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高等学校 家庭科(家庭総合) 単元名 「子どもの発達と保育・福祉」 (20時間) 単元の目標 子どもの発達と保育、子どもの福祉などについて理解させるとともに、子どもの健全な発達を支える親の 役割と保育の重要性や社会の果たす役割について認識させ、保育への関心を持たせる。 単元の指導計画 (総授業時数 20時間) 子どもの発達 10時間 親の役割と保育 6時間 (ア)親の役割と子どもの人間形成 ①親の役割を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間 ②ロールプレイング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間 (ウ)子どもを生み育てることの意義 ①ロールプレイングを振り返って・・・・・・・・・・・・・・・1時間 (イ)親の保育責任とその支援 ①新聞やインターネットを活用した事例研究・・・・・・・・・・2時間 子どもの福祉 4時間 小単元名・目標 親の役割と保育 目標 親の役割と子どもの人間形成及び親の保育責任とその支援について理解させ、子どもを生み育てることの 意義について考えさせるとともに、家庭における親の役割の重要性について認識させる。 小単元の評価規準 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解 内ご 子どもの発達と保育 子どもの心身の発達や 実践的・体験的な学習 子どもの発達と保育、 容と 子どもの福祉など、 生活と遊び、親の役割 を通して調査・観察・ 子どもの福祉などにつ のの 子どもの健全な発達 と子どもの人間形成な 研究し、子どもと適切 いて理解し、子どもの ま評 と環境とのかかわり どについて、現代の家 にかかわることができ 健全な発達と支える親 と価 に関心をもち、子ど 庭や地域の生活を見つ たり、子どもの健全な や社会の果たす役割に ま規 もと適切にかかわろ めて課題を見付け、そ 発達を支援するために ついて認識するために り準 うとしている。 の解決を目指して思考 必要な基礎的・基本的 必要な基礎的・基本的 を深めている。 な技術を身に付けてい な知識を身に付けてい る。 る。 ①親の役割について ①子どもの人間形成に ①ロールプレイングを ①子どもの発達に即し 関心を持ち、考え かかわる親の役割を 通して、子どもに対 た親のかかわりの重 ようとしている。 考えている。 する親の働きかけ方 要性を理解してい ②ペープサートを用 ②子育ての持つ二面性 や態度をまとめたり る。 いたロールプレイ を考慮しながら、子 発表することができ ②乳幼児期の親とのか ングに意欲的に取 どもを生み育てるこ る。 かわりが人間関係の り組んでいる。 との意義を考えてい ②子どもを生み育てる 基礎となることを理 ③子どもを生み育て る。 意義について自分の 解している。 る意義に関心を持 ③親が保育責任を果た ことばで表現でき ③子育てにより、親も ち、考えようとし すために必要な課題 る。 成長することを理解 ている。 について考えている している。 ④子育てをめぐる様 ④子どもを育てる第一 々な問題やその背 義的な責任は、親に 景に関心を持ち、 あることを理解して 子育て支援につい いる。 て考えようとして いる。

高等学校 家庭科(家庭総合)て自分のこ ができる。 子育ての意義を表 とばで表現 現できるよう援助 発表 できる。 する。 親の保育

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高等学校 家庭科(家庭総合)

1 単元名 「子どもの発達と保育・福祉」 (20時間)

2 単元の目標子どもの発達と保育、子どもの福祉などについて理解させるとともに、子どもの健全な発達を支える親の

役割と保育の重要性や社会の果たす役割について認識させ、保育への関心を持たせる。

3 単元の指導計画 (総授業時数 20時間)ア 子どもの発達 10時間イ 親の役割と保育 6時間(ア)親の役割と子どもの人間形成

①親の役割を考える・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1時間②ロールプレイング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間

(ウ)子どもを生み育てることの意義①ロールプレイングを振り返って・・・・・・・・・・・・・・・1時間

(イ)親の保育責任とその支援①新聞やインターネットを活用した事例研究・・・・・・・・・・2時間

ウ 子どもの福祉 4時間

4 小単元名・目標イ 親の役割と保育目標親の役割と子どもの人間形成及び親の保育責任とその支援について理解させ、子どもを生み育てることの

意義について考えさせるとともに、家庭における親の役割の重要性について認識させる。

5 小単元の評価規準

関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解内ご 子どもの発達と保育 子どもの心身の発達や 実践的・体験的な学習 子どもの発達と保育、、容と 子どもの福祉など、 生活と遊び、親の役割 を通して調査・観察・ 子どもの福祉などにつのの 子どもの健全な発達 と子どもの人間形成な 研究し、子どもと適切 いて理解し、子どものま評 と環境とのかかわり どについて、現代の家 にかかわることができ 健全な発達と支える親と価 に関心をもち、子ど 庭や地域の生活を見つ たり、子どもの健全な や社会の果たす役割にま規 もと適切にかかわろ めて課題を見付け、そ 発達を支援するために ついて認識するためにり準 うとしている。 の解決を目指して思考 必要な基礎的・基本的 必要な基礎的・基本的

を深めている。 な技術を身に付けてい な知識を身に付けている。 る。

①親の役割について ①子どもの人間形成に ①ロールプレイングを ①子どもの発達に即し関心を持ち、考え かかわる親の役割を 通して、子どもに対 た親のかかわりの重

小 ようとしている。 考えている。 する親の働きかけ方 要性を理解してい単 ②ペープサートを用 ②子育ての持つ二面性 や態度をまとめたり る。元 いたロールプレイ を考慮しながら、子 発表することができ ②乳幼児期の親とのかの ングに意欲的に取 どもを生み育てるこ る。 かわりが人間関係の評 り組んでいる。 との意義を考えてい ②子どもを生み育てる 基礎となることを理価 ③子どもを生み育て る。 意義について自分の 解している。規 る意義に関心を持 ③親が保育責任を果た ことばで表現でき ③子育てにより、親も準 ち、考えようとし すために必要な課題 る。 成長することを理解

ている。 について考えている している。。④子育てをめぐる様 ④子どもを育てる第一々な問題やその背 義的な責任は、親に景に関心を持ち、 あることを理解して子育て支援につい いる。て考えようとしている。

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6 小単元の学習活動と評価の計画 「親の役割と保育」 6時間

時 指導項目 ねらいと 評 価 規 準 学習活動における具体 おおむね満足で 評価方法間 学習活動 の評価規準ーおおむね きる状況に高めア イ ウ エ

関心・意欲 思考・判断 技能・表現 満足できる状況(B) るための支援知識・理解・態度 -

親の役割 ○乳幼児期 ①親の役割に 親の役割について関心を 子どもの発達に関 ワークシと子ども の親の役割 関心を持ち、 持ち、親のかかわりが子 する学習を振り返 ート 1の人間形 について考 考えようとし どもの発達や人間形成に りながら、親の役成 える。 ている。 どのように影響するのか 割を考えさせる。

・子どもの を考えようとしている。発達に即し ①子どもの 子どもの発達に即した親 子どもの発達につ ワークシた親のかか 発達に即し のかかわりの重要性を理 いての学習を振り ート 1わりの重要 た親のかか 解している。 返って、理解を助

1 性を理解す わりの重要 ける。る。 性を理解し・乳児期に ている。おける「愛 ②乳幼児期 乳幼児期の親のかかわり 具体的な親子のか ワークシ着」の形成 の親とのか が、将来の人間関係の基 かわりをヒントに ート 1はその後の かわりが人 礎づくりにもなることを して、理解を助け人間関係の 間関係の基 理解している。 る。

2 基礎になる 礎となるこことを認識 とを理解しする。 ている。

②ペープサー グループ活動としてのロ グループでの活動 観察(取トを用いたロ ールプレイングの準備、 にかかわるように 組状況)ールプレイン 発表に意欲的に取り組ん 促す。グに意欲的に でいる。

3 取り組んでいる。

①ロールプ 子どもに対する親の働 身の周りの親子に 発表レイングを きかけ方や態度を考え、 着目させ、表現が 相互評価通して、子 表現することができる。 できるように援助 (相互評どもに対す する。 価票)る親の働きかけ方や態度をまとめたり、発表することができる。

①子どもの 乳幼児期の子どもにとっ 学習を振り返り、 ワークシ人間形成に て親のかかわりが重要で 親の役割の重要性 ート 1かかわる親 あることを理解してい に気付かせる。の役割を考 る。 テストえている。

子どもを ○子どもを ③子どもを生 子どもを生み育てること 身近な事例をあげ 観察生み育て 生み育てる み育てる意義 に関心を持ち、意欲的に て、子どもを生みることの ことの意義 に関心を持 考えようとしている。 育てる意義につい ワークシ意義 を考える。 ち、考えよう て関心を持たせる ート4-。

・子育てを としている。 1通じて親も ②子育ての 子どもを生み育てること 具体的な事例をあ ワークシ成長するこ 持つ二面性 は、私的な面と社会的な げて子育ての二面 ート4-と に 気 付 を考慮しな 面の二面性があることと 性とかかわらせて 2

4 き、子ども がら、子ど かかわらせて、子どもを 子育ての意義につを生み育て もを生み育 生み育てることの意義を いて考えさせる。

本 ることの意 てることの 考えることができる。義 を 考 え 意義を考え

時 る。 ている。③子育てに 子どもを生み育てること ワークシート等を ワークシ

よって親も は、子どもだけでなく親 振り返り、子育て ート4-成長するこ の成長にもつながること の大変さだけでな 3とを理解し を理解している。 く充実感にも気付ている。 かせる。 テスト

②子どもを 子どもを生み育てる意義 発達の学習やロー ワークシ生み育てる について考え、自分自身 ルプレイを振り返 ート4-意義につい のことばで表現すること り、自分で考えた 4て自分のこ ができる。 子育ての意義を表とばで表現 現できるよう援助 発表できる。 する。

親の保育 ○親の保育 ④子どもを 子どもを育てる第一義的 前時までの学習も ワークシ責任とそ 責任と社会 育てる第一 責任は、親にあることを 踏まえて、親の保 ートの支援 的支援につ 義的責任は 理解している。 育責任について考

いて理解す 親にあるこ えさせる。る。 とを理解し

5 ・保育の第 ている。一義的な責 ④子育てをめ 子育てをめぐる様々な問 子育てをめぐる様 観察

、任は親にあ ぐる様々な問 題やその背景について関 々な問題についてることを認 題やその背景 心を持ち、子育て支援策 具体的な事例を提 ワークシ

6 識させる。 に関心を持 について考えることがで 示して考えさせ、 ート・親が保育 ち、子育て支 きる。 どのような支援が責任を果た 援について考 必要であるか気付すための社 えようとして かせる。会における いる。支援のあり ③親が保育 子どもの健全な発達を目 児童虐待や育児不 レポート方や支援策 責任を果た 指し、親が保育責任を果 安など具体的な事について理 すために必 たすために必要な課題に 例を取り上げ、ヒ解する。 要な課題に ついて考えている。 ントとする。

ついて考えている。

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7 評価実践例(1)本時の目標

○子どもを生み育てる意義に関心を持ち、考えようとしている (関心・意欲・態度)。、 。( )○子育ての持つ二面性を考慮しながら 子どもを生み育てることの意義を考えている 思考・判断

○子どもを生み育てる意義について自分のことばで表現できる (技能・表現)。○子育てによって親も成長することを理解している (知識・理解)。

(2)本時の評価規準及び評価方法(ア③、イ②、ウ②、エ③)

(3)展開 (4/6時間)

学習活動 具体の 具体の判断基準 評価方法評価規準 ◇ 評価場面 手だて

○前時の復習○親の役割から子育ての イ② ◇子育ての二面性について学び、二面 ・ワークシート4-2特性を考える 性とかかわらせて子どもを育てるこ

との意義を考える。・子育てには、私的な面と社会的な面の二面性 B-子育ての二面性などの特性を知 Bへの手だてがあることを学ぶ。 り、これらを考慮しながら、子育 ワークシートに記

ての意義を考えようとしている。 入をしながら、具体的な事例をあげて、考えさせる。

○「少子化」について考 ウ② ◇「少子化」の現状を踏まえ、資料等 ・ワークシート4-3える から、子育ての意義を考える。

・ 少子化」の原因を考 B-子どもを生み育てることにより、 Bへの手だて「えることから子どもを 子どもだけでなく親も成長するこ 生徒の意見を取り入生み育てる意義につい とを理解している。 れながら、子育てのて考える。 大変さだけでなく、

充実感にも気付かせる。

○子育ての意義をまとめ エ③ ◇わたしの考える「子育ての意義」を ・ワークシート4-4る まとめる。

・本時の学習を振り返 B-子どもを生み育てることの意義を Bへの手だてり、子どもを生み育て 自分のことばで表現できる。 個別にワークシートることの意義を表現す の添削を行い、不十る。 分なものは、再提出

をさせる。

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○自分の考えを発表す ア③ ◇本時全体を通して子どもを育てるこ ・観察る。 とに関心を持ちながら、子育ての意 Bへの手だて

義を考える。 生徒の意見を参考にし、身近な事例をあ

B-様々な学習を通して、関心や意欲 げ子どもを生み育てを持って子どもを生み育てること ることは他人事ではの意義を考えようとしている。 ないことにも気付か

、 。せ 関心を持たせる

(4)判断基準作成上の手順・工夫・改善点「子どもの発達と保育・福祉」の中の「親の役割と保育」では、親の役割と子どもの発達との関連や社会

的な支援などを理解させ、同時に子どもを生み育てることの意義を考えさせ、親の役割について認識させることを目標としている。そこで 「生徒に身に付けさせたい力は何か」という焦点を明確化した上で評価規、準を作成し、同時に、そういった力を引き出すような題材づくりを進めた。この二つに関連性を持たせることで、指導と評価の一体化を図りたいと考えたからである。また、この単元では、他の単元以上に学習の積み重ねや、前の授業で学んだ内容を振り返ることを重視した。それは、この単元の性格上、単に子どもの発達等の「知識・理解」の定着を図るだけでなく、生徒が実感を持って学び、自分の考えを持つことが出来るようにすることが必要だからである。本時では 「子どもを生み育てることの意義を考える」ことをねらいとした 「子どもの発達」での学習、 。

を活かし、保育体験での経験を振り返りながら目標に到達することを考え、評価規準を設定した。

(5)具体的な評価場面・方法の工夫「子どもの発達と保育・福祉」は、子どもの発達や子どもを育てることの意義など高校生にとって未体験

の内容を学ぶ単元である。生徒が子育てをより身近なものと捉え、将来の生き方や職業観の育成にも役立てることができるような学習とするため、以下のような工夫を行った。

① 体験的学習の重視「子どもの発達と保育・福祉」では、保育体験に代表されるような体験学習が特に重視されている。し

かし、保育体験の機会は限られており、その他にもロールプレイングのようなシミュレーション的な手法も用いながら、様々な学習形態を取ることが必要である。座学や個人の学習だけでなく、グループ学習も含めた多様な学習形態を活用することで 「関心・意欲・態度」を高めることが期待できる。、

② ワークシートの活用生徒の実態に即したワークシートの活用は 「思考・判断 「知識・理解」を深めることにつながる。、 」

例えば、ワークシート1は、事例を用いた課題であるがこれまでの子どもの発達に関する学習の「知識・理解」を確かめると同時に「親の役割」について考えさせることを目標として作成した。実際に授業で使用したところ、子どもの発達に合わない記述も見られ、発達の学習の復習となった。

③ 評価票の工夫学習にロールプレイングを取り入れ 「技能・表現」を身に付けると共に、生徒が相互に評価すること、

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で学習の成果を確かめる機会とした。生徒が評価票に記入したコメントは、ロールプレイングを演じた生徒に返却し、自らも学習成果を確認することができた。

(6)「おおむね満足できる」と判断される状況に高めるための支援等の具体的な実践子どもの発達を学習しても、日常的に子どもと接する機会が少ないために、発達を実感することができな

い生徒が見受けられる。そういった場合、子どもの発達に関する身近な事例をできるだけ多く取り入れるようにした。また、前時に使用したワークシートに書かれた生徒の回答や意見を次時にまとめて配布することで、支援を必要とする生徒だけでなく、すべての生徒にとっての学習の深まりをはかった。一方、子どもや子どもを生み育てること自体に関心を持つことが困難な生徒も見られた。こういった生徒

には、個別に事例を話したり、ヒントを与えるなどの工夫をするよりも、授業の中に他の生徒の意見を聞く機会を多く取り入れることで「おおむね満足できる」と判断できる状態に高めることができる。「子どもの発達と保育・福祉」は、生徒自身の興味関心はもちろんのこと、価値観や生き方にも影響を及

ぼす学習であることを教師自身が、しっかりと意識する必要性を感じる。

8 評価実践に係わる成果と課題(1)成果「この単元の目標は、何か」をじっくりと考え、評価規準と題材づくりに始まった今回の評価実践は、私

にとって教科指導の原点に立ち返るよい機会となった。家庭科の授業を通して、生徒に身に付けさせたい力はたくさんあるが、評価をも含めて計画的、系統的な授業を進めることで、よりいっそう効果的な学習とすることができることを改めて認識させられたように思う。特に 「おおむね満足できる」と判断される状況、に高める支援の実践は、授業改善につながるものであり、指導と評価の一体化の重要性を実感した。今回の実践を基に、自分自身の力量を高め、生徒の実態に即した授業を進めたいと考えている。

(2)課題家庭科の学習は、授業時間だけでものではなく、授業をきっかけとして、家庭や地域において生徒がさら

に学びを深め、活かすことが望まれる。その中で、評価を有効に活用することが、次なる学びにつながる。そこで、教科内はもちろんのこと、担当者間で連携を図り、的確な生徒の実態把握をした上での評価規準

評価計画の作成と実践が今後の課題である。しかし、生徒の実態は一定ではないので、一度作成した評価規準も、随時見直す必要がある。今回の実践を通して、明らかになった課題を授業改善に役立てたい。

【資料1】<1時間目に使用したワークシート>

ワークシート1 関心・意欲・態度①家庭総合プリント 親の役割を考えよう知識・理解①課題1、あなたが親だったとします。次のような場合、あなたは、どうしますか。

(1)生まれたばかりの子どもの世話に追われる毎日です。今日は、友達が出産祝いに来ることになっています。あなたは、その準備のため掃除を始めました。すると、子どもが泣き始めました間もなく友達が来る時間です。

→( )

課題2,ある親子が次のようなやりとりをしています。この続きを会話形式で考えてみよう。知識・理解②

(1)2歳のじゅんくんは、お母さんとお父さんと3人で電車に乗って出かけました。席がひとつだけ空いたので、お母さんはじゅんくんを座らせました。すると、じゅんくんは 「外、が見たい 」と言って靴を履いたまま座席に上がりました。お母さんが「じゅんくん、靴を脱いで。見ようね 」と言うとじゅんくんは 「嫌だ 」と言って脱ごうとしません。隣に座っている人も。 、 。迷惑そうな顔をしています。

( 「 」)( 「 」)

思考・判断①*上記の1・2の課題から

私の考える親の役割とは・・・・

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【資料2】<ワークシート1に記入された生徒意見を集約したもの>

( / )親の役割ってなに? ~みんなの意見~私の考える親の役割とは><

・子どもへの見本が親だと思います。・お父さんがしかる役で、お母さんが優しくだきしめるという感じがする。・良いことと悪いことをしっかりと教える。・社会のルールを学ばせる。・愛をいっぱいそそいであげる。ダメなことはダメと言う。すごいことをしたらほめる。・子どものコトを一番に考える。時に厳しく、時に優しく・子どもの気持ちをちゃんと理解する。・子どもが1人で生きていけるように厳しく、優しく・子どもにちゃんと社会のルールを教えるのが親の役割だと思います。でも、子どもをいっぽう的におこるのではなく、子どもにでもちゃんと納得できるようにするべきだと思います。

・よそ様に迷惑がかからないようにしっかりとしつける。・友達どうしや親子関係を教える。・子どもをしっかりと育てることがいちばんの役割だと思う。明るく、元気にしっかりと!!・子どものことを第一に。甘やかさない。・子どもが自立するまで見ていてあげる。最低限のルールをおしえてあげる。

【資料3】<ロールプレイング発表の際に用いた相互評価票>

技能・表現①ロールプレイング相互評価票

班 シナリオNO 内 容 発 表 コ メ ン トA B C D E A B C D E1 1

A B C D E A B C D E2 2

A B C D E A B C D E3 1

*ロールプレイングを演じてみて・・・

*他のグループのロールプレイングを見て・・・

<ロールプレイングを演じている様子> <生徒が作成したペープサート>

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【資料4】<学習のまとめとして用いたレポート>

( / )レポート 家庭総合レポート 子育て支援とは??関心・意欲・態度④

現代は、昔と比べて、子育てに関する情報がたやすく手に入るようになったと言われています。しかし、様々な問題が起きていることも事実です。子育ての主体である親を手助けするということが必要だと言われています。近年、幼稚園や保育所、また様々な公的機関においても 「子育て支援策」が、行われています。どのような取り組みが行われているのか、調べてみましょう。

<調べたこと> どこで、どのような・・を明確に!!

<わたしの身近で行われている子育て支援>・・・どんな人やもの、制度が子育てを助けてくれるのか、地域の取り組みやしくみを調べよう。

<こんな子育て支援があったらいいのに・・・>

思考・判断③<学習のまとめ>・・・調べてみてわかったことや感想をまとめよう。

*生徒のまとめより