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(3)平成24年9月1日 東京都小学校道徳教育研究会 が中心となるであろう 意されてもなかなか受け 弱さについて人間理解を中 るのであれば 「みつばちゃちょ れる場面」 あるいは 「すいかに 面」 などを中心にすることが考えられ このように、道徳の時間の特質を生かすた めには、道徳の時間以外の道徳教育とのか わり、つまり、補充、深化、統合を重視する とともに、教師の価値観、児童観、資料観、 言い換えれば授業者の指導観を明確にするこ とが重要である。 資料をどのように活用するかは、授業者の ねらいとする道徳的価値にかかわる思いや願 (価値観) や児童のねらいとする道徳的価 値にかかわるこれまでの学びと、そこで養わ れた道徳性の状況に基づいて、この授業で児 童がどのようなことを学ぶことを目指すのか (児童観) を検討した上で方向づけられるも のである。そして、効果的な活用を目指して 資料を考察し、吟味することを一般的に資料 分析と呼んでいる。資料分析の手順は、おお むね次の通りである。 教師の価値観・児童観を確認する。 資料を通読して、ねらいとする道徳的価 値にかかわって児童にもっとも考えさせた い事項を明らかにする。(この事象を含んだ 場面が一時間 の学習の中心になる。) 中心の学習が充実したものになるように するために、その前後で子どもたちに考え させることが有効と思われる事象 (場面) を検討する。 資料分析は、発間構成と密接にかかわって いる。授業者が資料を検討するときは、当然 ながら資料のはじめから読み進めることにな るが、発間構成は資料のはじめから行うもの ではない。資料の中で、教師の指導観、児童 観によってもっとも考えさせたいところから 発間構成を始めることが重要である。 各部年間活動 綺務部 部長 土屋 信行 総務部では、都小道研各部の研究活動が 滑に推進できるように、諸条件を整備する 活動を行っています。 今年度も各地区における道徳教育推進活 動との連携を深めて参ります。その一環と して、各地区への情報提供や各地区間の情 報交換などに重点をおきます。 年間計画では 「地区理事・部長研修会」 を中心に講演会などによる研修会の充実を 図ります。各地区の理事・部長の方々には、 積極的に参加されますようお願い致します。 【今後の主な予定】 地区理事・部長研修会 ・七月 五日(木) 渋谷区立加計塚小 ・九月 四日(火) 渋谷区立臨川小 ・十月十八日(木) 町田市立町田第四小 第五十回臨時総会・研究発表会 ・一月二十五日(金) 渋谷区立臨川小 都小道研五十周年記念祝賀会 二月二十五日(金) フロラシオン青山 研究部 部長 北村 研究部では、研究主題「豊かなかかわり を求め、自己を磨く心を育てる道徳教育」 のもと、副主題として、「互いにかかわりを 深め、自己を磨く心を育てる道徳指導」を 設定し、研究を進めています。 五月から基礎研究や研 めています。 六月二十五日の定期総会では 主任教諭により、第一回の研究 ました。昨年度同様に、今後も基礎 積み重ね、検証授業を三回行い、主題に れるように努めてまいります。 全小道東京大会では、年間指導計画をも とにしたテーマで話し合います。一年間の 成果として、一月二十五日の都小道の研究 発表大会において発表します。部員一同、 研鋸に励んでまいります。 ﹇本年度の研究授業者と日程﹈ ①六月十五日(金) 東京学芸大学附属世田谷小学校 章阪 創平 教官(六年) ②七月十日(火) 東大和市立第八小学校 野村 宏行 教諭(五年) ③九月十九日(水) 江戸川区立第五葛西小学校 秋田 雅乃 主任教諭(一年) 研修部 部長 染谷 由之 研修部では、副主題を 「人とのかかわり を大切にした道徳の時間」 と設定しました。 道徳の時間のかかわりには、「教師と児虚空 「児童同士」 のかかわりに加え、「児童と資 料の登場人物とのかかわり」 があります。 「道徳の時間で学んだ、様々な人とのかか わりを、自分の生き方にどうつなげていく か」という視点を加えて研究していきたい と考えています。 研究授業や宿泊研修では、 学級における指導計画につ め、部員一人一人の指導力を高 時間をより楽しく、意義ある時間にし 地区に広めていこうと思います。 また、十一月の関プロ大会(栃木) にお いて都小道研代表として、提案します。 なお八回の研究授業者と日程は次の通り です。 ﹇本年度の研究授業者と日程﹈ ①六月八日(金) 世田谷区立中里小 塚原 雄太 主任教諭(五年) ②六月二十五日(月) 目黒区立上目黒小 櫻井 秀子 主任教諭(四年) ③七月十日(火) 狛江市立狛江第一小 庄司 寛之 教諭(四年) ④九月二十一日(金) 太田区立北糀谷小 洋平 主任教諭(二年) ⑤十月三十日(火) 日野市立日野第八小 門脇 悠美 主任教諭(四年) ⑥十一月十六日(金) 江東区立元加賀小 根本 淳子 主任教諭(五年) ⑦十二月七日(金) 新宿区立津久戸小 三井 伸也 主任教諭(六年) ⑧一月二十五日(金) 研究発表会 渋谷区立臨川小 調査部 部長 宮島 調査部では、研究主題「豊かなかかわり を求め、自己を磨く心を育てる道徳教育」 にかかわる調査をテーマに研究を深めてい

動との連携を深めて参ります。その一環と 各部年間活動計画tosyodo.sunnyday.jp/img003.pdf(3)平成24年9月1日 東京都小学校道徳教育研究会 面」

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Page 1: 動との連携を深めて参ります。その一環と 各部年間活動計画tosyodo.sunnyday.jp/img003.pdf(3)平成24年9月1日 東京都小学校道徳教育研究会 面」

(3)平成24年9月1日       東京都小学校道徳教育研究会

が中心となるであろう。また、わがままを注

意されてもなかなか受け入れられない人間の

弱さについて人間理解を中心に学習を展開す

るのであれば 「みつばちゃちょうに注意をさ

れる場面」 あるいは 「すいかに注意される場

面」 などを中心にすることが考えられる。

このように、道徳の時間の特質を生かすた

めには、道徳の時間以外の道徳教育とのかか

わり、つまり、補充、深化、統合を重視する

とともに、教師の価値観、児童観、資料観、

言い換えれば授業者の指導観を明確にするこ

とが重要である。

資料をどのように活用するかは、授業者の

ねらいとする道徳的価値にかかわる思いや願

い (価値観) や児童のねらいとする道徳的価

値にかかわるこれまでの学びと、そこで養わ

れた道徳性の状況に基づいて、この授業で児

童がどのようなことを学ぶことを目指すのか

(児童観) を検討した上で方向づけられるも

のである。そして、効果的な活用を目指して

資料を考察し、吟味することを一般的に資料

分析と呼んでいる。資料分析の手順は、おお

むね次の通りである。

仙 教師の価値観・児童観を確認する。

必 資料を通読して、ねらいとする道徳的価

値にかかわって児童にもっとも考えさせた

い事項を明らかにする。(この事象を含んだ

場面が一時間 の学習の中心になる。)

㈲ 中心の学習が充実したものになるように

するために、その前後で子どもたちに考え

させることが有効と思われる事象 (場面)

を検討する。

資料分析は、発間構成と密接にかかわって

いる。授業者が資料を検討するときは、当然

ながら資料のはじめから読み進めることにな

るが、発間構成は資料のはじめから行うもの

ではない。資料の中で、教師の指導観、児童

観によってもっとも考えさせたいところから

発間構成を始めることが重要である。

各部年間活動計画

 

 

部長 土屋 信行

総務部では、都小道研各部の研究活動が円

滑に推進できるように、諸条件を整備する

活動を行っています。

今年度も各地区における道徳教育推進活

動との連携を深めて参ります。その一環と

して、各地区への情報提供や各地区間の情

報交換などに重点をおきます。

年間計画では 「地区理事・部長研修会」

を中心に講演会などによる研修会の充実を

図ります。各地区の理事・部長の方々には、

積極的に参加されますようお願い致します。

【今後の主な予定】

地区理事・部長研修会

・七月 五日(木) 渋谷区立加計塚小

・九月 四日(火) 渋谷区立臨川小

・十月十八日(木) 町田市立町田第四小

第五十回臨時総会・研究発表会

・一月二十五日(金) 渋谷区立臨川小

都小道研五十周年記念祝賀会

二月二十五日(金) フロラシオン青山

 

 

 

 

 

研究部では、研究主題「豊かなかかわり

を求め、自己を磨く心を育てる道徳教育」

のもと、副主題として、「互いにかかわりを

深め、自己を磨く心を育てる道徳指導」を

設定し、研究を進めています。

五月から基礎研究や研究授業の検討を始

めています。

六月二十五日の定期総会では、早川大輔

主任教諭により、第一回の研究授業を行い

ました。昨年度同様に、今後も基礎研究を

積み重ね、検証授業を三回行い、主題に迫

れるように努めてまいります。

全小道東京大会では、年間指導計画をも

とにしたテーマで話し合います。一年間の

成果として、一月二十五日の都小道の研究

発表大会において発表します。部員一同、

研鋸に励んでまいります。

[本年度の研究授業者と日程]

①六月十五日(金)

東京学芸大学附属世田谷小学校

章阪 創平 教官(六年)

②七月十日(火)

東大和市立第八小学校

野村 宏行 教諭(五年)

③九月十九日(水)

江戸川区立第五葛西小学校

秋田 雅乃 主任教諭(一年)

 

 

部長 染谷 由之

研修部では、副主題を 「人とのかかわり

を大切にした道徳の時間」 と設定しました。

道徳の時間のかかわりには、「教師と児虚空

「児童同士」 のかかわりに加え、「児童と資

料の登場人物とのかかわり」 があります。

「道徳の時間で学んだ、様々な人とのかか

わりを、自分の生き方にどうつなげていく

か」という視点を加えて研究していきたい

と考えています。

研究授業や宿泊研修では、学習指導案や

学級における指導計画についての研究を深

め、部員一人一人の指導力を高め、道徳の

時間をより楽しく、意義ある時間にし、各

地区に広めていこうと思います。

また、十一月の関プロ大会(栃木) にお

いて都小道研代表として、提案します。

なお八回の研究授業者と日程は次の通り

です。[本年度の研究授業者と日程]

①六月八日(金) 世田谷区立中里小

塚原 雄太 主任教諭(五年)

②六月二十五日(月) 目黒区立上目黒小

櫻井 秀子 主任教諭(四年)

③七月十日(火) 狛江市立狛江第一小

庄司 寛之 教諭(四年)

④九月二十一日(金) 太田区立北糀谷小

林  洋平 主任教諭(二年)

⑤十月三十日(火) 日野市立日野第八小

門脇 悠美 主任教諭(四年)

⑥十一月十六日(金) 江東区立元加賀小

根本 淳子 主任教諭(五年)

⑦十二月七日(金) 新宿区立津久戸小

三井 伸也 主任教諭(六年)

⑧一月二十五日(金)

研究発表会 渋谷区立臨川小

調

 

 

 

 

 

調査部では、研究主題「豊かなかかわり

を求め、自己を磨く心を育てる道徳教育」

にかかわる調査をテーマに研究を深めてい