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1 太陽光発電システム設計・運用セミナー 2018年10月1日 一般社団法人 太陽光発電協会 太陽光発電システムの 安全確保に対する取組み 181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島) 2 代表理事 ソーラーフロンティア株式会社 代表取締社長 平野敦彦 会員数 140社・団体 ■会員構成 組織運営・部会活動 社員総会の下に理事会 事務局直轄の国からの代行 申請業務受託事業や 幹事会傘下に部会活動実施 2018年9月20日現在 組織図 公益・関連機関・団体 セル・モジュールメーカー 21 周辺機器・部品・素材メーカー 36 販売・施工(ゼネコン・住宅 ・システムインテグレーター) 52 電力・エネルギー 18 その他 JPEAの体制 181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

太陽光発電システムの 安全確保に対する取組み - METI...2018年10月1日 一般社団法人太陽光発電協会. 太陽光発電システムの 安全確保に対する取組み

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太陽光発電システム設計・運用セミナー

2018年10月1日一般社団法人 太陽光発電協会

太陽光発電システムの安全確保に対する取組み

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

2

■代表理事ソーラーフロンティア株式会社代表取締社長 平野敦彦

■会員数 140社・団体

■会員構成

■組織運営・部会活動社員総会の下に理事会事務局直轄の国からの代行

申請業務受託事業や幹事会傘下に部会活動実施

2018年9月20日現在

■組織図

公益・関連機関・団体 4

セル・モジュールメーカー 21

周辺機器・部品・素材メーカー 36

販売・施工(ゼネコン・住宅・システムインテグレーター)

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電力・エネルギー 18

その他 9

JPEAの体制

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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一般社団法人太陽光発電協会(JPEA;Japan Photovoltaic Energy Association)

■ 沿革1987年 「太陽光発電懇話会」設立(京セラ稲盛会長が発起人代表)2008年 任意団体から法人へ移行2009年 「一般社団法人太陽光発電協会」へ改称2017年 懇話会設立以来、30年周年

■ 位置付け• 太陽光発電に関する利用技術の確立、普及促進、産業の発展を目的とする。• 太陽光発電業界の代表として、上記目的のために国に政策提言を行っている。

■ 主な活動◆ 政府・関係機関・自治体への働きかけ

1. 太陽光発電の普及に向けた提言2. 各種市場課題に対する対応(系統問題、安全設計手法、保守点検等)

◆事業者団体固有の活動1. 出荷統計の発信:四半期/月次統計2. 販売・施工の品質改善:販売規準の作成、施工技術者認定制度の運用 等3. 標準化・規格化:保守点検ガイドライン等4. 啓発活動:展示会(PV Japan)、シンポジウム、出力制御シミュレーション等

JPEAの概要

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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再エネの主力電源化に向けて

出典:再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会 中間整理(2018年5月)

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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<点検・設備診断>①定期点検(月次、年次)

(電気チェック/環境チェック)②予防保守③保全・構内整備

(セキュリティ/部品管理/除草/排水)④異常時の対応(連絡体制)⑤技術者の育成・配置⑥長期使用ガイドライイン作成

<発電量の確保>①遠隔監視システム②計測システム③緊急時駆けつけ④保守作業⑤システム性能維持・向上⑥レポート(予測と実績)⑦EPCとの連係⑧発電量データ管理・予測

①2019年対応②電力販売、買取価格③蓄電池補助④環境価値評価⑤自家消費需要⑥出力抑制対応⑦システム価格

1.安全・安心の確保2.発電量の維持・向上

3.さらなる事業拡大

主力電源に向け

長期安定電源化

⑧エネルギーマネジメント⑨O&M費⑩託送料金⑪HEMS⑫電力自由化⑬自治体との連系⑭啓発、普及

〇設備設計段階で将来の不具合を 小化( ①地質・地盤調査(土木設計) ②周囲環境調査・対応(排水設計、環境配慮設計) ③基礎・架台強度、対腐食(構造設計) ④電気設備備(機器 適配列、 適配線)設計

〇運転後も、O&Mを実施することで、発電所の資産価値の維持、健全な発電性能を維持〇O&Mの定期評価によって、セカンダリー市場での価値が判断される

系統整備効率運用

適正処理リサイクル

太陽光発電の主力電源へのチャレンジ

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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http://www.jpea.gr.jp/

クリック

http://www.jpea.gr.jp/topics/hyouka_guide.html

評価ガイド概要 http://www.jpea.gr.jp/pdf/hyouka_gaiyou.pdf評価ガイド(本文)http://www.jpea.gr.jp/pdf/hyouka_honbun.pdf評価ガイド(参考資料)http://www.jpea.gr.jp/pdf/hyouka_sankou.pdf評価項目一覧とチェックリスト(PDF)http://www.jpea.gr.jp/pdf/hyouka_checklist.pdf

JPEAホームページ トップ画面 「評価ガイド」のページ

②太陽光発電事業の評価ガイド

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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【課題】 ・長期安定発電を支える事業環境整備が必要・特に件数が多く、導入量も一定の割合を占める小規模太陽光発電設備(10kW~50kW)について、適切なメンテナンス・再投資をどう確保するか

【懸念】 ・適切な運用・保守の不在・小規模太陽光発電設備を中心に将来的な再投資が滞るリスク

【解決の方向性】• 太陽光発電事業のリスクを評価するための「評価ガイド」を作成。• 評価ガイドの普及・活用により、発電事業者が発電所の現状(リスク・価値等)

を理解し、修繕や保守点検、売却といった「行動の契機」につなげる。• また、評価ガイドが、発電所の事業性を評価する際の客観指標となることで、

発電所売買の透明性が向上し、中古市場の活性化につながる。• もって、太陽光発電所の健全化、長期安定稼働を実現する。

発電事業継続上のリスクの有無を評価するためのガイドをツールとして、事業環境を整備

②太陽光発電事業の評価ガイド:策定の目的

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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太陽光発電システムの設計と施工 太陽光発電保守点検ガイドライン 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

長期安定稼動のためには適切な設計・施工、適切な保守点検が必要であるが、これまでは「発電設備を中心とした技術的」なマニュアル等を策定し、周知・普及に取り組んできた。

今後は発電設備だけでなく、土地・権原、土木・構造関係も含め、発電「事業全体を評価」して、

長期安定稼動に対するリスクを洗い出し、発電事業全体の健全化へつなげるための

「評価ガイド」が必要。

発電設備を中心とした技術的なマニュアル

土 地 ・ 権 原 、 土 木 ・ 構 造 関 係 も 含 め た 発 電 事 業 全 体 を 評 価 す る

「太陽光発電事業の評価ガイド」を策定(※発電設備関係だけでなく、土木・構造関係、土地・権原関係、保守管理、金融・保険等の専門家も参画)

発電事業の自立的な適正化 ⇒設備全体としてとっておくべき対策が明確になり、結果として設計・設置工事等のイニシャルコストが低減。長期安定発電に資する適正なメンテナンスの促進。

中古市場の活性化 ⇒適正な発電事業のセカンダリー取引を活性化することで、買取期間終了後まで継続する長期安定稼動を実現する。

【期待される効果】

②太陽光発電事業の評価ガイド:策定の目的

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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評価ガイド策定の検討体制

委員会・ワーキンググループの構成

評価ガイドの主な評価項目(1) 土地・権利関係

・発電事業のための権原(発電・送電、事業用地等)

・事業用地の利用に係る

法令等手続き (関係法令)

(2) 土木・構造関係

・敷地・地盤・擁壁等の外観調査

・基礎・杭・土台・架台の確認、

排水状況

(3) 発電設備関係・電力関係書類、竣工図書関係書類・電気設計、設置機器、接続箱、パワコン等

・発電システム設計

各分野の専門家をはじめ、アカデミア、法律、金融、保険等幅広い関係者を委員として策定委員会を構成し、検討を進めた。具体的には3つのWGで詳細検討を実施した。

②太陽光発電事業の評価ガイド:概要(検討体制と評価項目)

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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1.事業のための権原1.1 発電・送電にかかる権原1.2 事業用地の使用にかかる権原1.3 事業に付帯する土地の使用にかかる権原

2. 事業用地の利用にかかる法令等手続き2.1 事業計画ガイドライン記載の法令手続き2.2 事業計画ガイドライン非記載の法令手続き2.3 法令外手続き

3. 地上設置型太陽光発電設備の土木・構造に関する評価3.1 設計図書等の書類の確認3.2 敷地・地盤・擁壁・法面等の外観調査3.3 アレイの配置等の確認3.4 基礎の確認3.5 架台・モジュールの確認3.6 工作物等の確認

4. 建築物上設置型太陽光発電設備の構造に関する評価4.1 設計図書等の書類の確認4.2 アレイの配置等の確認4.3 基礎の確認4.4 架台・モジュールの確認4.5 建築物の屋根(屋上)確認

5. 太陽光発電システム関係書類5.1 電力関連書類5.2 竣工図書関係書類5.3 維持管理関係書類

6. 発電システム設計6.1 レイアウト設計6.2 電気設計

7. 設置機器7.1 太陽電池モジュール及びアレイ7.2 接続箱7.3 集電箱7.4 パワーコンディショナー7.5 受変電設備7.6 監視装置及び計測装置等7.7 配線及び配線保護7.8 その他設備

参考資料1:評価手順(例)参考資料2:チェックリストとその用例参考資料3:結果報告書式(例)

発電事業の評価に必要な項目を、分野を跨いでまとめている。 評価には太陽光発電に関する知見、各々の評価項目に関する

一定の知見は必要。

②太陽光発電事業の評価ガイド:内容(評価項目と体系)

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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<以下のような手順を想定(評価ガイド・参考資料1)>評価依頼者が売買等のために発電事業の評価を依頼

評価実施事業者(1)評価対象発電所の確認

・事業(設備)ID・所在地(事業用地の全筆確認)

(2)評価項目及び評価深度(1次評価・2次評価)の検討・目的に応じた評価項目を選択・評価項目ごとに評価深度を決定・必要図書準備を依頼→発電事業者(稼動前なら施工事業者等)

(3)1次評価実施・図書の確認(現地に入らずに実施可能)・評価項目によっては、現地確認(目視等)

(4)2次評価実施(選択していれば、若しくは必要になれば)・現地の確認、調査、測定

(通常、専門的な知識が必要。資格が必要な場合有り)(5)評価結果まとめ

・報告書作成(概要、詳細リスト、詳細説明)・修繕・補修等が必要な事項を発見すれば早期に依頼者と協議

評価依頼者が評価結果により、発電事業の状況等を把握し、売却、購入、保守点検、修繕等を判断。

②太陽光発電事業の評価ガイド:内容(評価の手順)

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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発電事業を適正化する顧客の拡大

発電事業を評価可能な事業者の拡大・認定技術者制度の創設 等

発電事業の評価を顧客へ周知認定技術者のいる販売店等のWEB公開 等

太陽光関連事業者等 発電事業者等

適切な知見のある事業者の拡大

評価により事業リスク等を顕在化、・適切な設計・施工・適切な保守点検 等

評価により事業リスク等を把握、・必要な修繕・保守点検・売買 等

相互作用

情報公開 → 評価ガイドはJPEAのホームページで公開中 セミナー・研修等の企画・実施

評価ガイドの実効性ある普及イメージ

評価実施に対する制度的な後押し、評価に対する顧客側の理解醸成等の環境整備により、導入設備の健全化(及び淘汰)を進めることが長期安定稼働の実現のために非常に重要となる。

【評価ガイドの普及活動】

②太陽光発電事業の評価ガイド:今後の展開

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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②太陽光発電事業の評価ガイド:簡易チェックの目的

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

【簡易チェックの目的】

2017年4月1日施行の改正FIT法では、太陽光発電事業者が適切な事業を実施してない場合には認定の取消しを含む措置が設けられるなど、企画立案から発電設備の設計・施工、運用・管理、撤去及び処分の適切さがより厳しく求められている。

20年の固定価格買取期間に渡る長期安定した発電電力量の確保が投資回収の前提で、手続きの不備、設計の不備、施工の不備等による発電の中断、認定取消等の可能性は、大きな事業リスクになり得る。

本チェックシートは、「太陽光発電事業の評価ガイド」(太陽光発電事業の評価ガイド策定委員会2018年6月29日制定)を参考にして、太陽光発電事業が適切に行われているかどうかを簡易に評価・確認し、問題個所の早期発見及び是正の助けとすることを目的として作成した。

簡易チェックの判定結果はあくまで簡易なものであり、より精緻な評価を行うこと、またその場合には「太陽光発電事業の評価ガイド」を利活用されることを推奨する。

太陽光発電事業の評価ガイドの概要説明及びダウンロードはhttp://jpea.gr.jp/または http://m-ref.or.jp/ で可能。

本書を上記の目的外に使用すること、恣意的な改変を加えること、営利目的で販売することを禁じる。

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【簡易チェックの目的】

②太陽光発電事業の評価ガイド:判定項目とチェック欄

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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■10kW以上の一般用電気工作物:基礎・架台の設計・施工チェックリストFIT導入にともない、10~50kW規模の地上設置が大きく拡大したことを踏まえ、施主、設計者、施工者、資金投資を行う立場の方を対象に、基礎・架台ならびに

設計・施工のチェックリスクト作成しました。

「10kW以上の一般用電気工作物」太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェクリストと留意点http://www.jpea.gr.jp/pdf/150529_JPEA_checklist.pdf

■地盤調査・地質調査の例太陽光発電設備を設置するための地盤調査は、アレイ架台の自重が、一般住宅等(※1)にくらべはるかに軽いことや、一般建築や一般住宅等でみられる水準の地盤調査は大掛かりになることや費用面での負担が大きいことから、なるべく簡易的に地盤調査をおこない、基礎設計の資料とすることが好ましい。

※1 家の重量は、60 ㎡で基礎込みで、約60~70tになる。約 1 t/㎡

■土地調査例の基本

③基礎・架台の設計・施工のチェックリスト等

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

20

計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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クリック

④太陽光発電システム保守点検ガイドライン

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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本ガイドラインは国際規格との整合を考慮し、IEC * 1 国際規格である“IEC62446-1*2”および現在制定検討中の”IEC 62446-2*3”を参考に国内で既に発行されている保守点検に関する既存ガイドラインの内容を精査・追加し、“国際規格+日本独自案”の形で作成。

将 来 は IEC 62446-2 が 正 式 発 行 さ れ た 段 階 で 、 J I S 規 格 と し て 制 定することを視野に入れている。

*1:国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission,IEC)*2:IEC 62446-1: Photovoltaic (PV) systems - Requirements for testing, documentation and

maintenance - Part 1: Grid connected systems - Documentation, commissioning tests and inspection(IS)

*3: IEC 62446-2:Photovoltaic (PV) systems – Requirements for testing,documentation and maintenance - Part 2: Grid connected systems – Maintenance of PV systems(現在CD“Committee Draft:委員会原案”の段階)

IEC 62446-1(翻訳)

IEC 62446-2(翻訳)

JEM-TR 228 (2003年制定/2012年改正)小出力太陽光発電システムの保守・点検ガイドライン

JPEA (2012年制定/2016年改訂)太陽光発電システム保守・点検ガイドライン【住宅用】

JPEA (2014年制定)太陽光発電システム保守点検ガイドライン 【10kW以上の一般用電気工作物】

架台・基礎などの文書・ガイドライン

etc…

~国際規格との整合~

④保守点検ガイドライン:制定の趣旨

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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本ガイドラインは以下のように、本文(1.~13.)、附属書(A~E)、解説(1.~6)にて構成。

1. 適用範囲と目的2. 引用規格3. 用語及び定義4. システム文書要件*1

5. 検証(点検) *2

6. 試験手順–カテゴリ1 *2

7. 試験手順–カテゴリ2 *2

8. 試験手順–追加試験*2

9. 点検報告書10.保守・定期点検の進め方11.点検作業12.トラブルシューティングと修理13.追加手順

附属書A (規定) 電気安全上の考慮点附属書B (参考) 定期点検要領の例附属書C (参考) 太陽光発電システム運用附属書D (規定) 点検要件と方法附属書E (参考) I-V曲線形状の解釈【解説】1. 制定の趣旨2. IEC規格の制定の趣旨3. 適用範囲の考え方4. 国内法の順守5. 参考情報 I6. 参考情報 II

*1: IEC 62446-1の4章の内容を転載*2: IEC 62446-1の5章から8章の内容を附属書Dに転載し参照

注:本ガイドラインは規格の形式となっており、保守点検を実施する専門家を対象とした記載としています。研修、啓蒙などに本ガイドラインを利用する場合には、必要に応じ、本文書を元に利便性の高い手順書などを作成。

④保守点検ガイドライン:制定の趣旨

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

~ガイドラインの構成~

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システムの種類(住宅用、商業用又は電力会社規模)、システム所有者、資金調達要件によって異なる場合がある保守への要求に対し

① 保守要件の 低限の保安要件を特定② 推奨又は追加の保守項目を特定③ 適切な点検頻度を決定するための要因を特定④ 定期点検及び問題特定の手段として,遠隔診断法が認められる条件を特定⑤ イノベーション、製造業者特有の方法、変化するシステム所有者の要求等に

対応するために、保守関連要件を満たすための代替の方法が認められる条件を特定

これらにより、さまざまな保守に対する要求を満たし、太陽光発電システムの健全な運用により、

安全を担保し長期的な運用に資する。

④保守点検ガイドライン:適用範囲と目的

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

~ガイドラインの目的~

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

26

■太陽光パネル大量廃棄に伴う懸念の拡大 太陽光発電設備は、FIT制度導入以降、加速度的に普及。 パネルの寿命(25~30年)を経て、事業が終了する2040年頃に、大量の廃棄物が

排出される見込み。

「太陽光パネルの廃棄に関する課題への対応」再生可能エネルギー大量導入・次世代ネットワーク小委員会(2018.1.24.)で取り上げられた 内容

<太陽光パネルの廃棄に関する懸念>①太陽光パネルが、廃棄処理費用の工面を

されずに、放置(有価物であると称して撤去を行わない)・不法投棄されるのではないか。

②不適切な廃棄処理により、有害物質が流出・拡散されるのではないか。

③大量の 終処分で 終処分場が逼迫しないか。資源として有効利用できないか出典)環境省「太陽光発電設備のリサイクル等の推進に向

けたガイドライン(第一版)」より

⑤適正処理リサイクル

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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①太陽光パネルが、廃棄処理費用の工面をされずに、放置(有価物であると称して撤去を行わない)・不法投棄されるのではないか。

売電収入の一部をあらかじめ廃棄等費用として積み立てておくことが必要だが、実際に積立てを行っている事業者は少ない。

■現行FIT制度の執行強化に取り組む(JPEA事務局提案)

・FIT認定事業者に対する毎年の報告義務(年報)に、廃棄等費用の積立計画・進捗状況を項目追加してはどうか(報告義務化)

・FIT法に基づく認定事業者の公表制度に、廃棄等費用の積立計画・進捗状況を項目追加してはどうか(情報公開化)

・積立てが計画どおりでない認定事業者には、必要に応じて報告徴収・指導・改善命令を行ってはどうか

⑤適正処理リサイクル:放置・不法投棄問題

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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含有される有害物質に関する技術情報が、廃棄物処理事業者に伝わっていない。⇒ 太陽光発電協会のガイドラインに基づきメーカーは産廃事業者に情報提供を行っていくべきJPEAは、「使用済太陽電池モジュールの適正処理に資する情報提供のガイドライン(第1版)」を2017年12月に公表 http://www.jpea.gr.jp/pdf/t171211.pdf

②不適切な廃棄処理により、有害物質が流出・拡散されるのではないか。

③大量の 終処分で 終処分場が逼迫しないか。資源として有効利用できないか

太陽光パネルのリユース・リサイクルを促進することが必要だが、実態把握が進んでいない。・正確な実態把握を基にした政策検討を行うため、まずはコストも含めた基礎的・包括的な実態調査を環境省・経産省共同で行うべきではないか。

・自主的なリユース・リサイクルの先行的な取組・検討状況も踏まえつつ、義務的なリサイクル制度の必要性を、環境省・経産省共同で検討すべきではないか。

<実態把握が不十分な事項の例>•現在発生しているリユース・リサイクル・廃棄処分量•直近の導入量と製品寿命といった状況を踏まえた、将来の想定排出量•現在のリサイクル費用、廃棄処理費用

•リサイクル処理から得られる材料の需要動向

⑤適正処理リサイクル:有害物質・リサイクル

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⑤JPEA:使用済み太陽電池モジュールの適正処理に資する情報提供のガイドライン

目的日本国内に設置された太陽電池モジュールが使用済みとなり廃棄物となった

際に、これを処理する産業廃棄物処理業者や自治体等の適正処理に資するように

モジュールに使用される環境負荷が懸念される化学物質の含有について、製造業または輸入販売業に携わるJPEA会員各社に対応することが望まれる情報提供の在り方についてガイドラインとして示した。

対象日本国内向けに出荷される太陽電池モジュール(太陽電池のセル種別は

問わない)とする。ただし、架台、パワーコンディショナ、分電盤、電力計、蓄電池等

附帯的に設置されるものは除く。

本文 http://www.jpea.gr.jp/pdf/t171211.pdf

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30

計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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⑥JPEA:太陽電池モジュールの環境配慮設計

アセスメントガイドライン

目的 本ガイドラインは太陽電池モジュールの設計段階において当該製品のライフサイクル

全般における環境負荷を低減するための評価項目、評価方法を提示することによりメーカ各社が統一した考え方と手法に基づき、環境配慮設計の事前評価を行えるようにすることを目的とする。

対象 本ガイドラインは、JPEA会員会社が、新たに設計し、国内工場及び海外工場で

生産して国内向けに販売する太陽電池モジュールの新製品に適用する。

ウエハを他メーカから入手してセル化、モジュール化する場合は、ウエハを買入れ部品として扱い、セル化工程、モジュール化工程を製造工程と位置付けて、本ガイドラインを適用します。ただし、入手したウエハが本ガイドラインに極力準拠していることを確認することが望ましい。

セルを他メーカから入手してモジュール化する場合は、セルを買入れ部品として扱い、モ ジ ュ ー ル 化 工 程 を 製 造 工 程 と 位 置 付 け 、 本 ガ イ ド ラ イ ン を 適 用 す る 。ただし、入手したセルが本ガイドラインに極力準拠していることを確認することが望ましい。

海外メーカの製品を輸入及びOEM調達する場合であっても、当該モジュールが本ガイドラインに極力準拠していることを確認することが望ましい。

試作品、もしくは特定企業向け等の開発製品への適用は各社の判断に委ねる。本文 http://www.jpea.gr.jp/pdf/t161019.pdf

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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水没・浸水時の注意事項:太陽光発電設備のパワーコンディショナや太陽電池パネルと電線との接続部は、水没・浸水している時に接近又は接触すると感電する恐れがありますので、近づいたり触れたりしないようにしてください。漂流物などにより、太陽電池パネル、集電箱及びパワーコンディショナが破損したり、接続している電線が切れたりしている場合は、水没・浸水時に近づくと感電する恐れがありますので、近づかないようにしてください。

被害への対処に向けての連絡:被害への対処の実施にあたっては、50kW未満の太陽光発電施設の場合は販売施工事業者に、50kW以上の太陽光発電施設の場合は選任されている電気主任技術者に連絡し、対策をとってください。

太陽電池パネルの取り扱い:水害によって被害を受けた太陽電池パネルは、絶縁不良となっている可能性があり、接触すると感電する恐れがありますので、触れないようにしてください。復旧作業等でやむを得ず取り扱う場合でも、素手は避けるようにし、感電対策(ゴム手袋、ゴム長靴の使用等)などによって感電リスクを低減すいがいしてください。又、複数枚の太陽電池パネルが接続されたまま飛ばされたり流されたりした場合は、接続活線状態であれば日射を受けて発電し高い電圧/電流が発生するため、周辺にロープを張るなど、関係者以外が不用意に立ち入らないような対策を実施することが必要です。

パワーコンディショナの取り扱い:浸水したパワーコンディショナは、直流回路が短絡状態になる可能性があり、太陽電池パネルが活線状態の場合には、短絡電流が流れることでショートや発熱する可能性があります。ショートしている状態が見える場合には、販売施工事業者に連絡し、対応をとってください。取り扱いにあたっては、安全のため感電対策(ゴム手袋、ゴム長靴の使用等)を行うとともに、パワーコンディショナの遮断器を解列することを推奨します。

資料:http://www.jpea.gr.jp/pdf/t150911.pdf

⑦水害によって被害を受けた場合の対処

34接続箱のみ水没(PVモジュールは池外で発電)

水没実験の状況

電流測定方法

内面:4.6m

内面:12.6m

⑦NEDO事業での水没実験:実験風景

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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⑧JPEA:表示ガイドライン(2018年度)

目的 このガイドラインは、太陽光発電産業の健全な発展に向け、顧客(ユーザー、流通業

者等)に製品を正しく理解していただくことを目的に作成したもの。 なお、このガイドラインに従いさえすれば全ての法令の条件を満たすというものではあ

りませんので、運用においては関係法令にも十分ご留意をお願いする。

対象物、適用時期 住宅用太陽光発電システムを販売促進するための印刷物(カタログ・DM・チラシ・取扱

説明書・保証書・施工マニュアル・流通向け提案書・WEBホームページ等)、製品の表示機能、及び新聞、TV、雑誌などマスコミ向けに発信する情報(宣伝・広告・広報等)を対象とする。

また、このガイドラインは、住宅用システムを念頭において作成したものであるが、産業用等大型システムにおいても必要に応じて参照していただきたい。

このガイドラインの適用は、2018年4月からとする。ただし、適用月以前の印刷物、製品等は継続して使用・販売可能。次回印刷あるいは次期モデルから改定内容を反映させて頂きたい。

また、カタログ等への記載は、ここに記述した全ての項目を網羅するということではなく、目的に応じて掲載する項目を選択を願う。ただし、該当項目を掲載する場合は、このガイドラインに従って行なうことを推奨する。

本文 http://www.jpea.gr.jp/pdf/guideline_h30.pdf 解説 http://www.jpea.gr.jp/pdf/guideline_h30_kaisetsu.pdf

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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JPEAでは、太陽光発電システムの基礎から設計・施工までを扱ったバイブルともいわれる「設計と施工」オーム社の第5版を、2015年9月に改訂した。

太陽光発電基礎的な知識からFIT制度含む法制度の解説、紹介まで、太陽光発電システムの設計、施工に欠かせない知識や方法について詳しくわかりやすく解説しています。(第1版の発行は1996年です。)

http://www.jpea.gr.jp/profile/books/index.html

⑨太陽光発電システムの設計と施工 改訂5版

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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⑩JPEA:PVマスター保守点検技術者

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⑩JPEA:PVマスター保守点検技術者(認定試験とセミナー)

JPEAでは、太陽光発電の健全な普及に資する人材を育成するための新たな制度として、「PVマスター保守点検技術者」制度を創設した。(http://www.jpea.gr.jp/pdf/t170605.pdf)。

「PVマスター保守点検技術者」の資格は、国が定めた改正FIT法の事業計画策定ガイドラインにおいて義務付けられた太陽光発電設備の保守点検に必要な知識、技術の習得を、同ガイドラインにおいて参考にすべき民間団体が定めるガイドラインとされる“太陽光発電システム保守点検ガイドライン”(日本電機工業会(JEMA)・太陽光発電協会技術資料として2016年12月28日制定)の内容に基づき、JPEAが認定するもの。

第2回「PVマスター保守点検技術者」認定試験の概要◆実施日程:2018年10月28日(日)◆試験会場:全国4会場開催地(東京、名古屋、大阪、福岡)

受験のためのセミナーの開催について 「PVマスター保守点検技術者」認定試験の受験準備にあたって「太陽光発電システム

の設計と施工改訂5版」(JPEA編、オーム社発刊)及び「太陽光発電システム『住宅・地上設置及び保守点検』解説書」(JPEA発行)を用いての独習が基本となるが、効率良く内容を習得頂けるようJPEA主催のセミナー開催。

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計画 検討 工事 運転 廃棄

電気事業法 電技解釈 FIT法事業計画策定ガイドライン 建築基準法 等

① 地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン

④ 太陽光発電保守点検ガイドライン

③ 太陽光発電システムの基礎・架台の設計・施工のチェックリストと留意点

太陽光発電事業のながれ(一例)とJPEA活動

⑥ 環境配慮設計アセスメントガイドライン

⑧ 表示ガイドライン

⑪ PV OUTLOOK2050

⑦ 被災時の取扱い上の留意点点検・復旧・撤去の手順・留意点

⑤ 適正処理に資する情報提供

ガイドライン

⑨ 太陽光発電システムの設計と施工(改訂5版)

⑩ PVマスター保守点検技術者

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② 太陽光発電事業の評価ガイド/太陽光発電所簡易チェックシート

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⑪PV Outlook2050:なぜ、太陽光発電?

太陽光に限らず、風力や水力、地熱、バイオマス等の再エネを総動員する必要があるが、太陽光発電は、日本が再エネ100%に至るまでの先導役となる

太陽エネルギーは国産エネルギー源として賦存量は 多賦存量の

大きさ

将来、 もコスト競争力のある電源の一つになる可能性が高いコスト競争力

の向上

国内のどの地域でも導入が可能であり、地域創生にも貢献地域偏在性が

少ない

長期的な視点ではFIT制度等に由来する国民の負担を上回る大きな便益が期待できる

長期的な便益

モバイル機器充電用から住宅用、メガソーラーまで幅広い用途、あらゆる場所で活躍

幅広い用途

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国内導入量2050年200GWを大きく超えて今世紀末まで成長を続ける理由を再考。➀「脱炭素社会の実現」のため②「エネルギー自給率」の大幅な向上のため③「持続可能な社会」の実現のため

これからは3E+Sに持続可能性を加えた3E+2S

Environment環境への適合

EconomicEfficiency経済効率性向上

Energy Security

自給率向上

Safety(安全性)

Sustainability持続可能性

2030年100GW(約11%)2050年200GW(約18%)を超える成長の意義・目的 “2S+3E”

JPEAが想定している2050年までの姿

⑪PV Outlook2050:JPEAの想定

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45・電力の非化石化加速 ・利用エネルギー転換(電力化) ・社会変革

系統広域運用での接続促進 長期計画による系統増強進展 分散電源対応新ネットワーク

△FIT制度による導入加速△改正FIT・停滞案件解消・着実な導入継続

▲送配電分離・新たな電力システム運用開始

△リプレース需要立上り

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2050

10kW未満1MW未満1MW以上10kW未満リプレース1MW未満リプレース1MW以上リプレース

(GW) ■2014年度をピークに2021年から35年までは4~5GW/年の水準■2040年以降にリプスレース需要が立上がり2050年には10GW/年規模

⑪PV Outlook2050:国内単年度設置容量推移

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

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■JPEA PV ビジョンでは2030年には100GW、2050年は200GWと見通し

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10kW未満10kW未満リプレース1MW未満1MW未満リプレース1MW以上1MWリプレース

(GW)

⑪PV Outlook2050:国内累積稼働推移

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⑪PV Outlook2050:国内累積稼働推移

181001太陽光発電システム設計・運用セミナー(広島)

設備容量 電力供給の対象必要面積

※出所限界量レベル

100 GW(1億kW)

日本の電力需要の約11%

国土の0.18%

電力需要1兆kWh/年

JPEAPV OUTLOOK2030 目標

1 TW(10億kW)

(1TW=103 GW)日本の全電力需要

国土の1.8%

日本の全電力需要

2.3 TW(23億kW)

日本の全一次エネルギー量※

国土の4.1%

電力化率43%同下

日本の全一次エネルギー需要

22.1 TW(221億kW)

世界(2011)の発電電力量22.1兆kWh※

地球陸地面積の0.1%

原子力・エネルギー図面集2013

世界の全電力需要

143.2 TW(1,432億kW)

世界(2011)の一次エネルギー量122.7億toe※

地球陸地面積の0.6%

BP StatisticalReview of world energy 2012

世界の全一次エネルギー需要

換算:石油1 toe=42GJ, 1 KWPV=6.67 ㎡ 日本国土377,930㎢ 世界陸地147,244,000㎢

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⑪PV Outlook2050:意義と便益

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意義 ・ 目的

便益 ・ 期待効果

現状(2015年度)

2030年度 2050年度

太陽光発電国内導入量

累計稼働容量 約32GW 約100GW 約200GW

発電量1) 約343億kWh 約1,200億kWh 約2,450億kWh

国内総発電量比2) 約3% 約11% 約18%

国内全電源総発電量3) 自家発、送配電ロス含む 10,183億kWh 10,650億kWh 約13,500億kWh

脱炭素社会実現への貢献(温暖化ガス削減による)

温暖化ガス削減量4)

・2015年度比5)

・炭素価値換算6)

約0.22億CO2㌧約1.7%

約0.79億CO2㌧約6.0%

約0.3兆円

約1.63億CO2㌧約12.3%約1兆円

エネルギー自給率向上への貢献、及び国富流出の低減(化石燃料の消費削減による)

原油換算7) 約8百万KL 約29百万KL 約60百万KL

化石燃料削減額8) 約0.4兆円 約1.2兆円 約2.6兆円

終エネルギー消費量に対する発電量9) 約1% 約3.4% 約12%

FIT買取費用(税抜き)実質10) 1.17兆円 約2.2兆円 0~数百億円

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⑪PV Outlook2050:200GWを超えて

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GW

化石燃料依からの脱却と太陽光発電の導入量(累計稼働量) イメージ

2050年迄の導入量GW(左軸)

2050年以降の導入量GW(左軸)

化石燃料への依存度%(右軸)

2050年以降

200GW

PV OUTLOOK では、2050年時点の稼働量が200GWとしたが、100年先に向けて、現代社会にとって欠くことのできない化石エネルギーへの依存から脱却し、持続可能な社会に至るまでの一通過点にすぎない!

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本日はセミナーにご参加頂きありがとうございました