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PSI 世界執行委員会 EB-150

2017年 4月 20日－21日

ILO, ジュネーブ

スイス

全資料（以下を除く）:

EB-149の議事録

議題 9 財務

議題 10 メンバーシップ

3

PSI 世界執行委員会 EB-150

2017年 4月 20日－21日, ILO 会議室 V, スイス・ジュネーブ

項目

議題 1 – 第一回議事日程案 ............................................................................................ 5

議題 2 – 行動プログラムの実施 ..................................................................................... 7

2.1 書記長報告（口頭） .......................................................................................................... 7

2.2 地域報告―アジア太平洋 ................................................................................................... 8

2.3 地域報告－アフリカ・アラブ諸国 ................................................................................... 9

2.4 地域報告－米州 ............................................................................................................... 10

2.5 地域報告－欧州（EPSU） ................................................................................................ 11

2.6 女性委員会からの報告（口頭） ..................................................................................... 14

2.7 地方および地域政府（LRG） .......................................................................................... 15

2.8 公益事業 .......................................................................................................................... 18

2.9 保健・社会サービス ........................................................................................................ 20

2.10 教育補助および文化事業職員（ESCW） ....................................................................... 22

2.11 労働組合権 .................................................................................................................... 24

2.12a) 男女平等、人種差別と排外主義との闘い .................................................................. 26

2.12b) LGBTQI 労働者の権利 .................................................................................................. 28

2.12c) 障害者のディーセントワーク実現における公共サービス労組の役割 ...................... 31

2.13 若年労働者 .................................................................................................................... 32

2.14 税の公正 ........................................................................................................................ 34

2.15 貿易 ............................................................................................................................... 36

2.16 反民営化キャンペーン .................................................................................................. 38

2.17 アジェンダ 2030 － 持続可能な開発目標（SDGs） ...................................................... 40

2.18 多国籍企業（MNEs） .................................................................................................... 43

2.19 移住と難民 .................................................................................................................... 45

2.20 コミュニケーション ...................................................................................................... 47

議題 3 – 2017年第 30回 PSI世界大会 ....................................................................... 48

議題 4 – 「すべての人に健康を」キャンペーン（口頭での近況報告） .................... 49

議題 5 – 労働組合権（口頭での近況報告） ................................................................ 49

議題 6 – PSI-EPSU協力協定（口頭での近況報告） .................................................. 49

議題 7 – 人事 ................................................................................................................. 50

議題 8 – PSI 本部の移転 – （口頭報告） .................................................................... 52

議題 9 – 財務（資料は別途） ....................................................................................... 52

議題 10 – メンバーシップ事項 （資料は別途）.......................................................... 53

4

10.1 メンバーシップの関連の申請 ....................................................................................... 53

議題 11 – その他の事項 ................................................................................................ 54

22/3/2017更新

5

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 1 – 第一回議事日程案

2017年 3月 2日改定

第 1日 4月 20日（木曜日）

09:00–09:30

議題 1: 開会事項

連絡事項と欠席者名の発表

訃報

議題の採択

EB-149の議事録、派生事項

承認と留意

09:30–11:15

議題 2: 行動プログラムの実施

書記長からの報告

女性委員会からの報告

副会長による地域報告

留意/承認

11:15-11:45 休憩

11:45-13:00

議題 3: 2017年 PSI 第 30回世界大会

a) 大会議事運営委員会からの報告および決議案のプロセス

b) (小)地域で協議された規約修正案

質問と議論

(昼食後に続く)

13:00–14:30 昼食休憩

14:30-16:00

議題 3: 2017年 PSI 第 30回世界大会（続き）

c) (小)地域で協議された行動プログラム(POA)の改定案

質問と議論

(休憩後に続く)

16:00-16:30 休憩

16:30- 17:00

議題 3: 2017年 PSI 第 30回世界大会（続き）

d) 各地域からの大会資格審査委員の指名候補者

e) 各地域が指名する大会スポンサーシップ候補者

f) 各地域が指名する 2018年－2022年までの EB候補者

留意と確認

17:00 -17:30

議題 3: 2017年 PSI 第 30回世界大会（続き）

g) 世界大会ウェブページのプレゼンテーション

質問と議論

留意

6

第 2日 4月 21日（金曜日）

09:00-09:30

議題 4: PSIキャンペーン「すべての人に健康を」

質問と議論

留意

09:30-09:50

議題 5: 労働組合権

質問と議論

留意

09:50-10:00

議題 6: PSI–EPSU 協力協定

質問と議論

留意

10:00-10:10

議題 7: 人事

EB-149以降の人事異動

質問と議論

留意

10:10-10:40

議題 8: PSI 本部の移転–最新情報

質問と議論

留意

10:40–11:10 休憩

11:10-12:10

議題 9: 財務

a) 2016年度財務報告書

b) 2017年度予算

c) 2018年度加盟費水準

質問と議論

2016年度財務報告書の承認

2017年度予算の承認

2018年度加盟費について議論

12:10-12:45

議題 10: メンバーシップ

加盟申請

加盟費減免要請

除名と脱退

指数に関する問題

各地域執行委員会からの勧告に基づいて加盟組合からの申請について議

論し、決定する

12:45–13:15

議題 11: その他の議事

大会事前会合の日程

AFREC, APREC および IAMREC、 2017年 10月 29日午前

EPSU ECおよび 若年労働者、 2017年 10月 29日午後

議事運営委員会 SOC、2017 年 10月 29日夕刻

女性委員会WOC、2017年 10月 30日午前

第 151回執行委員会 EB-151、2017 年 10月 30日午後

PSI-EI 共催の LGBTQI 会合、2017年 10月 30日終日

大会開会式、2017年 10月 30日夕刻

13:15 閉会

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2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 2 – 行動プログラムの実施

2.1 書記長報告（口頭）

執行委員会で口頭報告が行われる。

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2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.2 地域報告―アジア太平洋

この地域報告は、PSIアジア太平洋地域の概況を EBに説明するものである。

規約で定められた会合

小地域と地域執行委員会の会合についての概況説明が行われ、規約改正案と行動プログラム案に

関する勧告が別個に提出される。

労働組合権

フィリピンにおける第 151号 ILO条約の批准－フィリピンで批准を求めるロビー活動を公共部門

組合と共に続けるためのプロジェクトが更新されている。

韓国 －ハン・サンギュン韓国民主労総（KCTU）委員長と彼の同志たちは釈放された。

グローバルな政策に影響を及ぼす

PSI 加盟組合であるラジャスタン州電力労組は、AP 地域事務所の援助を受けて、ADB（アジア

開発銀行）プロジェクトの実施政策に抗議する苦情を申し立てることを提案した。地域事務所は

この提訴を横浜での ADB年次理事会でフォローアップする。

2017年に予定されている会合

小地域諮問委員会の会合（4回）

APREC

税の公正に関するイベント（インド、インドネシア）

アジア開発銀行とのかかわり－マニラでの協議会合（2017年4月）、年次会合（2017年5月3

日－7日、横浜）

貿易－地域青年フォーラム（RCEPと若年労働者の権利）2017年9月、マニラ（フィリピ

ン）、貿易に関する地域レベルのワークショップ（2017年9月）とインドでの国内ワークシ

ョップ（2017年3月）

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2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.3 地域報告－アフリカ・アラブ諸国

はじめに

2016年 11月以降のアフリカ・アラブ諸国地域における活動に関する報告

税の公正に関する PSIアフリカ・リーダー会合、2017年 1月 30日－2月 3日

ITUC アフリカ（組織）は毎年年初に組合幹部を対象とする年次学校を開設している。今年のテ

ーマが「アフリカの構造的転換を加速化する違法な金融の流れを止める」であったことから、こ

の会合を役立てるためにタンザニア、南アフリカ、ナイジェリア、ケニヤ及びガーナのリーダー

たちを招いた。同時に PSI のリーダーたちは円卓討論に参加し、本地域における税の公正に関す

る PSI/FESプロジェクトを理解するために土台になった。

会合のアジェンダは、国、地域およびグローバルレベルの税政策、特に多国籍企業の操業に関す

る税政策の転換を要求することであった。これは、公共サービスの財源としてどのようにして十

分な国内資金（ドナー国からの援助ではなく）を調達するかである。地域レベルで、この問題に

関するキャンペーンの担い手としての強力な枠組みを構築するために、いくつかの国の加盟組合

は PSIが主催した様々な形の税の公正に関する研修を受けてきた。各国のキャンペーンと並行し

て、PSI はこの ITUC アフリカ会合を利用して、税の公正キャンペーンのための汎アフリカアジ

ェンダを設定し、政治的指導力を与え、税問題に関する地域のロビーグループとして活動するた

めの強力な組合リーダーネットワークを創ろうとした。

官民パートナーシップ（PPP）に反対するラゴス水キャンペーン

水部門での反 PPP キャンペーンに関する最新の情報は、論争の的になっている環境法案をラゴ

ス州議会が秘密裏に可決したことである。議会は即刻休日休会に入ったが、これは明らかに市民

からの反発を回避しようとする狙いであった。

今や、これは水問題活動家とラゴス州政府との間の猫とネズミのゲームに陥ったことは明白であ

る。また州政府は、市民の怒りを回避するために必死に策動していることも明らかである。彼ら

は、この法案を迅速な公聴会を開いたこと、そして先の休会から戻ってきたのもこの法案が主な

理由であると主張した。州政府は、今すぐにでもこの法案に署名する可能性があるとみられてい

る。

CSO（市民社会組織）と労働組合は、この行動を強く非難する新聞声明を出すを決定し、（い

ずれ知事が署名した場合でも）この法律の実施に抵抗する大衆行動を組織するための努力を続け

ている。また弁護士と連絡をとり、州知事と議会に対して裁判を起こすための準備をしている。

勧告

SUBRAC と AFREC は、ほぼすべての部門で採用されていて現在深刻な脅威になっている PPP

に関して、POA の勧告のいくつかをアフリカの政府と闘うための戦略として採用するために、

行動プログラム案を詳しく検討する。

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2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.4 地域報告－米州

この 2～3 カ月に、米州で最大の政治的衝撃はドナルド・トランプが米国大統領に選出されたこ

とであった。彼は就任するや否や移民、特にラテン系とイスラム教徒の迫害と、米国と他のラテ

ンアメリカ諸国とを分断することになる米国とメキシコとの間に壁を建設するプロジェクトに着

手した。

同時に、さまざまな抵抗運動（女性、アフリカ系住民、ラテン系、イスラム、労働組合）が米国

の内外で拡大している。AFL-CIOは新政権の反移民政策を様々な方法で拒否してきた。カリビア

ン・コミュニティ（CARICOM）は会合を前倒しにして 2 月に会合し、トランプの保護主義や、

地球温暖化に対する無関心、移民規制などの政策について議論した。トランプの政策に抗議する

ためにメキシコのいろいろな都市で様々な社会運動が街頭デモを行ってきた。

米国が TPPから撤退したことは好ましい展開と見られるかもしれない。しかしながら、2国間協

定の拡散が見込まれており、PSIが反対、ロビー活動の展開がより困難になっている。

プエルトリコでは、債務監査委員会が提案した独立債務監査人が承認されなかったために、同委

員会は新政府によって解任された。国会に正式に承認されたこの委員会の委員長は SEIU（全米

サービス労組）のロバート・パガンが務めていた。

さらには、民営化の波と権利に対する攻撃の波が、アルゼンチン、ペルー、エクアドル、パナマ

等々の国々で拡大している。注目すべきは、社会保障と雇用および労働組合権の改革が同時進行

しているブラジルのケースである。ブラジルの「クーデター支持」政権が主導するそれらのすべ

ての改革によって多くの権利が切り捨てられた。米州では抗議運動を違法化する傾向の高まりが

みられる。

ハイチでは、同国で一年以上続いた政治危機後に就任したジョベネル。モイス新大統領が注目さ

れる。

同地域の市民社会や労働組合等々の動員と昨年 12月のブエノスアイレスでのWTO閣僚会議中の

大規模な抗議行動にスポットを挙げることが重要である。メルコスール（南米南部共同市場）と

欧州連合との間の自由貿易協定、および本地域のすべての国が参加する TISA の交渉においても

前進があった。TPPに参加してない国々も新条約の策定に向けて準備している。

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2017年 4月 20‐21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.5 地域報告－欧州（EPSU）

これは、欧州の活動（EPSU）に関する EB への概況説明で、2016年 11月 22－23日の EB-149

宛の概況説明と執行委員会での口頭報告後の最新の状況を説明するものである。行動プログラム

（POA）と欧州地域における POAの実施に関連する。

背景

昨年は、ドイツ（ベルリンでのクリスマス市場）とトルコ（イスタンブールのクラブ）における

テロリストによる攻撃で悲しく幕を閉じた。EPSU と多くの加盟組合は、両国の加盟組合に連帯

のメッセージを送った。私たちはテロに抵抗する姿勢を重視し、この暴力に対して私たちの価値

観と連帯を強く主張し続ける。

ブレキジット（英国のEU離脱）の影響による不安定が、欧州連合（EU）と欧州地域に垂れこめ

たままである。英国政府は、英国が離脱することを明言し、ほどなくしていわゆる第 50 条交渉

が始動する。これは離脱に関する協定になる。EPSU 代表団が首席交渉官からしらされたことだ

が、欧州の政府は EU 市民への影響、財政面への影響などに焦点を合わせるよう指令を出してき

た1。EPSUは英国と EUにおける労働者の権利を保障することの重要性を指摘した。この後で、

自由貿易協定に関する交渉が本格的に始まる。

欧州の社会パートナーと欧州の諸機関等が欧州社会的権利の柱2に関する提案をめぐって討議を

続けている。主要な要求を伴う請願が 15,000 人の労働組合活動家によって支持された。EPSU

などは、欧州議会に対してこれらの要求を支持するよう説得した、そして欧州経済社会委員会は

進歩的な姿勢を採った。ユーロ圏と EU は、仕事の未来とデジタル化に照らして、公共サービス

への投資と労働者の新しい権利を必要とする。EPSU の「公共投資」重視の姿勢は、危機を抜け出すための方法としてこれを支持する組織や機関が増えていることから、成果を上げている。私

たちは欧州委員会の提案が 3 月に発表されることを期待する。そこで取り上げられるのは、労働時間（現行の規則を変化させないことが EPSUの主な要求）、雇用関係の対象となる労働者を増

やすこと、そしておそらく男女賃金格差是正と団体協約にカバーされる労働者の範囲を広げるた

めの措置である。

欧州の組合にとって重要な問題は、労働組合権、交渉及び社会対話が尊重されるようにすること

である。欧州のすべての国をカバーする欧州評議会の議員会議のレポートはこれを支持している3。労働組合権の擁護、たとえばジョージア、アルメニア、ハンガリー、トルコへの介入は優先

課題のひとつである。トルコに関する EPSU の姿勢に追随して4、ETUC はトルコの加盟組合を

支援する包括的な行動計画を承認した。EPSU は、中央政府で署名された情報・協議権協定を欧

州指令に移すことを欧州委員会に要求し続ける。EPSU は、労働組合代表の解雇をめぐり欧州特

許庁（34 カ国）の USF 労働組合支部 SUEPO（欧州特許庁職員組合）の労働者と労働組合代表

を支持した。EPSU は、EU－韓国貿易協定に関する EU－韓国国内諮問グループ（組合、使用者、

消費者などのその他の利害関係者）に対して、韓国で労働組合権が尊重されてないことについて

欧州委員会に介入するよう、そしてこの件に関する協議プロセスを開く（史上初めて）よう説得

した、一方多くの加盟組合は 2016年 11月 30日に韓国労働者のゼネストを支持した。

上述の社会的権利の柱に関しては、EPSU はワークライフバランスに関する協議に参加した。欧

州委員会からの提案も 3 月に出る予定である。女性に対する暴力が職場でも家庭でも続いている

ことから、EPSUは女性に対する暴力をなくす国際デー（11月 25日）に参加した。

1 http://www.epsu.org/article/europe-unions-defending-social-rights-workers-and-people-first-dealing-brexit 2 http://www.epsu.org/article/pillar-social-rights-must-back-public-investment-quality-public-services 3 http://www.epsu.org/article/reinforcing-social-dialogue-instrument-stability-report-council-europe 4 http://www.epsu.org/newsletter/epsu-executive-committee-expresses-deep-concern-regarding-recent-turkish-developments

12

EU－カナダ貿易協定（CETA）は公平で進歩的な内容ではないので、EPSU はこれに反対するロ

ビー活動を続ける。各国で抗議が行われ、オーストリアの加盟組合 Younionの抗議行動を大成功

し、貿易協定案の内容に反対する 562,552人の署名を一週間のうちに集めた。欧州議会は 2月 14

－15日に投票した。TTIP（EUと米国との協定）は中断されており、葬られることになるだろう。

TISA は進展してない。なお、EU は日本、メキシコおよびメルコスール（南米南部共同市場）の

ような他の多くの国々と交渉中であり、そのほかにチュニジアのような国々との交渉を開始しよ

うとしている。ETUCは進歩的で公平な貿易の立場を進めている。

税の公正は、EU のアジェンダの上位に位置づけられるようになった。EPSU は、欧州議会で現

在検討中の様々な税回避対策提案に影響を及ぼそうとしている。優先課題は、税、利益及び従業

員などに関する主要データの開示を企業に義務付けるために、公開国別報告の指令に関する欧州

委員会（EC）提案を改良することである。これによって、企業は応分の税を支払っているかど

うかが透明になる。EC の提案は、税務当局への情報開示を制限する OECD の BEPS（税源浸食

と利益移転）関連の措置を超えるものではあるものの、効力を発揮するには弱すぎる。加盟組合

は政府に対して、EC 提案をもっと広範でグローバルな範囲にすることを支持するよう働きかけ

ている。マクドナルド社の税回避行為に関して国の援助を受けた EC の捜査結果はまだ出てない。

内部告発者の保護を求める EPSUキャンペーンは、欧州議会で支持を得て、欧州委員会に提案提

出に到るまでの計画表を提示させることに成功した。欧州委員会は公開協議（パブリック・コン

サルテーション）をまもなく発表する。EPSU は、この法律を（部門別に限定せず）広範なもの

にすることを望んでおり、そのために広範な連携を組んで活動する。

欧州の多職種ソーシャルパートナーは 2016年 12月に活動的な高齢化と世代間連帯に関する枠組

みで合意した。EPSUは ETUC代表団ならびに起草グループの一員として参加し、部門別社会対

話における先に EPSU のそれまでの活動の成果がこの合意に貢献した。それは、EU のすべての

国で、労使間の交渉に基づいて公共部門にも民間部門にも適用される。それには、労働力の戦略

的評価、労働安全衛生、スキルと能力の管理、作業編成、世代間アプローチが含まれる。部門別

社会対話（保健、中央政府、自治体、電力）でカバーされる問題には、地方政府部門での合同行

動計画を伴う労働におけるストレスとウェルビーイング（身体的、精神的、社会的に良好な状

態）、職員の採用と維持（保健部門）、欧州の病院経営者と合同で実施する継続的な専門的能力

の開発と生涯教育、移住、デジタル化、および新エネルギー連合の施策などの部門別 EU 政策が

含まれる。気候変動に関してはできる限り公正な移行を可能にするための財源の重要性について欧州議会の合意を取り付けることに成功した。中央行政府の組合は、職場での暴力を使用者に訴

えた5。Verdiと EPSUは、ケアサービスにおける安全で効果的な人員配置の問題に関するワーク

ショップを開催した（2016年 11月）。

社会対話を重視すること以外にも、EPSU 内の部門別活動は、緊縮策による影響と、公共投資に

よっていかにして危機から脱出できるかにも引き続き焦点を合わせている。成長を促すための戦

略のもう一つの要素は、労働者の賃上げを確保することである。ETUC は、「労働者に然るべき

賃上げを求めるキャンペーン」に乗り出すことを決定した。このキャンペーンでは、低賃金と平

等賃金に焦点を合わせる。

欧州の加盟組合は国際移住者デーに ETUC と EPSU と共に活動し、不法移住者と彼らの権利、

そしてこうした権利を守るために公共サービスへのアクセスも含めて組合が何をしているかに焦

点を合わせた。欧州の地方政府使用者団体（CEMR）と EPSUは移住と反差別措置の強化に関す

るガイドラインを承認した。

スペインとポルトガルの加盟組合は、水事業の民営化を逆転させることに成功し、これは再公有

化の潮流を勢いづけた。水の権利をスロヴェニア憲法で承認させる運動を EPSUは支援した。

EPSU執行委員会は、組織化とリクルートメント活動による成果について初めて報告を受け、

（2019年の）大会までの期間の焦点を定めた。社会サービス分野の組合組織率についてもっと

洞察することも注目点の一つである。全般的な組織率は下降し続けている。

5 http://www.epsu.org/article/social-partners-address-rising-external-violence-against-central-government-employees

13

イソルデ・クンケル・ウィーバーEPSU新会長（Verdi）が、2016年 11月 8－9日に会合した

EPSU執行委員会の結果を前回の EBに報告した6。EPSU執行部はメッテ・ノード

（Fagforbundet）を副会長に選出した。

6 http://www.epsu.org/article/epsu-executive-committee-addresses-tax-justice-brexit-situation-turkey-ceta-elects-new

14

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2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.6 女性委員会からの報告（口頭）

女性委員会議長が、4月 19日に開かれる女性委員会の会合について口頭報告する。

15

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.7地方および地域政府（LRG）

概況説明の目的

2016 年の EB-149 以降の地方・地域政府部門（LRG）の活動について EB-150 に情報を提

供する

関連事項

行動プログラム

ダーバン第 34号決議

地方・地域政府作業計画 2015年－2017年

2016年の PSI地方・地域政府（自治体）労働者グローバルネットワークの付託事項

背景

2015 年－2017 年の LRG 作業計画の諸活動は、この部門のすべての構成員（加盟組合と組合

員、地域連合組織、地域・小地域事務所、本部、戦略的な支持者）の協力を通じて LRG 部門

の強力で機能的なグローバル組織的基盤を構築するものであり、課題に対応し、政策に影響を

及ぼし、成長を促す一方で、より結束力のあるグローバルなアイデンティティと認知度の構築

を目指す。2016 年に開設された PSI 地方・地域政府（自治体）労働者グローバルネットワー

クは、特定の優先課題に関して地域の境界を越えて LRG 組合主導による取り組み、合同活

動、連帯およびメンバー同士の資源の共有を促し、可能にする。

議論：地方・地域政府作業計画 2015年－2017年の近況

1. LRG グローバル・セクターにおける協調活動

2016 年 9 月 19 日に開催されたブリュッセル（ベルギー）で発足した地方・地域政府（自治

体）労働者グローバルネットワーク会議の最初のフォローアップステップとして、ネットワー

ク参加組合から示された本部門の優先課題に基づいて、PSIは 2017年 12月に開催されるグローバル PSI再公有化ワークショップ（日程と開催場所は未定）に向けた準備を促している。この活動の目的は、LRG部門で再公有化を直接経験している組合と実践者そしてそれぞれの地域

や自治体で再公有化のキャンペーンやプロセスを開始することに関心のある組合を一堂に会さ

せることである。ワークショップでは、仲間から学ぶことによって再公有化の実際面の問題を

理解し、PSI 組合用の共通指針を創り出すことを目指す。その成果は、オンライン・ツールを

通じて PSIの全組合が共有することになる。

2. グローバル政策対話

コロンビアの地方・地域政府/自治体労組代表団は、PSI 地域事務所と PSI 本部の代表団と共

に、2016 年 10 月 12－15 日にコロンビアのボゴタで開かれた都市自治体連合（UCLG）グロ

ーバルネットワーク大会、第 5 回地方・地域リーダー世界サミットで公共部門労働者の問題に

ついて発言した。

エクアドル、ジャマイカ、メキシコ、ネパールからの LRG 組合の代表と PSI 本部スタッフお

よび PSIRU の専門家によって構成される PSI国際代表団が 2016年 10月 17日－20日にエクアドルのキートで開かれた第 3 回ハビタット会議で活躍した。PSI は、グローバルユニオン評

議会から任命されて、BWI と共に労働組合・労働者グループの公式懇談会を主導した。PSI 代

表団は、第 3 回ハビタットに関する PSI の姿勢である「公平で包摂的な都市のために」の 10

ポイントを提唱し宣伝した、そして国連ハビタット、 ILO、Action Aid、GWOPA 及び

16

Communitas が主催した 5 つのハイレベルなイベントにおいて、都市の雇用と生活、都市イン

フラにとっての PPP、第 3回ハビタット後のアジェンダにおける都市のガバナンス、および都

市におけるジェンダー対応の公共サービスとスペースに関してスピーチする役割を担った。ま

た PSI代表団は、市民社会グループとエクアドルの加盟組合（第 3回ハビタットへのレジスタ

ンス）によって国際住民連合（IAI）との協力でアンディナ大学で開催された第 3 回ハビタッ

ト・カウンター・フォーラムで「利益のためではなく、人々のための都市」のイベントを主催

した。PSI は第 3 回ハビタットの本会議で，労働組合・労働者グループを代表して公式声明を

発表した。

PSI国際代表団は、2016年 10月 22日にキートで開催され、134名の LRGのリーダーと代表

が出席したエクアドルの自治体労組と専門職団体の戦略的会合に貢献した。

3. 廃棄物小部門における成長とディーセントワーク

PSI は PSI の全地域の廃棄物部門での活動を活発にして成長を促すために 3 か年行動計画

（2017 年－2019 年）を策定した。PSI は、3 本の柱（官、民、非正規）のすべてで、廃棄物

部門労働者の労働条件を改善し、実効性のある詳細な計画を立て、向上するための効果的な方

法を探り、実施するために活動するつもりである。PSIRUの研究者がこの活動を一緒に行う。

この活動はまず、2017 年 7 月にラテンアメリカ地域でスタートする計画である（場所と日程

は未定）。

4. LRGに関するリサーチ

PSI のインターンであるジェローム・パトリック・クルスは自治体の財政制度に関する論文を

出し、これを PSI が刊行するかどうかを目下検討中である。LRG 問題に関心のある加盟組合

は、LRG担当オフィサーに連絡してください。

5. LRGに関する知識の構築と共有

LRG 部門の特定の優先テーマに関する資料の受け取りにオンラインストレージ（Dropbox）が

ネットワークメンバーのためのツールとして利用できるようになった。ここへのアクセスは：

https://www.dropbox.com/sh/9ffski21abvv1ec/AACLfOA5rpzzKjGxZiAJgkBEa?dl=0.

PSI加盟組合に対して、このツールを利用すること、そしてここに資料を送るよう奨励する。

6. グローバル LRGコミュニケーション

PSI 自治体ネットワークは、PSI に加盟する自治体労組だけがアクセスできるフェイスブッ

ク・グループで、現在 342人のメンバーがおり、寄稿や情報共有が大幅に増加した。メンバー

は、仲間の組合代表や一般組合員をこのグループに直接追加することができる。

https://www.facebook.com/groups/1387749988199227

2016年 9月 19日のグローバル LRG（自治体）労働者ネットワーク会議で、PSIは組合リーダ

ーと専門家にインタビューして、「自治体労働者の声」シリーズの一環として 18 本の短編ビ

デオを制作した（英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語）。すべてのインタビュ

ーは PSIのソーシャルメディアと Youtubeチャンネルから普及できる。

https://www.youtube.com/channel/UC80w-EidMzBJ7mfvWA7WWEA

予算面： 2017年の予算案どおり。

次のステップ

ラテンアメリカ廃棄物サービス会合、未定、2017年 7月

PSIグローバル再公有化ワークショップ、未定、2017年 12月

EB-150への勧告

1. この報告に留意する 諾 /否

17

関連文書:

J・レスブリッジ , 『地方および地域政府に影響を及ぼす巨大な世界的傾向の概観』PSIRU,2016年（英語、仏語、西語、日本語） http://ow.ly/iPjW304gCBN

PSI 地方・地域政府（自治体）労働者グローバルネットワークの付託事項（案）（英語、

仏語、西語、独語、日本語）http://ow.ly/skZq304gDdy

18

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.8 公益事業

概況説明の目的

2016年の EB-149以降の公益事業関連活動について EB-150に情報を提供する

2017年の活動

関連事項

行動プログラム 2013年－2017年

背景

2 つの主要な傾向が進行し続けている：民営化が続いており、国策によって指示されている

場合が多い。再公有化（公営への回帰）が拡大しており、これは地方と地域政府の政策によ

る場合が多い。

議論

民営化

インフラ

G20とOECDは、機関投資家（年金基金を含む）に、個々のPPPプロジェクトを所有し

なくても PPP 資産の株主になれるようにするための金融化メカニズムを推進し続けてい

る。PSI はこうした政策を批判する多くの取り組みに参加している。それらの取り込み

方は国ごとに異なるだろうが、組合はその形跡を見つけたら PSIに通報すべきである。

ラゴスの水

労働組合と市民社会が組んで圧力をかけたことで、世界銀行は撤退することを納得した

ようであり、この部門に関する政府の語り口も変化している（全資産を売却することは

ない、単なる長期コンセッションである、したがって「民営化」ではないと、政治家は

言う）

この組合・市民社会連合は、従来の公共政策の問題点と経営上の欠陥をまとめたレポー

ト（ラゴス水道―前進への道）を発行しており、これはメディアの関心を集め、ラゴス

州知事室からも注目された。

新しい環境法によって、河川からの取水は違法になる。

人権としての水と衛生の権利に関する国連特別報告者からナイジェリア政府に宛てた書

簡が低予算と人権への影響を厳しく非難しており、このことも影響している。

次の段階のキャンペーン：環境法をめぐる動員、対案となる法律案と予算案の策定、世

界水の日に行動をとる、行政との協力（ひそかに）、GWOPA を通した官官パートナー

シップの候補者探し等々。

ブラジルの水

テメール政府は民営化を加速する意向で、PSI加盟組合FNUは活動を拡大しており、PSI

からの支援増加を要請するだろう。リオでは PPP法が可決された。

次の世界水フォーラムは 2018年 3月にブラジリアで開催される、そして同時期に並行し

て開催される代替フォーラムに関する計画作業が始まった。

ガーナの電力

労働組合と市民社会によるキャンペーンによって、新政府はその道を続けないことを納

得したようである。私たちは公益事業を強化するために、然るべき次のステップを決定

する必要がある。

その他

19

国連ハビタット/世界水事業体パートナーシップ連合（GWOPA）

財源危機が GWOPA の継続を危うくするかもしれないと、（GWOPA が連携する）国連

ハビタットのジョーン・クロス執行ディレクターが障害を提示している。PSI はいくつ

かの加盟組合に対してハビタット理事会の自国代表に問題を指摘するよう要請するかも

しれない。

水に関する国連－世銀ハイレベルパネル

共同議長（メキシコとモーリシャスの大統領）の両名は国内での民営化に賛成であり、

PSI と支持者たちはそれに反対する圧力をかけてきた。今後数か月間にもっとかかわっ

ていく必要がある。

水は人権に関するバチカン会議

PSI は「2017 年 2 月 23 日－24 日にバチカンシティでローマ教皇庁立科学アカデミーと

Catedral del Dialogo y de la Cultura del Encuent（仮訳：対話と出会いの文化の聖堂）が

開催した「水は人権である：水と衛生のマネージメントにおける公共政策の中心的役割

に関する多面的な焦点と貢献」セミナーに参加した。

再公有化

PSI と連携する団体などが最近行った調査によって、廃棄物、保健・社会サービスエネ

ルギー、運輸などにおいては従来考えられていた以上に多数の例があることが明らかに

なっている。調査結果は学者のネットワークによって検証されている。次の段階の調査

は、労働内容と普及度についての評価である。

2016年末のマドリッド市長主催の水再公有化会議に、スペインの他の11都市の市長と、

組合、市民社会、学者が参加したが、これほどのハイレベルでの会合は初めてのことで

あった。

PSIはさらにリサーチ活動に取り組み、2017年末に会議を計画している。

予算面：2017年の予算案どおり

次のステップ：2017年に PSIと支持者たちは新しいツールを打ち出す

PSIの民営化方針の公益事業の部分

再公営化に関するリサーチの報告

水の公正に関するウェブサイトとツール、最終プルーフ段階

金融化に関するさらなるリサーチと主張活動

首長と自治体政府とのリンクを広げる

キャンペーンに対する継続的な支援

EB-150への勧告

1. この報告に留意する 諾 /否

関連文書:

ラゴス水レポート：http://www.world-psi.org/en/report-launch-lagos-water-crisis

UN expert calls for plans to tackle water crisis in Lagos: http://www.world-psi.org/en/nigeria-water-un-expert-calls-budget-plans-tackle-unacceptable-water-crisis-lagos

UN special rapporteur on Nigeria: http://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=21238&LangID=E; and from 2016: http://www.ohchr.org/en/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=21056&LangID=E

Water justice toolkit : http://www.blueplanetproject.net/index.php/water-justice-toolkit/

http://www.world-psi.org/en/psi-attends-seminar-human-right-water-vatican-city

Rosa Pavanelli’s intervention at the Vatican meeting: video in EN, FR and ES: http://www.world-psi.org/en/psi-vatican-human-right-water

再公有化: http://www.remunicipalisation.org

20

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.9 保健・社会サービス

概況説明の目的

EB-149以降のこの部門の動きについて情報を提供する

次回の EBまでの活動に関する提案を示す

関連事項

2012年－2017年の行動プログラム（POA）付録 B、P42（英語版）－保健

背景

1. PSI保健・社会サービス作業班は 2016年 12月 12－13日に会合した。PSIは、「すべての人に公的ヘルスケアを提供してより良い未来に」を宣言して、グローバルな「健康は人権」キャンペーンが開始した。

2. PSIは「保健分野の雇用と経済成長 5か年実施計画」の策定に積極的に参加した。この計

画は ComHEEG（保健人材と経済成長に関する国連ハイレベル委員会）レポートの勧告

後に、WTO/ILO/OECDが 12月 14－15日に提示したものである。

3. ComHEEGのプロセスにおける OECDの役割にも関わらず、OECDは保健サービスにお

ける市場主導のアプローチを促進し続けている。

4. リベリア全国保健労組（NAHWAL）リーダーの不当処罰に対する EB-149 の決議が実施

された。（NAHWAL幹部の解雇後 3年を経た）2017年 2月 18日にジュネーブの国連リ

ベリア政府代表部の代表に会見し、好感触を得た。

5. FENSA（国家以外の関係者とのかかわりの枠組み）の中で WHO との関係を公式なもの

にしようと私たちは努力してきたが昨年中は進展がなく、2017 年にその実現を目指す。

その過程で、私たちは保健関連の主要な国際 NGOとのより緊密な関係を築いてきた。

6. プライマリヘルスケアは、保健へのアクセスを向上するためには非常に重要である。地

域社会で活動する保健労働者（CHW）を最大限活用するプログラムはそのための重要な

要素である。

7. 保健サービスにおける雇用と労働条件に関する ILO三者構成会合が 4月 24－28日に予定

されている。

議論

1. 健康の権利を訴えるキャンペーンは地域及び小地域レベルで始まっている。この部門の

加盟組合は、権利ベースのアプローチを彼らの主張活動の主流に据えることになる。国

際レベルでの調整も含めて、保健・社会サービス作業班を通じて、本部からの指導があ

る。

2. ローザ・パヴァネリ PSI 書記長は、5 か年実施計画の開始時に、他の 25 の政府や保健部

門の国際市民社会組織と共に、コミットメント宣言を出した。私たちは実施状況を監視

する。これに関して PSIは保健の将来に対する OECDのアプローチと、OECD自身も関

わってきた ComHEEGの報告との間に不一致があることを指摘した。

3. PSIは TUAC（OECD 労働組合諮問委員会）を代表して、2017 年 1 月に保健の将来に関

する OECD公開フォーラムと OECD閣僚サミットに参加した。私たちは、将来的な保健

医療の提供を考える談話の中で基本的人権としての健康を主張するための発言をし、

The Future of Health（保健の将来）に関する要点説明を発行した。

4. 各地域の加盟組合は、リベリア大使館に対して、解雇されたNAHWAL幹部の復職とリベ

リアにおける労働組合権の尊重を要求する行動をとった。ジュネーブのリベリア政府代

表部代表が政府に私たちの要求を伝えると約束したので、私たちはこの約束をフォロー

21

アップする（こうした会見の機会が与えられたのは私たちにとって初めてのことであ

る）。また本件については、ILO の結社の自由に関する監視機構を通して追及してい

る。

5. PSI は People’s Health Movement（PHM）やその他のいくつかの市民社会団体とのより

緊密なつながりを築いてきた。PSI は、1 月 23 日－2 月 1 日の世界保健機関第 140 回執

行理事会で PHMと MMI（Medicus Mundi International）ネットワークが提起した提案に

貢献した。

6. PSIは 2月 21－23日にウガンダのカンパラで開催された地域保健労働者（CHW）と持続

可能な開発目標への彼らの貢献に関する第一回国際シンポジウムに参加した。私たちは

地域保健労働者の雇用、ディーセントワーク及び健康の権利実現との間の関連性につい

て発表した。また、世界公衆衛生協会（World Public Health Association）との関係も築

いた。

7. 保健サービスにおける雇用と労働条件に関する ILO 三者構成会合の 8 名の労働側メンバ

ーのうちの 6名が、労働側スポークスパースンを含めて、PSIの代表である。UNIからの

代表は 2名。PSI代表団には PSIの全地域からのメンバーが参加する。

予算面： 2017年の予算案どおり

次のステップ

1. 保健と持続可能な開発のグローバルな談話のなかでの権利ベースの声として、「健康を

享受する権利」と題するニュースレターを広める

2. 「人権としての健康を享受するためのグローバルキャンペーン」は、第 30 回世界大会の

開催時には 10 か月間展開してきたことになる。ここから得る教訓は、次の段階のキャン

ペーン（2017年－2022年）に生かされる。

3. 地域および国際レベルの政府組織の規範的業務に介入するために、各地域内の加盟組合

間でより強力なネットワークを創る

4. WHOとの公式な関係を実現させる

5. 保健医療分野の雇用と労働条件に関する今後の ILO勧告/条約の基盤として使われる ILO

三者構成会合の報告書に関するアドボカシー活動

EB-150 への勧告:

1. 健康の権利に関するグローバルキャンペーンの進捗状況に留意する

2. 現在進行中の 10か月間の体験に基づく「人権としての健康の権利 5か

年グローバルキャンペーン」に関する大会決議案を支持する

諾/否

諾/否

関連文書:

http://www.world-psi.org/en/better-future-public-health-all

http://www.ilo.org/sector/activities/sectoral-meetings/WCMS_508523/lang--en/index.htm

http://www.world-psi.org/en/psi-briefing-future-health

22

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.10 教育補助および文化事業職員（ESCW）

概況説明の目的

EB-149以降のこの部門の動きについて報告する

次回の EB会合までの作業について提案する

関連事項

教育、文化、メディアに多くの組合員を持つ加盟組合（自治体労組や国内連合組織も含む）

に関連する。またこの部門ベースの活動は、反民営化の努力を前進させる PSI の活動と重複

する。

背景

1. PSI教育補助・文化事業職員（ESCW）調整委員会は 2016年 12月 2－3日に会合し、教

育補助・文化事業職員ネットワークのために 14ポイントの行動リストを提示した。

2. この会合で、教育補助・文化事業職員、特に学校と文化事業の民営化に関する対外的コ

ミュニケーションについてメンバーを指導するために POA や政治的文書に寄稿する文書

を起草するグループを決定した。これは、国連（持続可能な開発目標、特に第 4）、ILO

及び UNESCOにも言及すべきである。

3. PSIは、2016 年 9 月 5－11 日にケニヤのナイロビで開催された「教育における民営化」

に関する会合に参加した。ウガンダ政府とケニヤ政府は、多国籍の教育企業であるブリ

ッジ・インターナショナル・アカデミーが経営する「低料金」の私立学校の閉鎖を命じ

た。

4. PSI のウェブサイトで、「学校補助業務と世界銀行の民営化指向」と関する調査報告を

発表した、これは、教育分野での民営化に関する世界銀行の政策を批判し、世銀がこの

問題に関して公平性と正確さに欠けていることを暴露している。

5. ESCW ネットワークの次号のニュースレターが間もなく発行される。職場での暴力に関

する特集号を出すことを計画している。

議論：ESCWネットワーク調整委員会は、POAに以下の文を載せることを暫定的に承認して

いる。

教育、文化およびメディア

教育、文化およびメディア部門は、この部門の職員を組織化し、保護し、支援するために

2012 年の世界大会によって設置された。2014 年に教育補助・文化事業職員ネットワーク

（ESCWN）が、学校補助業務の対外的な認知を促し、民営化と闘い、教育インターナショ

ナル（EI）と連携して合同で民営化と闘い、人権としての普通公教育を推進するために立ち

上げられた。

ESCWネットワークは、国連持続可能な開発目標（SDG）の第 4目標に挙げられた課題に取

り組み、労働組合の議論や国際非政府組織内の討論によってこれらの成果を上げるために労

働組合アジェンダを提案する。この目的に向けて、ネットワークはディーセントワーク、労

働組合権の尊重、すべての人に質の高い公共サービスを提供するという目標を達成すること

に関して、PSI 加盟組合の仲間と部門を越えて情報を交換する。ESCW ネットワークは、他

の労働組合組織と協力して、教育補助・文化事業職員に提供される関連 ILO 条約を補足する

規範と規則を ILOと UNESCOに対して提案していく。

ESCW ネットワークは、民営化とアウトソーシング、およびその他の形の公的文化・教育サ

ービスの民間部門への移転に反対するキャンペーンを前進させることを提案する。この目標

23

を前進させるために、ESCW ネットワークは PSI の LRG/自治体部門及び市民社会全般と緊

密に協力する。この目標に向けて、最近国連人権理事会で採択された決議は、教育の商業化

の悪影響に対処するために教育ネットワーク提供者を規制すること、そして公教育に投資す

ることを強く促しており、ESCW ネットワークは今後の活動に機会を提供するものとしてこ

の決議の重要性を認識する。ESCW ネットワークは、ネットワークの加盟組合の経験を活か

して、校内暴力といじめに対するキャンペーンを立ち上げて、実施する。ネットワークは、

特に教育と文化部門において PSI 加盟組合を強化し、擁護するために、連帯行動と警戒態勢

を高めることを提案する。

ネットワークが戦略的に成功するか否かは、国際金融機関、OECD およびグローバルおよび

各国レベルで教育および文化政策に影響を及ぼすその他の政府間機関（IGO）が行う業務と

活動をより良く分析することにかかっていることを理解する。

ネットワークは、質の高い公共サービスを通じて公教育と文化を享受する権利を守るための

共通の枠組みを作るために、PSI と協力して、市民社会、労働組合団体および学生運動との

連携を築き、深める。

ネットワークは、文化事業と図書館の職員団体を組織化し、加盟させるために努力し、成果

をあげるための今後数年間にわたって特定のメディア資料を作成する。

予算面：ESCWネットワークは 2016年に 2万ユーロの予算を受けており、2017年にも同水

準の資金を求めている。その多くはこの部門からの世界大会参加を促すために使われる。

次のステップ：私たちは、ESCW 調整委員会と協議して、ILO、UNESCO および SDG の第

4目標とのかかわりを強化することも含めて POAへの貢献を前進させる今後数年間の作業計

画の草案をつくる、そして来たる世界大会への ESCWネットワークの参加を確保する。

EB-150への勧告

1. 2016 年 12 月 2－3 日の会合で教育補助・文化事業職員調整委員会によ

って策定された 14の行動ポイントに留意する

2. 「学校補助業務と世界銀行の民営化指向」のレポートに留意する

3. 2016年 9月 5－11日にケニヤのナイロビで開催された教育における民

営化に関する会合からの報告に留意する

諾 /否

諾 /否

諾 /否

関連文書:

14 ポイントの行動リスト：http://www.world-psi.org/en/education-support-and-cultural-workers-network-14-point-action-list

http://www.world-psi.org/en/school-support-services-and-world-banks-penchant-privatization

http://www.world-psi.org/en/privatisation-education-and-human-rights

24

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.11 労働組合権

概況説明の目的

EB-150に労働組合権に関する活動に留意してもらう

関連事項

行動プログラムのセクション 2C（公共部門労働者の権利）、およびセクション 4（労働者

と組合の権利を擁護し、拡大するための PSIの計画）

背景：労働者と労働組合の権利を守ることは、PSI の中核的活動の一つである。PSI は公共サ

ービスにおける人権と労働組合権の侵害を公然と非難し、深刻な侵害の場合には加盟組合や他

の国内および国際組織と協力する。

議論

2016年11月14－16日に、PSIはTUACを代表してパブリック・ガヴァナンス委員会に参加した（パリ）。この機会に韓国で続いている労働組合権侵害を問題にした。

ILO：2017年1月11－13日に、PSIは非公式の三者構成部門別諮問機関会合（AB）に参加し

た。ABは、「部門の活動の内容とタイプを検討する協議プロセスを深化する」ことを目的と

して、2007年にILO理事会によって設置された。ABは、部門内の活動の優先課題について、理

事会を通じてILOに勧告する任務を負っている。2018－2019年の2年間に、PSIは変化する環境における公的緊急サービスの社会対話に関するガイドライン（2003年）を改訂するための

専門家委員会を招集することについても支持を得た。ABの勧告は2017年3月の第329回ILO理

事会に提出される。PSIによる全提案のリストと、ABで審議されたすべての事項のリストの資

料は要請があれば提供可能である。

ILO多国籍企業宣言：2017年1月23－25日に、ILO多国籍企業宣言の改定を担当する特別作業

部会が作業を終了した、そして3月のILO理事会で改訂版が承認される見込みである。より詳し

い情報は多国籍企業の概況説明のなかにある。

リベリア：2016年12月12日に、ローザ・パヴァネリとジョージ・ポー・ウィリアムズ

（NAHWAL書記長）が、ILO事務局でILO事務局長特別顧問のMr.ヤセール・ハッサンと国際労

働基準局次長で結社の自由部部長のMrsキャレン・カーチスと会い、リベリア情勢とNAHWAL

による労働組合権侵害に関する結社の自由委員会への提訴（PSIと多くの加盟組合によって支

持された）について話し合った。

2017年2月17日に、EB149で採択されたリベリアに関する緊急決議に照らして、PSI加盟組合

はブリュッセル、ジュネーブ、モンロヴィア、ニューヨークでNAHWAL支持の抗議行動を行

った。その後数か月間に他の都市でもさらに抗議行動がとられる。また。PSIはジョセフ・タ

ンバとジョージ・ポー・ウィリアムズの復職を求めるLabourStartキャンペーンを2017年5月ま

で延長した。このキャンペーンは2016年9月19日に開始して以来、6,349人分の署名を集め、

合計7,106通の抗議状が送られた（2017年2月までに）。

EB149以降、PSIはトルコ、コロンビア、エクアドル、アルジェリア、グアテマラ、ヨルダ

ン、韓国、ケニヤ（日付順）などの加盟組合宛に抗議と支援の書簡やメッセージを送ってき

た。

25

予算面： 2017年予算案どおり

次のステップ

2017年 3月 17日に PSIは第 329回 ILO理事会に出席する。

2017年 4月 24－28日に、PSIは保健医療分野における雇用と労働条件の改善に関する ILO三者構成会合に参加する。詳細は保健に関する概況説明の中にある。

2017年 ILO総会：2017年 6月に PSIは第 106回 ILO総会に参加する。議題には

i. 労働者の移住に関する一般討議、

ii. 雇用（戦時より平時への過渡期）勧告（第 71号）の改定（基準設定、第 2次討議）、

および

iii. 公平なグローバル化のための社会正義に関する ILO 宣言（2008 年）のフォローアップ

のもとでの労働における基本的原則と権利の戦略的目的に関する再度の討議が含まれ

る。

PSI は、自治体部門における団体交渉に関するサイドイベントを、アルゼンチンの CTM なら

びにCONTRAMと合同で開催する。今後数か月間に、PSIは ILO総会基準適用委員会（CAS）

で議論される案件を選定するために ITUCの地域会合に出席する。

EB-150への勧告

1. 労働組合権に関する活動と今後の行動に留意する

諾 /否

関連文書：

ILO部門別活動プログラム 2018年－2019年‐PSIからの提案（英語のみ）

ILO部門別諮問機関 2017年‐存続するコミットメントと提出された提案（英語のみ）

リベリアに関する PSIキャンペーン－01: http://www.world-psi.org/en/respect-right-

organise-reinstate-liberian-trade-union-leaders-now

リベリアに関する PSIキャンペーン－02: http://www.world-psi.org/en/trade-union-rights-

liberia-psi-meets-ambassador-un-geneva

26

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.12a) 男女平等、人種差別と排外主義との闘い

概況説明の目的

2016年の EB-149以降の男女平等問題の活動について EB-150に情報を提供する。

提案されている 2017年の行動についての情報を EB-150に提供する。

関連

PoAセクション 9、PSI世界執行委員会 EB-149

2016年 11月 21日開催のWOC会合の議事録

背景

男女平等の作業計画が、主要な 3 分野、すなわち a) グローバル政策と男女平等 、b) PSI の

男女平等とジェンダーメインストリーミング政策、c) 公共部門の女性労働者の労働と労働組

合権で編成されてきた。

議論

UNCSW61（第 61回国連女性の地位委員会）：PSIは、国際労働組合運動と連携して女性の

ための経済的正義に関する 6つの姿勢を打ち出している。

1. ディーセントワーク

2. 女性と少女が質の高い教育を受ける権利

3. 男女間賃金格差をなくし、女性の仕事の社会的価値を向上する

4. ケア（介護・保育など）経済とジェンダーに対応する質の高い公共サービスへの公共投

資

5. 労働の世界における性に基づく暴力をなくす、そして労働の世界における男性と女性に

対する暴力に関して拘束力のある ILO基準を求めるキャンペーンを行う

6. サプライチェーンにおける結社の自由、生活最低賃金及び社会的保護を確保する

労働組合グループは、2016年末に準備会合を開き、以下のことを目指す戦略的目標で合意し

た：

1. CSW への労働組合の参加を増やすために UNWomen のかかわりを拡大する、そして

UNWomen協議機関への労働組合運動の代表に関する情報

2. 主要政府に直接接触することによって、「合意結論のゼロドラフト（原案）」を早期に入手する

3. ILOと緊密に協力して、労働組合が有効なパートナーとして認識されるようにする

4. メディアとソーシャルネットワークを利用して、労働組合の優先課題と「ゼロドラフト」に関する私たちの姿勢を宣伝する

PSIは、アフリカ、アジア、欧州および米州の加盟組合を代表する 20名の代表を登録した。

今年の代表団には 3 名の青年代表がはいっている。PSI は、「人権として平和を享受する権

利：紛争地帯における女性、労働及び公共サービス」に関するサイドイベントを開催する。

税とジェンダー：2017 年に、PSI と税の公正ネットワーク（TJN）はフリードリッヒ・エー

ベルト財団（FES）からの支援を受けて、公共サービスデー（6月 23日）の出発点として、

「女性の権利と税の公正」に関する 2 回目のイベントをボゴタで開催する，FES からの資金

による PSI プログラムの一環として、以下のことを通じて税の公正とジェンダー活動を進め

ることが提案されている：

税政策と脱税が女性に及ぼす影響（公共サービスの財源が減る）に関する4件のケースス

タディ（地域ごとに一件）

27

女性に対するあらゆる形態の差別撤廃に関する条約（CEDAW）に関するシャドーレポ

ート（影の報告書）に入れるために調査対象国に関する資料の作成

調査結果を公表・宣伝するためのメディア活動

税の公正を求めるグローバル連合（GATJ）と共に2017年3月から国際キャンペーンを開

始

労働の世界における女性と男性に対する暴力に関する新しい ILO基準

三者構成専門家会合の合意と 2016年の ILO理事会の承認を受けて、PSI、ITUCおよび GUF

は ILO 条約を実現するために合同キャンペーンを行うことで合意している。このキャンペー

ンの第一の戦略的目標は、2017年 4月に ILOによるメンバー国との第一回コンサルテーショ

ンへの回答に影響を及ぼすことである。時間が迫っており、各国の労働組合は 4 月までの期

間に主要な関係者と自国政府に働きかける必要がある。次の段階では、労働組合と社会団体

は労働の世界における性に基づく暴力に反対する運動を立ち上げる必要がある。

女性と水キャンペーン－2017年 3月 8－22日

水問題に関するPSIのグローバル活動は、ジェンダー公正（男女平等）の活動をしている女

性の市民団体、NGO及びフェミニスト団体などの市民社会の諸部門から支持を獲得してき

た。彼らは反民営化の闘いや人権としての水の権利の推進の重要な担い手である。これは女

性と少女の自主性と安全、身体的インテグリティを実現するため、そして生活の再生に関連

する役割の再配分にとって最も重要な方法の一つである。水、ジェンダーに対応した公共サ

ービスを万人が利用できること、およびそのための財源としての公正な税制度（税の公正）

による公的資金などと女性との関係は、2017年3月の「女性と水キャンペーン」でとりあげ

られる主要課題である。キャンペーンは3月8日（国際女性デー）に始まり、3月22日（世界

水の日）に終了する。デトロイトにおける闘い「水に目を向けよ！ウォールストリートに課

税せよ！」は、水に関する闘いで果たす女性の役割と税の公正とのつながりを示す貴重な例

である。

予算面：2017年の予算案どおり

次のステップ：3 月 8－22 日の女性・水・税の公正キャンペーン、UNCSW61、税の公正と

女性の権利に関するグロ－バルフォーラム、同一価値労働同一賃金キャンペーン

EB-150への勧告。

1. UNCSW61の組合のアプローチと今後の政府および社会運動とのフォ

ローアップを支持する。

2. 税とジェンダーに関する PSIの今後のキャンペーンを支持する。

3. 労働の世界における女性と男性に対する暴力に関する ILO条約のため

の PSIキャンペーンを支持する。2017のジェンダーメインストリーミ

ングを支持する。

4. PSIによる「女性と水」キャンペーンを支持する。

諾 /否

諾 /否

諾 /否

諾 /否

関連文書：

2016 年（5 月－11 月）の世界女性委員会（WOC）の議事録：http://www.world-

psi.org/en/psi-extraordinary-world-womens-committee-extraordinary-woc-2016-0

2016年の世界女性委員会会合の補助資料：http://www.world-psi.org/en/psi-extraordinary-

world-womens-committee-extraordinary-woc-2016-0

ILO新基準の採択における現状と重要な段階と、保健部門に関する PSIのリサーチ及び

キャンペーン活動、2016年 11月 25日に関しては、http://www.world-psi.org/en/ilo-

towards-standard-against-violence-and-harassment-world-work

2017年 3月に始まる税の公正を求めるグローバル連合（GATJ）との国際キャンペー

ン：http://www.world-psi.org/en/taxjustice-womens-rights

28

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.12b) LGBTQI 労働者の権利

概況説明の目的

PSIの平等政策の一環として LGBTQI労働者の権利に関して現在行っている活動に関する

情報を EBに提供する。

背景

PSI は、性的志向と性同一性に関連するあらゆる形態の疎外化と烙印付けに反対する。あら

ゆる形態のホモフォビアとトランスフォビアは不利益と偏見を生む。かなり進歩はしたもの

の、まだ道のりは遠い。今なお同性愛が犯罪とみなされる国が多く、死刑になる国さえあ

る。世界中に文化的な、非法律的な障壁と不公平が存在し、組合運動内部にもしばしば存在

する。この分野で労働組合がやらなければならないことが多い。公共部門の組合は、

LGBTQI 問題への理解を深めるために、家庭や文化的、階級的な違いを越えて関わり、教育

する強力で稀有な機会として職場を利用することによって、コミュニティを教育し、先導す

る重要な広範な役割を果たす。PSI と加盟組合は、労働組合運動内、そしてより広い範囲で

も、LGBTQI の声をエンパワーする活動を行ってきた。PSI は引き続き固定観念を打ち砕

き、多様性を尊重する政策を推進し、より包摂的で相互を尊重する職場、公共サービス、組

合及び社会を確実なものにしていく。

議論

ブラジル、アルゼンチン、コロンビア及びオランダからの代表が、2016年 11月 17－18日に

ブラジルのリオデジャネイロで開かれた PSI の米州 LGBTQI 地域委員会で会合し、PSI大会

を含む今後の行動を計画した。参加者は前期の評価作業を行い、本地域、特にアルゼンチン

とブラジルにおける LGBTQI の権利に対する頻繁な攻撃を遺憾に思った。ドナルド・トラン

プが米国大統領に選出されたことで、差別反対の闘いの展望はなお一層暗いものになった。

しかしながら、コロンビアにおいては LGBTQI 運動の注目度と権利に前進があった。

LGBTQI問題の知識と理解を高めるために、参加者は Rio Sin Homophobia（ホモフォビアを

なくすリオ）プログラムやその他の LGBTQI アファーマティブアクションプログラムの行動

を推進し、共有すること、そしてアルゼンチンの APUBA が開催するジェンダーと LGBTQI

の権利に関する訓練プラットフォームに参加すること、そして PSI の諸委員会や部門、とり

わけ若年労働者を対象とするジェンダーと LGBTQIの研修を促進することで合意した。

PSI の LGBTQI 米州地域委員会は、PSI 世界大会を交流と認知度を高めるための機会として

見ており、次のことを決めた：検討後の LGBT 世界マニュアルへの参加を支持すること、そ

して LGBTQI 政策を労働組合に取り入れることを約束する証しとして様々な国の労働組合リ

ーダーから署名してもらうこと。PSI 米州地域 LGBTQI 委員会は、LGBTQI の権利と行動に

関する決議案作りに積極的に参加し、LGBTQI ならびに差別全般に対する禁止条項を作り、

団体協約に取り込むことを提案していく。そして世界保健機関（WHO）と並行してあらゆる

LGBTQI 問題、とりわけ LGBTQI の人々の健康調査に関する活動を行い、トランスセクシュ

アルとバイセクシュアル問題を討論し、LGBTQIという略語に I（インターセックス）の文字

を挿入する、そしてジェンダー/JOSEI/ LGBTQI 問題を討論する。

ラテンアメリカとカリブ地域の国際レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランス・イン

ターセックス協会（ILGA-LAC）との合意の下で、参加者は 2017 年にグアテマラで開催され

る ILGA-LAC の会議に参加することで合意した。彼らは、性的志向と性同一性に基づく差別

を ILO第 111号条約に含めること、そして TISAと TPPなどの貿易協定にはいっている医薬

品と知的財産の問題に関しても、WHOで ILGA-LACと一緒に活動することで合意した。さら

29

に、ILGA-LACは組合の支援を受けて LGBTI rights booklet（LGBTの権利に関する小冊子）を

再版し、定期的に改訂することも決定した。

PSIブラジルの LBGTIQI委員会もまた IAMREC（米州地域執行委員会）の直前にリオで会合

した、そして性同一性に関するビデオを作成するなど労働組合の LGBTQI 労働者をエンパワ

ーし、国会と最高連邦裁判所での提唱活動と整合的な行動を高めるためのに今後の行動を約

束した。

LGBTQI労働者の権利は 2017年 2月 15－17日にジャマイカのキングストンで会合したカリ

ブ地域小地域諮問委員会で議論された。今でも LGBTQI の人々はカリブ地域で非常に差別さ

れている。オランダ王国の国々と領土、海外のフランス領と海外の英国領には EU の法律が

適用される。そうした理由から最近のSUBRACではこの問題にひとつのセッションが充てら

れた。東カリブ多様性・平等連合（ECADE）のアドヴォカシー・コミュニケーション・オフ

ィサーであるマリア・フォンテネルがこの会合に招かれた。ECADE はセントルシアをベー

スにするが、カリブ全域で PSI が加盟組合を持つ多くの国に ECADE の組合員がいる。会合

参加者は、LGBTQI コミュニティに対する彼らの態度を表明するよう求められた、そして本

地域の LGBTQI 労働者が直面する難題が指摘された。マリアは、ECADE の活動とカリブ諸

国の労働者・組合との交流に関するプレゼンテーションを行った。次のステップはリンクと

協力関係を築くことである。私たちは、組合幹部を対象として的を絞った訓練と活動を行

い、人権の保護のもとで認識を高めることに焦点を合わせ、労働組合代表が LGBTQI 労働者

に影響のある問題を扱う際に役立つような資料を作成したい。

ジュネーブにおける PSI 大会に先立って 2017 年 10 月 30 日に開催される PSI－EI LGBTQI

フォーラムの準備

PSI と教育インターナショナル（EI）は、LGBTQI の平等を前進させるために相当量の合同

活動を行ってきた。今日、労働組合は、偏見や差別に直面する多くのグループや個人を守る

ための行動と同様の方法で、LGBTQI 労働者の権利を守るために国内および国際的な活動に

かかわっている。PSI と EI は、2012 年のケープタウンにおける EI 世界大会も含む多くの国

際会議の枠組みの中で近年合同 LGBTQI 会合を共催してきた。私たちはこの協力を続け、

PSI世界大会に先立って 10 月 30 日に PSI－EI合同 LGBTQIフォーラムを開催する。PSI は

地元ジュネーブの LGBTQI 団体と連絡を取って、フォーラムにリンクさせたソーシャルイベ

ントを開く。

2017年 3月：日程を確保せよ；PSI/EI合同回状第一号

2017 年 3 月：EI/PSI LGBTQI ネットワーク/グループ/委員会宛に会議を招集（手引書の

改訂も含む作業計画）

5月 15日：再度の案内通知－回状第 3号と共同声明 5月 17日

6月 28日：登録締め切り

8月 21日：作業プログラムの最終案

9月：プログラムの確定

人権会議への参加、ワールドアウトゲームズ（LGBTQI を対象とする総合競技大会）、マイ

アミ、2017年年 5月 26－29日

「人権に関するワールドアウトゲームズ・マイアミ・グローバル会議」は、国際的に尊敬さ

れている人権活動家や研究者、法律学者と団体の最も強力なグローバルな集まりに心を通わ

せるものである。PSIはこの会議の前身の会合に参加したことがあり、PSIの米州 LGBTQI委

員会、PSI加盟組合である CUPEと SEIU、その他（未定）と共にワークショップを開き、い

くつかのパネルにも参加する。

http://outgames.org/human_rights/conference

LGBTQI労働者に関する CGU（グローバルユニオン評議会）作業部会の創設

2016年 8月にアムステルダムで開かれた「仕事における自由」会議から出てきたことの一つ

は、グローバルユニオン評議会の中に 2016 年中に作業グループを設置すること、PSI と EI

などの中で成功事例を積み上げること、そして LGBTQI 労働者の権利に関する労働組合の取

30

り組みの既存のネットワーク、協力および認知度を強化することを求める世界中の組合から

の要請であった。2 月 20－21 日の CGU の会合で、この提案は承認され、作業部会が間もな

く発足する。

http://www.world-psi.org/en/psi-and-ei-take-part-freedom-work-conference-lgbt-workers-rights-amsterdam

予算面：2017年の予算案どおり

次のステップ：上記の通り

EB-150への勧告

1. この概況説明に留意する。 諾 /否

関連文書

LGBTQI 委員会の報告全文と決議は下記の言語でダウンロードできる

English - Spanish - Portuguese

小冊子: Rights acquired by LGBTI workers in Latin America

小冊子: LGBTI Public policies in Latin America

世界的マニュアル: Trade unionists together for LGBT rights!

PSI の LGBTQI workersの ページ:

http://www.world-psi.org/en/zero-discrimination-day-make-some-noise-and-act-realise-right-health http://www.world-psi.org/en/psac-training-modules-shop-stewards-defending-glb-and-trans-workers-rights http://www.world-psi.org/en/pink-network-fnv-solidarity-turkish-lgbti-committee-members http://www.world-psi.org/en/psi-interamericas-lgbt-committee-sets-goals-2017

31

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.12c) 障害者のディーセントワーク実現における公共サービス労組の役割 http://www.world-psi.org/en/role-public-service-trade-unions-achieving-decent-work-persons-disabilities

2016年 12月8－9日に、PSIはスイスのジュネーブで ILO ACTRAV（ILO労働者活動局）とGED

（ジェンダー・平等性・多様性部）の支援を受けて会合を開いた。PSI 加盟組合による障害者包

摂の取り組みについて PSIと ILOが行ったアンケート調査と ILOのリサーチに基づく会合で、障

害者包摂に関する労働組合の行動をグローバルに概観するものであった。世界中で広範な部門を

代表する PSI 加盟組合が、労働関連問題の専門家と共に、彼らの経験を分かち合った。会議は障

害者問題に関する認識を高め、世界中で実施されている取り組みに関する情報を広め、PSI 加盟

組合と PSI自身そして ILOが進むべき道を明かにするのに役立った。この会議は、ひとつのグロ

ーバルな労働組合連合組織が ILOと連携して、特に公共部門と公共サービスの役割において障害

問題を探究するという点で、国際レベルで新たな領域を開くことになった。ある参加者が述べた

ように、世界中には政府サービスで差別されている障害者の事例が多くあり、この取り組みは障

害と障碍者の立場における歴史的変化の一部である。

先進国や、中・低所得国及び危機や紛争から脱出したばかりの国など世界中の労働組合による障

害に関する行動の事例にスポットがあてられた。こうした例を取り入れることが困難な国々や、

労働組合が自らの存続のために戦っている国々においてさえも、障害は全体的な関心事として前

向きに対処すべきあるとの認識がはっきりと表明されている。障害に関する活動は、ソーシャル

パートナー同士の間で互いに利益になる連携を可能にする、そして不平等や不公正と闘い、弱者

を守る労働組合の行動の一環である。こうした社会的意識の中で障害を理解することが、それを

部門横断的な方法で、とりわけジェンダーと社会経済的地位の関係で、対処することの重要性を

も示した。

PSI ならびに PSI の今後の優先課題と障害との特別な関連性を、民営化と公共サービスの削減に

関して見いだした。それは障害者に不利な影響を与えてきた。公共部門の複雑さと連結性は、特

に実施に必要な資源の確保の点で異なるアプローチを必要とする。主な例は教育で、この部門が

障害を持つ人々の雇用者としていかに適切であるか、そして同時に障害を持つ子供たちにサービ

スを提供し、包摂するためにいかに不可欠であるかが示された。

会議は、組合並びに公共部門代表としての役割のなかで、PSI と加盟組合のいろいろな側面と障

害との関連性を示すことにおいて、はっきりとした成果があった：

障害者の包摂を労働組合と労働組合活動の主流に組み入れる

公共部門での障害者の雇用－責任を果たすこと、そして社会全体の手本であることが重要

公共サービスにチャレンジするなかで障害者が出会う具体的なリスクを明かにし、措置を講

じることを通じて、公共サービスを擁護する

障害者を包摂し、障害者が利用できるサービスを発展させることによって、公共サービスを

促進する

PSI は様々な状況において加盟組合の広範な状況に対応する一方で、どの労働組合にも障害者に

関する行動を熟慮し、深化させるという共通のニーズがある。障害の課題をどのように PSI と

PSI の行動プログラムに組み入れるかについてより明確になったことで、今後数年間に PSI と

ILOとのより広範な協力のなかで探究すべき課題について指針になる。

32

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.13 若年労働者

概況説明の目的

若年労働者の問題に関する PSIの活動について、EB‐150に情報を提供する。

関連事項

PoA第 9.6および 9.7項

背景：若年労働者を私たちの闘いの中心に引き入れようとする努力が続く中で、PSI は 2016

年初秋に税の公正に関する新たな研修活動と再公有化に関するワークショップを実施した。

これらは南米南端地域とアフリカ南部における若年労働者プロジェクトとまもなく開始する

PSI 労働組合学校と合わせて、次世代の公共サービス労組リーダーを作るための PSI のコミ

ットメントを支える柱になる。

議論：昨年 11月に、Kommunalと IMPACTの支持を得て、PSIはブラジルとコロンビアにお

いて青年リーダーを対象とする再公有化に関する新たな一連の訓練ワークショップを開始し

た。同様のワークショップが 2017 年中にも実施され、年末に開催される若いリーダーと熟

練のリーダーを入り交ぜた再公有化に関するより高度の専門的訓練へとつながる。これらの

ワークショップは、税の公正、QPS（質の高い公共サービス）及び反民営化に関する PSI の

活動を紹介する機会でもある。

南米南端地域では、「若年労働者に影響を及ぼす」プロジェクトの実施を続ける。これまで

の活動に戦略的評価を下し、将来的な優先課題として不安定就労との闘い、民営化反対、労

働組合の意思決定機関への若年労働者の参加の強化を設定した。

南アフリカでは、UNISON のプロジェクトで若年労働者はソウェト蜂起 40 周年を祝い、国

際青少年デーに不安定就労に取り組んだ。その後、参加した青年リーダーたちは、彼らの今

後の活動で公共サービスにおける若年女性労働者の場所と自動化が若者の失業に及ぼす影響

に焦点を合わせることを決定した。

スウェーデンの加盟組合である Kommunal、Vision、ST及び ASSRのプロジェクト協力を得

て、新たな PSI 労働組合学校の実験的活動が 2017 年 3 月にラテンアメリカで実施される。

次の実験的活動は 2017 年後半にアフリカで実施され、それに続く評価会合でこの学校のカ

リキュラムを最終的に決められる。PSIがその後のプロジェクトの資金を獲得できれば、PSI

は 2018 年初めからすべての地域で学校プロジェクトを実施する。進行中のこの教育・訓練

活動は、2016年 5月の EB‐148で承認された PSIの新若年労働者戦略の実施における最初の

節目である。

2月 20日に、PSIと Fair Internship Initiativeの仲間は、世界、特に人権と労働権の擁護を要

求する国連などの場で慣行になっている無給のインターシップの撤廃を求めるグローバルイ

ンターン連合によるグローバルな・インターンのストライキに参加した。PSI は無給のイン

ターンシップは、機会均等を損ない、弱い立場にある若者を搾取する不適切で不安定な労働

であると考える。経験とキャリア機会だけで賃金が支払われない、無給で働くだけの金銭的

余裕のある若者だけに限定されるべきではない。この行動の結果、無給のインターンシップ

に反対する運動は拡大し続けており、この搾取的慣行をなくすよう組織や政府に求める圧力

も増大している。PSIは全加盟組合に対してこのキャンペーン参加するよう要請する。

詳しい情報は、: http://www.world-psi.org/en/psi-supports-global-intern-strike

33

予算面：プロジェクト資金のみ

次のステップ

労働組合学校のカリキュラム案を作成し、確定する

再公有化に関する活動をさらに発展させる

グローバルインターン連合を支持し続ける、そして

若年労働者をエンパワーし、PSI内で主流に据える努力を維持する

EB-150 への勧告。

1. 上記の報告に留意する。 諾 /否

グローバルインターンのストライキに関する関連資料

http://www.world-psi.org/en/new-psi-briefing-outlines-growing-global-campaign-against-unpaid-internships

http://www.world-psi.org/sites/default/files/attachment/news/print_-_global_intern_strike_report_.pdf

34

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.14 税の公正

概況説明の目的

EB-149以降の税の公正の動向に関する情報をEB-150に提供する

税に関して提案されている 2017年の行動についての情報を EB-150に提供する

関連事項

税の公正に関する EB-149への概況説明

背景

2016年中の活動に関する包括的な概況説明が EB-149に提供された。PSIは FESとの有益な

パートナーシップに投資し続けてきたが、その結果 FES からの支援額が合計 98,000 ユーロ

であった 2015年以降毎年増加してきた。2017年にはその金額は 274,000ユーロになる。

議論

2016年末に、複数のアフリカ諸国キャンペーン会合が開かれ、ナイジェリアと南アフリカで

税に関する労働組合の綱領が立ち上げられた。ナイジェリアでは、ナイジェリア労組会議と

ITUC アフリカがこの綱領を支持しており、私たちが行ったリサーチの発表が全国的に報じ

られた。以後、動員やデモが行われ、さらにメディアの関心を集めてきた。

http://world-psi.org/en/nigerian-trade-union-platform-tax-justice-and-governance-established

PSI は公共部門労組リーダーの代表団を率いて、アフリカ全域のナショナルセンターと共

に、ITUC-アフリカによるニューイヤー・スクールに参加した。この機会を利用して、PSIは

税に関する汎アフリカの活動に政治的リーダーシップを提供するために「税に関するアフリ

カ労組リーダーグループ」を発足させた。

PSI は引き続き国際企業税制改革に関する独立委員会（ICRICT）の運営グループの共同議長

を務める。ICRICT は昨年遅くにブリュッセルでスティグフリッツなどが参加したイベント

で、2回目の「税回避に対する 4つの対処法」宣言を出した。

http://www.world-psi.org/en/psi-supports-release-icricts-second-declaration

現在、これらの宣言は多くの国の組合の政策で支持されている。

FES からの継続的支援に加えて、今年はフォード財団から 25 万米ドルを確保して、私たち

は ICRICTのための中核になる資金を獲得することができた。ICRICTは 2名のスタッフの求

人プロセスを開始した。この 2 つの宣言をさらに進める計画を立てるために、今年になって

ベルリンで戦略会合が開かれた。

2017年のPSI活動は、税競争の神話と闘い、各国のキャンペーンを拡大し、税の公正のメッ

セージを労働者とコミュニティに届けることに焦点を合わせる。私たちは、引き続き、法人

税逃れのスキャンダルにスポットを当て、グローバルな税規則をより公平なものにするよう

グローバル機関に圧力をかける。私たちは税の仕事をもっと活用して、グローバル企業パワ

ーの行き過ぎを浮き彫りにしていく。

2017年に計画されている活動には次のことが含まれる。

35

アフリカで、タンザニア、ケニヤ、ナイジェリア、南アフリカ及びガーナにおける国レ

ベルのキャンペーン会合を開く

ラテンメリカで、ブラジル、アルゼンチン、コスタリア、ベネズエラ及びウルグアイに

おける国レベルのキャンペーン会合を開く

アジアで、インドネシアとインドにおける国レベルのキャンペーン会合を開く

2017年 8月にナイジェリアで、アフリカ青年研修ワークショップと合わせて、税の公正

に関するキャンペーンへの若者の参加を増やすためのアフリカ地域調整会合を開く

2016 年のワークショップをフォローアップする労働組合コミュニケーション担当者ワー

クショップを開き、公共の契約でタックスヘイブンを利用する企業のケーススタディの

要約を作成する

脱税による減収と公共サービスにおよぼすジェンダー面の影響に関するリサーチを行う

各国のキャンペーンと研修のために、税の公正に対する意識向上のための資料を作成す

る

映画「私たちが支払う代償」（私たちがスペイン語版を制作）の試写会をラテンアメリ

カ諸国で開く

さらには、私たちは税の公正ネットワークと連携して、2016 年に開かれた「PSI 税とジェン

ダーフォーラム」のフォロ－アップ・イベントを開催する。イベントは 2017年 6月 13－15

日にボゴタで開かれる。女性を排除し、不利益をもたらすより広範な経済システムの一環と

して、税の公正に関するグローバルな女性の視点の概略を述べる。私たちは、2017年 3月に

開始する税の公正と女性の権利を求める国際キャンペーンに関して税の公正を求めるグロー

バル連合（GATJ)と協力している。

http://www.world-psi.org/en/taxjustice-womens-rights.

詳細は両方とも平等に関する報告の中にある。

PSIはまた税の正義を求めるグローバル連合や ActionAidと連携して、公共サービスに資金を

提供し、民営化を止めるための税に公共サービスデーの焦点を合わせる。

予算面：2017年の予算案どおり

次のステップ：イベントの日程と開催場所を確定し 2017 年の公共サービスデーに向けた計

画づくりを開始する

EB-150 への勧告

1. 本概況説明に留意する。

諾 /否

関連文書： 特になし

36

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.15 貿易

概況説明の目的

2016年のEB-149以降の貿易分野の動向に関する情報をEB-150に提供する

2017年に関して提案されている行動についての情報を EB-150に提供する

関連事項

EB-149の貿易に関する概況説明

背景

2016年の貿易に関する活動の包括的な概況をEB-149に説明した。その後、新たに就任した

ドナルド・トランプ米国大統領の様々な政策発表や、TPPの断念、欧州議会におけるCETA

の可決、およびEUによる投資法廷制度の推進など、貿易をめぐる状況が大きく変化してき

た。こうした動向から、PSIは今年の貿易戦略を評価し直すことが必要になる。

PSIは、FESとの有益なパートナーシップに投資してきたが、その結果支援額が合計 93,000

ユーロだった 2014年以降毎年増加しており、2017年には 159,000ユーロになる。

議論

TTIPは、欧州での不人気や、トランプの当選、ブレキジット（英国のEU離脱）によるキャ

パシティの限界などの結果、しばらくは行き詰まったままのようである。TPPも米国が公式

に不参加を表明したことで致命傷を負ったようだ。他のいくつかの国は協定の継続を主張し

てきたが、米国市場へのアクセスもなく、中国封じ込めの地政学的ロジックもなくなった

今、TPP協定がこのまま進むとは思えない。TPPからの米国の撤退は、中国に対する米国の

攻撃的姿勢とは矛盾するように見える。

TISAは続くだろうと先に予測されていたが、今では私たちは相反するメッセージを受け取っ

ている。欧州の交渉担当者は TISA 交渉が無期限に延期されるとのシグナルを非公式に発し

ている――もっともドナルド・トランプはまだ公式の発表をしていないが。TISAを中止する

ことはトランプの現在の貿易アジェンダに合致する一方で、彼の何人かの上級経済顧問たち

は大物実業家であり、TISA の積極的推進者である。米国が TISA から撤退することになる

と、EU との最後の懸案事項（データ移転、プライバシーおよび将来のサービス）が解き放

たれ、他の当事者たちが米国抜きで TISA を進めることはありえなくもない。TISA が前進し

ない場合には、米国は再交渉後の NAFTA やその他の 2 国間協定にもっと攻撃的なサービス

条項を入れようとするだろう。

CETA は多数の支持を得て最近になって欧州議会を通過したが、欧州議会の社会主義や社会

民主主義の議員全員からの支持を得たわけではない。この協定を阻止する政府がでてくるか

かどうかはまだわからない。どこかの国の政府が CETA を阻止するような状況になる可能性

として最も考えられるのは、現在の右翼政権によって、もしくは来たる欧州の選挙の一つで

極右政権が台頭することによってである。

グローバル貿易政策が急速に変化したことで、貿易規則は大方が強力な利益集団を反映する

政治的建造物であって、疑問の余地のないような不変の経済法ではないとする私たちの長年

の立場を改めて表明する。

私たちが悪い貿易協定に反対することが、保護主義者や国家主義支持の立場と混同されるこ

とのないように注意しなければならない。極右の国家主義的政治の台頭は、こうした貿易協

定が体現するネオリベラルシステムの不公平さに対する労働者のリアクションであること

を、私たちは繰り返し述べなければならない。不公平なグローバル化や蘇った右翼的国家主

義や保護主義的解決法に対しては、人々の利益になるような進歩的貿易政策だけがその対応

法であることをはっきりさせなければならない。現況においては、貿易協定の中で企業の利

37

益ではなく公共の利益が追求されるようにするために私たちの努力を倍増しなければならな

い。

こうしたことは、英国の EU 離脱や米国の対外政策の変化と合わさって、グローバルな貿易

戦争と保護主義台頭の可能性を大幅に高める。これによって、貿易政策に関する PSI の確た

る主要原則が揺らぐことはないが、環境や私たちの戦略そして私たちの活動を複雑にする。

主要な多国間協定の廃棄は、貿易に関する広範囲に及んだ積極的行動があってこそ可能にな

った戦術的勝利である一方、それによって国々が 2 国間協定、国家主義的、保護主義的な貿

易政策を追求する、あるいは重商主義的、新植民地主義的な貿易政策さえも追求することに

なれば、急きょ戦略的な問題になる可能性がある。PSI は、急速に変化する事態に対して、

引き続き PSIの戦略と活動を対応させていく。

RCEP（東アジア地域包括的経済連携）7

PSIは引き続き RCEPに断固反対し続ける、そして RCEPが労働、保健及び開発に及ぼす影

響に関するリサーチを計画している。私たちはインドでの国内会合と、地域 RCEP 調整会合

も計画している。

ICS（投資法廷制度）

欧州連合（EU）は、引き続き投資法廷制度（ICS）を推進し、それがグローバル法廷の基盤

になることを示唆している。最悪の手続き的乱用は排除したものの、地元の小企業や労働

者、消費者及び環境を守るためには手に入れることのできないような権利を海外投資家のた

めに設けているので、PSI は ICS に反対し続ける。さらには、主権国家としての規制力が行

使されたことで数十億ドルの損失が出た最大規模の企業に対して、政府を告訴することを認

める。PSI は、欧州政府が被る多額の深刻な損害のことを説明し、開発途上国に及ぼす損害

も説明する ICS 批判をウェブで発表した。：http://www.world-psi.org/en/investment-court-

system-ics-wolf-sheeps-clothing

ETUC がカナダと米国とのやり取りに関して ICS に反対している一方で、開発途上国とのや

り取りには反対していないことには失望させられる。

ILOと労働条項

ILOは貿易協定における労働条項の使用に関する作業を開始している。PSIは労働者による労

働基準の強制を認める、拘束力と実施力を備えた協定書を支持する一方、貿易協定の中の労

働条項でこれが実現されている形跡はほとんどない。貿易協定の労働条項提案者によって主

張されている利点が誇張されていることを、ILOの作業は、まだ初期段階であるものの、き

ちんと批判してない。

2017年中のその他の活動

TISA の動向によって私たちの活動が影響されるかもしれないが、2017 年の活動として以下

のことが計画されている：

ペルー、チリ、コロンビア、メキシコ、ブラジル、コスタリカ、アルゼンチン、パナ

マ、インドにおける国内会合

地域調整会合がアジア太平洋とラテンアメリカで予定されている

TISAに関するキャンペーンと研修資料の制作

次のステップ

進展状況を引き続き評価する、そして私たちの戦略を対応させる。

EB-150 への勧告

1. 本概況説明書と 2017年の活動案に留意する。

諾 /否

関連文書： 特になし

7 東アジア地域包括的経済連携協定（RCEP)は ASEAN(東南アジア諸国)10か国とその自由貿易協定相手国である 6カ国、オーストラリア、中

国、インド、日本、ニュージーランド及び韓国との間で交渉されているいわゆるメガ地域経済協定である。

38

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.16 反民営化キャンペーン

概況説明の目的

2017年の反民営化キャンペーン案についての情報を EB-150に提供する

関連事項

PSI行動プログラム、3.4章

背景

質の高い公共サービスは民主的社会と経済的成功の基盤である。質の高い公共サービスは、

ヘルスケア、教育、電力、清浄な水と衛生を含む不可欠サービスへの平等なアクセスをすべ

ての人に確保する。これらのサービスが民営化されると、公共の利益に代わって企業利益の

最大化が原動力になる。民営化は危険な傾向であり、逆転させなければならない。

議論

PSI は、民営化と闘う加盟組合や仲間たちに提供するツールを増やすために情報とキャンペ

ーンのプラットフォームを作成中である。私たちは、

PSI 諸部門における民営化に関する情報を発し、PSIRU（公共サービス国際研究所）、

PSI加盟組合、研究機関、国際・地域・ローカルレベルで連携する NGOの活動を前進さ

せる

長年 PSIと協力してきた団体の間で常設的な交流体制をつくる

PSI 加盟組合のキャンペーンを支援する行動を取る意志のある活動家と連絡先のデータ

ベースをつくる

国内キャンペーンとグローバルキャンペーンをもっと連結させやすくする

PSIニュースレター「Privatization Watch（民営化の監視）」は、傾向や進行中の取り組みに

ついて知るために役立つ。私たちは、ニュースに加えて、引き続き特定の地域や進行中の

PSI活動・プロジェクト・成功事例に焦点を合わせていく。より広範なNGOコミュニティに

対して、加盟組合の闘いを支援するための行動をもとめる要請も含まれる。

PSI は 2017 年 2 月 7－9 日に ITUC／グローバルユニオンと世界銀行と国際通貨基金とのハ

イレベル会合に参加し、PPPと社会的保護に関する世界銀行と IMFの政策を問題にした。

PPP の隠れたコストに対する私たちの懸念が、世界のいくつかの最貧国で PPP を推進し、

手配し、資金を提供している最大の機関の一つである世界銀行によって繰り返し無視されて

きたことから、世銀の（2月 28日に終了する）PPP協議をボイコットするための市民社会組

織との行動を呼びかける合同要請が 2 月に始まった。ボイコットを支持する団体は、世界銀

行が PPPの全コストと偶発債務がバランスシートで報告され、政府の債務として記録される

場合に限って PPPについて考えるように国にはっきりと要請するまでは、もはや公開協議に

は参加しないと述べた。予想される PPPのコストと影響についても事前に検討されるべきで

あり、他の公共サービス供給方法との比較も行われるべきである。

詳しい情報は： http://www.world-psi.org/en/trade-unions-and-campaigners-around-world-

boycott-world-bank-consultation-public-private

予算面：2017年の予算案どおり

39

EB-150 への勧告

1. 上記の概況説明と承認する 諾 /否

関連文書

Privatization Watch を購読：http://www.world-psi.org/en/privatization-watch-newsletter-

2016

http://www.world-psi.org/en/why-privatization-simply-aggravates-crisis-brazilian-prisons

40

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.17 アジェンダ 2030 － 持続可能な開発目標（SDGs）

概況説明の目的

EB に対し、EB149 以降の SDG/FFD に関わる活動の情報を提供し、2017 年の活動を提

案する。

関連事項

PSI PoA 第 10 章：持続可能な開発の達成における私たちの役割を果たす、EB-147 への

概況説明

背景：リオ＋20会議の主要成果の一つは、国連加盟国が一連の持続可能な開発目標（SDG）

策定のプロセスに着手する合意を形成したことである。SDG はミレニアム開発目標を土台

に、2030 年開発アジェンダに取り組むものである。2030 年開発アジェンダにも開発分野の

資金調達と気候変動が盛り込まれている。SDG は 2015 年 9 月 25－27 日にニューヨークで

開かれた国連総会の特別セッションの場で採択されたが、指標については引き続き交渉を行

う。

議論

PSI は、検討グループ https://www.reflectiongroup.org/en/node/131 のメンバーである。2030

年アジェンダを実施するにあたって独立した市民社会団体による監視とアドボカシー（主張

活動）が必要であることに鑑み、新たな 2030 年監視イニシアチブが立ち上がった。2016 年

10 月 22 日－24 日にジュネーブで戦略会合が開かれ、その結果、2017 年の「スポットライ

ト・レポート」の主要テーマを「民営化、パートナーシップ、企業による収奪、それらが持

続可能性と不平等に及ぼす影響」とすることが決まった。

このレポートは、

1. いくつかの SDG 地域におけるさまざまな民営化傾向の影響、とりわけ不平等および収

入・富・権力の不均衡に対する影響を分析する。

2. 例えば、インフラ開発の分野における、さまざまな形態の官民パートナーシップと混合

ファイナンスを調査する。

3. 保健などの分野におけるグローバル・パートナーシップとその主要なアクターの役割に

ついて議論する、

4. 多国籍企業の吸収・合併による経済的権力の集中がいかにSDG、例えば持続可能な農業

に関するSDG2の実現に影響を及ぼす（あるいは阻害している）かを説明する。

2017年のレポートは、FESの支援のもとに、以下の団体とネットワークによって出版され

る。PSI、ANND、Dawn、GPF、ソーシャル・ウォッチ、TWN、CESR、SID、TWNアフリ

カ。検討グループはこれ以外の団体にも参加を求める可能性がある。検討チームは、2017年

の活動スケジュールと関連のイベントを含む、アウトリーチ（働きかけ、支援）とアドボカ

シーの戦略を作成する。

2017年の主要イベントは：

IMF/世界銀行春季会合（ワシントン D.C.、4月 21－23日）

開発のための資金（FfD）フォーラム（ニューヨーク、5月 22－25日)

世界保健総会（ジュネーブ、5月 22－26日）

PPPに対する世界行動の日

海洋に関する国連ハイレベル会議（ニューヨーク 6月 5－9日）

G20サミット（ドイツ、ハンブルグ、7月 7－8日）

41

持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム HLPF（ニューヨーク、7 月 10－19

日）

国連気候変動枠組条約締約国会議 UNFCCC COP 23（ボン、11月 6－17日）

「2030 持続可能開発アジェンダ：公的機関を支援してパートナーシップを稼働させる」に

関する小島嶼開発途上国（SIDS）シンポジウム

PSI は、2017 年 2 月 21－23 日にバハマのナッソーで開催されたこのシンポジウムに参加し

た。国連経済社会局（UNDESA）は、バハマ国政府と協力して、小島嶼開発途上国と低地沿

岸地域における SDG に関するシンポジウム（symposium on the SDGs）を開いた。副題は

「公的機関を支援して、パートナーシプを稼働させる」であった。カリブ海域、太平洋、ア

フリカのいくつかの国の政府代表と市民社会、政府間組織が出席した。労働組合組織のなか

で出席したのは PSIのみであった。ILOも出席した。SIDSが気候変動による影響を格別に受

けやすいことから、出席者は SIDS がどのように 2030 アジェンダとサモア・パスウェイ

（SAMOA Pathway）を政府の計画過程や政策、戦略および公的機関に組み入れることが出

来るかについて検討した。その際に、防災のための仙台フレームワーク（Sendai Framework

for Disaster Risk Reduction）、開発資金調達に関するアディス・アベバ行動アジェンダ

（Addis Ababa Action Agenda on financing for development）、気候変動協定（ Climate

Change Agreement）およびニュー・アーバン・アジェンダ（New Urban Agenda）といっ

た、他の重要な協定を考慮に入れた。シンポジウムは、小島嶼開発途上国の多くがすでに目

標を自国の状況に合わせる作業を開始しており、自国の政策と機構的枠組みを再検討しつつ

あることを認識した。

官民パートナーシップ（PPP）は、SDG実施のための資金調達として最も実行可能な手段で

あると喧伝され続けてきた。PSI と ILO は、PPP を SDG の推進力として利用することに関

して極めて慎重でなければならないと主張し、SIDS において高水準の社会・経済開発を実

現し、維持するために質の高い公共サービス、労働者、ディーセント・ワーク・アジェンダ

が果たす重要な役割を強調した。PSI は、多くのカリブ海諸国が高債務状況にあること、リ

スク回避（ディリスキング）の深刻な影響、開発資金調達のための累進課税および国際的課

税ルールの変更の必要性を提起した。出席者たちはまた、気候変動対策のための資金調達の

さまざまな困難をあげた。

この会議で得たコネクションと会議で行われた議論は、SIDS における PPP、税の正義、腐

敗根絶に関するアドボカシーを深化させ、その幅を広げるさらなる機会を提供してくれる。

組合は緊急に、SIDS における SDG 実施の監視にこれまで以上に参加し、関与する必要があ

る。

ハイレベル政治フォーラム（HLPF）2017

「2017 年の持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム（HILPF）のテーマは、「変

化する世界における貧困根絶と繁栄の推進」である。SDGの第 1、第 2、第 3、第 5、第 9、

第 14 及び第 17 目標の役割にも焦点が合わせられる。持続可能な開発のための 2030 アジェ

ンダは、そのフォローアップと評価メカニズムの一部として、締結国に対して、「政府が主

導し、推進する全国および地方レベルの進展を定期的かつ包括的に評価する」ように奨励し

ている。こうした各国の評価が、ECOSOC（国連経済社会理事会）の下で開かれるハイレベ

ルの政治フォーラム（HLPF）による定期的評価の基礎となることが期待される。HLPF によ

る評価は政府によって主導され、先進国と開発途上国の両方によって自主的に実施されるべ

きもので、主要なグループと他の関連のある利害関係者の参加を通して得られるパートナー

シップも含めたさまざまなパートナーシップの基盤となる。自発的な各国の評価（VNR）

は、2030アジェンダの実現に向けて、成功、困難、教訓などの経験の共有を容易にすること

を目的とする。VNR はまた、政策と政府機関を強化し、多様なステイクホールダーへの支援

と SDGの実施のためのパートナーシップを結集させることを目指している。

2030 アジェンダと SDG のフォローアップと実施に関して自発的に自国の成果発表に参加し

た国のリストを含む 2017HLPFの情報については、以下を参照。

42

https://sustainabledevelopment.un.org/hlpf

地域およびグローバルな行事スケジュールは以下の HLPF公式ウェブサイトにて閲覧可能。

https://sustainabledevelopment.un.org/hlpf#other

PSIはまた以下をモニタリングしている。:

2017 年 5 月 15－16 日にニューヨークの国連本部で開催される、持続可能な開発目標のため

の科学・テクノロジー・イノベーションに関する第二回年次マルチ・ステイクホールダー・

フォーラム

予算面：2017年予算案どおり.

次のステップ：PSIは 2030アジェンダについて、加盟組合を対象とした簡略なマニュアルを

作成し、検討グループとの協力を続ける。PSI は、3 月 15－17 日のラゴスにおける AFREC

と並行して、そして 4月 4－5日にブエノスアイレスでも、地域と部門のリーダーを対象にし

て 2030 アジェンダに関する研修セッションを 2 回開催する。これらのセッションは、いず

れもニューヨークの国連本部で開催されるFFD（5月 22－25日）とHLPF（7月 10－19日）

に参加するための研修および準備のための会合となる。PSIはまた、FFD CSO調整グループ

に属しており、PPP、債務、税の公正、その他の関連問題に関係するセッションに参加す

る。FFDと HLPFへは、自主的評価を準備している国の PSI加盟組合によって構成され小規

模の代表団で参加することが計画されている。

EB-150 への勧告

1. 進捗状況の報告に留意する。

2. 2017 年活動案を承認する。

諾 /否

諾 /否

関連文書

2030アジェンダに関する PSIのウェブページ：

http://www.world-psi.org/en/issue/post-2015-development-agenda

2030アジェンダに関する国連のページ：

https://sustainabledevelopment.un.org/post2015/transformingourworld

HLPF： https://sustainabledevelopment.un.org/hlpf/2015

PPPに関する FFDサイドイベントの報告：

https://csoforffd.org/2016/04/20/presentation-sandra-vermuyten-psi-on-20-april-in-unece-side-event/

FFD フォーラムの一環として行われた国内および国際的な民間企業と財政に関する議

論：

http://www.un.org/esa/ffd/wp-content/uploads/2016/04/RT-C_Brief.pdf

今後の方向性、CSO との共同姿勢：https://csoforffd.org/2016/04/27/wrap-up-on-the-un-

ffd-forum-where-do-we-go-now/

PSIは、2030アジェンダ報告書「スポットライト」に寄稿：

https://www.2030spotlight.org/

https://www.globalpolicywatch.org/wp-content/uploads/2017/02/GPW15_2017_02_22.pdf

43

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.18 多国籍企業（MNEs）

概況説明の目的

2016年 EB-149以降の MNEに関わる活動についての情報を EB-150に提供する。

関連事項

行動プログラム、付属文書 B、多国籍企業

2012年の EBで承認された「MNEとの国際協約締結に関する PSIガイドライン」

背景

現在、MNEに関するPSIの取り組みの主な目標は、PSIがグローバル枠組み協約（GFA）を結

んでいる 3企業、つまり EDF、ENEL、ENGIEにおいて、労働組合と労働者のグローバルネッ

トワークを構築すること、そして以下のような GFAを確保することである：

GFAが普及し、PSIメンバーの間で活用されること

PSI が関わる場面すべてにおいて、労働権と労働条件の擁護と推進ならびに成長のために

GFAを掲げること

GFA が、PSI が取り組む包括的な政策（税の公正、腐敗根絶、気候変動政策など）に関す

る能力養成ツールとして活用されること

議論

1. EDFグループ

EDF 経営陣が GFA 締結組合に対して行った要請に基づき、2016 年 12 月 8 日に EDF、PSI、

インダストリオール（IndustriAll）の三者会議が開催された。この会議の目的は、EDF が 2016

年に一方的に交渉から離脱したことを受けて、EDF 経営陣の立場を聞くことであった。EDF

経営陣は現行の GFA は弱体化していると感じており、気候変動に関する新しい枠組みや開発

および彼らの新しい CSR（企業の社会的責任）目標に沿った全く新しい協約を締結したい意

志を表明した。PSI とインダストリオールは、いずれも新しいグローバル協約を交渉する権限

を与えられていないことを明確にした。その代わりに、なんらかの決定を下す前に、加盟組合

と共に現行の協約の実績を合同で評価することを提案した。EDF GFA 委員会のメンバーは状

況を明らかにして、前進する方法を確定するためにすべての関係者との会合を開催することに

決めた。

2. ENGIE （前 GDF-スエズ）

2015年にGD-スエズは水・衛生事業から外れて、社名を ENGIEに変更した。GFA署名者であ

る PSI、インダストリオール、BWIの優先課題は、ENGIEの GFAと OSH（労働安全衛生）協

約が実施され、メンバーが有意義な形で活用できるようにするシステムを構築することであ

る。ENGIE は、2016 年 11 月末に事業運営の詳細なマッピング資料を提出した。PSI は、

ENGIEが EUに加えてオーストラリアとブラジルにも組合員がいることを確認した。同社は、

グローバル OSH 協約定に従って、OSH レファレンス・グループを対象とした初めの会合日程

として 2017年 4月 24－25日を提案した。

3. ENEL

ENELは一方的に、2016年 11月 28日から 12月 1日にかけてGFAと欧州労使評議会（EWC）

の会合と協約更新に関する協議をローマ（イタリア）で招集した。しかし、イタリアの全国的

な団体協約の更新のために三つのイタリア電力労組が全国ストライキを招集したことで、この

会合は急遽中止された。

4. 多国籍企業との国際協約締結に関する PSIガイドラインについての最新情報

44

EBは2012年に多国籍企業（MNE）との国際協約締結に関するPSIガイドラインを承認した。

民間部門にも一定数の PSI 加盟組合の組合員がいることが分かっている。その多くは世界に子

会社を持つ多国籍企業のなかで親会社にコントロールされる事業で働いている。PSI が重視す

る成長と組織化は次回の世界大会に委ねられた中核的要素の一つである。そうしたことから、

交渉のプロセスと目的を明確化し、他の GUF と連携しやすくする目的で、2012 年の多国籍企

業との国際協約締結に関する PSIガイドラインのいくつかの要素を改訂し、詳しくする必要が

ある。

改訂後の PSI MNE ガイドラインは、従来の原則のすべてをそのまま残すが、当該協約の署名/

更新の手続きと内容と実施要件を詳述することになる。

5. ILOの多国籍企業（MNE）宣言の見直し

2017年 1月 23－25日に、ILO MNE宣言の改訂に関する特別作業グループが検討作業を終え、

3 月の ILO 理事会で承認される見通しである。改定後の文書には MNE が「正当な配慮」を払

う義務、苦情申し立て手続き、宣言普及のための国内連絡ポイントの設置が含まれている。さ

らに、理事会は地域会合の作業の見直しに入っている。この点に関しては、今年後半に予定さ

れている欧州の会合と MNE 宣言に関する調査がそのフォローアップを強化することになるで

あろう。

6. 「グローバルサプライチェーンにおけるディーセントワーク」に関する ILO の一般討議の

フォローアップ

2016 年 ILO 総会中の「グローバルサプライチェーンにおけるディーセントワーク」に関する

一般討議の結論として、ILO 総会は ILO に対して行動プログラムを作成することを要請した。

第 328回 ILO理事会は行動プログラムの一般的枠組みを採択し、事務局に以下を要請した。:

第 329 回理事会（2017 年 3 月）で審議するために、具体的な、優先的分野を示したロー

ドマップを作成する

輸出加工区における基本的権利の保護とディーセントワークの推進のために、2017年に三

者構成の専門家会合を開催する

グローバルサプライチェーンにおけるディーセントワークに関するクロス・ボーダーの社

会的対話（2018年の人権に対する正当な配慮を含む）に関する会合を開催する

2019年に、ILO事務局からの中間報告後にフォローアップ会合を開催する

予算面

2017年の予算案どおり。

注：グローバル枠組み協約の見直し会合のための旅費と宿泊費は、企業側が負担。

次のステップ

ENEL、ENGIE、EDF グループの工場を直接代表する PSI 加盟組合、またはこれらの企業や他

の公益事業 MNE でのメンバー拡大を望む加盟組合、および/または GFA 再交渉プロセスで文

言の改訂を求めるコメントや提案のある加盟組合は、地域・地方政府および MNE 担当オフィ

サーのダリア・チブラリオ（daria.cibrario@world-psi.org）に連絡してください。

2017年 4月 24－25日：パリ（フランス）で ENGIE労働安全衛生協約検討グループ会合

GFA更新に関して継続中の EDFグルーブとの交渉（日程は未定）

GFA更新に関して継続中の ENELとの交渉（日程は未定）

EB-150 への勧告

1. 上記の報告に留意する。

諾 /否

関連文書

ILO、Proposed modalities to review the Tripartite Declaration of Principles concerning Multinational Enterprises and Social Policy（多国籍業および社会政策に関する原則についての三者宣言を検討するための手順案）、2016年 2月 24日

45

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.19 移住と難民

概況説明の目的

EB150に移住と難民に関する PSIの取り組みの最新情報を提供する。

関連事項

現行の PSI活動

背景

2016年には、各地での移民と難民への攻撃、続行する武力紛争、難民の流入など非常に憂慮

される政治的事態が見られた。米国大統領選挙とその後の出来事、英国の EU 離脱（ブレギ

ジット）、右翼ポピュリスト政党の政治キャンペーンに見られるように、政治論議には排外

主義や反難民的な言葉があふれていた。社会の底流にある経済的不確実性と拡大する社会的

不平等（これらは企業勢力を優遇し、公共サービスを解体し、コミュニティを貧困化し、労

働者の権利を弱体化する新自由主義的経済政策の失敗が何十年も続いた結果である）の生贄

として利用されている移民と難民の立場はいままで以上に不安定なものになっている。

議論

こうした困難のなかで、PSI は一貫して新自由主義的枠組みを強烈に批判する一方で、包摂

を推進し、移民と難民の問題に対して権利に基づくアプローチを守るために連帯とアドボカ

シーを築き上げてきた。移民統治に関しては、PSI は ILO の基準設定メカニズム、とりわけ

難民その他移動を強いられた人々の労働市場アクセスに関する ILO 指導原則の採択、人材募

集に関する ILO 原則と指針、移民と難民に関する国連ハイレベル・サミット、およびバング

ラデシュで開かれた移住と開発に関する第 9 回グローバルフォーラムに係わってきた。2016

年に PSI は、公共サービスにおける移民労働者のディーセントワークと社会的保護に関する

プロジェクトを完遂させ、プロジェクト完遂会議をフィリピンで開催し、プロジェクト参加

国であるガーナ、ナイジェリア、南アフリカ、フィリピンの加盟組合が参加した。プロジェ

クトは、移民労働者の職業斡旋料を徴収することを定めた現行法と慣行を廃絶させることを

目的とする「斡旋料徴収反対キャンペーン」で締め括られた。このキャンペーンは、ILO 条

約第 181 号（民間職業仲介事業所条約）と近年採択された人材募集・斡旋に関する ILO 原

則・指針を支持するものである。「斡旋料徴収反対キャンペーン」は 2017 年に本格的に展

開され、PSIの移民プロジェクトの大きな推進力となるであろう。

さらに、移民に関して、PSIは以下のことを行う：

1. 保健労働者の移住にかかわる UNComHEEG報告書の勧告に対するフォローアップ

2. 2017 年 ILO 総会：（1）一般討議における労働者の移住に関するアジェンダと（2）移

民、移住を強いられた人々および難民に関する具体的な項目がある ILO第 71号勧告（平

時への過渡期）の採択を議論される

3. 2017年 6月 28－30日にドイツのベルリンで開催される「移住と開発に関する第 10回グ

ローバルフォーラム

4. 難民に関するグローバルコンパクトと安全で秩序だった正規の移住に関するグローバル

コンパクトの 2018 年採択を目指して、国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）と国連事

務局、国際移住機関（IOM）が主導する分野横断的協議

難民に関して、PSIは以下のことを行う：

1. 「移民と難民を歓迎する公共サービス」セミナーについてフォローアップを行う。この

セミナーは、昨年ブリュッセルで開催され、次のセミナーは今年第二四半期にチュニジ

46

アで開催される予定であり、難民保護、人権、包摂、質の高い公共サービスへのアクセ

スの問題に関して、ヨーロッパとアフリカの加盟組合を一堂に集結させるものである。

2. 中東・北アフリカ（MENA）地域における難民に関するプロジェクトの開発においてス

ウェーデンの加盟組合と協力する。

3. 今年開始される二つの調査報告において、難民保護、質の高い公共サービスへのアクセ

ス、民営化の問題に関する、証拠に基づいたリサーチを強化する。二つの報告は（1）ギ

リシャにおける難民流入と公共サービスの影響に関する調査、（2）PSIRUとの共著

の、「移住と難民サービスの民営化に関する報告」である

予算面：2017年度予算案どおり

EB-150 への勧告

1. 上記の報告に留意する。 諾 /否

関連文書

参照：http://www.world-psi.org/en/issue/migration-and-refugees

47

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

2.20 コミュニケーション

概況説明の目的

ジュネーブで開催される 2017 年世界大会に向けた PSI の今後のコミュニケーション戦略

についての情報を EB-150に提供する。

関連事項

EB-149に提出されたコミュニケーション関連の報告

背景

ビデオキャンペーン/コミュニケーション担当アシスタントを雇用するための選考過程が終了

し、レオ・ダイヴィッド・ハイドが 2017年 2月 1 日付で PSIに就任した。しかしアフリカ・

アラブ諸国地域の PSI 事務所の後任になる新しいジャーナリストを探すつもりだったが、新し

い地域書記が選ばれるまで延期された。

議論

世界大会までの期間に、PSIコミュニケーション・チームは次のことを計画している。

世界中の PSI のメンバーの活動を紹介する 10－15 分の短編ドキュメンタリー・ビデオ・

シリーズを創る。そのために、地域の最大限 10か国を（4月から最長でも 7月まで）訪れ

て、加盟組合による勝利のストーリーを集める。この旅行は結局、職場で行動する加盟組

合の動画や写真の収集にも役立つことになる。これらのビデオは、大会参加者は上映ブー

スや普通のスクリーンで見ることができる、そしてすべての組合員がこうした話を見て、

彼らがより広範な運動に参加しているてことを実感できるようにするために、インターア

クティブな「around the world（世界中）」シリーズを通じてインターネットでアップロー

ドできるようにする。

視覚的な資料と使いやすいレイアウトを取り入れ、PSI のウェブサイトのデザインの改良

を 2017 年 5 月までに終了する、これは加盟組合の取り組みを特に焦点を合わせる（どん

な団体か、所在国、各団体の関係図など）。

最初は民営化との戦いに関するデータを集め、後に様々な問題と分野を対象とした E キャ

ンペーンプラットフォームとして活用できる「情報共有マッピング」を立ち上げる（大会

までに）。

PSIのウェブサイトと印刷物の間で視覚的により均質的なアイデンティティを作成する。

予算面：2017年の予算案どおり

次のステップ：こうした行動がとられれば、PSI が加盟組合にとって素晴らしい世界大会を実

現するための準備が整う。

EB-150 への勧告

1. 上記の報告に留意する。 諾 /否

48

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 3 – 2017年第 30回 PSI世界大会

a) 議事運営委員会（SOC）からの報告と決議案のプロセス

b) （小）地域での協議を経た後の規約改正案

c) （小）地域での協議を経た後の POAの修正

d) 各地域からの大会資格審査委員の指名候補者

e) 各地域が指名する大会スポンサーシップ候補者

f) 各地域が指名する 2018年から 2022年までの EB候補者

EB-150 への勧告

1. SOC からの報告と勧告に留意する。

2. 地域執行委員会から提案された規約改正案の概要に留意し、承認

する

3. 地域執行委員会から提案された POA 修正案の概要に留意し、承認

する

4. 各地域からの推薦された大会資格審査委員候補者を承認する

5. 各地域からの推薦された大会スポンサーシップ受給者を承認する

6. 各地域から推薦された 2018 年－2022年の EB候補者を承認する

諾 /否

諾 /否

諾 /否

諾 /否

諾 /否

諾 /否

49

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 4 – 「すべての人に健康を」キャンペーン（口頭での近況報告）

議題 5 – 労働組合権（口頭での近況報告）

議題 6 – PSI-EPSU協力協定（口頭での近況報告）

50

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 7 – 人事

2016年 11月 1日以降の PSI本部職員の人事異動（EB-149以降）

Recruitments

Leo HYDE, Video Campaigns/Communications Assistant, on 01/02/2017 (following several consultant contracts)

Edith ROJAS, Administrative Assistant, fixed-term contract from 01/03 to 31/12/2017 (10 months)

Resignation

Alexandre KAMAROTOS, Deputy Director General, on 04/11/2016 (“Rupture conventionnelle”) Consultancies/Memorandum of Understanding (MoU)

Genevieve GENCIANOS from Migrants Rights International (MRI), Geneva, Switzerland, Project Coordinator of the International Migration and Women Health Workers Project, renewal of MoU from 01/01 to 31/12/2017

Leo HYDE, Consultant Contract from 12/11/2016 to 31/01/2017 (2 ½ months)

Alexandre KAMAROTOS, Consultant Contract from 05/11/2016 to 05/04/2017 (5 months) Interim

Nassima SADI, Assistant Accountant (part time 80%), “Adecco” Contract from 05/12 to 20/12/2016 (2 ½ weeks) and from 02/01 to 31/03/2017 (3 months)

Edith ROJAS, Administrative Assistant, “Adecco” Contract from 21/02 to 28/02/2017 (1 week) Internships

Charline GELORMINI (ISCOM, Lyon) from 09/01 to 31/03/2017

Valentin ANDRIEUX (Collège Jeanne d’Arc, Gex) from 23/01 to 27/01/2017

Keaoleboga DIPOGISO (Global Labour University, Kassel, Germany) from 13/02 to 28/03/2017

Genevieve PIESIE ADDAE JEMBA (Global Labour University, Kassel, Germany) from 13/02 to 28/03/2017

CHANGES IN THE REGIONS SINCE 1st November 2016 Africa and Arab Countries

David DORKENOO: resignation on 31/12/2016

Sani Baba MOHAMMED: Acting Regional Secretary from 1/1/2017

Najwa HANNA: Acting Sub-regional Secretary for Arab Countries from 1/4/2017

Jackie NALUBEGA, Project Coordinator, based in Kenya: renewed Secondment MoU from 01/04/2017 to 31/03/2018

Joel OLOO, Climate Change consultant, based in Nairobi, Kenya, contract renewal pending

Humphrey FUMPA, Sub-regional Secretary for Southern Africa, based in Zambia: MoU with CSAWUZ being discussed, pending South African work permit approval

51

Europe

Rifat Baser CELEBI, Project Coordinator, Turkey: contract prolongation from 01/03/2017 to 28/02/2018

Interamerica

Mark LANGEVIN, consultant, working as Sub-regional Secretary for North America: contract prolongation from 01/1/2017 until 31/12/2017

Sandra MASSIAH, Sub-regional Secretary for the Caribbean: increase of working time from 75% to 100% as of 01/01/2017

Nayareth QUEVEDO MILLAN, now Sub-regional Secretary for Southern Cone, as well as Project Coordinator, at 100%, as of 01/01/2017

EB-150 への勧告

1. 上記の報告に留意する。

諾 /否

52

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 8 – PSI 本部の移転 – （口頭報告）

議題 9 – 財務（資料は別途）

53

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 10 – メンバーシップ事項 （資料は別途）

10.1 メンバーシップの関連の申請

概要報告の目的

PSIのメンバーシップの分野における新たな展開について EBに知らせること

以下を求める地域執行委員会の勧告を考慮するようEBに求めること

加盟申請

減額または免除の申請

除名および脱退

指標に関する問題

関連事項

PSI規約第 3、4条および関連する添付書類

PoA付録 A「計画を行動に移す」

背景

加盟の申請および加盟費納入に関する申請のすべては、EB に先立ち関連地域執行委員会

で検討する（PSI規約第 4条および添付書類 2）。

組合の要請による退会を意味する脱退について留意する。

議論

加盟の申請、減額または免除の要請、除名の提案、脱退通知、指標に関する変更は、地域執

行委員会すべてが終了した後に EBメンバーに配布する文書でリストする。

予算面：予算面は、各申請に欠かせない要素である。新たな加盟により増大し、減額および

免除を求める申請があれば減る。

次のステップ：本部および（小）地域事務所が各々の決定を共に追求する

EB-149 への勧告

1. 「メンバーシップに関する文書」で提示されたメンバーシップの問題す

べてについて、決定を下す

諾 /否

関連文書/リンク:

メンバーシップに関する文書（英語のみにて配布予定）。

54

PSI 執行委員会 EB-150

2017年 4月 20－21日、ILO ジュネーブ、スイス

議題 11 – その他の事項

大会事前会合の日程

AFREC、APRECおよび IAMREC、2017年 10月 29日午前

EPSU ECおよび 若年労働者、2017年 10月 29日午後

議事運営委員会 SOC、2017年 10月 29日夕刻

女性委員会WOC、2017年 10月 30日午前

第 151回執行委員会 EB-151、2017年 10月 30日午後

PSI－EI共催の LGBTQI会合、2017年 10月 30日終日

大会開会式、2017年 10月 30日夕刻

55

語彙集

AFREC (PSI)アフリカ・アラブ諸国地域執行委員会

APREC (PSI)アジア太平洋地域執行委員会

ADB アジア開発銀行

BEPS 税源浸食と利益移転

BWI 国際建設林業労働組合連盟

CAS (ILO)総会基準適用委員会

CEDAW 女性に対するあらゆる形態の差別撤廃に関する条約

CEMR 欧州の地方政府使用者団体

CETA カナダ EU包括的経済貿易協定

CGU グローバルユニオン評議会

CSO 市民社会組織

CSR 企業の社会的責任

EB (PSI) 世界執行委員会

ECAD 東カリブ多様性・平等連合

ECOSOC 国連経済社会理事会

EI 教育インターナショナル

EPA 経済連携協定

EPSU 欧州公共サービス労働組合連合

ESCW (PSI) 教育補助・文化事業職員ネットワーク

ETUC 欧州労働組合連合

EWC 欧州労使評議会

FES フリードリッヒ・エーベルト財団

FTA 自由貿易協定

FfD （国連）開発資金

FTT 金融取引税

GATJ 税の公正を求めるグローバル連合

G20 19か国財務相・中央銀行および欧州連合の総裁会議

GED ジェンダー・平等性・多様性部

GFA グローバル包括契約

GWOPA 国連ハビタット/世界水事業体パートナーシップ連合

HLPF ハイレベル政治フォーラム

IAMREC (PSI)米州地域執行委員会

ICRICT 国際法人税改革独立委員会

ICS 投資法廷制度

IFI 国際金融機関

ILGA 国際レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランス・インターセックス協

会

ILO ILO 国際労働総会

ILO ACTRAV ILO 労働者活動局

ILO CAS ILO基準委員会

ILO GB ILO 理事会

ILO ILC ILO 国際労働総会

IMF 国際通貨基金

IOM 国際移住機関

ISDS 投資家対国家紛争の解決

ITUC 国際労働組合総連合

KCTU 韓国民主労総

LGBTQI レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クィア/クエ

スチョニング・インターセックス

LRG 地方および地域政府(PSI 部門)

MDGs ミレニアム開発目標

56

MENA 中東・北アフリカ（諸国）

MNE 多国籍企業

NGO 非政府組織

OAS 米州機構

OECD 経済協力開発機構

OHS 労働安全衛生

PPP 官民パートナーシップ

PSIRU 国際公務労連調査班

QPS 質の高い公共サービス

RCEP 東アジア地域包括的経済連携

REC (PSI) 地域執行委員会

SC (PSI) 運営委員会

SDGs 持続可能な開発目標

SIBs 社会イナパクト債権

SIDS 小島嶼開発途上国

SOC (PSI) 議事運営委員会

SUBRAC 小地域諮問委員会

TiSA 新サービス貿易協定

TJN 税の公正ネットワーク

TPP 環太平洋戦略的経済連携協定

TTIP 環大西洋貿易投資連携協定

TUCA-CSA 国際労働組合総連合・米州地域組織

TUR 労働組合権

UCLG 世界都市・自治体連合

UN 国連

UNCSW 国連女性の地位委員会

UNComHEEG 保健分野の雇用と経済成長に関する国連ハイレベル委員会

UNDESA 国連経済社会局

UNHCR 国連難民高等弁務官事務所

VNR 自発的な各国の評価（ボランタリーナショナルレビュー）

WB 世界銀行

WOC (PSI) 世界女性委員会

WTO 世界貿易機関