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大陸移動説
大陸移動説 図表P71
•アルフレッド・ウェゲナーが1912年に「大陸と海洋の起源」で提唱
最初、彼は南アメリカ大陸東岸とアフリカ大陸西岸の海岸線が良く似ていることに気がついた。
他にも複数の根拠をあげて世界の大陸は昔は一つにまとまっていたと提唱した。
大陸移動説の海岸線の類似以外の根拠
•過去の氷河の分布
•過去に生息した古生物の分布
•過去に形成された古い岩石の分布
•過去に形成された山脈の分布
南アメリカ
北アメリカ
アフリカ
ユーラシア
南極
インド
オーストラリア
ヨーロッパ
化石の分布 図表P71•大陸が一つにまとまっていたと仮定すると、現在は分断されている大陸で、共通の陸生生物の化石の分布について、うまく説明できる。
大陸移動説
•ウェゲナーは約3億年前に「超大陸パンゲア」があったと提唱した。
•しかし、彼は「大陸を動かす原動力は何か?」について、説明ができなかった。
パンゲア⇒意味はギリシャ語で「すべての陸地」
•そのため大陸移動説は学会に受け入れられることなく、その後数十年間忘れさられた・・・。
世界の大地形の分布 P19図6
•海洋底には海嶺(海底山脈)と火山島や海山、そして海溝などが存在する。
海洋底の年代 P22図14
海嶺軸を対称にして年代が古くなっている
海洋底の年代 P22図14
最も古い海洋底(約2億年前)
最も新しい海洋底(約100万年前)
プレートの分布 P19図7
• 地球上には厚さ数十~250kmほどのプレートが十数枚あり、各々は独自に年間数cmの速さ(数cm/年)で移動している。
世界の震央分布 P18図3•震源の深さが100kmより浅い地震
世界の震央分布 P18図4•震源の深さが100kmより深い地震
世界の震央分布 (図3+図4)・分布は似ているが、ややずれている
世界の火山分布 P18図5
•主に太平洋を取り巻く地域に分布している
世界の火山分布 図表P70
•プレートの沈み込む所には多くの火山がある
リソスフェアとアセノスフェア
•アセノスフェア⇒プレートの下の高温で流動的な領域
•リソスフェア(≒プレート)⇒アセノスフェアの上の硬い領域
•軟らかいアセノスフェアの上を、硬いリソスフェアが移動していく
P23図16 P24 発展硬さの違い 物質の違い
地震波速度が遅い
3種のプレートの境界 P17図2①拡大する境界
②収束する境界 ③すれ違う境界
プレートの分布 P19図7
①拡大する境界②収束する境界
③すれ違う境界
P18図3+P19図7改浅い地震はプレートの境界部で多発している
P18(図3+図4)+P19図7改
収束境界では深い地震も発生している
①拡大する境界(海嶺)
東太平洋海嶺
海嶺では、引き裂かれるように海底が裂けて、中央部に地溝帯を形成しながら拡大していく。
中央海嶺
地殻
マントル
玄武岩質マグマ
プレート
トランスフォーム断層
地溝帯(リフト) P19図8参照
①拡大する境界:海嶺(海底火山)
•海底火山活動によって形成された独特の形状の溶岩を「枕状溶岩」と呼ぶ。
東太平洋海嶺の枕状溶岩
①拡大する境界:(海底火山活動)
•中央海嶺からは高温のマグマが湧き上がっており、熱水の噴出孔などが数多く存在する。そこでは独特で多様な生態系が築かれている。
熱水噴出孔
(ブラック・
スモーカー)
地球の生命の誕生場所?
①拡大する境界:アイスランド地溝帯(海嶺が島を縦断している)
17831963
北米プレート
ユーラシアプレートエイヤフィヤトラヨークトル火山(2010)
1783:ラキ火山1963:ヘイマエイ島
①拡大する境界:ギャオ
北米プレート
ユーラシアプレート
張力によって、大地が引き裂かれている
①拡大する境界:大陸の地溝帯地溝帯(リフト)
例:東アフリカ大地溝帯
正断層型の地震が発生する
①拡大する境界:アフリカ大地溝帯
人類発祥の地?
②収束する境界 図表P75弧-海溝系(島弧-海溝系)
•海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む領域で、海溝沿いに島弧が形成される
海洋プレートは大陸プレートより密度が大きい
島弧縁海
海溝
アセノスフェア
海洋プレート
大陸プレート
付加体
②収束する境界:島弧 P16図1
•大陸側に海溝と並列して弓なりに存在する島々を「島弧」と呼んでいる。
•島弧の大陸側にある内海を「縁海」と呼んでいる。
東シナ海
日本海
オホーツク海
ベーリング海太平洋プレート
ユーラシアプレート
日本列島(島弧)
日本海(縁海)
北米プレート
②収束する境界 島弧と陸弧
•島弧海溝と並列して内海をはさんで、大陸側に存在する島々(日本列島等)
•陸弧大陸縁にある山脈(例:アンデス山脈)
アリューシャン列島
千島列島
日本列島
琉球列島
ベーリング海
オホーツク海
日本海
東シナ海
アンデス山脈 P20図9
•南米大陸西岸にある山脈で日本海のような縁海がなく、大陸と島弧が重なっている。
•アンデス山脈のような大陸縁にある山脈を「島弧」に対して「陸弧」と呼んでいる。
縁海が存在しない
②収束する境界:島弧と火山列•島弧は沈み込んだプレートの上部で生じたマグマによって形成された火山列から成る。
島弧縁海 海溝
逆断層型の地震が発生する
北米プレート
日本付近のプレートと境界
太平洋プレート
フィリピン海プレート
ユーラシアプレート
北極上空から見たプレート境界
北米プレート
ユーラシアプレート
日本列島
北極
②収束する境界:衝突帯
チベット高原
★エベレスト
ヒマラヤ山脈
インド
アンモナイトの化石
P20図10
②収束する境界 海洋生物の化石
アンモナイトは主に中生代に浅い海に生息した古生物
ヒマラヤ山脈で見つかるアンモナイトの化石
②収束する境界 P20 図11
•プレート運動により北上した古インド大陸は、沈み込めずにユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈が形成された。
古インド大陸
②収束する境界 P20 図11
•大陸プレート同士の収束境界(衝突境界)
造山帯の形成
付加体の形成
②収束する境界 世界の新期造山帯
•収束する境界では、新しい山脈が形成されている
アンデス山脈
③すれ違う境界
東太平洋海嶺
大西洋中央海嶺
③すれ違う境界トランスフォーム断層
プレート境界で生成される横ずれ断層のこと。ほとんどのトランスフォーム断層は、中央海嶺と交差する形で存在している。
海嶺
海嶺
トランスフォーム断層
③すれ違う境界 P19図7
サンアンドレアス断層
③すれ違う境界 サンアンドレアス断層P21図12
・トランスフォーム断層が陸上に現れている。右横ずれ断層で、約2000万年前から活動する全長1300kmの活断層。移動速度35mm/年。
食い違った柵
★サンフランシスコ
★ロサンゼルス
サンアンドレアス断層
海嶺
プレート境界のまとめ P21
•それぞれの境界におけるプレートの移動方向や地形・地震活動・火山活動との関連や典型例に着目
プレートテクトニクスによって説明できる現象
•世界の各大陸の移動
•海底地形の様子(海嶺や海溝)
•浅発地震や深発地震面の存在
•火山帯や造山帯の形成
•太平洋の火山諸島の形成(ホットスポット説)