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南北線さっぽろ駅改良事業について 資料5 背景 ○ 南北線さっぽろ駅の混雑が常態化している ・同駅の一日平均の乗車人員は、5万7千人 (2017年度実績)となっており、札幌市営地下鉄駅最大の 混雑駅 となっている。 ※ 朝夕ラッシュの混雑時(参考1参照)は、駅員を増員(4~6名)し、通行整理を行っている。 ホーム形状が島式で狭く、JR札幌駅とを結ぶ最も一般的な経路である北側の階段は、著しい混雑 が常態化 している。 ・札幌市に宿泊する外国人 旅行客は年々増加している(参考2参照)。 ・2030年の北海道新幹線札幌駅の開業、さっぽろ駅周辺の大規模な再開発事業が計画されており、同 駅の利用人員の更なる増加が予想される ○ 南北線さっぽろ駅とJR札幌駅とを結ぶ北側経路の移動円滑化が必要となっている ・現状、南北線さっぽろ駅とJR札幌駅とを結ぶ北側の階段にはエスカレーターが設置されておらず ホームとコンコース階を結ぶエレベーターは、南側に1基のみのため、大きなトランク などの荷物 を抱えた旅行者や高齢者等 は、最短経路ではない南側のエレベーターを利用せざるを得ない状況と なっている。 ・南北線中島公園駅と直結する予定のMICE施設へのアクセスや、2030冬季オリパラ開催を見据え たインバウンド旅行客への対応、今後予想される稼働年齢層の上昇や障がい者の社会進出の促進に 対応するため、旅行客、高齢者、障がい者等の利便性向上のためにも整備は必要 である。 ・現行の島式ホームのままでは、混雑の解消は図れず、既設 階段と併設するエスカレーターや、単体 でのエレベーター・エスカレーターを整備するスペースがない ことから、利便性の向上も図れない。 事業概要 事業の内容 現行ホームの東側にホームを増設し(島式→相対式)、現行ホームを麻生 方面専用、増設ホームを真駒内方面専用とし、併せて、エスカレーター・ エレベーター等の整備を行うことで、駅ホームの移動円滑化・利便性の向 上を図る。 総事業費 約110億円 計画期間 令和2年度(2020年度)~ 令和10年度(2028年度) 新ホームの供用開始 令和9年度(2027年度) 改良前 改良後 さっぽろ駅から麻生方面に向かって見る断面図です。 事業概要図 麻生・真駒内 方面ホーム コンコース 麻生 方面ホーム 真駒内 方面ホーム コンコース 固定柵設置 断面図 平面図 【改良前】 麻生方面↑ ↓真駒内方面 【改良後】 麻生方面↑ ↓真駒内方面 調査日:平成30年12月21日(金) 単位:人 朝ラッシュ (7時~9時) 夕ラッシュ 18時~20時) 一日合計 南北線さっぽろ駅(北改札) 15,890 18,085 106,769 南北線さっぽろ駅(南改札) 11,124 6,277 42,178 大通駅(北改札) 9,415 7,298 48,004 大通駅(南改札) 5,282 11,766 65,121 大通駅(東西改札合計) 10,496 9,926 61,330 大通駅(東豊改札合計) 6,545 5,926 35,269 105 142 192 209 257 272 50 100 150 200 250 300 201320142015201620172018参考2:札幌市に宿泊する外国人の推移 単位:万人 ※ 本表の人数は、乗車人員と降車人員を合算した人数 参考1:さっぽろ駅と大通駅の改札口別利用状況比較(乗降合計)

事業概要図 - Sapporo南北線さっぽろ駅改良事業について 資料5 1 背景 南北線さっぽろ駅の混雑が常態化している ・同駅の一日平均の乗車人員は、5万7千人(2017年度実績)となっており、札幌市営地下鉄駅最大の

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Page 1: 事業概要図 - Sapporo南北線さっぽろ駅改良事業について 資料5 1 背景 南北線さっぽろ駅の混雑が常態化している ・同駅の一日平均の乗車人員は、5万7千人(2017年度実績)となっており、札幌市営地下鉄駅最大の

南北線さっぽろ駅改良事業について 資料5

1 背景

○ 南北線さっぽろ駅の混雑が常態化している

・同駅の一日平均の乗車人員は、5万7千人(2017年度実績)となっており、札幌市営地下鉄駅最大の混雑駅となっている。※ 朝夕ラッシュの混雑時(参考1参照)は、駅員を増員(4~6名)し、通行整理を行っている。

・ホーム形状が島式で狭く、JR札幌駅とを結ぶ最も一般的な経路である北側の階段は、著しい混雑が常態化している。

・札幌市に宿泊する外国人旅行客は年々増加している(参考2参照)。

・2030年の北海道新幹線札幌駅の開業、さっぽろ駅周辺の大規模な再開発事業が計画されており、同駅の利用人員の更なる増加が予想される。

○ 南北線さっぽろ駅とJR札幌駅とを結ぶ北側経路の移動円滑化が必要となっている

・現状、南北線さっぽろ駅とJR札幌駅とを結ぶ北側の階段にはエスカレーターが設置されておらず、ホームとコンコース階を結ぶエレベーターは、南側に1基のみのため、大きなトランクなどの荷物を抱えた旅行者や高齢者等は、最短経路ではない南側のエレベーターを利用せざるを得ない状況となっている。

・南北線中島公園駅と直結する予定のMICE施設へのアクセスや、2030冬季オリパラ開催を見据えたインバウンド旅行客への対応、今後予想される稼働年齢層の上昇や障がい者の社会進出の促進に対応するため、旅行客、高齢者、障がい者等の利便性向上のためにも整備は必要である。

・現行の島式ホームのままでは、混雑の解消は図れず、既設階段と併設するエスカレーターや、単体でのエレベーター・エスカレーターを整備するスペースがないことから、利便性の向上も図れない。

2 事業概要

事業の内容

現行ホームの東側にホームを増設し(島式→相対式)、現行ホームを麻生方面専用、増設ホームを真駒内方面専用とし、併せて、エスカレーター・エレベーター等の整備を行うことで、駅ホームの移動円滑化・利便性の向上を図る。

総事業費 約110億円

計画期間 令和2年度(2020年度)~ 令和10年度(2028年度)

新ホームの供用開始 令和9年度(2027年度)

改良前

改良後

※ さっぽろ駅から麻生方面に向かって見る断面図です。

事業概要図

麻生・真駒内

方面ホーム

コンコース

麻生

方面ホーム

真駒内

方面ホーム

コンコース 固定柵設置

断面図

平面図【改良前】

麻生方面↑

↓真駒内方面

【改良後】

麻生方面↑

↓真駒内方面

調査日:平成30年12月21日(金) 単位:人

朝ラッシュ(7時~9時)

夕ラッシュ(18時~20時)

一日合計

南北線さっぽろ駅(北改札) 15,890 18,085 106,769

南北線さっぽろ駅(南改札) 11,124 6,277 42,178

大通駅(北改札) 9,415 7,298 48,004

大通駅(南改札) 5,282 11,766 65,121

大通駅(東西改札合計) 10,496 9,926 61,330

大通駅(東豊改札合計) 6,545 5,926 35,269

105

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2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

参考2:札幌市に宿泊する外国人の推移

単位:万人

※ 本表の人数は、乗車人員と降車人員を合算した人数

参考1:さっぽろ駅と大通駅の改札口別利用状況比較(乗降合計)