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e ディスカバリーおよび コンプライアンス戦略における 簡単に避けられる落とし穴 モバイル環境で仕事をする人々が拡大し続け、より多くのデータがデータセンターの外側で 生成されるようになるにつれて、e ディスカバリーおよびコンプライアンスのために エンドポイント 上に存在するデータを、検索なデータセットとして取り込むことが重要になります。 そのうえで、必要な情報を漏れなく検索できる、優秀な検索機能が必要不可欠です。

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e ディスカバリーおよび コンプライアンス戦略における簡単に避けられる落とし穴モバイル環境で仕事をする人々が拡大し続け、より多くのデータがデータセンターの外側で 生成されるようになるにつれて、e ディスカバリーおよびコンプライアンスのために エンドポイント 上に存在するデータを、検索なデータセットとして取り込むことが重要になります。 そのうえで、必要な情報を漏れなく検索できる、優秀な検索機能が必要不可欠です。

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ビッグ データの課題

進化する規制に応じて組織がコンテンツを保持、アクセス、検出、および最終的に削除するための最適な方法を模索する一方で、ビッグ データの急増により、広範囲にわたり問題が発生し続けています。このトレンドは、IT 部門から法務部門に至るまで多くの利害関係者を悩ませています。IT 部門がどのようにすれば複雑なビッグ データ環境をサポート出来るかについて取り組む一方で、法務部門はただでさえ高価な e ディスカバリー プロセスをビッグデータに対応させる必要があります。

ビッグ データの大きな特徴は、増加するデバイス、データ ソース、およびアプリケーションによって生成されるばく大な量のデータであることです。IDC によると、デジタル データの量は 2020 年までに 44 ZB にまで拡大すると予測されています。1 このデータ量の拡大は、特定のデータタイプを数年から永久に保続する必要の ある、HIPAA や情報公開法(FOIA)をはじめとする、データ保存要件や業界の 規制の変化から大きく影響を受けています。

それと同時に、非構造化データ ( 画像、音声、動画ファイルなど ) だけでなく、 半構造化データ ( メール、ログなど ) の量も増え続けるため、これらすべての重要な情報を収集、保護、整理、アクセス、保存、および正当に削除する最も効率的かつ信頼性の高い方法を決定する場合は、特に管理が複雑になっています。特に組織が、メール、ドキュメント、リッチ メディア ファイルなどのさまざまなソースから、データを適切なビジネス コンテキストに保存するように求められるようになると、データを保存する必要性はますます複雑になってきています。

これらすべてのデータは膨大な資産にもなりえますが、適切な管理戦略なくしては、膨大な負債にもなりえます。このような新しいパラダイム シフトによって、必要なデータの検出作業に関わる、データの量と複雑さの両方が増大することとなります。膨大なビッグ データから開示対象の情報を検索する際に、組織は関連する電子保存情報 (ESI) を分離し、そして調査するために数百万ドルを費やす場合があります。簡単に言えば、ビッグ データの問題は「大きな干し草の山の中から、1 本の針を探す」ようなものです。

よくある落とし穴

ビッグデータの課題を考えるうえで、効果的な e ディスカバリーおよびコンプライアンス戦略に欠かせない要素としては、企業の訴訟、内部調査、情報公開、監査要求への対応に必要とされるすべての情報が含まれる包括的な検索対象を確保することです。優れた検索機能を有していても、必要な情報を、漏れなくすべて検索できなければ意味がないのです。ノート PC やデスクトップ PC にあるデータは、見落とされたり無視されたりすることがよくあり、収集するのが困難です。しかし、モバイル環境で仕事をする人々が拡大し続け、より多くのデータがデータセンターで生成されるようになるにつれて、e ディスカバリーおよびコンプライアンスのためにエンドポイント上に存在するデータを検索可能なデータセットとして取り込むことが重要になります。

1 IDC Digital Universe Study、2014 年 4 月

「デジタル データの量は 5 年以内に 10 倍に増加し、 44 ZB にまで達します。」IDC

"Leveraging the Public Cloud for Faster Disaster Recovery at Lower Cost," April 2015

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Commvault エンドポイント データ保護によりデータの 検索が可能に

Commvault のオープン データ プラットフォームの主要な部分である Commvault エンドポイント データ保護技術は、デスクトップ PC やノート PC の迅速で効率的かつ透過的なデータ保護を行うための完全なエンタープライズ クラス ソリューションです。Commvault エンドポイントデータ保護技術により、エンドポイント上に存在するデータを、すべてのバックアップおよびアーカイブデータが格納される、ハードウェアに依存しない安全な仮想リポジトリである Commvault ContentStore に保存することで、単一のコンソールを通じ仮想リポジトリから情報を効率的に検索できます。Commvault エンドポイント データ保護技術により、e ディスカバリーとコンプライアンスの情報の検索を簡単に行うことが可能です。

Commvault ContentStore では、管理するデータを統合し、企業が定義したポリシーに従いデータの保持サイクルと階層化を自動化することで、リソースとインフラストラクチャを浪費する非効率なデータのサイロ化を排除します。インテリジェントな単一のインデックスにより、データのグローバルな一意の識別を可能とし、情報 の検索のために複数の方法を提供することで、データへのアクセスを容易にし、 組織内のユーザーは、必要なときに必要なものを素早く見つけ出すことが可能になります。さらに、データ保持のために特定のハードウェアに縛られることなく、企業 はコンプライアンス、ガバナンス、e ディスカバリー、リカバリ、およびデータマイニングの要件を満たすことが可能です。ContentStore は、生産性の向上、より迅速なリカバリ、コラボレーションの推進、およびビジネスを変革するスマートな意思決定に役立つ情報を、必要とする人々の手元に提供します。

ノート PC やデスクトップ PC のデータを Commvault エンドポイント データ技術で収集し、ContentStore に格納してインデックス化すると、数秒で検索して関連性のある正確な検索結果を出すことができます。エンド ユーザー、法務部門、およびコンプライアンス部門向けの多彩な機能かつシンプルで直感的なセルフサービス機能により、従業員の生産性が大きく向上します。ユーザーに、セルフサービスによる検索機能を会社全体で提供することで、企業はコストやリスクを大幅に削減することが可能です。Commvault ソフトウェアは、複雑さを軽減し、e ディスカバリーおよびコンプライアンス プラットフォームにおける、情報の検出とコンプライアンスプロセスも加速します。

COmmvAUlT® e ディスカバリおよびコンプライアンス プラットフォームによる組織の強化

COmmvAUlT® ソフトウェア e ディスカバリのワークフロー

Commvault® e ディスカバリー プラットフォームを使用すると、IT 部門および法務部門は、企業全体で関連する可能性のあるコンテンツを特定、収集、保存、およびレビューできます。Commvault ソフトウェアを使用すると、これらのプロセスを費用のかさむコンサルタント、法務サービス プロバイダー、または外部弁護士にアウトソーシングする代わりに、組織内部で大半の検出プロセスに対応できます。さらに、Commvault ソフトウェアの柔軟な役割ベースのワークフローを使用すると、IT スタッフ、法務部門との連絡窓口、パラリーガル、社内弁護士、社外弁護士などの適切なリソースによって個別のタスクを実行できます。

予防的な e ディスカバリーの ケース

予防的な e ディスカバリー ソリューションのケースの構築については、このインフォグラ フィックで e ディスカバリーの 複雑性を詳しく述べています。

commvau.lt/1lmBj9h

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Commvault e ディスカバリー プラットフォームを使用すると、承認されたユーザーは、企業訴訟、内部調査、公開情報の要求に関連する開示対象データを特定できます。Commvault ソフトウェアが持つ、すぐにでも利用可能な e ディスカバリーのワークフローを使用すると、問題の性質に応じて、検出プロセスの各ステップを適切な個人に自動的に指定できます。たとえば、訴訟の検索を IT レベルで実行し、ファースト パスの収集と保存のために間近に迫った結果をパラリーガルに配信できます。e ディスカバリー プロセスの流れに従い、以下で詳しく述べるようにワークフロー スケジュールの次の個人に向けてデータを送信できます。

資格

- 即応性

- クライアント: 弁護士による

エクスポート

- XML ホールド レポート

- データ ZIP ファイル

フィルター

- 管理人の改訂

- クライアント: 弁護士による

審査

- 即応性なし

- 質問

現在 係争前 係争中 弁護士の関与

ECA検索

語句

データ範囲

ソースの場所

管理人エンティティのパターン記録の種類

ブール論理

IT 連絡係

セット 2

社内弁護士

審査セット 3

社外弁護士

ホールド 3

ホールド 1

セット 1

ホールド 2

パラリーガル

収集- 初回収集- すべての管理人による審査- 即応性なし- 即応性

ポリシー- 保存: 無期限- ストレージ: メディア 1

ポリシー- 保存: 無期限- ストレージ: メディア 1 ポリシー

- 保存: 無期限- ストレージ: メディア 1

リリース

リリース

審査

審査

法務

法務

法務

図 1: Commvault® ソフトウェアを使用した eディスカバリーのワークフロー ( サンプル )

• 法務 : 法務部門は、潜在的な開示対象データの特定に使用する検索基準を列挙したデータ収集要求を IT に発行します。

• IT: IT 部門は、管理人名、日付範囲、ファイル タイプ、キーワード、 またはコンテンツとメタデータの任意の組み合わせから構成される可能性 がある、指定された条件に基づいて検索を行います。

• パラリーガル : 初期の審査と保存のために管理を行っているパラリーガルに検索結果を自動配信します。Commvault ワン クリック訴訟ホールドを使用すると、パラリーガルはホールドを実行して、確実に開示対象データを保存します。

• パラリーガル / 社内弁護士 : 案件の追加詳細が明らかになったら、法務が検索条件を絞り込み、パラリーガルが既存の結果セットをさらにふるいにかけることができます。

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• 社内弁護士 : データを絞り込んだら、社内弁護士はファースト パスの審査を 行い、開示対象ではない特権項目を排除できます。

• 社外弁護士 : 絞り込んだ開示対象データ セットを、PST、Xml、または圧縮した ZIP ファイルなどの適切な形式で社外弁護士に配信できます。社外弁護士は審査プロセスを完了し、相手方弁護士に結果を配信できます。

COmmvAUlT® ソフトウェア コンプライアンスのワークフロー

Commvault® コンプライアンス プラットフォームを使用すると、企業のコンプライアンス部門は、社内監査または規制監査に関連する機密データをすばやく特定し検出できます。組織がインサイダー取引、保護医療情報、社会保障番号、またはクレジット カード データの表示を必要としている場合でも、Commvault のコンプライアンス プラットフォームなら、すぐに使えるワークフロー テンプレートが提供されており、コンテンツとメタデータの任意の組み合わせを使用して定期的に検索を実行できます。また、このワークフローには、専任のコンプライアンス担当責任者、リスク マネージャー、または社内弁護士への審査用の結果の自動配信も含まれています。

Commvault のコンプライアンスのワークフローの例を以下に示します。ワークフローは、組織のプロセスに合わせてご使用いただけます。

図 2: Commvault® ソフトウェアを使用したコンプライアンスのワークフロー ( サンプル )

• IT:IT が検索ポリシーを作成し、検索を毎日実行するようにスケジュールを設定します。さらなる審査を行うために、検索結果は企業のコンプライアンス担当責任者に毎日配信されます。

• コンプライアンス : コンプライアンス部門は検索結果 ( サンプルとしての配信も可能 ) を受信し、項目を審査してアクションを起こす必要があるかどうかを判断できます。

• 法務 : 社内弁護士による追加の審査またはアクションが必要な項目については、コンプライアンス担当責任者から社内弁護士にデータを引き渡すことができます。

即時 毎日の審査 詳細分析 外部調査

資格- 調査エクスポート- XML ホールド レポート- データ ZIP ファイル

ポリシー- 保存: 無期限- ストレージ: メディア 1

セット 2

審査

法務ホールド

セット 3

セット 1

審査

審査

フィルター- 管理人による改訂- 質問項目審査- 不適切- 質問

監督- 初回サンプル- すべての管理人による 審査

- 即応性なし- 質問

自動サンプル

法務監査

規制機関

コンプライアンス担当責任者

語句

コンテンツ範囲

ソースの場所

管理人

エンティティ プラットフォーム

記録の種類

ブール論理

審査

最先端のディザスタ リカバリアプローチを使用して事業継続性を 確保

このホワイトペーパーで、様々な要素から成る共通プラットフォーム上で統合された、最新のディザスタリカバリアプローチにより、どのように真に優れた災害復旧を実現出来るのかをご覧頂けます。

commvau.lt/1RCBi4g

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• 規制機関 : 規制監査に直接関連する業務については、コンプライアンス担当責任者または社内弁護士が規制監査人に引き継ぎ用のデータをエクスポートできます。エクスポート形式には、Xml、PST、NSF、または圧縮したネイティブ ファイル形式があります。

概要

企業訴訟、内部調査、公開情報、および監査要求への対応に必要な情報を効率的に検出しようとする組織にとって、データの量と複雑さの急激な増大は課題となります。組織がはまるよくある落とし穴の 1 つに、検索のための包括的なデータ セットを取り込めていないことが挙げられます。ノート PC やデスクトップ PC にあるデータは、見落とされたり無視されたりすることがよくあり、収集するのが困難です。Commvault のオープン データ プラットフォームの一部である Commvault エンドポイント データ保護技術は、デスクトップ PC やノート PC の迅速で効率的かつ透過的なデータ保護を行うための完全なエンタープライズ クラス ソリューションです。Commvault エンドポイント データ保護技術を使用すると、バックアップ / アーカイブ データを保持するための場所であり、ハードウェアに依存しない安全な仮想レポジトリである Commvault ContentStore にエンドポイント データを取り込むことで、企業全体を対象として、単一のコンソールを通じ仮想リポジトリから情報を効率的に検索できます。Commvault ソフトウェアにより、e ディスカバリーとコンプライアンスの情報の検索がすばやく簡単に行えます。Commvault ソフトウェアは、企業が抱えるデータの複雑さも軽減させるとともに、企業独自のプロセスや組織構造合わせてカスタマイズ可能な、自動化されたワークフローを可能にする eDiscovery および Compliance プラットフォームを通じて、企業に力を与えます。

Commvault があれば、検索要件を満たすための情報や、e ディスカバリー要求に応えるための情報をいつでも見つけることができるので安心です。詳細については、commvault.com/enterprise-search-and-ediscovery をご覧ください。

© 2017 Commvault Systems, Inc. All rights reserved. Commvault、Commvault とロゴ、「六角形の C」のロゴ、Commvault Systems、Commvault OnePass、CommServe、CommCell、IntelliSnap、Commvault Edge、および Edge Drive は、Commvault Systems, Inc. の商標または登録商標です。 その他すべてのサード パーティのブランド、製品、サービス名、商標、または登録サービス マークは、それぞれの所有者の所有物であり、これらの所有者 の製品またはサービスを識別するために使用されます。すべての記載は通知なしに変更される場合があります。

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