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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 平成 29 年 10 月 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 別紙

足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会

報告書

平成 29 年 10 月

足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会

別紙2

Page 2: 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

目次

第1章 足立地区チャレンジスクールの設置検討の背景 ..................................................... 1 1 定時制課程の現状と都立高校改革 .............................................................................. 1 2 チャレンジスクールの構想当時のコンセプト ............................................................ 3 3 チャレンジスクール当初構想時からの状況の変化への対応 ...................................... 5

第2章 足立地区チャレンジスクールの設置 ....................................................................... 7 1 基本的枠組 ................................................................................................................... 7 2 教育理念等 ................................................................................................................... 7 3 系列 .............................................................................................................................. 8

第3章 足立地区チャレンジスクールの教育課程 .............................................................. 10 1 教育課程編成に当たって想定される生徒像と育成すべき資質・能力等 .................. 10 2 教育課程編成の基本方針 ........................................................................................... 10 3 教科・科目等の配置 .................................................................................................. 12 4 設置する教科・科目 .................................................................................................. 13 5 教育課程の編成モデル............................................................................................... 17

第4章 特色ある学習活動 .................................................................................................. 21 第5章 足立地区チャレンジスクールの施設・設備 .......................................................... 23

1 考え方 ........................................................................................................................ 23 2 施設の概況 ................................................................................................................. 23 3 施設の基本計画 ......................................................................................................... 23 4 施設一覧 .................................................................................................................... 25

【参考資料】 ........................................................................................................................ 27

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第1章 足立地区チャレンジスクールの設置検討の背景

1 定時制課程の現状と都立高校改革 定時制課程の高校は、従来から、昼間に学校に通うことができない勤労青

少年の学びの場となってきた。しかし今日では、学習習慣や生活習慣等に課

題がある生徒や、不登校を経験した生徒など、多様な生徒が在籍するように

なっている。そして、定時制課程の高校に通う生徒の多様化により生徒や保

護者のニーズも変化する中、夜間定時制課程の小規模化が進行している。

都立の定時制課程を設置している高校は、平成 29 年4月 1 日現在で、55 校

あり、そのうち全日制課程との併置校は 42 校、定時制独立校は 13 校である。

夜間に授業を行う定時制課程の在籍生徒数は、昭和 40 年の 54,571 人をピ

ークに、昭和 41 年以降は減少を続け、平成 28 年5月 1 日現在は 12,529 人と

ピーク時の 23.0%にまで減少し、特に夜間定時制課程の在籍生徒数は 5,505 人

にまで減少している。

また、定時制課程の設置校数・学級数は、昭和 40 年度の 121 校 1,292 学級

から、平成 28 年度には 55 校 597 学級まで減少しており、中でも夜間定時制

課程 44 校については、一学年に1学級のみの単学級小規模校が 19 校となっ

ており、また、学級定員 30 人に対して在籍生徒数は平均 18.0 人と、定員数

を下回っている。このように、夜間定時制課程の学校・学級の小規模化が著

しく進んでいる。

学校・学級の小規模化は、きめ細かな学習指導や生徒指導を容易にした反

面、多くの友人に出会い豊かな人間関係を築く機会が十分でなく、また体育

等の教育活動や学校行事・部活動等が活発に行われにくいといった課題を生

じさせている。また、小規模校であることから、教員数も限られており、多

様な生徒のニーズに応えた魅力ある教育課程の編成が困難となっている。

さらに、定時制課程の多くは、全日制課程と併置であることから、施設の

共用により教育活動等にも制限が生じている。

一方、在籍する生徒については、夜間定時制課程が従来念頭に置いていた勤

労青少年は減少し、在籍する生徒は多様化している。学習習慣や生活習慣等に

課題がある生徒や、小・中学校時代に不登校を経験した生徒、全日制課程の高

校への入学がかなわず不本意入学した生徒や全日制課程の高校を中途退学した

生徒、外国人の生徒など、様々な学習歴のある生徒が在籍するようになってい

る。これらの生徒の中には、昼間部への通学を希望している者も多い。

また、夜間定時制課程では、中途退学してしまう生徒の割合が高い実態や、

卒業時の進路が未決定の生徒が多いという課題がある。

こうした諸課題を解決するため、生徒の興味・関心、能力・適性、進路希望

に対応できるきめ細かな指導をより充実させ、定時制課程の改善を図ることが

必要である。

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東京都教育委員会では、夜間定時制課程に通う生徒の多様な学習ニーズに対

応するため、平成3年度に、通信制課程を併置した単位制・無学年制の昼夜開

講の多部制定時制高校である新宿山吹高校を設置した。

また、平成8年には新しいタイプの単位制の昼夜間定時制高校について検討

するため「チャレンジスクール(昼間定時制)計画検討委員会」を設置し、平

成9年7月に報告書を取りまとめ、同年9月に策定した都立高校改革推進計画

において、新たに6校の昼夜間定時制独立校(チャレンジスクール5校・単位

制高校1校)を設置することとした。

さらに、平成 14 年 10 月に策定した都立高校改革推進計画・新たな実施計画

において、多様化する生徒の実態に対応するとともに全日制課程・定時制課程

併置校の課題解決のため、三部制の昼夜間定時制独立校の一層の整備拡充を図

ることとした。この計画では、定時制独立校として、定時制課程の単位制高校

(新宿山吹高校型)とチャレンジスクールに加え、ホームルーム指導の重視等

により学年制の良さを持つ新たなタイプの昼夜間定時制高校を4校設置する

こととした。

これらの計画を踏まえ、平成 12 年度に桐ヶ丘高校、平成 13 年度に世田谷泉

高校、平成 16 年度に大江戸高校、平成 17 年度に六本木高校、平成 19 年度に

稔ヶ丘高校と、5つのチャレンジスクールが開校した。

しかし、これらの新設によってもなお、チャレンジスクールは入学希望者が

多く、都立高校全体の中でも入学者選抜の応募倍率が高い水準で推移しており、

平成 27 年度入学者選抜においても、その応募倍率は 1.66 倍と、全日制課程普

通科の応募倍率 1.54 倍と比較しても高く、入学希望に十分に応えられていな

い状況がある。

そこで、平成 28 年2月、東京都教育委員会は、多様化する生徒や保護者の

ニーズに応えるため、都立高校改革推進計画・新実施計画において、チャレン

ジスクールを新設することとし、同年8月、足立地区チャレンジスクール基本

計画検討委員会を設置し、足立地区チャレンジスクールの設置に向け、その教

育理念、教育課程等について検討することとした。

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2 チャレンジスクールの構想当時のコンセプト 東京都教育委員会は、チャレンジスクールの設置に当たって、前述のように

平成8年 10月にチャレンジスクール計画検討委員会を設置し、新しいタイプの

単位制の昼間定時制高校について検討することとした。この委員会の報告書は、

平成9年7月に、「チャレンジスクール(昼間定時制)計画検討委員会報告書-

きみの明日を創造する学校-自分の夢を実現しよう-」 としてまとめられ、そ

の中でチャレンジスクールについて以下のようなコンセプトを打ち出した。

〇 だれでもいつでも学べる学校

〇 ボランティア活動や福祉活動などの体験学習や実習を重視し、総合的な学習

や特例的な学習を可能とするなど、教育課程の一層の弾力化が図られる学校

〇 オリエンテーションやガイダンスを通して、生徒が自ら学習計画を立て、

1日 12 時間の幅で開設された講座の中から、自分の希望する科目を選択し、

学習目的に応じて時間割編成ができる学校

〇 市民講師の活用、企業や福祉施設と連携した研修や実習など、地域社会に

支えられ育てられる開かれた学校

〇 面接や作文、「自己推薦方式」などを取り入れ、学ぶ意欲と熱意が評価でき

る入学選抜方法を実施する学校

チャレンジスクールは、小・中学校時代に不登校を経験した生徒や高校を中

途退学した生徒等を主に受け入れる、単位制・総合学科の定時制独立校である。

これまでの学校生活の中で自己の能力や適性を十分生かしきれなかった生徒

などが、チャレンジスクールにおける学校生活を通じて、自分の目標を見付け、

それに向かってチャレンジすることを期待している。 これらの生徒の指導に当たっては、学ぶ意欲を育むために、教育内容・方法

及び評価について積極的な研究開発を継続しなければならない。チャレンジ

スクールは、生徒が学校に合わせるのではなく、学校が生徒に合わせることを

理念とし、個に応じた教育を目指すものである。

構想当時のチャレンジスクールが持つイメージをキャッチフレーズとして

わかりやすく表したのが以下である。

<生徒の視点からみたキャッチフレーズ> 好きなときに 好きなものを 好きなところから 好きなだけ 体験を通して 心のふれあいを大切にしながら だれもが学べる 地域に開かれた学校

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(1)「好きなときに」学べる学校

チャレンジスクールは、午前部・午後部・夜間部の三部制であり、1日

に 12 時間の授業を行う。その中から、自分の生活スタイルや就業状況な

どに合わせて、いずれかの部に所属するが、他部の授業も履修することが

可能である。

(2)「好きなものを」学べる学校

チャレンジスクールは単位制・総合学科の学校である。単位制は、学年

の区分がないため、選択の幅が広がり、生徒自らが学習計画を立て、学習

希望や進路希望に即した科目を中心に選択し履修することができる。

(3)「好きなところから」学べる学校

チャレンジスクールでは、高等学校学習指導要領に示された科目に加え

て、基礎的内容を取り扱う科目を設置し、義務教育からの学び直しを可能

とする。高校に入学したものの、勉強が難しくてついていけないというこ

とがないように、習熟度や進度に応じて手厚く指導していこうとするもの

である。また、単位制の場合、学年の区分がなく、学年ごとに進級認定は

行わないため、修得単位数が不足しても留年とはしない。

(4)「好きなだけ」学べる学校

チャレンジスクールでは、従来の定時制高校のように、ゆとりを持って

1日に4時間ずつじっくり4年間かけて学ぶことを基本とする。

一方、他の部の授業を受けて、1日に6時間まで学ぶことにより、全日

制課程のように3年間で卒業することが可能である。また、履修の仕方に

よっては、4年間かければ、全日制課程より多くの科目を学ぶことも可能

である。

(5)「体験を通して」学べる学校

チャレンジスクールでは、「分かる授業」「楽しい授業」を目指し、体験

学習を多く取り入れる。学習指導要領に示された科目以外の「学校設定科

目」として、「生活実践」や「ボランティア活動」等の科目を設置し、社

会に出てすぐに役立つようなマナーや生活に必要な知識・技術を、実習を

通して学んだり、地域社会に出向いて実際にボランティア活動や福祉活動

を体験活動し、成就感や達成感を味わい、学ぶことの楽しさを実感し、「自

分にチャレンジする意欲」を高めることとしている。

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(6)「心のふれあいを大切にしながら」学べる学校

チャレンジスクールでは、1年次生から4年次生までが、他の部の生徒

も含め、授業を通して幅広く交流することが可能である。また、多様な生

徒を受け入れており、一斉授業の指導形態になじめない生徒を受け入れる

ことも、チャレンジスクールの役割の一つと言える。生徒の様々な迷いや

不安、心のよりどころを求める声に耳を傾け、人間としての在り方生き方

の指導を充実させることが重要である。チャレンジスクールでは、少人数

指導という定時制教育の特徴を生かし、ホームルーム活動などの特別活動

を重視し、また教育相談、進路相談、科目選択の指導などの相談活動を充

実させ、心のふれあいを大切にした指導を行うことを方針としている。

(7)「だれもが」学べる学校

チャレンジスクールは、学ぶ意欲と熱意のある者はだれでも受け入れる

ということが理念の一つになっている。入学者選抜では、学ぶ意欲と熱意

を見ることに重点を置いて面接を実施する。面接では、多様な生徒の特性

等を十分把握するよう努力する。また、作文や、高等学校で何を学び、何

をしたいかという自己アピールに基づいて、意欲や熱意を評価する「自己

推薦方式」なども取り入れる。

(8)「地域に開かれた」学校

チャレンジスクールは、「地域に支えられ育てられる学校」を目指して

おり、企業等における現場実習、地域でのボランティア活動、福祉施設等

を利用した福祉活動など、地域社会の協力を得ながら行う体験学習を重視

する。また、授業を積極的に公開し、学校運営連絡協議会を活用し、地域

社会と積極的に連携・協力していくことを方針としている。

3 チャレンジスクール当初構想時からの状況の変化への対応 平成9年にチャレンジスクール計画検討委員会によるチャレンジスクール

の構想が報告されて以降、20 年が経過し、この間チャレンジスクールを取り

巻く状況に様々な変化があった。

国においては、平成 11 年に学習指導要領が改訂され、基礎・基本を確実に

身に付けさせるとともに、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」の育成が

規定され、教育内容が厳選されるほか、「総合的な学習の時間」が新設された。

平成 21 年の学習指導要領の改訂では、これまでの理念の継承と教育基本法改

正等を踏まえ、「生きる力」の育成、基礎的・基本的な知識・技能の習得と思

考力・判断力・表現力等の育成のバランスを重視することとなった。さらに、

平成 28 年 12 月には、中央教育審議会が「幼稚園、小学校、中学校、高等学校

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及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」

を取りまとめ、将来の予測が難しい社会の中でも、一人一人が未来を創り出し

ていくために必要な資質・能力を育む学校教育が期待されている、としている。

東京都教育委員会はこうした中で、平成 19 年度に、奉仕体験活動を通して

社会の一員であることを実感しながら、社会に役立つ喜びや勤労の大切さなど

を理解させるため、全都立高校において教科「奉仕」を必修化した。さらに、

平成 28 年度には、社会が急激に変化する中では、一人一人が自らの人生観や

価値観を形成し、他者と対話し協働しながら、より良い解決策を生み出してい

くことが一層重要になってきたとして、教科「奉仕」を発展させて、新しい独

自の教科「人間と社会」を開発し、体験活動や演習を取り入れて、道徳教育と

キャリア教育の一体化を図った教育活動を展開することとした。また、依然と

して多くの児童・生徒が不登校や中途退学に至っていることを踏まえ、平成

28 年2月に、一人一人の児童・生徒の育ちを学校・社会で支え、自立に導く

ため、不登校・中途退学対策検討委員会報告書を取りまとめた。

こうした動向を踏まえ、チャレンジスクールは、これまで不登校を経験した

生徒や中途退学者等を主に受け入れる学校として、生徒や保護者の期待に応え

てきた。今後とも、チャレンジスクールの基本的なコンセプトを継承・発展さ

せ、これまでの実績を踏まえながら、多様な学習ニーズに対応していくことが

求められている。

生徒のチャレンジする意欲を尊重し自立につなげるには、とりわけ基礎的・

基本的な学力を身に付けさせることが重要である。また、生徒一人一人に初等

中等教育を通じて身に付けるべき資質・能力を確実に育むという観点から、義

務教育段階での学習内容の確実な定着を図るための学び直しの充実が強く求

められている。さらに最近では、大学や専門学校への進学希望者が増加してき

ており、より重層的で柔軟な教育課程を編成する必要がある。

また、生徒一人一人が基本的な生活習慣を身に付け、社会の一員としての自

立を支援することが大切である。そのためには、特別な支援を要する生徒を含

め、出身中学校や関係機関等との連携を密にするなどして生徒の特性の把握に

努めるとともに、相談機能を充実し、生徒のつまずきや悩みに耳を傾けるなど、

学校全体で組織的な対応を図る必要がある。スクールカウンセラー等の専門家

の配置を拡充したり、若者支援NPO等と連携した支援事業などを活用して、

継続的な取組を行うことが求められている。さらに、体験活動を重視するほか、

総合学科の強みを生かしてキャリア教育を充実し、社会的・職業的自立に向け

て必要となる資質・能力の育成を図っていくことが重要である。

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第2章 足立地区チャレンジスクールの設置

1 基本的枠組 (1) 設置

足立地区チャレンジスクールは、都立荒川商業高校(全日制課程及び定時

制課程)を母体校として、これまでの教育実績を踏まえたチャレンジスクー

ルとして設置する。

(2) 設置場所

東京都足立区小台二丁目1番31号、都立荒川商業高校敷地内に設置する。

(3) 課程・学科・部

定時制課程の総合学科(単位制)とする。

午前部(1部)・午後部(2部)・夜間部(3部)の三部制とする。

(4) 学期

前期・後期の二学期制を原則とする。

(5) 修業年限

4年を基本とする。

ただし、他部等で授業を履修することにより、3年で卒業することも可能

とする。

(6) 学校規模

9学級規模(各年次) 全校 36 学級(1,080 人)規模を想定する。

※ 午前部4学級(120 人)規模・午後部3学級(90 人)規模・夜間部

2学級(60 人)規模を想定

(7) 開校予定年度

平成 34 年度に開校予定とする。

2 教育理念等 足立地区チャレンジスクールの設置に当たり、母体校である都立荒川商業高

校のこれまでの教育実績や設置する地域の実態、更に「チャレンジスクール

(昼間定時制)計画検討委員会報告書」及び既設チャレンジスクール基本計画

検討委員会報告書を踏まえ、学校像、育てたい生徒像及び教育理念を検討した。

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(1) 学校像

学校像を次のとおりまとめた。

○ 多様で柔軟な教育活動によって、一人一人の学習希望や進路希望に応え、

個性・能力を伸長する学校

○ 生徒にとって心の居場所となる学校、学ぶ喜びや楽しさを持てる学校

○ 体験学習や地域連携を通じ、生徒の社会性を育む学校

(2) 育てたい生徒像

学校像を基に、育てたい生徒像を次のとおりまとめた。

○ 基礎的・基本的な学力を身に付け、目標に向かってチャレンジする生徒

○ 社会生活を送る上で必要なルールやマナーを身に付け、基本的生活習慣を

確立できる生徒

○ 集団活動を通じて人間関係を築き、社会の一員として自立することができ

る生徒

(3) 教育理念

学校像及び育てたい生徒像を基に、次のとおりまとめた。

○ 基礎・基本を重視するとともに、チャレンジすることを通じて生徒に自信

や意欲を身に付けさせる。

○ 進路指導や履修ガイダンスの機能を充実させ、生徒の学習適応と進路実現

を指導・支援する。

○ 友人、教師、地域との関わりを通して社会性を育み、生徒の円滑な社会参

加及び自立を支援する。

3 系列 (1) 系列の名称

母体校である荒川商業高校における商業教育の実績を踏まえるとともに、チ

ャレンジスクールに対し現在求められているニーズに対応するため、以下の3

分野を系列として設置する。

<情報・ビジネス系列> <アート・デザイン系列> <人文・自然系列>

(名称はいずれも仮称とする。)

(2) 系列の学習分野及び目標

ア 情報・ビジネス系列

母体校における商業教育の実績を考慮するとともに、情報化社会で主体的

に対応できる人材育成を目指す観点から設置する。

情報やビジネスなどに関する基礎的・基本的な学習を通して、職業観や知

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識、技術を習得し、経済社会に関する理解を深めるとともに、ビジネス活動

にコンピューターを応用することができる能力や態度を培う。

イ アート・デザイン系列

創作活動や表現活動を通して、豊かな感性と表現力を身に付けるとともに、

情報系の分野の学習との関連も考慮する。

美術やデザインなどに関する基礎的・基本的な学習を通して、知識や技術

の習得や、創造的な表現と鑑賞力を養うとともに、生活を豊かにするために

工夫する能力や態度を培う。

ウ 人文・自然系列

基礎的・基本的な学習の定着から、幅広い展開を可能とし、多様な進路に

つながるよう工夫する。

基礎的・基本的な学習を通して、幅広い基本的な学力を身に付けるとともに、

自己の能力・適性を発見し、主体的に学び考え行動する能力や態度を育てる。

(3) 系列に関連する資格・検定等

各系列の学習に関連した資格・検定等については、以下のとおりである。

なお、これらの資格・検定等を取得した場合は、「技能審査の成果の単位認

定」制度を活用し、東京都教育委員会の示す標準例に従って、関連する科目

の単位として認めていく。

系 列 系 列 に 関 連 す る 資 格 ・ 検 定 等

情報・ビジネス

簿記検定、情報処理検定、珠算・電卓実務検定、

秘書技能検定、リテールマーケティング(販売士)検定、

CGクリエーター検定、Webデザイナー検定等

アート・デザイン カラーコーディネーター検定、硬筆・毛筆書写技能検定等

人文・自然 日本漢字能力検定、英語技能検定、実用数学技能検定、

社会科能力検定、ニュース時事能力検定、理科検定等

(4) 系列に関連する進路

各系列の学習を通した進路は以下を想定している。

系 列 系 列 に 関 連 す る 進 路

情報・ビジネス 情報・商業系専門学校及び大学等への進学

事務職、販売職、コンピューター関連企業等への就職

アート・デザイン デザイン系の専門学校及び大学等への進学

印刷関連企業等への就職

人文・自然 大学及び専門学校等への進学

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第3章 足立地区チャレンジスクールの教育課程

1 教育課程編成に当たって想定される生徒像と育成すべき資質・能力等

(1) 想定される入学を希望する生徒

・小・中学校で不登校を経験した生徒

・成功体験が少なく自分に自信を持てない生徒

・自分の個性や能力を十分に発揮できなかった生徒

・集団や人付き合いが苦手で自分を上手く表現できない生徒

・もう一度基礎から学び直したいと考えている生徒

(2) 育成すべき資質・能力等

・社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力の育成

→総合学科原則履修科目の設置

・社会性の涵かん

養やコミュニケーション能力等の育成

→チャレンジスクールの指定科目等の設置

・荒川商業高校の実績を引き継ぎ、ビジネススキルの基礎・基本を育成

→情報・ビジネス系列の設置

・様々な創作活動や表現活動を通した豊かな感性と表現力の育成

→アート・デザイン系列の設置

・基礎学力の定着や様々な体験を通した進学希望の実現のための知識・技術

の育成 →人文・自然系列、義務教育段階の学び直し

科目の設置

2 教育課程編成の基本方針 教育課程の編成に当たっての基本方針を、「チャレンジスクール(昼間定時

制)計画検討委員会報告書」に示された教育課程の基本的な考え方及び第2

章に示した教育理念や系列の内容等を考慮し、次のとおり定めた。

(1) 基礎・基本から大学等への進学にも対応した教育課程を編成する。

国語、数学及び英語の教科においては、少人数指導・習熟度別授業の実施

や、学び直しの講座の開設、ティーム・ティーチングの導入を検討するなど、

基礎・基本の学習を徹底する。また、生徒のニーズを踏まえ進学に対応した

科目も設定する。

生徒が自らのペースで学習できるように配慮し、授業の空き時間等を利用

して日常的に個別指導を行ったり、長期休業期間を利用した講座を開設する

など、生徒の学習意欲を高めるよう工夫する。

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(2) 年次・系列の枠を越え、幅広い選択科目の履修を可能とする。

総合学科の特色を生かして、多様な生徒が興味・関心を持てる幅広い選択

科目を開設し、年次や系列による条件等をできる限り設けず、制限の少ない

履修体系とする。

(3) 総合学科の原則履修科目「産業社会と人間」を設置し、進路や職業に関わ

る学習を行う。

「産業社会と人間」を 1年次に全ての生徒が履修することにより、将来の職

業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる。

(4) 人間としての在り方生き方に関する教科「人間と社会」を学校設定教科と

する。

体験活動や演習を取り入れた、道徳教育とキャリア教育の一体化を図った

教育活動を展開する。

(5) 家庭生活・社会生活における自立や、体験活動を通して社会性の育成を図

るため、チャレンジスクールの指定科目を設置する。

チャレンジスクールでは、家庭生活や社会生活において自立することや、

ボランティア活動や福祉活動等の体験を通して、社会性や豊かな人間性を育

てることを重視している。礼儀作法・マナーや言語表現、日常生活に必要な

知識・技術の習得、自己の在り方生き方を見つめコミュニケーション能力や

社会性を養うため、チャレンジスクールの指定科目を設置する。

なお、現在試行中の社会性を養うための教材については、試行結果を踏ま

えて、その活用方法等を検討する。

(6) 技能審査の成果や高等学校卒業程度認定試験合格科目の単位認定などに

よる学校外の学修の成果を単位認定する。

生徒の学習の選択幅を拡大するとともに、自ら学ぶ意欲の向上を図るため、

学校外における学習活動を積極的に推進し、その成果を単位として認めてい

く。

(7) 地域貢献を推奨し、特色ある学校行事や部活動等の体験活動を推進する。

母体校がこれまで培ってきた地域とのつながりや連携事業等の実績を踏ま

え、地域と連携した就業体験やボランティア活動、地域の人々との交流など

の体験的な学習を推進し、社会との関わりや日常生活のルールを学び社会性

の涵かん

養を図る。

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12

3 教科・科目等の配置 午前部(1部)・午後部(2部)・夜間部(3部)の授業等の配置例につい

ては以下のとおりとする。

なお、各部の始業時刻を含め、今後更に検討していく。

午前部の生徒は午前の1校時から4校時まで、午後部の生徒は午後の5校時

から8校時まで、夜間部の生徒は夜間の9校時から 12 校時までの授業を基本

とするが、他部時間帯に設けられた選択科目の履修により、1日6時間程度の

履修を可能とする。

部活動は、希望する各部の生徒全員が教員の適切な指導の下に参加できる

よう、工夫する。

<日課表の例>

第1校時 〔1部〕 必履修科目 ショートホームルーム (選択科目)

選択 科目

第2校時

第3校時

第4校時

(昼食)

第5校時 〔2部〕 必履修科目 ショートホームルーム (選択科目)

選択 科目

第6校時

第7校時

第8校時

(部活動)

第9校時 〔3部〕 必履修科目 ショートホームルーム (選択科目) (給食)

選択 科目

第10校時

(給食)

第11校時 選択 科目

第12校時

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13

4 設置する教科・科目 設置する教科・科目の例を以下に示す。

なお、設置する教科・科目は、次期学習指導要領の告示前ではあるが、足立

地区チャレンジスクールが平成 34 年度に開校する予定であることを踏まえ、

平成 28 年 12 月の中央教育審議会の答申で示された教科・科目等及び標準単位

数の改訂案を用いた。今後、次期学習指導要領の告示を見据える必要がある。

これらの教科・科目の名称については全て仮称とし、今後さらに検討していく。

※ 表中で☆を付した教科・科目は「学校設定教科」及び「学校設定科目」

である。

(1) 学習指導要領に示された必履修科目

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

国語 現代の国語(2) 言語文化(2)

地理歴史 地理総合(2) 歴史総合(2)

公民 公共(2)

数学 数学Ⅰ(3)

理科

科学と人間生活(2)

物理基礎(2)、化学基礎(2)、生物基礎(2)、

地学基礎(2)のうちから1科目を選択

保健体育 体育(7) 保健(2)

芸術 音楽Ⅰ(2)、美術Ⅰ(2)、工芸Ⅰ(2)、書道Ⅰ(2)の

うちから1科目を選択

外国語 英語コミュニケーションⅠ(3)

家庭 家庭基礎(2)

情報 情報Ⅰ(2)

☆人間と

社会

☆人間と社会(1)

総合的な探究の時間(3)

(2) 総合学科原則履修科目

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

総合 ☆産業社会と人間(2)

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14

(3) チャレンジスクールの指定科目

チャレンジスクールでは、家庭生活や社会生活において自立することや、

ボランティア活動や福祉活動等の体験を通して、社会性や豊かな人間性を育

てることを重視している。そこで、指定科目として「生活実践」「ボランティ

ア活動」「福祉活動」等を設置している。

一方、総合学科の原則必履修科目「産業社会と人間」や東京都教育委員会の

必履修科目「人間と社会」との内容の一部重複感もあり、各学校において教育

課程を工夫しているところであるが、次期学習指導要領では「総合的な学習の

時間」が「総合的な探究の時間」に変更されることも踏まえ、この度、チャレ

ンジスクールの指定科目の単位数を2単位とし、その内容は生徒や学校の実態

に即し、自立を促し社会性を育むものとする。

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

総合 ☆家庭生活、社会生活における自立を促したり、体験活動を通

して社会性を育んだりする科目(2)

<参考>

教 科 科 目 内 容

総合 ☆生活実践 礼儀作法・マナー、言語表現等、日常生活に必

要な知識・技術を体験を通して学ぶ。

総合 ☆ボランテ

ィア活動

ボランティア活動を実際に体験することを通し

て、奉仕や勤労の意識・尊さ等について学ぶ。

総合 ☆福祉活動 福祉施設における高齢者介護体験等を通して、

福祉活動について実践的に学ぶ。

※ コミュニケーション能力や感情の動きをコントロールする力を身に付け、

社会人としてのルールやマナーを守って行動できるよう現在研究開発して

いる教材については、試行結果を踏まえて、その活用方法等を検討する。

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15

(4) 系列選択科目

系列選択科目群は、あくまでも科目選択の参考であり、生徒は系列を越え

て選択できるものとする。

ア 情報・ビジネス系列

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

商業

ビジネス基礎(3) 簿記(4) 情報処理(2)

マーケティング(2) 経済活動と法(2) ビジネス情報(2)

☆ビジネスデザインⅠ(2) ☆ビジネスデザインⅡ(2)

☆IT基礎(2) ☆広告企画演習(2)

☆コンピューターグラフィックス(2)

☆ウェブデザイン(2) 原価計算(2)

課題研究(2) 財務会計Ⅰ(2) ☆販売実習(2)

広告と販売促進(2)

☆デスクトップパブリッシング演習(2) ☆IT演習(2)

☆ビジネスマナー(2)

情報 情報Ⅱ(2) 情報の表現と管理(2)

イ アート・デザイン系列

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

芸術

美術概論(2) 美術史(2) 素描(2) 絵画<油画>(2)

構成(2) 版画(2) ビジュアルデザイン(2)

クラフトデザイン(2) 映像表現(2) 音楽Ⅱ(2)

美術Ⅱ(2) 工芸Ⅱ(2) 書道Ⅱ(2)

☆映像メディアデザイン(2) 鑑賞研究(2)

☆アニメーション基礎(2) ☆デザイン表現(2)

☆イラスト(2) ☆演劇(2) ☆染色(2) ☆色彩(2)

☆陶芸(2)

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16

ウ 人文・自然系列

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

国語 論理国語(4) 文学国語(4) 国語表現(4)

古典探究(4) ☆国語演習(2) ☆小論文(2)

地理歴史

地理探究(3) 日本史探究(3) 世界史探究(3)

☆地理演習(2) ☆日本史演習(2) ☆世界史演習(2)

☆江戸から東京へ(2)

公民 倫理(2) 政治・経済(2) ☆倫理演習(2)

☆政治・経済演習(2) ☆新聞を読む(2)

数学 数学Ⅱ(4) 数学A(2) 数学B(2) ☆数学演習(2)

☆生活の中の数学(2)

理科 物理(4) 化学(4) 生物(4) ☆環境基礎(2)

外国語

英語コミュニケーションⅡ(4)

英語コミュニケーションⅢ(4)

論理・表現Ⅰ(2) 論理・表現Ⅱ(2)

☆英語演習(2) ☆映画・音楽で学ぶ英語(2)

(5) 自由選択科目

自由選択科目群は、あくまでも科目選択の参考であり、生徒のニーズ等を

踏まえ、必履修科目・系列選択科目の一部も自由選択科目として開講できる

ものとする。

教 科 科 目 ( 単 位 数 )

国語 ☆わかる国語(2)

数学 ☆わかる数学(2)

外国語 ☆わかる英語(2)

保健体育 スポーツⅠ(2) スポーツⅡ(2) ☆ダンス(2)

家庭

子どもの発達と保育(2) 子ども文化(2)

ファッションデザイン(2) 服飾手芸(2) 服飾文化(2)

フードデザイン(2) 食文化(2)

総合

☆華道(2) ☆茶道(2) ☆テーマ研究(1)

☆ボランティア基礎(1) ☆ボランティア実践(1)

☆キャリアサクセス (1) ☆コミュニケーションスキル(2)

☆くらしと安全(2)

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17

5 教育課程の編成モデル (1) 教育課程の編成モデル

教育課程の編成モデルを 18 ページに示す。

(2) 生徒の履修例

生徒の履修例を 19 ページ及び 20 ページに示す。 例1は、人文・自然系列を選択し、3年で卒業して大学進学を目指す場合

の例である。 例2は、情報・ビジネス系列を選択し、4年間じっくり学習して就職や専

門学校への進学を目指す場合の例である。 例3は、アート・デザイン系列を選択し、4年間じっくり学習して就職や

専門学校への進学を目指す場合の例である。 例4は、情報・ビジネス系列と人文・自然系列を併用して選択し、3年で

卒業して大学や専門学校への進学を目指す場合の例である。

Page 20: 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

教育課程編成モデル

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

1 1 1 1

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

1 1 1 1

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

1 1

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30系列選択・自由選択科目

1

【備考】◎必履修科目 38単位(総合的な探究の時間を含む。) ◎ホームルーム 4単位◎総合学科原則履修科目 2単位 ◎チャレンジスクール指定科目 2単位◎系列選択科目 4単位 ◎総合的な探究の時間 3単位◎系列選択・自由選択科目 30単位 ◎「人間と社会」は総合的な探究の時間に代替する。◎系列選択・自由選択科目(枠外) 40単位まで置くことができる。

【留意事項】

◎次期学習指導要領が告示前であるため、本モデル及び履修例については仮である。開校に当たっては学習指導要領の改訂 内容を踏まえるものとする。

18

チャレンジ①

1年

◎総合学科では「産業社会と人間」及び専門教科・科目を合わせて25単位以上設けることとする学習指導要領に基づいて科目を 設定する。

19

ホームルーム

4年

言語文化

2年

3年

10

2

ホームルーム

地理総合

公共

系列選択・自由選択科目

系列選択・自由選択科目

10

10

系列選択・自由選択科目

現代の国語

歴史総合

系列選択科目

42

数学Ⅰ

科学と人間生活

2

物理基礎 化学基礎

生物基礎 地学基礎

家庭基礎

体育

保健

英語コミ

ュニケー

ョンⅠ

32

ホームルーム

2

2

2 2

2

11

2

3

体育

10

総合的な探究の時間

総合的な探究の時間

系列選択・自由選択科目

3

2

チャレンジ②

22

系列選択・自由選択科目

ホームルーム

体育

情報Ⅰ

保健

産業社会と人間

音楽Ⅰ 美術Ⅰ

工芸Ⅰ 書道Ⅰ

(人間と社会

総合的な探究の時間

Page 21: 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

生徒の履修例

例1 人文・自然系列を選択し、3年で卒業して大学進学を目指す生徒の場合

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

1年次

1 1 1 1

2年次

1 1 1 1

3年次

1 1

必履修科目 総合的な探究の時間 総合学科原則履修科目 ホームルーム

チャレンジスクール指定科目 系列選択科目 自由選択科目 ☆…学校設定科目

例2 情報・ビジネス系列を選択し、4年間じっくり学習して就職や専門学校への進学を目指す生徒の場合

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

1年次

1 1 1 1

2年次

1 1 1 1

3年次

1 1

4年次

1 1

必履修科目 総合的な探究の時間 総合学科原則履修科目 ホームルーム

チャレンジスクール指定科目 系列選択科目 自由選択科目 ☆…学校設定科目

19

2

ビジネス情報

2

産業社会と人間

2

2

☆ビジネス

 デザインⅠ

2

スポーツⅠ

2

4

簿記

2

情報Ⅰ

2

☆国語演習

2

22

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅢ

チャレンジ①

ホームルーム

(人間と社会

総合的な探究の時間

☆デスクト

ップパ

ブリ

ッシング演習

2

(人間と社会

総合的な探究の時間

チャレンジ①

21~30

ホームルーム

スポーツⅠ

2

☆わかる国語

2

☆わかる数学

2

☆わかる英語

2

☆茶道

2

☆販売実習

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅠ

3

保健

家庭基礎

2

ビジネス基礎

3

22

☆ウ

ェブデザイン

2

情報Ⅰ

総合的な探究の時間

マーケティング

2

ホームルーム

音楽Ⅰ 美術Ⅰ

工芸Ⅰ 書道Ⅰ

情報の表現

と管理

☆テーマ研究

2

☆広告企画演習

2

2

チャレンジ②

2

体育

総合的な探究の時間

☆コンピ

ュー

ター

グラフィックス

2

2

情報処理

4

科学と人間生活

☆ビジネス

デザインⅡ

現代の国語

2

現代の国語

2

体育

地理総合

歴史総合

歴史総合

2

ホームルーム

言語文化

2

物理基礎 化学基礎

生物基礎 地学基礎

地理総合

体育

2 3

経済活動と法

総合的な探究の時間

2

2

3

2

公共

体育

2

32

総合的な探究の時間

2

物理基礎 化学基礎

生物基礎

地学基礎

4

国語表現

ホームルーム

チャレンジ②

22

言語文化

ホームルーム

文学国語

数学Ⅰ

3

科学と人間生活

2

体育

2

公共

体育

2

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅠ

3

2

保健

音楽Ⅰ 美術Ⅰ

工芸Ⅰ 書道Ⅰ

家庭基礎

2

数学Ⅰ

保健

4

2

論理・表現Ⅰ

数学A

政治・経済

日本史探究

3

☆くらしと安全

2

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅡ

4

論理国語

4

産業社会と人間

22

保健

21~30

☆英語演習

ホームルーム

Page 22: 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

例3 アート・デザイン系列を選択し、4年間じっくり学習して就職や専門学校への進学を目指す生徒の場合

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

1年次

1 1 1 1

2年次

1 1 1 1

3年次

1 1 1

4年次

1 1

必履修科目 総合的な探究の時間 総合学科原則履修科目 ホームルーム

チャレンジスクール指定科目 系列選択科目 自由選択科目 ☆…学校設定科目

例4 情報・ビジネス系列と人文・自然系列を併用して選択し、3年で卒業して大学や専門学校への進学を目指す生徒の場合

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

1年次

1 1 1 1 1

2年次

1 1 1 1

3年次

1 1 1

必履修科目 総合的な探究の時間 総合学科原則履修科目 ホームルーム

チャレンジスクール指定科目 系列選択科目 自由選択科目 ☆…学校設定科目

20

2 2

2

2

2

4

簿記

2

ホームルーム

言語文化

地理総合

体育

現代の国語

2 2 3

情報処理

☆英語演習

ビジネス基礎

3

☆ボランティア基礎

2

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅡ

4

2

総合的な探究の時間

科学と人間生活

物理基礎 化学基礎

生物基礎 地学基礎

チャレンジ①

22

ホームルーム

産業社会と人間

ホームルーム

2

☆華道

☆ボランティア基礎

ビジ

ュアル

デザイン

(人間と社会

総合的な探究の時間

2

クラフトデザイン

2

素描

総合的な探究の時間

美術史

☆映像メディア

デザイン

2 2 3

ホームルーム

☆アニメー

ョン

基礎

☆デザイン表現

2

2

歴史総合

公共

言語文化

地理総合

体育

2

22 2

2 3

保健

家庭基礎

総合的な探究の時間

体育

2

体育

保健

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅠ

2 3

科学と人間生活

情報Ⅰ

☆陶芸

体育

総合的な探究の時間

2

ホームルーム

2 2

2

2

☆染色

版画

チャレンジ②

美術概論

2

(人間と社会

総合的な探究の時間

チャレンジ①

スポーツⅠ

産業社会と人間

2

物理基礎

化学基礎

生物基礎

地学基礎

2 2

構成

数学Ⅰ

2

音楽Ⅰ 美術Ⅰ

工芸Ⅰ 書道Ⅰ

英語コミ

ュニ

ケーシ

ョンⅠ

情報Ⅰ

2

3

現代の国語

体育

保健

歴史総合

公共

2 2

☆ボランティア実践

鑑賞研究

2

数学Ⅰ

3

音楽Ⅰ 美術Ⅰ

工芸Ⅰ 書道Ⅰ

チャレンジ②

保健

家庭基礎

21~30

2 2

ホームルーム

2 2 2

服飾文化

政治・経済

2

論理・表現Ⅰ

2

論理国語

☆テーマ研究

☆くらしと安全

2

☆販売実習

2

マーケティング

2

☆ビジネス

デザインⅡ

☆デスクト

ップパ

ブリ

ッシング演習

2 4

☆国語演習

2

☆わかる数学

21~30

2

ホームルーム

22

2

☆ビジネス

デザインⅠ

広告と販売促進

☆わかる国語

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21

第4章 特色ある学習活動

多様な生徒の入学が想定されるチャレンジスクールにおいては、教育課程編

成の基本方針に示したとおり、教科の枠に当てはまらない勤労体験や学校外で

の学習を、特色ある学習活動として単位認定していくことが求められている。

特色ある学習活動としては、次の(1)から(8)までが想定される。単位認定に

当たっては、学校でガイドラインを設定した上で、学習の時間、場所、形態、

評価等について、事前に調査し決定していくこととする。

各単位認定の上限等細目については、開校までに教育課程全体を構成する中

で継続的に検討する。

(1) 学校間連携

学校間の協議により、生徒が他の全日制・定時制高校で一部の科目の単位を

修得したとき、自校の修得単位として認定する。

(2) 大学、高等専門学校又は専修学校等における学修

大学、高等専門学校や専修学校等における学修の成果を、自校の科目の履修

の一部として認定する。

(3) 技能審査の成果

学校で設定している教科・科目の学習内容に対応しており、かつ一定の要件

を満たす知識・技能審査において相当程度の成果を収めた場合、自校の科目の

履修として単位を認める。また、増加単位として認定することもできる。

(4) ボランティア活動等の単位認定

学校外の活動として、社会福祉施設等においてボランティア活動を行ったり、

企業・工場等において就業体験活動(インターンシップ)を行った場合は、そ

れを自校の科目の履修として単位を認める。また、増加単位として認定するこ

ともできる。

(5) 高等学校卒業程度認定試験の合格科目

高等学校卒業程度認定試験の合格科目に係る学修について、自校の科目の履

修として単位を認める。

(6) 技能連携

生徒が、東京都教育委員会が指定する技能教育施設(職業能力開発校等)に

おいて教育を受けている場合、校長が当該施設における学習を高等学校におけ

る教科の一部の履修とみなす措置をとることにより、単位認定する。

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22

(7) 定時制課程及び通信制課程の併修

生徒が、通信制課程において一部の科目の単位を修得したとき、自校の修得

単位として認定する。

(8) 実務代替

職業に関する各教科・科目を履修する生徒が、その教科・科目と密接に関係

する職業に従事している場合、教科・科目の履修と同様の成果があると認めら

れるとき、その実務をもって教科・科目の履修に替える。

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23

第5章 足立地区チャレンジスクールの施設・設備

1 考え方 足立地区チャレンジスクールの施設・設備については、既存の都立荒川商業高

校の施設を改修して使用する。足立地区チャレンジスクールの教育理念等につい

ての検討結果を踏まえ、普通科目と専門科目の双方から、特色ある多様な選択教

科・科目の展開を可能とする施設を整備していく。 なお、本章で提示する施設・設備は設置することが望ましい主な実習室等の

例示である。 2 施設の概況 (1) 敷地面積は、28,889 ㎡、校舎面積は 11,993 ㎡である。

(2) 交通機関としては、都電荒川線「小台」徒歩7分、日暮里・舎人ライナ

ー「足立小台駅」徒歩 10 分の場所に位置する。

(3) 敷地は隅田川、荒川に近接する自然豊かな環境であり、近隣一帯には住宅街

や事業所等がある。

3 施設の基本計画

(1) 施設整備方針

足立地区チャレンジスクールの施設は、定時制課程の総合学科(単位制)

の高校として、誰でもいつでも学べる学習環境が求められている。

チャレンジスクールの特色である、生徒一人一人の学習希望や進路希望に応

じた多様な学習計画や、総合学科における体験・実習的な学習を可能とする施

設の整備を行う必要がある。

(2) 主な施設・設備の整備内容

ア ホームルーム活動や、多様な選択科目の学習、習熟度別指導等を実施

するために必要な教室・講義室を確保する。

イ 特色ある科目の授業に対応できるように多目的な実習スペースを確保

する。

ウ 生徒の個別相談やカウンセリングに対応する生徒相談室を整備する。

エ 進路相談や履修相談等の多様な相談に対応する進路相談室(兼ガイダンス室)

を整備する。

オ 生徒がいつでも憩い、学習できるように、自習室や談話コーナー、中

庭の活用など、ゆとりのスペースを整備する。

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24

カ 特別教室・実習室等は、教科の関連性があるものをなるべく近接して

設置する。

キ 食堂は、3部の生徒が給食時間に利用するほかに、時間に制限なく各

部の生徒がいつでも利用できる場として整備する。

ク 職員室、校長室及び経営企画室の配置について十分検討する。

ケ 職員室は、教員が部や教科を越えて教育活動に当たりやすくするため、集

合型の大職員室とする。また、生徒が相談しやすいよう廊下側をガラス張り

とすることを検討する。

コ 保護者の来校時の対応や保護者との意見交換、保護者が来校して相互

に語り合える場所として保護者控室を設置する。

サ 図書館を充実させ、生徒の自主的学習を支援し、生徒が利用しやすい

居場所となるように整備する。

シ 荒川商業高校の歴史や伝統を継承するため、貴重な資料を展示及び保

管する資料室を設置する。

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25

4 施設一覧

分 野 室 名 数 該 当 教 科 等

管理

校長室 1 校長室兼応接室

応接室 1

経営企画室 1

書庫 1

保護者控室 1

資料室 1

用務主事室 1

放送室 1

印刷室 1

備蓄庫 1

職員

職員室 1

講師控室 2

会議室 2

教職員更衣室 1 男女別・休養室を兼ねる。

教材室 1

進路指導 進路指導室 1 進路指導資料室を含む。

生活指導 生徒相談室 2

カウンセリング室 2

保健 保健室 1

生徒更衣室 1

図書 図書室・閲覧室 1 司書室を含む。

視聴覚 視聴覚室・準備室 1

ホーム

ルーム

普通教室 28

講義室 3

特別教室

CALL教室

・準備室 1

英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、

論理・表現Ⅰ・Ⅱ

物理教室・準備室 1 物理教室兼地学教室

科学と人間生活、物理基礎、物理

地学教室・準備室 1 地学基礎

化学教室・準備室 1 化学基礎、化学

生物教室・準備室 1 生物基礎、生物

Page 28: 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 報告書 · 都立の定時制課程を設置している高校は、平成29年4月1日現在で、55校 あり、そのうち全日制課程との併置校は42校、定時制独立校は13校である。

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分 野 室 名 数 該 当 教 科 等

特別教室

音楽教室・準備室 1 音楽Ⅰ・Ⅱ

美術教室・準備室 1 美術Ⅰ・Ⅱ、素描、版画、イラスト

調理室・準備室 1 家庭基礎、フードデザイン、製菓

被服室・準備室 1 家庭基礎、服飾手芸、

ファッションデザイン

工芸室・準備室 1 工芸Ⅰ・Ⅱ、クラフトデザイン、

染色、陶芸

書道室・準備室 1 書道Ⅰ

情報・

ビジネス

ビジネス実践室・

準備室 1

簿記、情報処理、

マーケティング、ビジネス情報

アート・

デザイン

デザイン実践室・

準備室 1 ビジュアルデザイン、映像表現

共通

保育実習室・準備室 1 保育実習室兼介護実習室

子どもの発達と保育

介護実習室・準備室 1 介護福祉基礎、社会福祉基礎

和室 1 華道、茶道

ラウンジ 1

コンピューター

実習室・文書処理室 1 情報Ⅰ・Ⅱ

多目的ホール 1

共用・自習等スペース 4

自習室 1

給食 厨房 1

食堂 1 1部・2部のランチルームを兼ねる。

体育施設

体育館 1

柔道場 1

剣道場 1

トレーニング場 1

付属室 1 教官室、男女更衣室、シャワー室、

便所、器具庫

プール 1 付属室を含む。

テニスコート 1

生徒会等 生徒会室 1

生徒部室 8

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【参考資料】

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会検討経過

開催日及び主な議事内容

開催時期 基本計画検討委員会 専門部会

平成 28 年

8月

第1回(3日)(第1回専門部会合同開催) ・検討事項と検討委員会の進め方 ・チャレンジスクールの概要 ・新たな学校に望むもの

10 月

第2回(13 日) ・設置の基本的枠組 ・学校像・教育理念 ・教育課程編成の基本方針 ・系列 ・その他の教育活動

平成 29 年

6月

第3回(9日) ・設置の基本的枠組 ・学校像・教育理念 ・系列 ・教育課程編成の基本方針 ・教育課程 ・その他の教育活動

7月

第2回(11 日)(第4回専門部会合同開催) ・設置の基本的枠組

・教育理念等

・系列

・教育課程編成の基本方針

・教育課程

・その他の教育活動

・施設・設備

8月

第5回(9日 ※書面開催) ・系列 ・教育課程 ・施設・設備

第6回(22 日) ・教育課程 ・施設・設備

・報告書

9月

第3回(13 日) (第7回専門部会合同開催)

・専門部会検討状況等報告

・報告書

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 設置要綱 (設 置) 第1条 足立地区チャレンジスクールの基本計画を検討するため、東京都教育委員会に「足立地区チャ

レンジスクール基本計画検討委員会」(以下「委員会」という。)を設置する。 (所掌事項) 第2条 委員会は、次に掲げる事項について具体的に検討し、その結果を東京都教育委員会教育長(以

下「教育長」という。)に報告する。 (1) 教育課程の編成と教育内容・方法に関すること。 (2) 施設・設備に関すること。 (3) その他検討を要すること。

(構 成) 第3条 委員会は、東京都教育庁(以下「教育庁」という。)関係者、東京都立高等学校関係者及び地域

の教育関係者等のうちから、教育長が任命または委嘱する委員をもって構成する。 (委員長等) 第4条 委員会に委員長を置き、教育庁教育改革推進担当部長の職にある者をもって充てる。 2 委員長は、委員会を主宰し、会務を総括する。 3 委員会に副委員長を置き、教育庁指導部長の職にある者をもって充てる。 4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長が不在のときは、その職務を代理する。

(設置期間) 第5条 委員会の設置期間は、委員会が設置された日から平成29年10月31日までとする。 (専門部会) 第6条 委員会に、専門的事項を調査検討するための専門部会を置く。 (意見聴取) 第7条 委員会は、必要に応じて学識経験者等の意見を聴取することができる。 (会議及び会議記録) 第8条 委員会の会議は、原則として非公開とする。また、会議記録については、第2条により教育長

に報告するまでの間は、原則として非公開とする。 (庶 務) 第9条 委員会の庶務は、教育庁都立学校教育部高等学校教育課及び指導部高等学校教育指導課が担当

する。 (そ の 他) 第10条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関する事項は、委員長が定める。

附 則 この要綱は、平成28年8月1日から施行する。

附 則 この要綱は、平成29年3月30日から施行する。

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会 委員名簿

氏 名 所 属 ・ 職 等 備 考

高校関係者等

長江 誠 都立荒川商業高等学校長

川原 博義 都立桐ヶ丘高等学校長

吉田 亘 都立大江戸高等学校長

市川 裕二 都立清瀬特別支援学校長

地域関係者

安澤 富士子 都立荒川商業高等学校同窓会 桐門会 会長

西巻 隆治 小台大通り商店街振興組合理事長

浮津 健史 小坂 裕紀

足立区教育委員会教育指導課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

宮下 みどり 足立区立江南中学校長

教育庁関係者

初宿 和夫 都立学校教育部長

増田 正弘 教育改革推進担当部長 委員長

出張 吉訓 増渕 達夫

指導部長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

副委員長

江藤 巧 人事部長

松尾 正純 東部学校経営支援センター所長

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会専門部会 設置要綱 (設 置) 第1条 足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会設置要綱第6条に基づき、足立地区チャレン

ジスクールの教育課程、施設・設備等の専門的事項に関することを検討するため、専門部会を設

置する。 (所掌事項) 第2条 専門部会は、足立地区チャレンジスクールに関する次に掲げる事項について専門的、具体的に

検討し、その結果を足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会(以下「委員会」という。)

に報告する。 (1) 設置する教科・科目など教育課程の編成と教育内容・方法に関すること。 (2) 施設の配置、特色など施設・設備に関すること。 (3) その他検討を要すること。

(構 成) 第3条 専門部会は、東京都教育庁(以下「教育庁」という。)関係者、東京都立高等学校関係者のうち

から、東京都教育委員会教育長が任命する委員をもって構成する。 (部会長等) 第4条 専門部会に部会長を置き、教育庁都立学校教育部都立高校改革推進担当課長の職にある者のう

ち1名をもって充てる。 2 部会長は、専門部会を主宰し、会務を総括する。 3 専門部会に副部会長を置き、教育庁指導部高校教育改革担当課長の職にある者をもって充てる。 4 副部会長は、部会長を補佐し、部会長が不在のときは、その職務を代理する。

(設置期間) 第5条 専門部会の設置期間は、専門部会が設置された日から委員会に最終報告を行う日までとする。 (意見聴取) 第6条 専門部会は、必要に応じて学識経験者等の意見を聴取することができる。 (会議及び会議記録) 第7条 専門部会の会議は、原則として非公開とする。会議記録については、足立地区チャレンジスク

ール基本計画検討委員会設置要綱第2条の規定により教育長に報告するまでの間は、原則として非

公開とする。 (庶 務) 第8条 専門部会の庶務は、教育庁都立学校教育部高等学校教育課及び指導部高等学校教育指導課が担

当する。 (そ の 他) 第9条 この要綱に定めるもののほか、専門部会の運営に関する事項は、部会長が定める。 附 則 この要綱は、平成28年8月1日から施行する。

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足立地区チャレンジスクール基本計画検討委員会専門部会 委員名簿

氏 名 所 属 ・ 職 等 備 考

高校関係者

黒谷 邦男 都立荒川商業高等学校副校長(全日制)

小牟礼 和人 都立荒川商業高等学校副校長(定時制)

石川 和也 都立荒川商業高等学校主幹教諭

野村 頼和 都立荒川商業高等学校主幹教諭

岡﨑 悟 都立荒川商業高等学校経営企画室長

中村 直樹 都立桐ヶ丘高等学校副校長

稲川 隆之 都立桐ヶ丘高等学校主幹教諭

加藤 正和 都立大江戸高等学校副校長(~平成 29 年4月 30日)

小林 勝也 都立大江戸高等学校主幹教諭

熊川 雪路 都立大江戸高等学校主幹教諭(平成 29 年5月 1日~)

教育庁関係者

秋田 一樹

西山 公美子

総務部企画担当課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

星 政典 都立学校教育部高等学校教育課長

曽根 稔

宇髙 章広

都立学校教育部都立高校改革企画調整担当課長

(~平成 29 年7月 31日)

(平成 29年8月 1日~)

鈴木 隆也 坂本 由美

都立学校教育部都立高校改革推進担当課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

部会長

鈴木 友幸 都立学校教育部施設調整担当課長

西山 公美子 北澤 多美

都立学校教育部発達障害教育推進担当課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

大林 誠

池上 信幸

指導部高校教育改革担当課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

副部会長

守屋 文俊 小林 正人

指導部主任指導主事(定時制・通信制教育担当)

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

小島 貴弘

加倉井 祐介

人事部人事計画課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)

小塩 明伸 平野 篤士

東部学校経営支援センター学校経営支援担当課長

(~平成 29 年3月 31日)

(平成 29年4月 1日~)