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2. 連続離散と建築 2-1. 連続離散 「連続離散」はあらゆるスケールに存在している。「渋 谷」は渋谷区を指し、漠然としたエリアを指し、駅周辺 を指し、駅も指している。私たちは、状況により認識の 適正なスケールを無意識に選択しているのである (Fig.05) その総体として「渋谷」は、部分の多重集合として認識 されており (Fig.06) 、その部分集合である「渋谷」もまた、 さらに大きな集合の部分であると言える。 2-2. 既存建築における連続離散 建築において「連続離散」は、伝統的日本建築にみる ことができる (Fig.07/01) 。西洋における都市と建築を一体 とする組積造の建築構法とは異なり、軸組み構法により 緩やかに分節された空間は、様々な用途に転用が可能 である。また、SANAA 設計による金沢21世紀美術館 は、巨視的に見て機能的に「連続離散」を実現している が、空間内で「連続離散」を体感することはない (Fig.07/02) 一方、乾久美子設計による新八代駅前モニュメントは、 建築との距離の関係によって視覚的に「連続離散」を感 じることが可能である (Fig.07/03) 。このように、建築のあ る断片を取り出すと「連続離散」が実現している建築が あげられるが、どの断片を取り出しても「連続離散」が 見られる建築はまだ無いと言える。 パーティションによって動線・機能・視覚・空間 の連続性と離散性の高さを調節している。 収納スペースを主空間から切り離し、機能と空間 を固定化せずに使用することができる。 建築との距離の関係で、「連続離散」を体感する ことが出来る。離れて見ると、空間の内と外は離 散的に認識され、建築に近づくと連続的に認識 することが出来る。 展示空間を、機能を固定しないまま離散させ、機 能的な連続離散を得ている。 離散形状を操作することによって交流空間と展示 空間の主体性を曖昧にし、空間体験の連続性を高 めている。 2 1 S A N A A 01 02 03 1. 背景と目的 1-1. 都市とインターネット空間の認識 近年、都市やインターネット空間はますます拡大し、 複雑化している。しかし私たちは、自分に必要な部分の みを断片的に認識し、その状況に応じた情報量を適宜取 捨選択することで、適正な解像度によって都市空間を把 握し、不自由なく生活している (Fig.01,02) 1-2. 認識の仕組みと連続離散 私たちはあらゆる状況に対して便宜的に、部分と全体 を連続的もしくは離散的に認識することを、無意識に繰 り返して生活している (Fig.03,04) 。このように、認識上で 連続と離散という背反する概念が表裏一体の関係にある ことを「連続離散」と定義する。 都市空間での認識は、その状況や個人によって異なるが、 絶対的な全体像を必要とする場面が無いため、認識上不確 かな状態であっても、私たちは気にすること無く生活でき ている。 1-3. 連続離散空間モデルによる建築設計手法 本修士設計は、都市やインターネット空間において、 私たちの認識上、連続と離散という背反する概念が表裏 一体の関係にあることを「連続離散」と定義し、その概 念を建築空間に応用した「連続離散空間モデル」を用い て、部分及び全体の関係性が認識により異なり、その状 況や人に対して柔軟に適応する建築設計手法の作成を目 的とするものである。 連続離散空間モデルによる建築設計手法 指導教員 吉松秀樹 教授                           5ACBM021 時田隆佑 Architectural design method by using continuous ∩ discrete model TOKITA Ryusuke 部分の集合による全体像認識 /Fig.03 部分の認識 /Fig.04 Shibuya Omotesando Hiro Roppongi Azabujuban Nogizaka Meijijingu-mae 500m tokyo Shinjuku Sta. Tokyo Sta. Shibuya Sta. Ebisu Sta. Ginza Sta. Hamamatsucho Sta. 400% floor area ratio 1000% 商業地域の断片的認識 /Fig.01 地下鉄駅による断片的認識 /Fig.02 連続的渋谷 /Fig.06 既存建築における連続離散 /Fig.07 離散的渋谷 /Fig.05

連続離散空間モデルによる建築設計手法™‚田.梗概.pdf · Isovist fieldとはある断面における視認領域の関係 性を示したもので、どの断面を切るかによってIsovist

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  • 2. 連続離散と建築2-1. 連続離散 「連続離散」はあらゆるスケールに存在している。「渋谷」は渋谷区を指し、漠然としたエリアを指し、駅周辺を指し、駅も指している。私たちは、状況により認識の適正なスケールを無意識に選択しているのである (Fig.05)。その総体として「渋谷」は、部分の多重集合として認識されており (Fig.06)、その部分集合である「渋谷」もまた、さらに大きな集合の部分であると言える。

    2-2. 既存建築における連続離散 建築において「連続離散」は、伝統的日本建築にみることができる (Fig.07/01)。西洋における都市と建築を一体とする組積造の建築構法とは異なり、軸組み構法により緩やかに分節された空間は、様々な用途に転用が可能である。また、SANAA設計による金沢21世紀美術館は、巨視的に見て機能的に「連続離散」を実現しているが、空間内で「連続離散」を体感することはない (Fig.07/02)。一方、乾久美子設計による新八代駅前モニュメントは、建築との距離の関係によって視覚的に「連続離散」を感じることが可能である (Fig.07/03)。このように、建築のある断片を取り出すと「連続離散」が実現している建築があげられるが、どの断片を取り出しても「連続離散」が見られる建築はまだ無いと言える。

    パーティションによって動線・機能・視覚・空間の連続性と離散性の高さを調節している。収納スペースを主空間から切り離し、機能と空間を固定化せずに使用することができる。

    建築との距離の関係で、「連続離散」を体感することが出来る。離れて見ると、空間の内と外は離散的に認識され、建築に近づくと連続的に認識することが出来る。

    展示空間を、機能を固定しないまま離散させ、機能的な連続離散を得ている。離散形状を操作することによって交流空間と展示空間の主体性を曖昧にし、空間体験の連続性を高めている。

    金沢21世紀美術館/SANAA

    日本家屋

    新八代駅前モニュメント/乾久美子

    01

    02

    03

    1. 背景と目的1-1. 都市とインターネット空間の認識 近年、都市やインターネット空間はますます拡大し、複雑化している。しかし私たちは、自分に必要な部分のみを断片的に認識し、その状況に応じた情報量を適宜取捨選択することで、適正な解像度によって都市空間を把握し、不自由なく生活している (Fig.01,02)。

    1-2. 認識の仕組みと連続離散 私たちはあらゆる状況に対して便宜的に、部分と全体※を連続的もしくは離散的に認識することを、無意識に繰り返して生活している (Fig.03,04)。このように、認識上で連続と離散という背反する概念が表裏一体の関係にあることを「連続離散」と定義する。都市空間での認識は、その状況や個人によって異なるが、絶対的な全体像を必要とする場面が無いため、認識上不確かな状態であっても、私たちは気にすること無く生活できている。 

    1-3. 連続離散空間モデルによる建築設計手法 本修士設計は、都市やインターネット空間において、私たちの認識上、連続と離散という背反する概念が表裏一体の関係にあることを「連続離散」と定義し、その概念を建築空間に応用した「連続離散空間モデル」を用いて、部分及び全体の関係性が認識により異なり、その状況や人に対して柔軟に適応する建築設計手法の作成を目的とするものである。

    連続離散空間モデルによる建築設計手法                          指導教員 吉松秀樹 教授                           5ACBM021 時田隆佑

    Architectural design method by using continuous ∩ discrete model TOKITA Ryusuke

    部分の集合による全体像認識 /Fig.03 部分の認識 /Fig.04

    Shibuya

    Omotesando

    Hiro

    Roppongi

    Azabujuban

    Nogizaka

    Meijijingu-mae500m

    tokyo

    Shinjuku Sta.

    Tokyo Sta.

    Shibuya Sta.

    Ebisu Sta.

    Ginza Sta.

    Hamamatsucho Sta.

    400%

    floor area ratio

    1000%

    商業地域の断片的認識 /Fig.01 地下鉄駅による断片的認識 /Fig.02

    連続的渋谷 /Fig.06

    既存建築における連続離散 /Fig.07

    離散的渋谷 /Fig.05

  • 3-3. 連続離散モデルの空間化 3-3-1. 室の分節と分節壁の厚みによる要因 室を分節していくと、Isovist field に島(視覚的境界場)が現れ、分節が多くなるほど、その島は開口付近から室の中心付近へと移動していく。さらに、分節壁の厚みを増やしていくと、その状況はさらに明確なものとなる (Fig.13)。

      

    3-4. 連続離散空間モデル 連続離散モデルを平面方向及び断面方向に展開し、「連続離散空間モデル」を導く (Fig.14)。

     得られた「連続離散空間モデル」は、視覚的関係性のみを空間的に示したものであり、実際の建築空間においては動線の問題により機能しない。そこで、連続離散空間モデルの視覚的特性を残しながら、建築空間モデルへの展開が必要となる。

    3. 連続離散のモデル化 本計画では既存建築における連続離散認識の大半を視覚情報から得ていることを踏まえ、人間の視知覚に焦点をあて、身体性に基づいたモデルの作成を行い、「連続離散」が空間体験と直結するようなモデルの作成を目的とする。3-1. 分節のための開口 形式的かつ身体的に「連続離散」を実現するために、空間の分節と連結を再考し、連続と離散という背反する概念を同時に満たす空間の分節方法を考察する必要がある。そのために本計画では、開口を伴う分節壁に着目し、その開口の操作によって「連続離散」を導く。3-2.Isovist による「連続離散モデル」 3-2-1.Isovist(等視場)の特性 ここで知覚と行為についてのバランスのとれた考察である「Isovist※」の概念を用いる。人間は、今はこの等視場内に、次はあの等視場内にと、(視覚 )空間の移動を常に繰り返しており (Fig.08)、その空間は等視場の集積として、平滑なフロアにおいてでも、等視場域(Isovist field)で表すことができ (Fig.09)、その空間内での視覚的関係性を具現化することが可能である (Fig.10)。

      3-2-2.Isovist field(等視場域)の特性 Isovist field とはある断面における視認領域の関係性を示したもので、どの断面を切るかによって Isovist field の分布は変化する。Isovist の概念は空間内の移動を前提とするものであり、建築空間においては立位時のアイレベルでの Isovist field が重要となる (Fig.11)。

     3-2-3. 連続離散と Isovist 建築空間内の移動を考えたとき、一般的に物理的境界付近が外部との関係性の最も強い部分として認識され、そのグラフは谷型となる (Fig.12/ 上 )。それに対して、逆位相となるような山型の視覚的関係性を空間に与えることで、単位空間内に視覚的境界が発生し、開口による分節が可能となる。この時、空間内での認識は、物理的境界と、視覚的境界によって、境界のもつ認識的拘束力が弱まり、「連続離散」が導かれる (Fig.12/ 下 )。ここで、単位空間における山型で表される視覚的関係性を、「連続離散モデル」と定義し、空間化を試みる。

    Isovist の変化 /Fig.08 Isovist field/Fig.09 関係性の具現化 /Fig.10 物理的境界 視覚的境界視覚的境界場

    室の分節と分節壁の厚みによる要因 /Fig.13

    物理的境界 視覚的境界

    一般的空間知覚

    連続離散モデル

    単位空間 単位空間 単位空間

    物理的境界

    単位空間 単位空間 単位空間

    連続離散モデルによる認識 /Fig.12

    15501850

    14501150

    アイレベルによる Isovist field の変化 /Fig.11

    連続離散空間モデル /Fig.14

  • 4. 連続離散空間モデルによる設計手法4-1. 連続離散空間モデルの展開 ここでは、「連続離散空間モデル」を建築空間として成立させるためにモデルの展開を提示する (Fig.15)。 4-1-1. 水平拡張タイプ 水平方向の移動が可能となるよう、開口と動線を一致させる。水平方向で連続離散を感じることが出来る (Fig.15/左 )。 4-1-2. 垂直拡張タイプ 垂直方向の移動が可能となるよう、開口と縦動線を一致させる。垂直方向で連続離散を感じることが出来る(Fig.15/中)。 4-1-3. 混合拡張タイプ 水平及び垂直方向の移動が可能となるよう、開口と動線を一致させる。水平及び垂直方向で連続離散を感じることが出来る (Fig.15/右 )。

    4-2. 形態パターンのスタディー 水平拡張タイプにおける開口の形態パターンを示し、「連続離散空間モデル」による建築デザインの例を3タイプの住宅によって示す (Fig.16/01/02/03)。 4-2-1. 空間独立パターン

     4-2-2. 空間独立変位パターン

     4-2-3. 空間変位パターン

    5. 建築への応用

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が一致しているため、部分と全体の関係が程よく解け合う。

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が不一致しているため、単位空間としての認識がされやすいが、少し動けば全体としての認識も可能である。

    物理的境界を面として認識しづらく、動線と開口が一致しているため、単位空間としての認識がされづらく、部分と全体が解け合っている。

    Fig.16/01

    設計プロセス /Fig.17

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が一致しているため、部分と全体の関係が程よく解け合う。

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が不一致しているため、単位空間としての認識がされやすいが、少し動けば全体としての認識も可能である。

    物理的境界を面として認識しづらく、動線と開口が一致しているため、単位空間としての認識がされづらく、部分と全体が解け合っている。

    Fig.16/02

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が一致しているため、部分と全体の関係が程よく解け合う。

    物理的境界を面として認識しやすく、動線と開口が不一致しているため、単位空間としての認識がされやすいが、少し動けば全体としての認識も可能である。

    物理的境界を面として認識しづらく、動線と開口が一致しているため、単位空間としての認識がされづらく、部分と全体が解け合っている。

    Fig.16/03

    連続離散空間モデルの展開 /Fig.15

    会議室book store貸しオフィス 読書室

    読書室

    cafelibrary

    専門書

    mediatheque

    step_01.プログラムの連続離散

    メディアテークに必要と思われるプログラムをパブリックからプライベートなものに細分化させ、再構築し、メディアテークに落とし込む。

    step_02.上下層での連続離散

    上層から下層にプログラムを細分化させ、縦動線で繋げる。

    step_03.平面方向での連続離散

    上層はワンルームの空間をゾーニングによって分割するのに対して、下層は分割した室群のいくつかにプログラムを設定する。上下の層で逆の操作を用いて連続離散を導くことで、ひとつの室に対して多重なプログラムを与える。

    step_04.空間内での連続離散

    連続離散空間モデルを応用して、空間化していく。裏の機能や構造を、視覚的関係性が崩れないよう設定しデザインしていく。

    step_05.内と外の連続離散

    緩やかな傾斜地にメディアテークを置くことで、上下層のどちらからでもアクセスが可能となる。また、ヴォリュームの操作によって、建築の内と外を緩やかに繋げる。

  • 5-1. プログラムの設定 本修士設計は、「連続離散空間モデル」の有用性を、公共建築でありながら私的空間性が高いメディアテークの設計において検証する。個の集合に対しての公共空間と、集団の中の個に対しての私的空間に相互に適応した施設を計画する。5-2. 設計プロセス メディアテークに求められるプログラムを再構築し、様々なゾーニングを平面及び断面方向に重ね合わせ、多重な機能を空間に与え、機能的な連続離散を導いた。さらに「連続離散空間モデル」によって、空間に体感的な連続離散の特質を与え、建築のどの断片を取り出しても連続離散が見られるように設計した(Fig.17)。5-3. メディアテークと連続離散空間モデル ゾーニングの重ね合わせによって特徴づけられた空間を、連続離散空間モデルによって連続とも離散とも認識することが可能になったことで、その状況や人によって空間の認識が変化し、空間の使われ方が柔軟に変化することが確認された。公共建築でありながら、私的利用の多いメディアテークに最適な使われ方であるといえる (Fig.18)。6. 結び 本修士設計では、認識上連続と離散という背反する概念が常に表裏一体の関係にあることを「連続離散」と定義し、空間内での視知覚に「連続離散」を応用することによって、単位空間を連続とも離散とも認識することが可能となるような視覚的性質を空間に与えた。それにより、部分及び全体の関係性が認識により異なり、その状況や人に対して柔軟に適応する空間を「連続離散空間モデル」を用いて提案した。本設計手法は、多様な用途を内包する建築に対して、人々に空間の認識を委ねることにより、それぞれの状況や人に柔軟に適応する建築設計手法として有効である。

     2006 年度修士設計梗概集  東海大学工学研究科建築学専攻

    ※ 注釈・「部分と全体」 ここでの全体とは、部分として取り出せることが出来る全ての集合の総体を指す。つ まり、全体も部分のひとつであると考えられる。・「Isovist(等視場)」 1979 年に、建築家マイケル・ベネディクトが J・J・ギブソンの生態学的視覚論を展 開した概念。“等視場とは、その内の特別の点 xから完全に見通すことのできる空間 Vの閉部分区域である ”と定義されている。

    参考文献1)To take hold of space: isovists and isovists fields/ マイケル・ベネディクト /Environment and Planning B,1979,volume 6,pp47-652) 生態学的視覚論 /J・J・ギブソン /サイエンス社 /19853) サイバースペース /マイケル・ベネディクト /NTT出版株式会社 /19944) 集落の教え 100/ 原広司 / 彰国社 /19985) 都市の地球学 /原広司×槇文彦×黒川紀章 /株式会社ウェッジ /20036) 新ネットワーク思想̶世界のしくみを読み解く /アルバート=ラズロ・バラバシ / 日本放送出版協会 /2002連続離散とメディアテーク /Fig.18

    多層のゾーニングによる連続離散

    正反対の操作によって、性格のことなる連続離散が得られた上下層を縦動線で繋げることで、さらに多様な認識を引き起こす。

    section

    離散的ゾーニングによる連続離散

    私的性の高いプログラムを離散的に配置された空間に落としこむ。プログラムを与えられた部分は視覚的に緩やかに連続していき、空間の境界が曖昧なものとなることにより、状況によって認識に変化を与えることが可能となる。離散的なゾーニングによって、限りなく私的な部屋に近い認識を与えながらも、状況や人によってその機能が変化していく空間が広がる。

    1F plan

    2F plan

    連続的ゾーニングによる連続離散

    公共性の高いプログラムをワンルームの空間に重ね合わせ、大小の空間を連続させる。プログラムの重なり部分には、さらに公共性の高いリビングルームのような空間が生まれ、全体を緩やかに分節していく。また、分節壁の足下を浮かせることで、完全に視線は通らないが、隣の空間の雰囲気が伝わるようにした。連続的なゾーニングによって、限りなく公園に近い認識を与えながらも、それぞれのプログラムが独立して機能する空間が広がる。