12
低消費5V0.8mAプロフィバス RS-485トランシーバ 特長 EIA RS-485規格とEIA RS-422規格に適合 30Mbpsのデータ速度 プロフィバス・アプリケーションに最適 54の終端を備えた2.1Vの最小差動出力 0.8mA I CC の低消費電力 サーマル・シャットダウンと短絡保護 0.5nsのスキュー・ドライバとレシーバ ドライバ伝搬遅延:11ns レシーバ伝搬遅延:12ns ドライバがディスエーブルまたはパワーオフ状態で ハイ・インピーダンス出力 SN65ALS1176からの優れたアップグレード性 標準8ピンSOICパッケージ採用 アプリケーション 産業フィールド機器 機能ブロック図 ADM1486 R D RO RE DE DI V CC B A GND ADM1486 REV. 0 アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の 利用に関して、あるいは利用によって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いま せん。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を暗示的または明示的に許諾するもので もありません。 ※日本語データシートはREVISIONが古い場合があります。最新の内容については、英語版をご参照ください。 本   社/ 〒105-6891 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワービル 電話03 54028200 大阪営業所/ 〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪MTビル2電話06 63506868 (代) アナログ・デバイセズ株式会社 概要 ADM1486は、マルチポイント・バス伝送線上での高速双方向 データ通信に適した差動ライン・トランシーバです。 ADM1486は、平衡データ伝送用に設計され、EIA規格RS-485 RS-422に準拠し、プロフィバス・アプリケーション用とし て推奨する製品です。差動ライン・ドライバと差動ライン・レ シーバを内蔵し、ドライバとレシーバをそれぞれ独立してイ ネーブルできます。ディスエーブルまたはパワーオフ状態での ドライバ出力は、ハイ・インピーダンスです。 ADM1486は、5V単電源で動作します。バス競合や出力短絡に 起因する過度の消費電力を、短絡保護回路とサーマル回路で防 止します。短絡保護回路により、障害状態での最大出力電流を ±200mAに制限します。チップ温度が150℃を超えると、サー マル・シャットダウン回路が感知し、この条件のもとでドライ バ出力をハイ・インピーダンス状態にします。 1本のバス上に最大50個のトランシーバを同時に接続できます が、イネーブルにするドライバは1つだけです。したがって、 残りのディスエーブルにされたドライバがバスをロードしない ことが大切です。このため、ADM1486ドライバは、ディス エーブル状態および電源切断されたときの高出力インピーダン スを特長としています。 これによって、トランシーバが使用されていないときの負荷に 対する影響は最小限に抑えられます。-7~+12Vまでのコモ ン・モード電圧範囲の全体にわたって、ハイ・インピーダンス のドライバ出力が維持されます。 レシーバに入力が接続されていない(フローティング)場合に は、内蔵のフェイル・セーフ機能によって、ロジック・ハイの 出力状態となります。 ADM1486は、低消費電力CMOSと高速スイッチング・バイ ポーラ技術を組み合わせた高度な混合技術プロセスである BiCMOS技術で製造しています。すべての入力と出力には、 ESDに対する保護が含まれています。すべてのドライバ出力は、 高いソースおよびシンク電流機能を備えています。ラッチアッ プに対する保護にはエピタキシャル層が使用されます。 ADM1486は、きわめて高速で正確に整合されたスイッチング 時間、イネーブル時間、ディスエーブル時間を特長とします。 最小のドライバ伝搬遅延によって最高30Mbpsまでのデータ速 度で伝送を実現し、低スキューによってEMI干渉を最小限に抑 えます。 ADM1486は、一般用および工業用温度範囲で規定され、8ンのSOICパッケージが採用されています。

低消費5V 0.8mAプロフィバス RS-485トランシーバ …...低消費5V、0.8mAプロフィバス RS-485トランシーバ 特長 EIA RS-485規格とEIA RS-422規格に適合

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低消費5V、0.8mAプロフィバスRS-485トランシーバ

特長EIA RS-485規格とEIA RS-422規格に適合30Mbpsのデータ速度プロフィバス・アプリケーションに最適54Ωの終端を備えた2.1Vの最小差動出力0.8mA ICCの低消費電力サーマル・シャットダウンと短絡保護0.5nsのスキュー・ドライバとレシーバドライバ伝搬遅延:11nsレシーバ伝搬遅延:12nsドライバがディスエーブルまたはパワーオフ状態でハイ・インピーダンス出力

SN65ALS1176からの優れたアップグレード性標準8ピンSOICパッケージ採用

アプリケーション産業フィールド機器

機能ブロック図

ADM1486

R

D

RO

RE

DE

DI

VCC

B

A

GND

ADM1486

REV. 0

アナログ・デバイセズ社は、提供する情報が正確で信頼できるものであることを期していますが、その情報の利用に関して、あるいは利用によって生じる第三者の特許やその他の権利の侵害に関して一切の責任を負いません。また、アナログ・デバイセズ社の特許または特許の権利の使用を暗示的または明示的に許諾するものでもありません。※日本語データシートはREVISIONが古い場合があります。最新の内容については、英語版をご参照ください。

本   社/ 105-6891 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワービル電話03(5402)8200

大阪営業所/ 532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪MTビル2号電話06(6350)6868(代)

アナログ・デバイセズ株式会社

概要ADM1486は、マルチポイント・バス伝送線上での高速双方向データ通信に適した差動ライン・トランシーバです。ADM1486は、平衡データ伝送用に設計され、EIA規格RS-485とRS-422に準拠し、プロフィバス・アプリケーション用として推奨する製品です。差動ライン・ドライバと差動ライン・レシーバを内蔵し、ドライバとレシーバをそれぞれ独立してイネーブルできます。ディスエーブルまたはパワーオフ状態でのドライバ出力は、ハイ・インピーダンスです。

ADM1486は、5V単電源で動作します。バス競合や出力短絡に起因する過度の消費電力を、短絡保護回路とサーマル回路で防止します。短絡保護回路により、障害状態での最大出力電流を±200mAに制限します。チップ温度が150を超えると、サーマル・シャットダウン回路が感知し、この条件のもとでドライバ出力をハイ・インピーダンス状態にします。

1本のバス上に最大50個のトランシーバを同時に接続できますが、イネーブルにするドライバは1つだけです。したがって、残りのディスエーブルにされたドライバがバスをロードしないことが大切です。このため、ADM1486ドライバは、ディスエーブル状態および電源切断されたときの高出力インピーダンスを特長としています。

これによって、トランシーバが使用されていないときの負荷に対する影響は最小限に抑えられます。-7~+12Vまでのコモン・モード電圧範囲の全体にわたって、ハイ・インピーダンスのドライバ出力が維持されます。

レシーバに入力が接続されていない(フローティング)場合には、内蔵のフェイル・セーフ機能によって、ロジック・ハイの出力状態となります。

ADM1486は、低消費電力CMOSと高速スイッチング・バイポーラ技術を組み合わせた高度な混合技術プロセスであるBiCMOS技術で製造しています。すべての入力と出力には、ESDに対する保護が含まれています。すべてのドライバ出力は、高いソースおよびシンク電流機能を備えています。ラッチアップに対する保護にはエピタキシャル層が使用されます。

ADM1486は、きわめて高速で正確に整合されたスイッチング時間、イネーブル時間、ディスエーブル時間を特長とします。最小のドライバ伝搬遅延によって最高30Mbpsまでのデータ速度で伝送を実現し、低スキューによってEMI干渉を最小限に抑えます。

ADM1486は、一般用および工業用温度範囲で規定され、8ピンのSOICパッケージが採用されています。

ADM1486 ― 仕様(VCC=5V±5% 特に指定のない限り、すべての仕様はTMIN~TMAX)

パラメータ 最小 標準 最大 単位 テスト条件/コメント

ドライバ差動出力電圧、VOD 5.0 V R=無限大、図1

2.1 5.0 V VCC=5V、R=50Ω(RS-422)、図1

2.1 5.0 V R=27Ω(RS-485)、図1VOD3 2.1 5.0 V VTST=-7~+12V、図2コンプリメンタリ出力状態での∆|VOD| 0.2 V R=27Ωまたは50Ω、図1コモン・モード出力電圧、VOC 3 V R=27Ωまたは50Ω、図1コンプリメンタリ出力状態での∆|VOC| 0.2 V R=27Ωまたは50Ω出力短絡電流(VOUT=ハイレベル) 60 200 mA -7V≦VO≦+12V出力短絡電流(VOUT=ローレベル) 60 200 mA -7V≦VO≦+12VCMOS入力ロジック・スレッショルド・ローレベル、VINL 0.8 VCMOS入力ロジック・スレッショルド・ハイレベル、VINH 2.0 Vロジック入力電流(DE、DI) ±1.0 µA

レシーバ差動入力スレッショルド電圧、VTH -0.2 +0.2 V -7V≦VCM≦+12V入力電圧ヒステリシス、∆VTH 70 mV VCM=0V入力抵抗 20 30 kΩ -7V≦VCM≦+12V入力電流(A、B) 0.6 mA VIN=+12V

-0.35 mA VIN=-7Vロジック・イネーブル入力電流(RE

__) ±1 µA

CMOS出力電圧ローレベル、VOL 0.4 V IOUT=+4.0mACMOS出力電圧ハイレベル、VOH 4.0 V IOUT=-4.0mA短絡出力電流 7 85 mA VOUT=GNDまたはVCC

3ステート出力リーク電流 ±1.0 µA 0.4V≦VOUT≦2.4V

電源電流ICC(出力イネーブル) 1.2 2 mA 出力無負荷、

デジタル入力=GNDまたはVCC

ICC(出力ディスエーブル) 0.8 1.5 mA 出力無負荷、デジタル入力=GNDまたはVCC

仕様は予告なく変更されることがあります。

タイミング仕様(VCC=5V±5% 特に指定のない限り、すべての仕様はTMIN~TMAX)

パラメータ 最小 標準 最大 単位 テスト条件/コメント

ドライバ入力~出力間の伝搬遅延 tPLH、tPHL 4 11 17 ns RL Diff=54Ω、CL1=CL2=100pF、

図311 13 ns RL Diff=54Ω、CL1=CL2=100pF

(TA=25のとき)ドライバO/P~O/P

___間の tSKEW 0.5 2 ns RL Diff=54Ω、CL1=CL2=100pF、

図3*ドライバ立ち上がり/立ち下がり時間 tR、tF 8 15 ns RL Diff=54Ω、CL1=CL2=100pF、

図3ドライバ・イネーブル~出力有効まで tZH、tZL 9 15 ns RL=110Ω、CL=50pF、図4ドライバ・ディスエーブル・タイミング tHZ、tLZ 9 15 ns RL=110Ω、CL=50pF、図4整合イネーブル・スイッチング

|tAZH-tBZL|、|tBZH-tAZL| 1 3 ns RL=110Ω、CL=50pF、図4整合ディスエーブル・スイッチング

|tAHZ-tBLZ|、|tBHZ-tALZ| 2 5 ns RL=110Ω、CL=50pF、図4

レシーバ入力~出力間の伝搬遅延 tPLH、tPHL 6 12 20 ns CL=15pF、図5スキュー |tPLH-tPHL| 0.4 2 ns CL=15pF*、図5レシーバ・イネーブル tZH、tZL 7 13 ns CL=15pF、RL=1kΩ、図6レシーバ・ディスエーブル tHZ、tLZ 7 13 ns CL=15pF、RL=1kΩ、図6

*特性試験によって保証。

仕様は予告なく変更されることがあります。

― 2 ― REV. 0

絶対最大定格*(特に指定のない限り、TA=25)

VCC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .7V入力ドライバ入力(DI) . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-0.3~VCC+0.3V制御入力(DE、RE

__) . . . . . . . . . . . . . . . . .-0.3~VCC+0.3V

レシーバ入力(A、B) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-9~+14V出力ドライバ出力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-9~+14Vレシーバ出力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-0.5~VCC+0.5V消費電力8ピンSOIC . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .450mW

θJA、熱抵抗 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .170/W

動作温度範囲工業用(Aバージョン) . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-40~+85保管温度範囲 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .-65~+150ピン温度(ハンダ付け、10秒) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .300気相(60秒) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .215赤外線(15秒) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 220

* 上記の絶対最大定格リストを超えるストレスを加えると、デバイスに永久的な損傷を与えることがあります。この定格はストレス定格のみを規定するものであり、これらの規定値あるいはこの仕様書の動作セクションに記載した規定値を超える条件で、デバイスが機能的に動作することを意味するものではありません。長期間にわたって絶対最大定格条件で放置すると、デバイスの信頼性に影響を与えるおそれがあります。

オーダー・ガイド

モデル 温度範囲 パッケージ パッケージ・オプション

ADM1486AR -40~+85 8ピン・ナロー・ボディ(SOIC) RN-8

ADM1486

REV. 0 ― 3 ―

WARNING!

ESD SENSITIVE DEVICE

注意ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。人体や試験機器には4,000Vもの高圧の静電放電が容易に蓄積され、検知されないまま放電されます。ADM1486は当社独自のESD保護回路を内蔵してはいますが、デバイスが高エネルギーの静電放電を被った場合、回復不能の損傷を生じる可能性があります。したがって、性能劣化や機能低下を防止するため、ESDに対する適切な予防措置を講じることをお勧めします。

ADM1486

ピン配置

ピン機能の説明

ピン 記号 機能

1 RO レシーバ出力 イネーブルのとき、A>Bで差が200mV以上ならばRO=ハイレベル、A<Bで差が200mV以上ならばRO=ローレベル。

2 RE__

レシーバ出力イネーブル ローレベルでレシーバ出力ROをイネーブルにし、ハイレベルでハイ・インピーダンス状態にします。

3 DE ドライバ出力イネーブル ハイレベルでドライバ差動出力AとBをイネーブルにし、ローレベルでハイ・インピーダンス状態にします。

4 DI ドライバ入力 ドライバがイネーブルになると、DIのロジック・ローでAがローレベル、Bがハイレベルになり、DIのロジック・ハイでAがハイレベル、Bがローレベルになります。

5 GND グラウンド接続、0V。

6 A 非反転レシーバ入力A/ドライバ出力A。

7 B 反転レシーバ入力B/ドライバ出力B。

8 VCC 電源 5V±5%

上面図(実寸ではありません)

8

7

6

5

1

2

3

4

RO

DE

VCC

B

A

GNDDI

ADM1486RE

表I. 送信

入力 出力

DE DI B A

1 1 0 1

1 0 1 0

0 X Z Z

表II. 受信

RE__

入力A-B 出力RO

0 ≧+0.2V 1

0 ≦-0.2V 0

0 入力オープン 1

1 X Z

― 4 ― REV. 0

テスト回路

図1. ドライバの電圧測定

図2. ドライバの電圧測定

図3. ドライバの伝搬遅延

図4. ドライバのイネーブル/ディスエーブル

図5. レシーバの伝搬遅延

図6. レシーバのイネーブル/ディスエーブル

+1.5V

RE IN

S1

CL VOUT

RLS2

VCC

–1.5V RE

A

BCL

VOUTRE

DE

0Vまたは3V

DE IN

A

B

S1

CL VOUT

RLS2

VCC

RLDIFF

A

B

CL1

CL2

VOD3 60Ω

375Ω

375

VTST

A

B

VOD

R

R VOC

A

B

スイッチング特性

図7. ドライバの伝搬遅延、立ち上がり/立ち下がりタイミング

図8. ドライバのイネーブル/ディスエーブル・タイミング

図9. レシーバの伝搬遅延

図10. レシーバのイネーブル/ディスエーブル・タイミング

R

R

1.5V

1.5V

1.5V

tZH

tZL

1.5V

3V

0V

VOL

VOH

VOL + 0.5V

VOH – 0.5V

tHZ

tLZ

O/Pローレベル

0V

O/Pハイレベル

RE

RO

0V

tPLH

1.5V

0V

tPHL

1.5V

VOH

VOL

tSKEW = tPLH–tPHL

A、B

DE

A、B

A、B

1.5V

2.3V

2.3V

tZH

tZL

1.5V

3V

0V

VOL

VOH

0V

VOL + 0.5V

VOH – 0.5V

tHZ

tLZ

3V

0V

B

A

0V

–VO

VO 90%ポイント

10%ポイント

tR

tSKEW = tPLH–tPHL

1/2VO

tPLH

1.5V 1.5V

tPHL

90%ポイント

10%ポイント

tF

VO

ADM1486

REV. 0 ― 5 ―

― 6 ― REV. 0

ADM1486 ― 一般的な性能特性

0

5

10

15

20

25

30

35

0 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 1.50 1.75 2.00

出力電圧(V)

出力電流(mA)

図11. レシーバ出力ローレベル電圧と出力電流

–30

–25

–20

–15

–10

–5

0

3.50 3.75 4.00 4.25 4.50 4.75 5.00

出力電圧(V)

出力電流(mA)

図12. レシーバ出力ハイレベル電圧と出力電流

0.15

0.20

0.25

0.30

0.35

0.40

0.45

0.50

–50 –25 0 25 50 75 100 125

温度()

出力電圧(V)

図14. I=8mA時のレシーバ出力ローレベル電圧の温度特性

–10

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5

出力電圧(V)

出力電流(mA)

図15. ドライバ差動出力電圧と出力電流

4.50

4.55

4.60

4.65

4.70

4.75

–50 –25 0 25 50 75 100 125

温度()

出力電圧(V)

図13. I=8mA時のレシーバ出力ハイレベル電圧の温度特性

2.60

2.65

2.70

2.75

2.80

2.85

2.90

2.95

3.00

–50 –25 0 25 50 75 100 125

温度()

出力電圧(V)

図16. RLDiff=53.6Ωでのドライバ差動出力電圧の温度特性

ADM1486

REV. 0 ― 7 ―

0

10

20

30

40

50

60

70

80

0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0

出力電圧(V)

出力電流(mA)

図17. ドライバ出力ローレベル電圧と出力電流

–80

–70

–60

–50

–40

–30

–20

–10

0

0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0

出力電圧(V)

出力電流(mA)

図18. ドライバ出力ハイレベル電圧と出力電流

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

–50 –25 0 25 50 75 100 125

温度()

時間(ns)

図20. レシーバ・スキューの温度特性

0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

4.0

4.5

5.0

–75 –50 –25 0 25 50 75 100 125 150

TPLHA – TPLHB

TPHLA – TPHLB

クロスポイントA、B

温度()

時間(ns)

図21. ドライバ・スキューの温度特性

0.80

0.85

0.90

0.95

1.00

1.05

1.10

1.15

1.20

1.25

1.30

–50 –25 0 25 50 75 100 125

温度()

ドライバ・ディスエーブル

ドライバ・イネーブル

電源電流(mA)

図19. 電源電流の温度特性

0

0.1

0.2

0.3

0.4

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

–75 –50 –25 0 25 50 75 100 125 150

TPLH – TPHL

温度()

パルス幅歪み

図22. Txパルス幅歪み

ADM1486

― 8 ― REV. 0

A

B

1、2

図23. 無負荷時ドライバ差動出力

B

A

1、2

図24. 負荷時ドライバ差動出力(RLDiff=54Ω、CL1=CL2=100pF)

DI

A

B

RO

3

4

1、2

図26. ドライバ/レシーバ伝搬遅延、ハイレベルからローレベル(RLDiff=54Ω、CL1=CL2=100pF)

B

A

1、2

図27. 15Mbpsでの無負荷時ドライバ出力

DI

A

B

RO

3

4

1、2

図25. ドライバ/レシーバ伝搬遅延、ローレベルからハイレベル(RLDiff=54Ω、CL1=CL2=100pF)

B

A

1、2

図28. 30Mbpsでの無負荷時ドライバ出力

ADM1486

REV. 0 ― 9 ―

A

B

1、2

図29. 15Mbpsでの負荷時ドライバ出力(RLDiff=54Ω、CL1=CL2=100pF)

B

A

1、2

図30. 30Mbpsでの負荷時ドライバ出力(RLDiff=54Ω、CL1=CL2=100pF)

ADM1486

アプリケーション情報

差動データ伝送差動データ伝送は、ノイズの多い環境を通る長距離間の高速データ送信を確実に実現するために使用されます。差動伝送により、ライン上にコモン・モード電圧として現われるノイズ信号とグラウンド・シフトの影響がなくなります。米国電子工業会(EIA)は、差動データ伝送で使用するトランシーバの電気特性について2つの主要規格を承認しています。

RS-422規格では、10MBaudまでのデータ速度と4,000フィートまでのライン長を指定します。1つのドライバで最大10個のレシーバとの伝送線をドライブできます。

RS-485規格は、真のマルチポイント通信を満足させるために定められました。この規格はRS-422のすべての条件を満たすか、もしくは凌駕するだけでなく、1本のバスに最大32個のドライバと32個のレシーバを接続できます。-7~+12Vという広いコモン・モード・レンジが定められています。RS-422とRS-485との最も重要な相違は、ドライバをディスエーブルにして、複数(実際には32個まで)のドライバとレシーバを1本のラインに接続できることです。一度にイネーブルできるドライバは1つだけですが、RS-485規格には、ライン競合が生じた場合にデバイスの安全性を保証する仕様も含まれています。

ケーブルとデータ速度RS-485通信に使用される伝送線はツイスト・ペアです。ツイスト・ペア・ケーブルは、コモン・モード・ノイズを打ち消す傾向があり、各ワイヤーを流れる電流によって生じる磁界も打ち消すため、ペアの実効インダクタンスが減少します。

ADM1486は、マルチポイント伝送線上での双方向データ通信用に設計されています。図31に、マルチポイント伝送路を示す一般的なアプリケーションを示します。

1本のRS-485伝送線は、バス上に32個ものトランシーバを持つことができます。一度に送信できるドライバは1つだけですが、同時に複数のレシーバをイネーブルできます。

他の伝送線と同様、反射を最小に抑えることが重要です。そのためには、ラインの特性インピーダンスと等しい抵抗を使用して、ラインの両端を終端します。メイン・ラインのスタブ長もできるだけ短くします。適切に終端された伝送線は、ドライバへの完全な抵抗性を示します。

サーマル・シャットダウン内蔵されているサーマル・シャットダウン回路は、障害発生時にADM1486を過度な消費電力から保護します。ドライバ出力をロー・インピーダンス・ソースに短絡すると、高いドライバ電流が生じることがあります。感熱回路がチップ温度の上昇を検出し、ドライバ出力をディスエーブルにします。この感熱回路は、チップ温度が150に達すると、ドライバ出力をディスエーブルにする設計になっています。デバイスの熱が下がると、ドライバが140で再度イネーブルになります。

伝搬遅延ADM1486は、きわめて低い伝搬遅延を特長とすることによって、最大のボーレート動作を保証します。ドライバはバランスが優れており、歪みのない伝送を保証します。

もう1つの重要な仕様は、コンプリメンタリ出力間のスキュー対策です。過度のスキューは、システムの雑音排除性を損ない、電磁波妨害(EMI)を増やします。

レシーバのオープンサーキット・フェイルセーフレシーバ入力に含まれるフェイルセーフ機能によって、入力がオープンまたはフローティング状態でのレシーバ出力のロジック・ハイが保証されます。

図31. 一般的なRS-485回路

RT RT

D

R

D

R

D

R

D

R

― 10 ― REV. 0

表III. RS-422とRS-485のインターフェース規格の比較

仕様 RS-422 RS-485 プロフィバス

伝送タイプ 差動 差動 差動

最大ケーブル長 4000フィート 4000フィート

最小ドライバ出力電圧 ±2V ±1.5V ±2.1V

ドライバ負荷インピーダンス 100Ω 54Ω 54Ωレシーバ入力抵抗 4kΩ最小 12kΩ最小 20kΩ最小レシーバ入力感度 ±200mV ±200mV ±200mV

レシーバ入力電圧範囲 -7~+7V -7~+12V -7~+12V

ライン当たりのドライバ/レシーバの数 1/10 32/32 50/50

ADM1486

REV. 0 ― 11 ―

― 12 ― REV. 0

PR

INTE

D IN

JA

PA

N

C02

603-

0-11

/02(

0)

外形寸法

8ピン標準SOP[SOIC]ナロー・ボディ(RN-8)

寸法はミリメートルと(インチ)で表示

0.25 (0.0098)

0.19 (0.0075)

1.27 (0.0500)

0.41 (0.0160)

0.50 (0.0196)

0.25 (0.0099) ×45°

8°0°

1.75 (0.0688)

1.35 (0.0532)0.25 (0.0098)

0.10 (0.0040)

8 5

41

5.00 (0.1968)

4.80 (0.1890)

4.00 (0.1574)

3.80 (0.1497)

1.27 (0.0500)BSC

6.20 (0.2440)

5.80 (0.2284)

0.51 (0.0201)

0.33 (0.0130)同一平面

0.10 実装面

JEDEC規格MS-012AAに準拠 寸法の管理単位はミリメートルです。インチ寸法(括弧内の値)はミリメートル相当値を四捨五入したものです。インチ寸法は単なる参考用であり、設計には使用しないでください。

ADM1486