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東京下水道 見せる化 アクションプラン 2018 下水道のあれこれ 知ってもらいたい 平成30(2018) 3

東京下水道 見せる化 アクションプラン · り組んできた「見える化」から一歩進め、お客さまに東京下水道の役 割や課題、魅力を積極的に発信していく「見せる化」を推進すること

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東京下水道 見せる化 アクションプラン2018 下水道のあれこれ 知ってもらいたい

平成30(2018) 年 3 月

「東京下水道 見せる化アクションプラン2018」の策定に当たって

東京の下水道の歴史は明治17(1884)年の「神田下水」に始まりまし

た。以来130年を超える歳月を重ねるなかで、昭和39(1964)年の東京

オリンピックとそれに続く昭和40年代の高度経済成長期を経て、首都

東京の都市活動と都市生活を支える重要なインフラとして、急速な発

展を遂げてきました。

下水道の普及とともに、工場排水や生活排水で汚染されていた河川

や海の水質は飛躍的に改善し、東京の水辺は、人々の憩いの場として

再生しました。水質悪化が原因で中止に追い込まれていた隅田川花火

大会や早慶レガッタが復活し、多摩川には多くのアユが遡上するまで

になっています。近年では、社会実験として、お台場や葛西など東京

の海域で海水浴ができるまでになりました。

この間、都市機能が高度に集積した東京においては、直面するさま

ざまな課題に対し、新たな技術を開発・導入することで、多くの困難

を乗り越え、世界最高水準ともいわれる下水道システムを築き上げて

きました。東京の地下を網の目のように走る下水道管の総延長は1万6

千㎞を超え、なかには直径8.5m、深さ約50mという大深度地下に建設

された巨大幹線もあります。また、水再生センター20か所、ポンプ所

85か所の膨大なインフラは、24時間365日、休むことなく、多くの関

係者のたゆまぬ努力と最先端の下水道技術に支えられ、その役目を果

たしてきています。

今日、老朽化した下水道施設の再構築、近年頻発する局地的な集中

豪雨対策や震災対策、資源の有効活用など、より困難な課題に直面し

ています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の大舞台

となる東京湾をはじめ、海や河川などのさらなる水質改善にもスピー

ドアップして取り組まなければなりません。また、地球温暖化対策な

ど都市活動と環境の調和に貢献する役割も下水道事業に求められてい

ます。

下水道局は、現在「経営計画2016」に基づき、様々な施策を推進し

ているところですが、新たな課題を克服し、将来にわたり安定的で質

の高い下水道サービスを提供するためには、お客さまの理解と協力が

欠かせません。しかし、普及を達成した現在、「あって当たり前」と

なった下水道に対するお客さまの関心や認知度は低下しています。

平成30(2018)年3月

東京都下水道局長 渡辺 志津男

例えば、下水道の重要な役割のひとつに、浸水から街を守ることが

あり、現在、浸水対策に重点的に取り組んでいるところですが、多く

のお客さまはそのことを知らないといった現実があります。そのため、

お客さまの理解や協力が得られず、必要な下水道工事などが計画的に

進まないことがあります。

こうしたことから、円滑な事業推進が可能となるよう、これまで取

り組んできた「見える化」から一歩進め、お客さまに東京下水道の役

割や課題、魅力を積極的に発信していく「見せる化」を推進すること

とし、その指針となる「東京下水道 見せる化マスタープラン」を平

成29(2017)年4月に策定しています。

そしてこのマスタープランの基本的な方向性に基づき、取組を具体

的に進めていくため、このたび、平成30(2018)年度から平成32(2020)

年度までの3年間の実施計画である「東京下水道 見せる化アクショ

ンプラン」を策定いたしました。

計画期間である3年間には、東京2020オリンピック・パラリンピッ

ク競技大会と2019年にはラグビーワールドカップ、そして、それらに

先立ち、日本初開催となる国際水協会(IWA)世界会議・展示会が開

催されます。

この機会を大きなチャンスと捉え、国内外から東京を訪れる大勢の

人々にも東京の下水道の取組を知っていただき、東京の下水道技術を

それぞれの地域の課題解決に活用していただくことも視野に入れた取

組も必要です。

このアクションプランにより、お客さまの理解と協力をいただける

よう、職員が一丸となり、東京下水道のあれこれについて「知っても

らいたい」という強い思いで、「見せる化」に取り組み、お客さまや

関係者と連携・協働しながら、暮らしや環境、そして下水道の未来を

創ってまいります。

目次

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・・・・・・・・・・・・・ 2

・・・・・・ 4

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

はじめに 「東京下水道 見せる化マスタープラン」の概要 「東京下水道 見せる化アクションプラン2018」の考え方 開く 情報 施設 経営 声 伝える 工事 課題 人 教育 魅せる 観光 出会い 歴史 未来 「見せる化の理念」の実現に向けて 見せる化の取組一覧

下水道施設の多くは地下にあって“見えにくい”ことから、下水道局では見学会な

どを通じて、普段目にすることの少ない下水道の「見える化」に取り組んできました

が、これまでの「見える化」では、お客さまが目にする機会は限られていました。

また、下水道の普及が進み、多くのお客さまにとって下水道は“あって当たり

前”のものとなっており、事業に関心を持っているお客さまの割合も低くなって

います。その結果、お客さまの理解が得られずに、浸水対策工事などの必要な事

業を計画的に進めることができないこともあります。

こうしたことから、これまでの「見える化」をより体系的で効果的な取組へと

深化させ、東京下水道の役割や課題、魅力をお客さまに積極的に発信していく

「見せる化」を進めていくこととしました。

はじめに

東京都下水道事業 経営計画2016

東京下水道 見せる化マスタープラン

東京下水道 見せる化アクションプラン

2018

見せる化の 具体的な取組

マスタープラン 平成29(2017)年4月策定

アクションプラン 平成30(2018)年3月策定

見せる化の 理念の実現

位置づけ

計画期間等

1

「東京下水道 見せる化アクションプラン2018」の位置づけと計画期間等 下水道局では、見せる化の基本的な方向性を示すため、平成29(2017)年4月に

「東京下水道 見せる化マスタープラン」を策定しています。そしてこのたび、

マスタープランに基づき、取組を具体的に進めていくための実施計画として「東

京下水道 見せる化アクションプラン2018」を策定しました。

アクションプランは、計画期間である平成30(2018)年度から平成32(2020)年度まで

の3年間に行う見せる化の取組を具体的に示したもので、今後、これに基づき、東京

下水道の見せる化を計画的に進め、お客さまに下水道事業への理解をより深めていた

だけるよう取り組んでいきます。また、東京下水道の優れた技術や取組、下水道が水

環境の改善に寄与していることなどを国内外に広くアピールすることで、東京で開催

される国際水協会(IWA)世界会議・展示会や、東京2020オリンピック・パラリン

ピック競技大会の機運の醸成と成功にも貢献していきます。

「見える化」から「見せる化」へ

次期プラン 策定

IWA世界会議・ 展示会 平成30(2018)年9月

東京2020大会 平成32(2020)年7月~

見せる化の 基本的な方向性 下水道事業運営の指針

計画期間 平成32(2020) 年度まで

下水道事業都民意識調査結果

東京下水道の現状と課題

「東京下水道 見せる化マスタープラン」の概要

2

こうした課題への対策を進めるためには、お客さまの理解と協力が欠かせません。このため、積極的に東京下水道を公開するとともに、「経営計画2016」に基づき進めている事業の課題や取組、その効果も含めて積極的に発信し、事業に関心を持っていただけるよう工夫をしていくことが必要となっています。

汚水の処理による 生活環境の改善

雨水の排除による 浸水の防除

公共用水域*の 水質保全 *川や海など

下水道の基本的な役割

老朽化した下水道施設の再構築

豪雨などによる 浸水への対策

エネルギー・ 地球温暖化対策

下水道の課題と対策

見せる化の必要性

■汚水の処理による生活環境の改善 ■川や海の水質保全 ■浸水の防除

○ 下水道へ関心を持っているお客さま の割合は4人のうち1人にとどまる ○ 若い世代ほど下水道事業の認知度 が低くなる傾向がある ○ パソコンやスマートフォンの普及 などに伴い、お客さまの情報入手 経路が多様化している

43.8

51.3

66.3

76.1

88.1

89.5

48.6

64.0

80.6

87.7

94.1

93.8

79.0

83.1

92.7

92.8

96.8

95.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

20歳代

30歳代

40歳代

50歳代

60歳代

70歳以上

下水道局は、24時間365日休むことなく下水を処理することで、都市活動や都民生活を支えています。また、豪雨などによる浸水への対策、エネルギー使用量の削減など、直面している課題の解決にも取り組んでいます。

23.3%

58.4%

17.6%

0.7%

関心を持っている どちらとも言えない 関心を持っていない 無回答・不明

[平成29(2017)年2月実施]

下水道への関心度 下水道事業の認知度

情報入手経路

64.3 60.8

45.8 31.8

21.9 18.7 18.8

15.9 9.6 9.2 8.8 8.0

3.4 1.3 0.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

テレビ スマートフォン、タブレット

パソコン 新聞

電車内、駅構内の広告 書籍、雑誌

ソーシャルメディア 折り込みチラシ

ラジオ 親類、友人からの口コミ

動画共有サイト トレインチャンネル

広告メール イベント

セミナー、講演会

お客さまに下水道事業への理解を深めていただけるよう、東京下水道の役割や課題、魅力を積極的に発信していく「見せる化」に取り組み、お客さまや関係者と連携・協働して、暮らしや環境、そして下水道の未来を創っていく

何のために 暮らしや環境、 そして下水道の 未来のために

誰に 子供・若者・ 大人の

視点に立つ

何を 知りたいことと 知らせたいこと を魅力的に

どのように 説明から プレゼンテーションへ

いつ 時機を捉え、 定めた期間で 成果をあげる

誰が 一人ひとりが 「東京下水道 知ってもらい隊」

どれくらい お客さまに どれくらい 届いているか

東京下水道を見やすく オープンにします

開く 東京下水道の 素晴らしさや

想いをアピールします

伝える 東京下水道の 新たな魅力を プロデュースします

魅せる

情報 見やすく使いやすい情報を

公開します

工事 下水道施設整備の目的と その効果をお知らせします

観光 下水道を観光資源として

活用します

施設 親しみやすく見学しやすい

施設にします

課題 今、東京下水道が直面している 課題とその取組を紹介します

出会い 「下水道で遊ぼう!楽しもう!」をテーマに 下水道に触れるきっかけをつくります

経営 人 身近な下水道料金を入口として 経営についてわかりやすく説明します

歴史

声 教育 次世代を担う子供たちに 下水道の大切さを教えます

未来 東京下水道の優れた技術や取組を

世界に向けて発信します

下水道に携わる人々の誇りと 情熱を伝えます

東京下水道のこれまでの歩みを振り返り 先人の努力と知恵を今に伝えます

お客さまや有識者からいただいた声を 事業に活かします

3

見せる化の理念

3つの方針

12の取組区分

7つの視点

マスタープランは、見せる化の基本的な方向性を示したものです。 地下にあって“見えにくく”、暮らしに“あって当たり前”となっている下水道を、「見せる化の理念」に基づき、「3つの方針」と「7つの視点」に沿って、「12の取組区分」ごとに見せる化を展開することとしています。

マスタープランの構成

3つのアクション

「東京下水道 見せる化アクションプラン2018」の考え方

4

マスタープランの「誰に」、「何を」、「どのように」などの「7つの視点」に沿って、「大人」、「子供」、「若者」のターゲットごとに、伝える内容や伝え方を具体的に示したのが「3つのアクション」です。これに基づいて取組を重点的に実施することで、東京下水道の見せる化をより戦略的に展開していきます。

マスタープランに基づいて、今後3年間で取組を具体的に進めていくための実施計画がアクションプランです。「3つのアクション」に基づいて「12の取組区分」に位置付けた取組を展開し、「3つのチャレンジ」を達成してお客さま満足度の向上を図り、「見せる化の理念」の実現を目指すという構成になっています。

3つのアクション

アクションプランの構成

下水道の魅力を新たな切り口で楽しく表現して、 若者が誰かに話したくなるような話題づくりをします

下水道への関心が低い 若者世代

若者

下水道の魅力

魅力

新たな切り口で楽しく表現して、誰か に話したくなるような話題づくりをする

話題づくり

大人 課題 自分ゴト化

暮らしや環境と下水道について、お客さまが自分ゴトとして 感じられるよう、事業の課題や取組、その効果を伝えます

下水道料金をお支払い いただいているお客さま

下水道事業の課題や 取組、その効果

暮らしや環境と下水道について、お客さま が自分のこととして感じていただけるように 伝える

小学生がイメージしやすいよう、下水道の役割や大切さを ストーリー仕立てで教えます

子供 役割 ストーリー化

下水道を学ぶ小学生 下水道の役割や大切さ イメージが湧きやすいよう、ストーリー 仕立てで教える

3

1

2

12の取組区分に沿った展開

5

マスタープランの「見せる化の理念」の実現に向けて、目指すところを具体的に示したのが「3つのチャレンジ」です。これに基づいて各取組を検証し、改善を続けていくことで、より効果的に東京下水道の見せる化を進め、お客さま満足度の向上を図っていきます。

3つのチャレンジ

マスタープランの「3つの方針」に沿って、取組を12のカテゴリーに分類・体系化し、区分ごとに東京下水道の持っている価値や強みを掘り下げて積極的にアピールしていくとともに、様々なツールやメディアを活用して展開していきます。

12の取組区分 3つのチャレンジ

お客さま満足度の向上

情報 P.6

施設 P.7

経営 P.9

声 P.9

工事 P.11

課題 P.12

人 P.13

教育 P.14

観光 P.16

出会い P.17

歴史 P.19

未来 P.20

下水道への理解と協力をいただきながら 事業を推進します 再構築や浸水対策など下水道が抱える 課題への取組や、工事の目的、その効果を お客さまに積極的に伝えることで、理解と 協力をいただきながら下水道事業を着実に 推進していきます。

東京下水道の次世代を担う 下水道マイスターを育成します 下水道の役割や大切さを教えることで、 下水道を正しく理解し、未来の水環境 について主体的に考え行動する子供たち 「下水道マイスター」を育成します。

下水道のイメージを 「すごい、おもしろい、楽しい」に シフトします 下水道を新たな切り口で表現することで、 若者が下水道の魅力に気づくきっかけ づくりをし、下水道は「臭い、汚い」という これまでのイメージから「すごい、おもしろい、 楽しい」というイメージへの転換を図ります。

認知度向上

理解度向上

イメージアップ

1

2

3

開く

情報

見やすく使いやすい情報を公開します

情報公開の推進 ○公文書開示状況などをホームページで公開するとともに、情報提供の拡充も進めます。

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

下水道局公式ホームページの充実 ○リニューアルなどにより見やすさや使いやすさの向上を 図ります。また、お客さまから要望の多い情報を掲載 するなど、コンテンツを随時充実させていきます。

東京アメッシュを活用した情報発信 ○お出かけの際や浸水への備えに役立つ降雨情報を配信 するとともに、バナーを活用した情報発信を強化します。

マスメディアへのアピールの強化 ○新たな事業やイベントなどを実施する機会を捉えて、 下水道を積極的にアピールしていきます。

パンフレット・リーフレットの改善

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

下水道局公式ホームページの充実

リニューアル(平成28年度実施) コンテンツの充実

東京アメッシュを活用した情報発信

バナーを活用した情報発信

情報公開の推進 公文書開示状況公開

情報提供の拡充

マスメディアへのアピールの強化 マスメディアへのアピールの強化

パンフレット・リーフレットの改善

水再生センターのリーフレット日英中韓版の作成・配布 パンフレット類の表現や内容の見直し

東京アメッシュと広報コンテンツをリンク

英語版のリーフレット

6

施設見学会

○表現を工夫し内容を充実させるとともに、多言語対 応も進めていきます。まずは、水再生センターのリ ーフレットを、日英に加え中韓の4言語で作成します。

*色の濃さによって、取組の対象であることを表しています

下水道局公式ホームページ

施設

親しみやすく見学しやすい施設にします

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

見学施設の子供向け重点的整備

○下水がきれいになるまでのプロセスを、体感しなが らストーリー仕立てで理解できるよう、見学コース を再整備します。 ○東京都虹の下水道館とあわせて見学することができ る有明水再生センターを、子供をターゲットとして 重点的に再整備します。

○従来の施設見学にAR*などのデジタル技術を組み 合わせ、見えにくい施設などを可視化することで、 お客さまに下水道をより深く理解していただけるよ う、見学コースを再整備します。 ○様々な路線が乗り入れ、乗降客数も多い品川駅から 歩いて行くことができる芝浦水再生センターを、若 者・大人をターゲットとして重点的に再整備します。

○水再生センターなどの下水道施設を、誰でも見学し やすいよう、教育、ユニバーサルデザイン、多言語 対応などの観点から、施設の状況に応じて、見学ル ートを順次再整備していきます。

7

水再生センター内を旅するストーリー演出 (イメージ)

ARによりCGや動画で情報を表示 * ARとはAugmented Realityの略称で、現実の環境に情報を付与する “拡張現実”と呼ばれる技術

先進的な施設の見せる化 ○先進的な施設を有効に活用し、下水道局の新たな取 組について積極的にアピールしていきます。 ○南多摩水再生センターでは、焼却廃熱を利用しての バイナリー発電や小水力発電、太陽光発電など、再 生可能エネルギーの活用事業を効果的に発信してい きます。

太陽光の発電量がわかる説明板

見学施設の若者・大人向け重点的整備

水再生センターの見学

見学施設の標準的整備

説明板を活用した施設の見せる化 ○ポンプ所の入口などに説明板を整備して、近隣のお 客さまや通行者に、施設の役割や大切さを発信して いきます。 ○下水道施設の上部空間を活用してつくられている公 園や品川シーズンテラスの利用者に、良好な都市環 境を創る取組を説明板などで発信します。

地域に親しまれる施設づくり ○街と調和した下水道施設になるよう、地域のお客さ まの声を外装のデザインなどに活かしていきます。 ○地域に親しまれる下水道事務所を目指して、庁舎を 活用した情報発信に積極的に取り組んでいきます。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

見学施設の 子供向け重点的整備 設計 整備 運用開始

見学施設の 若者・大人向け重点的整備 整備に向けた検討 設計 整備

見学施設の標準的整備 整備に向けた検討 順次、設計・整備

先進的な施設の見せる化 整備に向け順次、検討・設計・整備

説明板を活用した施設の 見せる化

整備に向けた検討 品川シーズンテラス説明板整備

順次、設計・整備

地域に親しまれる施設づくり 施設の外装の検討、施設選定 下水道事務所での情報発信

地域との協議

デザインの決定

蔵前水の館で下水道管を 体感 展示コーナーの充実

ポンプ所の役割がわかる説明板

職員のメッセージをポスターにして 庁舎に掲示

8

蔵前水の館で下水道管を体感 ○本物の下水道管を流れる下水の様子を間近で見学し 体感していただくとともに、展示コーナーの充実を 図り、地域の歴史やマンホールについても理解を 深めていただけるように整備します。

蔵前水の館

経営

身近な下水道料金を入口として 経営についてわかりやすく説明します

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

9

料金と経営の見せる化 ○公金支出情報をホームページで公開するとともに、下水道料金の使い道や経営につ いてもホームページやリーフレットを活用して、よりわかりやすく説明していきます。

都民の声窓口に寄せられた声の公表 ○お客さまの声を活かし、下水道サービスの更なる向上に取り組んでいくとともに、お客 さまへの対応事例について、よりわかりやすく工夫してホームページで公表していきます。

下水道モニター制度の活用、下水道事業都民意識調査の実施 ○見せる化の取組や経営計画の策定に反映するため、下水道モニターアンケートや意 識調査の実施方法を工夫して、取組の改善や計画の充実につなげていきます。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

料金と経営の見せる化

公金支出情報の公開 ホームページコンテンツの内容検討 リーフレットの内容検討

公開 配布

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

都民の声窓口に寄せられた声の公表 声の公表

下水道モニター制度の活用、下水道事業都民意識調査の実施

モニターアンケート等の実施

都民意識調査の実施

アドバイザリーボード(有識者会議)の開催・公開 開催・公開 開催・公開 開催・公開

お客さまや有識者からいただいた声を 事業に活かします

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

アドバイザリーボード(有識者会議)の開催・公開 ○公開で開催して、資料や議事録をホームページで公表するとともに、委員からいた だいた専門的な意見やアイデアを事業に積極的に活かしていきます。

親しみやすく見学しやすい施設の整備に向けて

整備のイメージ

視認しやすい色を使用して、 見学コースの範囲を明確に表示

見学コースを明示

見えにくい下水処理の流れを 矢印などで表示

下水処理の流れを表示

わかりやすい説明板

10

東京都内にある20か所の水再生センターを見学することができます。 家庭や工場などから流された汚れた水が、水再生センターできれいになっていく様子を間近に見ることで、暮らしを支え環境を創る下水道の役割や大切さをより深く知っていただくことができます。 お客さまにとって、より親しみやすく見学しやすい施設にするため、見せる化の整備を順次進めていきます。

(見学案内のホームページ)http://www.gesui.metro.tokyo.jp/living/tour/guide/

コラム

車いす使用者にも見やすい高さに設置

日英中韓の4言語で表記 読みやすい書体と大きさ、

色、文字数 下水道局キャラクター

「アースくん」が案内 地下の構造や施設の大き

さなどの見えにくい部分をイラストや写真で表現

工事

下水道施設整備の目的とその効果をお知らせします

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

11

工事現場の見せる化 ○本物の工事現場の見学会を実施して、施設の目的や事業効果についてお客さまによ り深く理解していただけるよう取り組んでいきます。 ○工事現場の仮囲いを、若者が写真を撮りたくなるインスタ映え*するデザインにす るなど、興味・関心を持っていただけるように工夫します。 ○工事現場の様子をインターネットで配信して、誰でも見ることができるようにします。

見える!わかる!下水道工事コンクールの開催 ○お客さまへの情報提供や現場環境の改善などで、優 れた取組を行った工事の受注者を表彰する制度を効 果的に活用して、お客さまの理解と協力のもと、 安全かつ円滑に工事を施工できるよう取り組んでい きます。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

大規模事業の情報発信 千代田幹線整備事業 豪雨からまちを守る工事の取組など

工事現場の見せる化

工事現場見学会の実施 デザインの検討・工事現場の選定・設置 ネット配信の検討・工事現場の選定

工事現場見学会の実施 配信

工事現場見学会の実施

見える!わかる!下水道 工事コンクールの開催 コンクールの開催 コンクールの開催 コンクールの開催

伝える

* インスタ映えとは、SNS「Instagram」(インスタグラム)に投稿する写真の被写体として見映えがすること

最優秀賞の事例

大規模事業の情報発信 ○お客さまに下水道工事の必要性について理解を深めて いただけるよう、大規模事業の概要や特徴などの情報 をホームページでよりわかりやすく発信していきます。 ○千代田幹線整備事業や豪雨からまちを守る工事の取 組などのコンテンツを順次公開していきます。

豪雨からまちを守る工事の取組

課題

今、東京下水道が直面している課題と その取組を紹介します

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

12

主要事業の情報発信

○雨期に向かう6月を「浸水対策強化月間」とし、半 地下家屋にお住まいのお客さまを戸別訪問して浸水 への備えをお願いするなど、積極的な注意喚起を行 っていきます。 ○安全なまちづくりにおける下水道の役割を理解して いただけるよう、普段見ることのできない下水道施 設の見学会を実施するなど、効果的な取組を工夫し て実施していきます。 ○再構築や浸水対策などの主要事業についてお客さま に理解を深めていただけるよう、新たなリーフレッ トの作成や既存リーフレットの内容の見直しを行い ます。

油・断・快適!下水道キャンペーンの展開 ○下水道に油を流すと詰まりや悪臭の原因となるほか、 大雨で油の塊(オイルボール)がはがれて川や海を 汚してしまうこともあることから、お皿や鍋を洗う 前に油汚れをふき取っていただけるよう、キャンペ ーンをより効果的に展開していきます。 ○区民まつりや消費生活展などのイベントに参加し、 お客さまに協力していただけるよう、積極的に働き かけていきます。 ○日頃から「環境や下水道に優しい行動」を実践して いただけるよう、若者に向けた取組を強化します。 ○事業者に対して、グリース阻集器の設置や、適正な 維持管理の協力要請を着実に行っていきます。

ポンプ所施設見学会

イベントでのPR

事業者への説明

浸水への備えを呼びかけるリーフレット

技術開発の情報発信

○技術開発を推進するため、民間企業や自治体等に向 けて、イベントやホームページなどで技術開発の成 果や課題、ニーズを積極的に発信していきます。 ○民間企業や大学などの技術者・研究者と意見交換を 行う「下水道テクノ・カンファレンス」を開催し、 有用な技術の発掘を効果的に進めていきます。 下水道テクノ・カンファレンス

下水道に携わる人々の誇りと情熱を伝えます

13

採用活動での職員や職場の見せる化 ○インターンシップの実習生を受け入れるとともに、 採用予定者に事業説明会を実施するなど、職員や職 場を見せる採用活動を展開していきます。

東京都虹の下水道館でお仕事体験 ○普段入ることのできない下水道管やポンプ所、水再 生センターを再現した「下水道のまち」でのお仕事 体験などを通して、子供たちに下水道に携わる人々 の努力や想いを伝えていきます。 ○幅広い世代が楽しめるよう展示物の更なる充実を図 ります。また、パンフレットを日英中韓の4言語で 作成します。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

採用活動での職員や職場の 見せる化

インターンシップ・事業説明会の実施 インターンシップ・事業説明会の実施 インターンシップ・事業説明会の実施

東京都虹の下水道館で お仕事体験 展示やパンフレットの内容検討 公開・配布

職員の想いを発信 ホームページや映像、印刷物で発信

事業説明会

お仕事体験

人 誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

職員の想いを発信 ○ホームページや映像、印刷物に、職員のインタビュー等 を掲載し、職員の働く姿を通じて誇りと情熱を伝えます。

下水道事業の紹介映像

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

主要事業の情報発信

浸水対策強化月間 下水道施設の見学会の実施など リーフレットの内容検討

浸水対策強化月間 下水道施設の見学会の実施など 配布

浸水対策強化月間 下水道施設の見学会の実施など

油・断・快適!下水道 キャンペーンの展開

イベントでのPR 若者向けの取組の検討・実施 事業者への要請

イベントでのPR 取組の充実

イベントでのPR

技術開発の情報発信 イベントやホームページ等での発信 下水道テクノ・カンファレンスの開催

14

教育

次世代を担う子供たちに下水道の大切さを教えます

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

下水道マイスターの育成 下水道教育事業の実施

大学における下水道講座の 提供 講座の検討、大学との調整、実施

下水道マイスターの育成(下水道教育事業の充実)

大学における下水道講座の提供 ○職員が講師となり、下水道事業の持つ素晴らしさや課題、未来への展望などにつ いて熱く講義する講座を提供します。

レポートコンクール最優秀賞のポスター

○子供たちに、下水道を正しく理解し、未来の水環境について主体 的に考え行動する「下水道マイスター」となっていただけるよう、 小学4年生を中心に下水道教育事業を充実させていきます。

【 学 習 】 みんなの下水道、でまえ授業、下水道アドベンチャー ○小学4年生の児童が下水道について学習する際の副読本「み んなの下水道」の内容の充実を図り、効果的に学習できるよう 工夫していきます。 ○小学校を訪問して実施している「でまえ授業」について、教諭 への周知の強化などに取り組み、実施校数の拡大を図ります。 ○「知る・聞く・見る・考える」の4部構成で、子供たちが下 水道を楽しく学べる特設ホームページ「下水道アドベンチャ ー」のコンテンツを更に充実させていきます。

○普段見ることができない下水道の工事現場や水再生センター などの施設を、夏休みに親子で見学するツアーの内容を更に 充実させていきます。

【 体 験 】 下水道施設親子見学ツアー

【 発 表 】 小学生下水道研究レポートコンクール ○学習した成果を発表する「小学生下水道研究レポートコンク ール」について、授業の一環として児童が作品をつくれるよ う学習内容の工夫などによって、応募者数の増加を図ります。

親子見学ツアー

下水道アドベンチャー

みんなの下水道

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でまえ授業で下水道マイスターを目指そう! コラム

下水道局では、都内の小学校を対象に「でまえ授業」を実施しています。 下水道の仕組みや役割について楽しく学ぶことができるよう、下水道局職員と児童に扮した二人組が先生となり、児童に質問を投げかけ、実験や映像などを交えて児童とともに答えを見つけていく「問題解決型」の授業を展開します。 授業を通して、児童たちは下水道の大切さを学び、水環境にやさしい行動ができる「下水道マイスター」になることを目指します。

先生からの声 児童からの声

汚れを沈めてきれいな水を取り出す沈殿実験

水再生センターの仕組みや、汚水を処理して生活環境を改善する下水道の役割を理解

下水をどうやってきれいにしているの? 浸水から街をどうやって守っているの?

街のジオラマに雨を降らす実験 雨水ますと下水道管の仕組みや、

雨水を排除して浸水を防ぐ下水道の役割を理解

授業の様子

実験などが効果的で、興味を持って体験的に学ぶことができた。 児童が、下水道に携わる方の工夫や努力、自分たちにできることを考えることができた。 学んだことを、児童が日常生活の中で実践している。

街が水浸しにならないのは、下水道のおかげであることがわかった。これからは雨水ますに石を入れないようにしようと思った。 水再生センターで働く人たちが、時間をかけて苦労して水をきれいにしていることがわかった。

○下水道施設を巡るモデルコースを設計し、見学ツア ーを実施するとともに、旅行代理店や報道機関に向 けたプロモーション活動を強化していくことで、イ ンフラツーリズムの促進を図っていきます。 ○ホームページに、見学できる施設をよりわかりやす く案内するコンテンツを掲載します。また、インフ ラツーリズムやおでかけ情報に関するサイトなどで も積極的に発信していきます。

○地域のお客さまとの交流を深めるため、「さくら鑑 賞会」や「サマーフェスタ」など、水再生センター の特色を活かしたイベントを開催します。お客さま に楽しんでいただけるよう、施設見学会や微生物観 察のほか、ウォークラリーやスタンプラリーの実施、 オリジナルグッズの配布など、施設ごとに内容を工 夫し、様々な趣向を凝らして実施していきます。

マンホールカード

東京都インフラポータルサイト

インフラツーリズムの促進

地域に親しまれるイベントの充実

観光

下水道を観光資源として活用します

魅せる

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スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

インフラツーリズムの促進 モデルコースの設計、ツアーの実施 ホームページコンテンツの掲載 インフラツーリズム・お出かけサイトでの紹介

プロモーション活動の強化 コンテンツの充実など

マンホールカードの活用 マンホールカードの活用

地域に親しまれるイベントの 充実 イベントの開催 イベントの開催 イベントの開催

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

顕微鏡でクマムシを観察

マンホールカードの活用 ○マンホールのふたの写真や位置情報、デザインの由 来が記された「マンホールカード」を、施設見学者 に配布するほか、ホームページなどの広報媒体も活 用して身近にある下水道の魅力を発信していきます。

出会い

「下水道で遊ぼう!楽しもう!」をテーマに 下水道に触れるきっかけをつくります

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

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下水道デーイベントの開催 ○9月10日の「下水道の日」*に合わせてイベントを開 催し、ファミリー層や下水道への関心が低い若者世代 などにも東京下水道の魅力を積極的に発信していきます。

展示会やイベントを活用した情報発信 ○水や環境などに関する展示会やイベントに参加し、ワークショップや体験型の展示 などを通して、下水道の大切さをアピールしていきます。 ○下水道に関する国内最大規模の展示会である下水道 展に出展し、体験型の展示を活用して、東京下水道 の取組をよりわかりやすく発信していきます。 ○スポーツイベントなどで下水道施設の上部公園を訪 れるお客さまに、下水道のPR活動を市町村などと 連携して展開していきます。

下水道デーイベント

下水道展’17東京

* 下水道の日は、下水道の役割である「浸水の防除」を念頭に、台風の多い時期と される9月10日とすることが、国によって昭和36(1961)年に定められた

SNSを活用した情報発信

○お客さまの身近な情報媒体となっているTwitter(ツ イッター)をより効果的に活用して、積極的に情報発 信していきます。 ○下水道局キャラクター「アースくん」のLINE(ライン) スタンプを開発するなど、SNSを活用した新たな情 報発信に取り組みます。

LINEスタンプ(イメージ)

雨に

気をつけて

エコプロ2017 丸の内キッズジャンボリー2017 東京湾大感謝祭2017

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VR*1で下水道施設を疑似体験

○神田下水*2など、地下にあって見る機会の少ない下水 道施設について、見学を疑似体験できるよう、VR技 術で新たに映像化します。インターネットやイベント などで手軽に楽しく体験できるようにし、下水道施設 をより身近に感じていただけるようにします。

新たなメディアを活用した情報発信

○タブレットやスマートフォンの普及が進み、お客さま の情報入手経路として使用される割合が増えているこ とから、携帯情報端末に適した新たなメディアを活用 して、楽しく遊びながら、下水道について関心を持ち、 理解を深めていただけるような取組を実施していきま す。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

下水道デーイベントの開催 開催 開催 開催

展示会やイベントを活用した 情報発信

展示会やイベントなどへの参加

展示会やイベントなどへの参加 下水道展’19横浜への出展

展示会やイベントなどへの参加

SNSを活用した情報発信 Twitterによる情報発信 新たな情報発信の検討 開発・公開

動画共有サイトを活用した 情報発信 動画を活用した情報発信

新たなメディアを活用した 情報発信 手法の検討 準備 情報発信

VRで下水道施設を 疑似体験 撮影施設の検討 撮影・公開

神田下水

楽しく遊びながら下水道を理解(イメージ)

動画共有サイトを活用した情報発信

○動画共有サイトや東京都公式動画チャンネル「東京動画」に、下水道の動画を公開 し、若者に向けて東京下水道の魅力をより効果的にアピールしていきます。

*1 VRとはVirtual Realityの略称で、まるでそこにあるかのような環境を人工的につくり出す“仮想現実”と呼ばれる技術 *2 神田下水とは、明治17(1884)年に初めて日本人の手により計画・設計・敷設された我が国初の近代下水道。レンガ造りで、現在も現役で稼働中

歴史

東京下水道のこれまでの歩みを振り返り 先人の努力と知恵を今に伝えます

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

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旧三河島汚水処分場運転開始100年記念事業の実施準備 ○わが国最初の近代下水処理場である旧三河島汚水処分場が、大正11(1922)年3月に 運転を開始してから、平成34(2022)年に100年を迎えることから、記念事業の実施 に向けた準備を進めていきます。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

東京下水道アーカイブズの 整備と活用

貴重な資料の調査・保管 資料の展示・公開に向けた検討 流域下水道本部記念誌編纂

準備 50周年・発行(4月)、情報発信

旧三河島汚水処分場 運転開始100年記念事業の実施準備

検討

準備

東京下水道アーカイブズの整備と活用 ○東京下水道の歴史的な施設や設備、文献など の貴重な資料の調査・保管を行う「東京下水 道アーカイブズ」の整備を進めるとともに、 先人の努力と知恵の足跡をたどれるよう展示 ・公開するなど、資料の有効な活用に向けて 取り組んでいきます。 ○多摩地域の下水道を支える流域下水道本部 が、平成31(2019)年4月に50周年を迎え ることから、これを節目とした記念誌を 発行するなど、この機会を活用し広く情 報発信していきます。

東京市下水道設計図 明治41(1908)年

旧三河島汚水処分場喞筒場 施設の外観

地下の喞筒井接続暗渠

喞筒室に並ぶ10台のポンプ ポ ン プ ポンプせい ポ ン プ

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東京下水道の先進性を若者に発信するプロジェクトの開始 ○若者が持つ下水道のイメージを「すごい、おもしろい、 楽しい」にシフトして、行動力と発信力のある若者と ともに、東京下水道の先進性を広くアピールしていく ためのプロジェクトを開始します。下水道を、持続可 能性や最先端テクノロジー、社会的課題の解決などの テーマと結びつけ、下水道の新たな可能性を発信して いきます。

スケジュール 平成30(2018)年度 平成31(2019)年度 平成32(2020)年度

国際水協会(IWA)世界会議・展示会を契機とした東京下水道の情報発信

IWA世界会議・展示会(9月) 海外への情報発信

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催機運の醸成に貢献 イベントや施設見学などでの発信 東京2020大会(7月~)

東京下水道の先進性を若者に発信するプロジェクトの開始 プロジェクトの企画・検討・実施

国際水協会(IWA)世界会議・展示会を 契機とした東京下水道の情報発信 ○平成30(2018)年9月に東京で開催されるIWA世界会 議・展示会において、論文発表やブース展示、テクニ カルツアーなどを通じて、東京下水道の優れた技術や 取組を国内外へ広く発信します。会議の開催後もホー ムページや国際会議、視察対応などの機会を活用して 東京下水道をアピールします。

未来

東京下水道の優れた技術や取組を 世界に向けて発信します

誰に 大人 子供 若者

何を 課題 役割 魅力

どのように 自分ゴト化 ストーリー化 話題づくり

IWAアジア太平洋地域会議 (マレーシア)

プロジェクトのイメージ

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催機運の 醸成に貢献 ○平成32(2020)年に開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向 けて、その舞台となる東京の水環境の改善や安全で安心な大会の開催に下水道が寄 与していることなどを、様々なイベントや施設見学などを通じて国内外に広く発信 し、大会の開催機運の醸成に貢献していきます。

「見せる化の理念」の実現に向けて

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アクションプランに基づいて、下水道局が一丸となって取組を実施し、戦略的かつ効果的に東京下水道の見せる化を進めていきます。 また、今後、取組の実施状況を踏まえて、効果の検証を継続して行い、お客さまの反応や社会情勢等の変化を的確に捉えて、取組内容の見直しや改善をしていくことで、更なる充実を図っていきます。

アクションプランの推進

暮らしや環境と下水道の未来をお客さまと創っていく

アクションプランの取組を通じて、「3つのチャレンジ」に示した、お客さまの下水道事業への認知度や理解度、イメージの向上に挑戦し、お客さま満足度の向上につなげていきます。 また、お客さまの理解と協力のもと事業をより円滑に推進するとともに、お客さまの声を下水道サービスの更なる向上に活かすなど、お客さまと下水道局とのパートナーシップの充実と発展に向けて取り組んでいきます。 そして、“暮らしや環境と下水道の未来をお客さまと創っていく”という「見せる化の理念」の実現を目指していきます。

下水道のあれこれ 知ってもらいたい

東京下水道の見せる化を効果的に進めていくためには、その取組を担う職員一人ひとりの広報広聴マインドを醸成していくことが重要です。職員一人ひとりが広報広聴パーソンとしてふさわしい心構えや行動を身につけられるよう「東京下水道 知ってもらい隊」の取組を積極的に展開していきます。 お客さまの理解と協力をいただけるよう、職員が一丸となり、東京下水道を「知ってもらいたい」という強い思いで、取り組んでいきます。

東京下水道に携わる下水道局の職員と、監理団体である東京都下水道サービス株式会社(TGS)、報告団体の東京下水道エネルギー株式会社(TSE)の社員一人ひとりが、「東京下水道 知ってもらい隊」と書かれた名札を着用して、日頃の業務を通じ東京下水道の役割や課題、魅力をお客さまに積極的に発信していきます。

一人ひとりが「東京下水道 知ってもらい隊」

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見せる化の取組一覧

開く

情報 P.6 ●下水道局公式ホームページの充実 ●東京アメッシュを活用した情報発信 ●情報公開の推進 ●マスメディアへのアピールの強化 ●パンフレット・リーフレットの改善

施設 P.7

●見学施設の子供向け重点的整備 ●●見学施設の若者・大人向け重点的整備 ●●●見学施設の標準的整備 ●先進的な施設の見せる化 ●説明板を活用した施設の見せる化 ●地域に親しまれる施設づくり ●蔵前水の館で下水道管を体感

経営 P.9 ●料金と経営の見せる化

声 P.9 ●●●都民の声窓口に寄せられた声の公表 ●●下水道モニター制度の活用、下水道事業都民意識調査の実施 ●アドバイザリーボード(有識者会議)の開催・公開

伝える

工事 P.11 ●大規模事業の情報発信 ●工事現場の見せる化 ●見える!わかる!下水道工事コンクールの開催

課題 P.12 ●主要事業の情報発信 ●油・断・快適!下水道キャンペーンの展開 ●技術開発の情報発信

人 P.13 ●採用活動での職員や職場の見せる化 ●東京都虹の下水道館でお仕事体験 ●●●職員の想いを発信

教育 P.14 ●下水道マイスターの育成(下水道教育事業の充実) ●大学における下水道講座の提供

魅せる

観光 P.16 ●●●インフラツーリズムの促進 ●●●マンホールカードの活用 ●●●地域に親しまれるイベントの充実

出会い P.17 ●●●下水道デーイベントの開催 ●●●展示会やイベントを活用した情報発信 ●SNSを活用した情報発信 ●動画共有サイトを活用した情報発信 ●●新たなメディアを活用した情報発信 ●●●VRで下水道施設を疑似体験

歴史 P.19 ●東京下水道アーカイブズの整備と活用 ●旧三河島汚水処分場運転開始100年記念事業の実施準備

未来 P.20 ●国際水協会(IWA)世界会議・展示会を契機とした東京下水道の情報発信 ●●●東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催機運の醸成に貢献 ●東京下水道の先進性を若者に発信するプロジェクトの開始

●大人向けの取組 ●子供向けの取組 ●若者向けの取組

東京下水道 見せる化アクションプラン2018 平成30(2018)年3月 編集・発行 東京都下水道局総務部広報サービス課 住 所 〒163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 電 話 03-5320-6515

表紙の写真

地下約50メートルの大深度に建設した、内径8.5メートル、長さ約2.2キロメートルの雨水貯留管です。集水管と合わせて、約570ヘクタールの地域から、約15万立方メートルの雨水を集めて貯留することができ、浸水被害の軽減に大きな効果をあげています。 PHOTO : Takuya Omura

和田弥生幹線

東京下水道の見せる化の取組 下水道への理解を深めていただけるよう創意工夫しながら、多様な手法を活用して見せる化を進めていきます。 [開 く]芝浦水再生センターの見学 [伝える]立会川幹線雨水放流管の工事現場 [魅せる]キャンドルナイトin三河島

裏表紙の写真

開く

伝える

魅せる