューナー(P.130)のオン/オフを切り替えます。

8. REC MODE(レコーディング・モード)ボタン

レコーダーの録音モードを選びます。録音モードには、次の3種類があります。

INPUT:入力ジャックに接続したマイクや楽器の音を録音します。通常はこのモードで使用します。

BOUNCE:複数のトラックに録音した音を2つ(または1つ)のトラックにまとめます。

MASTERING:トラック 9/10 に対してマスタリング・ツール・キットを使い、マスタリングを行います。

それ以外のトラックでは使用できません。

9. REC MODE(レコーディング・モード)インジケーター

現在の録音モードを表示します。REC MODE ボタンによる録音モードの切り替えに合わせて、INPUT、BOUNCE、MASTERING のいずれかのインジケーターが点灯します。

10. MARKER(マーカー)

マーカー機能に関する設定を行います。

MARK(マーク)ボタン曲の任意の位置にマークを付けます。このボタンを押すことで現在の位置にマークを付けることができます。

マークには、曲の先頭から順に番号が付けられます。それぞれのマークに名前を付けることもできます。現在位置にマークが登録されている場合は現在位置の、現在位置にマークが登録されていない場合は直前のマークが、ディスプレイのマーカー欄に表示されます。マークを付けることで、現在、曲のどのあたりを再生中か、といったことを知ることができます。

『曲中に印を付ける』(P.61)

SEARCH(サーチ) ボタン:ひとつ前のマークの位置へジャンプします。

SEARCH(サーチ) ボタン:次のマークの位置へジャンプします。

CLEAR(クリアー)ボタン:マークを消します。このボタンを押すと、現在ディスプレイのマーカー欄に表示されているマークを消すことができます。

11. AUTO PUNCH IN/OUT(オート・パンチ・イン/アウト)

オート・パンチ・イン/アウト機能に関する設定を行います。

ON/OFF(オン/オフ)ボタン:オート・パンチ・イン/アウト機能のオン/オフを切り換えます。オンの時にはボタンのインジケーターが点灯します。

IN(イン)ボタン:

パンチ・インの位置を設定します。このボタンを押すと現在の位置がパンチ・インの位置として記憶され、ボタンのインジケーターが点灯します。また、パンチ・インの位置を設定した後、このボタンを押すと、パンチ・インの位置にジャンプさせることができます。

OUT(アウト)ボタン:パンチ・アウトの位置を設定します。このボタンを押すと現在の位置がパンチ・アウトの位置として記憶され、ボタンのインジケーターが点灯します。また、パンチ・アウトの位置を設定した後、このボタンを押すと、パンチ・アウトの位置にジャンプさせることができます。

AF方式(Adaptive Focus Method)とは

ADコンバーターや DAコンバーターの S/Nを飛躍的に向上させるローランド独自の方式です。

17

各部の名称

DELETE(デリート)ボタン:ボタンに記憶されたパンチ・イン/アウトの位置を消去します。このボタンを押しながら IN またはOUT を押すことにより、それぞれのボタンに記憶されていた位置を消去します。消去されたボタンのインジケーターは消灯します。

12. ZERO(ゼロ)ボタン

曲の最初にジャンプします。

13. REWボタン

ボタンを押している間、曲を巻き戻します。

14. FF ボタン

ボタンを押している間、曲を早送りします。

15. REPEAT(リピート)ボタン

聞きたい部分を指定して、繰り返し聴くことができます。(P.129)

パンチ・イン/アウト(P.44)で録音を納得いくまで繰り返したい場合や、フレーズ・トレーナー(P.131)を使って、CD プレーヤーなどから録音した早弾きのフレーズをコピーするときなどに使用すると便利です。

16. STOP(ストップ)ボタン

曲の録音/再生を停止します。

17. PLAY(プレイ)ボタン

曲を再生します。[REC]が押されて[REC]のインジケーターが点滅している場合は、[PLAY]を押すと録音を開始します。録音/再生中はボタンのインジケーターが緑色に点灯します。

18. REC(レコーディング)ボタン

録音ボタンです。通常の録音操作のほか、マニュアル操作によるパンチ・イン/アウトの切り替えにも使用します。録音待機時にはボタンのインジケーターが赤色で点滅し、録音中は赤色の点灯にかわります。

19. PAN(パン)ボタン

各トラックの再生音や入力されている音のパン(音の左右の位置、定位ともいう)を設定する画面を呼び出します。(P.40、P.129)

20. EQ(イコライザー)ボタン

各トラックの音質を変化させるイコライザーを設定する画面を呼び出します。(P.40)

『ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き』(P.141)

21. CHORUS/DELAY(コーラス/ディレイ)ボタン

各トラックからループ・エフェクトのコーラス/ディレイへ送る音量(センド・レベル)を設定する画面や、コーラス/ディレイの切り換え、パラメーターを設定する画面などを呼び出します。(P.56)

『ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き』(P.141)

22. REVERB(リバーブ)ボタン

各トラックからループ・エフェクトのリバーブへ送る音量(センド・レベル)を設定する画面や、リバーブのパラメーターを設定する画面を呼び出します。(P.56)

『ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き』(P.141)

23. AUDIO TRACKMIXER(トラック・ミキサー)フェーダー 1~ 8、9/10

各トラックの再生時の音量をコントロールします。

トラック 9/10 はステレオ固定のため、ひとつのフェーダーで両トラックの音量を同時にコントロールします。

※ 本書では、AUDIO TRACK MIXER フェーダーを以後“TRACKフェーダー”と呼びます。

24. REC TRACK(レコーディング・トラック)ボタン 1~ 8, 9/10

録音するトラックを選びます。

トラック 9/10 はステレオ固定のため、ひとつのボタンで両トラックが選ばれます。

録音に指定されたトラックのボタンは赤色で点滅し、録音中は赤色に点灯します。録音を終了すると、トラックのボタンは橙色と緑色の交互点灯になります。点灯状態とトラックの状態の関係は次の通りです。

消灯:

録音されたデータがない(録音されていない)トラック

緑色:録音されたデータがある(録音された)トラック

18

各部の名称

緑色の点滅:録音されたデータがある(録音された)がミュート(消音)されているトラック

赤色の点滅:録音待機状態で録音先に指定されているトラック

赤色:録音中のトラック

橙色と緑色の交互点灯:録音されたデータがあり、録音先に指定されているトラック

橙色の点滅:録音されたデータがあるがミュートされており、かつ録音先に指定されているトラック

25. PHRASE TRAINER(フレーズ・トレーナー)

フレーズ・トレーナー機能に関する設定を行います。

CENTER CANCEL(センター・キャンセル)ボタン:フレーズ・トレーナー使用時に、中央で鳴っているボーカルなどの音を消す(センター・キャンセル)機能のオン/オフを切り替えます。オンの時、ボタンのインジケーターが点灯します。

『中央の音を消す』(P.132)

TIME STRETCH(タイム・ストレッチ)ボタン:フレーズ・トレーナー使用時に、再生スピードを遅くする(タイム・ストレッチ)機能のオン/オフを切り替えます。オンの時、ボタンのインジケーターが点灯します。

『スピードを遅くする』(P.131)

26. MASTERING TOOL KIT(マスタリング・ツール・キット)ボタン

MASTERING モードにおいて、マスタリング・ツール・キットをオン/オフしたり、設定を変更する画面を呼び出すときに使います。

27. STEREO RHYTHM/LOOP(リズム・ガイド/ループ・フレーズ・シーケンス)

リズム・ガイドおよびループ・フレーズ・シーケンス機能に関する設定を行います。(P.81、P.92)

AUTO/ON/OFF(オート/オン/オフ)ボタン:

リズム・ガイド機能のオート/オン/オフ、およびループ・フレーズ・シーケンス機能のオン/オフを切り替えます。

EDIT(エディット)ボタン:リズム・ガイドおよびループ・フレーズ・シーケンスのパターンやテンポを設定する画面を呼び出します。

フェーダー 11リズム・ガイドおよびループ・フレーズ・シーケンスの音量を調節します。

TAP(タップ)ボタンこのボタンを叩く間隔で、リズム・ガイドおよびループ・フレーズ・シーケンスのテンポを決めることができます。

28. V-TRACK(V トラック)ボタン

V トラックの選択画面を呼び出すボタンです。

『Vトラックとは』(P.15)『Vトラックを使う』(P.48)

29. TRACK MUTE(トラック・ミュート)ボタン

このボタンを押しながら緑色に点灯しているREC TRACKボタンを押すと、再生時にそのトラックの音を TRACKフェーダーの位置に関係なくミュート(消音)することができます。再び同じ操作を行うと、ミュートは解除されます。ミュートされている間、そのトラックのREC TRACKボタンは緑色の点滅になります。(P.38)

※ 録音トラックがミュートされていた場合、録音終了時にミュートは解除されます。

30. UTILITY(ユーティリティー)ボタン

トラックの編集や曲の管理など、さまざまな機能を呼び出します。

31. UNDO/REDO(アンドゥ/リドゥ)ボタン

最後に行った録音や、録音データの編集操作を取り消し、元の状態に戻します。もう一度このボタンを押すと、取り消した録音を元に戻したり、編集操作を再度実行することができます。(P.75)

19

各部の名称

32. TIME/VALUE(タイム/バリュー)ダイヤル

普段は曲の現在位置の移動(曲の早送りや巻き戻し)に使います。各種機能の設定時には設定値(バリュー)の変更に使います。

33. CURSOR(カーソル)ボタン

カーソルを移動するときに押します。

34. ENTER/YES(エンター/イエス)ボタン

選択の決定や、入力を確定するときに押します。

35. EXIT/NO(イグジット/ノー)ボタン

前の画面に戻るときや、操作の取り消しをするときに押します。

36. MASTER(マスター)フェーダー

全体の音量をコントロールします。

37. CD-R/RW

AUDIO CD WRITE/PLAY(オーディオ CDライト/プレイ)ボタン

音楽CD を作成したり、簡易再生を行うために使います。

※ BR-1180CDで有効です。BR-1180では機能しません。

DATA SAVE/LOAD(データ・セーブ/ロード)ボタン録音した曲を保存したり、保存した曲を本体に読み込むのに使います。

※ BR-1180CDで有効です。BR-1180では機能しません。

LOOP PHRASE IMPORT(ループ・フレーズ・インポート)ボタン

ブレークビーツなどのループ・フレーズを取り込むのに使います。

38. MIDI インジケーター

MIDI INからMIDI情報を受信したことを点灯して知らせます。

39. HD ACCESS(HD アクセス)インジケーター

ハードディスクに対して読み書きを行っている間点灯します。

※ 点灯中には絶対に電源を切らないでください。ハードディスクのデータが破壊され、以後使用できなくなる恐れがあります。

CD-R/RWドライブfig.00-22(Front View)

CD-R/RW ディスクを入れるドライブ・ユニットです。(BR-1180CD のみ)

※ BR-1180をお使いの場合は、別売の CDI-BR-1を取り付けることとができます。

1. ディスク・トレイ

CD-R/RW ディスクをのせるトレイです。

2. アクセス・インジケーター

データの読み込み/書き込みをしているときに、点灯します。

3. イジェクト・ボタン

CD-R/RW ディスクを取り出すためのボタンです。電源が入っている状態でなければCD-R/RWディスクを取り出すことはできません。

電源を切った後でディスクを取り出す必要がある場合は、必ず電源を入れ直してからイジェクト・ボタンを押してディスクを取り出してください。無理にディスクを取り出そうとすると、ディスク・ドライブを壊してしまう恐れがあります。

4. 緊急イジェクト・ホール

ディスク・トレイの非常用取り出しホールです。(P.24)

12

4 3

20

各部の名称

ディスプレイfig.00-23(Display View)

メニュー画面やパラメータ設定画面など、そのときの設定項目に応じた情報をグラフィック表示します。

表示画面が見づらい場合は、『ディスプレイのコントラストを調節する』(P.139)をご覧ください。

1. MARKER(マーカー)

現在位置のマークの番号を表示します。現在位置にマークが登録されていないときは、現在位置の直前にあるマークの番号が表示されます。

また、現在位置がマークの番号“001”より前の位置にある場合や、マークが登録されていない場合は“---”が表示されます。

2. MEASURE(メジャー)

曲の現在位置の小節数と拍数を表示します。左側の数字が小節数で右側が拍数です。

3. TIME(タイム)

曲の現在位置の時刻を「**時**分**秒」で表示します。

4. FRAME(フレーム)

曲の現在位置のフレーム数を表示します。

工場出荷時は、1秒間あたり30 フレーム(ノン・ドロップ)に設定されています。これは MTC(MIDI タイム・コード)と呼ばれる仕様の一種で、他の機器と MIDI を使用して同期演奏するときは、双方の機器の MTC の仕様を合わせる必要があります。

『MIDI 機器と同期演奏させる』(P.121)

5. INFORMATION(インフォメーション)

曲の情報(マーカーの名前、録音データ・タイプ、録音可能な残り時間)が表示されます。

6. MIXER/TRACK(ミキサー/トラック)

入力されている楽器の音量レベルや各トラックの音量レベルがグラフィックで表示されます。

工場出荷時は、INPUT LEVEL つまみ、またはTRACKフェーダーを通った後(ポスト・フェーダー)の音量レベルを表示するようになっています。

TRACK フェーダーを通る前(プリ・フェーダー)の音量レベルを表示したい場合は、『レベル・メーターに表示させる信号を切り替える』(P.133)をご覧ください。

7. MASTER(マスター)

MASTER フェーダーを通った後の音量レベルがグラフィックで表示されます。

1 2 3 4

5 6 7

21

各部の名称

リア・パネルfig.00-24(Rear View)

1. GUITAR/BASS(ギター/ベース)ジャック

ギターやベースをダイレクトに接続できるハイ・インピーダンスの入力ジャックです。

2. MIC 2(マイク2)ジャック(TRS 標準)MIC 2(マイク2)コネクター(XLRタイプ)

マイク用の入力ジャック/コネクターです。TRSバランス入力(P.27)とXLRバランス入力の2種類が用意されています。

XLRタイプの場合は、+48 V ファンタム電源を供給することができます。

『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)

※ TRS 標準ジャックと XLR タイプ・コネクターの両方にマイクが接続されているときは、自動的に TRS 標準ジャックが選ばれます。

※ GUITAR/BASS ジャックと MIC 2 ジャック(またはコネクター)の両方に、楽器とマイクがそれぞれ接続されているときは、GUITAR/BASS ジャックが自動的に選ばれます。

3. MIC 1(VOCAL)(マイク1(ボーカル))ジャック(TRS標準)MIC 1(VOCAL)(マイク1(ボーカル))コネクター(XLRタイプ)

マイク用の入力ジャックです。TRSバランス入力(P.27)とXLRバランス入力の 2種類が用意されています。

XLRタイプの場合は、+48 V ファンタム電源を供給することができます。

『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)

4. LINE IN(ライン・イン)ジャック

アナログ・オーディオ信号の入力ジャックです。CD プレーヤーなどのオーディオ機器やキーボード、リズム・マシン、外部音源などを接続するときに使用します。

5. LINE OUT (ライン・アウト)ジャック

アナログ・オーディオ信号の出力ジャックです。MD レコーダーやテープ・レコーダーなどを接続して、BR-1180/1180CD の出力をアナログ録音することができます。

※ 設定により、LINE OUT の信号に LINE IN に入力された信号をミックスさせて出力させることができます。(オーディオ・サブ・ミックス:P.138)

6. PHONES VOLUME(ヘッドホン・ボリューム)つまみ

ヘッドホンの音量を調節します。

7. PHONES(ヘッドホン)ジャック

別売のステレオ・ヘッドホンを接続します。

8. EXP PEDAL(エクスプレッション・ペダル)ジャック

別売のエクスプレッション・ペダル(Roland EV-5)を接続する入力ジャックです。エクスプレッション・ペダルを使用すると、内蔵のエフェクトにペダル・ワウなどの効果を加えることができます。

9. FOOT SW(フット・スイッチ)ジャック

別売のフット・スイッチ(BOSS FS-5U、Roland DP-2)を接続する入力ジャックです。フット・スイッチを使用すると、曲の再生/停止やパンチ・イン/アウトなどをリモート・コントロールすることができます。

『フット・スイッチを使うには』(P.45)

10. DIGITAL OUT(デジタル・アウト)コネクター

デジタル・オーディオ信号を出力するオプティカル・タイプのコネクターです。LINE OUT ジャックと同じ音が出力されます。本機の出力を DAT レコーダーや MD レコーダーにデジタル録音することができます。

1

234561589

10111216

13

147

22

各部の名称

11. MIDI IN(MIDI イン)コネクター

MIDI 情報を受信するコネクターです。外部MIDI 機器(リズム・マシン、シーケンサーや音源など)のMIDI IN コネクターと接続して使用します。

12. MIDI OUT(MIDI アウト)コネクター

MIDI 情報を送信するコネクターです。外部MIDI 機器(リズム・マシンやシーケンサーなど)の MIDIOUT コネクターと接続して使用します。

13. AC ADAPTOR(AC アダプター)ジャック

付属のAC アダプターを接続します。

事故防止のため、付属の AC アダプター(PSB-3U)以外は使用しないでください。

14. コード・フック

ACアダプターのケーブルが誤って抜けないよう、ここにケーブルを引っ掛けてご使用ください。使用中に AC アダプターが抜けると、大切な録音データが破壊される場合があります。

15. 盗難防止用ロック ( SECURITY LOCK)

市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続することができます。

盗難防止用ロックは、キーケーブルロック等のセキュリティー・ワイヤーに対応しています。日本国内総販売代理店は、以下のとおりです。

日本ポラデジタル株式会社〒104-0032東京都中央区八丁堀1丁目 5番2号 はごろもビルTel: 03-3537-1070Fax: 03-3537-1071

設置条件によっては、本体や接続されたマイク、ギターなどの金属部に触れると、違和感を覚えたり、ざらつくような感じになるときがあります。

これは人体にまったく害のない、ごく微量の帯電によるものですが、気になるかたは、必要に応じ、接地端子(リア・パネル No.16)を使って外部のアースか大地に接地してご使用ください。

また、接地条件によっては、わずかにハム(うなり)が混じる場合があります。その場合は、接地場所を変えてください。

なお、接続方法がわからないときはローランド・サービスにご相談ください。

接続してはいけないところ

• 水道管(感電の原因になります)

• ガス管(爆発や引火の原因になります)

• 電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)

23

2

CD-R/RWディスクをお使いになる前に

CD-R/RWドライブの取り扱い602● 外部からの振動を受けない、しっかりした水平な場所に

設置してください。極端に傾けると、CD-R/RW ドライブの動作に悪影響を与えることがあります。

603● 極端に湿度の違う場所に移動すると、CD-R/RW ドライ

ブに水滴がつくことがあります。このまま使用すると故障の原因になりますので、数時間放置してから使用してください。

606● 電源を入れたり切ったりするときは、CD-R/RW ディス

クをCD-R/RW ドライブから抜いてください。608● CD-R/RWドライブにCD-R/RWディスク以外のもの(針

金、硬貨、別の種類のディスクなど)を入れないでください。CD-R/RW ドライブの故障の原因になります。

● レンズに触れないでください。音とびしたり、データが正常に書き込み/読み込みできなくなります。

● レンズが汚れていたら、カメラのレンズ用ブロワー(市販品)でお手入れしてください。

CD-R/RWディスクの取り扱い● ソング・データをバックアップした CD-R/RW ディスク

を、一般のオーディオ CD プレーヤーで再生しないで下さい。大音量によって耳を痛めたり、スピーカーを破損する恐れがあります。

● ディスクの取り扱いについては、次の点に注意してください。○ ディスクの裏面(記録面)に触れない○ ホコリの多い場所で使用しない○ 直射日光の当たる場所や、閉め切った自動車の中な

どに放置しない

● ディスクはケースに入れて保管してください。

CD-R/RWドライブにCD-R/RWディスクを入れるときは

内蔵のCD-RW ドライブにCD-R/RW ディスクを入れてお使いになるときは、次の「CD-R/RW ディスクを入れる」の手順にしたがって、必ず正しい位置に CD-R/RWディスクを固定してください。CD-R/RW ディスクを固定せずにディスク・トレイを押し込むと、CD-R/RW ディスクが取り出せなくなる恐れがあります。

CD-R/RWディスクを入れる

1. イジェクト・ボタンを押して、ディスク・トレイを開きます。

2. ディスク・トレイを引き出します。

3. CD-RWドライブの中央にある丸い止め具にCDの穴を合

わせます。

4. 止め具の3つのツメに固定されるまで、CDを下に押し込みます。fig.CD set

5. ディスク・トレイを奥まで押し込みます。

CD-R/RWディスクを取り出す中央にある丸い止め具を押さえながら、CD を外ふちから持ち上げます。fig.CD eject

ディスク・トレイが開かないときは停電などによりCD-R/RWディスクが入ったままの状態で電源が切れると、イジェクト・ボタンを押してもディスク・トレイは出てきません。この場合は、クリップを伸ばしたものなどを緊急イジェクト・ホールに差し込み、強制的に取り出します。fig.Hole

緊急イジェクト・ホールはBR-1180CDの電源が切れているときのみ操作してください。電源が入っているときに操作をすると、ディスクの破損や思わぬ事故につながる恐れがあります。

緊急イジェクト・ホール

4

クイック・スタート

25

2

デモ・ソングを聴く

(1)周辺機器を接続する下図のように接続してください。また接続の際は各機器の電源がOFFの状態で行ってください。fig.Q01-01(Connection)

他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で電源を切ってください。

※ 本体にギターのピックアップを近付けると、ノイズを発生することがあります。ノイズが気になる場合は、本体とギターを離してお使いください。

※ ACアダプターのコードは図のようにコード・フックに固定してください。誤ってコードを引っ張ってしまっても、プラグが抜けて電源が切れてしまうことや、AC アダプター・ジャックに無理な力が加わることを防ぐことができます。

fig.Q01-02

キーボードなど

CDプレーヤーなど フット・スイッチ (FS-5Uなど)

MDデッキなど リズム・マシンなど

MIDIシーケンサー

エレキ・ギター エレキ・ベース

オーディオ・セットなど

マイク ステレオ ヘッドホン

エクスプレッション・ペダル (Roland EV-5)

ACアダプター PSB-3U

6

デモ・ソングを聴く

クイック・スタート(デモ・ソングを聴く)

※ エクスプレッション・ペダルは、必ず指定のもの(別売:Roland EV-5)をお使いください。他社製品を接続すると、本体の故障の原因になる場合があります。

※ EXP PEDAL ジャックに接続したエクスプレッション・ペダルのミニマム・ボリュームは、“0”で最も変化幅が広くなるように設計されています。最初は“0”に設定されていることを確認してから、好みに合わせてミニマム・ボリュームを調節してください。また、エクスプレッション・ペダルでは以下のエフェクトを操作することができます。

• Foot Volume(P.152)

• Pitch Shifter(P.155)

• Wah(P.158)

これらはエクスプレッション・ペダルによって同時に操作することもできます。単体のエフェクトのみペダルで操作したい場合には、必要のないエフェクトをオフにするか、エフェクトのタイプ(P.Shift Type, Wah Type)を“PEDAL”以外に設定してください。

※ マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリング音(キーンという音)が出ることがあります。その場合は、以下のように対処してください。1. マイクの向きを変える2. マイクをスピーカーから遠ざける3. 音量を下げる

※ MIC 1, MIC 2 ジャック/コネクターは、TRS 標準プラグを利用したバランス入力およびXLRバランス入力に対応しています。また、XLR入力にコンデンサー・マイクを接続した場合には、ファンタム電源+48 V を本体から供給することができます。具体的な使い方については、『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)をご覧ください。

fig.Q01-03

※ フット・スイッチにFS-5U(別売)を使うときは、ポラリティー・スイッチを次のように設定してください。ポラリティー・スイッチを正しく設定しないと、フット・スイッチでのコントロールがうまく行えません。

fig.Q01-04

(2)電源を入れる正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなどが破損する恐れがあります。

1. 電源を入れる前に次のことを確認します。

• 外部機器と正しく接続されていますか?

• 本機および接続する機器の音量が最小になっていますか?

2. BR-1180/BR-1180CDのMASTERフェーダーを下げます。fig.Q01-05(Master:0)

3. 入力ジャック(GUITAR/BASS、MIC2、MIC1、LINE IN)

に接続した機器の電源をオンにします。

4. POWER スイッチを押して、BR-1180/1180CD の電源を

オンにします。fig.Q01-06(Power On)

※ この機器は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。

5. 出力ジャック(LINE OUT、DIGITAL OUT)に接続した

機器の電源をオンにします。(ホット)

(アース) (コールド)

ポラリティー・スイッチ

トップ画面

BR-1180/1180CD では、電源投入直後などに表示される基本の画面(下図参照)を「トップ画面」と呼びます。fig.Q01-81

27

デモ・ソングを聴く

使用中に AC アダプターが抜けることの無いように注意してください。AC アダプターが抜けると、録音データが破壊される場合があります。

(3)デモ・ソングを聴く本体のハードディスクにはデモ・ソングが収録されています。

デモ・ソングを聴くときは、次の操作を行います。

本製品に収録されている曲データ(デモ・ソング)を個人で楽しむ以外に権利者の許諾なく使用することは、法律で禁じられています。権利者に無断でこれらのデータの複製を作ったり、二次的著作物で利用したりしてはいけません。

※ デモ・ソングの演奏データは MIDI OUT コネクターからは出力されません。

曲を選ぶ~ソング・セレクトはじめて電源を ON したときは、自動的に 1 曲目が選ばれ、曲の再生に必要なデータが読み込まれます。読み込みが終了すると、曲名がディスプレイに表示されます。

他の曲に変えたいときは、次の手順で曲を選びます。

1. [UTILITY]を押します。fig.Q01-07(Push Utility Button)

2. CURSOR[ ][ ]を押して“SONG”アイコンを選

び、[ENTER]を押します。fig.Q01-08

3. CURSOR[ ][ ]を押して、“SELECT”アイコン

を選びます。fig.Q01-09(LCD:Select Song Select Icon)

4. [ENTER]を押します。fig.Q01-10(Push Enter/Yes)

曲のリストが表示されます。

現在使用している曲の頭には“*”が付いています。また、ソング・プロテクト(P.78)のかかっている曲名の

右側にはソング・プロテクト・マーク( )が表示されます。

5. CURSOR[ ][ ]を押して、聴きたい曲を選びます。fig.Q01-11(LCD:Song List)

"Superficial Intelligence"

Music by Gary Lenaire and Echo Hollow

Copyright © 2002

"

The Longer Way"

Music by CJ Jones,Alex Adams, and Dave Watkins

Copyright © 2002, Groovalotic Rhythm Records

"Take a Ride"

Music by Dave Watkins and Damon Wilson

Copyright © 2002, Groovalotic Rhythm Records

"

DROPPED TO B

" Music by Gundy Keller

Copyright © 2002, A-TOWN recordings

録音・編集、またはミキサー部の設定などを変更した場合

このとき、録音したデータや作業内容、その時のミキサー部の状態を保存するかどうかを確認する画面が表示されます。fig.Q01-70

次回再生時に現在の状態を再現したい場合は[YES]を、元の状態に戻したい場合は[NO]を押してください。[NO]を押した場合、現在の曲に対して、前回保存してから今回までに行った録音、編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態は保存されません。ご注意ください。

28

デモ・ソングを聴く

クイック・スタート(デモ・ソングを聴く)

6. [ENTER]を押します。fig.Q01-10(Push Enter/Yes)

選んだ曲が読み込まれます。

曲を再生する

1. TRACKフェーダーの1~8、9/10を下図の位置に合わせ、

MASTERフェーダーを下げます。fig.Q01-13(Fader1-8:Unity,Master:0)

2. [PLAY]を押します。fig.Q01-14(Push PLAY Button)

曲がスタートします。MASTERフェーダーをゆっくり上げて音量を調節してください。

TRACK フェーダーを動かすと、各トラックに個別に録音されている音を 1つずつ聴いたり、好みの音量バランスで聴くこともできます。また、[TRACK MUTE]を使って任意のトラックをミュート(消音)することもできます。

『特定のトラックの音を消す』(P.38)

[FF]を押している間は曲が早送りになり、[REW]を押している間は巻き戻しになります。[ZERO]を押すと、曲の頭に戻ります。

現在位置を移動するには、他にも次のような方法があります。

現在位置を移動する

現在時刻の表示についてディスプレイに表示されている現在時刻は MTC(MIDI タイム・コード)で、「**時**分**秒**フレーム**サブ・フレーム」を示しています。タイム・コードの仕様は使用機器によって異なります。MTCを使って他の機器と同期運転するときは、双方の機器のタイム・コードの仕様を合わせる必要があります。工場出荷時は、1 秒間あたり 30 フレーム(ノン・ドロップ)に設定されています(P.123)。

曲の先頭へ移動するソングの最初の音が録音されている時刻に移動するときは、以下の操作をします。

1. [STOP]を押しながら[REW]を押します。

各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、ソングの最初の音が録音されている時刻に移動します。

曲の最後へ移動するソングの最後の音が録音されている時刻に移動するときは、次の操作をします。

1. [STOP]を押しながら[FF]を押します。

各トラックで選ばれている V トラックがチェックされ、ソングの最後の音が録音されている時刻に移動します。

時/分/秒/フレーム/サブ・フレーム単位で移動するディスプレイの TIME 欄には、現在位置の時刻が、時/分/秒/フレーム/サブ・フレームの順で表示されます。

1. CURSOR[ ][ ]を押して、TIME の中の変更した

い数字を選びます。

2. TIME/VALUE ダイヤルで時刻を変更します。

現在選ばれている曲を再度選んだ場合

同じ曲の読み込みを再度行うかどうかを確認する画面が表示されます。fig.Q01-80

曲の読み込みを行う場合は[YES]を、中止する場合は[NO]を押します。

29

デモ・ソングを聴く

小節/拍単位で移動するディスプレイのMEASURE欄には現在位置の小節ナンバーと拍ナンバーが表示されます。

1. 変更したい値を選びます。

小節単位で移動したいときは、[CURSOR]を押してMEASURE欄の左側の数字を選びます。

拍単位で移動したいときは、MEASURE欄の右側の数字を選びます。

2. 値を変更します。

TIME/VALUEダイヤルで、移動先の小節ナンバー/拍ナンバーを選びます。

マーク番号を指定して移動するディスプレイの MARKER 欄には、現在位置のマークの番号が表示されます。マークが登録されていなければ“---”が表示されます。

[CURSOR]を押して MARKER 欄の数字を選び、TIME/VALUE ダイヤルで移動先のマークの番号を指定します。

曲のバリエーションを変えるデモ・ソングには、Vトラック(P.15)を使用したバリエーションが録音されています。Vトラックを切り替えることで、タイプの異なるギター・ソロなどのバリエーションを聴くことができます。

Vトラックを切り替える方法については、『Vトラックを切り替える』(P.48)をご覧ください。

(4)電源を切る各機器の電源を、電源を入れたとき(P.27)と逆の順序でオフにしてください。

1. 本機のPOWER スイッチを2秒以上押し続けます。

以下のようなメッセージが表示されます。fig.Q01-15

2. このまま電源を切っても良い場合は[YES]を押します。

[YES]を押すとユーザー・パッチ(P.51)などのデータが本体に保存され、次回の電源投入時には現在の状態が再現されます。保存が終了すると、本機は自動的に電源を切ります。(シャット・ダウン)

■ 録音/編集をしたり、設定を変更している場合

本機はPOWERスイッチが押されてシャット・ダウンが実行されると、必要なデータをディスクと本体に保存した後、自動的に電源を切ります。その際、録音編集作業やミキサー部のパラメーターに変更があった場合、それらのデータを保存するかどうかの選択画面が表示されます。

fig.Q01-16(Power Off,LCD:Save Data?)

[YES]を押すとデータが本体に保存され、次回の電源投入時には、現在の状態が再現されます。[NO]を押すと、電源を入れてから現在までに行った録音や編集、パラメ-ター変更などがすべて無効となります。

※ 現在使用している曲にソング・プロテクト(P.28)がかかっている場合、[YES]を押すと“Protected Song!Cannot Save!”と表示されます。この場合は一旦[ENTER]を押すとトップ画面に戻りますので、保存したい場合にはソング・プロテクトを解除(P.79)してから再度 POWER スイッチを押してください。

本機の電源を切る時には、必ずPOWERスイッチを使って電源を切ってください。録音データやミキサーの設定は、それぞれの操作後すぐに保存されるのではなく、曲を保存したり電源を自動的に切る際に本体に保存されます。そのため、POWER スイッチを使わずに AC アダプターを抜くなどして電源を切った場合には、録音データやミキサーの設定が消えてしまいます。ご注意ください。

ACアダプターをコンセントから抜くときは、本機の電源が確実にオフ(表示画面が消灯)になったことを確認してから行ってください。データ保存処理の途中で AC アダプターが抜かれた場合、録音データや作業内容(ミキサーの設定、エフェクト・パッチのデータなど)が破壊されますので、絶対に行わないでください。

30

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

(1)電源を入れる『周辺機器を接続する』(P.26)、『電源を入れる』(P.27)に従って、接続を済ませた後に電源を入れてください。

(2)録音する曲を選ぶすでに曲が複数入っている場合、最後に保存した曲が自動的に選ばれます。

新たに曲を録音するときは、次のように操作してください。

新しい曲を作る~ソング・ニュー

データ・タイプとは本機では、新しい曲を作る時にデータ・タイプを設定するようになっています。これは、録音素材に応じた音質と録音時間を目的に応じて選ぶためのものです。次のようなデータ・タイプがあります。

※ データ・タイプは、曲を作成した後で変更することはできません。

● LIN(リニア):

非圧縮(リニア16 bit)のモードです。もっとも高音質な録音/再生ができます。

● MT1(マルチ・トラック1):

高音質を保ちながら、“LIN”の2倍の時間の録音ができます。

● MT2(マルチ・トラック2):

標準タイプです。音質を損なわずに長時間録音できます。

● LV1(ライブ1):

“MT2”より長い時間録音できます。ハードディスクの残り容量が少ない場合に最適です。

● LV2(ライブ2):

5 つのタイプの中で、もっとも長い時間録音できます。

録音時間それぞれの設定で本体のハードディスクに録音できる時間は、次のようになります(ディスク容量20GBで1トラックのみ使用した場合)。

※ 上記の録音時間は目安です。作られる曲数によっては、多少短くなります。またハードディスク自身の特性により、同じ20GBのハードディスクであっても、実際に使用できる容量は異なります。

※ 上記の録音時間は 1トラックのみを使用した場合の録音時間を表しています。例えば、10 トラック全てを使用して録音する場合、上記の 1/10 の時間が 1トラック当たりの録音時間になります。

■操作

1. [UTILITY]を押します。

2. CURSOR[ ][ ]を押して“SONG”アイコンを選

び、[ENTER]を押します。fig.Q02-01(LCD:Select Song Icon)

3. CURSOR[ ][ ]を押して“NEW”アイコンを選

び、[ENTER]を押します。fig.Q02-02(LCD:Select New Song Icon)

“Data Type”と表示されます。fig.Q02-03(LCD:Select Record Mode)

ハードディスク上に作成できる曲の数は最大999曲です。複数のドライブが作られている場合は、ドライブごとに最大999曲まで作成することができます。

ドライブについては『ハードディスクを初期化する』(P.135)、『ハードディスクの情報を見る』(P.136)をご覧ください。

データ・タイプ 録音時間LIN 約 60時間MT1 約120時間MT2 約160時間LV1 約 190時間LV2 約 240時間

31

演奏を録音する/再生する

4. TIME/VALUE ダイヤルを回して、データ・タイプを選び

ます。

※ 本機では、サンプル・レイトは 44.1 kHz になっています。サンプル・レイトを変えることはできません。

5. CURSOR[ ]を押して“GO”を選び、[ENTER]を

押します。

トップ画面に戻り、新しい曲に録音できる状態になります。

別の曲を選ぶときは、『曲を選ぶ』(P.28)の操作を行ってください。

(3)楽器を接続する

接続するジャックを選ぶ本機には、接続する楽器に合わせていろいろなインプット・ジャックが用意されています。それぞれの目的に合わせて選んでください。fig.Q02-04(Rear Input Jack)

GUITAR/BASS

エレキ・ギターやベースを接続するジャックです。ハイ・インピーダンス仕様なので、ギターやベースをダイレクトに接続することができます。

※ 本体にギターのピックアップを近付けると、ノイズを発生することがあります。ノイズが気になる場合は、本体とギターを離してお使いください。

MIC 2

マイク接続用のジャック/コネクターです。

TRSタイプのジャックには、バランス/アンバランスどちらでも接続することができます。

XLR タイプのコネクターには、2 番 HOT 極性のバランス接続が可能です。また、ファンタム電源+48 V を供給することができます。(『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)をご覧ください。)

アコースティック・ギターをマイクで録音する場合やMIC 1と合わせてコーラスを録音する場合に使用してください。

※ TRS タイプと XLR タイプの両方のジャックにマイクが接続されているときは、TRSタイプのジャックからの入力が優先されます。

※ GUITAR/BASSジャックにプラグが差し込まれている場合は、GUITAR/BASS ジャックからの入力が優先されます。

※ エレアコをギター・ケーブルで接続する際は、GUITAR/BASS ジャックをお使いください。

録音・編集、またはミキサー部の設定などを変更した場合

現在の曲に対して、前回保存してから現在までに行った録音/編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態やソング・パッチ(P.51)の変更を保存するかどうかを確認する画面が表示されます。fig.Q002-60

保存する場合は[YES]を、保存しない場合は[NO]を押します。

32

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

MIC 1

※ ボーカルを単独で録音するときは、こちらを使用してください。

マイク接続用のジャック/コネクターです。

TRSタイプのジャックには、バランス/アンバランスどちらでも接続することができます。

XLR タイプのコネクターには、2 番HOT 極性のバランス接続が可能です。また、ファンタム電源+48 V を供給することができます。(『コンデンサー・マイクを使う』(P.137)をご覧ください。)

LINE IN

CD プレーヤーやカセット・プレーヤーなどのオーディオ機器の出力、リズム・マシンや外部音源、キーボードなどを接続するステレオ入力のジャックです。

録音したい楽器に合わせて INPUTSELECTボタンを押す録音したいソース(入力)を選んでください。選んだボタンのインジケーターが点灯します。fig.Q02-05(Input Select Button)

[GUITAR/BASS, MIC 2]

GUITAR/BASS ジャックに接続した楽器、または MIC 2ジャック/コネクターに接続したマイクの音を録音するときに選びます。

[MIC 1]

MIC 1 ジャック/コネクターに接続したマイクの音を録音するときに選びます。

[LINE]

LINEジャックに接続した楽器やCDプレーヤーなどの音を録音するときに選びます。

[SIMUL]

ボーカルとギターを同時に録音する、またはマイク2本で録音するときは、[GUITAR/BASS, MIC 2]と[MIC 1]を同時に押します。両方のインジケーターが点灯し、同時録音をすることができます。

※ GUITAR/BASSジャックとMIC 2ジャック/コネクターの両方に、それぞれ楽器とマイクが接続されているときは、GUITAR/BASS ジャックが自動的に選ばれます。

入力感度を決めるGUITAR/BASS、MIC 2、MIC 1からの入力を選んだときは、それぞれのSENS つまみで入力感度を調節します。

音を試聴(モニター)する接続した楽器やマイクの音を試聴(モニター)することができます。

1. まずMASTER フェーダーを下げます。

2. INPUT LEVELつまみを中央付近まで回し、MASTER

フェーダーを徐々に上げます。

このとき、レベル・メーターの“IN”が -12 ~ 0 dB の範囲でレベルが変化するように、INPUT LEVEL つまみで調節します。

音量は INPUT LEVEL つまみと MASTER フェーダーを操作して調節します。

ヘッドホンでモニターする場合は、リア・パネルのPHONES VOLUMEつまみも操作して、聴きやすい音量に調節してください。

※ LINE OUT ジャックまたは DIGITAL OUT コネクターに接続した機器の音量調節については、それぞれの取扱説明書をご覧ください。

強く弾いたとき、大きな声を出したときなどにPEAKインジケーターが一瞬点灯する程度に調節するのが、良い音で録音するコツです。

33

演奏を録音する/再生する

(4)エフェクトを使う~インサート・エフェクト

本機には、インサート・エフェクトとループ・エフェクトの、2 系統のエフェクトが内蔵されています。ここではインサート・エフェクトを使用します。

インサート・エフェクトとは

特定の信号ライン(本機の場合、入力の楽器や再生トラックなど)に直接かけるエフェクトのことをインサート・エフェクトと呼びます。ステージなどでギターとアンプの間に接続するエフェクターもインサート・エフェクトの一種です。これに対し、ミキサーなどのセンド/リターン・ジャックに接続するエフェクトをループ・エフェクトと呼びます。(P.40参照)

エフェクト・パッチを切り替える本機には、ギター用、ボーカル用をはじめ数多くのエフェクトが搭載されており、これらのエフェクトは同時に複数使用することができます。このようなエフェクトの組み合わせ(接続するエフェクトの種類や接続順など)を「アルゴリズム」と呼びます。

アルゴリズムの各エフェクトには、音色を変えるためのパラメーター(コンパクト・エフェクターのつまみに相当します)がいくつかあり、アルゴリズムと各エフェクトのパラメーターの設定が「エフェクト・パッチ」という単位でまとめられています。

エフェクト・パッチを切り替えることにより、記憶しておいたエフェクトの組み合わせやオン/オフの状態、パラメーターの値などが同時に変更されるため、一瞬で全く異なる音色に変化させることができます。

■操作

1. [EFFECTS]を押します。fig.Q02-06(LCD)

2. CURSOR[ ]を押してカーソルをパッチ番号に合わ

せます。

TIME/VALUEダイヤルを回すと、次々とパッチが切り替わり、エフェクト音も切り替わります。このときエフェクトがオフの場合は、エフェクト・パッチが切り替わると自動的にエフェクトがオンになり、エフェクトがかかった状態になります。

画面中央にはパッチ・ネームと使用しているアルゴリズム名が表示されます。

お好みのエフェクト・パッチを選んでください。

エフェクト・パッチには、ステレオ録音でより効果が高まるものも用意されています。ステレオ録音にするには『録音するトラックを選ぶ』(P.36)をご覧ください。

『エフェクト・パッチ・リスト』(別紙)

『インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧』(P.143)

3. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

インサート・エフェクトの詳しい操作方法については『インサート・エフェクトを使う』(P.51)をご覧ください。

エフェクトを使わずに録音する

1. [EFFECTS]を押します。fig.Q02-06(LCD:Select Inst EFX Patch)

2. さらに[EFFECTS]を押して“FX:OFF”(エフェクト:

オフ)を選びます。

エフェクトがオフになると[EFFECTS]のインジケーターが消灯し、エフェクトのかかっていない音が出力されるようになります。

fig.Q02-07(LCD:Select Inst EFX Bypass)

エフェクトをオンにしたいときは、再度[EFFECTS]を押します。表示が“FX:ON”に戻り、エフェクトがオンになります。

3. [EXIT]を押すと、トップ画面に戻ります。

34

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

(5)リズム・ガイドを使う録音するときは、内蔵のリズム・ガイドを使うと便利です。録音時以外でもメトロノームとして利用することができます。

リズム・ガイドを鳴らすRHYTHM/LOOPの[AUTO/ON/OFF]を押すたびに、次のように状態が切り替わります。

fig.Q02-08(Push RHYTHM ON/AUTO/OFF)

AUTO:点滅

[PLAY]を押して再生または録音を開始すると、リズムが鳴り始めます。[STOP]を押して停止させると、リズムも自動的に停止します。

ON:点灯

常にリズムが鳴ります。

OFF:消灯

リズムがオフの状態になります。

リズム・ガイドには、メトロノームを含んだ色々なタイプの「リズム・アレンジ」があらかじめ内蔵されています。リズム・アレンジとは、イントロ、フィル、バリエーションなどの1~ 2小節程度のリズム・パターンを曲の構成に合わせて並べたものです。

リズム・ガイドの詳細については、『リズム・ガイドを使う』(P.81)をご覧ください。

リズム・アレンジおよびリズム・パターンについては、『リズム・アレンジ/パターン一覧』(P.166)をご覧ください。

リズム・アレンジを変える「リズム・アレンジ」はリズム・パターンを順番に並べたもので、現在時刻に合わせて演奏されるリズム・パターンを切り替えることができます。

たとえば、現在時刻が曲の先頭のときにリズム・アレンジを鳴らすと、イントロのリズム・パターンが鳴ります。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。fig.Q02-10(LCD)

2. [CURSOR]を押して“ARRANGE”を選びます。

3. TIME/VALUE ダイヤルを回して、リズム・アレンジを切

り替えます。

テンポを変える

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。fig.Q02-11(LCD)

2. [CURSOR]を押して“BPM”を選びます。

3. TIME/VALUE ダイヤルを回して、テンポを設定します。

※ [EXIT]を押すとトップ画面に戻ります。

リズム・ガイドに合わせて録音しておくと、トラック・エディットが小節単位で行えたり、後から外部機器との同期演奏が可能になるなど、便利な機能が使えるようになります。詳しくは、『トラック・エディット』(P.66)や『MIDI 機器と同期演奏させる』(P.121)をご覧ください。

また、テンポ・マップと組み合わせることで、曲の途中でテンポやリズム・パターンを切り替えることも可能です。詳しくは、『小節ごとにリズムのテンポを設定する(テンポ・マップ)』(P.84)をご覧ください。

35

演奏を録音する/再生する

タップを使ってテンポを変える[TAP]を押す間隔で、テンポを決めることができます。RHYTHM/LOOPの[AUTO/ON/OFF]のインジケーターが点灯している状態で[TAP]を4回以上続けて叩くと、その間隔によってテンポを変えることができます。fig.Q02-12(Push TAP Button)

※ 再生または録音中にリズム・ガイドのテンポを変更すると、ディスプレイのMEASURE欄の表示とリズム・ガイドがズレることがあります。ズレを直すには、一度[STOP]を押し、次に[ZERO]を押して曲の先頭に戻してから再生または録音を行ってください。

(6)録音する

録音するトラックを選ぶREC TRACK[1]~[9/10]のいずれかを押して、録音するトラックを選びます。ボタンが赤色で点滅すると、選んだトラックが録音可能になります。fig.Q02-13

各トラックの状態は、REC TRACKボタンの点灯色で知ることができます。

REC TRACKボタンの点灯状態とトラックの状態の関係については、P.18 をご覧ください。

INPUT SELECT の[GUITAR/BASS, MIC 2]、または[MIC 1]が点灯している場合fig.Q02-14

入力がモノラルなので、基本的には1トラックを使用したモノラル録音となります。REC TRACK ボタンを使って、トラック1~8の中のいずれか1トラック、またはトラック9/10 を選ぶことができます。

ただし、インサート・エフェクトの効果を高めるためにステレオで録音したい場合は、[1]と[2]、[3]と[4]、[5]と[6]、[7]と[8]のいずれかの組み合わせで REC TRACKボタンを同時に押すことで、2 トラックを使ったステレオ録音にすることができます。

なお、トラック 9/10 はステレオ固定のため、常にステレオ録音となります。

または

36

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

fig.Q02-15

ギターのバッキングを左右で広げたい場合、同じバッキングを 2回別々のトラックに録音した後、パンを使って左右に広げるテクニックがあります。これをダブリングといいます。

本機では、録音を2回行わなくてもダブリング効果を得ることのできる“DOUBL'N(ダブリング)”(P.151)がインサート・エフェクトにあらかじめ用意されています。2トラックを使ったステレオ録音に設定した後“DOUBL'N”を使用してバッキングを弾くと、左右の広がりを持ったダブリング効果を得ることができます。

また、この“DOUBL'N”はループ・エフェクトにも用意されています(P.56)。ループ・エフェクトの“DOUBL'N”を使用すると、1トラックのモノラル録音でもあとからダブリング効果を得ることができますので、トラックを有効に活用することができます。

※ ループ・エフェクトの“DOUBL'N”を使用する場合は、再生時のパンを左または右に振り切った状態で、“DOUBL'N”のパラメーターを調節してください。ループ・エフェクトの操作方法については『ループ・エフェクトを使う』(P.56)をご覧ください。

INPUT SELECTの[LINE]または[SIMUL]が点灯している場合

fig.Q02-16

入力がステレオなので、基本的には2トラックを使用したステレオ録音となります。REC TRACK[1]または[2]を押すとトラック 1と 2が、同様にトラック 3と 4、5と 6、7と8、9と 10といった 5通りの中からトラックが選べます。

ただし、入力のL チャンネルとRチャンネルの音をミックスして1つのトラックに録音したい場合は、トラック1と2が選ばれている状態でもう一度REC TRACK[1]を押すと、トラック 1 が選ばれます。同様にして 1~ 8 までの1 つのトラックを録音先に指定することができます。

なお、トラック9/10 はステレオ固定のため、9または10 のどちらか1つだけを指定することはできません。

録音操作※ 各トラックは、再生または録音のどちらかです。例えば

2 つのトラックにステレオで録音する場合、同時に再生できるトラックは録音先以外のトラックなので、録音中の同時再生トラック数は8となります。

1. [REC MODE]を押して、INPUT インジケータを点灯さ

せます。fig.Q02-17

本機では[REC MODE]を押すことで、3つの録音モードを選ぶことができます。

※ ここでは他のトラックの音を聴きながら自分の演奏だけを録音する場合について説明していきますので、録音モードに INPUT を選びます。

INPUT:

楽器などの入力ソースのみをトラックに録音します。他のトラックの再生音は録音されません。

BOUNCE:

トラックの再生音をまとめて他のトラックへ録音します。INPUT SELECT で入力ソースが選ばれている場合は、その音もまとめて録音することができます。

(モノラル録音の時)

(ステレオ録音の時)

または

37

演奏を録音する/再生する

MASTERING:

トラック 9/10 に「マスタリング・ツール・キット」を使ってマスタリングをします。

※ このモードでは、トラック1~ 8、リズム・ガイド、ループ・フレーズ・シーケンスは使えません。

2. [REC]を押します。

[REC]が赤色で点滅し、録音待機状態になります。fig.Q02-18

3. [PLAY]を押します。

[REC]と REC TRACK ボタンの赤色の点滅が点灯に変わり、録音が始まります。

fig.Q02-19

4. 録音を終了するときは、[STOP]を押します。

REC TRACK ボタンが橙色と緑色の交互点灯に変わり、そこに音が録音されたことを示します。録音が終了すると、録音先のトラックで選択されている V トラックに、自動的に名前が付けられます。

例えば、INPUT SELECT にGUITAR/BASS が選ばれている状態で、トラック 1のV トラック2に録音した場合は“GUITR1-2”という名前が付けられます。V トラックに自動的に名前が付けられるのは、そのVトラックに初めて録音を行った時だけです。

名前を変更したい場合は『トラックに名前(トラック・ネーム)を付ける』(P.49)をご覧ください。

(7)録音した演奏を再生する

再生する

1. [ZERO]を押して、曲の頭に戻します。

2. [PLAY]を押すと、再生が始まります。

各トラックの音量を調節するTRACK フェーダーで、それぞれのトラックの再生音量が調節できます。

特定のトラックの音を消す~ミュート再生中に[TRACK MUTE]を押しながら、橙色と緑色の交互点灯または緑色に点灯しているREC TRACKボタンを押します。

REC TRACKボタンが橙色または緑色の点滅に変わり、そのトラックの音がミュート(消音)されます。

もう一度同じ操作を行うと、ボタンが元の点灯状態に戻り、音が聴こえるようになります。fig.Q02-20

点滅

点灯

38

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

(8)録音した演奏を聴きながら別の演奏を録音する~オーバーダビング

REC TRACKボタンが緑色で点灯(または橙色と緑色で交互点灯)しているトラックには、すでに音が録音されています。

前に録音した音を聴きながら、別のトラックに新たに録音することを「オーバーダビング」といいます。ベース、ギター、ボーカルといった各パートを別々のトラックに録音していくことで、あとから楽器同士の音量バランスや左右の振り分けを変えたり、あるパートの演奏を差し替える、といったことが可能になります。

■操作

1. REC TRACK[1]~[9/10]で、録音するトラックを選

びます。

前に録音したトラックとは別のトラックを録音先に選ぶと、録音した演奏を聴きながら新たな演奏を別のトラックに録音することができます。

※ このとき、すでに音が録音されている(REC TRACKボタンが緑色に点灯)しているトラックを録音先に選ぶと、橙色と緑色の交互点灯に変わり、録音した演奏に新しい演奏が上書きされます。

『録音するトラックを選ぶ』(P.36)

2. [REC]を押します。

[REC]が赤色で点滅し、録音待機状態になります。

3. [PLAY]を押します。

[REC]と REC TRACK ボタンの赤色の点滅が点灯に変わり、録音が始まります。

新しいトラックには今弾いている音だけが録音され、再生中のトラックの音は録音されません。

※ 録音時に INPUT LEVEL つまみで入力ソースの音量を絞ると、小さな音量でトラックに録音されます。そのため、再生時にトラックの音量を上げるとノイズが目立ちやすくなってしまいます。録音時に、モニター(試聴)している入力ソースの音量を下げたい場合は、MASTERフェーダーで音量を下げてください。再生されている演奏の音量を変えたいときは、各トラックのTRACKフェーダーで調節してください。

オーバーダビング時のちょっとしたテクニック

録音した演奏を聴きながら新たな録音をする場合、今弾いている音が以前の演奏に埋もれて聞き取りにくくなる場合があります。このような場合は、再生しているトラックのフェーダーを少し下げるか、再生しているトラックのパンを左(右)に振り、今弾いている演奏のパンを右(左)に振るなどすると聞き取りやすくなります。

『音の左右の位置(パン)を決める』(P.40)

『入力音のパンを変える』(P.129)

39

演奏を録音する/再生する

(9)曲を仕上げる~ミックス・ダウン複数のトラックに録音した演奏を、2 トラックにまとめる作業を「ミックス・ダウン」といいます。このとき、トラックごとに音色や左右の位置、音量のバランスなどを整えて、曲を仕上げていきます。

音の左右の位置(パン)を決める音の左右の位置をパンといいます。

1. [PAN]を押します。

パンの設定画面が表示されます。fig.Q02-21(LCD Pan)

2. CURSOR[ ][ ]を押して、パンの設定を変えるト

ラックを選びます。

※ REC TRACKボタンで直接選ぶこともできます。

※ RHYTHM/LOOP トラックのパンの設定を変えることはできません。

3. TIME/VALUE ダイヤルで、パンの設定を変えます。

4. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

音色を調節する~イコライザー本機のミキサー部には各トラックに2バンドのイコライザー(EQ)を内蔵しており、低音、高音の音質を別々に調節することができます。

※ RHYTHM/LOOP トラックにイコライザーを使用することはできません。

設定内容については、『ミキサー・エフェクト・パラメータ一の働き』(P.141)をご覧ください。

1. [EQ]を押します。

イコライザーの設定画面が表示されます。fig.Q02-22(LCD:EQ)

2. CURSOR[ ][ ]でパラメーターを選びます。

3. TIME/VALUE ダイヤルで設定を変更します。

4. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

音に広がりを与える~ループ・エフェクト本機のミキサー部には、ループ・エフェクトとしてコーラス/ディレイ/ダブリングとリバーブが用意されています。これらを効果的に用いることで、音に広がりを与えることができます。

設定内容については、『ミキサー・エフェクト・パラメータ一の働き』(P.141)をご覧ください。

1. [CHORUS/DELAY]または[REVERB]を押します。

各トラックからそれぞれのエフェクトに送る音量(センド・レベル)を調節する画面が表示されます。

fig.Q02-23(LCD)

2. CURSOR[ ][ ]を押して、設定を変えるトラック

を選びます。

3. TIME/VALUE ダイヤルで設定を変更します。

4. もう一度[CHORUS/DELAY]または[REVERB]を押

します。

各エフェクトのかかり具合を調節する画面が表示されます。

ループ・エフェクトとは

ミキサーのエフェクト・センド/リターンに接続したエフェクトを「ループ・エフェクト」といいます。ミキサーの各チャンネル(本機のトラックに相当します)にあるセンド・レベルを操作することで、効果の深さを調節できます。

トラックごとにセンド・レベルが独立しているため、例えばボーカルには深いリバーブ、ドラムには浅いリバーブ、といった具合に効果の深さを変えることが可能になります。

インサート・エフェクト(P.34)が特定の音にかけるエフェクトであるのに対し、ループ・エフェクトは全体にかけるエフェクトと言えます。

40

演奏を録音する/再生する

クイック・スタート(演奏を録音する/再生する)

fig.Q02-24(LCD)

5. CURSOR[ ][ ]を押して、パラメーターを選び

ます。

6. TIME/VALUE ダイヤルで設定を変更します。

7. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

操作対象のトラックは CURSOR[ ][ ]で変更する以外に、REC TRACKボタンで直接選ぶこともできます。このとき、トラック1と2、3と4、5と6、7と 8、といった組み合わせで同時にREC TRACKボタンを押すと、選ばれた 2つのトラックの設定を同時に変化させることができます。

ステレオ・トラックで EQ の設定を同じにしたい場合などに便利です。このとき、EQ の設定を変化させた場合は、EQの全てのパラメーター(設定値)が一致するようになります。

なお、トラック9/10 についてはステレオ固定のため、常に 2つのトラックの設定は同時に変化します。それぞれを独立して設定することはできません。

ミックス・ダウン再生、試聴を繰り返し、パンやイコライザー、ループ・エフェクト、各トラックの音量バランスなどが決まったら、ミックス・ダウンを行います。

外部の録音機器にミックス・ダウンを行うこともできますし、BR-1180/1180CD 本体のトラックにミックス・ダウンを行うこともできます。

※ ミックス・ダウン時には、オーディオ・トラックだけでなく、リズム・ガイドの演奏も一緒にミックス・ダウンすることができます。リズム・ガイドの演奏をミックス・ダウンするには、RHYTHM/LOOPの[AUTO/ON/OFF]を数回押してインジケーターを点灯または点滅させ、RHYTHM/LOOPのフェーダーを操作して適当な音量に調節してからミックス・ダウンを行ってください。

外部の録音機器にミックス・ダウンする

1. LINE OUT ジャックに接続した録音機器を録音状態にし

ます。

2. 本機の[PLAY]を押して、録音データを再生させます。

外部録音機器に光デジタル入力コネクターがある場合、本機の DIGITAL OUT コネクターと接続することで、デジタル信号のままミックス・ダウンすることができます。

本機のトラックにミックス・ダウンするここではトラック9/10 にミックス・ダウンします。

1. [REC MODE]を数回押して、BOUNCE インジケーターを点灯させます。

fig.Q02-50

2. REC TRACK[9/10]を押し、ボタンを赤の点滅状態にします。

このとき、すでに録音ずみのトラックのボタンは緑色に点灯します。

3. [REC]を押してインジケーターを点滅させ、[PLAY]を押してミックス・ダウンを開始します。

4. ミックス・ダウンを終了させたい位置まで来たら[STOP]を押します。

5. トラック1~8とRHYTHM/LOOPのフェーダーを下げ、トラック9/10 のフェーダーを適当なレベルまで上げます。

6. [ZERO]を押してから[PLAY]を押すと、トラック 9/10にミックス・ダウンされたデータが再生されます。

(10)電源を切る『電源を切る』(P.30)の手順に従って、電源を切ってください。

本機の電源を切る時には、必ずPOWERスイッチを使って電源を切ってください。録音データやミキサーの設定は、それぞれの操作後すぐに保存されるのではなく、曲を保存したり電源を自動的に切る際に本体に保存されます。そのため、POWER スイッチを使わずに AC アダプターを抜くなどして電源を切った場合には、録音データやミキサーの設定が消えてしまいます。ご注意ください。

ACアダプターをコンセントから抜くときは、本機の電源が確実にオフ(表示画面が消灯)になったことを確認してから行ってください。データ保存処理の途中で AC アダプターが抜かれた場合、録音データや作業内容(ミキサーの設定、エフェクト・パッチのデータなど)が破壊されますので、絶対に行わないでください。

41

演奏を録音する/再生する

MEMO

42

より進んだ使いかた

43

4

ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト

録音の際、演奏を間違えたり、思ったように演奏できなかったりすることがあります。このようなときは、パンチ・イン/アウトをすることで、指定の部分だけ録音をやり直すことができます。トラックを再生しながら途中で録音に切り替えることを「パンチ・イン」といい、また逆に、トラックに録音しながら途中で再生に切り替えることを「パンチ・アウト」といいます。

つまり、録音し直したいところでパンチ・インし、録音を終えたらパンチ・アウトします。fig.R01-01

ハードディスクには、パンチ・イン/アウト実行後もパンチ・イン/アウトをする前のデータが消えないで残っています。このデータが不要な場合には、ハードディスクの記憶容量を有効に使うため、ソング・オプティマイズ(P.78)で不要なデータをハードディスクから消去してください。

本機では、マニュアル・パンチ・イン/アウトとオート・パンチ・イン/アウトの2種類を選ぶことができます。

マニュアル・パンチ・イン/アウトボタンまたはフット・スイッチの操作で、パンチ・イン/パンチ・アウトを切り替えます。

1 人で楽器の演奏と録音の操作をしているときは、ボタン操作でパンチ・イン/パンチ・アウトを切り替えるのが大変な場合があります。このようなときには、別売のフット・スイッチ(Roland DP-2、BOSS FS-5Uなど)を使って足元で切り替えるようにすると便利です。

[REC]を使ったマニュアル・パンチ・イン/アウトここでは、録音済みであるトラック1の一部分を、マニュアル・パンチ・イン/アウトで録音し直す操作について説明します。

※ アンドゥ機能(P.75)を使うと、録音し直す前の状態に戻すことができます。

1. REC TRACK[1]を押します。

REC TRACK[1]が橙色と緑色の交互点灯になります。

2. トラック1 のフェーダーを図の位置に設定します。fig.R01-02

3. AUTO PUNCH IN/OUTの[ON/OFF]のインジケーター

が消灯していることを確認します。

点灯している場合は[ON/OFF]を押して、インジケーターを消灯させます。

4. 曲を再生し、入力ソースの音量を INPUT LEVELつまみで

調節します。

曲の再生中に[TRACK MUTE]を押しながら RECTRACK[1]を押すと、トラック1をミュートすることができます。もう一度同じ操作を行うと、ミュートを解除することができます。

録音し直すトラックと入力ソースを聴き比べ、音量差がないように INPUT LEVEL つまみで調節してください。

5. 入力ソースの音量調節ができたら、トラック1のミュート

が解除されていることを確認します。

6. 録音し直す手前の位置まで移動した後、[PLAY]を押し

て再生させます。

7. 録音し直す位置で[REC]を押すとパンチ・インされ、

録音状態となります。

パンチ・アウトするときはもう一度[REC](または[PLAY])を押します。[REC]を押すたびにパンチ・イン/パンチ・アウトが切り替わるので、他にも録音し直したいところがあれば、同様の操作を繰り返してください。

8. 録音を終えたら[STOP]を押して停止させます。

9. 録音し直した結果を確認します。

曲を録音し直す手前の位置まで戻してから再生してください。

トラック1の音量は、TRACKフェーダーで調節します。

時間

パンチ・イン ストップ スタート

[PLAY] [REC] [REC] [STOP]

パンチ・アウト

再生 再生 録音

4

ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト

より進んだ使いかた

フット・スイッチを使ったマニュアル・パンチ・イン/アウト

フット・スイッチを使うには別売のフット・スイッチ(DP-2、BOSS FS-5U など)でパンチ・イン/パンチ・アウトを切り替えたいときは、フット・スイッチをFOOT SWジャックに接続します。以下の操作でFOOT SWジャックの機能を変更します。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R01-03

3. CURSOR[ ]を押して“Foot Switch”の位置にカー

ソルを合わせ、TIME/VALUE ダイヤルで“PUNCH I/O”を選びます。

Foot Switch(フット・スイッチ)

FOOT SW ジャックに接続したフット・スイッチの機能を設定するためのパラメーターです。

PLAY/STOP:フット・スイッチを踏むたびに、曲の再生と停止を繰り返します。

PUNCH I/O:

[REC]と同じ働きをします。マニュアル・パンチ・イン・レコーディング時の録音と再生の切り替えに使います。

fig.R01-04

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

オート・パンチ・イン/アウトあらかじめ設定しておいた時刻で、パンチ・イン/パンチ・アウトを自動的に切り替えることを「オート・パンチ・イン

/アウト」といいます。正確な時刻でパンチ・イン/パンチ・アウトしたいときや、演奏に集中するために自動でパンチ・イン/パンチ・アウトを切り替えたいときに便利です。

※ アンドゥ機能(P.75)を使うと、録音し直す前の状態に戻すことができます。

録音する区間を決める録音を始める前に、パンチ・インとパンチ・アウトの位置を登録します。

1. パンチ・インしたい位置を登録します。

パンチ・インしたい位置まで移動します。AUTO PUNCHIN/OUT の[IN]を押すと、現在の位置がパンチ・インの位置として登録されます。このとき[IN]のインジケーターが点灯して、パンチ・インの位置が登録されていることを示します。

fig.R01-05

※ パンチ・インの位置を設定した後、このボタンを押すと、パンチ・インの位置にジャンプさせることができます。

※ 登録をやり直す場合は、[DELETE]を押しながら[IN]を押すと、登録が消去されインジケーターが消灯します。

2. パンチ・アウトしたい位置を登録します。

パンチ・アウトしたい位置まで移動します。AUTOPUNCH IN/OUT の[OUT]を押すと、現在の位置がパンチ・アウトの位置として登録されます。このとき[OUT]のインジケーターが点灯して、パンチ・アウトの位置が登録されていることを示します。

fig.R01-06

※ パンチ・アウトの位置を設定した後、このボタンを押すと、パンチ・アウトの位置にジャンプさせることができます。

※ 登録をやり直す場合は、[DELETE]を押しながら[OUT]を押すと、登録が消去されインジケーターが消灯します。

※ パンチ・インとパンチ・アウトの間隔は最低 0.5 秒必要です。パンチ・インから 0.5 秒以内の位置にパンチ・アウトを設定することはできません。

45

ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト

マークの位置でパンチ・イン/パンチ・アウトを行いたい場合は、まずパンチ・インしたいマークの位置に移動してから[IN]を押します。続いて、パンチ・アウトしたいマークの位置に移動し、[OUT]を押します。

マークの位置への移動のしかたについては、『マークの位置に移動する』(P.61)を参照してください。

録音の手順ここでは、録音済みであるトラック 1 の一部分を、オート・パンチ・イン/アウトを使って録音し直す操作について説明します。

1. REC TRACK[1]を押します。

REC TRACK[1]のインジケーターが橙色と緑色の交互点灯になります。

2. トラック1 のフェーダーを図の位置に設定します。fig.R01-02

3. AUTO PUNCH IN/OUTの[ON/OFF]のインジケーター

が消灯していることを確認します。

点灯している場合は[ON/OFF]を押して、インジケーターを消灯させます。

4. 曲を再生し、入力ソースの音量を INPUT LEVELつまみで

調節します。

曲の再生中に[TRACK MUTE]を押しながら RECTRACK[1]を押すと、トラック1をミュートすることができます。もう一度同じ操作を行うと、ミュートを解除することができます。

録音し直すトラックと入力ソースを聴き比べ、音量差がないように INPUT LEVEL つまみで調節してください。

5. 入力ソースの音量調節ができたら、トラック1のミュート

が解除されていることを確認します。

6. 録音し直す手前の位置まで移動した後、AUTO PUNCH

IN/OUTの[ON/OFF]を押します。

インジケーターが点灯して、オート・パンチ・イン/アウトが設定されていることを示します。

7. [REC]を押して録音待機状態にし、[PLAY]を押します。

録音し直す位置で自動的にパンチ・インになりますので、演奏を録音し直してください。

パンチ・アウトの位置になったら自動的に再生状態に戻ります。

8. 録音を終えたら[STOP]を押して停止させます。

9. 録音し直した結果を確認します。

曲を録音し直す手前の時刻まで戻してから再生してください。

トラック1の音量は TRACKフェーダーで調節します。

※ [IN]を押すと、パンチ・インの位置にジャンプさせることができます。

同じ区間の録音を繰り返す(ループ・レコーディング)リピート機能(P.129)は、指定区間(リピート区間)を何度も繰り返して再生させる機能です。

リピート機能を使ってオート・パンチ・イン/アウトをした場合、録音後の結果がすぐにリピート再生されます。また、思ったように録音できていなかったときは、[REC]を押すだけで引き続き録音のやり直しができます。このように、リピート機能とオート・パンチ・イン/アウトを組み合わせて繰り返し録音することを「ループ・レコーディング」といいます。

※ 録音をやり直す区間(パンチ・イン/アウトの位置)の設定方法については、前項の「オート・パンチ・イン/アウト」をご覧ください。

繰り返す区間を決める録音を始める前に、リピートの開始位置と終了位置を設定します。

※ リピート区間は、録音をやり直すところ(パンチ・インからパンチ・アウトまでの範囲)が含まれるように設定してください。録音をやり直すところがリピート区間に含まれていないと、指定の時刻から録音が始められなかったり、録音区間の途中で録音が中断されたりします。

fig.R01-07

再生 再生

繰り返す

リピート 開始時刻

パンチ・イン パンチ・アウト リピート 終了時刻

時間

録音

46

ミスしたところだけ録り直す~パンチ・イン/アウト

より進んだ使いかた

録音の手順ここでは、すでに録音されているトラック1の一部分を、リピート機能とオート・パンチ・イン/アウトを使って録音し直す操作について説明します。

1. REC TRACK[1]を押します。

REC TRACK[1]のインジケーターが橙色と緑色の交互点灯になります。

2. トラック1 のフェーダーを図の位置に設定します。fig.R01-02

3. AUTO PUNCH IN/OUTの[ON/OFF]を押します。

インジケーターが点灯して、オート・パンチ・イン/アウトが設定されていることを示します。

4. リピート機能を使って曲を繰り返し再生させ、入力ソー

スの音量を INPUT LEVELつまみで調節します。

曲の再生中に[TRACK MUTE]を押しながら RECTRACK[1]を押すと、トラック1をミュートすることができます。もう一度同じ操作を行うと、ミュートを解除することができます。

録音し直すトラックと入力ソースを聴き比べ、音量差がないように調節してください。

5. 入力ソースの音量調節ができたら、トラック1のミュート

が解除されていることを確認します。

6. 録音し直してもよければ、リピート再生中に[REC]を

押して録音を始めます。

[REC]を押すと、最初に現れるパンチ・インからパンチ・アウトまでの録音区間で録音できるようになるので、録音し直してください。

その次の再生では、先ほど録音した結果が確認できます。思ったように録音できていなかったときは、[REC]を押してもう一度録音し直してください。

7. 録音を終えたら[STOP]を押して停止させます。

8. [REPEAT]を押してボタンのインジケーターを消灯させ

ます。

9. AUTO PUNCH IN/OUTの[ON/OFF]を押して、

[ON/OFF]のインジケーターを消灯させます。

10.パンチ・イン/アウトの区間の設定を消去するには、

[DELETE]を押しながら[IN]、[OUT]を押します。

47

4

Vトラックを使う

本機は10 トラックのマルチ・トラック・レコーダーですが、各トラックでは、さらに 8本のV トラックの中から1つを選ぶことができます。このようにVトラックを切り替えることで、実質 80 トラックのマルチトラック・レコーダーのように使うことができます。

つまり V トラックを使えば、ギター・ソロやボーカルなど、一度録音したテイクを消すことなく新たな録音を試みることができます。また、別々のテイクが録音されているVトラックの中から、気に入った部分を張り合わせて1つのトラックにまとめることもできます。

『録音された演奏を編集する(トラック・エディット)』(P.66)

Vトラックを切り替える※ 再生中にVトラックを切り替えると一瞬再生が止まるこ

とがありますが、故障ではありません。

1. [V-TRACK]を押します。fig.R02-01(Push V-Track Button)

V トラック切り替え画面が表示されます。画面左上には現在選ばれているトラックと、その中で選ばれている Vトラックの番号が表示されます。画面左側中央には現在選ばれているVトラックの名前が表示されます。

fig.R02-02(LCD)

( ): 現在選ばれているVトラック(録音データがある)

( ): 現在選ばれているVトラック(録音データがない)

( ): 録音データがあるVトラック

( ): 録音データがないVトラック

( ): トラック9/10 において、最後にマスタリングを行った V トラック(最終マスタリング・トラック)

初めて録音されたVトラックには、名前(トラック・ネーム)が自動的に付きます。

本機は全部で 80 の V トラックを持っていますが、それぞれのVトラックに名前を付けることが可能です。

V トラックの名前を変える操作については、次項をご覧ください。

2. [CURSOR]で、Vトラックを変えたいトラックを選びます。fig.R02-04(LCD)

※ 操作対象のトラックは CURSOR[ ][ ]で変更する以外に、REC TRACK ボタンで直接選ぶこともできます。

3. TIME/VALUE ダイヤルを回して、V トラックを切り替えま

す。

録音データがある V トラックが選ばれている場合には“ ”が表示されます。

fig.R02-05(LCD)

4. V トラックの切り替えが済んだら[V-TRACK]または

[EXIT]を押します。

トップ画面に戻ります。

8

Vトラックを使う

より進んだ使いかた

トラックに名前(トラック・ネーム)を付ける

1. [V-TRACK]を押して、Vトラック画面を呼び出します。fig.R02-01(Push V-Track Button)

V トラック画面が表示されます。fig.R02-02(LCD)

2. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、名前を

付けたいV トラックを選びます。fig.R02-04(LCD)

※ 操作対象のトラックは CURSOR[ ][ ]で変更する以外に、REC TRACKボタンで直接選ぶこともできます。

画面左側中央に、現在選ばれているVトラックの名前が表示されます。

3. [CURSOR]で名前の変更したい部分にカーソルを移動

させ、TIME/VALUE ダイヤルで文字を変更します。fig.R02-06

4. V トラックの名前の変更が済んだら[V-TRACK]または

[EXIT]を押します。

トップ画面に戻ります。

最終マスタリング・トラックを変更するマスタリング・モードにおいて、最後にマスタリング操作を行ったトラック9/10 のV トラックの横には、自動的に“ ”が表示されます。このVトラックを「最終マスタリング・トラック」と呼びます。

最終マスタリング・トラックを設定しておくと、後で音楽CDを作成する際、そのトラックが自動的に選ばれて CD-R/RWディスクに書き込まれるため、作業を効率よく行うことができるようになります。

※ マスタリングについては『音楽 CDを作成する』(P.99)をご覧ください。

マスタリングを行った V トラックがいくつもある場合、最も気に入ったVトラックを最終マスタリング・トラックに設定するときは、次のようにします。

1. V トラック画面で、CURSOR[ ]を押してカーソルを

画面の右端に移動させます。

“ ”の列が反転して表示されます。fig.R02-50

2. TIME/VALUE ダイヤルで、最終マスタリング・トラック

にしたいV トラックの横に“ ”を移動させます。fig.R02-51

※ 設定した最終マスタリング・トラックは、曲を保存する際にいっしょに保存されます。曲を保存せずに他の曲を選んだり電源を切った場合、設定は失われますのでご注意ください。

※ 最終マスタリング・トラックが設定できるのは、トラック9/10のV トラックのみです。

49

5

各トラックの演奏を別トラックにまとめる~バウンシング

本機では、同時に 10 トラックを再生することができますが、空きのトラックが無くなってきたときは、複数のトラックの演奏を 1つにまとめて別のトラックに録音します。このような操作を「バウンシング」(バウンス録音またはピンポン録音)といいます。複数のトラックをまとめることで、空いたトラックに新たに演奏を録音することができるようになります。

※ 2つのトラックにステレオでバウンス録音する場合、同時に再生できるトラックは録音先以外のトラックなので、バウンス録音中の同時再生トラック数は 8となります。

ここでは、トラック1と 2にモノラル録音、トラック 3/4にステレオ録音された演奏をミックスし、トラック 9/10 にバウンス録音する操作を例に説明します。

1. トラック1と2のパンをそれぞれ好みの位置に合わせ、ト

ラック 3 のパンを左いっぱい(L100)、トラック 4 のパ

ンを右いっぱい(R100)に設定します。

『音の左右の位置(パン)を決める』(P.40)

2. 曲を再生させ、トラック1~ 4のフェーダーで音量のバラ

ンスを調節します。

全体の音量は MASTER フェーダーで調節します。このとき、音が歪まない範囲で、できるだけ音量を上げるようにしてください。

また、ミックスしたくないトラック(5~ 8)は、フェーダーを下げるか、[TRACK MUTE]を使ってミュート(P.38)します。ただし、もともとトラックに何も録音されていない場合は、この操作は必要ありません。

また、リズム・ガイドの音やループ・フレーズの音をミックスしたくない場合には、トラック 11 のフェーダーを下げておきます。

※ バウンス録音の際は、ループ・エフェクト(P.40)の音もミックスされて録音されます。

3. [REC MODE]を押して、録音モードをBOUNCE に切り

替えます。

BOUNCE インジケーターが点灯します。

このとき INPUT SELECTのインジケーターは消灯し、入力ソースは自動的にミュートされます。そのため、バウンス録音の際に入力ソースがミックスされて録音されるようなことはありません。ただし、入力ソースの音をミックスしてバウンス録音したい場合には、INPUT SELECTボタンで入力ソースを選ぶこともできます。

さらにこのとき、自動的にREC TRACK[9/10]が録音先のステレオ・トラックに指定されます。また、トラックの中で空いているVトラックの中から一番小さい番号のVトラックが選ばれます。

空いているVトラックがない場合は、Vトラック8が選ばれます。このとき、REC TRACKボタンが橙色と緑色の交互点灯となり、録音データのあるトラックが録音先

に選ばれていることを示します。

録音先のトラックを変える場合には、REC TRACKボタンで指定します。

モノラルでバウンス録音したい場合には、録音先に選ばれているステレオ・トラックのうち、モノラル・トラックとして選びたいトラックをREC TRACKボタンで指定します。

なお、トラック9/10 はステレオ固定のため、モノラル・トラックとして選ぶことはできません。

4. 現在位置を曲の先頭に戻した後、[REC]、[PLAY]の順

にボタンを押してバウンス録音を始めます。

5. 録音を終えたら[STOP]を押して停止させます。

6. トラック9/10 にバウンス録音した音を確認します。

この場合、トラック 9/10 に録音された音だけを聴きたいので、トラック 1~ 4のTRACKフェーダーを下げるか、TRACK MUTE ボタンを使ってミュートします。

バウンス先である(ここではトラック(9/10))V トラックには、“BOUNCE”という名前がそれぞれ付けられます。V トラックに自動的に名前が付けられるのは、そのV トラックに初めて録音を行なった時だけです。この名前は後から変更することができます。

名前を変更する方法については『トラックに名前(トラック・ネーム)を付ける』(P.49)をご覧ください。

なお、バウンス先にトラック 9/10 以外のトラックをステレオで選んだ場合、トラックのパンは、それぞれ左右に振り切った状態に設定されます。

7. [PLAY]を押して、トラック9/10を再生させます。

8. バウンスした結果が良ければ、さらに別の演奏を録音す

るため[REC MODE]を押して録音モードを INPUT に

切り替えます。

このとき INPUT インジケーターが点灯します。

録音モードを BOUNCE から INPUT に切り替えた場合、バウンス先であったトラック(9/10)以外のトラック(1 ~ 8)は、次の録音に備えるため、空いている V トラックの中から一番小さい番号のVトラックに自動的に切り替わります。

バウンシングの際、特定のトラックまたは全体に対してインサート・エフェクトを使用することができます。使用方法については、『インサート・エフェクトの接続を変更する』(P.55)をご覧ください。

0

インサート・エフェクトを使う

より進んだ使いかた

本機には2系統のエフェクト(インサート・エフェクト、ループ・エフェクト)が内蔵されています。これらは同時に使用することが可能で、使用目的に合わせてそれぞれの設定を行います。

ここでは、インサート・エフェクトの各エフェクトの設定値(パラメーター)の変更方法と、その保存方法について説明します。

インサート・エフェクトの説明については『インサート・エフェクトとは』(P.34)、ループ・エフェクトの説明については『ループ・エフェクトとは』(P.40)をご覧ください。

インサート・エフェクトは、録音時に使用するだけでなく、再生時に特定のトラックに使用したり、各トラックをミキシングした音に対して使用することもできます。詳しくは『インサート・エフェクトの接続を変更する』(P.55)をご覧ください。

エフェクト・パッチとバンクについてインサート・エフェクトで使用するエフェクトと、各エフェクトのパラメーターは、「エフェクト・パッチ」を呼び出すことで切り替えることができます。

本機には、ボーカルや様々な楽器に対応したエフェクト・パッチがあらかじめ用意されています。

これらは入力ソースごとに分類されており、この分類を「バンク」と呼びます。以下に、バンクの構成を示します。fig.R04-01(Bank)

本機では、INPUT SELECT ボタンを押すことで、バンクを自動的に切り替えることができます。例えば、INPUT SELECTの[GUITAR/BASS]を押すとギター・バンクのパッチに切り替わり、[LINE]を押すとライン・バンクのパッチに切り替わります。

また、これらのバンクの中で、パッチは更に次のように分類されています。

• ユーザー・パッチ (U01~U50)

※ ギター・バンクは U01~ U100

• ソング・パッチ (S01 ~S50)※ ギター・バンクは S01 ~S100

• プリセット・パッチ(P01 ~P50)※ ギター・バンクは P01 ~P100

プリセット・パッチ

プリセット・パッチには、あらかじめパッチのデータが書き込まれており、設定を変更することはできますが、新たに書き込むことはできません。

ユーザー・パッチ

ユーザー・パッチは書き換えが可能で、パッチのデータは本体に記憶されます。自分が作ったパッチを他の曲でも使いたい場合には、ユーザー・パッチとして記憶させると便利です。

ソング・パッチ

ソング・パッチは、ユーザー・パッチと同じように書き換えが可能ですが、パッチのデータは曲のデータと一緒にディスクに保存されます。演奏を録音したときに使ったパッチを、曲ごとに保存しておきたい場合に便利です。

工場出荷時、各バンクのユーザー・パッチには、プリセット・パッチと同じパッチが記憶されています。

新しく曲を作ったとき、各バンクのソング・パッチには、ユーザー・パッチと同じものがコピーされます。

ギター バンク

GUITAR/BASS MIC LINE SIMUL

P01 :

P100プリセット

パッチ

ユーザー パッチ

ソング パッチ

U01 :

U100

S01 :

S100

マイク バンク

INPUT SELECT

P01 : P50

U01 : U50

S01 : S50

ライン バンク

P01 : P50

U01 : U50

S01 : S50

サイマル バンク

P01 : P50

U01 : U50

S01 : S50

51

インサート・エフェクトを使う

インサート・エフェクトの設定を変更する新しいエフェクト音を作るときは、あらかじめ記憶されているエフェクト・パッチの中からイメージにもっとも近いパッチを選び、その設定を変更します。変更したエフェクトの設定を保存するときは、ユーザー・パッチやソング・パッチとして保存してください。

1. [EFFECTS]を押して、エフェクト設定画面を表示させ

ます。fig.R04-02

2. CURSOR[ ]を押して“パッチ・ナンバー”を選び、

TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチを選びます。

※ このとき、CURSOR[ ]を押して“バンク・ネーム”を選び、TIME/VALUEダイヤルを回すと、INPUTSELECT で指定されたバンク以外のバンクを呼び出すことができます。

3. [CURSOR]で“EDIT”を選び、[ENTER]を押します。

エフェクトの接続図がグラフィックで表示されます(エディット・モード)。

fig.R04-03

※ “パッチ・ナンバー”、“バンク・ネーム”、または“INSERT”が選ばれている状態で[ENTER]を押すと、直接エディット・モードに入ることができます。

4. [CURSOR]でエフェクトを選び、TIME/VALUE ダイヤ

ルを回して各エフェクトをオン/オフします。fig.R04-04

5. [CURSOR]でカーソルをパラメーターを変更したいエ

フェクトに移動させ[ENTER]を押します。

選んだエフェクトのパラメーターが変更できるようになります。

6. [CURSOR]でパラメーターを選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルを回して値を変更します。

7. 他にも変更したいエフェクトがあるときは、[EXIT]を押

して画面を1 つ戻し、5~ 6の操作を繰り返します。

※ このとき、パラメーターの設定画面内で CURSOR[ ]

[ ]を押すと、別のエフェクトのパラメーター設定画面に移動することができます。

※ 現在のエフェクトの設定を保存するときは、引き続き次項『インサート・エフェクトの設定を保存する』の操作を行って下さい。

※ 変更したエフェクトの設定は一時的なものです。変更したパッチを保存せずにエディット・モードを抜けると、パッチ・ナンバーに“TMP”と表示されます。[ENTER]を押すと、エフェクトの接続図に戻ります。パッチを書き込むための操作については、次項『インサート・エフェクトの設定を保存する』をご覧ください。“TMP”が表示されている状態で別のパッチを新たに選ぶ

と、変更したパッチは元の状態に戻ります。このとき、変更した内容は失われますのでご注意ください。

エフェクト・オン エフェクト・オフ

52

インサート・エフェクトを使う

より進んだ使いかた

インサート・エフェクトの設定を保存する変更したエフェクトの設定に、名前(パッチ・ネーム)を付けて保存します。

1. パッチ・ネームを付けます。

エフェクトのブロック図が表示されている画面内で[CURSOR]を押して“NAME”を選び、[ENTER]を押します。

fig.R04-05(LCD)

パッチ・ネームが変更できるようになります。

2. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、パッチ・

ネームを入力します。

3. 各エフェクトの設定や、パッチ・ネームの変更を終えた

ら、[EXIT]を押して1つ前の画面(エフェクトのブロック図)に戻します。

4. [CURSOR]を押して“WRITE”を選び、[ENTER]を押

します。fig.R04-06

5. TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチの書き込み先を

選びます。fig.R04-07(LCD)

※ 書き込み先のバンクには、INPUT SELECT に対応したバンクが自動的に選ばれます。

このとき、CURSOR[ ]を押して TIME/VALUEダイヤルを回すと、INPUT SELECT で指定されたバンク以外のバンクに書き込むことができます。

6. パッチの書き込み先が決まったら、[ENTER]を押しま

す。

書き込みが終わると、パッチの選択画面に戻ります。

※ 書き込み先に INPUT SELECT で指定されたバンク以外のバンクを選んだ場合、書き込み終了時は、書き込み先のバンクに切り替わります。

7. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻します。

53

インサート・エフェクトを使う

エフェクト・パッチをコピーするエフェクトの設定が似たパッチをいくつか作る場合には、パッチをコピーすると便利です。

1. [EFFECTS]を押して、エフェクト設定画面を表示させ

ます。fig.R04-02(LCD)

2. CURSOR[ ]を押して“パッチ・ナンバー”を選び、

TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチを選びます。

※ このとき、CURSOR[ ]を数回押して“バンク・ネーム”を選び、TIME/VALUE ダイヤルを回すと INPUTSELECT で指定されたバンク以外のバンクを呼び出すことができます。

3. [CURSOR]でカーソルを“COPY”に移動させ、[ENTER]

を押します。fig.R04-08(LCD)

4. TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチのコピー先を選

びます。fig.R04-09(LCD)

※ 書き込み先のバンクには、INPUT SELECT に対応したバ

ンクが自動的に選ばれます。このとき、CURSOR[ ]を押して TIME/VALUE ダイヤルを回すと、INPUTSELECT で指定されたバンク以外のバンクに書き込むことができます。

※ CURSOR[ ]を押すと、コピー元を変更することができます。

5. パッチのコピー先が決まったら、[ENTER]を押します。

コピーが終わると、パッチの選択画面に戻ります。

6. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

54

インサート・エフェクトを使う

より進んだ使いかた

インサート・エフェクトの接続を変更するインサート・エフェクトは、初期状態では入力ソースの直後に挿入(インサート)されています。これは、エフェクトをかけた音を録音し、モニターするためです。しかし、場合によっては接続を変更したい場合があります。

本機では、インサート・エフェクトの接続先を変えることで、様々な使用状況に対応することが可能です。

インサート・エフェクトの接続先を変えるには、次の操作をします。

1. [EFFECTS]を押して、エフェクト設定画面を表示させ

ます。fig.R04-02(LCD)

2. [CURSOR]でカーソルを“INSERT”の位置に移動させ

ます。

3. TIME/VALUE ダイヤルを回して、“INSERT”を切り替え

ます。

IN (NORMAL):インサート・エフェクトを通った音がモニターでき、インサート・エフェクトを通った音が録音されます。通常はこの状態で使います。

fig.R04-10

IN (REC DRY):インサート・エフェクトを通った音がモニターでき、インサート・エフェクトを通る前の音(ドライ音)が録音されます。録音した後で様々なエフェクトを試したい場合に使用します。

fig.R04-11

TRACK 1~ 8, 1&2, 3&4, 5&6, 7&8, 9&10:

トラックの再生音にインサート・エフェクトをかけることができます。ドライ音を録音した後でエフェクトを試す場合や、特定のトラックのみにエフェクトをかけたい場合などに使用します。

fig.R04-12

MASTER:ミックス・ダウンの際に音質を調節したり、エフェクトによる特殊効果を得る、といった具合に、全体にエフェクトをかけたい場合に使用します。

fig.R04-13

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

TRACK 1(REC)

TRACK 1(REC)

TRACK 1(PLAY)

TRACK 1(PLAY)

TRACK 2(PLAY)

TRACK 10(PLAY)

55

5

ループ・エフェクトを使う

ここでは、ループ・エフェクト(コーラス/ディレイ/ダブリング、リバーブ)の設定値(パラメーター)の変更方法について説明します。

ループ・エフェクトの説明については『ループ・エフェクトとは』(P.40)をご覧ください。

ループ・エフェクトには「パッチ」がありません。ループ・エフェクトの設定は、曲のデータと一緒に保存されます。なおトラック 9/10 については、つねに設定はそれぞれのトラックで共通となります。

ループ・エフェクトの設定を変更する

コーラス/ディレイ/ダブリングループ・エフェクトのコーラス/ディレイ/ダブリングに関する設定をします。

※ コーラス/ディレイ/ダブリングは同時に使用することができません。いずれかを選んでお使いください。

1. [CHORUS/DELAY]を押します。

各トラックからコーラス/ディレイ/ダブリングに送る音量(センド・レベル)を調節する画面が表示されます。

fig.R05-01(LCD)

2. [CURSOR]でトラックを選び、TIME/VALUE ダイヤル

でセンド・レベルを調節します。

※ このとき CURSOR[ ]を押していくと、入力ソースのセンド・レベルを調節することができるようになりま

す。また、CURSOR[ ]を押していくと、リズム・ガイドやループ・フレーズのセンド・レベルを調節することができるようになります。

3. もう一度[CHORUS/DELAY]を押します。

コーラス/ディレイ/ダブリングの設定画面が表示されます。

エフェクト(コーラス/ディレイ/ダブリング)を切り替えるには、[CURSOR]で“Effect Type”を選び、TIME/VALUE ダイヤルを回します。

その他のパラメーターについては、『ミキサー・エフェクト・パラメータ一の働き』(P.141)をご覧ください。

fig.R05-02(LCD)

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

ダブリング

ギターのバッキングを左右で広げたい場合、同じバッキングを2回別々のトラックに録音した後、パンを使って左右に広げるテクニックがあります。これをダブリングといいます。

本機では、2 回録音を行わなくてもダブリング効果を得ることのできる“DOUBL'N(ダブリング)”(P.141)がループ・エフェクトにあらかじめ用意されています。

ループ・エフェクトの“DOUBL'N”を使用すると、1トラックのモノラル録音でもあとからダブリング効果を得ることができますので、トラックを有効に活用することができます。

※ ループ・エフェクトの“DOUBL'N”を使用する場合は、再生時のパンを左または右に振り切った状態で、“DOUBL'N”のパラメーターを調節してください。

6

ループ・エフェクトを使う

より進んだ使いかた

リバーブループ・エフェクトのリバーブに関する設定をします。

1. [REVERB]を押します。

各トラックからリバーブに送る音量(センド・レベル)を調節する画面が表示されます。

fig.R05-03(LCD)

2. [CURSOR]でトラックを選び、TIME/VALUE ダイヤル

でセンド・レベルを調節します。

※ このとき CURSOR[ ]を押していくと、入力ソースのセンド・レベルを調節することができるようになりま

す。また、CURSOR[ ]を押していくと、リズム・ガイドやループ・フレーズのセンド・レベルを調節することができるようになります。

3. もう一度[REVERB]を押します。

リバーブの設定画面が表示されます。

設定内容については、『ミキサー・エフェクト・パラメータ一の働き』(P.141)をご覧ください。

fig.R05-04(LCD)

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

57

5

各種モニター・スピーカーの特性を再現する(スピーカー・モデリング)

本機では、さまざまなタイプのモニター・スピーカーの特性を再現可能な「スピーカー・モデリング」を搭載しています。

スピーカー・モデリングを使えば、録音した曲をいろいろなモニター・スピーカーの特性で聴き比べてトラック間のバランスを調整し、より良いミックス・ダウンで曲を仕上げるのに役立ちます。

スピーカー・モデリングには、あらかじめ用意されている「プリセット・パッチ」が 22 種類(P01 ~ P22)、書き換えが可能な「ユーザー・パッチ」が 22 種類(U01~ U22)、ソングごとに記憶される「ソング・パッチ」が 22 種類(S01~S22)があります。

スピーカー・モデリングを使う

1. 本機とモニター・スピーカーDS-90A/DS-50Aを次のよう

に接続します。fig.R06-01

DS-90A/DS-50A以外のモニター・スピーカーをご使用の場合は、次のように接続します。

fig.R06-02

2. [EFFECTS]を押して、インジケーターを点灯させます。

エフェクト設定画面が表示されます。fig.R06-03

3. [CURSOR]でカーソルを“USE SP”に移動させ、

[ENTER]を押します。

スピーカー・モデリング設定画面が表示されます。

このとき、インサート・エフェクトは自動的にオフになります。

fig.R06-04

※ スピーカー・モデリングとインサート・エフェクトを同時に使用することはできません。

※ REC MODEがMASTERING の時には、スピーカー・モデリングを使用することはできません。

本機のスピーカー・モデリングは、モニター・スピーカーとしてローランドDS-90AまたはDS-50Aをデジタル接続でご使用の際に最良の特性が得られるようにしてあります。それ以外のモニター・スピーカーをご使用の場合は、スピーカー・モデリングの効果が正しく得られませんのでご注意ください。

DIGITAL OUT

DIGITALIN

光ケーブル

LINE OUT

8

各種モニター・スピーカーの特性を再現する(スピーカー・モデリング)

より進んだ使いかた

4. TIME/VALUE ダイヤルで、使用したいスピーカー・モデ

リング(パッチ)を選びます。

出力される音に、選んだスピーカー・モデリングがかかります。

スピーカー・モデリングの種類については、『スピーカー・モデリング・パッチ・リスト』(別紙)をご覧ください。

5. スピーカー・モデリングをOFF にするときは、

[EFFECTS]を押して“FX:OFF”を選びます。

スピーカー・モデリング をオンにしたいときは、再度[EFFECTS]を押します。表示が“FX:ON”に戻ります。

6. スピーカー・モデリング設定画面からインサート・エフェ

クト設定画面へ戻るときは、[CURSOR]を押してカーソルを“EXIT SP”に移動させ、[ENTER]を押します。

このとき、インサート・エフェクトは自動的にオンに戻ります。

スピーカー・モデリングの設定を変更する

1. 設定を変更したいスピーカー・モデリング(パッチ)を

あらかじめ選んでおきます。

2. [CURSOR]でカーソルを“EDIT”に移動させ、[ENTER]

を押します。

スピーカー・モデリングのブロック図がグラフィックで表示されます(エディット・モード)。

fig.R06-05

3. [CURSOR]でスピーカー・モデリングの各ブロックを

選び、TIME/VALUE ダイヤルで各ブロックのオン/オフ

を設定します。

fig.R06-06

4. [CURSOR]でカーソルをパラメーターを変更したいブ

ロックに移動させ[ENTER]を押します。

選んだブロックのパラメーターが変更できるようになります。

『スピーカー・モデリング・パラメーターの働き』(P.160)

5. [CURSOR]でパラメーターを選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルで値を変更します。

6. 他にも変更したいブロックがあるときは、[EXIT]を押し

て画面を1 つ前に戻し、4~ 5の操作を繰り返します。

このとき、パラメーターの設定画面内で CURSOR[ ]

[ ]を押すと、別のブロックのパラメーター設定画面に移動することができます。

7. 現在のスピーカー・モデリングの設定を保存するときは、

引き続き次項『スピーカー・モデリングの設定を保存する』の操作をします。

※ 変更したスピーカー・モデリングの設定は一時的なものです。変更したスピーカー・モデリングを保存せずにエディット・モードを抜けると、番号に“TMP”と表示されます。[ENTER]を押すと、スピーカー・モデリングのブロック図に戻ります。パッチを書き込むための操作については、次項『スピーカー・モデリングの設定を保存する』をご覧ください。“TMP”が表示されている状態で別のスピーカー・モデリングを新たに選ぶと、変更したスピーカー・モデリングは元の状態に戻り、変更した内容は失われますのでご注意ください。

59

各種モニター・スピーカーの特性を再現する(スピーカー・モデリング)

スピーカー・モデリングの設定を保存する変更したスピーカー・モデリング(パッチ)の設定に、名前を付けて保存します。

1. スピーカー・モデリングのブロック図が表示されている

画面で、[CURSOR]でカーソルを“NAME”に移動さ

せ、[ENTER]を押します。

スピーカー・モデリング(パッチ)の名前が変更できるようになります。

fig.R06-07

2. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、名前を

入力します。

3. 入力を終えたら、[EXIT]を押して1つ前の画面(スピー

カー・モデリングのブロック図)に戻します。

4. [CURSOR]でカーソルを“WRITE”に移動させ、[ENTER]

を押します。fig.R06-08

5. TIME/VALUE ダイヤルで、スピーカー・モデリング(パッ

チ)の書き込み先を選びます。fig.R06-09

※ 書きこみ先にプリセット・パッチを指定することはできません。

6. スピーカー・モデリング(パッチ)の書き込み先が決まっ

たら、[ENTER]を押します。

書き込みが終わると、スピーカー・モデリング設定画面に戻ります。

スピーカー・モデリングをコピーする

1. スピーカー・モデリング設定画面で、[CURSOR]でカー

ソルを“COPY”に移動させ[ENTER]を押します。

スピーカー・モデリング(パッチ)のコピー画面が表示されます。

fig.R06-10

2. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで、コピー元とコ

ピー先のスピーカー・モデリング(パッチ)を選びます。fig.R06-11

※ コピー先としてプリセット・パッチを指定することはできません。

3. コピー先が決まったら、[ENTER]を押します。

コピーが終わると、スピーカー・モデリング設定画面に戻ります。

60

曲中に印を付ける~マーカー機能

より進んだ使いかた

「マーカー機能」とは、曲の好きな位置に印(マーク)を付けることができる機能です。この機能を使えば、登録されたマークの番号を指定するだけで、瞬時に現在位置を移動することができます。また、編集の際にも大変便利です。

1曲には最大100個のマークを付けることができ、マークには、曲の先頭から順に001~ 100の番号が付けられます。そのため、すでに登録されているマークの間に新たにマークを登録したときは、以降のマーク番号がひとつずつ後ろにずれます。

たとえば、マーク番号2の次にマークを追加したときは以下のようになります。fig.R07-01(8 P.47)

また、マークごとに名前を付けることもできます。詳しくは『マークに名前を付ける』(P.62)をご覧ください。

マークを付ける[MARK]を押すと、現在位置にマークを付けることができます。fig.R07-02(Push MARK Button)

※ マークとマークの間隔は最低 0.1 秒必要です。マークを付けた位置から 0.1 秒以内の位置にマークを付けることはできません。

マークを消すディスプレイのマーカー欄には現在位置の直前にあるマークが表示されています。

[CLEAR]を押すと、マーカー欄に表示されているマークを消すことができます。fig.R07-03(Push CLEAR Button)

マークの位置に移動する[SEARCH]で、マークの番号による頭出しができます。

また、ディスプレイが次のような画面(トップ画面)の場合

には CURSOR[ ]を押してディスプレイのマーカー欄に表示されているマークの番号を選びます。fig.R07-04(LCD)

TIME/VALUEダイヤルで、移動したいマークの番号を指定します。

マークを編集する

マークの位置を変更する

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MARKER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R07-05(LCD)

3. TIME/VALUE ダイヤルで、変更したいマークの番号を指

定します。fig.R07-06(LCD)

4. [CURSOR]でカーソルを“Loc.”に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルでマークの位置を指定します。

時間

時間

M1 M2

M3

M3 M4

M1 M2 M4 M5

61

曲中に印を付ける~マーカー機能

fig.R07-07(LCD)

このとき、カーソルを小節表示に合わせると小節によるマークの位置指定が、カーソルを時刻表示に合わせると、時刻によるマークの位置指定が行えます。

5. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

マークに名前を付ける

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MARKER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R07-05(LCD)

3. CURSOR[ ]でカーソルを“No.”に移動させ、TIME/

VALUE ダイヤルで変更したいマークの番号を指定します。

fig.R07-06(LCD)

4. CURSOR[ ]でカーソルを“Name”移動させ、

[CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使ってマークの名前を変更します。

fig.R07-08(LCD)

5. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

自動的に停止させる(マーカー・ストップ)マークの位置で、曲の再生を自動的に停止させることができます。停止したあと再生させると、次のマークまで再生し、再び自動的に停止します。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R07-09(LCD)

3. CURSOR[ ]でカーソルを“Marker Stop”に移動

させ、TIME/VALUE ダイヤルで“ON”を選びます。fig.R07-09c(LCD)

Marker Stop(マーカー・ストップ)

OFF:

曲を自動停止させずに再生する場合は、“OFF”にします。

ON:

マークが付いている位置で曲を自動停止させる場合は、“ON”にします。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

62

現在のミキサーの設定を登録する/呼び出す~シーン

より進んだ使いかた

本機では、ミキサーやエフェクトの設定を、曲ごとに8つまで登録することができます。登録したミキサーやエフェクトの設定を「シーン」と呼び、簡単な操作で瞬時に呼び出すことができます。

例えば、ミックス・ダウンをするときにミキシングのバランスを聴き比べたい場合は、それぞれのミキサーの設定をシーンに登録しておくと便利です。

シーンを登録する/呼び出す/削除する

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SCENE”アイコンを選び、[ENTER]を押します。

fig.R08-01(LCD)

3. TIME/VALUE ダイヤルで、シーンの番号を指定します。fig.R08-02(LCD)

※ すでに登録されているシーンの番号を選んだ場合、登録済みであることを示す“*”が表示されます。

4. シーンの登録/呼び出し/削除をします。

呼び出す

[CURSOR]で“CALL”を選び、[ENTER]を押します。

登録する

[CURSOR]で“SAVE”を選び、[ENTER]を押します。

“*”が表示され、登録されたことを示します。登録済みのシーンを選んだ場合、シーンは上書きされます。

削除する

[CURSOR]で“DEL”を選び、[ENTER]を押します。

登録済みを示す“*”の表示が消され、削除されたことを示します。

5. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

シーンを呼び出しても各トラックの音量を変えないシーンを呼び出した場合、各トラックの音量は呼び出された値に変更されますが、フェーダーの位置は変わりません。そのため、フェーダーの位置と実際の音量が一致しないことになります。シーンを呼び出しても、各トラックの音量だけは現在のフェーダーの位置のままにしておきたい場合には、以下の操作をしてください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SCENE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R08-01(LCD)

3. [CURSOR]でカーソルを“Track Level”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで“FADER”に設定します。fig.R08-03(LCD)

Track Level(トラック・レベル)

シーンを呼び出したときの各トラックの音量について設定します。

SCENE:呼び出したシーンに記憶されているミキサーの設定に変更されます。この場合、シーンを呼び出すと、パネル上のフェーダー位置と実際のトラックの音量が異なることがあります。

FADER:シーンを呼び出しても、各トラックの音量はパネル上のフェーダー位置の設定になります。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

63

6

音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す(スクラブ/プレビュー)

スクラブ機能

曲を編集する場合、音が鳴り始める位置、オート・パンチ・イン・レコーディングをするときの録音範囲など、編集するための正確な位置を探したいことがあります。本機では、このような位置の検索に便利な「スクラブ機能」を備えています。

スクラブ機能を使って再生させると、現在位置の前後いずれかの非常に短い時間(45 msec)の範囲を繰り返し再生します。また、プレビュー機能と組み合わせることで、スクラブよりも長い時間(1.0 sec)でフレーズの切れ目を確認することができます(P.65)。

プレビュー機能

プレビューとは、現在位置の前後いずれかを1秒間だけ再生する機能です。

この機能とスクラブ再生を使いながら現在位置を少しずつ移動させていくと、フレーズの切れ目が探しやすくなります。

プレビューの操作方法については『スクラブとプレビューを使って音が鳴り終わる位置を探す』(P.65)をご覧ください。fig.R09-01

スクラブを使って音が鳴り始める位置を探す※ スクラブ機能を使うと、全てのトラックのミュートが解

除されます。

1. [STOP]を押しながら[PLAY]を押します。

PLAY インジケーターが点滅し、スクラブ再生が始まります。

このとき、画面には現在選ばれているトラックのレベル・メーターが表示されます。

画面上部には、現在どのトラックがスクラブ再生されているのかが表示されます。

※ “SCRUB”のとなりに表示される“ ”(SCRUB TO)や“ ”(SCRUB FROM)は、現在位置に対するスクラブ・ポイントを示しています。スクラブ・ポイントの切り替えについては、次の『スクラブ・ポイントを切り替える』をご覧ください。

fig.R09-02(LCD)

2. REC TRACK ボタンを押して、確認したいトラックを選

びます。

3. TIME/VALUE ダイヤルで現在位置を少しずつ移動させ、

次のフレーズの始まるポイント(音が鳴り始める瞬間)を探します。

4. 音が鳴り始める正確な位置が探し出せたら、[STOP]を

押してスクラブ再生を止めます。

後から簡単に検索できるように、[MARK]を押して現在位置にマークを付けておくと便利です。

SCRUBTO

時間

現在時刻

PREVIEWTO

PREVIEWFROM

演奏データ

SCRUBFROM

4

音が鳴り始める/鳴り終わる位置を探す(スクラブ/プレビュー)

より進んだ使いかた

スクラブ・ポイントを切り替える本機では、現在位置の前後いずれかをスクラブ・ポイントとして設定することができます。

スクラブ・ポイントを切り替えるときは、以下の操作をします。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SCRUB/PREVIEW”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R09-03(LCD)

3. CURSOR[ ]でカーソルを“Scrub FROM/TO”に

移動させ、TIME/VALUEダイヤルでスクラブ・ポイントを切り替えます。

FROM:

現在位置からスクラブ再生します。

TO:

現在位置までをスクラブ再生します。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

スクラブとプレビューを使って音が鳴り終わる位置を探す

プレビューを使えるようにするまず、プレビュー機能が使えるように設定を変更します。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SCRUB/PREVIEW”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R09-03(LCD)

3. CURSOR[ ]でカーソルを“Preview SW”に移動

させ、TIME/VALUE ダイヤルで設定を“ON”にします。

これで、プレビュー機能が使えるようになりました。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

スクラブとプレビューを使う

1. [STOP]を押しながら[PLAY]を押します。

[PLAY]のインジケーターが点滅し、スクラブ再生が始まります。

スクラブ再生中に[REW]を押すと現在位置まで(PREVIEW TO)、[FF]を押すと現在位置から(PREVIEWFROM) それぞれ1秒間再生します。

2. スクラブ再生とプレビューを使って音が鳴り終わる位置

を探します。

TIME/VALUE ダイヤルを回して現在位置を少しずつ移動させ、フレーズが終わるポイント(音が鳴り終わる瞬間)を探します。

このとき[REW]を使って、フレーズが再生の途中で途切れたりしていないか確認します。

3. 音が鳴り終わる正確な位置が探し出せたら、[STOP]を

押してスクラブ再生を止めます。

後から簡単に検索できるように、[MARK]を押して現在位置にマークを付けておくと便利です。

65

6

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

トラックの録音データを複製(コピー)したり、他の場所に移したり(ムーブ)するなどして、曲の構成を変えることができます。

録音データをコピーする(トラック・コピー)指定範囲の録音データを他の場所にコピーします。

この操作では、複数のトラックの録音データを一度にコピーしたり、指定の録音データを指定した位置からいくつも続けてコピーできます。

あるトラックに録音したフレーズを利用したいときや、同じフレーズが何度も繰り返されるような場合、コピー機能を使うと能率よく曲を作成することができます。

録音データをコピーする場合、通常は録音データの先頭を、指定したコピー先の位置に合わせてコピーします。しかし、コピーする録音データの途中の位置を、コピー先の位置に合わせてコピーしたいこともあります。そのときは、設定項目の“FROM”を設定します。

たとえば、時限爆弾がカウント・ダウンして爆発する効果音をコピーするときに、爆発する瞬間のタイミングを指定のタイミングに合わせたいとします。通常の操作では、爆発までのタイミングを逆算してコピー先の位置を指定しなければいけません。このようなときは、“FROM”にコピー元の「爆発音が始まる位置」を指定し、“TO”にコピー先の「爆発音を鳴らしたい位置」を指定します。これにより、爆発のタイミングを正確に合わせたコピーが簡単にできます。

例1:同じトラックに 2回コピーする場合fig.R10-01(8 p.50)

例2:他のトラックに 2回コピーする場合fig.R10-02(8 p.50)

例3:“FROM”を設定してコピーする場合fig.R10-03(8 p.50)

※ コピー先に録音データがある場合、その録音データは書き替えられます。

※ コピー範囲は 0.5 秒より長く設定してください。0.5 秒以内の場合、データはコピーされても音は鳴りません。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“COPY”アイコンまたは“COPY + INS”

アイコンを選び、[ENTER]を押します。

COPY(コピー)アイコンfig.R10-05(LCD)

COPY + INS(コピー + インサート)アイコンfig.R10-06(LCD)

A A' A"

START END TO 時間

B

B' B"

START END TO 時間

START END TO 時間 FROM

C

C'

6

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

より進んだ使いかた

トラック・コピー画面が表示され、コピー元とコピー先のトラック/Vトラックが選べる状態になります。

※ “COPY + INS”アイコンを選ぶと、まずコピー先に指定範囲の空白を挿入し、そのあとでコピーを行います。

例4:コピー+インサートの場合fig.R10-07(8 p.51)

※ コピー+インサートの場合には、コピー元とコピー先に同じトラックを指定することはできません。

fig.R10-08(LCD)

4. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、コピー

元とコピー先のトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合は、トラック・ネームが表示されます。

5. 他にも同じ設定(範囲、位置)でコピーしたいトラック

があるときは、CURSOR[ ]を数回押して以下の位置

にカーソルを合わせ、TIME/VALUEダイヤルを回します。fig.R10-09(LCD)

新しいコピー元とコピー先のトラックが指定できるようになります。

この場合、他のコピー元トラックで指定しているコピー先トラックを重複して指定することはできません。

コピーを取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が1つでもある行はコピーは実行されません。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. コピー範囲やコピー先の位置を指定します。

CURSOR[ ]でカーソルを“LOC”に移動させ[ENTER]を押すと、トラック・コピー(MEAS)画面が表示されます。

fig.R10-10(LCD)

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):コピー元の録音データの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):コピー元の録音データの終了位置を指定します。

TO(トゥー・ポイント):コピー先の基準位置を指定します。

FROM(フロム・ポイント):トゥー・ポイントにおけるコピー元の位置を指定します。通常はスタート・ポイントと同じ位置にします。

COPY(コピー・タイム):

コピー回数(1~99)を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定すると、ずれを無くすことができます。

※ 曲の先頭から最後までをコピー範囲としたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

7. 設定が終わったら、[CURSOR]でカーソルを“GO”に

移動させ、[ENTER]を押します。

コピーが実行されます。

8. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

A

START END TO

A'

時間

コピー元 (トラックーVトラック) コピー先

コピー元の名前 コピー先の名前

67

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

録音データを移動させる(トラック・ムーブ)指定範囲の録音データを他の場所に移動させます。

録音データを移動させたあとの場所は、空白(録音データがない状態)となります。

この操作では、複数のトラックの録音データを一度に移動できます。

録音データを移動させる場合、通常は録音データの先頭を、指定した移動先の位置に合わせて移動させます。しかし、移動させる録音データの途中の位置を、移動先の位置に合わせて移動させたいこともあります。そのときは、設定項目の“FROM”を設定します。

たとえば、時限爆弾がカウント・ダウンして爆発する効果音を移動させるときに、爆発する瞬間のタイミングを指定のタイミングに合わせたいとします。通常の操作では、爆発までのタイミングを逆算して移動先の位置を指定しなければいけません。このようなときは、“FROM”に移動元の「爆発音が始まる位置」を指定し、“TO”に移動先の「爆発音を鳴らしたい位置」を指定します。これにより、爆発のタイミングを正確に合わせた移動が簡単にできます。

例1:同じトラックに移動させる場合fig.R10-11(8 p.52)

例2:他のトラックに移動させる場合fig.R10-12(8 p.52)

例3:“FROM”を設定して移動させる場合fig.R10-13(8 p.52)

※ 移動先に録音データある場合、その録音データは書き替えられます。

※ 移動範囲は 0.5 秒より長く設定してください。0.5 秒以内の場合、データは移動されても音は鳴りません。

※ 移動範囲の前後には、0.5 秒より短い音を残さないでください。0.5秒以内の音が残っても、その音は鳴りません。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“MOVE”アイコンまたは“MOVE + INS”

アイコンを選び、[ENTER]を押します。

MOVE(ムーブ)アイコンfig.R10-14(LCD)

MOVE + INS(ムーブ + インサート)アイコンfig.R10-15(LCD)

トラック・ムーブ画面が表示され、移動元と移動先のトラック/Vトラックが選べる状態になります。

※ “MOVE + INS”アイコンを選ぶと、まず移動先に指定範囲の空白を挿入し、そのあとで移動を行います。

A A

START END TO 時間

B

B

START END TO 時間

C

C

START END TO 時間 FROM

68

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

より進んだ使いかた

例4:トラック・ムーブ+インサートの場合fig.R10-16(8 p.52)

※ トラック・ムーブ+インサートの場合には、移動元と移動先に同じトラックを指定することはできません。

fig.R10-17(LCD)

4. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、移動元

と移動先のトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合は、トラック・ネームが表示されます。

5. 他にも同じ設定(範囲、位置)で移動させたいトラック

があるときは、CURSOR[ ]を数回押して以下の位置

にカーソルを合わせ、TIME/VALUEダイヤルを回します。fig.R10-18(LCD)

新しい移動元と移動先のトラックが指定できるようになります。

この場合、他の移動元トラックで指定している移動先トラックを重複して指定することはできません。

移動を取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が1つでもある行は移動は実行されません。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. 移動範囲や移動先の位置を指定します。

CURSOR[ ]でカーソルを“LOC”に移動させ[ENTER]を押すと、トラック・ムーブ(MEAS)画面が表示されます。

fig.R10-19(LCD)

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーク)を切り替えることができます。

以下の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):移動元の録音データの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):移動元の録音データの終了位置を指定します。

TO(トゥー・ポイント):移動先の基準位置を指定します。

FROM(フロム・ポイント):トゥー・ポイントにおける移動元の位置を指定します。通常はスタート・ポイントと同じ位置にします。

※ 前記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定すれば、ずれをなくすことができます。

※ 曲の先頭から最後までを移動範囲としたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

7. 設定が終わったら、[CURSOR]でカーソルを“GO”に

移動させ、[ENTER]を押します。

移動が実行されます。

8. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

START END TO

A'A'

A

時間

移動元 (トラックーVトラック) 移動先

移動元の名前 移動先の名前

69

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

録音データを入れ替える(トラック・エクスチェンジ)2 つのトラックの録音データをすべて入れ替えます。

例:トラック1 と 2をすべて入れ替えるfig.R10-20(8 p.54)

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“EXCHANGE”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R10-21(LCD)

トラック・エクスチェンジ画面が表示され、入れ替え元と入れ替え先のトラック/Vトラックが選べる状態になります。

4. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、入れ替

え元と入れ替え先のトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合は、トラック・ネームが表示されます。

fig.R10-22(LCD)

5. 他にも入れ替えたいトラックがあるときは、CURSOR

[ ]を数回押して以下の位置にカーソルを合わせ、

TIME/VALUE ダイヤルを回します。fig.R10-23(LCD)

新しい入れ替え元と入れ替え先のトラックが指定できるようになります。

この場合、他の入れ替え元トラックで指定している入れ替え先トラックを重複して指定することはできません。

入れ替えを取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が 1つでもある行は、入れ替えは実行されません。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. トラックの指定が終わったら、[CURSOR]でカーソル

を“GO”に移動させ[ENTER]を押します。

入れ替えが実行されます。

7. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

トラック1

トラック2

トラック1

トラック2

A

A

B

B

C

C

D

D

E

E

時間

入れ替え元 (トラックーVトラック) 入れ替え先

入れ替え元の名前 入れ替え先の名前

70

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

より進んだ使いかた

録音データに空白を挿入する(トラック・インサート)指定位置に空白を挿入します。

録音データの途中にフレーズを追加したいときは、そのフレーズの長さだけ空白を追加し、空白部分にフレーズを録音してください。fig.R10-24(8 p.55)

※ 挿入先の前後には、0.5 秒より短い音を残さないでください。0.5 秒以内の音が残っても、その音は鳴りません。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“INSERT”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R10-25(LCD)

トラック・インサート画面が表示され、挿入先のトラック/Vトラックが選べる状態になります。

4. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、挿入先

のトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合は、トラック・ネームが表示されます。

fig.R10-26(LCD)

5. 他にも同じ設定(位置、長さ)で挿入したいトラックが

あるときは、CURSOR[ ]を数回押して以下の位置に

カーソルを合わせ、TIME/VALUE ダイヤルを回します。fig.R10-27(LCD)

新しい挿入先のトラックが指定できるようになります。

挿入を取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が 1つでもある行は挿入は実行されません。

※ TIME/VALUEダイヤルを右に回して“*”を選ぶと、すべてのトラックまたはすべてのVトラックを対象とすることができます。

※ すべてのトラックのすべてのVトラックを対象にしたいときは“* - *”と設定してください。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. 空白を挿入する位置と空白の長さを指定します。

[CURSOR]でカーソルを“LOC”に移動させ[ENTER]を押すと、トラック・インサート(MEAS)画面が表示されます。

fig.R10-28(LCD)

時間 TO

空白

LENGTH

挿入先 (トラックーVトラック)

挿入先の名前

71

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻)を切り替えることができます。

以下の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):

空白を挿入する位置を指定します。

LEN(レングス):

空白の長さを指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節を使って指定する場合は、小節表示の画面の中で TIME/VALUEダイヤルを使って指定すれば、ずれを無くすことができます。

7. 設定が終わったら、[CURSOR]でカーソルを“GO”に

移動させ[ENTER]を押します。

空白が挿入されます。

8. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

録音データの途中を削除してつなぐ(トラック・カット)指定範囲の録音データを削除します。

この操作で録音データを削除した場合、削除した録音データの後ろに録音データがあると、削除した分だけ前に詰まります。

テープ・レコーダーに例えると、オーディオ・テープの不要な部分をはさみで切り取り、つなぎ合わせるようなものです。fig.R10-29(8 p.56)

※ 削除範囲の前後には、0.5 秒より短い音を残さないでください。0.5秒以内の音が残っても、その音は鳴りません。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“CUT”アイコンを選び、[ENTER]を押

します。fig.R10-30(LCD)

トラック・カット画面が表示され、録音データを削除するトラック/Vトラックが選べる状態になります。

4. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、削除す

るトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合はトラック・ネームが表示されます。

fig.R10-31(LCD)

5. 他にも同じ設定(範囲)で削除したいトラックがあると

きは、CURSOR[ ]を数回押して以下の位置にカーソ

ルを合わせ、TIME/VALUE ダイヤルを回します。

時間 START END

A

削除するトラック (トラックーVトラック)

削除する トラックの名前

72

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

より進んだ使いかた

fig.R10-32(LCD)

新しい削除先のトラックを指定してください。

削除を取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が1つでもある行は削除は実行されません。

※ TIME/VALUE ダイヤルで“*”を選ぶと、すべてのトラックまたはすべてのVトラックを対象とすることができます。

※ すべてのトラックのすべてのVトラックを対象にしたいときは“* - *”と設定してください。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. 削除範囲を指定します。

[CURSOR]でカーソルを“LOC”に移動させ[ENTER]を押すと、トラック・カット(MEAS)画面が表示されます。

fig.R10-33(LCD)

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):削除したい録音データの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):削除したい録音データの終了位置を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定すれば、ずれを無くすことができます。

※ 曲の先頭から最後までを削除範囲としたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

7. 設定が終わったら、[CURSOR]でカーソルを“GO”に

移動させ[ENTER]を押します。

削除が実行されます。

8. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

演奏を消去する~トラック・イレース指定範囲の録音データを消去します。この操作で録音データを消去した場合、消去した録音データの後ろに録音データがあっても、前に詰まることはありません。

テープ・レコーダーに例えると、不要な部分に無音録音するようなものです。fig.R10-34(8 P.57)

※ 消去範囲の前後には、0.5 秒より短い音を残さないでください。0.5秒以内の音が残っても、その音は鳴りません。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“TRACK”アイコンを選 び、[ENTER]

を押します。fig.R10-04(LCD)

3. [CURSOR]で“ERASE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

START END 時間

A

73

録音した演奏を編集する~トラック・エディット

fig.R10-35(LCD)

トラック・イレース画面が表示され、録音データを消去するトラック/Vトラックが選べる状態になります。

4. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、消去す

るトラック/V トラックを選びます。

※ 選んだトラックに名前が付けられている場合はトラック・ネームが表示されます。

fig.R10-36(LCD)

5. 他にも同じ設定(範囲)で消去したいトラックがあると

きは、CURSOR[ ]を数回押して以下の位置にカーソ

ルを合わせ、TIME/VALUE ダイヤルを回します。fig.R10-37(LCD)

新しく消去したいトラックを指定してください。

消去を取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が1つでもある行は消去は実行されません。

※ TIME/VALUE ダイヤルで“*”を選ぶと、すべてのトラックまたはすべてのVトラックを対象とすることができます。

※ すべてのトラックのすべてのVトラックを対象にしたいときは“* - *”と設定してください。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

6. 消去範囲を指定します。

[CURSOR]でカーソルを“LOC”に移動させ[ENTER]を押すと、トラック・イレース(MEAS)画面が表示されます。

fig.R10-38(LCD)

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):

消去したい録音データの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):

消去したい録音データの終了位置を指定します。

※ 曲の先頭から最後までを消去範囲としたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

7. 設定が終わったら、[CURSOR]でカーソルを“GO”に

移動させ[ENTER]を押します。

消去が実行されます。

8. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

消去するトラック (トラックーVトラック)

消去する トラックの名前

74

録音/編集内容を取り消す~アンドゥ/リドゥ

より進んだ使いかた

演奏を録音する際、思ったように録音できなかったり、編集の設定が間違っていたりして、操作をやり直したいことがあります。このようなときは、「アンドゥ機能」を使います。

アンドゥとは、操作を取り消して元の状態に戻すことをいいます。アンドゥ操作を取り消すときは、「リドゥ機能」を使います。

たとえば、パンチ・イン・レコーディングの操作で、同じ箇所の録音を続けて2回行ったとします。その後、直前の録音を取り消して1回目の録音が終わったときの状態に戻したいときは、アンドゥを実行します。

アンドゥをした後に、アンドゥを取り消して2回目の録音が終わったときの状態に戻したいときは、リドゥを実行します。

またアンドゥを繰り返し行うことで、今までの操作をさかのぼっていくことができます。

※ アンドゥを実行した後で録音を行ったり、他の曲を選ぶなどの操作で曲のデータが保存されると、リドゥは実行できなくなります。

※ アンドゥが有効なのは、トラックに録音された音声データのみです。それ以外のパラメーターの設定などについては、アンドゥはできません。

※ ソング・オプティマイズ(P.78)を行うと、すべての録音データに対する操作履歴がクリアされます。このため、ソング・オプティマイズを実行した直後にアンドゥを行うことはできません。また、ソング・オプティマイズを実行した曲の場合、曲の保存をした後でアンドゥを行うと、すべての録音データが消去されてしまいますのでご注意ください。

1つ前の状態に戻す(アンドゥ)

1. [UNDO/REDO]を押します。

“Undo?”と表示され、“UNDO”、“REDO”が表示されます。

fig.R11-01

2. [CURSOR]でカーソルを“UNDO”に移動させ、[YES]

を押します。

[YES]を押すと、直前に行った録音や編集操作が元の状態に戻ります。

中止したいときは[NO]を押します。

3. さらにもうひとつ前の状態に戻したいときは、1~ 2の操

作を繰り返します。

1 ~ 2 の操作を繰り返すたびに、1 つずつ前の状態に戻ります。これ以上アンドゥができなくなった時点で、UNDO アイコンは表示されなくなります。

※ アンドゥが可能な操作の履歴は、約10,000 回です。

アンドゥを取り消す~リドゥ直前に行ったアンドゥを取り消したいときは、リドゥを実行します。

※ リドゥが可能な場合は、トップ画面で、ソングの名前の

横に“ ”が表示されます。

1. [UNDO/REDO]を押します。

“UNDO”、“REDO”が表示されます。

2. [CURSOR]でカーソルを“REDO”に移動させ、[YES]

を押します。

[YES]を押すと、直前に行ったアンドゥが1回分取り消されます。

中止したいときは[NO]を押します。fig.R11-02

3. さらにもうひとつアンドゥを取り消したい場合には、1~

2の操作を繰り返します。

1 ~ 2 の操作を繰り返すたびに、アンドゥが1つずつ取り消されます。

すべてのアンドゥが取り消され、最初のアンドゥを行おうとした時点の状態まで復帰すると、これ以上リドゥができなくなり、“REDO”は表示されなくなります。

75

7

録音した曲を整理する

曲に関する情報を表示させる(ソング・インフォメーション)現在選んでいる曲について、次の情報を表示させます。

●曲の番号(ソング・ナンバー)

●曲の名前(ソング・ネーム)

●曲の保護(ソング・プロテクト)のオン/オフ

●データ・タイプ

●現在の曲のディスク使用量

※ 曲の実容量は、1M=1,048,576 Byte を単位として表示します。表示される容量はおおよその目安です。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“INFORMATION”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R12-02(LCD)

ソング・インフォメーション画面が表示されます。fig.R12-03(LCD)

Song#:

ソング・ナンバーとソング・ネームを表示します。ソング・プロテクトがオンのときは、ソング・プロテクト・マークも表示されます。

Data Type:

録音時のデータ・タイプ(P.31)を表示します。

Size:

現在の曲のディスク使用量(M byte)を表示します。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

曲をコピーする(ソング・コピー)ハードディスクに保存されている曲を、別のソングとしてコピーします。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“COPY”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-04(LCD)

ハードディスクに保存されている曲の一覧が表示されます。

fig.R12-05(LCD)

4. [CURSOR]でコピー元の曲を選び、[ENTER]を押しま

す。

現在使用している曲の頭には“*”が付いています

“Sure ?”と表示されます。

再度[ENTER]を押すとソング・コピーが開始されます。

■ 録音・編集、またはミキサー部の設定やエフェクト

のソング・パッチ(P.51)を変更した場合

“Save Current?”と表示されます。

現在使用している曲やミキサーの状態、ソング・パッチの変更などを保存してからソング・コピーを実行したい場合は[YES]、保存せずにソング・コピーを実行したい場合は[NO]を押します。

6

録音した曲を整理する

より進んだ使いかた

※ ソング・コピーを実行すると、コピー先の曲の番号は、未使用の曲の番号の中で最も小さいものが選ばれます。

コピーが終了すると、“Complete!”と表示され、トップ画面に戻ります。

<“Disk Full!”と表示されたら>

コピー中にこのメッセージが表示された場合、ハードディスクの空き容量が不足しています。ハードディスク上の不要なデータを削除してからコピーしてください。

曲を消す(ソング・イレース)ハードディスクに保存されている曲を消去します。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“ERASE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-06(LCD)

ハードディスクに保存されている曲の名前が表示されます。

fig.R12-05(LCD)

4. [CURSOR]で消去したい曲を選び、[ENTER]を押しま

す。

現在使用している曲の頭には“*”が付いています。

“Erase Song OK?”と表示されます。

5. [YES]を押します。

ソング・イレースが実行されます。

※ 現在使用している曲を消去したあとは、ディスクの中で最も小さい番号の曲が選ばれます。

※ 全ての曲が消去されると、自動的に新しい曲が作られます。このときデータ・タイプ(P.31)は“リニア (LIN)”が選ばれます。

※ 保存せずにソング・コピーを実行した場合、現在の曲に対して、前回保存してから今回までに行った録音、編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態やソング・パッチの変更は保存されません。ご注意ください。

■ 現在使用している曲以外を選択した場合

録音・編集、またはミキサー部の設定やエフェクトのソング・パッチ(P.51)を変更した場合は“SaveCurrent?”と表示されます。

現在使用している曲やミキサーの状態やソング・パッチの変更などを保存してからソング・イレースを実行したい場合は[YES]、保存せずにソング・イレースを実行したい場合は[NO]を押します。

※ 保存せずにソング・イレースを実行した場合、現在の曲に対して、前回保存してから今回までに行った録音、編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態やソング・パッチの変更は保存されません。ご注意ください。

77

録音した曲を整理する

ハードディスク容量を節約する(ソング・オプティマイズ)オーバー・ダビング、パンチ・イン/アウトやトラック・エディットを行った場合、ハードディスクには書き替える前の録音データが消えないで残っています。場合によっては、この不要なデータのメモリー使用量が無視できなくなり、ハードディスクのメモリーが必要以上に使われることになります。その結果、見かけ上の録音できる時間が短くなってしまいます。

ソング・オプティマイズを行うことで、不要なデータをディスクから消去し、ハードディスクの空き容量を増やすことができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“OPTIMIZE”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R12-08(LCD)

“Optimize Song?”と表示されます。

4. [YES]を押して、ソング・オプティマイズを実行します。

※ 状況によっては、オプティマイズが終わるまでにある程度の時間がかかります。これは故障ではありません。オプティマイズが終わるまで電源を切らないでください。

※ オプティマイズを実行した場合、それまでの操作の履歴が消去されるため、アンドゥ機能を使うことはできません。また、オプティマイズを実行した曲の場合、曲の保存をした後でアンドゥを行うと、すべての録音データが消去されてしまいますのでご注意ください。

曲を保護する(ソング・プロテクト)せっかく曲をハードディスクへ保存しても、間違えて上書き録音してしまったり、演奏そのものを消してしまうことも考えられます。

このようなときのために、曲のデータを書き替えないように保護しておくことができます(ソング・プロテクト)。

曲を保護するには

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“PROTECT”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R12-09(LCD)

“Protect Off/On?”と表示されます。

4. [CURSOR]で“ON”を選び、[ENTER]を押します。

■ 録音・編集、またはミキサー部の設定やエフェクトのソング・パッチ(P.51)を変更した場合

“Save Current ?”と表示されます。

現在使用している曲やミキサーの状態などを保存してからプロテクト(保護)をかけたいときは、[YES]を押します。保存せず、以前に曲を保存したときの状態でプロテクトをかけたいときは、[NO]を押します。

78

録音した曲を整理する

より進んだ使いかた

5. ソング・プロテクトが実行されます。

“Complete!”と表示され、トップ画面に戻ります。

※ 曲にプロテクトがかかると、画面にソング・プロテクト・マークが表示されます。

fig.R12-10(LCD)

曲の保護を解除するには

1. 『曲を保護するには』の操作1~3と同じ操作を行います。

“Protect Off/On?”と表示されます。

2. [CURSOR]で“OFF”を選び、[ENTER]を押します。

曲のプロテクトが解除されると“Complete!”と表示され、トップ画面に戻ります。

曲に名前を付ける(ソング・ネーム)新しく曲を作ると、“SONG 001”のような名前が自動的に付けられます。しかし、これではどのような曲なのか区別が難しくなります。曲ごとに名前を付け、管理が簡単にできるようにすることをお奨めします。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“NAME”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-11(LCD)

曲の名前 ( ソング・ネーム)が表示されます。fig.R12-12(LCD)

4. [CURSOR]で、カーソルを変更したい文字に移動させ

ます。

5. TIME/VALUE ダイヤルで文字を選びます。

6. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

※ 保存せずにソング・プロテクトを実行した場合、現在の曲に対して、前回保存してから今回までに行った録音、編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態は保存されません。ご注意ください。

79

録音した曲を整理する

曲を保存する(ソング・ストア)本機では、曲のデータとして以下の内容を保存することができます。

● 録音データ

● ミキサーの状態

● インサート・エフェクトのソング・パッチ(S01~ S50)※ ギター・バンクはS01~ S100

● マスタリング・ツール・キットのソング・パッチ(S01~ S19)

● スピーカー・モデリングのソング・パッチ(S01~ S22)

● リズム・アレンジ

●ループ・フレーズ・シーケンス

●ループ・エフェクト

●チューナー

●ユーティリティー(LCDコントラスト、ディスク・パラメーターを除く)

録音データやミキサーの状態は、パッチ書き込みなどの操作後すぐに保存されるのではなく、曲を保存したり電源を自動的に切る際に、ハードディスクに保存されます。

普段は、必要に応じて保存を確認するメッセージが画面に表示されますので、特に意識する必要はありませんが、現在の曲の状態でハードディスクに保存したい場合には、次の操作を行ってください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-01(LCD)

3. [CURSOR]で“STORE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R12-13(LCD)

“Save Current?”と表示されます。fig.R12-70

4. 現在使用している曲の録音データやミキサーの状態など

を保存したいときは、[YES]を押します。

保存を中止する場合は[NO]を押します。

80

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

本機には、PCM波形を使用したリアルなリズム・ガイドが内蔵されています。音楽のスタイル別にまとめられた294種類の「プリセット・リズム・パターン」と、9種類の「ドラム・キット」を使って、バリエーション豊かなリズム・アレンジを作成し、練習や録音のガイドに使うことができます。

リズム・ガイドの構成fig.R13-01

リズム・パターン

ループ・フレーズ

プリセット・リズム・ パターン(P001~P050)

P001

ユーザー リズム パターン

U001~ U999

ソング リズム パターン

S001~ S999ROCK1 IN V1 F1 V2 F2 END

リズム・アレンジ

ドラム・キット

プリセット・リズム・ アレンジ(P1~P50)

P1

STD1 STD2 ROOM

HEAVY JAZZ HIP-HOP

HOUSE REGGAE 808

ARG.ROCK1 ドラム・キット ROCK1-IN

テンポ・マップ

ROCK1-V1 ROCK1-F1 ROCK1-V2 ROCK1-F2 ROCK1-V2 ROCK1-END

ユーザー・リズム・ アレンジ(U1~U10)

U1

UserArrange1 ドラム・キット

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

テンポ・マップ

ループ フレーズ

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

S1

SongArrange1 ドラム・キット

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

テンポ・マップ

ループ フレーズ

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

リズム パターン

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ループ フレーズ

ユーザー・バンク B(B1~B50)

ユーザー・バンク C(C1~C50)

ユーザー・バンク D(D1~D50)

ユーザー・バンク E(E1~E50)

ユーザー・バンク F(F1~F50)

ユーザー・バンク G(G1~G50)

ユーザー・バンク H(H1~H50)

ユーザー・バンク A(A1~A50)

ソング・バンク S(S1~S50)

ソング・リズム・ アレンジ(S1~S10)

81

リズム・ガイドを使う

ドラム・キットについて「ドラム・キット」とは、キック、スネア、ハイハットやシンバルなどのドラム音色を、使われる音楽のスタイルに合わせてひとつにまとめたものです。

本機には、本体に9種類のドラム・キットが内蔵されています。

作りたい曲のイメージにもっとも近いキットを選んでお使いください。

リズム・パターンについて1 ~ 8 小節程度の長さのリズム演奏データのことを「リズム・パターン」と呼びます。

本機にはさまざまな音楽のスタイルに合わせて、あらかじめ本体に294 種類のプリセット・リズム・パターンを内蔵しています。

プリセット・リズム・パターンはスタイルごとにまとめられ、さらにそれぞれのスタイルについてイントロ/フィル/ブレークなどの「フォーム」を持っています。

またプリセット・リズム・パターンとは別に、自由に作成が可能なリズム・パターンを、本体ハードディスクには「ユー

ザー・リズム・パターン」として最大 999 種類、曲ごとに「ソング・リズム・パターン」として最大 999 種類を記憶させることができます。

リズム・アレンジについてリズム・パターンは 1~8小節の演奏の繰り返しにしかすぎませんので、これだけでは 1 曲を通しての変化をつけたり、曲を構成させることができません。そこで本機では、イントロ/フィル/エンディングなどのリズム・パターンを順番に並べて演奏させることにより、1 つの曲として構成させることができるようになっています。これを「リズム・アレンジ」と呼びます。さらにリズム・アレンジには、小節単位で演奏テンポが設定できる「テンポ・マップ機能」も持っています。

本機では、あらかじめ本体に50種類のプリセット・リズム・アレンジを持っています。また、自由に作成が可能なリズム・アレンジを、本体ハードディスクには「ユーザー・リズム・

アレンジ」として 10 種類、曲ごとには「ソング・リズム・アレンジ」として10 種類記憶させることができます。

また、ユーザー・リズム・アレンジにはリズム・パターンだけでなくループ・フレーズも並べることができるようになっています。

ループ・フレーズについて曲を製作する上での1つのスタイルとして、1~2小節程度の繰り返しフレーズ「ループ・フレーズ」をまず作り、それを並べて曲の骨組みとなるリズムを作り出す方法があります。

本機では、このような音楽製作にも対応するため、リズム・アレンジ中にループ・フレーズを自由に並べて演奏させることができるようになっています。

ループ・フレーズは、「ユーザー・バンク」(A ~ H)にそれぞれ50 種類、曲ごとの「ソング・バンク」に50 種類を記憶させることができます。

※ ループ・フレーズの使いかたについては『ループ・フレーズを使う』(P.92)をご覧ください。

82

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

リズム・アレンジを選ぶ

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“ARRANGE”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルでリズム・アレンジを選びます。

3. [RHYTHM ON/OFF]を数回押してインジケーターを点

灯または点滅させ、[PLAY]を押します。

レコーダーの再生が始まると同時に、時間の経過に応じたリズム・アレンジが演奏されます。

[RHYTHM ON/OFF]のインジケーターを点灯/点滅させると、次のような状態になります。

点滅:“AUTO”レコーダーが再生中のみ、再生に合わせてリズム・アレンジが演奏されます。レコーダーが停止中はリズムは鳴りません。

点灯:“ON”レコーダーが再生中は、再生に合わせてリズム・アレンジが演奏されます。レコーダーが停止中は、現在の時刻においてリズム・アレンジ中で設定されているリズム・パターンが鳴ります。

※ ここで選んだリズム・アレンジは、曲をセーブした時に一緒に記憶されます。次に曲をロードした時にはすでに選ばれた状態になっていますので、あらためて選び直す必要はありません。

リズム・アレンジを作るリズム・アレンジを作るには、すでに作成されたリズム・アレンジを選び、それをエディットすることで行います。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“ARRANGE”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルでリズム・アレンジを選びます。

3. カーソルを“EDIT”に移動させ、[ENTER]を押します。

リズム・アレンジのエディット画面が表示されます。

表示の内容は次のとおりです。fig.R13-05

4. カーソルを“MEASURE”に移動させ、TIME/VALUE ダ

イヤルでエディットしたい小節を選びます。

5. カーソルを“リズム・パターン”に移動させ、TIME/VALUE

ダイヤルで、選んだ小節に割り当てたいリズム・パター

ンを選びます。

※ プリセット・リズム・パターンを選んだときは、カーソルを右に移動させて“フォーム”を選ぶことができます。

6. カーソルを“LEN”に移動させ、選んだリズム・パター

ンの小節数(長さ)を設定します。

小節数を変更すると、それ以後の小節に割り当てられているリズム・パターンの位置も同時に変わります。

リズム・パターンの入力を間違えたとき

誤って入力したリズム・パターンを、次の操作で消去することができます。

1)[CURSOR]でカーソルを“MEASURE”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで消去したいリズム・パターンの位置に小節を移動させます。

小節番号

リズム・パターン フォーム

小節数 P:プリセット S:ソング U:ユーザー

83

リズム・ガイドを使う

2) カーソルを“DEL”または“ERASE”に移動させ、[ENTER]

を押します。

※ “DEL”“ERASE”を表示させるには、カーソルを“LEN”に移動させ、さらにカーソルを右に動かします。

リズム・パターンがリズム・アレンジから消去されます。

“DEL”を選んだ場合:

消去したリズム・パターン以降のリズム・パターンが前に詰まります。

“ERASE”を選んだ場合:

消去したリズム・パターンのあった位置が空白になります。他のリズム・パターンに変化はありません。

新たなリズム・パターンを挿入したいとき

次の操作で、入力済みのリズム・パターン間に新たなリズム・パターンを挿入することができます。

1)[CURSOR]でカーソルを“MEASURE”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルで挿入させたいリズム・パターン

の位置に小節を移動させます。

2) カーソルを“INS”に移動させ、[ENTER]を押します。

※ “INS”を表示させるには、カーソルを“LEN”に移動させ、さらにカーソルを右に動かします。

その位置に 1小節分の空白のリズム・パターンが挿入されるので、好みの設定になるよう、4 ~6 の操作を行ってください。

7. 設定が終了したら、[EXIT]を押して元の画面に戻ります。

8. カーソルを“リズム・アレンジ名”に移動させます。

9. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、リズム・

アレンジの名前を設定します。

10.リズム・アレンジの作成が完了したら、カーソルを

“WRITE”に移動させ[ENTER]を押します。

書き込み先の設定画面になります。fig.R13-06

11.[CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って書き込み

先を指定し、[ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、書き込み完了です。

※ プリセット・リズム・アレンジには書き込めません。

小節ごとにリズムのテンポを設定する(テンポ・マップ)テンポ・マップを使えば、リズム・アレンジの演奏テンポを小節ごとに設定することができます。

※ 曲の最初から最後まで同じテンポで構わない場合には、特にテンポ・マップを使う必要はありません。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“T.MAP”に移動させ、[ENTER]

を押します。

テンポ・マップ画面が表示されます。fig.R13-50

3. カーソルを設定したいテンポ・マップに移動させます。

4. カーソルを設定したいパラメーターに移動させ、TIME/

VALUEダイヤルで設定を変更します。

MEAS:テンポ・マップの小節位置を設定します。設定範囲は 1~999 小節です。

※ 先頭のテンポ・マップの小節位置は 1に固定です。変更することはできません。

BEAT:

拍子を設定します。

TEMPO:

テンポを BPM(Beats Per Minute)で設定します。設定範囲は25 ~250 です。

5. テンポ・マップを削除したい場合は、カーソルを“DEL”

に移動させ、[ENTER]を押します。

その位置のテンポ・マップが削除されます。

※ 先頭のテンポ・マップは削除することはできません。

84

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

6. テンポ・マップの最後に新しくテンポ・マップを追加す

るには、“<NEW>”の位置にカーソルを移動させ、TIME/

VALUEダイヤルを回します。

その位置にテンポ・マップが作成されます。

7. テンポ・マップの設定を完了したら、[EXIT]を押してリ

ズム・アレンジ画面に戻ります。

※ 設定したテンポ・マップは、リズム・アレンジを保存するときにリズム・アレンジといっしょに保存されます。保存を行わずに別のリズム・アレンジを選ぶと、設定したテンポ・マップのデータは失われますのでご注意ください。

※ リズム・アレンジ画面において TEMPOパラメーターを変更すると、テンポ・マップで設定されているテンポはすべてTEMPOパラメーターの値に置き換わります。

※ シンク・トラックの使用中は、テンポ・マップの設定は無視されます。テンポ・マップを使うには SYNC SOURCE を TEMPOMAP にしてください。(『MIDI クロックを受信してリズム・ガイドのシンク・トラックを作成する』P.125)

リズム・アレンジをコピーするリズム・アレンジを別のリズム・アレンジにコピーするには、次のようにします。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“COPY”に移動させ、[ENTER]

を押します。fig.R13-70

3. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、コピー

元のリズム・アレンジとコピー先のリズム・アレンジを

選び、[ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、コピー完了です。

※ コピー先にプリセット・リズム・アレンジは選べません。

リズム・アレンジを消去する不要なリズム・アレンジを消去するには、次のようにします。

※ プリセット・リズム・アレンジは消去できません。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“DEL”に移動させ、[ENTER]

を押します。

リズム・アレンジ消去画面が表示されます。fig.R13-07

3. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、消去し

たいユーザー・リズム・アレンジを選び[ENTER]を押

します。

※ 中止するときは[NO]を押します。

“Complete!”と表示されたら、消去完了です。

85

リズム・ガイドを使う

リズム・パターンを作るリズム・パターンを並べてリズム・アレンジを作成するとき、プリセット・リズム・パターンの中に適当なものが見つからなかったり、自分の好みにあったリズム・パターンが欲しくなることがあります。このような場合には、オリジナルのリズム・パターンを作ることができます。

リズム・パターンの作り方には次の2つの方法があります。

リアルタイム・レコーディングリアルタイム・レコーディングでは、メトロノームに合わせてトラック・ボタンを叩きながらレコーディングをします。リズム・パターンは繰り返し再生され、入力データはその上にミックスされていきます。

さらにクォンタイズ機能を使用すれば、叩くタイミングが多少ばらついても、正確なタイミングに修正されて入力されます。

ステップ・レコーディング1 小節を細かく分割した格子状のグラフィック表示の中に、発音させたいタイミングでドラム音色を入力します。リズム・パターンのイメージを視覚的に確認しながら、手軽にリズム・パターンを作成することができます。

レコーディングの準備をするリアルタイム・レコーディングまたはステップ・レコーディングを行う前に、レコーディングするパターンを選んで設定をしておきます。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“PTN”に移動させ、

[ENTER]を押します。

パターン・エディット画面が表示されます。fig.R13-08

3. カーソルを“Pattern”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤ

ルでレコーディングしたいパターンを選びます。

※ この時[PLAY]を押すと、パターンが演奏されます。ただし、工場出荷時のユーザー/ソング・リズム・パターンにはデータがありませんので、音を鳴らすことはできません。

4. [CURSOR]と TIME/VALUEダイヤルを使って、リズム・

パターンの小節数と拍子を設定します。

リズム・パターンのグループが“TMP”という表示に変わります。

リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作る

1. 『レコーディングの準備をする』を行ってから[REC]を

押します。

リアルタイム・レコーディングのスタンバイ画面が表示され、メトロノームが鳴り始めます。

fig.R13-09

2. [CURSOR]でカーソルを“BPM”に移動させ、TIME/

VALUE ダイヤルでレコーディング時のテンポを設定します。

※ ここで設定したテンポはレコーディング専用のテンポです。リズム・パターンには、このテンポは記憶されません。(リズム・パターン自体には個別のテンポを設定することはできません。)

※ [TAP]を 4 回以上続けて叩くと、その間隔によってテンポを設定することができます。

3. [PLAY]を押します。

1 小節分のカウントの後、リアルタイム・レコーディングが始まります。

fig.R13-71

4. REC TRACK[1]~[9/10]と[V-TRACK]を使って、

ドラム音色を入力します。

86

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

トラック・ボタンとドラム音色の対応は次の通りです。

※ 内蔵のドラム・キットでは、キック 1とキック2には同じキック・ドラムの音色が割り当てられています。またスネア1とスネア2にも同じスネア・ドラムの音色が割り当てられています。このため、同じタイミングでキック 1とキック2(またはスネア 1 とスネア2)を鳴らすと、同じ音色が 2重に発音されるため、音量や聞こえかたが変わることがあります。その場合にはどちらか一方の演奏データを消去してください。

※ MIDI OUT からはキック 1とキック2、スネア 1とスネア2はそれぞれ別のノート番号で送信されます。

※ High Qは、ドラム・キットの“HOUSE”または“808”でのみ使用することができます。それ以外のドラム・キットでは発音されませんのでご注意ください。

5. 間違えた演奏を削除したいときは、[CURSOR]でカーソルを“ERASE”に合わせて[ENTER]を押します。

“ERASE”と表示され、ドラム音色の消去状態になります。この状態で、消したいドラム音色のトラック・ボタンを押すと、ボタンを押している間だけ、そのドラム音色の演奏情報が削除されます。消去を完了するときは再度[ENTER]を押します。

6. レコーディングを終了するときは[STOP]を押します。

パターン・エディット画面に戻ります。

7. レコーディングしたリズム・パターンを保存するときは、[CURSOR]でカーソルを“WRITE”に移動させ、[ENTER]を押します。

リズム・パターン・ライト画面が表示されます。fig.R13-90

8. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで保存先のリズム・パターンを指定し、[ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、保存完了です。

※ 保存しないまま別のリズム・パターンを選んだり、ソングのロードを行ったりするとレコーディングしたデータは失われますのでご注意ください。また、保存せずに電源を切った場合もデータは失われます。

※ プリセット・リズム・アレンジを保存先に選ぶことはできません。

タイミングを揃えてレコーディングする(クォンタイズ)リアルタイム・レコーディングでは、トラック・ボタンを押したタイミングがそのままパターンに記録されるため、どうしてもタイミングにばらつきが生じてしまいます。このような場合、クォンタイズを設定しておけば、4 分音符、8 分音符、16 分音符などの正確なタイミングに自動的に補正して記録することができます。

1. リアルタイム・レコーディングのスタンバイ画面で、[CURSOR]でカーソルを“QTZ”に移動させます。

2. TIME/VALUE ダイヤルで、クオンタイズの設定を選びます。

QTZ:

4 分音符のタイミングに補正されます。

3連 4分音符のタイミングに補正されます。

8分音符のタイミングに補正されます。

3連 8分音符のタイミングに補正されます。

16 分音符のタイミングに補正されます。

トラック・ボタン 音色名 ノート・ナンバー[1] Kick 1 B1 (35)[2] Snare 1 D2 (38)[3] Closed Hi Hat F#2 (42)[4] Open Hi Hat A#2 (46)[5] Low Tom F2 (41)[6] Mid Tom A2 (45)[7] High Tom D3 (50)[8] Crash Cymbal C#3 (49)[9/10] Ride Cymbal D#3 (51)[V-TRACK]+[1] Kick 2 C2 (36)[V-TRACK]+[2] Snare 2 E2 (40)[V-TRACK]+[3] Claves D#5 (75)[V-TRACK]+[4] Cow Bell G#3 (56)[V-TRACK]+[5] High Q D#1 (27)[V-TRACK]+[6] Metronome (Click) A1 (33)[V-TRACK]+[7] Metronome (Bell) A#1 (34)

レコーディングの練習をしたいとき(リハーサル)

リアルタイム・レコーディングの間は、トラック・ボタンを押して鳴らした演奏がそのまま記録されます。このときリハーサルを ON にすると、トラック・ボタンを押したときにドラム音は鳴っても演奏は記録しないようになります。

レコーディング前の練習をしたいときに便利です。

1. リアルタイム・レコーディングの状態で、[CURSOR]でカーソルを“REHERSAL”に移動させます。

2. TIME/VALUEダイヤルで“ON”を選びます。

この状態でトラック・ボタンを押しても、ドラム音が鳴るだけで、パターンには記録されません。

3. レコーディング状態に戻るときは、REHERSALを“OFF”にします。

トラック・ボタンを押して鳴らした演奏がパターンに記録されるようになります。

87

リズム・ガイドを使う

3 連 16 分音符のタイミングに補正されます。

32 分音符のタイミングに補正されます。

3連32 分音符のタイミングに補正されます。

OFF クオンタイズがかかかりません。タイミングは補正せず、そのまま記録されます。

3. [REC]を押します。

レコーディングが開始されます。

※ レコーディングの間でも、“QTZ”の値を TIME/VALUEダイヤルで変えれば、クオンタイズの設定が変更されます。

ステップ・レコーディングでリズム・パターンを作る

1. 『レコーディングの準備をする』を行います。

2. [CURSOR]でカーソルを“STEP”に移動させ、[ENTER]を押します。

ステップ・レコーディング画面が表示されます。fig.R13-10

※ “CUR”は現在の入力位置(小節ー拍ークロック)を表しています。TIME/VALUE ダイヤルで値を変えると、入力位置が移動します。

3. カーソルを“RES”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルでステップ入力の分解能を選びます。

RES:

4 分音符単位で入力できます。

3連4分音符単位で入力できます。

8分音符単位で入力できます。

3連8分音符単位で入力できます。

16 分音符単位で入力できます。

3連16 分音符単位で入力できます。

32 分音符単位で入力できます。

3連32 分音符単位で入力できます。

OFF 最小分解能(4分音符あたり96 クロック)で入力できます。

4. カーソルを“REC BPM”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルで再生用のテンポを設定します。

※ ここで設定したテンポは、入力中のリズム・パターンの確認専用です。リズム・パターンには、このテンポは記憶されません。(リズム・パターン自体には個別のテンポを設定することはできません。)

5. [ENTER]を押します。

カーソルが画面の下半分に移動し、ドラム音色が入力できるようになります。

画面の左端にドラム音色が省略名で表示されます。省略名の意味は次のとおりです。

※ 内蔵のドラム・キットでは、キック1とキック2には同じキック・ドラムの音色が割り当てられています。またスネア1とスネア 2にも同じスネア・ドラムの音色が割り当てられています。このため、同じタイミングでキック 1とキック2(またはスネア 1とスネア2)を鳴らすと、同じ音色が 2重に発音されるため、音量や聞こえかたが変わることがあります。その場合にはどちらか一方の演奏データを消去してください。

※ MIDI OUT からはキック 1とキック 2、スネア 1とスネア2はそれぞれ別のノート番号で送信されます。

※ High Qは、ドラム・キットの“HOUSE”または“808”でのみ使用することができます。それ以外のドラム・キットでは発音されませんのでご注意ください。

6. カーソルをドラム音を入力する位置に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルで“●”をつけます。

大きな音量で発音されます。

やや大きな音量で発音されます。

中ぐらいの音量で発音されます。

やや小さな音量で発音されます。

小さな音量で発音されます。

なし(空白)ドラム音は発音されません

このとき、以下のボタンを使って入力位置を移動させることができます。

[ZERO]入力位置が先頭に戻ります。

[FF] “RES”で設定した分解能で、入力位置が進みます。

[REW]“RES”で設定した分解能で、入力位置が戻ります。

リズム・ガイド音 ノート・ナンバー 省略名ハイQ D#1 (27) M1メトロノーム (クリック) A1 (33) M2メトロノーム ( ベル ) A#1 (34) M3キック1 B1 (35) K1キック2 C2 (36) K2スネア1 D2 (38) S1スネア2 E2 (40) S2ロー・タム F2 (41) LTクローズド・ハイハット F#2 (42) CHミッド・タム A2 (45) MTオープン・ハイハット A#2 (46) OHクラッシュ・シンバル C#3 (49) CYハイ・タム D3 (50) HTライド・シンバル D#3 (51) RCカウベル G#3 (56) CBクラベス D#5 (75) CL

88

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

※ パターンが長い場合や、分解能が細かい場合には、画面にパターンの内容を表示し切れない場合があります。その場合には、カーソルを左右の端に寄せ、さらに移動させてください。画面が左右にスクロールして表示されます。

※ 表示以外のドラム音色を使いたいときは、カーソルを上下に移動させてください。画面が上下にスクロールして別のドラム音色が表示されます。

※ リアルタイム・レコーディングされたパターンなどでは、“RES”で設定した分解能より細かい位置にドラム音が入力されていることがあります。この場合には、“●”が割れて表示されることがあります。このような演奏データはそのままでは変更することはできません。割れた表示がなくなるまで“RES”の設定を細かくしてから変更を行ってください。

※ [PLAY]を押すと、入力したデータを実際に再生させて確認することができます。再生を止めるときは[STOP]を押します。このときの再生のテンポは 4の操作で設定したテンポになります。また[TAP]を一定の間隔で 4回押すと、その間隔に応じたテンポに変わります。

7. ステップ入力の分解能を変更するときは、[EXIT]を押し

てカーソルを画面の上半分に移動させてからカーソルを“RES”に合わせ、TIME/VALUE ダイヤルで分解能の設定

を選びます。

[ENTER]を押すと、カーソルが画面の下半分に戻ります。

8. 必要なだけ6 ~ 7の操作を繰り返し、リズム・パターンを

完成させます。

9. ステップ・レコーディングを終了するときは、[EXIT]を

2回押します。

パターン・エディット画面に戻ります。

10.『リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作

る』の7 ~ 8の操作(P.87)をして、リズム・パターンを保存します。

※ 保存しないまま別のリズム・パターンを選んだり、ソングのロードを行ったりするとレコーディングしたデータは失われますのでご注意ください。また保存せず電源を切った場合もデータは失われます。

リズム・パターンを修正する(マイクロ・スコープ)リズム・パターンを細かく修正するには、「マイクロ・スコープ」を使います。マイクロ・スコープとは、リズム・パターンの演奏情報をリストとして表示させ、データを細かく修正することができる機能です。

1. リズム・パターン・エディット画面で、[CURSOR]で

カーソルを“M SCP”に移動させ、[ENTER]を押します。

マイクロ・スコープ画面が表示されます。

演奏データの内容は次のとおりです。fig.R13-11

※ [INS][MOVE]GATEを表示させるには、カーソルを画面の右端に移動させ、さらに右に動かしてください。

※ 本機のリズム・ガイドでは、ゲート・タイムの設定に関わらず、同じ長さだけドラム音色が鳴りますので、ゲート・タイムは常に“1”に設定しておいても構いません。また、外部リズム音源を本機から MIDI で鳴らす場合は、外部リズム音源の取扱説明書をご覧の上、ゲート・タイムを設定してください。

2. [CURSOR]でカーソルを変更したい演奏データに移動

させ、TIME/VALUEダイヤルで演奏データを変更します。

演奏データを移動させたい場合

1) カーソルを“[MOVE]”に移動させ、[ENTER]を押します。

2) TIME/VALUE ダイヤルで、演奏データの移動先の時刻を

設定します。

3)[ENTER]を押します。

演奏データが新しい位置に移動します。

演奏データを消去したい場合

1) カーソルを“[DEL]”に移動させ、[ENTER]を押します。

演奏データが消去されます。

新しく演奏データを挿入したい場合

1) カーソルを“[INS]”、または最後尾に追加するときは

“[INSERT]”に移動させ、[ENTER]を押します。

現在の位置に演奏データが挿入されます。

3. マイクロ・スコープを終了するときは[EXIT]を押します。

リズム・パターン・エディット画面に戻ります。

4. 『リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作

る』の7 ~ 8の操作(P.87)をして、リズム・パターン

を保存します。

※ 保存しないまま別のリズム・パターンを選んだり、ソングのロードを行ったりすると修正したデータは失われますのでご注意ください。また保存せず電源を切った場合もデータは失われます。

時刻 ドラム音色

ノート・ナンバー アクセント (音の強弱) ゲート・タイム

(音が鳴り始めてから鳴り終わるまでの長さ)

89

リズム・ガイドを使う

リズム・パターンのはね具合を変える(スイング)リズム・パターンの裏拍の位置に入っている演奏データの発音タイミングを遅らせることによって、スイング感を出すことができます。

1. パターン・エディット画面で、[CURSOR]でカーソル

を“Swing Pos”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルでスイングさせる音符の単位を選びます。

: 8分音符単位でスイングさせます。

: 16分音符単位でスイングさせます。

2. カーソルを“Rate”に移動させ、スイングさせる度合い

を設定します。

50%:スイングはかかりません。裏拍は表拍と表拍のちょうど中間のタイミングで発音されます。

51%~ 100%:

設定した値に応じてスイングの度合いが決まります。100% にすると裏拍のタイミングが極端に遅れて、次の表拍とほぼ同時に発音されます。

fig.R13-61

演奏データがある場合に[PLAY]を押すと、スイングのかかり具合を音を聞いて確認することができます。[STOP]を押すと停止します。

※ スイングをかけても、パターンに記憶されているデータは変更されません。スイングが ON の状態でマイクロ・スコープを使ったときと、スイングがOFFの状態でマイクロ・スコープを使ったときでは、演奏データの位置はまったく同じです。

3. 『リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作

る』の7 ~ 8の操作(P.87)をして、リズム・パターンを保存します。

※ 保存しないまま別のリズム・パターンを選んだり、ソングのロードを行ったりすると修正したデータは失われますのでご注意ください。また保存せず電源を切った場合もデータは失われます。

リズム・パターンの名前を変更する

1. リズム・パターン・エディット画面で、[CURSOR]で

カーソルをパターン・ネームの上に移動させます。

2. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで、名前を変更し

ます。

3. 『リアルタイム・レコーディングでリズム・パターンを作

る』の7 ~ 8の操作(P.87)をして、リズム・パターンを保存します。

※ 保存しないまま別のリズム・パターンを選んだり、ソングのロードを行ったりすると修正したデータは失われますのでご注意ください。また保存せず電源を切った場合もデータは失われます。

リズム・パターンをコピーする

1. パターン・エディット画面で、[CURSOR]でカーソル

を“COPY”に移動させ、[ENTER]を押します。

リズム・パターンのコピー画面が表示されます。fig.R13-12

2. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで、コピー元のパ

ターンとコピー先のパターンを選びます。

コピー元にプリセット・リズム・パターンを選んだ場合は、カーソルをプリセット番号の右に移動させて拍子を選ぶことができます。

※ プリセット・パターンをコピー先に選ぶことはできません。

3. [ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、コピー完了です。

リズム・パターンを削除する

1. パターン・エディット画面で、[CURSOR]でカーソル

を“DEL”に移動させ、[ENTER]を押します。

リズム・パターンの削除画面が表示されます。fig.R13-13

50%

75%

90%

裏拍 裏拍 裏拍 裏拍

90

リズム・ガイドを使う

より進んだ使いかた

2. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って、削除し

たいリズム・パターンを選びます。

※ プリセット・パターンを消去することはできません。

3. [ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、削除完了です。

CD-R/RWからリズム・パターンを読み込む(SMF インポート)BR-1180CDをお使いの場合、CD-R/RW ディスク上のSMF(Standard MIDI File)をユーザー・リズム・パターンとして取り込むこと(インポート)ができます。

パソコンなどで作成したSMFをCD-R/RWディスクにコピーしておけば、簡単にユーザー・リズム・パターンを増やすことができます。

※ BR-1180 をお使いの場合は、別売の CD-R/RW ドライブCDI-BR-1 を装着する必要があります。

1. パソコンなどを使って、インポートしたいSMFをCD-R/

RWディスクに書き込みます。

※ インポート可能なCD-R/RW ディスクのフォーマットは「ISO9660 レベル 2、モード 1」です。その他のフォーマットではインポートできない場合がありますのでご注意ください。

※ インポートできるSMFのサイズは最大約240 KBです。それを超えるサイズのSMFはインポートできません。

2. SMFの入ったCD-R/RWディスクをBR-1180CDのCD-R/

RWドライブにセットします。

3. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら[DATA SAVE/LOAD]を押します。

4. [CURSOR]で“SMF”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R13-72

5. さらに[CURSOR]で“IMPORT”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

SMFインポート画面が表示され、CD-R/RW 上に書き込まれたSMFの一覧が表示されます。

fig.R13-14

※ ファイルがフォルダごとにまとめられている場合は、

フォルダ名と記号( )が表示されます。フォルダ内のファイルを表示させるには、カーソルをフォルダ名に合わせて[ENTER]を押します。

6. [CURSOR]でインポートしたいSMF を選び、[ENTER]

を押します。

MIDI チャンネルの設定画面が表示されます。fig.R13-15

7. TIME/VALUE ダイヤルで、インポートするデータのMIDI

チャンネルを選びます。

ここで設定した MIDI チャンネルに一致する情報のみがSMFから抽出され、リズム・パターンとして取り込まれます。

GM/GS/XG に対応した SMF の場合、MIDI チャンネル10 がリズムの演奏データとして割り当てられていることが一般的です。ここでMIDI チャンネルを10 に設定しておけば、リズムの演奏データだけを抽出して取り込むことができます。

8. カーソルを“Pattern”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤ

ルでインポート先のリズム・パターンを選びます。

9. [ENTER]を押します。

SMFのインポートが開始されます。

“Complete!”と表示されたら、インポート完了です。

91

9

ループ・フレーズを使う

曲を製作する上での1つのスタイルとして、1~2小節程度の繰り返しフレーズ(ループ・フレーズ)をまず作り、それを並べて曲の骨組みとなるリズムを作り出す方法があります。

本機では、このような音楽製作にも対応するため、リズム・アレンジ中にループ・フレーズを自由に並べて演奏させることができるようになっています。

『リズム・アレンジについて』(P.82)

ループ・フレーズを作る※ 1 つのループ・フレーズの長さは、最小0.5 秒~最大 30

分までです。この範囲外のループ・フレーズを作ること

はできません。

※ ループ・フレーズを作成すると、フレーズの長さに応じ

た小節数とテンポが自動的に設定されますが、このときの小節数は、以下の値になるように調整されます。

. . . 1/32, 1/16, 1/8, 1/4, 1/2, 1, 2, 4, 8, 16, 32, 64, 128 . . .

また、ループ・フレーズの設定を変更する場合にも、小

節数には上記の値しか設定することができません。

オーディオ・トラックの一部から作る現在選ばれているソング(これをカレント・ソングといいます)の任意のオーディオ・トラックのデータを利用してループ・フレーズを作ることができます。

データのある区間を時刻指定すると、その部分がループ・フレーズとして生成されます。

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押して、ボタンを点灯さ

せます。

2. [CURSOR]で“CREATE BY TRACK”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R14-01

3. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、取り込

み元のトラックと、取り込み先のループ・フレーズを指

定します。

A~ H:

ユーザー・バンクA~H のループ・フレーズです。

S:

ソング・バンクのループ・フレーズです。ソングごとに保存されます。

※ すでにループ・フレーズが存在していた場合、そのループ・フレーズは消去され上書きされます。

4. [CURSOR]でカーソルを“LOC”に移動させ、[ENTER]

を押します。

ループ・フレーズにしたい区間の時刻指定画面が表示されます。

fig.R14-02

5. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで、ループ・フレー

ズにしたい区間の開始時刻と終了時刻を設定します。

このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):取り込み元のトラックの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):取り込み元のトラックの終了位置を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定するとずれを無くすことができます。

※ トラックの先頭から最後までをループ・フレーズとしたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

6. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

ループ・フレーズの作成が開始されます。

“Complete!”と表示されたら、ループ・フレーズの作成が完了です。

※ 現在録音中の曲がある場合、“Save Current?”と表示されることがあります。録音中の曲を破棄しても良い場合は[NO]を、残したい場合は[YES]を押します。

2

ループ・フレーズを使う

より進んだ使いかた

パソコン上の波形データを取り込んで作る(ループ・フレーズ・インポート)BR-1180CDをお使いの場合、CD-R/RWディスク上のWAVまたは AIFF 形式のファイルをループ・フレーズとして取り込むこと(インポート)ができます。

パソコンなどで作成した波形データをWAVまたはAIFFファイルとしてCD-R/RW ディスクにコピーしておけば、簡単にループ・フレーズを増やすことができます。

※ BR-1180 をお使いの場合は、別売の CD-R/RW ドライブ「CDI-BR-1」を装着する必要があります。

1. パソコンなどを使って、ループ・フレーズとしてインポー

トしたい波形データをWAV形式またはAIFF形式でCD-

R/RW ディスクに書き込みます。

※ インポート可能なCD-R/RW ディスクのフォーマットは「ISO9660 レベル 2、モード 1」です。その他のフォーマットではインポートできない場合がありますのでご注意ください。

2. WAV/AIFFファイルの入ったCD-R/RWディスクを、CD-

R/RW ドライブにセットします。

3. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら[LOOP PHRASE IMPORT]を押します。

4. [CURSOR]で“IMPORT”を選び、[ENTER]を押します。

ループ・フレーズのインポート画面が表示され、CD-R/RW ディスク上に書き込まれている WAV または AIFFファイルの一覧が表示されます。

fig.R14-03

※ ファイルがフォルダごとにまとめられている場合は、

フォルダ名と記号( )が表示されます。フォルダ内のファイルを表示させるには、カーソルをフォルダ名に合わせて[ENTER]を押します。

fig.R14-70

5. インポートしたいファイルの形式を切り替えるときは、

カーソルを“TYPE”に移動させて[ENTER]を押します。

[ENTER]を押すたびに、WAVファイルとAIFF ファイルが切り替わります。

6. カーソルをインポートしたいファイルに合わせます。

※ このとき、さらにカーソルを“PRVW”に移動させて[ENTER]を押すと、ファイルが再生され内容を確認することができます(プレビュー)。再生を止めるには再度[ENTER]を押します。

すべてのファイルを一度にインポートしたい場合

1) カーソルを“ALL”に合わせて[ENTER]を押します。

IMPORT ALL 画面が表示されます。fig.R14-60

2) カーソルを“TOBANK”に移動させ、インポート先のバ

ンクを選びます。

A~ H:

ユーザー・バンクA~H のループ・フレーズです。

S:

ソング・バンクのループ・フレーズです。ソングごとに保存されます。

3) カーソルを“GO”へ移動させ、[ENTER]を押します。

WAVまたはAIFFファイルのインポートが開始されます。

7. カーソルを“SEL”に移動させて[ENTER]を押します。

インポート先の選択画面が表示されます。fig.R14-71

8. インポート先のバンク/ナンバーを選びます。

9. カーソルを“GO”へ移動させ、[ENTER]を押します。

93

ループ・フレーズを使う

WAVまたはAIFFファイルのインポートが開始されます。

※ 取り込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、取り込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)中止するまでに取り込まれたファイルは有効です。

“Complete!”と表示されたら、インポート完了です。

※ すでにループ・フレーズが存在していた場合、そのループ・フレーズは消去され上書きされます。“ALL”を選んでいる場合には、ループ・フレーズのグループ全体が消去されます。

※ このとき、取り込まれたループ・フレーズの長さに応じた小節数とテンポが自動的に設定されます。設定を変更したい場合は、次の『ループ・フレーズの設定を変更する』をご覧ください。

ループ・フレーズの設定を変更するループ・フレーズを作成すると、フレーズの長さに応じた小節数とテンポが自動的に設定されます。またループ・フレーズの再生スタート位置と終了位置はそれぞれ波形データの先頭と最後に設定されます。

これらの設定を後から変更するには次のようにします。

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押して、ボタンを点灯さ

せます。

2. [CURSOR]で“EDIT”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

ループ・フレーズのエディット画面が表示されます。fig.R14-05

3. [CURSOR]でカーソルをループ・フレーズ番号に移動

させ、TIME/VALUE ダイヤルでループ・フレーズを選びます。

4. カーソルを“MEAS”(小節数)または“BEAT”(拍子)

に移動させ、TIME/VALUE で設定を変更します。

ループ・フレーズの再生スタート位置または再生終了位置を変更したいとき

1) カーソルを“EDIT”に移動させ[ENTER]を押します。

再生スタート/終了の設定画面が表示されます。fig.R14-06

2)カーソルを“Start”または“End”に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルで設定を変更します。

※ スタート位置および終了位置は、16 サンプル単位の分解能で変更することができます。

※ カーソルを“PRVW”に移動させ[ENTER]を押すと、ループ・フレーズが再生されます。変更した結果を音で確認することができます。再生を止めるときは再度[ENTER]を押します。

ループ・フレーズの名前を変更したい場合

1) カーソルを“NAME”に移動させ[ENTER]を押します。

ループ・フレーズのネーム設定画面が表示されます。fig.R14-30

2)[CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルを使って名前を変

更します。

5. 他のループ・フレーズも変更する場合は、3~ 4の操作を

繰り返します。

※ 変更した内容は、後の操作でまとめて確定されます。

6. 変更が済んだら、カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]

を押します。

“Write Sure?”と表示されます。

7. [YES]を押します。

“Complete”と表示されたら、変更完了です。

94

ループ・フレーズを使う

より進んだ使いかた

ループ・フレーズをトラック・ボタンに割り当てるループ・フレーズをトラック・ボタン 1~9に割り当てておけば、リズム・アレンジへのループ・フレーズの入力が簡単に行えます。

※ トラックへのループ・フレーズの割り当てはソングごとに記憶させることができます。

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押してボタンを点灯させ

ます。

2. [CURSOR]で“BUTTON ASSIGN ”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

トラック・ボタンへのループ・フレーズの割り当てをする画面が表示されます。

fig.R14-07

3. カーソルをループ・フレーズを割り当てたいトラックに

移動させ、TIME/VALUE ダイヤルでループ・フレーズのグループと番号を選びます。

※ カーソルを“PRVW”に移動させ[ENTER]を押すと、ループ・フレーズが再生されます。選んだループ・フレーズの内容を確認することができます。再生を止めるときは再度[ENTER]を押します。

ループ・フレーズを消去する

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押して、ボタンを点灯さ

せます。

2. [CURSOR]で“ERASE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

ループ・フレーズの消去画面が表示されます。fig.R14-08

3. TIME/VALUE ダイヤルで、消去したいループ・フレーズ

を選びます。

※ カーソルを“PRVW”に移動させ[ENTER]を押すと、ループ・フレーズが再生されます。選んだループ・フレーズの内容を確認することができます。再生を止めるときは再度[ENTER]を押します。

※ 選んだバンクのすべてのループ・フレーズを消去したいときは、カーソルをループ・フレーズの番号に移動させ、TIME/VALUEダイヤルを左いっぱいに回して“ALL”を選びます。

4. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、消去完了です。

95

ループ・フレーズを使う

ループ・フレーズを並べてリズム・アレンジを作るループ・フレーズを並べてリズム・アレンジを作るには、次のようにします。

1. RHYTHM/LOOP の[EDIT]を押してインジケーターを点

灯させます。

リズム・アレンジ画面が表示されます。fig.R13-04

2. [CURSOR]でカーソルを“ARRANGE”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルでリズム・アレンジを選びます。

3. [CURSOR]でカーソルを“EDIT”に移動させ[ENTER]

を押します。

リズム・アレンジのエディット画面が表示されます。fig.R14-40

4. カーソルを“MEASURE”に移動させ、TIME/VALUE ダ

イヤルでループ・フレーズを入力したい位置に小節を移動させます。

5. カーソルを“ループ・フレーズ”に移動させ、TIME/VALUE

ダイヤルでループ・フレーズを選びます。

ループ・フレーズを手軽に入力するには

カーソルがループ・フレーズ番号の位置にある場合には、トラック・ボタンを使って手軽にループ・フレーズを入力することができます。この時、ループ・フレーズの長さはそのループ・フレーズの本来の小節数となります。

※ 1 小節に満たないループ・フレーズをトラック・ボタンを使って入力した場合、フレーズの小節を揃える位置(操作9参照)を選ぶ画面が表示されます。TIME/VALUEダイヤルでTOP またはBOTTOMを選び[ENTER]を押します。

※ トラック・ボタンへのループ・フレーズの割り当てを変更したいときは『ループ・フレーズをトラック・ボタンに割り当てる』(P.95)をご覧ください。

6. カーソルを“LEN”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤル

で、ループ・フレーズの小節数(長さ)を設定します。

7. カーソルを“VOLUME”に移動させ、TIME/VALUE ダイ

ヤルでループ・フレーズの音量を設定します。

※ “VOLUME”を表示させるには、カーソルを画面の右端

まで移動させ、さらにCURSOR[ ]を押します。

8. カーソルを“TEMPOMATCH”に移動させ、TIME/VALUE

ダイヤルでON/OFF を選びます。

TEMPO MATCH

ON:ループ・フレーズのテンポとリズム・パターンのテンポが合うように、ループ・フレーズの長さが自動調整されます。

OFF:リズム・パターンのテンポに関係なく、ループ・フレーズ本来のテンポで演奏されます。

※ 入力したループ・フレーズのテンポは、その位置でのリズム・アレンジのテンポに自動的に調節されます。調節される範囲は、ループ・フレーズの元のテンポの 0.75~1.5 倍です。ただし元のテンポからのズレが大きくなるにしたがって音質の変化も大きくなります。

このとき、テンポ調節可能な範囲を超えている場合は調節可能な範囲内のテンポに設定されるため、ループ・フレーズのテンポとリズム・ガイドのテンポがズレて再生されます。あらかじめご了承ください。

9. カーソルを“POSITION”に移動させ、TIME/VALUE ダイ

ヤルでTOP/BOTTOM を選びます。

POSITION入力したループ・フレーズが 1 小節に満たない場合に、小節の先頭に揃えるか、小節の最後に揃えるかを設定します。

TOP:ループ・フレーズの先頭と小節の先頭が揃います。

BOTTOM:ループ・フレーズの最後と小節の最後が揃います。

ループ・フレーズの入力を間違えたとき

誤って入力したループ・フレーズを、次の操作で消去することができます。

1)[CURSOR]でカーソルを“MEASURE”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルで消去したいループ・フレーズの

位置に小節を移動させます。

小節番号

ループ・フレーズ 小節数 A~H: ユーザー・バンク S: ソング・バンク

96

ループ・フレーズを使う

より進んだ使いかた

2) カーソルを“DEL”または“ERASE”に移動させ、[ENTER]

を押します。

ループ・フレーズがリズム・アレンジから消去されます。

“DEL”を選んだ場合:消去したループ・フレーズ以降のループ・フレーズが前に詰まります。

“ERASE”を選んだ場合:

消去したループ・フレーズのあった位置が空白になります。他のループ・フレーズに変化はありません。

ループ・フレーズを追加したいとき

次の操作で、入力済みのループ・フレーズ間に新たなループ・フレーズを挿入することができます。

1)[CURSOR]でカーソルを“MEASURE”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルで挿入したい位置に小節を移動さ

せます。

2) カーソルを“INS”に移動させ、[ENTER]を押します。

その場所に“EMPTY”ループ・フレーズが挿入され、それ以降のループ・フレーズが後ろに移動します。

3) カーソルをループ・フレーズ番号に合わせ、TIME/VALUEダイヤルで挿入するループ・フレーズを選びます。

10.設定が終了したら、[EXIT]を押して元の画面に戻ります。

11.[RHYTHM ON/OFF]を数回押してインジケーターを点

灯または点滅させ、[PLAY]を押します。

レコーダーが再生中のみ、再生に合わせてループ・フレーズが演奏されます。レコーダーが停止中はループ・フレーズは鳴りません。

12.現在の設定を保存するときは、引き続き『リズム・アレ

ンジを作る』の10 ~ 11の操作(P.84)をします。

リズム・アレンジに並べたループ・フレーズをオーディオ・トラックにコピーする現在選ばれているリズム・アレンジにループ・フレーズが並べられている場合、そのループ・フレーズのまとまりを1つのオーディオ・データとしてオーディオ・トラックにコピーすることができます。

※ コピーできるのはループ・フレーズだけです。リズム・パターンはコピーできません。

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押して、ボタンを点灯さ

せます。

2. [CURSOR]で“COPY TO TRACK”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

コピー先のトラック選択画面が表示されます。fig.R14-50

3. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、コピー

先のトラックを指定します。

4. カーソルを“LOC”に移動させ、[ENTER]を押します。

コピーする時刻範囲の設定画面が表示されます。fig.R14-51

5. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、コピー

したい時刻の範囲を設定します。このとき、“DISP”を選んで[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定してください。

START(スタート・ポイント):

コピー元の録音データの先頭位置を指定します。

97

ループ・フレーズを使う

END(エンド・ポイント):

コピー元の録音データの終了位置を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定するとずれを無くすことができます。

※ 曲の先頭からループ・フレーズの最後までを指定したい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

6. 設定が完了したら、カーソルを“GO”に移動させ、

[ENTER]を押します。

“Now Copying...”と表示され、オーディオ・トラックへのコピーが始まります。

“Complete!”と表示されたら、コピー完了です。

※ オーディオ・トラックにコピーされたデータのテンポを後から変更することはできません。

※ コピーした結果が気に入らない場合は、アンドゥ操作で取り消すことができます。(「アンドゥ/リドゥ」(P.75))

7. コピーされた結果を保存したい場合には、曲の保存を

行ってください。

(『曲を保存する(ソング・ストア)』(P.80))

※ 保存を行わずに電源を切ったり、他の曲を選んだりすると、コピーしたデータは失われますのでご注意ください。

ループ・フレーズをコピーする

1. [LOOP PHRASE IMPORT]を押して、ボタンを点灯さ

せます。

2. [CURSOR]で押して“COPY”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

ループ・フレーズのコピー画面が表示されます。fig.R14-09

3. TIME/VALUE ダイヤルで、コピー元のループ・フレーズ

とコピー先のループ・フレーズの番号を選びます。

※ カーソルをコピー元またはコピー先の“PRVW”に移動させ[ENTER]を押すと、ループ・フレーズが再生されます。選んだループ・フレーズの内容を確認することができます。再生を止めるときは再度[ENTER]を押します。

※ TIME/VALUEダイヤルを左に回してループ・フレーズの番号を“ALL”に設定すると、バンクを一括してコピーすることができます。コピー先のバンクにあるループ・フレーズは消去されます。

4. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

“Complete!”と表示されたら、コピー完了です。

※ ソングのループ・フレーズをコピーした場合には、さらにソングのセーブを行ってください。ソングのセーブをせずに電源を切ると、コピー操作は無効になります。

98

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

BR-1180CDでは、トラックに録音された曲をCD-R/RWディスクに書き込み、自分だけのオリジナル音楽 CD を作成することができます。

※ BR-1180(CD-R/RW ドライブ未搭載)をお使いの場合、そのままでは音楽 CD を作成することができません。音楽CD を作成する場合には、別売のCD-R/RW ドライブ「CDI-BR-1」が必要です。

※ 音楽 CD を作成する際、メディアにはCD-R ディスクだけでなく CD-RW ディスクを利用することもできます。ただしCD-RW ディスクをお使いの場合には、市販のCDプレーヤーで正常再生されないことがありますのでご注意ください。またCD-R ディスクをお使いの場合でも、CDプレーヤーによってはまれに正常に再生されない場合があります。あらかじめご了承ください。

マスタリングを行う音楽 CD を作成する際には、曲中でもっとも音量の大きな部分が CD に収まるように全体の音量を抑えなければなりません。しかしこうすると全体的には音量が下がってしまい、迫力のない音楽CD になってしまいます。

また人間の耳には感じにくい低音域では、レベル・メーターがいっぱいに振っているにもかかわらず実際の音は小さく聞こえてしまうため、迫力のある音楽 CD を作る妨げになってしまうことがあります。

「マスタリング・ツール・キット」を使うと、曲中の音量のバラツキを揃え、低音域のバランスを整えることができます。

音楽 CD を作る前に、まずマスタリング・ツール・キットを使ってマスタリングを行うことをおすすめします。

※ マスタリング・ツール・キットには、あらかじめ用意されている「プリセット・パッチ」が 19 種類(P01 ~P19)、書き換えが可能な「ユーザー・パッチ」が19 種類(U01 ~ U19)、ソングごとに記憶される「ソング・パッチ」が19 種類(S01 ~S19)があります。

「マスタリング・ツール・キット・パッチ・リスト」(別紙)

※ マスタリング・ツール・キットの設定を変更したい場合は、『マスタリング・ツール・キットの設定を変更する』(P.107)をご覧ください。

※ マスタリング・ツール・キットはトラック 9/10 にのみ使用できます。トラック1~ 8に録音されている場合は、『曲を仕上げる(ミックス・ダウン)』(P.40)をご覧になり、まずトラック 9/10 へミックス・ダウンを行ってください。

1. [REC MODE]を数回押して、MASTERING インジケー

ターを点灯させます。

マスタリング画面が表示されます。fig.R15-80

このとき、[MASTERING TOOL KIT]も点灯し、マスタリング・ツール・キットがトラック 9/10 にかかるようになります。

2. [MASTERING TOOL KIT]を押して、マスタリング・ツー

ル・キット選択画面を表示させます。

※ マスタリング画面で[ENTER]を押しても、この画面を表示させることができます。

※ REC MODE の“INPUT”または“BOUNCE”のインジケーターが点灯しているときに[MASTERING TOOLKIT]を押すと、この画面を選ぶことができます。

fig.R15-01(LCD)

[MASTERING TOOL KIT]を押すたびに、オン/オフが切り替わります。

3. TIME/VALUE ダイヤルを回してマスタリング・ツール・

キットを選びます。

4. 必要に応じて、オート・フェード・イン/アウトの設定

を行います。

『オート・フェード・イン/アウトを使う』(P.100)

5. [EXIT]を押して、マスタリング画面に戻ります。

6. [PLAY]を押し、トラック 9/10を再生しながら音量を調

節します。

※ オート・フェード・イン/アウトを ON にしているときは、設定した時刻で自動的にフェード・イン/アウトがかかります。

レベル・メーターがいっぱいに振りきる少し手前の位置になるよう、TRACKフェーダーを調節します。

※ レベル・メーターが振りきってしまうと音が歪んでしまいます。音が歪んでいないことを耳でも確認しながら調節してください。

99

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

※ この時点では、まだマスタリング結果は録音されません。

7. [STOP]を押して再生を止め、[ZERO]を押して先頭に

戻します。

8. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルで、マスタリング

元とマスタリング先のV トラックを選びます。

9. [REC]を押して録音スタンバイ状態にし、さらに[PLAY]

を押して録音を開始します。

マスタリングが開始されます。

10.曲の最後まで来たら[STOP]を押して録音を終了します。

マスタリングが完了します。

マスタリングが完了すると、トラック9/10 の V トラックはマスタリング先に指定したVトラックに自動的に切り替わり、マスタリング・ツール・キットもOFFになります。

※ 気に入ったマスタリングができなかった場合は、[UNDO/REDO]を押して今の録音を取り消すことができます(アンドゥ:P.75)。

11.再度トラック9/10 を再生させて、マスタリング結果を確

認します。

12.このままマスタリング結果を保存したい場合は、続けて

曲の保存操作を行います。

『曲を保存する(ソング・ストア)』(P.80)

※ 保存せずに電源を切ると、マスタリングした結果は失われてしまいます。

※ 最後にマスタリングを行ったトラック9/10 の V トラックは「最終マスタリング・トラック」に設定されます。最終マスタリング・トラックは、ディスク・アット・ワンス(P.104)で音楽 CD を作成する際に、優先的に選ばれて書き込まれます。最終マスタリング・トラックについては、『最終マスタリング・トラックを変更する』(P.49)をご覧ください。

オート・フェード・イン/アウトを使う曲の先頭において、音量ゼロから徐々に音量を大きくしていき、時間をかけて通常の音量にする効果を「フェード・イン」と呼びます。また逆に、曲の最後において、徐々に音量を小さくしていき、時間をかけて音量ゼロにする効果を「フェード・アウト」と呼びます。フェード・イン/アウトはトラック・フェーダーを使って手動で行うこともできますが、オート・フェード・イン/アウト機能を使えば、マスタリング時にフェード・イン/アウトを自動的に行わせることが可能です。

※ オート・フェード・イン/アウト機能はマスタリング・モードでのみ使用可能です。

※ オート・フェード・イン/アウト機能の設定は、すべてのマスタリング・ツール・キットのパッチに共通です。設定はソングごとに記憶されます。

※ オート・フェード・イン/アウトの設定を保存したい場合には、曲の保存を行ってください。保存を行わずに電源を切ったり他の曲を選んだりすると、設定は失われますのでご注意ください。

オート・フェード・イン

1. マスタリング・ツール・キット選択画面で、[CURSOR]

でカーソルを“AUTO FADE IN”に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルで ONにします。fig.R15-60

2. CURSOR[ ]でカーソルを“TIME”に移動させ、

[ENTER]を押します。

オート・フェード・インの時刻設定画面が表示されます。fig.R15-61

100

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

3. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルで、オート・フェー

ド・インのパラメーターを設定します。

Start:

フェード・インを開始する時刻を設定します。

※ 現在時刻が Start より前にある場合、音量がゼロになっているためレコーダーを再生しても音は出ません。現在時刻がStart に達した時点で徐々に音が出始めます。

Length:

フェード・インを開始してから通常の音量に達するまでの時間を秒数で設定します。

Curve:

フェード・イン中の音量変化のカーブを設定します。

A 聴感上の音量変化が一定になります。

B 聴感上の音量変化が、最初は急激に、後に行くほど緩やかになります。

4. 設定が終了したら、[EXIT]を押してマスタリング・ツー

ル・キット選択画面に戻ります。

オート・フェード・アウト

1. マスタリング・ツール・キット選択画面で、[CURSOR]

でカーソルを“AUTO FADE OUT”に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルでON にします。fig.R15-62

2. CURSOR[ ]でカーソルを“TIME”に移動させ、

[ENTER]を押します。

オート・フェード・アウトの時刻設定画面が表示されます。

fig.R15-63

3. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルで、オート・フェー

ド・アウトのパラメーターを設定します。

Start:

フェード・アウトを開始する時刻を設定します。

Length:

フェード・アウトを開始してから音量がゼロに達するまでの時間を秒数で設定します。

※ 曲の最後がStart + Length よりも前にある場合、フェード・アウト中にいきなり曲が終わってしまうことになります。曲の最後できれいに音量がゼロになるよう、Startと Length の設定を適切に調節してください。

※ 現在時刻がStart + Length より後にある場合、音量がゼロになっているため、レコーダーを再生しても音は出ません。

Curve:

フェード・アウト中の音量変化のカーブを設定します。

A 聴感上の音量変化が一定になります。

B 聴感上の音量変化が、最初は急激に、後に行くほど緩やかになります。

4. 設定が終了したら、[EXIT]を押してマスタリング・ツー

ル・キット選択画面に戻ります。

101

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

曲間の秒数を指定する(プリ・ギャップ)音楽 CD 上に複数の曲を書き込む場合に、曲と曲の間の秒数をあらかじめ設定しておくことができます。

通常の CDプレーヤーで音楽 CD を再生すると、曲の開始前に -3, -2, -1 のようにマイナスの秒数が表示されることがあります。この時間を「プリ・ギャップ」と呼びます。

プリ・ギャップを指定することによって、わざわざ曲の最後に空白の録音データを作らなくても曲間の時間を作ることができます。

※ ただし、録音した曲の最後に空白が残っていた場合には、その空白部分に加えてさらにプリ・ギャップの時間が空くため、実際に CD プレーヤーで聞いた時に意図したよりも長い間隔が空いたたように聞こえてしまいます。

プリ・ギャップの時間ちょうどの曲間を空けたい場合は、トラック・イレースを行って、曲の最後の空白を削除してから書き込んでください。

『演奏を消去する(トラック・イレース)』(P.73)

1. [AUDIOCD WRITE/PLAY]を押します。

2. [CURSOR]で“WRITE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

メニュー画面が表示されます。fig.R15-70

3. さらに[CURSOR]で“PRE GAP”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

プリ・ギャップの設定画面になります。fig.R15-02(LCD)

4. TIME/VALUE ダイヤルで秒数を指定します。

曲の書き込みをする音楽CD への書き込みには、次の2通りの方法を選ぶことができます。

• 1曲ずつ追加して書き込む(トラック・アット・ワンス)

• 複数の曲を一度に書き込む(ディスク・アット・ワンス)

※ 一般の CD プレーヤーで再生するためには CD-R ディスクをお使いください。CD-RW ディスクでは再生できません。ただし CD プレーヤーの中には、CD-R であっても再生できないものがあります。なお、BR-1180CD 本体ではCD-R ディスクおよび CD-RW ディスクのいずれも再生が可能です。

1曲ずつ追加して書き込む(トラック・アット・ワンス)ここでは、現在選ばれている曲(カレント・ソング)のトラック9/10を音楽CD として書き込んでみます。

※ 必ずカレント・ソングからの書き込みとなります。

※ オーディオ CD の規格により、1曲の長さは 4秒以上必要です。トラックの演奏時間が 4秒未満の場合は、“DataToo Short!”と表示され書き込むことができません。

※ オーディオCD の規格により、1枚の音楽CDには99 曲まで保存することができます。100 曲目を追加しようとした場合は、“Too Many Tracks!”と表示され書き込むことができません。

※ トラック・アット・ワンスの書き込み制限として、プリ・ギャップを“0”に設定した場合でも、曲の先頭に 1 秒以下の無音部分ができます。完全に無音部分を無くしたい場合は、「ディスク・アット・ワンス」で書き込みをしてください。

1. 書き込み可能な CD-RまたはCD-RW ディスクをCD-R/

RWドライブにセットします。

※ すでにファイナライズを行った CD-R/CD-RW には曲の書き込みを行うことはできません。

2. [AUDIO CDWRITE/PLAY]を押します。

3. [CURSOR]で“WRITE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

メニュー画面が表示されます。

102

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

fig.R15-40

4. [CURSOR]で“TR. ATONCE”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

AUDIO CDの書き込み画面になります。fig.R15-03(LCD)

5. [CURSOR]とTIME/VALUE ダイヤルで、書き込みをし

たいトラック/V トラックを選びます。

6. CURSOR[ ]でカーソルを“GO”に移動させ[ENTER]

を押します。

“Write Speed?”と表示されます。fig.R15-30

7. 書き込み速度を設定します。

表示のままの書き込み速度でよいときは8.の操作に移ります。

書き込み速度を変えるときは、TIME/VALUEダイヤルで設定値を変えてから8. の操作に移ります。

Write Speed:x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

8. [ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

※ 書き込みを中止する場合は、[NO]を押します。

9. [ENTER]を押します。

音楽CD の書き込みが始まります。

※ 書き込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されから[YES]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)データは、書き込まれたところまで再生することができます。

書き込みが完了すると“Finalize OK?”と表示されます。

書き込みが完了するまでは電源を切ったり振動を与えたりしないでください。

※ 選択したトラックに録音データが存在しない場合や録音データが 4 秒未満の場合には“Data Too Short!”と表示され、書き込むことはできません。

※ 書き込み中にイジェクト・ボタンを押してもディスクを取り出すことはできません。

10.ファイナライズを行うときは[YES]を押します。

ファイナライズを行わないときは[NO]を押します。

ファイナライズとは

音楽 CD には、音楽データのほかに、そのデータの記録されているディスク上の位置や時刻などの情報が書き込まれています。この情報を書き込む操作を「ファイナライズ」と呼びます。

ファイナライズを行うと:

作成した音楽 CD を一般のプレーヤーで再生することができるようになります。ただしこれ以後の曲の追加書き込みはできなくなります。

また、短い曲を 1曲だけ書き込んだだけでファイナライズを行うと、CD の残り領域が使用されないため、ムダになってしまいます。

いくつか曲が書き込まれて CD がいっぱいに近づいた時に、初めてファイナライズを行うとよいでしょう。

ファイナライズを行わないと:

作成した音楽 CD は一般の CD プレーヤーではまだ再生することができません。ただし以後も曲を追加して書き込むことができます。一般のCDプレーヤーで再生したくなった場合は、別途ファイナライズを行ってください。『CD プレーヤーで再生できるようにする(ファイナライズ)』(P.106)

103

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

11.CD-R/RWドライブのイジェクト・ボタンを押し、ディス

クを取り出します。

※ ディスクの取り出しが可能になるまで数秒かかる場合があります。

複数の曲を一度に書き込む(ディスク・アット・ワンス)ハードディスク上に複数の曲が保存されている場合、そこから自由に曲を選んで一度に音楽 CD を作成することができます。

※ オーディオ CDの規格により、1 曲の長さは4 秒以上必要です。曲の演奏時間が4秒未満の場合には、“Data TooShort!”と表示され書き込むことができません。

※ オーディオCD の規格により、1枚の音楽 CDには99 曲まで保存することができます。100 曲目を追加しようとした場合は、“Too Many Tracks!”と表示され書き込むことができません。

1. データの書き込まれていないCD-R/RWディスク(空ディ

スク)をCD-R/RWドライブにセットします。

2. [AUDIOCD WRITE/PLAY]を押します。

3. [CURSOR]で“WRITE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R15-41

4. さらに[CURSOR]で“DISC AT ONCE”アイコンを選

び、[ENTER]を押します。

書き込みたい曲を登録する画面が表示されます。fig.R15-04(LCD)

※ すでにデータが書き込まれているCD-R/RW ディスクの場合、“Not Blank Disc!”と表示され、書き込みを行うことができません。必ず空ディスクを使用してください。もし CD-RW ディスクの場合であれば、“Erase Disc?”と表示されます。ここで[ENTER]を押すと、CD-RWディスクの消去が始まります。

5. カーソルを“[INSERT]”に移動させ、[ENTER]を押し

て曲を登録します。

TIME/VALUEダイヤルを回して、書き込みたい曲を選ぶことができます。

6. CURSOR[ ]でカーソルを右に移動させ、書き込みた

いV トラックの設定画面を表示させます。fig.R15-05(LCD)

TIME/VALUEダイヤルを回して、書き込みたいVトラックを設定することができます。

このとき、マスタリング・モードにおいて最後にマスタリングを行ったVトラック(最終マスタリング・トラック)には“MAS TR.”と表示されますので、Vトラックを設定する際の目安にしてください。

※ 最終マスタリング・トラックの変更方法については、『最終マスタリング・トラックを変更する』(P.49)をご覧ください。

※ 設定できるトラックは必ずステレオ・トラックになります。モノ・トラックとして設定することはできません。

7. 間違って曲を登録した場合は、CURSOR[ ]を押して

“[DEL]”にカーソルを移動させ[ENTER]を押します。

登録が取り消されます。

8. すでに登録した曲の直前に別の曲を挿入する場合は、

カーソルを右に移動させて“[INS]”に合わせ、[ENTER]

を押します。

新しく曲が挿入され登録されます。

9. 5~ 8の操作を繰り返し、書き込みたい曲をすべて登録し

終えたら、カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

“Write Speed?”と表示されます。

104

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

fig.R15-71

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

10.TIME/VALUE ダイヤルで、書き込み速度を設定します。

Write Speed:

x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

11.[ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認メッセージが表示されますので、さらに[YES]を押します。

“Now Writing...”に表示が変わり、音楽 CD の書き込みが始まります。

※ 登録した曲の合計時間がCD-R/RW ディスクの最大記録時間を超えている場合、“CD Full!”と表示され、書き込むことができません。その場合には登録する曲の数を減らして、再度書き込みを行ってください。

※ 書き込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)ただし、中止するまでに書き込まれた内容の保証についてはご容赦願います。特に CD-R ディスクの場合、二度と使用することができなくなりますのでご注意ください。

※ 書き込み中にイジェクト・ボタンを押してもディスクを取り出すことはできません。

“Complete!”と表示されたら、書き込み完了です。

12.続けて8~10の操作を繰り返し、複数枚のCD-R/RWディ

スクに書き込むことができます。

書き込みが完了するまでは、電源を切ったり振動を与えたりしないでください。

音楽CDを再生するBR-1180CDでは音楽 CDの再生を行うことができます。

CD-R ディスクだけでなく、一般の CD プレーヤーでは再生できない CD-RW ディスクであっても再生することができます。

またBR-1180CD で作成した音楽CDであれば、ファイナライズを行う前でも再生することができます。

1. 音楽CD をCD-R/RWドライブにセットします。

2. [AUDIO CDWRITE/PLAY]を押します。

3. [CURSOR]で“PLAY”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

音楽CD の再生画面が表示されます。fig.R15-06

4. TIME/VALUE ダイヤルで、再生したい曲の番号を選びます。

5. [CURSOR]でカーソルを“ ”に移動させ、[ENTER]

を押します。

曲の再生が始まり、音楽 CD の中のトラック番号と時刻が表示されます。

6. 再生を止めるときは、カーソルを“ ”に移動させ、

[ENTER]を押します。

画面に表示される記号にカーソルを合わせて[ENTER]を押すと、次のような動作になります。

: 曲の再生を止めます。

: 曲を再生します。再生中に[ENTER]を押すと、一時停止になります。再度[ENTER]を押すと、停止した位置から引き続き再生が始まります。

: 曲の先頭に戻ります。現在位置が曲の先頭に近いときは、1つ前の曲の先頭に戻ります。

: ボタンを押している間、曲を巻き戻します。

: ボタンを押している間、曲を早送りします。

: 次の曲の先頭に進みます。

105

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

※ 音楽 CD の再生画面が表示されているときは、イジェクト・ボタンを押してもディスクは取り出せません。ディスクを取り出すときは、[EXIT]を押して音楽 CDの再生画面を抜けてからイジェクト・ボタンを押してください。なお、再生中に[EXIT]を押すと、強制的に再生を停止します。

CDプレーヤーで再生できるようにする(ファイナライズ)書き込み終了時にファイナライズを行っていないディスクの場合、一般の CD プレーヤーで再生することはできません。このようなディスクに対しても、後からファイナライズだけを行うことで、CD プレーヤーで再生することができるようになります。

※ ファイナライズしたディスクには、曲を書き込むことはできません。

1. ファイナライズを行っていないディスクを CD-R/RW ドライブにセットします。

2. [AUDIOCD WRITE/PLAY]を押します。

3. [CURSOR]で“FINALIZE”アイコンを選び、[ENTER]を押します。

“Finalize OK?”と表示されます。fig.R15-07

4. ファイナライズをするときは、[ENTER]を押します。

※ 中止するときは[EXIT]を押します。

ファイナライズが始まり、進行具合が表示されます。

“Complete!”と表示され、トラック・ボタンが点滅するとファイナライズ完了です。

※ 一旦ファイナライズが始まると、途中で止めることはできません。

※ CD-RW ディスクの場合、ファイナライズを行っても、通常の CD プレーヤーでは再生できません。通常の CD プレーヤーで再生するためには CD-R ディスクをお使いください。

音楽CDからオーディオ・トラックに曲を取り込む音楽 CD から曲を選んで、オーディオ・トラックに取り込むことができます。

1. 音楽CD をCD-R/RWドライブにセットします。

2. [AUDIO CDWRITE/PLAY]を押します。

3. [CURSOR]でカーソルを“IMPORT”アイコンに移動さ

せ、[ENTER]を押します。

音楽CD のインポート画面が表示されます。fig.R15-50

4. TIME/VALUE ダイヤルで、取り込みたい曲の番号を選び

ます。

このとき、カーソルを“PRVW”に移動させて[ENTER]を押すと、選んだ曲を聞くことができます(プレビュー)。再生を止めるには再度[ENTER]を押します。

5. カーソルをトラック番号に移動させ、TIME/VALUE ダイ

ヤルで取り込み先のトラック番号を選びます。

BR-1180CD、およびその CD-R/RW ライト機能は、あなた自身が著作権を保有している素材、あるいは著作権保有者から複製を許可された素材を複製するために設計されています。したがって、音楽 CD など、第三者が権利を有する素材を権利所有者の許可なく複製することは、自分で楽しむことを目的とした使用(私的使用)時以外、著作権法違反となり罰せられます。また、私的使用の場合であっても、SCMS 等のコピー防止のための技術的保護手段を回避して複製する行為は著作権法違反になります。権利保有者の許諾を得る方法などの詳細は、著作権専門家、専門機関にご相談ください。

106

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

6. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

“Now Reading...”と表示され、取り込みが始まります。

“Complete!”と表示されたら、取り込み完了です。

マスタリング・ツール・キットの設定を変更する

新しいパッチを作る新しいパッチを作るときは、あらかじめ記憶されているパッチの中からイメージにもっとも近いパッチを選び、その設定を変更します。変更した設定を保存するときは、ユーザー・パッチやソング・パッチとして保存してください。

『マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き』(P.162)

1. [REC MODE]を数回押して、MASTERING インジケー

ターを点灯させます。

マスタリング画面が表示されます。fig.R15-80

2. [MASTERING TOOL KIT]を押して、マスタリング・ツー

ル・キット選択画面を表示させます。

※ マスタリング画面で[ENTER]を押しても、この画面を表示させることができます。

※ REC MODE の“INPUT”または“BOUNCE”のインジケーターが点灯しているときに[MASTERING TOOLKIT]を押すと、この画面を選ぶことができます。

fig.R15-90

3. [CURSOR]を押して“パッチ・ナンバー”を選び、TIME/

VALUEダイヤルを回して、パッチを選びます。

4. [CURSOR]で“EDIT”を選び、[ENTER]を押します。

マスタリング・ツール・キットの各エフェクトの接続図がグラフィックで表示されます。(エディット・モード)

fig.R15-91

5. [CURSOR]でエフェクトを選び、TIME/VALUE ダイヤ

ルを回して各エフェクトをオン/オフします。fig.R15-92

6. [CURSOR]でカーソルをパラメーターを変更したいエ

フェクトに移動させ、[ENTER]を押します。

選んだエフェクトのパラメーターが変更できるようになります。

7. [CURSOR]でパラメーターを選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルを回して値を変更します。

8. 他にも変更したいエフェクトがあるときは、[EXIT]を押

して画面を1 つ戻し、6~ 7の操作を繰り返します。

※ このとき、パラメーターの設定画面内で CURSOR[ ]

[ ]を押すと、別のエフェクトのパラメーター設定画面に移動することができます。

※ 現在の設定を保存するときは、引き続き次項『パッチの設定を保存する』の操作を行ってください。

※ 変更した設定は一時的なものです。変更したパッチを保存せずにエディット・モードを抜けると、パッチ・ナンバーに“TMP”と表示されます。[ENTER]を押すと、マスタリング・ツール・キットの接続図に戻ります。パッチを書き込むための操作については、次項『パッチの設定を保存する』をご覧ください。“TMP”が表示されている状態で別のパッチを新たに選ぶと、変更したパッチは元の状態に戻ります。このとき、変更した内容は失われますのでご注意ください。

エフェクト・オフ エフェクト・オン

107

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

パッチの設定を保存する変更した設定に、名前(パッチ・ネーム)を付けて保存します。

1. パッチ・ネームを付けます。

マスタリング・ツール・キットの接続図が表示されている画面内で[CURSOR]を押して“NAME”を選び、[ENTER]を押します。

fig.R15-93

パッチ・ネームが変更できるようになります。

2. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、パッチ・

ネームを入力します。

3. 各エフェクトの設定や、パッチ・ネームの変更を終えた

ら、[EXIT]を押して1つ前の画面(マスタリング・ツール・キットの接続図)に戻します。

4. [CURSOR]を押して“WRITE”を選び、[ENTER]を押

します。fig.R15-94

5. TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチの書き込み先を

選びます。

fig.R15-95

※ 書き込み先にプリセット・パッチを選ぶことはできません。

6. パッチの書き込み先が決まったら、[ENTER]を押しま

す。

書き込みが終わると、パッチの選択画面に戻ります。

7. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

パッチをコピーするマスタリング・ツール・キットの設定が似たパッチをいくつか作る場合には、パッチをコピーすると便利です。

1. [REC MODE]を数回押して、MASTERING インジケー

ターを点灯させます。

マスタリング画面が表示されます。fig.R15-80

2. [MASTERING TOOL KIT]を押して、マスタリング・ツー

ル・キット選択画面を表示させます。

※ マスタリング画面で[ENTER]を押しても、この画面を表示させることができます。

※ REC MODE の“INPUT”または“BOUNCE”のインジケーターが点灯しているときに[MASTERING TOOLKIT]を押すと、この画面を選ぶことができます。

fig.R15-90

3. [CURSOR]を押して“パッチ・ナンバー”を選び、TIME/

VALUEダイヤルを回して、パッチを選びます。

4. [CURSOR]でカーソルを“COPY”に移動させ、[ENTER]

を押します。

108

音楽CDを作成する(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

fig.R15-96

5. TIME/VALUE ダイヤルを回して、パッチのコピー先を選

びます。fig.R15-97

※ コピー先にプリセット・パッチを選ぶことはできません。

※ CURSOR[ ]を押すと、コピー元を変更することができます。

6. パッチのコピー先が決まったら、[ENTER]を押します。

コピーが終わると、パッチの選択画面に戻ります。

7. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

109

1

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

BR-1180CDでは、内蔵のCD-R/RWドライブを使って、いろいろな形でデータのやりとりを行うことができます。

• 録音した曲やデータをCD-R/RWに保存する

• パソコンとの間で波形データをやりとりする

※ BR-1180(CD-R/RWドライブ未搭載)をお使いの場合は、別売のCD-R/RWドライブ「CDI-BR-1」を装着する必要があります。

録音した曲をCD-R/RWディスクに保存する録音した曲は本体ハードディスク上に記録されていますが、万一ハードディスクが破損した場合などに備えて、録音した曲をCD-R/RWディスクに保存しておくことをおすすめします。

またCD-R/RWディスクに保存しておけば、他のBR-1180CDで読み込んで演奏させることもできます。

曲を CD-R/RWディスクに保存する(ソング・バックアップ)

1. 書き込み可能なCD-R/RWディスク(空ディスク)をCD-

R/RW ドライブにセットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]

を押します。

3. [CURSOR]で“BACKUP”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-01

4. さらに[CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

ソング・バックアップ画面が表示されます。

fig.R16-50

※ すでにデータが書き込まれているCD-R/RW ディスクの場合、“Not Blank Disc”と表示され、バックアップを行うことができません。必ず空ディスクを使用してください。もしCD-RWディスクの場合であれば、“Erase Disc?”と表示されます。ここで[ENTER]を押すと、CD-RWディスクの消去が始まります。

5. [CURSOR]で保存したい曲を選び、[ENTER]を押して

登録します。

複数の曲が登録可能です。登録された曲には“*”が表示されます。再度[ENTER]を押すと登録は抹消され、“*”が消えます。

ハードディスク上のすべての曲を保存したい場合には、カーソルを“ALL”に移動させ[ENTER]を押します。すべての曲が一度に登録されます。

再度[ENTER]を押すと、すべての曲の登録がキャンセルされます。

6. 保存したい曲をすべて登録し終わったら、カーソルを

“GO”に移動させ[ENTER]を押します。

“Write Speed?”と表示されます。fig.R16-90

7. 書き込み速度を設定します。

表示のままの書き込み速度でよいときは8.の操作に移ります。

書き込み速度を変えるときは、TIME/VALUEダイヤルで設定値を変えてから8. の操作に移ります。

Write Speed:x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

10

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

8. [ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

※ 書き込みを中止する場合は、[NO]を押します。

9. [ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスクへの書き込みが始まります。

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

※ 書き込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)ただし、中止するまでに書き込まれた内容の保証についてはご容赦願います。

“Complete!”と表示されたら、書き込み完了です。

※ 保存する曲数や曲のサイズなどによってCD-R/RW ディスク 1枚に納まりきらない場合は、複数のディスクに分割してバックアップされます。その場合は、あらかじめ空ディスクを複数枚用意しておき、画面の指示に従ってCD-R/RW ディスクを入れ替えてください。

保存した曲を本体に読み込む(ソング・リカバー)

1. 曲の入った CD-R/RWディスクを CD-R/RWドライブに

セットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]

を押します。

3. [CURSOR]で“RECOVER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-02

4. さらに[CURSOR]で“SONG”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

保存されている曲の一覧が表示されます。fig.R16-51

5. [CURSOR]で読み込みたい曲を選び、[ENTER]を押し

て登録します。

複数の曲が登録可能です。登録された曲には“*”が表示されます。再度[ENTER]を押すと登録は抹消され、“*”が消えます。

CD-R/RW ディスク上のすべての曲を読み込みたい場合には、カーソルを“ALL”に合わせ[ENTER]を押します。すべての曲が一度に登録されます。再度[ENTER]を押すと、すべての曲の登録がキャンセルされます。

6. 読み込みたい曲をすべて登録し終わったら、カーソルを

“GO”に移動させ[ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスクからの読み込みが始まります。

111

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

※ 読み込みたい曲の合計サイズがハードディスクの空き容量より大きい場合は、“HDD Full!”と表示され、読み込むことはできません。その場合は、登録した曲の数を減らすか、ハードディスク上の不要な曲を消去してから読み込んでください。

読み込まれた曲は、ハードディスク上の空いているソング番号の場所に順番に記憶されます。

※ 読み込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[ENTER]を押すと、読み込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)

“Complete!”と表示されたら、読み込み完了です。

ハードディスク上のデータをCD-R/RWに保存する以下のデータをCD-R/RW ディスクに保存したり、保存したデータをハードディスクに読み込むことができます。

• ユーザー・エフェクト・パッチ

• ユーザー・マスタリング・ツール・キット

• ユーザー・スピーカー・モデリング

• ユーザー・リズム・アレンジ/パターン/ループ・フレーズ

データを CD-R/RWに保存する(ユーザー・バックアップ)

1. 書き込み可能なCD-R/RW ディスク(空ディスク)をCD-

R/RW ドライブにセットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]を押します。

3. [CURSOR]で“BACKUP”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-03

4. さらに[CURSOR]で“USER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

ユーザー・バックアップ画面が表示されます。fig.R16-52

112

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

※ すでにデータが書き込まれているCD-R/RW ディスクの場合、“Not Blank Disc”と表示され、バックアップを行うことができません。必ず空ディスクを使用してください。もしCD-RWディスクの場合であれば、“Erase Disc?”と表示されます。ここで[ENTER]を押すと、CD-RWディスクの消去が始まります。

5. [CURSOR]で保存したいデータを選び、[ENTER]を押

して登録します。

複数のデータが登録可能です。登録されたデータには“*”が表示されます。再度[ENTER]を押すと登録は抹消され、“*”が消えます。

バックアップできるデータの種類:

EFFECTSインサート・エフェクト・パッチのユーザー・バンクを保存します。

MASTERING T.KIT

マスタリング・ツール・キットのユーザー・バンクを保存します。

SP. MODELINGスピーカー・モデリングのユーザー・バンクを保存します。

RHYTHM/LP.PHRASEユーザー・リズム・アレンジ/パターン/ループフレーズを保存します。

※ カーソルを“ALL”に移動させて[ENTER]を押すと、上記すべてのデータが選ばれます。再度[ENTER]を押すと、選択がすべてキャンセルされます。

6. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

“Write Speed?”と表示されます。fig.R16-91

7. 書き込み速度を設定します。

表示のままの書き込み速度でよいときは8.の操作に移ります。

書き込み速度を変えるときは、TIME/VALUEダイヤルで設定値を変えてから8. の操作に移ります。

Write Speed:

x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

8. [ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

※ 書き込みを中止する場合は、[NO]を押します。

9. [ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスクへの書き込みが始まります。

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には、“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

※ 書き込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)ただし、中止するまでに書き込まれた内容の保証についてはご容赦願います。

“Complete!”と表示されたら、書き込み完了です。

保存したデータを本体に読み込む(ユーザー・リカバー)

1. データの入ったCD-R/RWディスクをCD-R/RWドライブ

にセットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]を押します。

3. [CURSOR]で“RECOVER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-04

4. さらに[CURSOR]で“USER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

ユーザー・リカバー画面が表示されます。

113

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

fig.R16-53

5. TIME/VALUE ダイヤルで、読み込みたいデータの種類を

選びます。

※ CD-R/RW ディスクに保存されていないデータの種類を選ぶことはできません。

リカバーできるデータの種類:

EFFECTSインサート・エフェクトのユーザー・バンクを読み込みます。

MASTERING T.KITマスタリング・ツール・キットのユーザー・バンクを読み込みます。

SP. MODELINGスピーカー・モデリングのユーザー・バンクを読み込みます。

RHYTHM/LP.PHRASEユーザー・リズム・アレンジ/パターン/ループフレーズを読み込みます。

ARRANGEユーザー・リズム・アレンジのみを読み込みます。

PATTERNユーザー・リズム・パターンのみを読み込みます。

LP PHRASE ALLユーザー・ループ・フレーズのバンクA~H を読み込みます。

LP PHRASE A~H選んだユーザー・ループ・フレーズのバンクのみを読み込みます。

“LP PHRASE ALL, A ~ H”を選ぶ場合

カーソルを右に移動させ、TIME/VALUE ダイヤルで“ALL, A ~H”を切り替えます。

fig.R16-30

“LP PHRASE A~ H”を選んだ場合には、さらに画面の下部にリカバー先が表示されます。リカバー先を変更したい場合には、カーソルを“DEST”に移動させ TIME/VALUE ダイヤルで指定します。

すべてのデータを読み込みたい場合

カーソルを“ALL”に移動させて[ENTER]を押します。

“Recover All? と表示されてから[YES]を押すと、読み込みが始まります。

中止する場合は[NO]を押します。

6. カーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスクからの読み込みが始まります。

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には、“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

※ リカバー前にハードディスク上に存在していたデータは、リカバーされたデータに上書きされます。

※ 読み込みたいデータの合計サイズがハードディスクの空き容量より大きい場合は、“HDD Full!”と表示され、読み込むことはできません。その場合はハードディスク上の不要な曲やデータを消去してから読み込んでください。

※ 読み込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)

“Complete!”と表示されたら、読み込み完了です。

114

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

ハードディスクの内容をすべてCD-R/RWディスクに保存する曲やデータに関わらず、ハードディスク上のすべてのデータをCD-R/RWディスクに保存したり、保存したデータを読み込むことができます。

※ 保存できるのは、現在選ばれているドライブ(パーティション)上のデータのみです。他のドライブ(パーティション)上のデータを保存したい場合には、ドライブを切り替えてからバックアップを行ってください。また、読み込む場合にも、現在選ばれているドライブ上に読み込まれます。

ハードディスクの内容をCD-R/RWディスクに保存する(HDDバックアップ)

1. 書き込み可能なCD-R/RWディスク(空ディスク)をCD-

R/RW ドライブにセットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]を押します。

3. [CURSOR]で“BACKUP”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-05

4. さらに[CURSOR]で“HDD”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

“HDD Backup Ok?”と表示されます。fig.R16-54

※ すでにデータが書き込まれているCD-R/RW ディスクの場合、“Not Blank Disc!”と表示され、書き込みを行うことができません。必ず空ディスクを使用してください。

もし CD-RW ディスクの場合であれば、“Erase Disc?”と表示されます。ここで[ENTER]を押すと、CD-RWディスクの消去が始まります。

5. [YES]を押します。

※ このとき、現在録音中の曲がある場合には“SaveCurrent?”とメッセージが表示されることがあります。現在の曲をハードディスクに保存したい場合は[YES]を、保存しなくても構わない場合は[NO]を押します。[NO]を押した場合には、録音中のデータは失われますのでご注意ください。

“Write Speed?”と表示されます。fig.R16-92

6. 書き込み速度を設定します。

表示のままの書き込み速度でよいときは7.の操作に移ります。

書き込み速度を変えるときは、TIME/VALUEダイヤルで設定値を変えてから7. の操作に移ります。

Write Speed:x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

7. [ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

※ 書き込みを中止する場合は、[NO]を押します。

8. [ENTER]を押します。

バックアップが始まります。

※ バックアップを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[ENTER]を押すと、バックアップが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)

“Complete!”と表示されたら、バックアップ完了です。

※ ハードディスクの内容がCD-R/RWディスク1枚に納まりきらない場合は、複数のディスクに分割してバックアップされます。その場合は、あらかじめ空ディスクを複数枚用意しておき、画面の指示に従って CD-R/RWディスクを入れ替えてください。

115

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

保存したハードディスクの内容を本体に読み込む(HDDリカバー)

1. ハードディスクの内容が保存された CD-R/RW ディスク

をCD-R/RWドライブにセットします。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]

を押します。

3. [CURSOR]で“RECOVER”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R16-06

4. さらに[CURSOR]で“HDD”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

“HDD Recover Ok?”と表示されます。fig.R16-55

5. [YES]を押し、“Initialize HDD?”と表示されたら

再度[YES]を押します。

ハードディスクが初期化された後、リカバーが始まります。

“Complete!”と表示されたら、読み込み完了です。

HDD リカバーを行うと、それまでハードディスクに記憶されていた曲やデータはすべて消去され、CD-R/RWディスクに入っている内容で上書きされます。消去された曲やデータを復元することはできませんのでご注意ください。

波形データを取り込む/書き出す※ CD-R/RW の書き込み可能なドライブを搭載したパソコ

ンが必要です。

CD-R/RW ドライブのついたパソコンをお持ちの場合、CD-R/RWディスクを使ってBR-1180CDとの間で波形データのやりとりをすることができます。

例えば、パソコン上のオーディオ・ソフトウェアなどで作成した波形データをBR-1180CD に取り込み、オーディオ・トラックに貼り付けて使うことが可能です。また、BR-1180CDで録音したオーディオ・トラックのデータをパソコンに取り込んで編集することも可能です。

パソコン上の波形データをオーディオ・トラックに取り込む(WAV/AIFF インポート)

1. あらかじめ、パソコン上で取り込みたい波形データを

CD-R/RWディスクに書き込みます。

書き込んだ CD-R/RW ディスクはファイナライズ(P.106)までしておきます。

※ CD-R/RW ディスクには「ISO9660レベル 2、モード1」で書き込みをしてください。それ以外のフォーマットで書き込んだ場合、BR-1180CD では読み込めない場合があります。

※ 取り込める波形データのフォーマットは WAV またはAIFF 形式のモノ/ステレオの8ビット/16ビットのみです。またサンプリング周波数は44.1 kHzのみです。それ以外のフォーマットの波形データは取り込めません。

※ 圧縮された WAV または AIFF ファイルは取り込めません。

※ 時間の短い波形データ(約 500 ms 未満)は取り込めません。

※ AIFF ファイルのループ・ポイントの設定は、無効になります。

※ 波形データのファイル名は、アルファベット 8文字 + 拡張子 3文字としてください。それ以外のファイル名をつけた場合、BR-1180CD の画面上に正しく表示されないことがあります。

※ 波形データをCD-R/RW ディスクへ書き込む方法については、お使いのパソコンおよびCD-R/RW ドライブの取扱説明書をお読みください。

2. 書き込んだ CD-R/RWディスクをBR-1180CD のCD-R/

RW ドライブにセットし、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]を押します。

3. [CURSOR]で“WAVE MENU”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

116

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

メニュー画面が表示されます。fig.R16-07

4. さらに[CURSOR]で“IMPORT”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

波形データのインポート画面が表示されます。fig.R16-56

※ ファイルがフォルダごとにまとめられている場合は、

フォルダ名と記号( )が表示されます。フォルダ内のファイルを表示させるには、カーソルをフォルダ名に合わせて[ENTER]を押します。

fig.R16-94

5. 取り込みたいファイルの形式を切り替えるときは、カー

ソルを“TYPE”に移動させて[ENTER]を押します。

[ENTER]を押すたびに、WAVファイルとAIFF ファイルが切り替わります。

6. [CURSOR]で、取り込みたい波形データのファイルを

選びます。

このとき、カーソルを“PRVW”に移動させて[ENTER]を押すと、選んだ波形データの音を聞くことができます(WAVEプレビュー)。再度[ENTER]を押すとプレビューが停止します。

7. カーソルを“SEL”に移動させ、[ENTER]を押します。

取り込み先のトラック指定画面が表示されます。

fig.R16-08

8. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、取り込

み先のトラックを指定します。

9. カーソルを“LOC”に移動させ、[ENTER]を押します。

波形データのインポート(MEAS)画面が表示されます。fig.R16-80

このとき、カーソルを“DISP”に移動させ[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定します。

START(スタート・ポイント):インポート先のトラックの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):インポート先のトラックの終了位置を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定するとずれを無くすことができます。

※ 波形データの先頭から最後までを取り込みたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

10.設定が終わったら、カーソルを“GO”に移動させ

[ENTER]を押します。

波形データの取り込みが開始されます。

※ 取り込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[YES]を押すと、取り込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示されるまで、時間がかかることがあります。)中止するまでに取り込まれたファイルは有効です。

“Complete!”と表示されたら、取り込み完了です。

117

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

オーディオ・トラックの波形データをパソコンに取り込む(WAV/AIFF エクスポート)指定したトラックのデータをCD-R/RWディスクに波形ファイルとして書き込み、そのCD-R/RW ディスクをパソコンで読み込むことによって、パソコン上に波形データを取り込むことができます。

1. 書き込み可能なCD-R/RWディスク(空ディスク)を BR-

1180CDの CD-R/RWドライブにセットします。

※ お使いのパソコンのドライブがCD-ROMドライブまたはCD-R ドライブの場合、CD-RW ディスクを使用することはできません。その場合には CD-R ディスクをお使いください。

2. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]

を押します。

3. [CURSOR]で“WAVE MENU”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

メニュー画面が表示されます。fig.R16-09

4. さらに[CURSOR]で“EXPORT”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

波形データのエクスポート画面が表示されます。fig.R16-10

※ すでにデータが書き込まれているCD-R/RW ディスクの場合は“Not Blank Disc!”と表示され、エクスポートを行うことができません。必ず空ディスクを使用してください。もし CD-RW ディスクの場合であれば、“EraseDisc?”と表示されます。ここで[ENTER]を押すと、CD-RW ディスクの消去が始まります。

5. カーソルを“FORMAT TYPE”に移動させ、TIME/VALUE

ダイヤルでエクスポートしたいファイルの形式を選びま

す。

FORMAT TYPE:

WAV WAV形式でエクスポートします。(主に Windows で使用される形式です。)

AIFF AIFF 形式でエクスポートします。(主に Macintoshで使用される形式です。)

6. [CURSOR]とTIME/VALUEダイヤルを使って、エクス

ポートしたいトラックを指定します。

モノ・トラックを指定した場合には、モノの波形ファイルとして書き込まれます。ステレオ・トラックを指定した場合には、ステレオの波形ファイルとして書き込まれます。

※ トラック 9/10 はステレオに固定のため、モノ・トラックとして指定することはできません。

7. 他にも同じ設定(範囲、位置)でエクスポートしたいト

ラックがあるときは、以下の位置にカーソルを合わせ、

TIME/VALUE ダイヤルで設定します。fig.R16-11(LCD)

新しいトラックが指定できるようになります。

この場合、すでに指定されているトラックを重複して指定することはできません。

指定を取り消したいトラックがあるときは、TIME/VALUE ダイヤルを左に回して“?”を表示させます。

※ “?”が 1つでもある行はエクスポートされません。

※ TIME/VALUEダイヤルを右に回して“*”を選ぶと、すべてのトラックまたはすべてのVトラックを対象とすることができます。

※ すべてのトラックのすべてのVトラックを対象にしたいときは“* - *”と設定してください。

※ トラック 9/10 はステレオ・トラックなので、それぞれを個別に選ぶことはできません。

8. カーソルを“LOC”に移動させ、[ENTER]を押します。

WAVE EXPORT LOC画面が表示されます。

118

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

より進んだ使いかた

fig.R16-12

このとき、カーソルを“DISP”に移動させ[ENTER]を押すと、押すたびに指定方法(小節、時刻、マーカー)を切り替えることができます。

次の項目を設定します。

START(スタート・ポイント):

エクスポート元のトラックの先頭位置を指定します。

END(エンド・ポイント):

エクスポート元のトラックの終了位置を指定します。

※ 上記の項目を時刻で指定した後で、小節やマーカー表示に切り替えた場合、現在の表示位置と実際の位置がずれていることを示す“+”が表示されることがあります。小節やマーカーを使って指定する場合は、それぞれの画面の中で TIME/VALUE ダイヤルを使って指定するとずれを無くすことができます。

※ トラックの先頭から最後までをエクスポート元としたい場合は、“ALL”を選んで[ENTER]を押します。

9. 設定が終わったら、カーソルを“GO”に移動させ

[ENTER]を押します。

“Write Speed?”と表示されます。fig.R16-93

10.書き込み速度を設定します。

表示のままの書き込み速度でよいときは 11. の操作に移ります。

書き込み速度を変えるときは、TIME/VALUEダイヤルで設定値を変えてから11. の操作に移ります。

Write Speed:x2 (352 kbps) 2 倍速で書き込みをします。x4 (704 kbps) 4 倍速で書き込みをします。x8 (1408 kbps) 8 倍速で書き込みをします。

※ メディアによっては、書き込み速度の範囲に制限があるものがあります。その場合には、TIME/VALUEダイヤルで設定可能な値も制限されます。

11.[ENTER]を押します。

“Write Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

※ 書き込みを中止する場合は、[NO]を押します。

12.[ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスクへの書き込みが開始されます。

※ 書き込みを途中でやめるときは、[EXIT]を押します。“Cancel?”と表示されてから[ENTER]を押すと、書き込みが中止されます。([EXIT]を押してからメッセージが表示まで、時間がかかることがあります。)ただし、中止するまでに書き込まれた内容の保証についてはご容赦願います。

“Complete!”と表示されたら、書き込み完了です。

CD-R/RW へは、次のようなファイル名で書き込まれます。

トラック1 V トラック1TR01___1.WAVまたは TR01___1.AIF

トラック1 V トラック2TR01___2.WAVまたは TR01___2.AIF

トラック1 V トラック3TR01___3.WAVまたは TR01___3.AIF

トラック2 V トラック7TR02___7.WAVまたは TR02___7.AIF

トラック2 V トラック8TR02___8.WAVまたは TR02___8.AIF

トラック3/4 V トラック1TR0304_1.WAV またはTR0304_1.AIF

トラック3/4 V トラック2TR0304_2.WAV またはTR0304_2.AIF

トラック9/10 V トラック7TR0910_7.WAV またはTR0910_7.AIF

トラック9/10 V トラック8TR0910_8.WAV またはTR0910_8.AIF

※ CD-R/RW ディスクへは、「ISO9660 レベル 2、モード1」で書き込まれます。

13.パソコン側で使用するアプリケーション・ソフトウェア

の操作に応じて、CD-R/RW ディスクからデータを取り込みます。

119

CD-R/RWを使ってデータをやりとりする(BR-1180CD)

CD-RWディスクのデータを消去するCD-RW ディスクの場合には、データを消去することで再度書き込むことができるようになります。

消去を行うと、ディスク上のすべてのデータが消えてしまいます。ご注意ください。

※ 消去ができるのはCD-RW ディスクだけです。CD-R ディスクでは消去ができません。

1. 消去したいCD-RWディスクをCD-R/RWドライブにセッ

トします。

2. [DATA SAVE/LOAD]を押します。

3. [CURSOR]で“ERASE”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

“Erase Disc?”と表示されます。fig.R15-09

4. 消去するときは[YES]を押します。

※ 中止するときは[NO]を押します。

消去が始まり、進行具合が表示されます。

“Complete”と表示され、トラック・ボタンが点滅すると消去完了です。

※ 消去時間は、ディスクの種類や記憶されているデータ量によって変わります。

※ 一旦消去が始まると、途中で止めることはできません。

120

MIDI 機器と同期演奏させる

より進んだ使いかた

この章では、MIDI の基礎知識と、MIDI シーケンサーと同期演奏させる場合の操作について説明します。

MIDI の基礎知識

MIDI とはMIDI とは「Musical Instrument Digital Interface」の略です。これは、電子楽器やコンピューターとの間で、演奏情報や音色の切り換え情報などをやり取りするために考えられた世界共通の規格です。MIDI 規格に対応していれば、メーカーや楽器の種類が異なっていても機器に応じて演奏情報が伝えられます。

MIDI コネクターMIDI メッセージ(MIDI で扱う情報)は以下の3 種類のコネクターでやり取りします。

MIDI IN:

他のMIDI 機器からのMIDI メッセージを受ける

MIDI OUT:

本機からのMIDI メッセージを送る

MIDI THRU:

MIDI IN コネクターからのMIDI メッセージをそのまま送る

※ 本機では、MIDI IN コネクターおよび MIDI OUT コネクターのみを装備しています。

MIDI チャンネルMIDI では、複数のMIDI 機器にそれぞれ違った情報を1本のMIDI ケーブルで送ることができます。これは、MIDI チャンネルという考えかたがあるからです。

MIDI チャンネルはテレビのチャンネルと考えかたが似ています。テレビのチャンネルを切り換えると、いろいろな放送局の番組が見られます。これは、送信側と受信側のチャンネルが一致しているチャンネルの情報が伝わるからです。

MIDI の場合も同様で、送信側の MIDI チャンネルが“1”のときは、受信側のMIDI チャンネルも“1”に設定しておかないと、MIDI メッセージは伝わりません。

MIDI インプリメンテーション・チャートについてMIDI を使用することで、さまざまな電子楽器と会話ができるようになります。しかし、すべての機器間ですべての MIDIメッセージをやり取りできるわけではありません。相互の機器で共通しているMIDI メッセージだけがやり取りできます。

MIDI 機器の取扱説明書には、MIDI インプリメンテーション・チャートが付いています。このチャートは、送受信できるMIDI メッセージを簡単に確認できるようになっています。

MIDI 機器を使うときは相互の機器のチャートを比べ、対応しているMIDI メッセージを確認してください。

※ BR-1180 での詳しいMIDI の仕様は、『MIDI インプリメンテーション』(P.179)に記載しています。

外部MIDI 音源でリズム・ガイドを鳴らすMIDI 音源を使って、好みの音色でリズム・ガイドを鳴らしたいときは、次の設定をします。

1. MIDIケーブルを使って、本機とMIDI音源を図のように接

続します。fig.R17-01

2. [UTILITY]を押します。

3. [CURSOR]で“MIDI”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

MIDI音源

MIDI OUT

MIDI IN

121

MIDI 機器と同期演奏させる

fig.R17-02(LCD)

4. CURSOR[ ]で“Rhythm Note Ch.”を選び、TIME/

VALUEダイヤルでMIDI チャンネル(1~ 16)を設定します。

“OFF”にすると、リズム・ガイドのノート・メッセージは送信されません。

5. リズム・ガイドの設定を終えたら、[EXIT]を数回押して

トップ画面に戻ります。

リズム・ガイドで発音される音とノート・ナンバーの対応は以下の通りです。

外部MIDI 音源が GSまたはGMに対応している場合は、そのまま鳴らすことができます。どちらにも対応していない場合は、外部MIDI 音源の各ノート・ナンバーで設定されている音色を変更してください。変更の方法については、お使いのMIDI音源の取扱説明書をお読みください。

※ 外部 MIDI 音源でリズム・ガイドを鳴らしている場合は、外部MIDI 音源側で音量レベルを調節してください。

本機を基準に外部MIDI シーケンサーを同期演奏させる(マスター)本機は外部の MIDI シーケンサーと同期をとって動作させることができます。同期のしかたには次の2通りがあります。

● 本機の時刻にMIDI シーケンサーを同期させる(MTC を使う)

● リズム・ガイドのテンポ・マップに MIDI シーケンサーを同期させる(MIDI クロックを使う)

※ MTCまたはMMC に対応していないMIDI シーケンサーでも、ソング・ポジション・ポインターに対応している場合はMIDI クロックを使ってリズム・ガイドに同期させることができます。ただし、あらかじめリズム・ガイドのテンポ・マップを作成しておく必要があります。詳しくは『リズム・ガイドを使う』(P.81)をご覧ください。

※ MIDI シーケンサーの操作については、お使いの機器の取扱説明書をご覧ください。MMC については、(P.124)をご覧ください。

本機から MIDI シーケンサーを同期させたいときは、次の操作をします。

1. MIDIケーブルを使って、本機とMIDIシーケンサーを図の

ように接続します。fig.R17-03

2. [UTILITY]を押します。

3. [CURSOR]で“SYNC”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

リズム・ガイド音 ノート・ナンバー

ハイQ D#1 (27)メトロノーム ( クリック ) A1 (33)メトロノーム ( ベル ) A#1 (34)キック B1 (35)キック C2 (36)スネア D2 (38)スネア E 2 (40)ロー・タム F2 (41)クローズド・ハイハット F#2 (42)ミッド・タム A2 (45)オープン・ハイハット A#2 (46)クラッシュシンバル C#3 (49)ハイ・タム D3 (50)ライド・シンバル D#3 (51)カウベル G#3 (56)クラベス D#5 (75)

MIDI シーケンサー

MIDI OUT

MIDI IN

122

MIDI 機器と同期演奏させる

より進んだ使いかた

fig.R17-04

4. MTC または MIDI クロックを使って同期できるように、

[CURSOR]と TIME/VALUE ダイヤルで、次の各パラメーターを設定します。

Gen.(シンク・ジェネレーター):

MIDI OUT コネクターから送信する同期信号の種類を設定します。本機からの同期信号で外部 MIDI 機器を同期運転するときは、いずれかの同期信号が送信されるようにしてください。

OFF:同期信号を出力しません。

MTC:MTC(MIDI タイム・コード)を送信します。

MIDI CLOCK:リズム・ガイド(P.81)のテンポに基づいて MIDI クロックを送信します。

MTC Type:

本機で選択できる MTC の種類は以下のとおりです。お使いの MIDI シーケンサーの仕様を確認の上、本機でのMTCの種類を設定してください。

30:1 秒間あたり30 フレームのノン・ドロップ・フォーマットです。アナログ・テープ・レコーダーなどのオーディオ機器、NTSC 方式の白黒ビデオ(日本やアメリカなどで採用)に使われています。

29N:

1 秒間あたり 29.97 フレームのノン・ドロップ・フォーマットです。NTSC 方式のカラー・ビデオ(日本やアメリカなどで採用)に使われています。

29D:

1 秒間あたり 29.97 フレームのドロップ・フォーマットです。NTSC 方式の放送用カラー・ビデオ(日本やアメリカなどで採用)に使われています。

25:

1 秒間あたり 25 フレームのフレーム・レイトです。

SECOM 方式/PAL方式のビデオ(ヨーロッパなどで採用)、オーディオ機器、映画で使われています。

24:

1 秒間あたり24 フレームのフレーム・レイトです。アメリカの映画で使われています。

5. 設定を終えたら、[EXIT]を数回押してトップ画面に戻り

ます。

6. MTCを使う場合は、MIDIシーケンサーを外部からのMTC

で同期するように、MIDI クロックを使う場合は、MIDIシーケンサーを外部からのMIDIクロックで同期するよう

に設定します。

7. MIDI ソング・データを再生できる状態にします。

本機が再生を始めると、MIDI シーケンサーも同期して再生を始めます。

TIME欄の表示を切り替える本機からMTCを送信して外部MIDI 機器を同期運転させているときには、TIME 欄に表示させる時刻を選ぶことができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

ノン・ドロップ・フォーマットとドロップ・フォーマット

NTSC方式のVCR には、ノン・ドロップとドロップの2種類のフォーマットがあります。ノン・ドロップ・フォーマットはフレームが連続しています。一方、ドロップ・フォーマットはNTSC方式のカラー・ビデオに対応するために、10、20、30、40、50分を除く各分の最初でフレームを2つずつ飛ばしています。

一般のビデオ制作や音楽制作では、フレームが連続している方が扱いやすいので、ノン・ドロップ・フォーマットが多用されています。しかし、タイム・コードを実際の時計の時間と一致させなければいけない放送局などでは、ドロップ・フォーマットが多用されています。

123

MIDI 機器と同期演奏させる

fig.R17-15

3. [CURSOR]でカーソルを“Time Disp.”に移動させ、TIME/

VALUE ダイヤルで時刻の表示のしかたを選びます。

Time Disp.(タイム・ディスプレイ・フォーマット)

ディスプレイの TIME 欄に表示させる基準時刻について設定します。通常は“ABS”にしておきます。本機からMTCを使って外部 MIDI 機器を同期運転するときは、状況に応じて“REL”を選んでください。

ABS:オフセットで設定した時間を付加して表示します。

REL:曲の先頭時刻を“00:00:00-00.00”と表示します。

4. カーソルを“Offset”に移動させ、TIME/VALUE ダイヤ

ルで時刻のオフセットを設定します。

オフセットは、本機から MTC で外部機器を同期させるときに、曲の再生と MTC のタイミングを合わせる時刻を設定します。

オフセットは、「MTC のタイミングを合わせたい時刻」から「曲のタイミングを合わせたい時刻」を引いた時刻を設定します。たとえば、曲の時刻が“01h00m00s00”になったときに以下のMTC時刻で外部機器を再生させたい場合は、次のようにオフセットを設定してください。

5. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

本機からMMCに対応した機器を操作する

MMCとはMMCとは「MIDI Machine Control」の略です。これは、MIDIシステム・エクスクルーシブ・メッセージによって、複数の録音機器を1つの機器から操作するための約束です。本機はMMCに対応しています。MMCを使うことで、本機から接続されている MIDI 機器に対して、曲の再生、停止、早送りなどの操作を行なうことができます。

※ お使いのMIDI 機器によっては、本機のMMC機能に対応していないものがあります。このようなときは、この取扱説明書で説明されている方法では本機から操作することができません。

本機が対応している MMC 機能については、『MIDI インプリメンテーション』(P.179)に詳しく記載されています。

ここでは、MMC と MTC に対応したコンピューター・ベースのシーケンス・ソフトと同期演奏する設定について説明します。次のように接続してください。

fig.R17-16

MMCとMTCは本機がマスターとなります。

本機で、シーケンス・ソフトの再生、停止、早送りなどを操作することができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MIDI”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

BR-1180曲の時刻

外部機器に対するMTC

設定するオフセット

01h00m00s00 01h30m00s00 00h30m00s0001h00m00s00 00h30m00s00 23h30m00s00

MIDI IN

MIDI OUT

124

MIDI 機器と同期演奏させる

より進んだ使いかた

fig.R17-02(LCD)

3. CURSOR[ ]を押してカーソルを“MMC Mode”に

移動させ、TIME/VALUE ダイヤルでMMC を送信できるように“MASTER”を選びます。

MMC Mode(MMCモード)

MMCに対する本機の動作のしかたを設定します。

OFF: MMCを送信しません。

MASTER: MMCを送信します。外部 MIDI 機器に対してマスターとなります。

※ 対応している MMC の詳細については、『MIDI インプリメンテーション』(P.179)を参照してください。

4. [EXIT]を押してからCURSOR[ ]を押してシンク・

アイコンを選び、[ENTER]を押します。

5. MTCを使って同期できるようにします。

詳しくは『本機を基準に外部 MIDI シーケンサーを同期演奏させる(マスター)』(P.122)の 4 以降の操作をご覧ください。

6. シーケンス・ソフトの設定をします。

お使いのシーケンス・ソフトを次のように設定してください。設定方法の詳細については、お使いのシーケンス・ソフトの取扱説明書をお読みください。

MTC: 受信

MTCタイプ: 本機で設定したMTCタイプと同じ設定

MMC: 受信

7. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

MIDI クロックを受信してリズム・ガイドのシンク・トラックを作成する本機では、外部MIDI シーケンサーからの MIDI クロックを受信し、リズム・ガイドのテンポを自動的に生成することができます。(シンク・トラック)

シンク・トラックを使い、MIDI クロックによって外部シーケンサーを同期させてやれば、もともとの外部 MIDI シーケンサーのテンポを損なわずに本機と同期させることができます。

1. MIDIケーブルを使って、本機と外部MIDIシーケンサーを

以下のように接続します。fig.R17-17

2. [UTILITY]を押します。

3. [CURSOR]でカーソルを“SYNC TRACK”に移動させ、

[ENTER]を押します。

“Waiting Clock...”と表示され、MIDI クロックが記録できる状態になります。

4. 外部MIDI シーケンサーを再生させます。

MIDI クロックの記録が始まります。

※ MIDI クロックの記録中は、レコーダーの録音/再生はできません。また、リズム・ガイドの再生もできません。

※ 記録可能なテンポの範囲は25~250BPMです。250BPMを超えるテンポの場合は250BPM に、25BPMを下回るテンポの場合は25BPM に制限されて記録されます。

※ 記録可能な長さは、8 分音符で約 4000 個分(4/4 拍子で約500 小節)までです。それを超えると自動的に記録が停止します。

MIDI シーケンサー

MIDI IN

MIDI OUT

125

MIDI 機器と同期演奏させる

外部シーケンサーの再生が終わるとMIDIクロックの記録が自動的に停止し、トップ画面に戻ります。

これでシンク・トラックが作成されました。

※ 作成されたシンク・トラックは、カレント・ソングを保存するときにいっしょに保存されます。

シンク・トラックはソングごとに 1つ記憶することができます。

5. MIDI ケーブルの接続を以下のように変更します。fig.R17-03

6. [UTILITY]を押します。

7. [CURSOR]でカーソルを“SYNC”に移動させ、[ENTER]

を押します。

シンク・パラメーター設定画面が表示されます。

8. [CURSOR]でカーソルを“Source”に移動させ、TIME/

VALUEダイヤルで“SYNC TRACK”を選びます。

TEMPOMAP:リズム・アレンジ本来のテンポ・マップを使用します。

SYNC TRACK:シンク・トラックを使用します。

※ シンク・トラックが作成されていない場合はSYNC TRACKを選ぶことができません。

※ SYNC TRACK が選ばれているときは、リズム・アレンジの画面でテンポ・マップをエディットしても設定は無効です。

※ シンク・トラックの設定は、すべてのリズム・アレンジに共通です。

9. 『本機を基準に外部MIDI シーケンサーを同期演奏させる

(マスター)』の手順に従って、外部MIDI シーケンサーを

同期させます。

MIDI シーケンサー

MIDI OUT

MIDI IN

126

MIDI でトラックの音量を制御する~MIDI フェーダー

より進んだ使いかた

本機では、TRACKフェーダーの操作を MIDI で送受信することができます。外部の MIDI シーケンサーなどを使ってTRACK フェーダーの情報を記録/再生すれば、ミックスの自動制御を行うことができます。

MIDI フェーダーをオン/オフするTRACKフェーダーの操作をMIDIで送受信するか/しないかを設定します。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MIDI”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

MIDI の設定画面が表示されます。fig.R18-01

3. [CURSOR]でカーソルを“MIDI Fader”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで“ON”に設定します。

これでTRACKフェーダーの情報がMIDIで送受信されるようになります。

※ TRACKフェーダーの情報は、コントローラー・ナンバー7(チャンネル・ボリューム)で送受信されます。

※ MIDIフェーダーのオン/オフは電源を切っても保存されます。ただし電源を切る際には必ずシャット・ダウンを行ってください。シャット・ダウンを行わないと、設定は失われます。

MIDI フェーダーの送受信チャンネルを設定する工場出荷時、TRACKフェーダーの MIDI チャンネルは以下のように設定されています。

• トラック1~ 8 チャンネル1~8

• トラック9/10 チャンネル9

• リズム・フェーダー チャンネル10

• マスター・フェーダー チャンネル16

TRACKフェーダーのMIDI チャンネルを変更するときは、次の操作をします。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MIDI”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

MIDI の設定画面が表示されます。fig.R18-01

3. [CURSOR]でカーソルを“Track 1Ch.”~“Track 9&10Ch.”、

“RhythmFader Ch.”、“MasterFaderCh.”に移動させ、TIME/

VALUE ダイヤルでチャンネルを設定します。fig.R18-02

※ チャンネルを“OFF”に設定した TRACK フェーダー情報は送受信しません。

※ 複数のTRACKフェーダーに同じMIDIチャンネルを設定した場合、そのチャンネルで受信したフェーダー情報は、それらすべてのフェーダーを同時にコントロールします。

※ MIDIチャンネルの設定は、電源を切っても保存されます。ただし電源を切る際には必ずシャット・ダウンを行ってください。シャット・ダウンを行わないと、設定は失われます。

127

MIDI でトラックの音量を制御する~MIDI フェーダー

エクスプレッション・ペダルのMIDI チャンネルを設定するTRACK フェーダーと同様に、エクスプレッション・ペダルの操作も MIDI によって送受信することができます。送受信するには次のようにします。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“MIDI”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

MIDI の設定画面が表示されます。fig.R18-01

3. [CURSOR]でカーソルを“MIDI Fader”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで“ON”に設定します。

※ MIDI Faderを“ON”にしないと、エクスプレッション・ペダルの操作は送信されません。

4. [CURSOR]でカーソルを“EXP Pedal Ch.”に移動さ

せ、TIME/VALUE ダイヤルで送受信したいチャンネルを

設定します。fig.R18-50

※ 工場出荷時は“OFF”に設定されています。“OFF”に設定するとエクスプレッション・ペダルは送受信しません。

※ 設定は、電源を切っても保存されます。ただし電源を切る際には必ずシャット・ダウンを行ってください。シャット・ダウンを行わないと、設定は失われます。

現在のフェーダーの位置を確認するMIDI INからTRACKフェーダー情報を受信した場合、TRACKフェーダーのつまみの位置と、実際にコントロールされている音量レベルが食い違うことがあります。

以下の操作によって、つまみの位置とコントロールされた音量レベルを確認することができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“FADER”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。

TRACKフェーダーの位置が表示されます。fig.R18-04

: つまみの位置

: 実際の音量の位置

TRACK フェーダーのつまみを一旦動かすと、つまみの位置と実際の音量レベルが一致して“ ”のように表示されます。

128

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

入力音のパンを変える演奏中の楽器のパンを変えることができます。

1. [PAN]を押します。

2. CURSOR[ ]を数回押して、INPUTのパンを変えるパ

ラメーターを表示させます。fig.R19-01(LCD)

3. TIME/VALUE ダイヤルで、INPUTのパンを変更します。

INPUTのパンを聴きやすい位置に変えることでオーバーダビング時に他の音に埋もれることなく録音作業をすることができます。

ここで設定したパンは、録音先のトラックのパンに自動的に反映されますので、録音終了後の再生時には録音時と同じパンで聴くことができます。

4. [EXIT]を押して、トップ画面に戻ります。

繰り返し再生させる(リピート機能)「リピート機能」を使うと、ある一定区間を繰り返し再生させることができます。繰り返しミックス・バランスを確認したり、パンチ・イン/アウトと組み合わせてループ・レコーディング(P.46)を行うことができます。

[REPEAT]を一度押すと、その位置がリピート開始位置(A)として登録され、もう一度押すと、その位置がリピート終了位置(B)として登録されます。そして、その区間を繰り返し(リピート)再生します。

[REPEAT]をもう一度押すとリピート機能が解除され、登録されたリピートの開始位置/終了位置も消去されます。

1. リピートの開始位置(A)を登録します。

リピートを開始したい位置まで移動します。[REPEAT]を押すと、現在の位置がリピートの開始位置(A)として登録されます。

このとき[REPEAT]のインジケーターが点滅して、リピートの開始位置(A)が登録されていることを示します。

fig.R19-02

登録をやり直す場合は、現在位置がリピートの開始位置(A)と同じ位置であれば[REPEAT]を押すことで登録を消去することができます。

現在位置がリピートの開始位置(A)を過ぎている場合は、[REPEAT]を2回押します。

[REPEAT]のインジケーターが消灯してリピートの開始位置(A)と終了位置(B)の登録が消去されたことを示します。

2. リピートの開始位置(A)を登録した後、リピートの終了

位置(B)を登録します。

リピートを終了したい位置まで移動して[REPEAT]を押すと、現在の位置がリピートの終了位置(B)として登録されます。

このとき[REPEAT]のインジケーターが点灯して、リピートの終了位置(B)が登録されていることを示します。

fig.R19-03

登録をやり直す場合は、一旦[REPEAT]を押します。

[REPEAT]のインジケーターが消灯してリピートの開始位置(A)と終了位置(B)の登録が消去されたことを示します。

再度[REPEAT]を押してリピートの開始位置(A)を登録し直してからリピートの終了位置(B)を登録します。

※ リピートの開始位置(A)と終了位置(B)の間隔は最低0.5 秒必要です。開始位置から 0.5 秒以内の位置に終了位置を設定することはできません。

マークの位置でリピートさせたい場合は、まずリピートを開始したいマークの位置に移動してから[REPEAT]を押します。続いて、リピートを終了したいマークの位置に移動し、[REPEAT]を押します。

マークの位置の移動のしかたについては、『マークの位置に移動する』(P.61)を参照してください。

点滅

点灯

129

その他の便利な機能

楽器のチューニングをする(チューナー)本機は、クロマチック・チューナー機能を内蔵しており、速やかにチューニングを行うことができます。

内蔵チューナーは、ギターまたはベース・ギターに対応しています。

ここでは、ギターのチューニングを行う場合について説明していきます。

チューナーに切り替える内蔵チューナーを使ってチューニングします。

※ チューナー使用時には、再生や録音をすることはできません。

最初に次のことを確認してください。

• INPUT ジャックのGUITAR/BASS に、ギターが接続されている

• INPUT SELECTボタンのGUITAR/BASS インジケー

ターが点灯している

• GUITAR/BASS のSENS が正しく調節されている(『入

力感度を決める』P.33)

GUITAR/BASS インジケーターが消灯している場合は、INPUT SELECT ボタンの[GUITAR/BASS]を押して、インジケーターを点灯させます。

1. [TUNER ON/OFF]を押して、インジケーターを点灯さ

せます。

チューナー画面が表示されます。fig.R19-04(LCD)

2. チューナーを終了するときは、もう一度[TUNER ON/

OFF]を押すか、[EXIT]を押します。

チューニング中の音を出力したくない場合は、INPUTLEVEL つまみを絞るか、MASTER フェーダーを下げてください。

チューニング時の表示内容について本機の内蔵チューナーは、基準ピッチをディスプレイの上側左に、音名を左側に表示します。左右にはチューニング・ガイドを表示し、入力音と表示音のズレを表示します。fig.R19-05(LCD)

正確な音の高さからのズレが± 50 セント以内の場合は、チューニング・ガイドにズレの大きさが表示されます。チューニング・ガイドを見ながら、左右のインジケーターが点灯するようにチューニングします。

本機では、チューニング・ガイドに加え、針式チューナーをシミュレーションした画面が表示されます。

チューニングする

1. チューニングする弦などを単音で弾きます。

弾いた弦のピッチに近い音名がディスプレイに表示されます。

※ チューニングする弦だけを単音で正確に弾いてください。

2. チューニングしている弦の音名がディスプレイに表示さ

れるようにチューニングします。

一般的なチューニング

3. チューニング・ガイドを見ながら、左右のガイドが両方

とも点灯するようにチューニングします。

正確な音の高さからのズレが±50セント以内の場合は、チューニング・ガイドで表示音とのズレを確認することができます。

例えば、右側のガイドが点灯しているときは、ディスプレイ表示音よりも高く(シャープ)、左側のガイドが点灯するときは、ディスプレイ表示音よりも低い(フラット)ことを示しています。

6弦 5 弦 4弦 3弦 2 弦 1弦

ギター E A D G B Eベース E A D G

チューニング・ガイド

基準ピッチ(チューナー・ピッチ)

音名

130

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

fig.R19-06a

fig.R19-06b

fig.R19-06c

4. 1~ 3の操作を繰り返して、すべての弦をチューニングし

ます。

※ アームのついたギターをチューニングする場合は、一本の弦を合せると他の弦がズレることがあります。最初は音名が表示される程度に合わせ、その後、各弦を何回もチューニングし直すようにしてください。

チューナーの基準ピッチを設定する演奏時に音の高さの基準になる楽器(例えばピアノ)の A4(ピアノの鍵盤中央のラの音)の周波数を基準ピッチといいます。本機では、435~ 445 Hzの間で基準ピッチを設定することができます。

※ 工場出荷時は、440 Hzに設定されています。

1. [TUNER ON/OFF]を押して、インジケーター点灯させ

ます。

チューナー画面が表示されます。fig.R19-04(LCD)

2. TIME/VALUE ダイヤルで、基準ピッチを変更します。

3. チューナーを終了するときは、もう一度[TUNER ON/

OFF]を押すか、[EXIT]を押します。

むずかしい曲をコピーする(フレーズ・トレーナー)本機には「フレーズ・トレーナー」が内蔵されています。これは入力ジャックに接続された機器(CD、MDなど)から曲を録音し、曲の一部を繰り返し再生することで、その部分を集中的にコピーしたり練習したりするための機能です。

また再生時にはスピードを遅くしたり、ボーカルやギター・ソロの音を消してバックの演奏と合わせることも可能ですので、速いフレーズのコピー(耳コピー)や練習が簡単に行えます。

フレーズ・トレーナーを使うには、次の準備が必要です。

1. コピーしたい曲を録音します。

フレーズ・トレーナーを使うには、曲をあらかじめトラック7/ 8に録音しておく必要があります。

録音方法については『録音する』(P.36)をご覧ください。

※ フレーズ・トレーナー(タイム・ストレッチまたはセンター・キャンセル)を使用している間は録音作業をすることはできません。また、フレーズ・トレーナーを使用することができるのはトラック7/ 8のみです。

※ フレーズ・トレーナー(タイム・ストレッチまたはセンター・キャンセル)を使用している間は、ループ・エフェクトを使用することができません。

2. 曲の中でコピーしたい部分をリピート再生させます。

繰り返し再生することで、ギター・ソロなどを集中的にコピーしたり練習することができます。

リピート再生の方法については『繰り返し再生させる』(P.129)をご覧ください。

スピードを遅くする(タイム・ストレッチ機能)ピッチを変えずに、再生速度を半分にすることができます。

1. [TIME STRETCH]を押して、インジケーターを点灯さ

せます。

ピッチは元のままで再生速度が半分になります。

2. タイム・ストレッチ機能を解除するには、もう一度[TIME

STRETCH]を押してインジケーターを消灯させます。

再生速度が元に戻ります。

表示音より高い( )状態

表示音と同じ状態

表示音より低い( )状態

131

その他の便利な機能

中央の音を消す(センター・キャンセル機能)中央で鳴っている音(ボーカルやギター・ソロなど)を消すことができます。バックに合わせて練習したい場合に便利です。

※ 録音される曲によっては、完全に消すことができない場合があります。

1. [CENTER CANCEL]を押してインジケーターを点灯さ

せます。

中央で鳴っていた音(ボーカルやギター・ソロなど)が消えます。

2. センター・キャンセルを解除するには、もう一度

[CENTER CANCEL]を押してインジケーターを消灯させます。

元の再生状態に戻ります。

うまく消えない場合や、ベースの音を強調したい場合は、次の操作を行ってください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R19-07(LCD)

3. [CURSOR]でカーソルを“C.Cancel Adj”に移動させ

ます。

4. 消したい音の音量が最も小さくなるように、TIME/

VALUEダイヤルで値を調節します。

5. ベースの音を強調したい場合は、CURSOR[ ]で

カーソルを“Low Boost”に移動させます。

6. TIME/VALUE ダイヤルで、ベースの音が聞き取りやすく

なるように値を調節します。

7. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

※ これらの操作を行っても、録音される曲によっては、完全に消すことができない場合があります。

デジタル・コピーを禁止したマスター・テープを作る本機から DAT レコーダーなどへデジタルでミックス・ダウンするときに、ミックス・ダウンされたテープから別のDATレコーダーなどへのデジタル・コピーを禁止することができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R19-07(LCD)

3. [CURSOR]でカーソルを“D.CpyProtect”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで“ON”を選びます。

D.CpyProtect(デジタル・コピー・プロテクト)

デジタルでミックス・ダウンしたテープのデジタル・コピーを禁止するかどうかを設定します。

OFF:デジタル・コピーを許可します。

ON: デジタル・コピーを禁止します。

4. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

5. 本機からDAT レコーダーなどへ、デジタルでミックス・

ダウンします(P.40)。

このマスター・テープから、さらに別の DATレコーダーなどへデジタル・コピーすることはできなくなります。

※ 一部の DAT レコーダーには、SCMS に対応していないものや、CDプレーヤーとデジタル接続できないものがあります。そのような DAT レコーダーをお使いの場合、D.CpyProtect を“ON”にすると、本機のデジタル出力を DAT レコーダーへ録音することはできません。D.CpyProtect を“OFF”にしてお使いください。

132

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

レベル・メーターに表示させる信号を切り替える(プリ/ポスト・フェーダー)本機は、レベル・メーターが表示される画面(トップ画面)を初期状態としていますが、このとき各トラックのレベル・メーターは、フェーダーを通ったあと(ポスト・フェーダー)のレベルが表示されています。

フェーダーを通る前(プリ・フェーダー)のレベルを表示させたい場合は、次の操作をしてください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R19-07(LCD)

3. [CURSOR]で“Level Disp.”を選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルを回して“PRE FADER”に切り替えます。fig.R19-82

4. [EXIT]を押して、元の画面に戻ります。

ポスト・フェーダーに戻すには、同じ手順で“PSTFADER”に切り替えます。

5. [EXIT]を数回押して、トップ画面に戻ります。

本機の設定を初期化する(イニシャライズ)本機の現在の設定を初期化(イニシャライズ)することができます。

初期化が可能なパラメーターは次の通りです。

● グローバル・パラメーター

• チューナー・パラメーター

• システム・パラメーター

• シンク・パラメーター

• MIDI パラメーター

• マーカー・パラメーター

• テンポ・マップ・パラメーター

• シーン・パラメーター

• スクラブ/プレビュー・パラメーター

● エフェクト・パッチ・データ

• 全てのバンクのユーザー・パッチ

• マスタリング・ツール・キット

● ミキサー・パラメーター

(PAN, EQ, CHORUS/DELAY, REVERB)

各パラメーターとその初期値については『パラメーター一覧』(P.174)をご覧ください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“INITIALIZE”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

SCMSとは

SCMS は「Serial Copy Management System」の略です。これは、DATレコーダーやMDレコーダーなどの民生用デジタル・オーディオ機器において、デジタル接続による二世代以降の録音を禁止し、制作者の著作権を保護する機能です。この機能を持つデジタル・レコーダーにデジタル接続で録音した場合、デジタル・オーディオ信号といっしょに、SCMSのための符号も記録されます。この符号が記録されているデジタル・オーディオ信号からは、再びデジタル接続で録音することができません。

133

その他の便利な機能

fig.R19-08(LCD:Select Initialize Icon)

3. [CURSOR]でイニシャライズしたいパラメーターに対

応したアイコンを選び、[ENTER]を押します。

GLOBAL(グローバル)アイコン

このアイコンを選ぶと、チューナーの基準ピッチとユーティリティー内の各アイコンの中にあるパラメーターが、工場出荷時の設定に初期化されます。

fig.R19-09(LCD)

EFFECTS(エフェクツ)アイコン

このアイコンを選ぶと、エフェクト・パッチの U01 ~U50が、工場出荷時の設定(P01 ~P50 と同じ内容)に初期化されます。

fig.R19-10(LCD)

MIXER(ミキサー)アイコン

このアイコンを選ぶと、ミキサー・パラメーターが新しく曲を作った直後の設定に初期化されます。

fig.R19-11(LCD)

※ ミキサー・パラメーターとは、[PAN]、[EQ]、[CHORUS/DELAY]、[REVERB]を押して各画面内で設定できるパラメーターのことを指します。

ALL(オール)アイコン

このアイコンを選ぶと、グローバル・パラメーター、エフェクト・パッチ、ミキサー・パラメーターが全て初期化されます。

また、表示画面のコントラストも工場出荷時の状態に初期化されます。

fig.R19-12(LCD)

※ グローバル・パラメーターが初期化されると、曲に付けたマークや、作成したテンポ・マップ、登録したシーンなどのデータは全て失われます。

イニシャライズをしても良いかを確認するメッセージが表示されます。

fig.R19-70

4. 初期化してもよい場合は[YES]を押します。

再度“Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

5. [YES]を押します。

中止する場合は、[NO]を押します。

ALL アイコンを選んでいるときは“Save Current?”と表示されます。

現在使用している曲やミキサーの状態、ソング・パッチの変更などを保存してからイニシャライズ・オールを実行したい場合は[YES]、保存せずにイニシャライズ・オールを実行したい場合は[NO]を押します。

※ 保存せずにイニシャライズ・オールを実行した場合、現在の曲に対して、前回保存してから今回までに行った録音、編集作業の全てと、現在のミキサー部の設定状態やソング・パッチの変更は保存されません。ご注意ください。

初期化が終了すると、トップ画面に戻ります。

134

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

CD-R/RWドライブが停止するまでの時間を設定する(CDホールド・タイム)CD-R/RW ディスクに読み書きを行うと、読み書きが終了した後でもCD-R/RWドライブのモーターは一定時間回転を続けます。この回転音が音楽制作の妨げになる場合には、回転停止までの時間を調節することができます。

※ BR-1180CDに有効な機能です。BR-1180では無効です。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R19-07

3. [CURSOR]でカーソルを“CDHold Time”に移動させ、

TIME/VALUE ダイヤルで時間を設定します。fig.R19-60

※ 工場出荷時には32 secに設定されています。

※ いったんモーターが停止すると、次にCD-R/RW ディスクに読み書きする際には、再びモーターの回転が安定するまでの待ち時間が必要になります。読み書きを何度も続けて行うような場合には、モーターが停止しないよう、CDホールド・タイムを長めに設定しておくとよいでしょう。

ハードディスクを初期化する(ディスク・イニシャライズ)BR-1180/1180CD 本体に内蔵のハードディスクは、すぐに使用できる状態に工場出荷時に設定されています。

しかし万一ハードディスクが読み書きできなくなった場合や、すべてのデータを消去したい場合などには、ディスク・イニシャライズを行うことができます。

ディスク・イニシャライズを実行すると、ハードディスクの内容は失われますのでご注意ください。工場出荷時に記憶されていたデモ・ソングも消去されます。

必要に応じて、CD-R/RW などにバックアップしておくことをおすすめします。

※ BR-1180をお使いの場合、CD-R/RW にバックアップするには別売のCDI-BR-1 を装着する必要があります。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“HDD”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R19-13(LCD)

3. さらに[CURSOR]で“INITIALIZE”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R19-14

“Format Mode: NORMAL”と表示されます。

4. TIME/VALUE ダイヤルでイニシャライズのモードを選び

ます。

NORMAL

通常のフォーマットです。ハードディスク全体を単一のパーティションとしてフォーマットします。

135

その他の便利な機能

※ パーティションの最大容量は20GBです。20GB以上のハードディスクをご使用の際、ハード・ディスクの先頭から20GBまでが使用可能となり、残りの領域は使用できなくなります。

SURFACE SCAN

ハードディスク全体を NORMAL でフォーマットすると同時に、ハードディスク記憶領域全体のチェックを行います。20GB のハードディスクの場合、チェック完了までにおよそ3時間程度かかります。

チェック中に[EXIT]を押すと、その時点でチェックを終了し、NORMALでフォーマットを続行します。

DIV 2~ 8

ハードディスクを、容量の等しい複数のドライブ(パーティション)に分割します。ドライブごとに異なる容量を設定することはできません。

例)20GBのハードディスクを“DIV 5”でフォーマットする場合

20GB / 5 = 4GB容量が4GB のドライブが5個作成されます。

※ ドライブ1つあたりの最大容量は20GBです。

※ 工場出荷時は“NORMAL”でイニシャライズされています。

5. [CURSOR]でカーソルを“GO”に移動させ、[ENTER]

を押します。

“Sure?”と確認のメッセージが表示されます。

イニシャライズを中止する場合は、[NO]を押します。

6. [YES]を押します。

イニシャライズが正常に終了すると、トップ画面に戻ります。

※ “SURFACE SCAN”を選んでイニシャライズを実行した場合、およそ 3時間かかりますがこれは故障ではありません。イニシャライズの進行状況はディスプレイに表示されますので、イニシャライズが終わるまで電源を切らないでください。

※ イニシャライズが実行されると、自動的に新しい曲が作られます。このときのデータ・タイプには“LIN”が選ばれます。

ハードディスクの情報を見る(ハードディスク・インフォメーション)ハードディスクの情報を表示させることができます。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“HDD”アイコンを選び、[ENTER]を

押します。fig.R19-40

3. さらに[CURSOR]で“INFO”アイコンを選び[ENTER]

を押します。

各ドライブ(パーティション)の容量が表示されます。

現在使用中のドライブには、“*”が表示されます。fig.R19-41

※ 工場出荷時にはドライブは1つだけとなっていますので、表示されるドライブも1つだけです。

4. 使用するドライブを切り替えたいときは、[CURSOR]で

カーソルを使用したいドライブに移動させ、[ENTER]を押します。

※ 現在録音中の曲がある場合は“Save Current?”と表示されます。録音したデータを保存したい場合は[YES]を押します。データを破棄してもいい場合は[NO]を押します。

“Now Loading...”と表示されます。

“Complete!”と表示されたら、切り替え完了です。

※ ドライブの切り替えができるのは、複数のドライブが作成されている場合だけです。

136

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

コンデンサー・マイクを使う(ファンタム電源)一般に、コンデンサー・マイク使用時は、マイクに対してファンタム電源を供給しなければ音が出ません。

本機では、MIC1, 2 コネクター(XLRタイプ)に接続されたコンデンサー・マイクに対して、本体から+48V のファンタム電源を供給することができます。

※ ファンタム電源供給の必要なコンデンサー・マイクロホンを接続したとき以外は、ファンタム電源を必ずオフにしてください。ダイナミック・マイクロホンやオーディオ再生装置などにファンタム電源を供給すると故障の原因になります。マイクロホンの仕様については、お使いのマイクロホンの取扱説明書をお読みください。

ファンタム電源のオン/オフは、必ず本機のMASTERフェーダーを下げてから行ってください。MASTERフェーダーを上げたままファンタム電源をオン/オフすると、大きな雑音が出てアンプやスピーカーなどを破損することがあります。

1. あらかじめ MIC つまみを左に回してマイク入力を絞り、

さらにMASTER フェーダーも下げておきます。

※ ボリュームが上がっていると、ファンタム電源を供給し始める瞬間にノイズが聞こえることがあります。

2. [UTILITY]を押します。

3. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。fig.R19-07(LCD)

4. [CURSOR]で“Phantom”を選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルで“ON”にします。

fig.R19-80

ON: ファンタム電源を供給します。

OFF:ファンタム電源の供給を止めます。

※ MIC1 および MIC 2 の両方にファンタム電源が供給されます。MIC1 と MIC2 それぞれにファンタム電源の ON/OFFを設定することはできません。

※ TRS標準ジャックには、ファンタム電源は供給されません。

※ 本機の電源を入れた時には常に“OFF”に戻ります。ファンタム電源が必要な場合は、その都度“ON”にしてください。

5. MICつまみとMASTERフェーダーを上げ、マイクの音が

聞こえることを確認します。

※ コンデンサー・マイクの種類によっては、ファンタム電源の不要なものがあります。(電池内蔵タイプのマイクや、エレクトリック・コンデンサー・マイクなど。)その場合にはファンタム電源を“OFF”にしてください。

※ 外部マイク・プリアンプや、専用の外部ファンタム電源を使う場合は、本機からのファンタム電源の供給は不要です。

ファンタム電源について

コンデンサー・マイクの内部には、向かい合った薄い電極板があります。この電極板の間に電圧をかけておき、音声による電極板の振動を波形として出力する仕組みになっています。またこの波形は微弱なため、コンデンサー・マイクに内蔵した増幅回路で増幅することもあります。そこでこれらの動作用として供給されるのがファンタム電源です。

コンデンサー・マイクの種類によっては、動作用電源として電池を内蔵できるものがあります。このような場合にはファンタム電源を供給する必要はありません。

137

その他の便利な機能

外部MIDI 機器の出力を本機の出力にミックスさせる(オーディオ・サブ・ミックス)「オーディオ・サブ・ミックス」は、LINE IN からの入力をLINE OUTの出力にミックスさせることができる機能です。

本機と外部MIDI 機器を同期演奏させる場合に「オーディオ・サブ・ミックス」を使えば、外部ミキサーを用意することなく、BR-1180/1180CD の本体内で外部 MIDI 機器と BR-1180/1180CDの出力のミキシングをすることができます。

また、外部 MIDI 機器の音をトラックに録音することなく出力できるので、トラックを有効に使用することができます。fig.R19-15

fig.R19-16

オーディオ・サブ・ミックスを使う場合

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“SYSTEM”アイコンを選び、[ENTER]

を押します。

fig.R19-07(LCD)

3. [CURSOR]で“Sub Mixer”を選び、TIME/VALUE ダイ

ヤルで“ON”にします。fig.R19-81

※ オーディオ・サブ・ミックスの設定は記憶されません。電源投入時には必ず“OFF”になります。

Sub MixerがONになっているときにINPUT SELECTの[LINE]を押してインジケーターを点灯させた場合、LINEIN からレコーダー/ミキサー部を経由した信号の出力が優先されるため、Sub Mixer が ON になっていてもオーディオ・サブ・ミックスは機能しません。

外部ミキサー

OUTPUTMIDIIN

MIDIOUT

LINEOUT

Sub Mixer : OFF

OUTPUTMIDIIN

MIDIOUT

LINEOUT

LINEIN

Sub Mixer : ON

138

その他の便利な機能

より進んだ使いかた

ディスプレイのコントラストを調節する本機の設置場所によっては、ディスプレイの表示が見にくいことがあります。そのときは、次の操作でディスプレイのコントラスト(0~16)を調節してください。

1. [UTILITY]を押します。

2. [CURSOR]で“LCD CONTRAST”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。fig.R19-50(LCD)

3. TIME/VALUE ダイヤルで、コントラストを調節します。

4. 調節を終えたら、[EXIT]を数回押してトップ画面に戻り

ます。

[UTILITY]を押しながらTIME/VALUEダイヤルを回すと、コントラストを調節することができます。状況に応じて使い分けてください。

SMFを再生して外部MIDI 音源を鳴らす(SMFプレーヤー)BR-1180CD では、CD-R/RW ディスク上の SMF を読みこんで再生し、MIDI OUTに接続した外部 MIDI 音源などを鳴らすことができます。

※ 再生可能なSMF の条件は次のとおりです。

フォーマット:フォーマット0または 1

ファイル・サイズ:最大約240KB(SMF の内容によって若干変化します)

システム・エクスクルーシブ:パケットのサイズが512 バイト以下のもの

1. 外部MIDI音源のMIDI INと BR-1180CDのMIDIOUT を

MIDI ケーブルで接続します。fig.R19-51

2. SMFが書き込まれたCD-R/RWディスクをディスク・ドラ

イブにセットします。

3. CD-R/RWドライブのアクセス・インジケーターの点滅が

消灯に変わったら、CD-R/RW の[DATA SAVE/LOAD]

を押します。

4. [CURSOR]で“SMF”アイコンを選び、[ENTER]を押

します。

MIDI音源

MIDI OUT

MIDI IN

139

その他の便利な機能

fig.R19-52

5. さらに[CURSOR]で“PLAYER”アイコンを選び、

[ENTER]を押します。

CD-R/RW ディスク上のSMFの一覧が表示されます。fig.R19-53

6. カーソルを再生したいSMF に合わせ、[ENTER]を押し

ます。

“Now Loading...”と表示され、SMF がCD-R/RWディスクから本体へ読み込まれます。

読み込みが完了すると画面の下部にファイル名が表示されます。

fig.R19-54

7. [PLAY]を押すと再生が始まります。

※ SMF に含まれるMIDI 情報の量が多い場合、再生された演奏がもたつくことがあります。あらかじめご了承ください。

8. 再生を止めるときは[STOP]を押します。

140

ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き

資料

EQ(イコライザー)各トラック独立の2バンドのイコライザーです。

※ 音を鳴らしながらイコライザーを調節した場合、「プップッ」という雑音が出ることがありますが、故障ではありません。雑音が気になるときは、音を鳴らしていない状態で調節してください。

EQ On/Off OFF, ONイコライザーのオン/オフを設定します。

Low Gain -12 ~+12 dB

低音の音質を調節するイコライザー(シェルビング・タイプ)について、ゲインを設定します。

Low Freq 40 Hz ~1.5 kHz

低音の音質を調節するイコライザー(シェルビング・タイプ)について、基準周波数を設定します。

High Gain -12 ~+12 dB

高音の音質を調節するイコライザー(シェルビング・タイプ)について、ゲインを設定します。

High Freq 500 Hz ~ 18.0 kHz

高音の音質を調節するイコライザー(シェルビング・タイプ)について、基準周波数を設定します。

ループ・エフェクト

CHORUS/DELAY/DOUBL'N(コーラス/ディレイ/ダブリング)コーラス、ディレイ、ダブリングの中からエフェクトを選びます。

Effect Typeエフェクトのタイプを選びます。

CHORUS:

ダイレクト音に微妙にピッチ(音の高さ)のずれた音を加えて、音に厚みや拡がりをつけます。

DELAY:

ダイレクト音に、ダイレクト音から遅れた音(ディレイ音)を加えることによって、音に厚みを付けます。

DOUBL'N :

ダイレクト音に、ダイレクト音からわずかに遅れた音(ディレイ音)を加えることによって、複数の音が鳴っている効果(ダブリング効果)を得ることができます。再生トラックのパン(定位)を振った方向と逆の方向からディレイ音が出力されます。

<“CHORUS”を選んだとき>

Rate 0 ~ 100

コーラス効果の速さ(レイト)を調節します。

Depth 0 ~ 100

コーラス効果の深さ(デプス)を調節します。

Pre Delay 0.5~ 50.0 ms

ダイレクト音が出力されてから、エフェクト音が出力されるまでの時間(プリ・ディレイ)を調節します。

Effect Level 0 ~ 100

エフェクト音の音量を調節します。

141

ミキサー・エフェクト・パラメーターの働き

<“DELAY”を選んだとき>

Delay Time 10 ~ 1000 msディレイ・タイム(音を遅らせる時間)を調節します。

Feedback 0 ~ 100

フィードバック量を調節します。フィードバック量を変えると、ディレイ音の繰り返し回数が変化します。

Effect Level 0 ~ 100

ディレイ音の音量を調節します。

Reverb Send 0~ 100ディレイ音にかけるリバーブの音量を調節します。

リバーブの働きについては、『Reverb(リバーブ)』(P.57)をご覧ください。

<“DOUBL'N”を選んだとき>

Delay Time 0.5 ~ 50.0 ms

ディレイ・タイム(音を遅らせる時間)を調節します。

Effect Level 0 ~ 100ディレイ音の音量を調節します。

REVERB(リバーブ)リバーブとは、壁や床などに反射した音が重なり合ってできる残響音のことです。例えば、教会などで手を叩いたときの余韻がリバーブ(Reverbration)です。リバーブは、空間の大きさ(部屋、ホールなど)、形、音のはね返る部分(壁など)の材質によって変化します。

Reverb Typeリバーブのタイプを設定します。

ROOM(ルーム):

室内での残響音をシミュレーションしたリバーブです。

HALL(ホール):

コンサート・ホールでの残響音をシミュレーションしたリバーブです。

Reverb Time 0.1 ~ 10.0

残響音の長さ(時間)を調節します。

Tone -12 ~+12音質を調節します。

Effect Level 0 ~ 100

リバーブ音の音量を調節します。

142

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧

資料

インサート・エフェクトで選べるアルゴリズム(使用できるエフェクトや接続順)は以下の通りです。

バンク毎に選べるアルゴリズムは異なります。使用したいアルゴリズムを選ぶには、そのアルゴリズムを含むエフェクトのバンクに切り替えてから、別紙の『プリセット・パッチ・リスト』を参考に、目的のアルゴリズムが使用されているエフェクト・パッチに切り替えてください。

※ パッチとバンクの切り替えかたについては『インサート・エフェクトの設定を変更する』(P.52)をご覧ください。

※ 各エフェクトについて詳しく知りたいときは『インサート・エフェクト・パラメーターの働き』(P.148)をご覧ください。

バンク:GUITAR

1. COSM GUITAR AMPエレキ・ギター用マルチ・エフェクトです。プリアンプとスピーカー・シミュレーターを使用したアンプ・サウンドが得られます。

※ フェイザーのエフェクト音はモノラル出力です。fig.S02-01

Compressor

PreAmpSpeaker Simulator

4Band Equalizer/Wah- 4Band Equalizer

- WahNoise Suppressor

Foot VolumeModulation

- Flanger- Chorus

- Phaser- Pitch Shifter

- Doubling- Tremolo/Pan

- Slow AttackDelay

2. ACOUSTIC SIMエレキ・ギター用マルチ・エフェクトです。エレクトリック・ギターでアコースティック・ギターのサウンドが得られます。fig.S02-02

Acoustic Guitar Simulator

Compressor4Band Equalizer

Noise SuppressorFoot Volume

Modulation- Flanger

- Chorus- Phaser

- Pitch Shifter- Doubling

- Tremolo/PanDelay

3. BASS SIMベース・ギターの音をシミュレートします。エレキ・ギターを弾きながらベース・ギターのサウンドが得られます。

ベース・シミュレーターを使うときは単音で使用してください。fig.S02-03

Bass Simulator

Compressor/Defretter- Compressor

- DefretterNoise Suppressor

Foot VolumeModulation

- Flanger- Chorus

- Phaser- Pitch Shifter

- Doubling- Tremolo/Pan

143

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧

4. COSM COMP GUITAR AMPエレキ・ギター用マルチ・エフェクトです。COSM コンプレッサー/リミッターに加えて、プリアンプとスピーカー・シミュレーターを使用したアンプ・サウンドが特徴です。fig.S02-04

COSM Comp/LimiterPreAmp

Speaker Simulator4Band Equalizer/Wah

- 4Band Equalizer- Wah

Noise SuppressorFoot Volume

Delay

5. ACOUSTIC GUITARアコースティック・ギター用マルチ・エフェクトです。エレアコをラインで接続してもマイク録りのような暖かみのあるサウンドを得ることができます。fig.S02-05

Acoustic Processor

Compressor4Band Equalizer

Noise SuppressorDelay

6. BASS MULTIベース・ギター用マルチ・エフェクトです。基本的なベース・サウンドを作るのに適しています。fig.S02-06

Compressor/Defretter- Compressor- Defretter

OctaveEnhancer4Band Equalizer/Wah

- 4Band Equalizer- Wah

Noise SuppressorFoot VolumeModulation

- Flanger- Chorus- Phaser- Pitch Shifter- Doubling- Tremolo/Pan

Delay

7. COSM BASS AMPベース・ギター用マルチ・エフェクトです。プリアンプとスピーカー・シミュレーターを使用したアンプ・サウンドが特徴です。fig.S02-07

CompressorPreAmpSpeaker Simulator4Band Equalizer/Wah

- 4Band Equalizer- Wah

Noise SuppressorFoot VolumeModulation

- Flanger- Chorus- Phaser- Pitch Shifter- Doubling- Tremolo/Pan

Delay

144

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧

資料

8. COSM COMP BASS AMPベース・ギター用マルチ・エフェクトです。

COSMコンプレッサー/リミッターに加えてプリアンプとスピーカー・シミュレーターを使用したアンプ・サウンドが特徴です。fig.S02-08

COSM Comp/Limiter

PreAmpSpeaker Simulator

4Band Equalizer/Wah- 4Band Equalizer

- WahNoise Suppressor

Foot VolumeDelay

バンク:MIC

9. VOCAL MULTIボーカル用マルチ・エフェクトです。ボーカルに必要な基本エフェクトを揃えています。fig.S02-09

Compressor

De-esserEnhancer

4Band EqualizerNoise Suppressor

Foot VolumeModulation

- Flanger- Chorus

- Phaser- Pitch Shifter

- Doubling- Tremolo/Pan

Delay

10. VOICE TRANSFORMERボーカル用マルチ・エフェクトです。ボイス・トランスフォーマーを利用した特殊効果を作り出すこともできます。fig.S02-10

Voice TransformerNoise Suppressor

Foot VolumeModulation

- Flanger- Chorus

- Phaser- Pitch Shifter

- Doubling- Tremolo/Pan

Delay

145

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧

11. COSM VOCAL COMPボーカル用マルチ・エフェクトです。COSMコンプレッサー/リミッターを使って基本的なサウンドを作るのに適しています。fig.S02-11

COSM Comp/LimiterDe-esser

Enhancer4Band Equalizer

Noise SuppressorFoot Volume

Delay

12. MIC MODELING標準のダイナミック・マイクやピン・マイク、ラインなどで録音した音を、高価なコンデンサー・マイクや、スタジオ専用マイクで録音した音のように変換します。

マイクの近接効果や、距離感などを付加することができます。fig.S02-12

Mic ConverterBass Cut Filter

DistanceLimiter

バンク:LINE

13. STEREO MULTI完全ステレオ仕様の7種類のエフェクトを直列に接続したアルゴリズムです。fig.S02-13

Compressor

Ring Modulator4Band Equalizer/Wah

- 4Band Equalizer- Wah

Noise SuppressorFoot Volume

Modulation- Flanger

- Chorus- Phaser

- Pitch Shifter- Doubling

- Tremolo/PanDelay

14. LO-FI BOXAM ラジオから聴いているような音や、蓄音機から流れる古いレコードの音、そしてローファイ・デジタルによる極端に音色を変化させた音までいろいろ作り出すことができます。fig.S02-14

Lo-FiNoise Suppressor

146

インサート・エフェクト・アルゴリズム一覧

資料

バンク:SIMUL

15. VO+GT.AMPボーカルとエレキ・ギターを同時に録音するためのアルゴリズムです。

ギター側では、プリアンプとスピーカー・シミュレーターを使用したアンプ・サウンドを得ることができます。fig.S02-15

(MIC)

Compressor4Band Equalizer

Noise SuppressorDelay

(GUITAR)Compressor

PreAmpSpeaker Simulator

Noise SuppressorDelay

16. VO+AC.SIMボーカルとエレキ・ギターを同時に録音するためのアルゴリズムです。

ギター側ではエレキ・ギターでアコースティック・ギターのサウンドを得ることができます。fig.S02-16

(MIC)

Compressor4Band Equalizer

Noise SuppressorDelay

(GUITAR)Acoustic Guitar Simulator

CompressorNoise Suppressor

Delay

17.VO+ACOUSTICボーカルとアコースティック・ギターを同時に録音するためのアルゴリズムです。

ギター側ではエレアコをラインで接続してもマイク録りのような暖かみのあるサウンドを得ることができます。fig.S02-17

(MIC)

CompressorNoise Suppressor

(GUITAR)Acoustic Processor

CompressorNoise Suppressor

147

1

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

Acoustic Guitar Simulator(アコースティック・ギター・シミュレーター)アコースティック・ギターの音をシミュレートします。エレキ・ギターでアコースティック・ギターの音色が得られます。

ご使用になるギターのピックアップ・セレクターをフロント側に切り替えると、より一層効果が得やすくなります。

Effect On/Off OFF, ONアコースティック・ギター・シミュレーターのオン/オフを設定します。

Pick Up Type SINGLE, HUMBUCK接続されたギターのピックアップ・タイプに合わせます。

Character4 つの音色(キャラクター)を選ぶことができます。

STD(スタンダード):スタンダードなアコースティック・ギターの音色です。

JUMBO(ジャンボ):

スタンダードよりボディーが大きいアコースティック・ギターの音で、低域に迫力のある音色です。

ENHANCE(エンハンス):

スタンダードよりアタック感のある音色で、バンド・アンサンブルなどで他の楽器に埋もれない音色です。

PIEZO(ピエゾ):

エレアコのギターに取り付けられているピックアップの音色をシミュレートしています。

アタック時に軽くコンプレッサーがかかったような音色です。

Top-Hi -100 ~ +100

弦からの直接音のレベルを調節します。倍音成分を調節します。

Top-Mid -100 ~ +100

トップ・プレート(表板)による弦への干渉を調節します。アタック感を調節します。

Body -100 ~ +100ボディー(胴体)による音の共鳴を調節します。アコースティック・ギター特有の音の柔らかさや音の厚みを調節します。

Level 0 ~ 100

アコースティック・ギター・シミュレーターの音量を調節します。

※ Top-Hi、Top-Mid、Body を全て“-100”にすると音が出なくなります。

Acoustic Processor(アコースティック・プロセッサー)エレアコなどのピックアップの無機質な出力音をマイク録りしたかのような豊かな音に変えることができます。ステレオ出力時に、より効果を発揮します。

Effect On/Off OFF, ON

アコースティック・プロセッサーのオン/オフを設定します。

Body 0 ~ 100ボディー(胴体)による音の共鳴を調節します。アコースティック・ギター特有の音の柔らかさや音の厚みを調節します。

Mic Distance 0 ~ 100アコースティック・ギターをマイク録りしたときの、マイクとギターの距離(マイク・ディスタンス)をシミュレートします。

Level 0 ~ 100

アコースティック・プロセッサーの音量を調節します。

Bass Simulator(ベース・シミュレーター)ベース・ギターの音をシミュレートします。エレキ・ギターを弾きながらベース・ギターの音色が得られます。ベース・シミュレーターを使うときは単音で使用してください。

Effect On/Off OFF, ON

ベース・シミュレーターのオン/オフを設定します。

Character LOOSE, TIGHTベース音の音色(キャラクター)を設定します。“LOOSE”にすると、太い弦を張ったような音色になります。

Level 0 ~ 100ベース・シミュレーターの音量を調節します。

文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標です。本書ではCOSMによってシミュレートされたサウンドを適切に表現するために、これらの名称を使用しています。

48

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター)ポップ・ノイズなどの不要な低域をカットするフィルターです。マイクについているベース・カット・スイッチをシミュレートしています。

Effect On/Off OFF, ONベース・カット・フィルターのオン/オフを設定します。

Freq Thru, 20 ~ 2000 Hz

ベース・カット・フィルターのカットオフ周波数を調節します。

Chorus(コーラス)ダイレクト音に微妙にピッチ(音の高さ)のずれた音を加えて、音に厚みや拡がりをつけます。ステレオ出力時に、より効果を発揮します。

※ Modulationの“Effect Type”で“CHORUS”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ONコーラスのオン/オフを設定します。

Rate 0 ~ 100

コーラス効果の速さ(レイト)を調節します。

Depth 0 ~ 100コーラス効果の深さ(デプス)を調節します。

Pre Delay 0.5 ~ 50.0 ms

ダイレクト音が出力されてから、エフェクト音が出力されるまでの時間(プリ・ディレイ)を調節します。

Effect Level 0 ~ 100

エフェクト音の音量を調節します。

Compressor(コンプレッサー)コンプレッサーとは、大入力を圧縮し小入力を増幅することで、音量を均一化して音を歪ませずにサステイン効果(音を延ばす効果)を得るエフェクトです。

Effect On/Off OFF, ONコンプレッサーのオン/オフを設定します。

Sustain 0 ~ 100

小入力信号を増幅し、一定の音量にする範囲(時間)を調節します。値を大きくするほどサステインが長くなります。

Attack 0 ~ 100

アタック時の強さを調節します。値を大きくするほど音の立ち上がりが鋭くなり、歯切れの良いサウンドになります。

Level 0 ~ 100

コンプレッサーの音量を調節します。

COSM Comp/Limiter(COSMコンプレッサー/リミッター)コンプレッサーは、大入力を圧縮し小入力を増幅することで、音量を均一化して音を歪ませずにサステイン効果(音を延ばす効果)を得るエフェクトです。また音の粒を揃える効果もあります。

リミッターは、設定値以上の入力信号のレベルを抑えることで歪みを防ぐエフェクトです。スレッショルドを低く設定することで、コンプレッサーと同様の効果を得ることもできます。

本機では、COSM技術により、コンプレッサーとリミッターの機能を併せ持ったコンプレッサー/リミッター4機種をモデリングしています。

Effect On/Off OFF, ON

コンプレッサー/リミッターのオン/オフを設定します。

Typeコンプレッサー/リミッターのタイプを設定します。

BOSSCmp: ボスのコンパクト・エフェクターCS-3 をモデリングしています。

D-Comp: MXRのdyna compをモデリングしています。

Rack160: dbx の 160x をモデリングしています。

VtgRack: UREI の 1178をモデリングしています。

149

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

Attack 0 ~ 100(BOSSCmp、D-Comp設定時)

弾弦時のアタックの強さを調節します。値を大きくするほど音の立ち上がりが鋭くなり、歯切れの良いサウンドになります。

Sustain 0 ~ 100(BOSSCmp、D-Comp設定時)

小入力信号を増幅し、音を持続させる度合いを調節します。値を大きくするほど効果が深くかかり、持続時間(サステイン)が長くなります。

Threshold 0 ~ 100(Rack160設定時)

リミッターの効き始める音量(スレッショルド・レベル)を設定します。ここで設定したレベル以上の入力に対して圧縮効果が現れます。値を小さくするほど低いレベルからリミッターの効果が得られます。

Input 0 ~ 100

(VtgRack設定時)

入力レベルをコントロールします。値を大きするほど効果が深くなります。

Ratio (Rack160)1:1 ~ 20:1, inf:1(VtgRack)4:1 ~ 20:1(Rack160、VtgRack設定時)

リミッターの圧縮率を調節します。比率を大きくするほど強く圧縮がかかります。

Attack Time 0~ 100

(VtgRack設定時)

入力レベルが設定されたスレッショルド・レベルを越え、圧縮が始まってから、Ratio で設定された圧縮率になるまでの時間を調節します。値が大きいほど素速く圧縮がかかります。

Release Time 0~ 100

(VtgRack設定時)

信号がスレッショルド・レベル以下になってから、圧縮効果がなくなるまでの復帰時間を調節します。値を大きくするほどすばやく圧縮状態から復帰するため、次の弾弦がはっきり聞こえます。

Tone -50 ~+50(BOSSCmp設定時)

音質を調節します。値を大きくするほど高音が強調された固い音になります。

Level 0 ~ 100

音量を調節します。

De-esser(ディエッサー)音声に含まれる歯擦音をカットして、柔らかな音質に変えます。

Effect On/Off OFF, ON

ディエッサーのオン/オフを設定します。

Sibilant Level 0 ~ 100歯擦音の音量(シビラント・レベル)を調節します。

Level 0 ~ 100

ディエッサーの音量を調節します。

Defretter(デフレッター)フレットレス・ベースをシミュレートすることができます。

Effect On/Off OFF, ON

デフレッターのオン/オフを設定します。

Sensitivity 0 ~ 100デフレッターの入力感度(センス)を調節します。使用するベース・ギターにあわせて、倍音変化が自然に聞こえるように調節します。

Attack 0 ~ 100

デフレッターのアタック感を調節します。値を大きくするほど、倍音がゆっくり変化するため、フレットレス・ベースに似たアタック感のない音になります。

Depth 0 ~ 100倍音の割合を調節します。値を大きくするほど倍音成分の多い独特の音色になります。

Level 0 ~ 100デフレッターの音量を調節します。

150

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

Delay(ディレイ)ダイレクト音に、ダイレクト音から遅れた音(ディレイ音)を加えることによって、音に厚みを付けます。

Effect On/Off OFF, ON

ディレイのオン/オフを設定します。

Typeディレイのタイプを設定します。

SINGLE(シングル):

シンプルなディレイです。

TAP(タップ):繰り返し音が左右から交互に出力されるタップ・ディレイです。ステレオ出力時に効果が得られます。

Delay Time SINGLE: 1~ 1400 ms, TAP: 1~ 700 msディレイ・タイム(音を遅らせる時間)を調節します。

Feedback 0 ~ 100

フィードバック量を調節します。フィードバック量を変えると、ディレイ音の繰り返し回数が変化します。

Effect Level 0 ~ 120

ディレイ音の音量を調節します。

Distance(ディスタンス)マイクには、音源が近いと低音特性がのびる性質があります。これを近接効果と呼びます。

距離による周波数特性や時間差をシミュレートします。

Effect On/Off OFF, ON

ディスタンスのオン/オフを設定します。

Prox.Fx -12 dB ~+12 dBマイクには音源が近いと低音特性が伸びる性質があります。この性質をシミュレートし、音源からの距離による低域特性を補正します。“+”側にすると音源に近づき、“-”側にすると遠ざかります。

Time 0~3000 cm音源から距離による時間差をシミュレートします。

Doubling(ダブリング)ダイレクト音に、ダイレクト音からわずかに遅れた音(ディレイ音)を加えることによって、複数の音が鳴っている効果(ダブリング効果)を得ることができます。ステレオ出力時に、より効果を発揮します。

※ Modulation の“Effect Type”で“DOUBL'N”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

ダブリングのオン/オフを設定します。

Delay Time 0.5~ 50.0 msディレイ・タイム(音を遅らせる時間)を調節します。

Separation -100 ~ +100

広がり(セパレーション)を調節します。ダイレクト音とエフェクト音のパン(定位)を左右に広げることができます。ステレオ出力時に効果が得られます。

Effect Level 0 ~ 120ディレイ音の音量を調節します。

Enhancer(エンハンサー)エンハンサーは、ダイレクト音に位相のずれた音を加えることで、音の輪郭をはっきりさせ、音を前に出すエフェクトです。

Effect On/Off OFF, ONエンハンサーのオン/オフを設定します。

Sensitivity 0 ~ 100

入力音の音量に対するエンハンサーの効き具合(センス)を調節します。

Frequency 1.0~ 10.0 kHz

エンハンサー効果がかかり始める周波数(フリケンシー)を調節します。設定した値より高い周波数で効果がかかります。

Mix Level 0 ~ 100

位相のずれた音を入力にミックスする量を調節します。

Low Mix Level 0 ~ 100低域の位相のずれた音をミックスする量を調節します。効果の現れる周波数帯域は固定です。

Level 0 ~ 100エンハンス音の音量を調節します。

151

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

Equalizer(イコライザー)4 バンドのイコライザーです。

※ アルゴリズム“COSM GUITAR AMP”、“BASS MULTI”、“COSM BASS AMP”、“STEREO MULTI"”が選択されている場合は、4Band Equalizer/Wah の“Effect Type”で“EQ”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

イコライザーのオン/オフを設定します。

Low Gain -20 ~+20 dB低域イコライザーのゲイン(カット量/ブースト量)を調節します。

Low-Mid Gain -20 ~+20 dB中低域イコライザーのゲイン(カット量/ブースト量)を調節します。

Low-Mid Freq 100 Hz ~ 10.0 kHz中低域イコライザーの中心周波数(フリケンシー)を調節します。

Low-Mid Q 0.5 ~ 16“Low-Mid Freq”で設定した周波数に対して、ゲインが変化する範囲を調節します。値を大きくするほど変化する範囲が狭くなります。

High-Mid Gain -20 ~+20 dB

中高域イコライザーのゲイン(カット量/ブースト量)を調節します。

High-Mid Freq 100 Hz ~ 10.0 kHz

中高域イコライザーの中心周波数(フリケンシー)を調節します。

High-Mid Q 0.5 ~ 16

“High-Mid Freq”で設定した周波数に対して、ゲインが変化する範囲を調節します。値を大きくするほど変化する範囲が狭くなります。

High Gain -20 ~+20 dB

高域イコライザーのゲイン(カット量/ブースト量)を調節します。

Level -20 ~+20 dB

イコライザー通過後の音量を調節します。

Flanger(フランジャー)音に“うねり”を与えるフランジング効果を作り出します。

※ Modulation の“Effect Type”で“FLANGER”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ONフランジャーのオン/オフを設定します。

Rate 0 ~ 100

うねりの速さ(レイト)を調節します。

Depth 0 ~ 100うねりの深さ(デプス)を調節します。

Manual 0 ~ 100

効果をかける中心周波数を調節します。

Resonance 0 ~ 100レゾナンス量(フィードバック量)を調節します。値を大きくするほど効果が強調され、クセの強い音になります。

Separation 0 ~ 100広がり(セパレーション)を調節します。値を大きくするほど左右の広がりが増します。ステレオ出力時に効果が得られます。

Foot Volume(フット・ボリューム)エフェクト間の音量を設定します。フット・ボリュームをエクスプレッション・ペダルでコントロールすると、出力音の音量を滑らかに変えることができます。

詳しくは『周辺機器を接続する』(P.27)をご覧ください。

F.Vol On/Off OFF, ON

フット・ボリュームのオン/オフを設定します。

152

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

Limiter(リミッター)リミッターは、設定値以上の入力信号のレベルを抑えることで歪みを防ぐエフェクトです。

Effect On/Off OFF, ON

リミッターのオン/オフを設定します。

Threshold -60~ 0 dB入力信号に合わせて調節します。設定したレベル以上の信号が入力されると、信号が抑えられます。

Attack 0 ~ 100入力レベルがスレッショルド・レベルを越えてから効果がかかるまでの時間を調節します。

Release 0 ~ 100信号がスレッショルド・レベル以下になってから、効果がなくなるまでの時間を調節します。

Detect HPF Thru, 20 ~ 2000 Hzレベル検出部のカットオフ周波数を調節します。Thru にすると通常のリミッターとして動作します。

Level -60 ~+24 dB音量を調節します。

Lo-Fi Box(ローファイ・ボックス)ローファイ・サウンドを作り出します。

Effect On/Off OFF, ONローファイ・ボックスのオン/オフを設定します。

Effect Typeローファイ・ボックスのタイプを選びます。

RADIO:AMラジオを通して聴いているような音になります。

“Tuning”を操作するとラジオの周波数を合わせるときの音も再現できます。

PLAYER:蓄音機を通して聴いているような音になります。レコードの傷やほこりなどによるノイズも再現されます。

DIGITAL:サンプリング・レイトを下げたり、ビット数を減らして、ローファイ・サウンドを作ることができます。直列につながったモディファイ・フィルターでは、自由な音作りが楽しめます。

■“RADIO”または“PLAYER”を選んだとき

Tuning 0 ~ 100“RADIO”のパラメーターです。AMラジオの周波数を合わせる際に発生する音を再現します。

Wow Flutter 0 ~ 100“PLAYER”のパラメーターです。ターン・テーブルの回転が一定でないときに発生するワウ・フラッターを再現します。

Noise 0 ~ 100雑音(ノイズ)を再現します。

Filter 0 ~ 100

音色を調節します。

D:E Balance 100:0~ 0:100ダイレクト音とエフェクト音の音量バランスを調節します。

■“DIGITAL”を選んだとき

Pre Filter OFF, ON

デジタル歪みを低減させるフィルターです。オフにすると、デジタル歪みを含んだ強烈なローファイ・サウンドを作ることができます。

Sample Rate OFF, 1/2 ~ 1/32サンプル・レイトを変更します。

Bit OFF, 15~ 1

データのビット数を変更します。オフにすると変更されません。

極端に低いビット数を選ぶと、入力ソースによっては、無音時にも大きなノイズが出ることがあります。このときは、ノイズ・サプレッサーのスレッショルドを上げてください。

Post Filter OFF, ONローファイ化によるデジタル歪みを低減するフィルターです。オフにすると強烈なローファイ・サウンドを作ることができます。

Effect Level 0 ~ 100

ローファイ・サウンドの音量を調節します。

Direct Level 0 ~ 100ダイレクト音の音量を調節します。

153

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

Modify Filterモディファイ・フィルターのタイプを選びます。

OFF:モディファイ・フィルターを使用しません。

LPF:ロー・パス・フィルターが働きます。

BPF:バンド・パス・フィルターが働きます。

HPF:ハイ・パス・フィルターが働きます。

Cutoff Freq 0 ~ 100

カットオフ周波数を調節します。

Resonance 0 ~ 100レゾナンスを調節します。

Gain 0 ~24 dB

モディファイ・フィルターを通った後の音量レベルを調節します。

Mic Converter(マイク・コンバーター)安価な汎用マイクの特性を、高価なスタジオ用マイクの特性に変換します(マイクロホン変換)。すでに録音済みの音に、マイクの種類や距離を変えたのと同様の音質変化を与えます。または、ライン入力した楽器音に、マイクロフォンの特性を与えます(ライン→マイクロホン変換)。

Effect On/Off OFF, ON

マイク・コンバーターのオン/オフを設定します。

Input録音に使用したマイクを選びます。

DR-20: ローランドDR-20(ローランド製のダイナミック・マイク)

Sml.Dy: Small Dynamic Microphone(楽器、ボーカルなどに使われるダイナミック・マイク)

Hed.Dy: Head-worn Dynamic Microphone(ヘッド・セット・タイプのダイナミック・マイク)

Min.Cn: Miniture Condencer Microphone(超小型のコンデンサー・マイク)

Flat: ライン入力

AKGC3K: AKG C3000B(AKG製のコンデンサー・マイク)

Outputシミュレートするマイクを設定します。

Sml.Dy: 一般的な楽器・ボーカル用ダイナミック・マイク。ギター・アンプやスネア・ドラムなどに最適です。

Voc.Dy: 定番のボーカル用ダイナミック・マイク。張りのある中域が特長です。

Lrg.Dy: 低域の伸びたダイナミック・マイク。バス・ドラムやタム等での使用に効果的です。

Sml.Cn: 楽器用スモール・コンデンサー・マイク。きらびやかな高域が特長。金属系パーカッションやアコースティック・ギターでの使用に効果的です。

Lrg.Cn: フラットな特性のコンデンサー・マイク。ボーカル、ナレーション、生楽器などでの使用に効果的です。

Vnt.Cn: ビンテージ・コンデンサー・マイク。ボーカル、生楽器などでの使用に効果的です。

Flat: フラットな周波数特性を持つマイク。集音時に使用したマイクのクセを取りたいときに使用します。

※ OUT(アウト)にコンデンサー系のマイク・モデリングを選択すると、低域の特性がのびるためマイク・スタンドから伝わる低域ノイズが強調されることがあります。このような場合は、不要な低域をベース・カット・フィルターでカットするか、集音時のマイク・スタンドにアイソレーション・マウント(ゴムなどで振動を吸収するマイク・ホルダー)を装着してください。

Phaseマイクの位相を設定します。

NORMAL:入力と同位相。

INVERSE:入力と逆位相。

154

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

Noise Suppressor(ノイズ・サプレッサー)ノイズやハムを抑えるエフェクトです。エンベロープ(音量の時間変化)に併せてノイズを減らすため、楽器音への影響がほとんどなく、自然な効果が得られます。

Effect On/Off OFF, ONノイズ・サプレッサーのオン/オフを設定します。

Threshold 0 ~ 100

ノイズの大きさに応じて調節します。ノイズが大きいときは値を大きく、ノイズが小さいときは値を小さくします。楽器音の減衰が自然に聞こえるように調節してください。

※ スレッショルドを大きな値に設定すると、楽器のボリュームを絞って演奏したときに音が出なくなることがあります。

Release 0 ~ 100

ノイズ・サプレッサーが働き始めてから音量が“0”になるまでの時間を調節します。

Octave(オクターブ)入力音より1オクターブ下の音を加えて、低音の重量感を作り出します。

Effect On/Off OFF, ON

オクターブのオン/オフを設定します。

Octave Level 0 ~ 1001 オクターブ下の音量を調節します。

Direct Level 0 ~ 100

ダイレクト音の音量を調節します。

Phaser(フェイザー)ダイレクト音に位相のずれた音を加えることで、音に回転感を加えるフェイズ効果を作り出します。

※ Modulation の“Effect Type”で“PHASER”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

フェイザーのエフェクト・オン/オフを設定します。

Rate 0 ~ 100回転の速さ(レイト)を調節します。

Depth 0 ~ 100

回転の深さ(デプス)を調節します。

Manual 0 ~ 100フェイズ効果のかかる中心周波数を調節します。

Resonance 0 ~ 100

レゾナンス量(フィードバック量)を調節します。値を大きくするほど効果が強調され、クセの強い音になります。

Pitch Shifter(ピッチ・シフター)原音のピッチ(音の高さ)を、上下2オクターブまで変えられるエフェクトです。

※ Modulation の“Effect Type”で“P.SHIFT”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

ピッチ・シフターのオン/オフを設定します。

P.Shift Typeマニュアル・ピッチ・シフター“MANUAL”またはペダル・ピッチ・シフター“PEDAL”を選びます。

MANUAL:通常のピッチ・シフターです。

PEDAL:ペダル・ピッチ・シフターとして動作します。

エクスプレッション・ペダルを操作すると、ペダル・ピッチ・シフターの効果が得られます。詳しくは、『周辺機器を接続する』(P.26)をご覧ください。

155

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

Pitch -24 ~DETUNE ~+24ピッチ・シフト量(音の高さが変化する量)を、半音単位で調節します。“DETUNE”を選ぶと、入力音から微妙に音の高さがずれた音を加えて、デチューン効果を作り出します。

※ “P.Shift Type”で“MANUAL”を選んだとき、このパラメーターを設定することができます。

D:E Balance 100:0 ~ 0:100

ダイレクト音とエフェクト音の音量バランスを調節します。

Separation -100 ~ +100広がり(セパレーション)を調節します。ダイレクト音とエフェクト音のパン(定位)を左右に広げることができます。ステレオ出力時に効果が得られます。

Preamp(プリアンプ)ギター音の歪みと音色を調節します。

※ “Amp Type”の設定によっては、Bass、Middle、Trebleを全て“0”にすると音が出なくなることがあります。

Effect On/Off OFF, ON

プリ・アンプのオン/オフを設定します。

Amp Typeプリ・アンプのタイプを設定します。それぞれのアンプの歪みや音色の特徴は次のとおりです。

■ アルゴリズム“COSMGUITAR AMP”、“COSM COMP GUITAR AMP”、“VO+GT.AMP”のとき

JC-120: 世界中のプロ・ミュージシャンに愛用されているローランド“JC-120”のサウンドです。

CLEAN: オーソドックスなビルトイン・タイプの真空管アンプのサウンドが得られます。

CRUNCH: 自然な歪みを作り出すクランチ・サウンドが得られます。

MATCH: ブルース、ロックからフュージョンまで幅広く使われている最新の真空管アンプのサウンドが得られます。

VO DRV: 60年代リバプール・サウンドが得られます。

BLUES: ブルースに適した中域に粘りのあるリード・サウンドです。

BG LEAD: 70年代後半~80年代を代表する真空管アンプのサウンドです。中域に粘りがあるのが特長です。

MS(1, 2, 1+2):70 年代のブリティシュ・ハードロックには欠かすことができず、現在でも多くのハードロック系ギタリストが愛用する、スタック・タイプの大型真空管アンプのサウンドが得られます。

1 ギター・アンプのインプット I に入力したときのサウンドで、トレブリーなサウンドです。

2 ギター・アンプのインプット II に入力したときのサウンドで、マイルドなサウンドです。

1+2 ギター・アンプのインプット I と II をパラレル接続したときのサウンドで、I よりも低域が強調されたサウンドです。

SLDN: オール・マイティーな歪みが得られる真空管アンプのサウンドです。幅広いジャンルで使用できます。

METAL: ヘビー・メタル向けの大型真空管アンプのサウンドが得られます。

METAL D: ハイ・ゲインでパワフルなメタル・サウンドが得られます。

■ アルゴリズム“COSM BASS AMP”、“COSM COMP BASS AMP”のとき

AC: 初期トランジスター・アンプのビンテージ・サウンドが得られます。

AMG: 2 段積みの大型真空管アンプで、重低音とエッジのきいたサウンドが特徴です。

Volume 0~ 100アンプの音量と歪み具合いを調節します。

Bass GUITAR AMP: 0 ~100, BASS AMP: -100 ~+100

低音域(ベース)の音質を調節します。

Middle GUITAR AMP: 0 ~ 100, BASS AMP: -100 ~+100中音域(ミドル)の音質を調節します。

※ タイプで“MATCH”または“VO DRV”を選んだ場合には、ミドルのコントロールは効かなくなります。

Treble GUITAR AMP: 0 ~100, BASS AMP: -100 ~+100

高音域(トレブル)の音質を調節します。

Presence 0 ~ 100アルゴリズム“COSM GUITAR AMP”または“VO+GT.AMP”で調節できます。

超高音域(プレゼンス)の音質を調節します。

※ タイプで“MATCH”または“VO DRV”を選んだ場合にプレゼンスを上げると、高域がカットされます(値は“0”から“-100”に変化します)。

156

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

Master 0 ~ 100プリアンプ全体の音量を調節します。

Bright OFF, ON

ブライト・オン/オフを設定します。

OFF:ブライトを使用しません。

ON:ブライトを使用して、より歯切れのよい明るい音質になります。

※ “Amp Type”の設定によっては、表示されないことがあります。

Gain LOW, MIDDLE, HIGH

アンプの歪み具合いを調節します。“LOW”、“MIDDLE”、“HIGH”の順番で歪みが大きくなります。

※ 各タイプの音色は、ゲインが“MIDDLE”のときを基準に音作りされています。通常は“MIDDLE”の位置で使用してください。

Ring Modulator(リング・モジュレーター)入力音と内部発振器の信号でリング変調させることで、ベルのような音を作り出します。音程感のない非音楽的なサウンドが得られます。

Effect On/Off OFF, ON

リング・モジュレーターのオン/オフを設定します。

Frequency 0 ~ 100

内部発振器の発振周波数(フリケンシー)を調節します。

Effect Level 0 ~ 100

エフェクト音の音量を調節します。

Direct Level 0 ~ 100

ダイレクト音の音量を調節します。

Slow Attack(スロー・アタック)ボリューム奏法(バイオリン奏法)の効果を作り出します。

※ アルゴリズム“COSM GUITAR AMP”の Modulationの“Effect Type”で“SLO ATK”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

スロー・アタックのオン/オフを設定します。

Rise Time 10~ 2000 msピッキングを行なってから音量が最大になるまでの時間を調節します。

Level 0 ~ 100スロー・アタックの音量を調節します。

Speaker Simulator(スピーカー・シミュレーター)スピーカーの特性をシミュレートします。本機の出力を直接ミキサーなどに接続するとき、好みのスピーカーの音色を得ることができます。

Effect On/Off OFF, ONスピーカー・シミュレーターのオン/オフを設定します。

Speaker Typeシミュレートするスピーカーのタイプを選びます。

※ オン・マイクはダイナミック・マイク、オフ・マイクはコンデンサー・マイクを使用したときの音をシミュレーションしています。

■ アルゴリズム“COSMGUITAR AMP”、“COSM COMP GUITAR AMP”、“VO+GT.AMP”のとき

fig.S03-01

コメント

Cleanとベスト・マッチ

Cleanとベスト・マッチ

Matchとベスト・マッチ

Matchとベスト・マッチ

BG Leadとベスト・マッチ

オン・マイク

オン・マイク

オン・マイク

オン・マイク

オフ・マイク

オン・マイク

オフ・マイク

オン・マイク

オフ・マイク

オン・マイク

オフ・マイク

オフ・マイク

ローランドJC-120のシミュレート

スピーカー ユニット 10インチ

12インチ

12インチ (2個)

12インチ (4個)

12インチ (2個)

12インチ (2個)

12インチ (2個)

12インチ (2個)

12インチ (2個)

12インチ (2個)

12インチ (4個)

12インチ (4個)

SP Simulatorタイプ キャビネット

小型後面開放型

後面開放型

後面開放型

後面開放型

後面開放型

後面開放型

後面開放型

大型密閉

大型密閉

大型2段重ね

大型密閉

大型密閉

SMALLMIDDLEJC-120TWINtwinMATCHmatch

BG STKbg stkMS STKms stkMETAL

BG Leadとベスト・マッチ

MSとベスト・マッチ

MSとベスト・マッチ

Voとベスト・マッチ

Voとベスト・マッチ

オン・マイク

オフ・マイク

12インチ (2個)

12インチ (2個)

後面開放型

後面開放型

VO DRVvo drv

マイク セッティング

157

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

■ アルゴリズム“COSM BASS AMP”、“COSM COMP BASS AMP”のとき

fig.S03-02

Mic Setting CENTER, 1 ~ 10 cmマイクの位置をシミュレーションします。“CENTER”はスピーカー・コーンの中央にマイクをセッティングした状態をシミュレーションします。“1cm ~10cm”は、スピーカー・コーンの中央から設定した距離だけマイクを移動した状態をシミュレーションします。

Mic Level 0 ~ 100

マイクの音量を調節します。

Direct Level 0 ~ 100

ダイレクト音の音量を調節します。

Tremolo/Pan(トレモロ/パン)トレモロは周期的な音量変化が得られるエフェクトです。パンはステレオ出力時に音を左右に周期的に飛ばすことができます。

※ Modulation の“Effect Type”で“TRM/PAN”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ONトレモロ/パンのエフェクト・オン/オフを設定します。

Modeトレモロまたはパンを選び、エフェクトのかかり方を選びます。

TRM-TRI:周期的に音量が変化します。滑らかな変化が得られます。

TRM-SQR:周期的に音量が変化します。急峻な変化が得られます。

PAN-TRI:周期的に音を左右に振ります。滑らかな変化が得られます。

PAN-SQR:周期的に音を左右に振ります。急峻な変化が得られます。

Rate 0 ~ 100エフェクトのかかる周期(レイト)を調節します。

Depth 0 ~ 100

エフェクトのかかる深さ(デプス)を調節します。

Voice Transformer(ボイス・トランスフォーマー)フォルマントをコントロールすることにより、さまざまなボイス・キャラクターを作り出すことができます。ダイレクト音に対してフォルマントの異なる 2 声のボイス・キャラクターを加えることができます。

Effect On/Off OFF, ON

ボイス・トランスフォーマーのオン/オフを設定します。

Formant1 -100 ~ +100ボイス・キャラクター1のフォルマントを調節します。

Formant2 -100 ~ +100

ボイス・キャラクター2のフォルマントを調節します。

Effect Level1 0 ~ 100ボイス・キャラクター1の音量を調節します。

Effect Level2 0 ~ 100

ボイス・キャラクター2の音量を調節します。

Direct Level 0 ~ 100ダイレクト音の音量を調節します。

Wah(ワウ)フィルターの周波数特性を変化させることで、独特の音色を得られるエフェクトです。

タッチ・ワウは入力音の音量によってフィルターが変化します。ペダル・ワウは、エクスプレッション・ペダルなどを用いてワウ効果をリアルタイムにコントロールします。

※ アルゴリズム“COSM GUITAR AMP”、“BASS MULTI”、“COSM BASS AMP”、“STEREO MULTI”が選ばれている場合は、4Band Equalizer/Wah の “Effect Type”で“WAH”を選んだとき、このエフェクトを使用することができます。

Effect On/Off OFF, ON

ワウのオン/オフを設定します。

Wah Typeタッチ・ワウ“TOUCH”またはペダル・ワウ“PEDAL”を選びます。

TOUCH(タッチ):タッチ・ワウとして動作します。

PEDAL(ペダル):ペダル・ワウとして動作します。

ACとベスト・マッチ オン・マイク

オフ・マイク

オン・マイク

オフ・マイク

スピーカー ユニット

10インチ (8個)

15インチ (2個)

15インチ (2個)

10インチ (8個)

SP Simulatorタイプ キャビネット

大型密閉

大型密閉

大型密閉

大型密閉

ACacAMGamg

ACとベスト・マッチ

AMGとベスト・マッチ

AMGとベスト・マッチ

マイク セッティング コメント

158

インサート・エフェクト・パラメーターの働き

資料

■“TOUCH”を選んだとき

Polarity入力に応じてフィルターが動く方向を設定します。

UP:入力に応じてフィルターが高い周波数方向に動くワウです。

DOWN:入力に応じてフィルターが低い周波数方向に動くワウです。

Sensitivity 0 ~ 100

フィルターが変化する感度(センス)を調節します。値を大きくするほど反応が強くなり、値を“0”にすると、固定のワウになります。

Frequency 0 ~ 100ワウ効果の基準周波数(フリケンシー)を調節します。

Peak 0 ~ 100

基準周波数付近のワウ効果のかかり具合いを調節します。値を小さくすると基準周波数の周辺の広い範囲でワウ効果が得られ、値を大きくすると基準周波数付近の狭い範囲でワウ効果が得られます。

値を“50”にすると、標準的なワウ・サウンドが得られます。

Level 0 ~ 100音量を調節します。

■“PEDAL”を選んだときエクスプレッション・ペダルを操作すると、ワウ・ペダルの効果が得られます。

詳しくは、『周辺機器を接続する』(P.27)をご覧ください。

Peak 0 ~ 100基準周波数付近のワウ効果のかかり具合いを調節します。値を小さくすると基準周波数の周辺の広い範囲でワウ効果が得られ、値を大きくすると基準周波数付近の狭い範囲でワウ効果が得られます。

※ 値を“50”にすると、標準的なワウ・サウンドが得られます。

Level 0 ~ 100音量を調節します。

159

1

スピーカー・モデリング・パラメーターの働き

世界中のスタジオで標準的に使用されているような高級プロ用モニター・スピーカーから小型テレビや携帯用ラジオのスピーカーまで、さまざまなスピーカーの特性を再現します。fig.S04-01

SP ModelingBass Cut Filter

Low Freq TrimmerHigh Freq Trimmer

Limiter

SP Modeling(スピーカー・モデリング)スピーカー・モデリングでは、本機の出力用スピーカーとして、ローランド・パワード・モニター DS-90/DS-90A/DS-50A(別売)を接続して使用したときに最適な効果が得られるように調整してあります。

Effect On/Off OFF, ONスピーカー・モデリングのオン/オフを設定します。

Model特性を再現(モデリング)するスピーカーを選びます。

Thru: モデリングしません。

Spr Flat: DS-90/DS-90A/DS-50A をモデリングで補正し、さらにワイド・レンジでクセのない音にします。

Pwd. BLK: パワード・モニターの代表的な機種です(2ウェイ・タイプ、ウーファー径= 170mm(=6-1/2 インチ))。

Pwd. E-B: 明るい音質が特徴的なパワード・モニターです。

Pwd. MAC: よく伸びた低域が特長のパワード・モニターです。

SmlCUBE: レコーディング・スタジオで広く使われている、小型フルレンジ・スピーカーです。

Wh.CONE: レコーディング・スタジオで広く使われている、白いウーファーが特徴的な密閉型 2 ウェイ・スピーカーです。

WhTISUE: 上記“Wh.CONE”のツイーターにティッシュ・ペーパーをかぶせたマイルドな音です。

Radio: ポケット・タイプの小型ラジオです。

SmallTV: 14インチ・サイズのテレビに付属しているスピーカーです。

BoomBox: ラジオ・カセット・レコーダーです。

BoomLoB: ロー・ブースト機能をオンにしたラジオ・カセット・レコーダーです。

OutputSpeaker接続しているスピーカーを設定します。

DS-90/A: DS-90/DS-90A を接続しているときに指定します。

DS-50A: DS-50A を接続しているときに指定します。

Phaseスピーカーの位相を決めます。

NORMAL: 入力と同位相になります。

INVERSE: 入力と逆位相になります。

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター)ポップ・ノイズなどの不要な低域をカットします。

Effect On/Off OFF, ONベース・カット・フィルターのオン/オフを設定します。

Cut Off Freq Thru, 20 ~ 2000 Hz

ポップ・ノイズなどの不要な低域をカットする周波数を設定します。

Low Freq Trimmer(ロー・フリケンシー・トリマー)低音の調整をします。

Effect On/Off OFF, ONロー・フリケンシー・トリマーのオン/オフを設定します。

Gain -12 ~+12dB

ロー・フリケンシー・トリマーのゲイン(ブースト量/カット量)を調整します。

Frequency 20 ~2000 Hz

ロー・フリケンシー・トリマーの中心周波数を設定します。

60

スピーカー・モデリング・パラメーターの働き

資料

High Freq Trimmer(ハイ・フリケンシー・トリマー)高音の調整をします。

Effect On/Off OFF, ONハイ・フリケンシー・トリマーのオン/オフを設定します。

Gain -12 ~+12 dB

ハイ・フリケンシー・トリマーのゲイン(ブースト量/カット量)を調整します。

Frequency 1.0~ 20.0 kHz

ハイ・フリケンシー・トリマーの中心周波数を設定します。

Limiter(リミッター)リミッターは、設定値以上の入力信号のレベルを抑えることで歪みを防ぐエフェクトです。

Effect On/Off OFF, ONコンプレッサー/リミッターのエフェクト・オン/オフを設定します。

Threshold -60~ 0 dB入力信号に合わせて調節します。設定したレベル以上の信号が入力されると、信号が抑えられます。

Release 0 ~ 100信号がスレッショルド・レベル以下になってから、効果がなくなるまでの時間を調節します。

Level -60 ~+24 dB音量を調節します。

161

1

マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き

帯域別(高域、中域、低域)に分割して、音量をそろえるコンプレッサーです。

MDやDAT へミックス・ダウンしたり、CD-R ディスクを使用してオリジナルのオーディオ CD を制作するときなどに、最適化されたレベルでマスタリングができます。fig.S05-01

Equalizer(イコライザー)

Effect On/Off OFF, ON

イコライザーのオン/オフを設定します。

Input Gain -24 ~+12dBイコライザーを通る前の全体の音量を設定します。

LowType SHELVNG, PEAK

低域イコライザーの種類(シェルビング・タイプ、ピーキング・タイプ)を設定します。

Low Gain -12 ~+12dB

低域のブースト/カット量を設定します。

Low Freq 20 Hz ~2.0 kHz低域の中心周波数を設定します。

Low Q 0.3 ~ 16.0

低域の中心周波数における周波数特性のカーブの鋭さを設定します。(*1)

LowMid Gain -12 ~+12 dB

中低域のブースト/カット量を設定します。

LowMid Freq 20 Hz ~8.0 kHz中低域の中心周波数を設定します。

LowMid Q 0.3 ~ 16.0

中低域の中心周波数における周波数特性のカーブの鋭さを設定します。

HighMid Gain -12 ~+12 dB

高低域のブースト/カット量を設定します。

HighMid Freq 20 Hz ~8.0 kHz

高中域の中心周波数を設定します。

HighMid Q 0.3 ~ 16.0

高低域の中心周波数における周波数特性のカーブの鋭さを設定します。

High Type SHELVNG, PEAK

高域イコライザーの種類(シェルビング・タイプ、ピーキング・タイプ)を設定します。

High Gain -12 ~+12 dB

高域のブースト/カット量を設定します。

High Freq 1.4~ 20.0 kHz

高域の中心周波数を設定します。

インプットの「ディテクト・タイム」の効果通常のコンプレッサ-では、レベル・オーバーを感知してから、それを抑えるまでに、一瞬遅れが生じてしまいます。このアルゴリズムでは、入力音をレベル検出のみに使い、所定のディレイを加えた音を実際の加工・出力に使うことで、この問題を回避できるようになっています。このためのディレイ時間の設定が、インプットのディテクト・タイムです。

帯域別に分割する高域、中域、低域に分割するときは、インプットのロー・スプリット・ポイント(Split Freq L)、ハイ・スプリット・ポイント(Split Freq H)で周波数を決めます。fig.S05-02

Freq

Split Freq L Split Freq HLevel

Low Mid High

62

マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き

資料

High Q 0.3~ 16.0高域の中心周波数における周波数特性のカーブの鋭さを設定します。(*1)

Output Level -24 ~+12 dBイコライザーを通った後の全体の音量を設定します。

(*1)ロー・タイプ(Low Type)/ハイ・タイプ(High Type)を「SHELVNG(シェルビング・タイプ)」にしているとき、ローQ(Low Q)/ハイQ(High Q)の設定は無効になります。

Bass Cut Filter(ベース・カット・フィルター)ポップ・ノイズなどの不要な低域をカットします。

Effect On/Off OFF, ON

ベース・カット・フィルターのオン/オフを設定します。

Cut Off Freq THRU, 20 Hz ~2.0 kHzポップ・ノイズなどの不要な低域をカットする周波数を設定します。

Enhancer(エンハンサー)音にメリハリをつけ、音を前に出します。

Effect On/Off OFF, ON

エンハンサーのオン/オフを設定します。

Sensitivity 0 ~ 100エンハンサーの効き具合を設定します。

Frequency 1.0~ 10.0 kHz

エンハンサー効果がかかり始める周波数を設定します。

Mix Level -24 ~+12 dBエフェクト音の音量を設定します。

Input(インプット)原音を低域、中域、高域の3つの周波数帯域に分割します。

Input Gain -24 ~+12 dBエクスパンダー/コンプレッサーに入る前の全体の音量を設定します。

Delay Time 0~ 10 ms入力する原音を遅らせる時間を設定します。

Split Freq L 20~ 800 Hz

原音を3分割する周波数(低域側)を設定します。

Split Freq H 1.6~ 16.0 kHz原音を3分割する周波数(高域側)を設定します。

Expander(エクスパンダー)一定の割合でダイナミック・レンジを拡大します。

Effect On/Off OFF, ONエクスパンダーのオン/オフを設定します。

ExpL: Thres -80 ~ 0 dB

低域のエクスパンダーが効き始める音量を設定します。

ExpL: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF入力レベルがロー・スレッショルド・レベルより下がったとき、低域の出力を増大させる割合を設定します。

ExpL: Attack 0 ~100 ms入力レベルがロー・スレッショルド・レベルより下がってから、低域のエクスパンダーが効き始めるまでの時間を設定します。

ExpL: Release 50~ 5000 ms

入力レベルがロー・スレッショルド・レベルを超えてから、低域のエクスパンダーが効かなくなるまでの時間を設定します。

ExpM: Thres -80 ~ 0 dB中域のエクスパンダーが効き始める音量を設定します。

ExpM: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF

入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルより下がったとき、中域の出力を増大させる割合を設定します。

163

マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き

ExpM: Attack 0 ~100 ms入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルより下がってから、中域のエクスパンダーが効き始めるまでの時間を設定します。

ExpM: Release 50 ~ 5000 ms

入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルを超えてから、中域のエクスパンダーが効かなくなるまでの時間を設定します。

ExpH: Thres -80~ 0 dB高域のエクスパンダーが効き始める音量

ExpH: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF

入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルより下がったとき、高域の出力を増大させる割合を設定します。

ExpH: Attack 0 ~100 ms

入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルより下がってから、高域のエクスパンダーが効き始めるまでの時間を設定します。

ExpH: Release 50 ~ 5000 ms入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルを超えてから、高域のエクスパンダーが効かなくなるまでの時間を設定します。

Compressor(コンプレッサー)入力音量が一定値を超えたとき、出力信号全体を圧縮します。

Effect On/Off OFF, ONコンプレッサーのオン/オフを設定します。

CompL: Thres -24 ~ 0 dB

低域のコンプレッサーが効き始める音量を設定します。

CompL: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF入力レベルがロー・スレッショルド・レベルを超えたとき、低域の出力を抑える割合を設定します。

CompL: Attack 0 ~100 ms入力レベルがロー・スレッショルド・レベルを超えてから、低域のコンプレッサーが効き始めるまでの時間を設定します。

CompL: Release 50~ 5000 ms

入力レベルがロー・スレッショルド・レベルより下がってから、低域のコンプレッサーが効かなくまでの時間を設定します。

CompM: Thres -24 ~ 0 dB中域のコンプレッサーが効き始める音量を設定します。

CompM: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF

入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルを超えたときに、中域の出力を抑える割合を設定します。

CompM: Attack 0 ~100 ms

入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルを超えてから、中域のコンプレッサーが効き始めるまでの時間を設定します。

CompM: Release 50~ 5000 ms

入力レベルがミドル・スレッショルド・レベルより下がってから、中域のコンプレッサーが効かなくまでの時間を設定します。

CompH: Thres -24 ~ 0 dB

高域のコンプレッサーが効き始める音量を設定します。

CompH: Ratio 1:1.00~ 1:16.0, 1:INF

入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルを超えたときに、高域の出力を抑える割合を設定します。

164

マスタリング・ツール・キット・パラメーターの働き

資料

CompH: Attack 0 ~100 ms入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルを超えてから、高域のコンプレッサーのが効き始めるまでの時間を設定します。

CompH: Release 50 ~ 5000 ms

入力レベルがハイ・スレッショルド・レベルより下がってから、高域のコンプレッサーが効かなくまでの時間を設定します。

※ コンプレッサーでは、スレッショルド(Thres)とレシオ(Ratio)の設定により、自動的に最適になるようにレベルを補正します。また、アタック(Attack)を長めにすると歪むことがあるため、-6dBの余裕を持たせています(マージン)。必要に応じてミキサー(Mix)のレベルを調整してください。

Mixer(ミキサー)周波数帯域別に音量を調節します。

Low Level -80~ +6 dBエクスパンダーとコンプレッサーを通った後の低域の音量を設定します。

Mid Level -80~ +6 dBエクスパンダーとコンプレッサーを通った後の中域の音量を設定します。

High Level -80~ +6 dB

エクスパンダーとコンプレッサーを通った後の高域の音量を設定します。

Limiter(リミッター)大きなレベルの信号を抑えて歪みを防ぎます。

Effect On/Off OFF, ONリミッターのオン/オフを設定します。

Threshold -24 ~ 0 dB

リミッターが効き始める音量を設定します。

Attack 0 ~100 ms入力レベルがスレッショルド・レベルを超えてから、リミッターの効果がかかるまでの時間を設定します。

Release 50~ 5000 ms入力レベルがスレッショルド・レベルより下がってから、リミッターが効かなくなるまでの時間を設定します。

Output(アウトプット)全体的な出力に関する設定を行います。

Level -80 ~+6 dB

リミッターを通った後の全体的な音量を設定します。

Soft Clip Off, Onコンプレッサー/リミッターの効果が極端にかけられたときに目立つ歪みを抑えます。

Dither OFF, 24 ~ 8 BIT音の消え際を目立たせないようにします。

165

1

リズム・アレンジ/パターン一覧

プリセット・リズム・アレンジ各プリセット・リズム・アレンジ(ARG.METRO を除く)は、END(エンディング)の後ろに BREAK(休符)3 小節、続いてV1(バース)が設定されています。

No. スタイル名 標準テンポ

拍子 開始小節 BREAK V1 ドラム・キットIN V1 F1 V2 F2 V2 END

P1 ARG.ROCK1 130 4/4 1 2 4 6 8 10 12 16 19 ROOMP2 ARG.ROCK2 130 4/4 1 3 5 7 9 11 13 17 20 ROOMP3 ARG.ROCK3 118 4/4 1 3 6 7 10 11 15 17 20 ROOMP4 ARG.ROCK4 118 4/4 1 5 8 9 12 13 15 19 22 ROOMP5 ARG.ROCK5 104 4/4 1 5 8 9 12 13 15 17 20 ROOMP6 ARG.ROCK6 86 4/4 1 2 9 10 17 18 22 24 27 STD2P7 ARG.HdRck1 130 4/4 1 5 8 9 12 13 15 18 21 ROOMP8 ARG.HdRck2 98 4/4 1 3 10 11 18 19 23 25 28 HEAVYP9 ARG.HdRck3 126 4/4 1 5 8 9 12 13 15 20 23 ROOMP10 ARG.HdRck4 120 4/4 1 4 7 8 11 12 15 18 21 ROOMP11 ARG.HdRck5 118 4/4 1 2 5 6 9 10 12 13 16 ROOMP12 ARG.HEAVY1 210 4/4 1 5 11 13 19 21 25 29 32 HEAVYP13 ARG.HEAVY2 120 4/4 1 3 9 11 17 19 21 23 26 HEAVYP14 ARG.HEAVY3 120 4/4 1 3 9 11 17 19 21 24 27 HEAVYP15 ARG.HEAVY4 162 4/4 1 3 9 11 17 19 21 24 27 ROOMP16 ARG.HEAVY5 109 4/4 1 5 8 9 12 13 15 16 19 ROOMP17 ARG.POP1 118 4/4 1 3 6 7 10 11 13 17 20 ROOMP18 ARG.POP2 118 4/4 1 3 6 7 10 11 13 15 18 STD1P19 ARG.POP3 118 4/4 1 3 6 7 10 11 13 15 18 ROOMP20 ARG.POP4 118 4/4 1 3 6 7 10 11 13 17 20 ROOMP21 ARG.POP5 140 4/4 1 3 6 7 10 11 13 15 18 ROOMP22 ARG.POP6 96 4/4 1 3 6 7 10 11 13 15 18 STD1P23 ARG.POP7 66 4/4 1 4 7 8 11 12 14 16 19 STD2P24 ARG.POP8 151 4/4 1 5 8 9 16 17 21 24 27 STD1P25 ARG.BALLAD1 70 4/4 1 5 8 9 12 13 15 18 21 ROOMP26 ARG.BALLAD2 89 4/4 1 2 5 6 9 10 12 14 17 STD2P27 ARG.BLUES1 124 4/4 1 2 5 6 9 10 13 16 19 STD2P28 ARG.BLUES2 192 4/4 1 5 12 13 20 21 25 29 32 STD1P29 ARG.BLUES3 124 4/4 1 3 10 11 18 19 23 26 29 STD2P30 ARG.BLUES4 148 4/4 1 5 8 9 12 13 15 17 20 STD1P31 ARG.R&B1 110 4/4 1 5 8 9 12 13 15 18 21 STD1P32 ARG.R&B2 154 4/4 1 3 6 7 10 11 13 18 21 STD1P33 ARG.R&B3 108 4/4 1 5 8 9 12 13 15 18 21 STD2P34 ARG.R&B4 96 4/4 1 5 12 13 20 21 25 26 29 STD1P35 ARG.R&B5 94 4/4 1 5 8 9 12 13 15 19 22 STD1P36 ARG.JAZZ1 140 4/4 1 3 5 7 9 11 13 15 18 JAZZP37 ARG.JAZZ2 140 4/4 1 5 7 9 11 13 15 17 20 JAZZP38 ARG.JAZZ3 140 4/4 1 5 12 13 20 21 25 30 33 JAZZP39 ARG.FUSION1 120 4/4 1 5 12 13 20 21 25 29 32 STD2P40 ARG.FUSION2 118 4/4 1 2 5 6 9 10 12 15 18 ROOMP41 ARG.HipHop1 93 4/4 1 2 9 10 17 18 22 23 26 HIP-HOPP42 ARG.HipHop2 102 4/4 1 3 10 11 18 19 23 25 28 808P43 ARG.FUNK 110 4/4 1 2 4 6 8 10 12 13 16 HIP-HOPP44 ARG.HOUSE 114 4/4 1 3 6 7 10 11 13 15 18 HOUSEP45

ARG.COUNTRY1

118 4/4 1 3 6 7 10 11 13 14 17 JAZZP46

ARG.COUNTRY2

118 4/4 1 2 5 6 9 10 12 14 17 JAZZP47 ARG.OTHER1 96 4/4 1 2 9 10 17 18 22 24 27 REGGAEP48 ARG.OTHER2 118 4/4 1 5 7 9 11 13 15 19 22 STD2P49 ARG.OTHER3 125 4/4 1 2 5 6 9 10 12 14 17 ROOMP50 ARG.METRO 120 4/4 1 - - - - - - - -

66

リズム・アレンジ/パターン一覧

資料

プリセット・リズム・パターン

スタイル名 推奨テンポ

拍子 小節数IN V1 F1 V2 F2 END

ROCK1 130 4/4 1 2 2 2 2 4ROCK2 130 4/4 2 2 2 2 2 4ROCK3 118 4/4 2 2 1 2 1 2ROCK4 118 4/4 4 2 1 2 1 4ROCK5 104 4/4 4 2 1 2 1 2ROCK6 86 4/4 1 4 1 4 1 2HdRck1 130 4/4 4 2 1 2 1 3HdRck2 98 4/4 2 4 1 4 1 2HdRck3 126 4/4 4 2 1 2 1 5HdRck4 120 4/4 3 2 1 2 1 3HdRck5 118 4/4 1 1 1 1 1 1HEAVY1 210 4/4 4 4 2 4 2 4HEAVY2 120 4/4 2 2 2 2 2 2HEAVY3 120 4/4 2 2 2 2 2 3HEAVY4 162 4/4 2 2 2 2 2 3HEAVY5 109 4/4 4 2 1 2 1 1POP1 118 4/4 2 2 1 2 1 4POP2 118 4/4 2 2 1 2 1 2POP3 118 4/4 2 2 1 2 1 2POP4 118 4/4 2 1 1 1 1 4POP5 140 4/4 2 1 1 1 1 2POP6 96 4/4 2 2 1 2 1 2POP7 66 4/4 3 2 1 2 1 2POP8 151 4/4 4 2 1 4 1 3BALLAD1 70 4/4 4 2 1 2 1 3BALLAD2 89 4/4 1 2 1 2 1 2BLUES1 124 4/4 1 4 1 4 1 3BLUES2 192 4/4 4 4 1 4 1 4BLUES3 124 4/4 2 2 1 2 1 3BLUES4 148 4/4 4 2 1 2 1 2R&B1 110 4/4 4 2 1 2 1 3R&B2 154 4/4 2 2 1 2 1 5R&B3 108 4/4 4 2 1 2 1 3R&B4 96 4/4 4 4 1 4 1 1R&B5 94 4/4 4 2 1 2 1 4JAZZ1 140 4/4 2 2 2 2 2 2JAZZ2 140 4/4 4 2 2 2 2 2JAZZ3 140 4/4 4 4 1 4 1 5FUSION1 120 4/4 4 4 1 4 1 4FUSION2 118 4/4 1 2 1 2 1 3HipHop1 93 4/4 1 4 1 4 1 1HipHop2 102 4/4 2 4 1 4 1 2FUNK 110 4/4 1 2 2 2 2 1HOUSE 114 4/4 2 2 1 2 1 2Cntry1 118 4/4 2 1 1 1 1 1Cntry2 118 4/4 1 2 1 2 1 2OTHER1 96 4/4 1 4 1 2 1 2OTHER2 118 4/4 4 2 2 2 2 4OTHER3 125 4/4 1 2 1 2 1 2Metro - - - - - - - -BREAK - - - - - - - -

167

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故障かな? と思う前に・・・

本機を使っていて正しく動作しないときは、故障と思う前に以下の点をチェックしてください。確認しても正しく動作しないときは、お近くのローランド・サービス、またはお買い上げ店にご相談ください。

音のトラブル

音が出ない○ 本機、接続機器の電源は入っていますか?

○ オーディオ・ケーブルは正しく接続されていますか?

○ オーディオ・ケーブルが断線していませんか?

○ 接続しているアンプやミキサーのボリュームが下がっていませんか?

○ 本機のマスター・フェーダーやヘッドホン・ボリュームが下がっていませんか?

○ エクスプレッション・ペダルのかかと側が下がっていませんか?

○ 0.5 秒以内の短いフレーズを再生しようとしていませんか?(0.5 秒以内のフレーズは再生できません)

○ マスタリング・モードでの使用時、マスタリング・ツール・キットのオート・フェード・イン/アウトが ON になっていませんか?

オート・フェード・イン/アウトが ONになっていると、再生の時刻位置によっては音が出ないことがあります。

LINE IN ジャックに接続した機器の音量が小さい○ 抵抗入りの接続ケーブルを使用していませんか?

抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCSシリーズなど)をご使用ください。

特定のトラックから音が出ない○ トラックの音量レベルが下がっていませんか?

シーンを切り換えた場合など、実際の音量レベルとフェーダーの位置が一致しないことがあります。このときは、いったんフェーダーを上下に動かして音量レベルを一致させてください。

○ トラックがミュート(REC TRACK インジケーターが緑の点滅)になっていませんか?

○ マスタリング・モードになっていませんか?

マスタリング・モードではトラック 9/10 からしか音が出ません。

入力ソースの音が出ない○ SENSつまみの調整をしましたか?

○ INPUT SELECTがミュート(INPUT SELECTインジケーターが消灯)になっていませんか?

○ INPUT LEVELつまみが“MIN”になっていませんか?

○ コンデンサー・マイクをお使いの場合、ファンタム電源がON になっていますか?

○ マスタリング・モードになっていませんか?(マスタリング・モードでは入力ソースの音は出ません。インプット・モードに切り替えて使用してください。)

○ エクスプレッション・ペダルのかかと側が下がっていませんか?

エクスプレッション・ペダルでエフェクトが操作できない○ ミニマム・ボリュームは“0”または適切な値に設定され

ていますか?(P.27)

○ エクスプレッション・ペダルで操作したいエフェクト(Foot Volume, Pitch Shift, Wah)はオンになっていますか?

エクスプレッション・ペダルでは、上記のエフェクト全てを同時に操作することもできます。

単体のエフェクトのみペダルで操作したい場合は、必要でないエフェクトをオフにするか、エフェクトのタイプ(P.Shift Type, Wah Type)を“PEDAL”以外に切り替えてください。

○ 操作したいエフェクトのタイプ(P.Shift Type, WahType)は“PEDAL”に設定されていますか?

録音できない○ ハードディスクの残り容量は不足していませんか?

○ 録音モード(INPUT、BOUNCE、MASTERING)は正しく選択されていますか?

○ フレーズ・トレーナーが働いていたり、スクラブ再生になっていませんか?

外部機器へのデジタル録音ができない○ 本機とデジタル・オーディオ機器のサンプル・レイトは

一致していますか?

デジタル・オーディオ機器のサンプル・レイトを 44.1kHzに合わせてください。

○ デジタル信号のフォーマットは一致していますか?

お使いのデジタル・オーディオ機器によっては、専用のデジタル信号のフォーマットを採用しているものがあります。CP-1201、またはS/P DIFに準拠したデジタル・オーディオ機器を接続してください。

68

故障かな? と思う前に・・・

資料

録音した音に雑音や歪みが多い○ 入力感度は適切ですか?

入力感度が高すぎると録音される音が歪み、逆に感度が低すぎると雑音に埋もれてしまいます。PEAK インジケーターが点灯しない範囲でできるだけ大きくレベル・メーターが振れるように、SENS つまみを調節してください。

○ エフェクトの設定は適切ですか?

インサート・エフェクトでオーバードライブやディストーション、コンプレッサーをお使いの場合には、雑音や歪みが増えることがあります。

○ イコライザーの設定は適切ですか?

イコライザーの設定によっては、PEAK インジケーターが点灯していないときでも音が歪むことがあります。イコライザーを調節しなおしてください。

○ トラックの出力レベルは適切ですか?

バウンシングの後で雑音や歪みがあるときは、トラックの出力レベルが大きすぎます。

○ 本機に出力インピーダンスの高いマイクを直接つないでいませんか?

本機は、ヘッド・マージンを大きく取っています。またMIC 1、MIC 2 ジャックは低い入力インピーダンスのため、マイクの特性によっては録音レベルが低めになることがあります。このような場合は、マイク用のプリ・アンプを通して本機へ接続し、ライン・レベルにしてから録音してください。

ハードディスクのトラブル

ハードディスクのデータが壊れたハードディスクのデータが壊れたときは以下のような原因が考えられます。ハードディスクをイニシャライズし直してください(P.135)。

○ ハードディスクの動作中に電源を切ったりしていませんか?

○ ハードディスクに強い衝撃を与えたりしていませんか?

ハードディスクの残り容量が少ない○ ハードディスクに、録音した曲やループ・フレーズが多

く保存されていませんか?

○ 入力ソースに LINE を選んでいたり、録音トラックにステレオ・トラックを選んでいませんか?

ステレオ・トラックに録音する場合には、残り時間が半分になって表示されます。

○ ハードディスクのイニシャライズ時に、複数のドライブ(パーティション)に分割していませんか?

CD-R/RWドライブのトラブル(BR-1180CD のみ)

CD-R/RWディスクが取り出せない○ 電源は入っていますか?

電源が入っている状態でなければ、ディスクは取り出せません。

○ CD-R/RW ディスクに対して読み書きをする画面になっていませんか?

CD-R/RW ディスクに対して読み書きをする画面では、取り出しが禁止されています。[EXIT]を数回押してトップ画面に戻り、再度イジェクト・ボタンを押してください。

CD-R/RWディスクへの読み書きができない○ BR-1180CD 本体が水平に置かれていますか?

○ CD-R/RW ドライブに強い衝撃を与えたりしていませんか?

○ CD-R/RW ドライブにディスクが正しくセットされていますか?

○ CD-R/RWディスクは正しいものをお使いですか?

○ すでに書き込まれたCD-Rディスクや、寿命になったCD-RWディスクを使っていませんか?

○ CD-R/RW ドライブを「強制取り出し」させていませんか?

CD-R/RW ドライブの前面にある「緊急イジェクト・ホール」をクリップを伸ばしたものなどで押すと、CD-R/RWディスクが強制的に取り出しされます。しかしこの操作を行った後は、CD-R/RW ドライブが正しく動作しなくなる恐れがあります。いったん電源を切ってから再度電源を入れてください。

○ 別売のCD-R/RW ドライブ(CDI-BR-1)を取り付けられた場合、取り付けが正しく行われていますか?

169

故障かな? と思う前に・・・

同期のトラブル

同期しないMTCを使って本機とMIDIシーケンサーを同期させる場合は、本機をマスターにする必要があります。

○ MIDI ケーブルは正しく接続されていますか?

○ MIDI ケーブルは断線していませんか?

○ シンク・ジェネレーターが指定の同期方法(MTC、MIDIクロック)に設定されていますか?(P.123)

○ MTCで同期している場合、相互の機器の MTCタイプが同じ設定になっていますか?(P.123)

○ MIDI シーケンサーの設定は合っていますか?

○ MIDIシーケンサーは再生できる状態になっていますか?

○ お使いの機器は、本機のMMC に対応していますか?

MIDI クロックが記録できない(シンク・トラックが使えない)○ 外部MIDIシーケンサーがMIDI クロック/スタート/ス

トップを送信する設定になっていますか?

MIDI を使ってフェーダーを制御することができない○ 外部 MIDI シーケンサーとの間で、MIDI ケーブルが正し

く接続されていますか?

○ 本機から送信したフェーダー情報が、外部MIDI シーケンサー側で録音/再生できるような設定になっていますか?

フェーダーは情報はコントロール・チェンジの 7番(ボリューム)を使って送受信されるので、外部 MIDI シーケンサー側でもこのMIDIメッセージを送受信できるような設定にしておく必要があります。

その他のトラブル

電源を入れたときに、以前のデータが正しく保存されていないPOWER スイッチを使って電源を切らずに本機の電源を切ったことが考えられます。失われたデータは復元できません。

170

エラー・メッセージ一覧

資料

Blank Disc!原因: CD-R/RW ディスクにデータが書き込まれていませ

ん。

対処: データの書き込まれている CD-R/RW ディスクをセットしてください。

Cannot Select Same Track!原因: トラック・エディット(P.66 ~ P.74)や WAV/

AIFF エクスポート(P.118)などで、同じトラックを重複して選ぼうとしています。

対処: 別のトラックを選んでください。

CD Full!原因: CD-R/RW ディスクの容量がいっぱいのため、書き

込みできません。または、音楽CD 作成時に、書き込む曲の合計時間がCD-R/RWディスクの容量を超えました。

対処: 書き込むデータや曲の数を減らしてから、再度実行してください。

CD Read Error!原因: CD-R/RW ディスクからのデータの読み出し中にエ

ラーが発生しました。

対処: CD-R/RW ディスクの不良または寿命が考えられます。新しいCD-R/RWディスクを使用してください。

CDWrite Error!原因: CD-R/RW ディスクへのデータの書き込み中にエ

ラーが発生しました。

対処: CD-R/RW ディスクの不良または寿命が考えられます。新しいCD-R/RW ディスクをご使用ください。

Data Too Large!原因1: 250KBを超えるサイズのSMFを読み込もうとしま

した。

原因2: 30 分以上の長さの波形データをループ・フレーズにしようとしています。

対処1:読み込むSMFとしては、250KB 以下のサイズのものを用意してください。

対処2: 30分未満の波形データを用意してください。

Data Too Short!原因1: 0.5 sec 以下の長さの波形ファイルを読み込もうと

しました。

原因2: 4 sec 未満の長さの曲を音楽CD として書き込もうとしました。

原因3: 0.5sec 未満の長さの波形データをループ・フレーズにしようとしています。

対処1: 0.5 secより長い波形ファイルを用意してください。

対処2:音楽CD に書き込む曲として、4sec 以上の長さの曲を用意してください。

対処3: 0.5sec より長い波形データを用意してください。

Data Type Not Supported!原因: 対応していない形式のファイルまたは CD-R/RW

ディスクを読み込もうとしました。

対処: 対応している形式のファイルを使用してください。

Disc Not Ready!原因: CD-R/RW ディスクがセットされていません。

対処: CD-R/RW ディスクをセットしてください。

Drive Busy!原因: ハードディスク上のデータが分散して記録されて

いるために、データの読み出し/書き込みが遅くなっています。

対処1:同時再生数を少なくして下さい。バウンシングなどでトラックをまとめて、再生しないトラックのデータをイレースやカットで削除した上で、再生を行ってください。

対処2:同時録音数を少なくしてください。

対処3:データ・タイプを下げて(LV1 または LV2)、新たに曲の作成をやり直してください。

対処4:リズム・ガイドまたはループ・フレーズを使用しているときは、RHYTHM/LOOPの[ON/OFF]を押してボタンを消灯(OFF)させてください。

※ トラック・エディットやパンチ・イン/アウト・レコーディングなどで、数秒のフレーズ(録音データ)をつなぎ合わせた場合に起こりやすくなります。

171

エラー・メッセージ一覧

Event Mem Full!原因: 本機が1曲で扱うことのできるイベントをすべて消

費しました。

対処: ソング・オプティマイズの操作をしてください。(P.78)

Finalized Disc!原因: すでに CD-R/RW ディスクにデータが書き込まれ、

ファイナライズされています。

対処: ファイナライズされていないCD-R/RWディスクをセットしてください。

HDD Full!原因: ハードディスクの容量が足りません。

対処1:不要なデータを削除してください。

対処2:ソング・オプティマイズの操作をしてください。(P.78)

HDD Read Error!原因: ハードディスクからのデータの読み出し中にエ

ラーが発生しました。

対処: ハードディスクをイニシャライズする必要があります。(P.135)

HDD Write Error!原因: ハードディスクへのデータの書き込み中にエラー

が発生しました。

対処: ハードディスクをイニシャライズする必要があります。保存しようとしていた曲のデータは失われます。

Insert Disc #***!原因: 複数枚のCD-R/RWディスクに分割してバックアッ

プされたデータをリカバーする際に、指定された番号のディスクがセットされていません。

対処: 指定された番号のCD-R/RWディスクをセットしてください。

Lack of Event!原因: イベントの残数が 200 未満の時に、アンドゥやリ

ドゥを実行することはできません。

対処: ソング・オプティマイズの操作をしてください。(P.78)

Marker Mem Full!原因: 本機が1曲で扱うことのできるマーク(100個)を

すべて消費しました。

対処: 不要なマークを削除してください。

Medium Error!原因: CD-R/RW ディスクまたはハードディスクに異常が

あります。または読み取りのできないディスクがCD-R/RW ドライブにセットされました。

対処1: CD-R/RW ドライブに正しくディスクがセットされていることを確認してください。

対処2:新しいCD-R/RW ディスクを使用してください。

対処3:ハードディスクをイニシャライズしてください。

MIDI Error!原因1:アクティブ・センシングを監視中に、約400 msec

以上MIDI メッセージの間隔が空きました。

原因2:外部MIDI機器から大量のMIDI メッセージを受信したため、処理能力を超えました。

対処1:MIDI IN に接続されている外部MIDI 機器の電源や設定を確認してください。また MIDI ケーブルが外れていないか確認してください。

対処2:外部MIDI機器から送信されるMIDI メッセージの量を減らしてください。

イベントとは

ディスクへ録音結果を記録しておくために、本機が扱うメモリーの最小単位をイベントと呼びます。新しく作成されたソングには、1 ソングあたり約 20,000 個のイベントが用意されています。

1トラックあたり、1 回の録音には 2つのイベントが消費されます。また、パンチ・イン/アウトやトラック・コピー、ループ・フレーズの使用などでもイベントは消費されます。消費されるイベントは状況に応じて複雑に変化します。

たとえハードディスクの実容量に余裕があっても、イベントを全て消費してしまったときは、それ以上の録音やトラック編集を行うことはできません。このようなときは、“Event Mem Full!”とエラー・メッセージが表示されます。

172

エラー・メッセージ一覧

資料

No CD-RW Drive!原因: CD-R/RWドライブが内蔵されていません。

対処: 別売の CD-R/RW ドライブ「CDI-BR-1」をお買い求めの上、取り付けを行ってください。

No Data!原因1:マーカーやシーンなどのデータが無いのにデータ

を変更しようとしました。

原因2:トラックやソングにデータが無いのに音楽CD を作成しようとしたり、WAV/AIFF ファイルをエクスポートしようとしました。

対処: まずデータを作成してください。

Not Blank Disc!原因: すでにCD-R/RWディスクにデータが書き込まれて

います。

対処: データの書き込まれていない CD-R/RW ディスク(空ディスク)をセットしてください。CD-RW ディスクをお使いの場合は、ディスクの消去を行うことで空ディスクにすることができます。(P.120)

Not CD-RW Disc!原因: CD-RW ディスクではないため、データの消去はで

きません。

対処: CD-RWディスクを使用してください。

Pattern Mem Full!原因: リズム・パターンの合計音数が 10,000 音を超えま

した。

対処: 不要なリズム・パターンを削除してください。(P.90)

Protected Song!原因: ソング・プロテクトがオンになっているため、操作

が実行できません。

対処: ソング・プロテクトをオフにしてください(P.79)。

Select Track!原因: トラックの編集を実行する際に、対象となるトラッ

クが未設定のままです。

対処: トラックを設定してから編集を実行してください。

Select Data!原因: 対象となるデータやファイルが未設定のままです。

対処: データを選択してから実行してください。

Set Location!原因: トラックの編集を実行する際に、対象となるトラッ

クの範囲や位置が未設定のままです。

対処: トラックの範囲や位置を設定してから編集を実行してください。

Stop P.Trainer!原因: 行った操作は、フレーズ・トレーナー(P.131)が

動作中には操作できません。

対処: [CENTER CANCEL]または[TIME STRETCH]を押して、フレーズ・トレーナーを解除してください。

Stop Recorder!原因: 行った操作は、レコーダーが動作中(再生または録

音)には操作できません。

対処: [STOP]を押して、再生または録音を止めてください。

Too Many Tracks!原因: 音楽CD を作成する際に、書き込もうとする曲の数

が99 を超えました。

対処: 書き込もうとする曲の数を 99 曲以下に減らしてください。

Wrong Disc!原因: 必要な CD-R/RW ディスクとは異なるディスクが

セットされています。

対処: 正しいCD-R/RW ディスクをセットしてください。

173

1

パラメーター 一覧

※ LCD コントラスト・パラメーターとディスク・パラメーター以外のパラメーターの設定値は、ディスク内のソングごとに記憶されます。本体には記憶されません。

※ ファンタム・スイッチ、オーディオ・サブ・ミキサー・スイッチの設定は記憶されません。電源投入時には必ず“OFF”になります。

■ミキサー・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

インプット・レベル - パネルの現在値 0~127トラック・フェーダー・レベル - パネルの現在値 0~127マスター・フェーダー・レベル - パネルの現在値 0~127リズム・ガイド/ループ・フレーズ・レベル - パネルの現在値 0~127インプット・セレクト - GUITAR/BASS GUITAR/BASS, MIC, LINE,

SIMUL, MUTE録音モード - INPUT INPUT, BOUNCE,

MASTERINGパン PAN 0 L100 ~ 0 ~R100イコライザー・オン/オフ EQ On/Off OFF OFF, ONイコライザー・ロー・ゲイン Low Gain 0 dB -12 ~ +12 dBイコライザー・ロー・フリケンシー Low Freq 300 Hz 40 Hz~ 1.5 kHzイコライザー・ハイ・ゲイン High Gain 0 dB -12 ~ +12 dBイコライザー・ハイ・フリケンシー High Freq 4.0 kHz 500 Hz~ 18.0 kHzコーラス/ディレイ/ダブリング・センド・レベル CHORUS/DELAY/DOUBL'N:SEND 0 0 ~ 100リバーブ・センド・レベル REVERB:SEND IN:20, TR1~9/19:0,RHYTHM:10 0 ~ 100

コーラス/ディレイ/ダブリングパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

エフェクト・タイプ Effect Type DELAY CHORUS, DELAY, DOUBL'N

コーラスレイト Rate 10 0 ~ 100デプス Depth 10 0 ~ 100プリ・ディレイ Pre Delay 10.0 mS 0.5 ~ 50.0 mSエフェクト・レベル Effect Level 100 0 ~ 100

ディレイディレイ・タイム Delay Time 370 mS 10~ 1000 mSフィード・バック Feedback 30 0 ~ 100エフェクト・レベル Effect Level 30 0 ~ 100リバーブ・センド・レベル Reverb Send 50 0 ~ 100

ダブリングディレイ・タイム Delay Time 20.0 mS 0.5 ~ 50.0 mSエフェクト・レベル Effect Level 100 0 ~ 100

リバーブリバーブ・タイプ Reverb Type HALL ROOM, HALLリバーブ・タイム Reverb Time 2.0 0.1 ~ 10.0トーン Tone 0 -12 ~ 0 ~12エフェクト・レベル Effect Level 50 0 ~ 100

74

パラメーター 一覧

資料

■レコーダー・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

レコーディング・トラック・ステータス - PLAY PLAY, REC, MUTEV トラック VTRACK 1 1 ~ 8V トラック・ネーム NAME - 8 文字

■リズム・ガイド・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

リズム・ガイド・オート/オン/オフ - OFF OFF, AUTO, ONテンポ Tempo 120.0 25.0~ 250.0リズム・アレンジ Arrange P1 P1~ 50, S1 ~ 10,

U1~ 10ドラム・キット Drum Kit ROOM STD1, STD2, ROOM,

HEAVY, JAZZ, HIP-HOP,HOUSE, REGGAE, 808

■リズム・アレンジ・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

リズム・パターン・レベル LEVEL RHY 100 0 ~ 100リズム・パターン・ナンバー RHY P001 P001~ 050, U001~ 999,

S001~ 999

(*1)設定範囲は、テンポ・マップのビートの設定によって変わります。

リズム・パターン・レングス LEN 001 001~ 999ループ・フレーズ・ナンバー LOOP - S001~ 050, A001~ 050,

B001 ~ 050, C001 ~ 050,D001 ~ 050, E001 ~ 050,F001 ~ 050, G001~ 050,H001 ~ 050

ループ・フレーズ・レングス LEN - 1 ~ 999ループ・フレーズ・ボリューム VOLUME 100 0 ~ 100

■リズム・パターン・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

ネーム Name - 12文字ビート Beat 4/4 1/1 ~ 8/1, 1/2 ~ 8/2,

1/4 ~ 8/4, 1/8 ~ 8/8メジャー・レングス Measure 1 1 ~ 8

スイング・ポジション Swing Pos ,スイング・レイト Swing Rate 50% 50%~100%

175

パラメーター 一覧

■テンポ・マップ・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

メジャー Meas 1 1 ~ 999ビート Beat 4/4 1/1 ~ 8/1, 1/2 ~ 8/2,

1/4 ~ 8/4, 1/8 ~ 8/8テンポ Tempo 120.0 25.0~ 250.0

■ループ・フレーズ・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

メジャー・レングス Meas ループ・フレーズ本来の設定 1/2, 1, 2, 4, 8 ~ 999ビート Beat 4/4 1/1 ~ 8/1, 1/2 ~ 8/2,

1/4 ~ 8/4, 1/8 ~ 8/8ネーム Loop Phrase Name - 8 文字スタート・ポイント Start 0000000000 00000000

~エンド・ポイント - 0.5 秒エンド・ポイント End ループ・フレーズの最後尾 スタート・ポイント + 0.5 秒

~ループ・フレーズの最後尾

■チューナー・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

ピッチ PITCH 440 Hz 435 Hz~ 445 Hz

■ソング・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

データ・タイプ Data Type LIN LIN, MT1, MT2, LV1, LV2

■ LCDコントラスト・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

LCD コントラスト LCD Contrast 8 1 ~ 16

■システム・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

フット・スイッチ・アサイン Foot Switch PLAY/STOP PLAY/STOP, PUNCH I/Oファンタム・スイッチ Phantom OFF OFF, ONオーディオ・サブ・ミキサー・スイッチ Sub Mixer OFF OFF, ONレベル・ディスプレイ・フォーマット LevelDisp. PST FADER PRE FADER, PST FADERタイム・ディスプレイ・フォーマット Time Disp. ABS ABS, RELオフセット Offset 00:00:00-00.00 00:00:00-00.00 ~

23:59:59-**.**(※)デジタル・コピー・プロテクト D.CpyProtect OFF OFF, ONセンター・キャンセル・アジャスト C.Cancel Adj 0 L 10 ~ 0 ~R 10センター・キャンセル・ロー・ブースト Low Boost 0 0 ~ 12マーカー・ストップ Marker Stop OFF OFF, ONCD-R/RW ドライブ・ホールド・タイム CD Hold Time 32 sec 1 ~ 60sec, 1~ 60min

※ オフセットの設定範囲は、MTCタイプ(シンク・パラメーター)の設定によって多少変わります。

176

パラメーター 一覧

資料

■シンク・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

シンク・ジェネレーター Gen. OFF OFF, MTC, MIDI CLOCKMTCタイプ MTC Type 30 30, 29N, 29D, 25, 24シンク・ソース Source TEMPO MAP TEMPO MAP, SYNC TRACKオフセット Offset 00:00:00-00.00 00:00:00-00.00 ~

23:59:59-**.**(※)

※ オフセットの設定範囲は、MTCタイプ(シンク・パラメーター)の設定によって多少変わります。

■MIDIパラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

MMCモード MMC Mode OFF OFF, MASTERリズム・ガイド・ノート・チャンネル Rhythm Note Ch. OFF OFF, 1 ~ 16MIDI フェーダー・スイッチ MIDI Fader OFF OFF, ONトラック1 MIDI チャンネル Track 1 Ch. 1 OFF, 1 ~ 16トラック2 MIDI チャンネル Track 2 Ch. 2 OFF, 1 ~ 16トラック3 MIDI チャンネル Track 3 Ch. 3 OFF, 1 ~ 16トラック4 MIDI チャンネル Track 4 Ch. 4 OFF, 1 ~ 16トラック5 MIDI チャンネル Track 5 Ch. 5 OFF, 1 ~ 16トラック6 MIDI チャンネル Track 6 Ch. 6 OFF, 1 ~ 16トラック7 MIDI チャンネル Track 7 Ch. 7 OFF, 1 ~ 16トラック8 MIDI チャンネル Track 8 Ch. 8 OFF, 1 ~ 16トラック9/10 MIDI チャンネル Track 9&10 Ch. 9 OFF, 1 ~ 16リズム・フェーダー・チャンネル Rhythm Fader Ch. 10 OFF, 1 ~ 16マスター・フェーダー・チャンネル Master Fader Ch. 16 OFF, 1 ~ 16EXPペダルMIDI チャンネル EXP Pedal Ch. OFF OFF, 1 ~ 16デバイス ID Device ID 17 17~ 32

■ディスク・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

フォーマット・モード Format Mode NORMAL NORMAL, SURFACE SCAN,DIV 2 ~DIV 8

カレント・ドライブ - DRIVE 1 DRIVE 1 ~DRIVE 8

※ カレント・ドライブの設定範囲は、ハードディスク上のパーティションの数によって変わります。

■マーカー・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

マーク・ナンバー No. 1 1 ~ 100マーク・ネーム Name - 5 文字マーク・ロケーション Loc. - 001-1 ~ 999-4または

00:00:00-00.00 ~23:59:59-**.**(※)

※ マーク・ロケーションの設定範囲は、MTCタイプ(シンク・パラメーター)の設定によって多少変わります。

177

パラメーター 一覧

■シーン・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

シーン・ナンバー Scene No. 1 1 ~ 8トラック・レベル・モード Track Level SCENE FADER, SCENE

■スクラブ/プレビュー・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

スクラブ・フロム/トゥー・モード Scrub FROM/TO FROM FROM, TOプレビュー・スイッチ Preview SW OFF OFF, ON

■エフェクツ・パラメーターパラメーター名 表示 初期値 設定範囲

インサート・エフェクト・ナンバー - U01 P01 ~P50, U01~U50,S01 ~S50

インサート・モード Insert INPUT(NORMAL) INPUT(NORMAL),INPUT(REC DRY),TRACK1 ~ 8,TRACK1&2 ~ 9&10,MASTER

スピーカー・モデリング・ナンバー - U01 P01 ~P22, U01~U22,S01 ~S22

マスタリング・ツール・キット・ナンバー - P01 P01 ~P19, U01~U19,S01 ~S19

マスタリング・ツール・キット・スイッチ MTK SW ON OFF, ONエフェクト・スイッチ FX ON OFF, ON

178

DIGITAL RECORDING STUDIO Date: Feb.8, 2002

MIDI インプリメンテーション Model: BR-1180 Version: 1.00

資料

1. 受信データ

■チャンネル・ボイス・メッセージ

●コントロール・チェンジ○ボリューム(コントローラー・ナンバー 7)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 07H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ボリューム: 00H - 7FH (0 - 127 )※ MIDI パラメーターのMIDI Fader SWが ONのときに、各トラックの MIDI チャンネルで

受信し、トラックのボリュームを制御します。

○エクスプレッション(コントローラー・ナンバー 11)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 0BH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =エクスプレッション: 00H - 7FH (0 - 127 )※ MIDI パラメーターのMIDI Fader SWが ONのときに、EXP PEDALの MIDI チャンネル

で受信し、エフェクトに対してEXP PEDAL を操作したのと同様の制御を行います。

■チャンネル・モード・メッセージ

●リセット・オール・コントローラー(コントローラー・ナンバー 121)

ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 79H 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )※ MIDI パラメーターのMIDI Fader SWが ONのときに、各トラックの MIDI チャンネルお

よびEXP PEDAL のMIDI チャンネルで受信します。※ このメッセージを受信すると、トラックのボリュームおよびEXP PEDAL が以下のとお

りリセットされます。トラックのボリューム:100EXPPEDAL:127

■システム・リアルタイム・メッセージ

●タイミング・クロックステータスF8H※ シンク・トラック画面において、シンク・トラックの作成中に受信します。

●スタートステータスFAH※ シンク・トラック画面において受信し、シンク・トラックの作成を開始します。

●ストップステータスFCH※ シンク・トラック画面において受信し、シンク・トラックの作成を終了します。

●アクティブ・センシングステータスFEH※ アクティブ・センシングを受信すると、それ以降のすべてのメッセージ間隔を監視する

状態になります。監視している状態では、メッセージ間隔が約 400ms を越えると、リセット・オール・コントローラーを受信したときと同じ処理をして、メッセージ間隔を監視しない状態に戻ります。

■システム・エクスクルーシブ・メッセージステータス データ・バイト ステータスF0H iiH,ddH,......,eeH F7HF0H : システム・エクスクルーシブ・メッセージのステータスii = I D ナンバー: どのメーカーのエクスクルーシブ・メッセージであるかの識別をする

ための IDナンバー(マニファクチャラー ID )です。ローランドのマニファクチャラーID は41H です。7EH と 7FHの ID ナンバーは、ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ(7EH )、ユニバーサル・リアルタイム・メッセージ(7FH )として MIDI 規格の拡張として使用されます。

dd,...,ee =データ: 00H - 7FH (0 - 127 )F7H : EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ)

●ユニバーサル・ノンリアルタイム・システム・エクスクルーシブ・メッセージ

○アイデンティティー・リクエスト・メッセージステータス データ・バイト ステータスF0H 7EH,dev,06H,01H F7Hバイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7EH ID ナンバー(ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ)dev デバイスID (dev :10H - 1FH,7FH )06H サブID#1 (General Information )01H サブID#2 (Identity Request )F7H EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスIDが7FH か、または本機のデバイスIDと一致したメッセージのみ受信します。※ このメッセージを受信すると、本機は所定のアイデンティティー・リプライ・メッセー

ジ(P.182)を送信します。

○デバイス IDについてシステム・エクスクルーシブ・メッセージには MIDI チャンネルなどのパラメーターがありません。ローランドのシステム・エクスクルーシブ・メッセージでは複数の機器を区別するためにデバイス IDという設定を行なっています。

デバイス IDの設定方法:1.[UTILITY]を押し、カーソルを[MIDI]に移動させて[ENTER]を押します。

MIDI 設定画面が表示されます。2. カーソルを“Device ID”に移動させ、TIME/VALUEダイヤルを回してデバイス IDを設

定します。※ デバイスIDの設定範囲は 17~ 32です。工場出荷時には17に設定されています。

2. 送信データ

■チャンネル・ボイス・メッセージ

●ノート・オフステータス 第2 バイト 第3 バイト8nH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )kk =ノート・ナンバー: 00H - 7FH(0 - 127 )vv =ノート・オフ・ベロシティー: 00H - 7FH(0 - 127 )

●ノート・オンステータス 第2 バイト 第3 バイト9nH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )kk =ノート・ナンバー: 00H - 7FH(0 - 127 )vv =ノート・オン・ベロシティー: 01H - 7FH(1 - 127 )※ MIDI パラメーターのRhythm MIDI Ch. が1~ 16のとき、そのMIDI チャンネル・ナン

バーで、リズム・ガイドに従って送信します。※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

○リズム・ガイドで発音される音とノート・ナンバーの対応は以下の通りです。リズム・ガイド音 ノート・ナンバーハイ Q D#1(27)メトロノーム (クリック ) A 1(33)メトロノーム (ベル ) A#1(34)キック 1 B 1(35)キック 2 C 2(36)クラベス C#2(37)スネア 1 D 2(38)カウベル D#2(39)スネア 2 E 2(40)ロー・タム F 2(41)クローズド・ハイハット F#2(42)ミッド・タム A 2(45)オープン・ハイハット A#2(46)クラッシュ・シンバル C#3(49)ハイ・タム D 3(50)ライド・シンバル D#3(51)

179

MIDI インプリメンテーション

●ポリフォニック・キー・プレッシャーステータス 第2 バイト 第 3 バイトAnH kkH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )kk =ノート・ナンバー: 00H - 7FH (0 - 127 )vv =ポリフォニック・キー・プレッシャー:00H - 7FH (0 - 127 )※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

●コントロール・チェンジ※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

○バンク・セレクト(コントローラー・ナンバー 0,,32 )ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 00H mmHBnH 20H llHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )mm,ll =バンク・ナンバー: 00 00H - 7F 7FH (bank.1 - bank.16384 )

○モジュレーション(コントローラー・ナンバー 1)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 01H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =モジュレーション・デプス: 00H - 7FH (0 - 127 )

○ブレス・タイプ(コントローラー・ナンバー 2)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 02H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH (0 - 127 )

○フット・タイプ(コントローラー・ナンバー 4)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 04H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH (0 - 127 )

○ポルタメント・タイム(コントローラー・ナンバー 5)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 05H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ポルタメント・タイム: 00H - 7FH (0 - 127 )

○データ・エントリー(コントローラー・ナンバー 6,38)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 06H mmHBnH 26H llHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16)mm,ll =RPN / NRPN で指定されたパラメーターに対する値mm =上位バイト(MSB), ll =下位バイト(LSB)

○ボリューム(コントローラー・ナンバー 7)ステータス 第2 バイ ト第 3 バイトBnH 07H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ボリューム: 00H - 7FH (0 - 127 )※ MIDI パラメーターの MIDI Fader SWが ON のときに、トラック・フェーダーが操作さ

れるとそのトラックのMIDI チャンネルで送信します。

○バランス(コントローラー・ナンバー 8)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 08H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =バランス: 00H - 7FH (0 - 127 )

○パンポット(コントローラー・ナンバー 10)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 0AH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =パンポット: 00H - 40H - 7FH (左 - 中央- 右)

○エクスプレッション(コントローラー・ナンバー 11)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 0BH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =エクスプレッション: 00H - 7FH (0 - 127 )※ MIDIパラメーターの MIDI Fader SWが ONのときに、EXPPEDAL が操作されるとEXP

PEDALの MIDI チャンネルで送信します。

○ホールド 1(コントローラー・ナンバー 64 )ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 40H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0- 127)0- 63 =OFF,64- 127 =ON

○ポルタメント(コントローラー・ナンバー 65)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 41H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0- 127)0- 63 =OFF,64- 127 =ON

○ソステヌート(コントローラー・ナンバー 66)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 42H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0- 127)0- 63 =OFF,64- 127 =ON

○ソフト(コントローラー・ナンバー 67)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 43H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0- 127)0- 63 =OFF,64- 127 =ON

○レガート・フットスイッチ(コントローラー・ナンバー 68)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 44H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0- 127)0- 63 =OFF,64- 127 =ON

○ホールド 2(コントローラー・ナンバー 69)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 45H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH(0 - 127 )

○レゾナンス(コントローラー・ナンバー 71)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 47H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =レゾナンス値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○リリース・タイム(コントローラー・ナンバー 72)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 48H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =リリース・タイム値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○アタック・タイム(コントローラー・ナンバー 73)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 49H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =アタック・タイム値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○カットオフ(コントローラー・ナンバー 74)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 4AH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =カットオフ値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○ディケイ・タイム(コントローラー・ナンバー 75)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 4BH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ディケイ・タイム値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○ビブラート・レイト(コントローラー・ナンバー 76)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 4CH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ビブラート・レイト値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○ビブラート・デプス(コントローラー・ナンバー 77)ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 4DH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ビブラート・デプス値(相対変化): 00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

180

MIDI インプリメンテーション

資料

○ビブラート・ディレイ(コントローラー・ナンバー 78)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 4EH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =ビブラート・ディレイ値(相対変化):00H - 40H - 7FH(- 64 - 0 - +63 )

○汎用操作子 5(コントローラー・ナンバー 80)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 50H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH (0 - 127 )

○汎用操作子 6(コントローラー・ナンバー 81)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 51H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー:0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値:00H - 7FH(0 - 127 )

○汎用操作子 7(コントローラー・ナンバー 82)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 52H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH (0 - 127 )

○汎用操作子 8(コントローラー・ナンバー 83)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 53H vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コントロール値: 00H - 7FH (0 - 127 )

○ポルタメント・コントロール(コントローラー・ナンバー 84)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 54H kkHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )kk =ソース・ノート・ナンバー: 00H - 7FH (0 - 127 )

○エフェクト 1(リバーブ・センド・レベル)(コントローラー・ナンバー 91)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 5BH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =リバーブ・センド・レベル: 00H - 7FH (0 - 127 )

○エフェクト 3(コーラス・センド・レベル)(コントローラー・ナンバー 93)ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 5DH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =コーラス・センド・レベル: 00H - 7FH (0 - 127 )

○ RPNMSB / LSB (コントローラー・ナンバー100,101 )ステータス 第2 バイト 第 3 バイトBnH 65H mmHBnH 64H llHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )mm = RPNで指定するパラメーター・ナンバーの上位バイト(MSB )ll = RPN で指定するパラメーター・ナンバーの下位バイト(LSB )

●プログラム・チェンジステータス 第2 バイトCnH ppHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )pp =プログラム・ナンバー: 00H - 7FH (prog.1 - prog.128 )※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

●チャンネル・プレッシャーステータス 第2 バイトDnH vvHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )vv =チャンネル・プレッシャー: 00H - 7FH (0 - 127 )※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

●ピッチ・ベンド・チェンジステータス 第2 バイト 第 3 バイトEnH llH mmHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )mm,ll =ピッチ・ベンド値: 00 00H - 40 00H - 7F 7FH(- 8192 - 0 - +8191)※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

■チャンネル・モード・メッセージ※ SMF再生時に、SMF の内容に従って送信します。

●オール・サウンド・オフ(コントローラー・ナンバー 120)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 78H 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

●リセット・オール・コントローラー(コントローラー・ナンバー121 )

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 79H 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

●オール・ノート・オフ(コントローラー・ナンバー 123)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 7BH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

●オムニ・オフ(コントローラー・ナンバー 124)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 7CH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

●オムニ・オン(コントローラー・ナンバー 125)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 7DH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

●モノ(コントローラー・ナンバー 126)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 7EH mmHn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )mm =モノ数: 00H - 10H(0 - 16 )

●ポリ(コントローラー・ナンバー 127)

ステータス 第2 バイト 第3 バイトBnH 7FH 00Hn =MIDI チャンネル・ナンバー: 0H - FH (ch.1 - ch.16 )

■システム・コモン・メッセージ

●クォーター・フレームステータス 第2 バイトF1H mmH (= 0nnndddd)nnn = メッセージ・タイプ: 0= Frame count LS nibble

1 = Frame count MS nibble2 = Seconds count LS nibble3 = Seconds count MS nibble4 = Minutes count LS nibble5 = Minutes count MS nibble6 = Hours count LS nibble7 = Hours count MS nibble

dddd = 4 ビット・ニブル・データ: 0H - FH (0 - 15)

※ シンク・パラメーターの Gen.が MTCの場合に、本機が走行状態(録音または再生)の時に MTC Type に応じたタイムコードタイプで送信します。送信される時刻カウントは、ソングの先頭を‘00:00:00-00.00’としてSMPTE(MTC)Offset Time を加算した時刻になります。

前記カウントの下位および上位 4 ビットが組み合わせられると、これらのビット・フィールドは、次の様に割り当てられます。

フレーム・カウント xxxyyyyyxxx 未定義 (000)yyyyy フレーム番号 (0-29)

秒カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 秒カウント (0-59)

181

MIDI インプリメンテーション

分カウント xxyyyyyyxx 未定義 (00)yyyyyy 分カウント (0-59)

時カウント xyyzzzzzx 未定義 (0)yy タイム・コード・タイプ※ MIDI 規格上のタイム・コード・タイプと本機のシンク・パラメーター「MTC Type」と

の対応は以下のようになります。

MIDI 規格上の設定 「MTC Type」の設定0 = 24フレーム/秒 241 = 25フレーム/秒 252 = 30フレーム/秒(ドロップ) 29D3 = 30フレーム/秒(ノン・ドロップ) 29N または 30zzzzz 時カウント

●ソング・ポジション・ポインターステータス 第2 バイト 第 3バイトF2H mmH nnHmm, nn = ソング・ポジション・ポイント:00H 00H - 7FH 7FH※ シンク・パラメータのGen. がMIDI CLOCK の場合に、本機が走行を停止した時や、ロ

ケート動作を行なった時に現在位置を送信します。

■システム・リアルタイム・メッセージ

●タイミング・クロックステータスF8H※ シンク・パラメーターのGen. がMIDI CLOCKの場合に送信します。

●スタートステータスFAH※ シンク・パラメーターのGen. がMIDI CLOCKの場合に送信します。

●コンティニューステータスFBH※ シンク・パラメーターのGen. がMIDI CLOCKの場合に送信します。

●ストップステータスFCH※ シンク・パラメーターのGen. がMIDI CLOCKの場合に送信します。

●アクティブ・センシングステータスFEH※ 約200msec 間隔で常時送信します。

■システム・エクスクルーシブ・メッセージ

●ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージ

○アイデンティティー・リプライ・メッセージアイデンティティー・リクエスト・メッセージを受信した場合、このメッセージを送信します。ステータス データ・バイト ステータスF0H 7EH, dev, 06H, 02H, 41H, 55H, 01H F7H

00H, 00H, 00H, 00H, 00H, 00H BR-1180(CD-R/RW ドライブ無し)

F0H 7EH, dev, 06H, 02H, 41H, 55H, 01H F7H00H, 00H, 01H, 00H, 00H, 00H BR-1180CD

(CD-R/RW ドライブ付き)

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7EH ID ナンバー(ユニバーサル・ノンリアルタイム・メッセージ)dev デバイスID (dev :10H - 1FH )06H サブID#1 (General Information )02H サブID#2 (Identity Reply )

41H ID ナンバー(Roland)55H 01H デバイス・ファミリー・コード00H 00H デバイス・ファミリー・ナンバー・コード00H 00H 00H 00H ソフトウェア・リビジョン・レベル:

BR-1180(CD-R/RWドライブ無し)01H 00H 00H 00H ソフトウェア・リビジョン・レベル:

BR-1180CD(CD-R/RWドライブ付き)F7H EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ デバイスIDの設定方法については、「デバイス IDの設定方法」(P.179)をご覧ください。

○ MIDI マシン・コントロール・コマンドステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, aaH, ..., bbH F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMC コマンド・メッセージaaH コマンド: :

bbH コマンドF7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)

○ STOP(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 01H F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMC コマンド・メッセージ01H STOP(MCS)F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ トランスポート・スイッチ[STOP]が押された時に送信します。

○ DEFERRED PLAY(MCS)ステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 03H F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID (7FH)06H MMC コマンド・メッセージ03H DEFERRED PLAY(MCS)F7H EOX (エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ トランスポート・スイッチ[PLAY]が押された時に送信します。

○ RECORD STROBEステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 06H F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMC コマンド・メッセージ06H RECORD STROBEF7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ 非録音動作中にトランスポート・スイッチ[REC]が押された時に送信します。

○ RECORD EXITステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 07H F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMC コマンド・メッセージ07H RECORD EXITF7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ 録音動作中にトランスポート・スイッチ[REC]が押された時に信します。

182

MIDI インプリメンテーション

資料

○ MMC RESETステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 0DH F7H

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMCコマンド・メッセージ0DH MMC RESETF7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ 電源投入時などに送信します。

○ LOCATE(MCP)

○フォーマット 2-LOCATE[TARGET]ステータス データ・バイト ステータスF0H 7FH, Dev, 06H, 44H, 06H, 01H, F7H hrH, mnH, scH, frH, ffH

バイト 解説F0H エクスクルーシブ・ステータス7FH ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・リアルタイム・ヘッダーDev デバイスID(7FH)06H MMCコマンド・メッセージ44H LOCATE(MCP)06H バイト数01H “TARGET”サブ・コマンド

hrH, mnH, scH, frH, ffHサブフレーム付き標準時刻仕様

F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ マーカーで移動したたときに送信します。

○ MIDI タイム・コード・コマンド

○フル・メッセージクォーター・フレーム・メッセージの基本動作を扱います。ステータス データ・バイト ステータスF0H,7FH Dev, 01H, 01H, hrH, mnH, scH, frH F7H

バイト 解説F0H,7FH リアルタイム・ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・ヘッダーDev デバイスID(7FH)01H sub-ID #1(MIDI タイム・コード)01H sub-ID #2(MIDI フル・メッセージ)hrH 時とタイプ 0 yy zzzzz

yyタイプ00 = 24フレーム/秒01 = 25フレーム/秒10 = 30フレーム/秒(ドロップ・フォーマット)11 = 30フレーム/秒(ノン・ドロップ・フォーマット)zzzzz時(00~ 23)

mnH 分(00~59)scH 秒(00~59)frH フレーム(00~29)F7H EOX(エンド・オブ・エクスクルーシブ)※ ソング・ポジションを移動したときに送信します。

3. 参考資料

●10 進数と16進数の対応表(16進数表記の数字の後ろには Hをつけています。)MIDI では、データ値や、エクスクルーシブ・メッセージのアドレスやサイズには、7 ビットごとの 16進表記が使用されます。10進表記との対応表は次の通りです。

+------+------++------+------++------+------++------+------+|

10

|

16

||

10

|

16

||

10

|

16

||

10 |16 |+------+------++------+------++------+------++------+------+| 0 | 00H || 32 | 20H || 64 | 40H || 96 | 60H || 1 | 01H || 33 | 21H || 65 | 41H || 97 | 61H || 2 | 02H || 34 | 22H || 66 | 42H || 98 | 62H || 3 | 03H || 35 | 23H || 67 | 43H || 99 | 63H || 4 | 04H || 36 | 24H || 68 | 44H || 100 | 64H || 5 | 05H || 37 | 25H || 69 | 45H || 101 | 65H || 6 | 06H || 38 | 26H || 70 | 46H || 102 | 66H || 7 | 07H || 39 | 27H || 71 | 47H || 103 | 67H || 8 | 08H || 40 | 28H || 72 | 48H || 104 | 68H || 9 | 09H || 41 | 29H || 73 | 49H || 105 | 69H || 10 | 0AH || 42 | 2AH || 74 | 4AH || 106 | 6AH || 11 | 0BH || 43 | 2BH || 75 | 4BH || 107 | 6BH || 12 | 0CH || 44 | 2CH || 76 | 4CH || 108 | 6CH || 13 | 0DH || 45 | 2DH || 77 | 4DH || 109 | 6DH || 14 | 0EH || 46 | 2EH || 78 | 4EH || 110 | 6EH || 15 | 0FH || 47 | 2FH || 79 | 4FH || 111 | 6FH || 16 | 10H || 48 | 30H || 80 | 50H || 112 | 70H || 17 | 11H || 49 | 31H || 81 | 51H || 113 | 71H || 18 | 12H || 50 | 32H || 82 | 52H || 114 | 72H || 19 | 13H || 51 | 33H || 83 | 53H || 115 | 73H || 20 | 14H || 52 | 34H || 84 | 54H || 116 | 74H || 21 | 15H || 53 | 35H || 85 | 55H || 117 | 75H || 22 | 16H || 54 | 36H || 86 | 56H || 118 | 76H || 23 | 17H || 55 | 37H || 87 | 57H || 119 | 77H || 24 | 18H || 56 | 38H || 88 | 58H || 120 | 78H || 25 | 19H || 57 | 39H || 89 | 59H || 121 | 79H || 26 | 1AH || 58 | 3AH || 90 | 5AH || 122 | 7AH || 27 | 1BH || 59 | 3BH || 91 | 5BH || 123 | 7BH || 28 | 1CH || 60 | 3CH || 92 | 5CH || 124 | 7CH || 29 | 1DH || 61 | 3DH || 93 | 5DH || 125 | 7DH || 30 | 1EH || 62 | 3EH || 94 | 5EH || 126 | 7EH || 31 | 1FH || 63 | 3FH || 95 | 5FH || 127 | 7FH |+------+------++------+------++------+------++------+------+

※ MIDI チャンネル、バンク・セレクト、プログラム・チェンジなどの 10進表記は、前表の10進数に 1を足した値になっています。

※ 7ビットごとの 16進表記では、1 バイトのデータで表せる値は最大 128 段階です。それ以上の分解能のデータは複数のバイトを使います。たとえば、aabbHHと 2バイトの7ビットごとの16 進表記された値は、aa×128+ bbとなります。

※ +/-の符号のある値は、40H=- 64, 00H = 0, 3FH=+ 63となります。2 バイトの場合は、40 00H =-8192, 00 00H =0, 3F 7FH=+ 8191となります。

※ ニブル・データの場合は、4ビットごとの 16進表記が使用されます。0a0bHと 2バイトのニブル表記された値は、a ×16+ bとなります。

<例 1> 5AHの10進表記は?前表より 5AH=90となります。

<例 2> 7ビットごとの 16進表記された値12 34Hの 10進表記は?前表より 12H= 18, 34H=52 ですから18× 128+52= 2356となります。

<例 3> 0A 03 09 0D とニブル表記された値の10進表記は?前表より 0AH=10, 03H =3, 09H=9, 0DH =13ですから((10× 16+ 3)×16+9)×16 +13= 41885となります。

<例 4> 10進数表記の 1258をニブル表記すると?

16)125816) 78...1016) 4...14 ... 4

前表より 0=00H, 4=04H, 14 = 0EH, 10 =0AHですから 00 04 0E 0AH となります。

183

184

MIDIインプリメンテーション・チャート

ファンクション...

ベーシック チャンネル

モード

ノート ナンバー

ベロシティ

アフター タッチ

ピッチ・ベンド

コントロール チェンジ

プログラム チェンジ

エクスクルーシブ

コモン

リアル タイム

その他

備考

送   信 受   信 備   考

電源ON時 設定可能

電源ON時 メッセージ 代用

:音域

ノート・オン ノート・オフ

キー別 チャンネル別

0~119 7 11

:設定可能範囲

:クォーター・フレーム :ソング・ポジション :ソング・セレクト :チューン・リクエスト

:クロック :コマンド

スタート コンティニュー ストップ

:オール・サウンド・オフ :リセット・オール・コントローラー :ローカルON/OFF :オール・ノート・オフ :オムニ・オン/オフ :モノ/ポリ :アクティブ・センシング :システム・リセット

1~16 1~16

× ×

1~127 64 1~127

*1

0~127

○ ○

*1 *1

○ *1

○ ○ ○

*1 *2 *2

× ○ ○

*2 *2

0~127  **************

*1

○ ○ × ×

*4 *5

○ ○ ○ ○

*5 *5 *5 *5

*6 *6 *6

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×

*1 *1 *1 *1 *1 *1

*2

1~16 1~16

電源オフ後も記憶可能

× × ×

× × ×

× ×

× ×

×

×

○        *3

× × × ×

○ ○ × ○

× ○ × × × × ○ ×

ボリューム エクスプレッション

*1 SMF再生時、SMFに含まれていれば送信 *2 MIDI: MIDI Folder SW=ON の時に送信または受信 *3 Identity Request のみ受信 *4 Sync: Gen.=MTC の時に送信 *5 Sync: Gen.=MIDI CLOCK の時に送信 *5 Sync Track 記録中に受信

DIGITAL RECORDING STUDIOModel BR-1180/BR-1180CD

Date : Feb. 8, 2002Version : 1.00MIDIインプリメンテーション・チャート

**************

**************

モード 1 : オムニ・オン、ポリ モード 3 : オムニ・オフ、ポリ

O : あり X : なし

モード 2 : オムニ・オン、モノ モード 4 : オムニ・オフ、モノ

主な仕様

資料

BR-1180/BR-1180CD(CD-R/RW ドライブ付き):デジタル・レコーディング・スタジオ

●トラック数トラック:10 V トラック:80(各トラックに 8つ)

※ 同時に録音できるトラック数は最大 2、同時に再生できるトラック数は最大 10です。

● 最大記憶容量/録音時間内蔵ハードディスク:20Gバイト

(1トラック換算)

※ 上記の録音時間は目安です。また作られるソングの数や、取り込んだループ・フレーズのサイズによって、実際に録音できる時間は多少短くなります。

※ 上記の数字は使用トラックの合計です。10トラックで均等にデータが入っている場合、できあがる曲の長さは上記の約 1/10になります。

● 信号処理AD 変換: 24ビットAF 方式 (ギター/ベース)

24ビットAF 方式 (マイク)24ビットΔΣ方式(ライン)24ビットΔΣ方式(サイマル)

DA 変換: 24ビットΔΣ方式内部処理: 24ビット(デジタル・ミキサー部)記録データ: データ・タイプ LIN時 非圧縮 16bit

●サンプル・レイト44.1 kHz

●周波数特性20Hz ~ 20kHz(+1/-3 dB)

●全ひずみ率0.15% 以下(INPUT SENS:CENTER、1kHZ、規定出力時、データ・タイプ:LIN)

●規定入力レベル(可変)GUITAR/BASSジャック: -10 dBuMIC 1, 2 ジャック: -40 dBuLINE ジャック: -10 dBu

●入力インピーダンスGUITAR/BASSジャック: 1 MΩMIC 1、2ジャック (TRS): 2.2 kΩ(HOT-COLD)

1.1 kΩ(HOT-GND、COLD-GND)MIC 1、2ジャック (XLR): 2.2kΩ(HOT-COLD)

1.1kΩ(HOT-GND、COLD-GND)LINE IN ジャック: 50 kΩ

●規定出力レベルLINE OUT ジャック: -10 dBu

●出力インピーダンスLINE OUT ジャック: 2 kΩPHONES ジャック: 100 Ω

●推奨負荷インピーダンスLINE OUT ジャック: 20 kΩ以上PHONES ジャック: 8~ 50Ω

● 残留ノイズ・レベルLINE OUTジャック: -87dBu 以下

(INPUT SELECT:GUITAR/BASS、入力 1 kΩターミネート、INPUT SENS:CENTER、IHF-A, typ.)

●インターフェースDIGITAL OUT:S/PDIF(オプティカル・タイプ)

●ディスプレイ64 x 40mm(バック照明付き LCD)

●接続端子MIDI INコネクターMIDI OUTコネクターDIGITAL OUTコネクター(オプティカル・タイプ)FOOT SW ジャック(標準タイプ)EXP PEDAL ジャック(標準タイプ)PHONES ジャック(ステレオ標準タイプ)LINE OUT ジャック L/R(RCAピン・タイプ)LINE ジャック L/R(RCAピン・タイプ)MIC 1、2ジャック(TRS バランス、標準タイプ)MIC 1、2ジャック(XLRバランス、キャノン・タイプ)GUITAR/BASS ジャック(標準タイプ)

●電源DC 12 V:付属AC アダプターPSB-3U

●消費電流3A

●外形寸法460(幅)× 273(奥行き)× 87(高さ)mm

●質量BR-1180CD(CD-R/RW ドライブ付き)3.85 kgBR-1180(CD-R/RWドライブ無し)3.50 kg(いずれもAC アダプターを除く)

●付属品AC アダプター:PSB-3U取扱説明書エフェクト・パッチ・リスト保証書愛用者カードサービスの窓口DISCRETE DRUMS(CD-ROM:BR-1180CD のみ)

●別売品BR-1180 用 CD-R/RWドライブ:CDI-BR-1エクスプレッション・ペダル:EV-5(Roland)フット・スイッチ:FS-5Uペダル・スイッチ:DP-2(Roland)

※ 0 dBu= 0.775 V rms

※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。

データ・タイプ 録音時間

LIN 約 60時間以上

MT1 約 120時間以上

MT2 約 160時間以上

LV1 約 190時間以上

LV2 約 240時間以上

185

索引

AABS ......................................................................................................... 124AC ADAPTOR .........................................................................................23ACOUSTIC GUITAR ........................................................................... 144Acoustic Guitar Simulator ................................................................. 148Acoustic Processor ............................................................................ 148ACOUSTIC SIM ...................................................................................143AF 方式 ......................................................................................................17ALL .......................................................................................................... 134ARRANGE ................................................................................ 35, 83, 96AUDIO CD WRITE/PLAY ................................ 20, 102, 104 ~ 106AUDIO TRACK MIXER ..........................................................................18AUTO .................................................................................................35, 83AUTO FADE IN .................................................................................... 100AUTO FADE OUT ............................................................................... 101AUTO PUNCH IN/OUT ....................................................17, 44 ~ 47AUTO/ON/OFF ...............................................................................19, 35BBACKUP ........................................................................... 110, 112, 115Bass Cut Filter ............................................................... 149, 160, 163BASS MULTI ........................................................................................ 144BASS SIM .............................................................................................. 143Bass Simulator ..................................................................................... 148BEAT ..................................................................................................84, 94BOTTOM .................................................................................................. 96BOUNCE ...................................................................................17, 37, 50BPM ....................................................................................................35, 86BUTTON ASSIGN ..................................................................................95

CC.Cancel Adj ......................................................................................... 132CD Hold Time ........................................................................................ 135CD-R/RW ........................20, 110 ~ 113, 115 ~ 116, 118, 139CD-R/RW ディスク ................................................................................24CD-R/RW ドライブ .....................................................................24, 135CENTER CANCEL ............................................................................... 132CHORUS ................................................................................................ 141Chorus .................................................................................................... 149CHORUS/DELAY .................................................................. 18, 40, 56CLEAR ...............................................................................................17, 61Compressor ................................................................................ 149, 164COPY ............................................................. 54, 60, 66, 76, 98, 108COPY + INS .............................................................................................66COPY TO TRACK ..................................................................................97COSM ........................................................................................................15COSM BASS AMP ............................................................................. 144COSM COMP BASS AMP ............................................................... 145COSM COMP GUITAR AMP ........................................................... 144COSM Comp/Limiter .......................................................................... 149COSM GUITAR AMP ......................................................................... 143COSM VOCAL COMP ....................................................................... 146CREATE BY TRACK .............................................................................92CURSOR ................................................................................................... 20Curve ....................................................................................................... 101CUT ............................................................................................................72

DD.CpyProtect ........................................................................................ 132DATA SAVE/LOAD .......20, 91, 110 ~113, 115 ~ 116, 118, 120, 139Data Type .........................................................................................31, 76De-esser .................................................................................................150

Defretter .................................................................................................150DEL ..........................................................................................85, 90, 104DELAY .....................................................................................141 ~ 142Delay ....................................................................................................... 151DELETE .............................................................................................18, 45DIGITAL OUT ..................................................................................22, 41DISC AT ONCE .................................................................................... 104Distance .................................................................................................151DIV ........................................................................................................... 136DOUBL'N .........................................................................37, 141 ~ 142Doubling .................................................................................................151DP-2 ...........................................................................................................45DS-50A ......................................................................................................58DS-90A ......................................................................................................58

EEDIT ........................................... 19, 52, 59, 83 ~ 86, 94, 96, 107EFFECTS ......................................... 17, 34, 52, 54~ 55, 58, 134Enhancer ..................................................................................... 151, 163ENTER/YES .............................................................................................20EQ ............................................................................................18, 40, 141Equalizer ...................................................................................... 152, 162ERASE ................................................................... 73, 77, 87, 95, 120EXCHANGE ..............................................................................................70EXIT SP .....................................................................................................59EXIT/NO ....................................................................................................20EXP PEDAL ..............................................................................................22EXP Pedal Ch ....................................................................................... 128Expander ................................................................................................163EXPORT .................................................................................................118

FFADER ............................................................................................63, 128FF ................................................................................................................ 18FINALIZE ................................................................................................106Flanger .................................................................................................... 152FOOT SW .........................................................................................22, 45Foot Switch ..............................................................................................45Foot Volume .................................................................................27, 152FORMAT TYPE ...................................................................................118FRAME ......................................................................................................21FS-5U .................................................................................................27, 45GGen .......................................................................................................... 123GLOBAL .................................................................................................134GUITAR/BASS ................................................. 16, 22, 32~ 33, 36HHD ACCESS .............................................................................................20HDD ................................................................115~ 116, 135 ~ 136HDD バックアップ ............................................................................... 115HDD リカバー ........................................................................................ 116High Freq Trimmer ............................................................................... 161

IIMPORT .......................................................................91, 93, 106, 117IN .................................................................................................................17IN (NORMAL) ..........................................................................................55IN (REC DRY) ..........................................................................................55INFO ......................................................................................................... 136INFORMATION ................................................................................21, 76INITIALIZE .................................................................................. 133, 135

186

資料

INPUT ......................................................................................17, 37, 129Input ........................................................................................................ 163INPUT LEVEL .....................................................................17, 46 ~ 47INPUT SELECT ..........................................................16, 33, 36 ~ 37INSERT .......................................................................... 55, 71, 89, 104LLCD CONTRAST ................................................................................. 139LEN .....................................................................................................83, 96Length .................................................................................................... 101Level Disp .............................................................................................. 133Limiter ................................................................................ 153, 161, 165LIN .......................................................................................................31, 77LINE ........................................................................................... 16, 33, 37LINE IN ...............................................................................................22, 33LINE OUT ..........................................................................................22, 41LOC ..........................................................................................92, 97, 117LO-FI BOX ............................................................................................. 146Lo-Fi Box ............................................................................................... 153LOOP PHRASE IMPORT ...................20, 92, 94~ 95, 97 ~ 98Low Boost ............................................................................................. 132Low Freq Trimmer ............................................................................... 160LV1 .............................................................................................................31LV2 .............................................................................................................31

MMARK ........................................................................................ 17, 61, 65MARKER ......................................................................17, 21, 61 ~ 62Marker Stop .............................................................................................62MAS TR .................................................................................................104MASTER ................................................................... 20~ 21, 55, 125MASTERING ........................................................................... 17, 38, 99MASTERING TOOL KIT .................................... 19, 99, 107 ~ 108MEAS .................................................................................................84, 94MEASURE ................................................................................ 30, 83, 96MIC 1 ................................................................................16, 27, 33, 36MIC 1(VOCAL) ........................................................................................22MIC 2 ........................................................................ 16, 22, 27, 32, 36Mic Converter ....................................................................................... 154MIC MODELING ...................................................................................146MIDI ...................................................................................... 20, 121, 127MIDI CLOCK .......................................................................................... 123MIDI Fader ..............................................................................127 ~ 128MIDI IN ............................................................................................23, 121MIDI OUT ....................................................................................... 23, 121MIDI クロック ........................................................................................ 122MIDI チャンネル .................................................................................... 121MIDI フェーダー .................................................................................... 127MIXER ..................................................................................................... 134Mixer ........................................................................................................ 165MIXER/TRACK .......................................................................................21MMC .........................................................................................124 ~ 125MMC Mode ........................................................................................... 125MOVE .........................................................................................................68MOVE + INS .............................................................................................68MT1 ............................................................................................................31MT2 ............................................................................................................31MTC ....................................................................... 29, 122 ~ 123, 125MTC Type ............................................................................................. 123

NNAME ......................................................................................60, 79, 108NEW ....................................................................................................31, 85Noise Suppressor ............................................................................... 155NORMAL ................................................................................................ 135

OOctave .................................................................................................... 155OFF .................................................................................................. 35, 123Offset ...................................................................................................... 124ON .......................................................................................................35, 83ON/OFF ........................................................................17, 44, 46 ~ 47OPTIMIZE .................................................................................................78OUT ....................................................................................................17, 45Output ..................................................................................................... 165

PPAN .................................................................................................18, 129Pattern ...............................................................................................86, 91PEAK ..........................................................................................................16Phantom .................................................................................................137Phaser .................................................................................................... 155PHONES ....................................................................................................22PHONES VOLUME ................................................................................22PHRASE TRAINER ................................................................................19Pitch Shifter ..................................................................................27, 155PLAY .......................................................................................18, 38, 105PLAY/STOP ............................................................................................45PLAYER .................................................................................................140POSITION .................................................................................................96POWER ..............................................................................................16, 27PRE FADER .......................................................................................... 133PRE GAP ............................................................................................... 102Preamp .................................................................................................... 156Preview SW ..............................................................................................65PROTECT .................................................................................................78PTN .............................................................................................................86PUNCH I/O ...............................................................................................45

QQTZ ............................................................................................................87

RRate ............................................................................................................90REC .....................................................................................................18, 38REC BPM .................................................................................................. 88REC MODE ............................................ 17, 37, 41, 99, 107 ~ 108REC TRACK ................................................................18, 36, 38 ~ 39RECOVER ........................................................................ 111, 113, 116REDO ..........................................................................................................75REHERSAL ...............................................................................................87REL .......................................................................................................... 124REPEAT .........................................................................................18, 129RES .............................................................................................................88REVERB .................................................................................18, 40, 142REW ............................................................................................................18Rhythm Note Ch ..................................................................................122RHYTHM/LOOP ........................................................35, 83~ 86, 96Ring Modulator .................................................................................... 157

SSCENE .......................................................................................................63SCMS ...................................................................................................... 133Scrub FROM/TO .................................................................................... 65SCRUB/PREVIEW .................................................................................65SEARCH ....................................................................................................17SEL .................................................................................................. 93, 117SELECT .....................................................................................................28SENS ..........................................................................................................16SIMUL ....................................................................................... 16, 33, 37Size .............................................................................................................76Slow Attack ........................................................................................... 157

187

SMF .................................................................................................91, 139SMF インポート ......................................................................................91SMF プレーヤー ...................................................................................139SONG ................................................. 28, 31, 76~ 78, 110 ~ 111Song# ........................................................................................................76Source .................................................................................................... 126SP Modeling ......................................................................................... 160Speaker Simulator ............................................................................... 157Start ......................................................................................................... 101STEP ..........................................................................................................88STEREO MULTI ...................................................................................146STEREO RHYTHM/LOOP ...................................................................19STOP ..........................................................................................................18STORE .......................................................................................................80Sub Mixer ............................................................................................... 138SURFACE SCAN ................................................................................. 136Swing Pos ................................................................................................90SYNC ....................................................................................................... 126SYNC SOURCE .......................................................................................85SYNC TRACK .......................................................................125 ~ 126SYSTEM .................................45, 62, 123, 132 ~ 133, 135, 138TT.MAP ........................................................................................................84TAP .....................................................................................................19, 36TEMPO ......................................................................................................84TEMPO MAP ................................................................................85, 126TEMPO MATCH ..................................................................................... 96TIME ........................................................................ 21, 29, 100 ~ 101Time Disp. .............................................................................................. 124TIME STRETCH ...........................................................................19, 131TIME/VALUE ...........................................................................................20TMP .................................................................................................52, 107TO BANK .................................................................................................. 93TOP ............................................................................................................96TR. AT ONCE ....................................................................................... 103TRACK ......................................................... 29, 55, 66, 68, 70 ~ 73Track Level ..............................................................................................63TRACK MUTE ........................................................................ 19, 38, 44TRACKフェーダー ...............................................................127 ~ 128Tremolo/Pan ......................................................................................... 158TRS .............................................................................................................22TUNER ON/OFF .......................................................................... 17, 130TYPE ...............................................................................................93, 117UUNDO .........................................................................................................75UNDO/REDO ...................................................................................19, 75USE SP ......................................................................................................58USER ........................................................................................112 ~ 113UTILITY ......19, 61 ~62, 65 ~66, 68, 76, 121, 127, 132 ~133, 136, 138 ~ 139

VVO+AC.SIM ........................................................................................... 147VO+ACOUSTIC .................................................................................... 147VO+GT.AMP ......................................................................................... 147VOCAL MULTI ..................................................................................... 145VOICE TRANSFORMER ....................................................................145Voice Transformer .............................................................................. 158VOLUME ................................................................................................... 96V-TRACK .............................................................................19, 48 ~ 49V トラック ....................................................................15, 30, 48 ~ 49

WWah .................................................................................................27, 158WAV/AIFF インポート ....................................................................... 116

WAV/AIFF エクスポート ...................................................................118WAVE MENU ........................................................................................ 118WRITE .......................................................53, 60, 87, 102, 104, 108XXLR .............................................................................................................22

ZZERO ..........................................................................................................18

あアルゴリズム .................................................................................34, 143アンドゥ .....................................................................................................75

いイコライザー ............................................................................................40移動 ........................................................................................ 29~ 30, 68イニシャライズ ..................................................................................... 133入れ替え .....................................................................................................70インサート・エフェクト ................................34, 51~ 53, 55, 143えエクスプレッション・ペダル ............................................................ 128エフェクト・パッチ ............................................................... 34, 51, 54おオーディオ・サブ・ミックス ............................................................ 138オーディオ・トラック .............................................................. 106, 116オート・パンチ・イン/アウト ...........................................................45オート・フェード・アウト ................................................................ 101オート・フェード・イン .....................................................................100オーバーダビング .................................................................................... 39

きギター・バンク ........................................................................................51

くクォンタイズ ............................................................................................87

こコーラス .............................................................................................40, 56コピー ..................................54, 60, 66, 76, 85, 90, 98, 108, 131コンデンサー・マイク ......................................................................... 137コントラスト ......................................................................................... 139

さ最終マスタリング・トラック ...............................................................49再生 ..........................................................................................29, 38, 105削除 .....................................................................................................72, 90しシーン .........................................................................................................63シャット・ダウン .................................................................................... 30消去 ..................................................................................73, 77, 85, 120シンク・ジェネレーター .....................................................................123シンク・トラック ................................................................................. 125

すスイング .....................................................................................................90スクラブ .....................................................................................................64スクラブ・ポイント ................................................................................65ステップ・レコーディング ...........................................................86, 88スピーカー・モデリング ...........................................................58 ~ 60

せセンター・キャンセル ......................................................................... 132センド・レベル ........................................................................................57

そ挿入 .............................................................................................................71ソング・イレース .................................................................................... 77ソング・オプティマイズ ........................................................................78

188

資料

ソング・ストア ........................................................................................80ソング・ネーム ........................................................................................79ソング・バックアップ ......................................................................... 110ソング・パッチ ....................................................................... 51, 58, 99ソング・バンク ........................................................................................82ソング・プロテクト ................................................................................78ソング・リカバー ................................................................................. 111

たタイム・ストレッチ ............................................................................. 131ダブリング ............................................................................... 37, 40, 56ちチューナー ............................................................................................. 130チューニング ......................................................................................... 130

てディスク・アット・ワンス ................................................................ 104ディスク・トレイ .................................................................................... 24ディスク容量 ............................................................................................15ディテクト・タイム ............................................................................. 162ディレイ .............................................................................................40, 56データ・タイプ ........................................................................................31デモ・ソング ............................................................................................28電源を切る ................................................................................................30テンポ .........................................................................................................35テンポ・マップ ................................................................................82, 84と同期演奏 .................................................................................................. 122トップ画面 ................................................................................................27トラック .....................................................................................................38トラック・アット・ワンス ................................................................ 102トラック・イレース ................................................................................73トラック・インサート ............................................................................71トラック・エクスチェンジ ...................................................................70トラック・カット .................................................................................... 72トラック・コピー .................................................................................... 66トラック・ネーム .................................................................................... 49トラック・ボタン .................................................................................... 95トラック・ムーブ .................................................................................... 68ドラム・キット ........................................................................................82取り消す .....................................................................................................75取り込む ....................................................................................... 116, 118はハードディスク ..................................................................................... 115バウンシング ............................................................................................50パターン .................................................................................................. 166パッチ・ネーム ........................................................................................53パン .................................................................................................. 40, 129バンク .........................................................................................................51パンチ・アウト ........................................................................................44パンチ・イン ............................................................................................44

ふファイナライズ .......................................................................... 103, 106ファンタム電源 ..................................................................................... 137フット・スイッチ .................................................................................... 45プリセット・パッチ ............................................................... 51, 58, 99プリ・ギャップ ..................................................................................... 102フレーズ・トレーナー ......................................................................... 131プレビュー ................................................................................................64

へ変更 ......................................................................... 52, 59, 90, 94, 107編集 .............................................................................................................66

ほ保存 ................................................. 53, 60, 80, 108, 110, 112, 115まマーカー .....................................................................................................61マーク .................................................................................................30, 61マイクロ・スコープ ................................................................................89マスター .................................................................................................. 122マスタリング ............................................................................................99マスタリング・ツール・キット ................................................99, 162マスタリング・モード ............................................................................49マニュアル・パンチ・イン/アウト ...................................................44

みミックス・ダウン ....................................................................... 40 ~ 41ミュート .....................................................................................................38

ゆユーザー・バックアップ .....................................................................112ユーザー・パッチ ................................................................... 51, 58, 99ユーザー・バンク .................................................................................... 82ユーザー・リカバー ............................................................................. 113

よ読み込む ............................................................................ 111, 113, 116りリアルタイム・レコーディング ...........................................................86リズム・アレンジ ....................................35, 82 ~ 83, 85, 97, 166リズム・ガイド ................................................................................35, 81リズム・パターン ............................................ 82, 86, 89~ 90, 167リドゥ .........................................................................................................75リハーサル ................................................................................................87リバーブ .............................................................................................40, 57リピート ............................................................................. 46~ 47, 129るループ・エフェクト .....................................................40, 51, 56, 141ループ・フレーズ .............................................. 82, 92, 94, 96 ~ 98ループ・フレーズ・インポート ...........................................................93ループ・レコーディング ........................................................................46

れレコーディング ........................................................................................86

ろ録音 ........................................................................................ 37, 46 ~ 47録音時間 .....................................................................................................31

189

トラック・シート

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安全上のご注意

001● この機器を使用する前に、以下の指示と取扱説

明書をよく読んでください。

..............................................................................................................002d● この機器および ACアダプターを分解したり、改

造したりしないでください。

..............................................................................................................003● 修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれ

ていないことは、絶対にしないでください。必ずお買い上げ店またはローランド・サービスに相談してください。

..............................................................................................................004● 次のような場所での使用や保存はしないでくだ

さい。

○ 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房機器の近く、発熱する機器の上など)

○ 水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)や湿度の高い場所

○ 雨に濡れる場所○ ホコリの多い場所○ 振動の多い場所

..............................................................................................................007● この機器を、ぐらついた台の上や傾いた場所に

設置しないでください。必ず安定した水平な場所に設置してください。

..............................................................................................................008c● AC アダプターは、必ず付属のものを、AC 100

V の電源で使用してください。

..............................................................................................................

009● 電源コードを無理に曲げたり、電源コードの上

に重いものを載せたりしないでください。電源コードに傷がつき、ショートや断線の結果、火災や感電の恐れがあります。

..............................................................................................................010● この機器を単独で、あるいはヘッドホン、アン

プ、スピーカーと組み合わせて使用した場合、設定によっては永久的な難聴になる程度の音量になります。大音量で、長時間使用しないでください。万一、聴力低下や耳鳴りを感じたら、直ちに使用をやめて専門の医師に相談してください。

..............................................................................................................011● この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針

金など)や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでください。

..............................................................................................................012b● 次のような場合は、直ちに電源を切って AC ア

ダプターをコンセントから外し、お買い上げ店またはローランド・サービスに修理を依頼してください。

○ AC アダプター本体、電源コード、またはプラグが破損したとき

○ 異物が内部に入ったり、液体がこぼれたりしたとき

○ 機器が(雨などで)濡れたとき○ 機器に異常や故障が生じたとき

..............................................................................................................

安全上のご注意�

火災・感電・傷害を防止するには�

以下の指示を必ず守ってください�

取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される内容を表わしています。��※物的損害とは、家屋・家財および家畜・ペットにかかわる拡大損害を表わしています。�

取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を表わしています。�

警告�

注意�

注意の意味について�警告と� 図記号の例�

● は、強制(必ずすること)を表わしています。�具体的な強制内容は、● の中に描かれています。�

  は、注意(危険、警告を含む)を表わしています。�具体的な注意内容は、  の中に描かれています。�左図の場合は、「一般的な注意、警告、危険」を表わしています。�

  は、禁止(してはいけないこと)を表わしています。�具体的な禁止内容は、  の中に描かれています。�左図の場合は、「分解禁止」を表わしています。�

警告� 警告�

2

取扱説明書

この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に

・ 安全上のご注意(P.2~ 3)

・ 使用上のご注意(P.4~ 5)

をよくお読みください。

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02900145 ‘03-4-3N

このたびは、BOSS デジタル・レコーディング・スタジオBR-1180/1180CD をお買い上げいただきまして、ありがとうございます。

また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、この取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。

2002 © ボス株式会社本書の一部、または全部を無断で複写・転載することを禁じます。

■ 文中の表記について

• [ ] で囲んだ英字/数字は、パネル上のボタンを表します。[PLAY] PLAYボタン

[REC] RECボタン

• 文中の(P.**)は、参照ページを示しています。

取扱説明書の英語版(有料)をご希望の方は、販売店にお問い合わせください。

If you should require an English Owner’sManual (at a modest fee), please contactan authorized Roland distributor.