Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
文化
芸術
資源
を活
用し
た経
済活
性化
(文
化G
DP
の拡
大)
平成
28
年4
月1
3日
文化
庁
文化芸術資源を活用した経済活性化(文化GDPの拡大) 資料2
- 1 -
文化
芸術
資源
を活
用し
た経
済活
性化
(文
化G
DP
の拡
大)に
つい
て1
.概
要文
化芸
術は
、観
光地
の魅
力や
産業
の付
加価
値な
どを
生み
出す
源。
文化
芸術
への
投資
は、
他の
様々
な産
業分
野へ
の経
済波
及効
果を
生み
出す
。
全国
に存
在す
る我
が国
の多
様な
文化
芸術
資源
を一
層活
用す
るこ
とに
より
、G
DP
60
0兆
円の
達成
に貢
献す
る経
済波
及効
果を
生み
出す
。
文化
産業
の経
済規
模(文
化G
DP
)の
拡大
GD
P(2
01
1年
)
業種
(億
円)
%
映像
・音
声・文
字情
報制
作業
(映
画・ビ
デオ
・テ
レビ
ジョ
ン番
組・ア
ニメ
ーシ
ョン
制作
業な
ど)
11,6
63
21.7
%
個人
教授
業(音
楽・書
道・生
け花
・茶
道教
授業
など
)7,5
05
14.0
%
出版
6,3
26
11.8
%
新聞
5,8
99
11.0
%
その
他(劇
場、
楽団
、博
物館
、美
術館
など
)22,4
11
41.7
%
合計
53,8
04
100.0
%
「国
民文
化祭
・あ
きた20
14」の
例観
光客
およ
び出
演者
の消
費支
出に
よる
効果
日帰
り客
宿泊
客宿
泊費
-8.0億
円飲
食費
4.3億
円4.2億
円土
産費
16.1
億円
10.8
億円
交通
費11
.8億
円10
.5億
円入
場料
2.2億
円1.0億
円そ
の他
2.3億
円2.2億
円計
36.8
億円
36.5
億円
観客
・出
演者
数67
万人
7万人
文化
産業
以外
への
波及
73.3
億円
※全
体の
経済
波及
効果
は134億
円
※数
字は
入手
可能
な資
料(産
業連
関表
、経
済セ
ンサ
ス)を
基に
、文
化関
連の
もの
につ
いて
文化
庁に
おい
て抽
出・試
算し
たも
の。
総G
DP
の1
.2
%(諸
外国
は3
~4
%)
我が
国の
多様
な文
化芸
術資
源を
考え
れば
伸び
しろ
のあ
る分
野
・文
化芸
術資
源の
活用
は、
他の
産業
や地
域経
済へ
波及
効果
をも
たら
す
・国
内の
芸術
祭等
の文
化事
業は
年間
約2
00
件以
上あ
り、
それ
ぞれ
を磨
き上
げる
こと
によ
り、
より
大き
な波
及効
果を
生み
出す
他産
業へ
の経
済波
及効
果の
創出
1
- 2 -
2.
取組
の方
向性
方向
性1
:イ
ンバ
ウン
ドの
増加
・地
域の
活力
の創
出
地方
創生
に資
する
地域
の文
化芸
術資
源の
掘り
起こ
し・芸術祭などの文化芸術活動や食文化を含めた「くらしの文化」などの文化芸術資源を掘り起こし、地域活性化へつながる文化プログラムの全国展開・
推奨と国内外への発信
・官民協働による現代アート拠点や文化観光・産業活性化コンソーシアムの形成とその活動を支える人材育成
文化
芸術
の創
造へ
の支
援と
海外
への
発信
・「日本の美」総合プロジェクト懇談会の議論をもとに、一過性に終わらない、高い経済効果の創出と人材育成を重視した、息の長い支援を行い、「文
化GDP拠点」を集中的・計画的に形成。2020年国内での「日本博」での全面的な開花を目指す。
・世界に誇るマンガ・アニメ・ゲームなどのメディア芸術分野の人材育成・アーカイブ化・海外発信の推進
数値
目標
:2
02
0年
まで
に全
国の
20
万件
の文
化プ
ログ
ラム
を海
外へ
発信
20
30
年ま
でに
文化
芸術
クラ
スタ
ー1
0拠
点形
成・プ
ロデ
ュー
サー
人材
10
0人
育成
以下
の方
向性
1~
3に
より
、ス
ポー
ツ・文
化・観
光の
3庁
連携
をは
じめ
とし
て関
係省
庁と
も協
働し
つつ
、文
化産
業・
文化
芸術
活動
の活
性化
によ
る文
化G
DP
の拡
大、
訪日
外国
人4
,0
00
万人
への
貢献
等に
よる
他産
業や
地域
経済
への
波及
効果
の創
出す
る。
■瀬
戸内
国際
芸術
祭2013
・美
しい
瀬戸
内海
を船
で巡
りな
がら
、島
の自
然や
文化
に溶
け込
んだ
アー
トを
体感
する
現代
アー
トの
祭典
。・2
6の
国と
地域
から
20
0組
のア
ーテ
ィス
トが
参加
。多
言語
対応
(英
・仏
・中
・韓
)・直
島町
では
、首
都圏
から
若い
世代
が移
住し
、年
2%
強の
人口
減少
率が
1%
程度
にま
で改
善し
てお
り、
下げ
止ま
り傾
向が
見ら
れる
。・来
場者
数約
107万
人、
経済
波及
効果
約132億
円(事
業費
約10.2
億円
)(撮
影:中
村脩
氏)
■大
地の
芸術
祭越
後妻
有ア
ート
トリ
エン
ナー
レ20
12 (新
潟県
十日
町市)
・里
山を
舞台
とす
る地
域内
外の
アー
ティ
スト
によ
る作
品制
作・展
示や
地域
住民
との
交流
、ア
ート
をテ
ーマ
にし
た様
々な
イベ
ント
を行
う芸
術祭
。・4
4の
国と
地域
から
31
0組
のア
ーテ
ィス
トが
参加
。多
言語
対応
(英
・中
・韓
)・来
場者
数約
49万
人、
経済
波及
効果
約46億
5千
万円
(事
業費
約4.9
億円
)
○国
際的
な芸
術祭
の開
催
○文
化庁
メデ
ィア
芸術
祭・日
本映
画の
製作
支援
■メ
ディ
ア芸
術祭
世界
86の
国と
地域
から
4,4
17点
(う
ち、
海外
から
半数
を超
える
2,2
16点
)の
作品
応募
(第19回
)昨年
の受
賞作
品展
には51
,153
人が
来場
■日
本映
画の
製作
支援
・「超
高速
!参
勤交
代」
興行
収入
15.5
億円
・「小
さい
おう
ち」
興行
収入
12.6
億円
(文
化庁
より
2千
万円
製作
支援
平成
26
年度
)
○羽
田空
港跡
地を
活用
した
現代
アー
ト拠
点
・世
界最
高水
準の
美術
修復
、梱
包・運
搬、
展示
業者
など
の美
術関
連技
術を
集積
。最
先端
技術
とア
ート
の融
合プ
ロジ
ェク
トの
実施
など
。・ア
ジア
を中
心と
した
外国
人富
裕層
の開
拓に
より
、新
たな
短期
滞在
需要
を喚
起。
訪日
外国
人一
人当
たり
の単
価(経
済効
果)の
向上
。・公
主体
の手
法で
はな
く、
民間
や自
治体
が主
体と
なっ
て行
う取
組を
国が
支援
。
2
- 3 -
方向
性2
:文
化芸
術に
おけ
る潜
在的
顧客
・担
い手
の開
拓
多様
性を
包容
する
文化
の力
を活
用、
障害
者、
外国
人等
、あ
らゆ
る人
々が
活躍
する
場を
創出
し、
文化
芸術
活動
の裾
野を
拡大
。・児童生徒、親子、障害者、高齢者等を対象としたコミュニケーションワークショップなどの社会包摂プログラムの全国展開
・障害のあるアーティストの優れた文化芸術活動の支援
方向
性3
:「文
化財
で稼
ぐ」力
の土
台の
形成
数値
目標
:2
03
0年
まで
にす
べて
の都
道府
県で
ワー
クシ
ョッ
プ等
の取
組を
実施
「文
化財
活用
・理
解促
進戦
略プ
ログ
ラム
2020」(仮
称)を
年内
に策
定し
、「地
域の
文化
財を
一体
的に
活用
する
取組
への
支援
」等を
通じ
て、
「文
化財
」を
観光
資源
とし
て開
花さ
せる
。
・文化財の解説の多言語化
等を通じた、我が国の文化・歴史を体現する文化財の価値・魅力の効果的発信
・文化財の適切なサイクルによる修理
、建造物等の美装化
、文化施設の機能強化
による雇用創出とともに観光客を魅了する環境の充実
等
数値
目標
:2
02
0年
まで
に日
本遺
産を
はじ
め、
文化
財を
中核
とす
る多
様な
「稼
ぎ方
」を
可能
とす
る観
光拠
点を
全国
20
0拠
点程
度整
備
○文
化財
を中
核と
する
観光
拠点
の整
備
大内
宿の
茅葺
き民
家群
再生
(福
島県
)・地
域の
文化
財の
一体
的整
備を
計画
的に
行い
、観
光中
心の
産業
構造
へ転
換・観
光客
数は
20年
間で
約100万
人増
加・収
益が
修理
につ
なが
る循
環型
の文
化財
保存
・活
用事
業の
継続
、地
元技
術者
の育
成
○投
資リ
ター
ンを
見据
えた
文化
財修
理・整
備の
拡充
と美
装化
姫路
城天
守の
大規
模改
修・総
事業
費30億
円・観
覧料
収入
2.9
億円
(H
26)→
18.7
億円
(H
27) 修
理中
もガ
イダ
ンス
施設
を設
置
美装
化
○わ
かり
やす
い解
説と
多言
語対
応日
光東
照宮
新宝
物館
・東
照宮
の歴
史や
徳川
家康
の生
涯を
ビデ
オ等
で上
映し
、英
語テ
ロッ
プを
用い
てわ
かり
やす
く解
説・絵
巻な
ど展
示品
をデ
ジタ
ル化
し、
画面
タッ
チに
より
、日
英の
解説
を表
示
○歴
史的
建造
物の
活用
促進
西日
本工
業倶
楽部
会館
国指
定重
要文
化財
を結
婚式
場等
に活
用
○文
化芸
術を
活用
した
社会
包摂
プロ
グラ
ム高
齢者
のW
S
・年
間約
30
万人
が来
館。
地域
のに
ぎわ
い創
出に
貢献
。・文
化芸
術を
活用
して
、子
育て
支援
、高
齢者
の生
きが
いづ
くり
、多
文化
共生
など
の地
域課
に取
り組
む「ま
ち元
気プ
ロジ
ェク
ト」を
展開
。ワ
ーク
ショ
ップ
を実
施し
、コ
ミュ
ニテ
ィの
形成
に寄
与。
・県
立高
校に
おい
て自
己表
現力
とコ
ミュ
ニケ
ーシ
ョン
能力
の養
成を
目的
にし
たワ
ーク
ショ
ップ
を実
施。
中途
退学
者が
約3
分の
1と
なり
、新
入生
の定
員割
れも
解消
。
可児
市文
化創
造セ
ンタ
ー○
障害
者の
アー
ト活
動
埼玉
県立
近代
美術
館「す
ごい
ぞ、
これ
は!
」展
・全
国の
調査
研究
員と
事務
局の
埼玉
県立
近代
美術
館の
館長
・学
芸員
、あ
わせ
て1
2人
が、
アー
ティ
スト
をそ
れぞ
れ1
名推
薦す
る形
式に
より
作品
を展
示・北
海道
、高
知、
広島
で巡
回展
を開
催
3
- 4 -
文化
資源
を活
用し
た経
済活
性化
(文
化G
DP
の拡
大)
~参
考事
例集
~
4
- 5 -
●瑞
龍寺(富山県高岡市)では、平成8年度に保存修理事業が完了し、平成9年
に仏堂、法堂、山門が国宝に指定。
ライトアップ事業等も展開し、北陸新幹線が開通したH27年には過去最高の約25万人を記録。
参考
事例
①~
保存
修理
事業
等に
よる
観光
効果
~
修理
前修
理後
(平
成8
年)
0
50,000
100,00
0
150,00
0
200,00
0
250,00
0
300,00
0
H3H4
H5H6
H7H8
H9H1
0H1
1H1
2H1
3H1
5H1
6H1
7H1
8H1
9H2
0H2
1H2
2H2
3H2
4H2
5H2
6H2
7
227,
600人
247,
088人
170,
700人
192,
650人
69,4
00人
総事
業費
:1,9
87百
万円
国庫
補助
額:
1,3
34百
万円
事業
期間
:S
60年
10月
~H
8年
12
月
[保存
修理
事業
概要
]
5
拝観
者数
の推
移
【H8
】保
存修
理工
事完
了【
H9
】仏
殿、
法堂
、山
門の
国宝
指定
【H14】
NHK大
河ド
ラマ
「利
家と
まつ
」の
放映
【H19】
ライ
トア
ップ
開始
【H20】
東海
北陸
自動
車道
全線
開通
【H21】
高岡
開町
400周
年【
H27】
北陸
新幹
線開
通
2015
年に
は「Th
e Won
der500
運営
事務
局」主
催「第
32
回伝
統的
工芸
品月
間国
民会
議全
国大
会」の
会場
とし
て大
茶堂
・回
廊を
利用
。
- 6 -
●出雲大社では、平成25年の「平成の大遷宮」にあわせ、本殿(国宝)をはじめ各種施設について平成
20年度から計画的に保存修理事業を実施。観光客増加(H24:2919万人→H25:3674万人)
による島根県内への経済波及効果は344億円に達したと試算されている。
参考
事例
②~
大遷
宮に
合わ
せた
計画
的な
修理
によ
る経
済波
及効
果~
県内への経済波及効果:344億
円
県民の雇用者所得増加:113億
円
新規雇用創出効果
:約3500人
(「【改
訂】平
成の
大遷
宮の
経済
波及
効果
」(20
14年
3月27
日日
本銀
行松
江支
店)に
よる
)
本 殿
▲本
殿素
屋根
の解
体
▲本
殿竣
工
指定
:昭
和27年
建立
:延
享元
年(
1744)
修理
期間
:平
成20年
12月
~25年
2月
[本殿
の修
理内
容]
屋根
葺替
・部
分修
理
:国
宝:重
要文
化財
年度
事業
費国
庫補
助額
H20
年度
4.7億
円3.1億
円
H21
年度
5.0億
円3.3億
円
H22
年度
5.0億
円3.3億
円
H23
年度
5.0億
円3.3億
円
H24
年度
5.8億
円3.8億
円
H25
年度
2.6億
円1.7億
円
H26
年度
2.6億
円1.7億
円
計(~H2
9年度
)38.0
億円
24.7
億円
65%
国庫
補助 6
- 7 -
●諏訪大社では、平成22年の御柱祭による
観光消費額約171億円・経済波及効果約216億円といった
効果を持続し、さらに発展したものとするため、平成24年度から主要施設の保存修理に取り組んでいる。
参考
事例
③~
御柱
祭の
効果
の持
続・発
展の
ため
の保
存修
理~
▲諏
訪大
社御
柱祭
年度
事業
費国
庫補
助額
H24
~26
年度
1.9億
円1.0億
円
計(~H2
7年度
)2.1億
円1.1億
円
55%
国庫
補助
観光消費額:171億
1600万円(H16:160億
円)
経済波及効果:215億
円6000万円
総動員数:169万
3000人(H16:約160万
人)
(「平
成22
年10
月29
日長
野日
報(諏
訪広
域連
合調
査結
果引
用)に
よる
)
平成
22
年諏
訪大
社御
柱祭
の効
果
▲幣
殿解
体状
況▲
拝殿
解体
状況
この
効果
を持
続し
、発
展さ
せる
ため
、平
成2
4年
度か
ら国
庫補
助で
本宮
幣殿
・拝
殿等
の修
理を
実施
。
諏訪
大社
上社
本宮
幣殿
、本
宮拝
殿、
本宮
左右
片拝
殿(二
棟)
、本
宮脇
片拝
殿、
本宮
四脚
門所
在地
:長
野県
諏訪
市大
字中
洲建
築年
代:
幣殿
・左
右片
拝殿
・脇
片拝
殿:
天保
6年
(1835)〔
文書
、槌
〕四
脚門
:慶
長13年
(1608)
拝殿
:安
政4
年(1
857)
指定
:昭
和58年
12月
26日
保存
修理
:平
成24年
12月
~平
成27年
5月
おん
ばし
らさ
い
7
- 8 -
【江
戸時
代後
期の
石倉
を復
元→
資料
館に
】
整備
前(平
成8
年)
整備
後(平
成2
6年
)
公有
化・
整備
の実
施
●出
島和蘭商館跡(長崎県長崎市)では、平成8年度からの復元整備事業により、入場者数が段階的に増
加。ピークの平成18年度以降は一旦落ち込んだものの、
市の意欲的な取組により再び増加を見せている。
(人
)
268,
251人
476,
224人
438,
634人
【H22】
NHK大
河ド
ラマ
「龍
馬伝
」の
放映
【H24】
震災
以降
の修
学旅
行生
の増
加/
クル
ーズ
船の
入港
増加
【H25】
タブ
レッ
ト端
末で
CG
再現
/ク
レジ
ット
・電
子マ
ネー
での
入場
導入
【 学 校 教 育 へ の 活 用 】
復元後の姿
【 商 館 長 の 屋 敷 を 復 元
→ 地 域 活 動 の 拠 点 に 】
【H18
.3
】第
Ⅱ期
工事
が完
成江
戸期
のカ
ピタ
ン(
西洋
の商
館長
)が
住ん
でい
た商
館を
中心
に復
元。
建物
の復
元の
みな
らず
当時
の生
活様
式も
含め
て可
能な
限り
再現
した
。
【H12
.3
】第
Ⅰ期
工事
が完
成江
戸期
の蔵
を中
心に
復元
。蔵
の内
部は
発掘
調査
の成
果が
見れ
るよ
うな
展示
(ガ
ラス
張り
の床
など
)、
ガイ
ダン
ス的
要素
を盛
り込
んで
いる
。
カ ピ タ ン 部 屋 ( 内 部 )
(年
度)
二 番 蔵 ( 内 部 )
でじ
まお
らん
だし
ょう
かん
あと
入場
者数
の推
移
(写
真提
供:長
崎市
)
参考
事例
④~
史跡
の復
元整
備に
よる
観光
効果
~
8
- 9 -
展示
施設
整備
(本
陣復
原)
駐車
場整
備
保存
修理
事業
総額
368,6
44千
円(国
庫:215,6
09千
円)
防災
施設
等事
業総
額374,4
58千
円(国
庫:242,1
61千
円)
無電
柱化
(電
柱移
設)
【下
郷町
大内
宿の
観光
客数
の推
移】
選定
前の
大内
宿現
在の
大内
宿
116万
人(H21
)
0
0
0
13,099
23,565
22,262
125,095
114,279
184,369
299,488
507,207
507,234
442,712
517,806
547,419
550,985
657,109
661,552
697,650
701,494
752,206
694,953
797,145
802,810
864,648
911,003
1,029,150
1,079,709
1,159,100
1,009,904
584,864
791,548
954,420
5657585960616263
元2
34
56
78
910111213141516171819202122232425
参考
事例
⑤~
まち
なみ
の活
用に
よる
観光
客の
増加
~
●福島県下郷町は、大内宿の重要伝統的建造物群保存地区への選定(昭和56年)も契機として、昔からの
まちなみの再生や展示施設の整備、駐車場の整備などを進め、従来の農業中心の産業から、観光産業への転
換を実現。その結果、平成21年には観光客数が116万人と、昭和63年(11万人)の約10倍に。
11万
人(S63
)
貯水
槽や
放水
銃・
ポン
プの
設置
によ
り、
木造
建築
の多
い宿
場町
を安
心し
て観
光
観光
拠点
の設
置、
案内
によ
る理
解促
進
景 観 に 配 慮 し た
ま ち づ く り
建物
の修
理再
生に
より
、昔
なが
らの
町並
みの
魅力
向上
アク
セス
の改
善に
よる
観光
促進
、歩
行者
の安
全確
保
しも
ごう
まち
おお
うち
じゅ
く
9
- 10 -
美
しい
瀬戸
内海
を船
で巡
りな
がら
、島
の自
然や
文化
に溶
け込
んだ
アー
トを
体感
する
現代
アー
トの
祭典
。
3年
ごと
に国
際芸
術祭
とし
て開
催(
次回
開催
は平
成2
8年
3月
20
日~
)
平成
25
年に
開催
され
た第
2回
とな
る国
際芸
術祭
には
、2
6の
国と
地域
から
20
0組
のア
ーテ
ィス
トが
参加
。多
言語
対応
(英
・仏
・中
・韓
)
直島
町で
は、
首都
圏か
ら若
い世
代が
移住
し、
年2
%強
の人
口減
少率
が1
%程
度に
まで
改善
して
おり
、下
げ止
まり
傾向
が見
られ
る。
開
催期
間は
、春
期3
月2
0日
~4
月2
1日
、夏
期7
月2
0日
~9
月1
日、
秋期
10
月5
日~
11
月4
日(
計1
08
日間
)
来場
者数
は約
10
7万
人、
約1
32
億円
の経
済効
果(
事業
費約
10
.2億
円)
瀬戸
内国
際芸
術祭
20
13
(香
川県
)
参考
事例
⑥文
化を
中核
とし
た経
済活
性化
大地
の芸
術祭
越後
妻有
アー
トトリ
エン
ナー
レ2
01
2(新
潟県
十日
町市
)
里
山を
舞台
とす
る地
域内
外の
アー
ティ
スト
によ
る作
品制
作・
展示
や地
域住
民と
の交
流、
アー
トを
テー
マに
した
様々
なイ
ベン
トを
行う
芸術
祭。
平
成2
4年
に開
催さ
れた
第5
回ト
リエ
ンナ
ーレ
には
、4
4の
国と
地域
から
31
0組
のア
ーテ
ィス
トが
参加
。多
言語
対応
(英
・中
・韓
)
空き
家や
廃校
にも
アー
ト作
品を
展示
し、
平成
24
年に
は約
50
0軒
ある
空き
家の
うち
44
軒を
、ま
た、
20
校あ
る廃
校の
うち
11
校を
展示
会場
とし
て活
用。
開
催期
間は
、7
月2
9日
~9
月1
7日
(5
1日
間)
来
場者
数は
約4
9万
人に
上り
、約
46
億5
千万
円の
経済
効果
(事
業費
約4
.9億
円)
大地
の芸
術祭
での
作品
展示
瀬戸
内国
際芸
術祭
(撮
影:中
村脩
)
地球
の祝
祭「ア
ース
・セ
レブ
レー
ション
」(佐
渡市
)
太
鼓芸
能集
団「
鼓童
」に
よる
世界
一の
和太
鼓公
演を
メイ
ンと
した
野外
フェ
ステ
ィバ
ル。
メ
イン
公演
であ
る「
城山
コン
サー
ト」
では
、丘
の上
の豊
かな
自然
に囲
まれ
た野
外空
間で
、大
自然
と太
鼓の
音が
コラ
ボレ
ーシ
ョン
する
。
開催
期間
は8
月2
1日
から
23
日(
3日
間)
。
来場
者数
は約
1万
5千
人(
平成
27
年度
)、
約2
億4
千万
円の
経済
効果
(平
成2
6年
度)
来
場者
のう
ち約
10
%の
割合
を外
国人
が占
め、
訪日
する
外国
人に
とっ
ても
魅力
的な
取組
とな
って
いる
。城
山コ
ンサ
ート
10
- 11 -
参考
事例
⑦文
化を
中核
とし
た経
済活
性化
20
14
国東
半島
芸術
祭
作
品を
巡る
トレ
ッキ
ング
やロ
ング
トレ
イル
ツア
ー、
パフ
ォー
マン
ス公
演、
アー
ティ
スト
イン
レジ
デン
スな
どの
多彩
なア
ート
体験
を通
じ、
国東
半島
の流
れる
時間
や魅
力、
場所
と出
会う
「旅
とし
ての
芸術
祭」
。
海岸
線や
山間
部や
集落
など
の国
東半
島の
特徴
的な
6エ
リア
を、
オノ
・ヨ
ーコ
氏等
27
名の
アー
ティ
スト
が作
品化
。
開催
期間
は、
10
月4
日~
11
月3
0日
(5
8日
間)
来
場者
数は
約6
万人
、約
2億
8千
万円
の経
済効
果
○広
島国
際ア
ニメ
ーシ
ョン
フェ
ステ
ィバ
ル(
8月
21
日~
25
日)
世
界四
大ア
ニメ
ーシ
ョン
映画
祭の
一つ
で、
国際
アニ
メー
ショ
ンフ
ィル
ム協
会公
認映
画祭
であ
り、
コン
ペテ
ィシ
ョン
・上
映会
・ワ
ーク
ショ
ップ
など
が開
かれ
る総
合的
な映
画祭
。
コン
ペテ
ィシ
ョン
では
74
ヶ国
・地
域か
ら2
,2
17
本の
応募
。
海外
から
も1
50
人を
超え
る作
家・
映像
関係
者が
ゲス
ト参
加し
、市
民や
学生
との
交流
も図
られ
た。
来
場者
数は
約2
3万
人(
応援
イベ
ント
含む
)、
約3
億3
千万
円の
経済
効果
広島
メデ
ィア
芸術
推進
事業
(広
島国
際ア
ニメ
ーシ
ョン
フェ
ステ
ィバ
ル及
びメ
ディア
芸術
プロ
ジェ
クト)
(広
島市
)
会場
の様
子
世
界有
数の
温泉
地と
して
知ら
れる
大分
県別
府市
を活
動拠
点と
する
アー
トNPO
。国
際芸
術フ
ェス
ティ
バル
を開
催す
るこ
とを
マニ
ュフ
ェス
トに
掲げ
、2005年
4月
に発
足し
て以
来、
現代
芸術
の紹
介や
教育
普及
活動
、人
材育
成講
座や
出版
事業
、市
街地
の空
き店
舗を
リノ
ベー
ショ
ンす
る事
業な
ど様
々な
事業
を実
施。
BEPPU P
RO
JECT
大分
県に
おけ
る地
方創
生
民
間(
BEPPU P
RO
JECT)
主導
によ
る創
造都
市の
取組
が進
展。
産
官学
から
なる
委員
会を
設置
し、
芸術
文化
の振
興は
もと
より
、文
化を
活用
して
少子
高齢
化や
過疎
化へ
の対
策、
新商
品・
サー
ビス
の開
発等
、社
会的
、経
済的
な課
題に
も対
応す
るこ
とを
目標
。
プロ
ジェ
クト
ベー
スで
は、
国東
半島
芸術
祭、
混浴
温泉
世界
(ア
ート
イベ
ント
)な
ど様
々な
動き
を加
速。
多
彩な
アー
トプ
ロジ
ェク
トは
、文
化振
興の
みな
らず
、地
域・
観光
振興
、産
業、
福祉
、教
育・
人づ
くり
、定
住・
移住
促進
など
、様
々な
政策
文化
に効
果を
発揮
し、
地方
創生
に貢
献。
11
- 12 -
参考
事例
⑧海
外に
おけ
る文
化芸
術の
持つ
創造
性を
活か
した
長期
的な
地域
活性
化
オ
レゴ
ン州
最大
の都
市、
人口
約5
8万
人、
農業
・林
業か
らハ
イテ
ク産
業中
心へ
ク
リエ
イテ
ィブ
・ク
ラス
(※
)の
出現
に対
応し
た街
づく
り(
土地
利用
密度
の高
度化
によ
る都
市の
コン
パク
ト化
:2
0分
都市
の形
成)
住
居兼
ギャ
ラリ
ーを
低賃
料で
貸出
すロ
フト
文化
によ
り、
若い
アー
ティ
スト
達が
流入
若
手ク
リエ
ータ
ーか
らエ
リー
ト層
、リ
タイ
ア層
に及
ぶ多
様性
に富
んだ
居住
者が
移り
住む
こと
で、
新し
いコ
ミュ
ニテ
ィを
形成
(「
First
Thurs
day
Galle
ry W
alk
」で
観光
客も
取り
込む
)
ハイ
テク
産業
のみ
なら
ず、
スポ
ーツ
、観
光・
サー
ビス
産業
等の
繁栄
によ
り全
国第
2位
の成
長率
(全
国平
均1.5
%を
はる
かに
しの
ぐ4.7
%)
ポー
トラ
ンド市
(ア
メリ
カ)
First
Thurs
day
Gal
lery
Wal
kの賑
わい
フ
ラン
ス6
番目
の大
都市
人口
29万
人50年
代に
は造
船所
をは
じめ
多く
の工
場が
建設
。60年
代に
は失
業率
40%
89年
に都
市再
生の
柱と
して
文化
事業
を公
約に
掲げ
たエ
ロ-市
長が
当選
後、
市予
算の
15%(02年
)を
文化
予算
に充
当
ナン
ト市
の文
化事
業の
受益
人口
は約
80万
人。
市内
文化
施設
や事
業に
近隣
市町
村も
補助
フ
ラン
スで
もっ
とも
住み
やす
い都
市1
位「住
居」「娯
楽」「安
全」「教
育」な
ど12項
目総
合
80年
代サ
ービ
ス産
業従
事者
が市
労働
人口
67%か
ら00年
には
80%ま
で上
昇。
若者
人口
増加
率も
高く
、文
化施
設や
文化
事業
が充
実し
てお
り、
複数
の企
業本
社が
ナン
ト市
に移
転
ラ・フ
ォル
ジュ
ルネ
など
文化
フェ
ステ
ィバ
ルを
商品
とし
て海
外へ
売り
込み
文化
産業
を創
出
ナン
ト市
(フ
ラン
ス)
ラ・フ
ォル
ジュ
ルネ
の様
子
※ト
ロン
ト大
学の
リチ
ャー
ド・フ
ロリ
ダ教
授が
提唱
。新
しい
アイ
デア
や技
術、
コン
テン
ツの
創造
によ
り経
済を
成長
させ
る頭
脳労
働者
のこ
と(デ
ザイ
ナー
やア
ーテ
ィス
ト等
)。
ス
ペイ
ン5
番目
の大
都市
圏人
口40万
人60~
70年
代に
重工
業に
よっ
て発
展を
遂げ
たが
、70年
代後
半以
降、
伝統
的な
工業
都市
とし
ての
産業
基盤
が急
速に
衰退
88年
より
グッ
ゲン
ハイ
ム美
術館
が多
館戦
略、
国際
戦略
を推
し進
め、
ビル
バオ
・グ
ッゲ
ンハ
イム
美術
館は
その
戦略
とリ
ンク
する
形で
実現
バス
ク州
政府
は建
設費
(1
億ド
ル)を
全額
負担
し所
有。
また
、運
営予
算の
一部
を補
助。
運営
は州
政府
とグ
ッゲ
ンハ
イム
財団
。
00年
に3,0
00人
/日
を超
えた
展覧
会は
世界
で27件
であ
り、
うち
7件
が同
美術
館の
展覧
会。
97年
開館
後5
年間
の観
客は
515万
人以
上。
海外
から
45%、
スペ
イン
バス
ク州
以外
から
35%
ハ
゙スク州
公的
セクターが
95-98年
投資
額が
20億
€。
7万
6千
人の
雇用
と50億
€の
経済
波及
効果
ビル
バオ
市(ス
ペイ
ン)
ビル
バオ
・グ
ッゲ
ンハ
イム
美術
館
12
- 13 -
可児
市文
化創
造セ
ンタ
ー(岐
阜県
可児
市)
人
口1
0万
人の
可児
市に
おい
て年
間約
30
万人
が来
館。
地域
のに
ぎわ
い創
出に
貢献
。
文化
芸術
を活
用し
て、
子育
て支
援、
高齢
者の
生き
がい
づく
り、
多文
化共
生な
どの
地域
課に
取り
組む
「ま
ち元
気プ
ロジ
ェク
ト」
を展
開。
公民
館や
福祉
施設
で実
施す
る年
間4
00
回以
上の
ワー
クシ
ョッ
プに
は延
べ7
千人
以上
の市
民が
参加
し、
コミ
ュニ
ティ
の形
成に
寄与
。
県
立高
校に
おい
て自
己表
現力
とコ
ミュ
ニケ
ーシ
ョン
能力
の養
成を
目的
に演
劇手
法を
活用
した
ワー
クシ
ョッ
プを
実施
。中
途退
学者
が約
3分
の1
とな
り、
新入
生の
定員
割れ
も解
消。
経
済効
果:
11
.6
億円
雇
用効
果(
岐阜
県内
):
53人
(平
成21年
度)
さい
たま
ゴー
ルドシ
アタ
ー
彩
の国
さい
たま
芸術
劇場
芸術
監督
蜷川
幸雄
が率
いる
、55歳
以上
の団
員に
よる
演劇
集団
。
2005年
11月
、当
劇場
芸術
監督
に内
定し
た蜷
川が
、就
任後
第一
に取
り組
むべ
き事
業と
して
「年
齢を
重ね
た人
々が
、そ
の個
人史
をベ
ース
に、
身体
表現
とい
う方
法に
よっ
て新
しい
自分
に出
会う
場を
提供
する
」た
めの
集団
作り
を提
案し
たこ
とに
始ま
る。
誰
もが
経験
する
“老
い”
を“
演劇
”に
昇華
させ
よう
と、
プロ
の俳
優と
は異
なる
独自
の創
造性
を発
揮し
、ま
た、
演劇
界の
枠を
越え
、日
本の
高齢
化社
会の
有り
様に
問い
かけ
るモ
デル
・ケ
ース
とし
て、
さい
たま
ゴー
ルド
・シ
アタ
ーは
結成
当時
から
注目
を集
め続
けて
いる
。
現在
団員
は64歳
から
89歳
まで
の39名
。平
均年
齢76.7
歳。
(2015年
11月
現在
)
団員
募集
時に
は1266名
が応
募し
、15日
間、
延べ
78時
間に
渡る
オー
ディ
ショ
ンを
実施
。
2014年
11月
から
12月
にか
けて
はパ
リ・
香港
を含
む3
ヵ国
5都
市を
巡る
ツア
ー公
演を
実施
。全
5会
場で
8,0
00人
以上
の観
客を
動員
。
乳幼
児と
保護
者の
WS
高齢
者の
WS
児童
・生
徒の
WS
可児
市文
化創
造セ
ンタ
ー
公演
の様
子
参考
事例
⑨文
化芸
術活
動を
通じ
た活
躍の
場の
創出
事例
13
- 14 -