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奈良県過疎地域自立促進計画 奈良県過疎地域自立促進計画 奈良県過疎地域自立促進計画 奈良県過疎地域自立促進計画 (平成 平成 平成 平成22 22 22 22~27 27 27 27年度 年度 年度 年度) 平成22年12月

奈良県過疎地域自立促進計画 (((平成111 基本的1 基本的なななな事項事項 過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)及び同改正法(平成22年

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奈良県過疎地域自立促進計画奈良県過疎地域自立促進計画奈良県過疎地域自立促進計画奈良県過疎地域自立促進計画

((((平成平成平成平成22222222~~~~27272727年度年度年度年度))))

平成22年12月

奈 良 県奈 良 県奈 良 県奈 良 県

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目 次目 次目 次目 次

1 基本的な事項…………………………………………………………………………… 1

2 産業の振興……………………………………………………………………………… 2

(1)農業の振興………………………………………………………………………… 2

(2)林業の振興………………………………………………………………………… 6

(3)水産業の振興……………………………………………………………………… 8

(4)地場産業の振興…………………………………………………………………… 8

(5)企業立地及び起業の促進………………………………………………………… 9

(6)観光・レクリエーションの振興…………………………………………………10

3 交通通信体系の整備、情報化及び地域間交流の促進………………………………14

(1)国道及び県道の整備………………………………………………………………14

(2)農道の整備…………………………………………………………………………16

(3)林道の整備…………………………………………………………………………16

(4)交通安全施設等の整備……………………………………………………………17

(5)交通確保対策………………………………………………………………………17

(6)情報化の推進………………………………………………………………………18

(7)地域間交流の促進…………………………………………………………………18

4 生活環境の整備…………………………………………………………………………20

5 高齢者等の保健及び福祉の向上及び増進……………………………………………21

6 医療の確保………………………………………………………………………………22

7 教育の振興………………………………………………………………………………25

8 地域文化の振興等………………………………………………………………………26

9 集落の整備………………………………………………………………………………27

10 その他地域の自立促進に関し必要な事項…………………………………………27

11 過疎地域に対する行財政上の援助措置……………………………………………29

(1)過疎地域に対する優遇措置を講じている補助事業……………………………29

(2)過疎地域の自立促進に資するその他の補助事業………………………………31

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奈良県の過疎地域

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1111 基本的基本的基本的基本的なななな事項事項事項事項

過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)及び同改正法(平成22年

法律第3号)に基づき公示された本県の過疎地域は15市町村となっている。

五條市、宇陀市の区域のうち旧菟田野町及び旧室生村の区域、山添村、曽爾村、

御杖村、吉野町、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、

上北山村、川上村、東吉野村

以下、本計画において「過疎市町村」とは上記の過疎地域を示す。

過疎地域自立促進特別措置法に基づく後期過疎地域自立促進計画(平成17年度~平

成21年度)においては、「産業振興の強化と安定した就業の場の確保」、「交通通信体系

の整備」、「安全、安心、快適な生活環境の整備」、「魅力ある地域づくり」と「地域間交流」

の推進を基本方向とし、積極的な過疎地域自立促進のための諸施策を展開したところで

ある。

平成22年度から平成27年度までの期間においては、過疎地域自立促進方針で定め

た下記の4つの基本方向に基づき、積極的な過疎地域自立促進のための諸施策を実施す

る。

<基本方向>

ア 「医療・介護等高齢者福祉への支援」

過疎地域の医療をささえていくためには、地域の自治体が、それぞれの地域の実

態を踏まえた最適な地域医療のあり方を考え、それぞれの地域で主体的に地域の医

療の充実を図ることが必要である。一方、地域に必要な医療を把握して、複数の自

治体で公立病院等の機能の役割分担を実施したり、必要な医師を確保したりするこ

とは、個々の自治体が単独実施することは困難である。そのため、県は、奈良県立

医科大学・自治体等と協働し、過疎地域の医療をささえていくシステムとその取り

組みを推進する枠組みを構築する。

また、健やかで実り豊かな人生を送ることができる健康長寿の実現を目指し、高

齢者自身が主体的に関わる社会システムへの転換を図り、また、地域みんなで支え

合う社会づくり、地域ぐるみの健康づくりを推進する。

イ 「若者の雇用の場の創出」

地域内企業の育成・支援及び産業資源の積極的活用、利便性の高いインターチェ

ンジ付近など良好な産業用地等への企業立地の促進及び地域の特色を活かした商店

街づくり等の支援により、通勤圏内での雇用の機会を増やし、若年者の定住化を促

進し、過疎地域及び周辺地域の経済の活性化を図る。

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ウ 「林業等地域産業の振興」

過疎地域の主要産業である農林業の振興、特に林業の振興を重点的に図るととも

に、地域特産品の開発・育成などによる地場産業の振興や観光交流の推進による観

光レクリエーション産業の振興、地域の特性や資源を活かした産業の創出・育成、

起業の促進など、地域産業の振興を図る。

エ 「集落の維持・活性化」(買い物、通院などにおける移動手段や生活維持のための対

策)

民間事業者等との連携により、住民の日常的な移動のための交通手段の確保を図

るとともに、共有地や水源の管理、共同作業の維持など、集落の維持・活性化を図

るため、「集落支援員」や「地域おこし協力隊」制度を活用するなど、地域社会の担

い手の育成や誘致を進める。

2222 産業産業産業産業のののの振興振興振興振興

安定した就業機会と所得の確保を図り、定住を確保するため、今後とも積極的に産業

の振興を推進する。

地場産業の振興、地域内企業の育成・支援及び産業資源の積極的活用、良好な産業用

地等への企業立地の促進及び地域の特色を活かした商店街づくり等の支援により、通勤

圏内での雇用機会の創出を図る。産業立地を促進するにあたっては、工場、研究所及び

物流施設の立地拠点の設定、周辺立地環境の整備などにより、計画的な土地利用の推進

を図る。また、自然資源や歴史文化資源を活かした観光レクリエーション産業について

も積極的に推進する。

さらに、農林業担い手をはじめとする人材の確保・育成及びUIターンを促進するた

めの条件整備に努める。

((((1111))))農業農業農業農業のののの振興振興振興振興

マーケットニーズに合った県産農産物のブランド化を図るとともに、農業経営のコ

スト削減に取り組み、農業経営の向上を図る。また、奈良の農と食の魅力を発信し、

県産食材の需要を喚起するとともに、農産物直売所などの多様な販路開拓を推進し、

農業の6次産業化も視野に入れた地域農業の活性化を図る。さらに、意欲ある担い手

の育成と農外からの新規参入も含めた新規就農者の確保に努める。

特に、五條・吉野地域の柿等の果樹、大和高原地域の茶・野菜・花き、酪農や肉用

牛等の畜産について、リーディング品目やチャレンジ品目といった、県が重点的に推

進する品目を選定し、意欲ある農家と協定を結んで、高品質化、高付加価値化に向け

た農業の振興を図る。

研究・普及においては、新技術や新品種の開発や現場への素早い普及などにより、

県産農産物のブランド化やコスト削減など、生産性の向上を図る。

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さらに、県土の保全、水源のかん養、良好な景観形成等の多面的機能の観点を踏ま

え、適切な農業生産活動等の継続を支援するとともに、農地の流動化を円滑に推進し、

農業経営の基盤としての農地の有効活用を推進する。

また、農業経営の安定を図り、営農意欲を喚起するため、イノシシやシカ、サルな

どの獣害対策に対する取り組みを推進する。

事 業 名 事 業 内 容

中山間地域等直接 中山間地域等において、耕作放棄地の発生を防止し多面的機

支払交付金事業 能を確保する観点から、農業生産活動等を行う農業者等に直接

支払いを行う。

現場対応型研究開 過疎地域などの特性に応じた地域密着型の栽培技術開発を行

発事業 う。

(地域密着型栽培 ・果樹地域対応(全国ブランド果樹の地産地消システム確立、

技術開発) 経営安定)

・中山間地域対応(持続栽培技術確立、特産品育成、省力安定生

産技術確立)

・茶樹地域対応(緑茶生産技術確立、栄養・機能性成分制御)

産学官連携研究事 競争的資金により、果樹産地の特産品である柿の生産技術及

業 び製品開発等を行う。

奈良安心農産物提 安全な農業資材を用いて栽培し、生産履歴の記帳により消費

供事業 者等に対して生産情報等を開示できる農産物づくりを推進す

る。

畜産技術センター 受精卵移植技術による和牛生産・草地活用による乳用子牛の

みつえ高原牧場運 低コスト育成等の技術開発に取り組むとともに育成牧場の運営

営事業 支援や、県民に対し畜産への理解醸成を図る。

中山間地域活力ア 中山間地域において、土地改良施設や一体的に保全すること

ップ事業 が必要な農地・棚田等の有する多面的機能の良好な発揮と地域

住民活動の活性化を図るため、地域住民活動を推進する人材の

育成、施設の利活用及び保全整備等の促進に対する支援を実施

する。

県営ため池整備事 農業用水の確保を図るため、老朽化し、早急に整備を必要と

業 する農業用ため池の堤体・取水施設・余水吐等の整備を実施す

る。

奈良の特産品開発 ①農業者を含む共同体の企画による6次産業化を目指すプロジ

等の推進 ェクトを支援するとともに、コーディネーターの活動により食

品産業との連携を推進する。

②奈良県産農水産物の需要拡大を図るため、奈良特産品振興協

会が行う消費拡大活動や、民間の人材や学校教育と連携した特

産品の情報発信活動を推進する(奈良の特産品推進事業)。

特産物販路開拓事 国内市場に加え海外市場や実需者・消費者ニーズに対応した

業 販売戦略を推進するための取り組みを支援する。

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新規就農者養成事 ・本県農業を支える担い手を育成・確保するため、就農意欲の

業 高い者に対し、農業大学校において担い手養成研修を実施する。

・就農間もない新規就農者に対し、技術・経営研修等を実施す

る。

・農業に関心の高い定年退職者等を対象として、就農に必要な

栽培の基礎知識や技術を習得する講座を実施する。

農業の担い手ワン 実効性のある担い手育成を進めるため、県の農業担い手窓口

ストップ窓口設置 を一元化し、担い手に対して支援する。

・運営事業

農業の担い手パワ 担い手支援チーム(本庁、農林振興事務所、農業総合センタ

ーアップ事業 ー、市町村、JAなど)が担い手への個別相談などを実施する。

新規就農者育成事 農外からの新規参入者を募集し、受入れ農業者のもとでの産

業 地実践研修を実施する。

農業法人等育成・ 雇用就農者の増加を図るため、既存の農業法人の経営基盤強

雇用就農拡大事業 化を支援するとともに、企業等の農業への参入を促進する。

兼業農家支援事業 兼業農家に分かり易い農業経営の情報を効果的に提供すると

ともに技術相談を実施する。集落リーダー等の活動を支援し集

落営農へと誘導するほか、経営の多角化や複合化にチャレンジ

する既存の集落営農組織を支援する。

農産物直売所支援 地産地消の推進や地域の農業・農村の活性化を図るため、研

事業 修会の実施等を通じて県内農産物直売所全体のレベルアップを

図るとともに、県と協働協定を締結した農産物直売所「地の味

土の香」のブランド化に取り組むなど、積極的な運営支援を

行う。

新規大型農産物直 農業の活性化と地産地消を推進し、中南和地域や中山間地域

売所等の開設促進 の活性化、さらには観光振興にも寄与する大型農産物直売所に

ついて、関係機関等と連携を図りながら新規開設を促進する。

食と農のプロモー 県産農産物の認知度とイメージの向上を図り、奈良の「食」

ション事業 と「農」の魅力を広く発信するため、生産者や関係団体と連携

しながら多様なプロモーションを展開する。

奈良県産農産物を 県産農産物を食材として魅力ある「食」を提供するため、県

生かした「食」支 と協働協定を締結した農産物直売所「地の味 土の香」等が実

援事業 施する飲食施設・設備の整備などの取り組みを支援する。

食と農の販路拡大 多様な流通経路を開拓して、県産農産物の販路を拡大する。

事業 多様な流通関係者との連携を強化するとともに、県内生産者等

と協力して国内見本市に積極的に参加するなど、販路開拓の機

会拡大に取り組む。

おいしい奈良産 県産農産物等を取り扱う県内量販店等を地産地消協力店とし

「地産地消」推進 て募集・登録を行うとともに、協力店によるキャンペーンの展

事業 開等を促進する。

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チャレンジ品目支 新たな特産品として潜在的可能性のある新規品目「サクラン

援事業 ボ」「切り花ダリア」「大和野菜」等の生産・流通販売及び組織

化に対する支援を行うなど、産地の育成・強化を図る。

リーディング品目 本県の主要品目である、柿(全国:2位)・茶(全国:6位)

支援事業 ・イチゴ(全国:14位)に重点化した支援を行い、産地の生産

力強化とその地位の向上を図る。

大和畜産ブランド 大和畜産ブランドの知名度向上と消費拡大を推進するため、

週間事業 「大和畜産ブランド週間」を設定し、畜産物の品評会やうだ・

アニマルパークでの加工体験・試食会等を行い、集中的なPR

を実施する。

うだ・アニマルパ 人と動物とのふれあいを通して、動物を学び動物から学ぶ。

ーク運営事業 そして「いのちの教育」「生きる力」を育み、広く県民に動物

全般に対する理解を促進するとともに、動物に対する愛護の思

想について普及啓発を図り、豊かな社会づくりに寄与すること

を目的として、うだ・アニマルパークを管理運営する。

総合的鳥獣害対策 鳥獣害対策の指導的立場となる地域リーダーの育成などによ

推進事業 り、効果的で総合的な取り組みを推進する。

県営農地環境整備 耕作放棄地対策のための地域活動に対して支援する。(ほ場

事業 の条件整備、集落環境整備)

県営ほ場整備事業 耕地の区画形質の改善、用水路、農道の整備、耕地の集団化

を総合的に実施する。

県営畑地帯総合整 畑作物の生産振興及び畑作経営の改善・安定を図るため、畑

備事業 地帯における生産基盤の整備を総合的に実施する。

農地・水・環境保 農地・農業用水・農村環境等の資源を将来にわたり適切に保

全向上活動支援 全管理し、その質的向上を図るため、農業者だけでなく、地域

住民等の地域ぐるみでの効果の高い共同活動を行う活動組織に

支援する。

遊休農地解消活動 県土の有効利用の観点から、地域ぐるみの活動組織が効果の

支援 高い共同活動により遊休農地を解消する取り組みを促進するた

めに支援する。

担い手バンクの推 遊休農地の発生を防止し、農地の有効利用を図るため、「担

進 い手バンクシステム」設立、経営規模拡大や農作業委託など貸

借を希望する農地情報の紹介を農協を中心に実施する。農地の権利取得の 新規就農者の受け入れや小規模農家の規模拡大を促進し、農

下限面積要件の緩 地の保全・有効利用による地域の活性化を図るため、市町村農

和 業委員会と連携し、農地の権利取得に際する下限面積要件緩和

を推進する。

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((((2222))))林業林業林業林業のののの振興振興振興振興

平成22年4月1日施行の「奈良県森林づくり並びに林業及び木材産業振興条例」

に基づき、森林の植生状態、立地条件、地域の特性などを勘案し、重視すべき機能と

して「主に木材生産機能を発揮すべき森林」と「主に環境保全機能を発揮すべき森林」

に選定・区分して、それぞれの目的に応じた施策の実施により森林づくりを推進する。

また、森林の多面的機能についての理解と関心を醸成するため、森林に関する環境教

育の推進及び、森林づくりに係る県民等との協働の推進に努める。

林業・木材産業については、林内路網の整備や林業機械の導入などによる低コスト

施業の推進により県産材の安定供給を図るとともに、需要者ニーズに応える木材・木

製品の生産と供給による県産材の利用促進を図る。また、意欲的な林業事業者や多様

な林業就業者の育成・確保に努める。

事 業 名 事 業 内 容

林業機械化推進事 林業における生産性の向上と労働環境の抜本的な改善に向け

業 て、林業の機械化を促進するため、林業機械化推進センターに

おいて、高性能林業機械等の研修を実施しオペレーターの養成

を行う。

県産材安定供給促 低コスト素材生産の促進と間伐材の安定供給を図るため、高

進事業 密度作業路網を整備し、提案型施業の取り組みを支援する。ま

た、県外の林業事業体での実践研修を実施する。

森林・林業担い手 13道県による森林・林業の担い手育成確保に関する事項の

対策協議会事業 協議及び関係機関に対する要望を行う。

林業後継者育成事 林業後継者の育成確保対策の推進及び一般県民に対する情報

業 提供等を実施する。

県有林造成事業 森林資源の充実を図るとともに、山村地域における就労機会

の確保を図るため、造林・保育事業を推進する。

森林造成事業 重視すべき森林の機能区分に応じ、効率的な森林整備や長期

育成循環施業、針広混交林化等多様な森林整備を推進する。

森林環境保全緊急 森林の公益的機能の増進を図るため、放置人工林について、

間伐事業 公的関与による強度の間伐を緊急に実施する。

奈良の元気な森林 放置森林を調査し、所有者に対し森林整備に活用できる制度

づくり推進事業 の紹介や森林の公益的機能についての普及啓発を実施する。

森林環境教育推進 森林をすべての県民で守り育てるべき環境資源と捉え、社会

事業 全体で森林・林業を支援する機運の醸成を図るため、青少年を

はじめ県民に対する環境保全意識の啓発等、幅広い森林環境教

育を推進する。

奈良県地域材認証 ◇奈良県地域材認証制度の普及促進

支援事業 ・「奈良県地域材認証制度」の普及や供給体制の整備促進に

向けた関係業界の取り組みを支援する。

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◇県産材の利用促進

・認証材等県産材の使用を奨励し、県産材への理解を深める

ことで需要拡大や関係業界の活性化を促進する。

◇県産材の普及PR

・森林や木材への理解醸成や需要拡大を図るため、関係業界

が取り組む普及PRイベント等を支援する。

林業労働安全衛生 林業における労働災害を防止するため、労働安全研修、巡回

総合対策事業 指導、振動障害健康診断などを実施する。

県産材利用促進活 木材ニーズの多様化や流通構造の変化が進むなか、県産材の

動支援事業 利用促進と産地の活性化を図るためには、やる気ある事業者の

多様な連携による積極的な取り組みを促進する必要があるた

め、これらへの助成を行うとともに、関係部局等の連携により

幅広く育成支援する。

奈良県産材住宅緊 住宅版エコポイント制度の対象となる木造住宅で、県産材を

急支援事業 使用した環境にやさしい省エネ住宅の新築に支援する。(平城

遷都1300年記念プレミアム商品券による助成)

吉野材ブランド再 吉野産材のスギ・ヒノキ大径材を用いて、都市住民のニーズ

発信事業 に対応した「暮らしの道具」のデザインコンペと情報発信を行

う。

全国育樹祭開催準 平成23年度の第35回全国育樹祭開催に向けて必要な準備

備事業 を実施する。

森林整備地域活動 森林の有する多面的機能の発揮を図る観点から、森林施業の

支援事業 実施に不可欠な歩道の整備等の地域活動や森林の被害状況等確

認、森林施業の集約化に必要な境界の明確化に対し、国の森林

整備地域活動交付金を活用し、支援を行う。

治山事業 山地に起因する災害から生命・財産を守り、また水源のかん

養、生活の保全・形成等、安全で安心できる豊かなくらしの実

現を図るため、森林の維持造成を行う。

奈良県森林区分設 「森林づくり並びに林業及び木材産業振興条例」及び指針に

定事業 基づき、森林を木材生産林と環境保全林に区分する。(森林環

境保全基金活用事業)

緑の産業再生プロ 森林整備の加速化と間伐等の森林資源を活用した林業・木材

ジェクト事業 産業等の地域産業の再生を図るため、間伐、林内路網の整備、

里山の再生、森林境界の明確化、間伐材の搬出や加工流通、木

材利用や用途開拓に取り組む事業体等に対して支援する。

里山林機能回復整 都市近郊や集落周辺の荒廃した里山林を、県民参加の森林づ

備事業 くりとして、NPOやボランティア団体等の協力を得て、里山

林の整備を行う。

狩猟者確保・狩猟 有害鳥獣による農林業被害の対策における重要な担い手であ

技術向上事業 る狩猟者の育成・確保するとともに、狩猟技術の向上を推進す

る。

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鳥獣被害防除事業 農林業被害が深刻な地域のうち銃器による捕獲が困難な地域

における有害獣の捕獲・防除施設の設置、または、有害鳥獣の

捕獲・駆除を実施する必要経費に対して助成する。

ニホンジカ特定鳥 特定鳥獣保護管理計画で設定しているニホンジカの適正生息

獣保護管理計画推 数へ誘導するため施策を推進する。

進事業

カモシカ食害対策 国の特別天然記念物としての保護と若齢造林木等への食害防

事業 止との両立を図るため、カモシカの生息状況や生息環境の調査

を実施する。

((((3333))))水産業水産業水産業水産業のののの振興振興振興振興

種苗供給等を通じて漁場の周年利用化を推進し、観光漁業の展開など親しみの持て

る内水面漁業の振興を図る。また、カワウの食害による被害を軽減するための取り組

みを推進する。

事 業 名 事 業 内 容

河川漁業増殖奨励 ・適正放流促進事業

事業 河川漁業の主体であるアユ漁業の振興を図るため、健全な

アユ種苗を養成し、適期に放流することにより、漁期の拡大

及び生産の増大を促進する。

・アマゴ資源増殖促進事業

アマゴ漁場における増殖を強化するため、良好な漁場とな

る水域(支流)へアマゴの卵放流を奨励する。

((((4444))))地場産業地場産業地場産業地場産業のののの振興振興振興振興

地域内企業の育成・支援及び産業資源の積極的活用及び地域の特色を活かした商店

街づくり等の支援を行う。

事 業 名 事 業 内 容

地場産業振興補助 地場産業の振興を図るため、毛皮革製品に係る新商品開発事

事業等 業及び販路拡大事業に対して支援する。

奈良発ニュービジ 県内企業や若者が取り組む新商品・サービスの開発や販路開

ネス発掘・育成補 拓等に補助金を交付することにより、事業の推進を図る。

助事業

商店街トライアル 県内商店街の次世代を担う若手経営者が企画立案した活性化

事業 プランの実施に対して助成する。

商店街農産物直売 商店街の空き店舗に農産物直売所を設置し、消費者の利便性

所モデル構築事業 を図る取組を支援する。

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((((5555))))企業立地及企業立地及企業立地及企業立地及びびびび起業起業起業起業のののの促進促進促進促進

就労機会の拡大、若年者層の定住化の促進、過疎地域及び周辺地域の経済の活性化

を図るため、五條・吉野地域や大和高原地域における既存工業団地への企業立地を進

めるとともに、第四次奈良県国土利用計画の目標達成に向け、整備の進む京奈和自動

車道のインターチェンジ周辺等の交通利便性の高い地域を中心に、都市計画の用途地

域の見直しにより工業系用途地域を確保し、また、費用対効果等も考慮した上で、公

共による新たな産業用地を造成することも検討するなど、産業用地の確保を図る。

また、工場や宿泊施設の立地に資するアクセス道路の整備など立地環境の向上に合

わせて、積極的に情報提供するとともに、企業立地を促進するための補助制度、融資

制度及び税制上の優遇措置の活用を図るなど、企業立地を促進することで、雇用の場

の確保を図り、過疎地域とこれを補完する周辺地域を合わせた広域での経済活性化を

図る。

事 業 名 事 業 内 容

企業立地推進事業 産業用地情報や立地に関する優遇措置等をパンフレットやイ

ンターネット等により広く情報発信する。また、知事によるト

ップセールスの実施や、首都圏でのPRも含め、ターゲットを

絞った効果的なPR活動を展開する。

企業立地促進のた 平成20年度に創設した大規模立地に向け「企業立地促進補助

めの補助事業 金」を平成21年度に拡充するとともに、経済効果の高い一定規

模の立地を促すための「企業活力集積促進補助金」や県内で長

年操業している工場等の機能強化を支援する「企業定着促進補

助金」及び、立地企業の人材確保を支援する立地企業人材確保

支援事業を新設した。引き続きこれらの補助事業を活用し、立

地促進や県内企業の定着を図っていく。

企業立地促進のた ○進出企業支援融資利子補給事業

めの融資事業 奈良県への進出企業等を支援するため、日本政策投資銀行と

連携し、県が利子補給を行う企業立地貸付制度を実施する。

○企業立地促進資金(制度融資)

企業立地促進法に基づき県の承認を得て、工場、研究所を新

増設する中小企業者を支援する制度融資を実施する。

企業立地促進のた ○事業税や不動産取得税の軽減

めの優遇税制 一定以上の規模の工場または研究所を設置する場合

事業税:3年間3/4に軽減(最大3億円)

不動産取得税:3/4に軽減(最大1億円)

○不動産取得税の課税免除

企業立地計画の承認を受けた立地計画のうち、土地・建物の

取得価格の合計が2億円超(農林漁業関連業種は5,000万円超)

の場合に、工場または研究所部分の土地・建物の不動産取得税

を免除。

前記○については、H23年度以降の延長について検討中

企業立地促進法に 企業立地促進法に基づき策定した「奈良県企業立地基本計画」

基づく支援制度 は、明日香村を除く全市町村を対象に、製造業のほとんど全て

の業種を対象にしており、各種支援制度が活用できる。

基本計画に基づく立地計画等で知事の承認を受けた場合は、

Page 13: 奈良県過疎地域自立促進計画 (((平成111 基本的1 基本的なななな事項事項 過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)及び同改正法(平成22年

- 10 -

・不動産取得税の課税免除(再掲)

・日本政策金融公庫の低利融資

・企業立地促進資金(制度融資)(再掲)

・特別償却の適用(機械等15%、建物等8%)

などの活用が可能。

ならの企業魅力体 新規立地企業や県内企業による新卒者の確保を支援するた

感ツアー実施事業 め、就職を希望する県内高校生を対象に県内企業の見学や経営

(ふるさと雇用) 者による講演等を実施

大和高原工業団地 大和高原地域において新産業ゾーンの中核となる工業団地開

開発推進事業 発に関して、地元及び関係機関との調整並びに企業の立地動向

及び企業ニーズを把握するためのアンケート調査・企業訪問等

を実施する。

中南和振興のため 京奈和自動車道(仮称)橿原南・御所インターチェンジ周辺に

の京奈和道周辺ま おいて、中南和地域の通勤圏内での雇用機会の創出を実現する

ちづくり調査事業 ための産業用地の確保について検討を進めていく。

産業立地促進に資 産業立地を促進する計画的な土地利用を図るため、整備の進

する計画的土地利 む京奈和自動車道のインターチェンジ周辺や、主要幹線道路や

用と交通環境整備 既存工業団地周辺における工業系の土地利用を計画的に推進す

るとともに、これらの地域へのアクセス道路の整備など立地環

境の向上を進めていく。

なら農商工連携フ 県が中小企業基盤整備機構や地元金融機関とともに中小企業

ァンド事業 支援センターに貸付を行い、センターは基金の管理・運用を行

う。運用益は県内中小企業者と農林水産業者が共同で行う新商

品開発等の新たな事業展開に対する補助金として活用する。

リーディングカン 優良な技術を有する企業に対して、さらに積極的な支援を行

パニー創設事業 うことにより、優良企業の育成を行い、リーディングカンパニ

ーとして牽引役を担わせることで産業分野全体の底上げに寄与

する。

奈良県産業活性化 「奈良県経済観光振興懇談会」の内部組織として産業分野別

会議開催事業 に活性化会議を設置し、外部の専門家から指導助言を仰ぎ、産

官学が産業についての課題認識と情報を共有することで、産官

学の連携・役割分担、公的支援のあり方を4産業分野について

検討する。

((((6666))))観光観光観光観光・・・・レクリエーションレクリエーションレクリエーションレクリエーションのののの振興振興振興振興

過疎地域を含む中南和・東部地域が有する豊富な自然や歴史文化といった貴重な魅

力ある地域資源の積極的活用をはじめ、グリーン・ツーリズムやエコ・ツーリズムへ

の取り組み、道の駅等におけるドライバー向けの観光情報の発信、自転車の利用促進、

体験型観光メニューの開発、滞在型、参加・体験型観光に配慮した観光レクリエーシ

ョン施設の整備、外国人観光客の誘致に向けた取り組みなどにより、過疎地域が有す

る多様な資源を活用した観光交流を推進し、観光関連産業の振興による地域住民の所

得の安定、就労機会の増大を図る。併せて、ICT技術を活用したマイカー向け周遊

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観光促進施策について検討を行う。

また、「道の駅」やサービスエリアなど各種の交流拠点施設や国定公園等の施設整備

及び活用による観光レクリエーション拠点の形成や、「歴史街道」のコンセプトに沿っ

たそれら拠点の連携・ネットワーク化を図るとともに、地域の豊かな自然や歴史文化

を活かした新たな宿泊施設の創出を支援するなど、周遊型・滞在型の観光や、広域エ

リアでの交流を促進する。

事 業 名 事 業 内 容

奈良グリーン・ツ 都市と農山村の交流・共生を図るため、幅広い農林業農山村

ーリズム事業 情報を都市住民等へ一元的に発信するとともに中山間地域活性

(再掲) 化のためのキャンペーンなどを実施。

国定公園等施設整 国定公園等の利用を促進するため、便益施設(歩道、園地等)

備事業 や標識等の整備を推進し、利用者の快適性の向上、安全性の確

保を図っていく。

ならグリーン・ツ 農業体験等のグリーン・ツーリズム情報を提供するポータル

ーリズム活性化事 サイトを設置する。

業(再掲)

アユ等漁場実態調 アユの遊魚実態、漁獲状況及び竹等を利用した逃げ場の設置

査事業 による漁場改善効果等について調査を行う。

吉野山桜樹林保全 吉野山桜樹林の再生に向けた桜樹林衰退原因の調査研究に対

推進事業 し助成する。

「吉野・高野・熊 三重県、和歌山県とともに「吉野・高野・熊野の国」を建国

野の国」三県共同 し、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をはじめ、紀伊半島

事業 の豊かな歴史、文化、自然資源を活用した各種イベントの開催

や観光情報の発信を行う。

「歩く奈良」推進 本県の有する重厚な歴史文化とすばらしい自然景観を、県内

事業 外問わず多くの方々に「歩いて」楽しんでいただく機会の増大

のため、多彩な「奈良県を歩いて愉しむ仕組み」の充実を図る。

自転車利用促進支 自転車による広域周遊を促進し、観光振興をはじめ、県民の

援事業 健康増進や、人にも環境にも優しいまちづくりの実現を図るた

め、「自転車利用促進計画(H22年12月策定)」に基づき、広域

的な自転車ネットワークの構築や走行環境の改善を実施する。

観光列車イベント JR桜井線・和歌山線で運行している万葉集をテーマにした

事業 デザイン性の高い観光列車の沿線周辺における観光誘客や地域

活性化を推進する。

まちづくり事業の 社会資本整備総合交付金を活用して、市町村とともに、観光

推進 振興等に資する基盤整備やその利活用を促進するハード・ソフ

トのまちづくり関係事業を推進する。

観光見本市開催事 首都圏等の雑誌社・旅行社等を招聘し、雑誌等出版物への掲

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業 載や旅行商品造成を促進するため、プロモーション会議やエク

スカーションを実施する。

大型観光キャンペ 平成22年の平城遷都1300年祭を全国にPRし、観光客

ーン開催事業 の誘致を図るため、JR6社と連携し、地元関係者や市町村と

一体となった奈良デスティネーション開催のためキャンペーン

を平成20年度から22年度にかけて実施する。

中南和宿泊魅力創 モデル地区で誘客方法をワークショップにより検討する。

出事業

雑誌タイアップ広 ターゲットを明確にして、南和エリアの観光情報を首都圏等

報事業 で発刊される雑誌に掲載して誘客を図る。

首都圏における情 東京日本橋の「奈良まほろば館」において、奈良県の観光情

報発信事業 報発信、イベント及び企画展示事業等を実施する。

中南和旅行商品造 地域資源を活用したモニターツアー実施に助成する。

成支援事業

新たなターゲット 新たなターゲットを選定し、モデル的に旅行商品を創出する。

開拓旅行商品創出

モデル事業

旅行サイトを活用 旅行予約サイトへ中南和地域の情報を掲載する。

した中南和地域の

魅力創出事業

動画「美しき日本」 歴史・文化・自然等をテーマに、魅力的な映像を制作し、ネ

制作・配信事業 ット等で配信する。

観光情報発信事業 中南和エリアの観光情報ホームページを作成する。

「弘法大師の道」 高野山開創にあたり弘法大師が歩いたとされる吉野山金峯山

魅力発掘事業 寺から高野山金剛峯寺に至るまでの道の魅力を発掘する。

史跡・名勝飛鳥京 史跡・名勝飛鳥京跡苑池を視覚化し、来訪者に快適な遺跡の

跡苑池整備活用事 環境と情報を提供するため、史跡を復原整備する。

飛鳥・藤原地域魅 史跡・名勝飛鳥京跡苑池を公園整備する。

力向上事業

飛鳥京苑池の整備 飛鳥京跡苑地整備に併せて隣接する飛鳥川を環境整備するこ

(河川) とで、飛鳥の自然や景観にふさわしい水辺空間を創出する。

神奈備の郷・川づ 村の地域活性化計画と連携し、奥飛鳥の風土にふさわしい水

くり事業 辺の保全・創出、生態系に配慮した河川環境の整備に合わせた

洪水調節効果を有する河道改修を行う。

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戒外川河川改修 天然護岸の浸食による河積阻害を未然に防止するため護岸整

備を行う。

平田川河川改修 浸水常襲地域の被害軽減のための河川整備を行う。

食と農のポータル 奈良の食と農の情報を総合的に発信するホームページを作成

サイト構築事業 し、魅力発信を強化する。

農林漁業体験民宿 奈良の豊かな自然資源を活かした農林漁業体験民宿を創出

創出支援事業 し、新たな魅力による宿泊観光客の獲得をめざす。

宿泊施設総合支援 多様な宿泊施設の創出や観光客のニーズにあった施設改修な

事業 どを誘導し、県内宿泊施設の魅力向上、量的拡大を図る。

おもてなし産業強 おもてなし産業強化資金(制度融資)を利用して宿泊施設を

化資金(奈良の宿) 創業、開業又は増改築を行おうとする者に対し利子補給を行う。

利子補助事業

奈良の宿おもてな おもてなしの底上げとなるような地域のモデル的な事業に取

し向上対策事業 り組む県内宿泊施設等に対し事業委託することで、県内宿泊業

(ふるさと雇用) 界のおもてなしの向上と継続的な雇用機会の創出を図る。

外国人観光客誘致 国が行うビジット・ジャパン地方連携事業を活用し、他府県

戦略ビジットなら 等と連携しながら効率的・効果的な誘致事業展開の一環とし

キャンペーン て、外国人観光客を吉野、明日香をはじめとする当該地域に導

く周遊ルートの創出等を行う。

タクシー等二次交 タクシー、レンタカー会社による二次交通の整備を促進する。

通支援事業

わかりやすい道案 本県を訪れる多くの観光客が目的地まで迷わず到達できるよ

内の推進 う、案内サイン等を充実する。

「奈良のうまいも 食べ物・味覚の面から奈良をアピールできる奈良らしい名物

の」づくり 料理「奈良のうまいもの」を創設、また継続的に新たな魅力の

創造を発信、誰もが「奈良のうまいもの」をはじめ、「奈良の

食」について関心を持ってもらい、それを目当てに観光に訪れ

てもらえるよう、奈良の食づくりについての取り組みを推進す

る。

農産物直売所支援 地産地消の推進や地域の農業・農村の活性化を図るため、研

事業(再掲) 修会の実施等を通じて県内農産物直売所全体のレベルアップを

図るとともに、県と協働協定を締結した農産物直売所「地の味

土の香」のブランド化に取り組むなど、積極的な運営支援を

行う。「美味しい奈良」 大和野菜や有機野菜など奈良の食材を活かしつつ、県内のイ

の創造事業 タリアン・フレンチ等のレストラン(シェフ)と連携し、食を

目的に奈良を訪れてもらえる「美味しい奈良」を推進する。

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眺望のよいレスト 奈良の食の魅力を提供する眺望の良いレストラン等の整備促

ラン等調査検討事 進に向け、調査検討を行う。

観光ボランティア 県内の観光ボランティアガイドの相互交流及び活動の連携を

ガイド育成強化 推進するために設置された「奈良県観光ボランティアガイド連

絡会」の開催支援を行う。

自動車旅行者向け 携帯端末の活用や道の駅を活用したデジタルサイネージやパ

情報提供サービス ンフレット等による観光情報の提供設置等、情報拠点化により、

事業 自動車旅行者向けの情報発信を高度化し、広域周遊観光の促進

を図る。

上海国際博覧会出 上海国際博覧会、2010世界大百済典等、中国、韓国で開催さ

展事業、韓国忠清 れる大規模な集客が見込まれるイベントの機会を活用し、中国、

南道との文化観光 韓国とのゆかりを効果的に発信する。

交流推進事業

ICT技術を活用 来訪先に応じた観光情報の配信や周遊マイレージポイントの

したマイカー向け 導入など、ICT技術の多目的利用技術を活用した、マイカー

周遊観光施策の検 向けの周遊観光促進施策等の検討を行う。

3333 交通通信体系交通通信体系交通通信体系交通通信体系のののの整備整備整備整備、、、、情報化及情報化及情報化及情報化及びびびび地域間交流地域間交流地域間交流地域間交流のののの促進促進促進促進

道路整備については、「奈良の今後5カ年(平成21年度~平成25年度)の道づくり重点

戦略」に基づき、過疎地域の振興に寄与する京奈和自動車道やそのアクセス道路、また、

安全・安心な交通機能の確保を図るうえで信頼性に課題のある幹線道路を重点的に整備

を進める。

交通体系の整備については、総合的な交通政策の指針となる「奈良県交通基本戦略」

を策定し、誰もが安全で快適に「移動」できる交通環境の整備に取り組む。

過疎地域の情報化については、生活や産業の質的向上を実現するための高速大容量通

信が可能となる情報通信基盤の整備や地域情報の発信及び申請届出等行政手続きのオン

ラインサービスの促進を図っていくとともに、防災行政通信ネットワークシステムを有

効に活用できるよう努める。

地域間交流の推進については、地域資源の積極的活用、都市部住民等との交流による

地域の活性化を図るとともに、近隣市町村等による連携や県境を越えた広域的な取組の

充実を図る。

((((1111))))国道及国道及国道及国道及びびびび県道県道県道県道のののの整備整備整備整備

本県を南北に横断し、広域的な交通を担う京奈和自動車道の整備を促進するととも

に、京奈和自動車道へのアクセス道路の整備についても、災害に脆弱であるにもかか

わらず迂回路もなく、自動車同士のすれ違いが困難な箇所があり、安全安心な交通機

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能の確保を図るため、「選択と集中」のもと、重点的に整備をすすめる。

さらに、道路の防災対策については、「なら安心みちネットプラン」に基づき迂回路

のない幹線道路の対策も含め計画的かつ重点的に取り組む。

このほか、「奈良県みんなでつくる交通安全対策プラン」に基づき交通事故対策を効

率的・効果的に実施し、老朽化する道路橋の補修についても「奈良県長寿命化修繕計

画」に基づき「予防保全」型維持管理を図り、安全安心な道路ネットワークの確保に

向けて取り組んでいく。

事 業 名 事 業 内 容

京奈和自動車道の 広域的な観光振興や、広域的な医療提供体制の確保などによ

整備 り、過疎地域の振興に寄与する京奈和自動車道の整備を促進す

る。

京奈和自動車道へ 京奈和自動車道とともに、一体的な道路ネットワークを形成

のアクセス道路の する京奈和自動車道へのアクセス道路の整備を推進する。

整備 中和幹線 脇本工区

国道169号高取バイパス

国道(県管理分) 改 良 4路線 L=14,074m

の整備 一般国道25号 W=6.0m、L=1,200m 山添村

一般国道168号 W=6.0/7.0m L= 8,230m 五條市

(「五條新宮道路」を含む。) 十津川村

一般国道309号 W=4.0~5.0m L= 3,984m 下市町

/6.0m 天川村

上北山村

一般国道425号 W=4.0m L= 660m 十津川村

国道(国事業)の 改 良 3路線 L=10km

整備 一般国道168号(十津川道路)

W=8.5m、L=6.0km 十津川村

一般国道169号(奥瀞道路Ⅱ期)

W=7.0~8.0m L=2.9km 十津川村

一般国道169号(上北山道路)

W=7.0~7.5m L=1.1km 上北山村

県道の整備 改 良 30路線 L=37,590m

吉野室生寺針線 W=6.0m L=2,880m 宇陀市

大又小川線 W=5.5m L=500m 東吉野村

下市宗桧線 W=6.0m L=780m 下市町

高野天川線 W=4.0/5.5/6.0m L=9,465m 野迫川村

天川村

赤滝五條線 W=6.0m L=580m 黒滝村

五條吉野線 W=4.0/5.5/6.0m L=2,468m 五條市

下市町、吉野町

平原五條線 W=6.0m L=1,020m 五條市

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都祁名張線 W=6.0m L=910m 宇陀市

上笠間三本松停車場線 W=4.0/6.0m L=1,350m 宇陀市

桜井明日香吉野線 W=5.5/6.0m L=820m 吉野町

吉野東吉野線 W=5.5m L=650m 東吉野村

大峰山公園線 W=5.5m L=3,800m 天川村

榛原菟田野御杖線 W=5.5m L=465m 御杖村

洞川下市線 W=4.0/6.0m L=1,460m 吉野町

下市町、黒滝村

勢井宗川野線 W=4.0m L=1,450m 五條市

橋本五條線 W=6.0m L=31m 五條市

名張曽爾線 W=5.5m L=460m 曽爾村

月瀬三ヶ谷線 W=5.5m L=600m 山添村

大台河合線 W=4.0m L=1,500m 上北山村

上池原下桑原線 W=5.5m L=580m 下北山村

助命下荻線 W=5.5m L=960m 山添村

寺前千股線 W=5.5m L=645m 吉野町

中奥白川渡線 W=4.0m L=166m 川上村

吉野川公園線 W=5.5m L=210m 五條市

阪本五條線 W=5.5m L=700m 五條市

川津高野線 W=4.0m L=1,000m 十津川村

上笠間八幡名張線 W=4.0m L=1,000m 山添村

土屋原飯高線 W=6.0m L=290m 御杖村

赤目掛線 W=5.5m L=250m 曽爾村

山添桔梗ヶ丘線 W=5.5m L=600m 山添村

早期発見・早期対 「なら安心みちネットプラン」に基づき道路防災対策を計画

策による緊急輸送 的に実施する。さらに「奈良県橋梁長寿命化修繕計画」に基づ

道路等安全性の向 き計画的な維持修繕を行うとともに、阪神大震災以前の耐震基

上 準が適用されている橋梁を抽出し、耐震対策を実施する。

・道路防災対策の施行箇所:国道168号十津川村桑畑

国道169号上北山村西原等

・橋梁補修(耐震補強含む)の施行箇所:前鬼橋、鳥渡谷橋等

東海南海連絡道構 東海南海連絡道構想の重要性・意義についてPRするなど、

想の推進 一層の活発な活動を展開する。

((((2222))))農道農道農道農道のののの整備整備整備整備

農業の振興と農業生産の近代化、農産物等の流通の合理化を図るため、農道の整備

を行う。

事 業 名 事 業 内 容

農道の整備 基幹農道整備

笠仁興地区 W=5.5m L=2,519m 桜井市

大淀御所2期地区 W=5.5m L=2,528m 御所市

大淀御所3期地区 W=5.5m L= 620m 大淀町

一般農道整備

大野向渕地区 W=5.5m L= 3,000m 宇陀市

西吉野賀北地区 W=4.0~5.5 m L= 2,200m 五條市

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((((3333))))林道林道林道林道のののの整備整備整備整備

林業の振興と山村地域の基盤整備を推進するため、林道の整備を促進する。

事 業 名 事 業 内 容

林道の整備 開 設 3路線

川股天辻線、殿野坪内線、那知合永井線

W=3.5m~5.0m L=3,700m

五條市、天川村、十津川村

((((4444))))交通安全施設等交通安全施設等交通安全施設等交通安全施設等のののの整備整備整備整備

地域内の道路の交通安全を確保するため、安全施設の整備を促進する。

事 業 名 事 業 内 容

交通安全施設の整 歩 道

備 国道168号 W=3.0m L=800m 五條市

県道榛原菟田野御杖線 W=2.5m L=680m 宇陀市

県道桜井吉野線 W=2.5m L=500m 吉野町

見通しの悪い急カーブ区間の改良

国道169号 L=550m 上北山村

((((5555))))交通確保対策交通確保対策交通確保対策交通確保対策

地域住民、特に高齢者等の日常生活に必要なバス路線の確保が重要であることから、

奈良県交通基本戦略の策定をはじめ、国庫補助制度等を活用した支援措置により民間

バス等による過疎地域も含めた県内の基本的なバスネットワークの維持を図る。

事 業 名 事 業 内 容

交通基本戦略策定 日常交通や観光交通の現状を分析し、これまでの取り組みや

事業 経験を活かしながら、総合的な交通政策の指針となる交通基本

戦略を策定する。

広域的・幹線的路 事業者が運行する広域的・幹線的バス路線維持のため、運

線維持対策事業 行に伴う欠損補助やノンステップバス購入について支援を行

う。

過疎地域の移動手 過疎地域における生活交通を確保するため、平成21年度に策

段確保事業 定した地域公共交通活性化計画に基づき、地域の実情に応じた

取り組みを実施する。

連携協定に基づく 県内バスネットワークの維持確保やバス利用促進を目的とし

バス交通支援事業 た奈良交通(株)との連携協定に基づく支援策を実施する。

(運行費格上げ補助、バス停整備・ノンステップバス購入補助)

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公共交通活性化支 住民のニーズに応じた効率的な輸送手段の普及を促進するた

援事業 め、デマンド交通の立ち上げ経費について支援を行う。

((((6666))))情報化情報化情報化情報化のののの推進推進推進推進

過疎地域と都市との間には、依然として情報通信格差が存在していることから、こ

れの是正に努め、また、今後の高度情報通信ネットワーク社会の進展を踏まえ、生活

や産業の質的向上を実現するための高速大容量通信が可能となる情報通信基盤の整備

や地域情報の発信及び申請届出等行政手続きのオンラインサービスの促進を図ってい

くとともに、防災行政通信ネットワークシステムを有効に活用できるよう努める。

事 業 名 事 業 内 容

県立高校コンピュ 情報化の進展に対応して、県立高等学校における情報教育環

ータ整備(再掲) 境の整備を行う。

奈良県情報通信基 県庁舎、県出先機関、市町村を結ぶ高速・大容量の通信基盤

盤運営事業 である「大和路情報ハイウェイ」を県と市町村で活用する。

汎用受付システム 電子申請等行政手続きのオンラインサービスの促進を図るた

県・市町村運営事 め、「汎用受付システム」を県と市町村で共同運用する。

((((7777))))地域間交流地域間交流地域間交流地域間交流のののの促進促進促進促進

過疎地域が有する美しい景観や豊かな自然環境、独自の伝統文化、生活様式など、

その魅力ある地域資源を活かした都市部との交流・連携をより一層図るとともに、都

市部住民の交流居住や定住を促進する。

グリーン・ツーリズムやエコ・ツーリズム、地域産業に関する各種体験など、参加

・体験型の観光交流の推進、地域の特性を活かしたイベントの開催などを通じた地域

資源の発掘・再評価や誇りある魅力的な地域づくりの推進、積極的な情報発信などに

より、都市部住民との交流を活発化させ、都市と農山村の共生・対流などの地域間交

流を推進する。

さらに、県境を越えた広域的な連携として、紀伊半島を構成する三県が連携し、施

策の一体的かつ総合的な展開を図る。

事 業 名 事 業 内 容

紀伊半島三県等に 紀伊半島を構成する三県が連携し、施策の一体的かつ総合的

よる連携事業 な展開を図り、紀伊半島の振興と活性化に資する。

・紀伊半島振興対策協議会活動

・半島振興対策連絡協議会活動

奈良グリーン・ツ 農山村側のグリーン・ツーリズム等の実践者を対象とした研

ーリズム事業 修会を開催する。

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中山間地域活力ア 中山間地域において、土地改良施設や一体的に保全すること

ップ事業 が必要な農地・棚田等の有する多面的機能の良好な発揮と地域

(再掲) 住民活動の活性化を図るため、地域住民活動を推進する人材の

育成、施設の利活用及び保全整備等の促進に対する支援を実施

する。

ならグリーン・ツ 農業体験等のグリーン・ツーリズム情報を提供するポータル

ーリズム活性化事 サイトを設置する。

業(再掲)

定住・交流促進 地域の魅力をホームページや各種イベントによりPRし、主

事業 に都市部から中山間地域への交流居住・定住促進を図るととも

に、移住・交流推進機構及び奈良県定住・交流推進協議会で方

策等を検討する。

農山村と都市部の 十津川村神納川区において休耕田等を活用したアートプロジ

ブリッジプロジェ ェクトを展開する。

クト事業

アウトドアイベン 県内の森林及び渓谷を利用した観光産業の構築を目的とし

トの構築事業 て、ラフティング、キャニオニング等の渓谷で行えるアウトド

アアクティビティを拡充するとともに、森林で行うことのでき

るツリーイング等の新規アクティビティを構築することで、観

光振興につなげ新たな雇用を生み出すことを目指す。

東部中山間におけ 県東南部の11市町村に立地する200を超える工房群を活

る工房街道づくり 用し、地域を活性化させる新たなビジネスの展開を目指す。

荒廃地を活用した 急速に過疎化が進む奈良市東部地区において、山林や田畑の

地域の活性化事業 荒廃が進み有害獣の被害が拡大する状況の改善を図り、都市部

からの一時滞在者を増やすことを目的に間伐材を活用した家具

工房と大和高原野菜の作付け及び散策、乗馬等の交流拠点を整

備する。

土佐街なみ活性化 人口減少・高齢化が進む地域の活力を回復するため、年間を

事業 通じて観光客が訪れる「通年型観光交流地域づくり」の一環と

して、新たな交流拠点を整備する。

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4444 生活環境生活環境生活環境生活環境のののの整備整備整備整備

地域住民が健康で文化的かつ安全・快適に暮らせるよう、水道施設、汚水処理施設、

し尿処理施設、消防施設などの生活基盤の整備の推進や、駐在所による安全安心な活動

の推進、農山村地域の環境を良好に保つため、清流吉野川の保全については地域協働で

景観及び環境にも配慮する。

さらに、地域住民にとって安全で安心な生活を確保するため、「奈良県土砂災害基本方

針」に基づき、ソフト対策とハード対策を組み合わせた総合的な土砂災害対策に取り組

む。

事 業 名 事 業 内 容

吉野川マナーアッ 吉野川を訪れる行楽客等に、吉野川に対する環境美化の考慮

プキャンペーン を促すため、ごみ持ち帰りなどのマナー向上について啓発活動

を行う。

小規模河川改修事 県立吉野川津風呂自然公園など景観に配慮しながら地域が親

業 しめる河川整備を行う。

宇陀川流域下水道 計画処理区域面積:1,025ha

事業 計画処理人口:25,840人 幹線管渠の長さ:9.1km

ポンプ施設の箇所数:2カ所

事業地域:宇陀市

吉野川流域下水道 計画処理区域面積:3,498ha

事業 計画処理人口:75,200人 幹線管渠の長さ:23.5km

ポンプ施設の箇所数:2カ所

事業地域:五條市、吉野町、大淀町、下市町

治安水準の向上 地域の治安水準の維持・向上を図るために、警察署の再編整

備を実施し、中南和・東部地域に所在する7警察署は最終的に

5警察署に再編する。今後、第2段階として中南和・東部地域

に所在する4警察署を2警察署に(宇陀警察署を桜井警察署に、

吉野警察署を中吉野警察署に)統合する。

市町村災害対応支 大規模地震等の災害発生に迅速に対応するには、市町村の防

援事業 災力向上が不可欠であるため、市町村地震防災対策アクション

プログラム、各種防災業務マニュアル策定等に取り組む市町村

に対して支援を行う。

安全・安心まちづ 安全で安心して暮らせるまちづくりを推進するため、自主防

くり推進事業 犯・防災に関する講演会や防犯・防災リーダー研修を実施し、

市町村と連携し防犯・防災情報の提供、新たに結成した自主防

災組織への結成時の防災資機材購入等に対する支援等を行い、

自主防犯・防災組織の結成と活性化を一体的に図る。

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消防本部の広域化 多様化・大規模化する災害に備え市町村の消防体制を充実強

の推進 化し、かつ住民サービスの向上を図るには、消防の広域化は必

要であるため、広域消防運営計画の策定等の消防の広域化を推

進する市町村に対して支援を行う。

ごみ・し尿の処理 市町村の広域的なごみ・し尿処理施設整備に対する国との調

整、技術的支援を行う。

総合的な土砂災害 「奈良県土砂災害対策基本方針」に基づき、県、市町村、地

対策の推進 域住民の連携を強化し、自主防災組織の充実や土砂災害ハザー

ドマップの作成による市町村の地域防災の充実などのソフト対

策や、ソフト対策との連携を重視し、優先度を明確にしたハー

ド対策に取り組む。

清流吉野川の保全 吉野川の河川環境に対する諸問題(瀬切れの発生、堆積土砂

・整備 の増加、生活排水の流入、アユの漁獲量の減少等)に対処する

ため、国、県はもとより地域協働で清流吉野川保全対策を講じ

る。

5555 高齢者等高齢者等高齢者等高齢者等のののの保健及保健及保健及保健及びびびび福祉福祉福祉福祉のののの向上及向上及向上及向上及びびびび増進増進増進増進

高齢社会の到来に際して、健康で実り豊かな人生を送ることができる健康長寿の実現

を目指し、生きがいや健康づくりに関する啓発及び在宅福祉対策、要介護状態となるこ

とを予防する対策等を重点的に推進する。

特に過疎地域においては、若年層の減少により誰が高齢者を支えていくかが大きな課

題であり、こうした地域特性に配慮したきめ細かな高齢者施策を展開する。

そのため、訪問介護員養成研修を実施するなど要介護高齢者に対する介護機能の強化

充実に努めるとともに、生活支援ハウスや小規模・多機能サービス拠点等の整備を推進

し、保健・医療と福祉のネットワークにより、高齢者が健康で安心して暮らせる地域づ

くりを進める。

また、市町村における地域福祉計画の策定の推進を図り、住民参加型の地域福祉活動

の振興等を積極的に推進する。

さらに、子どもが健やかに育つようへき地保育所の保育の質を確保するための支援等

に努めるとともに、障害のある人も地域の中で安心して暮らせるよう、在宅福祉サービ

ス等の拡充を図る。 また、市町村における保健事業計画の策定を支援するとともに、市

町村が実施する保健センターの整備を支援するなど保健サービスの充実を推進する。

総合医や保健師、健康ボランティアによるネットワークを構築し、さらに情報コンテ

ンツをつくり、効果的に健康づくりの普及啓発を行うとともに医療費の分析等を行い、

健康づくりの取組についてPDCAサイクルの構築を図る。また、少子高齢化のもと、

市町村国保が安定して持続可能なものとなるよう、広域化に向けた検討を行う。

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事 業 名 事 業 内 容

老人福祉施設整備 第4期介護保険事業支援計画に基づき、介護サービス基盤整

事業 備を確保できるように計画的に整備を行い、介護関連施設の特

別養護老人ホームの整備を進める。

介護基盤緊急整備 介護基盤緊急整備等支援基金を活用し、地域密着型介護老人

特別対策事業 福祉施設等の小規模福祉施設の基盤整備を促進する。

次世代育成支援対 奈良県こども・子育て応援プランに基づき、こども・子育て

策推進事業 を応援する県民運動を展開するとともに、地域の子育て支援、

家庭の子育て力の向上など、幅広い取組を実施する。

奈良県市町村国民 県全体と南和地域、それぞれについて健康づくりを推進する

健康保険のあり方 ための取組や、市町村国保の広域化等について検討を行う。

検討事業

健康長寿文化づく 県民による「健康長寿文化」の醸成を図るための取組を行う。

り推進事業 総合医や保健師、健康ボランティア等によるネットワークを構

築。また、情報戦略に基づく効果的な健康づくりの普及啓発等

を図ることで、健康づくりが大切であるという意識を、繰り返

し県民に浸透させる。

6666 医療医療医療医療のののの確保確保確保確保

医師の確保については、奈良県立医科大学・自治体等と協働し、過疎地域の医療をさ

さえていくシステムとその取り組みを推進する枠組みを構築する。

また、南和地域においては、3つの公立病院が設置され住民に医療を提供してきたが、

それぞれの公立病院がいずれも急性期の機能を担う病院を運営してきたため、病院の組

み合わせが悪いと考えられ、このままの状況が続けば、各自治体がそれぞれの病院を支

えきれなくなり、南和地域の住民の医療を守れなくなってしまう恐れがある。

このため、今後、地域の医療ニーズを分析したうえで、3つの公立病院を1つの急性

期機能を担う病院とその他の機能を担う病院に役割分担を実施していくほか、へき地医

療拠点病院やへき地を支援する病院による代診医等の派遣や巡回診療を実施していくた

め、協議会を設立し、あり方を検討したうえで、地域の医療提供体制の確保を行ってい

く。

さらに、和歌山県及び大阪府ドクターヘリの共同利用等による重症救急患者の搬送体

制を確保するとともに、市町村が実施するへき地診療所の医療提供体制の確保を支援す

るなど医療サービスの充実を推進する。

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事 業 名 事 業 内 容

自治医科大学卒業 自治医科大学卒業医師を、へき地診療所及びへき地関連病院

医師の派遣 へ派遣する。

自治医科大学運営 へき地等の医療活動を担う医師を養成する自治医科大学の運

費の負担 営費を負担する。

へき地医療拠点病 無医地区等を中心に、特定診療科(眼科、耳鼻いんこう科等)

院(五條病院)の について代診・巡回診療を実施するなど、へき地医療支援機構

運営 の下で、へき地における医療を支援するために各種事業を実施

する。

ナースバンク事業 看護職に関する求人求職情報の提供や再就業のための相談、

広報誌の発行等を行うことにより、へき地を含め県内医療機関

等での看護職員の確保を図る。

医師確保修学資金 へき地医療機関等で医師としての業務に従事することを要件

貸与事業 とした、医師確保修学資金貸付を行うことにより医師を養成す

る。

ドクターバンク事 医師に関する無料職業紹介事業を実施。医師確保ポータルサ

業等医師確保の推 イトに求人情報を掲載する他、医学雑誌や転職サイトに広告を

進 掲載し、へき地等への就業希望者を誘引する。

看護師養成所の運 県内の民間看護師養成所の運営に対して助成を行う。

営に対する助成

看護学生への修学 卒業後、県内に就職する看護学生に対して修学資金を貸与す

資金貸与による県 ることにより県内就業を促進する。

内就業の促進

産婦人科一次救急 休日夜間に産婦人科一次救急に対応する医療機関(病院群輪

医療体制の整備 番制及び在宅当番医制)を支援する。

ドクターヘリの共 対象地域において緊急かつ重篤な患者が発生した場合に、消

同利用 防機関からの要請に基づき、和歌山県及び大阪府ドクターヘリ

による搬送を行う。

小児救急医療体制 小児科標榜病院の協力を得て、小児科輪番体制を整備し、休

の整備 日、夜間の小児二次救急医療体制を確保する。

救急医療体制支援 救急医療に関わる勤務医の処遇改善を行うため、救急勤務手

事業 当を支給する医療機関に対し補助を行い、救急医療体制を確保

する。

小児救急医療支援 小児救急医療体制を確保し、適正な受診誘導を行うため、小

事業 児救急電話相談事業の拡充や保護者に対する救急医療について

の啓発事業を実施するとともに、その受け皿として中南和の拠

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点的役割を果たしている橿原市休日夜間応急診療所を支援す

る。

産科医医療体制支 産科医は訴訟のリスクも高く、昼夜を問わない対応も求めら

援事業 れるなど、他診療科に比べ負担が重く減少傾向にある。地域で

お産できる体制を維持するために、産科医に分娩手当及び産婦

人科後期研修医に後期研修手当を支給する医療機関に対し助成

を行い、その処遇改善を図る。

一次救急体制整備 一次救急体制整備充実に向けた市町村との協議の場を設定す

の検討 る。

公立病院医療連携 二次救急医療の充実を図るため、宇陀市立病院の医療機器の

事業 整備を支援する。

疾患別医療連携の 救急の重要疾患である脳卒中などについて、公立病院に民間

推進 病院、診療所も加わった地域医療連携を推進し、切れ目のない

医療の提供を図る。

救急の重要疾患の 救急の重要疾患である脳卒中などについて、医療連携を推進

医療機能を収集・ するため、医療機能の内容である診療過程・結果に関するデー

分析 タ収集・点検・分析を実施する。

まず、県立病院及び県立医科大学附属病院でモデル実施する。

医師配置システム 地域の医療需要の分析を行い、各医療機関ごとの医療の提供

の運営 目標を作成するとともに、地域医療を担う医師のキャリアパス

の構築等を行うために県立医科大学に開設した「地域医療学講

座」と、公立病院等からの医師派遣要請への対応を行うために

県立医科大学と連携して設置する「(仮称)地域医療総合支援

センター」により地域に必要な医師を配置するシステムを構築

し、運営していく。

へき地診療所への へき地診療所の人件費に対して助成を行う。

人件費助成

奈良県へき地医療 奈良県におけるへき地勤務医を確保するため、「総合医」を

研修プログラムの 養成するへき地医療研修プログラムを実施する。このプログラ

実施 ムで研修する医師は県の期限付き正職員として、へき地診療所

等において勤務しながら研修する。

「南和の医療等に 南和地域の医療提供体制等のあり方を検討・協議するための

関する協議会」設 協議会運営に対する助成等

置事業

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7777 教育教育教育教育のののの振興振興振興振興

児童・生徒の減少等に起因する教育困難の状況を踏まえ、良好な教育環境の確保と教

育諸条件の整備を進め、地域の将来を担う児童・生徒の育成に努める。

教職員配置の充実や複式学級編制基準の改善など、教育条件の改善を図るとともに、

情報教育環境の整備等良好な教育環境の確保に向けた支援を行う。

また、過疎地域等の生徒の高等学校への進学に対応するため設置している県立高等学

校総合寄宿舎の施設設備の整備・運営を行う。

さらに、生涯学習やコミュニティ活動を活発化させるため、必要な支援や情報提供を

行う。

事 業 名 事 業 内 容

総合寄宿舎の整備 山間地等通学に困難な事情のある高等学校の生徒に対して、

宿泊の便宜を供し、健全な心身の育成を図るため設置している

総合寄宿舎の施設設備の整備・運営を行う。

小・中学校におけ 複式の学級編制基準の改善等を図り、加配教員を配置する。

る複式学級編制基

準の改善

小学校6学級規模 教科学習を充実させるため、専科非常勤講師を配置する。

校専科加配事業

中学校免許外教科 免許外教科担任を解消するため、非常勤講師を配置する。

担任解消事業

へき地教育研究の 奈良県へき地教育研究振興大会等、へき地教育振興を図る研

振興 究会の活動の支援を図る。

県立高校コンピュ 情報化の進展に対応して、県立高等学校における情報教育環

ータ整備 境の整備を行う。

奨学金のへき地に 高等学校奨学金について、へき地に居住する通学者に対し、

居住する者への加 貸与額の加算を行う。

へき地教育講座の へき地において研修講座を開催し、教員の研修の機会の充実

開設 を図る。

社会教育施設の連 県立図書情報館と市町村の図書館との間の連携を充実すると

携・協働 ともに、民間を含めた様々な施設を活用した連携・協働を進め

る。

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8888 地域文化地域文化地域文化地域文化のののの振興等振興等振興等振興等

過疎地域を含む中南和・東部地域が有する地域文化資源の活用を図り、地域住民が誇

りのもてる魅力的な地域づくりを実現するために、保存・継承のための取組を積極的に

推進するとともに、地域自らが行う地域資源の発掘・再評価や創出するための活動を支

援する。

さらに、イベントの開催等により他の地域との積極的な文化交流等を深め、多様な媒

体を活用した都市等への情報発信を行うとともに、文化鑑賞の機会を提供するなど地域

文化の活性化を図る。

事 業 名 事 業 内 容

へき地学校児童生 へき地の学校の児童生徒の健全育成及び情操教育の充実並び

徒文化鑑賞奨励事 に地域文化の向上を図るため、演劇や楽器演奏等の巡回公演を

業 委託して実施する。

「飛鳥・藤原の宮 「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」世界遺産登録に向けた

都とその関連資産 地域の機運醸成や、国内外への情報発信等積極的な事業の展開

群」の世界遺産登 を図る。

録の推進

万葉文化館の取り 中南和地域の文化観光交流拠点である県立万葉文化館では、

組み 様々なイベントを開催するとともに、観光インフォメーション

コーナーを運営するなど観光客等の利便性を高める取組も実施

し、万葉文化館だけではなく、明日香村をはじめとする中南和

地域全体の活性化を図る。

世界遺産登録推進 世界遺産リストへの登録に向け、飛鳥宮全体の範囲確定のた

事業 め、遺跡範囲の確認調査を実施し、史跡指定の実現を図る。

明日香村整備計画 明日香村及び国土交通省と連携・調整を進めながら、第4次

策定推進事業 明日香村整備計画を策定する。

がんばる明日香支 明日香村の自主的かつ弾力的な運営により行う事業に対し、

援事業 交付金により支援する。

奈良の歴史展示推 明日香、奈良エリア、奈良全体の歴史展示の基本方針策定等

進事業 を順次行い、段階的に展示を推進する。

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9999 集落集落集落集落のののの整備整備整備整備

だれもが安全で安心して暮らせる、快適で魅力ある生活環境の整備を進めるとともに、

都市部からのUJIターン者や若年者を受け入れるため、「奈良県定住・交流推進協議

会」において、定住・交流促進のための専用ページ「ならの居住情報」の運営を行うと

ともに、首都圏でのフェアの開催・参加などにより、奈良の魅力や関連施策などについ

て、積極的に情報発信を行う。

事 業 名 事 業 内 容

定住・交流促進事 魅力ある田舎暮らしに関する情報を発信して、地域への移住

業(再掲) を促進し、地域の活性化を図る。

10101010 そのそのそのその他地域他地域他地域他地域のののの自立促進自立促進自立促進自立促進にににに関関関関しししし必要必要必要必要なななな事項事項事項事項

事 業 名 事 業 内 容

地域づくりの人材 地域の豊富な自然や歴史文化などの地域資源を活用した個性

養成 的・創造的な取り組みの促進を図るため、「まほろば地域づく

り塾」を開講し、地域づくりを担う人材の養成を図る。

地域づくり情報ホ ホームページ「まほろば地域づくりネット」を刷新し、地域

ームページ制作事 づくり・地域イベント情報の発信を強化する。

個人住民税の税収 ①県税務職員が滞納整理の執行に関する援助、地方税法第48

強化 条に基づく直接徴収、市町村と県の不動産合同公売及び税務研

修等を実施する。

②個人住民税を中心とした滞納整理を支援するため、県税務職

員と市町村税務職員の相互併任による滞納整理チームを市町村

に常駐派遣する。

市町村職員の人材 ①県・市町村職員合同研修の実施

育成 能力開発研修のうち内容が共通するものについて、県と

市町村職員研修センターとが合同で実施する。(同科目を自

治研修所と市町村会館において1回ずつ実施し、県と市町村

職員がいずれかの会場で合同で受講)

②市町村相互派遣研修の実施

県職員及び市町村職員の人材の養成のため、県と市町村の

間で、30歳前後の若手職員を相互に派遣して、1年間の実務

研修を行う。

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市町村とも連携し 市町村と連携しながら、NPO等の活動を活性化し、裾野を

たNPO等との協 広げるため、その活動助成等の支援を行うとともに、セミナー

働意識の醸成 等を通じ、意見・情報交換会を実施する。

県内大学との連携 地域における課題を解決し、地域の活性化を図るため、県内

事業 大学の知的資源を活用し、あらゆる分野において県内大学と地

域との連携を推進する。

早稲田大学との連 平成20年12月22日の「奈良県と早稲田大学との協働連

携事業 携に関する基本協定書」締結を契機として、早稲田大学の知的

資源を活用することにより、県政の様々な課題に対応していく。

県有資産有効活用 中南和・東部地域の県有施設の再配置計画及び低・未利用資

の検討 産整理計画の具体化を進める中で、未利用となる資産の跡地活

用について、市町村と連携を図りながら進める。

奈良県版役割分担 平成21年度に策定された「奈良モデル」検討報告書を踏ま

実現事業 え、最適な県と市町村の新たな役割分担(水平・垂直補完等)

の実現に向けて具体的な課題について詳細な検討を行う。

市町村サポート 市町村における地域の課題を解決するため、「市町村行財政

事業 改善検討会」を開催、具体的な課題解決につなげるため作業部

会で、県・市町村が協働して調査、検討を行う。

市町村行政経営力 ・知事と市町村長で定期的に意見交換会や研究会を開催、情報

向上支援事業 交換を行い、互いの課題について共通認識を持つ。

(知事・市町村長 ・知事と市町村職員による特別研修の実施、市町村実務研修員

月例会議及び行政 制度を充実する。 等

課題研究会の開催

並びに市町村の人

材養成への支援)

市町村内部統制整 小規模町村における監査など、市町村の内部統制の体制が十

備・運営支援事業 分ではなく、その整備・運営を推進するための支援等を行う。

市町村情報発信支 市町村が個別に行っている職員募集等の情報発信を支援す

援事業 る。

(仮称)南部振興 人口減少と高齢化が急速に進む南部地域を活性化させるため

計画策定事業 の具体的な計画(アクションプラン)を策定し、取組を実施する。

新たな過疎対策情 ホームページ「過疎地域の自立をめざして」を更新し、過疎

報発信事業 の現状、課題、取組等を県内外へ発信する。

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一市一まちづくり 住民が元気で暮らしやすく賑わいのあるまちづくりを目指

構想推進事業 し、県、市、民間が協働して、地域の資産を活かしながら、ハ

ード・ソフトのまちづくりを展開する。

防災用衛星携帯電 災害時の有線回線の断絶・基地局損壊等による、固定・携帯

話維持管理費 電話の不通に備え、人工衛星を利用した衛星携帯電話を常設・

維持管理し、被災時の通信手段を確保する。

公共土木事務市町 市町村に対する支援として、市町村管理橋梁の予防保全を図

村支援事業 るための点検業務や長寿命化修繕計画策定業務を受託する。

移動副知事室実施 中南和・東部地域の活性化を図るため移動副知事室を実施

事業 し、市町村やNPO等が行う地域づくりを支援し、地域づくり

活動を一層促進する。

11111111 過疎地域過疎地域過疎地域過疎地域にににに対対対対するするするする行財政上行財政上行財政上行財政上のののの援助措置援助措置援助措置援助措置

((((1111))))過疎地域過疎地域過疎地域過疎地域にににに対対対対するするするする優遇措置優遇措置優遇措置優遇措置をををを講講講講じているじているじているじている補助事業補助事業補助事業補助事業

① 交通通信体系の整備に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

山間地域ケーブル テレビ難視聴地域の解消、地上デジタル放送への円滑な移行、

テレビ施設整備事 インターネット環境の改善を図るため、地域に密着した映像情

業 報の提供が可能となるケーブルテレビ施設を整備しようとする

過疎市町村等に対して支援する。

携帯電話等エリア 地域住民の利便性向上や社会経済活動の活性化を図るため、

整備事業 移動通信用鉄塔施設の整備により、携帯電話の利用可能地域を

拡大しようとする過疎市町村等に対して支援する。

農道整備事業 農道の新設、改良を行う過疎市町村に対して、当該事業に要

基盤整備促進事 する経費について、通常55%(国50%、県5%)のところ

業 を、65%(国55%、県10%)に引き上げて助成する。

農道整備事業 農道の新設、改良を行う過疎市町村に対して、当該事業に要

水と農地活用促 する経費について、通常30%のところを、50%に引き上げ

進事業 て助成する。

林道開設事業 森林基幹道、森林管理道の開設事業を行う過疎市町村に対し、

森林基幹道については通常55%(国50%、県5%)以内を

60%(国50%、県10%)以内に、森林管理道については

通常50%(国45%、県5%)以内を60%(国50%、県

10%)以内に引き上げて助成する。

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林道改築事業 森林基幹道、森林管理道の改築事業を行う過疎市町村に対し、

森林基幹道については通常55%(国50%、県5%)以内を

57%(国50%、県7%)以内に、森林管理道については通

常50%(国45%、県5%)以内を57%(国50%、県7

%)以内に引き上げて助成する。

林道改良事業 幹線林道、その他林道の改良事業を行う過疎市町村に対し、

幹線林道については通常55%(国50%、県5%)以内を5

7%(国50%県7%)以内に、その他林道については通常3

5%(国30%、県5%)以内を37%(国30%、県7%)

以内に引き上げて助成する

林道環境保全事業 幹線林道、その他林道の環境整備事業を行う過疎市町村に対

し、幹線林道については通常55%(国50%、県5%)以内

を57%(国50%、県7%)以内に、その他林道については

35%(国30%、県5%)以内を37%(国30%、県7%)

以内に引き上げて助成する。

林道舗装事業 幹線林道、その他林道の舗装事業を行う過疎市町村に対し、

幹線林道については通常55%(国50%、県5%)以内を5

7%(国50%、県7%)以内に、その他林道については38.

3%(国1/3県5%)を40%(国1/3、県7%)以内に

引き上げて助成する。

フォレストコミュ フォレストコミュニティ総合整備事業を行う過疎市町村に対

ニティ総合整備事 し、 開設事業については通常55%(国50%、県5%)以

業 内を60% (国50%、県10%)以内に、改良事業、舗装

事業については、通常55%(国50%県5%)以内を57%

(国50%、県7%)に、その他の事業については、通常55

%(国50%、県5%)以内を57%(国50%、県7%)以

内に、それぞれ引き上げて助成する。

県単独林道事業 林道の開設、改良、舗装等を行う過疎市町村に対し、当該事

業に要する経費について通常1/3以内を1/2以内に引き上

げて助成する。

② 生活環境の整備に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

消防力強化支援事 消防施設を設置する過疎市町村に対し、当該事業に要する経

業 費について、通常1/3以内を5.5/10以内に引き上げて

助成する。

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③ 医療の確保に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

へき地診療所医師 へき地市町村の住民の医療を確保するため、市町村立診療所

人件費補助事業 に勤務する医師(自治医科大学派遣医師を除く)の人件費を補

助する。

④ 教育の振興に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

遠距離児童生徒通 学校統合等による遠距離通学児童・生徒に対し、通学費を補

学費補助 助する。

⑤ その他の補助事業等

事 業 名 事 業 内 容

活力あふれる市町 活力ある市町村等が独自に取り組む地域の特性や多様な資源

村応援補助金 を活かした市町村独自の発案事業等を支援。

一般施設等整備事業 1/2、1/3(財政力、過疎地指定

により区分)

市町村振興資金 過疎地域自立促進計画、辺地総合整備計画、山村振興計画及

び県が策定した地域振興計画等に基づき、市町村が行う公共施

設等の整備事業で、知事が特に必要と認めるものに対し、通常

貸付利率から2.5%引き下げて(下限利率1.0%)貸し付

ける。

((((2222))))過疎地域過疎地域過疎地域過疎地域のののの自立促進自立促進自立促進自立促進にににに資資資資するそのするそのするそのするその他他他他のののの補助事業補助事業補助事業補助事業

① 産業の振興に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

経営構造対策事業 農業振興地域を有する市町村において、認定農業者等の地域

農業の担い手を育成するため、生産・流通・加工等の施設の整

備に助成する。

内水面環境活用総 内水面漁業・養殖業の振興とこれらを通じた内水面地域の活

合対策事業 性化を図るため、種苗中間育成施設、養殖施設、魚道等を整備

する過疎市町村、漁協等に対し助成する。

Page 35: 奈良県過疎地域自立促進計画 (((平成111 基本的1 基本的なななな事項事項 過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)及び同改正法(平成22年

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カワウ食害防止対 カワウによるアユ等水産資源への被害の軽減を図るため、市

策事業 町村が行う一定数の駆除に対して支援する。

団体営中山間地域 中山間地域において、地域の農業生産活動の活性化と農村の

総合整備事業 健全な発展に寄与するため、農業生産基盤整備及び生活環境基

盤整備を総合的に行う過疎市町村等に助成する。

林業構造改善事業 生産性の高い林業の確立、木材の加工流通の拠点づくり、森

林の総合的な活用等を行い林業の経営基盤の強化と山村の活性

化を図るため、過疎市町村等に助成する。

山村振興等農林漁 山村地域の農林漁業の振興、農林地利用・保全管理促進、産

業対策事業 業誘致の促進、交流促進施設、生活環境等の整備を行い住民の

定住化を図るため、過疎市町村等に助成する。

林業労働者退職金 林業労働者の育成確保と福祉の向上、生活安定を図るため過

共済制度推進事業 疎市町村等と協力して退職金共済制度の月額掛金を助成する。

森林整備地域活動 森林の多目的機能が十分に発揮されるよう適切な森林整備の

支援事業 推進を図る観点から、森林施業の実施に不可欠な地域活動につ

いて支援を図るため過疎市町村等に助成する。

やまびこ住宅整備 過疎市町村等が特定公共賃貸住宅制度を利用して建設した住

事業 宅に林業従事者が入居した場合に建設費の一部を助成する。

(後年度補助方式)

② 生活環境の整備に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

簡易水道等整備推 地域住民の生活の向上と環境衛生の改善を図るため、国庫補

進事業 助対象事業として簡易水道又は飲料水供給施設の新設、拡張若

しくは統合を行う過疎市町村等に対し、各年度に完了した事業

の起債等の償還財源として助成交付金を交付する。

浄化槽設置事業 生活環境の保全、公共用水域の水質汚濁防止及び公衆衛生の

向上に寄与することを目的に、浄化槽の計画的な整備を促進す

るため、過疎市町村等に対し助成する。

農業集落排水事業 農業生産及び農村生活環境の改善を目的として、農業集落に

おけるし尿、生活雑排水等の汚水、汚泥または雨水を処理する

施設を整備することにより、農業用水の汚濁の解消、居住環境

Page 36: 奈良県過疎地域自立促進計画 (((平成111 基本的1 基本的なななな事項事項 過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15号)及び同改正法(平成22年

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の整備、公共用水域の水質保全を図る過疎市町村等に助成する。

農業集落排水特別 農業集落排水事業の推進にあたって、地元負担の軽減を図る

対策事業 ため、当事業を実施する過疎市町村等に対し、各年度に完了し

た事業の起債等の償還財源として助成交付金を交付する。

水環境整備事業 農村環境の快適性を図るため、農業水利施設(水路、ため池、

ダム等)の保全管理を含め、親水景観に配慮した環境整備を行

う過疎市町村等に助成する。

③ 医療の確保に関する補助事業

事 業 名 事 業 内 容

国民健康保険保健 住民の医療の確保及び健康の保持増進のため、国保直営診療

施設整備事業 施設等の整備を図る過疎市町村等に助成する。