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安倍文殊院は西暦645年に創建され、我が国では最古に属する寺院です。
華厳宗東大寺派の別格本山として格式も高く、創建以来、
一貫して御祈祷の寺としてその法灯が守られてきております。
国宝のご本尊、文殊菩薩は大仏師快慶によって13世紀に造立されました。
文殊さまは獅子に乗られ、右の手には魔を断ち切る剣を持たれている
お姿で、正しく生きるための智慧を授けてくれる仏として厚く信仰され
ています。また当山は1300有余年の歴史に裏付けされた秘宝秘仏を数多
く所蔵しています。
「三人寄れば文殊の知恵」の格言は当山の文殊さまから生まれました。
安倍文殊院―智慧の仏
Web Site (日本語)
http://www.abemonjuin.or.jp/
所在地
拝観料金
9時~17時 ★ご祈祷受付9時~16時 参拝時間
アクセス 桜井駅下車西南2キロ
奈良県桜井市阿部645番地
参拝コース 大人(中学生以上) 小学生
A. 本堂 国宝文殊菩薩 (お抹茶・菓子付き)
700円 500円
B. 金閣浮御堂霊宝館 (七まいりおさめ札・お守り付き)
700円 500円
A + B 二ヶ所共通拝観券 1200円 800円
境内のご案内
渡海文殊菩薩像 (国宝)
金閣浮御堂 (仲麻呂堂) 霊宝館
白山堂/展望台/ 安倍晴明堂
文殊院西古墳/ 陰陽道
表山門/ 歳時記
境内設置のQRコードでも
ご覧頂くことができます。
ち え
地図
安倍文殊菩薩は渡海文殊と呼ばれ、民衆に智慧を授ける旅の様子が表されています。
獅子に乗り右の手には魔を払うための剣を持ち、左の手には菩薩の慈愛と慈悲を表す
蓮の花を持たれています。
文殊さまが伴われる四体の侍者は、右から優填王、善財童子、仏陀波利三蔵、最勝老人、と
呼ばれています。
文殊さまは、魔除け・災難除け祈願や学生の受験合格祈願、習字の上達などを願って深く信仰
されています。
本尊 騎獅文殊菩薩像
国宝 渡海文殊 とかい
ご本尊の文殊菩薩は、獅子に乗り四人の脇侍を伴う渡海文殊
(五像全てが国宝)のお姿です。鎌倉時代(1203年)に
大仏師・快慶による造立。平安時代末期に平 重衡によって東大寺が
焼き討ちされた後、大仏殿再興の法要の締めくくりとして、
重源上人が厚く信仰していた文殊菩薩を東大寺の別格本山である安
倍文殊院に造立したものであった、ということが最近の調査で判明
し、東大寺大仏殿にかかわる重要な文化財として国宝に指定されま
した。
き し もんじゅ
もんじゅ
ぼ さつ
ぜんざいどうし うてんのう さいしょうろうじん ぶっだはりさんぞう
たいらのしげひら
ちょうげん
金閣浮御堂(仲麻呂堂) 金閣浮御堂・霊宝館は、仲麻呂堂とも称し、当山出生の安倍仲麻呂公や
安倍晴明公をお祀りしているお堂です。1985年建立。
ご本尊は開運弁才天に加え、厄除け守護の九曜星の神々、方位災難除け
の秘仏 十二天御尊軸が祀られています。
お堂の回廊を七回まわり参拝者の願掛けを行う「七参り」の修行場とし
ても公開されています。
また浮御堂には霊宝館が併設されており、1300有余年の歴史に裏付けさ
れた当山の数多くの秘宝秘仏が参拝者に特別公開されております。
弁財天像
室町時代/大和七福神本尊
厄災を払い多くの福を招来
させる仏。
8本の腕を持ち15人の童子
を使いとして従えている
お姿。
安倍仲麻呂像
室町時代
安倍仲麻呂公は当山にて出生され、遣唐使
留学生として唐に渡り、唐の朝廷で大出世
をした初の日本人です。
安倍晴明像
室町時代
当山出身の安倍一族で陰陽道の祖として仰
がれています。金閣浮御堂内に安置されて
います。
きんかく うきみどう なかまろどう
べんざいてん あべ なかまろ
あべ せいめい
白山堂 室町時代・重要文化財
白山堂は縁結びの神様として厚く信仰されています。
全国から悪縁消滅、良縁成就を願って全国から参拝される方が後を絶ち
ません。白山堂のご神体は、石川県の霊峰「白山」。当山は大陰陽師、
安倍晴明公(921-1005)が出生された寺院で、晴明公が霊峰白山を深く信
仰していたことから霊峰白山の末社が当地に勧請されました。
流造屋根柿葺き、美しい曲線を持つ社殿で、当山の鎮守です。
白山菊理姫を主神として祭り、特に縁結びの神として信仰の厚い社です。
安倍晴明堂と展望台 安倍晴明堂では、魔除け方位除けのご利益を頂けます。
安倍晴明公が当時天文観測のためにこの丘に登って修行をしたといわれ
ています。
展望台からの眺めは格別であり境内が一望できるとともに四季の移ろい
を楽しむことができます。大和三山(畝傍山・耳成山・天の香具山)、
二上山そして金剛山を一望できる眺めを堪能されてください。
春と秋のお彼岸は、二上山に沈む夕陽を拝むことができます。
はくさんどう
陰陽道について
飛鳥時代(7世紀)・国指定特別史跡
この古墳は古来より安倍寺の創建者である安倍倉梯麻呂の墓であると
伝えられています。
特別史跡としての古墳は、日本全国で7カ所のみ指定されており、
この文殊院西古墳は最も美しい構造を持つ古墳の一つとされています。
古墳内部には弘法大師お手作りと伝う不動明王をお祀りしています。
くらはしまろ
陰陽説と五行説という、宇宙の万物を説明をしようとする二つの哲学が古代中国にはあり、陰陽説は「天と地、
日と月、男と女」のように、積極的な「陽」と消極的な「陰」の二つのエネルギーの兼ね合いによって説明し
たもので、五行説は「木、火、土、金、水」の五元素の動きによって万物を説明しました。これら二つが合体
して陰陽五行説となり、日常生活のすべてをこれに当てはめて考えるようになりました。6世紀に日本に伝わっ
た陰陽五行説は、吉凶を占う方法として受け入れられ、陰陽道として日本独自に発展しました。 五芒星桔梗印
文殊院西古墳 もんじゅいん にしこふん
おんみょうどう
表山門
鎌倉時代に建立された「下馬」と石に刻まれた雄渾な筆致に一驚しま
す。身分の高い低いにかかわらず、仏に敬意を表しここからは馬や籠
から降りて歩いて参拝しました。
これだけの大きな下馬石は珍しく、当時の寺の隆盛を伺い知ることが
できます。
本来、安倍文殊院の表山門はこちらですが、車によるご参拝者の増加
したためこの門から入山される方は少なくはなりましたが、創建以来、
いつでもご参拝ができるように「門」は閉められたことはありません。
安倍文殊院 歳時記
春 500本の桜が境内を覆い尽くす景色は絶景です。
冬 ぼけの花
ぼけの実から作った薬膳酒は美容に効果的とされています。
お会式 3月25日・26日
文殊さまの智恵袋を頭に当てる加持祈祷が受けられます。
秋 コスモス迷路
30種以上のコスモスで作った迷路。子供達に大人気です。
げ ば
おもてさんもん