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市民防災シンポジウムの
開催趣旨について~市民防災行動目標の策定に向けて~
令和元年7月27日(土)
高槻市総務部 危機管理室
2
1.これまでの災害
<これまでの本市での主な災害>○大正6年 淀川 ⼤塚切れ
○昭和28年 台風第13号○昭和42年 北摂豪⾬
大正6年⼤塚切れ 昭和28年台風第13号 昭和42年北摂豪⾬
芥川が決壊、その後淀川が大塚付近で決壊
浸水・流出家屋 約15,000⼾被災者数 約65,000人
台風13号により芥川・⼥瀬川、檜尾川が決壊
床上下浸水 約6,570⼾
⼤阪府北部における集中豪⾬に
より⼥瀬川が決壊
床上下浸水 約7,184戸
野見町 3
1.これまでの災害
<これまでの本市での主な災害>○平成20年、24年 集中豪雨 (都市型浸水)
床上 床下 時間最大 総雨量
平成20年8月6日 67 105 82 119
平成24年8月14日 247 597 110 217
被害件数 降雨量
JR⾼槻駅北側
JR高槻駅西口アンダー
4
1.これまでの災害<全国各地で頻発する自然災害>○東日本大震災○熊本地震○北海道胆振東部地震
○関東・東北豪⾬
○H30年⻄⽇本豪⾬
東日本大震災
関東・東北豪⾬(国交省資料)
北海道胆振東部地震(国交省資料)
熊本地震
H30年⻄⽇本豪⾬[水害](国交省資料)
H30年⻄⽇本豪⾬[土砂災害](国交省資料)
広島県安芸郡
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1.これまでの災害
<阪神・淡路⼤震災>
・平成7年1月17日
・マグニチュード︓7.3
・最⼤震度︓7
・建物被害︓全半壊24万軒(全半焼約6,200)
・死傷者数︓死者6,434人
負傷者43,792人
阪神・淡路⼤震災における救助の
主体と救助者数【内閣府︓防災⽩書】
六甲アイランドから被災状況【神⼾市写真提供】
阪神・淡路⼤震災では、多くのボランティアが被災地に駆け付け、災害の救護・復旧に関わった。また、ボランティアに対する国⺠
の関心が高まったことにより、多くのボランティア団体やNPO法⼈の誕⽣へと繋がり、ボランティア元年と呼ばれている。
ボランティア活動状況【神⼾市写真提供】
公助2割
自助・共助8割
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2.様々な取組み
<市⺠防災のこれまでの取組み>
地区防災会の結成
防災指導員講習の受講
避難所運営マニュアルの
作成や訓練
ハザードマップ
出前講座の受講
災害医療訓練
災害ボランティア訓練
市全域大防災訓練
3.平成30年度災害<⼤阪府北部地震>
地震の概要
地震発⽣時間︓平成30年6月18日7時58分
震源の深さ ︓13km(⼤阪府北部が震源)
マグニチュード︓6.1
最⼤震度︓6弱
※本地震の発⽣後、震度1以上を観測した地震が6月30日までに計42回
種別 主な被害状況 備考
人的被害
死者数 2人負傷者数 40人(重症 1人、中等症 10人、軽症 29人)
消防救急出動による
住家等被害全壊11件、大規模半壊 2件
半壊 247件、一部損壊 22,515件罹災証明書による
8
3.平成30年度災害<⼤阪府北部地震>
種別 主な被害状況(高槻市) 復旧時期
通信 管内約12,800回線で⼀時不通 6/18 9:28
電気 約100軒で一時停電 6/18 9:45
水道 約85,900⼾で断⽔等 6/20 6:50
ガス 45,745⼾で供給停⽌ 6/24 22:00
水道施設の破損
応急給水
救援物資の集積自衛隊による入浴支援
災害ボランテイアセンター
応援職員(罹災証明発行)
0
100
200
300
400
500
600
700
0
20
40
60
80
100
120
6/18
6/19
6/20
6/21
6/22
6/23
6/24
6/25
6/26
6/27
6/28
6/29
6/30
7/1
7/2
7/3
7/4
7/5
7/6
7/7
7/8
7/9
7/10
7/11
7/12
7/13
7/14
7/15
7/16
7/17
7/18
7/19
7/20
7/21
7/22
7/23
7/24
7/25
7/26
7/27
7/28
7/29
7/30
7/31
8/1
8/2
8/3
開設避難所数
避難者数(日最大時点)
3.平成30年度災害<⼤阪府北部地震>
地域住⺠・⾏政間の役割分担が明確
でなく、両者が連携した避難所運営(物資の配布、給水活動や情報伝達など)を円滑に実施できなかった避
難所が多くあった。
最大開設避難所数︓107か所(6/18)最大避難者数 ︓613人(6/19)避難所開設期間 ︓6/18〜8/3(47日)
・避難所ごとに⾷料や物資などのニーズを調査し、避難所まで物資搬送。・保健師や管理栄養⼠などが避難所を巡回し、避難者の健康管理や⾷中毒・熱中症予防に対し
ての⽀援などを⾏った。
⾏政における課題(公助の課題)や今後の方針を検討
共助の課題
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3.平成30年度災害<平成30年7月豪雨(7/5〜)>
高槻市樫田(市⾬量観測所)466mm
台風第7号の通過後、前線の停滞により長時間の降雨
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3.平成30年度災害<平成30年7月豪雨(7/5〜)>
高槻市萩谷地区 高槻市成合地区
種 別 主な被害状況 備 考
人的被害 負傷者数1人(重症1人) 消防救急搬送件数による
住家被害 全壊1件 成合
ライフライン [電気]樫田地域で停電 7/6 0:13〜2:55
公共交通機関 [市営バス]路線変更1路線 7/27始発より復旧
市内各地の道路で⾬量規制や⼟砂崩れで通⾏⽌め発⽣
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3.平成30年度災害<平成30年台風第21号(9/4〜)>
高槻市(消防本部)
最大瞬間風速54.7m/s
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3.平成30年度災害<平成30年台風第21号(9/4〜)>
大規模な倒木
体育館の屋根の破損
電柱の損壊
種 別 主な被害状況 備 考
人的被害 軽症15人、中等症2人 消防救急搬送件数による
住家被害全壊4件、大規模半壊2件半壊60件、一部損壊6757件
罹災証明書による
ライフライン[電気]市内広範囲で停電[水道]樫田地区全域断水[通信]樫⽥地区全域不通
9/18復旧9/17復旧10/4復旧
樫田(大字出灰)では
現在も通行止め
市内各地の道路で⾬量規制や⼟砂崩れで通⾏⽌め発⽣
度重なる災害に対し、⾏政だけでの災害対応に限界
4.災害リスク
<地震>○有馬高槻断層帯地震
マグニチュード︓7.3〜7.7
震度︓3〜7
建物被害︓全壊32,009棟、半壊19,848棟
死傷者数︓死者1,081人、負傷者4,166人
避難所⽣活者数︓60,409人
発生確率(30年以内)︓0〜0.03%
○南海トラフ地震
マグニチュード︓9.0〜9.1
震度︓6弱
建物被害︓全壊1,797棟、半壊9,294棟
死傷者数︓死者19人、負傷者624人
避難所⽣活者数︓15,396人
発生確率(30年以内)︓70〜80%
14潜在的な地震の発生のリスク増大
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4.災害リスク
<水害・土砂災害>
淀川における浸水想定区域
芥川・⼥瀬川・檜尾川等における浸⽔想定区域
大規模水害リスクの増大
1.4倍
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5.災害リスク
<災害リスクの把握>○平成30年7⽉豪⾬では
洪水の危険性を楽観視
居住地が洪水に対して安全か(低地居住者)
○ ⾃宅以外の場所への避難をしなかった⼈の理由は、・⾃宅は洪⽔や⼟砂災害の危険性は低いと思っていたから。・⾃宅や周辺が浸⽔したり、⼟砂が来たりしなかったから。・⾃宅では、家屋の損壊、停電、断⽔などの被害・影響を受けなかったから。・2階に逃げれば大丈夫だと思ったから。・これまで災害を経験したことがなかったことから。・外のほうが危険だと思ったから。 など
居住地の災害リスクを正しく理解されていない
出典︓中央防災会議ワーキンググループ︓平
成30年7⽉豪⾬を踏まえた⽔害・⼟砂災害か
らの避難のあり方について(報告)【参考資
料】
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5.災害リスク
<避難情報の把握>○平成30年7⽉豪⾬では
約40%
避難情報の正しい順番(切迫性の順番)
⾏政からの避難情報を正しく理解されていない
出典︓中央防災会議ワーキンググループ︓平
成30年7⽉豪⾬を踏まえた⽔害・⼟砂災害か
らの避難のあり方について(報告)【参考資
料】
警戒レベルを付した避難情報
6.今後の市⺠防災⾏動について<課題>
●⾏政だけでの災害対応の限界
●潜在的な地震の発生リスクや大規模水害リスク増加
●⾏政からの避難情報や居住地の災害リスクが正しく理解されていない
社会の中で活動する上で、利害関係や何
らかの関わりを持つ幅広い団体や人物などのこと。防災に関するステークホルダーとは、市⺠団体や企業、医療機関、教育機関などの様々な団体を指します
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災害時に互いに助け合えるよう、平時からそれぞれのステークホルダーにおける防災活動を共有する
災害リスクを再確認し、災害に備えた事前の準備や、正しい避難⾏動をとる
継続とした取組みとなるよう明確な目標設定を⾏うとともに、広く市⺠への
防災活動の動機付けを⾏う
●まずは被災者とならない
●ステークホルダー間の連携
●市⺠防災⾏動目標を設定
●ステークホルダーとは
自助
共助
昨年の災害を受け防災意識が
高まっている今ここで!
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7.全体スケジュール
ブロック別に毎年実施する市⺠避難訓練に合わせて、各ステークホルダーが定めた市⺠防
災⾏動目標に基づき、具体的な防災⾏動や計画を検討
令和5年に実施する市全域⼤防災訓練にて、実際の災害を想定した訓練タイムライ
ンに合わせて、各ステークホルダーが定めた防災⾏動や計画を実践、検証
Step2 (令和元年〜4年 ブロック別市⺠避難訓練)
Step3 (令和5年 市全域大防災訓練)
今後の防災⾏動の指針となる市⺠防災⾏動目標の設定Step1 (令和元年 市⺠防災シンポジウム)
内容︓東京大学大学院情報環 松尾教授による講演や国⼟交通省の事例紹介を踏まえ、災害リスクの再確認や、これまでの災害時の各ステークホルダーにおける取組みや課題、問題を共有する。
内容︓第1回目のワークショップでの検討を基に、ステークホルダー毎に今後の災害に向けての目標や取組みについて検討する。
内容︓令和5年の⾼槻市⼤防災訓練に向け、市⺠防
災⾏動目標を策定するとともに各ステークホルダー間で共有する。
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8.令和元年度におけるスケジュール<高槻市 市⺠防災ワークショップ>
第1回 市⺠防災ワークショップ
⽇時︓令和元年7⽉27⽇(⼟) 13時00分 〜
場所︓⼦ども未来館 研修室
第2回 市⺠防災ワークショップ
⽇時︓令和元年8⽉17⽇(⼟) 13時00分 〜
場所︓⼦ども未来館 研修室
第3回 市⺠防災ワークショップ
⽇時︓令和元年9⽉ 7日(土) 11時00分 〜
場所︓⾼槻現代劇場 会議室
●ワークショップ検討テーマ1
防災に係る取組み●ワークショップ検討テーマ2
近年の災害対応をふりかえって
●ワークショップ検討テーマ3
今後の取組みや目標の検討及び防災⾏動目標の検討
高槻子ども未来館
高槻現現代劇場
高槻子ども未来館
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8.令和元年度におけるスケジュール<高槻市 市⺠防災シンポジウム>
日時 令和元年9月7日(土) 14︓00〜
場所 高槻現代劇場 大ホールプログラム
第1部 <市⺠防災⾏動目標の策定について>
発表者 高槻市 危機管理監 佐々木 靖司
第2部 <基調講演>コミュニティ防災のすすめ
東京大学大学院情報学環 客員教授 松尾 ⼀郎
災害リスクについて関⻄⼤学社会安全学部 教授 永松 伸吾
第3部 <パネルディスカッション>テーマ 「これからの市⺠防災」
コーディネーター東京大学大学院情報学環 客員教授 松尾 ⼀郎
パネリスト高槻市⻑ 濱田 剛史高槻市コミュニティ市⺠会議 副議⻑ 松本 孝治他3名(ワークショップ参加者から選定)
高槻現代劇場(⾼槻市⽴⽂化会館)大ホール1564席(1階席990席、2階568席、⾞椅⼦6席)