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一般社団法人 和歌山県植物防疫協会 第103号 2016. 【ダイコン黒芯症(上:外観 下:内部)】記事は2・3ページ ダイコン黒芯症の発生生態の解明と体系防除〔県農業試験場〕・・・・・・・・・・・・・・ エタノールによる土壌還元消毒と活性炭を利用したモモの 連作障害対策〔県かき・もも研究所〕 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 平成27年度農薬防除技術確認圃成績検討会概評〔県農業試験場/果樹試験場〕 ・・・・ 6 【事務局からのお知らせ】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

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一般社団法人 和歌山県植物防疫協会

情 報 第103号

2016. 2

【ダイコン黒芯症(上:外観 下:内部)】記事は2・3ページ

目 次

ダイコン黒芯症の発生生態の解明と体系防除〔県農業試験場〕・・・・・・・・・・・・・・ 2

エタノールによる土壌還元消毒と活性炭を利用したモモの

連作障害対策〔県かき・もも研究所〕 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

平成27年度農薬防除技術確認圃成績検討会概評〔県農業試験場/果樹試験場〕 ・・・・ 6

【事務局からのお知らせ】 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8

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ダイコン黒芯症の発生生態の解明と体系防除

和歌山県農業試験場 環境部 大谷洋子

1.はじめに

和歌山市のダイコン産地では、2009年頃より

「黒芯症」と呼ばれる根表面および内部の黒変

症状が発生し、問題となっています。黒芯症は

黒斑細菌病菌(以下、Psmおよび Pcal)、斑点

細菌病菌(以下、Xcr)、黒腐病菌(以下、Xcc)

が根内部に侵入して

起こります。いずれ

の病原菌も主として

葉に病斑を形成する

ので、葉の病徴から

病原菌を判別できま

す(表 1および図 2、

3)。和歌山市での黒

芯症はこのうち Psm

と Xcrによるもので

あることを確認しま

した(図 1)。そこ

で、本症状を引き起

こす病原菌の発生生

態を明らかにし、体

系防除の効果を実証しました。

2.感染時期

播種日(播種 0 日後)から播種 52 日後まで

約7日間隔で病原菌を接種したところ、Psm は

全ての接種日で、Xcr は播種 28 日後と 44 日後

を除く全ての接種日で根の発病が認められまし

た(図 4)。このことから、Psmおよび Xcrはダ

イコンの生育期間の長期に渡って感染し、発病

すると考えられました。なお、Xcr では生育初

期の接種で発病が多い傾向でした。

3.感染経路

発病株では、葉柄基部から根の髄部に向かっ

て黒変が進んでいる様子が観察されました。ま

た、健全なダイコンの葉柄折り取り痕に Psmま

たは Xcrの菌液を塗布すると、同菌液を頭上灌

注したときに比べて高率に黒芯症が再現されま

した(図 5)。これらのことから、黒芯症は Psm

または Xcrが葉柄基部から根内部に侵入して起

こり、葉柄基部に傷が存在すると感染が促進さ

れると考えられました。

Xcr

9%

その他

32% Psm

59%

図 1 黒芯症発病株か

らの分離細菌の構

成 ( 2011 ~ 2014

年、和歌山市) ダイコン 59 株の根内部の黒変

部分から細菌を分離。 その他:PsmとXcr以外の病原

性のない細菌

図 3 斑点細菌病菌(Xcr)による葉の病斑(左)と黒芯症(右) 図 2 黒斑細菌病菌(Psm)による葉の病斑(左)と黒芯

症(右)

表1 各病原菌により発病したダイコンにおける葉の病斑と根の症状

Psm:Pseudomonas syringae pv. maculicola Pcal:Pseudomonas cannabina pv. alisalensis Xcr:Xanthomonas campestris pv. raphani Xcc:Xanthomonas campestris pv. campestris

斑点細菌病 黒腐病

Psm Pcal Xcr Xcc

葉の病斑 黒褐色、多角形周縁が黒褐色で中央が白い、多角形

直径2~3mmの灰色壊死斑

葉縁が不正形またはV字状に黄変

中心部の水浸状腐敗 しない しない

中心部の空洞化 する する

黒斑細菌病

する

する

病原細菌(略称)

病名

根の症状

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4.体系防除の効果

黒斑細菌病に対して、予備試験で効果が高か

ったカセット水和剤およびカッパーシン水和剤

をダイコン生育初期に 7 日間隔で計 3 回散布

する体系防除(図 6)は、高い防除効果が得ら

れました(図 7)。なお、斑点細菌病に対して

は Zボルドーの登録があり、予防効果が高いこ

とを確認しています。

5.おわりに

本県で発生しているダイコン黒芯症は、Psm

または Xcrが葉柄基部から根内部へ侵入するこ

とが原因でした。これらの菌はダイコン生育期

間の長期にわたって感染し発病しますが、カセ

ット水和剤とカッパーシン水和剤を組み合わせ

た体系防除により黒芯症の被害を軽減できま

す。

0

20

40

60

80

100

発病株率(%)

接種日(播種後日数)

0

20

40

60

80

100

発病株率(%)

接種日(播種後日数)

図 4 病原菌の接種時期が黒芯症の発生に及ぼす影響 品種:‘初誉’、播種:2014年 9月 16日、調査:12月 10日、

1区 10株調査、2反復の平均

Psm Xcr

図 7 黒斑細菌病に対する体系防除の効果 品種:‘初誉’、播種、薬剤散布、病原菌接種および調査:図 6 の

とおり

葉および根の発病を次の指数により調査し、発病度を算出した。

葉 発病程度:株を真上から見たときの病斑面積が 0;病斑が認

められない、1;1~5%、2;6~10%、3;11~20%、4;21~

30%、5;31%以上、

発病度=Σ(発病指数×当該株数)/(5×調査株数)×100

根 発病程度:0;黒変なし、1;葉柄基部に微細な黒変、2;黒変・

腐敗が根の中位まで、3;黒変・腐敗が根の先端まで

発病度=Σ(発病指数×当該株数)/(3×調査株数)×100

0

20

40

60

80

100

体系防除区 無処理区

発病度

図 6 体系防除の概要

播種

10/7

カセット水和剤

1000倍

播種21日後

10/28

Psm接種

散布翌日10/29

播種28日後

カッパーシン水和剤

1000倍

11/4

播種35日後

カッパーシン水和剤

1000倍

11/11

収穫・調査

1/13

図 5 接種方法が黒芯症の発生に及ぼす影響 品種:‘初誉’、播種:2014年 9月 22日、調査:12月 26日。

根の発病を下記指数により調査し、発病度を算出した。発病度

は 10株の平均

根の発病指数:0;黒変なし、1;ごく微細な黒変がみられる、2;葉

柄基部付近に長さ 1cm 以上の黒変がみられる、3;根全体が

黒変、4;腐敗・枯死

発病度={Σ(発病指数×当該株数)/(4×調査株数)}×100

0

10

20

30

40

葉柄折り取り痕

への塗布

頭上灌注 葉柄折り取り痕

への塗布

+頭上灌注

無処理

接種方法

発病度

Xcr

0

10

20

30

40

葉柄折り取り痕

への塗布

頭上灌注 葉柄折り取り痕

への塗布

+頭上灌注

無処理

接種方法

発病度

Psm

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エタノールによる土壌還元消毒と活性炭を利用したモモの連作障害対策

和歌山県果樹試験場かき・もも研究所 和中 学

1.はじめに

モモは連作障害(いや地現象)が発生し

やすく、改植を重ねるにつれ樹の生育が劣

り(写真1)、生産性が低下します。対策と

して、大苗移植や客土が行われていますが、

いずれも労働負担が大きく、生産者が高年

齢化する中で、省力化が課題となっていま

す。

そこで、エタノール資材を用いた土壌還

元消毒と木質系活性炭の土壌混和処理を併

用したモモの連作障害回避技術の開発に取

り組みました。

2.モモ連作土壌中の生育阻害要因低減技

術の検討

これまでの一連の試験結果から、モモ連

作圃場を土壌くん蒸剤で土壌消毒した後に

土壌中の生育阻害物質の吸着性に優れた活

性炭を処理することで、モモ定植苗の生育

阻害を低減できることが明らかになりまし

た。なお、複数の現地のモモ園土壌を採取

して調べた結果、植物寄生性の線虫密度は

極めて低かったことから、モモの連作障害

の原因として、根に由来する生育阻害物質

の他に既知の土壌病害以外の何らかの有害

微生物が影響している可能性も示唆されて

います。

しかし、土壌中にはきわめて多様な微生

物が生息し、そのうち培養可能なものはご

く一部に過ぎないことなどから、連作障害

発生のメカニズムが十分解明されていない

ためモモに農薬登録のない土壌くん蒸剤の

実用化は難しい状況にあります。各種の土

壌消毒法について検討した結果、45℃以上

の高温処理や熱水処理が有効でした。ただ

し、熱水処理には高価な処理機や大量の水

を必要とします。そこで、より簡便な処理

法を検討したところ、太陽熱消毒(図1中

の水処置)ではほとんど効果が認められま

せんでしたが、低濃度エタノール水溶液を

用いた土壌還元消毒が連作による苗木の生

育阻害を低減できることがわかりました

(図1)。

近年、土壌還元消毒法は、野菜・花き等

の土壌病害対策に環境負荷の少ない処理法

として注目されています。土壌還元消毒の

作用機作については未解明な点もあります

が、有機物がエサとなり土壌微生物が活性

化すると土壌中の酸素を減少させて好気性

の土壌病原菌や線虫の密度を低下させると

ともに、土壌の還元化に伴い生じる有機酸

や金属イオンによる殺菌効果もあると考え

られています。

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3.開発した連作障害対策技術について

処理法は図2に示すとおりです。前作の

モモの根を極力取り除いて整地した後にエ

タノール水溶液で湛水処理します。エタノ

ール水溶液の処理濃度は8月中旬処理の試

験では1~1.5%で効果が認められました

が、9月上旬処理では濃度2%では効果が

認められたものの濃度 1.5%では、8月中

旬処理に比べ効果が劣りました。9月に入

り秋雨前線の影響などで曇雨天が続き十分

な地温が確保できなかった場合には、十分

な効果が得られないことが想定されること

から、極力8月中に処理を行うのが良いと

考えます。

エタノール処理後、酸素の遮断や高温状

態維持のため1~2か月ポリ被覆します。

その後、定植前に植え穴(直径 100cm、深

さ 30cm 程度)周辺を掘り起こした土壌に木

質系活性炭約1kg を混和した後に苗木を

定植します。

本技術は、植え付け予定地に山土を購入

して客土を行う従来の方法に比べ、作業時

間が約6割に短縮でき、コストは従来の約

3割の苗木1本あたり約 2000 円の資材費

(エタノール処理濃度 1.5%)で処理が可

能です。

4.おわりに

本技術の処理時期は高温期に限定される

ため、モモ老木樹の伐採や資材の準備等を

事前に計画的に行う必要がありますが、客

土等の実施が難しい園地では有効な対策技

術になると考えます。

すでに、技術マニュアルも作成しており

ますが、資材の入手先等の詳細については

当研究所まで直接お問い合わせいただけた

ら対応させていただきます。

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平成27年度病害虫及び雑草防除技術確認圃成績検討会の概要

病害虫及び雑草防除技術確認圃調査成績が平成27年11月26日に開催された

その実概要は以下のとおりです。 【水稲・野菜】 1.水稲の病害虫

スクミンベイト3、ジャンボたにしくん、エバーゴルワイド箱粒剤の3剤が試験され、いず

れも普及性があると評価されました。

2.野菜の病害虫

トマト、ミニトマト、きゅうり、いちご、 えんどう、はくさい、ブロッコリーについて、 殺菌

剤のべ5剤、殺虫剤4剤が試験され、いず れも普及性がある~高いと評価されました。

3.水稲の除草剤

クミスターLフロアブル/アルファープロL フロアブルが2地域で、ワイドショット1キロ粒剤が

3地域で実施され、いずれも高い除草効果でした。

(農業試験場 環境部 井口雅裕)

第1表 平成27年度病害虫及び雑草防除技術確認圃等成績一覧

No.

作物名

薬剤名

対象病害虫名

調査

例数

結果

普及性の

評価

対照薬剤名

対照薬剤との比較

無処理との比

薬害

1

水稲

シキポヱプアテ3

シキポヨヱゲオ

4

シキポヌヱ

効果がまさる

効果はある

認められ

な かった

ある

2

水稲

ザメヱペたにしくん

シキポヨヱゲオ

2

シキポヌヱ

効果がまさる

効果はある

認められ

な かった

ある

3

水稲

ウノヺゲラロアデ箱

粒剤

イヱォ類

1

ビラコホヺテ箱粒剤

効果はほぼ同等

認められ

な かった

ある

4

テボテ

ポドテボテ

サギトマ WDG

葉かび病

1

グチソヺ水和剤

効果がまさる

効果はある

認められ

な かった

高い

5

きゅうり

プニスチテ水和剤

べと病

1

ョヱボヱビル゠ピラ

効果はほぼ同等

効果はある

認められ

な かった

ある

6

いちご

サギトマ WDG

うどんこ病

1

゠ビゥチテビル゠ピラ

効果がまさる

効果はある

認められ

な かった

ある

7

実えんどう

アヱフリチサュヱキヨ゠

灰色かび病

2

ルピョヺラ水和剤

効果はほぼ同等

効果が高い

認められ

な かった

ある

8

はくさい

ボシソヒヺシ水和剤

軟腐病

1

Zペラデヺ

効果はほぼ同等

効果はある

認められ

な かった

ある

9

テボテ

プニパ゠ OD

ケトザョポ類

1

プシテオヺデ水溶剤

効果がまさる

効果はある

認められ

な かった

ある

10

きゅうり

イョョDF

エヱサヂケトザ

ョ ポ

1

プシテオヺデ水溶剤

効果はほぼ同等

効果が高い

認められ

な かった

ある

11

はくさい

プヨボヺキSC

゠ピョマサ類

1

効果はある

認められ

な かった

ある

12

ピルチケヨ

フヨルチセ粒剤

ケトオ

゠エマサ

゠ピョマサ類

1

フリノセヱビル゠ピ

ラ5 フリノセヱビ

ル゠ピラ5

効果がまさ

る 効果がま

さる

効 果 が 高

い 効果が

高い 効果

が高い

認められ

な かった

高い

13

水稲

キポシソヺLビル゠ピ

ラ/

゠ラビゟヺフルLビル゠

ピ ラ

水田雑草

2

テチフオヱLビル゠

ピラ ゲイロヱLビ

ル゠ピラ

効果はほぼ同等

効果が高い

認められ

な かった

ある

14

水稲

ロアデサュチテ1カル粒剤

水田雑草

3

コヱハヱタ1カル粒

効果はほぼ同等

効果が高い

認められ

な かった

ある

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【果樹】

1.かんきつ類

アビオン-Eの混用によるジマンダイセン水和剤の黒点病に対する防除効果向上は認められませんでした。

マスターピース水和剤はかいよう病に対して、対照のICボルドー66Dに比べ効果が劣りました

が、環境にやさしい剤であるので、有機栽培、特別栽培での使用場面は期待できるとのことでした。

デイアナWDGはチャノキイロアザミウマに対して、対照のコルト顆粒水和剤、エクシレルSEと

ほぼ同等の防除効果が認められました。

ターム水溶剤の果実肥大効果については認められませんでした。さらに、糖度が低くなる傾向もみ

られました。

いずれの剤も薬害の発生は認められませんでした。

2.もも

コンフューザーMMの処理はナシヒメシンクイによる新梢の芯折れ被害が無処理区より少

なく、ナシヒメシンクイ、モモハモグリガのフェロモントラップの調査で無処理区と比べて

殺数が非常に少なく、高い交信攪乱効果もみられました。薬害の発生は認められませんでした。

3.いちじく

ICボルドー66Dの株元灌注処理はイチジ ク株枯病に対して、対照のトリフミン水和剤と

ほぼ同等の防除効果が認められました。薬剤処理区は結果枝長が無処理区に比べ長い傾向を示

し、土壌簡易調査による挿し枝への病原菌の感染はみられませんでした。なお、薬害の発生は

認められませんでした。

(果樹試験場 環境部 中 一晃)

和歌山県植物防疫協会
タイプライタ
平成27年度農薬技術確認圃成績検討会
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○ 平成27年2月9日、一般社団人和歌山県

植物防疫協会平成27年度第3回理事会を

和歌山市の県民文化会館で開催しました。

議案は、

第1号議案 平成28年度事業計画及び収支予

算案承認の件

第2号議案 平成28年度通常総会招集の件

がそれぞれ上程され、事務局の説明後、各議案

が承認されました。

続いて、定款に基づき、会長と常務理事が平

成27年5月から平成28年1月までの職務執

行状況について報告しました。

平成28年度の主な事業計画は、次のとおり

です。

1)総会、理事会の開催

通常総会 6月

理 事 会 5月下旬、2月上旬

監 査 会 5月下旬

2)植物防疫推進事業

機関誌「協会情報」の発刊 (3回)

農薬適正使用普及推進

植物防疫に関する研修会の開催

3)農薬技術確認圃設置事業技術確認圃の設置

成績発表及び設置検討会等の開催

4)委託試験事業

(一社)日本植物防疫協会からの受託

(公財)日本植物調節剤研究協会受託

委託者主催の設計検討会等への出席成績検

討会等の開催

委託試験研究員及び試験員の研修

また、平成28年度の予算は、次のとおりで

す。

1)実施事業会計

・経常収益

・経常費用

植物防疫推進事業費

管理費

当期経常増減額

2)その他の事業

・経常収益

事業収益

受取補助金

雑収益

・経常費用

農薬技術確認圃試験事業費

受委託試験事業

当期経常増減額

3)法人会計

・経常収益

受取会費

雑収益

・経常費用

管理費

当期経常増減額

当期一般正味財産期末残高

360

550

△910

32,350

500

3

850

31,710

293

1,300

22

680

642

25

当事業計画に基づき、事業推進に努めます。

〇 平成28年度の通常総会の開催を6月に計

画しています。 日時、場所等詳細は、おって

ご連絡しますので、会員の方、ご出席の程よろ

しくお願いいたします。

協会情報 第103号

2016年(平成28年)2月発行

発行者 阪 上 日 吉

編集者 市 川 昌 平

発行所 一般社団法人和歌山県植物防疫協会

〒640-8281 和歌山市湊通丁南1-3-1

電話/FAX 073-431-4190

E-mail [email protected]